特許第6873061号(P6873061)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6873061
(24)【登録日】2021年4月22日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】偏光ビームスプリットシステム
(51)【国際特許分類】
   G03B 21/14 20060101AFI20210510BHJP
   G02B 27/28 20060101ALI20210510BHJP
   G02B 27/02 20060101ALI20210510BHJP
   G02B 5/30 20060101ALI20210510BHJP
【FI】
   G03B21/14 Z
   G02B27/28 Z
   G02B27/02 Z
   G02B5/30
【請求項の数】6
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2017-567625(P2017-567625)
(86)(22)【出願日】2016年6月22日
(65)【公表番号】特表2018-523157(P2018-523157A)
(43)【公表日】2018年8月16日
(86)【国際出願番号】US2016038659
(87)【国際公開番号】WO2017003778
(87)【国際公開日】20170105
【審査請求日】2019年5月13日
(31)【優先権主張番号】62/186,944
(32)【優先日】2015年6月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505005049
【氏名又は名称】スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100154656
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 英彦
(72)【発明者】
【氏名】アウダーカーク, アンドリュー ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ユン, ジシェン
(72)【発明者】
【氏名】マクドウェル, エリン エー.
(72)【発明者】
【氏名】ウォン, ティモシー エル.
(72)【発明者】
【氏名】ボハノン, キャンディス エム.
【審査官】 植田 高盛
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第05596451(US,A)
【文献】 特開平03−126910(JP,A)
【文献】 特開2003−121793(JP,A)
【文献】 特開2011−175126(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/031326(WO,A1)
【文献】 特表2009−544048(JP,A)
【文献】 特開2001−166252(JP,A)
【文献】 特開平10−170706(JP,A)
【文献】 特開平03−156421(JP,A)
【文献】 特開平05−181014(JP,A)
【文献】 特開平06−059124(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 5/30,27/00−27/64
G03B 21/00−21/13,33/00−33/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射型偏光子と、
第1の体積を有する第1のプリズムであって、
入力面としての第1の面と、
前記第1の面に隣接した出力面としての第2の面と、90度に実質的に等しい前記第1の面と前記第2の面との間の角度と、
前記角度と向かい合う第1の斜辺と、
前記第1の斜辺の外縁を規定するように前記第1及び第2の面から延びる部分と、
を含む第1のプリズムと、
前記第1の面に対向して配置された光源と、
第2の体積を有する第2のプリズムであって、第3及び第4の面を有し、第2の斜辺を有する直角三角プリズムであり、前記第2の斜辺が前記第1の斜辺に隣接して配置され、前記第1及び第2の斜辺が実質的に等しい表面積を有し、前記第3の面が前記第1の面と向かい合って前記第1の面に実質的に平行で、前記第4の面が前記第2の面と向かい合って前記第2の面に実質的に平行な、第2のプリズムと、
前記第4の面に対向して配置された画像形成装置と、を備えている、偏光ビームスプリットシステムであって、
前記光源からの光は、前記1及び第2の面から延びる前記部分を透過しないように前記入力面のみを通って前記入力面を透過することにより最初に前記第1のプリズムに入り、前記光は、前記1及び第2の面から延びる前記部分を透過しないように前記出力面のみを通って前記出力面を透過することによって最後に偏光ビームスプリットシステムを出、
前記反射型偏光子は、前記第1の斜辺と前記第2の斜辺との間に配置され、前記第1の体積は、前記第2の体積の半分以下である、偏光ビームスプリットシステム。
【請求項2】
前記第1の面が、前記第3の面の最大面積の半分未満、かつ、前記第4の面の最大面積の半分未満の最大面積を有する、請求項1に記載の偏光ビームスプリットシステム。
【請求項3】
前記第2の面が、前記第3の面の最大面積の半分未満、かつ、前記第4の面の最大面積の半分未満の最大面積を有する、請求項1に記載の偏光ビームスプリットシステム。
【請求項4】
前記光源によって放出された中心光線の光路によって定義された光軸上に中心を置き、前記光軸が前記第1の面と前記反射型偏光子との間の長さd1を有し、前記光軸が前記第4の面と前記反射型偏光子との間の長さd3’を有し、d1がd3’未満である、請求項1に記載の偏光ビームスプリットシステム。
【請求項5】
前記反射型偏光子が、d5の最大横寸法を有し、d1が、d5/4未満である、請求項に記載の偏光ビームスプリットシステム。
【請求項6】
請求項1〜のいずれか一項に記載の偏光ビームスプリットシステムを備え、画像を観察者に提供するように構成された、ヘッドマウントシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
投影システムは、光源と、画像を生成するために光源によって提供される光の偏光を回転させることにより動作する偏光回転画像形成装置とを含む場合がある。直交する偏光状態を有する光を分離するために、偏光ビームスプリッタを含む場合がある。
【発明の概要】
【0002】
本明細書のいくつかの態様では、反射型偏光子と、第1及び第2のプリズムと、光源と、画像形成装置と、を含む偏光ビームスプリットシステムが提供される。第1のプリズムは、第1の体積を有し、第1の面、第1の面に隣接する第2の面、実質的に90度に等しい第1の面と第2の面との間の角度、及びこの角度と向かい合う第1の斜辺を含む。光源は、第1の面に隣接して配置され、画像形成装置は、第2の面に隣接して配置される。第2のプリズムは、第2の体積を有し、第3及び第4の面並びに第2の斜辺を有する直角三角プリズムである。第2の斜辺は、第1の斜辺に隣接して配置される。第1及び第2の斜辺は、実質的に等しい表面積を有する。第3の面は、第1の面と向かい合って第1の面に実質的に平行であり、第4の面は、第2の面と向かい合って第2の面に実質的に平行である。反射型偏光子は、第1の斜辺と第2の斜辺との間に配置され、第1の体積は、第2の体積の半分以下である。
【0003】
本明細書のいくつかの態様では、光源からの光を受光するようになっており、光源によって放出された中心光線の光路によって定義された屈曲光軸上に中心を置いた、偏光ビームスプリットシステムが提供される。偏光ビームスプリットシステムは、光軸に実質的に垂直な入力面であって、光が入力面を透過することにより偏光ビームスプリットシステムに入る入力面と、最大横寸法d5を有する反射型偏光子であって、光軸が入力面と反射型偏光子との間の長さd1を有する、反射型偏光子と、光軸に実質的に垂直な出力面であって、出力面と反射型偏光子との間の長さd3’を有し、光が出力面を透過することにより偏光ビームスプリットシステムを出る出力面と、光軸に実質的に垂直なイメージャ面であって、光軸がイメージャ面と反射型偏光子との間の長さd4を有するイメージャ面と、を含む。d1及びd4のうちの1つ又は両方は、d5/4未満である。
【0004】
本明細書のいくつかの態様では、光源からの光を受光するようになっており、光源によって放出された中心光線の光路によって定義された屈曲光軸上に中心を置いた、偏光ビームスプリットシステムが提供される。偏光ビームスプリットシステムは、光軸に実質的に垂直な入力面であって、光が入力面を透過することにより偏光ビームスプリットシステムに入る入力面と、反射型偏光子であって、光軸が入力面と反射型偏光子との間の長さd1を有する、反射型偏光子と、光軸に実質的に垂直な第1の反射構成要素であって、光軸が第1の反射構成要素と反射型偏光子との間の長さd2を有し、傾斜ダイクロイックプレートである第1の反射構成要素と、光軸に実質的に垂直な第2の反射構成要素であって、光軸が第2の反射構成要素と反射型偏光子との間の長さd3を有する第2の反射構成要素と、光軸に実質的に垂直な出力面であって、光が出力面を透過することにより偏光ビームスプリットシステムを出て、光軸が出力面と反射型偏光子との間の長さd4を有する出力面と、を含む。d1及びd4のうちの1つ又は両方は、d2及びd3のうちの小さい方より小さい。
【0005】
本明細書のいくつかの態様では、光源からの光を受光するようになっており、光源によって放出された中心光線の光路によって定義された屈曲光軸上に中心を置いた、偏光ビームスプリットシステムが提供される。偏光ビームスプリットシステムは、光軸に実質的に垂直な入力面であって、光が入力面を透過することにより偏光ビームスプリットシステムに入る入力面と、最大横寸法d5を有する反射型偏光子であって、光軸が入力面と反射型偏光子との間の長さd1を有する、反射型偏光子と、光軸に実質的に垂直な第1の反射構成要素であって、光軸が第1の反射構成要素と反射型偏光子との間の長さd2を有し、傾斜ダイクロイックプレートである第1の反射構成要素と、光軸に実質的に垂直な第2の反射構成要素であって、光軸が第2の反射構成要素と反射型偏光子との間の長さd3を有する第2の反射構成要素と、光軸に実質的に垂直な出力面であって、光が出力面を透過することにより偏光ビームスプリットシステムを出て、光軸が出力面と反射型偏光子との間の長さd4を有する出力面と、を含む。d1及びd4のうちの1つ又は両方は、d5/4未満である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】偏光ビームスプリッタの側面図である。
図2】照明器の側面図である。
図3】照明器の側面図である。
図4A】照明器の側面図である。
図4B】レンズの側面図である。
図5A】照明器の側面図である。
図5B】照明器の側面図である。
図5C】反射型偏光子の上面図である。
図6】照明器の概略側面図である。
図7】照明器の概略側面図である。
図8】ヘッドマウントシステムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の説明では、本明細書の一部を形成し、例示を目的として各種実施形態が示される添付図面を参照する。図面は、必ずしも一定の比率の縮尺ではない。本開示の範囲又は趣旨から逸脱することなく、他の実施形態が想定され、実施され得る点を理解されたい。それゆえ、以下の「発明を実施するための形態」は、限定的な意味で理解されるべきではない。
【0008】
投影システムは小型であることが望ましい場合がある。例えば、ハンドヘルド式ピコプロジェクタ及びヘッドマウントディスプレイは、一般的に小型の投影システムを利用する。そのような小型のプロジェクタは、光源と、偏光ビームスプリッタと、画像を生成するために光源によって提供される光の偏光を回転させることにより動作する偏光回転画像形成装置とを含む場合がある。偏光ビームスプリッタは、多くの場合、2つの直角三角プリズムの間に配置された反射型偏光子を含む。両方のプリズムは、一般的に同じ体積を有し、偏光ビームスプリッタは、一般的に同じ面積を有する向かい合う面を有する。本開示によれば、従来の照明器より小型とすることができ、例えば、投影システムに使用するのに好適であり得る照明器が提供される。照明器は、異なる形状を有する第1及び第2のプリズムを有する偏光ビームスプリッタを含むことができる。例えば、第1のプリズムは、第2のプリズムより実質的に小さい体積を有することができる、及び/又は第2のプリズムの対応する面の面積より実質的に小さい面積を有する面を有することができる。本開示の照明器は、従来のシステムよりレンズ及び/又は光源を反射型偏光子に近く配置することができ、それによって、より小型の設計を実現することができる。いくつかの実施形態では、小型の設計は、画像形成装置からレンズにパターン化された収束光を提供する屈曲光路の照明器を利用することにより、実現することができる。
【0009】
図1は、第1のプリズム110と、第2のプリズム120と、反射型偏光子130とを含む、偏光ビームスプリッタ100の概略側面図である。第1のプリズム110は、第1の面112、第2の面114、第1の斜辺116、及び第1及び第2の面112及び114から延びる部分118を含む。第1の斜辺は、部分118の主表面を含む。第2のプリズム120は、第3の面122、第4の面124、及び第2の斜辺126を含む。第2の斜辺126は、第1の斜辺116に隣接して配置され、反射型偏光子130は、第1の斜辺116と第2の斜辺126との間に配置される。偏光ビームスプリッタ100は、偏光ビームスプリッタ100を含み、例えば、1つ以上の反射構成要素などの1つ以上の追加の光学構成要素を含むことができる、偏光ビームスプリットシステムの一部とすることができる。偏光ビームスプリッタ100は、偏光ビームスプリッタ100を含み、例えば、光源及び/又は画像形成装置などの1つ以上の追加の光学構成要素を含むことができる、照明器の一部とすることができる。照明器に使用する場合、第1の面112は、光源からの光を受光するように配置された入力面とすることができ、第2の面114は、出力面とすることができ、第4の面124は、画像形成装置に隣接して配置されたイメージャ面とすることができる。他の実施形態では、照明器に使用する場合、第3の面122は、光源からの光を受光するように配置された入力面とすることができ、第2の面114は、出力面とすることができ、第4の面124は、画像形成装置に隣接して配置されたイメージャ面とすることができる。
【0010】
第2の面114は、第1の面112と第2の面114との間の角度αで第1の面112に隣接している。角度αは、例えば、80〜100度とすることができる、又は90度に等しく若しくは実質的に等しくすることができる。第4の面124は、第3の面122と第4の面124との間の角度βで第3の面122に隣接している。角度βは、例えば、80〜100度とすることができる、又は90度に等しく若しくは実質的に等しくすることができる。いくつかの実施形態では、第3の面122は、第1の面112と向かい合って、第1の面112に実質的に平行である。いくつかの実施形態では、第4の面124は、第2の面114と向かい合って、第2の面114に実質的に平行である。いくつかの実施形態では、第2のプリズム120は、実質的に直角三角プリズムである。いくつかの実施形態では、第1及び第2の斜辺116及び126は、実質的に等しい表面積を有する。方向は、方向間の角度が90度の10度以内(すなわち、80〜100度)である場合に実質的に垂直として説明することができる。そのような角度は、90度に実質的に等しいとして説明することができる。同様に、方向は、方向間の角度が10度以下である場合に実質的に平行として説明することができる。いくつかの実施形態では、実質的に平行として説明される方向は、5度以下の方向間の角度を有する。いくつかの実施形態では、実質的に垂直として説明される方向は、85〜95度の方向間の角度を有する。2つの面は、2つの面に垂直な方向が実質的に平行又は実質的に垂直である場合に、実質的に平行又は実質的に垂直として説明することができる。互いの15パーセント以内の面積を有する表面は、実質的に等しい面積を有するとして説明することができる。いくつかの実施形態では、実質的に等しい面積を有するとして説明される表面は、10パーセント以下又は5パーセント以下だけ異なる面積を有する。
【0011】
反射型偏光子と第4の面124との間の角度γは、例えば、約30度又は約40度〜約50度又は約60度の範囲とすることができる。本明細書の他の所で説明するように、偏光ビームスプリッタ100を含む照明器は、第4の面124に実質的に平行な線分を有し、第4の面124に実質的に垂直な別の線分を有することができる屈曲光軸を有することができる。光軸と反射型偏光子との間の角度は、角度γに等しく、又は90度マイナスγに等しくすることができる。いくつかの実施形態では、反射型偏光子と光軸との間の角度は、約40度〜約60度である。
【0012】
いくつかの実施形態では、第1のプリズム110は、第1の体積を有し、第2のプリズム120は、第2の体積を有し、第1の体積は、第2の体積の約半分以下である。いくつかの実施形態では、第1の体積は、第2の体積の35パーセント未満、又は40パーセント未満、又は50パーセント未満、又は60パーセント未満である。
【0013】
いくつかの実施形態では、第1の面112は、第3の面122の最大面積(第3の面122の合計面積)の約半分未満である、かつ/又は第4の面124の最大面積(第4の面124の合計面積)の約半分未満である、最大面積(第1の面112の合計面積)を有する。いくつかの実施形態では、第1の面112の最大面積は、第3の面122の最大面積の60パーセント未満、又は50パーセント未満、又は40パーセント未満、又は35パーセント未満である。いくつかの実施形態では、第1の面112の最大面積は、第4の面124の最大面積の60パーセント未満、又は50パーセント未満、又は40パーセント未満、又は35パーセント未満である。いくつかの実施形態では、第2の面114は、第3の面122の最大面積(第3の面122の合計面積)の約半分未満である、かつ/又は第4の面124の最大面積(第4の面124の合計面積)の約半分未満である、最大面積(第2の面114の合計面積)を有する。いくつかの実施形態では、第2の面114の最大面積は、第3の面122の最大面積の60パーセント未満、又は50パーセント未満、又は40パーセント未満、又は35パーセント未満である。いくつかの実施形態では、第2の面114の最大面積は、第4の面124の最大面積の60パーセント未満、又は50パーセント未満、又は40パーセント未満、又は35パーセント未満である。いくつかの実施形態では、第1の面112の最大面積及び第2の面114の最大面積のそれぞれは、第3の面122の最大面積及び第4の面124の最大面積の小さい方の約半分未満である。
【0014】
図1のプリズム及び反射型偏光子は、図で明瞭にするために、間隔を空けて示されている。しかし、様々な構成要素を、直接接触させる、又は、例えば、光学的に透明な接着剤を介して取り付けることができることを理解されたい。いくつかの実施形態では、反射型偏光子130は、光学的に透明な接着剤(単数又は複数)を介して第1及び第2のプリズム110及び120のうちの1つ又は両方に接着される。
【0015】
反射型偏光子130は、例えば、ポリマー多層反射型偏光子、ワイヤグリッド偏光子、MacNeille反射型偏光子、又はコレステリック反射型偏光子などの任意の好適な種類の反射型偏光子とすることができる。好適なポリマー多層反射型偏光子は、例えば、米国特許第5,882,774号(Jonzaら)及び米国特許第6,609,795号(Weberら)に記載されており、3M Company(St.Paul,MN)から入手可能なAdvanced Polarizing Film(APF)が挙げられる。
【0016】
第1及び第2のプリズム110及び120は、例えば、ガラス、セラミック、又は光学プラスチック(例えば、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート(polymethylmethacrylate)(PMMA)などのアクリレート、環状オレフィン、又は他のポリマー)などの任意の好適な材料から製造することができる。第1及び第2のプリズムは、例えば、成形、機械加工、研削、及び/又は研磨などの任意の好適なプロセスにより製造することができる。選択される材料は、光が第1又は第2のプリズム110及び120を透過する際に偏光状態が著しく変化しないように、低複屈折を有することができる。いくつかの実施形態では、反射型偏光子130のブロック軸に沿った偏光を有する光の約5パーセント、又は3パーセント、又は2パーセント、又は1パーセント以下が、偏光ビームスプリッタ100を透過する。いくつかの実施形態では、第1及び第2のプリズム110及び120に接着された反射型偏光子130の複合反射率は、反射型偏光子130に対する透過軸に沿って偏光した光に対して、5パーセント未満、又は3パーセント未満、又は2パーセント未満、又は1パーセント未満である。
【0017】
図2は、偏光ビームスプリッタ200と、第1及び第2の反射構成要素232及び234とを含む偏光ビームスプリットシステム204を含む、照明器202の概略側面図である。照明器202は、レンズ240と、光源250とを更に含む。偏光ビームスプリッタ100に対応することができる偏光ビームスプリッタ200は、第1及び第2のプリズム210及び220と、反射型偏光子230とを含む。第1のプリズム210は、入力面212、出力面214、及び第1の斜辺216を含む。入力面212は、入力作用面積213を有し、出力面214は、出力作用面積215を有する。レンズ240は、最大受光面積243を有する。第2のプリズム220は、イメージャ面224及び第2の斜辺226を有する。反射偏光子230は、第1の斜辺216と第2の斜辺226との間に配置される。光源250は、包絡面252、並びに第1、第2、第3、及び第4の線分257a〜257dを有する屈曲光軸257を定義する中心光線256を有する光線を生成する。第1の反射構成要素232は、光源250と向かい合う偏光ビームスプリッタ200に隣接して配置され、第2の反射構成要素234は、レンズ240と向かい合う偏光ビームスプリッタ200に隣接して配置される。
【0018】
第2の反射構成要素234は、最大作用面積236を有する。第2の反射構成要素234は、画像形成装置とすることができ、最大作用面積236は、画像形成装置の最大画像面積とすることができる。光は、包絡面254内に、第2の反射構成要素234から放出される(例えば、反射されることにより)。第1及び第2の反射構成要素232及び234のうちの1つ又は両方は、70パーセントより大きい、又は80パーセントより大きい、又は90パーセントより大きい正反射率を有することができる。第1及び/又は第2の反射構成要素232及び234は、平坦とすることができる、又は1つ以上の軸内で湾曲することができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、第2の反射構成要素234は、入射する光を変調するようになっている。例えば、第2の反射構成要素234は、空間的に変調された偏光状態を有する光を反射する画像形成装置とすることができる。第2の反射構成要素234は、画素化することができ、パターン化された光を生成することができる。包絡面254内に第2の反射構成要素234から反射された光は、パターン化された収束光とすることができる。第2の反射構成要素234として利用することができる好適な画像形成装置としては、シリコン上液晶(Liquid Crystal on Silicon)(LCoS)デバイスが挙げられる。LCoSデバイスは、平坦とすることができる、又は1つ以上の軸内で湾曲することができる。
【0020】
図2の様々な構成要素は、図で明瞭にするために、間隔を空けて示されている。しかし、様々な構成要素を、直接接触させる、又は、例えば、光学的に透明な接着剤を介して取り付けることができることを理解されたい。いくつかの実施形態では、反射型偏光子230は、光学的に透明な接着剤層を使用して、第1及び第2のプリズム210及び220のうちの1つ又は両方に取り付けられる。いくつかの実施形態では、レンズ240は、光学的に透明な接着剤で出力面214に取り付けられる。いくつかの実施形態では、光源250は、入力面212に直接隣接することができる、又は光学的に透明な接着剤層を介して入力面212に取り付けることができる。いくつかの実施形態では、第1及び/又は第2の反射構成要素232及び234は、光学的に透明な接着剤で第2のプリズム220に取り付けることができる。
【0021】
屈曲光軸257は、光源250から第1の反射構成要素232へ第1の方向(正のx方向)に延びる第1の線分257a、第1の方向とは反対側を向いた第2の方向(負のx方向)に延びる第2の線分257b、第3の方向(負のy方向)に延びる第3の線分257c、及び第3の方向とは反対側を向いた第4の方向(正のy方向)に延びる第4の線分257dを含む。第1及び第2の線分257a及び257bは、説明を容易にするために図2でわずかに分離して示されているが、重なり合っている。同様に、第3及び第4の線分257c及び257dは、説明を容易にするために図2でわずかに分離して示されているが、重なり合っている。第1及び第2の方向は、第3及び第4の方向に実質的に直交している。第1の反射構成要素232は、第1の線分257aに実質的に垂直であり、第2の反射構成要素234は、第3の線分257cに実質的に垂直である。
【0022】
光源250は、包絡面252を有する光線を生成し、これにより、照明器202によって使用される光源250からの光で照明される入力面212の面積として、入力作用面積213を画定する。光源250は、包絡面252の外側の光を実質的に生成しないようにできる、又はこの包絡面の外側で生成されるあらゆる光が、レンズ240に入ることなく照明器から逃げる角度である、のいずれかである。
【0023】
光源250からの光の少なくとも一部分は、順に、第1のプリズム210を透過し、反射型偏光子230を透過し、第2のプリズム220を透過し、第1の反射構成要素232から反射し、第2のプリズム220を透過して戻り、反射型偏光子230から反射し、第2のプリズム220を透過し、第2の反射構成要素234上に入射し、第2の反射構成要素234から反射し、第2のプリズム220及び反射型偏光子230及び第1のプリズム210を透過し、最終的にレンズ240を通って照明器を出る。中心光線256に関して、これを図2に示す。いくつかの実施形態では、第1の反射構成要素232は、1/4波長位相差板とすることができる偏光回転子を含む。反射型偏光子230の透過軸に沿った偏光を有する光源250からの光は、反射型偏光子230を透過し、次に第1の反射構成要素232から反射して反射型偏光子230に向かって戻るであろう。第1の反射構成要素232が1/4波長位相差板を含む実施形態では、そのような光は、反射型偏光子230に向かって反射して戻ると、1/4波長位相差板を2回透過する。この光は、その後、反射型偏光子230の透過軸に実質的に直交する偏光を有し、そのため、反射型偏光子230から、空間的に変調された光を反射型偏光子230に向かって戻して放出(例えば、反射)することができる第2の反射構成要素234に向かって反射する。空間的に変調された光は、空間的に変調された偏光を有することができる。反射型偏光子230の透過軸に沿った偏光を有する空間的に変調された光の部分は、画像化された光として反射型偏光子230を透過し、出力作用面積215を通って第1のプリズム210を出て、レンズ240を通って照明器を出るであろう。
【0024】
照明器202によって、屈曲光路の照明器202を通して画像形成装置(第2の反射構成要素234)上に光線(包絡面252内の)を向けて、パターン化された収束光(包絡面254内の)を画像形成装置から反射させることにより、画像を投影することができる。屈曲光路の照明器202を通して光線を向けるステップは、偏光ビームスプリッタ200を通して第1の反射構成要素232に光を向けることと、この光の少なくとも一部を偏光ビームスプリッタ200に向かって戻して反射させることと、この光の少なくとも一部を偏光ビームスプリッタ200から画像形成装置に向かって反射させることとを含む。パターン化された収束光の少なくとも一部分は、偏光ビームスプリッタ200及びレンズ240を透過する。
【0025】
光が第1の反射構成要素232及び反射型偏光子230から反射された後で、光源250からの光は、第2の反射構成要素234の最大面積を照明する。この最大面積は、最大作用面積236と等しくすることができる。あるいは、最大作用面積236は、反射する第2の反射構成要素234の最大面積とすることができる。例えば、第2の反射構成要素234は、最大画像面積を有する画像形成装置とすることができる。最大画像面積の外側の画像形成装置上に入射する光はなんら、レンズ240に向かって反射されなくてよい。この場合、最大作用面積236は、画像形成装置の最大画像面積であるであろう。光は、実質的に出力作用面積215内のみの出力面214を照明し、実質的に最大受光面積243内のみのレンズ240を照明する包絡面254内で最大作用面積236からレンズ240に向かって反射されるため、最大作用面積236は、出力面214上の出力作用面積215、及びレンズ240の最大受光面積243を画定する。照明器202は、第2の反射構成要素234から反射されてレンズ240を透過する包絡面254内の光が、第2の反射構成要素234とレンズ240との間で収束するように構成される。これにより、結果として最大作用面積236より小さな出力作用面積215より小さな最大作用面積236となる。
【0026】
いくつかの実施形態では、入力作用面積213及び/又は出力作用面積215は、最大画像面積とすることができる最大作用面積236の約60パーセント未満、又は約50パーセント未満(すなわち、約半分未満)、又は約40パーセント未満、又は約35パーセント未満である。いくつかの実施形態では、入力面212の最大表面積(入力面212の合計面積)は、最大画像面積の約半分未満である。いくつかの実施形態では、出力面214の最大表面積(出力面214の合計面積)は、最大画像面積の約半分未満である。
【0027】
光源250、又は本開示の光源の任意のものは、1つ以上の実質的に単色の発光素子を含むことができる。例えば、光源250は、赤色、緑色、及び青色の発光ダイオード(light emitting diodes)(LED)を含むことができる。シアン、黄色などの他の色もまた、含めることができる。あるいは、又は加えて、広域スペクトル(例えば、白色、又は実質的に白色)の光源を利用することができる。いくつかの実施形態では、光源250は、青色発光体及び蛍光体を含む。いくつかの実施形態では、光源250は、個別の光源からの光を組み合わせるために利用することができる積分器(例えば、積分器は、赤色、緑色、及び青色LEDからの光を組み合わせることができる)を含む。光源250は、実質的に単一の偏光状態を有する光が反射型偏光子230に向かって第1のプリズム210内に向けられるように、偏光素子を含むことができる。いくつかの実施形態では、光源250は、LED、有機発光ダイオード(organic light emitting diode)(OLED)、レーザー、レーザーダイオード、白熱照明要素、及びアーク灯のうちの1つ以上とすることができる、又はそれらを含むことができる。光源250はまた、LED(単数又は複数)などの発光素子(単数又は複数)に加えて、集光レンズなどのレンズを含むことができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、第1又は第2のプリズムは、所望の屈折力を提供する1つ以上の曲面を有することができる。図3は、偏光ビームスプリッタ300と、第1及び第2の反射構成要素332及び334とを含む偏光ビームスプリットシステム304を含む、照明器302の側面図である。照明器302は、投影レンズ344の要素とすることができるレンズ340と、光源350とを更に含む。偏光ビームスプリッタ300は、第1及び第2のプリズム310及び320と、反射型偏光子330とを含む。第1のプリズム310は、入力面312及び出力面314を有する。第2のプリズム320は、イメージャ面324及び第2の面322を有する。反射偏光子330は、第1及び第2のプリズム310及び320の第1の斜辺と第2の斜辺との間に配置される。
【0029】
第2のプリズム320は、例えば、1つ以上の光学的に透明な接着剤を介して第2のプリズム320の本体364に取り付けることができる、1つ以上の構成要素360及び1つ以上の構成要素362を含む。いくつかの実施形態では、構成要素360及び362は、本体364から分離することができる(例えば、空気間隙で)。いくつかの実施形態では、本体364は、直角三角プリズムであってよい。いくつかの実施形態では、構成要素360及び362のうちの1つ又は両方は、例えば、射出成形により、又は任意の他の好適な成形プロセスにより、本体364と一体に形成することができる。いくつかの実施形態では、入力面312及び/又は出力面314は、第1のプリズム310の本体に取り付けられた曲面(単数又は複数)を有する1つ以上の構成要素を同様に含むことができる、又は第1のプリズム310と一体に形成された曲面を含むことができる。
【0030】
例示した実施形態では、第1の反射構成要素332は、第2のプリズム320の第2の面322に適用された反射コーティングであり、1/4波長位相差板365は、本体364と構成要素362との間に配置される。他の実施形態では、構成要素362は、本体364と一体に形成することができ、1/4波長位相差板は、第2の面322に適用することができ、反射コーティングは、その後に1/4波長位相差板に適用することができる。
【0031】
光源350は、中心光線356、並びに外側包絡面光線352a及び352bを生成する。光線352b(並びに同様に光線352a及び中心光線356に関して)は、反射型偏光子330の透過軸に沿った偏光を有する光源350から放出される。光線352bは、順に、第1のプリズム310を透過し、反射型偏光子330を透過し、第2のプリズム320の本体364を透過し、1/4波長位相差板365を透過し、構成要素362を透過し、第1の反射構成要素332によって反射され、構成要素362を透過して戻り、その後1/4波長位相差板365を透過して戻り、本体364を通って反射型偏光子330に向かって戻る。光線352bは、2回1/4波長位相差板を透過したため、反射型偏光子330の透過軸に実質的に直交する偏光を有する。したがって、光線352bは、反射型偏光子330から反射し、本体364及び構成要素360を透過し、その後第2の反射構成要素334から反射して構成要素360及び本体364を通って反射型偏光子330に向かって戻る。第2の反射構成要素334は、第2の反射構成要素334から反射された光の偏光を空間的に変調する画像形成装置とすることができる。そのような場合では、第2の反射構成要素334から反射した光の一部分は、反射型偏光子330の透過軸に沿った偏光を有することができる。これが、第2の反射構成要素334から反射した後に反射型偏光子330を透過する光線352bの場合である。光線352bは、その後、第1のプリズム310を透過し、出力面314を通って出る。光線352bは、その後、投影レンズ344を透過し、照明器302を出る。
【0032】
場合により、より小さいプリズムではなく、より大きなプリズムに隣接して光源を有することが有用であることがある。例示的な実施形態を、第1のプリズム410と、第2のプリズム420と、反射型偏光子430と、光源450と、投影レンズ444の要素であるレンズ440と、光源450と第2のプリズム420の面422との間に配置されたレンズ462とを含む、照明器402の側面図である図4に示す。第2のプリズム420はまた、面424を有しており、第2のプリズム420の本体と一体に形成することができる、又は、例えば、光学的に透明な接着剤で第2のプリズム420の本体に取り付けることができる構成要素460を含む。レンズ462は、第1及び第2の表面、それぞれ466及び468を有する。光源450は、本明細書の他の所で説明する光源のいずれかに対応することができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、図4Bに示すように、第1の表面466は、第1の表面466上に配置された1/4波長位相差板465、及び1/4波長位相差板465上に配置された反射体432(例えば、反射コーティング)を含む。いくつかの実施形態では、1/4波長位相差板は、第1の表面466に隣接して(多分だが必須ではなく、直接隣接して)配置することができ、反射体は、第1の表面466と向かい合って、1/4波長位相差板に隣接して(多分だが必須ではなく、直接隣接して)配置することができる。反射体は、光源450から放出された光がレンズ462内を通るように、光源450の放出面の上に開口部433を含む。開口部は、任意選択的に、1/4波長位相差板465内に延びることができる。反射型偏光子439は、第2の表面468に取り付けることができる。代替の実施形態では、反射型偏光子439は、第2の表面468に隣接するが、必ずしも直接隣接してではなく、配置することができる。
【0034】
反射体432、1/4波長位相差板465、及び反射型偏光子439の配置は、光源450に対する偏光変換器を提供する。反射型偏光子439に対する透過方向に沿った偏光を有する、反射型偏光子439上に入射する光は、レンズ462を出て第2のプリズム420に入る。直交偏光を有する光は、反射型偏光子439から反射され、レンズ462及び1/4波長位相差板465を透過し、その後反射体432から反射し、1/4波長位相差板465を透過して反射型偏光子439に向かって戻る。この光は、1/4波長位相差板465を2回透過したため、反射型偏光子439の透過軸に沿って偏光されており、そのため、反射型偏光子439を透過して第2のプリズム420に入る。
【0035】
図5A及び5Bは、第1及び第2のプリズム510及び520と、第1及び第2のプリズム510及び520の斜辺の間に配置された反射型偏光子530と、第1及び第2の反射構成要素532及び534と、投影レンズの要素とすることができるレンズ540と、光源550とを含む、照明器502の側面図である。第1のプリズム510は、入力面512及び出力面514を有する。第2のプリズム320は、第1の表面522及び第2の表面524を有する。光源550によって放出された中心光線は、中心光線256が屈曲光軸257を定義するのと同様に、屈曲光軸557を定義する。屈曲光軸557は、入力面512と反射型偏光子530との間の長さd1、第1の反射構成要素532と反射型偏光子530との間の長さd2、第2の反射構成要素534と反射型偏光子530との間の長さd3、及び出力面514と反射型偏光子530との間の長さd4を有する。いくつかの実施形態では、d1及びd4のうちの1つ又は両方は、d2及びd3の小さい方より小さい、又はd2及びd3の小さい方の0.9倍未満である、又はd2及びd3の小さい方の0.85倍未満である。いくつかの実施形態では、反射型偏光子530は、d5の最大横寸法(本明細書の他の所で更に説明する)を有し、d1及びd4のうちの1つ又は両方は、d5/4未満、又はd5の0.2倍未満、又はd5の0.15倍未満である。偏光ビームスプリッタ500は、第1及び第2のプリズム510及び520と、反射型偏光子530とを含む。
【0036】
他の実施形態では、レンズ540は、空間光変調器によって置き換えられ、第2の反射構成要素534は、レンズによって置き換えられる。そのような実施形態では、光源550からの光は、反射型偏光子530から空間光変調器(レンズ540の位置の)に向かって反射され、そこで、画像化された光として反射されて、反射型偏光子を通りレンズ(反射構成要素534の位置の)を通る。またそのような実施形態では、第1の反射構成要素532は、省略することができる。いくつかの実施形態では、レンズが空間光変調器によって置き換えられ、第2の反射構成要素がレンズによって置き換えられる場合に、偏光ビームスプリッタ530の形状は、図5A図7に関連して説明するものから変更されない。
【0037】
いくつかの実施形態では、第1の反射体532は、傾斜ダイクロイックプレートである。傾斜ダイクロイックプレートは、ダイクロイック反射体が光軸557に垂直でもなく平行でもないように光軸557に対して傾斜した、少なくとも1つのダイクロイック反射体を含む反射体である。傾斜ダイクロイックプレートは、傾斜ダイクロイックプレートの外面が光軸557に垂直だが、ダイクロイック反射体(単数又は複数)は垂直ではないように、一体に積層されたダイクロイック反射体(単数又は複数)を含むことができる。いくつかの実施形態では、傾斜ダイクロイック反射体は、互いに対して傾斜した複数のダイクロイック反射体を含む。傾斜ダイクロイックプレートは、光軸557からの着色光源のオフセットを補償するために使用することができる。いくつかの実施形態では、傾斜ダイクロイックプレートは、第1の色の光を反射して他の色の光を透過することができる第1のダイクロイック反射体、及び第2の色の光を反射することができる第2の反射体を含む。第1のダイクロイック反射体及び第2の反射体は、第1及び第2の色の光が両方とも反射して屈曲光軸557に沿って混合した色の光線としてプリズム520に戻るように、それぞれ傾斜している。いくつかの実施形態では、傾斜ダイクロイックプレートは、第1の色の光を反射して第2及び第3の色の光を透過することができる第1のダイクロイック反射体、第2の色の光を反射して第3の色の光を透過することができる第2のダイクロイック反射体、及び第3の色の光を反射することができる第3の反射体を含む。第1のダイクロイック反射体、第2のダイクロイック反射体、及び第3の反射体は、第1、第2、及び第3の色の光がそれぞれ反射して屈曲光軸557に沿って混合した色の光線としてプリズム520に戻るように、それぞれ傾斜している。いくつかの実施形態では、反射型偏光子530は、互いに対して傾斜した複数のダイクロイック反射型偏光子で置き換えられる。そのような傾斜ダイクロイックプレート及び傾斜ダイクロイック反射型偏光子は、例えば、PCT国際公開第2013/062930号(Schardtら)、並びに米国特許出願公開第2013/0169937号(Ouderkirkら)、同第2013/0169893号(Ouderkirkら)、同第2013/0169894号(Ouderkirkら)、及び同第2014/0253849号(Poonら)に記載されており、それらの文献は、それらが本明細書と矛盾しない範囲で参照により本明細書に組み込まれる。
【0038】
照明器502の形状を説明するのに有用であり得る他の長さを、図5Bに示す。屈曲光軸557は、光源550と反射型偏光子530との間の長さd1’、第2の表面524と反射型偏光子530との間の長さd2’、第1の表面522と反射型偏光子530との間の長さd3’、及びレンズ540と反射型偏光子530との間の長さd4’を有する。いくつかの実施形態では、d1’及びd4’のうちの1つ又は両方は、d2及びd3の小さい方より小さい、又はd2及びd3の小さい方の0.9倍未満である、又はd2及びd3の小さい方の0.85倍未満である。いくつかの実施形態では、d1’及びd4’のうちの1つ又は両方は、d2’及びd3’の小さい方より小さい、又はd2’及びd3’の小さい方の0.9倍未満である、又はd2’及びd3’の小さい方の0.85倍未満である。いくつかの実施形態では、反射型偏光子530は、d5の最大横寸法を有し、d1’及びd4’のうちの1つ又は両方は、d5/4未満、又はd5の0.2倍未満、又はd5の0.15倍未満である。
【0039】
図5Cに示すように、反射型偏光子530は、最大横寸法d5を有することができる。反射型偏光子が寸法L及びWを有する側面を有する矩形形状である場合、反射型偏光子530の最大横寸法d5は、d5=(L+W1/2により与えられる。最大横寸法d5は、d1の4倍若しくは5倍より大きくすることができる、及び/又はd4の4倍若しくは5倍より大きくすることができる。最大横寸法d5は、d1’の4倍若しくは5倍より大きくすることができる、及び/又はd4’の4倍若しくは5倍より大きくすることができる。いくつかの実施形態では、第2のプリズムは、直角三角プリズムであり、L及びWは、実質的に等しい。長さd2’及びd3’は、次に、おおよそ、2√2で割ったL(又はW)とすることができ、d5は、d2’の4倍におおよそ等しく、又はd3’の4倍におおよそ等しくすることができる。
【0040】
d1、d2、d3、d4、d5のいずれかの間で説明される相対関係のいずれかはまた、d1、d2、d3、d4のいずれか1つ以上がそれぞれd1’、d2’、d3’、d4’で置き換えられる場合にも当てはまる。同様に、d1’、d2’、d3’、d4’、d5’のいずれかの間で説明される相対関係のいずれかはまた、d1’、d2’、d3’、d4’のいずれか1つ以上がそれぞれd1、d2、d3、d4で置き換えられる場合にも当てはまる。
【0041】
いくつかの実施形態では、屈曲光学設計により、第1のプリズムが第2のプリズムより実質的に小さい体積を有することができる。他の実施形態では、第1及び第2のプリズムは、実質的に同じ体積を有することができ、小さな受光面積を有するレンズと共に、及び/又は小さな放出面積を有する光源と共に、屈曲光学設計を使用することができる。これを、第1及び第2のプリズム610及び620と、第1のプリズム610と第2のプリズム620との間に配置された反射型偏光子630と、第1及び第2の反射構成要素632及び634と、放出面積651を有する光源650とを含む、照明器602の側面図である図6に示す。第1のプリズム610は、第1及び第2の表面612及び614を含み、第2のプリズム620は、第1及び第2の表面622及び624を含む。照明器602は、光学的に透明な接着剤層641で任意選択的に第1のプリズム610に接着することができる、レンズ640を更に含む。第1の反射構成要素632は、本明細書の他の所で説明するような1/4波長位相差板を含むことができ、第2の反射構成要素634は、本明細書の他の所で説明するような、パターン化された収束光をレンズ640に向かって放出することができる画像形成装置とすることができる。光源650の放出面積651及び/又はレンズ640の受光面積は、第2の反射構成要素634の最大作用面積若しくは最大画像面積の60パーセント未満、又は50パーセント未満、又は40パーセント未満、又は35パーセント未満とすることができる。
【0042】
図7は、光源750と、光源750と光学的に連通する反射型偏光子730と、反射型偏光子と光学的に連通するレンズ740と、を含む照明器702の側面図である。反射型偏光子730は、反射型偏光子730全体を包含し、光源750によって放出される中心光線756に垂直な表面(表面772及び774)を有する、最小仮想矩形平行六面体770を画定する。光源750の少なくとも一部分、又はレンズ740の少なくとも一部分は、仮想矩形平行六面体770の内側に配置される。いくつかの実施形態では、光源750の少なくとも一部分、及びレンズ740の少なくとも一部分は、仮想矩形平行六面体770の内側に配置される。いくつかの実施形態では、光源750のすべて若しくは実質的にすべて、又はレンズ740のすべて若しくは実質的にすべては、仮想矩形平行六面体770の内側に配置される。いくつかの実施形態では、光源750のすべて又は実質的にすべて、及びレンズ740のすべて又は実質的にすべては、仮想矩形平行六面体770の内側に配置される。
【0043】
いくつかの実施形態では、レンズ740は、投影レンズの要素である。いくつかの実施形態では、照明器702はまた、仮想矩形平行六面体770の表面(表面772及び774)に実質的に垂直な画像形成装置734を含む。いくつかの実施形態では、照明器702は、本明細書で説明する実施形態のいずれかの第1及び第2のプリズムに対応する第1及び/若しくは第2のプリズムを含む、並びに/又は、例えば、図2図5Bのいずれかに示すような表面772に近接する反射構成要素を含む。
【0044】
本明細書の照明器は、例えば、小型の投影が望ましい場合に有用である。本明細書のいくつかの態様では、ヘッドマウントディスプレイなどのヘッドマウントシステムが提供される。ヘッドマウントシステムは、例えば、PCT国際公開第2015/034801号(Ouderkirk)及び米国特許仮出願第61/977171号(Ouderkirkら)に記載されており、これらの文献のそれぞれは、それらが本明細書と矛盾しない範囲で参照により本明細書に組み込まれる。
【0045】
図8は、第1及び第2のレンズ882及び884を含むフレーム880に搭載されたユニット809を含む、ヘッドマウントシステム801の概略図である。ユニット809は、第1のレンズ882に光を提供する及び/又は第1のレンズ882からの光を受光するように配置される。いくつかの実施形態では、第1のレンズ882に光を提供する及び/又は第1のレンズ882からの光を受光するように、第2のユニットがフレーム880に搭載される。ユニット809は、本明細書の照明器、偏光ビームスプリッタ、若しくは偏光ビームスプリットシステムのいずれかとすることができる、又はそれらを含むことができる。
【0046】
ヘッドマウントシステム801は、ユニット809に含めることができる眼球監視システムを含むことができる。システムは、眼球の正面に配置された第1のレンズ882を介して撮像センサ及びプロセッサで瞳の直径及び位置を監視することができる。第1のレンズ882は、第1のレンズ882に隣接するか又は埋め込まれたかのいずれかの部分的に透明な反射体を含むことができ、その場合、反射体は、センサ上に瞳の画像を生成する。システムは、周囲光条件を考慮して瞳孔反射に基づいて、システムのユーザの疲労及び認知処理負荷を定量化することができ、履歴データに基づいてユーザにパーソナライズすることができる。定量化された情報は、従業員管理プログラム又はスマートフォン用アプリケーションなどのソフトウェアアプリケーションにより、通知して視覚化することができる。
【0047】
眼球監視システムが検出することができる眼球のこれらの特性としては、以下のうちの1つ以上を挙げることができる:眼球の見ている方向、瞳の直径及び瞳の直径の変化、まぶたのまばたき、視線で追跡している物体、並びに衝動性運動。視線追跡のパラメータとしては、眼球回転の速度、及び物体の移動と眼球の移動との間の遅延又は位相を挙げることができる。衝動性運動としては、移動の持続時間、速度、及びパターンを挙げることができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、ヘッドマウントシステム801は、ユニット809に含めることができ、眼球の画像をキャプチャすることができるカメラ(例えば、赤緑青(red−green−blue)(RGB)カメラ又は赤外線(infrared)(IR)カメラ)を含む。眼球画像の平均IR輝度が周囲光レベルを示すので、IRカメラを使用して、周囲光条件を判定することができる。いくつかの実施形態では、ヘッドマウントシステム801は、ユニット809に含めることができる組込システム上で稼働する、コンピュータ視覚アルゴリズムを実行するようになっている。
【0049】
いくつかの実施形態では、ヘッドマウントシステムは、瞳サイズの変化を検出し、その情報を使用してユーザの疲労及び認知処理負荷を定量化するようになっている、視線追跡システムを含む。いくつかの実施形態では、ヘッドマウントシステム801は、以下のステップのうちの1つ以上又はすべてを実行するようになっている(例えば、組込プロセッサ上で稼働するアルゴリズムを使用して)。
ステップ1:眼球のグレースケール画像をキャプチャする。
ステップ2:ノイズを除去する(例えば、ガウシアンフィルタを使用して)。
ステップ3:眼球の画像内のそれぞれの画素に対する勾配の大きさ及び方向を計算する。
ステップ4:より高い勾配の大きさを有する画素を識別する(これらは、物体の縁部であると考えられる)。
ステップ5:例えば、人間の視覚のヘルムホルツの原理に従って前のステップで識別された画素を接続することにより、縁部を識別する。
ステップ6:楕円の方程式又は多項式により定義された他の形状と縁部の線分を比較する。最小の楕円状の形状を、瞳として識別することができる。虹彩の面積もまた、判定することができ、精度を向上させるために使用することができる。閃光などの画像内に存在することがある他の楕円形状は、除去することができる。
ステップ7:先に行った線適合及び眼球とカメラとの間の距離に基づいて、瞳サイズ(例えば、直径又は面積)を計算する。
ステップ8:周囲光条件を考慮するために計算した瞳サイズに対して調整係数を判定して適用する。周囲光条件は、ヘッドマウントシステムに含まれた追加のセンサを使用して、又はキャプチャした画像の輝度分析により、判定することができる。
ステップ9:履歴比較並びに認知処理負荷及び疲労レベルの分析のために、安全なデータベースとすることができるデータベースに調整した瞳サイズを保存する。そのようなデータベースは、多分、ユーザの精神状態を更に分析するためにセンサ融合アルゴリズムに使用することができる他の生体データ(心拍数、皮膚導電率、脳波(electroencephalographs)(EEG)などの)を保持することができる。瞳サイズは、時間の関数として記録することができ、時系列(経時的に取られた一連のデータ点)として記憶することができる。
【0050】
疲労及び認知負荷分析の方法は、履歴データを利用して、現在のレベルが閾値を上回っているか否かを判定することができる。この閾値は、個人毎に異なることがあり、上述したシステム及び手順によって十分な履歴データが収集されたなら機械学習アルゴリズムを使用して判定することができる。疲労レベル又は認知処理負荷の閾値を上回る場合、ソフトウェアアプリケーションを利用して、例えば、ユーザ又は中央の業務マネージャに警告することができる。更に、履歴データ(例えば、時系列の瞳直径)は、現在の認知状態の迅速な通知のために、ソフトウェアアプリケーション内で視覚化することができる(例えば、経時的な瞳サイズの線グラフに)。視線追跡システムはまた、経時的にシステムによってキャプチャした画像内の瞳の位置を記憶することにより、眼球の移動を追跡することができる。この時系列の瞳の位置を含めることにより、どれほど素早く眼球が移動しているかの情報を提供することができ、それにより、素早く移動する眼球より遅く移動する眼球がより疲労しているので、疲労を測定することができる別の方法を提供する。
【0051】
以下は、例示的な実施形態のリストである。
【0052】
実施形態1は、
反射型偏光子と、
第1の体積を有する第1のプリズムであって、
第1の面と、
第1の面に隣接した第2の面と、90度に実質的に等しい第1の面と第2の面との間の角度と、
この角度と向かい合う第1の斜辺と、を含む第1のプリズムと、
第1の面に隣接して配置された光源と、
第2の面に隣接して配置された画像形成装置と、
第2の体積を有する第2のプリズムであって、第3及び第4の面を有し、第2の斜辺を有する直角三角プリズムであり、第2の斜辺が第1の斜辺に隣接して配置され、第1及び第2の斜辺が実質的に等しい表面積を有し、第3の面が第1の面と向かい合って第1の面に実質的に平行で、第4の面が第2の面と向かい合って第2の面に実質的に平行な、第2のプリズムと、を備えている偏光ビームスプリットシステムであって、
反射型偏光子は、第1の斜辺と第2の斜辺との間に配置され、第1の体積は、第2の体積の半分以下である、偏光ビームスプリットシステムである。
【0053】
実施形態2は、第1の面が、第3の面の最大面積の半分未満、かつ、第4の面の最大面積の半分未満の最大面積を有する、実施形態1の偏光ビームスプリットシステムである。
【0054】
実施形態3は、第2の面が、第3の面の最大面積の半分未満、かつ、第4の面の最大面積の半分未満の最大面積を有する、実施形態1の偏光ビームスプリットシステムである。
【0055】
実施形態4は、第1の面の最大面積及び第2の面の最大面積のそれぞれが、第3の面の最大面積及び第4の面の最大面積の小さい方の半分未満である、実施形態1の偏光ビームスプリットシステムである。
【0056】
実施形態5は、第1及び第2の側面から延びる部分を更に備え、第1の斜辺がこの部分の主表面を含む、実施形態1の偏光ビームスプリットシステムである。
【0057】
実施形態6は、反射型偏光子が、ポリマー多層反射型偏光子、ワイヤグリッド偏光子、MacNeille反射型偏光子、又はコレステリック反射型偏光子である、実施形態1の偏光ビームスプリットシステムである。
【0058】
実施形態7は、反射型偏光子が、ポリマー多層反射型偏光子である、実施形態1の偏光ビームスプリットシステムである。
【0059】
実施形態8は、光源によって放出された中心光線の光路によって定義された光軸上に中心を置き、光軸が第1の面と反射型偏光子との間の長さd1を有し、光軸が第4の面と反射型偏光子との間の長さd3’を有し、d1がd3’未満である、実施形態1の偏光ビームスプリットシステムである。
【0060】
実施形態9は、d1が、d3’の0.9倍未満である、実施形態8の偏光ビームスプリットシステムである。
【0061】
実施形態10は、反射型偏光子が、d5の最大横寸法を有し、d1が、d5/4未満である、実施形態8の偏光ビームスプリットシステムである。
【0062】
実施形態11は、d1が、d5の0.2倍未満である、実施形態10の偏光ビームスプリットシステムである。
【0063】
実施形態12は、光源からの光を受光するようになっており、光源によって放出された中心光線の光路によって定義された屈曲光軸上に中心を置いた、偏光ビームスプリットシステムであって、
光軸に実質的に垂直な入力面であって、光が入力面を透過することにより偏光ビームスプリットシステムに入る入力面と、
最大横寸法d5を有する反射型偏光子であって、光軸が入力面と反射型偏光子との間の長さd1を有する、反射型偏光子と、
光軸に実質的に垂直な出力面であって、出力面と反射型偏光子との間の長さd3’を有し、光が出力面を透過することにより偏光ビームスプリットシステムを出る出力面と、
光軸に実質的に垂直なイメージャ面であって、光軸がイメージャ面と反射型偏光子との間の長さd4を有する、イメージャ面と、を備え、
d1及びd4のうちの1つ又は両方は、d5/4未満である、偏光ビームスプリットシステムである。
【0064】
実施形態13は、d1が、d5/4未満である、実施形態12の偏光ビームスプリットシステムである。
【0065】
実施形態14は、d4が、d5/4未満である、実施形態12の偏光ビームスプリットシステムである。
【0066】
実施形態15は、d1及びd4のそれぞれが、d5/4未満である、実施形態12の偏光ビームスプリットシステムである。
【0067】
実施形態16は、d1及びd4のうちの1つ又は両方が、d5の0.2倍未満である、実施形態12の偏光ビームスプリットシステムである。
【0068】
実施形態17は、d1及びd4のうちの1つ又は両方が、d3’未満である、実施形態12の偏光ビームスプリットシステムである。
【0069】
実施形態18は、d1が、d3’未満である、実施形態12の偏光ビームスプリットシステムである。
【0070】
実施形態19は、d4が、d3’未満である、実施形態12の偏光ビームスプリットシステムである。
【0071】
実施形態20は、d1及びd4のそれぞれが、d3’未満である、実施形態12の偏光ビームスプリットシステムである。
【0072】
実施形態21は、d1及びd4のそれぞれが、d3’の0.9倍未満である、実施形態20の偏光ビームスプリットシステムである。
【0073】
実施形態22は、光源からの光を受光するようになっており、光源によって放出された中心光線の光路によって定義された屈曲光軸上に中心を置いた、偏光ビームスプリットシステムであって、
光軸に実質的に垂直な入力面であって、光が入力面を透過することにより偏光ビームスプリットシステムに入る入力面と、
反射型偏光子であって、光軸が入力面と反射型偏光子との間の長さd1を有する、反射型偏光子と、
光軸に実質的に垂直な第1の反射構成要素であって、光軸が第1の反射構成要素と反射型偏光子との間の長さd2を有し、
傾斜ダイクロイックプレートである第1の反射構成要素と、
光軸に実質的に垂直な第2の反射構成要素であって、光軸が第2の反射構成要素と反射型偏光子との間の長さd3を有する、第2の反射構成要素と、
光軸に実質的に垂直な出力面であって、光が出力面を透過することにより偏光ビームスプリットシステムを出る出力面と、を備え、
光軸が、出力面と反射型偏光子との間の長さd4を有し、d1及びd4のうちの1つ又は両方が、d2及びd3の小さい方より小さい、偏光ビームスプリットシステムである。
【0074】
実施形態23は、d4が、d2及びd3の小さい方より小さい、実施形態22の偏光ビームスプリットシステムである。
【0075】
実施形態24は、d1が、d2及びd3の小さい方より小さい、実施形態22の偏光ビームスプリットシステムである。
【0076】
実施形態25は、d1及びd4の両方が、d2及びd3の小さい方より小さい、実施形態22の偏光ビームスプリットシステムである。
【0077】
実施形態26は、d1及びd4のうちの1つ又は両方が、d2及びd3の小さい方の0.9倍未満である、実施形態22の偏光ビームスプリットシステムである。
【0078】
実施形態27は、反射型偏光子が、d5の最大横寸法を有し、d1及びd4のうちの1つ又は両方が、d5/4未満である、実施形態22の偏光ビームスプリットシステムである。
【0079】
実施形態28は、d1及びd4のそれぞれが、d5/4未満である、実施形態27の偏光ビームスプリットシステムである。
【0080】
実施形態29は、d1及びd4のうちの1つ又は両方が、d5の0.2倍未満である、実施形態27の偏光ビームスプリットシステムである。
【0081】
実施形態30は、第2の反射構成要素が、入射する光を変調するようになっている、実施形態22の偏光ビームスプリットシステムである。
【0082】
実施形態31は、第2の反射構成要素が、画素化された、実施形態22の偏光ビームスプリットシステムである。
【0083】
実施形態32は、反射型偏光子と光軸との間の角度が、40〜60度である、実施形態22の偏光ビームスプリットシステムである。
【0084】
実施形態33は、第1の反射構成要素が、80%より大きな正反射率を有する、実施形態22の偏光ビームスプリットシステムである。
【0085】
実施形態34は、第2の反射構成要素が、80%より大きな正反射率を有する、実施形態22の偏光ビームスプリットシステムである。
【0086】
実施形態35は、光源からの光を受光するようになっており、光源によって放出された中心光線の光路によって定義された屈曲光軸上に中心を置いた、偏光ビームスプリットシステムであって、
光軸に実質的に垂直な入力面であって、光が入力面を透過することにより偏光ビームスプリットシステムに入る入力面と、
最大横寸法d5を有する反射型偏光子であって、光軸が入力面と反射型偏光子との間の長さd1を有する反射型偏光子と、
光軸に実質的に垂直な第1の反射構成要素であって、光軸が第1の反射構成要素と反射型偏光子との間の長さd2を有し、
傾斜ダイクロイックプレートである第1の反射構成要素と、
光軸に実質的に垂直な第2の反射構成要素であって、光軸が第2の反射構成要素と反射型偏光子との間の長さd3を有する、第2の反射構成要素と、
光軸に実質的に垂直な出力面であって、光が出力面を透過することにより偏光ビームスプリットシステムを出る出力面と、を備え、
光軸が、出力面と反射型偏光子との間の長さd4を有し、
d1及びd4のうちの1つ又は両方は、d5/4未満である、偏光ビームスプリットシステムである。
【0087】
実施形態36は、d1が、d5/4未満である、実施形態35の偏光ビームスプリットシステムである。
【0088】
実施形態37は、d4が、d5/4未満である、実施形態35の偏光ビームスプリットシステムである。
【0089】
実施形態38は、d1及びd4のそれぞれが、d5/4未満である、実施形態35の偏光ビームスプリットシステムである。
【0090】
実施形態39は、d1及びd4のうちの1つ又は両方が、d5の0.2倍未満である、実施形態35の偏光ビームスプリットシステムである。
【0091】
実施形態40は、d1及びd4のうちの1つ又は両方が、d2及びd3の小さい方より小さい、実施形態35の偏光ビームスプリットシステムである。
【0092】
実施形態41は、d1が、d2及びd3の小さい方より小さい、実施形態40の偏光ビームスプリットシステムである。
【0093】
実施形態42は、d4が、d2及びd3の小さい方より小さい、実施形態40の偏光ビームスプリットシステムである。
【0094】
実施形態43は、d1及びd4のそれぞれが、d2及びd3の小さい方より小さい、実施形態40の偏光ビームスプリットシステムである。
【0095】
実施形態44は、d1及びd4のそれぞれが、d2及びd3の小さい方の0.9倍未満である、実施形態43の偏光ビームスプリットシステムである。
【0096】
実施形態45は、第1の反射構成要素が、80%より大きな正反射率を有する、実施形態35の偏光ビームスプリットシステムである。
【0097】
実施形態46は、第2の反射構成要素が、80%より大きな正反射率を有する、実施形態35の偏光ビームスプリットシステムである。
【0098】
実施形態47は、実施形態1〜46のいずれかの偏光ビームスプリットシステムを備え、画像を観察者に提供するように構成された、ヘッドマウントシステムである。
【0099】
実施形態48は、視線追跡システムを更に含む、実施形態47のヘッドマウントシステムである。
【0100】
実施形態49は、視線追跡システムが、瞳サイズを判定するようになっている、実施形態48のヘッドマウントシステムである。
【0101】
実施形態50は、視線追跡システムが、時系列の瞳の直径を記録するようになっている、実施形態49のヘッドマウントシステムである。
【0102】
実施形態51は、視線追跡システムが、時系列の瞳の位置を記録するようになっている、実施形態50のヘッドマウントシステムである。
【0103】
図における要素に関する記載は、別段の指定がない限り、他の図の対応する要素に等しく適用されると理解すべきである。以上、本明細書において具体的な実施形態を図示し説明したが、本開示の範囲を逸脱することなく、図示及び説明された具体的な実施形態を、様々な代替的かつ/又は均等な実現形態で置き換えることができることは、当業者であれば認識されるであろう。本出願は、本明細書において説明した具体的な実施形態のいかなる適合例又は変形例をも包含することを意図している。したがって、本開示は、特許請求の範囲及びその均等物によってのみ限定されるものとする。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8