(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】自動液体ハンドリングシステムの空気置換式ピペット装置アセンブリの例示的な実施形態の斜視図。
【
図2】ピペット装置アセンブリの例示的な実施形態の縦断面の側面図。
【
図3】使い捨てピペットチップに組み合わされたピペットチップカプラの第1の例示的な実施形態に動作可能に結合されたピペット装置を備えた、ピペット装置アセンブリの例示的な実施形態の部分的な、縦断面の側面図。
【
図4】ピペット装置アセンブリの例示的な実施形態の側面図。
【
図5】使い捨てピペットチップとピペットチップ装置との間に置かれたピペットチップカプラの第1の例示的な実施形態の部品の詳細を示した、ピペット装置アセンブリの例示的な実施形態の一部の部品を分解した斜視図。
【
図6】ピペットチップカプラの第1の例示的な実施形態の上部および側部の斜視図。
【
図7】ピペットチップカプラの第1の例示的な実施形態のピペットチップカプラ本体部材の例示的な実施形態の上部および側部の斜視図。
【
図9】ピペットチップカプラの第1の例示的な実施形態の上側または第1のエラストマー要素またはOリングの例示的な実施形態の上部および側部の斜視図。
【
図10】ピペットチップカプラの第1の例示的な実施形態の下側エラストマー要素またはOリングの例示的な実施形態の上部および側部の斜視図。
【
図11】ピペットチップカプラの第1の例示的な実施形態の環状で平らなスクイズリングの形態であるスクイズ部材の例示的な実施形態の上部および側部の斜視図。
【
図12】ピペットチップカプラの第1の例示的な実施形態に動作可能に連結されたピペット装置の例示的な実施形態の部分的な、縦断面の側面図。
【
図13】使い捨てピペットチップに連結されたピペットチップカプラの第1の例示的な実施形態に動作可能に連結されたピペット装置の例示的な実施形態の部分的な、一部断面の側面図。
【
図14】支持された位置で示された使い捨てピペットチップの例示的な実施形態の側面図。
【
図15】使い捨てピペットチップの例示的な実施形態の内部を詳細に示した部分的な、縦断面の側面図。
【
図16】使い捨てピペットチップの例示的な実施形態の上側内部を詳細に示した、上側が詳細で部分的な、縦断面の側面図。
【
図17】自動分注ワークステーションまたはシステムの例示的な実施形態の図式的なブロック図。
【
図18】使い捨てピペットチップの上方で軸方向に位置合わせ(整列)されたピペットチップカプラの第1の例示的な実施形態の部分的な、縦断面の側面図。
【
図19】使い捨てピペットチップの例示的な実施形態の上方に整列され且つ内部に移動したピペットチップカプラの第1の例示的な実施形態の部分的な、縦断面の側面図であり、カプラをチップと結合する段階を画定するために第2のOリングが密封シートまたは面と接触する一方で第1のOリングは非スクイズ状態を維持しており、この結果、使い捨てピペットチップの環状肩部シートとカプラの停止肩面との間に隙間が維持されている。
【
図20】ピペットチップカプラの第1の例示的な実施形態が使い捨てピペットチップ内に移動し、第1のOリングを非スクイズ状態から第1の圧縮され押し出された状態にスクイズするためにスクイズリングが押圧されて、チップをカプラに係合するために持ち上げるプロセスが開始され、同時に第2のOリングを圧縮するプロセスが開示した状態を示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図21】第1のOリングを
図20に示した第1の圧縮され押し出された状態にスクイズした状態を詳細に示した、部分的な縦断面の側面図。
【
図22】第2のOリングが
図20に示したような、チップの密封シートまたは面に対して第1の圧縮された状態である状態を詳細に示した、部分的な縦断面の側面図。
【
図23】ピペットチップカプラの第1の例示的な実施形態がチップ内にさらに移動し、チップが持ち上げられる一方でスクイズリングが押し下げられ、第1のOリングが第2または次の圧縮され押し出された状態にスクイズされる第2または次の状態が画定された状態を示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図24】第1のOリングが
図23に示された次の圧縮され押し出された状態を詳細に示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図25】第2のOリングが
図23に示されたチップの密封シートまたは面に対して圧縮された第2または次の状態を詳細に示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図26】ピペットチップカプラの第1の例示的な実施形態が使い捨てピペットチップの例示的な実施形態内に最終段階まで移動し、スクイズリングをその最終位置まで移動させることでチップがその最終の着座状態まで持ち上げられてカプラと係合し、これにより結合の最終状態が画定され、遠位のエラストマー要素またはOリングが最終的に圧縮されて密封着座した状態を示した、部分的な、縦断面側面図。
【
図27】第1のOリングが
図26に示した最終的に圧縮されて押し出された状態を詳細に示した、部分的な,縦断面の側面図。
【
図28】第2のOリングが
図26に示したようにチップの密封シートまたは面に圧縮された最終状態を詳細に示した、部分的な,縦断面の側面図。
【
図29】ピペットチップカプラの第1の例示的な実施形態と使い捨てピペットチップとの結合が完了した状態を詳細に示した、部分的な、縦断面の側面図であり、関連する結合力が例示され特定されている。
【
図30】ピペットチップカプラ装置の例示的な実施形態と使い捨てピペットチップの例示的な実施形態の間での位置ずれ結合を示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図31】
図30の位置ずれ結合の状態を示した、部分的な、破断した、縦断面の側面図。
【
図32】ピペットチップカプラの例示的な実施形態に連結された空気置換式ピペット装置を示した、部分的な、破断した,縦断面の側面図であり、ピペットチップカプラは使い捨てピペットチップに連結されており、チップの端と作業面との間には少量の液体があり、および寸法線が例示され特定されている。
【
図33】空気置換式ピペット装置アセンブリの縦断面の側面図であり、液体レベル検知(LLD)回路接点からの信号を処理する回路基板が示され、LLD回路接点は回路基板とチップの間に電気的に接続され、チップの遠位端が液体に接触して示されている。
【
図34】使い捨てピペットチップと空気置換式ピペット装置アセンブリのピペット装置との間に置かれたピペットチップカプラ装置の別または第2の例示的な実施形態の部品を詳細に示した、部品の一部を分解した斜視図。
【
図35】ピペットチップカプラの第2の例示的な実施形態のピペットチップカプラ本体の第2の例示的な実施形態を示した、上部および側部の斜視図。
【
図36】使い捨てピペットチップの例示的な実施形態の上方に軸方向に整列されたピペットチップカプラの第2の例示的な実施形態を示した、部分的な縦断面の側面図。
【
図37】ピペットチップカプラの第2の例示的な実施形態の第1のOリングを非スクイズ状態に維持しながらピペットチップカプラの第2の例示的な実施形態の第2のOリングを使い捨てピペットチップの例示的実施形態のチップの密封シートまたは面と接触させる結合段階を画定するためにピペットチップカプラの第2の例示的な実施形態が使い捨てピペットチップの例示的な実施形態内にある程度移動した状態を示した、部分的な、縦断面の側面図であり、使い捨てピペットチップの例示的な実施形態の肩部シートとピペットチップカプラの第2の例示的な実施形態の停止肩面との間に隙間が維持されている。
【
図38】ピペットチップカプラの第2の例示的な実施形態がチップ内にさらに移動した状態を示した部分的な、縦断面の側面図であり、チップが持ち上げられる一方でスクイズリングが押し下げられて第1のOリングが非スクイズ状態から第1の圧縮され押し出されたスクイズ状態にスクイズされた段階が画定され、また第2のOリングは圧縮されてチップの密封シートまたは面に対して第1の圧縮された状態となる。
【
図39】ピペットチップカプラの第2の例示的な実施形態がチップ内にさらに移動した状態を示した部分的な、縦断面の側面図であり、チップが持ち上げられる一方、スクイズリングが押し下げられ、第1のOリングが第2または次の圧縮され押し出された状態にスクイズされた状態が画定され、また第2のOリングは圧縮されてチップの密封シートまたは面に対して第2の圧縮された状態となる。
【
図40】ピペットチップカプラの第2の例示的な実施形態が使い捨てピペットチップの例示的な実施形態内に最終段階まで移動した状態を示した部分的な、縦断面の側面図であり、スクイズリングをその最終位置まで移動することでチップがその最終の着座状態まで持ち上げられてカプラと係合し、これにより結合の最終状態が画定され、遠位のエラストマー要素またはOリングは最終的に圧縮され密封着座した状態となる。
【
図41】ピペットチップカプラの第2の例示的な実施形態と使い捨てピペットチップの例示的な実施形態の結合が完了した状態を詳しく示した部分的な、縦断面の側面図であり、関連する結合力が特定されている。
【
図42】空気置換式ピペット装置アセンブリの使い捨てピペットチップとピペット装置との間に置かれたピペットチップカプラの別または第3の例示的な実施形態の部品を詳しく示した、部品の一部を分解した斜視図。
【
図43】ピペットチップカプラの第3の例示的な実施形態の上部および側部の斜視図。
【
図44】ピペットチップカプラの第3の例示的な実施形態のピペットチップカプラ本体の第3の例示的な実施形態の上部および側部の斜視図。
【
図45】ピペットチップカプラの第3の例示的な実施形態の環状ウェッジスクイズリングの上部および側部の斜視図。
【
図46】使い捨てピペットチップの例示的な実施形態の上方で軸方向に整列されたピペットチップカプラの第3の例示的な実施形態を示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図47】使い捨てピペットチップの例示的な実施形態内に軸方向にある程度移動したピペットチップカプラの第3の例示的な実施形態を示した部分的な、縦断面の側面図であり、ピペットチップカプラの第3の例示的な実施形態の第2のOリングが使い捨てピペットチップ第3の例示的な実施形態の第2のOリングと接触する結合段階が画定される一方、ピペットチップカプラの第3の例示的な実施形態の第1のOリングは非スクイズ状態に維持されており、これにより使い捨てピペットチップの例示的な実施形態の肩部シートとピペットチップカプラの第3の例示的な実施形態の停止肩面との間に隙間が維持されている。
【
図48】使い捨てピペットチップの例示的な実施形態内に軸方向に移動したピペットチップカプラの第3の例示的な実施形態を示した部分的な、縦断面の側面図であり、チップが持ち上げられる一方で、ウェッジスクイズリングが押し下げられて第1のOリングが非スクイズ状態から第1の圧縮され押し出された状態またはスクイズ状態になる。
【
図49】チップ内にさらに軸方向に移動したピペットチップカプラの第3の例示的な実施形態を示した部分的な、縦断面の側面図であり、チップが持ち上げられる一方で、ウェッジスクイズリングがさらに押し下げられ、第1のOリングを第2または次の圧縮され押し出された状態になる第2または次の状態が画定される。
【
図50】第1のOリングの
図49に示した次の圧縮され押し出された状態を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図51】第2のOリングが
図49に示したチップの密封シートまたは面に対して次の圧縮された状態を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図52】ピペットチップカプラの第3の例示的な実施形態が使い捨てピペットチップの例示的な実施形態内に軸方向に最終段階まで移動した状態を示した部分的な、縦断面の側面図であり、スクイズリングをその最終位置まで移動させることでチップはその最終の着座状態まで持ち上げられてカプラと係合し、これにより結合の最終状態が画定され、遠位のエラストマー要素またはOリングは最終の圧縮がされて密封着座した状態となる。
【
図53】ピペットチップカプラの第3の例示的な実施形態と使い捨てピペットチップとの結合が完了した状態を詳しく示した部分的な、縦断面の側面図であり、関連する結合力が示され特定されている。
【
図54】ピペットチップの中央長手軸に対して実質的に90度の別の密封座面角を有する使い捨てチップの例示的な実施形態を示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図55】ピペットチップカプラ装置の第2の例示的な実施形態を示した部分的な、縦断面の側面図であり、このカプラ装置は最初は
図34に示されており、実質的に90度の別の密封座面角を有する使い捨てピペットチップの例示的な実施形態の上方に軸方向に整列(位置合わせ)されている。
【
図56】実質的に90度の別の密封座面角を有する使い捨てピペットチップ内に位置決めされたピペットチップカプラ装置の第2の例示的な実施形態を示した部分的な、縦断面の側面図であり、チップがその最終の着座状態まで持ち上げられ、遠位のエラストマー要素は、実質的に90度の別の密封座面角を有する密封座面に対して最終的に圧縮され密封着座した状態にある。
【
図57】円周状で半径方向に凹状の密封座面の形態のその他の密封座面を有する使い捨てピペットチップの例示的な実施形態の上側内部を示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図58】使い捨てピペットチップの例示的な実施形態の詳細を示した部分的な、縦断面の側面図であり、
図57に示した円周状で半径方向に凹状の密封座面が詳しく示されている。
【
図59】使い捨てピペットチップの例示的な実施形態を示した部分的な、縦断面の側面図であり、円周状で半径方向に凸状の密封是面の形態のその他の密封座面が詳しく示されている。
【
図60】使い捨てピペットチップの例示的な実施形態を示した部分的な、縦断面の側面図であり、
図59に示した円周状で半径方向に凸状の密封座面が詳しく示されている。
【
図61】使い捨てピペットチップの例示的な実施形態を示した部分的な、縦断面の側面図であり、円周状で上方を向いた歯端状の密封座面の形態のさらに別の密封座面が示されている。
【
図62】使い捨てピペットチップの例示的な実施形態を示した部分的な、縦断面の側面図であり、
図61に示した円周状で上方を向いた歯端状の密封座面が詳しく示されている。
【
図63】軸方向に向かって開口し且つ図示されたV形状の断面を有する使い捨てピペットチップのV形状の周方向内面により画定されるV形状の溝の形態の別の円周状の環状チップ溝を有する使い捨てピペットチップの例示的な実施形態の上方に位置決めされたピペットチップカプラ装置の第2の例示的な実施形態を示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図64】別のV形状の溝を有する使い捨てピペットチップの例示的な実施形態内に位置決めされたピペットチップカプラ装置の第2の例示的な実施形態を示した、部分的な、縦断面の側面図であり、チップがその最終状態まで持ち上げられ、第1のOリングが圧縮されてV形状の溝内に押し出されてV形状の円周状の内面に当接し、遠位のエラストマー要素が圧縮されてチップの密封座面に着座した状態である。
【
図65】第1のOリングが圧縮されて
図64に示したようにV形状の溝内に押し出された最終状態を示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図66】異なる円周状の環状チップ溝の構成の別の例示的な実施形態を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図67】異なる円周状の環状チップ溝の構成の別の例示的な実施形態を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図68】異なる円周状の環状チップ溝の構成の別の例示的な実施形態を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図69】異なる円周状の環状チップ溝の構成の別の例示的な実施形態を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図70】異なる円周状の環状チップ溝の構成の別の例示的な実施形態を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図71】異なる円周状の環状チップ溝の構成の別の例示的な実施形態を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図72】異なる円周状の環状チップ溝の構成の別の例示的な実施形態を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図73】異なる円周状の環状チップ溝の構成の別の例示的な実施形態を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図74】異なる円周状の環状チップ溝の構成の別の例示的な実施形態を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図75】異なる円周状の環状チップ溝の構成の別の例示的な実施形態を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図76】異なる円周状の環状チップ溝の構成の別の例示的な実施形態を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図77】使い捨てピペットチップの第2の例示的な実施形態の内部を詳しく示した、部分的な,縦断面の側面図。
【
図78】使い捨てピペットチップの第2の例示的な実施形態の上方に位置決めされたピペットチップカプラ装置の第2の例示的な実施形態を示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図79】使い捨てピペットチップの第2の例示的な実施形態内に位置決めされたピペットチップカプラの第2の例示的な実施形態を示した部分的な、縦断面の側面図であり、ピペットチップカプラの第2の例示的な実施形態の停止ディスク肩面が使い捨てピペットチップの第2の例示的な実施形態の軸方向停止面に当接しており、第1のOリングが使い捨てピペットチップの第2の例示的な実施形態の内面により圧縮されて当該内面の変形が生じており、遠位のエラストマー要素が最終的に圧縮されて、使い捨てピペットチップの第2の例示的な実施形態の密封座面に密封着座している。
【
図80】ピペットチップカプラ装置の第2の例示的な実施形態の第1のOリングが、使い捨てピペットチップの第2の例示的な実施形態の囲繞側壁に圧縮され、当該囲繞側壁が変形した状態を詳細に示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図81】内側の軸方向上方に延びる囲繞リブの周りに同軸に配置された軸方向上向きの環状溝を有する内側の軸方向上向きの肩部シート面を有してなる使い捨てピペットチップの別の例示的な実施形態の上側内部を詳細に示した、上側の部分的な、縦断側面の、上部および側部の斜視図。
【
図82】連続した中実の囲繞断面を有する内側の軸方向上方に延びる囲繞リブの周りに同軸に配置された軸方向上向きの環状溝を有する内側の軸方向上向きの肩部シート面を有してなる、使い捨てピペットチップの別の例示的な実施形態を示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図83】内側の軸方向上方に延びる囲繞リブの周りに同軸に配置された軸方向上向きの環状溝の詳細を示した、使い捨てピペットチップの別の例示的な実施形態を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図84】内側の軸方向上方に延びる囲繞リブを有する使い捨てピペットチップの別の例示的な実施形態内に動作可能に位置決めされた、ピペットチップカプラ装置の第2の例示的な実施形態を示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図85】使い捨てピペットチップの別の例示的な実施形態の内側の軸方向上方に延びる囲繞リブに当接する、ピペットチップカプラ装置の第2の例示的な実施形態の遠位側を向いた軸方向停止肩面を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図86】内部シール式ピペットチップおよび内部シールとから構成される内部シール式ピペットチップアセンブリの例示的な実施形態の部品を分解した斜視図。
【
図87】連続した中実の囲繞断面を有する半径方向内側の軸方向上方に延びる囲繞リブの周りに同軸に配置された軸方向上向きの環状溝を有する内側の軸方向上向きの肩部シート面を有してなる、内側シール式ピペットチップの上部内側を詳しく示した、上側の部分的な、縦断面の側面図。
【
図88】半径方向内側の軸方向上方に延びる囲繞リブの周りに同軸に配置された軸方向上向きの環状溝を詳しく示した、内部シール式ピペットチップの例示的な実施形態の詳細を示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図89】軸方向上向きの環状溝内に配置された内部シールを有してなる内部シール式ピペットチップアセンブリの例示的な実施形態を示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図90】軸方向上向きの環状溝内に配置された内部シールの詳細を示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図91】内部シール式ピペットチップアセンブリ内に位置決めされ且つこれに動作可能に連結された、ピペットチップカプラ装置の第2の例示的な実施形態を示した、部分的な、縦断面の側面図。
【
図92】軸方向上向きの環状溝内に配置され、また半径方向上向きの環状溝内に同軸に配置され且つこれに半径方向に隣接する半径方向上方に延びる囲繞リブと接触する、内部シールを圧縮する、ピペットチップの第2の例示的な実施形態の遠位側を向いた軸方向停止肩面を詳しく示した、部分的な、縦断面の側面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本明細書においていくつかの例示的な実施形態が番号付けされているが、これらの実施形態はその番号によって限定されるべきではない。これらの番号は、1つの実施形態を他の実施形態と区別するためにのみ使用されている。さらに、これらの番号は順番または順序を意味するものではない。
【0022】
本発明を説明する目的で、現在好ましい実施形態が図面に示されている。これらの例示的な実施形態は、添付図面を参照して以下により詳しく説明する。これらの図面のいくつかにおいて、同様な部品または部分は図面を通して同様な参照番号が使用されている。
【0023】
ピペットチップカプラと使い捨てピペットチップを備えたピペット装置アセンブリ
【0024】
図1は、ピペット装置20の例示的な実施形態、ピペットチップカプラ装置(ピペットチップ結合装置、ピペットチップ継手装置)100の例示的な実施形態、およびピペットチップカプラ装置100を介してピペット装置20に取り外し自在に結合された使い捨てピペットチップ220の例示的な実施形態を備えた、ピペット装置アセンブリ(ピペット装置組立体)10の例示的な実施形態を示している。
【0026】
図2を参照して、および1つの例示的な実施形態において、ピペット装置20は、モータ28に動作可能に連結ないし接続され且つこれにより駆動されるプランジャ26を備えた吸引および分注用装置24を支持する、本体22を有してなる。プランジャ26は、ピペット装置20の本体22の遠位側または下側の端32から延びるプランジャシリンダ30内に存在する。ピペット装置20はさらに、プランジャ26に軸方向に位置合わせ(整列)し且つプランジャ26の遠位側の下側の位置において、プランジャシリンダ30内に少なくとも一部が配置された吸引および分注用のシリンダ34を備えている。吸引および分注用のシリンダ34は、ピペットチップカプラ100に取り付けるための遠位側の取り付けフランジ36に終端しており、このピペットチップカプラ100は次に使い捨てピペットチップ220を取り外し自在に連結する。
【0027】
図3を参照して、吸引および分注用のシリンダ34は内側囲繞側壁38をさらに備え、この側壁はそれを通って延びる端部が開口した(開口端)ピペットチャネル40を画定する。端部が開口したピペットチャネル40は吸引及び分注用のシリンダ34の開口した上側端部42と開口した下側端部44との間でピペット装置アセンブリ10(
図1)の長手方向チャネル軸80に沿って長手方向に延び、プランジャ26と遠位側の取り付けフランジ36に隣接する外側領域との間で開放連通が提供され、また遠位側の取り付けフランジ36はピペットチップカプラ100に動作可能に接続されており、このカプラ100はそれを通って延びる端部が開口した(開口端)筒状に形成された中央チャネル
158を有してなり、これによりピペットチップカプラ100を介してチップ220の通路開口238と吸引および分注用のシリンダ34との間で開放連通が提供される。
【0029】
図3を参照して、ピペット装置20はさらに、近位または上側の端48と遠位または下側の端部50を有する中空ピストンまたはスクイズスリーブ46を備える。スクイズスリーブ46は、プランジャシリンダ30と吸引および分注用のシリンダ34の両方を囲み、またスクイズモータに動作可能に接続ないし連結されている。
【0030】
図4に示したように、ピペット装置アセンブリ10のスクイズモータ52は、装置20の本体22上に支持されると共に、リードスクリュー54に動作可能に連結されてこれを駆動する。このスクリューは軸方向に並進するリードナット56に連結され、このナットはスクイズリンケージ58に動作可能に結合される。さらに、スクイズリンケージ58は、スクイズリンケージアーム60を介してスクイズスリーブ46の近位または上側の端48に動作可能に結合されており、これにより、スクイズモータ52を第1の方向に回転させると、長手方向チャネル軸80(
図3)に沿って遠位方向または垂直下方向にスクイズスリーブ46が直線的に軸方向に並進(平行移動)し以下に説明するようにカプラ100の環状ウェッジまたはスクイズリング
200(
図5)に接触しこれを押す。さらに、続いてスクイズモータ52を第2の方向または反対方向へ回転させると、長手方向チャネル軸80(
図3)に沿って、遠位または垂直下方向とは逆の近位または垂直上方向にスクイズスリーブ46が直線的な逆の軸方向並進をする。
【0032】
図4を参照して、ピペット装置20は、使い捨てピペットチップ220をピペット装置20から排出するために使用される排出スリーブ62をさらに備えている。排出スリーブ62は、吸引および分注用のシリンダ34(
図2)に対して軸方向に移動可能であり、近位または上側の端64、遠位または下側の端66、および排出スリーブアーム68を備えている。この排出スリーブアーム68は、第1の端部が上側の端64に隣接して排出スリーブ62に取り付けられ、また反対側の第2の端部がプランジャ装置70の第1の端部に取り付けられる。
【0033】
図5に示したように、プランジャ装置70は、排出スリーブばね74の一方の端部に当接する対向端面72を有し、このばねの反対側の端部は装置20の本体22の上面部76に当接している。排出スリーブばね74は面72と面76の間に捕捉されてばね付勢(ばね負荷)され、プランジャ装置70および取り付けられたスリーブ62を正常ピペットチップ排出状態(正常にピペットチップが排出された状態)にバイアスする。
【0034】
図2は排出スリーブ62の後退状態(引っ込んだ状態)を示している。通常ピペットチップ排出状態は、例えばピペットチップ220に結合する際に、排出スリーブ62を
図2に示した後退状態まで軸方向に押すために、排出スリーブのばね力に打ち勝つための力を必要とする。
図2はさらに、ばね74の形状を保持し且つばね74の座屈を防止するために、ばね74が中央ばねガイド部材78に取り囲まれていることを示している。
【0035】
さらに、および
図5を参照して、ばね74は、その弛緩中にスリーブ62によってピペットチップ220に及ぼされる力が、ピペットチップカプラ100からチップ220を排出するのを補助するのに十分であるような寸法(大きさ)とされる。
【0036】
ピペットチップカプラ装置100(および以下に詳述するカプラ装置400および500)と使い捨てピペットチップ220は、ピペット装置の他の実施形態で実施することができ、ピペット装置20の実施形態は、単なる一例であってこれに限定されない。
【0038】
図6を参照して、および1つの例示的な実施形態において、ピペットチップカプラ装置100は、遠位のステム部138(
図8)に終端するピペットチップカプラ本体部材120の上に位置する細長いヘッドまたはシャンク部材102を備える。さらに、ピペットチップカプラ100は、ピペットチップカプラ本体120の近位または上側の端部に担持された第1の、上側または近位のエラストマー要素160を備える。ピペットチップカプラ100は、これに限定されないが、第1のエラストマー部材160の上に位置する環状で平らな(平面状の)スクイズリング200の形態の、スクイズ部材をさらに備え、これにより、第1のエラストマー部材160はピペットチップカプラ本体120と、これに限定されないが環状で平らなスクイズリング200の形態のスクイズ部材との間に介装ないし挿入される。さらに、ピペットチップカプラ100は、遠位のステム部138(
図8)によって支持された第2の、下側または遠位のエラストマー要素180を備える。
【0040】
図3に示したように、ピペットチップカプラ100のシャンク部材102は、ピペットチップカプラ100をピペット装置アセンブリ10(
図1)のピペット装置20に動作可能に連結ないし接続するために、吸引および分注用のシリンダ34の遠位の取付フランジ36内に取り付けられる。
【0041】
より詳しくは、および
図7を参照して、シャンク部材102は、ピペットチップカプラ100(
図6)の近位または上側の端面を画定する環状の近位の端面104を備える。環状の近位の端面104は、面取りされ、また細長い管状体108内に移行できる外周106を備える。一実施形態では、シャンク部102の細長い管状本体108は、遠位の取り付けフランジ36(
図3)内にネジ止めして取り付けることができ、このフランジは対応する雌ネジでネジ止めできる。環状の近位の端面104から遠位に、細長い管状本体108は環状テーパ部110に移行し、この環状テーパ部110は直径が減少して筒状ネック部112内に移行する。筒状ネック部112は、筒状ネック部112の直径よりも大きな直径を有する筒状カラー(筒状環)114に遠位側に移行する。筒状カラー114は、ピペットチップカプラ本体120の上に位置するシャンク部材102の遠位の端を画定する遠位の端116で遠位側に終端する。
【0043】
図7に示したように、ピペットチップカプラ本体120は上位の、近位または上側の端面122を備え、この端面122は筒状カラー114の遠位の端116から半径方向外方に延び、丸い外周端124内に移行する。1つの例示的な実施形態では、上側の円形本体端面122は、実質的に平らな面であり、筒状カラー114の遠位の端116から外周端124まで半径方向外方に延びる。
【0044】
また同様に
図7に示したように、ピペットチップカプラ本体120は、第1の筒状部または停止ディスク部130を含む多筒状セクションを備え、この停止ディスク部130は上側の端面122から遠位側に軸方向に離れるように延び、またその遠位側には第2の筒状部132が続いており、この第2の筒状部132は、隣接する第1の筒状部130と第2の筒状部132との間に遠位側を向いた軸方向の肩面または停止肩面134を形成するために、直径が縮小されており、また実施形態の面134はピペットチップカプラ本体120の長手方向中心軸101(
図8)に対して実質的に垂直である。
【0045】
図8に示したように、第2の筒状部132は、停止肩面134から遠位側に下側の下面136まで遠位側に延びており、この下面136は、直径が縮小した遠位の円筒形ステム部138に半径方向内方に移行する。
図7に示すように、遠位の筒状ステム部138は、略丸い端板142の半径方向外方に延びる上側面140で終端し、この端板142は、略円形の端板142の上側面140と
図6に例示したピペットチップカプラ100のピペットチップカプラ本体120の遠位の端面を画定する略円形の端板142の下側の略平坦な面146(
図8)との間に円周方向の丸い移行部を提供する、丸い周端144(
図8)を備える。
【0046】
図7および
図8を参照して、および上記したように、第1の筒状部130は第2の筒状部132の第2の直径よりも大きい第1の直径を備え、第1および第2の筒状部130、132の間には軸方向の肩面または停止肩面124が形成される。また、および
図7に示したように、第2の筒状部132の第2の直径は、略丸い端板142の直径よりも大きい。さらに、遠位の筒状ステム部138の直径は、第2の筒状部132の第2の直径および略円形の端板142の直径よりも小さく、第2の筒状部132と略円形の端板142との間には
図7に示したように下側の、遠位の溝148が画定される。
【0047】
図8に示したように、および1つの例示的な実施形態において、第1および第2の筒状ヘッド部130および132はそれぞれ、略平滑な外側の筒状面150、152を備え、および遠位の筒状ステム部138は、略平滑な外側の筒状面または溝面154を備える。
【0048】
図7にさらに示したように、ピペットチップカプラ本体120は端部が開口した(開口端)内側筒状チャネル面156をさらに備え、このチャネル面は
図3に示す端部が開口した筒状の中央チャネル158を画定する。中央チャネル158は、ピペットチップカプラ本体120の長手方向中心軸101(
図8)に沿って、環状の近位の端面104から下側の略平らな面146まで延びており、これらはそれぞれ、
図6に示すピペットチップカプラ100の近位の端面および遠位の端面を画定する。したがって、および上述したように、端部が開口した筒状の中央チャネル158は、吸引および分注用のシリンダ34とピペットチップ220との間に開放連通を提供し、吸引および分注用のシリンダ34はまた、吸引および分注プランジャ26と連通している。
【0049】
第1のエラストマー要素(一次側エラストマー要素)160
【0050】
図9は第1のエラストマー要素160の1つの例示的な実施形態を示したもので、これは
図6にに示すように、ピペットチップカプラ100のカプラ本体120の近位の端部において支持ないし担持される。
【0051】
図9に示したように、第1のエラストマー要素160は、これに限定されないが、環状本体162を備えたOリングの形態であり、環状本体162は中央開口166を画定する内面164、上面168、周辺外面170、および底面172を有する。
【0052】
図9および
図12を参照して、上側のエラストマー要素160の中央開口部166は、遠位取付フランジ36がピペットチップカプラ100を装着した状態で中央開口部166を通過することができる寸法(大きさ)にされ、これにより、上側のエラストマー要素160の少なくとも底面172がピペットチップカプラ本体120の上側の端面122に着座することができ、ピペットチップカプラ本体120は、上側のエラストマー要素160を上側の端面122上に支持ないし担持し、この端面122は、これに限定されないが、上述した平らな端面の形態である。弛緩状態または非スクイズ(押し込まれていない、圧力が掛けられていない)状態では、上側のエラストマー要素160は、
図12に示すように、円周方向に連続した略円形の断面積174を有する。
【0053】
第2のエラストマー要素(二次側エラストマー要素)180
【0054】
図10は、第2のまたは遠位のエラストマー要素180の1つの例示的な実施形態を示したものであり、これは
図6に示すようにピペットチップカプラ100のカプラ本体120の遠位の端部に保持される。したがって、ピペットチップカプラ本体120は、遠位の筒状ステム部138を介して、第1または上側のエラストマー要素160から軸方向に遠位側に離れた第2または遠位のエラストマー要素180を支持ないし担持する。
【0055】
図10に示したように、第2または遠位のエラストマー要素180は、これに限定されないが、Oリングの形態であり、これは、中央開口部186を画定する内面184、上面188、周辺外面190、および底面192を有する環状本体182を有してなる。弛緩状態または非スクイズ状態では、下側のエラストマー要素180は、
図12に示すように、円周方向に連続した略円形の断面積194を有する。
【0056】
図10および
図12を参照して、下側のエラストマー要素180の中央開口186は、ピペットチップカプラ100の遠位の筒状ステム部138に密接または緊密に囲むように寸法決めされており、下側のエラストマー要素180と、ピペットチップカプラ本体部材120の第2の筒状部132(
図8)の遠位側の下方の下面136(
図8)との間に着座当接を可能にし、下面136は、これに限定されないが、平面状、円錐状または凹状の形態である。
【0058】
図6に示したように、および上記したように、ピペットチップカプラ100の一実施形態は、これに限定されないが、上側のエラストマー要素160の上に位置する環状で平らなスクイズリング200の形態のスクイズ部材をさらに備え、上側のエラストマー要素160が、ピペットチップカプラ本体120の第1の筒状部または停止ディスク部130と環状で平らなスクイズリング200との間に介装ないし挿入される。
【0059】
1つの例示的な実施形態において、および
図11を参照して、環状で平らなスクイズリング200は、中央開口206を画定する内側円形面204、頂面208、円形周辺端210、および底部平面212を有する弾性のある平坦な環状体202を備える。
【0060】
図11および
図112を参照して、環状で平らなスクイズリング200の中央開口206は、遠位側の取付フランジ36が、ピペットチップカプラ100が内部に取り付けられた状態で、環状で平らなスクイズリング200の中央開口206を通過できるような大きさ(寸法)とされ、これにより、リング200の底部平面212と第1または上側のエラストマー部材160の上面168(
図9)との着座が可能になる。
図12に示すように、環状のスクイズリング200の頂部平面208は、最初は、スクイズピストン46の遠位の端50から離間したホーム位置にあり、これにより上側エラストマー要素160は弛緩状態または非スクイズ状態にある。
【0062】
図12に示したようにピペットチップカプラ装置100を遠位の取付フランジ36に取り付けた状態では、環状のスクイズリング200の頂部平面円形面208はスクイズスリーブ46の遠位の端50に隣接している。したがって、スクイズモータ52(
図1)を第1の方向に作動させることで、スクイズスリーブ46が遠位または垂直下方方向に直線的に軸方向並進し、以下に詳述するLLD回路リング端366を介して環状のスクイズリング200の上面208に軸方向に力を加わり、底部平面212によって上側エラストマー要素160が均一に押され、上側エラストマー要素160が環状のスクイズリング200の底部平坦面212とピペットチップカプラ本体120の上側端面122との間で軸方向にスクイズされて、
図26に示し、
図27に詳述し、および以下に説明するように、使い捨てピペットチップ220の溝246の面250と接触するようになる。
【0063】
続いてスクイズモータ52(
図1)を第2の方向、遠位または垂直下方向と逆に作動することで、スクイズスリーブ46の遠位の端50が
図12に示したようにホーム位置に戻り、環状のスクイズリング200が軸方向上にスライドし、これにより、上側エラストマー要素160は、
図12に示すように、弛緩状態または非スクイズ状態に戻る。
【0065】
図13を参照して、および1つの例示的な実施形態において、使い捨てピペットチップ220は、中央長手軸(中央長手方向軸)224を有する細長い管状ピペットチップ本体222を備える。
【0066】
図14に示したように、ピペットチップ本体222は、近位または上側の環状端面228と遠位または下側の環状端面230との間で長手方向の中心軸224に沿って長手方向に延びる細長い囲繞側壁226を備え、この端面230は、
図15に示したように、囲繞する端部が開口した近位および遠位の環状端232および234をそれぞれ画定する。
【0067】
図13に示したように、細長い囲繞側壁226(
図14)は、ピペットチップ通過開口238を画定する内面236をさらに備え、この通過開口238は、ピペットチップ本体222の中央長手軸224に沿って
図15に示された開口した上側および下側の環状端232、234の間で長手方向に延びる。
【0068】
従って、および
図3を参照して、ピペットチップカプラー100がピペット装置20とピペットチップ220との間に結合ないし連結されたときに、ピペットチップ通過開口238は、開口した遠位の環状端234(
図15)の外側領域から、ピペットチップ220を通って、ピペット装置チャネル40まで、ピペットチップカプラ100の中央チャネル158を介して、開放連通を提供する。この構成において、ピペットチップ220のピペットチップ本体222の中央長手軸224は、
図13に示すように、長手方向チャネル軸80と同一の広がりを有する。
【0070】
図15を参照して、および1つの例示的な実施形態において、細長い囲繞側壁226の内面236は環状の面取りされた内面240を備え、この内面240はピペットチップ220の近位の環状端面228から遠位側に半径方向内方に延びると共に第1の直径を有する第1の実質的に筒状の内面セクション242内に移行することによって終端する。
【0072】
図15に示したように、および1つの例示的な実施形態において、第1の実質的に筒状の内面セクション242は、円周環状溝246を画定する細長い囲繞側壁226に形成された軸方向に円弧状の円周内面244を備える。環状溝246は、第1の実質的に筒状の内面セクション242を、上側の第1の実質的に筒状の内面部分と、実質的に等しい直径の下側の第1の実質的に筒状の内面部分とに分割する。従って、環状溝246は、円弧状の表面縦断面を備えた第1の実質的に筒状の内面セクション242の、円周状で半径方向外方に延びる凹面状の内面中断部を提供する。円弧状の円周内面244は同様に、以下に説明するように、代替的な断面で構成される。さらに、1つの実施形態では、第1の実質的に筒状の内面セクション242は、以下に説明するように円周環状溝246を画定する円弧状の円周内面244を欠いている。
【0073】
図15および
図16を参照して、環状溝246を画定する軸方向に円弧状の円周内面244は、上側の環状移行部端248を備え、この環状移行部端248は、軸方向に円弧状の円周内面244の上側軸方向に円弧状の円周面セクタ250に遠位側に移行する。続いて、上側の軸方向円弧状の周面セクタ部250は、軸方向に円弧状の周面244の下側の軸方向に円弧状の周面セクタ部252内に遠位側に移行する。次に、下側の軸方向に円弧状の周面セクタ部252は、下側の環状移行部端254に終端する。
【0074】
上側の軸方向に円弧状の周面セクタ部または上側部分250は、環状溝246に対して、上側の環状移行端248から環状溝246の周方向環状中心を画定する中央長手軸224に対して環状溝246の最大半径まで、ピペットチップ220の中央長手軸224に対して増加する半径を提供する。下側の軸方向に円弧状の周面セクタ部または下側部分252は、環状溝246に対して、環状溝246の周方向環状中心を画定する最大半径から、下側の環状移行端254まで、ピペットチップ220の中央長手軸224に対して減少する半径を提供する。
【0075】
第2の内面セクションおよび環状肩部停止面
【0076】
図15に示したように、第1の実質的に筒状の内面セクション242の軸方向に遠位側には、第1の実質的に筒状の内面セクション242の第1の直径より小さい第2の直径を有する第2の実質的に筒状の内面セクション262があり、第1および第2の実質的に筒状の内面セクション242、262の間に配置ないし介装され、近位側を向いた、半径方向内方に延びる環状肩部シート面または停止面260が形成される。
【0077】
1つの例示的な実施形態において、近位側を向いた軸方向停止面260は、実質的に平面であり、ピペットチップ本体222(
図14)の中央長手軸224に対して略垂直である。
【0078】
第3の内面セクションおよびシーリングシート
【0079】
図15に示したように、第2の実質的に筒状の内面セクション262の軸方向遠位側には、セクション262の第2の直径より小さい第3の直径を有する第3の実質的に筒状の内面セクション272がある。第2のセクション262と第3のセクション272との間には、円周方向に半径方向内方に傾斜して遠位側に延びる遠位の作用面270を画定する円錐台形の環状シーリングシート(密封座部)または停止面270が設けられている。
【0080】
図16に示したように、円錐台形の環状シーリングシート面(密封座面)270は、第2の実質的に筒状形の内面セクション262と円錐台形の環状シーリングシート面270との間の環状境界を画定する、上側環状シーリングシート端266を備える。シーリングシート面270はさらに、円錐台形の環状シーリングシート面270と第3の内面セクション272との間の環状境界を画定する下側の環状シーリングシート端268を備え、上側の環状シーリングシート端266の直径は下側の環状シーリングシート端268の直径よりも大きい。
【0081】
従って、円錐台形の環状シーリングシート面270は、円周方向の半径方向内方に傾斜し遠位側に延びる遠位の作用面、当接面またはシーリングシート面270を画定し、これは、第2の実質的に筒状の内面セクション262と第3の実質的に筒状の内面セクション272との間に介在する。
【0082】
例示したように、シーリングシート面270は、中央長手軸224(
図14)に対して鋭角に配置されており、この鋭角は、中央長手軸224に対する鋭角のシーリングシート面の角度を画定する。一実施形態では、中央長手軸224に対する好適な鋭角のシーリングシート面の角度は約15度から約35度であり、好ましい角度は約25度である。
【0083】
シーリングシート面270の1つの代替えの実施形態において、ピペットチップ220は、ピペットチップ220の中央長手軸224(
図14)に対して実質的に90度の別のシーリングシート面の角度を備える。この別の実施形態は以下に説明し、また
図54に示されており、図示された中央長手方向のZ軸に対する代替のシーリングシート面2270のシーリングシート面の角度は実質的に90度である。
【0085】
図15は、第3の実質的に筒状形の内面セクション272に続いて第4の内面セクション274があり、この第4の内面セクション274には第5の内面セクション275が遠位側に続いていることを示している。
【0086】
1つの例示的な実施形態において、第4の内面セクション274は、第3の実質的に筒状の内面セクション272の遠位の環状端276から第5の内面セクション275の近位の環状端278まで、遠位側にテーパ状または直径が減少する。次に、第5の内面セクション275は、第5の内面セクション275の近位の環状端278から、浸漬対象であるピペットチップ220の開口した遠位の環状端234まで、遠位側にテーパ状または直径が小さくなる。さらに、一実施形態例では、第5の内面セクション275、第4の内面セクション274りも大きなテーパを有する。
【0088】
図14を参照して、および1つの例示的な実施形態において、ピペットチップ220は複数の円周方向に離間した長手方向に延びる外側リブ280を備える。この外側リブ280は、管状ピペットチップ本体222上に近位の環状端面228の周囲に隣接して配置され、またそこから、
図16に示した第3の実質的に筒状の内面セクション272に隣接する囲繞側壁226の外部領域まで、外方に長手方向に延びている。
【0089】
1つの例示的な実施形態において、および
図14に示したように、複数の円周方向に離間した長手方向に延びる外側リブ280を、ピペット本体222が例えば支持面隙間開口284を経て通過した支持面282上またはその中にピペットチップ220を支持するために利用してもよい。支持面282の1つの例示的な実施形態は、これに限定されないが、当該技術分野で既知であるチップラックの形態のラボウェアの形態とすることができ、本実施形態でも同様である。
【0090】
自動分注((ピペッティング)ワークステーションまたはシステム300
【0091】
図17を参照して、および1つの例示的な用途(使用)および動作において、自動分注ワークステーションまたはシステム300では少なくとも1つのピペット装置アセンブリ10が用いられる。このシステム300は、一般的には、これに限定されないが、容器間の液体をプログラムに従って移送するものであり、例えば容器間でプログラムに従った液体移送を行うためにピペット装置20によって動作可能に支持されたピペットチップカプラ100(
図2)に1つ以上の使い捨てピペットチップ220を取り付けおよび排出するプロセスを備える。
【0092】
自動分注ワークステーション300は一般的に、水平に配置されたワークステーションデッキ304の垂直上方で少なくとも1つのピペット装置アセンブリ10を保持する、ロボットガントリー302を備える。ピペット装置アセンブリ10は、単チャネルのピペットヘッド(分注ヘッド)またはマルチチャネルのピペットヘッドを備えることができる。
【0093】
また、ロボットガントリー302は典型的には2つまたは3つの自由度を提供し、3つの自由度は、X軸を規定する軸に沿った縦(経度)方向の並進、Y軸を規定する軸に沿った横(緯度)方向の並進、およびZ軸を規定する軸に沿った垂直(上下)方向の並進からなり、これにより少なくとも1つのピペット装置アセンブリ10は上記デッキの長さ(X軸)及び幅(Y軸)に沿って、およびこれらに対して上下(Z軸)に移動することができる。2つの自由度を持つことで、ロボットガントリーは、通常、少なくとも1つのピペット装置アセンブリ10を上下方向、および縦方向と横方向のいずれかに平行移動する機能を備える。
【0094】
1つの例示的な実施形態において、自動分注ワークステーション300は、主制御装置306、ピペット軸制御装置308、および主制御装置306とピペット軸制御装置308と少なくとも1つのピペット装置アセンブリ10とに電力を供給する電源310をさらに備える。
【0095】
また、1つの例示的な実施形態において、以下に詳述する使い捨てピペットチップ220の取付けおよび排出(結合および分離)プロセスのような少なくとも1つのピペット装置アセンブリ10の関連プロセスプロトコルを含むロボットガントリー302および少なくとも1つのピペット装置アセンブリ10の制御のために、コンピュータ/コントローラ320をワークステーション300と共に使用してメインコントローラ306やピペット軸コントローラ308と通信することもできる。
【0096】
1つの例示的な実施形態において、コンピュータ/コントローラ320は、典型的には、プロセッサデバイスまたは中央処理装置(CPU)322、ハードウェア読み出し専用メモリデバイス(ROM)324、ハードウェアメインメモリデバイス(RAM)326、オペレーティングシステム332やピペット装置アセンブリ10用として保存されたユーザ定義プロセス336のようなソフトウェア334を有する非一時的コンピュータ可読媒体またはメモリ330を有してなる記憶装置328、ユーザディスプレイ338、ユーザ入力装置340、入力インタフェース342、出力インタフェース344、通信インタフェース装置346、およびコンピュータ/コントローラ320のデバイス間の通信を可能にする1つ以上の導体または通信経路を備えるシステムバス348を備えている。コンピュータ/コントローラ320は、LANおよび/またはサーバ350に動作可能に接続しても良い。電源352は、コンピュータ/コントローラ320に電力を供給する。
【0097】
ソフトウェアを含む上記で記述した自動分注ワークステーション300の例は、現在、アメリカ合衆国、ネバダ州 89502、Reno、Energy Way 4970にある本特許出願の譲受人であるHamilton Companyによって製造され、販売されている。
【0098】
ピペットチップカプラ100によるピペットチップのピックアップ(拾上げ)プロセス
【0099】
図18から
図28は、ピペット装置20により支持されたピペットチップカプラ100にピペットチップ220を固定取り付けする例示的な方法の連続的な段階の詳細を示してたものである。上記したように、および1つの例示的な実施形態において、ピペットチップ220は最初は、例えばデッキ304上に配置された支持面282により、ピックアップのために支持されても良い。上述したように、一実施形態例において、ピペットチップ220は、例えばデッキ304上に配置された支持面282によってピックアップするために最初に支持されてもよい。
【0100】
ピペットチップカプラ100がピペットチップ装置20に連結ないし接続され、および初期化が完了すると、ピペットチップカプラ100は、支持されたピペットチップ220の開口した近位の端232の上方に配置され、それらのそれぞれの中央長手軸101(
図12)および224(
図14)は、
図18に示すようにZ軸に沿って略整列される。排出スリーブ62はイジェクト位置(排出位置)にあり、スクイズピストン46は非スクイズ位置にあり、第1および第2のOリング160、180は非スクイズ状態にある。
【0101】
次に、
図19は、ピペットチップカプラ100がZ軸に沿って下に移動してピペットチップ220の中に入り、次いで下降したステップを示したもので、ピペットチップカプラ100の遠位のエラストマー支持部分がピペットチップ220の内側の筒状の近位の端部内を通過し、第2のOリング180がチップ環状シーリングシートまたは停止面270と接触するようになり、一方、ピペットチップ220の環状の肩部シートまたは停止面260とピペットチップカプラ100の軸方向停止肩面134とが嵌合ないしかみ合う前は第1のOリング160は非スクイズ状態に維持されており、この結果、ピペットチップ220の環状肩部シートまたは停止面260と軸方向停止肩面134との間には隙間298が維持される。
【0102】
次に、
図20から
図22は、スクイズスリーブ46がZ軸に沿って下降し、LLD回路リング端366に押しつけられるステップを示したもので、このLLD回路リング端366は、第1のOリング160の上に位置する環状のスクイズリング200の頂面208に接触しこれに押しつけられ、第1のOリング160はスクイズされる(圧力が掛けられる、圧縮される)ことが開始され、また次いで溝246内に押し出される。
図21に示したように、および特に、第1のOリング160は溝246内に押し出されて、溝246を画定する軸方向に円弧状の円周内面244(
図15)の上側に軸方向に円弧状の円周面セクタ部250に当接するようになる。
【0103】
図20を参照して、第1のOリング160が溝245内に押し出される動作(作用)は、ピペットチップ220を引き上げる軸方向上向きの力を発生させ、ピペットチップ220の環状の肩部シート260を停止ディスク130の軸方向の停止肩面134に着座させるプロセスが開始され、隙間298(
図19)が閉じられ且つ第2のOリング180がチップ220の円錐台形の環状シーリングシート270で圧縮される。
【0104】
図23から
図25は、スクイズピストン46がZ軸に沿ってさらに下方に移動し続けるさらなるステップを示しており、その結果、環状のスクイズリング200が第2のOリング160を押し下げてスクイズすることが続けられ、第1のOリング160がピペットチップ220の溝246内にさらに押し出され、隙間298(
図19)がさらに閉じられ、および上側の軸方向に円弧状の円周面セクタ部250とさらに当接するようになり、チップがZ軸に沿って軸方向に引き上げられることで第2のOリング180が環状シーリングシート270にさらに圧縮され、その断面が
図25に示すようにもはや円形ではなくなる。
【0105】
図26から
図28は、スクイズピストン46が、それが所定位置にロック(固定)されるまでZ軸に沿って予め較正または設定された長さだけ下方に移動するさらなるステップを示したもので、環状のスクイズリング200がスクイズピストン46によって停止され所定位置にロックされる。その結果、第1のOリング160は円周方向に所要の値まで圧縮され、ピペットチップカプラ100の軸方向停止肩面134がピペットチップ220の環状肩部シート面260に完全に着座し、2つの面134、260がZ軸に実質的に垂直なX軸(
図19)に沿って着座した状態となり、X軸とZ軸のとの間に垂直なデータムが形成される。同時に、第2のOリング180は、
図28に示すように、チップ220の環状シーリングシート面270に着座しシールするために所要の値に圧縮される結果、その断面が最終的に圧縮された非円形の形状になる。したがって、
図26から
図28は、固定取り付けプロセスの完了を示している。
【0106】
固定取り付けプロセスが完了すると、第1および第2のエラストマー要素160、180は、流体密封シールを生成するために協同して機能ないし動作し、第1のエラストマー要素160は周方向溝246を画定する周方向に円弧状の内面244に少なくとも一部が着座し、第2のエラストマー要素180はピペットチップ220の半径方向内方に傾斜し且つ遠位側に延びる面270をシールする。
【0108】
図18から
図28は、逆に、ピペット装置20によって動作可能に支持されたピペットチップカプラ100からピペットチップ220を排出する例示的な方法またはプロセスの連続的な段階の詳細を示している。したがって、チップ排出プロセスシーケンスは、逆である以外は、上記で詳述した取り付けまたはチップピックアップ固定プロセスシーケンスと同様である。1つの例示的な実施形態において、排出プロセスは次のステップを有してなる。
(1) チップを、廃棄物コンテナのような、それが処分される(捨てられる)場所に位置決めする。
(2) スクイズピストン46を上方に移動し、第1のOリング160がチップ222内の溝246から後退することが開始され、第2のOリング180が貯蔵された弾性位置エネルギーをチップに対する力として放出し始め、およびばね付勢された排出スリーブ62がチップ220を同様に押してそれを押し出し、この結果、チップは第1のOリング160およびカプラ本体部材120から解除ないし解放され始める。
(3) スクイズピストン46の上方への移動を継続し、第1のOリング160がチップ220内の溝246からの後退を続け、および第2のOリング180およびばね付勢された排出スリーブ62がチップ220を押してそれを押し出し、チップ220は第1のOリング160およびカプラ本体部材120から解放され続ける。
(4) スクイズピストン46の最上部位置への移動を継続し、第1のOリング160は、その元の形状に戻り、チップ220内の溝246から完全に外れ、および第2のOリング180は元の形状に戻り、およびチップがばね付勢された排出スリーブ62によりカプラ本体部材120から押し出さればね付勢された排出スリーブ62が完全に広がる(伸びる)まで、ばね付勢された排出スリーブ62がチップ220を押す。
【0109】
上記を参照して、これらのチップ取り付けおよび排出プロセスは、広範囲な機械的および/または自動的に駆動されるピペット形式およびデザインのものに適用可能であることは当業者であれば理解できる。
【0111】
図29は溝246内に押し出される第1のOリング160およびピペットチップ220を上方に引っ張る軸方向上向きの力のベクトル図を例示したものであり、第1のOリング160はピペットチップ溝246の上側部分250(
図27)を力(Fprimary_resultant)で押し、また第2のOリング180は圧縮されたことにより発生する力(Fsecondary_resultant)を有する。
【0112】
図29に示したように、第1のOリング力(Fprimary_resultant)は、軸方向上向き力成分(Fprimary_axial)と半径方向力成分(Fprimary_radial)の2つの成分からなる。第1のOリングの軸方向力成分 (Fprimary_axial)は停止肩面134をチップ220の軸方向停止面260に当接させ、第2のOリング180を圧縮するのに必要な力を提供する。一方、第1のOリングの半径方向力成分(Fprimimary_radial)は、第1のOリング160がチップ溝246の上側部分250を密封するのに必要な半径方向の力を提供する。
【0113】
図29にさらに示したように、第2のOリング180は同様に2つの成分、軸方向力成分(Fsecondary_axial)と半径方向力成分(Fsecondary_radial)とから構成される。.
【0114】
第2のOリングの軸方向力成分(F Secondary_axial)は、チップ220を引き下げることで第1のOリング160をシールするのに有用な、第1のOリングの軸方向力成分(Fprimary_axial)に対する反力(対抗する力)を提供し、この圧力はさらに、第1のOリング160をチップ溝246の上側角または上側部分250に押し込みまたは付勢する。第2のOリングの軸方向の力成分(F Secondaryary axial)は、チップ220を排出の際に取り除くのを助ける力も提供する。
【0115】
第2のOリングの半径方向の力成分(Fsecondary_radial)は、第2のOリング180をチップ220の環状シーリングシートまたは停止面270に対してシールするのに必要な半径方向の力を提供する。
【0116】
カプラ本体部材120の軸方向の肩面134およびチップ220の軸方向肩部シート260は、チップの正しい位置合わせ(整列)のために重要である。したがって、
図29に示したように、カプラ100およびチップ220は、第1のOリングの軸方向の力が、軸方向の肩面134および軸方向の肩部シート260とを一緒に押して、位置ずれを防止するように構成される。これら肩部同士が適切にかみ合わない場合、特にそれらが傾いている場合、後述するように、位置ずれ誤差(E)が大きくなるからである。
【0118】
図30および
図31を参照して、位置ずれ角(θ)とチップの軸方向距離(D)と位置誤差(E)との関係は、E=D×TAN(θ)である。例えば、2度の位置ずれ角(θ)および90ミリメートルのチップ軸方向距離の場合、位置誤差(E)は3.14ミリメートルである。これは、典型的な位置誤差の公差が通常±0.5ミリメートルであることを考慮すると、非常に高いと考えられる。
【0120】
図32は、軸方向の肩面134と軸方向の肩部シート260とが同一平面(同じ高さ)で互いに接触した正しいチップ位置合わせがされた状態を示しており、正しい位置合わせが提供されると共に、チップシート260から遠位の端230までのチップ軸方向距離Dが一定に維持され、垂直方向または軸方向の軸Z(
図26)および縦方向の軸X(
図26)に沿ったピペットチップの端230の既知で制御された距離が確立される。これは、ピペット装置が小穴や少量の液体を対象とすることを可能にするために重要である。さらに、ピペットチップの距離が既知で固定であるのでより少量の液体を移送することができ、液体292をそこに移送しまたはそこから液体を移送する作用面290にピペットチップ/液体を制御して接触させることができる。
【0122】
適切な使用および操作のために、および
図6から
図16を参照して、カプラ100とチップ220との間の寸法は結果的に関連している。特に、第1のセクション242のチップ内径および第2のセクション262のチップ内径はそれぞれ、第1の筒状部130および第2の筒状部132の直径よりも大きくなければならない。しかしながら、これらは大きすぎてもいけない。密着性が低下しおよび/または位置ずれが生じる可能性があるためである。
【0123】
また、チップ溝246の直径は、第1のOリング160がチップを引き上げ、およびチップを正しい場所に適切に固定(ロック)するのに十分な大きさでなければならない。逆に、これが大きすぎる場合、第1のOリング160が良いロックおよび/またはシールを得るために十分に押し出されない場合がある。
【0124】
チップ220とカプラ100との間の適切な結合を提供するには、チップシート260から溝246までの寸法は、停止ディスクシート134からOリング160の取付け面122までの寸法と一致しなければならない。
【0125】
チップシート260から第2のOリングシールランド270までの寸法は、停止ディスクシート134から第2のOリング溝156までの寸法とに一致しなければならない。これらの寸法は、第2のOリング180が圧縮される量を制御し、したがってそれがいかに良好にシールするかを制御する。
【0126】
図32に示したように、チップシート260から遠位側の端230までの軸方向寸法Dは、連結シート同士の接合(嵌合)と共に、垂直または軸方向の軸Zおよび縦方向の軸Xに沿ったピペットチップ端230の既知で制御された距離を確立する。これは、ピペット装置が小さな穴および少量の液体を標的(対象)とすることを可能にするために重要である。さらに、ピペットチップの既知で固定の距離の結果としてより少量の液体を移送できるので、液体292がその上に移動されまたはそこから液外が移送される作業面290にピペットチップ/液体を制御して接触させることが可能となる。
【0127】
図32に示したように、完全に嵌合したチップと停止ディスク着座/結合面134、260とにより適正な整列が提供でき、またチップの軸方向距離Dが維持される。
【0129】
図2および
図33を参照して、および本発明の1つの例示的な実施形態において、ピペット装置アセンブリ10は、移送される液体の表面、または液体がその上に移送されないし液体がそこから移送される表面を検知する機能を有する、液体レベル検知回路アセンブリを有してなる。
【0130】
図33を参照して、および1つの例示的な実施形態において、液体レベル検知回路アセンブリは、液体レベル検知つまりLLD回路基板360を備えており、この回路基板は、電気的に非導体の材料で作られてアセンブリの他部材から絶縁されたスクイズピストン46に動作可能に連結されたLLD回路接点364に電気的に接続された処理回路362を備える。また、LLD回路接点364はスクイズスリーブ46の底部領域に設けられた回路接点リング端366に終端しており、スクイズスリーブ46は
図18に示す非接触状態と
図26に示す接触状態との間で回路接点リング端366をスクイズリング200に選択的に接触させるように構成される。1つの例示的な実施形態において、第1のOリング160は導電性のエラストマー材料から作られる。よって、接触状態では、スクイズリング200は第1のOリング160を圧縮して、第1のOリング160をチップ220の内側の第1の作用面に連結し、LLC回路ボード360の処理回路362と、同様に導電性の材料(導電材料)で作られたチップ220との間の回路が完成する。
【0131】
また、停止ディスク取付ポストまたは遠位の取付フランジ36は非導電性材料で作られている。したがって、本体部材120および第1のOリング160はアセンブリの残りの部分から絶縁される。
【0132】
さらに、LLD回路基板360の処理回路362は、チップ220が液体に接触する際に信号変化を検出し、それによって、移送された液体の面または液体がその上に移送されるかその上から液体が移送される面を検出する能力を有する。つまり、カプラ100(
図26)がチップ220に取り付けられ、および第1のOリングが圧縮されチップ220のチップ溝にロックされると作動が生じる。
【0133】
ピペットチップカプラ400を備えたピペット装置アセンブリ
【0134】
図34は、ピペット装置アセンブリ10の例示的な実施形態を示したもので、これは、ピペット装置20、ピペットチップカプラ400、およびピペットチップカプラ400を介してピペット装置20に取り外し可能に結合された使い捨てピペットチップ220を備える。
【0135】
互いに比較して、ピペットチップカプラ400とピペットチップカプラ100との間の1つの違いは、それぞれの上部円形本体端面122(
図7)および402(
図35)である。したがって、カプラ400の新しい部分の番号付けは、変更を反映するように更新され、同様の要素および部分に対する他のすべての番号付けは変更されないままである。
【0136】
図34から
図36を参照して、ピペットチップカプラ400の例示的な実施形態は、ピペットチップカプラ本体部材120の上にある細長いヘッドまたはシャンク部材102、ピペットチップカプラ本体120の近位または上側の上端部に担持ないし支持された第1のエラストマー要素160、ピペットチップカプラ本体120の遠位または下側の端部に担持ないし支持された第2のエラストマー要素180、および、第1のエラストマー要素160の上に載っている、これに限定されないが、環状で平らなスクイズリング200を有してなり、これにより、第1のエラストマー要素160は、上位または近位、または上側の端面402と環状で平らなスクイズリング200との間に配置される。
【0138】
図35に示したように、ピペットチップカプラ400の例示的な実施形態の上位、近位、または上側の端面402は、実質的に平坦な上側内方略円形面セクション404を備える。この面セクション404は、筒状カラー114の遠位側端116から傾斜した外側環状上側面セクション406まで半径方向に移行する。この面セクション406は、第1の筒状部または停止ディスク130の外周縁408で終端する
外側の円錐形上側面セクション406を画定する。
【0139】
外側の円錐形上側面セクション406は、複数の同心円状に隣接する外側環状傾斜上側面セクションによって形成することもできる。これらの上側面セクションはそれぞれ異なる傾斜度を有する。例えば、これに限定されないが、第1の外側環状傾斜上側面セクションと、この第1の外側環状傾斜上側面セクションに同心円状に隣接し且つこれより大きな傾斜を有する第2の外側環状傾斜上側面セクションのような形態である。
【0140】
ピペットチップカプラ400によるピペットチップのピックアップ(拾い上げ)プロセス
【0141】
図36から
図40は、ピペット装置20により動作可能に支持されたピペットチップカプラ400にピペットチップ220を固定取付する例示的な方法の連続的な段階の詳細を示したものである。ピペットチップ220は、上で詳述したように支持されてもよい。
【0142】
ピペットチップカプラ400がピペットチップ装置20に連結ないし接続され、および初期化が完了すると、ピペットチップカプラ400はピペットチップ220の開口した近位の端232の上方に配置され、それらのそれぞれの中央長手軸は
図36に示すようにZ軸に沿って略整列している。排出スリーブ62はイジェクト位置(排出位置)にあり、スクイズピストン46は非スクイズ位置にあり、第1および第2のOリング160、180は非スクイズ状態にある。
【0143】
次に、
図37は、ピペットチップカプラ400がZ軸に沿って下に移動してピペットチップ220の中に移動し、次いで下降したステップを示したもので、ピペットチップカプラ400の遠位のエラストマー支持部分がピペットチップ220の内側の筒状の近位の端部内を通過し、第2のOリング180がチップ環状シーリングシートまたは停止面270と接触するようになり、一方、ピペットチップ220の環状の肩部シートまたは停止面260とピペットチップカプラ400の軸方向停止肩面134とが嵌合ないし噛み合う前は第1のOリング160は非スクイズ状態に維持されており、この結果、ピペットチップ220の環状肩部シートまたは停止面260とピペットチップカプラ400の軸方向停止肩面134との間には隙間298が維持される。
【0144】
次に、
図38は、スクイズスリーブ46がZ軸に沿って下降し、LLD回路リング端366に押しつけられるステップを示したもので、このLLD回路リング端366は、第1のOリング160の上に位置する底面212を有する環状のスクイズリング200の頂面208に接触しこれに押しつけられ、第1のOリング160はスクイズされることが開始され(圧搾され始め)、また次いで溝246内に押し出され、溝246を画定する軸方向に円弧状の円周内面244(
図15)の上側に軸方向に円弧状の円周面セクタ部250に当接するようになる。
【0145】
図38に示したように、第1のOリング160が溝245内に押し出される動作(作用)は、ピペットチップ220を引き上げる軸方向上向きの力を発生させ、ピペットチップ220の環状の肩部シート面260をカプラ400の軸方向の停止肩面134に着座させるプロセスが開始され、隙間298(
図37)が閉じられ且つ第2のOリング180がチップ220の円錐台形の環状シーリングシート面または停止面270で圧縮される。
【0146】
図39は、スクイズピストン46がZ軸に沿ってさらに下方に移動し続ける次のステップを示しており、環状のスクイズリング200がLLD回路リング端366を介して第1のOリング160上に押し下げられ続け、第1のOリング160がピペットチップ220の溝246内にさらに押し出され上側の軸方向に円弧状の円周面セクタ部250とさらに当接するようになり、チップがZ軸に沿って軸方向に引き上げられ、隙間298(
図37)がさらに閉じられ、第2のOリング180が環状シーリングシートまたは停止面270に対してさらに圧縮される結果、その断面が
図36に示すようにもはや円形ではなくなる。
【0147】
図40は、スクイズピストン46が、それが所定位置にロックされるまでZ軸に沿って予め較正または設定された長さだけ最終的に下方に移動する最終のステップを示したもので、環状のスクイズリング200が、LLD回路リング端366を介して、スクイズピストン46によって停止され所定位置にロックされる。この結果、第1のOリング160は円周方向に所要の値まで圧縮され、ピペットチップカプラ400の軸方向停止肩面134がピペットチップ220の環状肩部シート面260に完全に着座し、2つの面134、260がZ軸に実質的に垂直なX軸に沿って着座した状態となり、X軸とZ軸のとの間に垂直なデータムが形成され、一方、第2のOリング180が所要の値まで圧縮され、第2のOリング180がピペットチップ220の環状シーリングシートまたは停止面270に着座し、この結果、その断面が最終的に圧縮された非円形の形状となり、これによりピペットチップカプラ400をピペットチップ220に連結することが完了する。固定取り付けプロセスが完了すると、第1および第2のエラストマー要素160、180は協同して流体密封シールを生成し、第1のエラストマー要素160は、周方向溝246を画定する円周方向に円弧状の内面244(
図15)にその一部が着座し、および第2のエラストマー要素180はピペットチップ220の半径方向に内方に傾斜し且つ遠位側に延びる面270をシールする。
【0148】
ここで、傾斜した外側環状上側面セクション406(
図35)により、
図41に示したように第1のOリング160の押出しが部分250上により集中し、また縁部248(
図16)に向かって傾斜することが留意点である。
【0150】
取り付けまたはチップピックアップ固定プロセスシーケンスに続いて、逆である以外は同じである、チップ排出プロセスシーケンスが行われる。
図36から
図40には、逆にすれば、ピペット装置20によって動作可能に担持されたピペットチップカプラ400からピペットチップ220を排出する例示的な方法またはプロセスの連続段階の詳細が示されている。このプロセスは、ピペット装置20によって作動可能に支持されたピペットチップカプラ100からピペットチップ220を排出するための上記の詳細な説明に類似している。
【0152】
図41は、溝246内に押し出されるピペットチップカプラ400の第1のOリング160およびピペットチップ220を上方に引っ張る軸上向きの力の図式的なベクトル図を示したものであり、第1のOリング160は力(Fprimary_resultant)でチップ溝246の上側部分250を押し、また第2のOリング180は圧縮されることから生じる力(Fsecondary_resultant)を有する。
【0153】
図41に示したように、第1のOリング力(Fprimary_resultant)は、軸力成分(Fprimary_axial)と半径方向力成分(Fprimary_radial)の2つの成分からなる。第1のOリング軸方向力成分(Fprimary_axial)は、ピペットチップカプラ400の停止肩面134をチップ220の軸方向停止面260に着座させ、また第2のOリング180を圧縮するのに必要な力を提供する。一方、第1のOリング半径方向力成分(Fprimary_radial)は、第1のOリング160をチップ溝246の上側部分250に対してシールするのに必要な半径方向力を提供する。
【0154】
図41は、第2のOリング180についても2つの成分、つまり軸力成分(Fsecondary_axial)および半径方向力成分(Fsecondary_radial)が働くことを示したものである。第2のOリング軸方向力成分(Fsecondary_axial)は、第1のOリング軸方向力成分(Fsecondary_radial)と反対方向の力を提供し、チップ220を引き下げることによって第1のOリング160のシールに役立ち、またこの力は第1のOリング160をチップ溝246の上側隅または上側部分250内に押して付勢する。第2のOリング軸方向力成分(Fsecondary_axial)もまた、排出中にチップ220を取り出するのを助ける力を提供する。第2のOリング半径方向力成分(Fsecondary_radial)は、チップ220の環状シーリングシートまたは停止面270に対して第2のOリング180をシールするのに必要な半径方向力を提供する。
【0155】
位置合わせ(アライメント)/位置ずれ(ミスアライメント)
【0156】
カプラ400に関しては、軸方向肩面134およびチップ220の軸方向肩部シート260は、カプラ100について詳細に説明したように、正しいチップの位置合わせのために同じく重要である。
【0158】
適切な使用および操作のために、上記においてカプラ100に対して説明した通り、カプラ400とチップ220との間の寸法は結果的に関連している。
【0159】
ピペットチップカプラ500を備えたピペットチップ装置アセンブリ
【0160】
図42は、ピペット装置20、ピペットチップカプラ装置500、およびピペットチップカプラ500を介してピペット装置20に取り外し可能に結合ないし接続された使い捨てピペットチップ220を備えた、ピペット装置アセンブリ10の例示的な実施形態を示す。互いに比較して、また以下に詳述するように、ピペットチップカプラ500とピペットチップカプラ100および400との間の相違はそれぞれ、各カプラの上位または上側の本体端面502(
図44)と、122(
図7)と、402(
図35)、およびスクイズリング600(
図45)と200(
図11)である。したがって、カプラ500の新しい部分の番号付けは、これらの変更を反映するように更新され、同様の要素および部分に対する他のすべての番号付けは変更されない。しかしながら、カプラ500では、環状で平らなスクイズリング200が、環状ウェッジスクイズリング(環状で楔形のスクイズリング)600の代わりに使用され得る。同様に、ピペットチップカプラ100またはピペットチップカプラ400では、環状ウェッジスクイズリング600が、環状で平らなスクイズリング200の代わりに使用され得る。
【0162】
図42および
図43を参照して、ピペットチップカプラ500は、ピペットチップカプラ本体部材120の上にある細長いヘッドまたはシャンク部材102、ピペットチップカプラ本体120の近位または上側の端部に支持ないし担持された第1のエラストマー要素160、ピペットチップカプラ本体120の遠位または下側の端部に支持ないし担持された第2のエラストマー要素180、およびこれに限定されないが環状ウェッジスクイズリング600の形態のスクイズ部材と有してなる。ウェッジスクイズリング600は第1のエラストマー要素160の上に位置しており、これにより、第1のエラストマー要素160は、ピペットチップカプラ本体120の上位、近位、または上側の端面502(
図44)と環状ウェッジスクイズリング600のウェッジ側614(
図45)との間に挟まれている。
【0164】
図44を参照して、ピペットチップカプラ500は、実質的に平坦な内側環状上側面セクション504を備えるピペットチップカプラ本体120の上位、近位、または上側の端面502を備え、上側面セクション504は筒状カラー114の遠位側の端116から外周506に移行し、外周506は下方に傾斜した半径方向外方に延びる環状上側面傾斜セクション508内に移行し、上側面傾斜セクション508はわずかに凹んで上方に傾斜した、半径方向外方に延びる環状上側面セクション510に移行し、環状上側面セクション510は、カプラ本体120のピペットチップ停止ディスク130の外周縁部に半径方向外方および下方に移行する、丸みを帯びた上側のリフト縁512で終端する。
【0165】
従って、および
図46に例示したように、上側端面502の一実施形態は、略平らで広げられたU字形断面または凹形くさび形断面を有し、内側脚の長さより大きい長さの外側脚と傾斜のある外側脚とを有することにで画定され、この傾斜は略平らで広げられたU字形または凹形のくさび形の断面の中央湾曲部分に関しては内側脚の傾斜よりも小さい。
【0167】
図45を参照して、および1つの例示的な実施形態において、環状ウェッジスクイズリング600は、
図46に示されるように、円周方向に連続した、略くさび形または三角形の断面604を有する弾性くさび形の環状本体602を備える。また、弾性くさび形の環状本体602は、環状本体602を通って延びる中央環状開口608を画定する中央内側環状面606を備える。くさび形の環状本体602は、中央内側環状面606からこれを囲繞する軸方向に延びる外側端面612まで半径方向外方に延びる上部平面円形面610をさらに備える。さらに、くさび形の環状本体602は、半径方向外方に近位側に傾斜した環状の底面614を備え、この底面614は中央内側環状面606からこれを囲繞する軸方向に延びる外側端面612まで半径方向に延びており、中央内側環状面606の第1の軸方向の長さは、外側端面612の第2の軸方向長さより大きい。
【0168】
図45および
図46を参照して、環状ウェッジスクイズリング600の中央環状開口部606は、ピペットチップカプラ500が内側に嵌合された状態の遠位の位取り付けフランジ36が通過できるように寸法決めされており、半径方向外側に近位側に傾斜した環状の底面614と、ピペットチップカプラ500のピペットチップカプラ本体120の上側端面502に担持ないし支持された第1のエラストマー部材160との着座当接を可能にしている。さらに、環状スクイズリング600の頂部平面610は、初期状態では、ホーム位置にあるスクイズピストン46の遠位の端50から離間しており、これにより、上側のエラストマー要素160は弛緩状態または非スクイズ状態にある。したがって、スクイズモータ52(
図42)を第1の方向に作動させると、スクイズスリーブ46が環状スクイズリング600の半径方向外方に近位側に傾斜した環状底面614とピペットチップカプラ500の上側端面502との間で遠位または垂直方向下向きに直線的に並進し、第1のエラストマー部材160を軸方向に押し込み、その結果、上側エラストマー部材160の軸方向高さが内側区域から外側区域に増大し、また半径方向軸が静止状態と比較してスクイズ状態では上方または近位側に傾斜する。換言すれば、環状ウェッジスクイズリング600の上部平面円形面610に軸方向の力を加えることで、上側エラストマー部材160にはその軸方向の圧縮が働いて半径方向に傾斜した変位がもたらされ、これは、
図52に示し且つ以下に説明するようにスクイーズスリーブ46と環状ウェッジスクイーズリング600の上面610との軸方向の押圧係合を制御することで行われる。
【0169】
ピペットチップカプラ500によるピペットチップのピックアッププロセス
【0170】
図46から
図52は、ピペットチップのピックアップ方法、またはピペット装置20(
図42)によって動作可能に支持されたピペットチップカプラ500へのピペットチップ220の固定取り付けをする方法の連続的な段階を詳しく示したものである。上記のように、および1つの例示的な実施形態において、ピペットチップ220は支持面282(
図18)によって支持されてもよい。
【0171】
ピペットチップカプラ500がピペット装置20に連結ないし接続され、および初期化が完了すると、ピペットチップカプラ500はピペットチップ220の開口した近位の端232の上方に位置決めされ、それらのそれぞれの中央長手軸は
図46に示すようにZ軸に沿って整列している。排出スリーブ62はイジェクト位置(排出位置)にあり、スクイズピストン46は非スクイズ位置にあり、第1および第2のOリング160、180は非スクイズ状態にある。
【0172】
次に、
図47は、ピペットチップカプラ500がZ軸に沿って下に移動してピペットチップ220の中に入り、次いで下降したステップを示したもので、ピペットチップカプラ500のエラストマー支持部分がピペットチップ220の内側の筒状の近位の端部内を通過し、第2のOリング180がチップ環状シーリングシートまたは停止面270と接触するようになり、一方、ピペットチップ220の環状の肩部シートまたは停止面260とピペットチップカプラ500の軸方向停止肩面134とが嵌合ないし噛み合う前は第1のOリング160は非スクイズ状態に維持されており、この結果、ピペットチップ220の環状肩部シートまたは停止面260とピペットチップカプラ500の軸方向停止肩面134との間には隙間298が維持される。
【0173】
次に、
図48は、スクイズピストン46がZ軸に沿って下降し、LLD回路リング端366に押しつけられるステップを示したもので、このLLD回路リング端366は、第1のOリング160の上に位置する底面614を有する環状ウェッジスクイズリング600の頂面610に接触してこれに押し、第1のOリング160はスクイズされる(圧力が掛けられる、圧縮される)ことが開始され、また次いで溝246内に押し出される。図示したように、第1のOリング160が溝246内に押し出される動作は、ピペットチップ220を引き上げる軸方向上向きの力を発生させ、ピペットチップ220の環状の肩部シート面260をピペットチップカプラ500の軸方向の停止肩面134に着座させるプロセスを開始させ、隙間298(
図47)を閉じ、チップ220のシーリングシート面270で第2のOリング180を圧縮する。
【0174】
次に,
図49は、スクイズピストン46がZ軸に沿ってさらに下方に移動し続けるステップを示しており、第1のOリング160をピペットチップ220の溝246内にさらに押し出すために、環状ウェッジスクイズリング600は、LLD回路リング端部366を介して第1のOリング160を押し下げ続け、
図50に詳細に示すように、上側の軸方向に円弧状の円周面セクター部250とさらに当接するようになり、隙間298(
図47)をさらに閉じるためにチップはZ軸に沿って軸方向上方に引っ張られるので、
図51に詳細に示すように第2のOリング180は環状シーリングシート面270にさらに圧縮される結果、その断面がもはや円形でなくなる。
【0175】
図52は、スクイズピストン46が、それが所定位置にロックされるまでZ軸に沿って予め較正または設定された長さだけ下方に移動するステップを示したもので、環状ウェッジスクイズリング600がLLD回路リング端366を介してスクイズピストン46によって停止され所定位置にロックされる。その結果、第1のOリング160は円周方向に所要の値まで圧縮され、ピペットチップカプラ500の軸方向停止肩面134がピペットチップ220の環状肩部シート面260に完全に着座し、2つの面134、260がZ軸に実質的に垂直なX軸(
図19)に沿って着座した状態となり、これら2つの軸の間に垂直なデータムが形成され、その一方で、第2のOリング180が所要の値まで圧縮され、第2のOリング180がチップ220の環状シーリングシートまたは停止面270に密閉着座し、この結果、その断面がその最終的な圧縮された非円形の形態となり、これによってピペットチップカプラ500とピペットチップ220との結合が完了する。固定取り付けプロセスが完了すると、第1および第2のエラストマー要素160、180は、液密シールを形成するように協同して機能ないし動作し、第1のエラストマー要素160は、円周方向溝246を画定する円周方向に円弧状の内面244(
図15)内に少なくとも一部が着座し、および第2のエラストマー要素180は、ピペットチップ220の半径方向内方に傾斜し且つ遠位側に延びる面270をシールする。
【0176】
傾斜した外側環状上面部510(
図44)と環状ウェッジスクイズリング600とによる第1のOリング160の押し出しは、部分250により集中し、また縁部248(
図16)に向かって傾斜している。
【0178】
逆に、
図46から
図52は、ピペット装置20によって動作可能に担持されたピペットチップカプラ500からピペットチップ220を排出する例示的な方法またはプロセスの連続段階の詳細を示す。このチップ排出プロセスシーケンスは、逆である以外は、上述した取り付けまたはチップピックアップ固定プロセスシーケンスと同様である。
【0180】
図53は、スクイズ(押し込み)によって溝246内に押し出されるピペットチップカプラ500の第1のOリング160の図式的なベクトル図を示したものであり、得られた軸方向上方への力がピペットチップ220を上方へ引っ張り、第1のOリング160は力(Fprimary_resultant)でチップ溝246の上側部分250を押し、また第2のOリング180は圧縮された結果生じる力(Fsecondary_resultant)を有する。
【0181】
図53に示したように、第1のOリング力(Fprimary_resultant)は、軸方向力成分(Fprimary_axial)と半径方向力成分(Fprimary_radial)の2つの要素で構成される。第1のOリングの軸方向成分(Fprimary_axial)は、カプラ500の停止肩面134をチップ220の軸方向停止面260に着座させ、また第2のOリング180を圧縮するのに必要な力を提供し、一方、第1のOリング半径方向力成分(Fprimary_radial)は、第1のOリング160をチップ溝246の上側部分250に対してシールするのに必要な半径方向力を提供する。
【0182】
図53は、第2のOリング180もまた2つの成分、すなわち軸方向力成分(Fsecondary_axial)と半径方向力成分(Fsecondary_radial)を持つことをさらに示している。第2のOリングの軸方向力成分(Fsecondary_axial)は、第1のOリングの軸方向力成分(Fprimary_axial))の対抗力を提供し、この対抗力はチップ220を引き下げることによって第1のOリング160を密封するのに役立ち、この圧力はさらに第1のOリング160をチップ溝246の上側隅または上側部分250内にさらに押し込みまたは付勢する。第2のOリング軸方向力成分(Fsecondary_axial)もまた、排出中にチップ220を取り外しのを助けるための力を提供する。第2のOリングの半径方向力成分(Fsecondary_radial)は、チップ220の環状シーリングシートたは停止面270に対して第2のOリング180をシールするのに必要な半径方向力を提供する。
【0184】
ピペットチップカプラ500に関して、カプラ500の軸方向肩面134およびチップ220の軸方向肩部シート260は、カプラ100について上述したように正しいチップ位置合わせにとって重要である。
【0186】
さらに、ピペットチップカプラ500に関して、適切な使用および動作のために、カプラ500とチップ220との間の寸法は、カプラ100について上述したように結果的に関連している。
【0188】
上記の詳細な説明を考慮に入れ、および1つの例示的な実施形態において、ピペット装置によって支持された少なくとも1つのピペットチップカプラに少なくとも1つのピペットチップを固定取付するための方法が提供される。この方法は次のステップを有してなる。
(1) ピペットチップを用意する(設ける)ステップであって、ピペットチップは、分注(ピペッティング)される媒体内に浸漬するための開口遠位端(開口した遠位端)と開口遠位端の軸方向反対側の開口近位端(開口した近位端)との間に延びる通路開口を画定する内側囲繞面を有する側壁を有してなる、ステップ、
(2) ピペットチップカプラを用意する(設ける)ステップであって、ピペットチップカプラは、ピペットチップカプラの外側囲繞面の軸方向に段付きのカプラ肩部によって形成された遠位側を向いた軸方向停止肩面を備え、この遠位側を向いた軸方向停止肩面はピペットチップの側壁の内側囲繞面の軸方向段付きの肩面によって形成された近位側を向いた軸方向停止面と相補的である、ステップ、
(3) 軸方向に段付きのカプラ肩部の上側の位置においてピペットチップカプラにより支持された近位のエラストマー要素を用意する(設ける)ステップ、
(4) 軸方向に段付きのカプラ肩部の下側の位置においてピペットチップカプラにより支持された遠位のエラストマー要素を用意する(設ける)ステップ、
(5) ピペットチップカプラの中央長手軸とピペットチップの中央長手軸とを位置合わせ(整列)して、ピペットチップカプラの遠位端をピペットチップの開口近位端の上方に配置するステップ、
(6) 遠位のエラストマーが、ピペットチップの側壁の内側囲繞面の軸方向に段付きの肩部から遠位のピペットチップの側壁の内側囲繞面の円周状で半径方向内方に傾斜し且つ遠位側に延びる内側作用面に接触するまで、ピペットチップカプラの遠位端をピペットチップの開口近位端を通って並進するステップ、
(7) 近位のエラストマー要素を軸方向にスクイズして軸方向に圧縮され半径方向に拡張した状態にするステップであり、第1のOリングは押し出されてピペットチップの軸方向停止面の上方の位置でピペットチップの側壁の内側囲繞面内に形成された溝を画定する軸方向に円弧状の内周面(円周内面)の上側の軸方向に円弧状の円周面セクタ部に当接し、近位側を向いた半径方向および軸方向の結果的なプリストレス力(プリストレス合力)がピペットチップに供給され、遠位のエラストマー要素が圧縮された状態となり、ピペットチップの側壁の内側囲繞面の円周状で半径方向内方に傾斜し且つ遠位に延びる内側作用面に遠位のエラストマー要素の外側囲繞部が軸方向および半径方向に密封着座するように構成し、ピペットチップの近位側を向いた軸方向停止面を前記ピペットチップカプラ本体の遠位側を向いた軸方向停止面に当接してピペットチップカプラ装置上でピペットチップの軸方向の結合位置を画定する、ステップ。
【0189】
代替のシーリングシート面(密封着座面)
【0190】
別の実施形態として、
図54は、ピペットチップ220の中央長手軸224に対して実質的に90度の角度を有する代替のシーリングシート面2270を備える使い捨てピペットチップ220の例示的な実施形態の断片的な縦断側面図を示している。
【0191】
図55は、代替のシーリングシート面2270を備える使い捨てピペットチップの例示的な実施形態の上に配置され、それと軸方向に位置合わせ(整列)されたピペットチップカプラ装置400の第2の例示的な実施形態を示している。
【0192】
図56は、90度のシーリングシート面2270を備えた使い捨てピペットチップ220内に配置されたピペットチップカプラ装置400の第2の例示的な実施形態を示したものであり、チップ220はその最終的な着座位置まで持ち上げられ、遠位のエラストマー要素180は、実質的に90°の代替のシーリングシート面角度を有するシーリングシート面2270に対して最終的に圧縮され且つ密封着座した状態となる。
【0193】
別の実施形態において、
図57は、使い捨てピペットチップ220の例示的な実施形態の上側内部の部分的な縦断面の側面図を示したものであり、この実施形態は、円周状で半径方向に凹状のシーリングシート面3270の形態である別の代替のシーリングシート面を備えている。
【0194】
図59は、使い捨てピペットチップ220の例示的な実施形態の部分的な縦断面の側面図であり、円周状で半径方向に凸状のシーリングシート面4270の形態である別の代替的なシーリングシート面が示されており、これは
図60においてさらに詳細に示されている。
【0195】
別の実施形態において、
図61は、使い捨てピペットチップ220の例示的な実施形態の部分的な縦断面の側面図であり、円周状で上向きの歯端の形態のシーリングシート面5270であるさらに別の代替のシーリングシール面が示されており、これは
図62においてさらに詳細に示されている。
【0197】
図63は、使い捨てピペットチップ220の例示的な実施形態の上に配置されたピペットチップカプラ装置400を示したもので、長手方向軸Zに向かって開口し且つ図示したようなV形状の断面を有する使い捨てピペットチップ220のV字形の円周方向内面2244によって画定される代替の円周V字形溝2246を備えている。
【0198】
図64は、代替のV形状の溝2246を備えた使い捨てピペットチップ220内に配置されたピペットチップカプラ装置400を示したもので、代替のV形状の溝2246を有するチップ220はその最終状態まで持ち上げられ、第1のエラストマー要素160は圧縮されてV形状の溝2246内に押し出されると共にV形状の円周方向内面2244に当接しており、第2のエラストマー要素180はチップ220のシーリングシート面270に対して最終的に圧縮されて密封着座した状態にある。
【0199】
図65は、圧縮されてV形状の溝2246内に押し出されと共にV形状の円周方向内面2244に当接する最終状態にある第1のOリング160の詳細を示したものである。
【0200】
さらに、
図66から
図76は、
図15に示した円周状の環状チップ溝246のさらに異なる代替えの例示的な実施形態の詳細を示した部分的な縦断面の側面図である。特に、
図66から
図76は、それぞれ溝形状(構造)3001、3002、3003、3004、3005、3006、3007、3008、3009、3010、および3011を示す。また、カプラのセグメントは、それぞれの溝形状3001から3011のそれぞれの異なる代替の例示的実施形態に相補的な、半径方向外方に延びる面を含む。
【0201】
さらに、シーリングシート270(
図15)、2270(
図54)、3270(
図57)、4270(
図59)または5270(
図61)の形状のいずれか1つを、円周状の環状チップ溝246(
図15)、2246(
図63)、3001(
図66)、3002(
図67)、3003(
図68)、3004(
図69)、3005(
図70)、3006(
図71)、3007(
図72)、3008(
図73)、3009(
図74)、3010(
図75)または3011(
図76)の形状の任意のものと共に使用することができる。さらに、エラストマー要素160はOリング形状に代わる形状のものを使用することができ、これに限定されないが、チップシーリングシートの形状のいずれか1つと相補的な形状ないし構造とすることができる。
【0203】
図77は、使い捨てピペットチップ1220の形態の使い捨てピペットチップの第2の例示的な実施形態の内部を示したものである。使い捨てピペットチップ1220は、中断された内面部分242が溝のような中断がなく、このため使い捨てピペットチップ1220の連続した内面部分1242が画定される点を除いて、全ての部分において使い捨てピペットチップ220と類似している。使い捨てピペットチップ1220はまた、代替的なシーリングシート270(
図15)、2270(
図54)、3270(
図57)、4270(
図59)、または5270(
図61)の形状の1つを採用し得る。また、使い捨てピペットチップ1220は、ピペットチップカプラ100、ピペットチップカプラ400、またはピペットチップカプラ500と共に使用することもできる。
【0204】
図78は、途切れのない内面セクション1242を備えた使い捨てピペットチップ1220の上方に整列したピペットチップカプラ装置400を示す。
【0205】
図79は、カプラ装置400の停止肩面134が使い捨てピペットチップ1220の軸方向停止面260に当接した状態で使い捨てピペットチップ1220内に位置決めされた、ピペットチップ連結装置400を示す。
【0206】
図79は、第1のOリング160が使い捨てピペットチップ1220の囲繞側壁の内面1242で圧縮され、その結果、使い捨てピペットチップ1220の内面1242の変形1244が生じている状態を示している。
図79は、使い捨てピペットチップ1220のシーリングシート面270に対して最終的に圧縮され密封着座した状態にある遠位のエラストマー要素180を示す。
【0207】
したがって、第1の作業面は、これに限定されないが、上記で詳述した各溝形状または使い捨てピペットチップ1220の途切れのない内面部分1242(
図78)によって例示された途切れのない形状のうちの1つである。
【0208】
軸方向上方に突出するリブ5020を備えた肩部シート面(肩部座面)
【0209】
別の例示的な実施形態において、
図81および
図82は、使い捨てピペットチップ5000の上側内部を詳細に示したものであり、これは、内部の軸方向上方を向いた肩部シート面が以下の点で異なる以外は、使い捨てピペットチップ220(
図15)と全ての部分が類似している。即ち、この肩部シート面は、軸方向上方に延びる環状リブ5020の周りに同軸に配置された軸方向上方を向く環状溝5010を有し、また環状リブ5020が連続的で中実の囲繞断面を有する。
【0210】
図81および
図82に示したように、第1の実質的に筒状の内面セクション242の軸方向に遠位側には、第1の実質的に筒状の内面セクション242の第1の直径よりも小さい第2の直径を有する第2の実質的に円筒形の内面セクション262があり、近位側を向いた、半径方向ない方に延びる環状肩部5002が形成され、この環状肩部5002は軸方向上方に延びる環状リブ5020の周りに同軸に配置された軸方向上方を向く環状溝5010を備える。
【0211】
1つの実施形態において、
図83に示すように、軸方向上方に延びる囲繞リブ5020は、傾斜したリブ側面5024および5028に移行する最上リブ座面またはリブ頂点5022を備える。傾斜リブ側面5024は環状の凸状面5026に移行し、この環状の凸状面5026は第2の実質的に円筒形の内面セクション262に移行する。囲繞リブ5020の半径方向外側上では、傾斜側面5028が、溝5010を画定する溝面5008の側壁面を形成する。溝面5008は、側面5028と、第1の実質的に筒状の内面セクション242に移行する傾斜側面5006との間を移行する下面5004をさらに備える。
【0212】
一実施形態では、
図81から
図83を参照して、リブ頂点5022を備える軸方向上方に延びる囲繞リブ5020は、例えば、近位側を向いた半径方向内向きに延びる環状肩部の上面から材料を除去して溝5010を形成すること、溝5010を形成するための材料を欠くように近位側を向いた半径方向内向きに延びる環状肩部の上面を成形することで、形成できる。
【0213】
図81および
図85を参照して、使い捨てピペットチップ5000は、ピペットチップカプラ装置400などの上述のピペットチップカプラ装置のうちの1つと共に使用することができ、リブ頂点5022を形成して半径方向内方に延びる環状肩部5002の近位側を向いた表面積を減少させることで、チップ5000とピペットチップカプラ装置400の停止肩面134との間の圧力が増大する。
【0214】
具体的には、
図41、
図84、および
図85を参照して、溝250と係合する第1のOリング160によって生成された軸方向力(Fprimary_axial)はリブ頂点5022を押し、それによってチップ5000と面134との間にシールが形成される。圧力(P)は力(F)を面積(A)で割ったものに等しいので、リブ頂点5022を設けることによって半径方向内方に延びる環状肩部の表面積が減少し、圧力が増大する(P=F/A)。リブ頂点5022におけるチップ5000と面134との間のこの増大した圧力はシールを提供する。したがって、使い捨てピペットチップ5000は、全ての用途ないし使用に対して新しいシールを提供する。代替の実施形態では、囲繞リブ5022にもシーラントビード、エラストマーワッシャ、Oリング、またはリブ5022により例示される構成を提供する他の手段が設けられる。
【0215】
内部シール式ピペットチップアセンブリ6010
【0216】
他の例示的な実施形態例において、
図86には、内部シールピペットチップ6020および内部シール6030を備えた内部シール式ピペットチップアセンブリ6010の例示的な実施形態が示されている。
【0217】
図86および
図87を参照して、ピペットチップ6020は、代替えの内側の軸方向上方に向いた肩部シート面が、最も上のリブ座面またはリブ頂点6052を有する軸方向上方に延びる囲繞リブ6050の周りに同軸に配置された軸方向上方に向く環状溝6040を有する以外の全ての部分で、使い捨てピペットチップ220(
図15)と類似している。
【0218】
図88に詳しく示すように、軸方向上方に延びる囲繞リブ6050は最上リブシート面またはリブ頂点6052を備える。このリブ頂点6052は、リブ頂点6052の半径方向内側上で環状凸面6054に移行し、またリブ頂点6052の半径方向外側上で段差側面6056に移行する。凸面6054は第2の実質的に筒状の内面セクション262に移行し、段差側面6056は溝6040を画定する溝面6058の側壁面を形成する。溝面6058は、側面6056と軸方向上方に延びる側面6062との間を移行する下面6060をさらに含み、この下面6060は第1の実質的に筒状の内面セクション242に移行する。
【0219】
図89に示したように、内部シール6030は、溝面6058によって画定された軸方向上向きの環状溝6040(
図88)内で圧縮されるために配置される構成である。
【0220】
さらに、
図90に示すように、内部シール6030は、その非圧縮状態において、軸方向上方に延びる囲繞リブ6050の囲繞リブ頂点6052の軸方向高さよりも大きい軸方向高さを有する軸方向上方に延びる囲繞セクタ部分6032を備えるように構成される。
【0221】
内部シール式ピペットチップアセンブリ6010は
図91に示されたピペットチップカプラ装置400のような上述のピペットチップカプラ装置のいずれとも一緒に使用することができ、ピペットチップカプラ装置400は、内部シール式ピペットチップ6020と内部シール6030とを備えた内部シール式ピペットチップアセンブリ6010内に位置決めされ且つこれに動作可能に連結される。ピペットチップカプラ装置400が内部シール式ピペットチップアセンブリ6010に動作可能に連結された状態では、ピペットチップカプラ装置400の遠位側を向く軸方向停肩面134は、軸方向上方を向く環状溝6040(
図88)内に配置された内部シール6030を、
図60に詳細に示されるように遠位側を向く軸方向停止肩面134と軸方向上方に延びる囲繞リブ6050のリブ頂点6052との間の接触範囲まで、圧縮する。チップアセンブリ6010とピペットチップカプラ装置400とが動作可能に互いに結合されると、内部シール6030はチップ6020とピペットチップカプラ装置400との間にシールを提供する。
【0222】
したがって、内部シール式ピペットチップアセンブリ6010では、使用毎に新しい内部シール6030が提供される。加えて、内部シール6030は、二次シール機能を提供し、および1つの実施形態では、遠位のシール180の代替えのシールを提供する。別の実施形態では、内部シール6030は、チップ6020の成形作業中に適所に成形することができる。他の例示的実施形態では、内部シール6030は、Oリングなどのエラストマー要素、エラストマーワッシャ、シーラントの薄層、シーラントビード、接着剤、または他のシーラント材料もしくはメカニズムなどの別のシーリングメカニズムを含み得る。
【0223】
上記の本開示に照らして、上記の本開示の実施形態の範囲および公正な意味から逸脱することなく、構造上の修正および適応を行うことができる。例えば、
図66から
図76は、少なくとも
図15に示す円周方向環状チップ溝246の異なる代替の例示的実施形態を詳細に示す図である。具体的には、
図66から
図76は、それぞれ溝3001、3002、3003、3004、3005、3006、3007、3008、3009、3010、および3011の構成ないし構造を示すものである。
【0224】
さらに、第1のOリング160は、それぞれの溝3001から3011の構成ないし構造の実施形態のうちの任意の1つと相補的な形状の半径方向外向きの面を備えることができる。
【0225】
さらに、チップの遠位のOリングシーリングシート270は、これに限定されないが、シーリングシート2270(
図54)、3270(
図57)、4270(
図59)、または5270(
図61)の形状と異なる形状を有してもよい。
【0226】
また、遠位のOリング180は、Oリング以外の代替の形状を有してもよく、また、これに限定されないが、遠位のOリングシーリングシート270(
図15)、2270(
図54)、3270(
図57)、4270(
図59)、または5270(
図61)のうちの1つの形状と相補的な形状であってもよい。
【0228】
システム、アセンブリ、デバイス、ならびに使用および操作を含む方法の上記の説明は、本開示の実施形態の産業上の利用可能性を実証する。
【0229】
上記の本開示に照らして、本明細書の上記した実施形態の範囲および下記の特許請求の範囲の公正な意味から逸脱することなく、さらなる多数の構造上の改変および適合を試みることができることは明らかである。したがって、添付の特許請求の範囲の技術思想精神および範囲は、本開示の実施形態の上記の説明に限定されるべきではない。そして、添付の特許請求の範囲において、単数形の要素への言及は、明示的に述べられていない限り、「唯一の」を意味するのではなく、むしろ「1つ以上の」を意味する。さらに、本特許請求の範囲に包含されるために、本開示によって解決されることが求められるあらゆる問題に対処するための装置または方法は必要ではない。