特許第6872937号(P6872937)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6872937
(24)【登録日】2021年4月22日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】決済端末装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/01 20060101AFI20210510BHJP
【FI】
   G07G1/01 301D
【請求項の数】4
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-42380(P2017-42380)
(22)【出願日】2017年3月7日
(65)【公開番号】特開2018-147276(P2018-147276A)
(43)【公開日】2018年9月20日
【審査請求日】2020年1月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】313006647
【氏名又は名称】セイコーソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(72)【発明者】
【氏名】立石 英雄
【審査官】 毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−503652(JP,A)
【文献】 特開平06−028371(JP,A)
【文献】 特開平09−330456(JP,A)
【文献】 特開2012−118893(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00− 1/14
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
決済端末本体とピンパッドとからなる決済端末装置であって、
表示部と、
言語データを記憶する言語データベースと、
カードからデータを読み出すカードリーダと、
前記カードリーダがカードから読み出したデータが示す国に対応する言語の言語データを前記言語データベースから読み出し、読み出した言語データで生成した画面を前記表示部に表示し、前記カードによる決済に失敗した場合には、その結果を特定言語及び前記国に対応する言語で表示する画面生成処理部と、
を備えることを特徴とする決済端末装置。
【請求項2】
前記画面生成処理部は、前記国に対応する言語が複数ある場合には、前記複数の言語による言語データを選択可能に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の決済端末装置。
【請求項3】
前記画面生成処理部は、前記国に対応する言語が前記言語データベースに登録されていない場合には、特定言語で表示する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の決済端末装置。
【請求項4】
決済端末本体とピンパッドとからなる決済端末装置のコンピュータに、
カードからデータを読み出すステップと、
カードから読み出したデータが示す国に対応する言語の言語データを言語データベースから読み出し、読み出した言語データで生成した画面を表示部に表示し、前記カードによる決済に失敗した場合には、その結果を特定言語及び前記国に対応する言語で表示するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済端末装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗等での商取引において決済端末を用いたクレジットカードの支払いを行う場合、カード保有者(カード利用者)が海外からの渡航者であると、日本語での決済処理は渡航者にとって理解が難しい。これを解決する為に、特許文献1及び2に記載の技術では、決済結果が印刷される伝票に対して、カード保有者が理解できる言語にて印刷をしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−28371号公報
【特許文献2】特開平11−272958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、伝票がカード保有者の理解できる言語で印刷されても、暗証番号の入力などの決済操作を行う過程の操作方法に対してはカード保有者にとって依然困難である。また、決済処理が失敗した際に、その理由をカード保有者が理解することは難しく、カード保有者の言語を習得している店員が必要であった。
【0005】
そこで、本発明は上述の事情を鑑みてなされたものであり、カード保有者が決済処理に関する内容を理解することができ、利便性を向上させることができる決済端末装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の幾つかの態様は、決済端末本体とピンパッドとからなる決済端末装置であって、表示部と、言語データを記憶する言語データベースと、カードからデータを読み出すカードリーダと、前記カードリーダがカードから読み出したデータが示す国に対応する言語の言語データを前記言語データベースから読み出し、読み出した言語データで生成した画面を前記表示部に表示し、前記カードによる決済に失敗した場合には、その結果を特定言語及び前記国に対応する言語で表示する画面生成処理部と、を備えることを特徴とする決済端末装置である。
【0007】
また、本発明の他の態様の決済端末装置において、前記画面生成処理部は、前記国に対応する言語が複数ある場合には、前記複数の言語による言語データを選択可能に表示することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の他の態様の決済端末装置において、前記画面生成処理部は、前記国に対応する言語が前記言語データベースに登録されていない場合には、特定言語で表示することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の他の態様は、決済端末本体とピンパッドとからなる決済端末装置のコンピュータに、カードからデータを読み出すステップと、カードから読み出したデータが示す国に対応する言語の言語データを言語データベースから読み出し、読み出した言語データで生成した画面を表示部に表示し、前記カードによる決済に失敗した場合には、その結果を特定言語及び前記国に対応する言語で表示するステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、カード保有者が決済処理に関する内容を理解することができ、利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態における決済端末及びピンパッドの外観構成を示す正面図である。
図2】本実施形態における決済端末及ピンパッドの構成を示すブロック図である。
図3】本実施形態による決済端末及びピンパッドにおける決済処理時の動作の一例を示すシーケンス図である。
図4】本実施形態におけるピンパッドが表示する暗証番号入力画面の一例を示すイメージ図である。
図5】本実施形態による決済端末及びピンパッドにおいて表示言語を切り替える際の動作を説明するための図である。
図6】本実施形態における決済端末が表示する結果表示画面の一例を示すイメージ図である。
図7】本実施形態における決済端末及びピンパッドが実行する取引処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図において同一部分には同一符号を付している。
【0014】
図1は、本実施形態における決済端末1及びピンパッド2の外観構成を示す正面図である。図2は、本実施形態における決済端末1及びピンパッド2の構成を示すブロック図である。決済端末1とピンパッド2とは、専用の接続ケーブルにより接続されている。クレジットカードやデビットカード等の決済処理を実行する決済端末装置は、決済端末1とピンパッド2とからなる。
【0015】
決済端末1は、主に店員が操作する決済端末本体であり、クレジットカードやデビットカード等の決済に関する決済処理を実行する。例えば、決済端末1は、クレジットやデビットの売上、口座振替の受け付けや取り消し等の業務内容の選択、あるいは、取引金額等の取引内容の入力等を行う。図示するように、決済端末1は、言語データベース101と、画面データベース102と、画面生成処理部103と、画面タッチ検出部104と、表示部105と、ピンパッド通信処理部106と、言語環境記憶部107と、入力部108とを備える。
【0016】
言語データベース101は、決済端末1で使用可能な複数の言語それぞれに対応する言語データを記憶するデータベースである。画面データベース102は、表示部105に表示する画面の画面データを記憶するデータベースである。
【0017】
画面生成処理部103は、CPU(Central Processing Unit)を備え、決済端末1全体を制御する。また、画面生成処理部103は、画面データを画面データベース102から読み出し、言語データを言語データベース101から読み出し、読み出した画面データ及び言語データを合成して任意の言語環境の画面を生成する。そして、画面生成処理部103は、生成した画面を表示部105に転送して表示させる。また、画面生成処理部103は、決済端末1の表示部105に表示すべき画面とピンパッド2の表示部205に表示すべき画面について、それぞれの画面データベース102,202から読み出す画面データの管理及び決定も行っている。
【0018】
画面タッチ検出部104は、表示部105で押されたタッチ操作を検出し、検出したタッチ操作を画面生成処理部103に通知する。表示部105は、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等であり、画面生成処理部103から転送された画面を表示する。また、表示部105は、その表示画面にタッチパネルが設置されており、タッチ操作による入力を受け付ける。表示部105は、主に店員が操作する際に使用される。
【0019】
ピンパッド通信処理部106は、接続ケーブルを介してピンパッド2と通信する。例えば、ピンパッド通信処理部106は、画面生成処理部103から言語環境の変更を受け、ピンパッド2へ通知する。言語環境記憶部107は、現在使用している言語を示す言語環境を記憶する。言語環境記憶部107は、言語環境の変更時に書き換えられる。入力部108は、例えば、電源のオンオフをするための電源キー等の複数のキーを備え、入力を受け付ける。
【0020】
ピンパッド2は、カードからカードに関するカードデータを読み取り、読み取ったカードデータを決済端末1に送信するカードリーダである。また、ピンパッド2は、カード保有者によるカードの暗証番号(PIN)の入力を受け付ける。図示するように、ピンパッド2は、言語データベース201と、画面データベース202と、画面生成処理部203と、キー入力検出部204と、表示部205と、決済端末通信処理部206と、キーパッド207と、ICカード挿入検出処理部208と、ICカードリーダ部209と、磁気カードリーダ部210とを備える。
【0021】
言語データベース201は、ピンパッド2で使用可能な複数の言語それぞれに対応する言語データを記憶するデータベースである。ピンパッド2で使用可能な言語は、決済端末1で使用可能な言語と同一である。画面データベース202は、表示部205に表示する画面の画面データを記憶するデータベースである。
【0022】
画面生成処理部203は、CPU(Central Processing Unit)を備え、ピンパッド2全体を制御する。また、画面生成処理部203は、画面データを画面データベース202から読み出し、言語データを言語データベース201から読み出し、読み出した画面データ及び言語データを合成して任意の言語環境の画面を生成する。そして、画面生成処理部203は、生成した画面を表示部205に転送して表示させる。
【0023】
キー入力検出部204は、キーパッド207で押されたキーを検出し、画面生成処理部203へ通知する。表示部205は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等であり、画面生成処理部203から転送された画面を表示する。表示部205は、主にカード保有者が操作する際に使用される。
【0024】
決済端末通信処理部206は、接続ケーブルを介して決済端末1と通信する。キーパッド207は、ピンパッド2でデータ入力する数字キーである。例えば、キーパッド207は、アプリケーション番号やPINコード(暗証番号)など、カード保有者が入力する際に使用される。
【0025】
ICカード挿入検出処理部208は、ICカードリーダ部209にICカードが挿入されたことを検出する。ICカードリーダ部209は、ICカードと通信し、内部のカードデータを読み出すカードリーダである。磁気カードリーダ部210は、磁気カードと通信し、内部のカードデータを読み出すカードリーダである。
【0026】
また、図示するように、決済端末1の表示部105の方が、ピンパッド2の表示部205よりその表示領域が広い。
【0027】
次に、本実施形態による決済端末1及びピンパッド2における動作を説明する。通常、店員が操作する決済端末1は、店員が理解できる言語(例えば、日本語等)により画面を表示する。一方、カード保有者が操作することもあるピンパッド2は、カード保有者が決済端末1を頻繁に操作しない海外からの渡航者であっても容易に操作できるように、カード保有者が理解し易い言語でガイダンスを表示する。
【0028】
具体的には、ピンパッド2は、ICカードに搭載されているICチップ内に記憶されているカード発行会社の国コードに対応する言語でガイダンスを表示する。なお、当該国コードは、通常の決済処理において実行される、アプリケーションデータ読み出しのためのREAD RECORDコマンド応答に含まれる“Issuer Country Code”(Tag=5F28)に含まれているISO3166で規定される国コードである。例えば、国コード0392は日本であり、国コード0840はアメリカであり、国コード0156は中国である。
【0029】
図3は、本実施形態によるピンパッド2における決済処理時の動作の一例を示すシーケンス図である。
まず、ピンパッド2は、挿入されたICカードに対して、アプリケーション選択のためのSELECTコマンドを送信する(ステップS1)。ICカードは、SELECTコマンドに対するSELECTコマンド応答をピンパッド2に送信する(ステップS2)。
【0030】
続いて、ピンパッド2は、アプリケーション起動のためのGET PROCESSING OPTIONコマンドをICカードに送信する(ステップS3)。ICカードは、GET PROCESSING OPTIONコマンドに対するGET PROCESSING OPTIONコマンド応答をピンパッド2に送信する(ステップS4)。
【0031】
続いて、ピンパッド2は、アプリケーションデータ読み出しのためのREAD RECORDコマンドをICカードに送信する(ステップS5)。ICカードは、READ RECORDコマンドに対するREAD RECORDコマンド応答をピンパッド2に送信する(ステップS6)。
【0032】
ピンパッド2は、READ RECORDコマンド応答に含まれる“Issuer Country Code”(Tag=5F28)に含まれる国コードを読み出す。当該国コードの読み出しは、通常の決済処理の中で行われるため、特別な追加処理や手順は不要である。
【0033】
決済端末1の画面生成処理部103は、ピンパッド2がICカードから読み出した国コードに対応する言語を言語データベース101が記憶する言語データに基づいて決定し、決定した言語を示す言語環境を言語環境記憶部107に書き込む。そして、画面生成処理部103は、決定した言語環境に対応する言語データを言語データベース101から読み出し、画面データを画面データベース102から読み出し、読み出した言語データと画面データとを合成して画面を生成する。そして、画面生成処理部103は、生成した画面を表示部105に表示する。これにより、ICカードから読み出した国コードに対応する言語で画面が表示される。また、画面生成処理部103は、ピンパッド通信処理部106を介して、決定した言語環境をピンパッド2に通知する。
【0034】
ピンパッド2の画面生成処理部203は、決済端末1から通知された言語環境に対応する言語データを言語データベース201から読み出し、画面データを画面データベース202から読み出し、読み出した言語データと画面データとを合成して画面を生成する。そして、画面生成処理部203は、生成した画面を表示部205に表示する。
【0035】
図4は、本実施形態におけるピンパッド2が表示する暗証番号入力画面の一例を示すイメージ図である。暗証番号入力画面は、カード保有者に対してピンパッド2にICカードの暗証番号の入力を促す画面である。
【0036】
図4(A)は、画面に表示する表示言語が日本語である暗証番号入力画面である。図4(B)は、表示言語が英語である暗証番号入力画面である。例えば、ピンパッド2は、通常時には、日本語で暗証番号入力画面を表示部205に表示する。一方、ピンパッド2は、ICカードから読み出した国コードがアメリカを示す場合には、当該国コードに対応する言語である英語で暗証番号入力画面を表示部205に表示する。
【0037】
本例では、表示言語が英語である暗証番号入力画面において、暗証番号の入力を促すガイダンス「暗証番号入力」が「Enter the PIN code.」に、「数字」が「Num」に、「削除」が「DEL」に、「確定」が「OK」に、というように英語表示に切り替わっている。
【0038】
このように、ピンパッド2の表示言語をICカードが保有する国コードに対応する言語に切り替えることにより、ガイダンス(決済処理に関する内容)をカード保有者が理解し易い言語で表示することができ、利便性が向上する。
【0039】
また、決済端末1の画面生成処理部103及びピンパッド2の画面生成処理部203は、ICカードが保有する国コードに対応する言語が複数ある場合には、画面に表示する表示言語を所定時間毎に切り替える。
【0040】
図5は、本実施形態によるピンパッド2において表示言語を切り替える際の動作を説明するための図である。本図に示す例では、国コードが中国を示しており、対応する言語が、北京語、広東語、上海語等、複数ある場合の動作を示している。画面生成処理部103及び画面生成処理部203は、所定時間毎に対応する複数の言語を切り替えて画面を表示する。本例では、画面生成処理部103及び画面生成処理部203は、まず、表示言語が北京語である画面を表示し、その所定時間後に、表示言語が広東語である画面を表示し、その所定時間後に、表示言語が上海語である画面を表示している。
【0041】
ピンパッド2は、カード保有者が読み取り可能な言語で表示が行われた時点で切り替えを停止するためのユーザ操作の入力を受け付ける。例えば、画面生成処理部103及び画面生成処理部203は、キーパッド207にある所定のキーが入力を受け付けた場合に、表示言語の切り替えを停止する。そして、決済端末1の画面生成処理部103は、切り替えを停止した時点の表示言語を言語環境とし、言語環境記憶部107に書き込む。また、画面生成処理部103は、ピンパッド通信処理部106を介して、決定した言語環境をピンパッド2に通知する。ピンパッド2の画面生成処理部103は、決済端末1から通知された言語環境でその後の画面を生成して表示する。
【0042】
また、決済端末1の画面生成処理部103は、ICカードが保有する国コードに対応する言語が言語データベース101に登録されていない場合には、予め設定しておいた特定言語(例えば、英語や日本語など)を画面に表示する表示言語とし、当該特定言語を示す言語環境を言語環境記憶部107に書き込む。また、画面生成処理部103は、ピンパッド通信処理部106を介して、決定した言語環境をピンパッド2に通知する。
【0043】
また、決済端末1の画面生成処理部103は、カードによる決済処理に失敗した場合には、その結果及び理由を店員向けの日本語と、カード保有者向けの言語とで画面に表示する。カード保有者向けの言語は、ICカードが保有する国コードに対応する言語(言語環境記憶部107が記憶する言語環境)である。店員は日本語表示で失敗理由を把握した後、本画面をカード保有者に提示することで、カード保有者へ決済処理が失敗となった状況を容易に伝えることが可能となる。また、ピンパッド2の表示部205よりも表示領域の広い決済端末1の表示部105に表示することにより、より詳細な情報を提示することができる。
【0044】
図6は、本実施形態における決済端末1が表示する結果表示画面の一例を示すイメージ図である。画面生成処理部103は、暗証番号に誤りがあるためにICカードによる決済処理が失敗した際に、当該結果表示画面を表示する。
【0045】
図示する例では、カード保有者向けの言語は英語である。本例では、結果表示画面には、決済処理が失敗した理由が店員向けの日本語表示「暗証番号誤りにより決済処理が失敗しました。再度実行しますか?」と、カード保有者向けの英語表示「By an input error of the password,transcation processing failed.Would you like to try again?」とで表示されている。
【0046】
また、当該結果表示画面では、状況の伝達に加えて、再度実行するか否かを問うており、再度実行することを入力するためのYesボタンと、実行しないことを入力するためのNoボタンとが、英語で表示されている。よって、カード保有者は、YesボタンまたはNoボタンを押下することにより、その後の挙動を決定することができる。なお、エラー発生時には、カード保有者に通知する内容のほかに、エラーの対処方法(エラー番号や各種連絡先等)等の店員に通知したい情報がある場合がある。その場合には、決済端末1は、日本語及びカード保有者向けの言語でカード保有者に通知する内容を表示するとともに、日本語のみで店員に通知する情報を表示してもよい。
【0047】
図7は、本実施形態における決済端末1及びピンパッド2が実行する取引処理の処理手順を示すフローチャートである。決済端末1及びピンパッド2は、クレジットカードによる決済をする際に、本図に示す処理を実行する。
【0048】
(ステップS101)決済端末1は、決済情報(例えば、支払金額、支払方法など)の入力を受け付ける。店員は、決済端末1に決済情報を入力する。その後、ステップS102の処理に進む。
【0049】
(ステップS102)ピンパッド2は、クレジットカードの挿入を受け付ける。店員もしくはカード保有者は、ICカードリーダ部209にクレジットカードを挿入する。その後、ステップS103の処理に進む。
【0050】
(ステップS103)ピンパッド2の画面生成処理部203は、ICカードリーダ部209に挿入されたクレジットカードからカードデータを読み出して、国コードを取得する。その後、ステップS104の処理に進む。
【0051】
(ステップS104)ピンパッド2の画面生成処理部203は、言語データベース201を参照して、国コードに対応した言語が使用可能か否かを判定する。使用可能な言語が1つに特定されると画面生成処理部203が判定した場合には、ステップS105の処理に進む。また、複数言語が使用可能であると画面生成処理部203が判定した場合には、ステップS106の処理に進む。また、使用可能な言語がないと画面生成処理部203が判定した場合には、ステップS108の処理に進む。
【0052】
(ステップS105)ピンパッド2の画面生成処理部203は、国コードに対応した言語での暗証番号入力画面を表示部205に表示する。その後、ステップS109の処理に進む。
【0053】
(ステップS106)ピンパッド2の画面生成処理部203は、国コードに対応した言語を特定時間毎に切り替えながら暗証番号入力画面を表示部205に表示する。その後、ステップS107の処理に進む。
(ステップS107)ピンパッド2の画面生成処理部203は、ユーザが認識できる言語で画面が表示された際に、所定のユーザ操作を受け付けることにより言語の切り替えを停止する。その後、ステップS109の処理に進む。
【0054】
(ステップS108)ピンパッド2の画面生成処理部203は、予め設定した言語(例えば、日本語や英語など)で暗証番号入力画面を表示部205に表示する。その後、ステップS109の処理に進む。
【0055】
(ステップS109)ピンパッド2は、暗証番号の入力を受け付ける。カード保有者は、暗証番号をキーパッド207から入力する。その後、ステップS110の処理に進む。
【0056】
(ステップS110)決済端末1は、店員の操作により決済処理を開始する。その後、ステップS111の処理に進む。
(ステップS111)決済端末1及びピンパッド2は、決済処理を実施する。その後、ステップS112の処理に進む。
【0057】
(ステップS112)決済端末1は、決済処理の結果が成功であるか失敗であるかを判定する。成功であると決済端末1が判定した場合には、ステップS113の処理に進む。また、失敗であると決済端末1が判定した場合には、ステップS115の処理に進む。
【0058】
(ステップS113)決済端末1の画面生成処理部103は、決済処理の結果である取引結果を示す画面を表示部105に表示する。その後、ステップS114の処理に進む。
(ステップS114)決済端末1は、取引結果を示す伝票を例えば外部のプリンタに印字させる。店員は、プリンタから出力された伝票の控えをカード保有者に渡す。その後、処理を終了する。
【0059】
(ステップS115)決済端末1は、取引結果を日本語と、国コードに対応する言語とで表示する結果表示画面を表示部105に表示する。店員は、日本語で表示された取引結果を確認した後、表示部105をカード保有者に提示する。カード保有者は、国コードに対応するカード保有者向けの言語で表示された取引結果により、状況を把握することができる。その後、処理を終了する。
【0060】
上述したとおり、本実施形態では、決済端末1は、表示部105と、言語データを記憶する言語データベース101と、ピンパッド2がカードから読み出したデータが示す国に対応する言語の言語データを言語データベース101から読み出し、読み出した言語データで生成した画面を表示部105に表示する画面生成処理部103とを備える。また、ピンパッド2は、表示部205と、言語データを記憶する言語データベース201と、カードからデータを読み出すICカードリーダ部209と、ICカードリーダ部209がカードから読み出したデータが示す国に対応する言語の言語データを言語データベース201から読み出し、読み出した言語データで生成した画面を表示部205に表示する画面生成処理部203とを備える。
【0061】
これにより、カード保有者が理解できる言語に合わせた表示に切り替えることができ、利便性を向上させることができる。よって、通常、カード決済を頻繁に利用しないカード保有者に対しても、理解し易い言語に切り替えてガイダンスを表示することができ、カード保有者が容易に操作することが可能となる。また、カード内に記憶されている国コードを用いて自動的に表示言語を決定しているため、表示言語を特定するための特別な追加操作が不要である。
【0062】
また、画面生成処理部103及び画面生成処理部203は、国に対応する言語が複数ある場合には、画面に表示する言語を所定時間毎に切り替える。これにより、国に対応する言語が複数ある場合であっても、当該複数の言語を切り替えて表示することにより、カード保有者が理解し易い言語でガイダンスを表示することができる。
【0063】
また、画面生成処理部103及び画面生成処理部203は、国に対応する言語が登録されていない場合には、特定言語で表示する。これにより、例えば、特定言語を英語とすることにより、海外からの渡航者に対して日本語より理解し易い英語でガイダンスを表示することができる。
【0064】
また、画面生成処理部103及び画面生成処理部203は、カードによる決済に失敗した場合には、その結果を特定言語及び国に対応する言語で表示する。これにより、例えば、特定言語を日本語とすることにより、店員は日本語により状況を確認することができる。一方、カード保有者は、理解し易い言語で結果を読むことができるため、状況を理解し易くなり、状況を説明する店員の負担も減少する。
【0065】
なお、上述した実施形態における決済端末1又はピンパッド2が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0066】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0067】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0068】
例えば、上述した実施形態では、決済端末1とピンパッド2とが個別の装置である場合について説明したが、決済端末1とピンパッド2とが一体となった決済端末装置であってもよい。
【0069】
また、上述した実施形態では、決済端末1及びピンパッド2の表示言語をカードが保有する国コードに対応する言語に切り替えているが、例えば、ピンパッド2のみの表示言語を切り替え、決済端末1の表示言語は特定言語(例えば、日本語)のままであってもよい。
【0070】
例えば、上述した実施形態では、カードによる決済処理に失敗した場合には、ガイダンス(その結果及びその理由)を店員向けの日本語とカード保有者向けの言語とで決済端末1に表示しているが、これに限らず、ピンパッド2に表示してもよい。例えば、ガイダンスの長さを短くする、或いは、ピンパッド2の表示部205の表示領域を広くすることにより、カードによる決済処理に失敗した際のガイダンスをピンパッド2に表示可能である。ピンパッド2にガイダンスを表示することにより、ピンパッド2のみが言語データベース201を備えていればよくなる。すなわち、決済端末1は言語データベース101を備える必要がなくなり、構成を簡素化することができる。また、このようなピンパッド2であれば、海外からの渡航者等に対応できる決済の仕組みが、決済端末1を選ばずに実現することができる。
【0071】
また、上述した実施形態では、決済端末1及びピンパッド2は、ICカードが保有する国コードに対応する言語が複数ある場合には、画面に表示する表示言語を所定時間毎に切り替えているが、これに限らず、例えば、当該複数の言語の一覧を選択可能に表示する等、複数の言語による言語データを選択可能に表示するものであればよい。
【0072】
また、上述した実施形態では、ピンパッド2に挿入されたカードがICカードである場合について説明したが、カードは磁気カードであってもよい。
【符号の説明】
【0073】
1・・・決済端末、2・・・ピンパッド、101・・・言語データベース、102・・・画面データベース、103・・・画面生成処理部、104・・・画面タッチ検出部、105・・・表示部、106・・・ピンパッド通信処理部、107・・・言語環境記憶部、108・・・入力部、201・・・言語データベース、202・・・画面データベース、203・・・画面生成処理部、204・・・キー入力検出部、205・・・表示部、206・・・決済端末通信処理部、207・・・キーパッド、208・・・ICカード挿入検出処理部、209・・・ICカードリーダ部、210・・・磁気カードリーダ部
図1
図2
図3
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図5
図6
図7