【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるタイヤは回転軸を有する。このタイヤは、車両リムに取り付けられる伸長不能な環状の2つのビード構造と、少なくとも1つの補強されたプライを有し、2つのビード構造の周りに巻かれたカーカス状構造と、カーカス状構造の半径方向外側に配置されたトレッドと、半径方向におけるカーカス状構造とトレッドとの間に配置されたシアバンド構造とを含む。2つのビード構造は、ティアドロップフレーム構造とティアドロップフレーム構造によって画定される複数のオープンセルとを含む少なくとも1つの三次元織物層を含む。
【0007】
このタイヤの別の態様によれば、各オープンセルは、軸線方向に延びる織物壁によって維持される。
【0008】
このタイヤのさらに別の態様によれば、各オープンセルは、軸線方向に延びる織物製楕円形部材によって維持される。
【0009】
このタイヤのさらに別の態様によれば、各オープンセルは、軸線方向に延びる織物製三角形部材によって維持される。
【0010】
このタイヤのさらに別の態様によれば、ティアドロップフレーム構造は、940/1dtexポリアラミドの複数の経糸と1220/1dtexレーヨンの複数の横糸とを有する。
【0011】
このタイヤのさらに別の態様によれば、各経糸は、密度が14EPI(EPIは25.4mm当たりの本数を示す単位)であり、各横糸は密度が12EPIである。
【0012】
このタイヤのさらに別の態様によれば、ティアドロップフレーム構造は、密度が14EPIの複数の経糸と密度が12EPIの複数の横糸とを有する。
【0013】
このタイヤのさらに別の態様によれば、タイヤは空気入りタイヤである。
【0014】
このタイヤのさらに別の態様によれば、タイヤは非空気入りタイヤである。
【0015】
このタイヤのさらに別の態様によれば、織物はオープンウィーブ構造を有する。
【0016】
このタイヤのさらに別の態様によれば、オープンウィーブ構造の外側縁部は、前記オープンウィーブ構造の半径長さ方向に連続した経糸の対を有する。
【0017】
このタイヤのさらに別の態様によれば、オープンウィーブ構造上には、接着促進剤がさらに配置される。
【0018】
このタイヤのさらに別の態様によれば、織物は、オープンウィーブテープの2つ以上の層を有する。
【0019】
このタイヤのさらに別の態様によれば、織物は、それぞれに異なる材料の少なくとも2つの繊維の経糸を含む。
【0020】
このタイヤのさらに別の態様によれば、シアバンド構造はベルト構造である。
定義
「エイペックス」または「ビードフィラーエイペックス」は、ビードコアの半径方向上方および各プライと各折り返しプライとの間に配置された弾性フィラーを意味する。
【0021】
「軸線方向の」および「軸線方向に」は、タイヤの回転軸に平行な各ラインまたは各方向を意味する。
【0022】
「ビード」または「ビードコア」は一般に、リムへのタイヤの保持に関連する各半径方向内側ビードの環状の引張り部材を有するタイヤの部分を意味し、各ビードは、プライコードによって覆われ、フリッパ、チッパ、エイペックスまたはフィラー、トウガードおよびチェーファーなどの、他の補強部材を有する場合も有さない場合もある。
【0023】
「カーカス」は、各プライの上方のベルト構造、トレッド、アンダートレッド以外であり、各ビードを含むタイヤ構造を意味する。
【0024】
「ケーシング」は、カーカス、ベルト構造、ビード、各サイドウォール、ならびにトレッドおよびアンダートレッドを除くタイヤの他のすべての構成部材、すなわち、タイヤ全体を意味する。
【0025】
「チッパ」は、ビード領域に配置され、機能が、ビード領域を補強し、サイドウォールの半径方向において最も内側の部分を安定化することである、織物製または鋼製コードの狭いバンドを指す。
【0026】
「周方向の」は、軸線方向に垂直な環状のトレッドの表面の周囲に沿って延びる円形の各ラインまたは各方向を意味し、断面図において見たときに半径がトレッドの軸線方向湾曲を画定する互いに隣接する数組の円形曲線の方向を指す。
【0027】
「コード」は、プライおよびベルトを補強するための各繊維を含む補強ストランドの1つを意味する。
【0028】
「赤道面」は、タイヤの回転方向に垂直であり、タイヤのトレッドの中心を通過する平面、すなわち、トレッドの周方向中心線を含む平面を意味する。
【0029】
「フリッパ」は、強度を確保し、ビードワイヤをタイヤ本体に結合するための、ビードワイヤの周りの補強織物を指す。
【0030】
「ゲージ」は概して、測定値、具体的には厚さを指す。
【0031】
「インナーライナ」は、チューブレスタイヤの内面を形成し、タイヤ内に膨張流体を閉じ込めるエラストマまたは他の材料の1つまたは2つ以上の層を意味する。
【0032】
「編み」は、経編および横編などの、針またはワイヤによって1本または2本以上の糸の一連のループを連結させることによって作製することのできる構造を意味する。
【0033】
「横方向」は、軸線方向に平行な方向を意味する。
【0034】
「標準荷重」は、タイヤの使用条件についての然るべき標準化機構によって決められた特定の設計空気圧および荷重を意味する。
【0035】
「プライ」は、ゴムによって被覆され、半径方向に配置されるかまたは場合によっては互いに平行に配置されたコードのコード補強層を意味する。
【0036】
「ラジアル(半径方向の)」および「半径方向に」は、半径方向においてタイヤの回転軸に向かうかまたはタイヤの回転軸から離れる方向を意味する。
【0037】
「ラジアルプライ構造」は、少なくとも1つのプライが、タイヤの赤道面に対して65°から90°の間の角度に向けられた補強コードを有する、1つまたは2つ以上のカーカスプライを意味する。
【0038】
「ラジアルプライタイヤ」は、ビードからビードヘ延びる少なくとも1つのプライコードがタイヤの赤道面に対して65°から90°の間の各コード角度に配置された、ベルトが巻かれるかまたは周方向に制限された空気入りタイヤを意味する。
【0039】
「断面高さ」は、タイヤの赤道面における呼称リム直径からタイヤの外径までの半径方向距離を意味する。
【0040】
「断面幅」は、ラベル、装飾部材、または保護バンドに起因するサイドウォールの隆起を除く、タイヤが標準圧力において24時間にわたって、無荷重で膨張させられたときおよびその後に、タイヤの軸線に平行な、タイヤの各サイドウォールの外部間の最大直線距離を意味する。
【0041】
「サイドウォール」は、トレッドとビードとの間のタイヤの部分を意味する。
【0042】
「三次元スペーサ構造」は、2つの外側織物層から構成された三次元構造を意味し、この構造では、各織物層が、第1および第2の方向に延びる補強部材(糸とフィラメントと繊維と織物のうちの少なくとも1つ)を有し、補強部材(糸とフィラメントと繊維と織物のうちの少なくとも1つなど)によって互いに連結された2つの外側層、または他の各編み層が、定められた第3の方向に延びる。「オープン」三次元スペーサ構造は、第1の織物層と第2の織物層を連結する個々のパイル繊維または補強部材によって構成される。「クローズ」三次元構造は、第1の層と第2の層を連結する織物パイルを利用する。
【0043】
「トウガード」は、各ビードのタイヤ軸線方向内側の周方向に配置された弾性リム接触部を指す。
【0044】
「トレッド幅」は、タイヤの回転軸を含む平面内のトレッド面のアーク長を意味する。
【0045】
「折り返し端部」は、プライによって周囲を覆われる各ビードから上向き(すなわち、半径方向外側)に曲がったカーカスプライの部分を意味する。
【0046】
「織り」は、互いに直角に交差してバスケットのような地の目を形成する複数の糸によって作製される構造を意味する。
【0047】
本発明の構造、動作、および利点は、以下の説明を添付の図面とともに検討したときにより明らかになろう。