(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記保持部は、前記レンズの外周面に圧接する強保持部と、前記強保持部より弱い力で前記レンズの外周面に接触する弱保持部と、を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のレンズユニット。
前記光軸方向視において、前記鏡筒の内周面は、複数の平坦部から成る多角形状とされており、前記平坦部によって前記保持部が構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のレンズユニット。
前記光軸方向視において、前記鏡筒の内周面は、複数の平坦部と、前記光軸を中心とする仮想円の円弧に沿って設けられた複数の円弧部と、を有しており、前記平坦部によって前記保持部が構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のレンズユニット。
前記光軸方向視において、前記鏡筒の内周面は、前記光軸を中心とする内側仮想円の円弧に沿って設けられた複数の内側円弧部と、前記内側仮想円と同心円状とされ、前記内側仮想円より大きい外側仮想円の円弧に沿って設けられた複数の外側円弧部と、を有しており、前記内側円弧部によって前記保持部が構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のレンズユニット。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のレンズユニットでは、鏡筒の内周面に複数の平面が設けられており、平面がレンズに当接することにより鏡筒内でレンズを保持している。また、複数の平面は、光軸方向視において、鏡筒のゲート部に径方向に重なる位置、及びゲート部同士の中間部に相当する位置にそれぞれ設けられている。
【0005】
ここで、鏡筒を射出成形する場合、一般的に、隣合うゲート部同士の中間部にゲート部から射出された樹脂材料の合流領域が形成され、樹脂材料の合流領域は鏡筒の他の部分と比較して機械的強度が弱くなり易い。特に、鏡筒が無機繊維で強化された樹脂材料から成る場合、ゲート部同士の中間部は、鏡筒の他の部分と比較して無機繊維の配向が不均一になり易いため、熱膨張係数が不均一になり易い。
【0006】
このため、特許文献1のレンズユニットのように、ゲート部同士の中間部に相当する位置にレンズを保持する平面を設けた場合、レンズユニットの振動や外部温度の上昇によって鏡筒の平面に圧縮応力が生じ易く、平面が変形してレンズの保持精度が低下する虞がある。
【0007】
本開示は、上記事実を考慮して、鏡筒内におけるレンズの保持精度の低下を抑制することができるレンズユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1態様に係るレンズユニットは、無機繊維を含有する樹脂材料から成り、内周面に複数の保持部が設けられた筒状の鏡筒と、鏡筒内に収容され、外周面が保持部によって保持されるレンズと、を有し、レンズの光軸方向視において、鏡筒には、樹脂射出用の複数のゲート部が周方向に等間隔に形成されており、保持部は、周方向に隣合うゲート部同士の中間部から周方向にずれた位置に設けられている。
【0009】
無機繊維を含有する樹脂材料から成る鏡筒において、一般的に、ゲート部同士の中間部は機械的強度が弱くなり易く、また、熱膨張係数が不均一になり易い。ここで、上記構成によれば、ゲート部同士の中間部から周方向にずれた位置に、レンズを保持する保持部を設けている。
【0010】
このため、ゲート部同士の中間部に保持部を設ける構成と比較して、レンズユニットに振動等の外力が加わった場合、及び外部温度が高温(例えば100℃以上)となった場合に、保持部が変形してレンズの保持精度が低下することを抑制することができる。なお、本開示の実施形態において、「ゲート部同士の中間部」とは、レンズの光軸方向視において、隣合うゲート部の中心同士の鏡筒の周方向における中間点と、光軸とを結ぶ仮想線に対して±10度以内の範囲を指す。
【0011】
本開示の第2態様に係るレンズユニットは、第1態様に係るレンズユニットにおいて、光軸方向視において、保持部は、ゲート部から周方向にずれた位置に設けられている。
【0012】
鏡筒を射出成形する場合、一般的に、金型のゲート部付近に作用する圧力は他の部分より高くなり易い。このため、ゲート部付近において金型が摩耗することがあり、金型の摩耗により鏡筒の寸法精度が低下することがある。ここで上記構成によれば、鏡筒におけるゲート部から周方向にずれた位置に保持部を設けることで、ゲート部と重なる位置に保持部を設ける構成と比較して、レンズの保持精度が低下することを抑制することができる。
【0013】
本開示の第3態様に係るレンズユニットは、第1態様又は第2態様に係るレンズユニットにおいて、光軸方向視において、保持部は、周方向に隣合う中間部とゲート部から等距離の位置に設けられている。
【0014】
上記構成によれば、一般的に機械的強度の弱い中間部と一般的に寸法精度の低いゲート部から等距離の位置に保持部が設けられている。このため、中間部及びゲート部からそれぞれ離間した位置に保持部を設けることができ、レンズの保持精度が低下することをより抑制することができる。なお、本開示の実施形態において、「中間部とゲート部から等距離の位置」とは、レンズの光軸方向視において、隣合うゲート部の中心と中心同士の中間点との鏡筒の周方向における中間点と、光軸とを結ぶ仮想線に対して±10度以内の範囲を指す。
【0015】
本開示の第4態様に係るレンズユニットは、第1態様〜第3態様のいずれか1つの態様に係るレンズユニットにおいて、鏡筒の内周面における保持部以外の部分には、レンズの外周面から離間した非保持部が形成されており、レンズの外周面と非保持部との間には、鏡筒とレンズとの熱膨張量差より幅が大きい間隙が設けられている。
【0016】
上記構成によれば、レンズの外周面と鏡筒の非保持部との間に、鏡筒とレンズとの熱膨張量差より幅が大きい間隙が設けられているため、レンズユニットの外部温度が低温の場合、及び高温の場合のいずれの場合でも、鏡筒とレンズとは保持部でのみ当接する。このため、鏡筒の内周面にレンズの外周面の全面が当接する構成と比較して、当接部分(すなわち保持部)の寸法精度を高め易く、また、レンズに生じる圧縮応力を抑制することができる。
【0017】
本開示の第5態様に係るレンズユニットは、第1態様〜第4態様のいずれか1つの態様に係るレンズユニットにおいて、保持部は、レンズの外周面に圧接する強保持部と、強保持部より弱い力でレンズの外周面に接触する弱保持部と、を有する。
【0018】
上記構成によれば、鏡筒の内周面に強保持部と弱保持部とが設けられている。このため、強保持部がレンズの外周面に圧接することにより鏡筒内でレンズを位置決めしつつ、一時的な外力が鏡筒に加わった場合には、レンズの外周面に接触する弱保持部によりレンズのずれを抑制することができる。
【0019】
なお、本開示において、「圧接」とは、レンズの外周面が強保持部に圧入されることによって押圧された状態で接触する状態を指す。また、「接触」とは、常時接触している状態、又は、弱保持部とレンズの外周面とが組付け時は非接触とされており、外力が加わった場合又は外部温度が高温となった場合にのみ接触する状態を指す。
【0020】
本開示の第6態様に係るレンズユニットは、第1態様〜第5態様のいずれか1つの態様に係るレンズユニットにおいて、光軸方向視において、保持部は、光軸を挟んで対向する位置に設けられている。
【0021】
上記構成によれば、複数の保持部が互いに光軸を挟んで対向する位置に設けられているため、圧縮応力がレンズの一部に集中することを抑制することができ、レンズの保持精度をより高めることができる。
【0022】
本開示の第7態様に係るレンズユニットは、第1態様〜第6態様のいずれか1つの態様に係るレンズユニットにおいて、光軸方向視において、鏡筒の内周面は、複数の平坦部から成る多角形状とされており、平坦部によって保持部が構成されている。
【0023】
上記構成によれば、平坦部によって保持部が構成されているため、保持部が非平坦部とされている構成と比較して、金型を研磨することで平坦部の寸法精度を高めることが容易となり、レンズの保持精度を高めることができる。
【0024】
本開示の第8態様に係るレンズユニットは、第1態様〜第6態様のいずれか1つの態様に係るレンズユニットにおいて、光軸方向視において、鏡筒の内周面は、複数の平坦部と、光軸を中心とする仮想円の円弧に沿って設けられた複数の円弧部と、を有しており、平坦部によって保持部が構成されている。
【0025】
上記構成によれば、平坦部によって保持部が構成されているため、保持部が非平坦部とされている構成と比較して、金型を研磨することで平坦部の寸法精度を高めることが容易となり、レンズの保持精度を高めることができる。
【0026】
本開示の第9態様に係るレンズユニットは、第1態様〜第6態様のいずれか1つの態様に係るレンズユニットにおいて、光軸方向視において、鏡筒の内周面は、光軸を中心とする内側仮想円の円弧に沿って設けられた複数の内側円弧部と、内側仮想円と同心円状とされ、内側仮想円より大きい外側仮想円の円弧に沿って設けられた複数の外側円弧部と、を有しており、内側円弧部によって保持部が構成されている。
【0027】
上記構成によれば、円弧状の内側円弧部によって保持部が構成されているため、レンズの外周面に対して保持部を面接触させることができ、保持部をレンズの外周面に点接触させる構成と比べてレンズの位置ずれを抑制することができる。
【0028】
本開示の第10態様に係るレンズユニットは、第1態様〜第9態様のいずれか1つの態様に係るレンズユニットにおいて、鏡筒に含有された無機繊維の配向は、光軸方向に対して平行とされている。
【0029】
上記構成によれば、無機繊維の配向が光軸方向に対して平行とされているため、鏡筒の光軸垂直方向への熱膨張係数が光軸方向への熱膨張係数より大きくなる。このため、鏡筒の光軸方向への熱膨張を抑制しつつ、光軸垂直方向への熱膨張を許容することができる。
【0030】
ここで、無機繊維の配向が光軸方向に対して平行とされている場合、無機繊維の配向が光軸方向に対して垂直とされている構成と比較して、ゲート部同士の中間部の熱膨張係数が特に不均一になりやすい。しかし、本開示のレンズユニットによれば、ゲート部同士の中間部から周方向にずれた位置にレンズを保持する保持部が設けられているため、外部温度が高温となった場合であっても、レンズの保持精度が低下することを抑制することができる。
【0031】
本開示の第11態様に係るレンズユニットは、第1態様〜第10態様のいずれか1つの態様に係るレンズユニットであって、車載用カメラ又は監視用カメラに搭載される。
【0032】
本開示のレンズユニットは、車内に設置される車載用カメラや屋外に設置される監視用カメラ等の、高温に晒される可能性があり結像性能の維持が難しい環境下で用いられるカメラに搭載されるレンズユニットとして特に有用である。
【発明の効果】
【0033】
本開示によれば、鏡筒内におけるレンズの保持精度の低下を抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0035】
(第1実施形態)
以下、本開示に係るレンズユニットの第1実施形態について、
図1、
図2を用いて説明する。なお、
図1において、Z方向は光軸Kに水平な方向、すなわち光軸方向を指し、Y方向は光軸Kに垂直な方向、すなわち光軸垂直方向あるいは径方向を指す。
【0036】
本実施形態におけるレンズユニット10は、例えば屋外に設置される監視用カメラや車両の内部に設置される車載用カメラ等の、高温に晒される可能性があり結像性能の維持が難しい環境下で用いられるカメラに搭載される。
図1に示すように、レンズユニット10は、鏡筒12と、鏡筒12内に収容された収容部品14と、鏡筒12に固定された撮像モジュール16と、を備えている。
【0037】
<鏡筒の構成>
鏡筒12は、一例として、光軸方向(Z方向)を中心軸方向とする円筒状に形成されており、無機繊維を含有する樹脂材料(以下、「無機含有樹脂」という。)を射出成形することにより構成されている。無機繊維としては、例えばガラス繊維や炭素繊維、無機フィラー等が挙げられ、無機繊維によって鏡筒12の強度が高められている。
【0038】
本実施形態の鏡筒12において、無機繊維の配向は光軸方向に対して略平行とされている。一般的に樹脂材料は、無機繊維の繊維方向に垂直な方向と比較して繊維方向に水平な方向は膨張し難い。このため、鏡筒12は、光軸垂直方向への熱膨張係数が光軸方向への熱膨張係数より大きくなり、光軸方向への熱膨張が抑制されるとともに、光軸垂直方向への熱膨張が許容されている。
【0039】
なお、鏡筒12の成形時に、撮像モジュール16側(光軸方向他端側)に形成された後述するゲート部42から樹脂材料を光軸方向に沿って流し込むことにより、無機繊維を光軸方向に配向させることができる。
【0040】
鏡筒12を構成する樹脂材料として、例えば、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、シンジオタクチックポリスチレン、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンスルファイド、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、アクリロニトリルブダジエンスチレン、ポリオレフィン、及び各々の変性ポリマーからなる群より選択される少なくとも一種、又は当該群から選択される少なくとも一種を含むポリマーアロイなどを用いることができる。
【0041】
鏡筒12は、高い遮光性及び光吸収性が要求されるため、使用する樹脂材料は黒色であることが好ましく、上記の樹脂材料は黒色顔料又は黒色染料を含むことが好ましい。黒色顔料又は黒色染料を含む樹脂材料により鏡筒12を構成することにより、鏡筒12の内周面12Aを黒色とすることができ、鏡筒12の内周面12Aにおける可視光の反射をより有効に抑制することができる。
【0042】
鏡筒12は、光の入射側である光軸方向一端側(
図1における左端側)に開口部18Aを有する筒部18と、筒部18の光の出射側である光軸方向他端側(
図1における右端側)を覆う底壁部20とを有している。
【0043】
鏡筒12の内周面12Aは、鏡筒12の光軸方向一端側から光軸方向他端側へ向かって内径が段階的に小さくなっており、鏡筒12内の開口部18Aから開口部20Aまでの間には、収容部品14を収容する収容部22が形成されている。
【0044】
また、鏡筒12の筒部18の開口部18Aの周縁部分には、熱カシメにより鏡筒12の径方向内側に向けて屈曲されるカシメ部18Bが形成されており、熱カシメ後の状態において、開口部18Aは光軸方向視で円形状とされている。
【0045】
一方、鏡筒12の底壁部20には、開口部18Aよりも内径が小さい開口部20Aが光軸方向に貫通形成されている。また、底壁部20の光軸方向他端面(
図1における右端面)には、樹脂射出用のゲート部42が突出形成されている。
図2に示すように、光軸方向視において、鏡筒12には、複数(本実施形態では3箇所)のゲート部42が周方向に等間隔に形成されている。
【0046】
なお、本開示において、ゲート部42は、
図1に示すようなゲートの痕跡の一部が成形後の鏡筒12に残存している構成には限られず、ゲートの痕跡を全て切断除去した構成とされていてもよい。
【0047】
図2に示すように、鏡筒12の内周面12Aには、保持部としての複数(本実施形態では6箇所)の平坦部44が形成されており、光軸方向視において、平坦部44は鏡筒12の周方向に等間隔に設けられている。また、複数の平坦部44の中心44Aは、ゲート部42から周方向にずれた位置、かつ、周方向に隣合うゲート部42同士の中間部46から周方向にずれた位置にそれぞれ設けられている。
【0048】
ここで、「ゲート部42同士の中間部46」とは、光軸方向視において、隣合うゲート部42の中心P同士の鏡筒12の周方向における中間点Qと、光軸Kとを結ぶ仮想線Xに対して±10度以内の範囲を指す。
【0049】
なお、複数の平坦部44の中心44Aは、周方向に隣合う中間部46とゲート部42から等距離の位置、かつ、互いに光軸Kを挟んで対向する位置に設けられていることが好ましい。ここで、「中間部46とゲート部42から等距離の位置」とは、光軸方向視において、隣合うゲート部42の中心Pと中間点Qとの鏡筒12の周方向における中間点Rと、光軸Kとを結ぶ仮想線Wに対して±10度以内の範囲を指す。
【0050】
また、鏡筒12の内周面12Aにおいて、複数の平坦部44の間には非保持部としての円弧部48がそれぞれ形成されており、複数の円弧部48は、光軸Kを中心とする仮想円Cの円弧に沿ってそれぞれ設けられている。
【0051】
<収容部品の構成>
図1に示すように、収容部品14は、一例として、鏡筒12の収容部22内に光軸方向一端側から順に配置された第1レンズ24、第2レンズ26、第3レンズ28、第4レンズ30、及び第5レンズ32を備えている(以下、第1レンズ24〜第5レンズ32をまとめて「レンズ24、26、28、30、32」と呼ぶことがある。)。
【0052】
また、鏡筒12の収容部22内における第1レンズ24と第2レンズ26、第2レンズ26と第3レンズ28、第4レンズ30と第5レンズ32の間には、それぞれ間隔環34、36、38が設けられている。
【0053】
第1レンズ24及び第2レンズ26は、一例として、ガラス材料から成り、光軸方向視でそれぞれ円形状とされている。第1レンズ24は、一例として、光軸方向一端面が凸面、光軸方向他端面が平坦面24Cとされた平凸レンズとされており、外周面には第1レンズ24の径方向内側に窪んだ段差部24Aが形成されている。なお、
図1に示すように、段差部24Aには、全周にわたってゴム製のシール材40が嵌められている。
【0054】
第2レンズ26は、レンズ部26Aと、レンズ部26Aから径方向外側に張り出された周縁部26Bとを備えている。第2レンズ26のレンズ部26Aは、一例として、光軸方向両端面がともに非球面の凸面とされた非球面凸レンズとされている。また、第2レンズ26の周縁部26Bの光軸方向における両端面は、それぞれ光軸方向に垂直な方向に延びる平坦面26Cとされている。
【0055】
第3レンズ28、第4レンズ30、及び第5レンズ32は、一例として、樹脂材料から成り、光軸方向視でそれぞれ円形状とされている。また、第3レンズ28、第4レンズ30、及び第5レンズ32は、レンズ部28A、30A、32Aと、レンズ部28A、30A、32Aから径方向外側に張り出された周縁部28B、30B、32Bと、をそれぞれ備えている。
【0056】
第3レンズ28のレンズ部28A、及び第5レンズ32のレンズ部32Aは、一例として、光軸方向一端面が凸面、光軸方向他端面が水平面とされた平凸レンズとされている。第4レンズ30のレンズ部30Aは、一例として、光軸方向両端面が凸面とされた両凸レンズとされている。
【0057】
また、第3レンズ28、第4レンズ30、及び第5レンズ32の周縁部28B、30B、32Bの光軸方向における両端面は、それぞれ光軸方向に垂直な方向に延びる平坦面28C、30C、32Cとされており、第3レンズ28と第4レンズ30は平坦面28C、30Cで互いに当接している。
【0058】
間隔環34、36、38は、光軸方向視において環状の部材であり、一例として無機含有樹脂から成る。間隔環34、36、38を構成する樹脂材料及び無機繊維は、鏡筒12を構成する樹脂材料及び無機繊維と同じ材料を用いてもよく、また、異なる材料を用いてもよい。
【0059】
具体的には、鏡筒12と同様に、間隔環34、36、38を構成する樹脂材料として、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、シンジオタクチックポリスチレン、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンスルファイド、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、アクリロニトリルブダジエンスチレン、ポリオレフィン、及び各々の変性ポリマーからなる群より選択される少なくとも一種、又は当該群から選択される少なくとも一種を含むポリマーアロイ等を用いることができる。
【0060】
なお、間隔環34、36、38は、アルミ等の金属材料で構成されていてもよく、間隔環34、36、38のうち、1つ又は2つを無機含有樹脂で構成し、その他を金属材料で構成してもよい。
【0061】
間隔環34、36、38の光軸方向両端面は、それぞれ光軸方向に垂直な方向に延びる平坦面34A、36A、38Aとされている。これにより、間隔環34の平坦面34Aが第1レンズ24の平坦面24C及び第2レンズ26の平坦面26Cにそれぞれ当接することで、光軸方向における第1レンズ24と第2レンズ26との間隔を規定している。
【0062】
同様に、間隔環36の平坦面36Aが第2レンズ26の平坦面26C及び第3レンズ28の平坦面28Cにそれぞれ当接することで、光軸方向における第2レンズ26と第3レンズ28との間隔を規定している。また、間隔環38の平坦面38Aが第4レンズ30の平坦面30C及び第5レンズ32の平坦面32Cにそれぞれ当接することで、光軸方向における第4レンズ30と第5レンズ32との間隔を規定している。
【0063】
<撮像モジュールの構成>
撮像モジュール16は、収容部品14を通して到達した光(物体Mの像)を電気信号に変換するものであり、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子16Aを有している。なお、変換された電気信号は、画像データであるアナログデータやデジタルデータに変換される。
【0064】
また、撮像モジュール16は、図示しないホルダによって支持されて鏡筒12の底壁部20より光軸方向他端側(光の出射側)に固定されており、撮像素子16Aは鏡筒12内における収容部品14の光学系の結像点に配置されている。
【0065】
<組立方法>
レンズユニット10を組立てる場合、
図1に示すように、鏡筒12の収容部22内に底壁部20側(光軸方向他端側)から順に、第5レンズ32、間隔環38、第4レンズ30、第3レンズ28、間隔環36、第2レンズ26、間隔環34、及びシール材40が嵌められた第1レンズ24が嵌め込まれる。
【0066】
このとき、シール材40が径方向に圧縮されることで、第1レンズ24と鏡筒12の内周面12Aとの隙間が密閉される。また、
図2に第5レンズ32を例として示すように、各レンズ24、26、28、30、32は、鏡筒12の内周面12Aに形成された平坦部44の中心44A部分に外周面が当接することにより、鏡筒12の収容部22内に保持される。
【0067】
一方、鏡筒12の内周面12Aに形成された円弧部48は、各レンズ24、26、28、30、32の外周面からそれぞれ離間しており、各レンズ24、26、28、30、32の外周面と円弧部48との間には、鏡筒12と各レンズ24、26、28、30、32との熱膨張量差より幅が大きい間隙50が設けられる。
【0068】
その後、図示しない治具によって
図1に示す鏡筒12の筒部18の開口部18Aの周縁部分を熱カシメすることにより、カシメ部18Bを形成する。このとき、カシメ部18Bにより、収容部品14が鏡筒12の収容部22内に固定される。また、撮像モジュール16を図示しないホルダによって鏡筒12に固定する。
【0069】
<作用及び効果>
樹脂材料から成る鏡筒12において、一般的に、ゲート部42同士の中間部46は機械的強度が弱くなり易く、また、熱膨張係数が不均一になり易い。特に鏡筒12が無機含有樹脂から成り、無機繊維の配向が光軸方向とされている場合には、無機繊維の配向が光軸垂直方向とされている構成と比較して、ゲート部42同士の中間部46の熱膨張係数がより不均一になりやすい。
【0070】
ここで、本実施形態によれば、鏡筒12の内周面12Aにおいて、各レンズ24、26、28、30、32を保持する保持部としての平坦部44が、ゲート部42同士の中間部46から周方向にずれた位置に設けられている。
【0071】
このため、ゲート部42同士の中間部46に平坦部44を設ける構成と比較して、レンズユニット10に振動等の外力が加わった場合、及び外部温度が高温となった場合に、平坦部44が変形することを抑制することができる。これにより、レンズ24、26、28、30、32の保持精度が低下することを抑制することができ、車載用カメラや屋外に設置される監視用カメラ等に搭載されるレンズユニット10として特に有用となる。
【0072】
また、鏡筒12を射出成形する際に、金型が摩耗することにより鏡筒12の寸法精度が低下することがある。ここで本実施形態によれば、鏡筒12におけるゲート部42から周方向にずれた位置に平坦部44を設けている。このため、ゲート部42と重なる位置に平坦部44を設ける構成と比較して、レンズ24、26、28、30、32の保持精度が低下することをより抑制することができる。
【0073】
特に本実施形態では、光軸方向視において、周方向に隣合う中間部46とゲート部42から等距離の位置に平坦部44が設けられている。これにより、一般的に機械的強度の弱い中間部46と一般的に寸法精度の低いゲート部42からそれぞれ離間した位置に平坦部44を設けることができ、レンズ24、26、28、30、32の保持精度が低下することをより抑制することができる。
【0074】
また、本実施形態によれば、光軸方向視において、複数の平坦部44が光軸Kを挟んで互いに対向する位置に設けられている。このため、圧縮応力がレンズ24、26、28、30、32の一部に集中することを抑制することができ、レンズ24、26、28、30、32の保持精度をより高めることができる。
【0075】
また、本実施形態によれば、平坦部44によって保持部が構成されている。このため、保持部が円弧部等の非平坦部とされている構成と比較して、金型を研磨することで平坦部44の寸法精度を高めることが容易となり、レンズ24、26、28、30、32の保持精度を高めることが容易となる。
【0076】
さらに、本実施形態によれば、レンズ24、26、28、30、32の外周面と鏡筒12の円弧部48との間に、鏡筒12とレンズ24、26、28、30、32との熱膨張量差より幅が大きい間隙50が設けられている。このため、レンズユニット10の外部温度が低温の場合、及び高温の場合のいずれの場合でも、鏡筒12とレンズ24、26、28、30、32とは平坦部44でのみ当接する。
【0077】
これにより、鏡筒12の内周面12Aにレンズ24、26、28、30、32の外周面の全面が当接する構成と比較して、当接部分である平坦部44の寸法精度を高め易く、また、レンズ24、26、28、30、32に生じる圧縮応力を抑制することができる。
【0078】
(第2実施形態)
次に、本開示に係るレンズユニットの第2実施形態について、
図3を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
【0079】
第1実施形態のレンズユニット10では、鏡筒12の底壁部20にゲート部42が形成されていたのに対し、本実施形態のレンズユニット60では、
図3に示すように、鏡筒62(筒部)の外周面62Bにゲート部64が形成されている。
【0080】
具体的には、光軸方向視において、鏡筒62の外周面62Bには、外周面62Bの一部が切り欠かれた複数(本実施形態では3箇所)の切欠部66(いわゆるDカット)が周方向に等間隔に形成されており、切欠部66にそれぞれゲート部64が突出形成されている。なお、ゲート部64の突出高さは、
図3に仮想線で示す切り欠かれる前の鏡筒62の外周面62Bより径方向内側に位置している。
【0081】
また、鏡筒の62の内周面62Aは、保持部としての複数の平坦部68から成る多角形状とされている。本実施形態では、6箇所の平坦部68と非保持部としての6箇所の角部70とにより、内周面62Aが正六角形状とされている。なお、内周面62Aは十角形状又は十二角形状等、六角形状以外の形状とされていてもよい。
【0082】
第1実施形態と同様に、光軸方向視において、複数の平坦部68の中心68Aは、周方向に隣合うゲート部64同士の中間部72とゲート部64から等距離の位置に設けられている。また、平坦部68の中心68Aは、互いに光軸Kを挟んで対向する位置に設けられている。
【0083】
本実施形態の鏡筒62の内周面62Aにレンズ74を嵌め込んだ際、レンズ74は、平坦部68の中心68A部分に外周面が当接することにより、鏡筒62内に保持される。このとき、角部70はレンズ74の外周面からそれぞれ離間しており、レンズ74の外周面と角部70との間には、鏡筒62とレンズ74との熱膨張量差より幅が大きい間隙76が設けられる。なお、間隙76の幅とは、角部70と光軸Kとを通る仮想線(例えば仮想線X)とレンズ74の外周面との交点をSとした場合の角部70と交点Sとの距離を指す。
【0084】
本実施形態のレンズユニット60によれば、鏡筒62の外周面62Bにゲート部64が形成されている場合であっても、第1実施形態のレンズユニット10と同様の効果を得ることができる。具体的には、光軸方向視において、周方向に隣合う中間部72とゲート部64から等距離の位置に平坦部68が設けられているため、鏡筒62内においてレンズ74の保持精度が低下することを抑制することができる。
【0085】
また、本実施形態によれば、光軸方向視において、複数の平坦部68が光軸Kを挟んで互いに対向する位置に設けられているため、圧縮応力がレンズ74の一部に集中することを抑制することができる。また、平坦部68によって保持部が構成されているため、保持部が非平坦部とされている構成と比較して、金型を研磨することで平坦部68の寸法精度を高めることが容易となる。
【0086】
さらに、本実施形態によれば、レンズ74の外周面と鏡筒62の角部70との間に、鏡筒62とレンズ74との熱膨張量差より幅が大きい間隙76が設けられているため、レンズユニット60の外部温度が低温の場合、及び高温の場合のいずれの場合でも、鏡筒62とレンズ74とは平坦部68でのみ当接する。
【0087】
これにより、鏡筒62の内周面62Aにレンズ74の外周面の全面が当接する構成と比較して、当接部分である平坦部68の寸法精度を高め易く、また、レンズ74に生じる圧縮応力を抑制することができる。
【0088】
(第3実施形態)
次に、本開示に係るレンズユニットの第3実施形態について、
図4を用いて説明する。なお、第1実施形態又は第2実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
【0089】
本実施形態のレンズユニット80において、鏡筒の82の内周面82Aには、保持部としての複数(本実施形態では3箇所)の内側円弧部84が形成されている。光軸方向視において、内側円弧部84は、光軸Kを中心とし、レンズ92の外周面と同一の大きさとされた内側仮想円Dの円弧に沿って設けられているとともに、鏡筒82の周方向に等間隔に設けられている。
【0090】
ここで、鏡筒82の外周面82Bには複数(本実施形態では3箇所)のゲート部86が形成されており、光軸方向視において、内側円弧部84は、ゲート部86同士の中間部88から周方向にずれた位置に設けられている。具体的には、光軸方向視において、内側円弧部84は、鏡筒82のゲート部86に径方向に重なる位置にそれぞれ設けられている。
【0091】
また、鏡筒82の内周面82Aにおいて、複数の内側円弧部84の間には、非保持部としての外側円弧部90がそれぞれ形成されている。複数の外側円弧部90は、内側仮想円Dと同心円状とされ、かつ、内側仮想円Dより大きい外側仮想円Eの円弧に沿って設けられている。
【0092】
本実施形態の鏡筒82の内周面82Aにレンズ92を嵌め込んだ際、レンズ92は、内側円弧部84の全面に外周面が当接することにより、鏡筒82内に保持される。このとき、外側円弧部90はレンズ92の外周面からそれぞれ離間しており、レンズ92の外周面と外側円弧部90との間には、鏡筒82とレンズ92との熱膨張量差より幅が大きい間隙94が設けられる。
【0093】
本実施形態によれば、保持部としての内側円弧部84がゲート部86同士の中間部88から周方向にずれた位置に設けられている。このため、内側円弧部84がゲート部86同士の中間部88に設けられている構成と比較して、レンズユニット80に振動等の外力が加わった場合、及び外部温度が高温となった場合に、内側円弧部84が変形してレンズ92の保持精度が低下することを抑制することができる。
【0094】
また、本実施形態によれば、保持部が円弧状の内側円弧部84とされているため、レンズ92の外周面に対して内側円弧部84を面接触させることができる。このため、第1実施形態及び第2実施形態のように、保持部が平坦部44、68とされている構成と比較して、内側円弧部84とレンズ92の外周面との接触面積を大きくすることができ、レンズユニット80に振動等の外力が加わった場合のレンズ92の位置ずれをより抑制することができる。
【0095】
(第4実施形態)
次に、本開示に係るレンズユニットの第4実施形態について、
図5を用いて説明する。なお、第1実施形態〜第3実施形態と同様の構成については説明を省略し、異なる構成を中心に説明する。
【0096】
本実施形態のレンズユニット100において、鏡筒の102の内周面102Aには、強保持部としての複数(本実施形態では3箇所)の第1平坦部104と、弱保持部としての複数(本実施形態では3箇所)の第2平坦部106とが形成されている。
【0097】
光軸方向視において、第1平坦部104と第2平坦部106は、鏡筒102の周方向に交互に設けられており、第1平坦部104の中心104Aは、第2平坦部106の中心106Aより鏡筒102の径方向内側に位置している。
【0098】
また、光軸方向視において、第1平坦部104の中心104A及び第2平坦部106の中心106Aは、鏡筒102の外周面102Bに形成された複数(本実施形態では3箇所)のゲート部108、及びゲート部108同士の中間部110からそれぞれ周方向にずれた位置に設けられている。
【0099】
鏡筒102の内周面102Aにおいて、第1平坦部104と第2平坦部106との間には、非保持部としての円弧部112がそれぞれ形成されている。複数の円弧部112は、光軸Kを中心とする仮想円Cの円弧に沿ってそれぞれ設けられている。
【0100】
本実施形態の鏡筒102の内周面102Aにレンズ114を嵌め込んだ際、第1平坦部104がレンズ114の外周面に圧接するとともに、第2平坦部106の中心106A部分が第1平坦部104より弱い力でレンズ114の外周面に接触することで、レンズ114が鏡筒102内に保持される。
【0101】
このとき、円弧部112はレンズ114の外周面からそれぞれ離間しており、レンズ114の外周面と円弧部112との間には、鏡筒102とレンズ114との熱膨張量差より幅が大きい間隙116が設けられる。
【0102】
ここで、「圧接」とは、レンズ114の外周面が第1平坦部104に圧入されることによって押圧された状態で接触する状態を指す。また、「接触」とは、レンズ114の外周面が第2平坦部106に常時接触している状態、又は、レンズ114の外周面と第2平坦部106とが組付け時は非接触とされており、レンズユニット100に外力が加わった場合又は外部温度が高温となった場合にのみ接触する状態を指す。
【0103】
本実施形態によれば、鏡筒102の内周面102Aに第1平坦部104と第2平坦部106とが設けられており、光軸方向視において、第1平坦部104の中心104Aが第2平坦部106の中心106Aより鏡筒102の径方向内側に位置している。
【0104】
このため、第1平坦部104がレンズ114の外周面に圧接することにより鏡筒102内でレンズ114を位置決めしつつ、例えば一時的な外力が鏡筒102に加わった場合には、レンズ114の外周面に接触する第2平坦部106によりレンズ114のずれを抑制することができる。
【0105】
(その他の実施形態)
なお、本開示について第1〜第4実施形態を説明したが、本開示はかかる実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。また、第1〜第4実施形態の構成は、適宜組み合わせることが可能である。
【0106】
具体的には、例えば第2〜第4実施形態のゲート部64、86、108と同様に、第1実施形態のゲート部42が鏡筒12の外周面に設けられていてもよい。また、第4実施形態の第1平坦部104及び第2平坦部106と同様に、第3実施形態の内側円弧部84が強保持部と弱保持部とで構成されていてもよい。
【0107】
また、第1実施形態において、収容部品14は5枚のレンズ24、26、28、30、32を有していたが、レンズの数は5枚に限られない。また、第1レンズ24及び第2レンズ26が樹脂材料で構成されていてもよく、第3レンズ28、第4レンズ30、及び第5レンズ32がガラス材料で構成されていてもよい。
【0108】
また、第1実施形態では、鏡筒12の底壁部20にゲート部42が形成されていたが、筒部18の光軸方向一端面(すなわち開口部18Aの周縁部分)にゲート部が形成されていてもよい。同様に、例えば第2実施形態では、鏡筒62の筒部の外周面62Bにゲート部64が形成されていたが、
図1における鏡筒12の底壁部20より光軸方向他端側(すなわち撮像モジュール16の周囲)の外周面にゲート部64が形成されていてもよい。
【0109】
また、上記実施形態では、鏡筒12、62、82、102の3箇所にゲート部42、64、86、108が形成されていた。しかし、ゲート部42、64、86、108の数は3箇所には限られず、少なくとも2箇所以上のゲート部が鏡筒12、62、82、102の周方向に等間隔に形成されていればよい。
【0110】
同様に、第1、第2実施形態では保持部としての平坦部44、68が6箇所設けられ、第3実施形態では保持部としての内側円弧部84が3箇所設けられ、第4実施形態では保持部としての第1平坦部104及び第2平坦部106が3箇所ずつ設けられていた。しかし、保持部の数は上記実施形態には限られず、例えば第3実施形態において、4箇所以上の内側円弧部84がゲート部86から周方向にずれた位置に設けられていてもよい。
【0111】
さらに、例えば第1実施形態では、「ゲート部42同士の中間部46」は仮想線Xに対して±10度以内の範囲とされていた。しかし、一般的に、ゲート部から射出された樹脂材料の合流領域は、樹脂材料の射出速度、鏡筒の大きさ、ゲート位置又は数等の射出条件により範囲が変化する。このため、「ゲート部同士の中間部」の仮想線Xに対する角度の範囲も射出条件によって変化する。
【0112】
同様に、「中間部46とゲート部42から等距離の位置」は、仮想線Wに対して±10度以内の範囲とされていたが、ゲート部の数等の条件により「中間部とゲート部から等距離の位置」の仮想線Wに対する角度の範囲も変化する。