(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記内視鏡用プロセッサは、さらに、前記コネクタ側第1接続端部を受け入れた状態で、前記コネクタ側第1接続端部を、前記プロセッサ側第1接続端部との接続位置に誘導するよう構成された誘導機構を備え、
前記ロック機構は、前記コネクタ側第1接続端部を誘導する前記誘導機構の動作と連動して、前記ストッパーの前記少なくとも一部が前記経路内に入るよう構成されている、請求項2に記載の内視鏡用プロセッサ。
前記内視鏡用プロセッサは、さらに、前記コネクタ側第1接続端部を受け入れた状態で、前記コネクタ側第1接続端部を、前記プロセッサ側第1接続端部との接続位置に誘導するための操作レバーを備え、
前記ロック機構は、前記コネクタ側第1接続端部を誘導させる前記操作レバーの動作と連動して、前記ストッパーの前記少なくとも一部が前記経路内に入るよう構成されている、請求項2又は3に記載の内視鏡用プロセッサ。
前記内視鏡用プロセッサは、さらに、前記コネクタ側第1接続端部を受け入れた状態で、前記コネクタ側第1接続端部を、前記プロセッサ側第1接続端部との接続位置に誘導するよう構成された誘導機構を備え、
前記ロック機構は、前記コネクタ側第1接続端部を誘導する前記誘導機構の動作と連動して前記シャッターを前記ロック状態にするよう構成されている、請求項1に記載の内視鏡用プロセッサ。
前記第2のコネクタ受け部は、前記第2のコネクタの第2のコネクタ側第1接続端部を前記第2の凹部空間に受け入れ、受け入れた前記第2のコネクタ側第1接続端部と、前記内視鏡用プロセッサのプロセッサ側第3接続端部とを接続するよう構成されている、請求項10に記載の内視鏡システム。
前記第2の凹部空間内には、前記コネクタ側第2接続端部として、前記内視鏡用プロセッサから光の入射を受ける光入射端部を共通して備える前記第1のコネクタ及び前記第2のコネクタそれぞれの前記光入射端部を受け入れる凹部空間が設けられている、請求項9から11のいずれか1項に記載の内視鏡システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記電子内視鏡装置では、コネクタ受け部を露出状態と閉塞状態に設定する可動遮蔽体を有し、使用する電子スコープのコネクタに対応したコネクタ受け部を可動遮蔽体により露出させたとき、他のコネクタ受け部を閉塞するように動作するコネクタ受け部開閉機構を設けている。この可動遮蔽体により、使用していないコネクタ受け部の差し込み口を閉塞してコネクタ受け部の内部への水分等の浸入を防止し、電気的な安全性等が確保することができる、とされている。
【0006】
上記電子内視鏡装置において、露出状態あるいは閉塞状態とされる2つのコネクタ受け部は、どのタイプの内視鏡が接続される場合でも、いずれか一方だけが使用されるようになっている。一方、2つのコネクタ受け部を同時に使用するタイプの内視鏡と接続されるプロセッサでは、一方のコネクタ受け部において、差し込まれたコネクタとの間に隙間があくことが考えられる。コネクタ受け部の凹部空間はそれぞれ、対応する内視鏡のコネクタを受け入れるよう形成されているためである。プロセッサの使用中、例えば術者の手指が、このような隙間に入り込むと、高温になったコネクタ受け部の内部に触れてしまう危険性がある。また、隙間に手指が入り込むことで、プロセッサ内にたまった静電気が放電し、プロセッサが破損するおそれがある。
【0007】
本発明は、複数のコネクタ受け部を同時に使用する内視鏡が接続される内視鏡用プロセッサにおいて、内視鏡のコネクタとコネクタ受け部との間にできた隙間に、ユーザの手指等が入り込むことを防止することができる内視鏡用プロセッサ及び内視鏡システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、内視鏡用プロセッサであって、
前記内視鏡用プロセッサと接続される内視鏡のコネクタのコネクタ側第1接続端部とコネクタ側第2接続端部のうち、前記コネクタ側第1接続端部を受け入れるための第1の凹部空間が設けられ、前記第1の凹部空間内に受け入れた前記コネクタ側第1接続端部と、前記内視鏡用プロセッサのプロセッサ側第1接続端部とを接続するよう構成された第1のコネクタ受け部と、
前記第1の凹部空間と異なる第2の凹部空間が設けられ、前記第2の凹部空間内に受け入れた前記コネクタ側第2接続端部と、前記内視鏡用プロセッサのプロセッサ側第2接続端部とを接続するよう構成された第2のコネクタ受け部と、
前記第2のコネクタ受け部に設けられ、前記コネクタ側第2接続端部を通過させる隙間を有し、前記第2の凹部空間を外部に対して仕切るよう構成されたシャッターを、外部からの力で開くことができるように構成されたシャッター機構と、
前記コネクタ側第1接続端部と前記プロセッサ側第1接続端部とが接続されている期間中、前記シャッターの開閉可能な動作可能状態から前記シャッターを閉状態に拘束するロック状態にし、前記コネクタ側第1接続端部と前記プロセッサ側第1接続端部との接続が解除されるとき、前記シャッターの前記ロック状態を解除するよう構成されたロック機構と、を備えることを特徴とする。
【0009】
前記シャッターは、前記第2の凹部空間内を移動することによって前記外部に開くよう構成され、
前記ロック機構は、前記シャッターが移動する前記第2の凹部空間内の経路内に少なくとも一部が出入り自在に構成されたストッパーを有し、前記ロック機構は、前記少なくとも一部が前記経路内に入って前記シャッターの移動を阻止するよう構成されていることが好ましい。
【0010】
前記内視鏡用プロセッサは、さらに、前記コネクタ側第1接続端部を受け入れた状態で、前記コネクタ側第1接続端部を、前記プロセッサ側第1接続端部との接続位置に誘導するよう構成された誘導機構を備え、
前記ロック機構は、前記コネクタ側第1接続端部を誘導する前記誘導機構の動作と連動して、前記ストッパーの前記少なくとも一部が前記経路内に入るよう構成されていることが好ましい。
【0011】
前記内視鏡用プロセッサは、さらに、前記コネクタ側第1接続端部を受け入れた状態で、前記コネクタ側第1接続端部を、前記プロセッサ側第1接続端部との接続位置に誘導するための操作レバーを備え、
前記ロック機構は、前記コネクタ側第1接続端部を誘導させる前記操作レバーの動作と連動して、前記ストッパーの前記少なくとも一部が前記経路内に入るよう構成されていることが好ましい。
【0012】
前記内視鏡用プロセッサは、さらに、前記コネクタ側第1接続端部を受け入れた状態で、前記コネクタ側第1接続端部を、前記プロセッサ側第1接続端部との接続位置に誘導するよう構成された誘導機構を備え、
前記ロック機構は、前記コネクタ側第1接続端部を誘導する前記誘導機構の動作と連動して前記シャッターを前記ロック状態にするよう構成されていることが好ましい。
【0013】
前記内視鏡用プロセッサは、前記第2のコネクタ受け部は、前記コネクタ側第2接続端部と、前記プロセッサ側第2接続端部とを光の送受が可能に接続するよう構成され、
前記光の送受は、前記コネクタ側第2接続端部と前記プロセッサ側第2接続端部の間の空間内の光路を介した空間伝送により行われる態様において好適である。
【0014】
前記第1のコネクタ受け部は、前記コネクタ側第1接続端部と、前記プロセッサ側第1接続端部とを通信及び電力の送受が可能に接続するよう構成され、
前記通信及び電力の送受は、前記コネクタ側第1接続端部と前記プロセッサ側第1接続端部の間の空間内の光路を介した光の空間伝送により行われてもよい。
【0015】
本発明の別の一態様は、内視鏡システムであって、
前記内視鏡用プロセッサと、
前記コネクタを有する内視鏡と、を備えることを特徴とする。
【0016】
前記内視鏡システムは、前記コネクタを第1のコネクタといい、前記コネクタ側第1接続端部を第1のコネクタ側第1接続端部というとき、
前記第2のコネクタ受け部が、前記第2のコネクタ受け部に装着される、前記第1のコネクタと異なる第2のコネクタの第2のコネクタ側第1接続端部を前記第2の凹部空間に受け入れ、受け入れた前記第2のコネクタ側第1接続端部と、前記内視鏡用プロセッサのプロセッサ側第3接続端部とを接続するよう構成されている態様において好適である。
【0017】
本発明のさらに別の一態様は、内視鏡システムであって、
前記内視鏡用プロセッサと、
前記コネクタを第1のコネクタというとき、前記第2のコネクタ受け部に装着される、前記第1のコネクタと異なる第2のコネクタを有する内視鏡と、
前記第1の凹部空間を覆うカバー部材と、を備えることを特徴とする。
【0018】
前記内視鏡用プロセッサは、前記第2のコネクタ受け部が、前記第2のコネクタの第2のコネクタ側第1接続端部を前記第2の凹部空間に受け入れ、受け入れた前記第2のコネクタ側第1接続端部と、前記内視鏡用プロセッサのプロセッサ側第3接続端部とを接続するよう構成されている態様において好適である。
【0019】
前記内視鏡用プロセッサは、前記第2の凹部空間内に、前記コネクタ側第2接続端部として、前記内視鏡用プロセッサから光の入射を受ける光入射端部を共通して備える前記第1のコネクタ及び前記第2のコネクタそれぞれの前記光入射端部を受け入れる凹部空間が設けられている態様において好適である。
【発明の効果】
【0020】
上述の内視鏡用プロセッサ及び内視鏡システムによれば、複数のコネクタ受け部を同時に使用する内視鏡が接続される内視鏡用プロセッサにおいて、内視鏡のコネクタとコネクタ受け部との間にできた空間内に、ユーザの手指等が入り込むことを防止することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して実施形態の内視鏡用プロセッサ及び内視鏡システムについて説明する。
図1は、一実施形態の医療用の電子内視鏡(以降、単に内視鏡という)とプロセッサの外観斜視図である。以下の説明中の前後方向は、内視鏡の可撓管1の先端側を「前方」、ユニバーサルチューブ6の先端側(コネクタ7側)を「後方」と定義している。
【0023】
医療用の内視鏡は、操作部3と、操作部3から前方に延びかつ可撓性を有する可撓管1と、可撓管1の前方に連結部10を介して連結された湾曲管2と、操作部3から後方に延びるユニバーサルチューブ6と、ユニバーサルチューブ6の後端に固定したコネクタ7と、を備える。操作部3、可撓管1及び湾曲管2内には、複数の湾曲操作ワイヤが挿通され、各湾曲操作ワイヤは、先端部が先端部5の後端に連結され、後端が、湾曲操作ワイヤを介して操作部3の湾曲操作レバー4(湾曲操作機構)に連結されている。湾曲管2は、湾曲操作レバー4の操作に応じて任意の方向に任意の角度だけ湾曲する。
【0024】
湾曲管2の先端部には、先端部5が設けられている。先端部5は実質的に弾性変形不能な硬質樹脂材料によって構成されており、先端部5の平面からなる先端面には対物レンズ(観察レンズ)を備える開口、照明レンズが設けられている出射口、送気・送水口、鉗子口等が設けられている。
【0025】
操作部3、可撓管1、湾曲管2、ユニバーサルチューブ6及びコネクタ7の内部には、その前端が照明レンズに接続するライトガイドファイバ(図示略)が設けられている。さらに先端部5の内部には対物レンズの直後に位置する撮像素子(図示略)が設けられている。
可撓管1、湾曲管2、先端部5、及び連結部10は、体腔内に挿入される挿入部12を形成する。先端部に設けられた撮像素子から延びる画像信号用ケーブルは、湾曲管2、可撓管1、操作部3及びユニバーサルチューブ6の内部を通ってコネクタ7の内部まで延びている。コネクタ7は、内視鏡用プロセッサ(以降、単にプロセッサという)20に接続される。プロセッサ20は、撮像素子から送られてくる画像信号を処理して、撮像素子で撮像した被写体の画像をモニタ(図示略)に表示するように制御している。プロセッサ20は、生体組織を照明する照明光となる光を出射する図示されない光源装置を備える。光源装置から出射される光は、コネクタ7を経由して、先端部5までLCB(Light Carrying Bundle)ケーブル内を伝送される。このLCBケーブルは、ユニバーサルチューブ6及び可撓管1内に設けられている。
【0026】
コネクタ7を含む内視鏡は、洗浄及び消毒をして再利用可能な構成とするために、コネクタ7は水密、気密性が高く、コネクタ7の内部構造は閉密状態となっている。このため、コネクタ7の外側には、内部構造を閉密にする筐体が設けられている。筐体及び筐体で覆われた部分をコネクタ本体部8という。
コネクタ7は、内部構造として、プロセッサ20に撮像素子から送信される画像信号をプロセッサ20に送信する前に信号処理する信号処理回路、及び内視鏡の固有情報を記録したメモリを備える。内視鏡の固有情報には、例えば、撮像素子の画素数や感度、動作可能なフレームレート、型番等が含まれる。信号処理回路は、メモリから読み出された固有情報をプロセッサ20に設けられた図示されないシステムコントローラに出力する。
すなわち、内視鏡は、生体組織を撮像する撮像素子を先端に備え、体腔内に挿入される挿入部12と、プロセッサ20と接続可能に設けられるコネクタ7と、を備える。コネクタ7は、撮像素子から伝送される撮像画像の信号を信号処理する電子回路である信号処理回路を備え、信号処理した撮像画像の信号をプロセッサ20に伝送する機能を有する。
【0027】
図2は、コネクタ7,7
*とプロセッサ20の一例を拡大して示す斜視図である。
図3(a),(b)は、一実施形態のプロセッサ20とコネクタ7,7
*とを接続する状態を説明する図である。
コネクタ7(第1のコネクタ)は、コネクタ本体部8の他に、電気接続端部7a(コネクタ側第1接続端部)と、光入射端部7b(コネクタ側第2接続端部)と、を備える。電気接続端部7aは先端が開口した筒形状を成し、コネクタ本体部8から突出している。電気接続端部7aの筒形状で囲まれた内部には、撮像素子から延びる信号線や、撮像素子等の動作を制御する制御線、プロセッサ20から供給される電力を伝送する伝送線と接続される構成の、図示されない電気接続端子が設けられている。
光入射端部7bは、先端が開口した筒形状を成し、コネクタ本体部8から突出している。光入射端部7bの筒形状で囲まれた内部には、プロセッサ20内の光源装置から照射された照明光を先端部5に伝送するLCBケーブルが設けられている。光入射端部7bの開口には、LCBケーブルが照明光の入射を受ける開口面が設けられている。
このような電気接続端部7a及び光入射端部7bのそれぞれが、プロセッサ20側の後述するコネクタ受け部22a及び光コネクタ受け部22bに接続される。
【0028】
プロセッサ20は、コネクタ受け部22a,22cと、光コネクタ受け部22bと、操作パネル25と、を備える。
操作パネル25は、術者が内視鏡システムで行いたい観察や検査に対応してプロセッサ20及び内視鏡が動作するように指示入力するためのパネルである。指示入力は、例えば、通常観察モードや特殊観察モード等のモードの切換や、生体組織を撮像素子で取得した撮像画像に施す処理内容や、図示されないモニタに画像や検査結果を表示する表示形態の指示入力を含む。
【0029】
コネクタ受け部22a(第1のコネクタ受け部)及び光コネクタ受け部22bは、
図2に示す電気接続端部7a及び光入射端部7bをそれぞれ受け入れる部分であり、コネクタ挿入用凹部空間24a(第1の凹部空間)及び光コネクタ挿入用凹部空間24bを有する。
コネクタ挿入用凹部空間24a内の奥側部分には、プロセッサ側の電気接続端子28a(プロセッサ側第1接続端部)(
図3(a),(b)参照)が設けられ、光コネクタ挿入用凹部空間24b内の奥側部分には、光源装置の照明光の出射部28b(プロセッサ側第2接続端部)が設けられている。したがって、
図3(a)に示す状態からコネクタ7をプロセッサ20側に移動させて、コネクタ7の電気接続端部7a及び光入射端部7bのそれぞれがコネクタ挿入用凹部空間24a及び光コネクタ挿入用凹部空間24b内の所定の位置(接続位置)に挿入されることにより、コネクタ側の電気接続端子とプロセッサ側の電気接続端子28aが接続され、照明光の出射部28bの対向する位置に、LCBケーブルの開口端が位置する。これにより、電気接続端部7aと電気接続端子28aとの間で通信及び電力の送受が可能となり、光入射端部7bと出射部28bとの間で照明光の送受が可能となる。照明光の送受は、互いに接続される接続端部の間の空間内の光路を介した空間伝送により行われる。
【0030】
すなわち、プロセッサ20は、内視鏡側のコネクタ7の電気接続端子を受け入れて、プロセッサ20側の電気接続端子28aと接続するためのコネクタ挿入用凹部空間24aが設けられたコネクタ受け部22aと、内視鏡側のコネクタ7の光入射端部7bを受け入れて、LCBケーブルの開口端をプロセッサ20側の光源装置の出射部28bの対向する位置(接続位置)に配置させるための光コネクタ挿入用凹部空間24bが設けられた光コネクタ受け部22bと、を備える。なお、本明細書において、内視鏡側の接続端部とプロセッサ側の接続端部とを接続するとは、両接続端部の間で、通信、あるいは、電力又は光の送受が可能に接続することを意味する。互いに接続された接続端部同士は、物理的に接していてもよく、空間を間に挟んで離れて配置されていてもよい。2つの接続端部の間での通信及び電力の送受は、有線あるいは無線で行われる。
【0031】
さらに、
図2に示すように、プロセッサ20は、別のタイプの内視鏡側のコネクタ7
*の電気接続端子を受け入れて、プロセッサ20側の電気接続端子28c(プロセッサ側第3接続端部)(
図3(a),(b)参照)と接続するためのコネクタ挿入用凹部空間24c(第2の凹部空間)が設けられたコネクタ受け部22cを備える。コネクタ受け部22cは、光コネクタ受け部22bと一体化され、第2のコネクタ受け部を構成する。コネクタ7
*がコネクタ受け部22cと接続されるとき、光コネクタ受け部22bは、光コネクタ挿入用凹部空間24bに、光入射端部7b
*(
図3(b)参照)を受け入れて、LCBケーブルの開口端をプロセッサ20側の光源装置の出射部28bの対向する位置に配置させる。したがって、コネクタ7とコネクタ7
*は、プロセッサ20に接続される時、光入射端部7b及び光入射端部7b
*が同じ光コネクタ受け部22bを共用して光コネクタ挿入用凹部空間24bに挿入されるように構成されている。このため、光コネクタ受け部を他のコネクタ受け部と別体に設けたプロセッサと比べ、プロセッサ20内のスペースの制約が少なく、例えば、モニタ等の部品の配置スペースを大きく確保することができる。また、プロセッサ20の小型化が可能である。
【0032】
このように、プロセッサ20は、コネクタ7の電気接続端部7aを受け入れて、プロセッサ20側の電気接続端子28aと接続するためのコネクタ挿入用凹部空間24aが設けられたコネクタ受け部22aと、コネクタ7
*の電気接続端部7a
*(第2のコネクタ側第1接続端部)(
図3(b)参照)を受け入れて、プロセッサ20側の電気接続端子28cと接続するためのコネクタ挿入用凹部空間24cが設けられたコネクタ受け部22cと、を備える。また、光コネクタ挿入用凹部空間24bは、コネクタ7の光入射端部7b及びコネクタ7
*の光入射端部7b
*を受け入れてプロセッサ20側の照明光の出射部28bに対向する位置に位置させる。これにより、光入射端部7bあるいは光入射端部7b
*と出射部28bとの間で照明光の送受が可能となる。
図3(a)には、接続位置における光入射端部7bの位置が破線で示され、
図3(b)には、接続位置における光入射端部7b
*の位置が破線で示されている。このように、コネクタ7をプロセッサ20に接続する時、及びコネクタ7
*をプロセッサ20に接続する時のいずれにおいても、光コネクタ受け部22b及び光コネクタ挿入用凹部空間24bは使用される。以上説明したように、プロセッサ20は、コネクタ挿入用凹部空間24a,24cが設けられたコネクタ受け部22a,22cを2つ備える。
【0033】
コネクタ7の電気接続端部7aは、円筒形状を成し、コネクタ7
*の電気接続端部7a
*は、矩形形状を成している。
図2及び
図3(b)に示すように、コネクタ7
*の電気接続端部7a
*が挿入されるコネクタ挿入用凹部空間24c内には、光コネクタ受け部22bの光コネクタ挿入用凹部空間24bが設けられている。すなわち、光コネクタ挿入用凹部空間24bは、コネクタ挿入用凹部空間24cの一部の空間を、コネクタ挿入用凹部空間24cと共有している。
【0034】
コネクタ受け部22cには、シャッター機構42が設けられている。シャッター機構42は、コネクタ挿入用凹部空間24cを外部に対して仕切るシャッター40を有している。シャッター40によって外部に対して仕切られることで、水等の液体がコネクタ挿入用凹部空間24c内に進入することが防止され、電気的な安全性が確保される。シャッター40は、コネクタ7,7
*の光入射端部7b,7b
*を通過させる隙間40aを有している。
図3(a),(b)において、シャッター40は板状の部材であり、
図2〜
図5に示すように、シャッター40には円孔の隙間40aが設けられている。このため、コネクタ7がプロセッサ20に接続される時、シャッター40は、コネクタ挿入用凹部空間24cを外部に対して仕切りつつ、光入射端部7bを通過させることができる。
【0035】
また、シャッター機構42は、シャッター40を外部からの力で開くことができるように構成されている。具体的に、シャッター40は、コネクタ挿入用凹部空間24c内を移動することによって外部に開くよう構成されている。
図3(b)において、シャッター40は、バネ等の付勢部材によりコネクタ挿入用凹部空間24cの入口側に付勢されており、外部からの力を受けて、コネクタ挿入用凹部空間24c内を奥側に移動(スライド)することができるようになっている。コネクタ7
*がプロセッサ20に接続される時、シャッター40は、コネクタ7
*に押されてコネクタ挿入用凹部空間24c内を奥側に移動することで、コネクタ挿入用凹部空間24cを開放し、コネクタ7
*の電気接続端部7a
*を受け入れる。
図3(b)において、コネクタ7
*によって奥側に押し込まれたシャッター40を破線で示す。
【0036】
シャッター40は、後述するロック機構62によって、コネクタ7の電気接続端部7aと、プロセッサ20側の電気接続端子28aとが接続されている期間中、開閉可能な動作可能状態から閉状態に拘束され、ロック状態にされるようになっている。一方、シャッター40は、ロック機構62によって、電気接続端部7aと電気接続端子28aとの接続が解除されるとき、ロック状態が解除されるようになっている。
図3(a),(b)において、シャッター40は、コネクタ挿入用凹部空間24cの入口側の端部において閉状態に拘束される。
【0037】
プロセッサ20は、ロック機構62を備えている。コネクタ受け部22cのコネクタ挿入用凹部空間24cは、上述したように、コネクタ7
*の電気接続端部7a
*を受け入れるよう構成されているため、コネクタ7をプロセッサ20に接続するために、コネクタ7の光入射端部7bを光コネクタ挿入用凹部空間24bに挿入した場合、光入射端部7bの周りを囲むコネクタ挿入用凹部空間24cの部分が隙間となる。このため、シャッターが開閉可能に動作可能であると、例えば術者の手指が触れてシャッターを押し開いてしまう場合がある。このため、光入射端部7bとコネクタ受け部22cとの間の隙間に、術者の手指が入り込んで、奥側の出射部28bやその付近のコネクタ受け部22cの部分に触れてしまうおそれがある。プロセッサ20の使用中、これらの部分は高温になるため、これらの部分に触れることは危険である。内視鏡を取り替えるためにコネクタ7を取り外す場合にも、このようなことが起こりうる。また、光入射端部7bとコネクタ受け部22cとの間の隙間に手指が入り込むことで、隙間内で露出した電気接続端子28cから、プロセッサ内に溜まった静電気が放電され、プロセッサが破損するおそれがある。上述したプロセッサ20によれば、電気接続端部7aと電気接続端子28aが接続された状態、すなわち、コネクタ7をプロセッサ20に接続した状態では、シャッター40は閉状態に拘束されているため、術者の手指によってシャッター40が押されても、シャッター40が開くことはなく、術者の手指が光入射端部7bとコネクタ受け部22cとの間の隙間に入り込むことが防止される。
【0038】
なお、上述したプロセッサ20によれば、電気接続端部7aと電気接続端子28aとの接続が解除されるとき、すなわち、コネクタ7とプロセッサ20との接続が解除されるとき、シャッター40のロック状態は解除される。このため、コネクタ7
*をプロセッサ20に接続する時は、コネクタ7
*の電気接続端部7a
*押し込んでシャッター40を押し開き、コネクタ挿入用凹部空間24c内に挿入することができる。
【0039】
シャッター40が、上述したように、コネクタ挿入用凹部空間24c内を移動することによって外部に開くよう構成されている場合、一実施形態によれば、ロック機構62は、ストッパー60を有し、ストッパー60の少なくとも一部が、シャッター40の移動経路内に入ってシャッター40の移動を阻止するよう構成されていることが好ましい。ストッパー60は、
図3(a)の破線で示すように、シャッター40が移動するコネクタ挿入用凹部空間24c内の移動経路内に、ストッパー60の少なくとも一部が出入り自在に構成されている。
図3(a),(b)に示す例において、コネクタ挿入用凹部空間24c内の移動経路内に出入りするストッパー60の下端部60bは、閉状態にあるシャッター40に対し、コネクタ挿入用凹部空間24cの奥側に位置している。このため、ストッパー60の下端部60bがコネクタ挿入用凹部空間24c内に入り込むことで、シャッター40の移動は阻止される。ストッパー60は、例えば、後述する誘導機構26や操作レバー29の動作と連動して、コネクタ挿入用凹部空間24cに入り込むよう構成されている。なお、
図3(a),(b)において、プロセッサ20は、凹部空間24a〜24cを通る切断面によって示される。
【0040】
一実施形態によれば、プロセッサ20は、電気接続端部7aを受け入れた状態で、内視鏡側の電気接続端部7aを、プロセッサ20側の電気接続端子28aとの接続位置に誘導するよう構成された誘導機構26を備えている。誘導機構26は、具体的に、コネクタ挿入用凹部空間24a内の所定の位置に挿入された電気接続端部7aを係止して把持し、コネクタ挿入用凹部空間24a内の奥に設けられた電気接続端子28aの位置に誘導する。
ここで、
図4を参照して、誘導機構26について説明する。
図4は、誘導機構26の一例を模式的に示す図である。誘導機構26は、両端が開口した円筒管部材30を備える。円筒管部材30の管内に、電気接続端部7aが挿通することができるように円筒管部材30は構成されている。挿通する電気接続端部7aの表面には、突起7cが設けられており、一方、円筒管部材30には、突起7cが進入することができるスリット孔30aが設けられている。スリット孔30aに突起7cが進入することで、電気接続端部7aは、円筒管部材30により係止され把持される。スリット孔30aは、コネクタ挿入用凹部空間24aの奥行き方向Aに延びる途中で、一方向に傾斜して延びるよう屈曲した屈曲部30bを有する。円筒管部材30は、円周方向Cに回転するが、コネクタ挿入用凹部空間24aの奥行き方向Aの移動はしないようにプロセッサ20に固定されている。このため、円筒管部材30が
図4に示すように、円筒管部材30の円周方向Cに回転することにより、突起7cを係止したスリット孔26aの傾斜に対応して突起7cが移動するので、円筒管部材30が係止し把持した電気接続端部7aは、コネクタ挿入用凹部空間24aの奥行き方向Aに移動する。コネクタ挿入用凹部空間24aの奥側には、上述した、プロセッサ側の電気接続端子28aが設けられている。したがって、誘導機構26は、コネクタ7の電気接続端部7aを、プロセッサ側の電気接続端子28aに誘導する。円筒管部材30の円周方向Cへの回転は、例えば、後述する操作レバー29の操作に連動して行われる。
このように、誘導機構26は、コネクタ挿入用凹部空間24aに挿入された電気接続端部7a内に備えるコネクタ側の電気接続端子をプロセッサ側の電気接続端子28cに接続させるために、コネクタ7の電気接続端部7aを係止し把持して誘導するように構成されている。
【0041】
プロセッサ20が、このような誘導機構26を備える場合に、ロック機構62は、電気接続端部7aを誘導する誘導機構26の動作と連動してシャッター40をロック状態にするよう構成されていることが好ましい。具体的には、ロック機構62は、電気接続端部7aを誘導する誘導機構26の動作と連動して、ストッパー60の少なくとも一部がシャッター40の移動経路内に入るよう構成されていることが好ましい。誘導機構26は、上述したように、電気接続端部7a内の電気接続端子をプロセッサ側の電気接続端子28cに接続させる機能を有しており、プロセッサ20に内視鏡を接続し、使用する際に動作される。このような動作と連動して、ストッパー60がシャッター40の移動経路内に入るように構成されていると、コネクタ7をプロセッサ20に接続する時に必ず行う動作と連動させて、シャッター40を閉状態に拘束させることができ、コネクタ7がプロセッサ20に接続されている間、シャッター40が開くことを確実に防止できる。これにより、術者の手指がコネクタ挿入用凹部空間24c内に入り込むことを確実に防止できる。
【0042】
一実施形態によれば、プロセッサ20は、電気接続端部7aを受け入れた状態で、電気接続端部7aを、プロセッサ側の電気接続端子28cとの接続位置に誘導するための操作レバー29を備えている。この場合に、ロック機構62は、電気接続端部7aを誘導させる操作レバー29の動作と連動して、ストッパー60の少なくとも一部が、シャッター40の移動経路内に入るよう構成されていることが好ましい。
【0043】
ここで、
図5を参照して、操作レバー29について説明する。
図5は、シャッター40、ストッパー60、及び操作レバー29の一例を模式的に示す図である。操作レバー29は、術者が操作するレバーであって、
図2及び
図5に示すように、円筒管部29bの周上の途中から外周側に延びるレバー29aが形成されている。操作レバー29は、レバー29aを操作することで、円筒形状の円の中心を回転中心として回転する。円筒管部29bの一部の周方向領域には、円筒管部29bの径方向長さが周方向に徐々に変化した厚肉部29cを有している。
【0044】
図5には、コネクタ受け部22aにコネクタが接続されていないときの操作レバー29を実線で示し、コネクタ受け部22aにコネクタ7が接続されているときの操作レバー29を破線で示す。コネクタ受け部22aにコネクタが接続されていないとき、操作レバー29は、厚肉部29cに隣接した位置で、ストッパー60の上端部60aに当接している。なお、ストッパー60は、バネ等の付勢部材により操作レバー29側に付勢されている。このとき、ストッパー60の下端部60bは、シャッター40の上端部よりも上方に位置している。このため、シャッター40は、ストッパー60によって移動を遮られることなく、コネクタ挿入用凹部空間24c内を奥側に移動することができる。この状態で、コネクタ受け部22aにコネクタ7を接続するために、コネクタ側の電気接続端部7aをコネクタ挿入用凹部空間24a内に入れ、操作レバー29を、
図5の矢印方向に回転させると、ストッパー60の上端部60aが操作レバー29の厚肉部29cによって下方に押されてコネクタ挿入用凹部空間24c内に入り込む。このため、シャッター40は、外部から力を受けても、ストッパー60の下端部60bに当接して、コネクタ挿入用凹部空間24c内を奥側に移動することができない。このようにして、シャッター40は、閉状態で拘束される。このとき、誘導機構26は、操作レバー29の動作と連動して、内視鏡側の電気接続端部7aを、プロセッサ20側の電気接続端子28aとの接続位置に誘導する。なお、誘導機構26の円筒管部材30は、操作レバー29と一体に回転するよう、操作レバー29の円筒管部29bに固定されている。
このような操作レバー29の動作と連動して、ストッパー60の少なくとも一部がシャッター40の移動経路内に入るよう構成されていると、コネクタ7をプロセッサ20に接続させる際に行う術者の動作の数が減り、操作性が向上する。コネクタ7をプロセッサ20に接続する時、術者は、内視鏡の先端部5側の部分を片手で持ちながら、もう片方の手でコネクタ7の挿入を行うことが多いため、動作の数は少ないことが好ましい。
【0045】
なお、コネクタ7をコネクタ受け部22aから取り外す場合は、操作レバー29を、
図5の矢印方向と逆方向に回転させると、ストッパー60は、付勢力を受けて上方に移動し、ストッパー60の下端部60bはコネクタ挿入用凹部空間24c内から出る。ストッパー60の下端部60bがシャッター40の上方に移動した状態では、シャッター40は、移動を遮られることがないため、コネクタ挿入用凹部空間24c内を奥側に移動することができる。すなわち、シャッター40は、開閉可能な動作可能状態となる。
【0046】
一実施形態によれば、コネクタ受け部22aが使用されていないとき、すなわちコネクタ受け部22aがコネクタ7の電気接続端部7aを受け入れていないとき、コネクタ受け部22aは、カバー部材(図示略)で閉塞されることが好ましい。カバー部材は、例えば、樹脂あるいは金属製の蓋であり、操作レバー29に係止されるように構成されている。
【0047】
互いに接続される2つの接続端部の間の通信及び電力の送受が、無線により行われる場合、プロセッサ側の接続端部には、光を通過させるための透明な部材が配置されるが、上述したプロセッサ20によれば、コネクタ7をプロセッサ20に接続している間、術者の手指がコネクタ挿入用凹部空間24c内に入り込んで、この部材の表面に触れ、汚すことを防止できる。
【0048】
以上、本発明の内視鏡用プロセッサ及び内視鏡システムについて詳細に説明したが、本発明の内視鏡用プロセッサ及び内視鏡システムは上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。