特許第6872874号(P6872874)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6872874
(24)【登録日】2021年4月22日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】建物
(51)【国際特許分類】
   E04F 13/08 20060101AFI20210510BHJP
   H02S 20/22 20140101ALI20210510BHJP
   E04B 1/70 20060101ALI20210510BHJP
   E06B 9/01 20060101ALI20210510BHJP
【FI】
   E04F13/08 ZETD
   H02S20/22
   E04B1/70 D
   E06B9/01 F
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-185127(P2016-185127)
(22)【出願日】2016年9月23日
(65)【公開番号】特開2018-48500(P2018-48500A)
(43)【公開日】2018年3月29日
【審査請求日】2019年8月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】390037154
【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】特許業務法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】本間 瑞基
(72)【発明者】
【氏名】工藤 隆一
(72)【発明者】
【氏名】北村 禎章
(72)【発明者】
【氏名】下町 浩二
【審査官】 前田 敏行
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/148967(WO,A1)
【文献】 特開平02−279934(JP,A)
【文献】 特開平11−247555(JP,A)
【文献】 特開平08−181346(JP,A)
【文献】 特開2002−070442(JP,A)
【文献】 特開2002−021231(JP,A)
【文献】 特開2005−213871(JP,A)
【文献】 実開昭63−165087(JP,U)
【文献】 実開平03−118456(JP,U)
【文献】 特開平11−201542(JP,A)
【文献】 特開2004−244964(JP,A)
【文献】 国際公開第2017/012636(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 13/08
E04B 1/70
E06B 9/01
H02S 20/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外壁に太陽光パネルを設置した建物であって、
前記太陽光パネルを、前記外壁よりも前方に離して支持する支持部材と、
前記太陽光パネルの裏面と前記外壁との間に配置され、その排気口が前記太陽光パネルの裏面に向けて設置された室外機と、
前記太陽光パネルと前記外壁との間に位置し、上方への空気の流れを許容する空気通路とを備える、建物。
【請求項2】
前記支持部材は、外壁の横幅方向に沿って水平方向に延在し、上下方向に通気可能な水平部材を含み、前記水平部材上に前記室外機が配置される、請求項1に記載の建物。
【請求項3】
前記室外機の排気口には、排出した空気を上方に向けて案内する風向部材が設けられる、請求項1または2に記載の建物。
【請求項4】
前記外壁は、窓と、前記窓の下に位置する下壁と、前記窓の上に位置する上壁とを含み、
前記太陽光パネルは、前記下壁および前記上壁の前方にそれぞれ配置される、請求項1〜3のいずれかに記載の建物。
【請求項5】
前記窓の前方には、ルーバーが設けられる、請求項4に記載の建物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、建物に関し、特に、外壁に太陽光パネルを設置した建物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、外壁に太陽光パネルを設置した建物が存在する。一般的には、太陽光パネルは、直接外壁に取り付けられている。
【0003】
一方、特許文献1には、建物の外壁から外側に向けて突設された一対のブラケットに、固定式の太陽電池パネルを取り付けることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−247555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
太陽の南中高度が高く大量の発電量が見込まれる季節や時間帯において、太陽光パネルは高温になる。太陽光パネルを直接外壁に取り付けた場合、太陽光パネルの裏面が高温になることで、外壁が高温となり、外壁からの熱負荷が増大するという問題があった。
【0006】
また、特許文献1では、間隔をあけて太陽光パネルが外壁に取り付けられているため、太陽光パネルの裏面からの熱により、外壁が高温となることを防止することができる。しかし、外壁と太陽光パネルとを隙間をあけて設置しているだけでは、太陽光パネルの温度上昇を積極的に抑制することはできず、太陽光パネルの発電効率を向上させることは困難であった。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、簡易な構成で太陽光パネルの発電効率を向上させることが可能な建物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る建物は、外壁に太陽光パネルを設置した建物であって、太陽光パネルを、外壁よりも前方に離して支持する支持部材と、太陽光パネルの裏面と外壁との間に配置された室外機と、太陽光パネルと外壁との間に位置し、上方への空気の流れを許容する空気通路とを備える。
【0009】
好ましくは、支持部材は、外壁の横幅方向に沿って水平方向に延在し、上下方向に通気可能な水平部材を含み、水平部材上に室外機が配置される。
【0010】
好ましくは、室外機の排気口には、排出した空気を上方に向けて案内する風向部材が設けられる。
【0011】
好ましくは、外壁は、窓と、窓の下に位置する下壁と、窓の上に位置する上壁とを含み、太陽光パネルは、下壁および上壁の前方にそれぞれ配置される。
【0012】
好ましくは、窓の前方には、ルーバーが設けられる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、簡易な構成で太陽光パネルの発電効率を向上させることが可能な建物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態に係る建物の一例を模式的に示す図である。
図2】本発明の実施の形態に係る建物の構造例を模式的に示す断面図である。
図3】室外機の他の向きを模式的に示す断面図である。
図4】本発明の実施の形態に係る建物の他の構造例を模式的に示す断面図である。
図5】本発明の実施の形態に係る建物のさらに他の構造例を模式的に示す断面図である。
図6】本発明の実施の形態に係る建物のさらに他の構造例を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0016】
図1を参照して、本実施の形態に係る建物1について説明する。本実施の形態では、図1において矢印A1で示す方向を上下方向、矢印A2で示す方向を横幅方向という。
【0017】
本実施の形態に係る建物1は、たとえば、複数階の建物であり、典型的にはオフィスビルである。建物1は、外壁10に太陽光パネル2が設置されている。建物1は、たとえば、上下方向に隣接する3つの階F1,F2,F3を有している。
【0018】
図2は、本発明の実施の形態に係る建物の構造例を模式的に示す断面図である。図2において矢印A3で示す屋外側を前方といい、屋内側を後方という。図2をさらに参照して、建物1について説明する。図2では、特に2階F2部分を示すが、1階F1、3階F3においても同様である。
【0019】
建物1は、太陽光パネル2を、外壁10よりも前方に離して支持する支持部材3と、太陽光パネル2の裏面と外壁10との間に配置された室外機4と、太陽光パネル2と外壁10との間に位置し、上方への空気の流れを許容する空気通路5とを備える。
【0020】
各階において、外壁10は、たとえば、窓13と、窓13の下に位置する下壁11と、窓13の上に位置する上壁12とを含む。本実施の形態では、窓13は、たとえば、第1窓14と第1窓14の上方に設けられる第2窓15とを有している。第1窓14は、典型的には腰高窓であり、開閉することができないFIX窓とするが、開閉可能な窓を用いてもよい。第2窓15は、開閉可能な窓であり、突き出し窓や内倒し窓などを用いることができる。窓13は、建物1の横幅方向に沿って延在していてもよいし、一定間隔ごとに設けられていてもよい。窓13の屋内側には、日射を遮るためのブラインド16が設けられていてもよい。
【0021】
各階において、太陽光パネル2は、下壁11および上壁12の前方にそれぞれ配置される。つまり、太陽光パネル2は、窓13の前方には配置されていない。太陽光パネル2を外壁10の前方に配置することで、外壁10への日射を制限し、外壁10に対する日射の負荷を大幅に軽減することができる。さらに、外壁10が露出せず、外部から見えないため、安価な材料を用いることができ、コストを抑えることができる。外壁10の素材を安価に抑えることができる。なお、太陽光パネル2は、垂直に配置されている。
【0022】
支持部材3は、外壁10から前方に突出する突出部材31と、突出部材31の前端に連結され、上下方向に延びる棒状部材32とを含む。突出部材31は、上下方向および横幅方向に間隔をあけて複数設けられ、たとえば、建物1の上方端および下方端と、階F1,F2,F3の階間高さとにそれぞれ設けられている。棒状部材32は、横幅方向に複数設けられ、太陽光パネル2の横幅方向両端部は、棒状部材32に固定される。なお、太陽光パネル2および後述するルーバー6は、連結部材33により棒状部材32にそれぞれ取り付けられる。
【0023】
支持部材3は、外壁10の横幅方向に沿って水平方向に延在し、上下方向に通気可能な水平部材34をさらに含む。水平部材34は、たとえば、鋼材を格子状に組んだグレーチングである。水平部材34は、突出部材31に横幅方向両端部が固定され、棒状部材32と外壁10との間に配置される。水平部材34の前後方向の長さは、歩行可能な長さで形成される。これにより、水平部材34上を歩行可能な作業エリアとすることができ、太陽光パネル2や室外機4の点検などを容易に行うことができる。1,2階F1,F2の間の水平部材34上には、1階F1の室外機4が配置され、2,3階F2,F3の間の水平部材34上には、2階F2の室外機4が配置される。
【0024】
窓13の前方には、ルーバー6が設けられている。ルーバー6は、一定間隔で上下方向に間隔をあけて配置された複数の羽板61と、羽板61を固定する枠材62とを含む。各階において、ルーバー6は、棒状部材32に固定され、上側の太陽光パネル2と下側の太陽光パネル2との間に配置される。ルーバー6の前面は、太陽光パネル2の表面と略面一に配置される。略面一とは、完全に段差のないフラットな状態で配置される(両面が同一平面上に位置する)必要はなく、多少の段差があったとしても、視認によりフラットな状態であると確認できる程度であればよい。また、視認によりフラットな状態であると確認できれば、一方の面の延在方向(垂直方向)に対して多少傾斜していたり、部分的に突出していてもよい。なお、ルーバー6の前面とは、複数の羽板61の前端が含まれる面をいう。
【0025】
ルーバー6を設けることにより、太陽光パネル2だけが外壁10から突出した印象になることを防止し、建物1の外観の意匠性を向上させることができる。このように、外壁10から前方に離れた位置には、太陽光パネル2とルーバー6とが上下方向に連ねられる。さらに、1,2階F1,F2の階間高さには、水平部材34がそれぞれ設けられる。これにより、外壁10と太陽光パネル2およびルーバー6と上下の水平部材34とで区画される通気空間9が形成される。なお、窓13の前方にルーバー6を垂直に設けることで、窓13に向けて多少の日射を取り入れることもできる。
【0026】
室外機4は、たとえば、ペア型エアコンで使用されるものである。ペア型エアコンとは、1つの室内機に1つの室外機が接続されているエアコンである。室外機4は、冷媒管41により、天井81に設置された室内機42と連結される。冷媒管41は、室内機42に連結され、天井裏8を通って上壁12を貫通し、通気空間9に引き出され、水平部材34の貫通孔を通って室外機4に接続する。上述したように、室外機4は、水平部材34上に配置される。階F2の室内機42に接続される室外機4は、階F2,F3の階間高さに設けられる水平部材34上に配置される。階F1の室内機42に接続される室外機4は、階F1,F2の階間高さに設けられる水平部材34上に配置される。なお、最上階F3の場合、室外機4は、屋上に配置されてもよいし、最上階F3の天井高さ付近に設置した水平部材34上に配置してもよい。
【0027】
一般的な高層階の建物では、複数の室内機に対して1つの室外機が接続されるマルチ型エアコンが用いられている。この場合、室外機は、複数の室内機に対応した大きい能力を有し、エアコンのエネルギー効率が悪いという問題があった。さらに、このような室外機は、屋上に設置されることが通常であり、各階に設置されている室内機から屋上の室外機まで冷媒管を伸ばす必要があった。
【0028】
本実施の形態では、ペア型エアコンを用いることで、室外機4を外壁10の外に設けても、室外機4を太陽光パネル2で隠すことができるため、建物1の外観の意匠性を損なうことがない。さらに、室外機4を屋上ではなく直上階の水平部材34上に設けることができるため、冷媒管41を短くすることができる。さらに、複数の室内機に対応した能力を有する室外機を準備する必要がない。また、太陽光パネル2を室外機4の日除けとして援用することができるため、太陽の日射による室外機4の温度上昇を抑制することができ、エアコンのエネルギー効率を向上させることができる。また、建物1の外壁10に加えて屋上の広い範囲にも太陽光パネル2を設置することができるため、太陽光パネル2による発電量を増加させることができ、創エネルギー・省エネルギー効果を向上させることができる。
【0029】
つまり、通気空間9に室外機4が設置されるため、室外機4からの排気により、空気通路5が通気空間9に形成される。通気空間9の上部に位置する水平部材34は、通気性を有するため、空気通路5は、階を跨いで上方(上階)への空気の流れを許容する。これにより、日射熱により太陽光パネル2が高温となった場合でも、太陽光パネル2の裏面からの放熱により温められた通気空間9内の空気を上方に流動させることができる。太陽光パネル2は、夏季や南中高度が高い時間帯の日射により、約85度にまで上昇することがある。室外機4の排気口から排出される排気の温度は、高くても約45度である。そのため、ファンが大きく送風量の大きい室外機4を利用することで、太陽光パネル2の裏面の放熱を促進し、太陽光パネル2の発電効率を向上させることができる。
【0030】
室外機4の排気口は、外壁10を向いて配置される。室外機4の排気口には、排出した空気を上方に向けて案内する風向部材43が設けられる。風向部材43は、複数の横板を有し、横板は、斜め上方に延びるように固定されている。これにより、空気通路5において、階を跨いで室外機4の排気による上方への空気の流れをより促進することができ、太陽光パネル2の裏面からの放熱をより促進することができ、太陽光パネル2の発電効率を向上させることができる。
【0031】
図3を参照して、室外機4の排気口を太陽光パネル2の裏面に向けて設置してもよい。さらに、上述した風向部材43を室外機4の排気口に設けてもよい。この場合、室外機4の排気を太陽光パネル2の裏面に当てて、太陽光パネル2の裏面に沿って上方への空気の流れを促進することができる。これにより、太陽光パネル2が日射により高温になった場合でも、太陽光パネル2の温度を効率的に下げることができ、太陽光パネル2の発電効率を向上させることができる。
【0032】
図4は、本発明の実施の形態に係る建物の他の構成例を模式的に示す断面図である。図4に示されるように、2階F2の下壁11および1階F1の上壁12の前方、および、3階F3の下壁11および2階F2の上壁12の前方には、上下方向の長さが小さい太陽光パネル2Aがそれぞれ3枚ずつ設けられてもよい。この場合、上下に隣接する太陽光パネル2Aは、隙間21Aをあけて取り付けられる。このような構成にすることで、室外機4の排気により、太陽光パネル2Aの隙間21Aから通気空間9内の空気を外方に放出させるとともに、ルーバー6の羽板61の間から外気を通気空間9内に取り入れることができるため、通気空間9と外気との空気の流れを促進することができ、太陽光パネル2Aの温度をより効率的に下げることができる。なお、上下に隣接する太陽光パネル2Aの隙間21Aを大きくするために、太陽光パネル2Aを屋外に向かって斜め下方に延びるように取り付けてもよい。
【0033】
図5,6は、本発明の実施の形態に係る建物のさらに他の構造例を模式的に示す断面図である。建物1B,1Cの太陽光パネル2Bは、たとえば、図5,6に示されるように、太陽の日射を効率よく取り込むことができるように、やや傾斜して設けられてもよい。具体的には、下壁11および上壁12の前方に配置される2枚の太陽光パネル2Bは、屋外に向かって斜め下方に延びる。これにより、太陽光パネル2Bへの太陽の日射を効率よく取り込むことができ、太陽光パネル2Bの発電量を増加させることができる。
【0034】
また、本実施の形態では、ルーバー6は、垂直に延びるとして説明したが、これに限定されない。建物1Bのルーバー6Bは、屋外側に向かって上方に傾斜して設けられてもよい。たとえば、図5に示されるように、ルーバー6Bの下端と上端とは、それぞれ下に位置する太陽光パネル2Bの上端と、上に位置する太陽光パネル2Bの下端とに接続されている。この場合、垂直に延びるルーバー6と比較した場合に、羽板61Bの間から日射が差し込みにくくなる。これにより、通気空間9への日射を遮りながら、通気空間9への照度を上げることができる。
【0035】
また、ルーバー6の羽板61は、水平でなくてもよい。図6に示されるように、建物1Cのルーバー6Cは、4つの第1羽板63Cと、第1羽板63Cの下方に設けられる2つの第2羽板64Cとを含む。第1羽板63Cは、前方側半分が前方に向かってやや下方に傾斜して設けられている。これにより、上述したルーバー6Bと比較して、より第1羽板63Cの間から日射が差し込みにくくなる。さらに、第1羽板63Cの水平部分において日射を反射させることで、通気空間9への日射を遮りながら、通気空間9の照度を上げることができる。また、第2羽板64Cは、前方側半分が上方に立ち上がるように設けられている。これにより、第2羽板64Cの立ち上がり部分で受けた日射を効率よく太陽光パネル2Bへ反射させることができ、太陽光パネル2Aの発電量を向上させることができる。
【0036】
また、上記各実施の形態において、室外機4は、直上階の水平部材34上に配置されているとしたが、太陽光パネル2の裏面と外壁10との間(通気空間9)に配置されていればよい。たとえば、室外機4は、同じ階の下に位置する水平部材34上に配置されていてもよい。室外機4は、太陽光パネル2の裏面において、上に位置する水平部材34に吊り下げ固定されていてもよい。
【0037】
また、上記各実施の形態において、窓13の前方にはルーバー6,6B,6Cが設けられるとして説明した。しかし、ルーバー6,6B,6Cは必須の構成要素ではなく、窓13の前方には、ルーバー6,6B,6Cが設けられていなくてもよいし、ルーバー6,6B,6Cに代えて、透光性を有する別の部材が設けられていてもよい。
【0038】
また、上記各実施の形態において、窓13は、設けられていなくてもよい。
【0039】
また、上記各実施の形態において、建物1,1A,1B,1Cは、複数階建ビルであるとして説明したが、複数階建てに限定されない。
【0040】
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0041】
1,1A,1B,1C 建物、2,2A 太陽光パネル、3 支持部材、4 室外機、5 空気通路、6,6B,6C ルーバー、7 屋内空間、8 天井裏、9 通気空間、10 外壁、11 下壁、12 上壁、13 窓、14 第1窓、15 第2窓、16 ブラインド、21A 隙間、31 突出部材、32 棒状部材、33 連結部材、34 水平部材、41 冷媒管、42 室内機、43 風向部材、61 羽板、62,62A 枠材、63B 第1羽板、64B 第2羽板、81 天井、F1,F2,F3 事務室。
図1
図2
図3
図4
図5
図6