特許第6872433号(P6872433)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6872433
(24)【登録日】2021年4月21日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】タンク取り付け構造
(51)【国際特許分類】
   F28F 9/02 20060101AFI20210510BHJP
【FI】
   F28F9/02 301A
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-116126(P2017-116126)
(22)【出願日】2017年6月13日
(65)【公開番号】特開2019-2610(P2019-2610A)
(43)【公開日】2019年1月10日
【審査請求日】2020年6月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004765
【氏名又は名称】マレリ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】特許業務法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 雅宏
(72)【発明者】
【氏名】滝本 恭平
(72)【発明者】
【氏名】金田 崇
【審査官】 伊藤 紀史
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭58−165489(JP,U)
【文献】 実開昭55−089091(JP,U)
【文献】 実開昭61−154483(JP,U)
【文献】 米国特許第4651815(US,A)
【文献】 特表2008−528930(JP,A)
【文献】 西独国特許出願公開第2703528(DE,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0334174(US,A1)
【文献】 韓国公開特許第10−2007−0081328(KR,A)
【文献】 英国特許出願公開第2035168(GB,A)
【文献】 実開昭62−127324(JP,U)
【文献】 実開昭57−076932(JP,U)
【文献】 実開昭62−029835(JP,U)
【文献】 特開2000−107822(JP,A)
【文献】 実開昭57−165988(JP,U)
【文献】 実開平03−019106(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28F 9/02
B21D 39/04
B21D 53/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タンクがプレートに取り付けられるタンク取り付け構造であって、
前記タンクは、
前記プレートに固定される開口端部と、
前記開口端部から突出する突起と、を有し、
前記プレートは、
前記開口端部に沿って延在する延在部と、
前記延在部に開口して前記突起に係合する穴と、を有し、
前記穴の内周は、
前記突起に当接して前記タンクを前記プレートに固定する固定辺と、
前記固定辺から曲折して前記固定辺に鋭角を持って傾斜する側方辺と、を有し、
前記側方辺と前記突起の側端との間には、テーパ状の空隙が形成され、
前記空隙の開口幅は、前記固定辺が延在する方向について前記固定辺から離れるのにしたがって次第に小さくなることを特徴とするタンク取り付け構造。
【請求項2】
請求項1に記載のタンク取り付け構造であって、
前記突起は、略矩形状の断面を有する凸部であることを特徴とするタンク取り付け構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のタンク取り付け構造であって、
前記穴の内周は、1対の前記側方辺から曲折して前記固定辺に対向するように延在する対向辺を有する略台形状であることを特徴とするタンク取り付け構造。
【請求項4】
請求項に記載のタンク取り付け構造であって、
前記穴の4つの隅は、円弧状に曲折することを特徴とするタンク取り付け構造。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一つに記載のタンク取り付け構造であって、
前記プレートは、
熱交換器のコアに接合される座部と、
前記座部から曲折するように延在する前記延在部と、を有し、
前記コアと前記座部と前記延在部との間に前記開口端部を収容する溝が形成されることを特徴とするタンク取り付け構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タンクがプレートに取り付けられるタンク取り付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、熱交換器の流路を形成するタンクと、タンクの開口端が固定されるヘッダープレートと、を備えるタンク取り付け構造が開示されている。
【0003】
上記タンクには、複数の端部爪部が一列に並んで突出している。ヘッダープレートは、タンクの開口端に沿うように延在する周縁部と、周縁部に開口して端部爪部に係合する係止窓と、を有する。
【0004】
上記熱交換器の製造時には、ヘッダープレートにタンクが組み付けられた状態で、周縁部を折り曲げて、係止窓を端部爪部に係合させる。これにより、端部爪部が係止窓に当接して加締められることで、タンクがヘッダープレートに固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭58−165489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載されたタンク取り付け構造では、ヘッダープレートが端部爪部から受ける反力によって係止窓の一部に応力が集中する虞がある。これに対処して、ヘッダープレートの板厚を大きくすると、熱交換器の大型化を招く。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、部材に応力が集中することを抑えて、タンク取り付け構造の小型化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のある態様によれば、タンクがプレートに取り付けられるタンク取り付け構造であって、前記タンクは、前記プレートに固定される開口端部と、前記開口端部から突出する突起と、を有し、前記プレートは、前記開口端部に沿って延在する延在部と、前記延在部に開口して前記突起に係合する穴と、を有し、前記穴の内周は、前記突起に当接して前記タンクを前記プレートに固定する固定辺と、前記固定辺から曲折して前記固定辺に鋭角を持って傾斜する側方辺と、を有し、前記側方辺と前記突起の側端との間には、テーパ状の空隙が形成され、前記空隙の開口幅は、前記固定辺が延在する方向について前記固定辺から離れるのにしたがって次第に小さくなることを特徴とするタンク取り付け構造が提供される。
【発明の効果】
【0009】
上記態様によれば、延在部では、固定辺が突起から受ける反力によって生じる応力が側方辺のまわりに分散する。こうしてタンク取り付け構造は、延在部に応力が集中することを抑えて、プレートの板厚を小さくすることで小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施形態に係る熱交換器を示す斜視図である。
図2図2は、タンク取り付け構造を示す正面図である。
図3図3は、タンク取り付け構造における穴及び突起を示す正面図である。
図4図4は、タンク取り付け構造の加締め工程を示す正面図である。
図5図5(A)は、比較例における応力の分布を示す図である。図5(B)は、本発明の実施形態に係る延在部における応力の分布を示す図である。
図6図6(A)は、比較例における穴の配置を示す図である。図6(B)は、本発明の実施形態に係る穴の配置を示す図である。
図7図7(A)、(B)、(C)は、突起の変形例を示す正面図である。
図8図8(D)、(E)、(F)は、突起及び穴の変形例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0012】
図1は、本実施形態に係るタンク取り付け構造を有する熱交換器1を示す。なお、説明の簡略化のため、熱交換器1は一部を省略して図示している。
【0013】
熱交換器1は、エンジン(図示省略)に過給される吸気(流体)を冷却液(媒体)によって冷却する水冷式チャージエアクーラとして用いられる。
【0014】
熱交換器1は、吸気を導く1対のタンク10(流路部材)と、冷却液が循環するコア30と、を備える。コア30は、1対のタンク10の間に介装される。タンク10を通じてコア2を流通する吸気は、コア2の内部を流通する冷却液に放熱して冷却される。
【0015】
金属製のコア30は、積層される複数のチューブ(図示省略)と、チューブを収容する箱状に形成される複数のコアプレート31(流路部材)と、コアプレート31に接続する1対のパイプ33と、を有する。エンジンの運転時に、ポンプ(図示省略)から配管を通じて送られる冷却液は、黒矢印で示すように、一方のパイプ33を通じてチューブの内部に流入し、チューブの内部を流通した後に他方のパイプ33から流出する。
【0016】
樹脂製のタンク10は、コア30に向けて開口するドーム状の開口端部11と、コア30と反対側に向けて開口する円筒状の筒部13と、を有する。筒部13にはダクト(図示省略)が接続される。吸気は、白抜き矢印で示すように一方のタンク10を通じてコアプレート31の内部に流入し、チューブのまわりを流通した後、他方のタンク10から流出する。
【0017】
図2は、タンク取り付け構造を示す正面図である。コアプレート31の開口端部には枠状のプレート40が接合される。タンク10の開口端部11は、プレート40を介してコア30に取り付けられる。
【0018】
開口端部11は、略矩形の断面形状を有する筒状に形成される。開口端部11は、1対の短辺部11Aと、各短辺部11Aにわたって延在する1対の長辺部11Bと、を有する。これにより、開口端部11は、略矩形の断面を有する流路を形成する。
【0019】
プレート40とコア30との間には、開口端部11を収容する溝32が形成される。溝32は、コア30のまわりに延在する略矩形の環状に形成される。溝32とタンク10の開口端部11との間には、シールパッキン(図示省略)が介装される。シールパッキンは、ゴム材などの弾性材によって形成される。
【0020】
プレート40は、L字形の断面形状を有する。なお、プレート40は、これに限らず、S字形の断面形状を有ものであってもよい。この場合、溝32は、コア30を介さず、プレートのみによって形成される。
【0021】
プレート40は、開口端部11のまわりに沿うように延在する延在部42を有する。延在部42には、各突起15に係合する複数の穴50が形成される。延在部42は、開口端部11に沿って延在する板状に形成され、各穴50が一列に並んで開口している。なお、これに限らず、延在部42は、複数の爪状の部位が並ぶように形成され、各爪状の部位に穴50が個別に開口するものであってもよい。
【0022】
次に、図3を参照して、突起15及び穴50の形状について説明する。
【0023】
突起15は、略矩形状の断面を有する凸部として形成される。突起15は、前端16、後端17、1対の側端18、19と、先端20と、4つの角21〜24と、を有する。4つの角21〜24は、直角に曲折する。
【0024】
前端16と後端17とは、互いに平行に延在する平面状に形成される。1対の側端18、19は、互いに平行に延在する平面状に形成される。
【0025】
一方、穴50の内周(内面)は、略台形状に形成される。穴50の内周は、突起15に当接する固定辺51(長辺)と、固定辺51に対向する対向辺52(短辺)と、固定辺51と対向辺52との間に延在する1対の側方辺53、54と、4つの隅55〜58と、を有する。
【0026】
固定辺51、対向辺52、及び側方辺53、54は、図中2点鎖線で示す台形Tに沿って直線状(平面状)に延在する。なお、これに限らず、固定辺51、対向辺52、及び側方辺53、54は、曲線状に延在するものであってもよい。側方辺53、54は、固定辺51に直角より小さい鋭角を持って傾斜する。
【0027】
4つの隅55〜58は、円弧状に曲折する。なお、これに限らず、隅55〜58は、図中2点鎖線で示す台形Tに沿って直線状に曲折するものであってもよい。
【0028】
側方辺53と突起15の側端18との間には、テーパ状の空隙63が形成される。固定辺51が延在する方向(図3において左右方向)について空隙63の開口幅Lは、固定辺51から離れるのにしたがって次第に小さくなる。同様に、側方辺54と突起15の側端19との間には、テーパ状の空隙64が形成される。対向辺52と突起15の後端17との間には、空隙62が形成される。
【0029】
図4は、熱交換器1の製造時にタンク10をプレート40に固定する加締め工程を示す熱交換器1の正面図である。加締め工程では、プレート40にタンク10を組み付けた状態で、図中矢印で示すように各延在部42の基端部を座部41(図2参照)から折り曲げる。これにより、図1に示すように、各延在部42がタンク10の開口端部11に沿う位置に来ることで、各穴50の固定辺51が各突起15の前端16に係合して加締められる。こうして、プレート40にタンク10が固定される。
【0030】
以上のようにして、熱交換器1は製造される。次に、熱交換器1の作用について説明する。
【0031】
熱交換器1の作動時において、タンク10は、シールパッキンの弾性復元力を開口端部11の端面に受けるとともに、タンク10の内面に吸気の圧力を受ける。タンク10は、穴50に係合した突起15によってプレート40から離れないように支持される。このとき、突起15は、穴50の固定辺51に係合した前端16が延在部42に引張荷重を与える。延在部42には、固定辺51が突起15の前端16から受ける反力によって応力が生じる。延在部42では、側方辺53、54が固定辺51に対して傾斜する角度を拡げるように変形することで、側方辺53、54のまわりに応力が分散する。
【0032】
図5(A)は、比較例として、穴50の側方辺53が、固定辺51に対して傾斜せずに直交するタンク取り付け構造において、延在部42に生じる応力の分布を示す図である。延在部42では、側方辺53のまわりの領域S1、S2、S3、S4、S5の順に応力が高まり、隅57の近傍に位置する領域S4、S5に応力が集中する。
【0033】
図5(B)は、本発明の延在部42に生じる応力の分布を示す図である。延在部42では、側方辺53のまわりの領域S1、S2、S3の順に応力が高まり、隅57の近傍に位置する領域S3に応力が集中することが抑えられる。
【0034】
次に、本実施形態の効果について説明する。
【0035】
熱交換器1のタンク取り付け構造は、タンク10と、タンク10が取り付けられるプレート40と、を備える。タンク10は、プレート40に固定される開口端部11と、開口端部11のまわりから突出する突起15と、を有する。プレート40は、開口端部11のまわりに沿うように延在する延在部42と、延在部42に開口して突起15に係合する穴50と、を有する。突起15に穴50を係合させることでタンク10がプレート40に取り付けられる。穴50の内周は、突起15に当接してタンク10をプレート40に固定する固定辺51と、固定辺51から曲折して固定辺51に鋭角を持って傾斜する側方辺53、54と、を有する構成とした。
【0036】
上記構成により、延在部42では、固定辺51が突起15の前端16から受ける反力によって側方辺53、54のまわりに応力が分散する。こうして熱交換器1のタンク取り付け構造は、延在部42に応力が集中することを抑えて、プレート40の板厚を小さくすることで小型化が図れる。
【0037】
また、穴50の内周は、突起15の両側に延在する1対の側方辺53、54を有する。1対の側方辺53、54は、固定辺51が延在する方向の間隔Wが固定辺51から離れるのにしたがって小さくなる構成とした。
【0038】
上記構成により、固定辺51が突起15の前端16から受ける反力によって1対の側方辺53、54の間隔Wを拡げるように変形をすることで、延在部42に生じる応力が広い範囲に分散する。
【0039】
ここで、図6(A)は、比較例として、略矩形状の穴70を有するタンク取り付け構造を示す。この場合には、隣り合う穴70どうしで隅77と隅78との間に設けられる間隔L2が設けられる。間隔L2が短くなると、隅77及び隅78の近傍に応力が集中しやすくなる。
【0040】
これに対処して、本発明のタンク取り付け構造は、穴50の内周が1対の側方辺53、54から曲折して固定辺51に対向するように延在する対向辺52を有する略台形状である構成とした。
【0041】
上記構成により、図6(B)に示すように、略台形状の穴50では、隣り合う穴50どうしで隅57と隅58との間に設けられる間隔L1が十分に確保されることにより、延在部42に生じる応力が広い範囲に分散する。
【0042】
また、固定辺51及び側方辺53、54は、突起15との間に空隙63、64を形成する。空隙63、64は、固定辺51が延在する方向の開口幅が固定辺51から離れるのにしたがって小さくなるテーパ状である構成とした。
【0043】
上記構成により、突起15に対して穴70の隅55、56が離されるため、空隙63、64に面する固定辺51、隅55、56、及び側方辺53、54の近傍部位が変形することで、応力が広い範囲に分散する。
【0044】
また、プレート40は、延在部42から曲折して延在する座部41を有する。座部41は、熱交換器1のコア30に接合される。延在部42及び座部41は、コア30との間に開口端部11を収容する溝32を形成する構成とした。
【0045】
上記構成により、プレート40は、断面L字形のものとなる。このため、熱交換器1は、コア30からプレート40が突出する寸法が抑えられ、小型化が図れる。
【0046】
なお、突起15の先端部には、前端16と後端17と側端18、19が先端20にかけて湾曲する曲面状に延在する面取り部(図示省略)が形成される構成としてもよい。これにより、各延在部42が折り曲げられる加締め工程において、穴50が突起15の面取り部に摺接して円滑に係合する。
【0047】
次に、図7(A)、(B)、(C)に示す突起15の変形例について説明する。
【0048】
図7(A)に示す突起15は、後端17に連接する1対の角23、24が略円弧状に曲折する。後端17は、先端20にかけて湾曲する曲面状に形成される。この場合に、各延在部42が折り曲げられる加締め工程において、穴50が突起15の略円弧状の角23、24及び後端17の曲面状の部位に摺接して円滑に係合する。
【0049】
図7(B)に示す突起15は、略台形状の断面を有する凸部として形成される。1対の側端18、19は、互いに傾斜して延在する平面状に形成される。この場合に、各延在部42が折り曲げられる加締め工程において、略台形状の穴50が突起15の側端18、19に摺接して円滑に係合する。
【0050】
図7(C)に示す突起15は、略半円形状の断面を有する凸部として形成される。突起15は、平面状に形成される前端16と、略半円弧状の曲面に形成される後端17と、を有する。この場合に、各延在部42が折り曲げられる加締め工程において、穴50が突起15の略半円弧状の後端17に摺接して円滑に係合する。
【0051】
次に、図8(D)、(E)、(F)に示す突起15及び穴50の変形例について説明する。
【0052】
図8(D)に示す突起15は、略半円形状の断面を有する凸部として形成される。突起15は、平面状に形成される前端16と、略半円弧状の曲面に形成される後端17と、を有する。一方、穴50は、突起15と同様に略半円形状の内周を有する。穴50の内周は、突起15に当接する固定辺51と、固定辺51の両端から円弧状に延在する1対の側方辺53、54と、を有する。この場合に、各延在部42が折り曲げられる加締め工程において、穴50の側方辺53、54が突起15の略円弧状の外周に摺接して円滑に係合する。
【0053】
図8(E)に示す突起15は、略三角形状の断面を有する凸部として形成される。突起15は、平面状に形成される前端16と、略三角形状に傾斜する1対の側端18、19と、を有する。穴50は、前記図3に示すものと同様に略台形状の内周を有する。この場合に、各延在部42が折り曲げられる加締め工程において、穴50の側方辺53、54が突起15の略三角形状をした側端18、19に摺接して円滑に係合する。
【0054】
図8(F)に示す突起15は、略三角形状の断面を有する凸部として形成される。突起15は、平面状に形成される前端16と、略三角形状に傾斜する1対の側端18、19と、を有する。穴50は、突起15と同様に略三角形状の内周を有する。穴50の内周は、突起15に当接する固定辺51と、固定辺51の両端から略三角形状に傾斜する1対の側方辺53、54と、を有する。この場合に、各延在部42が折り曲げられる加締め工程において、穴50の略三角形状をした側方辺53、54が突起15の略三角形状をした側端18、19に摺接して円滑に係合する。
【0055】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【0056】
本実施形態では、タンク10は、流路を形成する流路部材である。なお、これに限らず、タンク10は、気体または液体等を溜める容器として設けられる容器であってもよい。
【0057】
本実施形態では、プレート40は、開口端部11に沿って枠状(環状)に延在する単一の部材である。なお、これに限らず、プレート40は、開口端部11に沿って複数に分割された部材であってもよい。
【0058】
本実施形態では、延在部42は、開口端部11のまわりに沿うように折り曲げられる加締め部材である。なお、これに限らず、延在部42は、開口端部11のまわりに沿うように予め形成された部材であってもよい。
【0059】
本発明のタンク取り付け構造は、車両に搭載される熱交換器に好適であるが、これに限らず、熱交換器以外にも適用できる。
【符号の説明】
【0060】
1 熱交換器
10 タンク
11 開口端部
15 突起
30 コア
32 溝
40 プレート
41 座部
42 延在部
50 穴
51 固定辺
52 対向辺
53、54 側方辺
63、64 空隙
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8