【実施例】
【0052】
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
【0053】
以下、本発明の実施例が図面に従って説明される。
図1A〜
図7Cは実施例1を示す。
【0054】
図1A〜
図3Bに示すように、この靴は、
図1Aおよび
図1Bのアッパー部材1とアウトソール部材2とソックライナ3とで構成される。
【0055】
本実施例の場合、アッパー部材1は
図2Aの足の内足Meを覆う側面11と、
図2Bの外足Laを覆う側面12、
図2Cの背面13を有すると共に、足裏を覆う
図2Dの底面4を有する。前記底面4と両側面11,12とは互いに縫い合わされていてもよい。また、背面13において、アッパー部材1は、例えば後端において縫い合わされていてもよい。
【0056】
前記アッパー部材1は例えば編み物、編状物および織物でソック状に形成されている。前記アッパー部材1は内部空間Sに足を挿入する履き口14を有する。
【0057】
前記両側面11,12および背面13において、前記アッパー部材1は、例えば伸び難い織物等と、伸び易い編み物等とが二重に積層されていてもよい。一方、前記底面4において、前記アッパー部材1は織物で形成される場合が多い。
【0058】
本発明において、アッパー部材1の背面13とは、
図3Bの前記履き口14の後端14eよりも後方Bのアッパー部材1の部位を意味する。
【0059】
図2A〜
図2Dにおいて、前記アッパー部材1のアウターサーフェスの一部には、アウトソール部材2が付着されている。前記アウトソール部材2は、例えばポリウレタンのような熱可塑性の樹脂で形成されている。
図2Dにおいて、2本のループ状の実線のうち、内周側のループ状の実線は接地面2Fを表し、一方、外周側のループ状の実線はアウトソール部材2のアウトラインを表す。
【0060】
図1Aおよび
図1Bにおいて、アウトソール部材2は前記底面4に付着され接地面2Fを含む底部24と、前記アッパー部材1の両側面11,12の下部および背面13の下部に付着され前記底部24に連なった周囲部21とを形成する。
図3Aに示すように、前記ソックライナ3は前記アッパー部材1およびアウトソール部材2で定義された前記内部空間Sに挿入されている。
【0061】
図2A〜
図2Dにおいて、前記アッパー部材1は前記内足Meの側面11の一部、前記外足Laの側面12の一部、前記背面13の一部および前記底面4の一部が刳り抜かれたかのように欠損している開口10を有する。開口10は前記アッパー部材1の環状縁部Eにより定義されている。前記環状縁部Eは
図2Cの第1縁部E1、
図2Bの第2縁部E2、
図2Dの第3縁部E3および
図2Aの第4縁部E4が、以下に説明するように互いに連なってループを形成している。これらの縁部E1〜E4は
図2A〜
図2Dにおいて2本の破線で囲まれた帯状の部位である。
【0062】
図2Cの第1縁部E1は前記背面13において内足Meから外足Laに向って背面13を横断するように横方向(幅方向W)に延びる。前記第1縁部E1に連なる
図2Bの第2縁部E2は前記背面13から前記外足Laの側面12に沿って前記外足Laの側面12において前方Fおよび下方Z1に向って放物線状に前記底面4の外足La側の第1部41まで延びる。前記第2縁部E2に連なる
図2Dの第3縁部E3は、底面4を幅方向Wに横断するように、前記底面4の第1部41から前記底面4において幅方向Wに前記底面4の内足Me側の第2部42まで延びる。前記第3縁部E3に連なる
図2Aの第4縁部E4は前記底面4の第2部42から前記内足Meの側面11において後方Bに向って前記背面13まで延びて、前記第1縁部E1に連なる。
【0063】
図2A〜
図2Dに示すように、前記アウトソール部材2は前記底部24から前記アッパー部材1の前記背面13および各側面11,12に沿って前記環状縁部Eよりも上方Z2に延びる。前記アウトソール部材2は前記開口10を覆う窓部20を有する。なお、前記窓部20の前端は前記履き口14の後端14eよりも前方に配置されていてもよい。
【0064】
前記窓部20を含むアウトソール部材2は、全ての部位が互いに均質の半透明の部材で形成されている。そのため、本例の場合、前記開口10を覆う窓部20を介して
図1Aおよび
図2Aのソックライナ3の両側面31,32、背面33および底面34の各々の一部が視認される。また、いわゆる二色成形する必要がないため、製造が容易である。
【0065】
図3Aにおいて、前記靴は露出領域α1、溶着領域α2、非溶着領域α3および窓領域α4を有する。前記露出領域α1においてはアッパー部材1がアウトソール部材2に覆われておらず露出している。
【0066】
図1A、
図1Bおよび
図3Aにおいて、前記アウトソール部材2は前記環状縁部Eよりも前方Fおよび上方Z2に延びる。前記溶着領域α2において、前記環状縁部E以外のアッパー部材1の部位において前記アッパー部材1のアウターサーフェスに前記アウトソール部材2が入り込んで前記アウトソール部材2がアンカーされた溶着構造により、前記アッパー部材1に前記アウトソール部材2が付着されている。
【0067】
前記溶着領域α2の前記溶着構造により前記アッパー部材1に付着された前記アウトソール部材2の前記アッパー部材1との界面F1の表面粗さよりも、前記窓領域α4の前記アウトソール部材2の窓部20のインナーサーフェスF2の表面粗さの方が小さく、平滑である。
【0068】
図3Aの前記非溶着領域α3において、つまり、前記各縁部E1〜E4においては、前記アウトソール部材2に前記アッパー部材1のアウターサーフェスが付着(溶着)されずに接触した接触状態である。換言すると、前記環状縁部Eにおいて前記アッパー部材1は前記アウトソール部材2に接着されることなく前記アウトソール部材2と前記ソックライナ3との間に挟まれている。
【0069】
図15Aおよび
図15Bに示すように、前記各領域α1〜α4は、以下のような風合いを醸し出す。前記露出領域α1はアッパー部材1が露出しており、アッパー部材1の持つ外観がそのまま看られることができる。
【0070】
図3Aの前記溶着領域α2は前記編み物等の表面が微細な凹凸で形成され、そのため、ここに入射した外光を前記編み物等の表面が乱反射する上、前記編み物等の表面に入り込んだ前記アウトソール部材2の樹脂の面(界面F1)も微細な凹凸で形成され、前記乱反射された光はアウトソール部材2を通過する際に、前記界面F1により乱反射されると共に種々の方向に不規則に屈折する。そのため、
図15Bのアウトソール部材2が透明度の高い樹脂であってもアウトソール部材2が不透明の樹脂であるかのようなメタリックな風合いを醸し出す。
【0071】
図3Aの前記縁部E(E1)において、つまり、非溶着領域α3においては、前記アウトソール部材2に前記アッパー部材1のアウターサーフェスS1が付着されずに接触した接触状態で、かつ、アウトソール部材2のインナーサーフェスF2は平滑に成型されている。そのため、
図15Bのように、環状縁部Eのアウトソール部材2からアッパー部材1が透けて見え、前記溶着領域α2とは全く異なる風合いを醸し出す。
【0072】
図3Aの窓領域α4において、半透明のアウトソール部材2で前記窓部20が形成されており、かつ、窓部20のインナーサーフェスF2が平滑であるため、前記半透明の窓部20を介して
図15Aのソックライナ3の外足の側面32、背面33および底面34などが視認される。
ここで、
図15Aに示すように、前記アッパー部材1のアウターサーフェスS1(
図3A)が呈する明度よりも前記窓部20に配置されたソックライナ3のアウターサーフェスS2(
図3A)が呈する明度の方が高い。そのため、溶着領域α2のアッパー部材1のアウターサーフェスS1で反射された反射光の光量よりも、窓領域α4のソックライナ3で反射された反射光の光量が大きくなって、窓部20を介してソックライナ3の色合い等を更に視認し易くなるだろう。
【0073】
図2Bおよび
図2Dにおいて、前記開口10は前記アッパー部材1の少なくとも前記外足の側面12から前記アッパー部材1の底面4に連なっている。また、
図2B〜
図2Dにおいて、前記開口10は前記アッパー部材1の前記外足の側面12および底面4から前記背面13に連なっている。
【0074】
図1Bにおいて、前記ソックライナ3は2層で、前記2層のソックライナ3の一部が前記窓部20を介して視認される。
図3Aにおいて、前記ソックライナ3は例えばEVAなどの熱可塑性樹脂の発泡層37を主体とし、後足の下層にゼリー状の非発泡層38が積層されていてもよい。なお、発泡層37の上には繊維層39が積層されていてもよい。
【0075】
前記発泡層37と非発泡層38とは、互いに異なる光沢や色の外表面を持つ。したがって、窓部20を通して2色の色合いを表示することができる。
【0076】
図3Bにおいて、前記アウトソール部材2の例えば外足の側面における前記窓部20には、厚肉部25と前記厚肉部25よりも薄い薄肉部26とが設けられている。また、
図3Aの前記溶着領域α2および非溶着領域α3において、
図3Bの貫通孔29が設けられて、アッパー部材1の一部が露出していてもよい。なお、前記貫通孔29が前記窓部20に設けられて前記ソックライナ3の一部が露出してもよい。
【0077】
つぎに、前記実施例1の靴の製造方法の一例が
図4A〜
図7Cにしたがって説明される。本実施例の製造方法においては、予め、中子50、樹脂パート8および第1〜第3外型61〜63が用意される。なお、外型は2つ又は4つ以上に分割されていてもよい。
【0078】
図4Aの前記中子50は幅木51(core print)と足型部分52とを有し、アッパーの一部を形成する
図4Cのソック状のアッパー部材1を前記足型部分52に装着するためのものである。前記幅木51は
図5Bの前記第1および第2外型61,62に保持される。
【0079】
図5Aの前記第1外型61と第2外型62とは幅方向Wに互いに歯合する。これらの第1および第2外型61,62は、それぞれ、前記薄肉部26および貫通孔29(
図3B)を形成するための多数の凸部(図示せず)を有する。
【0080】
図5Bの前記第3外型63は足型部分52の足裏部分に対面する。この第3外型63は例えば縦に長い溝を形成するための突条を有していてもよい。
【0081】
図4Bの樹脂パート8は例えばポリプロピレン製で、
図4Dのように中子50の踵部53に嵌る構造となっている。すなわち、
図4Aに示すように中子50の踵部53は表面が削られたかのような形状となっており、一方、スコップ形状の樹脂パート8の外周囲80は薄肉となって、
図4Dのように樹脂パート8が中子50の踵部53に嵌るようになっている。
【0082】
つぎに、各製造工程について説明する。
まず、
図4Cに示すアッパーの一部を形成するソック状のアッパー部材1を用意する。
図4Cに示すように、前記ソック状のアッパー部材1の踵部分には開口10が予め形成される。前述のように、前記開口10は
図2A〜
図2Dの前記両側面11,12、背面13および底面14にわたって前記アッパー部材1に形成されている。
【0083】
前記開口10を有する前記ソック状のアッパー部材1を幅木51と足型部分52とを有する中子50の前記足型部分52に装着する。この装着時において、前記幅木51(Core print)は前記中子50における前記アッパー部材1の履き口14から突出した状態となる。
【0084】
図4Cの前記アッパー部材1の装着後で、かつ、後述する前記中子50の前記装填工程前に、前記アッパー部材1の開口10を閉塞する樹脂パート8を、
図4Dのように、前記中子50に嵌める工程が実行される。
【0085】
図4Dの前記嵌める工程において、前記樹脂パート8が前記足型部分52の踵部53にフィットするように、かつ、前記樹脂パート8の外周囲80が前記アッパー部材1のループの前記環状縁部Eにおいてアッパー部材1のアウターサーフェスに重なるように、前記樹脂パート8が前記中子50に嵌められる。
【0086】
この状態で、つまり、前記中子50にアッパー部材1が装着され、かつ、樹脂パート8が嵌められた状態の前記中子50が
図5Aの外型61〜63内に装填される。前記中子50は前記外型61〜63で支持されてもよいし、更に他の外型を設けて支持されてもよい。
【0087】
その後、
図5Bおよび
図6Aに示すように、第1〜第3外型61〜63を型締めする。この際、第1および第2外型61,62は幅方向Wに接近し、一方、第3外型63は中子50の足裏部分に向かって接近する。
【0088】
前記型締めにより、第1〜第3外型61〜63とアッパー部材1や樹脂パート8との間にキャビティ64が形成される。なお、前記中子50と各外型61〜63とは前記アウトソール部材2が形成されない部分において、前記アッパー部材1を介して互いに圧接する。
【0089】
前記型締後、
図6Bに示すように、前記第1〜第3外型61〜63と前記アッパー部材1との間の前記キャビティ64に前記アウトソール部材2となる溶融樹脂71を供給する。この供給後、前記溶融樹脂71を冷却し硬化させて、前記アッパー部材1に前記アウトソール部材2が一体に形成される。
【0090】
前記溶融樹脂71の硬化時に、前記アウトソール部材2はアッパー部材1のアウターサーフェスに前記溶着構造により付着する。一方、アウトソール部材2はポリプロピレン製の樹脂パート8の表面に付着しない。
【0091】
その後、
図7Aのように、第1〜第3外型61〜63を型開きする。前記型開き後、
図7Aの樹脂パート8を内部空間Sから抜き取る。こうして、
図7Bのアッパー部材1にアウトソール部材2が一体に形成された靴の中間品が射出成型により生成される。
前記樹脂パート8が抜き取られた中間品には、前記窓部20と前記環状縁部Eとが表れる。前記環状縁部Eはアウトソール部材2に接着されていない。
【0092】
その後、前記中間品の内部空間Sに前記ソックライナ3が装着される。なお、ソックライナ3はアウトソール部材2に接着されていてもよいし、接着されなくてもよい。前記環状縁部Eは前記ソックライナ3のアウターサーフェスと前記アウトソール部材2のインナーサーフェスとの間に接着されずに挟まれ前記アウトソール部材のインナーサーフェスと接触した接触状態である。
【0093】
図8A〜
図12Bは実施例2を示す。
この実施例2については前記実施例1と相違する部分について主に説明する。
【0094】
図8A〜
図9Bに示すように、特に
図9Aから分かるように、本例の場合、開口10は内足Meの側面11には設けられておらず、
図9Bの外足Laの側面12、
図9Cの背面13および
図9Dの底面4に連なって設けられている。
【0095】
図9Cの第1縁部E1は内足Meの前記背面13において底面4から上方に向って延び更に内足Meから外足Laに向って横方向(幅方向W)に延びる。前記第1縁部E1に連なる
図9Bの第2縁部E2は前記背面13から前記外足Laの側面12に沿って前記外足Laの側面12において前方Fおよび下方Z1に向って放物線状に前記底面4の外足La側の第1部41まで延びる。前記第2縁部E2に連なる
図9Dの第3縁部E3は、底面4を幅方向Wに横断するように、前記底面4の第1部41から前記底面4において幅方向Wに前記底面4の内足Me側の第2部42まで延びる。前記第3縁部E3に連なる第4縁部E4は前記底面4の第2部42から前記内足の底面4において後方Bに向って前記背面13まで延びて、
図9Cの前記第1縁部E1に連なる。
【0096】
前記窓部20を含むアウトソール部材2は、半透明の部材で形成されている。そのため、本例の場合、前記アッパー部材1の前記開口10を覆う前記アウトソール部材2の窓部20を介して
図8Bのソックライナ3の外側面32、背面33および底面34の各々の一部が視認される。
【0097】
つぎに、この実施例2の靴の製造方法の一例が
図11A〜
図12Bにしたがって説明される。本実施例の製造方法においても、予め、中子50、樹脂パート8および第1〜第3外型61〜63が用意される。
【0098】
図11Bの樹脂パート8は例えばポリプロピレン製で、
図11Dのように中子50の踵部53に嵌る構造となっている。すなわち、
図11Aに示すように、中子50の踵部53は外足の表面が削られたかのような形状となっており、一方、スコップ形状の樹脂パート8の外周囲80は薄肉となって、
図11Dのように樹脂パート8が中子50の踵部53に嵌るようになっている。
図11Bおよび
図12Aに示すように、前記樹脂パート8は外足側の前記外周囲80の方が内足側の前記外周囲よりも上方に位置するように形成されている。
【0099】
本例においても、
図11C〜
図12Bに示すように、前記実施例1と同様の工程を経て、
図9A〜
図9Dに示す靴が生成される。
【0100】
図12Aと
図5Aとの比較から分かるように、
図5Aの実施例1では樹脂パート8が中子50から脱落したり位置ズレし難い構造であるのに対し、
図12Aの実施例2では樹脂パート8が中子50に対し脱落や位置ズレしないように、樹脂パート8を中子50に粘着させてもよい。
【0101】
なお、前記本例のその他の構成および製造工程は
図1A〜
図7Cの前記実施例1と同様であり、その詳しい図示および説明が省略される。
【0102】
図13A〜
図13Cは他の製造方法の一部の工程を示す。
本例においては、中子50となるラストの踵部分にポリオレフィン系樹脂が塗布された非付着部54が設けられ、この部分に溶融樹脂71が溶着しないようになっている。
【0103】
図13Bおよび
図13Cに示すように、前記非付着部54はアッパー部材1が入り込む迷路構造55を形成する。これにより、アッパー部材1とラスト50の表面との間に溶融樹脂71が入り込むのが防止される。
【0104】
図14A〜
図14Cは更に他の製造方法の一部の工程を示す。
本例においては、
図14Aに示すように、予め開口を有していないソック状のアッパー部材1と、
図14Bの樹脂パート8を用いる。
【0105】
本例においては、まず、
図14Aのように、ラスト状の中子50に前記アッパー部材1を装着する。ついで、
図14Bの帯状の樹脂パート8を
図14Cのように、前記アッパー部材1の上から装着する。この装着後、前述と同様にアウトソール部材2がアッパー部材1に一体となるようにアウトソール部材2を成型する。成型後、前記樹脂パート8の縁に沿ってアッパー部材1を切断し、切断後、樹脂パート8およびアッパー部材1の一部が取り除かれて、前記開口が形成される。
【0106】
本発明において、
図1A〜
図1Bの開口10は、靴の後足部ではなく、中足部や前足部のみに設けられていてもよい。また、開口10は外足のみや内足のみに設けられていてもよい。更に、開口10はアッパー部材1の全長にわたって設けられていてもよい。
【0107】
図16A〜
図16Cは実施例3を示す。
本例において、開口10は中足部において前記内足の側面11の一部、前記外足の側面12の一部および前記底面4の一部が欠損して開口10が設けられている。前記開口10を定義する前記環状縁部Eは、第1〜第4縁部E1〜E4を有し、ループを形成する。
【0108】
図16Cにおいて、前記第1縁部E1は前記底面4において底面4の内足Me側の第3部43から底面の外足側の第4部44まで横方向に延びる。第2縁部E2は、前記第4部44から
図16Bの前記外足の側面12に向かって立ち上がり前記外足の側面12に沿って前記外足の側面12において前方Fに向かって延び更に前記外足の側面12から
図16Cの下方の前記底面4の外足側の第5部45まで延びる。
【0109】
図16Cにおいて、前記第3縁部E3は前記底面4の外足La側の第5部45から前記底面4において幅方向Wの内足側に向かって前記底面4の第6部46まで延びる。第4縁部E4は前記底面4の第6部46から
図16Aの前記内足の側面11において後方Bに向かって前記底面4の前記第3部43まで延びる。
【0110】
第4部44および第5部45は外足La側に配置され、第3部43および第6部46は内足Me側に配置されている。また、第5部45および第6部46は、それぞれ、第4部44および第3部43よりも前方Fに配置されている。
なお、前記本例のその他の構成および製造工程は
図1A〜
図7Cの前記実施例1と同様であり、その詳しい図示および説明が省略される。
【0111】
図17A〜
図17Cは実施例4を示す。
本例において、開口10は中足部に設けられており、前記内足Meの側面11には設けられておらず、外足Laの側面12の一部および底面4の一部にのみ設けられている。
【0112】
図17Cにおいて、第1縁部E1は前記底面4において底面4の第3部43から底面の外足側の第4部44まで横方向に延びる。第2縁部E2は前記第4部44から
図17Bの前記外足の側面12に向かって立ち上がり前記外足の側面12に沿って前記外足の側面12において前方Fに向かって延び更に前記外足の側面12から
図17Cの下方の前記底面4の外足側の第5部45まで延びる。
【0113】
図17Cにおいて、前記第3縁部E3は前記底面4の外足La側の第5部45から前記底面4において幅方向Wの内足側に向かって前記底面4の第6部46まで延びる。第4縁部E4は前記底面4の第6部46から
図17Cの前記底面4において後方Bに向かって前記底面4の前記第3部43まで延びる。
【0114】
なお、第4部44および第5部45は外足La側に配置され、第3部43および第6部46は中央寄りに配置されていてもよい。
【0115】
前記本例のその他の構成および製造工程は
図8A〜
図12Bの前記実施例2と同様であり、その詳しい図示および説明が省略される。
【0116】
なお、前記各実施例ではアウトソール部材2について、全ての部位が互いに均質で半透明な単一の素材で形成しているが、互いに異なる素材を組み合わせて二色成形でアウトソール部材2を形成してもよい。
【0117】
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、アッパー部材1に腰裏や舌片を予め縫い付けた後に、アウトソール部材2を成形することも可能である。
また、アウトソール部材2は強化繊維が含まれたFRPであってもよい。
なお、成型後に、所定の部位に紐通し孔が機械加工等より形成されてもよい。更に、アウトソール部材2が成形される際に、たとえば中足のアーチを補強する別の補強部材がインサート成形されてもよい。
したがって、以上のような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲内のものと解釈される。