特許第6873098号(P6873098)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6873098
(24)【登録日】2021年4月22日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】医療検査装置用情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G16H 40/60 20180101AFI20210510BHJP
   G16H 30/00 20180101ALI20210510BHJP
【FI】
   G16H40/60
   G16H30/00
【請求項の数】23
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2018-501633(P2018-501633)
(86)(22)【出願日】2017年2月17日
(86)【国際出願番号】JP2017005885
(87)【国際公開番号】WO2017145930
(87)【国際公開日】20170831
【審査請求日】2020年1月31日
(31)【優先権主張番号】特願2016-31286(P2016-31286)
(32)【優先日】2016年2月22日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】318008668
【氏名又は名称】コニカミノルタジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001900
【氏名又は名称】特許業務法人 ナカジマ知的財産綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】平川 英寿
(72)【発明者】
【氏名】大野 貴昭
【審査官】 加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015-191557(JP,A)
【文献】 特開2006-247137(JP,A)
【文献】 特開2011-204084(JP,A)
【文献】 特許第6195336(JP,B2)
【文献】 特許第6202827(JP,B2)
【文献】 特開2006-75416(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00−99/00
G16H10/00−80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体の3次元画像であるシェーマ図と、撮影方向及び撮影範囲を示す撮影視点マーカとを表示する表示手段と、
前記表示手段に表示されたシェーマ図及び撮影視点マーカの状態を変化させるように入力する入力手段と、
前記入力手段により入力されたシェーマ図及び撮影視点マーカの状態を含む撮影条件を、撮影指示条件として出力する制御手段とを備えたことを特徴とする医療検査装置用情報処理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記撮影指示条件を医療検査装置に送信する請求項1記載の医療検査装置用情報処理装置。
【請求項3】
前記撮影視点マーカは、少なくとも撮影範囲を示す矩形部を有し、前記矩形部は、撮影記録媒体のサイズに対応するサイズを有することを特徴とする請求項1又は2記載の医療検査装置用情報処理装置。
【請求項4】
前記撮影視点マーカはさらに、前記矩形部に連結されかつ前記撮影記録媒体の面を含む直方体部を含むことを特徴とする請求項3記載の医療検査装置用情報処理装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記撮影指示条件を、所定の文字情報の撮影指示条件に変換してMWMの形式で医療検査装置に送信することを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の医療検査装置用情報処理装置。
【請求項6】
前記情報処理装置は、前記撮影条件毎の禁忌情報を予め記憶する記憶手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記撮影条件を前記記憶された禁忌情報と比較することで、禁忌に該当するか否かを判断し、禁忌に該当するときは警告を通知することを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載の医療検査装置用情報処理装置。
【請求項7】
前記警告は、前記表示されたシェーマ図上に禁忌マークを表示することであることを特徴とする請求項6記載の医療検査装置用情報処理装置。
【請求項8】
前記制御手段は、撮影前において、前記撮影条件に対応するシェーマ図を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1〜7のうちのいずれか1つに記載の医療検査装置用情報処理装置。
【請求項9】
前記制御手段は、撮影前において、前記撮影条件に対応するシェーマ図の縮小画像またはイラスト図の縮小画像を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか1つに記載の医療検査装置用情報処理装置。
【請求項10】
前記制御手段は、撮影後において、前記撮影された撮影データの縮小画像を、前記撮影指示条件に対応するシェーマ図の縮小画像またはイラスト図の縮小画像とともに、前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1〜9のうちのいずれか1つに記載の医療検査装置用情報処理装置。
【請求項11】
請求項1〜10のうちのいずれか1つに記載の医療検査装置用情報処理装置であるRIS(Radiology Information System)と、
前記医療検査装置を制御するモダリティ端末装置と、
前記医療検査装置であるモダリティ装置とを備えたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項12】
医療検査装置用情報処理装置のための情報処理方法であって、
表示手段が、人体の3次元画像であるシェーマ図と、撮影方向及び撮影範囲を示す撮影視点マーカとを表示するステップと、
入力手段が、前記表示手段に表示されたシェーマ図及び撮影視点マーカの状態を変化させるように入力するステップと、
制御手段が、前記入力されたシェーマ図及び撮影視点マーカの状態を含む撮影条件を、撮影指示条件として出力するステップとを含むことを特徴とする医療検査装置用情報処理方法。
【請求項13】
前記制御手段が、前記撮影指示条件を医療検査装置に送信するステップをさらに含む請求項12記載の医療検査装置用情報処理方法。
【請求項14】
前記撮影視点マーカは、少なくとも撮影範囲を示す矩形部を有し、前記矩形部は、撮影記録媒体のサイズに応じた寸法とするステップをさらに含むことを特徴とする請求項12又は13記載の医療検査装置用情報処理方法。
【請求項15】
前記撮影視点マーカはさらに、前記矩形部に連結されかつ前記撮影記録媒体の面を含む直方体部を含むことを特徴とする請求項14記載の医療検査装置用情報処理方法。
【請求項16】
前記制御手段が、前記撮影指示条件を所定の文字情報の撮影条件に変換してMWMの形式で医療検査装置に送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項12〜15のうちのいずれか1つに記載の医療検査装置用情報処理方法。
【請求項17】
前記情報処理装置は、前記撮影条件毎の禁忌情報を予め記憶する記憶手段をさらに備え、
前記制御手段が、前記撮影条件を前記記憶された禁忌情報と比較することで、禁忌に該当するか否かを判断し、禁忌に該当するときは警告を通知するステップをさらに含むことを特徴とする請求項12〜16のうちのいずれか1つに記載の医療検査装置用情報処理方法。
【請求項18】
前記警告は、前記表示されたシェーマ図上に禁忌マークを表示することであることを特徴とする請求項17記載の医療検査装置用情報処理方法。
【請求項19】
前記制御手段が、撮影前において、前記撮影条件に対応するシェーマ図を前記表示手段に表示するステップをさらに含むことを特徴とする請求項12〜18のうちのいずれか1つに記載の医療検査装置用情報処理方法。
【請求項20】
前記制御手段が、撮影前において、前記撮影条件に対応するシェーマ図の縮小画像またはイラスト図の縮小画像を前記表示手段に表示するステップをさらに含むことを特徴とする請求項12〜19のうちのいずれか1つに記載の医療検査装置用情報処理方法。
【請求項21】
前記制御手段が、撮影後において、前記撮影された撮影データの縮小画像を、前記表示手段に表示するステップをさらに含むことを特徴とする請求項12〜20のうちのいずれか1つに記載の医療検査装置用情報処理方法。
【請求項22】
請求項12〜21のうちのいずれか1つに記載の医療検査装置用情報処理方法の各ステップを含むことを特徴とする、コンピュータにより読み出し可能であって実行可能である情報処理プログラム。
【請求項23】
請求項22記載の情報処理プログラムを記録し、コンピュータにより読み出し可能である情報処理記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばCR(Computed Radiography)装置、CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、DR(Digital Radiography)装置、XA(X-ray Adsorption)装置、US(Ultra-Sonic)装置等のモダリティ装置などの医療検査装置に接続される医療検査装置用情報処理装置及び方法、前記情報処理装置を備えた情報処理システム、前記情報処理装置のための情報処理プログラム、並びに、前記情報処理プログラムを記録する情報処理記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
モダリティ装置のための情報システムとして、放射線情報システム(Radiology Information System;以下、RISという)がよく知られている。従来技術に係るRISは、主として放射線機器による検査と治療の予約から検査結果までの管理を行うシステムであり、患者情報及び予約情報などの内容を病院情報システム(Hospital Information System;以下、HISという)から取得するのが一般的である。また、超音波などの非放射線機器による検査と治療もRISによって一元管理することが可能である。通常、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)仕様のワークリストサーバ装置が中心的な役割を果たしている。
【0003】
従来技術に係るRISは、放射線技師が、検査装置を用いて撮影するための患者基本情報、検査情報(部位、方向、方法、体位、左右等)をそれぞれ文字情報で選択し、それらを組み合わせた情報をMWMとして送信している。また、各モダリティ装置から得られた照射データ(検査装置により撮影した撮影データをいう)は、MPPSとして受信し、照射記録ファイルを作成して表示装置に表示する。ここで、MWMは、モダリティワークリスト管理(Modality Work-list Management)の略称で、検査を行う前に、モダリティ装置からRISに対して問い合わせを行い、ワークリストを取得する操作を管理するDICOM仕様の信号をいう。また、MPPSは、モダリティ実施済手続きステップ(Modality Performed Procedure Step)の略称で、モダリティ装置による検査の実施状況をRISに伝える仕様を有する信号をいう。
【0004】
RISに類似する情報システムに関して、以下のような文献がある。
【0005】
特許文献1においては、読影レポートの内容を視覚的かつ直感的に正確に把握するための読影レポート装置が開示されている。当該読影レポート装置は、読影レポート情報等から病状等の所見情報及びその部位情報を抽出し、モニタ画面上に、患者の形状を模したシェーマ上の各部位の位置に対応して所見情報及びその部位情報を表示する。このとき、これら所見情報及びその部位情報の表示領域をポインタP等により指定すると、当該部位に対応する各種検査項目の情報及び検査画像データを表示する。さらに各種検査項目情報を指定すると、当該検査項目に対応する読影レポート情報等の原本文の情報を表示することが開示されている。
【0006】
さらに、特許文献2においては、被検体への電磁波の吸収量を高い精度で演算できる磁気共鳴イメージング装置が開示されている。当該磁気共鳴イメージング装置では、基準マーカを頭部又は足部に設置し、部位マーカを例えばヘッドファースト腹部に設置し、被検体の固有の前記マーカ間の距離を測定して部位名と身長との関係を示す標準的なデータに基づいて、他の撮像予定位置を演算して表示することが開示されている。ここで、撮像する部位は、ディスプレイ上のモデル像の部位を指定する方法、操作ボタンで指定する方法が開示されている。当該装置では、例えば、患者を模したシェーマを指示すると、それに対応した撮影条件に関する情報が生成されて表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4959996号公報
【特許文献2】特開2015−027417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、従来技術に係るRISでは、以下の問題点があった。
(1)放射線技師が撮影情報を詳細に表すには何百というメニューから選択する必要があり、文字情報で選択するプルダウンメニューは選択肢が多数のため、人的な選択ミスが発生しやすい。
(2)放射線技師は、選択した撮影部位を視覚的に確認するには、各モダリティ端末装置(いわゆる、モダリティ・コンソール)で見ることしかできなかった。
(3)視覚的に撮影部位を確認する画面を有していない。
(4)従って、放射線技師の選択作業の工数が増大し、その確認及び修正工数が増大していた。
【0009】
また、特許文献1及び2においても同様の問題点があった。
【0010】
本発明の目的は以上の問題点を解決し、従来技術に比較して簡単な方法で撮影条件を指示することができる医療検査装置用情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様に係る医療検査装置用情報処理装置は、
人体の3次元画像であるシェーマ図と、撮影方向及び撮影範囲を示す撮影視点マーカとを表示する表示手段と、
前記表示手段に表示されたシェーマ図及び撮影視点マーカの状態を変化させるように入力する入力手段と、
前記入力手段により入力されたシェーマ図及び撮影視点マーカの状態を含む撮影条件を、撮影指示条件として出力する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
従って、本発明によれば、従来技術に比較して簡単で視覚的な方法で撮影条件を指示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係る、医療検査装置用情報処理装置であるRIS1及びその周辺装置を含む検査装置用情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図2図1のRIS1の構成を示すブロック図である。
図3図2のRIS1により実行される撮影前処理を示すフローチャートである。
図4図2のRIS1により実行される撮影後処理を示すフローチャートである。
図5図2のRIS1により表示されるログイン画面205の一例を示す正面図である。
図6図2のRIS1により表示されるメインメニュー画面206の一例を示す正面図である。
図7図2のRIS1により表示される検査室メニュー画面207の一例を示す正面図である。
図8図2のRIS1により表示される撮影実施入力画面208の一例を示す正面図である。
図9図2のRIS1により表示される患者シェーマ図301、撮影視点マーカ302及び禁忌マーク303の一例を示す斜視図である。
図10図2のRIS1により表示される撮影条件設定画面210の一例を示す正面図である。
図11図2のRIS1により表示される撮影実施入力画面211の一例を示す正面図である。
図12図2のRIS1により表示される患者シェーマ図301及び撮影視点マーカ302の一例を示す斜視図である。
図13図2のRIS1により表示される撮影条件設定画面213の一例を示す正面図である。
図14図2のRIS1により表示される患者シェーマ図301及び撮影視点マーカ302の一例を示す斜視図である。
図15図2のRIS1により表示される撮影条件設定画面215の一例を示す正面図である。
図16図2のRIS1により表示される患者シェーマ図301及び撮影視点マーカ302の一例を示す斜視図である。
図17図2のRIS1により表示される撮影実施入力画面217の一例を示す正面図である。
図18図11の撮影実施入力画面211に示される対象イラストの事例。
図19A図12の患者シェーマ図301及び撮影視点マーカ302の詳細説明をするための斜視図である。
図19B図19Aの患者シェーマ図301及び撮影視点マーカ302の変形例を示す斜視図である。
図20】前記患者シェーマ図301の別の形式例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
【0015】
図1は本発明の実施形態に係る、医療検査装置用情報処理装置であるRIS1及びその周辺装置を含む医療検査装置用情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【0016】
図1において、医療検査装置用情報処理システムは、RIS1と、モダリティ端末装置2と、モダリティ装置3と、HIS4と、PACS5と、電子カルテシステム6とを備えて構成される。ここで、モダリティ装置3は例えば、CR(Computed Radiography)装置、CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、DR(Digital Radiography)装置、XA(X-ray Adsorption)装置、US(Ultra-Sonic)装置等のモダリティ装置などの医療検査装置である。モダリティ端末装置2はモダリティ装置3に接続され、放射線技師50により操作されるコンソール装置である。ただし、US(Ultra-Sonic)装置については、通常モダリティ端末装置2とモダリティ装置3は一体化されている。この場合は、モダリティ端末装置2は「モダリティ端末機能部」、モダリティ装置3は「モダリティ機能部」と読み替えるものとする。また、US装置は医師が操作することも多い。RIS1は放射線技師50により操作され、従来技術に係るRISに比較して改善された装置である。HIS4はRIS1、PACS5及び電子カルテシステム6に接続され、病院情報システム(Hospital Information System)の略称であって、一般に自動受付システム、入退院管理システム、医事会計システム、薬局管理システムなどの広範囲なシステムを含む。PACS5は画像保存通信システム、または画像保管伝送システム(Picture Archiving and Communication Systems)の略称であって、RIS1、モダリティ端末装置2及びHIS4に接続され、DICOM送信機能を持つモダリティ端末装置2から画像データを受信し、データベースに保存し、その後、DICOM画像ビューアなどのクライアントからのリクエストによって、特定の画像データを探し出してクライアント装置側のRIS1に転送することができる。電子カルテシステム6はHIS4に接続され、患者の電子カルテ情報を格納してHIS4等に提供する。
【0017】
RIS1とモダリティ端末装置2とは通信回線31を介して接続され、モダリティ端末装置2とモダリティ装置3とは通信回線32又は通信線を介して接続される。RIS1はモダリティ端末装置2に対して、撮影すべき患者の基本情報、検査情報(部位、方向、方法、体位、左右等の撮影条件)を文字情報としてMWMで送信する。これに応答して、モダリティ端末装置2はモダリティ装置3に対してコントロール信号を用いて撮影を実行し、モダリティ装置3から通信データ、照射データ(画像データ)を受信した後、照射データをMPPSでRIS1に返信する。
【0018】
なお、RIS1とHIS4とは通信回線33を介して接続され、RIS1とPACS5とは通信回線34を介して接続され、PACS5とモダリティ端末装置2とは通信回線35を介して接続される。また、HIS4とPACS5とは通信回線36を介して接続され、HIS4と電子カルテシステム6とは通信回線37を介して接続される。なお、後述する撮影結果確認部105でサムネイル画像を確認しない場合は、通信回線34は特に必要ではない。
【0019】
図2図1のRIS1の構成を示すブロック図である。図2において、RIS1は、システム制御部10と、キーボード11と、マウス12と、表示装置13と、表示制御部14と、RAM15と、ROM16と、データ制御部17と、通信インターフェース18と、記憶装置20とを備えて構成される。キーボード11は文字等のデータ入力手段として動作し、マウス12は位置指示手段として動作する。表示装置13は例えばLCD等の表示手段であり、表示制御部14はシステム制御部10の指示信号に従って表示装置13の動作を制御する。RAM15はシステム制御部10のための一時記憶手段として動作し、ROM16は基本プログラムに加えて、図3の撮影前処理のプログラム及び図4の撮影後処理のプログラムを格納する。
【0020】
記憶装置20は例えばハードディスクドライブ等の記憶装置で構成され、基本的なシェーマ原図やイラスト原図等を格納するマスタデータ21と、撮影指示後のシェーマ図またはイラスト図等を記憶する検査データ22と、各撮影条件毎の禁忌情報である禁忌情報データ23と、各患者の診療情報である診療情報データ24と、例えばアプリケーションプログラムを格納するプログラムファイル25とを備える。マスタデータ21、検査データ22、禁忌情報データ23、診療情報データ24は記憶装置20内にデータベース26として記憶される。通信インターフェース18はモダリティ端末装置2及びモダリティ装置3、HIS4及びPACS5とそれぞれ通信回線31,33,34を介して接続され、所定の制御信号及びデータを送受信する。
【0021】
RIS1は一般のコンピュータなどのディジタル計算機で構成され、本装置に特有の機能(例えば、図2及び図3の処理)を奏する情報処理プログラム(コンピュータにより読み出し可能であって実行可能である)を予めROM16あるいは記憶装置20にインストールしておいてもよいし、CD−ROM等の情報処理記録媒体に格納して供給してもよい。あるいはネットワーク又は通信回線を介してダウンロード可能にしてもよい。
【0022】
図3図2のRIS1により実行される撮影前処理を示すフローチャートである。表示画面の一例である図5図8及び図3を参照して、放射線技師50による撮影前処理について以下に説明する。
【0023】
詳細な説明の前に本発明による放射線撮影の概要を説明する。まず、撮影方法において、撮影部位により撮影体位(患者の姿勢)や撮影方向はある程度決まっている。例えば、副鼻腔撮影における、ウォータース法、コールドウェル法などである。また撮影体位には立位、座位、臥位などがあり、更に細分化されている。撮影装置もこれらの撮影に応じて、臥位に対応したテーブル型や立位や座位に対応したスタンド型がある。
【0024】
放射線技師は、まず診療科等からの検査オーダーを確認し、検査内容に合った撮影装置を選択する。次に、RIS1に患者基本情報を読み込むと、それに相当する標準の患者シェーマ図(3次元人体図)301と撮影視点マーカ302が生成されるのでそれを表示する。ここで撮影視点マーカ302はフイルム、イメージングプレート、フラットパネルディテクタなどの撮像記録媒体305のサイズに応じて大きさを変更できる様に構成されているのでそのサイズを仮決定する。次に、患者シェーマ図301の3次元人体図の関節などの可動部分を撮影オーダーに応じて変化させる。また、撮影視点マーカ302は患者シェーマ図301に対して自由に空間的な位置を変えることができ、更にそれ自体を回転できるため、その機能を使用して撮影したい構図を決定する。ここで、患者シェーマ図301と撮影視点マーカ302は3次元空間で操作しているため、撮影予定の構図がどのようになっているかを確認する必要がある。そこで、視切替ボタン106aで視点の切り替えを行って、患者シェーマ図301の構図を確認する。また、この確認を行ないながら撮影視点マーカ302のサイズを適宜変更する。このような作業を繰返しながら構図を決定する。
【0025】
患者シェーマ図301の構図が決定できたら、それに基づいて患者にその構図の姿勢をとってもらう。特に問題なければ撮影条件として最終決定する。撮影前の最終決定された撮影条件は表示装置13に表示されると共に、決定された構図の縮小画像も表示されて確認することができる。この撮影条件がモダリティ装置3に送信されて撮影が行われる。なお、本操作はHIS4からのオーダーの内容を変更する場合や撮影部位を追加する場合等に有用な操作である。
【0026】
以上の流れを踏まえて詳細な実施形態を説明する。
【0027】
まず、放射線技師50はRIS1の電源を入れて立ち上げる。これに応答して、表示装置13において例えば図5のログイン画面205が表示される。放射線技師50は、ログインIDとパスワードをキーボード11を用いて入力することでログインする。次いで、例えば図6のメインメニュー画面206が表示装置13に表示される。この画面は本発明の装置が導入される施設によって受付カウンタの数や様々な検査室の数が異なるので、施設固有の画面構成とすることができる。ここで、あらかじめセットしてある各業務に必要な画面を選択すると、例えば図7の、所定の「○○検査室」の検査室メニュー画面207が表示される。さらに、撮影が必要な患者を選択するために、図7に示すように、例えばマウス12を用いて予約患者一覧表の中から当日の所定時間に撮影する患者にカーソルを合わせると、その患者の基本患者情報(カスタマイズ可能)が画面左上(図7)に表示される。医師からの検査依頼が画面右上(図7)に表示される。図7に示すように、予約患者一覧表の中で検査を行なう患者の行をダブルクリックすると、例えば図8の撮影実施入力画面208が表示される。
【0028】
図8において、撮影実施入力画面208は様々な情報を共有しながら放射線撮影指示を行なう統合画面であり、それを構成している個々の機能画面を入れ替えることにより患者特有の情報に基づいてカスタマイズすることができる。図8の撮影実施入力画面208の左下部の撮影条件指示部106において、撮影条件を指定するための人体の3次元画像である患者シェーマ図301及び四角錐形状の撮影視点マーカ302(撮影装置の視点設定用)が表示される(図3のステップS1)。ここで、撮影視点マーカ302は主として撮影装置の原点(X線源)からの撮影方向を示すものであり、例えば、撮影視点マーカ302の四角錐の矩形底面302Sの中心302fからの垂線上に四角錐の頂点302aを設定する。このとき、頂点302aから矩形底面302Sの中心302fに向かって延在する線の方向が撮影方向を示す。なお、四角錐の矩形底面302Sの面積はその撮影範囲を示している。
【0029】
図19Aに示すように、撮影視点マーカ302の四角錐の矩形底面302Sは、フイルム、イメージングプレート、フラットパネルディテクタなどの撮影記録媒体(撮像記録媒体ともいう)305のサイズ相当の大きさに設定することができる。図19Aが立位での正面からの胸部撮影と仮定すると、X線源は患者シェーマ図301の胸部正面側に配置され、撮影装置にセットされる撮影記録媒体305は患者シェーマ図301の胸部背面側に配置されると想定する。すなわち、矩形底面302Sと撮影記録媒体305は仮想の直方体304の空間を形成し、その空間の間に患者が挟まるように配置される。
【0030】
ここで、撮影記録媒体305は角305b〜305eを有する長方形状を有する。撮影記録媒体305の大きさは、半切(14×17インチ)、大角(14×14インチ)、大四切(11×14インチ)、四切(10×12インチ)、六切(8×10インチ)などがあり、撮影部位によって使い分けられている。撮影記録媒体305は点線で示されているように表示はされない。四角錐の矩形底面302Sは撮影記録媒体305を患者シェーマ図301に対して距離dだけ平行移動したときと同等の大きさを有している。患者シェーマ図301は前述したように患者基本情報(身長、体重、年齢、性別など)から標準的に生成されるので、患者シェーマ図301と撮影記録媒体305の相対的な大きさは一義的に決まるようになっている。
【0031】
これにより、撮影部位に適した撮影記録媒体305のサイズと必要な撮影枚数を選択できる。例えば、成人の胸部撮影は大角サイズで、小児の胸部撮影は六切サイズで、また、更に体格の大きい成人の胸部は大角サイズで2枚で撮影などを選択できる。
【0032】
なお、図19B図19Aの患者シェーマ図301及び撮影視点マーカ302の変形例を示す斜視図である。図19Bの変形例では、撮影視点マーカ302は、矩形底面(矩形部)302Sを有する四角錘302Aに加えて、その矩形底面302S及び撮影記録媒体305の面を含み、輪郭が実線で表示された直方体304を含むことを特徴としている。ここで、直方体304は矩形底面(矩形部)302Sを含むように四角錘302Aに連結される。撮影視点マーカ302が直方体(直方体部)304を含むことで、矩形底面302Sと撮影記録媒体305の面との間に患者シェーマ図301を挟むように設定することが、図19Aに比較して容易になるという利点がある。
【0033】
放射線技師50は、まず患者シェーマ図301を設定しやすい空間位置に設定する。患者シェーマ図301は3次元方向に自由に回転や移動が可能である。図8では人体の頭部正面から撮影を行なう設定としているため、人体を正面でわずかに上方から見下ろした方向に設定されている。患者シェーマ図301は、別の形式例を示す図20に示すように、人体の各関節が、外転、内転、外旋、内旋、回外、回内、側屈等に対応して動かせるようになっている。次に、撮影視点マーカ302を患者シェーマ図301に対して撮影したい方向に設定する。これはマウス操作やキー操作を組み合わせて行う。図8では頭部正面からの撮影を行う設定である。撮影視点マーカ302は、四角錐の矩形底面302Sの四角形がその撮影範囲を示し、四角錐の頂点302aから矩形底面302Sの中心302fに向かう方向で撮影するとして設定を行なう(図3のステップS2)。また、撮影視点マーカ302は、四角錐の頂点302aから矩形底面302Sの中心302fに延在する軸に対して回転できるようになっている。なお、患者シェーマ図301と撮影視点マーカ302との移動はいずれか1つを移動して設定してもよい。また、撮影視点マーカ302と患者シェーマ図301の関係は3次元空間で表現されているので、撮影視点マーカ302の視点から患者シェーマ図301の構図を確認するためには、撮影条件指示部106の右上にある視切替ボタン106aを押下して視点を切り替え、ズームインすることができる(図3のステップS3)。これにより撮影視点マーカ302で設定した撮影状態を示す画面に切り替わり(またはその画面が撮影条件指示部106に追加で表示され)、設定内容が意図した方向や範囲になっているかを確認できる。さらに再度、視切替ボタン106aを押下すると、元の患者シェーマ図301と撮影視点マーカ302の画面に切り替わり(または追加画面が非表示となり)、撮影の方向や範囲を再調整することができる。
【0034】
撮影条件の設定が完了し放射線技師50が問題ないと判断すると、撮影条件指示部106の右下にある確定ボタン106bをマウス12を用いて押下して患者シェーマ図301からの撮影条件を絞り込んで決定する(図3のステップS4)。すると、例えば、図10の撮影条件設定画面210が表示される。
【0035】
図10の撮影条件設定画面210は、撮影条件選択部101と、撮影条件候補表示部102と、撮影条件確認部103とを備えて構成される。図10の画面上半分の撮影条件選択部101は各撮影条件がプルダウン候補リストから選択できるようになっており、従来はこの部分を機能画面の一つとしてRIS1の統合画面にカスタマイズし、放射線技師50が撮影条件を選択していた。その選択に基づいた結果が、図10の画面左下の撮影条件候補表示部102に撮影条件候補として列挙表示されていた。
【0036】
本実施形態では、図8のような人体の3次元画像である患者シェーマ図301と撮影視点マーカ302で撮影条件を決定するので、画面上半分の撮影条件選択部101は実質上必要なく、いきなり画面左下の撮影条件候補表示部102に撮影条件候補が文字情報として表示される。
【0037】
本実施形態では、図8の撮影実施入力画面208の撮影条件指示部106において頭部を撮影指示したので、図10の撮影条件候補表示部102には頭部撮影に関する候補が絞り込まれて列挙されている。ここで、放射線技師50は撮影条件について最終の選択を行なう。問題なければ、図10の画面下半分中央にある右方向の矢印[→]102aをマウス12を用いてクリックすることで撮影条件確認部103に送る。ここでは、「頭部顔面、仰臥位」の撮影条件が選択されている。これでOKであれば、図10の撮影条件設定画面210の最下段右方にある内容変更ボタン103aをマウス12を用いて押下した後、閉じるボタン103bを同様に押下することで「絞り込まれた撮影条件」を「撮影指示条件」として決定する(図3のステップS5)。すると再び、図11の撮影実施入力画面211を表示するようにフローが戻る。
【0038】
図10の内容変更ボタン103aが押下され、図11の撮影実施入力画面211が再び表示される前には、RIS1は選択された撮影条件と禁忌情報データ23等の整合性を自動的に確認している。(図3のステップS6)特に問題なく撮影可能な場合は(図3のステップS7でYES)、警告は出さず次のステップに移行する。一方、RIS1による自動確認で禁忌情報等に基づいた問題があり撮影不可能である場合は(図3のステップS7でNO)、図11の撮影条件指示部106の患者シェーマ図301上に図9のような禁忌マーク303を表示することで警告を出し(図3のステップS8)、当該処理を終了して、例えば、図7の検査室メニュー画面207や図8の撮影実施入力画面208を表示するようにフローを戻す。なお、禁忌であることは禁忌情報データ23のみならず、診療情報データ24(例えば、図8の撮影実施入力画面208の上半分に示されるような感染症や診断病名等)を参照して判断する場合もある。
【0039】
前記の図11の撮影実施入力画面211が再び表示されたときには、撮影条件表示部107に、図10の撮影条件設定画面210の撮影条件確認部103の内容が表示されている(図3のステップ9)。そしてその行の右端にはその行専用のMWMボタン107aが表示されている。
【0040】
さらに、放射線技師50の指示内容は意図した通りになっているか確認できるように、各施設のモダリティごとに取り決められた撮影指示内容を表す縮小画像(放射線技師により最終的に選択された撮影指示条件で撮影される予定の患者シェーマ図301の一部301p、もしくは対象イラスト104であってもよい)を表示することができる(図3のステップS10)。対象イラスト104は、例えば図18に示すようなものである。
【0041】
以上により撮影条件として、大部位、部位、入射及び撮影方向及び方法、姿勢体位、左右、手技などが決定する。放射線技師50が問題ないと判断し、撮影条件が決定すれば画面右下のMWMボタン107a、または一括MWMボタン211aをマウス12を用いて押下する。検査を一つずつ行なうときは、撮影実施入力画面211の撮影条件表示部107の右にあるMWMボタン107aを押下する。これにより、RIS1は決定した撮影条件を撮影指示条件として、モダリティに合わせたMWM形式で表現されたディジタル情報に変換し送信する(図3のステップS11)。ここで複数の一連の検査がある場合はこの項目が複数行に亘って表示されている。これらを一括してモダリティに送信を行なう場合は、一括MWMボタン211aを押下する。ここで当該撮影前処理が終了する。
【0042】
この後、放射線技師50は、RIS1からモダリティ端末装置2に移動して、RIS1から送信された撮影条件を基にモダリティ装置3を操作して撮影を行なう。
【0043】
なお、最初に図7の検査室メニュー画面207から図8の撮影実施入力画面208に処理が流れたときに、禁忌情報等に基づいた問題があり明らかにこの検査室での撮影が不可能である場合は、RIS1は自動確認により、図8の撮影実施入力画面208の撮影条件指示部106に表示された患者シェーマ図301上に図9のような禁忌マーク303を表示することができる。また、図8の撮影実施入力画面208の撮影条件指示部106の確定ボタン106bを押下したときにも前記の禁忌情報等に基づいた自動確認を作動させることもできる。
【0044】
なお、撮影箇所が頭部ではなく胸部の場合は、図12図13のような撮影条件設定画面213(文字情報送信画面を含む)になる。図12において、患者シェーマ図301の人体の胸部に対して撮影視点マーカ302が設定されている。ここで、撮影視点マーカ302は矩形底面(矩形部)302Sを有する四角錘形状を有し、その頂点302aから矩形底面302Sの中心302fに向かって延在する線の方向が撮影方向を示す。なお、四角錐の矩形底面302Sは撮影記録媒体305に対向し、角302a〜302dを有する四角形を有する。ここで、矩形底面302Sの面積は撮影記録媒体305に対応するおおよその撮影範囲を示している。また、画面左下の撮影条件候補表示部108には、胸部に関連した撮影条件候補が表示される。
【0045】
また、撮影箇所が頭部ではなく手部の場合は、図14図15のような撮影条件設定画面215(文字情報送信画面を含む)になる。図14において、患者シェーマ図301の人体の胸部に対して撮影視点マーカ302が設定されている。ここで、撮影視点マーカ302は同様に四角錘形状を有する。また、図15の画面左下の撮影条件候補表示部109には、手部に関連した撮影条件候補が表示される。
【0046】
さらに、3次元画像の患者シェーマ図301及び撮影視点マーカ302は、図16に示すように、患者シェーマ図301の人体の所定の部位に向けて任意の方向に設定することもできる。この場合は、頭部前方斜め上から撮影する設定になっている。
【0047】
なお、3次元画像の患者シェーマ図301を固定してから撮影視点マーカ302を動かしてもよいし、逆に撮影視点マーカ302を固定してから3次元画像の患者シェーマ図301を動かしてもよい。
【0048】
次いで、図4図1図2及び図17図18等を参照して撮影後処理について以下に説明する。
【0049】
RIS1からモダリティ端末装置2を介してモダリティ装置3に撮影条件が送信されると、放射線技師50はモダリティ端末装置2に移動してモダリティ装置3を操作して実際の撮影を行なう。撮影が完了すると、図1に示すように、撮影時の照射データ(撮影データを含む)がモダリティ装置3からモダリティ端末装置2を介してMPPSで送信されてRIS1が受信する(図4のステップS21)。また、実際に撮影された画像データがモダリティ端末装置2(モダリティ・コンソール)からPACS5を介してRIS1にフィードバックされるようにしている。
【0050】
撮影が終了したとき、図17に示すように、撮影実施入力画面217に撮影結果確認部105を設けることができる。図17の実施形態においては、胸部の撮影指示の行には胸部撮影の縮小画像(サムネイル画像)が表示され、手部の撮影指示の行には手部撮影の縮小画像が表示され、指示通りに撮影されているかをRIS上で確認することができる。また、撮影指示内容を表す縮小画像も同時に表示することができるので、撮影指示内容と撮影結果を容易に比較検討することができる。
【0051】
図7の検査室メニュー画面207で選択された患者に対する撮影が完了すると、図17の撮影実施入力画面217の最下段右方にある実施ボタン211bを押下して一連の作業を完了する。実施ボタン211bを押下することによって、RIS1からHIS4に完了が通知され、撮影データは施設としての次の作業(電子カルテへのデータ更新や検査料金計算等)に引き渡される。
【0052】
以上のように、RIS1からモダリティ端末装置2を介してモダリティ装置3に撮影条件が送信されると、実際の撮影が行なわれる。従来のRISでは、撮影時の照射データがモダリティ装置3からモダリティ端末装置2を介してMPPSで送信されてくるものの、実際にどのような撮影がなされたかは従来のRIS上では確認することができなかった。
【0053】
これに対して、本実施形態に係るRIS1では、図1に示すように、撮影時の照射データ(撮影データを含む)がモダリティ装置3からモダリティ端末装置2を介してMPPSで送信されてきてRIS1が受信する(図4のステップS21)。また、実際に撮影された画像データがモダリティ端末装置2のコンソールからPACS5を介してRIS1にフィードバックされるようにしたので(図4のステップS22)、RIS1が表示装置13に表示する図17の撮影実施入力画面217の撮影結果確認部105でサムネイル画像の形式で確認できる(図4のステップS23)。
【0054】
以上説明したように、本実施形態によれば、放射線技師50は、撮影のための操作以外で、撮影前及び撮影後に従来のようにモダリティ端末装置2のコンソールの画面を見に行ったり、PACS5の画面を見に行ったりすることなく、RIS1の表示装置13で撮影指示内容及び撮影結果を確認することができる。
【0055】
以上詳述したように、本発明に係る実施形態によれば、以下の作用効果を有する。
【0056】
(1)患者シェーマ図301を、撮影方向及び撮影範囲を示す撮影視点マーカ302とともに表示し、患者シェーマ図301の状態を変化し、もしくは撮影視点マーカ302の状態を変化することで、患者シェーマ図301に対する撮影方向及び撮影範囲を含む撮影条件を指示することができる。また、指示内容を含む撮影条件は文字列の撮影情報に変換されてMWMの形式でモダリティ端末装置2を介してモダリティ装置3に送信される。従って、従来技術に比較して簡単で視覚的な方法で撮影条件を指示することができる。また、撮影視点マーカ302の矩形底面302Sを撮影記録媒体305のサイズに合わせることができるので、撮影部位に適した撮影記録媒体305のサイズを選択できる。
【0057】
(2)RIS1は、指示された撮影条件を記憶装置20内の禁忌情報データ23の禁忌情報と比較し、また診療情報データ24も参照することで、撮影条件が禁忌に該当するか否かを自動的に判断し、もし禁忌に該当する場合は、撮影前に、例えば患者シェーマ図301に禁忌マーク303を表示することで警告を発する。従って、放射線技師50は禁忌状態を容易に把握して撮影を中断できる。
(3)RIS1は、放射線技師50が患者シェーマ図301と撮影視点マーカ302で指示した撮影条件の内容を撮影前に縮小画像で確認できる(図3のステップS9)。さらに撮影後の縮小画像はRIS1までフィードバックして受信され、表示装置13により確認できる。また、撮影前の撮影条件も共に表示できる。従って、放射線技師50は撮影前後の撮影条件およびその撮影結果をRIS1において容易に確認でき、放射線技師50の操作性を大幅に向上でき、検査作業の負担を大幅に削減できる。
【0058】
以上の実施形態では、図3の撮影前処理はRIS1により実行されているが、本発明はこれに限らず、図3の撮影前処理をモダリティ端末装置2もしくはそれに無線接続又は有線接続されたタブレット端末装置等の電子機器により実行してもよい。この場合において、放射線検査技師は、前記モダリティ端末装置2又は電子機器の表示部を用いて情報を得て、モダリティ装置3に撮影指示条件として出力する。
【符号の説明】
【0059】
1…RIS、
2…モダリティ端末装置(モダリティ・コンソール)、
3…モダリティ装置、
4…HIS、
5…PACS,
6…電子カルテシステム、
10…システム制御部、
11…キーボード、
12…マウス、
13…表示装置、
14…表示制御部、
17…データ制御部、
18…通信インターフェース、
20…記憶装置、
21…マスタデータ、
22…検査データ、
23…禁忌情報データ、
24…診療情報データ、
25…プログラムファイル、
31〜37…通信回線、
50…放射線技師、
101…撮影条件選択部、
102…撮影条件候補表示部、
102a…矢印、
103…撮影条件確認部、
103a…内容変更ボタン、
103b…閉じるボタン、
104…対象イラスト、
105…撮影結果確認部、
106…撮影条件指示部、
106a…視切替ボタン、
106b…確定ボタン、
107…撮影条件表示部、
107a…MWMボタン、
108,109…撮影条件候補表示部、
205…ログイン画面、
206…メインメニュー画面、
207…検査室メニュー画面、
208,211,217…撮影実施入力画面、
210,213,215…撮影条件設定画面、
211a…一括MWMボタン、
211b…実施ボタン、
301…患者シェーマ図、
301p…患者シェーマ図の一部、
302…撮影視点マーカ、
302A…四角錘、
302S…矩形底面、
303…禁忌マーク、
304…直方体、
305…撮影記録媒体。
図1
図2
図3
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図5
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図19A
図19B
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