(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動調理が予約された後において、自動調理を予約したユーザとは異なるユーザによって、加熱部の近くにゴミなどの可燃物が放置される可能性がある。このような場合、加熱調理器は、自動調理を実行しないことが好ましい。
【0005】
本明細書では、加熱調理器が自動調理を安全に実行することができる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書が開示する加熱調理システムは、自動調理を実行可能な加熱調理器と、カメラと、端末装置と、を備えてもよい。前記加熱調理器は、調理対象物を支持する天板と、前記調理対象物を加熱する加熱部と、前記自動調理の予約情報を記憶する記憶部と、前記加熱部の動作を制御して、前記自動調理を実行する加熱制御部と、前記予約情報が記憶される場合に、前記加熱調理器を前記自動調理の予約が設定されている予約状態に設定する予約状態設定部と、前記加熱調理器が前記予約状態に設定された後であって、前記自動調理が実行される前に、前記加熱部を含む調理器画像を撮影させるための撮影指示を前記カメラに送信する第1の撮影指示送信部と、前記端末装置から、前記加熱制御部に、前記予約情報に基づく前記自動調理を実行させるための指示である許可指示を受信する許可指示受信部と、を備えてもよい。前記カメラは、前記加熱調理器から前記撮影指示を受信する撮影指示受信部と、前記撮影指示が受信される場合に、前記調理器画像を取得し、前記調理器画像を、前記加熱調理器を介して又は前記加熱調理器を介さずに、前記端末装置に送信する画像送信部と、を備えてもよい。前記端末装置は、前記調理器画像を受信する画像受信部と、前記調理器画像を表示する表示部と、前記加熱調理器に前記許可指示を送信するための操作を受け付ける端末操作部と、前記調理器画像を受信した後に、ユーザによって前記許可指示を前記加熱調理器に送信するための操作が前記端末操作部に実行される場合に、前記許可指示を前記加熱調理器に送信する許可指示送信部と、を備えてもよい。前記加熱調理器の前記加熱制御部は、前記加熱調理器が前記予約状態に設定され、前記カメラに前記撮影指示が送信された後に、前記許可指示が受信される場合に、前記加熱部の動作を制御して、前記自動調理を実行してもよい。
【0007】
上記の構成によれば、加熱調理器の加熱制御部は、端末装置から許可指示を受信する場合に、加熱部の動作を制御して、自動調理を実行する。許可指示は、加熱調理器が予約状態に設定された後であって、自動調理が実行される前の調理器画像をユーザが確認し、ユーザによって許可指示を加熱調理器に送信するための操作が端末操作部に実行される場合に、端末装置から加熱調理器に送信される。ユーザによって調理器画像が確認されるため、加熱調理器が自動調理を実行する際の安全性を向上させることができる。
【0008】
また、予約情報は、自動調理に関連する時刻情報を含んでいてもよい。この場合、加熱調理器の第1の撮影指示送信部は、時刻情報に基づいて、自動調理の開始時刻を特定し、開始時刻より所定時間前に撮影指示をカメラに送信してもよい。
【0009】
上記の構成によれば、ユーザが望む時刻に自動調理が実行されるように、自動調理の実行前のユーザによる調理器画像の確認を確実に行うことができる。
【0010】
加熱調理器は、さらに、天板上の重量を検知する重量検知部を備えてもよい。この場合、加熱調理器の第1の撮影指示送信部は、加熱調理器が予約状態に設定された後であって、自動調理が実行される前に、重量検知部によって検知される重量が変化したと判断する場合に、撮影指示をカメラに送信してもよい。
【0011】
加熱調理器が予約状態に設定された後に、重量検知部によって検知される重量が変化した場合、例えば、天板上に可燃物が放置されるなど、天板上の状態が変化した可能性がある。上記の構成によると、このような天板上の状態が変化した可能性がある場合に、自動調理が開始される前にユーザに調理器画像を確認させることができる。従って、加熱調理器が自動調理を実行する際の安全性を向上させることができる。
【0012】
加熱調理器は、さらに、加熱部上に調理対象物が載置されているのか否かを検知可能な調理対象物検知部を備えてもよい。この場合、加熱調理器の第1の撮影指示送信部は、加熱調理器が予約状態に設定された後であって、自動調理が実行される前に、調理対象物検知部によって、加熱部上に調理対象物が載置されていないことが検知される場合に、撮影指示をカメラに送信してもよい。
【0013】
上記の構成によると、自動調理が開始される前に、ユーザに加熱調理物に何らかの変化があったことを確認させることができる。従って、加熱調理器が自動調理を実行する際の安全性を向上させることができる。
【0014】
加熱調理器は、さらに、ユーザによる操作を受け付ける加熱操作部を備えてもよい。この場合、加熱調理器の第1の撮影指示送信部は、加熱調理器が予約状態に設定された後であって、自動調理が実行される前に、ユーザによって加熱操作部が操作されたと判断する場合に、撮影指示をカメラに送信してもよい。
【0015】
自動調理開始前に、加熱操作部が操作された場合、自動調理の予約を設定したユーザとは異なるユーザによって、調理対象物が調理された可能性がある。この場合に、そのまま自動調理を実行すると、想定とは異なる調理がなされるおそれがある。上記の構成によると、ユーザに調理器画像を確認させることで、想定とは異なる調理がなされることを抑制することができる。
【0016】
加熱調理器は、さらに、自動調理を実行中において、加熱調理器の異常を検知可能な異常検知部と、加熱調理器の異常を検知した場合に、撮影指示をカメラに送信する第2の撮影指示送信部と、加熱調理器の異常を検知した場合に、加熱調理器の異常に関連する異常情報を端末装置に送信する異常情報送信部と、を備えてもよい。
【0017】
上記の構成によると、自動調理の実行中に、加熱調理器で異常が発生すると、加熱調理器から端末装置に異常情報が送信されるとともに、カメラから端末装置に調理器画像が送信される。これによって、ユーザは、自動調理を実行中の加熱調理器における異常の発生状況をより詳細に知ることができる。
【0018】
加熱調理器の加熱制御部は、さらに、カメラが調理器画像を端末装置に送信してから特定時間が経過しても、許可指示が受信されない場合に、前記予約情報を消去するとともに、前記予約状態の設定を解除する予約状態解除部を備えてもよい。
【0019】
上記の構成によると、許可指示の受信を待って自動調理の予約状態を維持し続けることによる消費電力の増加を抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(第1実施例)
(加熱調理システム1の構成)
図1を参照して、加熱調理システム1について説明する。加熱調理システム1は、加熱調理器2と、カメラ100と、携帯端末200と、を備える。加熱調理器2とカメラ100は、Bluetooth(登録商標)方式に従ったBluetooth通信を実行して、互いに通信可能である。なお、以下では、Bluetoothを「BT」と記載する。加熱調理器2と携帯端末200は、それぞれ、Wi−Fi(登録商標)方式に従ったWi−Fi通信を実行して、インターネット110に接続可能である。従って、加熱調理器2と携帯端末200は、インターネット110を介して、互いに通信可能である。
【0022】
(加熱調理器2の構成)
図1及び
図2を参照して、加熱調理器2について説明する。
図2に示すように、加熱調理器2は、システムキッチンに組み込んで使用されるガス燃焼式のビルトインコンロである。加熱調理器2は、前面4aがシステムキッチンの手前側に露出する本体4と、本体4の上部に配置されており、システムキッチンのカウンタトップに露出する天板6と、を備えている。また、加熱調理器2の内部であって、天板6の下部には、天板6上の重量を検知する重量センサ5が設けられている(
図1参照)。天板6には、調理対象物である鍋やフライパン等の調理容器を支持する3つの五徳8a、8b、8cと、それぞれの五徳8a、8b、8cに対応して設けられており、それぞれの五徳8a、8b、8cに支持された調理対象物を加熱する3つのコンロバーナ10a、10b、10cと、それぞれのコンロバーナ10a、10b、10cに対応して設けられている温度センサ12a、12b、12cと、が設けられている。コンロバーナ10aには、ガス供給路(図示省略)が接続されている。ガス供給路には、コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整するための流量調整弁(図示省略)が設けられている。コンロバーナ10aは、コンロバーナ10aにガスが供給されている状態でイグナイタ(図示省略)を動作させることで、点火する。コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整することで、コンロバーナ10aの加熱量を調整することができる。そして、コンロバーナ10aへのガスの供給が停止されることで、コンロバーナ10aは消火される。コンロバーナ10b、10cは、コンロバーナ10aと同様の構造を有する。温度センサ12a、12b、12cは、五徳8a、8b、8cに支持される調理対象物の底の温度を検出する。また、加熱調理器2内には、コンロバーナ10aに対応して設けられている調理対象物検知センサ14a及び熱電対16aが設けられている(
図1参照)。調理対象物検知センサ14aは、例えば、温度センサ12aの昇降移動に伴って、オン、オフが切り替えられるスイッチである。熱電対16aは、コンロバーナ10aの点火および失火を検知することができる。なお、コンロバーナ10b、10cについても、それぞれ、調理対象物検知センサ及び熱電対(図示省略)が設けられている。なお、
図1では、説明を分かり易くするために、コンロバーナ10b、10c、温度センサ12b、12cを省略している。
【0023】
本体4は、本体4の内部に設けられて食材を収容するグリル庫20と、本体4の前面4aに配置されてグリル庫20を開閉するグリル扉22と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の右側に設けられたコンロ操作部24と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の左側に設けられたグリル操作部26と、を備えている。なお、グリル庫20の内部には、グリル庫20内に収容した食材を加熱するグリルバーナ20a(
図1参照)が設けられている。加熱調理器2では、本体4の前面4aと天板6の上面が、ユーザに対して露出する外面を構成する。
【0024】
コンロ操作部24は、加熱調理器2の電源スイッチ40と、3つの加熱量操作部42a、42b、42cと、パネル操作部44と、を備える。加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、コンロバーナ10a、10b、10cに対応する。加熱量操作部42aは、コンロバーナ10aの点火及び消火を行うとともに、コンロバーナ10aの加熱量の調整を行うための操作部である。加熱量操作部42aは、オルタネイト型のスイッチである。ユーザによって加熱量操作部42aを消火位置から点火位置に移動させるための操作(以下では、「点火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが点火され、ユーザによって加熱量操作部42aを点火位置から消火位置に移動させるための操作(以下では、「消火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが消火される。点火位置とは、加熱量操作部42aの前面が本体4の前面4aよりも前方に突出している位置であり、消火位置とは、加熱量操作部42aが本体4内に収容されている位置である。また、ユーザは、加熱量操作部42aが点火位置に位置している状態において、加熱量操作部42aを時計方向又は反時計方向に操作することで、コンロバーナ10aの加熱量を調整することができる。加熱量操作部42b、42cは、加熱量操作部42aと同じ構造を有する。
【0025】
パネル操作部44は、コンロ表示部46と、コンロ操作部48a、48b、48cと、を備える。コンロ表示部46には、各コンロバーナ10a、10b、10cの動作状態などが表示される。コンロ操作部48aは、コンロバーナ10aを利用して、自動調理を実行するための操作部である。加熱調理器2のユーザは、コンロ操作部48aを操作することによって、自動調理の内容、自動調理の予約などを設定することができる。コンロ操作部48b、48cは、それぞれ、コンロバーナ10b、10cに対応する操作部である点を除いて、コンロ操作部48aと同様の機能を有する。
【0026】
グリル操作部26は、加熱量操作部60と、パネル操作部62と、を備える。ユーザは、加熱量操作部60を操作することによって、グリルバーナ20aの点火及び消火を行うとともに、グリルバーナ20aの加熱量の調整を行うことができる。加熱量操作部60の構造は、コンロ操作部24の加熱量操作部42aと同様である。
【0027】
パネル操作部62は、グリル表示部64と、グリル操作部66と、を備える。グリル表示部64には、グリルバーナ20aの動作状態などが表示される。グリル操作部66の機能はグリルバーナ20aに対応する操作部である点を除いて、コンロ操作部48aと同様の機能を有する。なお、
図1では、説明を分かり易くするために、加熱量操作部42b、42c、コンロ操作部48b、48cについて図示を省略している。
【0028】
また、
図1に示すように、加熱調理器2は、Wi−FiI/F70と、BTI/F72と、制御部80と、を備える。Wi−FiI/F70は、外部機器とのWi−Fi通信を実行するための無線I/Fである。加熱調理器2は、Wi−FiI/F70を介して、インターネット110にアクセスすることができる。BTI/F72は、外部機器とのBT通信を実行するための無線I/Fである。加熱調理器2は、BTI/F72を介して、加熱調理器2が設置されているシステムキッチンに設置されているカメラ100(詳細には、BTI/F102)等と、BT通信を実行可能である。なお、カメラ100は、加熱調理器2を撮影可能な場所、例えば、レンジフードなどに設置されていればよい。
【0029】
制御部80は、メモリ82を備える。制御部80は、メモリ82に格納されているプログラム84に従って、加熱調理器2の各構成要素の動作を制御する。また、制御部80は、加熱調理器2を、自動調理の予約が設定されている「予約状態」と、自動調理の予約が設定されていない「通常状態」と、の間で切り替える。
【0030】
(携帯端末200の構成)
続いて、携帯端末200について説明する。携帯端末200は、携帯電話、スマートフォン、PDA、ノートPC、タブレットPC等の可搬型の端末装置である。携帯端末200は、表示部202と、Wi−FiI/F204と、制御部210と、を備える。表示部202は、様々な情報を表示するためのディスプレイであり、いわゆるタッチパネル(即ち操作部)としても機能する。Wi−FiI/F204は、外部機器とのWi−Fi通信を実行するための無線I/Fである。携帯端末200は、Wi−FiI/F204を介して、インターネット110にアクセスすることができる。制御部210は、携帯端末200の動作を制御する。また、制御部210は、メモリ212を備える。メモリ212には、自動調理アプリ214が格納されている。自動調理アプリ214は、例えば、インターネット110上のサーバ(図示省略)から携帯端末200にインストールされる。自動調理アプリ214は、加熱調理器2に自動調理を実行させるためのアプリケーションである。
【0031】
(加熱調理器2が実行する処理;
図3、
図4)
続いて、
図3、
図4を参照して、加熱調理器2の制御部80によって実行される処理について説明する。制御部80は、加熱調理器2の電源をONにするための操作がユーザによって電源スイッチ40に実行される場合に、
図3の処理を開始する。
【0032】
S10において、制御部80は、ユーザによって自動調理を予約するための操作が実行されることを監視する。なお、以下では、コンロバーナ10aを利用した自動調理が予約される場合について説明する。制御部80は、コンロ操作部48aがユーザによって操作され、自動調理のメニュー及び開始時刻T1が設定されると、S10でYESと判断し、処理はS12に進む。制御部80は、自動調理のメニュー及び開始時刻T1を、予約情報として、メモリ82に記憶する。また、制御部80は、加熱調理器2を通常状態から予約状態に変更するとともに、開始時刻T1より所定時間前(例えば、5分)の判断時刻T2を特定する。なお、変形例において、ユーザは、自動調理の終了時刻TEなどを設定してもよいし、何時間後に自動調理を開始又は終了させるのかを設定してもよい。例えば、ユーザによって自動調理の終了時刻TEが設定される場合、制御部80は、ユーザによって設定された自動調理のメニューから自動調理の調理時間を特定し、終了時刻TEと調理時間を利用して自動調理の開始時刻T1を特定する。そして、制御部80は、開始時刻T1より所定時間前の判断時刻T2を特定する。
【0033】
S12において、制御部80は、重量センサ5によって検知される重量W1をメモリ82に保存する。
【0034】
S14において、制御部80は、判断時刻T2が到来することを監視する。制御部80は、判断時刻T2の到来を監視している間に、調理対象物検知センサ14aによって調理対象物の非載置が検知される場合に、非載置履歴情報をメモリ82に保存する。また、制御部80は、判断時刻T2の到来を監視している間に、ユーザによってコンロ操作部48aが操作される場合に、操作履歴情報をメモリ82に保存する。制御部80は、判断時刻T2が到来すると、S14でYESと判断し、処理はS20に進む。
【0035】
S20において、制御部80は、重量センサ5によって検知される重量が変化したのか否かを判断する。具体的には、制御部80は、メモリ82に記憶されている重量W1と現在の重量W2が異なっているのか否かを判断する、制御部80は、重量W1と現在の重量W2が同じである場合に、S20でNOと判断し、処理はS22に進む。一方、制御部80は、重量W1と現在の重量W2が異なっている場合に、S20でYESと判断し、処理はS34に進む。
【0036】
S22において、制御部80は、メモリ82内に非載置履歴情報が記憶されているのか否かを判断する。制御部80は、非載置履歴情報がメモリ82に記憶されていないと判断する場合に、S22でNOと判断し、処理はS24に進む。一方、制御部80は、非載置履歴情報がメモリ82に記憶されていると判断する場合に、S22でYESと判断し、処理はS34に進む。
【0037】
S24において、制御部80は、メモリ82内に操作履歴情報が記憶されているのか否かを判断する。制御部80は、操作履歴情報がメモリ82に記憶されていると判断する場合に、S24でYESと判断し、処理はS34に進む。一方、制御部80は、操作履歴情報がメモリ82に記憶されていないと判断する場合に、S24でNOと判断し、処理はS30に進む。
【0038】
制御部80は、S30において、BTI/F72を介して、調理器画像を撮影することを指示する撮影指示をカメラ100に送信し、S31において、BTI/F72を介して、調理器画像をカメラ100から受信する。
【0039】
S32において、制御部80は、カメラ100から受信した調理器画像を、Wi−FiI/F70を介して、携帯端末200に送信する。携帯端末200は、受信した調理器画像を、表示部202に表示させる。なお、携帯端末200は、調理器画像を受信する場合に、ブザーなどによって、調理器画像を受信したことをユーザに報知してもよい。
【0040】
また、S34において、制御部80は、BTI/F72を介して、調理器画像(
図6参照)を撮影することを指示する撮影指示をカメラ100に送信する。なお、
図6は、天板6上に異物が放置されている場合に撮影される調理器画像の一例である。S35は、S31と同様である。S36は、変化履歴情報が送信される点を除いて、S32と同様である。即ち、変化履歴情報は、S20、S22、又は、S24でYESと判断される場合に、送信される情報である。例えば、S20でYESと判断される場合、重量が変化したことを示す重量変化情報が変化履歴情報である。携帯端末200は、受信した調理器画像と変化履歴情報を表示部202に表示させる(
図7参照)。なお、携帯端末200は、調理器画像と変化履歴情報を受信する場合に、ブザーなどによって、当該情報を受信したことをユーザに報知してもよい。
【0041】
S40において、制御部80は、自動調理に関連する指示情報を受信したのか否かを判断する。指示情報は、自動調理の実行を指示するための許可指示と、自動調理の中止を指示するための中止指示と、のうちのいずれかである。制御部80は、指示情報を受信する場合に、S40でYESと判断し、処理はS42に進む。一方、制御部80は、指示情報を受信しない場合に、S40でNOと判断し、処理はS60に進む。
【0042】
S42において、制御部80は、指示情報が許可指示であるのか否かを判断する。制御部80は、指示情報が許可指示である場合に、S42でYESと判断し、処理はS50に進む。S50において、制御部80は、開始時刻T1が到来することを監視する。そして、制御部80は、開始時刻T1が到来する場合に、S50でYESと判断し、S52において、自動調理処理を実行する。一方、制御部80は、指示情報が中止指示である場合に、S42でNOと判断し、処理はS62に進む。
【0043】
また、制御部80は、S60において、調理器画像を携帯端末200に送信してから、指示情報を受信することなく、特定時間(例えば2分)が経過することを監視する。特定時間が経過する場合に、制御部80は、S60でYESと判断し、処理はS62に進む。なお、特定時間は、所定時間以下であればよい。
【0044】
S62において、制御部80は、自動調理を中止し、処理はS10に戻る。即ち、制御部80は、加熱調理器2の予約状態の設定を解除して通常状態に変更し、自動調理を実行しない。なお、S62において、制御部80は、さらに、メモリ82内の予約情報、重量情報、非載置履歴情報、及び、操作履歴情報を消去する。
【0045】
続いて、
図4を参照して、
図3のS52で実行される自動調理処理について説明する。
【0046】
S70において、制御部80は、自動調理を開始する。即ち、制御部80は、コンロバーナ10aを駆動させる。なお、システムキッチンに設置されているレンジフード(図示省略)と通信可能な場合に、制御部80は、自動調理の開始と同時に、レンジフードを駆動させるための指示をレンジフードに送信してもよい。
【0047】
S80において、制御部80は、加熱調理器2の異常を検知することを監視する。加熱調理器2の異常とは、例えば、コンロバーナ10aの失火などである。制御部80は、熱電対16aによって加熱調理器2の異常が検知される場合に、S80でYESと判断し、処理はS82に進む。S82において、制御部80は、自動調理を停止する。即ち、コンロバーナ10aの動作を停止させる。S84、S86は、
図3のS30、S31と同様である。S88において、制御部80は、異常情報と調理器画像を携帯端末200に送信し、
図4の処理を終了する。これにより、携帯端末200のユーザは、自動調理が停止された原因、及び、加熱調理器2の状態を確認することができる。なお、S88において、制御部80は、さらに、加熱調理器2を通常状態に変更し、メモリ82内の予約情報、重量情報、非載置履歴情報、及び、操作履歴情報を消去する。
【0048】
また、S90において、制御部80は、自動調理が終了したのか否かを判断する。制御部80は、自動調理が終了する場合に、S90でYESと判断し、
図4の処理を終了する。一方、制御部80は、自動調理が終了していない場合に、S90でNOと判断し、処理はS80に戻る。なお、S90でYESと判断される場合に、制御部80は、加熱調理器2の予約状態の設定を解除して通常状態に変更し、メモリ82内の予約情報、重量情報、非載置履歴情報、及び、操作履歴情報を消去する。なお、自動調理が終了する場合に、制御部80は、携帯端末200に自動調理が終了したことを示す終了情報を送信するとともに、ブザーなどによって、自動調理が終了したことをユーザに報知してもよい。
【0049】
(具体的なケース)
続いて、
図5〜
図7を参照して、
図3、
図4の処理によって実現される具体的なケースについて説明する。なお、本ケースでは、自動調理を予約した後に、自動調理の予約を設定した第1のユーザが外出する状況を想定している。また、第1のユーザは、携帯端末200を利用するユーザである。
【0050】
T10において、第1のユーザによって、五徳8aに調理対象物がセットされ、自動調理を予約するための操作が加熱調理器2のコンロ操作部48aに実行される(
図3のS10でYES)。即ち、第1のユーザによって、自動調理のメニュー及び開始時刻T1が設定される。
【0051】
加熱調理器2は、T12において、重量センサ5によって検知される重量W1をメモリ82に記憶する(S12)。また、加熱調理器2は、開始時刻T1を利用して、判断時刻T2を特定する。
【0052】
T14において、自動調理を予約した第1のユーザとは異なる第2のユーザが、五徳8aの近くに、可燃物(例えば、調味料、キッチンペーパーなど)を放置する。この場合、重量センサ5によって検知される重量が重量W2に変化する。なお、第2のユーザは、自動調理が予約されている状況であることを知らない。
【0053】
判断時刻T2が到来すると(S14でYES)、加熱調理器2は、T20において、現在の重量W2がメモリ82内の重量W1と異なっていると判断し(S20でYES)、T22において、撮影指示をカメラ100に送信する(S34)。
【0054】
カメラ100は、T22において、撮影指示を受信すると、T24において、コンロバーナ10aを含む調理器画像を撮影する(
図6参照)。そして、カメラ100は、T26において、撮影した調理器画像を加熱調理器2に送信する。
【0055】
加熱調理器2は、T26において、調理器画像を受信すると(S35)、T30において、当該調理器画像と、重量が変化したことを示す重量変化情報と、を携帯端末200に送信する(S36)。
【0056】
携帯端末200は、T30において、調理器画像と重量変化情報を受信すると、T32において、調理器画像と重量変化情報を含む指示選択画面を表示部202に表示させる(
図7参照)。指示選択画面には、重量が変化したことを示す情報と、自動調理の実行を許可することを示す許可指示を送信するための「OK」ボタンと、自動調理の実行を中止することを示す中止指示を送信するための「NG」ボタンと、が表示される。T34において、第1のユーザは、「NG」ボタンを選択する。この場合、T36において、携帯端末200は、中止指示を加熱調理器2に送信する。
【0057】
加熱調理器2は、T36において、中止指示を受信すると(S40でYES、S42でNO)、T40において、加熱調理器2の予約状態の設定を解除して通常状態に変更し、自動調理の実行を中止する(S62)。即ち、開始時刻T1が到来しても、自動調理は実行されない。
【0058】
上述のように、第1のユーザが自動調理を予約した後において、第2のユーザによって、加熱調理器2の天板6上に、可燃物などが放置される可能性がある。このような状況では、自動調理が実行されないことが好ましい。そこで、本実施例において、加熱調理器2は、自動調理を実行する前に、撮影指示をカメラ100に送信し(S30又はS34)、カメラ100から受信した調理器画像を携帯端末200に送信する(S32又はS36)。そして、加熱調理器2は、携帯端末200から許可指示を受信する場合に(S42でYES)、自動調理を実行する。上記の構成によると、加熱調理器2及び携帯端末200のユーザは、加熱調理器2が自動調理を実行する前に、調理器画像を確認することができる。従って、ユーザは、調理器画像を確認することで、自動調理を安全に実行可能か否かを適切に判断することができる。この結果、加熱調理器2が自動調理を実行する際の安全性を向上させることができる。
【0059】
また、加熱調理器2は、自動調理の開始時刻T1より所定時間前の判断時刻T2に、撮影指示をカメラ100に送信する(S14でYESを経たS30又はS34)。従って、ユーザが望む時刻に自動調理が実行されるように、自動調理の実行前のユーザによる調理器画像の確認を確実に行うことができる。
【0060】
また、加熱調理器2は、自動調理が予約された後であって、自動調理が実行される前に、重量センサ5によって検知される重量が変化したことを検知する場合(S20でYES)に、撮影指示をカメラ100に送信する(S34)。加熱調理器2が予約状態に設定された後に、重量センサ5によって検知される重量が変化した場合、例えば、天板6上に可燃物が放置されるなど、天板6上の状態が変化した可能性がある。上記の構成によると、このような天板6上の状態が変化した可能性がある場合に、ユーザに調理器画像を確認させることができる。従って、加熱調理器2が自動調理を実行する際の安全性を向上させることができる。
【0061】
また、加熱調理器2は、自動調理が予約された後であって、自動調理が実行される前に、調理対象物検知センサ14aによって、調理対象物の非載置が検知される場合(S22でYES)に、撮影指示をカメラ100に送信する(S34)。上記の構成によると、自動調理が開始される前に、ユーザに調理対象物に何らかの変化があったことを確認させることができる。従って、加熱調理器2が自動調理を実行する際の安全性を向上させることができる。
【0062】
また、加熱調理器2は、自動調理が予約された後であって、自動調理が実行される前に、コンロ操作部48aへの操作がユーザによって実行されたと判断する場合(S24でYES)に、撮影指示をカメラ100に送信する(S34)。自動調理開始前に、コンロ操作部48aが操作された場合、自動調理の予約を設定したユーザとは異なるユーザによって、調理対象物が調理された可能性がある。この場合に、そのまま自動調理を実行すると、想定とは異なる調理がなされるおそれがある。上記の構成によると、ユーザに調理器画像を確認させることで、想定とは異なる調理がなされることを抑制することができる。
【0063】
また、加熱調理器2は、自動調理の実行中に、加熱調理器2の異常を検知する場合(
図4のS80でYES)に、異常情報及びカメラ100から受信した調理器画像を携帯端末200に送信する(S88)。これによって、ユーザは、自動調理の実行中の加熱調理器2における異常の発生状況をより詳細に知ることができる。
【0064】
また、加熱調理器2は、カメラ100が調理器画像を携帯端末200に送信してから特定時間が経過しても、許可指示を受信しない場合(S60でYES)に、予約情報を消去するとともに、予約状態の設定を解除する。上記の構成によると、許可指示の受信を待って自動調理の予約状態を維持し続けることによる消費電力の増加を抑制することができる。
【0065】
(対応関係)
コンロバーナ10a、メモリ82が、それぞれ、「加熱部」、「記憶部」の一例である。重量センサ5、調理対象物検知センサ14a、加熱量操作部42a、熱電対16aが、それぞれ、「重量検知部」、「調理対象物検知部」、「加熱操作部」、「異常検知部」の一例である。表示部202が、「端末装置の操作部」の一例である。
【0066】
(第2実施例)
第2実施例に係る加熱調理システム1について説明する。第2実施例において、加熱調理器2の制御部80は、
図3の処理に代えて、
図8を実行する。なお、第1実施例と共通の処理については、同じ符号を付して、説明を省略する。
【0067】
(加熱調理器が実行する処理;
図8)
第2実施例のS10は、ユーザによって設定される予約の内容が、自動調理のメニューのみである点が第1実施例のS10と異なる。即ち、自動調理の開始時刻T1は設定されない。
【0068】
S114において、制御部80は、Wi−FiI/F70を介して、準備指示を携帯端末200から受信することを監視する。準備指示は、ユーザが携帯端末200を操作することによって送信される指示であり、ユーザが自動調理を実行することを所望することを示す指示である。制御部80は、準備指示を受信すると、S114でYESと判断し、処理はS20に進む。その後に実行されるS20〜S90は、S50の処理が省略される点を除いて、第1実施例と同様である。このような構成によっても、第1実施例と同様の効果を奏することができる。
【0069】
以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0070】
(第1変形例)制御部80が、
図3の処理に代えて
図9の処理を実行してもよい。S210、S212、S220、S222、S224は、それぞれ、
図3のS10、S12、S20、S22、S24と同様である。S244は、
図3のS14と同様である。即ち、
図9の処理の場合、制御部80は、判断時刻T2が到来する前において、S220でYES、S222でYES、又は、S224でYESと判断される度に、調理器画像と変化履歴情報を携帯端末200に送信する(S230)。そして、携帯端末200から許可指示を受信する場合(S240でYES、S242でYES)に、予約状態を継続する。一方、制御部80は、判断時刻T2が到来する前に、中止指示を受信する場合(S242でNO)、又は、許可指示を受信しない場合(S250でYES)に、自動調理を中止する(S252)。判断時刻T2が到来した場合(S244でYES)に実行されるS260〜S292は、
図3のS30〜S62と同様である。
【0071】
(第2変形例)
図3のS20〜S24のうちの少なくとも1個の処理が省略されてもよい。なお、S20の処理を省略する場合は、S12の処理も省略するとよい。
【0072】
(第3変形例)
図4のS84〜S88の処理を省略してもよい。即ち、制御部80は、自動調理を実行中において、加熱調理器2の異常を検知する場合に、自動調理を停止すればよい。
【0073】
(第4変形例)上記の各実施例において、カメラ100は、加熱調理器2を介して、携帯端末200に調理器画像を送信している。カメラ100がWi−FiI/Fを有しており、インターネット110を介して携帯端末200と通信可能である場合、カメラ100は、加熱調理器2を介さずに、携帯端末200に調理器画像を送信してもよい。
【0074】
(第5変形例)ユーザによって携帯端末200が操作されることで、携帯端末200から加熱調理器2に予約情報が送信されてもよい。この場合、制御部80は、
図3のS10において、携帯端末200から予約情報を受信することを監視すればよい。
【0075】
(第6変形例)
図3の処理において、S20、S22、及び、S24でNOと判断される場合に、S30〜S32、S40、S42の処理が省略されてもよい。即ち、S20、S22、及び、S24でNOと判断される場合に、制御部80は、携帯端末200から許可指示を受信しなくても、開始時刻T1が到来すると(S50でYES)、自動調理を開始する(S52)。
【0076】
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。