(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
空調機器が内蔵された空調部を複数有し、各空調部に対応して前記空気吹き出し口があり、各空調部を通過した空気が対応する前記空気吹き出し口から前記配置空間に導入されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の環境形成装置。
複数台のユニット化部品を構成部材に含み、前記ユニット化部品には、前記配置空間の一部を構成する空間形成部を備えた環境形成ユニットが複数台含まれ、前記環境形成ユニットが複数台結合されて前記配置空間の一部又は全部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の環境形成装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された熱処理装置は、ガラス基板の様な平板状のものを被処理物としている。特許文献1に開示された熱処理装置では、平板状の熱処理物が処理空間に水平姿勢で設置され、空気吹き出し口から処理空間に熱風が供給されて被処理物が加熱される。
【0005】
しかしながら特許文献1に開示された熱処理装置は、処理空間に対して、一方からのみ熱風が供給されるので、処理空間内に温度ばらつきが生じる場合があった。
【0006】
本発明は従来技術の上記の点に注目し、処理空間内の温度ばらつきが少ない熱処理装置及び環境形成装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するための態様は、物品が設置される一又は複数の配置空間を有し、当該配置空間に温度調節された空気を導入する空気吹き出し口が開口している環境形成装置において、同一の前記配置空間に空気を導入する前記空気吹き出し口が複数箇所に設けられ、前記空気吹き出し口には異なる壁面にあって且つ設置された高さが異なるものが含まれていることを特徴とする環境形成装置である。
上記した課題を解決するための具体的態様は、物品が設置される配置空間を有し、当該配置空間に温度調節された空気を導入する空気吹き出し口が開口している環境形成装置において、前記空気吹き出し口が複数設けられ、前記空気吹き出し口の少なくとも1つは、他の少なくとも1つの空気吹き出し口が設けられている壁面と異なる壁面であって、且つ、前記他の少なくとも1つの空気吹き出し口が設置された高さと異なる高さに設けられて
おり、空調機器が内蔵された空調部を有し、前記空調部を通過した空気が前記空気吹き出し口から前記配置空間に導入されるものであり、前記配置空間には前記空調部と連通して前記配置空間内の空気を前記空調部に戻す空気吸い込み口があり、前記空気吹き出し口と前記空気吸い込み口の一方は前記配置空間の中心高さよりも上に開口し、他方は前記配置空間の中心高さよりも下に開口していることを特徴とする環境形成装置である。
【0008】
本態様の環境形成装置は、配置空間内の温度ばらつきが小さく被処理物の温度を均等に保持することができる。
【0009】
前記複数の空気吹き出し口のいずれかは略対角の位置関係にあることが望ましい。
即ち、前記空気吹き出し口には、略対角の位置関係にあるものがあることが望ましい。
【0010】
上記した各態様において、前記配置空間は、一部又は全部が扉によって構成される前壁と前記前壁に対向する奥壁と、天面壁と、底面壁と、左右の側壁を有し、前記左右の側壁は対向する位置関係にあり、前記空気吹き出し口は、前記左右の側壁にそれぞれ設けられていることが望ましい。
【0011】
上記した各態様において、空調機器が内蔵された空調部を有し、前記空調部を通過した空気が前記空気吹き出し口から前記配置空間に導入されるものであり、前記配置空間には前記空調部と連通して前記配置空間内の空気を前記空調部に戻す空気吸い込み口があり、前記空気吹き出し口と前記空気吸い込み口の一方は前記配置空間の中心高さよりも上に開口し、他方は前記配置空間の中心高さよりも下に開口していることが望ましい。
【0012】
上記した各態様において、空調機器が内蔵された空調部を複数有し、各空調部に対応して前記空気吹き出し口があり、各空調部を通過した空気が対応する前記空気吹き出し口から前記配置空間に導入されることが望ましい。
【0013】
上記した各態様において、空調機器が内蔵された空調部を複数有し、前記空調部のいずれかは他の前記空調部から独立していることが望ましい。
【0014】
上記した各態様において、送風機を複数台有し、当該送風機によって前記空気吹き出し口から空気を吹き出すことが望ましい。
【0015】
上記した各態様において、複数台のユニット化部品を構成部材に含み、前記ユニット化部品には、前記配置空間の一部を構成する空間形成部を備えた環境形成ユニットが複数台含まれ、前記環境形成ユニットが複数台結合されて前記配置空間の一部又は全部が形成されていることが望ましい。
【0016】
同様の課題を解決するもう一つの態様は、他の部材と組み合わされて環境形成装置を構成する環境形成ユニットであって、複数の壁面で囲まれた空間形成部を有し、温度及び/又は湿度が調整された空気を導入する空気吹き出し口が複数箇所に設けられ、前記空気吹き出し口には異なる前記壁面にあって且つ設置された高さが異なるものが含まれていることを特徴とする環境形成ユニットである。
上記した課題を解決するための具体的態様は、他の部材と組み合わされて環境形成装置を構成する環境形成ユニットであって、複数の壁面で囲まれた空間形成部と、温度及び/又は湿度が調整された空気を前記空間形成部に導入する複数の空気吹き出し口を有し、前記空気吹き出し口の少なくとも1つは、他の少なくとも1つの空気吹き出し口が設けられている壁面と異なる壁面であって、且つ、前記他の少なくとも1つの空気吹き出し口が設置された高さと異なる高さに設けられて
おり、空調機器が内蔵された空調部を有し、前記空調部を通過した空気が前記空気吹き出し口から前記空間形成部に導入されるものであり、前記空間形成部には前記空調部と連通して前記空間形成部内の空気を前記空調部に戻す空気吸い込み口があり、前記空気吹き出し口と前記空気吸い込み口の一方は前記空間形成部の中心高さよりも上に開口し、他方は前記空間形成部の中心高さよりも下に開口していることを特徴とする環境形成ユニットである。
【0017】
熱処理装置に関する態様は、被処理物が設置される処理空間を有し、当該処理空間に温度調節された空気を導入する空気吹き出し口が開口している熱処理装置において、前記処理空間は複数の壁面で覆われており、前記空気吹き出し口を複数有し、前記空気吹き出し口には異なる壁面にあって且つ設置された高さが異なるものが含まれていることを特徴とする。
熱処理装置に関するもう一つの態様は、被処理物が設置される処理空間を有し、当該処理空間に温度調節された空気を導入する空気吹き出し口が開口している熱処理装置において、前記処理空間は複数の壁面で覆われており、前記空気吹き出し口を複数有し、前記空気吹き出し口の少なくとも1つは、他の少なくとも1つの空気吹き出し口が設けられている壁面と異なる壁面であって、且つ、前記他の少なくとも1つの空気吹き出し口が設置された高さと異なる高さに設けられて
おり、空調機器が内蔵された空調部を有し、前記空調部を通過した空気が前記空気吹き出し口から前記処理空間に導入されるものであり、前記処理空間には前記空調部と連通して前記処理空間内の空気を前記空調部に戻す空気吸い込み口があり、前記空気吹き出し口と前記空気吸い込み口の一方は前記処理空間の中心高さよりも上に開口し、他方は前記処理空間の中心高さよりも下に開口していることを特徴とする熱処理装置である。
【発明の効果】
【0018】
本発明の熱処理装置は、処理空間内の温度ばらつきが少なく、被処理物を均一に熱処理することができるという効果がある。
また本発明の環境形成装置は、配置空間内の温度ばらつきが少ないという効果がある。
本発明の環境形成ユニットは、環境形成装置を製造するのに際して部品の互換性が高いという効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
本実施形態の熱処理装置(環境形成装置)1は、後記する様に5組の熱処理モジュール6a乃至6eと、扉モジュール8及び奥壁部材3によって構成されている。
さらに前記した熱処理モジュール(環境形成ユニット)6は、
図7の様に一つの処理室ユニット10と、左空調ユニット12及び右空調ユニット13が組み合わされたものである。
図1は、各ユニット10、12、13が組み合わされ、さらに熱処理モジュール6に扉モジュール8及び奥壁部材3が組み合わされて完成した状態の熱処理装置1を示している。
【0021】
熱処理装置1の概観形状は、
図1の様に平面形状に比べて高さが低い直方体である。
熱処理装置1の内部構造は、
図2乃至
図5の通りである。
熱処理装置1は、
図2の様に全体が断熱壁20で覆われている。熱処理装置1には
図2、
図3の様に、中央に加熱室15があり、その左右両側に空調部16、17がある。なお加熱室15は、被処理物が設置される処理空間であり、物品が載置される配置空間とも言える。
加熱室(処理空間、配置空間)15は、
図3、
図4、
図5の様に一部が扉23によって構成される前壁21と、これに対向する奥壁22と、
図2に示される天面壁25と、底面壁26と、左右の側壁27、28によって囲まれた空間である。
【0022】
本実施形態では、加熱室(処理空間、配置空間)15の左右両側に空調部16、17があり、加熱室15の左右の側壁27、28が空調部16、17と加熱室15との境界壁となっている。
側壁27、28には、空気吹き出し口30L、30Rと空気吸い込み口31L、31Rが開口し、加熱室15と各空調部16、17の間が当該空気吹き出し口30L、30Rと空気吸い込み口31L、31Rで連通している。
【0023】
空調部16、17内には、
図2の様に空気吹き出し口30L、30R及び空気吸い込み口31L、31Rを介して加熱室15と環状に連通する空調通風路33がある。空調通風路33内には空調機器35と送風機36が配されている。空調機器35は、具体的には加熱装置40と冷却装置41である。
加熱装置40は、電気ヒータである。冷却装置41は冷却用の熱交換器であり、内部に常温水を通過させるものである。
【0024】
本実施形態の熱処理装置1では、前記した様に加熱室15の左右両側に空調部16、17がある。しかしながら、左右の空調部16、17が内蔵する機器(送風機36、加熱装置40及び冷却装置41)自体は同じものであるが、左側の空調部16と右側の空調部17では、これらの内蔵機器の配置位置と、空気吹き出し口30及び空気吸い込み口31の位置が天地逆となっている。
【0025】
即ち左側の空調部16では、
図3(b)、
図5の様に下部に多数の空気吸い込み口31Lがあり、上部に多数の空気吹き出し口30Lが開口している。
空気吸い込み口31Lと空気吹き出し口30Lの間はいずれも空調通風路33で繋がっており、空気吸い込み口31L側から、冷却装置41、加熱装置40、送風機36の順に配置されている。そして
図2の様に、送風機36の吐出側に温度センサー43が設けられている。
【0026】
左側の空調部16では下部側の空気吸い込み口31Lから加熱室15内の空気が吸い込まれ、冷却装置41、加熱装置40を順に通過して送風機36に至り、上部に開口する空気吹き出し口30Lから加熱室15内に温調された空気が吹き込まれる。
【0027】
これに対して右側の空調部17では、
図3(a)、
図4の様に上部に多数の空気吸い込み口31Rがあり、下部に多数の空気吹き出し口30Rがある。
図2の様に空気吸い込み口31Rと空気吹き出し口30Rの間はいずれも空調通風路33で繋がっており、空気吸い込み口31R側から、冷却装置41、加熱装置40、送風機36の順に配置されている。そして送風機36の吐出側に温度センサー43が設けられている。
右側の空調部17では上部側の空気吸い込み口31Rから加熱室15内の空気が吸い込まれ、冷却装置41、加熱装置40を順に通過して送風機36に至り、下部に開口する空気吹き出し口30Rから加熱室15内に温調された空気が吹き込まれる。
【0028】
本実施形態では、左側の空調部16は、空気吹き出し口30Lと空気吸い込み口31Lの高さが異なっており、空気吹き出し口30Lが上にあり、空気吸い込み口31Lが下にある。
また右側の空調部17では、空気吹き出し口30Rと空気吸い込み口31Rの高さが、左側の空調部16に対して位置関係が天地逆であり、空気吹き出し口30Rが下にあり、空気吸い込み口31Rが上にある。
左側の空調部16では、加熱室15の中心よりも下側に空気吸い込み口31Lがあり、中心よりも上側に空気吹き出し口30Lがある。右側の空調部17では、逆に加熱室15の中心よりも上側に空気吸い込み口31Rがあり、中心よりも下側に空気吹き出し口30Rがある。
【0029】
本実施形態では、加熱室15の左側の側壁27の上部に空気吹き出し口30Lがあり、対向する右側の側壁28では下部に空気吹き出し口30Rがあるので、各熱処理モジュール6a乃至6eにおいて、空気吹き出し口30L、30Rは略対角の位置関係にあると言える。
また本実施形態では、加熱室15の左側の側壁27の下部に空気吸い込み口31Lがあり、対向する右側の側壁28では上部に空気吸い込み口31Rがあるので、空気吸い込み口31L、31Rについても各熱処理モジュール6a乃至6eにおいて、略対角の位置関係にある。
本実施形態では、各熱処理モジュール6a乃至6eにおいて、左右の空気吹き出し口30L、30Rを結ぶ直線と、左右の空気吸い込み口31L、31Rを結ぶ直線は交差し、左右の空気吹き出し口30L、30Rと、左右の空気吸い込み口31L、31Rはたすき掛けの位置関係となる。
【0030】
仮に
図2の様に、加熱室15に平板状の被処理物50が略水平姿勢で配置されたと仮定すると、内部の空気の流れは、
図2の矢印の様になる。
被処理物50の下部では、右側の空調部17の下部に設けられた空気吹き出し口30Rから加熱室15内に温調された空気が吹き込まれ、被処理物50の下部を流れる。送風の一部は、被処理物50の下面と衝突し、被処理物50の下部を加熱する。
被処理物50の下部を流れる空気は、左側の空調部16の下部側に設けられた空気吸い込み口31Lから空調部16内に吸い込まれ、空調機器35で温度調節されて上部に開口する空気吹き出し口30Lから加熱室15内に吹き込まれる。
【0031】
左側の空調部16によって上部の空気吹き出し口30Lから加熱室15内に吹き込まれた空気は、被処理物50の上部を流れる。送風の一部は、被処理物50の上面と衝突し、被処理物50の上部を加熱する。
被処理物50の上部を流れる空気は、右側の空調部17の上部側に設けられた空気吸い込み口31Rから空調部17内に吸い込まれ、空調機器35で温度調節されて下部に開口する空気吹き出し口30Rから加熱室15内に吹き込まれる。
【0032】
この様に被処理物50は、上面側と下面側がそれぞれ温度調節された空気にさらされるので、被処理物50の各部は均等に加熱され、被処理物50の各部の温度分布は、均一的である。また本実施形態の熱処理装置1では、被処理物50の上面と下面で熱風の吹きつける方向が対向方向となるので、被処理物50を効率良く加熱することができる。
理解を容易にするために、被処理物50として平板状の物を例示し、被処理物50を境としてその上下の風の流れを説明したが、被処理物50の形状がどの様な形状であっても、あるいは加熱室15内に被処理物50が無くても、内部の風の流れは前記した説明と略同様のものとなる。
【0033】
本実施形態では、空調部16、17が左右に分かれているだけでなく、長手方向にも複数に分割されており、それぞれ独立している。
具体的には、左側の空調部16は、
図3(b)、
図5の様に、左第1空調部16aから左第5空調部16eの5分割構成となっており、それぞれ独立している。
同様に、右側の空調部17は、
図3(a)、
図4の様に、右第1空調部17aから右第5空調部17eの5分割構成となっており、それぞれ独立している。
即ち、左側に配された空調部16a、16b、16c、16d、16e及び右側に配された空調部17a、17b、17c、17d、17eの合計10個は、いずれも独立した温度調節装置であって個別に温度設定可能であり、空気吹き出し口30L、30Rから吐出される空気の温度が設定温度に合致する様に内部の空調機器35が制御される。空調部16a、16b、16c、16d、16e、17a、17b、17c、17d、17eはいずれも個別に制御装置を持ち、それぞれの制御装置によってそれぞれの空調機器35が制御される。
【0034】
なお、実際に使用される場合には、多くの場合、全ての空調部16、17の設定温度は同一に設定される。
一般に大面積の被処理物を加熱する場合、温度が上がり難い部位や上がり過ぎる部位ができてしまう。
本実施形態の熱処理装置1を使用して大面積の被処理物を加熱する場合においても、温度が上がり難い部位や上がり過ぎる部位が生じるが、本実施形態では、被処理物50の辺に沿って複数の空調部16a乃至16e、17a乃至17eに分かれており、各空調部16、17は独立して温度調節するから、温度が上がり難い部位の近傍の空調部16、17は、加熱装置40の出力が増大されて当該部位を強く加熱する。また温度が上がり過ぎる部位の近傍の空調部16、17は、加熱装置40の出力が低下されて昇温が抑えられる。
そのため被処理物50の各部はより均等に加熱され、被処理物50の各部の温度分布は、より均一となる。
【0035】
次に熱処理装置1を構成する熱処理モジュール(環境形成ユニット)6、扉モジュール8及び奥壁部材3について説明する。また熱処理モジュール6を構成する処理室ユニット10、左空調ユニット12及び右空調ユニット13について説明する。
【0036】
本実施形態の熱処理装置1は、5組の熱処理モジュール6a、6b、6c、6d、6eが組み合わされて本体部が構成されている。なお熱処理モジュール6自体が一つのユニット化部品であり、熱処理モジュール6は、環境形成ユニットとしても機能する。
組み合わされた状態の熱処理モジュール6a乃至6eの前端部に、扉モジュール8が接続されている。扉モジュール8は、扉23と、扉を昇降させる昇降手段(図示せず)が一体化されたものである。
また組み合わされた状態の熱処理モジュール6
a乃至6eの後端には、奥壁部材3が設けられている。奥壁部材3は断熱壁である。
【0037】
熱処理モジュール6は、前記した様に、処理室ユニット10と、左空調ユニット12及び右空調ユニット13によって構成されている。
左空調ユニット12は、
図8の様に一面が開口した断熱箱51を有している。断熱箱51の開口面には、前記した側壁27を構成する側壁構成板52が取り付けられている。前記した様に、側壁構成板52(側壁27)の上部には空気吹き出し口30Lがあり、下部には空気吸い込み口31Lが設けられている。
【0038】
空気吸い込み口31Lと空気吹き出し口30Lの間は、空調通風路33で繋がっている。本実施形態では、左空調ユニット12には、空調通風路33にそれぞれ2台ずつ送風機36a、36bが内蔵されている。2台の送風機は、
図8の様に並列的に配置されている。
左空調ユニット12では、下部に設けられた空気吸い込み口31L側から順に、冷却装置41、加熱装置40、送風機36a、36bが配置されている。そして送風機36a、36bの吐出側に温度センサー43が設けられている。
【0039】
右空調ユニット13は、前記した左空調ユニット12に対して、空調機器35、送風機36a、36b、空気吹き出し口30R及び空気吸い込み口31Rの位置が天地逆となっている。
【0040】
即ち右空調ユニット13も、
図9の様に断熱箱51を有し、断熱箱51の開口面に側壁28を構成する側壁構成板53が取り付けられている。前記した様に、側壁構成板53(側壁28)の下部には空気吹き出し口30Rがあり、上部には空気吸い込み口31Rが設けられている。
空気吸い込み口31Rと、空気吹き出し口30Rの間は空調通風路33で繋がっている。右空調ユニット13においても、上部に設けられた空気吸い込み口31R側から順に、冷却装置41、加熱装置40、送風機36a、36bが配置されている。そして送風機36の吐出側に温度センサー43が設けられている。
【0041】
処理室ユニット10は、
図7の様な枠状であり、天面61と、底面68に断熱壁が設けられている。処理室ユニット10の内部は空洞であり、
図7のX方向にもY方向にも連通している。
即ち処理室ユニット10は、正面側開口60と、裏面側開口62がある。また側面にも側面側開口63、65がある。
熱処理モジュール6は、処理室ユニット10の側面に、左空調ユニット12と右空調ユニット13を取り付けたものである。
【0042】
熱処理モジュール6を一つの環境形成ユニットとして見ると、その中央部に加熱室15の一部を構成する空間形成部45を備えている。
空間形成部45は、処理室ユニット10の天面61と、底面68、及び左空調ユニット12の側壁構成板52と、右空調ユニット13の側壁構成板53によって囲まれた部分である。
【0043】
5組の熱処理モジュール6a、6b、6c、6d、6eが組み合わされて本体部が構成され、さらに扉モジュール8及び奥壁部材3が取り付けられて熱処理装置1が作られている。
【0044】
本実施形態の熱処理装置1は、複数の送風機36a、36bを備えている。より具体的には、一系統の空調通風路33に送風機36が2台ずつ搭載されている。熱処理装置1は、全体として空調通風路33を10系統有しているので、熱処理装置1には合計20台の送風機36が搭載されている。
そのため熱処理装置1を稼働した状態で、送風機36を取り替えることができ、送風機36の修理等を行い易い。
【0045】
以上説明した実施形態では、空気吹き出し口30と空気吸い込み口31をいずれも加熱室15の左右の側壁27、28に設けた。このレイアウトは、空調部16、17をユニット化し易い点で推奨されるが、本発明はこの構成に限定されるものではない。
例えば
図10(a)の様に、空気吹き出し口30と空気吸い込み口31を加熱室15の天面壁25と底面壁26に設けてもよい。また
図10(b)の様に、空気吹き出し口30と空気吸い込み口31を加熱室15の角の部分に設けてもよい。さらに
図10(c)の様に、一方の空気吹き出し口30と空気吸い込み口31を加熱室15の側壁27に設け、他方を他の部位に設けてもよい。
空気吹き出し口30と空気吸い込み口31をいずれの部位に取り付けるかは任意である。
【0046】
また
図11の様に、広い範囲から加熱室15に空気を吹き出してもよい。
図11に示す熱処理装置70では、加熱室15の天面側と底面側に、断熱壁20から通風空間を開けて設置した仕切り壁71、72があり、仕切り壁71、72に複数の開口を設けて空気吹き出し口30を形成している。
図11に示す熱処理装置70では、加熱室15の角の部分に空気吸い込み口31が設けられている。
図11に示す熱処理装置70では、温度センサー43は、仕切り壁71、72や左右の側壁27、28によって囲まれた加熱室15内にあり、外側の断熱壁20から離れているので、温度センサー43の検知温度は断熱壁20の表面温度の影響を受けにくい。
【0047】
以上説明した熱処理装置1は、複数の熱処理モジュール6によって構成され、さらに熱処理モジュール6は一つの処理室ユニット10と、左空調ユニット12及び右空調ユニット13によって構成されている。
本実施形態の熱処理装置1は、この様にユニット化されたユニット化部品が多用されたものである。本実施形態の構成は、サイズの異なる熱処理装置1を製作する際に部品の共有化を図ることができ、推奨される。本実施形態によると、接続する熱処理モジュール6の数を変えるだけで、異なるサイズの熱処理装置1を製作できる。
しかしながら本発明はこの構成に限定されるものではなく、各部材が不可分一体であってもよい。
【0048】
以上説明した熱処理装置1は、空気吹き出し口30と空気吸い込み口31が左右にそれぞれ5個ずつ設けられているが、これらの数は任意であって限定されるものではない。空気吹き出し口30と空気吸い込み口31は左右にそれぞれ1個ずつであってもよい。
また空気吹き出し口30と空気吸い込み口31の数が異なっていてもよい。
また上記した実施形態では、一方の側壁側に設けられた複数の空気吹き出し口30の高さと大きさは全て揃っている。同じく一方の側壁側に設けられた複数の空気吸い込み口31の高さと大きさも揃っている。しかしながら空気吹き出し口30等の高さや大きさは不揃いであってもよい。
また加熱室(処理空間、配置空間)15の一つの内側面に関し、一定領域に配された空気吹き出し口30は上にあり、空気吸い込み口31は下にあり、他の一定領域については、空気吹き出し口30と空気吸い込み口31の上下関係が逆転していてもよい。
【0049】
空気吹き出し口30と空気吸い込み口31の一方は加熱室(処理空間、配置空間)15の中心高さよりも上に開口し、他方は加熱室15の中心高さよりも下に開口していることが望ましいが、この構成は必須ではなく、加熱室15の中心高さよりも上又は下に両者が開口していてもよい。
ただし被処理物50を挟んでその上下に空気吹き出し口30と空気吸い込み口31が配されていることが望ましい。
即ち空気吹き出し口30と空気吸い込み口31の一方は被処理物50よりも上に開口し、他方は被処理物50よりも下に開口していることが望ましい。
【0050】
以上説明した実施形態では、複数の空調部16a、16b、16c、16d、16e、17a、17b、17c、17d、17eを有し、いずれの空調部についても独立して個別に制御されるが、複数の空調部を一群として制御してもよい。また全ての空調部を一つの制御装置で制御してもよい。
また空調部ごとに送風量が違っていてもよい。
【0051】
逆に
図12に示す熱処理装置80の様に、一つの空調部81の送風をダクト82によって分岐し、空調部81で温度調節された空気を空気吹き出し口30L、30Rに供給し、空気吸い込み口31L、31Rから排出される空気を集合ダクト83で集めて空調部81に戻してもよい。
図12に示す熱処理装置80では、空調部81と
加熱室15は分離されており、両者はダクト82、83で繋がっている。
以上説明した実施形態及びその変形例では、被処理物50の上面と下面で熱風の吹きつける方向が対向方向となり、風は加熱室(処理空間、配置空間)15の上下で逆方向に流れる。
【0052】
以上説明した実施形態では、被処理物が設置される処理空間を一つだけ有しているが、処理空間を複数有していてもよい。
【0053】
以上説明した実施形態では、平板状の物を被処理物50として例示したが、本発明は被処理物50の形状を問わない。本発明の熱処理装置1は、加熱室(処理空間、配置空間)15内の温度ばらつきが小さいので、被処理物の形状に係わらず、その表面温度を均一化することができる。
【0054】
以上説明した実施形態では、複数の熱処理モジュール6が組み合わされて一つの加熱室15が作られているが、一つの熱処理モジュール6だけで加熱室15を構成してもよい。この構成を採用する場合には、一つの熱処理モジュール6の一面に扉モジュール8が取り付けられ、他方の面に奥壁部材3が取り付けられることとなる。
【0055】
以上説明した実施形態では、熱処理モジュール6は、処理室ユニット10の両側に空調ユニットが一基ずつ取り付けられたものであるが、処理室ユニット10の側面に空調ユニットを複数台取り付けてもよい。
即ち処理室ユニット10に取り付けられる空調部16又は空調部17が、それぞれ複数の空調ユニットで構成されていてもよい。
【0056】
以上説明した実施形態では、熱処理モジュール(環境形成ユニット)6は、
図7の様に一つの処理室ユニット10と、左空調ユニット12及び右空調ユニット13が組み合わされたものである。この構成は、環境形成ユニットをさらに細かくユニット化したものであり、部品の互換性が高いものであるが、これらを一体不可分に製造してもよい。
【0057】
以上、本発明を熱処理装置1を例にあげて説明した。熱処理装置1は内部に高温環境を作るものであり、広義の環境形成装置であるとも言える。
以上、本発明を熱処理装置1を例にあげて説明したが、本発明の技術的思想は熱処理装置1に限定されるものではなく、環境試験装置その他の所望の環境を作る環境形成装置にも応用することができる。