(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6872826
(24)【登録日】2021年4月22日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】開封用ジッパー付き封筒
(51)【国際特許分類】
B65D 27/34 20060101AFI20210510BHJP
B65D 77/30 20060101ALI20210510BHJP
【FI】
B65D27/34
B65D77/30 C
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2020-128520(P2020-128520)
(22)【出願日】2020年7月29日
【基礎とした実用新案登録】実用新案登録第3223073号
【原出願日】2019年7月4日
(65)【公開番号】特開2021-11317(P2021-11317A)
(43)【公開日】2021年2月4日
【審査請求日】2020年7月29日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516192073
【氏名又は名称】株式会社オカザキ
(74)【代理人】
【識別番号】110001601
【氏名又は名称】特許業務法人英和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡▲崎▼ 國義
【審査官】
武内 大志
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭59−191334(JP,U)
【文献】
独国特許出願公開第102012024190(DE,A1)
【文献】
韓国登録実用新案第20−0347338(KR,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 27/34
B65D 77/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
重ねた表紙と裏紙の3辺が閉じられ、上部は開放されて開口部が形成され、表紙の上部には幅方向の折曲線に沿って裏紙側へ折り曲げて開口部を閉じて封緘する封緘片が延設され、封緘片には平行の2本の切り離し線を有する開封用ジッパーが形成されるとともに、表面に剥離シートが貼られた接着層が形成されている開封用ジッパー付き封筒において、
開封用ジッパーの平行の2本の切り離し線のうち一方の切り離し線が表紙の上部の前記幅方向の折曲線に形成されており、
前記封緘片は、前記表紙の上部に延設され前記折曲線と同じ長さ及び前記2本の切り離し線の間隔と同じ高さの長方形部分と、前記長方形部分の上辺に延設され前記折曲線より短い長さの下底及び該下底より短い長さの上底を有する等脚台形部分を有しており、
前記2本の切り離し線のうち他方の切り離し線が前記下底に形成されており、
前記上辺の前記下底より左側の部分と前記長方形部分の左辺によって前記開封用ジッパーの左端に指で摘まむことができる摘まみ部が形成されており、
前記上辺の前記下底より右側の部分と前記長方形部分の右辺によって前記開封用ジッパーの右端に指で摘まむことができる摘まみ部が形成されている
ことを特徴とする開封用ジッパー付き封筒。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、封筒に関し、特に、ジッパーで簡単に開封することができる開封用ジッパー付き封筒に関する。
【背景技術】
【0002】
封筒を簡単に開封できるように開封部に開封用ジッパーを形成した封筒が知られている(特許文献1、2参照)。
【0003】
図3は従来の開封用ジッパー付き封筒の1例を示し、ダイレクトメール、カタログなどを送付する際に開封用ジッパー付き封筒が利用されている封筒は、重ねた表紙1と裏紙2の下部が閉じられるとともに、上部は開放されてダイレクトメールあるいはカタログなどの収納物を入れる開口部3が形成されている。
【0004】
表紙1の上部には、幅方向の折曲線4に沿って折り曲げることにより開口部3を閉じて封緘する封緘片5が延設されている。封緘片5の裏紙2側の端辺側に接着剤が塗布されて接着層6が形成され、接着層6の表面には剥離シート7が貼られている。
【0005】
封緘片5の中央部には、幅方向に引き裂いて封筒を開封する開封用ジッパー8が形成されている。開封用ジッパー8は、複数の切込みが2列に平行に配列される切り離し線9を備えている。
【0006】
封筒は、
図4(a)に示すように、開口部3から収納物を入れた後、封緘片5の剥離シート7を剥がして接着層6を露出させ、封緘片5を折曲線4に沿って裏紙2側に折り曲げて裏紙2に接着層6を接着させて封緘する。
【0007】
封筒を開けるには、
図4(b)に示すように、開封用ジッパー8を切り離し線9に沿って引っ張り上げていき封筒から分離して開封する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2001−10640号公報
【特許文献2】特開平8−324578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来の開封用ジッパー付き封筒は、開封用ジッパー8が封緘片5の中央に形成されているため、開封用ジッパー8を引き上げる際に、封緘片5が浮き上がるためにきれいに切断できないという欠点があった。
【0010】
そこで、本発明は、ジッパーを引き上げる際に封緘片が浮き上がることなくきれいに切断できる開封用ジッパー付き封筒を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本願請求項1の発明は、重ねた表紙と裏紙の3辺が閉じられ、上部は開放されて開口部が形成され、表紙の上部には幅方向の折曲線に沿って裏紙側へ折り曲げて開口部を閉じて封緘する封緘片が延設され、封緘片の裏紙側には平行の2本の切り離し線を有する開封用ジッパーが形成されるとともに、表面に剥離シートが貼られた接着層が形成されている開封用ジッパー付き封筒において、
開封用ジッパーの平行の2本の切り離し線のうち一方の切り離し線が表紙の上部の前記幅方向の折曲線に形成されて
おり、
前記封緘片は、前記表紙の上部に延設され前記折曲線
と同じ長さ及び前記2本の切り離し線の間隔と同じ高さの長方形部分と、前記長方形部分の上辺に延設され前記折曲線
より短い長さの下底及び該下底より短い長さの上底を有する等脚台形部分を有しており、
前記2本の切り離し線のうち他方の切り離し線が前記下底に形成されており、
前記上辺の前記下底より左側の部分と前記長方形部分の左辺によって前記開封用ジッパーの左端に指で摘まむことができる摘まみ部が形成されており、
前記上辺の前記下底より右側の部分と前記長方形部分の右辺によって前記開封用ジッパーの右端に指で摘まむことができる摘まみ部が形成されていることを特徴とする開封用ジッパー付き封筒である。
【発明の効果】
【0013】
本発明の開封用ジッパー付封筒は、封緘片の幅方向の折曲線に開封用ジッパーの一方の切り離し線が形成されることにより開封用ジッパーを引っ張り上げても封緘片が浮き上がらないので、開封用ジッパーが切り離し線に沿って
封筒から分離して簡単にきれいに開封することができる。
また、開封用ジッパーには、両側に摘まみ部が形成されているので、左右の利き手に応じていずれか一方の好みの摘まみ部を摘まんで開封用ジッパーを引き上げて容易に分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の封筒の全体図で、(a)は表紙側を示し、(b)は裏紙側を示す図である。
【
図2】(a)は本発明の封筒を封緘した状態を示し、(b)は開封用ジッパーを引っ張り上げて開封する状態を示す図である。
【
図3】従来の封筒の全体図で、(a)は表紙側を示し、(b)は裏紙側を示す図である。
【
図4】(a)は従来の封筒を封緘した状態を示し、(b)は開封用ジッパーを引っ張り上げて開封する状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は本発明の開封用ジッパー付き封筒の1例を示し、ダイレクトメール、カタログなどを送付する際に開封用ジッパー付き封筒が利用されている封筒は、重ねた表紙1と裏紙2の3辺が閉じられるとともに、上部は開放されてダイレクトメールあるいはカタログなどの収納物を入れる開口部3が形成されている。
【0017】
表紙1の上部には、幅方向の折曲線4に沿って折り曲げることにより開口部3を閉じて封緘する封緘片5が延設されている。封緘片5の裏紙2側の端辺側に接着剤が塗布されて接着層6が形成され、接着層6の表面には剥離シート7が貼られている。
【0018】
封緘片5には、幅方向に引き裂いて封筒を開封する開封用ジッパー8が形成されている。開封用ジッパー8は、複数の切込みが2列に平行に配列され、開封用ジッパー8の平行の2本の切り離し線9のうち一方の切り離し線9が表紙1の上部の幅方向の折曲線4に形成されている。
【0019】
開封用ジッパー8には、両端に摘まむことができる摘まみ部10が形成され、左右の利き手に容易に対応することができる。
【0020】
以上の構成からなる封筒の使用方法について説明する。
【0021】
封筒は、
図2(a)に示すように、開口部3から収納物を入れた後、封緘片5の剥離シート7を剥がして接着層6を露出させ、封緘片5を折曲線4に沿って裏紙2側に折り曲げて裏紙2に接着層6を接着させて封緘する。
【0022】
封筒を開けるには、
図2(b)に示すように、開封用ジッパー8の摘まみ部10を摘まんで切り離し線9に沿って引っ張り上げていって封筒から分離して開封する。
【符号の説明】
【0023】
1:表紙
2:裏紙
3:開口部
4:折曲線
5:封緘片
6:接着層
7:剥離シート
8:開封用ジッパー
9:切り離し線
10:摘まみ部