特許第6872460号(P6872460)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社東海理化電機製作所の特許一覧

<>
  • 特許6872460-シフト装置 図000002
  • 特許6872460-シフト装置 図000003
  • 特許6872460-シフト装置 図000004
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6872460
(24)【登録日】2021年4月21日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】シフト装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 20/02 20060101AFI20210510BHJP
【FI】
   B60K20/02 B
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-160028(P2017-160028)
(22)【出願日】2017年8月23日
(65)【公開番号】特開2019-38323(P2019-38323A)
(43)【公開日】2019年3月14日
【審査請求日】2019年11月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003551
【氏名又は名称】株式会社東海理化電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(74)【代理人】
【識別番号】100099025
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 浩志
(72)【発明者】
【氏名】豊田 晃大
(72)【発明者】
【氏名】橋本 智弘
(72)【発明者】
【氏名】加藤 昌利
【審査官】 増岡 亘
(56)【参考文献】
【文献】 特開平9−242852(JP,A)
【文献】 特開2017−94968(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 20/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部が形成された上方側部材と、
前記上方側部材の下方側に設けられ、前記開口部を通じて操作される機構部と、
前記開口部を閉止するカバーと、
前記上方側部材の下方側かつ前記機構部の上方側に設けられ、上下方向に延びると共に上端部が前記開口部の内側に配置された縦壁部と、該縦壁部から延出し、前記開口部の周縁と前記カバーとの間から浸入した液体を受ける第1庇部を有する第1庇部材と、
を備え
前記カバーは、前記開口部を閉止するカバー本体部と、該カバー本体部から前記第1庇部側へ向けて延びる係止部と、を備えており、
前記係止部が前記縦壁部に係止されているシフト装置。
【請求項2】
開口部が形成された上方側部材と、
前記上方側部材の下方側に設けられ、前記開口部を通じて操作される機構部と、
前記開口部を閉止するカバーと、
前記上方側部材の下方側かつ前記機構部の上方側に設けられ、上下方向に延びると共に上端部が前記開口部の内側に配置された縦壁部と、該縦壁部から延出し、前記開口部の周縁と前記カバーとの間から浸入した液体を受ける第1庇部を有する第1庇部材と、
を備え、
前記第1庇部材の下方側かつ前記機構部の上方側に設けられ、前記開口部と上下方向に同軸上に配置された筒状部と、該筒状部から延出し、前記第1庇部において前記開口部とは反対側の端から落下した液体を前記機構部の側方側に受流す第2庇部と、を有する第2庇部材を備え
前記第2庇部における前記筒状部側の端と該筒状部とは反対側の端との間の中間部が、前記第1庇部における前記縦壁部とは反対側の端の下方側に配置されているシフト装置。
【請求項3】
前記第1庇部と前記上方側部材との間には、前記開口部の周縁と前記カバーとの間から浸入した液体が通過する流路を形成するクリアランスが設けられている請求項1又は請求項に記載のシフト装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シフト装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、シフトレバー装置上に飲料水等の液体が零れ落ちても、シフト装置(シフトレバー装置)内に配置された内部機器において液体が付くのを避けたい部分を濡らさないようにした構成が開示されている。この文献に記載されたシフト装置では、液体の流れの上流側に、内部機器において液体が付着するのを避けたい部分を覆う傘部を設けている。また、内部機器において液体が付着するのを避けたい部分の近くの少なくとも液体が流れて来る上流側に液体吸着手段を設けている。これにより、内部機器において液体が付着するのを避けたい部分に当該液体が付着しないようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−240304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、シフト装置上に形成された開口部から操作される機構部が内部に配置されたシフト装置においても、機構部に液体が付着することを抑制できることが望ましい。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、上方側に形成された開口部から浸入した液体が機構部に付着することを抑制できるシフト装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様に係るシフト装置は、開口部が形成された上方側部材と、前記上方側部材の下方側に設けられ、前記開口部を通じて操作される機構部と、前記開口部を閉止するカバーと、前記上方側部材の下方側かつ前記機構部の上方側に設けられ、上下方向に延びると共に上端部が前記開口部の内側に配置された縦壁部と、該縦壁部から延出し、前記開口部の周縁と前記カバーとの間から浸入した液体を受ける第1庇部を有する第1庇部材と、を備えている。
【0007】
第2の態様に係るシフト装置は、第1の態様に係るシフト装置において、前記第1庇部材の下方側かつ前記機構部の上方側に設けられ、前記第1庇部において前記開口部とは反対側の端から落下した液体を前記機構部の側方側に受流す第2庇部を有する第2庇部材を備えている。
【0008】
第3の態様に係るシフト装置は、第1の態様又は第2の態様に係るシフト装置において、前記カバーは、前記開口部を閉止するカバー本体部と、該カバー本体部から前記第1庇部側へ向けて延びる係止部と、を備えており、前記係止部が前記縦壁部に係止されている。
【0009】
第4の態様に係るシフト装置は、第1の態様〜第3の態様のいずれかの態様のシフト装置において、前記第1庇部と前記上方側部材との間には、前記開口部の周縁と前記カバーとの間から浸入した液体が通過する流路を形成するクリアランスが設けられている。
【発明の効果】
【0010】
第1の態様に係るシフト装置によれば、上方側部材に形成された開口部を閉止するカバーが取り外されることで、上方側部材に形成された開口部から機構部を操作することができる。ここで、上方側部材に形成された開口部がカバーによって閉止された状態で、上方側部材に液体が付着すると、当該液体が上方側部材に形成された開口部の周縁とカバーとの間から機構部側に浸入することが考えられる。この場合、上方側部材に形成された開口部の周縁とカバーとの間から機構部側に浸入した液体は、第1庇部によって受けられる。また、浸入した液体が機構部側へ落下することが縦壁部によって抑制される。これにより、上方側部材に形成された開口部から浸入した液体が機構部に付着することを抑制することができる。
【0011】
第2の態様に係るシフト装置によれば、第2庇部材の第2庇部によって、上方側部材に形成された開口部から浸入した液体が機構部に付着することを抑制することができる。
【0012】
第3の態様に係るシフト装置によれば、カバーの係止部が、第1庇部材の縦壁部に係止されていることにより、カバーのカバー本体部と第1庇部材の縦壁部との位置関係が安定する。その結果、上方側部材に形成された開口部の周縁とカバーのカバー本体部との間から機構部側に浸入した液体が機構部側へ浸入することをより抑制できる。
【0013】
第4の態様に係るシフト装置によれば、開口部の周縁とカバーとの間から浸入した液体が通過する流路を第1庇部と上方側部材との間に意図的に形成することで、当該浸入した液体を第1庇部側へ速やかに流すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】シフト装置を示す断面図である。
図2】シフト装置においてシフトロック解除ボタンが設けられた部分を拡大して示す拡大断面図である。
図3】シフト装置の一部を分解して示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1図3を用いて本発明の実施形態に係るシフト装置10について説明する。なお、各図に適宜記す矢印UP、矢印FR,矢印LH及び矢印RHは、シフト装置10を備えた車両の上方向、車両の前方向、車両左右方向(車幅方向)の左側及び右側方向をそれぞれ示している。また以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
【0016】
図1に示されるように、本実施形態のシフト装置10は、車両室内のインストールメントパネルの中央下部やセンタコンソール等に設けられている。このシフト装置10では、シフトレバー12を車両前後方向及び左右方向にシフト操作してシフト位置を選択するように構成されている。なお、シフトレバー12の下端部は、当該シフトレバー12を前後方向及び左右方向に傾動可能に支持するレバー支持機構14によって支持されている。
【0017】
また、シフト装置10は、シフトロック機構16を備えており、このシフトロック機構16は、ソレノイドを備えている。ソレノイドは、車両の制御装置に電気的に接続されており、ソレノイドは、制御装置の制御により、電気的に作動可能となっている。
【0018】
一例として、シフトレバー12が「P(パーキング)」位置に配置される際に、ブレーキが操作されない場合には、ソレノイドが作動されずに、シフトロック機構がシフトレバー12の操作をロック(規制)することで、シフトレバー12の「P」位置から「R(リバース)」位置への操作がロックされる。一方、シフトレバー12が「P」位置に配置される際に、ブレーキが操作された場合には、ソレノイドが作動されて、シフトロック機構がシフトレバー12の操作のロックを解除することで、シフトレバー12の「P」位置から「R」位置への操作のロックが解除される。
【0019】
また、シフトロック機構16は、機構部として解除ボタン17を備えている。そして、例えば、ソレノイドが作動不能である場合において、シフトレバー12が「P」位置に配置される際に、解除ボタン17を下方側へ向けて押すことで、シフトレバー12の操作のロックを解除する。このため、シフトレバー12の「P」位置から「R」位置への操作のロックが解除される。
【0020】
ここで、本実施形態では、シフトレバー12の位置(シフト位置)を表示するインジケータプレート18に飲み物などの水滴(液体)が零れた際に、解除ボタン17に水滴が付着することを抑制するための被水抑制構造が適用されている。具体的には、図3に示されるように、インジケータプレート18に形成された開口部18Bと当該開口部18Bを閉止するカバーとしてのダミーカバー36との間の隙間から下方側へ向けて浸入した水滴が解除ボタン17(図2参照)にかかることを抑制するための構造が、シフト装置10を構成する第1庇部材としてのアッパカバー26及び第2庇部材としてのロアカバー30に適用されている。
【0021】
インジケータプレート18は、上方側から見て前後方向を長手方向とする矩形板状に形成されている。このインジケータプレート18には、シフトレバー12(図1参照)が挿通されると共に当該シフトレバー12の前後方向及び左右方向への傾動軌跡に対応するシフトレバー挿通孔18Aが形成されている。また、インジケータプレート18におけるシフトレバー挿通孔18Aの左側には、当該インジケータプレート18の上方側から解除ボタン17(図2参照)を操作するための矩形状の開口部18Bが形成されている。
【0022】
また、インジケータプレート18には、シフト位置の表示部が設けられている。なお、図3に示されるように、インジケータプレート18の下方側には、導光シート20が設けられている。そして、光源装置支持部材24に支持された光源装置22からの光が導光シート20に導光されることで、インジケータプレート18に設けられたシフト表示部等が光るようになっている。
【0023】
アッパカバー26は、インジケータプレート18の下方側に配置されている。このアッパカバー26には、シフトレバー12(図1参照)が挿通されると共に当該シフトレバー12の前後方向及び左右方向への傾動をガイドするガイドハウジング28が取付けられている。そして、インジケータプレート18が、アッパカバー26の上部に固定されている。
【0024】
ロアカバー30は、アッパカバー26の下方側に配置されている。このロアカバー30には、シフトレバー12(図1参照)が挿通されると共に当該シフトレバー12の前後方向及び左右方向への傾動軌跡に対応するシフトレバー挿通孔30Aが形成されている。
【0025】
また、ロアカバー30とアッパカバー26との間には、シフトレバー12が挿通されるシフトレバー挿通孔32A、34Aがそれぞれ形成された第1スライドカバー32及び第2スライドカバー34が設けられている。この第1スライドカバー32及び第2スライドカバー34が、シフトレバー12の操作に追従してスライドされることで、インジケータプレート18に形成されたシフトレバー挿通孔18A及びガイドハウジング28からのシフト装置10内への異物の浸入が抑制されるようになっている。
【0026】
図2に示されるように、ダミーカバー36は、インジケータプレート18に形成された開口部18Bの形状に対応する矩形状のカバー本体部36Aと、カバー本体部36Aから下方側へ向けて延びる一対の係止部36Bと、を備えている。この一対の係止部36Bが、後述するアッパカバー26の筒状部26Aの下端部26A1に係止されることで、ダミーカバー36がアッパカバー26に係止されて、ダミーカバー36のカバー本体部36Aがインジケータプレート18に形成された開口部18Bを閉止するようになっている。
【0027】
また、アッパカバー26は、インジケータプレート18に形成された開口部18Bと上下方向に同軸上に配置された縦壁部としての筒状部26Aを備えている。この筒状部26Aの中央部から上端までの内径(前後方向及び左右方向への寸法)は、一定の寸法となっていると共に、筒状部26Aの中央部から下端までの内径(前後方向及び左右方向への寸法)は、下方側に向かうにつれて次第に小さくなっている。
【0028】
また、筒状部26Aの外径(前後方向及び左右方向への寸法)は、インジケータプレート18に形成された開口部18B及び当該開口部18Bを閉止するダミーカバー36のカバー本体部36Aの寸法(前後方向及び左右方向への寸法)よりも小さな寸法となっていると共に、上端から下端にかけて一定の寸法となっている。また、インジケータプレート18がアッパカバー26に取付けられた状態では、筒状部26Aの上端部26A2がインジケータプレート18に形成された開口部18Bの内側に配置されている。
【0029】
また、筒状部26Aの下端側からは上下方向を厚み方向とする板状の第1庇部26Bが前後及び左右方向へ延出している。この第1庇部26Bの前後方向及び左右方向への寸法は、インジケータプレート18に形成された開口部18Bの寸法(前後方向及び左右方向への寸法)よりも大きな寸法となっている。また、アッパカバー26における第1庇部26Bの前方側及び後方側には、上方側から見て矩形状の開口26Cが形成されている。これにより、第1庇部26Bが当該開口26Cの周縁の一部を形成している。また、第1庇部26Bとインジケータプレート18との間には、上下方向に所定のクリアランスC1(水路を形成するためのクリアランスC1)が設けられている。このクリアランスC1は、アッパカバー26に形成された開口26Cの周縁において第1庇部26Bとは反対側の部分26Dとインジケータプレート18との上下方向へのクリアランスC2よりも大きな寸法に設定されている。
【0030】
ロアカバー30は、インジケータプレート18に形成された開口部18B及びアッパカバー26の筒状部26Aと上下方向に略同軸上に配置された筒状部30Bを備えている。この筒状部30Bの上端部30B1の内径(前後方向及び左右方向への寸法)は、インジケータプレート18に形成された開口部18Bの寸法(前後方向及び左右方向への寸法)よりも大きな寸法となっている。また、筒状部30Bの下端部30B2は、解除ボタン17と近接して配置されている。
【0031】
また、筒状部30Bの上端の前方側からは、前方側へ向かうにつれて下方側へ傾斜された第2庇部としての前側庇部30Cが延出していると共に、筒状部30Bの上端の後方側からは、後方側へ向かうにつれて下方側へ傾斜された第2庇部としての後側庇部30Dが延出している。この前側庇部30Cの前後方向の中間部は、アッパカバー26の第1庇部26Bの前端26B1の下方側に配置されていると共に、後側庇部30Dの前後方向の中間部は、アッパカバー26の第1庇部26Bの後端26B2の下方側に配置されている。
【0032】
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
【0033】
図1及び図2に示されるように、以上説明した本実施形態のシフト装置10によれば、インジケータプレート18に形成された開口部18Bを閉止するダミーカバー36が取外されることで、インジケータプレート18に形成された開口部18Bから解除ボタン17を操作することができる。すなわち、インジケータプレート18に形成された開口部18Bからドライバー等の工具や専用の治具を挿入して、解除ボタン17を下方側へ向けて押すことで、シフトレバー12の操作のロックを解除することができる。
【0034】
ここで、インジケータプレート18に形成された開口部18Bがダミーカバー36によって閉止された状態で、インジケータプレート18に水滴が付着すると、当該水滴がインジケータプレート18に形成された開口部18Bの周縁とダミーカバー36のカバー本体部36Aとの間から解除ボタン17側に浸入することが考えられる。この場合、インジケータプレート18に形成された開口部18Bの周縁とカバー本体部36Aとの間から解除ボタン17側に浸入した水滴は、アッパカバー26の筒状部26Aの外側の面に沿って流れた(筒状部26Aによってガイドされた)後に第1庇部26Bによって受けられる。これにより、浸入した水滴が筒状部26A側から解除ボタン17側へ落下することが抑制される。ここで、本実施形態では、第1庇部26Bとインジケータプレート18との間に水路を形成するためのクリアランスC1が設けられている。これにより、浸入した水滴を第1庇部26B側へ速やかに流すことができる。
【0035】
また、アッパカバー26の第1庇部26Bの前端26B1及び後端26B2から落下した水滴は、ロアカバー30の前側庇部30C及び後側庇部30Dによって解除ボタン17の側方側(前方側及び後方側)へ受流される。これにより、インジケータプレート18に形成された開口部18Bから浸入した水滴が解除ボタン17に付着することを抑制することができる。なお、アッパカバー26の第1庇部26Bの前端26B1及び後端26B2から落下した水滴が解除ボタン17に付着する虞が少ない場合においては、前側庇部30C及び後側庇部30Dを設けない構成としてもよい。
【0036】
また、本実施形態のシフト装置10では、ダミーカバー36の係止部36Bが、アッパカバー26の筒状部26Aの下端部26A1に係止されている。これにより、ダミーカバー36のカバー本体部36Aとアッパカバー26の筒状部26Aとの位置関係が安定する。その結果、インジケータプレート18に形成された開口部18Bの周縁とダミーカバー36のカバー本体部36Aとの間から解除ボタン17側に浸入した水滴をアッパカバー26の筒状部26Aによってより確実にガイドさせることができる。
【0037】
なお、本実施形態では、ダミーカバー36の係止部36Bをアッパカバー26の筒状部26Aに係止させた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、アッパカバー26が、筒状部26Aと対応する部分を備えていない構成においては、インジケータプレート18に形成された開口部18Bの周縁に係止される係止部36Bを有するダミーカバー36を用いればよい。
【0038】
また、本実施形態では、解除ボタン17に水滴が付着することを抑制するために、上記被水抑制構造を適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。シフト装置内に操作対象である他の機構部を有する構成であれば、当該他の機構部の被水を抑制するために、前述の被水防止構造を適用すればよい。
【0039】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0040】
10 シフト装置
17 解除ボタン(機構部)
18 インジケータプレート(上方側部材)
18B 開口部
26 アッパカバー(第1庇部材)
26A 筒状部(縦壁部)
26B 第1庇部
30 ロアカバー(第2庇部材)
30C 前側庇部(第2庇部)
30D 後側庇部(第2庇部)
36 ダミーカバー
36A カバー本体部
36B 係止部
図1
図2
図3