(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6873138
(24)【登録日】2021年4月22日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】自己吊り下げモニタ
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20210510BHJP
【FI】
G06F1/16 313Z
【請求項の数】11
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-532377(P2018-532377)
(86)(22)【出願日】2016年12月23日
(65)【公表番号】特表2019-504405(P2019-504405A)
(43)【公表日】2019年2月14日
(86)【国際出願番号】EP2016082583
(87)【国際公開番号】WO2017109187
(87)【国際公開日】20170629
【審査請求日】2019年12月20日
(31)【優先権主張番号】15202689.4
(32)【優先日】2015年12月24日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】KONINKLIJKE PHILIPS N.V.
(74)【代理人】
【識別番号】110001690
【氏名又は名称】特許業務法人M&Sパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ファン メールト レネ
(72)【発明者】
【氏名】アレンズ マルク ビクトル
【審査官】
豊田 真弓
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−135404(JP,A)
【文献】
特開2012−141426(JP,A)
【文献】
特開2012−222112(JP,A)
【文献】
国際公開第01/077786(WO,A1)
【文献】
国際公開第2014/208722(WO,A1)
【文献】
特開平10−009489(JP,A)
【文献】
特開平07−322172(JP,A)
【文献】
特開2002−300334(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
A61B 6/00
H05K 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井吊り下げモニタシステム用の吊り下げ可能モニタであって、
ビデオディスプレイと、
構造フレームと、
システムインターフェースと、を含み、
前記ビデオディスプレイは、前記構造フレームの前面に取り付けられ、
前記システムインターフェースは、前記吊り下げ可能モニタを吊り下げるために、一端で前記構造フレームの上部に結合され、他端で前記天井吊り下げモニタシステムに取り付け可能であり、
前記吊り下げ可能モニタは、
グリップバーをさらに含み、
前記グリップバーは、前記構造フレームの前記前面の2つの対向する縁部上で前記構造フレーム及び前記ビデオディスプレイを結合する複数の接続部を含む、吊り下げ可能モニタ。
【請求項2】
ユーティリティボックスが、前記構造フレームの上部に取り付けられるように設けられ、
前記システムインターフェースは、前記ユーティリティボックスに結合される、請求項1に記載の吊り下げ可能モニタ。
【請求項3】
前記ビデオディスプレイは、
保護ガラスプレートと、
ディスプレイパネルと、
ディスプレイ電子装置アセンブリと、を含み、
前記保護ガラスプレート及び前記ディスプレイ電子装置アセンブリは、前記ディスプレイパネルの両側に取り付けられ、
前記ディスプレイパネルは、前記ディスプレイ電子装置アセンブリに結合され、前記ディスプレイ電子装置アセンブリからビデオ情報及び電力を受信する、請求項1又は2に記載の吊り下げ可能モニタ。
【請求項4】
換気デバイスが、前記構造フレームに取り付けられている、請求項3に記載の吊り下げ可能モニタ。
【請求項5】
前記構造フレームは、
外部デバイスを制御する制御ユニット及び/又は
電源ユニット
を含むフレーム電子装置アセンブリを含む、請求項1から4の何れか一項に記載の吊り下げ可能モニタ。
【請求項6】
前記構造フレームはさらに、前記前面の反対側の背面上に外部インターフェースを含み、前記外部インターフェースは、外部デバイスを前記吊り下げ可能モニタに取り付けるためのさらなるシステムインターフェースに接続される、請求項1から5の何れか一項に記載の吊り下げ可能モニタ。
【請求項7】
前記吊り下げ可能モニタは、X線撮像システムで使用され、
X線が作用しているかどうかを示すために、前記吊り下げ可能モニタ上にX線インジケータが設けられる、請求項1から6の何れか一項に記載の吊り下げ可能モニタ。
【請求項8】
前記吊り下げ可能モニタは、背部カバーをさらに含み、
前記背部カバーは、前記構造フレームの前記前面の反対側の背面に取り付けられる、請求項1から7の何れか一項に記載の吊り下げ可能モニタ。
【請求項9】
前記背部カバーを取り外した後、実用可能な部品にアクセスすることができる、請求項8に記載の吊り下げ可能モニタ。
【請求項10】
前記背部カバー上に冷却スロットが設けられる、請求項8又は9に記載の吊り下げ可能モニタ。
【請求項11】
医療撮像のための天井吊り下げモニタシステムであって、
キャリッジと、
請求項1から10の何れか一項に記載の吊り下げ可能モニタと、を含み、
前記キャリッジは、部屋の天井構造に移動可能に取り付け可能であり、
前記吊り下げ可能モニタを前記キャリッジに吊り下げ可能に取り付けるために、前記システムインターフェースが、一端で前記吊り下げ可能モニタの構造フレームに取り付けられ、他端で前記キャリッジに取り付け可能である、天井吊り下げモニタシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モニタの分野に関し、特には、吊り下げ可能モニタ及び天井吊り下げモニタシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
介入式X線室などの臨床環境のような、いくつかの用途又は環境では、例えば、最適な視野角のために、モニタを天井に取り付ける必要があり得る。この目的のために、例えば、VESA(Video Electronics Standards Association)のインターフェースを介してモニタを取り付けるためのモニタ天井吊り下げフレームが開発されてきた。例えば、米国特許第7,077,373B1号は、モニタを取り付けるためのボックス状のフレームを記載している。しかしながら、モニタ天井吊り下げフレームへのモニタの取り付けは、複雑になり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
モニタの取り付けを容易にする必要があるであろう。
【0004】
本発明の目的は、独立請求項の主題によって解決され、さらなる実施形態は、従属請求項に組み込まれる。下記に記載される本発明の態様は、吊り下げ可能モニタ及び天井吊り下げモニタシステムにも適用されることに留意されたい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様によると、天井吊り下げモニタシステム用の吊り下げ可能モニタが提供される。吊り下げ可能モニタは、ビデオディスプレイ、構造フレーム、及びシステムインターフェースを含む。ビデオディスプレイは、構造フレームの前面に取り付けられている。システムインターフェースは、吊り下げ可能モニタを吊り下げるために、一端で構造フレームに取り付けられ、他端で天井吊り下げモニタシステムに取り付け可能である。
【0006】
このようにして、モニタと天井吊り下げフレームとの一体化が、削減された数の部品で達成される。これにより、より低いコスト、より簡単な取り付け、及び、より簡単な運搬が可能になる。加えて、簡易熱管理を提供する部品の排除によって、空気の流れの妨害をなくす、又は少なくすることができる。さらに、余分な部品の排除によって、低重量が達成され得る。これにより、天井吊り下げモニタシステムのスプリングアーム構成が可能になり得る。このことはまた、例えば、設置面積を小さくするといった、顧客の利点を提供することができる。
【0007】
一例によれば、吊り下げ可能モニタは、グリップバーをさらに含む。グリップバーは、構造フレームの前面の2つの対向する縁部上で構造フレーム及びビデオディスプレイを結合するように適合される複数の接続部を含む。
【0008】
グリップバーの使用により、一体化モニタを配置することができ、グリップバーはまた、ビデオディスプレイを保護することもできる。
【0009】
一例によれば、システムインターフェースは、構造フレームの上部に結合される。
【0010】
「上部」という用語は、構造フレームの上縁又は上面、すなわち、上方を向いている、すなわち、部屋の天井に対する縁部に関する。
【0011】
このようにして、一体化モニタの上部に新規なインターフェースが設けられる。VESAインターフェースは、取り除くことができる。
【0012】
一例によれば、ユーティリティボックスは、構造フレームの上部に取り付けられるように設けられる。システムインターフェースは、ユーティリティボックスに結合される。
【0013】
一例によれば、ビデオディスプレイは、保護ガラスプレートと、ディスプレイパネルと、ディスプレイ電子装置アセンブリとを含む。保護ガラスプレート及びディスプレイ電子装置アセンブリは、ディスプレイパネルの対向する側に取り付けられる。ディスプレイパネルは、ディスプレイ電子装置アセンブリに結合され、ディスプレイ電子装置アセンブリからビデオ情報及び電力を受け取るように構成される。
【0014】
ディスプレイ電子装置アセンブリは、例えば、PCB、電力ユニット、及びデジタルコンバータなどを含んでもよい。
【0015】
一例によれば、換気デバイスが構造フレームに取り付けられるように設けられる。
【0016】
換気デバイスは、熱管理のために新鮮な空気がモニタに入り、その中を移動することを可能にする。
【0017】
一例によれば、構造フレームは、外部デバイスを制御する制御ユニット及び/又は電源ユニットを含むフレーム電子装置アセンブリを含む。
【0018】
一例によれば、構造フレームは、前面の反対側にある背面上に外部インターフェースをさらに含む。外部インターフェースは、外部デバイスをモニタに取り付けるための別のシステムインターフェースに接続されるように適合される。
【0019】
一例によれば、吊り下げ可能モニタは、X線撮像システムで使用される。X線が作用しているかどうかを示すために、吊り下げ可能モニタ上にX線インジケータが設けられる。
【0020】
一例によれば、吊り下げ可能モニタは、背部カバーをさらに含む。背部カバーは、構造フレームの前面の反対側の背面に取り付けられる。
【0021】
背部カバーは、背部全面を覆う一片であってもよく、例えば、ケーブルを覆っている。
【0022】
一例によれば、背部カバーを取り外した後に、実用可能な部品にアクセスすることができる。
【0023】
ユーザーは、実用可能な部品を交換又はチェックするために背部カバーを取り外してもよい。
【0024】
一例によれば、背部カバー上に冷却スロットが設けられる。
【0025】
本発明の第2の態様によれば、医用撮像のために天井吊り下げモニタシステムが提供される。天井吊り下げモニタシステムは、キャリッジと上記及び下記の例のうちの1つによる吊り下げ可能モニタとを含む。キャリッジは、部屋の天井構造に移動可能に取り付け可能である。システムインターフェースは、モニタをキャリッジに吊り下げ可能に取り付けるために、一端で吊り下げ可能モニタの構造フレームに取り付けられ、他端でキャリッジに取り付け可能である。
【0026】
本発明の一態様によれば、モニタ天井吊り下げフレームなしで取り付けられる吊り下げ可能モニタが提供される。吊り下げ可能モニタは、構造フレームに取り付けられるビデオディスプレイを含み、前記構造フレームは、電源ユニット、並びに、例えば、アクチュエータ及びブームのブレイクなどを制御する制御ユニットのような電子部品といった他の構成要素を担持するように適用される。システムインターフェースは、構造フレームの一端に取り付けられる。システムインターフェースの他端は、例えば天井構造に取り付け可能である。このような一体化吊り下げ可能モニタは、取り付けプロセスを容易にすることができる。
【0027】
本発明のこれらの態様及び他の態様は、後述される実施形態を参照することによって明らかとなり、説明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
本発明の例示的な実施形態が、以下の図面を参照して下記に説明される。
【
図5】
図5は、吊り下げ可能モニタのさらなる例を示す。
【
図6】
図6は、吊り下げ可能モニタの別の例を示す。
【
図7】
図7は、天井吊り下げモニタシステムの一例を示す。
【0029】
これらの図は概略的にのみ示されており、正確な縮尺ではない。同じ参照符号は、図面全体にわたって同じ又は類似した特徴を指す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1は、吊り下げ可能モニタ10の例を示す。吊り下げ可能モニタ10は、ビデオディスプレイ12と、構造フレーム14と、システムインターフェース16とを含む。ビデオディスプレイ12は、構造フレーム14の前面18に取り付けられている。システムインターフェース16は、吊り下げ可能モニタ10を吊り下げるために、一端で構造フレーム14に取り付けられ、他端で天井吊り下げモニタシステム(
図1には図示されていない)に取り付け可能である。
【0031】
システムインターフェース16は、構造フレーム14の上部に結合される。つまり、一体化モニタの上部に新規なインターフェースが設けられる。VESAインターフェースは、必要とされないであろう。
【0032】
図1に示すように、吊り下げ可能モニタ10は、任意に、グリップバー20をさらに含む。グリップバー20は、構造フレーム14の前面18の2つの対向する縁部上で構造フレーム14及びビデオディスプレイ12を結合するように適合される複数の接続部22(
図4参照)を含む。
【0033】
このようにして、一体化モニタ及び天井吊り下げフレームは、削減された数の部品で実現される。吊り下げ可能モニタを天井に取り付けるために、モニタ天井吊り下げフレームは、不要になる。
【0034】
図2は、ビデオディスプレイ12の一例を示す。
【0035】
ビデオディスプレイ12は、保護ガラスプレート24と、ディスプレイパネル26と、ディスプレイ電子装置アセンブリ28とを含むことができる。保護ガラスプレート24及びディスプレイ電子装置アセンブリ28は、任意の適切な方法でディスプレイパネル26の両側に取り付けられる。
図2のオプションとして示される例では、保護ガラスプレート24上に接着されるようにL型プロファイル30が設けられている。ディスプレイパネル26は、L型プロファイル30に取り付けられている。
【0036】
ディスプレイ電子装置アセンブリ28は、プリント回路基板(PCB)、電源ユニット、デジタルコンバータなどの電子部品に関連し得、これらは、電源及びビデオ情報を提供するためにディスプレイパネル26に取り付けられる。
【0037】
画像の選択及び処理を可能にするコマンドを含み得る制御信号を受信するために、例えば表示パネル26又は構造フレーム14上に取り付けられる赤外線(IR)センサ(図示されていない)が設けられる。
【0038】
図3は、全ての構成要素を担持するために設けられる構造フレーム14の一例を示す。
【0039】
構造フレーム14は、電源ユニット34及び/又は外部デバイスの制御のための制御ユニット36を含むフレーム電子装置アセンブリ32を含む。
【0040】
外部デバイスの例は、例えば、アクチュエータ、ブームのブレイクなどを含む。例えば、制御ユニット36は、アクチュエータを用いて、天井吊り下げモニタシステムに取り付けられた際に、吊り下げ可能モニタ10の位置及び/又は方向を最適な視野角のために制御及び調整するために使用され得る。
【0041】
構造フレーム14は、前面18とは反対側の背面40上に外部インターフェース38をオプションとして含む。外部インターフェース38は、外部デバイスをモニタに取り付けるための別のシステムインターフェース(図示されていない)に接続されるように適用される。
【0042】
さらに別のオプションとして、構造フレーム14に取り付けられるように換気デバイス42が設けられる。換気デバイス42は、熱管理のために空気流を加速するファンであってもよい。
【0043】
構造フレーム14はまた、グリップバー20に結合されるグリップ固定部を有する。
【0044】
図4は、グリップバー20の一例を示す。グリップバー20は、接続部22を介して構造フレーム14に結合されるよう適合される2つのアーム44、46を有するU字型である。例えば、
図4のグリップバー20は、4つの接続部22を含む。各アーム44、46は、2つの接続部22と共に設けられる。
【0045】
さらなる例(図示されていない)では、2つのグリップバー、例えば、左グリップバー及び右グリップバーが設けられる。各グリップバーは、構造フレーム及びビデオディスプレイに結合されるための2つ以上の接続部を有する。
【0046】
オプションとして、吊り下げ可能モニタ10がX線撮像システムで使用されるとき、X線が作用しているかどうかを示すために、吊り下げ可能モニタ上にX線インジケータが設けられる。
【0047】
図4にオプションとして示される一例では、X線インジケータ48がグリップバー20上に設けられている。さらなる例(さらには図示されていない)では、X線インジケータ48がシステムインターフェース16上に設けられる。
【0048】
グリップバー20は、一体化吊り下げ可能モニタ10を配置し、保護ガラスプレート24及びディスプレイパネル26を保護するために使用される。
【0049】
図5は、背部カバー50を含む吊り下げ可能モニタ10の一例を示す。背部カバー50は、背面40に取り付けられる。
【0050】
背部カバー50は、背部全面を覆う一片であってもよく、例えば,ケーブル及びPCBを覆っている。
【0051】
さらに別のオプションとして、実用可能部品(図示されていない)は、背部カバー50を取り外した後にアクセスすることができる。これは、実用可能部品の交換又は点検を容易にする。
【0052】
同じく
図5にオプションとして示されているように、背部カバー50上に熱管理のために冷却スロット52が設けられている。必要であれば、複数の冷却スロットが設けられてもよい。
【0053】
図6は、複数の部品からなる背部カバー50を有する吊り下げ可能モニタ10のさらなる例を示す。任意のサードパーティー機器を吊り下げ可能モニタに取り付けることを可能にするサードパーティーインターフェース54が設けられる。サードパーティーインターフェースは、例えば、VESA標準インターフェースである。
【0054】
さらに、構造フレーム14(さらには図示されていない)の上部に取り付けられるユーティリティボックス55が設けられる。システムインターフェース16は、ユーティリティボックス55に結合される。システムインターフェース16は、例えばビデオ信号の送信及び/又は電源を提供するためのユーティリティボックス55を接続するためにケーブルを担持するように適用される。
【0055】
図7は、医用撮像のための天井吊り下げモニタシステム100を示す。本技術の説明を容易にするために、本明細書では全般的にCアームスキャナの形態のX線撮像システムが論じられるが、非X線の実施形態もまた、本技術の範囲内にあることを理解されたい。
【0056】
システムは、キャリッジ56と、上述の例のうちの1つによる吊り下げ可能モニタ10とを含む。キャリッジ56は、例えば、レール装置60を介して天井構造58に移動可能に取り付け可能である。システムインターフェース16は、吊り下げ可能モニタ10をキャリッジ56に吊り下げ可能に取り付けるために、一端で構造フレーム14(さらには図示されていない)に取り付けられ、他端でキャリッジ56に取り付け可能である。
【0057】
このようにして、吊り下げ可能モニタは、別個のモニタ天井吊り下げフレームを必要とせずに、直接天井構造58に取り付けることができ、これにより取り付けプロセスが容易になる。
【0058】
吊り下げ可能モニタ10はまた、当該吊り下げ可能モニタを垂直方向に移動させるための高さ調節を備える。さらなるオプションとして、吊り下げ可能モニタ10は、回転調節可能に構成されてもよい。高さ調節及び回転調節は、構造フレーム14上に取り付けられる制御ユニット36(
図3参照)によって制御され得る。
【0059】
これにより、最適な視野角のための、柔軟な、自由移動及び回転しての配置が可能になる。
【0060】
また、
図7には、Cアーム64とLアーム66を有する回転式Cアームスキャナ62が示される。Lアーム66は、レール装置60を介して天井構造58に取り付けられている。
【0061】
X線源68及びX線検出器70がCアーム64に取り付けられる。Cアーム64は、患者支持体74上の被検体72を撮像するためにCアーム64の軸の周りで「ロール運動」を実行することができる。
【0062】
X線検出器70又は他のソースにより取得された画像は、吊り下げ可能モニタ10に表示される。
【0063】
本発明の実施形態は、様々な主題を参照して説明されることに留意されたい。具体的には、いくつかの実施形態は、モニタの請求項を参照して説明される一方で、他の実施形態は、システムの請求項を参照して説明される。しかしながら、当業者は上記及び下記の説明から、別段に知らされない限り、1つの主題に属する特徴の任意の組合せに加え、別の主題に関する特徴間の任意の組合せもまた、本出願で開示されるものと考慮されることを推測するであろう。しかしながら、全ての特徴は、単なる特徴の加算にとどまらない相乗効果を提供しながら組み合わされることができる。
【0064】
本発明は、図面及び前述の説明において詳細に例示され説明されたが、こうした例示及び説明は、例示的又は典型的であると考えられるべきであり、限定と考えられるべきではない。本発明は、開示された実施形態に限定されない。当業者によって、特許請求された発明を実施するにあたり、図面、明細書、及び従属請求項の研究から、開示された実施形態の他のバリエーションが理解され達成されることができる。
【0065】
請求項の、「comprising含む」の文言は、他の要素やステップを除外するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は、複数を除外しない。単一のプロセッサ又は他のユニットは、請求項に記載される複数項目の機能を満たすことができる。特定の手段が、相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせを有利に使用できないことを意味するわけではない。請求項のいかなる参照符号も範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。