(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
個々の子供を識別するための識別情報と対応付けて、前記個々の子供の発達状態を示す個別情報と、前記個々の子供が実施すべき課題として割り当てる複数の個別課題から構成される課題セットと、前記課題セットを構成する複数の前記個別課題を一般的な課題である一般課題との関係において俯瞰するための俯瞰図と、を記憶する記憶手段と、
前記俯瞰図に表示される前記個別課題が前記課題セットを構成し、前記課題セットを構成する前記個別課題が前記俯瞰図に表示されるように前記俯瞰図と前記課題セットを連動させる連動手段と、
外部からの入力に応じて、前記個別情報、前記課題セット、及び、前記俯瞰図の少なくとも一つを表示する表示手段と、
外部からの入力に応じて、前記個別課題の内容を書き換える書き換え手段と、
外部からの入力に応じて、前記課題セットを構成する複数の前記個別課題の一部または全部を入れ替える入れ替え手段と、
前記俯瞰図及び前記課題セットを前記個々の子供の保護者が管理する保護者端末に送信する送信手段と、
を有する情報提供装置。
前記記憶手段は、前記複数の子供の前記個別情報と、前記複数の子供に適用された前記課題セットの推移との関係を学習して取得したニューラルネットワークである第二学習結果を記憶しており、
前記変化表示手段は、前記特定の子供の前記個別情報を前記第二学習結果に適用し、前記課題セットの推移を前記俯瞰図に表示する、請求項3に記載の情報提供装置。
前記記憶手段は、前記複数の子供に適用された前記課題セットの実施結果と、当該課題セットを実施する直前の前記子供の表情及び/または動きを示す動画情報及び前記子供の前記個別情報との関係を学習して取得したニューラルネットワークである第三学習結果を記憶しており、さらに、
前記特定の子供の前記動画情報及び前記個別情報に前記第三学習結果を適用し、前記個々の子供の前記課題セットの実施結果を予想して予想結果を算出する結果予想手段を有し、
前記送信手段は、前記予想結果を前記保護者端末に送信する、
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の情報提供装置。
前記候補表示手段は、さらに、前記個別情報・実施結果の相関の推移を含む長期情報を参照して、前記個別課題の候補を表示するように構成されている、請求項4に記載の情報提供装置。
個々の子供を識別するための識別情報と対応付けて、前記個々の子供の発達状態を示す個別情報と、前記個々の子供が実施すべき課題として割り当てる複数の個別課題から構成される課題セットと、前記課題セットを構成する複数の前記個別課題を一般的な課題である一般課題との関係において俯瞰するための俯瞰図と、を記憶する記憶手段と、
前記俯瞰図における前記個別課題が前記課題セットを構成するように前記俯瞰図と前記課題セットを連動させる連動手段と、
外部からの入力に応じて、前記個別情報、前記課題セット、及び、前記俯瞰図の少なくとも一つを表示する表示手段と、
外部からの入力に応じて、前記個別課題の内容を書き換える書き換え手段と、
外部からの入力に応じて、前記課題セットを構成する複数の前記個別課題の一部または全部を入れ替える入れ替え手段と、
前記俯瞰図及び前記課題セットを前記個々の子供の保護者が管理する保護者端末に送信する送信手段と、
を有する情報提供システム。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以下の説明においては、同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略又は簡略する。なお、当業者が適宜実施できる構成については説明を省略し、本発明の基本的な構成についてのみ説明する。
【0033】
<第一の実施形態>
<<全体構成>>
図1及び
図2は、情報提供システム1を示す概略全体図である。
図1及び
図2に示すように、情報提供システム1は、管理サーバー100、指導者端末200(200A乃至200C)、及び、保護者端末300(300A乃至300E)から構成される。指導者端末200A乃至200Cを区別しない場合には、指導者端末200という。保護者端末300A乃至300Eを区別しない場合には、保護者端末300という。管理サーバー100は、サーバーである。指導者端末200及び保護者端末300は、たとえば、パーソナルコンピューターやスマートフォンである。管理サーバー100は情報提供装置の一例であり、指導者端末200は指導者端末の一例であり、保護者端末200は保護者端末の一例である。
【0034】
指導者端末200と保護者端末300は、
図1または
図2に示す数に限らない。例えば、指導者端末200は20以上200以下の数、保護者端末300は50以上1000以下の数であるが、それぞれ、さらに多数であってもよいし、少数であってもよい。
【0035】
管理サーバー100、指導者端末200及び保護者端末300は、インターネット20を介して接続されている。管理サーバー100に情報提供システム1の主なソフトウエアが記憶されている。指導者端末200と保護者端末300は、ウェブサイトを閲覧するためのブラウザによって、管理サーバー100が管理するデータを閲覧することができ、また、管理サーバー100が保持するソフトウエアに対する所定の入力を行うことができる。なお、管理サーバー100がデータ及びソフトウエアを有し、指導者端末200と保護者端末300がデータを閲覧し、ソフトウエアに対する入力を行うことができることは、例えば、インターネット上のショッピングサイトなど、一般的なウェブサイトと同様であるから、その仕組み自体についての説明は省略する。
【0036】
図1に示すように、管理サーバー100は、管理者100aによる入力を受け付け、管理者100aに情報を提供する。指導者端末200A乃至200Cは、指導者200a乃至200cによる入力を受け付け、指導者200a乃至200cに情報を提供する。保護者端末300は、保護者12による入力を受け付け、保護者12に情報を提供する。保護者12は、子供10の保護者である。子供10は、療育が行われる対象者である。指導者200a乃至200cは、保護者12に対して療育についてのアドバイスを行う者である。管理者100aは、情報提供システム1全体を管理する者であり、指導者200a等に対してアドバイスを行う者である。
【0037】
<<管理サーバーの機能構成>>
図3は、管理サーバー100の機能構成を示す図である。管理サーバー100は、CPU(Central Processing Unit)110、記憶部112、通信部114、及び、表示部116を有する。
【0038】
記憶部112には、管理サーバー100自体を作動させるための基本的なデータ及びプログラムに加えて、情報提供システム1が特有の機能を発揮するための後述のデータ及びプログラムが格納されている。
【0039】
表示部116は、液晶ディスプレイ装置等のディスプレイ装置であり、各種画像を表示する。
【0040】
管理サーバー100は、通信部114によって、インターネット20に接続し、外部と通信することができる。
【0041】
<<指導者端末の機能構成>>
図4は、指導者端末200の機能構成を示す図である。指導者端末200は、CPU210、記憶部212、通信部214、及び、表示部216を有する。
【0042】
<<保護者端末の機能構成>>
図5は、保護者端末300の機能構成を示す図である。保護者端末300は、CPU310、記憶部312、通信部314、及び、表示部316を有する。
【0043】
<<管理者サーバーに記憶されているデータ>>
以下、管理サーバー100に記憶されているデータ及びプログラムを説明する。記憶部112には、個々の子供と対応付けて、個別情報、課題セット、及び、俯瞰図セットを示すデータが格納されている。
【0044】
個別情報は、例えば、
図6に示すものであり、個々の子供の全体的な状況を詳細に示す情報である。
図6に示すように、個別情報は、個々の子供を識別するための識別符号、氏名、性別、誕生日、状態、過去に実施した課題、及び、課題の実施結果を含む。識別符号は、例えば、所定の桁数の数値であり、個々の子供を識別するための識別情報の一例である。氏名もまた、識別情報の一例であり、本実施形態においては、主に、氏名を識別情報として使用する。「状態」は、個々の子供の具体的な発達状態を示す情報であり、例えば、聞く能力、話す能力、理解する能力、得意な動作や不得意な動作、及び、発達状態の変化を含む情報である。
【0045】
課題セットは、例えば、
図7に示すものであり、個々の子供に割り当てられた複数の課題の組である。
図7においては、例えば、大分類Aの下の中分類A1における課題A101、中分類A2における課題A204、中分類A3における課題A303が課題セットの一部を構成している。課題セットを構成する課題は、個別課題の一例である。本明細書において、課題セットを構成する個々の課題を「個別課題」ともいう。
【0046】
俯瞰図は、例えば、
図8に示すものであり、複数の一般的な課題を示す図である。俯瞰図においては、例えば、A、B及びCという大分類、大分類Aの下にA1、A2及びA3という中分類が形成され、中分類の下に課題A101等が配置されている。俯瞰図における課題A101等は、課題の簡単な内容を示すものである。課題A101等は、一般的な課題の一例である。大分類は、例えば、「学習基礎」、「コミュニケーション」、「運動」、「アカデミック」、「社会スキル」というように、社会生活に必要なスキルの分野である。中分類は、例えば、「アカデミック」という大分類の下においては、「数」、「文字を読む」、「文字を書く」、「文法」というものであり、スキルの項目である。中分類の下に課題が配置され、例えば、「文字を書く」という中分類の下の課題は、「ひらがなを書く」、「単語を書く」、「文章を書く」、「マスの中に書く」というように、簡単な内容が表示される。
【0047】
上述の俯瞰図において、特定の課題が選択されると、選択された課題が他の課題と区別する態様において、俯瞰図に反映される。例えば、
図8の俯瞰図において、大分類Aの下の中分類A1における課題A101、中分類A2における課題A204、中分類A3における課題A303が選択されると、
図9に示すように、俯瞰図に課題が選択されたことを示す表示になり、さらに、
図7に示す課題セットが自動的に生成される。
図9においては、選択された課題のマス目にハッチング(平行な細い斜線)が付されている。
【0048】
記憶部112には、
図10に示すように、識別情報である子供の氏名と対応付けて、上述の個別情報、俯瞰図及び課題セットが記憶されている。
【0049】
<<管理者サーバーに記憶されているプログラム>>
記憶部112には、連動プログラム、表示プログラム、書き換えプログラム、入れ替えプログラム、変化表示プログラム、送信プログラム、受信プログラム、結果反映プログラム、入力受付プログラム、及び全体制御プログラムが格納されている。連動プログラムとCPU100は連動手段の一例である。表示プログラムとCPU100は表示手段の一例である。書き換えプログラムとCPU100は書き換え手段の一例である。入れ替えプログラムとCPU100は入れ替え手段の一例である。変化表示プログラムとCPU100は変化表示手段の一例である。送信プログラムとCPU100は送信手段の一例である。受信プログラムとCPU100は受信手段の一例である。結果反映プログラムとCPU100は結果反映手段の一例である。入力受付プログラムとCPU100は入力受付手段の一例である。これらのプログラム全体は、全体制御プログラムとCPU100によって構成される全体制御手段によって制御される。全体制御プログラムは、情報提供システム1を上述の各手段として機能させるためのプログラムの一例である。
【0050】
課題セットの生成においては、管理サーバー100は、指導者端末200からの入力に応じて、上述のプログラムを実施する。
【0051】
管理サーバー100は、連動プログラムによって、俯瞰図において選択された課題が課題セットを構成し、課題セットを構成する個別課題が俯瞰図に反映するように、俯瞰図と課題セットを連動させることができる。すなわち、俯瞰図または個別課題のいずれかに生じた変動は、他方に反映する。具体的には、
図8の俯瞰図において、大分類Aの下の中分類A1における課題A101、中分類A2における課題A204、中分類A3における課題A303を選択する入力を受け付けると、
図9に示すように、俯瞰図自体が選択されたことを示す表示になり、さらに、
図7に示す課題セットが自動的に生成される。管理サーバー100は、指導者端末200から、課題選択の入力を受け付ける。
【0052】
管理サーバー100は、表示プログラムによって、外部からの入力に応じて、個別情報、課題セット及び俯瞰図の少なくとも一つを指導者端末200の表示部216または保護者端末300の表示部316に表示することができる。本実施形態において、「外部」とは、指導者端末200または保護者端末300を意味する。例えば、管理サーバー100が、指導者端末200Aから特定の子供の俯瞰図を表示する入力、すなわち、俯瞰図の要求を受け付けた場合には、その子供の俯瞰図を示すデータを指導者端末200Aに送信し、指導者端末200Aの表示部216に表示させる。また、管理サーバー100は、保護者端末300Aから特定の子供の俯瞰図の要求を受け付けた場合には、その子供の俯瞰図を示すデータを保護者端末300Aに送信し、表示部316に表示させる。管理サーバー100が、指導者端末200の表示部216または保護者端末300の表示部316にデータを表示させるときには、その前提として、当然にデータ表示のためのデータ送信を行うから、以下の説明において、表示の前提としてのデータの送信については、適宜、説明を省略する。
【0053】
管理サーバー100は、書き換えプログラムによって、外部からの入力に応じて、個々の子供用の個別課題の内容を書き換えることができる。この場合の「外部」は、指導者端末200を意味する。例えば、
図7に示すように、管理サーバー100が、指導者端末200Aの表示部216に特定の子供である「A山太郎」の課題セットを表示させた状態において、指導者端末200Aから各課題の「詳細情報」の要求を受け付けると、
図11に示す「詳細情報」を表示部216に表示させる。これにより、例えば、指導者端末200Aを介して、指導者200aに対して、個別課題の詳細な内容(詳細情報)を認識させることができる。個別課題は、標準的な内容で記載されているが、指導者端末200Aからの入力を受けて、その内容を修正することができるようになっている。これにより、個々の子供の実際の状態に適合する内容の個別課題を生成することができる。例えば、
図11の個別課題A101「持っている物を手渡す」の内容を修正したものが
図12に示す修正後の個別課題A101revである。個別課題A101revは、修正前の個別課題A101とは手順が異なっている。個別課題の内容の変更は、
図13に示すように、課題セットに反映される。また、課題セットと俯瞰図は連動しているから、その修正は、
図14に示すように、俯瞰図にも反映される。個別セットの修正は、外部から認識容易な態様で表示され、例えば、
図14において、課題セットにおいて修正された個別課題A101revにはひし形が表示されている。
【0054】
管理サーバー100は、入れ替えプログラムによって、外部からの入力に応じて、課題セットを構成する複数の個別課題の一部または全部を入れ替えることができる。この場合の「外部」は、指導者端末200を意味する。例えば、
図14に示すように、管理サーバー100が、指導者端末200Aの表示部216に特定の子供である「A山太郎」の俯瞰図を表示させている状態において、課題A204を課題A205に入れ替える入力を受け付けると、管理サーバー100は、
図15に示すように、その入れ替えを俯瞰図に反映し、認識容易な態様で表示する。また、課題セットと俯瞰図は連動しているから、その入れ替えは、
図16に示すように、課題セットにも反映される。同一の個別課題における内容の修正では、課題内容の変更が不十分な場合には、入れ替えプログラムによって、個別課題の入れ替えを行うことができる。これにより、個々の子供の実際の状態に適合する内容の個別課題を生成することができる。
【0055】
管理サーバー100は、変化表示プログラムによって、外部からの入力に応じて、個々の子供に割り当てる個別課題の予想される変化を示す変化情報を俯瞰図に表示することができる。この場合の「外部」は、指導者端末200を意味する。例えば、
図16に示す課題セットがA山太郎に割り与えられており、対応する
図17の俯瞰図において、個別課題は下方へ向かうほど難易度が高くなるように配置されているものとする。管理サーバー100は、例えば、現時点の課題セットを結ぶ線を実線のグラフとして表示する。現時点において、課題A101revを実施している場合に、例えば、指導者200aの経験から、半年後には、同一の中分類A−1において、難易度が高い課題A105を実施可能であると予想をすると、半年後の個別課題として課題A105を入力する。他の各中分類の個別課題についても、同様の予想を行い、半年後の個別課題を入力する。管理サーバー100は、例えば、半年後の個別課題を結ぶ線を点線のグラフとして表示する。
【0056】
上述のようにして生成された課題セット及び俯瞰図は、管理サーバー100の記憶部112に記憶される。
【0057】
管理サーバー100は、送信プログラムによって、保護者端末300からの要求に応じて、俯瞰図及び課題セットを保護者端末300に送信することができる。
【0058】
管理サーバー100は、受信プログラムによって、保護者端末300から、課題セットの実施結果を示すデータを受信することができる。また、管理サーバー100は、結果反映プログラムによって、保護者端末300から受信した実施結果を個別情報に反映することができる(
図26参照)。
【0059】
本実施形態においては、管理サーバー100が上述のデータ及びプログラムを記憶している。しかし、本実施形態とは異なり、上述のデータ及びプログラムの一部または全部を指導者端末200及び/または保護者端末300が記憶するものとしてもよいし、管理サーバー100、指導者端末200及び保護者端末300において、分散して保持するようにして、情報提供システム1を構成するようにしてもよい。また、管理サーバー100は、いわゆるクラウドネットワークを利用して、外部のサーバーに上述のデータ及びプログラムを保存し、管理サーバー100が回線を通じて利用するという構成であってもよい。
【0060】
<<保護者端末からの入力による処理>>
以下、保護者端末300からの入力に応じた処理を説明する。上述のように、保護者端末300は、管理サーバー100と通信し、管理サーバー100が記憶しているデータを閲覧し、また、所定の入力を実施することができる。管理サーバー100は、入力受付プログラムによって、保護者端末300からの入力を受け付け、送信プログラムによって、要求されたデータを送信し、そのデータを保護者端末300の表示部316に表示させる。
【0061】
管理サーバー100から送信されたウェブサイト(図示せず)を表示するためのデータによって、保護者端末300の表示部316に、保護者の識別情報を入力する入力欄(図示せず)が表示された状態において、保護者12の識別情報として、例えば、その氏名である「A山B子」が入力欄に入力されると、
図18に示すように、保護者12の複数の子供の名前及び年齢と対応した状態において、子供、俯瞰図及び課題が選択可能な画像が表示される。
【0062】
図18が表示部316に表示された状態において、保護者12が、例えば、「太郎」の部分を押圧することによって「太郎」を選択し、その「俯瞰図」を要求すると、保護者端末300の表示部316には、
図19に示すように、A山太郎の俯瞰図が表示される。俯瞰図には、A山太郎に現在割り当てられている課題セットと、半年後に割り当てられると予想される課題セットが表示される。現在の課題セットを結ぶ実線と、半年後の課題セットを結ぶ点線が表示されるから、保護者12は、A山太郎の発達状態の推移の見通しを認識することができる。なお、データを要求するときには、例えば、対応する部分を押圧する、あるいは、マウスのポインタを位置させてクリックする等の動作をするのであるが、入力のためのこれらの動作は周知技術であるから、以下の説明において、この動作の説明は省略する。
【0063】
図18の状態において、保護者12が、例えば、「太郎」の「課題セット」を要求すると、保護者端末300の表示部316には、
図20に示すように、A山太郎の課題セットが表示される。課題セットには、各課題を実施すべき実施時期と、各課題の実施・未実施が区別して表示される。これにより、保護者12は、実施すべき時期であり、かつ、未実施の個別課題を認識することができる。なお、
図20においては、すべての個別課題が未実施として表示されている。
【0064】
図20の状態において、保護者12が、例えば、課題A101revを選択すると、
図21に示すように、表示部316に課題実施画面が表示される。課題実施画面は、保護者12が子供10に対して、課題を実施させるための詳細な情報を表示する画面である。課題実施画面には、例えば、課題A101revの簡単な内容として「持っている物を渡す」、目的として「外部作用の認識の程度を確認する」が表示され、また、課題の手順1、1A、1BA、2及び3が示される。保護者12は、課題の手順を参照してA山太郎に課題を実施させ、実施結果の評価を入力する。評価としては、例えば、課題ができなかった場合には「−」、助言を得て課題ができた場合には「P」、助言なしで課題ができた場合には「+」を入力する。「−」、「P」、「+」にそれぞれ点数が割り振られており、課題は、所定回数実施する。総合評価Vは、例えば、0から10の数値で示される。
【0065】
課題A101revの実施が完了し、必要に応じてコメント欄にコメントを入力すると、保護者12は「共有」を入力する。そうすると、課題A101revの実施結果が管理サーバー100の記憶部112に記憶され、保護者端末300の表示画面316における表示は
図20の画面に戻る。実施結果を示す情報を結果情報と呼ぶ。そして、課題B104が選択されると、
図22に示すように、表示部316に課題B104の手順等が表示される。課題B104の実施が完了し、現時点で実施が必要なすべての個別課題が完了すると、表示部316には、
図23に示す、課題実施結果確認画面が表示され、保護者12が実施した個別課題の実施結果(結果情報)を確認することができる状態になる。保護者12は、課題実施結果確認画面においても、コメント欄にコメントを入力することができる。コメントは、例えば、本日のA山太郎の体調などである。
図23の画面において、保護者12が「共有」を入力すると、個別課題の実施結果及びコメントは、管理サーバー100の記憶部112に記憶される。
【0066】
<<指導者端末からの入力による処理>>
以下、保護者端末300からの入力による上記処理が完了した後の、指導者端末200からの入力による処理について、説明する。
【0067】
図24は、例えば、指導者端末200Aの表示部216に表示される複数の子供のデータである。このデータは、管理サーバー100の記憶部112に記憶されており、指導者端末200Aからの要求に応じて、指導者端末200Aに送信され、指導者端末200Aの表示部216に表示される。
【0068】
図24の画像が表示部216において表示された状態において、例えば、A山太郎が選択され、その俯瞰図の要求を受け付けると、管理サーバー100は、
図25に示すA山太郎の俯瞰図のデータを指導者端末200Aに送信し、表示部216に表示させる。
図25の俯瞰図は、課題セットの実施結果を反映しており、次回の課題セットにおける個別課題の選択に関する情報を含む。選択に関する情報とは、次回の課題セットにおける個別課題の難易度を上げることを提案する情報、難易度を下げることを提案する情報、あるいは、難易度を維持することを提案する情報である。例えば、中分類C−1の個別課題C105には、頂点が下方に向かう二等辺三角形が表示され、実施結果は不十分であったことを示している。これに対して、中分類C−2の個別課題C203には、星形が表示され、実施結果は満足であったことを示している。二等辺三角形も星形も表示されていない個別課題は、実施結果は、不十分ではないが、満足でもないことを示している。
【0069】
図24の画像が表示部216において表示された状態において、例えば、A山太郎の個別情報の要求を受け付けると、管理サーバー100は、
図26に示すA山太郎の個別情報のデータを指導者端末200Aに送信し、表示部216に表示させる。
図26の個別情報は、課題セットの実施結果を反映しており、各個別課題の実施結果が表示される。
【0070】
図26の個別情報が表示部216において表示された状態において、実施結果を確認するための「実施結果確認」の入力を受け付けると、管理サーバー100は、
図27に示す課題実施結果確認画面のデータを指導者端末200Aに送信し、表示部216に表示させる。課題実施結果確認画面には、例えば、個別課題A101revとB104の実施結果と保護者のコメントが表示される。各個別課題ごとに、「マスター」及び「マスター解除」を入力することができる。指導者200aは、個別課題の実施結果が十分に満足するものであれば、「マスター」を入力する。これに対して、従来「マスター」であっても、今回の個別課題の実施結果が十分に満足するものでなければ、「マスター解除」を入力する。
【0071】
図27の課題実施結果確認画面が表示部216において表示された状態において、例えば、指導者アドバイスの欄に「ジェスチャーを交えて注意を惹きましょう。」というアドバイスを入力することができる。指導者200aが「共有」を入力すると、「マスター」、「マスター解除」及び指導者アドバイスを示すデータは、管理サーバー100の記憶部112に記憶される。
【0072】
以下、
図28乃至
図32を参照して、管理サーバー100の動作の一例を説明する。まず、管理サーバー100は、例えば、指導者端末200Aから指導者200aの識別符号の入力を受け付けると(
図28のステップST1)、指導者200aの担当の子供の一覧表を出力し、指導者端末200の表示部216に表示させる(ステップST2)。管理サーバー100は、指導者端末200Aを介して特定の子供の選択を受け付け(ステップST3)、個別情報の要求があれば(ステップST4)、選択された特定の子供の個別情報を出力し、指導者端末200Aの表示部216に表示させる(ステップST5)。そして、管理サーバー100は、俯瞰図の要求を受けつけると(ステップST6)、特定の子供の俯瞰図を出力し、指導者端末200Aの表示部216に表示させる(ステップST7)。さらに、管理サーバー100は、課題セットの要求を受けつけると(ステップST8)、選択された特定の子供の課題セットを出力し、指導者端末200Aの表示部216に表示させる(ステップST9)。
【0073】
続いて、管理サーバー100は、指導者端末200Aからの要求に応じて、選択された各個別課題の詳細情報を出力して表示部216に表示させ(
図29のステップST10)、指導者端末200Aから各個別課題の詳細情報の修正の入力があれば受け付け(ステップST11)、その修正を詳細情報に反映する(ステップST12)。管理サーバー100は、指導者端末200Aから課題入れ替えの入力があれば受け付け(ステップST13)、課題入れ替えを俯瞰図及び課題セットに反映する(ステップST14)。管理サーバー100は、指導者端末200Aから課題セット完了の入力を受けると(ステップST15)、特定の子供の識別符号と対応付けて、俯瞰図及び課題セットを保存する(ステップST16)。以上により、管理サーバー100が指導者端末200Aからの入力を受けて実施する課題セットの生成が完了し、保護者端末300に提供可能な状態となる。
【0074】
管理サーバー100は、保護者端末300から保護者12の識別符号の入力を受け付けると(
図30のステップST101)、保護者12の保護下にある子供の一覧表を出力し、表示部316に表示させる(ステップST102)。管理サーバー100は、保護者端末300から特定の子供の選択を受け付け(ステップST103)、さらに、俯瞰図の要求を受け付けると(ステップST104)、子供の識別符号に対応する俯瞰図を出力し、表示部316に表示させる(ステップST105)。続いて、管理サーバー100は、課題セットの要求を受け付けると(ステップST106)、子供の識別符号に対応する課題セットを出力し、表示部316に表示させる(ステップST107)。管理サーバー100は、個別課題の要求を受け付けると(ステップST108)、個別課題の実施結果入力画面を出力し、表示部316に表示させる(ステップST109)。続いて、管理サーバー100は、各個別課題の実施結果及び関連情報の入力を受け付け(
図31のステップST111)、実施結果情報の供給の入力を受け付けると(ステップST112)、実施結果情報を保存する(ステップST113)。関連情報は、例えば、子供の状態などを記述する保護者12のコメントである。また、管理サーバー100は、保護者端末300から終了の入力を受け付けると(ステップST110)、処理を終了する。
【0075】
続いて、管理サーバー100は、実施結果情報を個別情報に反映し(
図32のステップST21)、指導者端末200Aから課題実施結果確認画面の出力要求があると(ステップST22)、課題実施結果確認画面を表示するためのデータを出力し、指導者端末200の表示部216に課題実施結果確認画面を表示させ(ステップST23)、コメントの入力を受け付け(ステップST24)、コメントの入力が完了すると(ステップST25)、コメントを保存し、保護者端末300に送信する(ステップST26)。
【0076】
<第二の実施形態>
図33及び
図34を参照して、第二の実施形態について説明する。第一の実施形態と共通する事項は説明を省略する。
【0077】
管理サーバー100の記憶部112(
図3参照)には、候補表示プログラムが記憶されている。CPU100と候補表示プログラムは候補表示手段の一例である。管理サーバー100は、指導者端末200から特定の子供の俯瞰図の要求を受信すると、課題セットを構成する個別課題の候補を表示した俯瞰図のデータを指導者端末200に送信し、表示部216に表示させる。課題セットを構成する個別課題の候補を表示した俯瞰図は、例えば、
図33に示すものである。
図33の俯瞰図において、前回の課題セットを構成する個別課題は、そのマス目にハッチングが表示されることによって示される。さらに、次回の課題セットを構成する個別課題の候補が視認容易な態様で示される。例えば、個別課題C106及びC202がひし形で囲まれており、次回の課題セットを構成する個別課題の候補であることが示されている。すなわち、中分類のC−1に属する現在の個別課題C105に対して、難易度が高い個別課題C106が課題候補として示されている。また、中分類のC−2に属する現在の個別課題C203に対して、難易度が低い個別課題C202が課題候補として示されている。
【0078】
管理サーバー100は、所定の基準によって、前回の個別課題に対して、難易度を維持する、難易度を上げる、難易度を下げる、あるいは、種類を変更するという決定をする。例えば、実施結果の総合評価Vとして0点乃至10点の点数をつける場合、所定の閾値範囲として、3点以上7点以下であれば、難易度を維持する。所定の閾値以下である場合、例えば、2点以下であれば、難易度を下げる。所定の閾値以上である場合、例えば、8点以上であれば、難易度を上げる。難易度を上げるための閾値を第一閾値、難易度を下げるための閾値を第二閾値と呼ぶ。本実施形態においては、第一閾値は8点であり、第二閾値は2点である。課題の候補を示すことによって、指導者200a等に対して、課題セットの生成の補助情報を与えることができる。難易度を維持する場合には、同一の中分類に属する課題において、同一の難度の課題を複数準備しておいて、課題の種類を変えるようにしてもよい。これにより、課題セットを生成する指導者200a等(
図1参照)に対して、有効な課題セットを生成するための情報を提供することができる。
【0079】
以下、
図34を参照して、管理サーバー100の動作の一例を説明する。第二の実施形態における特有の処理は、第一の実施形態のステップST3とステップST4(
図28参照)の間に実施される。管理サーバー100は、指導者端末200から子供の選択を受け付けると(
図28のステップST3)、記憶部112に保存されている選択された子供の個別情報を取得する(
図34のステップST31)。個別情報には、特定の子供について、前回の課題セットを構成する個別課題の実施結果が反映されている。管理サーバー100は、実施結果が第一閾値以上であれば(ステップST32)、難易度を上げた個別課題を候補とし(ステップST33)、実施結果が第二閾値以下であれば(ステップST34)、難易度を下げた個別課題を候補とし(ステップST35)、実施結果が第一閾値以上でなく(ステップST32)、かつ、第二閾値以下でもない(ステップST34)場合には、個別課題の難易度を維持する(ステップST36)。管理サーバー100は、全個別課題についてステップST32乃至ステップST36の処理が完了すると(ステップST37)、ステップST4(
図28参照)以下を実施する。ステップST4以下は、第一の実施形態と同様であるから、説明を省略する。
【0080】
<第三の実施形態>
図35乃至
図39を参照して、第三の実施形態について説明する。第一の実施形態及び第二の実施形態と共通する事項は説明を省略する。
【0081】
第三の実施形態においては、管理サーバー100は、記憶部112(
図3参照)に、第一学習結果及び第二学習結果を記憶している。第一学習結果及び第二学習結果は、機械学習によって生成したニューラルネットワークである。第一学習結果は、複数の子供についての個別情報と課題セットの関係を学習して取得したニューラルネットワークであり、個別情報を入力し、課題セットを構成する個別課題の候補を出力するためのニューラルネットワークである。第二学習結果は、複数の子供の個別情報と適用された課題セットの推移との関係を学習して取得したニューラルネットワークであり、個別情報を入力し、課題セットの推移を出力するためのニューラルネットワークである。個別課題の候補及び課題セットの推移は、
図35に示すように、俯瞰図に表示される。
図35において、課題セットの候補は視認容易な形態として、ひし形が表示されている。課題セットの推移は、将来の個別課題を示すマス目の中心を結ぶ点線のグラフで示されている。
【0082】
以下、学習方法(機械学習の工程)の概略を説明する。上述の学習用データがコンピュータのニューラルネットワークのモデル(
図36参照)に入力されると、ニューラルネットワークのアルゴリズムによって学習が実施される。
【0083】
第一学習結果を生成するための学習データは、
図37に示すように、個別情報と課題セットである。すなわち、所定の個別情報に対応する課題セットが既知であるから、個別情報の特徴を抽出し、それらの特徴に対応する課題セットを学習することができる。例えば、個別情報A1乃至A8は、異なる子供の情報であり、異なる内容であるが、課題セットは共通の課題セットX1であるとする。そうすると、学習によって、個別情報A1乃至A8において共通する特徴を抽出し、共通する特徴と課題セットX1を結びつけるためのニューラルネットワークを生成することができる。
【0084】
第二学習結果を生成するための学習データは、
図38に示すように、個別情報と課題セットの推移である。すなわち、所定の個別情報に対応する課題セットの推移が既知であるから、個別情報の特徴を抽出し、それらの特徴に対応する課題セットの推移を学習することができる。例えば、個別情報A1乃至A3は、異なる内容であるが、課題セットの推移は共通の推移Y1であるとする。そうすると、学習によって、個別情報A1乃至A3において共通する特徴を抽出し、共通する特徴と推移Y1を結びつけるためのニューラルネットワークを生成することができる。
【0085】
ニューラルネットワークのモデルは、例えば、
図36に概念的に示すニューラルネットワークである。なお、ニューラルネットワークやディープラーニングは周知なので、本明細書においては概説に留める。ニューラルネットワークは、入力層(Input layer)、1以上の隠れ層(Hidden layer)、及び、出力層(Output layer)で構成される。
図36には、隠れ層は1つのみ示しているが、実際には、隠れ層は複数である。すなわち、本実施形態の学習は、多層のニューラルネットワーク(ディープニューラルネットワーク、Deep Neural Network)による機械学習(ディープラーニング)である。
【0086】
機械学習において、隠れ層及び出力層に入力する入力値の重みw1a等と、入力層、隠れ層及び出力層におけるバイアス(各層における閾値)B1等を調整することによって、出力層からの出力が正解に近づくようにしていく。学習の結果、第一学習結果及び第二学習結果として、重みとバイアスが調整されたニューラルネットワークN1及びN2が生成される。記憶部112には、このようにして生成されたニューラルネットワークN1及びN2が記憶されている。
【0087】
以下、
図39を参照して、管理サーバー100の動作の一例を説明する。第三の実施形態における特有の処理は、第一の実施形態のステップST3とステップST4(
図28参照)の間に実施される。管理サーバー100は、指導者端末200から特定の子供の選択を受け付けると(
図28のステップST3)、記憶部112から選択された子供の個別情報を取得し(
図39のステップST41)、記憶部112から第一学習結果及び第二学習結果を取得し(ステップST42)、選択された子供の個別情報を第一学習結果及び第二学習結果に適用し(ステップST43)、課題セットの候補及び推移の見通しを算出する(ステップST44)。
【0088】
上述のように生成された課題セットの候補と推移の見通しが、俯瞰図に反映されて(
図35参照)指導者端末200へ送信され、指導者200a等に対して、課題セット生成及び推移見通しの検討のための補助情報を与えることができる。
【0089】
<第四の実施形態>
図40乃至
図42を参照して、第四の実施形態について説明する。第一の実施形態乃至第三の実施形態と共通する事項は説明を省略する。
【0090】
第四の実施形態においては、管理サーバー100は、記憶部112(
図3参照)に、第三学習結果を記憶している。第三学習結果は、機械学習によって生成したニューラルネットワークである。第三学習結果は、複数の子供についての、個別情報及び当該課題セットを実施する直前の子供の表情及び/または動きを示す動画情報と、個別情報及びそれに含まれる課題セットの実施結果との関係を学習して取得したニューラルネットワークである。すなわち、上述の動画情報及び個別情報と、課題セットの実施結果が既知であるから、動画情報及び個別情報の特徴を抽出し、それらの特徴に対応する課題セットを構成する各個別課題の実施結果を学習することができる。第三学習結果は、特定の子供の個別情報と動画情報を入力し、課題セットを構成する各個別課題の予想される実施結果を出力するためのニューラルネットワークである。予想される実施結果は、例えば、
図40に示すように、本日の予想結果として、俯瞰図と共に表示される。
【0091】
第三学習結果を生成するための学習データは、
図41に示すように、動画情報及び個別情報である。個別情報には、課題セットを構成する各個別課題の実施結果を含む。動画情報C1乃至C5及びそれぞれの個別情報は、異なる内容であるが、個別課題の実施結果は全体として、平均よりも上昇傾向を示すとする。そうすると、学習によって、動画情報C1乃至C5及びそれぞれの個別情報において共通する特徴を抽出し、共通する特徴と課題セットの実施結果の上昇傾向を結びつけることができる。なお、課題セットを構成する個別課題は、全体として、上昇傾向や下降傾向という傾向を示すとは限らず、例えば、ある個別課題は上昇傾向を示し、別の個別課題は下降傾向を示す場合もあるが、適切な学習データを準備することによって、このような場合であっても、個別課題ごとに傾向を学習することができる。
【0092】
以下、
図42を参照して、管理サーバー100の動作の一例を説明する。第四の実施形態における特有の処理は、第一の実施形態のステップST103とステップST104(
図30参照)の間に実施される。管理サーバー100は、特定の子供の選択を受け付けると(
図30のステップST103)、保護者端末300から特定の子供の動画データを受信する(ステップST201)。この動画データは、例えば、現在から遡って10分間の動画データである。続いて、管理サーバー100は、本日の結果予想用のニューラルネットワークである第三学習結果を取得し(ステップST202)、特定の子供の動画情報及び個別情報を第三学習結果に適用し、本日の予想結果を算出する(ステップST203)。管理サーバー100は、予想結果を記憶部112に保存する(ステップST204)。管理サーバー100は、保護者端末300から俯瞰図の要求があれば(
図30のステップST104)、本日の結果予想を表示した俯瞰図(
図40参照)を保護者端末300に表示させる。これにより、保護者12に対して、個別課題の実施結果の予想を認識させることができる。例えば、実際の実施結果が不十分であっても、本日の結果予想も不十分な結果ということであれば、当然に予想された結果であるものとして、認識することができる。
【0093】
<第五の実施形態>
図43を参照して、第五の実施形態について説明する。第一の実施形態乃至第四の実施形態と共通する事項は説明を省略する。
【0094】
第五の実施形態においては、
図43に示すように、個別情報に「発達検査の結果」、「医療情報」及び「アイトラッキング結果」を含む。
【0095】
発達検査は、国立病院機構静岡てんかん神経医療センターに所属する「てんかん情報センター」のウェブサイトに記載があるように、発達全般、および認知、言語・社会性、運動などの子供の状況を客観的に測定する検査である。発達検査の結果は、いわゆる「健常児」ではどのくらいの年齢に相当するかという発達年齢(Developmental Age:DA)、発達年齢と実際の年齢である生活年齢(Chronological Age:CA)との比率を求めた発達指数(Developmental Quotient:DQ、年齢どおりに発達していれば100)で表現される。第五の実施形態において、発達検査は、子供の状況を客観的に測定する標準的検査の一例であ。
【0096】
医療情報は、個々の子供の健康状態を示す情報であり、例えば、疾患の名称や服薬している薬の名称を含む。
【0097】
アイトラッキング結果は、発達検査の結果を補充する情報である。アイトラッキングとは、視点の場所(どこを見ているのか)や、頭部に対する眼球の動きを計測し、追跡する方法である。視線の場所や動きを追跡する際に、アイトラッカーと呼ばれる機器を用いる。視線計測の方法としては、例えば、角膜反射法を採用し、被験者の目に弱い赤外線を当て、カメラで撮影する。例えば、自閉症を有する子供と有さない子供においては、視線の場所や動きが異なる。このため、視線の場所や動きを追跡し、分析することによって、子供の状態を推測することができる。
【0098】
第五の実施形態においては、「発達検査の結果」、「医療情報」及び「アイトラッキング結果」が課題セットの決定に利用される。発達検査の結果及び医療情報は、情報提供システム1の外部において実施される。すなわち、発達検査の結果及び医療情報は、情報提要システム1の外部から取得する情報(以下、「外部情報」と呼ぶ。)の一例である。アイトラッキングは、情報提供システム1の外部において実施されることもあるが、例えば、管理者100a(
図1参照)が実施してもよい。アイトラッキング結果は、発達検査の結果及び医療情報を補充する補充情報の一例である。なお、補充情報はアイトラッキング結果に限定されない。例えば、子供の視線以外であっても、音に対する反応や、匂いに対する反応など、五感の反応を分析して得る他の情報であってもよい。
【0099】
管理サーバー100は、例えば、第二の実施形態のように、課題セットを構成する個別課題の候補を選択するときに、個別情報の一部として、「発達検査の結果」、「医療情報」及び「アイトラッキング結果」を参照する。例えば、「発達検査の結果」において、身体的能力に問題がある場合には、身体的な負担が相対的に小さい課題を選択する。例えば、「医療情報」において、興奮しやすい性質に対応する服薬情報が存在する場合には、落ち着くことを学習させるために「待つ」という課題を選択する。例えば、アイトラッキング結果において、コミュニケーション能力に問題があるという結果が示されている場合には、コミュニケーションに関する課題については、難易度が低い課題を選択する。管理サーバー100は、このようにして選択した課題を表示する。
【0100】
上述のように、管理サーバー100が課題セットを構成する個別課題の候補を選択するときに、外部情報及び補充情報を参照することによって、より適切な個別課題の候補を選択することができる。
【0101】
<第六の実施形態>
図44を参照して、第六の実施形態について説明する。第一の実施形態乃至第五の実施形態と共通する事項は説明を省略する。
【0102】
第六の実施形態においては、
図44に示すように、個別情報に、「日常記録」、「レポート」及び、「個別情報・実施結果の相関の推移」を含む。
【0103】
「日常記録」は、保護者が入力する情報であり、特定の保護者の保護対象である子供の日常の状態を示す情報である。日常の状態は、例えば、自傷、他害、異食、かんしゃくなど危険を伴う行動(以下、「問題行動」という。)の有無を示す情報である。
【0104】
「レポート」は、保護者が入力する情報であり、保護対象の子供が課題を実施したときの様子を示す情報である。例えば、特定の課題の実施の際の子供の態度、使用したおもちゃの種類、手助けの方法等を示す情報である。
【0105】
「日常記録」及び「レポート」は、情報の記載内容及び記載態様について、定めはなく、保護者の自由である。このため、情報提供システム1が想定しない情報も記載されている可能性があり、より個々の子供の状態を正しく示している可能性がある。このように、保護者の自由度が高い情報を「自由情報」と呼ぶ。
【0106】
管理サーバー100は、記憶部112に抽出プログラムを格納している。CPU100と抽出プログラムは、抽出手段の一例である。管理サーバー100は、抽出プログラムによって、個別情報に含まれる、「状態」、「発達検査の結果」、「医療情報」、「アイトラッキング結果」、及び、「日常記録」と「レポート」を含んで構成される自由情報から、例えば、「言葉」、「聞き取り」などのキーワードに基づいて、コミュニケーションに関する情報を抽出し、各情報を所定の基準によって数値化し、その数値を合計して総合値とする。例えば、「言葉がはっきりしない」という情報があればマイナス1点として、「難しい言葉をつかえるようになった」という情報があればプラス1点とする。そして、例えば、1年間の総合値の推移と、コミュニケーションに関する課題及び実施結果を対応付けて対応情報とする。
【0107】
「個別情報・実施結果の相関の推移」は、個別情報と課題セット及び実施結果を対応付けて、推移を示す情報である。管理サーバー100は、記憶部112に推移情報生成プログラムを格納している。CPU100と推移情報生成プログラムは、推移情報生成手段の一例である。管理サーバー100は、推移情報生成プログラムによって、例えば、特定の子供の個別情報をカテゴリーごとに分類して点数化し、課題セットと実施結果と対応付けて表示する。カテゴリーは、例えば、「コミュニケーション能力」である。
【0108】
「個別情報・実施結果の相関の推移」は、長期間における、個別情報と課題セット及び実施結果の相関の推移を示す。例えば、特定の課題を実施した場合に、実施結果が良好な場合と良好ではない場合とがあるが、例えば、1年間などの相対的に長期間においては、能力の向上が示されている場合がある。そのような場合には、特定の課題が正しい課題であったことになる。「個別情報・実施結果の相関の推移」は、相対的に長期にわたる情報であり、「長期情報」と呼ぶ。
【0109】
管理サーバー100は、例えば、第二の実施形態のように、課題セットを構成する個別課題の候補を選択するときに、個別情報の一部として、「日常記録」、「レポート」及び、「個別情報・実施結果の相関の推移」を参照する。自由情報及び長期情報を参照することによって、より適切な個別課題の候補を選択することができる。
【0110】
<第七の実施形態>
図45を参照して、第七の実施形態について説明する。第一の実施形態乃至第六の実施形態と共通する事項は説明を省略する。
【0111】
第六の実施形態においては、
図45に示すように、個別情報に、「保護者の状態」を含む。「保護者の状態」は、保護者が入力する情報であり、保護者の健康状態や精神状態を示す。例えば、「今日は疲れた」とか、「昨日は眠れなかった」というような情報である。
【0112】
管理サーバー100は、記憶部112に課題区分プログラムを記録している。CPU100と課題区分プログラムは課題区分手段の一例である。管理サーバー100は、特定の子供について課題セットを生成すると、保護者情報を参照し、保護者が実施すべき課題と保護者以外が実施すべき課題に区分する。保護者以外とは、例えば、管理者100a(
図1参照)、指導者200a等、あるいは、管理者100aが別途管理する療育施設の担当者である。
【0113】
管理サーバー100は、例えば、保護者の健康状態及び精神状態を示す数値(以下、「保護者数値」という。)を算出し、保護者の健康状態及び精神状態が十分であるほど高い数値を付与する。例えば、保護者が過度に疲労している場合など、健康状態及び精神状態が不十分である場合には低い数値とする。課題によって、実施の難易度が異なる。管理サーバー100は、課題の難易度に数値を付与する。例えば、コミュニケーションの分野の課題において、子供に対して、「これは自動車?」と質問して答えを確認する課題と、「これは何?」と質問し、子供が「自動車」と答えたことを確認した後に、「その自動車のドアはいくつある?」と質問する場合とでは、後者の課題の難易度は高い。管理サーバー100は、保護者数値が所定の数値よりも低い場合には、所定の難易度未満の課題を保護者が実施するものとして区分し、所定の難易度以上の課題を保護者以外の者が実施するものとして区分する。そして、管理サーバー100は、個別課題の候補を表示するときに、保護者が実施すべき課題と保護者以外が実施すべき課題を区別して表示する。
【0114】
これにより、保護者は、無理のない課題のみを実施することができる。課題セットに含まれる個別課題であって、保護者が実施しない課題については、例えば、指導者200a等が実施する。これにより、保護者の負担を軽減しつつ、特定の子供に必要な課題セットをすべて実施することができる。
【0115】
<第八の実施形態>
図46を参照して、第八の実施形態について説明する。第一の実施形態乃至第七の実施形態と共通する事項は説明を省略する。
【0116】
第八の実施形態においては、管理サーバー100は、記憶部112(
図3参照)に保護者コミュニティーを表示するための情報(
図46(a))を格納している。保護者コミュニティーは、複数の保護者が情報交換をするためのウェブサイト上の構成である。保護者コミュニティーには、保護者が自由に入力可能になっている。保護者は、例えば、課題実施状況、子供の様子や悩みを入力する。ある保護者が、悩みを入力すると、他の保護者がそれに対するコメントを入力することも可能に構成されている。
【0117】
管理サーバー100は、記憶部112に、保護者コミュニティー分類プログラムを格納している。CPU100と保護者コミュニティー分類プログラムは、保護者コミュニティー分類手段の一例である。管理サーバー100は、保護者コミュニティーに入力された情報について、例えば、キーワードで分類し、
図46(b)に示すように、課題A101等ごとに分類して分類情報とし、記憶する。管理サーバー100は、指導者端末200A等を介して、分類情報を指導者200a等に参照させることができるようになっている。これにより、指導者200a等は、課題セットの生成時に、より適切なコメントを付することができる。
【0118】
<第九の実施形態>
図47を参照して、第九の実施形態について説明する。第一の実施形態乃至第八の実施形態と共通する事項は説明を省略する。
【0119】
第九の実施形態においては、管理サーバー100は、記憶部112(
図3参照)にリマインドプログラムを格納している。CPU100とリマインドプログラムは、リマインド手段の一例である。
【0120】
管理サーバー100は、リマインドプログラムによって、特定の保護者12の保護者端末300(
図1参照)から管理サーバー100へのアクセス(ログイン)が所定時間以上ない場合に、例えば、指導者端末200Aに接触要請を送信し、指導者200aに対して、当該保護者12への接触を要請する。保護者12が、何らかの事情があって管理サーバー100へアクセスしていなかった場合には、指導者200aの接触を契機として、管理サーバー100へアクセスし、課題セットの受信等を実施するはずである。これに対して、保護者12が重篤な病気や、精神状態が悪化している等の問題が生じている場合には、保護者12が課題を実施することは困難である。管理サーバー100は、指導者端末200Aから、保護者12に問題が発生していたことを示す情報を受信すると、その旨を「保護者の状態」(
図45参照)として記録する。そして、第七の実施形態のように、課題セットの区分において、保護者12には、極めて容易な課題のみを割り当てる。
【0121】
以下、
図47を参照して、管理サーバー100の動作の概略を説明する。管理サーバー100は、保護者によるログインが所定時間以上であるか否かを判断し(
図47のステップST301)、ログインがない状態が所定時間以上である場合には、指導者端末200に接触要請を送信し(ステップST302)、当該保護者に接触するように要請する。管理サーバー100は、指導者200aが当該保護者に接触した結果を受信し、保護者に問題が発生していれば(ステップST303)、保護者の状態として記録する(ステップST304)。
【0122】
管理サーバー100が保護者の状態を記憶し、保護者に対して無理のない課題を割り当てることにより、保護者は、無理のない課題のみを実施することができる。また、管理サーバー100から指導者端末200Aを介して接触要請を受信した指導者200aは、保護者と連絡がとれない場合や、保護者に重大な問題が生じている場合には、実際に、保護者の家庭を訪問して、子供のケアを実施することができる。すなわち、接触要請は、緊急時において、指導者200a等に子供のケアを実施させるための情報でもある。
【0123】
<第十の実施形態>
図48を参照して、第十の実施形態について説明する。第一の実施形態乃至第九の実施形態と共通する事項は説明を省略する。
【0124】
第十の実施形態の管理サーバー100は、記憶部112に、不能判断プログラムを格納している。CPU110と不能判断プログラムは、不能判断手段の一例である。管理サーバー100は、ニューラルネットワークによって課題候補を提示するときに、所定基準以上の確かさにおいて課題候補を提示することができないと判断した場合には、課題候補の提示が不可能であることを表示する。例えば、
図48において、大分類Bの中分類B−2の課題候補はB204であるが、所定基準以上の確かさではない場合には、他の課題候補とは異なる表示態様として、例えば、点線で囲うことによって、課題候補の提示が不可能であること(以下、「不能表示」という。)を示す。例えば、ニューラルネットワークにおいて、0以上100以下の数値範囲において確かさの程度を規定するとき、90以上の数値であれば、所定基準以上の確かさとする。
【0125】
上記のように、管理サーバー100のニューラルネッワークは、ニューラルネットワーク自身が判断できないという状態を判断する。例えば、指導者端末200Aを介して不能表示を認識した指導者200aは、自分自身の見識や、管理者100aと協議することによって、妥当な課題を決定する。すなわち、不能表示は、専門家である人間によって課題を決定することを要請するための人間的決定要請手段である。
【0126】
これにより、完全にプログラムに依存し、誤った課題セットを決定することを回避し、より適切な課題セットを決定することができる。
【0127】
なお、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。