特許第6873088号(P6873088)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱電機株式会社の特許一覧 ▶ 三菱電機照明株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6873088-カバー、光源装置及び照明器具 図000002
  • 特許6873088-カバー、光源装置及び照明器具 図000003
  • 特許6873088-カバー、光源装置及び照明器具 図000004
  • 特許6873088-カバー、光源装置及び照明器具 図000005
  • 特許6873088-カバー、光源装置及び照明器具 図000006
  • 特許6873088-カバー、光源装置及び照明器具 図000007
  • 特許6873088-カバー、光源装置及び照明器具 図000008
  • 特許6873088-カバー、光源装置及び照明器具 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6873088
(24)【登録日】2021年4月22日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】カバー、光源装置及び照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 3/06 20180101AFI20210510BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20210510BHJP
   F21S 8/04 20060101ALI20210510BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20210510BHJP
   F21Y 103/10 20160101ALN20210510BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20210510BHJP
【FI】
   F21V3/06 130
   F21S2/00 230
   F21S8/04 100
   F21V19/00 450
   F21Y103:10
   F21Y115:10
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-174018(P2018-174018)
(22)【出願日】2018年9月18日
(62)【分割の表示】特願2014-33790(P2014-33790)の分割
【原出願日】2014年2月25日
(65)【公開番号】特開2019-9139(P2019-9139A)
(43)【公開日】2019年1月17日
【審査請求日】2018年9月18日
【審判番号】不服2020-10426(P2020-10426/J1)
【審判請求日】2020年7月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002491
【氏名又は名称】溝井国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 公史
(72)【発明者】
【氏名】▲角▼野 太一
(72)【発明者】
【氏名】坂本 哲也
【合議体】
【審判長】 藤井 昇
【審判官】 氏原 康宏
【審判官】 佐々木 一浩
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2015/115517(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/155072(US,A1)
【文献】 特開2014−26938(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00,8/04
F21K 9/27,9/66
F21V 3/02,17/00-19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
実装面にLEDが配置されたLED基板を有する光源装置に設けられるカバーにおいて、
平面を持つ平坦部を有するフレームの前記平坦部の前記平面に前記実装面の裏面が取り付けられる前記LED基板の前記実装面と対向して設けられる本体部と、
前記LED基板の両側で、前記平坦部のうち前記LED基板が取り付けられていない部分に重なるように、前記平坦部のうち前記LED基板が取り付けられていない前記部分に接した状態で配置され、かつ、接した箇所は、前記実装面から前記実装面の前記裏面に向かう方向において前記裏面と同じ位置に位置し、前記本体部よりも照射された光に対する反射率が高いカバー側平坦部と、
を有するカバー。
【請求項2】
前記カバー側平坦部は、
前記平坦部の前記平面のうち前記LED基板が取り付けられていない部分に重なるように、前記平坦部の前記平面のうち前記LED基板が取り付けられていない前記部分に接した状態で配置されている請求項1に記載のカバー。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のカバーと、
前記カバーの内側に設けられた前記LED基板と、
前記LED基板が取り付けられた前記フレームと
を備える光源装置。
【請求項4】
照明器具本体部を備える照明器具において、
前記照明器具は、
請求項3に記載の光源装置を備え、
前記照明器具本体部に、前記光源装置が取り付けられた照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、LED基板を有する照明器具における、LED基板の固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、LEDパッケージを直線状に配置した照明器具がある。例えば、特許文献1は、基板の表面に複数のLEDが実装されている光源ユニットと、前記基板の裏面に当接する放熱部材と、前記基板の表面側に配置されている反射板と、前記光源ユニットと前記放熱部材を保持する器具本体と、前記基板を前記放熱部材に固定する固定部材とを有する照明器具である。この照明器具において、前記固定部材は、前記反射板と、前記器具本体に取り付けられる取付部と、前記反射板の非反射面側に設けられて前記器具本体との間で弾性力により前記基板を狭持する狭持部とが一体に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−226957号公報
【特許文献2】特開2013−179013号公報
【特許文献3】特開2013−229245号公報
【特許文献4】特開2012−185955号公報
【特許文献5】特開2013−191358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では反射板により基板を狭持しているが、反射板は左右2部品から構成されており、片側ずつスライドさせて基板を固定しており、部品点数、作業工数共に複数となる為、コストの上昇や、作業効率の低下といった問題が生じる。
【0005】
本発明は、部品点数の増加や作業効率の低下を抑えることができる照明装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明のカバーは、
実装面にLEDが配置されたLED基板を有する光源装置に設けられるカバーにおいて、
平面を持つ平坦部を有するフレームの前記平坦部の前記平面に前記実装面の裏面が取り付けられる前記LED基板の前記実装面と対向して設けられる本体部と、
前記LED基板の両側で、前記平坦部のうち前記LED基板が取り付けられていない部分に重なるように、前記平坦部のうち前記LED基板が取り付けられていない前記部分に接した状態で配置され、かつ、接した箇所は、前記実装面から前記実装面の前記裏面に向かう方向において前記裏面と同じ位置に位置し、前記本体部よりも照射された光に対する反射率が高いカバー側平坦部と、
を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明のカバーは、LED基板の両側で、平面のうちLED基板が取り付けられていない部分に重なるように、平面のうちLED基板が取り付けられていない部分に接した状態で配置され、本体部よりも光に対する反射率が高い固定部を備えるので、カバーからの発光効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1の図で、照明器具1000の斜視図。
図2】実施の形態1の図で、照明器具1000の分解斜視図。
図3】実施の形態1の図で、光源蓋部240を取り外した状態の光源部200の斜視図。
図4図3のA−A断面図。
図5図4のA−A断面図に相当する図であり、カバー230の装着を説明する図。
図6】実施の形態2の図で、光2の反射を説明する図。
図7】実施の形態3の図で、突起232−1−1を示す図。
図8】実施の形態3の図7のA部拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
実施の形態1では、本発明に係る照明器具の一例として、天井などの被取付部(以下、被取付部として天井を例に説明するが天井に限定されない)に取り付けられる、逆富士形の照明器具1000について説明する。以下の説明において、便宜上、天井面側(被取付面側)を上面側とし、床面側(被取付面と反対側)を下面側として説明をおこなう。
【0010】
(照明器具1000の特徴)
実施の形態1の照明器具1000の特徴は、後述(図4図6図7等)のように、カバー230をフレーム220に係合させることで、カバー230がフレーム220に装着すると共に、LED基板210をフレーム220に固定できる点にある。以下、図1図8を参照して実施の形態1の照明器具1000を説明する。
【0011】
図1は、照明器具1000の斜視図である。図2図1に示す照明器具1000の分解斜視図である。図3は、図2に示す光源部200から光源蓋部240を取り外し斜視図である。
【0012】
(照明器具1000の構成)
図1図2のように、照明器具1000(照明装置)は、天井(被取付部)に当接するように設置される本体部100と、本体部100に脱着可能に取り付けられる光源部200から構成される。光源部200は本体部100に対向するように脱着可能に取り付けられる。光源部200の両端は光源蓋部240で蓋がされている。
【0013】
図3は光源部200の斜視図であり、図2の光源部200から光源蓋部240取り外した斜視図である。図4図3のA−A断面である。図3図4に示すように、光源部200は、LED基板210(光源ユニット)、フレーム220、カバー230を備える。
【0014】
(LED基板)
照明器具1000(図1)は長手形状であり、LED基板210も同様に長手形状である。LED基板210には基板211の実装面211Jの長手方向に複数のLED212が実装されている。
【0015】
(フレーム220)
フレーム220は、アルミや鉄などの金属で出来ており、LED212から出る熱が基板211を通してフレーム220(フレーム側平坦部221)に伝わり、放熱される。フレーム220はLED基板210が固定される固定部材と、LED基板210の熱を放熱する放熱部材の機能をする。フレーム220は本体部100とほぼ同じ長さの長手形状をなす(図2)。図4のように、フレーム220はLED基板210の裏面(実装面211Jの裏側の面)に当接するフレーム側平坦部221を有する。フレーム220は断面が略「コの字」の形状をなし、長手の長方形形状であるフレーム側平坦部221の両側からそれぞれ起立して側面をなす側面板222を有する。側面板222の切立方向の端部は、フレーム220の長手方向にわたって、カール加工がされている(側面板カール部222R)。
【0016】
(カバー230)
カバー230は、ポリカーボネートやアクリルなどの透明または光拡散材を含んだ透光性樹脂でできている。カバー230は、一体成形品である。図4のように、カバー230は、フレーム側平坦部221と接する平板状のカバー側平坦部232、LED基板210を覆う透光性のカバー側本体部233、爪部234(カバー側フレーム係合部)を有する。カバー側本体部233は、カバー側平坦部232から立ち上がってLED基板210を覆う。それぞれのカバー側平坦部232のLED基板210寄りの端部には、カバー側基板固定部232−1が形成されている。またカバー側平坦部232の裏面からは長手方向にわたって(図3)、側板形状の爪部234が壁状に立設している。爪部先端部234Rは、側面板カール部222Rに適合する形状の曲げR形状となっている。
【0017】
(カバー230とフレーム220の係合)
図5を参照してカバー230とフレーム220の係合を説明する。カバー230をフレーム220に係合させる際には、それぞれのカバー側基板固定部232−1によって、LED基板210の長手方向の端部を押さえた状態で、作業者がカバー230の爪部234を破線のように弾性変形させて広げて、カバー230の爪部234をフレーム220の側面板222に係合させる。つまり図4に示す寸法L1はカバー230側における寸法L1、フレーム220側における寸法L1が考慮され、また寸法L2はLED基板210の板厚が考慮されてカバー側基板固定部232−1のカバー側平坦部232に対する段差寸法(カバー230側の寸法L)が決められる。これらの寸法関係によってLED基板210は、カバー側基板固定部232−1により、フレーム220(フレーム側平坦部221)に押さえつけられて固定されると共に、LED212から出た熱を効率よくフレーム220に伝えることが可能となる。なおLED基板210はカバー230だけで固定してもよいが、LED基板210とフレーム220(フレーム側平坦部221)との間にシリコンなどの熱伝導の良い接着剤を塗布して接着し、カバー230で固定してもよい。
【0018】
以上の実施の形態1の照明器具1000は、カバー230の一部がLED基板を押さえる構成であることが特徴である。カバー230は一体成形品であり、放熱部材であるフレーム220にはまり込むことで固定される。フレーム220に固定される再に、カバー230の一部(爪部)がLED基板を固定する機能を有しており、カバー230をフレーム(放熱部材)にはめ込むという一つの操作でLED基板210を固定することができる。よって、部品点数の削減や、作業工数の削減などの効果がある。
【0019】
実施の形態2.
図6は、本実施の形態2におけるA−A断面図(実施の形態1の図3のA−A断面)を示す。図6に示すように、LED212から出た光はカバー側本体部233を通して発光する光1と、カバー内面(P点)で反射する光2がある。カバー側本体部233の内面(P点)で反射した光2は、カバー内側のカバー側平坦部232(カバー側基板固定部232−1を含む)(Q点)で再度反射してカバー側本体部233から発光される。ここで、カバー230のうち、内部反射面となるカバー側平坦部232を、カバー側本体部233よりも反射率の大きい高反射材料(カバー側平坦部232A、カバー側基板固定部232−1A)にすることにより、カバー230からの発光効率を上げることができる。高反射材料はカバー側本体部233の透光材料と同質の材料、例えばポリカーボネートであり、2種類の材料を一体成形で押出すことができる。また、基板11の表面に高反射材料を塗布すれば、更に光学効率を上げることができる。
【0020】
実施の形態2の照明器具は、カバー230が2種類の樹脂材料で一体成形されており、発光部分(カバー側本体部233)は光透過性材料からなり、反射部分(カバー側基板固定部232−1を含むカバー側平坦部232)には反射率90%以上の高反射材料を使用する。これにより、光の取り出し効率を向上させる効果がある。
【0021】
実施の形態3.
図7図8(A部拡大図)は、実施の形態3のカバー側基板固定部232−1を示すA−A断面図(実施の形態1の図3のA−A断面)である。
【0022】
図7図8に示すように、カバー側基板固定部232−1のうち基板211の実装面211Jと接触する面(箇所)に突起232−1−1を設けた。この突起232−1−1により、基板211をフレーム220(フレーム側平坦部221)に確実に押さえ付けることができる。突起232−1−1は、図3において、複数のLEDに沿う長手形状である。
なお、実施の形態1〜3は、全てまたは部分的に組み合わせてもよい。
【0023】
以上の実施の形態では以下の照明器具を説明した。
複数のLEDが配置されたLED基板と、
前記LED基板の裏面に当接する平坦部を有するフレームと、
一体成形されたカバーであって、前記LED基板を覆う透光性のカバー側本体部と、カバー側基板固定部と、カバー側フレーム係合部とを有するカバーと
を備え、
前記カバーは、
前記カバー側基板固定部が前記LED基板のLED実装面と接した状態で前記カバー側フレーム係合部が前記フレームと係合することにより、前記カバーは前記フレームに装着され、かつ、前記カバー側基板固定部が前記LED基板を前記フレームの前記平坦部に固定することを特徴とする照明器具。
【0024】
以上の実施の形態では以下の照明器具を説明した。
前記カバーは、
前記フレームの前記平坦部と接する平板状のカバー側平坦部を有し、
前記カバー側本体部は、
前記カバー側平坦部から立ち上がって前記LED基板を覆うと共に、
前記カバー側平坦部は、
前記カバー側本体部よりも光の反射率が高いことを特徴とする照明器具。
【0025】
以上の実施の形態では以下の照明器具を説明した。
前記カバー側基板固定部は、
前記LED基板の前記実装面と接する箇所に突起が形成されたことを特徴とする照明器具。
【符号の説明】
【0026】
100 本体部、200 光源部、210 LED基板、211 基板、211J 実装面、212 LED、220 フレーム、221 フレーム側平坦部、222 側面板、222R 側面板カール部、230 カバー、232 カバー側平坦部、232−1,232−1A カバー側基板固定部、232−1−1 突起、233 カバー側本体部、234 爪部、234R 爪部先端部、240 光源蓋部、1000 照明器具。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8