【実施例】
【0023】
図1〜
図7で実施例を説明し、
図8〜
図11で変更実施例を説明する。構造が
分かり易い
図8〜
図11を先に説明する。
【0024】
図8に示すように、部材集合体10は、樹脂成形品である第1部材20と、同じく樹脂成形品である第2部材30とからなる。
便宜的に、第1部材20は上面21が下、下面22が上になるように、上下を逆に図示した。同様に、第2部材30も上面31が下、下面32が上になるように、上下を逆に図示した。
【0025】
第1部材20は、第1板部23と、この第1板部23の下面22から延ばしたL字状の係合片24と、第1板部23の下面22から延ばした保持部25とからなる。
この保持部25は、例えば、下面22から起立する起立部25aと、この起立部25aの先端から水平に延びる水平部25bと、この水平部25bの先端から図では斜め上に延びる傾斜部25cとからなる。傾斜部25cはガイド部となる。
一方、係合片24は、係合部26としての係合爪27を有している。この係合爪27は、コ字状のスリット28で三辺が囲われているため、図面上下に揺動可能である。
【0026】
第2部材30は、第2板部33と、この第2板部33の一端に設けた階段部34と、この階段部34に設けられている被係合部36としての係合孔37と、階段部34の上面35(図では下の面)に設けられた鉤部38とからなる。この鉤部38は上面35から延びる起立部38aと、この起立部38aの先端から水平に延びる水平部38bとからなり、L字状を呈している。
【0027】
図9に示すように、鉤部38は係合孔37より左右方向の幅が十分に大きい。そして、階段部34の上面35に図面表裏方向に延びる第1リブ41が係合孔37の左右に設けられ、鉤部38の水平部38bの下の面(図では上の面)に、図面表裏方向に延びる第2リブ42が一体形成されている。
【0028】
図8において、第1部材20に第2部材30を連結するには、第1部材20に対して、第2部材30を矢印(1)のように、「後」から「前」へ移動する。または、第2部材30に対して、第1部材20を矢印(2)のように、「前」から「後」へ移動する。
【0029】
移動し、連結した後の形態を、
図10に基づいて説明する。
図10(a)に示すように、係合片24が第1リブ41と第2リブ42とで挟まれる。この状態で第2部材30がさらに前へ移動し、第2部材30の先端がL字断面を呈する保持部25に差し込まれる。保持部25に付設した第3リブ43に当たって止まる。
図10(b)に示すように、係合孔37に係合爪27が嵌っている。この嵌合により、係合爪27は第2部材30が後へ移動することを防止する。
【0030】
図11に示すように、係合爪27の幅W(図面で左右方向の幅)に隙間δ2と隙間δ3を加えてなる、(W+δ2+δ3)が係合孔37の孔幅となるようにする。また、第1部材20の先端面と第2部材30との隙間をδ1とする。δ1はδ2と同じであることを基本とするが異なっていてもよい。
隙間δ1〜δ3は、第1部材20及び第2部材30の寸法誤差と熱伸縮量とを考慮して決定する。
【0031】
部材集合体10は、左右方向において、寸法誤差及び熱伸縮を吸収することができる。
図10(a)において、第1部材20に対して、第2部材30は、上下方向の移動が抑制され、且つ前方向への移動が抑制される。
図10(b)において、係合爪27が係合孔37に掛かっているため、第1部材20に対して、第2部材30は、後方向への移動が抑制される。
【0032】
すなわち、第1部材20に対して、第2部材30は、上下方向及び前後方向の移動が抑制され、図面表裏方向(
図11での左右方向)の移動が許容される。
例えば車両の部品であれば、車両長手方向(前後方向)のずれを抑制しつつ、車幅方向(左右方向)の伸縮が許容されるような部材集合体10が提供される。
【0033】
なお、
図8において、係合片24に係合孔37を設け、階段部34に係合爪27を設けてもよい。よって、係合片24に設ける係合部26は係合爪27に限定されない。同様に、被係合部36は係合孔37に限定されない。
また、保持部25は、L字形の他、F字形でもよく、要は第2部材30を保持することができる形態であればよい。
【0034】
本発明の部材集合体10を車両部品に適用した具体例を、
図1〜
図7に基づいて以下に説明する。なお、前後、左右、上下は、運転者を基準に定めた。
また、
図8〜
図11と共通する要素には、同じ符号を流用した。
【0035】
図1に示すように、車両50は、運転者の前方をカバーするフロントガラス51と、エンジンルームをカバーするエンジンフード52と、前輪をカバーする左右のフロントフェンダ53と、エンジンルームの前部をカバーするグリル54と、このグリル54の下縁に沿って配置されるフロントバンパー55を備えている。
【0036】
そして、フロントフェンダ53に沿ってサイドカウルトップカバー56が配置される。このサイドカウルトップカバー56はフロントガラス51の端部を覆う。
また、エンジンフード52の前縁に沿ってガーニッシュ本体57が配置される。
【0037】
図2に示すように、グリル54に、中央部材61が載せられ、この中央部材61にビスなどの締結具62でガーニッシュ本体57が締結される。このようなガーニッシュ本体57の後部にシール材63が載せられ、このシール材63にエンジンフード52の先端が載る。
【0038】
図3に示すように、中央部材61から、左部材64及び右部材65を分離することができる。
また、このような中央部材61、左部材64及び右部材65は、一括してガーニッシュ本体57で覆われる。このガーニッシュ本体57は、外観部材であって、長尺の化粧部材である。
【0039】
以下、第1部材20を右部材65、第2部材30を中央部材61として説明する。なお、第1部材20は左部材64であってもよい。
【0040】
中央部材61の一部と右部材65の一部を、4部とし、この4部を矢印のように反転した形態を、
図4に示す。
反転したため、
図4及び
図5は底面が見えると共に左右が逆になり、
図6及び
図7は上下が逆になる点に注意を要する。
【0041】
図4に示すように、第1部材20としての右部材65は、係合部26としての係合爪27を有する係合片24と備え、保持部25を備えている。加えて、この保持部25の隣りに第2係合爪67を備えている。
また、第2部材30としての中央部材61は、被係合部36としての係合孔37を備え、鉤部38を備え、第2係合爪67に対応する貫通孔68を備えている。
【0042】
中央部材61に右部材65を連結するには、右部材65に対して、中央部材61を矢印(3)のように、「後」から「前」へ移動する。または、中央部材61に対して、右部材65を矢印(4)のように、「前」から「後」へ移動する。
【0043】
図5に示すように、中央部材61に右部材65が連結された。
図6(a)に示すように、中央部材61の鉤部38に第1リブ41と第2リブ42とが設けられており、第1リブ41と第2リブ42の間に、右部材65の係合片24が相対的に差し込まれる。
また、右部材65の保持部25に、中央部材61が差し込まれる。中央部材61は第3リブ43に当たって止まる。
図6(b)に示すように、係合孔37に係合爪27が嵌っている。
【0044】
右部材65に対して、中央部材61を移動させようとすると、上下の移動は第1リブ41、第2リブ42及び保持部25で抑制される。前への移動は第3リブ43で抑制される。後ろへの移動は、係合爪27で抑制される。
よって、右部材65に対して、中央部材61は上下及び前後の移動が抑制される。
【0045】
図5において、係合爪27の左右方向(車幅方向)の幅をWとし、係合孔37の左右方向(車幅方向)の孔幅を(δ2+W+δ3)と設定する。δ2又はδ3の範囲で、中央部材61に対して、右部材65を車幅方向に移動可能である。移動可能であるため、中央部材61と右部材65とにおける寸法誤差及び熱伸縮が許容される。
【0046】
図7に示すように、中央部材61側の貫通孔68に、右部材65側の第2係合爪67が掛かっている。右部材65に対して、中央部材61の後方への移動が抑制される。
第2係合爪67は必須ではないが、
図5において、係合爪27だけであると、右部材65に対して中央部材61が相対的に水平回転し易くなる。この点、第2係合爪67を追加し且つ第2係合爪67を係合爪27と左右方向に十分に離して配置したことにより、相対的な回転を抑制することができる。
【0047】
図6(b)において、右部材65に被係合部36としての係合孔37を設け、中央部材61に係合部26としての係合爪27を設けてもよい。
【0048】
また、
図6(a)において、右部材65の保持部25に中央部材61が差し込まれ、この中央部材61は保持部25の上面(図では下の面)で面接触しているが、保持部25の上面にリブを設け、リブを中央部材61に接触させるようにしてもよい。すなわち、リブにより中央部材61は保持部25の上面に線接触されるようにしてもよい。この点は、
図10においても同様である。
【0049】
また、リブ43は鉤部38内に設けてもよい。この点も、
図10において同様である。
【0050】
尚、部品集合体10は、
図8に示すように2つの部材20、30を連結したものである他、
図3に示すように3つの部材20、30、20を連結したものであってもよく、連結される部材は、複数であればよく、その数は2以上であれば任意である。
【0051】
また、本発明に係る部品集合体10は、車両のガーニッシュに好適であるが、その他の車両用部品や、その他の汎用部品であっても差し支えない。
【0052】
また、鉤部は、実施例では、L字断面としたが、略L字断面やJ字断面でもよく形状は任意である。ただし、L字断面であれば、他の形状より構造が簡単になり、より好ましい。