(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記粘着剤層におけるロチゴチン及び/又はその薬学的に許容される塩のロチゴチン遊離体に換算した含有量が、前記粘着剤層の全質量に対して5〜15質量%である、請求項1又は2に記載のロチゴチン含有貼付剤。
前記粘着剤層における前記脂環族飽和炭化水素樹脂の含有量が、前記粘着剤層の全質量に対して5〜80質量%である、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のロチゴチン含有貼付剤。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。本発明のロチゴチン含有貼付剤は、支持体層及び粘着剤層を備え、前記粘着剤層がロチゴチン及び/又はその薬学的に許容される塩を含有するロチゴチン含有貼付剤であり、
前記粘着剤層が、脂環族飽和炭化水素樹脂と、ラウリルアルコール、オクチルドデカノール、オレイルアルコール、及びミリスチルアルコールからなる群から選択される少なくとも1種の脂肪族アルコールと、をさらに含有する貼付剤である。
【0015】
本発明のロチゴチン含有貼付剤は、支持体層及び粘着剤層を備える。前記支持体層としては、後述の粘着剤層を支持し得るものであれば特に制限されず、貼付剤の支持体層として公知のものを適宜採用することができる。本発明に係る支持体層の材質としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル等;ナイロン等のポリアミド;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル;セルロース誘導体;ポリウレタンなどの合成樹脂や、アルミニウムなどの金属が挙げられる。これらの中でも、薬物非吸着性や薬物非透過性の観点からは、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。前記支持体層の形態としては、例えば、フィルム;シート、シート状多孔質体、シート状発泡体等のシート類;織布、編布、不織布等の布帛;箔;及びこれらの積層体が挙げられる。また、前記支持体層の厚みとしては、特に制限されないが、貼付剤を貼付する際の作業容易性及び製造容易性の観点からは、5〜1000μmの範囲内であることが好ましい。
【0016】
本発明のロチゴチン含有貼付剤は、前記粘着剤層の前記支持体層とは反対の面上に剥離ライナーをさらに備えるものであってもよい。かかる剥離ライナーとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル等;ナイロン等のポリアミド;ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル;セルロース誘導体;ポリウレタンなどの合成樹脂や、アルミ、紙などの材質からなるフィルムやシート及びこれらの積層体が挙げられる。これらの剥離ライナーとしては、前記粘着剤層から容易に剥離できるように該粘着剤層と接触する側の面に含シリコーン化合物コートや含フッ素化合物コート等の離型処理が施されたものであることが好ましい。
【0017】
<ロチゴチン及びその薬学的に許容される塩>
本発明に係る粘着剤層は、薬物としてロチゴチン及びその薬学的に許容される塩からなる群から選択される少なくとも1種を含有する。本発明において前記粘着剤層中に含有されるロチゴチンの形態としては、遊離体(フリー体)であってもその薬学的に許容される塩であってもよく、製造中及び/又は製造された製剤中においてロチゴチンの薬学的に許容される塩が脱塩されてフリー体となったものであってもよく、これらのうちの1種であっても2種以上の混合物であってもよい。ロチゴチンの薬学的に許容される塩としては、酸付加塩が挙げられ、前記酸付加塩の酸としては、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、亜リン酸、臭化水素酸、マレイン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、酒石酸、ラウリン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ミリスチン酸、ラウリル硫酸、リノレン酸、フマル酸が挙げられる。これらの中でも、本発明に係る粘着剤層としては、ロチゴチンを遊離体の形態で含有していることが好ましい。
【0018】
本発明において、前記粘着剤層中に含有されるロチゴチン及び/又はその薬学的に許容される塩の含有量(ロチゴチンの含有量又はロチゴチンの薬学的に許容される塩の含有量、或いは、両者がいずれも含有されている場合にはその合計含有量、以下同じ)としては、ロチゴチン遊離体算で、前記粘着剤層の全質量に対して5〜15質量%であることが好ましく、7〜14質量%であることがより好ましく、7〜12質量%であることがさらに好ましく、8〜12質量%であることがさらにより好ましく、8〜10質量%であることが特に好ましい。ロチゴチン及び/又はその薬学的に許容される塩の含有量が前記下限未満であると、ロチゴチンの皮膚透過性が低下する傾向にあり、他方、前記上限を超えると、ロチゴチン及び/又はその薬学的に許容される塩の結晶が析出したり、非晶質型が生じたり、粘着剤層の粘着力が低下しやすくなったりする傾向にある。
【0019】
<脂環族飽和炭化水素樹脂>
本発明に係る粘着剤層は、脂環族飽和炭化水素樹脂をさらに含有する。本発明においては、前記粘着剤層が前記脂環族飽和炭化水素樹脂を下記の特定の脂肪族アルコールと組み合わせて含有することによって、特に高水準の皮膚透過性が達成される。前記脂環族飽和炭化水素樹脂は主に粘着基剤の粘着付与剤として機能することが知られているが、本発明に係る粘着剤層において前記脂環族飽和炭化水素樹脂に代えて他の粘着付与剤を含有させると、ロチゴチンの皮膚透過性が低下する傾向にある。
【0020】
本発明に係る前記脂環族飽和炭化水素樹脂とは、脂環族飽和炭化水素モノマーの単独重合体又は共重合体である脂環族系水添石油樹脂のことをいう。前記脂環族飽和炭化水素樹脂としては、重量平均分子量が1,000〜1,500であることが好ましく、1,200〜1,400であることがより好ましい。本発明に係る脂環族飽和炭化水素樹脂としては、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。前記脂環族飽和炭化水素樹脂としては、より具体的には、アルコンP−70、アルコンP−85、アルコンP−90、アルコンP−100、アルコンP−115、アルコンP−125(以上、商品名、荒川化学工業株式会社製)が挙げられる。
【0021】
本発明において、前記粘着剤層中に含有される前記脂環族飽和炭化水素樹脂の含有量(前記脂環族飽和炭化水素樹脂が2種以上の組み合わせである場合にはそれらの合計含有量、以下同じ)としては、前記粘着剤層の全質量に対して5〜80質量%であることが好ましく、10〜70質量%であることがより好ましく、10〜60質量%であることがさらに好ましく、20〜60質量%であることがさらにより好ましく、20〜50質量%であることが特に好ましい。前記脂環族飽和炭化水素樹脂の含有量が前記下限未満であると、粘着剤層の粘着力や皮膚への付着性が低下したりする傾向にあり、他方、前記上限を超えると、ロチゴチンの経皮吸収性や粘着剤層の保形性が低下する傾向にある。ロチゴチンの経皮吸収性の観点では、前記脂環族飽和炭化水素樹脂の含有量としては、10〜50質量%であることも好ましい。
【0022】
<脂肪族アルコール>
本発明に係る粘着剤層は、ラウリルアルコール、オクチルドデカノール、オレイルアルコール、及びミリスチルアルコールからなる群から選択される少なくとも1種の脂肪族アルコールをさらに含有する。なお、本発明において、脂肪族アルコールとは、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分岐鎖状の、1価又は2価以上の脂肪族アルコールのことをいう。ロチゴチン含有貼付剤においては、これら4種以外の脂肪族アルコールを用いても十分なロチゴチンの皮膚透過性が発揮されない傾向にあり、さらに、炭素数が6以下の脂肪族アルコールを用いた場合には、沸点が低くなるために製剤中における含有量を一定に保つことが困難となって経時安定性が低下する傾向にある。
【0023】
本発明において、前記粘着剤層中に含有される前記脂肪族アルコールの含有量(前記脂肪族アルコールが2種以上の組み合わせである場合にはそれらの合計含有量、以下同じ)としては、前記粘着剤層の全質量に対して1〜15質量%であることが好ましく、1〜10質量%であることがより好ましく、2〜10質量%であることがさらに好ましく、2〜7質量%であることがさらにより好ましく、3〜7質量%であることが特に好ましい。前記脂肪族アルコールの含有量が前記下限未満であると、ロチゴチンの皮膚透過性が低下する傾向にあり、他方、前記上限を超えると、粘着基剤や他の成分との相溶性が低下する傾向にある。
【0024】
また、本発明において、前記粘着剤層中に含有される前記脂環族飽和炭化水素樹脂の含有量と前記脂肪族アルコールの含有量との質量比(脂環族飽和炭化水素樹脂の含有量:脂肪族アルコールの含有量)としては、17:1〜2:1であることが好ましく、12:1〜3:1であることがより好ましく、10:1〜5:1であることがさらに好ましい。前記脂肪族アルコールの含有量に対する前記脂環族飽和炭化水素樹脂の含有量が前記下限未満であると、粘着剤層の粘着力や皮膚への付着性が低下したりする傾向にあり、他方、前記上限を超えると、ロチゴチンの経皮吸収性が低下する傾向にある。ロチゴチンの経皮吸収性の観点では、前記質量比としては、10:1〜2:1であることも好ましい。
【0025】
<粘着基剤>
本発明に係る粘着剤層は、粘着基剤を含有する。前記粘着基剤としては、特に限定されず、ゴム系粘着基剤、アクリル系粘着基剤、及びシリコーン系粘着基剤が挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよいが、ゴム系粘着基剤を少なくとも含有することが好ましい。
【0026】
(ゴム系粘着基剤)
前記ゴム系粘着基剤としては、スチレン系熱可塑性エラストマー、イソプレンゴム、ポリイソブチレン(PIB)、ポリブテン等が挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよいが、これらの中でも、スチレン系熱可塑性エラストマーが特に好ましい。前記スチレン系熱可塑性エラストマーとは、熱を加えると軟化して流動性を示し、冷却すればゴム状弾性体に戻る熱可塑性を示すスチレン系エラストマーである。このうち、十分な粘着性付与及び経時安定性の観点からは、スチレン系ブロック共重合体が好ましい。
【0027】
前記スチレン系ブロック共重合体としては、具体的には、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−エチレン/ブチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン/プロピレンブロック共重合体、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体等が挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、前記において、「エチレン/ブチレン」はエチレン及びブチレンの共重合体ブロックを示し、「エチレン/プロピレン」はエチレン及びプロピレンの共重合体ブロックを示す。これらの中でも、本発明に係るスチレン系熱可塑性エラストマーとしては、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体であることがより好ましい。
【0028】
前記スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体としては、粘度平均分子量が30,000〜2,500,000であることが好ましく、100,000〜1,700,000であることがより好ましい。前記粘度平均分子量が前記下限値未満であると、貼付剤の製剤物性(特に粘着剤層の凝集力)が低下する傾向にあり、他方、前記上限値を超えると、粘着剤層中に含有される他の成分との相溶性が低下して貼付剤の製造が困難となる傾向にある。
【0029】
本発明において、前記粘着剤層中に前記粘着基剤として前記スチレン系熱可塑性エラストマーが含有される場合、その含有量(前記スチレン系熱可塑性エラストマーが2種以上の組み合わせである場合にはそれらの合計含有量、以下同じ)としては、前記粘着剤層の全質量に対して5〜50質量%であることが好ましく、10〜40質量%であることがより好ましく、10〜30質量%であることがさらに好ましい。前記スチレン系熱可塑性エラストマーの含有量が前記下限未満であると、粘着剤層の凝集力や保形性等が低下する傾向にあり、他方、前記上限を超えると、粘着剤層の凝集力が過度に増加して、粘着剤層の粘着力が低下したり相溶性が低下したりする傾向にある。
【0030】
また、前記ゴム系粘着基剤としては、粘着剤層の粘着性及び凝集力がより向上する傾向にある観点から、スチレン系熱可塑性エラストマー(より好ましくはスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体)及びポリイソブチレンの組み合わせであることがより好ましく、前記スチレン系熱可塑性エラストマーとポリイソブチレンとの質量比(スチレン系熱可塑性エラストマーの質量:PIBの質量)が、1:2〜30:1(さらに好ましくは1:1〜10:1の範囲)であることがさらに好ましい。
【0031】
本発明において、前記粘着剤層中に前記粘着基剤としてゴム系粘着基剤が含有される場合、その含有量(2種以上の組み合わせである場合にはそれらの合計含有量、以下同じ)としては、前記粘着剤層の全質量に対して1〜60質量%であることが好ましく、5〜50質量%であることがより好ましく、10〜40質量%であることがさらに好ましい。
【0032】
(アクリル系粘着基剤)
前記アクリル系粘着基剤としては、「医薬品添加物事典2016(日本医薬品添加剤協会編集)」に粘着剤として収載されているアクリル酸・アクリル酸オクチルエステル共重合体、アクリル酸2−エチルヘキシル・ビニルピロリドン共重合体、アクリル酸エステル・酢酸ビニルコポリマー、アクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸ドデシル共重合体、アクリル酸メチル・アクリル酸2−エチルヘキシル共重合樹脂、アクリル酸2−エチルヘキシル・アクリル酸メチル・アクリル酸・メタクリル酸グリシジル共重合体、アクリル酸2−エチルヘキシル・酢酸ビニル・アクリル酸ヒドロキシエチル・メタクリル酸グリシジル共重合体、アクリル酸2−エチルヘキシル・ジアセトンアクリルアミド・メタクリル酸アセトアセトキシエチル・メタクリル酸メチル共重合体、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー、アクリル樹脂アルカノールアミン液に含有されるアクリル系高分子等が挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0033】
(シリコーン系粘着基剤)
前記シリコーン系粘着基剤としては、ポリジメチルシロキサン(ASTMD−1418による表示ではMQと表されるポリマー等)、ポリメチルビニルシロキサン(ASTMD−1418による表示ではVMQと表されるポリマー等)、ポリメチルフェニルシロキサン(ASTMD−1418による表示ではPVMQと表されるポリマー等)等が挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0034】
本発明において、前記粘着剤層中に前記粘着基剤として前記アクリル系粘着基剤及び/又はシリコーン系粘着基剤が含有される場合、その含有量(2種以上の組み合わせである場合にはそれらの合計含有量、以下同じ)としては、前記粘着剤層の全質量に対して10質量%以下であることが好ましい。
【0035】
<その他成分>
本発明に係る粘着剤層としては、本発明の効果を阻害しない範囲内において、ロチゴチン及びその薬学的に許容される塩以外の他の薬物;前記脂環族飽和炭化水素樹脂以外の他の粘着付与剤;前記脂肪族アルコール以外の他の吸収促進剤;吸着剤、脱塩剤、可塑剤、溶解剤、充填剤、安定化剤、保存剤等の添加剤をさらに含有していてもよい。
【0036】
(他の薬物)
前記ロチゴチン及びその薬学的に許容される塩以外の他の薬物としては、例えば、非ステロイド性消炎鎮痛剤(ジクロフェナク、インドメタシン、ケトプロフェン、フェルビナク、ロキソプロフェン、イブプロフェン、フルルビプロフェン、チアプロフェン、アセメタシン、スリンダク、エトドラク、トルメチン、ピロキシカム、メロキシカム、アンピロキシカム、ナプロキセン、アザプロパゾン、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、バルデコキシブ、セレコキシブ、ロフェコキシブ、アンフェナク等)、解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン等)、抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、メキタジン、ホモクロルシクロジン等)、降圧剤(ジルチアゼム、ニカルジピン、ニルバジピン、メトプロロール、ビソプロロール、トランドラプリル等)、抗パーキンソン剤(ぺルゴリド、ロピニロール、ブロモクリプチン、セレギリン等)、気管支拡張剤(ツロブテロール、イソプレテノロール、サルブタモール等)、抗アレルギー剤(ケトチフェン、ロラタジン、アゼラスチン、テルフェナジン、セチリジン、アシタザノラスト等)、局所麻酔剤(リドカイン、ジブカイン等)、神経障害性疼痛治療薬(プレガバリン等)、非麻薬性鎮痛薬(ブプレノルフィン、トラマドール、ペンタゾシン)、麻酔系鎮痛剤(モルヒネ、オキシコドン、フェンタニル等)、泌尿器官用剤(オキシブチニン、タムスロシン等)、精神神経用剤(プロマジン、クロルプロマジン等)、ステロイドホルモン剤(エストラジオール、プロゲステロン、ノルエチステロン、コルチゾン、ヒドロコルチゾン等)、抗うつ剤(セルトラリン、フルオキセチン、パロキセチン、シタロプラム等)、抗痴呆薬(ドネペジル、リバスチグミン、ガランタミン等)、抗精神病薬(リスペリドン、オランザピン等)、中枢神経興奮剤(メチルフェニデート等)、骨粗しょう症治療薬(ラロキシフェン、アレンドロネート等)、乳がん予防薬(タモキシフェン等)、抗肥満薬(マジンドール、ジブトラミン等)、不眠症改善薬(メラトニン等)、抗リウマチ薬(アクタリット等)が挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0037】
本発明において、これらの他の薬物が前記粘着剤層中にさらに含有される場合、その含有量としては、2種以上である場合には合計で、前記粘着剤層の全質量に対して10質量%以下であることが好ましい。
【0038】
(他の粘着付与剤)
前記脂環族飽和炭化水素樹脂以外の他の粘着付与剤としては、例えば、前記脂環族飽和炭化水素樹脂以外の石油系樹脂、テルペン系樹脂、ロジン系樹脂、フェノール系樹脂及びキシレン系樹脂が挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0039】
前記脂環族飽和炭化水素樹脂以外の石油系樹脂としては、例えば、脂環族系水添石油樹脂、脂肪族系石油樹脂(脂肪族炭化水素樹脂等)、脂肪族系水添石油樹脂、芳香族系石油樹脂が挙げられ、より具体的には、エスコレッツ8000(商品名、エッソ石油化学株式会社製)等が挙げられる。このような石油系樹脂としては、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0040】
前記テルペン系樹脂としては、例えば、ピネン重合体(α−ピネン重合体、β−ピネン重合体等)、テルペン重合体、ジペンテン重合体、テルペン−フェノール重合体、芳香族変性テルペン重合体、ピネン−フェノール共重合体が挙げられ、より具体的には、YSレジン(YSレジンPXN(1150N、300N)、YSレジンPX1000、YSレジンTO125、YSレジンTO105等)、クリアロンP105、クリアロンM115、クリアロンK100(以上、商品名、ヤスハラケミカル株式会社製)、タマノル901(商品名、荒川化学工業株式会社製)が挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0041】
前記ロジン系樹脂としては、例えば、水素添加ロジングリセリンエステル、超淡色ロジン、超淡色ロジンエステル、酸変性超淡色ロジンが挙げられ、より具体的には、パインクリスタル(KE−311、PE−590、KE−359、KE−100等)(商品名、荒川化学工業株式会社製)等が挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0042】
本発明において、これらの他の粘着付与剤が前記粘着剤層中にさらに含有される場合、その含有量としては、2種以上である場合には合計で、前記粘着剤層の全質量に対して10質量%以下であることが好ましい。
【0043】
(他の吸収促進剤(経皮吸収促進剤))
前記吸収促進剤としては、前記特定の脂肪族アルコール以外の、薬物の経皮吸収促進作用を有するものが挙げられ、例えば、前記特定の脂肪族アルコール以外の脂肪族アルコール、炭素数6〜20の脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、又は脂肪族アルコールエーテル;芳香族有機酸;芳香族アルコール;芳香族有機酸エステル又はエーテル;POE硬化ヒマシ油類;レシチン類;リン脂質;大豆油誘導体;トリアセチンが挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0044】
前記特定の脂肪族アルコール以外の脂肪族アルコールとしては、例えば、イソプロパノール、ヘキシルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、リノレニルアルコール、ヘキシルデカノールが挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0045】
前記脂肪族アルコール以外の吸収促進剤としては、例えば、炭素数6〜20の脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、又は脂肪族アルコールエーテル;芳香族有機酸;芳香族アルコール;芳香族有機酸エステル又はエーテル;POE硬化ヒマシ油類;レシチン類;リン脂質;大豆油誘導体;トリアセチンが挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0046】
本発明において、これらの他の吸収促進剤が前記粘着剤層中にさらに含有される場合、その含有量としては、2種以上である場合には合計で、前記粘着剤層の全質量に対して10質量%以下であることが好ましい。
【0047】
(添加剤)
〔吸着剤〕
前記吸着剤としては、吸湿性を有する無機及び/又は有機の物質が挙げられ、より具体的には、タルク、カオリン、ベントナイト等の鉱物;フュームドシリカ(アエロジル(登録商標)等)、含水シリカ等のケイ素化合物;酸化亜鉛、乾燥水酸化アルミニウムゲル等の金属化合物;乳酸、酢酸等の弱酸;デキストリン等の糖;ポリビニルピロリドン(非架橋PVP)、架橋ポリビニルピロリドン(「クロスポビドン」、「架橋PVP」ともいう)、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、カルボキシビニルポリマー及びブチルメタクリレートメチルメタクリレートコポリマー等の高分子ポリマーが挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0048】
前記架橋ポリビニルピロリドンとしては、架橋されたN−ビニルピロリドン重合体が挙げられる。前記N−ビニルピロリドン重合体としては単独重合体であっても共重合体であってもよく、例えば、N−ビニルピロリドンの単独重合体、N−ビニルピロリドンと多官能モノマーとの共重合体が挙げられる。これらの中でも、本発明に係る架橋ポリビニルピロリドンとしては、1−ビニル−2−ピロリドンの架橋ホモポリマーであることが好ましい。前記架橋ポリビニルピロリドンとしては、コリドンCL、コリドンCL−M(BASFジャパン株式会社製);ポリプラスドンXL、ポリプラスドンXL−10、ポリプラスドンINF−10(ISPジャパン株式会社製)等の市販のものを用いてもよい。
【0049】
本発明において、これらの吸着剤が前記粘着剤層中にさらに含有される場合、その含有量としては、2種以上である場合には合計で、前記粘着剤層の全質量に対して10質量%以下であることが好ましい。
【0050】
また、本発明においては、前記粘着剤層に前記架橋ポリビニルピロリドンを含有させることにより(好ましくは、前記ロチゴチン及び/又はその薬学的に許容される塩の含有量との質量比(ロチゴチン及び/又はその薬学的に許容される塩のロチゴチン遊離体換算含有量:架橋ポリビニルピロリドン含有量)で、10:3〜1:3)、ロチゴチン及び/又はその薬学的に許容される塩の結晶の析出を抑制することが可能となるが、ロチゴチンの特に優れた皮膚透過性の観点からは、前記架橋ポリビニルピロリドンを前記粘着剤層中に含有しないことが好ましく、その含有量としては、前記粘着剤層の全質量に対して10質量%以下であることが好ましく、8質量%以下(例えば、3〜8質量%)であることがより好ましい。
【0051】
〔脱塩剤〕
前記脱塩剤は、主に塩基性薬物の全部又は一部を遊離体に変換することを目的として配合される。このような脱塩剤としては、特に限定はされないが、例えば、前記薬物として薬物の酸付加塩を配合して遊離体の薬物を含有する製剤を得る場合には、塩基性物質であることが好ましく、金属イオン含有脱塩剤、塩基性窒素原子含有脱塩剤であることがより好ましい。前記金属イオン含有脱塩剤としては、酢酸ナトリウム(無水酢酸ナトリウムを含む)、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等が挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、本発明に係る粘着剤層としては、前記塩基性薬物及び前記脱塩剤に由来する化合物(例えば、塩酸ロチゴチンと酢酸ナトリウムとを組み合わせた場合には、塩酸ナトリウム)をさらに含有していてもよい。本発明において、これらの脱塩剤、並びに、塩基性薬物及び脱塩剤に由来する化合物が前記粘着剤層中にさらに含有される場合、その含有量としては、2種以上である場合には合計で、前記粘着剤層の全質量に対して10質量%以下であることが好ましい。
【0052】
〔可塑剤〕
前記可塑剤は、主に前記粘着剤層の粘着物性、前記粘着剤層の製造における流動特性、前記薬物の経皮吸収特性等を調整することを目的として配合される。このような可塑剤としては、例えば、シリコーンオイル;パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル及び芳香族系プロセスオイル等の石油系オイル;スクワラン、スクワレン;オリーブ油、ツバキ油、ひまし油、トール油及びラッカセイ油等の植物系オイル;ジブチルフタレート及びジオクチルフタレート等の二塩基酸エステル;ポリブテン及び液状イソプレンゴム等の液状ゴム;ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等が挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中でも、前記可塑剤としては、シリコーンオイル、流動パラフィン、及び液状ポリブテンからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。本発明において、これらの可塑剤が前記粘着剤層中にさらに含有される場合、その含有量としては、2種以上である場合には合計で、粘着剤層の粘着力の向上及び/又は剥離時の局所刺激性の緩和という観点から、前記粘着剤層の全質量に対して4〜50質量%であることが好ましく、5〜30質量%であることがより好ましく、10〜20質量%であることがさらに好ましく、15〜20質量%であることがさらにより好ましい。ロチゴチンの経皮吸収性の観点では、前記可塑剤の含有量としては、15〜50質量%であることも好ましい。
【0053】
〔溶解剤・充填剤〕
前記溶解剤としては、例えば、酢酸等の有機酸、界面活性剤が挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、前記充填剤は主に前記粘着剤層の粘着力を調整することを目的として配合され、該充填剤としては、例えば、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム;ケイ酸アルミニウムやケイ酸マグネシウム等のケイ酸塩;ケイ酸、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、亜鉛酸カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタンが挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0054】
〔安定化剤〕
前記安定化剤としては、例えば、アスコルビン酸又はその金属塩若しくはエステル(好ましくは、ナトリウム塩、パルミチン酸エステル)、イソアスコルビン酸又はその金属塩(好ましくは、ナトリウム塩)、エチレンジアミン四酢酸又はその金属塩(好ましくは、カルシウム二ナトリウム塩、四ナトリウム塩)、システイン、アセチルシステイン、2−メルカプトベンズイミダゾール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、3−メルカプト−1,2−プロパンジオール、酢酸トコフェロール、チモール、大豆レシチン、ルチン、ジヒドロキシ安息香酸、ジクロイソシアヌール酸カリウム、クエルセチン、ヒドロキノン、ヒドロキシメタンスルフィン酸金属塩(好ましくは、ナトリウム塩)、メタ重亜硫酸金属塩(例えば、ナトリウム塩)、亜硫酸金属塩(好ましくは、ナトリウム塩)、チオ硫酸金属塩(好ましくは、ナトリウム塩)が挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記において、金属塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩が挙げられる。また、エステルとしては、パルミチン酸エステル、ステアリン酸エステル、ミリスチン酸エステルなどが挙げられる。
【0055】
本発明においては、前記粘着剤層に前記安定化剤をさらに含有させることにより、経時安定性がさらに向上する傾向にあるが、ロチゴチンの特に優れた皮膚透過性の観点からは、前記安定化剤(例えば、2−メルカプトベンズイミダゾール)を前記粘着剤層中に含有しないことが好ましく、その含有量としては、前記粘着剤層の全質量に対して3質量%以下であることが好ましく、2質量%以下であることがより好ましく、0.25質量%以下(例えば、0.005〜0.25質量%)であることがさらに好ましい。
【0056】
〔保存剤〕
前記保存剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸誘導体、ベンジルアルコール、フェノール、クレゾール等が挙げられ、これらのうちの1種を単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0057】
上記の添加剤が前記粘着剤層中にさらに含有される場合、その含有量としては、2種以上である場合には合計で、前記粘着剤層の全質量に対して40質量%以下であることが好ましく、30質量%以下であることがより好ましい。
【0058】
本発明に係る粘着剤層としては、特に制限されないが、単位面積(貼付面の面積)あたりの質量が20〜200g/m
2であることが好ましく、30〜100g/m
2であることがより好ましく、30〜70g/m
2であることがさらに好ましい。また、本発明に係る粘着剤層の貼付面の面積としては、治療の目的や適用対象に応じて適宜調整することができ、特に制限されないが、通常、0.5〜200cm
2の範囲である。
【0059】
本発明のロチゴチン含有貼付剤は、特に制限されず、公知の貼付剤の製造方法を適宜採用することによって製造することができる。例えば、先ず、ロチゴチン及び/又はその薬学的に許容される塩、前記脂環族飽和炭化水素樹脂、前記特定の脂肪族アルコール、前記粘着基剤、及び必要に応じて溶媒や上記のその他成分を常法にしたがって練合し、均一な粘着剤層組成物を得る。前記ロチゴチン及び/又はその薬学的に許容される塩としてロチゴチン遊離体を用いる場合には、そのI型結晶であってもII型結晶であっても非晶質型であってもよく、I型結晶、II型結晶、及び非晶質型のうちの少なくとも2種以上の混合物であってもよい。また、前記ロチゴチン及び/又はその薬学的に許容される塩としては、前記溶媒に溶解させたものを用いてもよい。前記溶媒としては、無水エタノール、トルエン、ヘプタン、メタノール、酢酸エチル、ヘキサン、及びこれらのうちの少なくとも2種以上の混合液等が挙げられる。
【0060】
次いで、この粘着剤層組成物を前記支持体層の面上(通常は一方の面上)に所望の単位面積あたり質量となるように塗布した後、必要に応じて加温して前記溶媒を乾燥除去して粘着剤層を形成し、さらに必要に応じて所望の形状に裁断することにより、本発明の貼付剤を得ることができる。
【0061】
また、本発明のロチゴチン含有貼付剤の製造方法としては、前記粘着剤層の前記支持体層と反対の面上に前記剥離ライナーを貼り合わせる工程をさらに含んでいてもよく、前記粘着剤層組成物を先ず前記剥離ライナーの一方の面上に所望の単位面積あたり質量となるように塗布して粘着剤層を形成した後に、前記粘着剤層の前記剥離ライナーと反対の面上に前記支持体層を貼り合わせ、必要に応じて所望の形状に裁断することによって本発明の貼付剤を得てもよい。さらに、得られた貼付剤は、必要に応じて、保存用包装容器(例えば、アルミラミネート袋)に封入して包装体としてもよい。
【実施例】
【0062】
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、各実施例及び比較例において、皮膚透過試験は、以下に示す方法により行った。
【0063】
<皮膚透過試験(インビトロ(in vitro)ヘアレスマウス皮膚透過試験)>
先ず、ヘアレスマウス胴体部の皮膚を剥離して脂肪を除去した脂肪除去皮膚片の角質層側に1.0cm
2の正方形に切断して剥離ライナーを除去した貼付剤を貼付して試験サンプルとした。これを真皮側がレセプター液に接するようにフロースルー型拡散セルにセットし、前記セルにレセプター溶液(リン酸緩衝生理食塩水)を満たした。次いで、レセプター溶液が32℃に保温されるように、暖めた循環水を外周部に循環させながら約5mL/hrの流速でレセプター溶液を送液し、2時間毎に24時間までレセプター溶液を採取した。採取したレセプター溶液中のロチゴチン濃度を高速液体クロマトグラフ法により測定し、それぞれ、次式:
ロチゴチン皮膚透過量(μg/cm
2)={レセプター溶液中のロチゴチン濃度(μg/mL)×流量(mL)}/貼付剤面積(cm
2)
により、粘着剤層の単位面積あたりにおけるロチゴチン皮膚透過量を算出し、1時間あたりの皮膚透過量(皮膚透過速度(μg/cm
2/hr))を求めた。測定はそれぞれ2つの試験サンプルについて行い、各皮膚透過速度の24時間内における最大値の平均値を最大皮膚透過速度(Jmax)とした。
【0064】
(実施例1)
先ず、ロチゴチン(遊離体)9.0質量部、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体15.4質量部、ポリイソブチレン6.6質量部、脂環族飽和炭化水素樹脂(アルコンP−100、荒川化学工業株式会社製)48.4質量部、流動パラフィン17.6質量部、及びラウリルアルコール3質量部を、適量の溶媒(無水エタノール及びトルエン)に加えて混合し、粘着剤層組成物を得た。次いで、得られた粘着剤層組成物を剥離ライナー(離型処理が施されたポリエチレンテレフタレート製フィルム)上に塗布し、溶媒を乾燥除去して、単位面積あたり質量が50g/m
2となるように粘着剤層を形成した。得られた粘着剤層の前記剥離ライナーと反対の面上に支持体層(ポリエチレンテレフタレート製フィルム)を積層し、支持体層/粘着剤層/剥離ライナーの順に積層された貼付剤を得た。
【0065】
(実施例2〜4、比較例1〜18)
粘着剤層組成物の組成を下記の表1又は表2に示す組成となるようにしたこと以外は実施例1と同様にして、各貼付剤を得た。
【0066】
実施例1〜4及び比較例1〜18で得られた貼付剤について皮膚透過試験を実施した。結果を各実施例及び比較例の粘着剤層組成物の組成(溶媒を除く)とあわせてそれぞれ表1及び表2に示す。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】
表1及び表2に示すように、ラウリルアルコール、オクチルドデカノール、オレイルアルコール、又はミリスチルアルコールを用いた本発明の貼付剤(実施例1〜4)では、優れたロチゴチンの皮膚透過性が達成され、特に、これらと炭素数が近い、又は炭素数が共通する他の脂肪族アルコール(例えば、比較例2〜4)を用いた場合と比べても、特に優れた皮膚透過性が達成されることが確認された。
【0070】
(実施例5、比較例19〜20)
粘着剤層組成物の組成を下記の表3に示す組成となるようにしたこと以外は実施例1と同様にして、各貼付剤を得た。表3中、テルペン系樹脂としては「YSレジンPX1150N(ヤスハラケミカル株式会社製)」を、水素添加ロジンエステルとしては「KE−311(荒川化学工業株式会社製)」を、それぞれ用いた。
【0071】
実施例5及び比較例19〜20で得られた貼付剤について皮膚透過試験を実施した。結果を各実施例及び比較例の粘着剤層組成物の組成(溶媒を除く)とあわせてそれぞれ表3に示す。
【0072】
【表3】
【0073】
表3に示すように、オクチルドデカノール及び脂環族飽和炭化水素樹脂を用いた本発明の貼付剤(実施例5)では、優れたロチゴチンの皮膚透過性が達成され、吸着剤や安定化剤をさらに含有させても、十分な皮膚透過性が達成されることが確認された。他方、脂環族飽和炭化水素樹脂に代えて他の粘着付与剤であるテルペン系樹脂や水素添加ロジンエステルを用いた場合(比較例19、20)には、ロチゴチンの皮膚透過性が低下することが確認された。
【0074】
(実施例6〜7)
粘着剤層組成物の組成を下記の表4に示す組成となるようにしたこと以外は実施例1と同様にして、各貼付剤を得た。実施例6〜7で得られた貼付剤について皮膚透過試験を実施した。結果を各実施例の粘着剤層組成物の組成(溶媒を除く)とあわせてそれぞれ表4に示す。
【0075】
【表4】
【0076】
表4に示すように、本発明に係る脂肪族アルコールの含有量が10質量部や15質量部であっても、本発明の貼付剤(実施例6〜7)では、優れたロチゴチンの皮膚透過性が達成されることが確認された。
【0077】
(実施例8〜10)
粘着剤層組成物の組成を下記の表5に示す組成となるようにしたこと以外は実施例1と同様にして、各貼付剤を得た。実施例8〜10で得られた貼付剤について皮膚透過試験を実施した。結果を各実施例の粘着剤層組成物の組成(溶媒を除く)とあわせてそれぞれ表5に示す。
【0078】
【表5】
【0079】
表5に示すように、ロチゴチンの含有量が11.3質量部や13.5質量部であっても、本発明の貼付剤(実施例8〜10)では、優れたロチゴチンの皮膚透過性が達成されることが確認された。
【0080】
(実施例11〜15)
粘着剤層組成物の組成を下記の表6に示す組成となるようにしたこと以外は実施例1と同様にして、各貼付剤を得た。実施例11〜15で得られた貼付剤について皮膚透過試験を実施した。結果を各実施例の粘着剤層組成物の組成(溶媒を除く)とあわせてそれぞれ表6に示す。また、表6には、上記の実施例8の結果もあわせて示す。
【0081】
【表6】
【0082】
表6に示すように、脂環族飽和炭化水素樹脂の含有量が12.5質量部や60質量部であっても、また、流動パラフィンの含有量が11.6質量部や47.5質量部であっても、本発明の貼付剤(実施例11〜14)では、優れたロチゴチンの皮膚透過性が達成されることが確認された。さらに、ポリイソブチレンを含有しなくとも、本発明の貼付剤(実施例15)では、優れたロチゴチンの皮膚透過性が達成されることが確認された。
前記粘着剤層が、脂環族飽和炭化水素樹脂と、ラウリルアルコール、オクチルドデカノール、オレイルアルコール、及びミリスチルアルコールからなる群から選択される少なくとも1種の脂肪族アルコールと、をさらに含有する、ロチゴチン含有貼付剤。