(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
  前記追加的プリコーディングマトリックスを決定する段階は、前記基地局の全アンテナポートグループに基づいて選択された前記プリコーディングマトリックスに基づいて、前記仮想のアンテナポートグループに関連する仮想のチャンネルを構成する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の端末のフィードバック情報送信方法。
  前記プリコーディングマトリックス及び前記追加的プリコーディングマトリックスは、前記基地局と前記端末間の現在チャンネルに対して選択可能なビームフォーミングベクトル候補を指示する第1インデックスと、実際使用するビームフォーミングベクトルを選択する第2インデックスとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の端末のフィードバック情報送信方法。
  前記プリコーディングマトリックス及び前記追加的プリコーディングマトリックスは、前記基地局と前記端末間の現在チャンネルに対して選択可能なビームフォーミングベクトル候補を指示する第1インデックスと、実際使用するビームフォーミングベクトルを選択する第2インデックスとを含むことを特徴とする、請求項7に記載の端末。
【背景技術】
【0002】
  現在の移動通信システムは、初期の音声中心のサービスの提供から脱してデータサービス及びマルチメディアサービス提供のために高速、ハイクオリティーの無線パケットデータ通信システムへ発展しつつある。このために3GPP、3GPP2、及びIEEEなどの多くの標準化団体でマルチキャリアを用いた多重アクセス方式を適用した3世代進化移動通信システムの標準化を進行している。近年、3GPPのLongTermEvolution(LTE)、3GPP2のUltraMobileBroadband(UMB)、及びIEEEの802.16mなど多様な移動通信標準がマルチキャリアを用いた多重アクセス方式に基づいて高速、ハイクオリティーの無線パケットデータ送信サービスをサポートするために開発された。
【0003】
  LTE、UMB、802.16mなどの現存する3世代進化移動通信システムは、multi−carrier multiple access方式に基づいており、送信効率を改善するためにMultiple Input Multiple Output(MIMO、多重アンテナ)を適用し、beam−forming(ビームフォーミング)、Adaptive Modulation and Coding(AMC、適応変調及び符号)方法と、channel sensitive(チャンネル感応)scheduling方法などの多様な技術を用いる特徴を持っている。前記の様々な技術は、チャンネル状態などによって多くのアンテナから送信する送信電力を集中させたり送信するデータ量を調節し、チャンネル状態が良いユーザに選択的にデータを送信するなどの方法を介して送信効率を改善してシステム容量性能を改善させる。
【0004】
  このような技法は、大部分が基地局(eNB:evolved NodeB、BS:BaseStation)と端末(UE:User Equipment、MS:Mobile Station)間のチャンネル状態情報に基づいて動作するから、eNB又はUEは基地局と端末間のチャンネル状態を測定する必要があり、この時、利用することがチャンネル状態指示基準信号(Channel Status Indication Reference Signal、CSI−RS)である。前述したeNBは、一定の場所に位置したダウンリンク(downlink)送信及びアップリンク(uplink)受信装置を意味し、1個のeNBは複数個のcellに対する送受信を行う。1個の移動通信システムで複数個のeNBが地理的に分散されており、それぞれのeNBは複数個のcellに対する送受信を行う。
【0005】
  LTE/LTE−Aなど現存する3世代及び4世代移動通信システムは、データ送信率及びシステム容量の拡大のために複数個の送受信アンテナを用いて送信するMIMO技術を活用する。前記MIMO技術は、複数個の送受信アンテナを活用することによって複数個の情報ストリーム(information stream)を空間的に分離して送信する。このように複数個の情報ストリームを空間的に分離して送信することを空間多重化(spatial multiplexing)と言う。一般的に、いくつの情報ストリームに対して空間多重化を適用することができるかは送信機と受信機のアンテナ数により変わる。一般的に、いくつの情報ストリームに対して空間多重化を適用することができるかを当該送信のランク(rank)と言う。LTE/LTE−ARelease11までの標準でサポートするMIMO技術の場合、送受信アンテナがそれぞれ8個ある場合に対する空間多重化をサポートしてrankが最大8までサポートされる。
【0006】
  一方、本発明で提案する技術が適用されるMIMOシステムは、既存のLTE/LTE−AMIMO技術が進化されて8個より多い16個、又はその以上の送信アンテナが利用される場合に該当される。特に、基地局のアンテナ構成が2次元のアンテナアレイ(array)から構成された送信アンテナが利用される場合に該当される。
図1は、本発明が適用される通信システムを示す図面である。
【0007】
  図1で基地局送信装備100は、数十個又はその以上の送信アンテナを用いて無線信号を送信する。複数個の送信アンテナ110は
図1のように一定距離を維持するように配置される。前記一定距離は、例えば、送信される無線信号の波長長さの半分の倍数に該当することができる。一般的に、送信アンテナ間に無線信号の波長長さの半分となる距離が維持される場合、各送信アンテナから送信される信号は互いに相関度が低い無線チャンネルの影響を受けるようになる。送信アンテナの距離が遠くなれば遠くなるほど信号間に相関度が小さくなる。
【0008】
  図1において、基地局送信装備100に配置された数十個又はその以上の送信アンテナは1個又は複数個の端末で信号120を送信することに活用される。複数の送信アンテナには適切なプリコーディング(precoding)が適用されて複数の端末に同時に信号を送信するようにする。この時、1個の端末は1個又はその以上の情報ストリームを受信することができる。一般的に、1個の端末が受信することができる情報ストリームの個数は端末が保有している受信アンテナ数とチャンネル状況により決定される。
【0009】
  前記MIMOシステムを効果的に具現するためには、端末がチャンネル状況及び干渉のサイズを正確に測定し、これを用いて効果的なチャンネル状態情報を基地局に送信しなければならない。前記チャンネル状態情報を受信した基地局はこれを用いてダウンリンクの送信に係ってどんな端末に送信を行うか、どんなデータ伝送速度で送信を行うか、どんなプリコーディングを適用するかなどを決定する。FD−MIMOシステムの場合、送信アンテナ個数が多いから従来のLTE/LTE−Aシステムのチャンネル状態情報の送受信方法を適用する場合、アップリンクで多くの制御情報を送信しなければならないアップリンクオーバーヘッド問題が発生する。
【0010】
  移動通信システムで時間、周波数、及び電力リソースは限定されている。従って、基準信号により多いリソースを割り当てるようになればトラフィックチャンネル(traffic channel)(データトラフィックチャンネル)送信に割り当てることができるリソースが減るようになり、送信されるデータの絶対的な量が減ることができる。このような場合、チャンネル測定(channel measurement)及び評価(estimation)の性能は改善されるが送信されるデータの絶対量が減少するので全体システム容量性能はむしろ低下されることができる。
【0011】
  したがって、全体システム容量側面で最適の性能を導き出すことができるように基準信号のためのリソースとトラフィックチャンネル送信のためのリソースの間に適切な配分が必要である。
【0012】
  図2は、LTE/LTE−Aシステムにおいてダウンリンクでスケジューリングできる最小単位である1サブフレーム(subframe)及び1リソースブロック(Resource Block;RB)の無線リソースを示す図面である。
【0013】
  図2に示された無線リソースは、時間軸上で1個のサブフレーム(subframe)からなり、周波数軸上で1個のリソースブロック(Resource Block、RB)からなる。このような無線リソースは周波数領域で12個のサブキャリア(subcarrier)からなり、時間領域から14個のOFDMシンボルからなり、総168個の固有周波数及び時間位置を有するようになる。LTE/LTE−Aでは前記
図2のそれぞれの固有周波数及び時間位置をリソース要素(resource  element、RE)と言う。
【0014】
  前記
図2に示された無線リソースを介して以下のような複数個の互いに相違する種類の信号が送信されることができる。
【0015】
1.CRS(CellSpecific RS):1個のcellに属したすべての端末のために周期的に送信される基準信号であり、複数個の端末が共通的に利用することができる。
【0016】
2.DMRS(Demodulation Reference Signal):特定端末のために送信される基準信号であり、当該端末にデータを送信する場合にだけ送信される。DMRSは総8個のDMRS portからなることができる。LTE/LTE−Aではport7からport14までがDMRS ポートに該当し、各ポートはCDM又はFDMを用いて互いに干渉を発生させないようにorthogonalityを維持する。
【0017】
3.PDSCH(Physical Downlink Shared Channel):ダウンリンクに送信されるデータチャンネルで基地局が端末にトラフィックを送信するために用い、前記
図2のdataregionで基準信号が送信されないREを用いて送信される。
【0018】
4.CSI−RS(Channel Status Information Reference Signal):1個のcellに属した端末のために送信される基準信号であり、チャンネル状態を測定するのに利用される。1個のcellで複数個のCSI−RSが送信されることができる。
【0019】
5.その他の制御チャンネル(PHICH、PCFICH、PDCCH):端末がPDSCHを受信することに必要な制御情報を提供したりアップリンクのデータ送信に対するHARQを操作するためのACK/NACKを送信することに用いられる。
【0020】
  前記信号外にLTE−Aシステムでは他の基地局の送信するCSI−RSが当該セルの端末に干渉無しに受信されることができるようにミューティング(muting)を設定することができる。前記ミューティングはCSI−RSが送信されることができる位置で適用されることができ、一般的に、端末は当該無線リソースをスキップしてトラフィック信号を受信する。LTE−Aシステムでミューティングはまた他の用語でゼロ電力CSI−RS(zero−powerCSI−RS)と呼ばれたりする。ミューティングの特性上、ミューティングがCSI−RSの位置に同様に適用されて送信電力が送信されないからである。
【0021】
  図2でCSI−RSはCSI−RSを送信するアンテナ数によってA、B、C、D、E、F、G、H、I、Jと表示された位置の一部を用いて送信されることができる。また、ミューティングもA、B、C、D、E、F、G、H、I、Jと表示された位置の一部に適用されることができる。特に、CSI−RSは送信するアンテナポート数によって2個、4個、8個のREで送信されることができる。アンテナポート数が2個である場合、前記
図2で特定パターンの半分にCSI−RSが送信され、アンテナポート数4個である場合、特定パターンの全体にCSI−RSが送信され、アンテナポート数8個である場合、2個のパターンを用いてCSI−RSが送信される。一方、ミューティングの場合、常に1個のパターン単位からなる。すなわち、ミューティングは複数個のパターンに適用されることはできるがCSI−RSと位置が重ならない場合、1個のパターンの一部にだけ適用されることはできない。ただ、CSI−RSの位置とミューティングの位置が重なる場合に限って1個のパターンの一部にだけ適用されることができる。
【0022】
  2個のアンテナポートに対するCSI−RSが送信される場合、時間軸で接続された2個のREで各アンテナポートの信号が送信され、各アンテナポートの信号は直交コードに区分される。また、4個のアンテナポートに対するCSI−RSが送信される場合、2個のアンテナポートのためのCSI−RSに追加で2個のREをさらに用いて同様の方法で残りの2個のアンテナポートに対する信号が送信される。8個のアンテナポートに対するCSI−RSが送信される場合も同様である。
【0023】
  セルラーシステムにおいて基地局はダウンリンクチャンネル状態を測定するために基準信号(Reference Signal)を端末に送信しなければならない。3GPPのLTE−A(Long Term Evolution Advanced)システムの場合、端末は基地局が送信するCRS又はチャンネル状態情報基準信号(Channel Status Information Reference Signal、CSI−RS)を用いて基地局と自分の間のチャンネル状態を測定する。前記チャンネル状態は、基本的に幾つかの要素が考慮すべきであるが、ここにはダウンリンクでの干渉量が含まれる。前記ダウンリンクでの干渉量は隣接基地局に属したアンテナによって発生される干渉信号及び熱雑音などが含まれ、端末がダウンリンクのチャンネル状況を判断するのに重要である。例えば、送信アンテナが一個人の基地局で受信アンテナが一個人の端末へ信号を送信する場合、端末は基地局から受信された基準信号を用いてダウンリンクに受信することができるシンボル当たりエネルギー及び当該シンボルを受信する区間で同時に受信される干渉量を判断してEs/Io(Energy per symbol to Interference density ratio)を決定すべきである。決定されたEs/Ioはデータ送信速度、若しくはそれに相応する値と変換され、チャンネル品質インジケーター(Channel quality Indicator、CQI)の形態で基地局に通報されることによって、基地局がダウンリンクでどんなデータ伝送速度で端末に送信を行うかを判断することができるようにする。
【0024】
  LTE−Aシステムの場合、端末はダウンリンクのチャンネル状態に対する情報を基地局にフィードバックして基地局がフィードバックした情報をダウンリンクスケジューリングに活用するようにする。すなわち、端末はダウンリンクで基地局が送信する基準信号を測定し、ここで抽出した情報をLTE/LTE−A標準で定義する形態で基地局にフィードバックする。LTE/LTE−Aで端末がフィードバックする情報としては次の3つに大別される。
【0025】
● ランクインジケーター(RANK Indicator、RI):端末が現在のチャンネル状態で受信することができるspatial layerの個数
【0026】
● プリコーダマトリックスインジケーター(Precoder Matrix Indicator、PMI):端末が現在のチャンネル状態で好むprecoding matrixに対するインジケーター
【0027】
● チャンネル品質インジケーター(Channel quality Indicator、CQI):端末が現在のチャンネル状態で受信することができる最大データ送信率(data rate)。CQIは最大データ送信率と類似に活用されることができるSINR、最大のエラー訂正符号化率(code rate)及び変調方式、周波数当たりデータ効率などで取り替えられることができる。
【0028】
  前記RI、PMI、CQIは互いに連関されて意味を有する。例えば、LTE/LTE−Aでサポートするprecoding matrixはrank別に異なるように定義されている。従って、RIが1の値を有する時のPMI値と、RIが2の値を有する時のPMI値はその値が同一であっても相違するように解釈される。また、端末はCQIを決定する時に自分が基地局に通知したrank値とPMI値が基地局で適用されたと仮定する。すなわち、端末がRI_X、PMI_Y、CQI_Zを基地局に通知した場合、rankがRI_Xであり、precodingがPMI_Yという前題下にCQI_Zに該当するデータ送信率を端末が受信することができるということを意味する。このように端末はCQIを計算する時に基地局でどんな方式で送信を行うかを仮定することによって、当該送信方式で実際送信を行った時、最適化された性能を得ることができるようにする。
【0029】
  LTE/LTE−Aで端末の周期的フィードバックはどんな情報を含むのかによって以下の4つのうちで一つのフィードバックモード(feedback mode or Reporting mode)と設定される:
Reporting mode1−0:RI、広帯域(wideband)CQI
(wCQI)
2.Reporting mode1−1:RI、wCQI、PMI
3.Reporting mode2−0:RI、wCQI、狭帯域(subband)CQI
(sCQI)
4.Reporting mode2−1:RI、wCQI、sCQI、PMI
【0030】
  前記4つのフィードバックモードに対する各情報のフィードバックタイミングは、上位階層信号(higherlayersignal)へ伝達される
【0031】
【数1】
【0032】
などの値により決定される。フィードバックモード1−0でwCQIの送信周期は
【0033】
【数2】
【0034】
であり、
【0035】
【数3】
【0036】
のサブフレームオフセット値を考慮してフィードバックタイミングが決定される。さらに、RIの送信周期は
【0037】
【数4】
【0038】
であり、オフセットは
【数5】
【0039】
である。
【0040】
図3は、
【0041】
【数6】
【0042】
の場合にRI及びwCQIのフィードバックタイミングを示す図面である。
図3で、各タイミング(0〜20)はサブフレームインデックスを示す。
【0043】
  フィードバックモード1−1は、モード1−0のようなフィードバックタイミングを有するがwCQIが送信されるタイミングでwCQIとPMIが共に送信されるという差異点を有する。    
【0044】
  フィードバックモード2−0でsQIに対するフィードバック周期は
【数7】
【0045】
であり、オフセット値は
【0046】
【数8】
【0047】
である。そして、wCQIに対するフィードバック周期は
【0048】
【数9】
【0049】
であり、オフセット値はsCQIのオフセット値と同様に
【0050】
【数10】
【0051】
である。ここで、
【0052】
【数11】
【0053】
と定義されるが
【0054】
【数12】
【0055】
  図4は、
【0056】
【数13】
【0057】
の場合に対するRI、sCQI、wCQIフィードバックタイミングを示す図面である。フィードバックモード2−1は、モード2−0のようなフィードバックタイミングを有するが、wCQIが送信されるタイミングでPMIが共に送信されるという差異点を有する。
【0058】
  前述したフィードバックタイミングは、CSI−RSアンテナポート個数が4個以下の場合であり、8個アンテナポートに対するCSI−RSを割り当てられた端末の場合は前記フィードバックタイミングと異なり2個のPMI情報がフィードバックされなければならない。8個のCSI−RSアンテナポートに対してフィードバックモード1−1は、さらに、2個のサブモード(submode)に分けられ、第1のサーブモードではRIが第1のPMI情報と共に送信され、第2のPMI情報はwCQIと共に送信される。ここで、wCQIと第2のPMIに対するフィードバックの周期及びオフセットは、
【0059】
【数14】
【0060】
と定義され、RIと第1のPMI情報に対するフィードバック周期及びオフセット値はそれぞれ
【0061】
【数15】
【0062】
と定義される。ここで、第1のPMIに該当するprecoding matrixをW
1とし、第2のPMIに該当するprecoding matrixをW
2とすると、端末と基地局は端末が好むprecoding matrixがW
1W
2と決定されたという情報を共有する。
【0063】
  8個のCSI−RSアンテナポートに対するフィードバックモードが2−1である時、フィードバック情報にはプリコーディングタイプインジケーター(precodingtypeindicator、PTI)情報が追加される。この時、PTIはRIと共にフィードバックされ、
【0064】
【数16】
【0065】
  具体的に、PTIが0の場合には第1のPMI、第2のPMI、及びwCQIがいずれもフィードバックされる。この時、wCQIと第2のPMIは同じタイミングに共に送信され、
【0066】
【数17】
【0067】
と与えられる。
【0068】
【数18】
【0069】
  一方に、PTIが1の場合にはPTIがRIと共に送信される。この時、wCQIと第2のPMIは共に送信され、sCQIが追加で別途のタイミングにフィードバックされる。この場合に第1のPMIは送信されない。PTIとRIの周期及びオフセットはPTIが0の場合と同様である。sCQIの周期は
【0070】
【数19】
【0071】
と定義され、オフセットは
【0072】
【数20】
【0073】
と定義される。wCQIと第2のPMIは
【0074】
【数21】
【0075】
をもってフィードバックされ、
【0076】
【数22】
【0077】
はCSI−RSアンテナポート個数が4の場合と共に定義される。
【0078】
  図5及び
図6は、
【0079】
【数23】
【0080】
の場合に対してそれぞれPTI=0とPTI=1の場合のフィードバックタイミングを示す図面である。
【0081】
  一般的にFD−MIMOのように送信アンテナの個数が多い場合、ここに比例するCSI−RSを送信しなければならない。例えば、LTE/LTE−Aで8個の送信アンテナを利用する場合、基地局は8−portに該当するCSI−RSを端末に送信してダウンリンクのチャンネル状態を測定するようにする。この時、基地局で8−portに該当するCSI−RSを送信するために、1個のRB内で前記
図2のA、Bと表示された領域のように8個のREから構成される無線リソースを利用しなければならない。このようなLTE/LTE−A方式のCSI−RS送信をFD−MIMOに適用する場合、送信アンテナ数に比例する無線リソースがCSI−RSに割り当てるべきである。すなわち、基地局の送信アンテナが64個である場合、基地局は64個のREを用いてCSI−RSを送信しなければならない。このようなCSI−RS送信方式は、各CSI−RS別でフィードバック情報を生成して過多なフィードバックリソースを要するからこれを減少するための方案が必要である。
 
【発明を実施するための形態】
【0091】
  以下、本発明の実施形態を添付した図面と共に詳しく説明する。本発明を説明するにあたり関連する公知機能又は構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要にすることができると判断された場合、その詳細な説明は省略する。そして後述される用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語としてこれはユーザ、運用者の意図又は慣例などによって変わることができる。従って、その定義は本明細書全般にわたった内容に基づいて下ろされなければならない。
 
【0092】
  また、本発明の実施形態を具体的に説明するにおいて、OFDMに基づく無線通信システム、特に3GPPEUTRA標準を主な対象とするが、本発明の主な要旨は類似の技術的背景及びチャンネル形態を持つその他の通信システムにも本発明の範囲を大きく逸脱せず範囲で少しの変形で適用可能であり、これは本発明の技術分野で熟練された技術的知識を有する者の判断で可能であろう。
 
【0093】
  FD−MIMOのように多数の送信アンテナを有する基地局でCSI−RSを送信することに端末のフィードバック量を減らすためにN個のアンテナポートをG個のグループで分離してCSI−RSに送信する方法がある。例えば、基地局の送信アンテナが前記
図1のように2次元に配列されている場合、基地局は各列に該当するアンテナポートを別途のCSI−RSリソースを用いて端末に送信することができる。この場合、基地局はG個のCSI−RSを用いて各アンテナのチャンネルを端末に見せることができる。
 
【0094】
  本発明の実施形態によれば、前記CSI−RSは2次元アンテナアレイの列別で区分してそれぞれのCSI−RSで操作する。以下、後述する本発明の原理が適用されるためにはアンテナが必ず列別で分けなければならないのではないが、説明の便宜のために列方向であることで仮定し、行方向でCSI−RSを構成する方法も本発明を介して操作が可能であり、さらに列と行に関係せず任意のアンテナポートのグループから構成して操作することも含む。
図7は、本発明の実施形態による2DアンテナアレイのためのCSI−RSの送信を示す図面である。
 
【0095】
  図7を参照すれば、本発明による2Dアンテナアレイを操作する基地局は総64個のアンテナポートから構成されている。この中、32個のアンテナポート(A0、…、A7、B0、…、B7、C0、…、C7、D0、…、D7)はX軸の正の方向に対して−45゜或いは0゜の角を成して配置されており、残り32個のアンテナ(E0、…、E7、F0、…、F7、G0、…、G7、H0、…、H7)はX軸の正の方向に対して+45゜或いは90゜の角を成して配置されている。このように全体N個のアンテナのうちでN/2個と残りN/2個が同じ位置で互い90の角を成して配置されているアンテナ形状をXPOLと呼ぶ。XPOLは小さい空間にいくつかのアンテナを配置して大きいアンテナ利得を得るために使用されることができる。
 
【0096】
  図7と異なり2Dアンテナアレイを操作する基地局は総32個のアンテナportから構成されることができる。この時、32個のアンテナポート(A0、…、A7、B0、…、B7、C0、…、C7、D0、…、D7)はX軸の正の方向に対して−45゜或いは0゜の角を成して配置されることができる。このように全体N個のアンテナポートがいずれも同一の角を成して配置されているアンテナ形状をCo−POLと呼ぶ。
 
【0097】
  Co−POLの場合には、アンテナポートの方向がいずれも同じであるから、
 
【0099】
を端末の受信アンテナ個数と定義する時、N個のアンテナポートが一つのアンテナグループと端末に対する
 
【0103】
から構成される。XPOLの場合には同じ方向を持つN/2個の第1のアンテナグループと、残りN/2個の第2のアンテナグループが互いに同じな位置に配置されているから各グループによって形成される無線チャンネルが単純な位相差のみを有するという特徴を持つ。
 
【0106】
  図7で64個のアンテナはそれぞれA0、...、A7、B0、...、B7、C0、...、C7、D0、...、D7、E0、...、E7、F0、...、F7、G0、...、G7、H0、...、H7と表示されている。前記64個のアンテナポートは2次元アンテナアレイの列別でそれぞれのCSI−RSを送信する。
 
【0107】
  先ず、2次元アンテナアレイの各列のチャンネル状態を測定するようにするCSI−RSは次の8個のアンテナポートを有するCSI−RSリソース300から構成される。
●CSI−RS resource0:8個のCSI−RSアンテナポートにそれぞれA0、...、A7を送信
●CSI−RS resource1:8個のCSI−RSアンテナポートにそれぞれB0、...、B7を送信
●CSI−RS resource2:8個のCSI−RSアンテナポートにそれぞれC0、...、C7を送信
●CSI−RS resource3:8個のCSI−RSアンテナポートにそれぞれD0、...、D7を送信
●CSI−RS resource4:8個のCSI−RSアンテナポートにそれぞれE0、...、E7を送信
●CSI−RS resource5:8個のCSI−RSアンテナポートにそれぞれF0、...、F7を送信
●CSI−RS resource6:8個のCSI−RSアンテナポートにそれぞれG0、...、G7を送信
●CSI−RS resource7:8個のCSI−RSアンテナポートにそれぞれH0、...、H7を送信
 
【0108】
  前記のように複数個のアンテナが2次元でM x N(垂直方向x 水平方向)に配列された場合、M個のCSI−RS portリソースを有するN個のCSI−RSを用いてFD−MIMOのチャンネルを測定することができる。
 
【0109】
  図7で64個の送信アンテナは8個のCSI−RS portを有している8個のCSI−RSを用いてCSI−RSを送信することによって、端末にFD−MIMOシステムの2次元アンテナアレイのすべてのアンテナポートに対する無線チャンネルを測定するようにする。前記でCSI−RSは2次元アンテナアレイで列を基準で各列別でそれぞれのCSI−RSでチャンネルを測定するようにする。一方、
図7のように送信された複数個のCSI−RSに対して端末はチャンネル情報を測定し、ここに基づいて生成されたRI、PMI、CQIを基地局にフィードバックすることによってFD−MIMOシステムの無線チャンネル状態を基地局に通知する。
 
【0110】
  図8は、本発明の実施形態によって端末が多数のCSI−RSに対してそれぞれRI、PMI、CQIを送信する例を示す図面である。
 
【0111】
  端末はPMI情報をフィードバックするにおいて各列のチャンネルを測定したCSI−RSに対するそれぞれの独立的なフィードバック情報である第1フィードバック情報(feedback1)を構成して送信し、さらに、各列間の関係を指示する第2フィードバック情報(feedback2)を構成して送信する。ここで第1フィードバック情報の送信は列別から構成されたCSI−RSを測定して2次元アンテナアレイの列別チャンネル状態をRI、PMI、CQI情報で基地局に送信することであり、第2フィードバック情報の送信は各列別から構成された第1フィードバック情報間の相関関係又は連結関係に対する情報を基地局に送信することである。第2フィードバック情報を指示する方法は、様々な方法が可能であり、本発明ではそれぞれの列別から構成されたPMIが生成する仮想のチャンネルを第2フィードバック情報のためのCSI−RSリソースに該当することで仮定し、PMIを用いて仮想のチャンネル間の関係をフィードバックする方法を記述する。
 
【0112】
  前記でRI、PMI、CQIは互いに連関性を有する。すなわち、第1フィードバック情報でRIは以後に送信される第1フィードバックで伝達するPMIがどんなrankのprecoding matrixを示すかを通知することができる。第1フィードバックに送信されるRIとPMIは第2フィードバックに送信されるPMIがいくつのチャンネルに対するprecoding matrixを示すかを通知することができる。第2フィードバックに送信されるRIは第2フィードバックに送信されるPMIがどんなrankのprecoding matrixを指すかを通知することができる。また、第2フィードバックのCQIは、基地局が前記第2フィードバックのRIが指示するrankでデータを送信し、第1フィードバックで伝達したPMIが各列別で使用され、さらに、第2フィードバックで伝達したPMIが各列間に適用される場合、端末が受信可能なデータ伝送速度又はそれに相応する値を示す。
図8のようなフィードバック方法で端末がFD−MIMOのためのフィードバックが割り当てられる過程は次のようになる。
 
【0113】
  先ず、端末は基地局から少なくとも一つ以上のCSI−RSリソース{CSI−RS−1、…、CSI−RS−8}が割り当てられる。すなわち、端末は基地局から各列別に区分されるCSI−RSリソースを受信してチャンネルを測定することが設定される。この時、端末はCSI−RSリソースが2次元アンテナアレイのどんな列に該当するか否かを確認することができない場合もある。この後、端末はRRC(radio resourcecontrol)情報を介してフィードバックが割り当てられるがこのフィードバック割り当てのためのRRC情報は例えば、以下の表1のように構成されることができる。
 
【0115】
  フィードバック情報のうちで、PMIコードブック情報(PMI codebook information)は当該フィードバックのために用いられることができる可能なプリコーディングマトリックス(precoding matrix)の集合に対する情報を意味する。もし、PMIコードブック情報(PMIcodebook information)がフィードバックのためのRRC情報に含まれないと、端末は予め標準に定義された可能なすべてのprecoding matrixがフィードバックのために用いられることができると判断することができる。PMIコードブック情報は第1フィードバックと第2フィードバックのために互いに異なる情報から構成されることができる、さらに、同じ情報から構成されることができる。また、表1に提示されたフィードバック情報でその他の情報(Etc)は周期的フィードバックのためのフィードバック周期及びオフセット情報又は干渉測定リソース情報などが含まれることができる。
 
【0116】
  図8のように2Dアンテナアレイ基地局の複数個の送信アンテナのために複数個のCSI−RSを含む一つのfeedbackを設定し、端末にとってチャンネル状態情報を基地局に報告するようにすることはFD−MIMOのためのチャンネル状態情報報告方法の一例に該当する。
 
【0117】
  図8のようなチャンネル状態情報報告方法は、2Dアンテナアレイのためのチャンネル状態情報を端末で生成して報告するが、より少ないCSI−RSリソースが必要であるという利点が存在する。一方、FD−MIMOシステムの性能を充分に得ることができない欠点がある。
 
【0118】
  図8のように2個のCSI−RS(CSI−RS1.CSI−RS2)それぞれに対するfeedbackを設定し、端末にとって一部のアンテナポートを介して1個の列と1個の行に対するチャンネル状態情報を測定し、これを用いて残りポートに対する情報を、例えば、クロネッカー積(kronKronecker product)のようなチャンネル推定を方法を通じて、基地局で報告するようにする場合、端末が基地局アンテナポートをいずれも見ず推定情報を利用するからFD−MIMOシステムの性能を充分に得ることができない。
 
【0119】
  これに対してより具体的に説明すると、次の通りである。
 
【0124】
は水平及び垂直アンテナ別のアンテナvirtualizationによる影響を全体2次元アンテナに対するチャンネル値に変化するために必要なスカラー値で、基地局から別に通報を受けることもでき、CSI−RSのチャンネル推定状況で予め計算されて1の値を有することもできる。また、
【数32】
 
【0125】
は行列のクロネッカー積を示し、行列AとB間のクロネッカー積は以下の数式3のように表現される。
 
【0129】
でiがmであるか、jが1の場合のチャンネルだけ実測したチャンネルであり、残りチャンネル値はクロネッカー積で発生したチャンネルがこれによるチャンネル推定誤差が発生して性能低下が発生することができる。
 
【0130】
  2Dアンテナアレイシステムにおいて送信アンテナが2次元に配列される場合、端末に送信される信号は垂直方向及び水平方向のprecodingがいずれも適用されて送信される。ところが、
図8のように端末が一部のアンテナポートのみを用いてPMI
H、PMI
Vに該当するprecodingを適用する場合には基地局は異なるアンテナポートに誤ったPMIを適用することができる問題が発生する。これはシステムの性能を低下させる原因で作用することができる。
 
【0131】
  したがって、本発明の実施形態で、基地局は2Dアンテナアレイを用いて保有したアンテナportを一つ以上のグループに分け、基準信号を一つ以上の基準信号リソースを介して端末に送信する。端末はこれらをそれぞれ測定し、すべてのアンテナポートに対するフィードバック情報をグループ別で独立的に生成して基地局に報告し、同時にグループ間に関係を定義するフィードバック情報を追加で報告して基地局が端末に最適の送信ができるようにする。また、このような方法のためにrank情報、precoding情報及びこれに対するCQIを報告する方法を考慮する。すなわち、本発明では2次元アンテナアレイ構造に適合のフィードバック方法設計し、これを活用して端末がFD−MIMOのためのフィードバック情報を生成して報告する方法を提案する。本発明では基地局と端末間に定義されたprecoding matrixの集合をcodebookと呼び、codebook内の各precoding matrixをcodewordと呼ぶことができる。Codebookはサポート可能なrank別で構成されたprecoding matrixで集合から構成され、任意のPrecodermatrixが選択されることは任意のrankが選択されることと同様である。
 
【0132】
  本発明でアンテナポートをグループに分ける方法は、任意の接した又は接しない一つ以上のアンテナポートをグループに分けることを含み、以下、実施形態では説明の便宜のために2次元アンテナアレイ構造で同様の列にあるアンテナポートを一つのCSI−RSリソースを介して送信する構成で説明する。本発明は行別で同じアンテナポートを利用する方法、また、列と行に関係せず任意のアンテナポートを用いて構成する方法をいずれも含むことができる。また、一つのアンテナポートは一つ以上の接した又は接しないアンテナ要素(element)を用いて構成されることを含むことができる。
 
【0133】
<第1実施形態>
  本発明の第1実施形態で端末は、構成された一つ以上のCSI−RSに基づいてそれぞれ2次元アンテナアレイに対する各列別でチャンネルを推定し、codebook内で列別に最適のprecoding matrixを選択した後、これによる列間の関係に基づいてcodebook内で追加的に最適のprecoding matrixを選択した後、RI、PMI、CQIを生成して報告する。
 
【0134】
  前述したように、2次元アンテナアレイ構造を有するアンテナで、全体64個のアンテナのうちで8個のアンテナグループから構成される各列別でX軸の正の方向に対して互いに異なるCSI−RSを構成してチャンネルを測定する。この時、第1のアンテナポート列と特定端末間に対する
 
【0136】
と表現され、第2のアンテナポート列と端末間に対する
 
【0138】
と表され、任意のアンテナポート列と端末間に対する
 
【0141】
  各列別でチャンネル行列に対する最適のprecoding matrixを選択する方法を説明する。この場合、信号対雑音比(SNR)を最大化するprecoding matrixの選択方は以下の数式4のように表現されることができる。
 
【0145】
  ここで、nはprecoding matrixによるrank値として、nが1の場合にはrank1 precoding matrixであり、nが2の場合にはrank2 precoding matrixを意味する。数式4でSNRを最大化するprecoding matrixは各列別に互いに異なる値を有するようになり、端末は総N個の
 
【0148】
  この後、端末は、8個のCSI−RSリソースを介して選択した
 
【0150】
を介して、CSI−RSリソースN個に対して
 
【0152】
を構成して仮想のチャンネルを測定する。前記仮想のチャンネルは仮想のポートと特定端末間に対する
 
【0154】
サイズのチャンネル行列と表現され、仮想のポート個数vは各CSI−RSリソースで決定されたCSI−RSリソース別のnの和と表現されることができる。
 
【0155】
  この後に、端末は以下の数式5のような方法でポートグループ(port列)間の関係を定義する最適のprecoding matrixを選択する。この場合、信号対雑音比(SNR)を最大化するprecoding matrix選択方法は以下の数式のように表現されることができる。
 
【0158】
  ここでn'はprecoding matrixによるrank値で、n'が1の場合にはrank1 precoding matrixでn'が2の場合にはrank2 precoding matrixを意味する。数式5を見ると、SNRを最大化するprecoding matrixは仮想のポート個数vによって互いに異なるサイズのcodebookを利用するようになり、これにより最適の
 
【0161】
  したがって、端末はPMIをフィードバックするために
 
【0163】
をフィードバックする。rankの場合には、端末が各列別に
 
【0165】
が適用された後、端末のrankを伝達する。CQIの場合には、各列別に選択された
 
【0167】
が適用された後、CQIを決定して基地局に伝達する。
 
【0168】
  該当提案するフィードバックが以下のように基地局に伝達することができる。
 
【0170】
  rPMIに対するフィードバック周期は
 
【0172】
  毎rPMI送信時点にはCSI−RSリソース別に順次に送信することができ、若しくは同時に送信することができる。順次に一つのrPMIずつ送信する場合には、前述したように64アンテナに対して
 
【0174】
は8と送信することができ、いずれも同時に送信する場合、
 
【0177】
  また、rankを送信する方法は、例えば、端末はnとn'を同時に送信することができ、若しくはn'だけ送信することができる。もし、n'を送信する場合にはnは1又は2などの特定値と固定させることができ、これは基地局が上位階層シグナリングで端末が予め指示する方法を用いるか、予めメモリーに定められた一つの値のみを用いることができる。
 
【0178】
  第1実施形態によれば、端末にとって多数のCSI−RSリソースに対するチャンネルを測定し、各CSI−RSリソース別に最適のビームを選択し、各ビームを用いて送信する場合に最適のビーム間の関係をフィードバックすることによって2次元アンテナアレイを用いて基地局が最適のビームを選択するようにする方法である。また、前述した方法を介して端末は最大64個のアンテナチャンネルを8個のグループで分離して測定し、追加で仮想のチャンネルを構成してフィードバックすることによって効果的にフィードバック量とチャンネル受信複雑度を減少させることができる。また、仮想のチャンネルは各CSI−RSのリソースで選択されたrankの和によって当該codebookのサイズが変更されることをその特徴とする。
 
【0179】
<第2実施形態>
  本発明の第2実施形態で端末は、構成された一つ以上のCSI−RSに基づいてそれぞれ2次元アンテナアレイに対する各列別でチャンネルを推定し、codebook内ですべての列に最適なprecoding matrixを選択した後、これによる列間の関係に基づいてcodebook内で追加的に最適のprecoding matrixを選択した後、RI、PMI、CQIを生成して報告する。
 
【0180】
  前述したように、2次元アンテナアレイ構造を有するアンテナで、全体64個のアンテナのうちで8個のアンテナグループで構成される各列別にX軸の正の方向に対して互いに相違するCSI−RSを構成してチャンネルを測定する。
 
【0182】
  各列別でチャンネル行列に対する最適のprecoding matrixを選択する方法を説明する。この場合、信号対雑音比(SNR)を最大化するprecoding matrixの選択方法は以下の数式6のように表現されることができる。
 
【0185】
ここでnはprecoding matrixによるrank値として、nが1の場合にはrank1 precoding matrixであり、nが2の場合にはrank2 precoding matrixを意味する。数式6でSNRを最大化するprecoding matrixは各列別に互い同じな値を有するようになり、端末は総1個の
 
【0189】
  この後、端末は以下の数式7のような方法でportグループ(列)間の関係を定義する最適のprecoding matrixを選択する。この場合、信号対雑音比(SNR)を最大化するprecoding matrix選択方法は以下の数式7のように表現されることができる。
 
【0192】
ここでn' はprecoding matrixによるrank値であり、n'  が1の場合にはrank1 precoding matrixであり、n'が2の場合にはrank2 precoding matrixを意味する。数式7を見ると、SNRを最大化するprecoding matrixは仮想のport個数vによって互いに異なるサイズのcodebookを利用するようになり、これにより最適の
 
【0196】
  該当提案するフィードバックが基地局に以下のように伝達することができる。
 
【0200】
  第1実施形態によれば、端末にとって多数のCSI−RSリソースに対するチャンネルを測定し、各CSI−RSリソース別に最適のビームを選択し、各ビームを用いて送信する場合に最適のビーム間の関係をフィードバックすることによって2次元アンテナアレイを用いて基地局が最適のビームを選択するようにする方法である。また、前述した方法を介して端末は最大64個のアンテナチャンネルを8個のグループで分離して測定した後、一つのcodebookを適用する方法で以後追加で仮想のチャンネルを構成してフィードバックすることによってアンテナ間にチャンネルの相関度が高い場合に効果的にフィードバック量とチャンネル受信複雑度を減少することができる。
 
【0201】
<第3実施形態>
  本発明の第3実施形態で端末は、構成された一つ以上のCSI−RSに基づいてそれぞれ2次元アンテナアレイに対する各列別でチャンネルを推定し、codebook内で列別に最適のprecoding matrixを選択した後、これによる列間の関係に基づいてcodebook内で追加的に最適のprecoding matrixを選択した後、RI、PMI、CQIを生成して報告する。
 
【0202】
  前述したように、2次元アンテナアレイ構造を有するアンテナで、全体64個のアンテナのうちで8個のアンテナグループから構成される各列別でX軸の正の方向に対して互いに異なるCSI−RSを構成してチャンネルを測定する。
 
【0204】
Codebook内のprecoding matrixは以下の数式8のように2個のindexにより決定されるように表現することができる:
 
【0207】
すなわち、index(i
1、i
2)が決定された状況で結合された最終precoding matrixは以下の数式9で表される。
 
【0209】
  ここで、precoding matrixを決定するindex(i
1、i
2)に対する特徴は次の通りである。先ず、i
1は全体codebook内のビームフォーミングベクトルのうちで現在チャンネルに対して選択可能なM個のビームフォーミングベクトル候補を指示する役目をする。さらに、i
2はi
1によって指示されたビームフォーミングベクトルの候補のうちで現チャンネルに当たるように実際用いる最適のビームフォーミングベクトルを選択し、互いに異なるアンテナグループ間のphaseを調節する役目をする。  
 
【0211】
端末は各列に対して以下のようにi
1を選択する。
 
【0213】
さらに、選択されたi
1に基づいて各列別でi
2を下記のように選択する。
 
【0216】
ここで、nはprecoding matrixによるrank値で、nが1の場合にはrank1 precoding matrixであり、nが2の場合にはrank2 precoding matrixを意味する。
 
【0221】
さらに、選択されたi
1に基づいて各列別にi
2を下記のように選択する。
 
【0224】
ここで、n'はprecoding matrixによるrank値であり、n'が1の場合にはrank1precoding matrixであり、n'が2の場合にはrank2precoding matrixを意味する。数式13を見ると、SNRを最大化するprecoding matrixは仮想のポート個数vによって互いに異なるサイズのcodebookを利用するようになり、最適の
 
【0229】
  提案する方法は、割り当てられたN個のCSI−RSリソースを用いて2次元に配置されたNxM個送信アンテナからのチャンネルを推定し、これに対してN個の最適のrank、precoding matrixを定義するPMIi
1とPMIi
2を生成することができ、追加的にN個の最適のprecoding matrixを定義するrank、i
1とi
2及びCQIを生成することができる。これから端末が決定されたrank、i
1と i
2及びCQIを決定されたタイミングに基地局に報告すると、基地局は前記定義されたcodebookを参照して端末に対するチャンネル情報を確認することができ、確認された情報を端末に対するデータスケジューリングに使用することができる。ここでrank、 i
1とi
2及びCQIは同じタイミングにアップリンクデータと共に報告されることもでき、それぞれ別途のタイミングにアップリンク制御チャンネルを介して報告されることもできる。特に、i
1とi
2が別途のタイミングに報告される場合には、一般的にi
1よりi
2がより小さい周期をもって送信されることが効果的である。すなわち、i
1はより長い周期で報告されて基地局で可能なビームフォーミングベクトルの集合を確認させる役目をし、i
2はより短い周期に報告されて実際フェーディングチャンネルに適合した最適のビームフォーミングベクトルの選択及びアンテナ集合の間のphaseを合わせる役目ができる。この時、i
1は全体codebook内のビームフォーミングベクトルのうちで現在チャンネルに対して選択可能なM個のビームフォーミングベクトル候補を指示する役目をし、i
2は実際使用するビームフォーミングベクトルを選択し、互いに異なるアンテナグループ間のphaseを調節する役目をする。
 
【0230】
  RIがrPMIとwPMIの第1のPMI情報と共に送信され、第2のPMI情報はwCQIと共に送信される。
 
【0233】
  他のフィードバック方法として、フィードバック情報にプリコーディングタイプインジケーター(precodingtypeindicator、PTI)情報が追加されることができる。この時、PTIはRIと共にフィードバックされ、その周期は
 
【0235】
と定義される。例えば、PTIが0の場合にはrPMIのwPMIの第1のPMI、第2のPMI、及びwCQIがいずれもフィードバックされることができる。この時、wCQIとrPMIとwPMIの第2のPMIは同じタイミングに共に送信され、その周期は
 
【0239】
  一方、PTIが1の場合にはPTIがRIと共に送信される。この時、wCQIとrPMIのwPMIの第2のPMIは共に送信され、sCQIが追加で別途のタイミングにフィードバックされる。この場合に第1のPMIは送信されない。PTIとRIの周期及びオフセットはPTIが0の場合の同様である。
 
【0241】
  他の実施で、PTIが00の場合にはrPMIの第1のPMIを送信することを指示して01の場合にはwPMIの第1のPMIを送信することを指示し、10の場合にはrPMIの第2のPMIを送信することを指示し、11の場合にはwPMIの第2のPMIを送信することを指示する方法が可能である。
 
【0242】
  また他の実施で、PTIが00の場合にはrPMIとwPMIの第1のPMIを送信することを指示し、01の場合にはrPMIの第2のPMIを送信することを指示し、10の場合にはwPMIの第2のPMIを送信することを指示し、11の場合にはすべてのPMIをフィードバックする方法が可能である。  
 
【0243】
  本発明のフィードバック方法は、第1実施形態におけるフィードバック方法、又は第2実施形態におけるフィードバック方法と第3実施形態におけるフィードバック方法をCSI−RS別でフィードバックとCSI−RS間フィードバックで互いに混合して適用してフィードバックする方法も含む。このような方法は、2次元アンテナアレイ構造が互いに異なる場合に使用することができる方法である。
 
【0244】
<第4実施形態>
  本発明の第4実施形態で、端末は構成された一つ以上のCSI−RSフィードバック構成からそれぞれチャンネルを推定し、codebook内で最適のprecoding matrixを選択した後RI、PMI、CQIを生成して報告する、また、これによるCSI−RSフィードバック構成間の関係をcodebook内で最適のprecoding matrixで選択した後にRI、PMI、CQIを生成して報告する。
 
【0245】
  端末はCSI−RSに基づく一つ以上のフィードバック設定(Feedback Configuration)情報を確認する。フィードバック設定(フィードバック構成)は以下の表2のようなRRC情報の全体又は一部から構成されることができる。
 
【0247】
  また、端末はCSI−RSフィードバック構成に基づく一つのフィードバック設定情報を確認する。フィードバック設定は次の表3のようなRRC情報の全体又は一部から構成されることができる。
 
【0249】
  端末は、2次元アンテナアレイ構造を有するアンテナで、全体64個のアンテナの中で8個のアンテナグループから構成される各列別でX軸の正の方向に対して互いに異なるCSI−RSフィードバック構成情報を受信してそれぞれのN個のCSI−RSリソースでチャンネルを測定する。
 
【0251】
  CSI−RSフィードバック構成で測定したチャンネル行列に対する最適のprecoding matrix選択方法を説明する。この場合、信号対雑音比(SNR)を最大化するprecoding matrixの選択方法は以下の数式14のように表現されることができる。
 
【0254】
ここで、nはprecoding matrixによるrank値として、nが1の場合にはrank1 precoding matrixであり、nが2の場合にはrank2 precoding matrixを意味する。数式14でSNRを最大化するprecoding matrixは各列別で互いに異なる値を有するようになり、端末は総N個の
 
【0256】
を選択するようになる。したがって、端末はPMIをフィードバックするためにN個のフィードバック構成別で
 
【0258】
をフィードバックする。rankの場合には端末が適用された後に端末のrankを伝達する。CQIは各CSI−RSフィードバック構成選択されたrankと
 
【0260】
適用された後にCQIを決定して基地局へ伝達する。
 
【0262】
  この後、端末は以下の数式15のような方法でCSI−RSフィードバック構成間の関係を定義する最適のprecoding matrixを選択する。この場合、信号対雑音比(SNR)を最大化するprecoding matrix選択方法は以下の数式15のように表現されることができる。
 
【0265】
ここでn'はprecoding matrixによるrank値で、n'が 1の場合にはrank1 precoding matrixであり、n'が2の場合にはrank2 precoding matrixを意味する。数式15を見ると、SNRを最大化するprecoding matrixは仮想のport個数vによって互いに異なるサイズのcodebookを利用するようになり、これによって最適の
 
【0269】
  以下のように該当提案するフィードバックが基地局へ伝達されることができる。ここで各CSI−RSフィードバック構成に対するPMIはwPMIにCQIはwCQIに送信することを仮定する。各CSI−RSフィードバック構成に対して前述したフィードバックモードを適用してフィードバックできる。
1.Reporting mode1−0:RI、広帯域(wideband)CQI(wCQI)
2.Reporting mode1−1:RI、wCQI、PMI
3.Reporting mode2−0:RI、wCQI、狭帯域(subband)CQI
(sCQI)
4.Reporting mode2−1:RI、wCQI、sCQI、PMI
 
【0270】
  さらに、rankを送信する方法の例として端末はnとn'を同時に送信することができ、又ははn'だけ送信することができる。もし、n'を送信する場合にはnは1又は2、若しくは特定値と固定させることができ、これは基地局が上位階層シグナリングで端末が予め指示する方法を使用したり、予めメモリーに定められた一つの値のみを利用することができる。
 
【0271】
  第4実施形態によれば、端末にとって多数のCSI−RSリソースに対するチャンネルをそれぞれ測定し、これを基地局へ伝達して各CSI−RSリソース別に最適のビームを選択し、追加的に端末は基地局にフィードバックした各ビームを同時に用いて送信する場合の最適のビーム間の関係をフィードバックすることによって最終的に基地局が端末から2次元アンテナアレイを用いて基地局が最適のビームを選択するようにする方法である。さらに、前記記述した方法を介して端末は多数のアンテナチャンネルを1、2、4又は8個のチャンネル測定リソースで分離して測定し、追加的に当該フィードバックに基づいて仮想のチャンネルを構成し、これに対するチャンネルフィードバックを基地局に送信することによって基地局のアンテナ構成の情報に関係せずチャンネル情報をフィードバックすることができる。また、仮想のチャンネルは各CSI−RSのリソースで選択されたrankの和によって当該codebookのサイズが変更されることをその特徴とする。
 
【0272】
<第5実施形態>
  本発明の第5実施形態で端末は構成された一つ以上のCSI−RSフィードバック構成からそれぞれチャンネルを推定し、codebook内で最適のprecoding matrixを選択した後、RI、PMIを生成してCSI−RSフィードバック構成間の関係に基づいてcodebook内で追加的に最適のprecoding matrixで選択した後にRI、PMIを生成して報告する。以後、基地局は受信されたRIとPMIを用いて追加のCSI−RS構成にフィードバックしたPMIが適用されたCSI−RS送信し、ここに端末は当該のCSI−RSチャンネルを測定してCQIをフィードバックする方法である。
 
【0273】
  端末はCSI−RSに基づく一つ以上のフィードバック設定(Feedback Configuration)情報を確認する。フィードバック設定は以下の表4のようなRRC情報の全体又は一部から構成されることができる。
 
【0275】
  また、端末はCSI−RSフィードバック構成に基づく一つのフィードバック設定情報を確認する。フィードバック設定は以下の表5のようなRRC情報の全体又は一部から構成されることができる。
 
【0277】
  端末は追加でビームフォーミングされたCSI−RSチャンネルを測定するためのリソースで表6のように追加のフィードバック設定がシグナリングされることができる。
 
【0279】
  端末は、2次元アンテナアレイ構造を有するアンテナで、全体64個のアンテナの中で8個のアンテナグループから構成される各列別でX軸の正の方向に対して互いに異なるCSI−RSフィードバック構成情報を受信し、それぞれのN個のCSI−RSリソースでチャンネルを測定する。
 
【0281】
  CSI−RSフィードバック構成で測定したチャンネル行列に対する最適のprecoding matrix選択方法を説明する。この場合、信号対雑音比(SNR)を最大化するprecoding matrixの選択方法は以下の数式16のように表現されることができる。
 
【0284】
ここでnはprecoding matrixによるrank値として、nが1の場合にはrank1 precoding matrixであり、nが2の場合にはrank2 precoding matrixを意味する。
 
【0287】
  この後、端末は以下の数式17のような方法でCSI−RSフィードバック構成間の関係を定義する最適のprecoding matrixを選択する。この場合、信号対雑音比(SNR)を最大化するprecoding matrix選択方法は以下の数式17のように表現されることができる。
 
【0290】
ここでn'はprecoding matrixによるrank値であり、n'が1の場合にはrank1 precoding matrixであり、n'が2の場合にはrank2 precoding matrixを意味する。数式17を見ると、SNRを最大化するprecoding matrixは仮想のport個数vによって互いに異なるサイズのcodebookを利用するようになり、これによって最適の
 
【0294】
  以後、端末はN+1のCSI−RSリソースに対してチャンネルを測定して当該チャンネルにCQIをフィードバックする。この場合、当該CSI−RSは端末がフィードバック一PMIに基づいてビームフォーミングをして送信したCSI−RSであるためCQIだけフィードバックする。
図9は、本発明の実施形態による端末の動作手順を示すフローチャートである。
 
【0295】
  図9を参照すると、端末は910段階でアンテナポートグループ別でチャンネル推定のための少なくとも一つ以上のCSI−RSに対する設定情報を受信する。さらに、端末は受信された設定情報に基づいて各CSI−RSに対するポートの個数、各CSI−RSが送信されるタイミング及びリソース位置、数列を情報、及び送信電力情報のうちの少なくとも一つを確認することができる。以後に、端末は920段階で少なくとも一つ以上のCSI−RSに基づく一つのフィードバック設定(Feedback Configuration)情報を受信する。
 
【0296】
  フィードバック設定情報は端末が生成してフィードバックを行わなければならないフィードバック情報の種類を示すフィードバックモード(Reporting mode or feedback mode)情報を含む。前記フィードバック過程は、端末がCSI−RS−1〜Nを用いてN個のグループに分離した送信アンテナからのチャンネルを推定し、推定した前記チャンネルに対して最適のrank、precoding matrixを定義するPMIi
1とi
2又はCQIを生成して基地局に報告し、さらにCSI−RS間に選択されたPMIに基づいてCSI−RS間に最適のrank。Precoding matrixを定義するPMIi
1とi
2及びCQIを生成して基地局に通知する過程を含むことができる。
 
【0297】
  PMIコードブック情報(PMI codebook information)はcodebookのうちで現在チャンネル状況で使用可能なprecoding matrixの集合に対する情報を意味する。もし、PMI codebook informationがフィードバックのためのRRC情報に含まれないと、端末は定義されたcodebook内の可能なすべてのprecoding matrixが各フィードバックのために使用されることができると認識することができる。
 
【0298】
  端末は930段階でCSI−RSを受信すると、これを介してN個のグループに分けた基地局アンテナと
 
【0300】
の端末の受信アンテナ間のチャンネルを推定する。端末は940段階で、前記推定したチャンネル及びCSI−RS間に追加された仮想のチャンネルに基づいて受信したフィードバック設定と前記定義されたcodebookを用いてフィードバック情報rank、PMIi
1とi
2及びCQIを生成する。以後、端末は950段階で基地局のフィードバック設定によって定められたフィードバックタイミングに前記フィードバック情報を基地局に送信し、2次元配列を考慮したチャンネルフィードバック生成及び報告過程を終了する。
図10は、本発明の実施形態による基地局の動作手順を示すフローチャートである。
 
【0301】
  図10を参照すれば基地局は1010段階で、アンテナポートグループ別で、チャンネルを測定するための少なくても一つ以上のCSI−RSに対する設定情報を端末に送信する。前記設定情報は各CSI−RSに対するポートの個数、各CSI−RSが送信されるタイミング及びリソース位置、数列情報、及び送信電力情報のうちの少なくとも一つを含むことができる。以後に、基地局は1020段階で少なくとも一つ以上のCSI−RSに基づいてフィードバック設定(Feedback Configuration)情報を端末に送信する。ここで本発明の第1実施形態による2個のCSI−RSに対するフィードバック設定は上述した表2のようなRRC情報の全体又は一部から構成されることができる。
 
【0302】
  以後に基地局は構成されたCSI−RSを端末に送信する。端末はアンテナポート別でチャンネルを推定し、これに基づいて仮想のリソースに対する追加的なチャンネルを推定する。端末は本発明が提案する多くの実施形態によってフィードバックを決定し、ここに該当するCQIを生成して基地局に送信する。
これにより基地局は1030段階で決定されたタイミングに端末からフィードバック情報を受信し、端末と基地局間のチャンネル状態を判断するのに活用する。
図11は、本発明の実施形態による端末の内部構造を示すブロック図である。
図11を参照すれば、端末は通信部1110と制御部1120を含む。
 
【0303】
  通信部1110は外部(例えば、基地局)からデータを送信又は受信する機能を行う。ここで通信部1110は制御部1120の第御下にフィードバック情報を基地局に送信することができる。
 
【0304】
  制御部1120は、端末を構成するすべての構成要素の状態及び動作を制御する。具体的に制御部1120は基地局から割り当てられた情報によってフィードバック情報を生成する。また、制御部1120は生成したチャンネル情報を基地局から割り当てられたタイミング情報によって基地局にフィードバックするように通信部1110を制御する。このために制御部1120はチャンネル推定部1130を含むことができる。
 
【0305】
  チャンネル推定部1130は、基地局から受信されるCSI−RS及びフィードバック割り当て情報を介して必要なフィードバック情報を判断し、前記フィードバック情報に基づいて受信されたCSI−RSを用いてチャンネルを推定する。
 
【0306】
  図11では端末が通信部1110と制御部1120から構成された例を説明したが、ここに限定されず端末で行われる機能によって多様な構成をさらに備えることができる。例えば端末は端末の現状態を表示する表示部と、ユーザから機能遂行などのような信号が入力される入力部と、端末に生成されたデータを保存する保存部と、などをさらに含むことができる。また、前記ではチャンネル推定部1130が制御部1120に含まれたことに示されたが、必ずここに限定されるものではない。
 
【0307】
  制御部1120は、少なくとも一つ以上の基準信号リソースそれぞれに対する設定情報を基地局から受信するように通信部1110を制御することができる。また、前記制御部1120は前記少なくとも一つ以上の基準信号を測定し、前記測定結果によるフィードバック情報を生成するためのフィードバック設定情報を前記基地局から受信するように通信部1110を制御することができる。
 
【0308】
  さらに、制御部1120は前記通信部1110を通じて受信された少なくとも一つ以上の基準信号を測定して前記フィードバック設定情報によってフィードバック情報を生成することができる。そして制御部1120は前記生成されたフィードバック情報を前記フィードバック設定情報によるフィードバックタイミングから前記基地局に送信するように通信部1110を制御することができる。
 
【0309】
  さらに、制御部1120は基地局からCSI−RS(Channel Status Indication−Reference Signal)を受信し、前記受信したCSI−RSに基づいてフィードバック情報を生成し、前記生成したフィードバック情報を前記基地局に送信することができる。この時、制御部1120は、前記基地局のアンテナポートグループ別でプリコーディングマトリックス(precoding matrix)をそれぞれ選択して前記基地局のアンテナポートグループ間の関係に基づいて一つの追加的(additional)プリコーディングマトリックスをさらに選択することができる。この時、制御部1120は、前記基地局の各アンテナポートグループ別で選択された前記プリコーディングマトリックスに基づいて仮想のチャンネルを構成し、前記追加的プリコーディングマトリックスを前記仮想のチャンネルを介して送信することができる。前記プリコーディングマトリックス及び前記追加的プリコーディングマトリックスは、前記基地局と前記端末間の現在チャンネルに対して選択可能なビームフォーミングベクトル候補を指示する第1インデックス及び実際使用するビームフォーミングベクトルを選択する第2インデックスを含むことができる。
 
【0310】
  さらに、制御部1120は基地局からCSI−RSを受信し、前記受信したCSI−RSに基づいてフィードバック情報を生成し、前記生成したフィードバック情報を前記基地局に送信することができる。この時、制御部1120は、前記基地局のすべてのアンテナポートグループに対する一つのプリコーディングマトリックス(precoding matrix)を選択し、前記基地局のアンテナポートグループ間の関係に基づいて一つの追加的(additional)プリコーディングマトリックスをさらに選択することができる。この時、制御部1120は、前記基地局のすべてのアンテナポートグループに基づいて選択された前記プリコーディングマトリックスに基づいて仮想のチャンネルを構成し、前記追加的プリコーディングマトリックスを前記仮想のチャンネルを介して送信することができる。
 
【0311】
  さらに、制御部1120は基地局からフィードバック設定情報を受信し、前記基地局からCSI−RSを受信し、前記受信したフィードバック設定情報及び前記受信したCSI−RSに基づいてフィードバック情報を生成し、前記生成したフィードバック情報を前記基地局に送信することができる。この時、制御部1120は、基地局の各アンテナポートグループに対応されるフィードバック設定情報及びアンテナポートグループ間の関係に基づく追加的なフィードバック設定情報を受信することができる。
 
【0312】
  さらに、制御部1120は基地局から受信した第1CSI−RSに基づいて生成した第1フィードバック情報を前記基地局に送信し、第1フィードバック情報に基づいてビームフォーミングされた第2CSI−RSを前記基地局から受信し、前記受信した第2CSI−RSに基づいて第2フィードバック情報を生成し、前記生成した第2フィードバック情報を前記基地局に送信することができる。
 
【0313】
  図12は、本発明の実施形態による基地局の内部構造を示すブロック図である。
図12を参照すれば、基地局は制御部1210と通信部1220を含む。
 
【0314】
  制御部1210は基地局を構成するすべての構成の状態及び動作を制御する。具体的に、制御部1210は端末の水平及び垂直成分チャンネル推定のためのCSI−RSリソースを端末に割り当ててフィードバックリソース及びフィードバックタイミングを端末に割り当てる。このために制御部1210はリソース割り当て部1230をさらに含むことができる。
 
【0315】
  リソース割り当て部1230は、端末がアンテナポートをグループ別でそれぞれ推定するようにCSI−RSをそれぞれのリソースに割り当てて、当該リソースを用いてCSI−RSを送信する。また、多くの端末からのフィードバックが衝突しないようにフィードバック設定及びフィードバックタイミングを割り当て、当該タイミングと設定されたフィードバック情報を受信して解釈する。
 
【0316】
  通信部1220は、端末でデータ、基準信号及びフィードバック情報を送受信する機能を行う。ここで通信部1220は制御部1210の制御下に割り当てられたリソースを通じてCSI−RSを端末に送信し、端末からチャンネル情報に対するフィードバックを受信する。
 
【0317】
  前記ではリソース割り当て部1230が制御部1210に含まれたことで示されたが、必ずここに限定されるものではない。
 
【0318】
  制御部1210は少なくとも一つ以上の基準信号それぞれに対する設定情報を端末に送信するように通信部1220を制御したり前記少なくとも一つ以上の基準信号を生成することができる。また、制御部1210は前記測定結果によるフィードバック情報を生成するためのフィードバック設定情報を前記端末に送信するように前記通信部1220を制御することができる。
 
【0319】
  また、前記制御部1210は前記少なくとも一つ以上の基準信号を前記端末に送信し、前記フィードバック設定情報によるフィードバックタイミングで前記端末から送信されるフィードバック情報を受信するように通信部1220を制御することができる。
 
【0320】
  また、制御部1210は端末にフィードバック設定情報を送信し、前記端末にCSI−RSを送信し、前記フィードバック設定情報及び前記CSI−RSに基づいて生成されたフィードバック情報を前記端末から受信することができる。この時、制御部1210は前記基地局の各アンテナポートグループに対応されるフィードバック設定情報及びアンテナポートグループ間の関係に基づいく追加的なフィードバック設定情報を送信することができる。
 
【0321】
  また、制御部1210は第1フィードバック情報を端末から受信し、前記第1フィードバック情報に基づいてビームフォーミングされたCSI−RSを前記端末に送信し、前記CSI−RSに基づいて生成された第2フィードバック情報を前記端末から受信することができる。
 
【0322】
  上述した本発明の実施形態によれば、多数の2次元アンテナアレイ構造の送信アンテナを有する基地局でCSI−RSを送信するのに過多なフィードバックリソースを割り当てることで端末のチャンネル推定複雑度を増加することを防止することができ、端末は効果的に多数の送信アンテナに対するチャンネルをいずれも測定し、これをフィードバック情報から構成して基地局に通知することができる。
 
【0323】
  本発明によれば、2次元アンテナアレイのように2次元構造の送信アンテナを有する基地局で多数のアンテナポートのチャンネルを測定するのに過多なフィードバックリソースを用いて送信することを防止することができ、端末は効果的に多数の送信アンテナに対するチャンネルを測定し、これをフィードバック情報で構成して基地局に通知することができる。以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により様々変更が可能である。