(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0014】
図1は、スケジュール調整システム1の概要構成を示す図である。
【0015】
スケジュール調整システム1は、スケジュール調整サーバ2と、幹事端末(端末装置)3と、ユーザ端末(端末装置)4と、店舗サーバ5とを備える。スケジュール調整サーバ2、幹事端末3、ユーザ端末4および店舗サーバ5は、無線通信または有線通信によってネットワーク6に接続されている。
【0016】
図2は、各サーバおよび各端末の概略構成を示す図である。
【0017】
図2(a)に示すように、スケジュール調整サーバ2は、プログラム(オペレーティングシステム(OS)やアプリケーション)の演算処理を実行するCPUなどの演算部(決定部)2aと、情報を記憶するROM、RAMおよびハードディスクなどの記憶部2bと、演算部2aの処理結果や記憶部2bに記憶する情報をネットワーク6を介して送受信する通信部(イベント情報取得部、店舗情報取得部、送信部)2cとを備える。演算部2aは、記憶部2bに記憶されるプログラムを読み込み、そのプログラムを実行することで、スケジュール調整サーバ2の各機能を実現する。記憶部2bは、プログラムや、店舗サーバ5から取得した情報や、後述するイベントに参加するグループに利用される基準データやイベント調整用データなどを記憶(保存)する。
【0018】
図2(b)に示すように、幹事端末3は、幹事が利用するコンピュータであって、例えば、スマートフォンを含む携帯電話、タブレット型のコンピュータなどの可搬型通信端末である。幹事端末3は、幹事の操作に応じて情報を入力可能な操作部3aと、ネットワーク6を介して情報を送受信する通信部3bと、操作部3aにより入力される情報や通信部3bにより送受信される情報を表示する表示部3cとを備える。また、幹事端末3は、CPUなどの演算部3dを備え、プログラム(オペレーティングシステム(OS)やアプリケーション)を実行することにより情報を処理することができる。
【0019】
図2(c)に示すように、ユーザ端末4は、参加者が利用するコンピュータであって、例えば、スマートフォンを含む携帯電話、タブレット型のコンピュータなどの可搬型通信端末である。ユーザ端末4は、参加者の操作に応じて情報を入力可能な操作部4aと、ネットワーク6を介して情報を送受信する通信部4bと、操作部4aにより入力される情報や通信部4bにより送受信される情報を表示する表示部4cとを備える。また、ユーザ端末4は、CPUなどの演算部4dを備え、プログラム(オペレーティングシステム(OS)やアプリケーション)を実行することにより情報を処理することができる。
【0020】
図2(d)に示すように、店舗サーバ5は、プログラム(オペレーティングシステム(OS)やアプリケーション)の演算処理を実行するCPUなどの演算部5aと、情報を記憶するROM、RAMおよびハードディスクなどの記憶部5bと、演算部5aの処理結果や記憶部5bに記憶する情報をネットワーク6を介して送受信する通信部5cとを備える。記憶部5bは、複数の店舗に関する情報を記憶する。店舗に関する情報とは、店舗名や店舗IDなどの店舗識別情報、住所、電話番号、地図情報における所在地を示す情報(たとえば緯度、経度の情報)、店舗のウェブサイトのURL、空き情報(予約可能時間帯、予約可能人数)、飲食店のジャンルなどである。
【0021】
図3は、スケジュール調整システム1による動作シーケンスを説明する図である。
【0022】
まず、幹事端末3の演算部3dは、操作部3aの操作に応じてスケジュール調整サーバ2にアクセスし、スケジュール調整サーバ2からイベント調整用データを作成するための基準データを取得するために、通信部3bを介して基準データ取得要求を送信する(ステップS100)。
【0023】
スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、幹事端末3から基準データ取得要求を受信すると、受信した基準データ取得要求に応じ、通信部2cを介して幹事端末3に基準データを送信する(ステップS101)。
【0024】
幹事端末3の演算部3dは、スケジュール調整サーバ2から通信部3bを介して基準データを受信し、受信した基準データに対応する表示画像200を表示部3cに表示する(ステップS102)。
【0025】
図4は、幹事端末3の表示部3cに表示される表示画像200の一例を示す図である。表示画像200は、イベント名を入力するイベント名入力欄201、イベントの日時の候補を入力する日時入力欄202、参加者の候補を入力する参加者入力欄203、イベント開催の場所(エリア)の候補を入力するエリア入力欄204を有する。
【0026】
幹事端末3の演算部3dは、操作部3aの操作に応じて、表示部3cに表示されたイベント名入力欄201にイベント名の情報を、日時入力欄202にイベントの日時の候補の情報を、エリア入力欄204にイベント開催の場所(エリア)の候補の情報を入力(追加)する。
【0027】
幹事端末3の演算部3dは、基準データに、幹事によってそれぞれの欄に入力されたイベントに関する情報(イベントデータ)を付加して、スケジュール調整サーバ2に通信部3bを介して送信する(ステップS103)。
【0028】
スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、通信部2cを介して基準データおよびイベントデータを受信すると、受信した基準データおよびイベントデータに基づいて、イベント調整用データを作成する(ステップS104)。このとき、スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、イベントに参加する参加者がイベント調整用データにアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)を作成する(ステップS104)。
【0029】
スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、作成したイベント調整用データと、URLとを関連付けて記憶部2bに記憶(保存)する。そして、スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、作成したURLを通信部2cを介して幹事端末3に送信する(ステップS105)。
【0030】
幹事端末3の演算部3dは、スケジュール調整サーバ2から送信されたURLを通信部3bを介して受信する。
【0031】
幹事端末3の演算部3dは、操作部3aの操作に応じ、受信したURLをイベントに参加する参加者のユーザ端末4に通信部3bを介して送信する(ステップS106)。
【0032】
ユーザ端末4の演算部4dは、幹事端末3から送信されたURLを通信部4bを介して受信する。
【0033】
ユーザ端末4の演算部4dは、操作部4aの操作に応じて、受信したURLからスケジュール調整サーバ2に通信部4bを介してアクセスし、スケジュール調整サーバ2からイベント調整用データを取得するためのイベント調整用データ取得要求を送信する(ステップS107)。
【0034】
スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、ユーザ端末4からイベント調整用データ取得要求を通信部2cを介して受信すると、受信したイベント調整用データ取得要求に応じ、ユーザ端末4にイベント調整用データを通信部2cを介して送信する(ステップS108)。
【0035】
ユーザ端末4の演算部4dは、イベント調整用データを通信部4bを介して受信すると、受信したイベント調整用データに対応する表示画像300を表示部4cに表示する(ステップS109)。
【0036】
図5は、ユーザ端末4の表示部4cに表示される表示画像300の一例を示す図である。表示画像300は、例えば、参加者の候補の参加者候補入力欄301、イベントの日時の候補が示されたイベント日時候補欄302、イベントの参加可能性を示す複数の指標(第1指標303a、第2指標303b、第3指標303c)の累計が表示される指標表示欄303、および、イベントの開催場所の候補を選択する開催場所選択欄304を有する。また、表示画像300は、操作部4aの操作により、複数の指標が選択可能な指標選択欄305を有する。さらに、表示画像300は、操作部4aの操作により、イベントの開催場所が入力可能な開催場所入力欄306を有する。
【0037】
参加者は、表示画像300の複数の参加者候補入力欄301のいずれかに、自身の名前を操作部4aを介して入力する。また、参加者は、自身の名前を入力した参加者候補入力欄301の下方に設けられた指標選択欄305に、操作部4aを介して複数の指標の中からいずれか1つを選択して入力する。さらに、参加者は、自身の名前を入力した参加者候補入力欄301の下方に設けられた開催場所入力欄306に、操作部4aを介してイベントの開催場所の候補を選択する。ここで、イベントの日時の候補を選択する際、参加者は、複数あるイベント日時のそれぞれの候補に対応する位置にある指標選択欄305のそれぞれにおいて、複数の指標の中から1つを選択する。複数の指標は、イベントの各日付および各時刻に対する参加可能性を示すものである。例えば、複数の指標のうち、第1指標303a(図中「○」)は、参加可能であることを示し、第2指標303b(図中「△」)は、参加不可ではないが、参加の可能性がある場合を示し、第3指標303c(図中「×」)は参加不可であることを示す。なお、複数ある場所の候補の中から複数選択するようにしてもよい。
図5(b)は、例えば、ユーザBによって指標および場所が選択された後の表示画像300である。
【0038】
ユーザ端末4の演算部4dは、イベント調整用データに、参加者によって入力および選択された情報(選択データ)を付加して、スケジュール調整サーバ2に通信部4bを介して送信する(ステップS110)。
【0039】
スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、イベント調整用データおよび選択データを通信部2cを介して受信すると、イベント調整用データを更新する(ステップS111)。すなわち、スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、イベント調整用データに、選択データを反映させる。このとき、スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、参加者によって選択された各指標の数を集計する(ステップS112)。そして、スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、イベント調整用データに、各指標の数を集計した集計結果の情報(集計結果データ)を付加(追加)する。
【0040】
スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、記憶部2bに保存されたURLと、更新後のイベント調整用データとを関連付けて記憶(保存)する。
【0041】
図6は、スケジュール調整サーバ2によって更新されたイベント調整用データの表示画像400一例を示す図である。
【0042】
図6に示されるように、更新されたイベント調整用データには、日程の欄401に参加者によって選択された指標の情報(第1情報)が付加されている。また、希望エリアの欄402に参加者によって選択された場所の情報(第2情報)が付加されている。さらに、指標表示欄403に参加者によって選択された指標の集計結果の情報が付加されている。
【0043】
スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、イベント調整用データを作成してから所定期間が経過した、または、参加者の候補全員から選択データを受信したとき、各指標の数の集計結果から、最も多くの参加者がイベントに参加可能な日時を決定する。例えば、スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、集計結果から、最も第3指標303cの数が少ないイベントの日時を決定する(ステップS113)。ここで、スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、集計結果から、最も第3指標303cの数が少ないイベントの日時が複数ある場合、最も第1指標303aの数が多いイベントの日時を決定するようにしてもよい。さらに、スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、最も第1指標303aの数が多いイベントの日時が複数ある場合、最も第1指標303aの数が多い複数のイベントの日時を決定するようにしてもよい。
図6の例では、最も第3指標303cの数が少ないイベントの日時は、2017年3月5日(日)の18:00と20:00である。また、最も第3指標303cの数が少ないイベントの日時のうち、最も第1指標303aの数が多いイベントの日時は、2017年3月5日(日)の20:00である。したがって、スケジュール調整サーバ2は、2017年3月5日(日)の20:00を、最も多くの参加者がイベントに参加可能な日時として決定する。
【0044】
なお、第3指標303cの数が0(ゼロ)でない(すなわち、1以上ある)場合、スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、参加者全員でイベントに参加できない旨のメッセージを幹事端末3に送信してもよい。それと同時に、新たなイベントの日時の候補の情報を追加するメッセージを幹事端末3に送信してもよい。幹事端末3の演算部3dは、スケジュール調整サーバ2から通信部3bを介してこれらのメッセージを受信すると、操作部3aの操作に応じ、例えば、第3指標303cの数が1以上あるイベントの日時の候補の情報を削除したり、新たなイベントの日時の候補の情報を追加したりして、イベント調整用データを修正してもよい。
【0045】
また、スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、更新後のイベント調整用データから、最も多くの参加者が希望するイベント開催の場所を決定する(ステップS114)。最も多くの参加者が希望するイベント開催の場所が複数ある場合、最も多くの参加者が希望する複数のイベント開催の場所を決定するようにしてもよい。
図6の例では、ユーザAは、希望エリアとして、イベント開催の場所を問わず、どこでもよいことを選択している。また、ユーザBは、希望エリアとして、東京駅または京浜東北線のいずれかの駅を選択している。また、ユーザCは、希望エリアとして、上野駅を選択している。また、ユーザDは、希望エリアとして、山手線のいずれかの駅を選択している。
図6の例では、最も多くの参加者が希望するイベント開催の場所は、上野駅である。したがって、スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、上野駅周辺のエリアを、最も多くの参加者が希望するイベント開催の場所として決定する。また、スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、決定した日時および場所のイベントに参加可能な人数を決定する。
【0046】
なお、最も多くの参加者が希望するイベント開催の場所がない場合、スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、複数の参加者によって選択された同一の場所がない旨のメッセージを幹事端末3に送信してもよい。それと同時に、新たなイベント開催の場所の候補の情報を追加するメッセージを幹事端末3に送信してもよい。幹事端末3の演算部3dは、スケジュール調整サーバ2から通信部3bを介してこれらのメッセージを受信すると、操作部3aの操作に応じ、例えば、イベント開催の場所の候補の情報を削除したり、新たなイベント開催の場所の候補の情報を追加したりして、イベント調整用データを修正してもよい。
【0047】
スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、決定したイベントの日時、イベント開催の場所、および参加人数に基づいて、店舗サーバ5に問い合わせを行い、問い合わせ結果(店舗情報)を取得する。ここで、店舗サーバ5の演算部5aは、上述したように、店舗に関する情報を複数記憶している。スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、例えば、決定したイベントの日時、イベント開催の場所およびイベントの参加人数の情報を、店舗サーバ5に通信部2cを介して送信する(ステップS115)。
【0048】
店舗サーバ5の演算部5aは、スケジュール調整サーバ2から、日時の情報、場所の情報および人数の情報を通信部5cを介して受信すると、記憶部5bに記憶された複数の店舗に関する情報を参照し、受信した日時および場所で、受信した人数を収容可能な空き(空室)のある店舗を抽出する(ステップS116)。なお、店舗サーバ5では、管理している各店舗にネットワーク6を介して問い合わせを行い、あるいは、各店舗から発信されるデータを受信し、記憶部5bに記憶されている各店舗の空室状況等の情報(店舗に関する情報)をリアルタイムに更新している。
【0049】
店舗サーバ5の演算部5aは、抽出した店舗が複数ある場合、複数の店舗すべてを抽出する。店舗サーバ5の演算部5aは、抽出した店舗に関する情報をスケジュール調整サーバ2に通信部5cを介して送信する(ステップS117)。
【0050】
スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、店舗サーバ5から店舗に関する情報を通信部2cを介して受信すると、受信した店舗に関する情報と、記憶部2bに記憶されたイベント調整用データおよびURLとを関連付けて記憶(保存)する。
【0051】
スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、幹事端末3に、決定したイベントの日時、場所および参加人数の情報に、店舗に関する情報を付加したイベント処理情報を通信部2cを介して送信する(ステップS118)。このとき、スケジュール調整サーバ2の演算部2aは、幹事端末3に、記憶部2bに記憶されたイベント調整用データを一緒に送信するようにしてもよい。また、必要があれば、これらの情報を幹事端末3に送信すると同時に、ユーザ端末4に送信するようにしてもよい。
【0052】
幹事端末3の演算部3dは、スケジュール調整サーバ2からイベント処理情報を通信部3bを介して受信すると、イベント処理情報に対応する表示画像500を表示部3cに表示する(ステップS119)。
【0053】
図7は、幹事端末3の表示部3cに表示される表示画像500の一例を示す図である。表示画像500は、例えば、スケジュール調整サーバ2により決定されたイベントの日時、場所および参加人数の情報を表示する枠501を有する。また、表示画像500は、スケジュール調整サーバ2から送信された店舗に関する情報を表示する枠502を有する。
【0054】
幹事は、表示部3cに表示された店舗に関する情報を参照し、イベント当日に利用する店舗を決定する。このとき、幹事は、幹事端末3からユーザ端末4に店舗に関するリクエストのメッセージを送信してもよい。具体的に、参加者は、幹事からメッセージを受け取ると、再びURLを介してスケジュール調整サーバ2にアクセスし、ユーザ端末4は、スケジュール調整サーバ2からイベント処理情報を受信し、受信したイベント処理情報を表示部4cに表示する。参加者は、表示部4cに表示された店舗に関する情報を参照し、イベント当日に利用する店舗のリクエストをユーザ端末4から幹事端末3に返信する。参加者からリクエストを受けた幹事は、リクエストに基づいて、イベント当日に利用する店舗を決定する。
【0055】
幹事端末3の演算部3dは、イベント当日に利用する店舗が決定されると、操作部3aの操作に応じ、店舗予約情報を通信部3bを介して店舗サーバ5に送信する(ステップS120)。具体的に、幹事端末3の演算部3dは、操作部3aを介して、例えば、
図7に示す店舗に関する情報を表示する枠502の中からA店が選択されたとする。この場合、幹事端末3の演算部3dは、A店が選択された操作に応じ、A店を予約するための店舗予約情報を、通信部3bを介して店舗サーバ5に送信する。店舗予約情報には、決定されたイベントの日時、場所、参加人数の情報、および、選択されたA店の情報が含まれる。店舗サーバ5の演算部5aは、幹事端末3から通信部5cを介して店舗予約情報を受信すると、記憶部5bの情報を参照し、A店の予約が可能であるか否か判定する。そして、店舗サーバ5の演算部5aは、A店の予約が可能であれば、A店に予約依頼情報を通信部5cを介して送信するとともに、幹事端末3に予約完了情報を通信部5cを介して送信する(ステップS121)。一方、店舗サーバ5の演算部5aは、A店の予約が不可であれば、幹事端末3に予約不可情報を通信部5cを介して送信する。そして、幹事端末3の演算部3dは、店舗サーバ5から予約完了情報を通信部3bを介して受信すると、操作部3aの操作に応じて、イベントに参加する参加者に決定した情報を通知するため、ユーザ端末4に、決定したイベントの日時、場所、参加人数および店舗の情報を通信部3bを介して送信する(ステップS122)。
【0056】
このように、スケジュール調整システム1は、幹事に代わって、最も多くのユーザがイベントに参加可能な日時を決定し、最も多くのユーザが希望するイベント開催の場所を決定することができる。そして、決定した条件(日時、場所および参加人数)を満足することが可能な店舗を幹事に代わって提案することができる。スケジュール調整システム1がこれらの作業を行うため、幹事は、これらの作業を行う必要がない。したがって、スケジュール調整システム1は、幹事の負担を減らすことができる。
【0057】
以上より、スケジュール調整システム1によれば、イベントに参加するグループの要望に応じ、イベントに参加するグループの予定を調整することができる。
【0058】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0059】
例えば、上記実施形態では、スケジュール調整サーバ2が、イベント開催日時および場所を決定し、イベント開催日時および場所における店舗の候補を幹事に提案しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、スケジュール調整サーバ2と同様の動作を行うスケジュール調整用のアプリケーションにより、イベント開催日時および場所の決定と、幹事への店舗の候補の提案を実現してもよい。具体的に、アプリケーションは、基準データを含み、例えば、幹事端末3にインストールされる。幹事は、幹事端末3にインストールされたアプリケーションを起動し、イベント名などのイベントデータを入力する。その場合、アプリケーションは、スケジュール調整サーバ2から基準データを取得することなく、基準データ、および、イベントデータに基づいて、イベント調整用データを作成することができる。また、アプリケーションは、ユーザ端末4にインストールされ、ユーザ端末4は、幹事端末3からイベント調整用データを受信し、参加者は、アプリケーションを起動して選択データを入力する。また、幹事端末3は、ユーザ端末4から選択データを受信し、アプリケーションは、各指標の数を集計し、イベント開催日時および場所を決定する。さらに、幹事端末3のアプリケーションは、決定したイベント開催日時および場所に基づいて、店舗サーバ5に問い合わせを行い、問い合わせ結果(店舗情報)を取得する。これにより、幹事は、取得した店舗に関する情報を参照し、イベント当日に利用する店舗を決定し、決定した店舗を予約することができる。また、イベントに参加する参加者に予約した店舗を通知することができる。