(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記処理手段は、組織階層に従って、前記会計数値及び前記非会計数値を含む予算数値の集計を行い、前記予算元帳による予算集計値と予め登録された予算編成目標値との差を算出し、前記差がゼロ以上であるか否かを照合する集計値照合検証部をさらに備えており、
前記集計値照合検証部は、前記差がゼロ以上ではなく不照合であると判断された場合、入力された予算値の修正を促すように構成され、前記差がゼロ以上であり不照合ではない
と判断された場合、前記予算集計値を予算報告書に転記することを特徴とする請求項1又は2に記載の予算会計システム。
前記予算仕訳伝票は、会計数値、資金収支及び非会計数値の3種類を有し、前記非会計数値の予算科目として、販売数量(個数)科目と、数量増加原因科目と、数量減少原因科目とを含むように構成され、
前記予実差異原因振替仕訳伝票は、前記非会計数値の科目として、予実差異勘定科目と、予実差異原因勘定科目とを含むように構成され、
前記着地予想に関する仕訳伝票は、前記非会計数値の科目として、着地予想修正勘定科目と、着地予想修正原因科目とを含むように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の予算会計システム。
コンピュータを、組織階層に従って、前記会計数値及び前記非会計数値を含む予算数値の集計を行い、前記予算元帳による予算集計値と予め登録された予算編成目標値との差を算出し、前記差がゼロ以上であるか否かを照合する集計値照合検証部として機能させ、当該集計値照合検証部は、前記差がゼロ以上ではなく不照合であると判断された場合、入力された予算値の修正を促すように構成され、前記差がゼロ以上であり不照合ではないと判断された場合、前記予算集計値を予算報告書に転記する処理を実行させるように構成したことを特徴とする請求項6に記載の予算会計プログラム。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の一実施形態における予算会計システムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】
図1に示した予算会計システムにおける主な処理内容を示すフローチャートである。
【
図3】
図1に示した予算会計システムにおける予算関連書類作成の主な処理内容を示すフローチャートである。
【
図4】
図1に示した予算会計システムにおける情報登録の主な内容を示すフローチャートである。
【
図5】組織階層構造の例及び階層単位で集計する説明図である。
【
図6A】予算編成方針登録例(実計推移)を示す図である。
【
図6B】予算編成方針登録例(目標分配)を示す図である。
【
図6C】予算編成方針登録例(計上集計)を示す図である。
【
図6D】予算編成方針登録例(アクションプラン)を示す図である。
【
図7】予算編成スケジュールの例を概略的に示す図である。
【
図8】入力シートの構成例を概略的に示す図である。
【
図9A】会計数値の予算仕訳伝票(計上伝票)の構成例(その1)を概略的に示す図である。
【
図9B】会計数値の予算仕訳伝票(計上伝票)の構成例(その2)を概略的に示す図である。
【
図10A】会計数値の予算仕訳伝票(決済伝票)の構成例(その1)を概略的に示す図である。
【
図10B】会計数値の予算仕訳伝票(決済伝票)の構成例(その2)を概略的に示す図である。
【
図11A】会計数値の予算仕訳伝票(資金収支伝票)の構成例(その1)を概略的に示す図である。
【
図11B】会計数値の予算仕訳伝票(資金収支伝票)の構成例(その2)を概略的に示す図である。
【
図12A】非会計数値の予算仕訳伝票(販売個数)の構成例(その1)を概略的に示す図である。
【
図12B】非計数値の予算仕訳伝票(販売個数)の構成例(その2)を概略的に示す図である。
【
図13A】予算元帳(売上高)の例を概略的に示す図である。
【
図13B】予算元帳(売掛金高)の例を概略的に示す図である。
【
図13C】予算元帳(仮受消費税等)の例を概略的に示す図である。
【
図13D】予算元帳(現金及び預金)の例を概略的に示す図である。
【
図13E】予算元帳(資本金)の例を概略的に示す図である。
【
図13F】予算元帳(繰越利益剰余金)の例を概略的に示す図である。
【
図14A】予算元帳(非会計数値−非会計数値増減)の例(その1)を概略的に示す図である。
【
図14B】予算元帳(非会計数値−非会計数値増減)の例(その2)を概略的に示す図である。
【
図15】予算編成目標値と予算集計値との照合の定義を説明する図である。
【
図17】予算損益計算書の例を概略的に示す図である。
【
図18】予算株主資本等変動計算書の例を概略的に示す図である。
【
図19】予算貸借対照表の例を概略的に示す図である。
【
図20】予算比較貸借対照表の例を概略的に示す図である。
【
図21A】予算キャシュ・フロー計算科目への組み替え伝票の例を概略的に示す図である。
【
図21B】予算キャシュ・フロー計算科目への組み替え伝票の例を概略的に示す図である。
【
図21C】予算キャシュ・フロー計算科目への組み替え伝票の例を概略的に示す図である。
【
図21D】予算キャシュ・フロー計算科目への組み替え伝票の例を概略的に示す図である。
【
図21E】予算キャシュ・フロー計算科目への組み替え伝票の例を概略的に示す図である。
【
図22】予算キャシュ・フロー計算書の例を概略的に示す図である。
【
図23A】予算財務諸表(資本金科目)の整合性チェックを行うための予算照合伝票(その1)を概略的に示す図である。
【
図23B】予算財務諸表(資本金科目)の整合性チェックを行うための予算照合伝票(その2)を概略的に示す図である。
【
図24A】予算財務諸表(繰越利益剰余金科目)の整合性チェックを行うための予算照合伝票(その1)を概略的に示す図である。
【
図24B】予算財務諸表(繰越利益剰余金科目)の整合性チェックを行うための予算照合伝票(その2)を概略的に示す図である。
【
図25A】予算財務諸表(純資産合計科目)の整合性チェックを行うための予算照合伝票(その1)を概略的に示す図である。
【
図25B】予算財務諸表(純資産合計科目)の整合性チェックを行うための予算照合伝票(その2)を概略的に示す図である。
【
図26A】予算財務諸表(税引前当期純利益科目)の整合性チェックを行うための予算照合伝票(その1)を概略的に示す図である。
【
図26B】予算財務諸表(税引前当期純利益科目)の整合性チェックを行うための予算照合伝票(その2)を概略的に示す図である。
【
図27A】予算月次資金計画書の例を概略的に示す図である。
【
図27B】予算月次資金計画書の例を概略的に示す図である。
【
図28】予算月次損益計算書を概略的に示す図である。
【
図29A】予算月次キャシュ・フロー計算書(その1)を概略的に示す図である。
【
図29B】予算月次キャシュ・フロー計算書(その2)を概略的に示す図である。
【
図30】外部報告書用の累積伝票の例を概略的に示す図である。
【
図32】予算会議資料の例を概略的に示す図である。
【
図33】次年度予算作成の際に、年度更新の例を概略的に示す図である。
【
図34】
図1に示した予算会計システムにおける予実管理関連書類作成の主な処理内容を示すフローチャートである。
【
図35】予実差異計算表の構成例を概略的に示す図である。
【
図36A】経過月4月の予実差異原因振替仕訳伝票(売上高)の構成例を概略的に示す図である。
【
図36B】経過月5月の予実差異原因振替仕訳伝票(売上高)の構成例を概略的に示す図である。
【
図37A】経過月4月の予実差異原因振替仕訳伝票(販売数量)の構成例を概略的に示す図である。
【
図37B】経過月5月の予実差異原因振替仕訳伝票(販売数量)の構成例を概略的に示す図である。
【
図38A】経過月4月の予実差異原因振替仕訳伝票(累積平均販売単価)の構成例を概略的に示す図である。
【
図38B】経過月5月の予実差異原因振替仕訳伝票(累積平均販売単価)の構成例を概略的に示す図である。
【
図39A】経過月4月の予実差異原因勘定元帳(売上高)の例を概略的に示す図である。
【
図39B】経過月4〜5月の予実差異原因勘定元帳(売上高)の例を概略的に示す図である。
【
図40A】経過月4月の予実差異原因勘定元帳(販売数量)の例を概略的に示す図である。
【
図40B】経過月4〜5月の予実差異原因勘定元帳(販売数量)の例を概略的に示す図である。
【
図41A】経過月4月の予実差異原因勘定元帳(累積平均販売単価)の例を概略的に示す図である。
【
図41B】経過月4〜5月の予実差異原因勘定元帳(累積平均販売単価)の例を概略的に示す図である。
【
図42】
図1に示した予算会計システムにおける着地予想関連書類作成の主な処理内容を示すフローチャートである。
【
図43A】経過月4月の月次実績表(損益計算書)の例を概略的に示す図である。
【
図43B】経過月4〜5月の月次実績表(損益計算書)の例を概略的に示す図である。
【
図44A】経過月4月の見込入力シートの例を概略的に示す図である。
【
図44B】経過月4〜5月の見込入力シートの例を概略的に示す図である。
【
図45A】4月末時点の月次見込表(売上高)の例を概略的に示す図である。
【
図45B】5月末時点の月次見込表(売上高)の例を概略的に示す図である。
【
図46A】4月末時点の着地見込財務諸表(損益計算書)の例を概略的に示す図である。
【
図46B】5月末時点の着地見込財務諸表(損益計算書)の例を概略的に示す図である。
【
図47A】4月末時点の着地見込差異計算表(売上高)の例を概略的に示す図である。
【
図47B】5月末時点の着地見込差異計算表(売上高)の例を概略的に示す図である。
【
図48A】4月末時点の着地予想修正理由振替仕訳伝票(売上高)の例を概略的に示す図である。
【
図48B】5月末時点の着地予想修正理由振替仕訳伝票(売上高)の例を概略的に示す図である。
【
図49A】4月末時点の着地予想修正理由勘定元帳(売上高)の例を概略的に示す図である。
【
図49B】5月末時点の着地予想修正理由勘定元帳(売上高)の例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係る予算会計システム、プログラム及び記録媒体の実施形態を、図を参照して説明する。
【0027】
図1は本発明の予算会計システム100の構成の一例を示している。同図に示すように、予算会計システム100は、表示手段10と、送信手段20と、受信手段30と、入力手段40と、出力手段50と、記憶手段60と、処理手段70と、制御手段80とを備えるコンピュータから構成されている。
【0028】
表示手段21は、CRT(Cathode−Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)、ELディスプレイ(Electroluminescence Display)等からなり、文字又は画像から構成されたメッセージ情報等を表示するように構成されている。
【0029】
送信手段20は、通信ネットワークを介して、入力提示情報、修正を促す画面のデータ等を情報端末に送信するように構成されている。また、送信手段20は、作成された予算会計書類のデータを送信するように構成しても良い。
【0030】
受信手段30は、例えば、社内各部署から入力された必要な情報を、通信ネットワークを介して受信するように構成されている。この受信手段30により取得した情報は、記憶手段60に記憶される。
【0031】
入力手段40は、キーボード又はタッチパネル等を含んでおり、処理動作開始指令、予算関連情報、数値、及び必要な訂正情報等を入力するためのものである。なお、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、CDROM(コンパクトディスク)、MO(光磁気ディスク)、DVD(デジタルビデオディスク)などの媒体の読み取り装置を入力手段40として格納した情報を読み取り、入力するように利用してもよい。
【0032】
出力手段50は、作成された書類等を表示手段10、記憶手段60、若しくは送信手段20に出力するか、又はプリンタに出力して、紙等に印刷するように構成されている。
【0033】
記憶手段60は、ハードデスク(HDD)、並びにRAM及びROMのメモリから主として構成される。記憶手段60には、制御用プログラム61以外に、予算会計を行うためのプログラム62、予算会計、予実管理及び着地予想管理に関連するデータベース63等の情報が格納されている。
【0034】
データベース63は、第1のデータベースとしての顧客データ(予算数値)63aと、会社登録部63bと、予算期間登録部63cと、組織階層登録部63dと、相手先登録部63eと、製品登録部63fと、決済条件登録部63gと、予算科目登録部63hと、予算編成方針登録部63iと、予算スケジュール登録部63jと、第2のデータベースとしての顧客データ(実績数値)63kと、第3のデータベースとしての顧客データ(見込数値)63lと、摘要(文書)登録部63mとを備えている。また、データベース63は、各処理段階の結果を保存することができる。なお、このデータベース63には、予算数値を入力するための入力シート、予算数値を処理するための仕訳伝票、予算元帳、予算試算表、予算財務諸表、予算報告書、予実差異計算表、予実差異原因の振替仕訳伝票、予実差異原因勘定元帳、予算元帳月次実績表、見込入力シート、月次見込表、着地見込財務諸表、着地見込差異計算表、着地予想差異理由の振替仕訳伝票、着地予想差異理由勘定元帳等のフォーマットが予め記憶されている。
【0035】
処理手段70は、入力シートを形成する入力シート作成部701と、入力シートに入力された会計数値及び非会計数値を予め登録された計算ルールで計算し予算仕訳伝票等の仕訳伝票を作成する仕訳伝票作成部702と、仕訳伝票の借方合計と貸方合計の差が0(ゼロ)であるか否かを照合する仕訳照合検証部703と、予算仕訳伝票のデータを転記し予算元帳等の元帳を作成する元帳作成部704と、予算元帳から必要なデータを転記し予算試算表等を作成する試算表作成部705と、予算試算表に基づいて予算財務諸表等の財務諸表を作成する財務諸表作成部706と、予算財務諸表及び予算元帳から所定のデータを抽出し予算報告書に転記し予算報告書等の報告書を作成する報告書作成部707と、組織階層に従って、会計数値及び非会計数値を含む予算数値の集計を行い、予算元帳による予算集計値と予め登録された予算編成目標値との差を算出し、差が0(ゼロ)以上であるか否かを照合する集計値照合検証部708と、予算試算表に基づいて予算キャッシュ・フロー計算書等のキャッシュ・フロー計算書を作成するキャッシュ・フロー計算書作成部709と、予実差異計算部710と、予実差異仕訳伝票作成部711と、予実差異元帳作成部712と、経過月:月次実績表作成部713と、未経過月:月次見込表作成部714と、着地見込作成部715と、着地見込差異計算部716と、着地見込差異仕訳伝票作成部717と、着地見込差異元帳作成部718とを備えている。
【0036】
仕訳伝票作成部702は、予算仕訳伝票作成部702a、実績仕訳伝票作成部702b及び見込仕訳伝票作成部702cを有している。仕訳照合検証部73は、予算仕訳伝票が不照合であると判断された場合、不照合リストを表示させ、データの修正を促すように構成されている。元帳作成部704は、予算元帳作成部704a、実績元帳作成部704b及び見込元帳作成部704cを有している。試算表作成部705は、予算試算表作成部705a、実績試算表作成部705b及び見込試算表作成部705cを有している。財務諸表作成部706は、予算財務諸表作成部706a、実績財務諸表作成部706b及び見込財務諸表作成部706cを有している。報告書作成部707は、予算報告書作成部707a、実績報告書作成部707b及び見込報告書作成部707cを有している。集計値照合検証部708は、予算元帳による予算集計値と予め登録された予算編成目標値との差が0(ゼロ)以上ではなく不照合(不適正)であると判断された場合、入力された予算値の修正を促すように構成され、差が0(ゼロ)以上であり不照合はない(即ち、「適正」)と判断された場合、予算集計値を予算報告書に転記する。キャッシュ・フロー計算書作成部709は、予算キャッシュ・フロー計算書作成部709a、実績キャッシュ・フロー計算書作成部709b及び見込キャッシュ・フロー計算書作成部709cを有している。
【0037】
制御手段80は、CPU(Central Processing Unit)を備え、制御用プログラム61に従い、予算会計システム100の全体動作を制御するためのものである。
【0038】
以下、本実施形態の予算会計システム100を用いて予算作成を行う際の主な処理内容について、
図2〜49Bを参照して説明する。
【0039】
図2に示すように、予算会計システム100を用いて予算作成を行う際に、まず、入力手段40から予算作成機能が選択されたか否かを判断する(S1)。ここで、予算作成機能が選択されたと判断された場合(YESの場合)は、ステップS2で、予算関連書類を作成する(具体的な処理手順について、後述する
図3参照)。一方、予算作成機能が選択されていないと判断された場合(NOの場合)は、予算作成済みであるか否かを判断する(S3)。ここで、予算作成済みではないと判断された場合(NOの場合)はS1に戻り、上述した処理を繰り返す。一方、予算作成済みであると判断された場合(YESの場合)は、ステップS4で、予実管理機能が選択されたか否かを判断する。ここで、予実管理機能が選択されたと判断された場合(YESの場合)は、ステップS5で、予実管理関連書類を作成する(具体的な処理手順について、後述する
図34参照)。一方、ステップS4で予実管理機能が選択されていないと判断された場合(NOの場合)は、予実管理関連書類作成済みであるか否かを判断する(S7)。ここで、予実管理関連書類作成済みではないと判断された場合(NOの場合)はS1に戻り、上述した処理を繰り返す。一方、予実管理関連書類作成済みであると判断された場合(YESの場合)は、ステップS8で、着地予想機能が選択されたか否かを判断する。ここで、着地予想機能が選択されたと判断された場合(YESの場合)は、ステップS9で、着地予想関連書類を作成する(具体的な処理手順について、後述する
図42参照)。
【0040】
以下、本実施形態の予算会計システム100を用いて予算財務諸表、予算キャシュ・フロー計算書及び予算報告書、予算会議資料を作成する処理手順について、
図3〜
図32を参照して説明する。
図3は予算会計システム100を用いた場合予算に関連する書類作成の手順を示しており、
図4は予算会計システム100における予算に関連する情報登録の主な処理内容を示している。
図5は組織階層構造の例及び階層単位で集計するイメージを示している。
図6〜
図33は各処理段階でシステムにおいて生成され、表示手段21の画面において表示される伝票、書類の例を示している。
【0041】
図3及び
図4に示すように、予算会計システム100を用いて予算書類を作成する過程においては、まず、入力手段40又は各部署の情報端末から予算関連情報を入力し、データベース63に登録する(S10)。各部署の情報端末から予算関連情報を入力する場合は、通信ネットワークを介して予算会計システム100に送信される。
【0042】
ステップS10において、
図4に示すように、まず、予算会計を行う会社名を登録する(S101)。ここで、例えば、会社名:「株式会社スリー・シー・コンサルティング」(以下「3CC」とする)を入力し、データベース63の会社登録部63bに記憶する。次いで、予算期間を登録する(S102)。ここで、例えば、予算期間を第×1期「×××1年4月1日〜×××2年3月31日」を入力し、データベース63の予算期間登録部63cに記憶する。なお、予算期間を、(1)年度予算、(2)中期計画、(3)任意期間にすることはできる。
【0043】
次いで、組織階層を登録する(S103)。ここで、例えば、
図5に示すような組織階層をデータベース63の組織階層登録部63dに記憶する。この組織階層において、縦集計の範囲を任意設定できる。設定方法としては、
図5に示すような組織階層の画面において、各層の連結線部にカーソルを置き、右クリックで「集計範囲設定」を選択することができる。選択内容は、(1)一括縦集計(全て集計)、(2)一括集計解除(全て解除)、(3)個別集計設定:1)直下組織階層縦集計する。2)直下組織階層縦集計しない。集計が選択された連結線部に○が表示され、集計が解除された連結線部に×が表示される。なお、本実施形態において、10階層までに任意設定可能である。
【0044】
次いで、相手先(取引先)を登録する(S104)。ここで、例えば、「株式会社 甲社」、・・・、を入力し、データベース63の相手先登録部63eに記憶する。次いで、製品名を登録する(S105)。ここで、例えば、「A製品」、「B製品」、「C製品」、・・・、を入力し、データベース63の製品登録部63fに記憶する。次いで、相手先別の決済条件を登録する(S106)。ここで、例えば、相手先名:「株式会社 甲社」、科目:「売掛金」、決済条件:「売上計上月末締2カ月後振込入金」を入力し、データベース63の決済条件登録部63gに記憶する。
【0045】
次いで、予算科目を登録する(S107)。ここで、例えば、入力シート用予算科目、会計数値関連予算科目、資金収支関連予算科目及び非会計数値関連科目を予め保存された予算科目マスタから読み出し、登録画面に入力し、入力した内容をデータベース63の予算科目登録部63hに記憶する。
【0046】
入力シート用予算科目として、下記内容が登録される。
列科目:
「表示単位」、「4月」、「5月」、「6月」、「第1四半期計」、「7月」、「8月」、「9月」、「第2四半期計」、「上期計」、「10月」、「11月」、「12月」、「第3四半期計」、「1月」、「2月」、「3月」、「第4四半期計」、「下期計」、「通期計」。
行科目:
「平均販売単価」、「月次販売数量」、「月次売上高」
【0047】
会計数値関連予算科目は、予算貸借対照表、予算損益計算書等を作成するための予算仕訳で使用される予算科目であり、
「残高勘定」
「資産科目」(借方:左側)
「現金及び預金」
「売掛金」
・・・略・・・
「負債科目」(貸方:右側)
「仮受消費税等」
・・・略・・・
「純資産科目」(貸方:右側)
・・・略・・・
「損益勘定」
「収益科目」(貸方:右側)
「売上高」
「費用科目」(借方:左側)
・・・略・・・。
【0048】
資金収支関連予算科目は、月次資金計画書を作成する為の予算仕訳で使用される予算科目であり、
借方:左側
「月末資金残高」
「仕入等支出」
「人件費支出」
「設備投資等支出」
「税金等支払支出」
・・・略・・・
貸方:右側
「月初資金残高」
「売上代金回収収入」
「利息及び配当金収入」
・・・略・・・。
【0049】
非会計数値関連予算科目は、
・ 販売個数
「数量科目」(借方:左側)
「A製品販売個数」
・・・略・・・
「数量増加原因科目」(貸方:右側)
「販売による増加」
・・・略・・・
「数量減少原因科目」(借方:左側)
「返品による減少」
・・・略・・・
(2)販売単価
「数量科目」(借方:左側)
「A製品販売単価」注:
次年度繰越対象
・・・略・・・
「数量増加原因科目」(貸方:右側)
「新規販売の価格設定」
「価格改訂による価格増加」
・・・略・・・
「数量減少原因科目」(借方:左側)
「値引による価格低下」
「価格改訂による価格増加」
・・・略・・・
その他の非会計数値の科目は、例えば「仕入数量」、「在庫数量」、「受注高」、「受注残高」、「従業員数」、「契約件数」、「面積」、「時間数」等がある。
【0050】
さらに、予実管理関連に関する予算科目としては、「予実差異勘定」(借方)、「予実差異原因勘定」(貸方)が予め登録される。また、着地予想管理に関する予算科目としては、「着地予想修正勘定」、「着地予想修正理由勘定」が予め登録される。
【0051】
また、予算科目を登録する際に、予算科目の計算定義も行う。例えば、
「4月」+「5月」+「6月」=「第1四半期計」
「7月」+「8月」+「9月」=「第2四半期計」
「第1四半期計」+「第2四半期計」=「上期計」
「10月」+「11月」+「12月」=「第3四半期計」
「1月」+「2月」+「3月」=「第4四半期計」
「第3四半期計」+「第4四半期計」=「下期計」
「上期計」+「下期計」=「通期計」。
【0052】
次いで、予算編成方針を登録する(S108)。ここで、次期の予算編成方針を全社方針として入力し、全社方針に基づいて組織別予算編成方針を入力し、データベース63の予算編成方針登録部63iに記憶する。
図6A〜
図6Dは予算編成方針を登録する画面の例を示している。
図6Aは予算編成方針登録例(実計推移)を示しており、
図6Bは予算編成方針登録例(目標分配)を示しており、
図6Cは予算編成方針登録例(計上集計)を示しており、
図6Dは予算編成方針登録例(アクションプラン)を示している。
【0053】
予算編成方針登録画面で「数値目標」を選択し、「実計推移」を選択し、項目ごとに3カ年実績推移と3カ年計画推移の値を入れる。また、「進行中の中期経営計画」対象年度、次期予算年度の対象を選択登録する。また、予算編成方針登録画面で「数値目標」を選択し、「目標配分」区分を選択し、計画3カ年の次年度予算の目標値を項目別に入力する。当該目標値を組織マスタの各組織別に配分入力する。そして、内訳合計と目標値が一致することを確認する。また、予算編成方針登録画面の「数値目標」を選択し、「積上集計・検証」を選択すると、入力された数値目標が集計される。さらに、予算編成方針登録画面の「数値目標」を選択し、「アクションプラン」区分を選択し、数値目標達成の為の各組織別の戦略・行動計画の概要を入力する。当該内容の妥当性を評価入力する。内訳合計と目標値が一致することを確認する。
【0054】
次いで、予算スケジュールを登録する(S109)。ここで、全社及び組織別の下記内容をスケジュール登録部63jに登録する。
図7は予算編成スケジュールの例を示している。(a)は全社スケジュールの画面であり、(b)は第2階層の本部スケジュールの画面である。なお、「カレンダー」ボタンをクリックすると、カレンダー形式で表示されるように構成されている。
予算作業項目
作業期間(所要営業日数自動計算表示)
成果物
提出先
提出期限
提出日・差異コメント
予定作業工数(h)
実績作業工数(h)<自動計算表示>
責任者名
そして、全社スケジュールと各部門別スケジュールの整合性チェックが実行され、異常点がある場合「×」が表示され、右クリックすると「差異理由」が明示される。なお、「カレンダー」ボタンをクリックと、組織別のスケジュールがカレンダー形式で表示される。
【0055】
情報登録が完了した後、
図3のステップS11で、予算数値を入力するための入力シートを作成し、表示手段21に表示する。
図8は入力シートの構成例を示している。
図8に示すように、行1には上述した列科目、列Aには上述した行科目が配列されている。登録された予算期間、組織名、製品名、決済条件等が表示されている。
【0056】
次いで、入力シートに予算数値を入力する(S12)。ここで、例えば月別の平均販売単価、月次販売数量を所定のセルに入力すると、月次売上高、第1〜第4四半期計、上期計、下期計、及び通期計の対応するセルには、それぞれ予め定義された計算定義で計算した結果を表示される。予算数値の入力は、入力手段40又は各部署の情報端末から行うことができる。各部署の情報端末から予算数値を入力する場合は、通信ネットワークを介して予算会計システム100に送信される。
【0057】
次いで、入力シートに入力された予算数値に基づいて、仕訳伝票を作成する(S13)。ここで、入力シートに入力された予算数値を仕訳伝票に自動的に転記する。
【0058】
図9A及び
図9Bは会計数値の予算仕訳伝票(計上伝票)の構成例を示している。画面上部のタグを選択すると、画面が切り替える。ここで、「計上伝票」の「表題」の画面、「借方」、「貸方」、及び「照合」それぞれの画面が表示されている。
図9Bにおいて、B1:売掛金=C1:売上高×(1+A9:消費税率)である。C1は、入力シートNo.1のセルC4より転記される。また、D1が0の場合は「適正」。D1が0以外の数値の場合は「不適正」であり、「不照合一覧」を表示し、そして、当該仕訳伝票及び関連メニューに「×」を表示する。
図10A及び
図10Bは会計数値の予算仕訳伝票(決済伝票)の構成例を示している。ここで、「決済伝票」の「表題」の画面、「借方」、「貸方」、及び「照合」それぞれの画面が表示されている。
図10Bにおいて、E1:現金及び預金=F3:貸方合計である。F1は、予算伝票No.100−1借方のB1より転記される。また、G1が0の場合は「適正」。G1が0以外の数値の場合は「不適正」であり、「不照合一覧」を表示し、そして、当該仕訳伝票及び関連メニューに「×」を表示する。
図11A及び
図11Bは会計数値の予算仕訳伝票(資金収支伝票)の構成例を示している。ここで、「資金収支伝票」の「表題」の画面、「借方」、「貸方」、及び「照合」それぞれの画面が表示されている。
図11Bにおいて、H1は、予算伝票No.100−2のE1より転記され、I1はF1より転記される。また、J1が0の場合は「適正」。J1が0以外の数値の場合は「不適正」であり、「不照合一覧」を表示し、そして、当該仕訳伝票及び関連メニューに「×」を表示する。
図12A及び
図12Bは非会計数値の予算仕訳伝票(販売個数)の構成例を示している。ここで、「販売個数」の「表題」の画面、「借方」、「貸方」、及び「照合」それぞれの画面が表示されている。
図12B(a)において、K1は、入力シートNo.1のセルC3より転記される。L1=K3=L3である。また、M1が0の場合は「適正」。M1が0以外の数値の場合は「不適正」であり、「不照合一覧」を表示し、そして、当該仕訳伝票及び関連メニューに「×」を表示する。
【0059】
このように、各予算仕訳伝票の「照合」画面において、借方合計と貸方合計の差(D1、G1、J1及びM1)が0であるか否かを判断する(S14)。ここで、差(D1、G1、J1及びM1)が0の場合は、適正であり、0以外の数値の場合は、不適正である。差(D1、G1、J1及びM1)が0ではないと判断された場合は、不照合リストを表示する(S15)。そして、データの修正を促す(S16)。ここで、例えば、修正が必要な内容を関連部署に送信する。又は修正が必要な入力シートを画面に表示する。
【0060】
一方、差(D1、G1、J1及びM1)が0であると判断された場合は、次のステップS17で、予算仕訳伝票に基づいて予算元帳を作成する。
図13Aは予算元帳(予算科目:売上高)を示している。組織別の予算計上伝票(売上高計上)の「売上高」金額を「売上高」の予算元帳へ自動転記し、予算期間の「売上高」を自動集計・記入する。
図13Bは予算元帳(予算科目:売掛金高)を示している。
図13Cは予算元帳(予算科目:仮受消費税等)を示している。
図13Dは予算元帳(予算科目:現金及び預金)を示している。
図13Eは予算元帳(予算科目:資本金)を示している。
図13Fは予算元帳(予算科目:繰越利益剰余金)を示している。
図14A及び
図14Bは予算元帳(予算科目:非会計数値−非会計数値増減)の例を示している。
【0061】
図13Aに示す売上高の予算元帳を作成する際に、売上高の照合及び端数調整を行う(S18)。ここで、月次売上高の合計と「平均販売単価×次年度販売数量=売上高」との整合性を検証する。
「借方」:予算元帳より、借方合計:月次売上高合計=5,482百万円
「貸方」:計算上の売上高合計=@10.5百万円×522個=5,481百万円
照合差額=「借方」−「貸方」=1百万円
この差額について、例えば3月分の売上高計上分で端数調整する。
【0062】
次いで、予算集計値と予算編成目標値との差≧0であるか否かを判断する(S19)。
図15は予算編成目標値と予算集計値との照合の定義を説明する図である。ここで、予算集計値と予算編成目標値との差≧0ではないと判断された場合(NOの場合)、入力の予算数値の修正を促す(S20)。ここで、例えば、修正が必要な内容を関連部署に送信する。又は修正が必要な入力シートを画面に表示する。入力シートにて予算数値が修正された場合、S19で再度判断を行う。一方、予算集計値と予算編成目標値との差≧0であると判断された場合(YESの場合)は、予算試算表を作成する(S21)。
図16は予算試算表(予算残高試算表)の例を示している。
【0063】
次いで、予算財務諸表を作成する(S22)。ここで、予算残高試算表から売上高、及び予算損益計算書の予算科目と予算数値を転記し、次期の当期純利益が自動算出することにより予算損益計算書を作成する。
図17は予算損益計算書の例を示している。また、予算損益計算書の「当期純利益」の予算科目及び予算数値及び予算試算表の純資産の部の「資本金」、「繰越利益剰余金」(予算科目元帳より)を転記し予算株主資本等変動計算書を作成する。
図18は予算株主資本等変動計算書の例を示している。また、予算試算表より「現金及び預金」、「売掛金」を転記し、そして予算株主資本等変動計算書より「資本金」、「繰越利益剰余金」を転記し予算貸借対照表を作成する。
図19は予算貸借対照表の例を示している。さらに、当期実績予想貸借対照表及び予算貸借対照表のそれぞれの科目の実績予想数値及び予算数値を転記し、その増減差額(予算数値−実績予想数値)を自動計算し、予算比較貸借対照表を作成する。
図20は予算比較貸借対照表の例を示している。
【0064】
次いで、予算キャッシュ・フロー組み替え仕訳を行う(S23)。ここで、予算比較貸借対照表より「現金及び預金」の前期末残高、当期末残高及び増減差額を転記し、予算キャッシュ・フロー計算科目組替仕訳伝票(No.401)を作成する。
図21A及び
図21Bは予算キャッシュ・フロー計算科目組替仕訳伝票(No.401)の例を示している。また、予算比較貸借対照表より「繰越利益剰余金」の増減差額、予算損益書より「税引前当期純利益」、及び予算株主資本等変動計算書よりより「配当金の支払額」を転記し、予算キャッシュ・フロー計算科目組替仕訳伝票(No.402)を作成する(
図21C参照)。また、予算比較貸借対照表より「売掛金」の増減差額を転記し、貸借差額を計算し、予算キャッシュ・フロー計算科目組替仕訳伝票(No.403)を作成する(
図21D参照)。さらに、予算比較貸借対照表より「未払消費税等」の差額を転記し、予算キャッシュ・フロー計算科目組替仕訳伝票(No.404)を作成する(
図21E参照)。
図21C〜21Eにおいて、仕訳伝票の表題の表示画面を省略した。
【0065】
次いで、予算キャッシュ・フロー計算書を作成する(S24)。ここで、ステップS23で得られた予算キャッシュ・フロー計算科目組替仕訳伝票(No.401〜404)の内容を転記し、予算キャッシュ・フロー計算書を作成する。
図22は予算キャッシュ・フロー計算書の例を示している。
【0066】
次いで、予算財務諸表の整合性をチェックする(S25)。ここで、予算貸借対照表より「資本金」を予算照合伝票の借方に転記し、予算株主資本等変動計算書より「資本金」の当期末残高を予算照合伝票の貸方に転記し、その差が0(ゼロ)であるか否かを照合する。差が0(ゼロ)の場合、適正である。
図23A及び
図23Bは予算財務諸表(資本金科目)の整合性チェックを行うための予算照合伝票の例を示している。また、予算貸借対照表より「繰越利益剰余金」を予算照合伝票の借方に転記し、予算株主資本等変動計算書より「繰越利益剰余金」の当期末残高を予算照合伝票の貸方に転記し、その差が0(ゼロ)であるか否かを照合する。差が0(ゼロ)の場合、適正である。
図24A及び
図24Bは予算財務諸表(繰越利益剰余金科目)の整合性チェックを行うための予算照合伝票の例を示している。また、予算貸借対照表より「純資産合計」を予算照合伝票の借方に転記し、予算株主資本等変動計算書より「純資産合計」の当期末残高を予算照合伝票の貸方に転記し、その差が0(ゼロ)であるか否かを照合する。差が0(ゼロ)の場合、適正である。
図25A及び
図25Bは予算財務諸表(純資産合計科目)の整合性チェックを行うための予算照合伝票の例を示している。さらに、予算損益計算書より「税引前当期純利益」を予算照合伝票の借方に転記し、予算キャッシュ・フロー計算書より「税引前当期純利益」の当期末残高を予算照合伝票の貸方に転記し、その差が0(ゼロ)であるか否かを照合する。差が0(ゼロ)の場合、適正である。
図26A及び
図26Bは予算財務諸表(税引前当期純利益科目)の整合性チェックを行うための予算照合伝票の例を示している。一方、ステップS25で、差が0(ゼロ)ではない場合は、それに関連する入力データの修正を行う。
【0067】
また、予算元帳「資金収支」の各月次の予算科目別の予算発生数値を転記し、月次資金計画書を作成することができる。
図27A及び
図27Bは予算月次資金計画書を示している。また、予算元帳「損益科目:例えば、売上高等」の各月次の予算科目別の予算発生数値を転記し、予算月次損益計算書を作成することができる。
図28は予算月次損益計算書を示している。さらに、予算元帳に基づいて、月次予算キャッシュ・フロー組み替え仕訳を行い、月次の予算キャッシュ・フロー計算書を作成することができる。
図29A及び
図29Bは月次の予算キャッシュ・フロー計算書の例を示している。
【0068】
次いで、予算報告書を作成する(S26)。ここで、まず、予算損益計算書及び予算元帳「非会計数値:発行済株式数&自己株式数」等より、予算損益計算書の各科目数値を転記し、必要があれば調整し、調整後の予算金額も記載し、外部報告書用の累積伝票を作成する。
図30は外部報告書用の累積伝票の例を示しており、同図(a)は第2四半期累計であり、(b)は通期累計である。また、外部報告書用の累積伝票の調整後の数値を転記し、外部報告用として取引所向けの決算短信を作成する。
図31は決算短信の例を示している。そして、予算財務諸表(例えば、部門別予算財務諸表)及び予算元帳「非会計数値:販売個数」等より必要な項目及び数値を転記し、内部報告書としての予算会議資料を作成する。
図32は予算会議資料の例を示している。
【0069】
これにより、処理動作を終了する。各ステップで作成された書類は、出力手段50を介して表示手段10、記憶手段60、若しくは送信手段20、又はプリンタに出力し、紙等に印刷することができる。
【0070】
なお、次年度の予算作成・着地予想が終わり、次々年度予算を作成する際は、年度更新範囲を選択して、年度更新を行うことができる。
図33は次年度予算作成の際に、年度更新の例を示している。
【0071】
以下、本実施形態の予算会計システム100を用いて予実管理関連書類(予実差異原因勘定元帳等)を作成する処理手順について、
図34〜
図41Bを参照して説明する。
図34は予算会計システム100を用いた場合予実管理に関連する書類作成の手順を示している。
図35〜
図41Bは各処理段階でシステムにおいて生成され、表示手段21の画面において表示される伝票、書類の例を示している。ここで、予実差異仕訳伝票作成部711は、予実差異を計算し、「予実差異原因科目」を使って、出力手段50で「予実差異原因数値」を振替仕訳の貸借に入力し、「差異原因(文章)」を振替伝票の「摘要欄」に入力・登録することにより予実差異原因振替仕訳伝票を作成する。
【0072】
図34に示すように、予算会計システム100を用いて予実管理関連書類を作成する過程においては、まず、入力手段40により実績数値区分を選択する(S31)。次いで、会計システムから取得した経過月の会計数値の実績データ、及び入力された経過月の非会計数値の実績データに基づいて、実績仕訳伝票作成部702bにより実績仕訳伝票を作成する(S32)。次いで、作成された実績仕訳伝票に基づいて、実績元帳作成部704bにより実績元帳を作成する(S33)。ここで、実績仕訳伝票のデータを自動的に実績元帳に転記することで、実績元帳が作成される。作成された実績元帳はデータベース63に保存される。次いで、実績元帳に基づいて、実績試算表作成部705bにより実績試算表を作成する(S34)。次いで、実績財務諸表作成部706bにより実績財務諸表を作成する(S35)。次いで、実績報告書作成部707bにより実績報告書を作成する(S36)。次いで、実績キャッシュ・フロー計算書作成部709bにより実績キャッシュ・フロー計算書を作成する(S37)。経過した月、上期、下期、通期の実績仕訳伝票、実績元帳、実績試算表、実績財務諸表、及び実績キャッシュ・フロー計算書は、上述した予算作成の場合と同様に会計数値、資金収支及び非会計数値の3種類を有する(
図9A〜29B参照)。
【0073】
次いで、データベース63から作成された予算元帳の予算数値(経過月)を読み込む(S38)。さらに、データベース63から作成された実績元帳の実績数値(経過月)を読み込む(S39)。次いで、読み込んだ予算数値と実績数値に基づいて、予実差異計算部710により予実差異を計算する(S40)。次いで、予実差異計算表を作成し表示する(S41)。
【0074】
図35は予実差異計算表の構成例を示している。
図35において、科目は、会計数値の「売上高」であり、期間は、4月(月次発生)である。計算結果の差異数値は、非会計数値である。また、予実差異計算表の表示画面に「差異原因コメント」というボタンが設けられている。この「差異理由コメント」ボタンをクリックすると、予実差異原因振替仕訳伝票のフォーマット画面が表示される。
【0075】
次いで、予実差異仕訳伝票作成部711により予実差異原因振替仕訳伝票を作成し表示する(S42)。ここで、予実差異計算表の差異数値が予実差異原因振替仕訳伝票に転記される。次いで、予実差異原因振替仕訳伝票の「借方」、「貸方」欄の予実差異原因勘定の差異数値を入力し、「摘要」欄に予実差異原因、改善策を入力する(S43)。
図36Aは経過月4月の予実差異原因振替仕訳伝票(売上高)の構成例を示しており、
図36Bは経過月5月の予実差異原因振替仕訳伝票(売上高)の構成例を示している。
図37Aは経過月4月の予実差異原因振替仕訳伝票(販売数量)の構成例を示しており、
図37Bは経過月5月の予実差異原因振替仕訳伝票(販売数量)の構成例を示している。
図38Aは経過月4月の予実差異原因振替仕訳伝票(累積平均販売単価)の構成例を示しており、
図38Bは経過月5月の予実差異原因振替仕訳伝票(累積平均販売単価)の構成例を示している。
図36A〜
図38Bにおいて、図中の網掛け斜体字部分は入力手段から入力された内容である。網掛け斜体字以外の部分は自動形成、転記、計算された内容である。
【0076】
次いで、各予実差異原因振替仕訳伝票において、貸方の合計と借方の合計との差が0(ゼロ)であるか否かを判断する(S44)。ステップS44で貸方の合計と借方の合計との差が0(ゼロ)であると判断された場合(YESの場合)は、予実差異元帳作成部712により予実差異原因振替仕訳伝票の内容を転記し、予実差異原因勘定元帳を作成する(S45)。一方、ステップS44で貸方の合計と借方の合計との差が0(ゼロ)ではないと判断された場合(NOの場合)は、入力されたデータの修正を促す(S46)。ステップS44に戻り、上述した処理を繰り返す。なお、ステップS45において、予実差異原因振替仕訳伝票の表示画面に設けられた「登録」というボタンをクリックすることで、予実差異原因振替仕訳伝票の内容を予実差異原因勘定元帳に転記するようにしても良い。
【0077】
図39Aは経過月4月の予実差異原因勘定元帳(売上高)の例を示しており、
図39Bは経過月4〜5月の予実差異原因勘定元帳(売上高)の例を示している。
図40Aは経過月4月の予実差異原因勘定元帳(販売数量)の例を示しており、
図40Bは経過月4〜5月の予実差異原因勘定元帳(販売数量)の例を示している。
図41Aは経過月4月の予実差異原因勘定元帳(累積平均販売単価)の例を示しており、
図41Bは経過月4〜5月の予実差異原因勘定元帳(累積平均販売単価)の例を示している。
図39A〜
図41Bにおいて、図中斜体字部分は対応する予実差異原因振替仕訳伝票から転記された内容であり、斜体字以外の部分は自動形成、計算された内容である。
【0078】
なお、売上高、販売数量及び累積平均販売単価以外の科目も同様に行える。また、予実管理関連書類の作成において、実績仕訳伝票や実績元帳等に関する照合、転記等の具体的な処理方法は上述した予算関連書類の作成と類似するため、詳細な説明を省略する。
【0079】
以下、本実施形態の予算会計システム100を用いて着地予想関連書類(着地予想修正理由勘定の予算元帳等)を作成する処理手順について、
図42〜
図49Bを参照して説明する。
図42は予算会計システム100を用いた場合着地予想に関連する書類作成の手順を示している。
図43A〜
図49Bは各処理段階でシステムにおいて生成され、表示手段21の画面において表示される伝票、書類の例を示している。ここで、着地見込差異仕訳伝票作成部717は、予算元帳の予算データを複写し、未経過月の予算を見込値に修正した見込元帳の見込データ及び実績データに基づいて着地予想の財務諸表を作成し、前月末の着地予想値と当月末の着地予想の差異を計算し、「着地予想修正理由科目」を使って、出力手段50で「着地予想修正差異数値」を振替仕訳の貸借に入力し、「修正理由(文章)」を振替伝票の「摘要欄」に入力・登録することにより着地予想修正理由振替仕訳伝票を作成する。
【0080】
図42に示すように、予算会計システム100を用いて着地予想関連書類を作成する過程においては、まず、入力手段40により見込数値区分を選択する(SS51)。次いで、データベース63から作成された実績元帳の実績数値を読み込み、経過月:月次実績表作成部713により月次実績表を作成する(S52)。
図43Aは経過月4月の月次実績表(損益計算書)の例を示しており、
図43Bは経過月4〜5月の月次実績表(損益計算書)の例を示している。
図43Aにおいて、科目は、会計数値の「売上高」であり、期間は、4月末時点で、経過月は4月である。
図43Bは5月末時点で、経過月は4月、5月である。
【0081】
次いで、見込値データベースを構成する(S53)。ここで、予算関連書類作成段階で得られた予算数値のデータベースをコピーし、見込値データベースとして構成する。次いで、着地見込作成部715により見込値入力シートを作成する(S54)。次いで、見込値入力シートに見込値を入力する(S55)。ここで、未経過月の当初の予算数値を修正する。
図44Aは経過月4月の見込入力シートの例を示しており、
図44Bは経過月4〜5月の見込入力シートの例を示している。次いで、見込入力シートに基づいて、見込仕訳伝票作成部702cにより予算仕訳の予算数値が見込値に修正される(S56)。次いで、見込元帳作成部704cにより予算元帳が見込元帳に修正される(S57)。次いで、見込元帳に基づいて、未経過月:月次見込表作成部714により未経過月の月次見込表を作成する(S58)。
図45Aは4月末時点の月次見込表(売上高)の例を示しており、
図45Bは5月末時点の月次見込表(売上高)の例を示している。次いで、作成された月次実績表及び月次見込表に基づいて、見込財務諸表作成部706cにより着地見込財務諸表を作成する(S59)。
図46Aは4月末時点の着地見込財務諸表(損益計算書)の例を示しており、
図46Bは5月末時点の着地見込財務諸表(損益計算書)の例を示している。経過月時点、上期、下期、通期の見込仕訳伝票、見込元帳、見込試算表、見込財務諸表、及び見込キャッシュ・フロー計算書は、上述した予算作成の場合と同様に会計数値、資金収支及び非会計数値の3種類を有する(
図9A〜29B参照)。
【0082】
次いで、着地見込差異計算部716により着地見込財務諸表の着地見込数値と予算元帳から読み込んだ当初の予算数値との差を計算する着地予想差異計算表を作成する(S60)。
図47Aは4月末時点の着地見込差異計算表(売上高)の例を示しており、
図47Bは5月末時点の着地見込差異計算表(売上高)の例を示している。
図47A及び47Bにおいて、図中の網掛け斜体字部分は経過月の着地見込数値である。また、着地見込差異計算表の表示画面に「差異原因コメント」というボタンが設けられている。この図中の「差異理由コメント」のボタンをクリックすると、着地予想修正理由振替仕訳伝票のフォーマット画面が表示される。
【0083】
次いで、着地見込差異計算表の差異数値に基づいて、着地見込差異仕訳伝票作成部717により着地予想修正理由振替仕訳伝票を作成する(S61)。ここで、着地見込差異計算表の差異数値が着地予想修正理由振替仕訳伝票に転記される。次いで、着地予想修正理由振替仕訳伝票の「借方」、「貸方」欄に着地予想修正理由勘定科目の差異数値を入力し、「摘要」欄に着地予想修正理由等を入力する(S62)。
図48Aは4月末時点の着地予想修正理由振替仕訳伝票(売上高)の例を示しており、
図48Bは5月末時点の着地予想修正理由振替仕訳伝票(売上高)の例を示している。
図48A〜
図48Bにおいて、図中の網掛け斜体字部分は入力手段から入力された内容である。網掛け斜体字以外の部分は自動形成、転記、計算された内容である。
【0084】
次いで、着地予想修正理由振替仕訳伝票において、貸方の合計と借方の合計との差が0(ゼロ)であるか否かを判断する(S63)。ステップS63で貸方の合計と借方の合計との差が0(ゼロ)であると判断された場合(YESの場合)は、着地見込差異元帳作成部718により着地予想修正理由振替仕訳伝票の内容を転記し、着地予想修正理由勘定元帳を作成する(S64)。一方、ステップS63で貸方の合計と借方の合計との差が0(ゼロ)ではないと判断された場合(NOの場合)は、入力されたデータの修正を促す(S65)。ステップS63に戻り、上述した処理を繰り返す。
図49Aは4月末時点の着地予想修正理由勘定元帳(売上高)の例を示しており、
図49Bは5月末時点の着地予想修正理由勘定元帳(売上高)の例を示している。
図39A〜
図41Bにおいて、図中斜体字部分は対応する予実差異原因振替仕訳伝票から転記された内容であり、斜体字以外の部分は自動形成、計算された内容である。なお、ステップS64において、着地予想修正理由振替仕訳伝票の表示画面に設けられた「登録」というボタンをクリックすることで、着地予想修正理由振替仕訳伝票の内容を着地予想修正理由勘定元帳に転記するようにしても良い。
【0085】
なお、販売数量、累積平均販売単価等の着地予想管理も同様に行える。また、着地予想関連書類の作成において、見込仕訳伝票及び見込元帳等に関する照合、転記等の具体的な処理方法は上述した予算関連書類の作成と類似するため、詳細な説明を省略する。
【0086】
このように、本実施形態における予算会計システム100は、表示手段10と、送信手段20と、受信手段30と、入力手段40と、出力手段50と、記憶手段60と、処理手段70と、制御手段80とを備えるコンピュータから構成されている。処理手段70は、入力シート作成部701と、仕訳伝票作成部702と、仕訳照合検証部703と、元帳作成部704と、試算表作成部705と、財務諸表作成部706と、報告書作成部707と、集計値照合検証部708と、キャッシュ・フロー計算書作成部709と、予実差異計算部710と、予実差異仕訳伝票作成部711と、予実差異元帳作成部712と、経過月:月次実績表作成部71と、未経過月:月次見込表作成部714と、着地見込作成部715と、着地見込差異計算部716と、着地見込差異仕訳伝票作成部717と、着地見込差異元帳作成部718とを備えている。
【0087】
予算会計システム100において、処理手段70は、入力シートを形成し、入力シートに入力された会計数値及び非会計数値を予め登録された計算ルールで計算し予算仕訳伝票を作成し、予算仕訳伝票の借方合計と貸方合計の差が0(ゼロ)であるか否かを照合し、予算仕訳伝票のデータを転記し予算元帳を作成し、予算元帳から必要なデータを転記し予算試算表を作成し、予算試算表に基づいて予算財務諸表を作成し、予算財務諸表及び予算元帳から所定のデータを抽出し予算報告書に転記し予算報告書を作成し、さらに予算元帳の予算データ及び実績データに基づいて予実差異原因振替仕訳伝票を作成し、作成された予実差異原因振替仕訳伝票に仕訳数値及び差異原因と改善策を含む文章が入力され、仕訳照合検証部により借方合計と貸方合計の差が0(ゼロ)であることが確認されると、予実差異原因振替仕訳伝票のデータを予実差異原因勘定元帳に転記し予実差異原因勘定元帳を作成することで、会計数値及び非会計数値を用いて、予算財務諸表及び予算報告書を自動的に、効率的でかつ正確に作成することができると共に、予算作成後の各経過月において予実差異数値だけでなく、差異原因内訳数値及び差異原因の文章データも予実差異原因勘定の元帳で統一的に履歴管理できる総合的な予算と実績の差異管理を行うことができる。即ち、予実差異原因勘定元帳より各経過月の各科目の予実の差異、差異原因及び改善策を確認することができる。これに基づいて、改善策のフォローアップが可能となり、継続的な改善アクションに繋がることができる。
【0088】
また、処理手段70は、予算元帳の予算データ及び実績データに基づいて着地予想修正理由振替仕訳伝票を作成し、作成された着地予想修正理由振替仕訳伝票に仕訳数値及び着地予想修正理由を含む文章が入力され、仕訳照合検証部により借方合計と貸方合計の差が0(ゼロ)であることが確認されると、着地予想修正理由振替仕訳伝票のデータを着地予想修正理由勘定元帳に転記するように構成されていることで、予算作成後の各経過月において着地予想数値だけでなく、着地予想修正差異数値及び修正理由の文章データも着地予想修正理由勘定の元帳で統一的に履歴管理できる総合的な着地予想管理を行うことができる。即ち、着地予想修正理由勘定の予算元帳より各経過月の各科目の着地予想の差異、着地予想修正理由を確認することができる。
【0089】
組織階層に従って、会計数値及び非会計数値を含む予算数値の集計を行い、予算元帳による予算集計値と予め登録された予算編成目標値との差を算出し、差が0(ゼロ)以上であるか否かを照合する集計値照合検証部をさらに備え、集計値照合検証部は、差が0(ゼロ)以上ではなく不照合であると判断された場合、入力された予算値の修正を促すように構成され、差が0(ゼロ)以上であり不照合ではないと判断された場合、予算集計値を予算報告書に転記することで、任意階層単位で本発明の予算会計システムを利用して予算を行うことができ、かつ予算集計値と予め登録された予算編成目標値とを照合することができ、予算を正確に作成することができる。
【0090】
本発明の他の実施形態としての予算会計システム100用のプログラムは、コンピュータを上述した処理機能を実現させるものである。また、本発明の他の実施形態としての記録媒体は、上記プログラムを記記録したコンピュータが読み取ることができる記録媒体である。
【0091】
即ち、本発明の記録媒体は、上記プログラムを記録したハードデスク(HDD)、フラッシュメモリ、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)、CDROM(コンパクトディスク)、MO(光磁気ディスク)、又はDVD(デジタルビデオディスク)などの媒体である。
【0092】
なお、上述した実施形態において、予算会計システム100においては、予算会計、予実管理及び着地予想管理を行う組織として会社全体(全社)で説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。会社内の一部署又は複数会社から構成されるグループ会社にも本発明を適用できる。
【0093】
以上述べた実施形態は本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。