特許第6873416号(P6873416)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6873416
(24)【登録日】2021年4月23日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】支柱及び支柱設置方法
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/14 20060101AFI20210510BHJP
【FI】
   A01G9/14 C
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-141672(P2016-141672)
(22)【出願日】2016年7月19日
(65)【公開番号】特開2018-11531(P2018-11531A)
(43)【公開日】2018年1月25日
【審査請求日】2019年7月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】597088591
【氏名又は名称】佐藤産業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】503423317
【氏名又は名称】直木 武之介
(74)【代理人】
【識別番号】100116573
【弁理士】
【氏名又は名称】羽立 幸司
(74)【代理人】
【識別番号】100136180
【弁理士】
【氏名又は名称】羽立 章二
(72)【発明者】
【氏名】直木 武之介
(72)【発明者】
【氏名】小川 泰紀
【審査官】 中村 圭伸
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3205158(JP,U)
【文献】 実開昭61−041752(JP,U)
【文献】 実開昭61−066457(JP,U)
【文献】 実公昭39−035606(JP,Y1)
【文献】 特表2012−513550(JP,A)
【文献】 特開2007−113383(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2014−0100729(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 9/14
E04H 5/08
E04H 12/00 − 12/34
E04H 15/00 − 15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウス内に設置される支柱であって、
柱状部と、前記柱状部の上端が挿入される天井設置部と、前記柱状部の下端を支えるベース部を備え、
前記柱状部は、少なくとも下端側が中空であり、
前記ベース部は、突起して前記柱状部の下端の内面側及び/又は外面側を支える複数の支持部を備え、
前記複数の支持部は、それぞれ、前記柱状部の下端の異なる形状に対応して、
前記柱状部の下端の最も小さい形状に対応する支持部が最も内側にあり、
前記柱状部の下端のより大きい形状に対応する支持部が、より小さい形状に対応する支持部の外側にあり、
前記柱状部は、上側柱状部と、中空の下側筒状部と、前記上側柱状部の下端側と前記下側筒状部の上端側とを連結する連結部を備え、
前記上側柱状部の外面の断面は、前記下側筒状部の内面の断面に含まれることにより、
ハウス内に設置しないときには前記上側柱状部の一部又は全部は前記下側筒状部の中空空間に収納可能であり、
ハウス内に設置するときには、前記上側柱状部の上端が前記天井設置部に挿入され、前記下側筒状部の下端が前記支持部に支えられる、支柱。
【請求項2】
前記支持部は、
前記柱状部の下端の小さな形状に対応して内面側を支える第1支持部と、
前記柱状部の下端の大きな形状に対応して外面側を支える第2支持部であり、
前記柱状部は、下端が小さな形状でも大きな形状でも、前記第1支持部及び前記第2支持部の間で支えられる、請求項記載の支柱。
【請求項3】
前記支持部は、側面で、前記柱状部の下端の外面側又は内面側を支えるものであり、
前記支持部の側面は、
前記外面を支えるならば外側から内側に下向きに傾斜し、
又は、
前記内面を支えるならば内側から外側に下向きに傾斜する、請求項1又は2記載の支柱。
【請求項4】
ハウス内に支柱を設置する支柱設置方法であって、
前記支柱は、柱状部と、前記柱状部の上端が挿入される天井設置部と、前記柱状部の下端が挿入されて前記柱状部を支えるベース部を備え、
前記柱状部は、上側柱状部と、中空の下側筒状部と、前記上側柱状部の下端側と前記下側筒状部の上端側とを連結する連結部を備え、
前記ベース部は、突起して前記柱状部の下端の内面及び/又は外面を支える複数の支持部を備え、
前記複数の支持部は、前記柱状部の下端の異なる形状に対応し、
前記ハウス内の天井に、前記柱状部の上端が挿入されていない状態で前記天井設置部を設置し、前記下側筒状部の中空空間に前記上側柱状部の一部又は全部を収納して保管する設置準備ステップと、
前記柱状部の上端を前記天井設置部に挿入し、前記柱状部の下端の形状に対応する前記支持部が下端を支える支柱設置ステップを含む支柱設置方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、支柱及び支柱設置方法に関し、特に、ハウス内に設置される支柱等に関する。
【背景技術】
【0002】
ハウス(例えばビニールハウスなど)における雪害対策として、ハウス内に中柱を設置することが行われている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「ビニールハウスの雪害対策」,[online],<URL:http://www.pref.tokushima.jp/docs/2015020500070/files/setsugaitaisaku.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、中柱をハウスの骨組みに確実に設置するために、専用の道具を使う(非特許文献1の上部に固定された塩ビパイプや鉄パイプ参照)。そのため、中柱の断面形状は、一つの形状に対応する専用の道具を用いていた。そのため、機器を用意してしまうと、中柱の選択の自由度が著しく失われていた。
【0005】
例えば、中柱は、太ければ強度が増すものの、設置が困難になり、また、コストが増加してしまう。他方、細ければ、強度は低くなるが、容易に設置でき、コストも抑えることができる。従来は、中柱の断面形状が固定されているために、例えば、積雪の度合いに応じて、設置する中柱の太さを変えるなどの工夫を行うことが困難であった。その結果、過度な強度に対応することとなり、コストや作業が増加することとなってしまう。
【0006】
そこで、本願発明は、同じ道具を使用して、ハウス内に設置する中柱の断面形状を選択可能にする支柱等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明の第1の観点は、ハウス内に設置される支柱であって、柱状部と、前記柱状部の上端が挿入される天井設置部と、前記柱状部の下端を支えるベース部を備え、前記柱状部は、少なくとも下端側が中空であり、前記ベース部は、突起して前記柱状部の下端の内面側及び/又は外面側を支える複数の支持部を備え、前記複数の支持部は、それぞれ、前記柱状部の下端の異なる形状に対応して、前記柱状部の下端の最も小さい形状に対応する支持部が最も内側にあり、前記柱状部の下端のより大きい形状に対応する支持部が、より小さい形状に対応する支持部の外側にあるものである。
【0008】
本願発明の第2の観点は、第1の観点の支柱であって、前記柱状部は、上側柱状部と、中空の下側筒状部と、前記上側柱状部の下端側と前記下側筒状部の上端側とを連結する連結部を備え、前記上側柱状部の外面の断面は、前記下側筒状部の内面の断面に含まれることにより、ハウス内に設置しないときには前記上側柱状部の一部又は全部は前記下側筒状部の中空空間に収納可能であり、ハウス内に設置するときには、前記上側柱状部の上端が前記天井設置部に挿入され、前記下側筒状部の下端が前記支持部に支えられる。
【0009】
本願発明の第3の観点は、第1又は第2の観点の支柱であって、前記支持部は、前記柱状部の下端の小さな形状に対応して内面側を支える第1支持部と、前記柱状部の下端の大きな形状に対応して外面側を支える第2支持部であり、前記柱状部は、下端が小さな形状でも大きな形状でも、前記第1支持部及び前記第2支持部の間で支えられるものである。
【0010】
本願発明の第4の観点は、第1から第3のいずれかの観点の支柱であって、前記支持部は、側面で、前記柱状部の下端の外面側又は内面側を支えるものであり、前記支持部の側面は、前記外面を支えるならば外側から内側に傾斜し、前記内面を支えるならば内側から外側に傾斜するものである。
【0011】
本願発明の第5の観点は、ハウス内に支柱を設置する支柱設置方法であって、前記支柱は、柱状部と、前記柱状部の上端が挿入される天井設置部と、前記柱状部の下端が挿入されて前記柱状部を支えるベース部を備え、前記柱状部は、上側柱状部と、中空の下側筒状部と、前記上側柱状部の下端側と前記下側筒状部の上端側とを連結する連結部を備え、前記ベース部は、突起して前記柱状部の下端の内面及び/又は外面を支える複数の支持部を備え、前記複数の支持部は、前記柱状部の下端の異なる形状に対応し、前記ハウス内の天井に、前記柱状部の上端が挿入されていない状態で前記天井設置部を設置し、前記下側筒状部の中空空間に前記上側柱状部の一部又は全部を収納して保管する設置準備ステップと、前記柱状部の上端を前記天井設置部に挿入し、前記柱状部の下端の形状に対応する前記支持部が下端を支える支柱設置ステップを含むものである。
【発明の効果】
【0012】
本願発明の各観点によれば、ベース部は、柱状部の下端の複数形状を支えることができる。そのため、柱状部は、長手方向の複数の断面を選択することができる。具体的には、複数の支持部は、柱状部の複数の形状に対応し、いわば入れ子のように、最も小さな形状に対応する支持部が最も内側に配置され、より大きな形状に対応する支持部がより外側に配置される。利用者が、特定の形状の柱状部を選択したとき、より小さな形状に対応する支持部が内側に配置されているが、柱状部の下端側は中空であるため、これらのより小さな形状に対応する支持部により設置を妨げられない。よって、天井設置部及びベース部を変更せずに、複数形状の柱状部から選択して設置することができる。
【0013】
さらに、中柱は、保管しておき、積雪等が予想されると設置される。しかしながら、中柱は、地表から天井までの長さとなるため、保管場所を広く確保する必要があった。本願発明の第2の観点によれば、下側が中空であることを利用して、上側柱状部と下側筒状部を連結したものとし、保管時には、上側柱状部の一部又は全部を下側筒状部の中空空間に収納することにより、保管時の長さを短くして、保管場所を大幅に削減できる。さらに、従来、調整の範囲が狭くなりがちであったが、本願発明によれば、2段の連結したものであることから、調整の範囲が大きい。
【0014】
さらに、本願発明の第3の観点によれば、2つの形状に対応する場合に、柱状部は、第1支持部と第2支持部の間にある溝に入れればよいため、作業が統一化される。
【0015】
さらに、本願発明の第4の観点によれば、同一規格で製品としては微小に異なる形状であっても、傾斜を利用して設置することができ、製品選択の幅を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本願発明の実施の形態に係る支柱の一例を示す図である。
図2図1(a)の大型連結部7の一例を示す。
図3図1(c)の小型連結部19の一例を示す。
図4図1の天井設置部9の一例を示す。
図5図1のベース部11の一例を示す。
図6図5のベース部において異なる直径のパイプを設置する場合の例を示す。
図7】本願発明の試作品の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本願発明の実施の形態について説明する。なお、本願発明は、下記の実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0018】
図1は、本願発明の実施の形態に係る支柱の一例を示す図である。図1(a)は、中柱として太い支柱を使用する場合の一例を示す。図1(b)は、図1(a)の場合での収納の一例を示す。図1(c)は、中柱として細い支柱を使用する場合の一例を示す。
【0019】
図1(a)を参照して、支柱1は、上側パイプ3(本願請求項の「上側柱状部」の一例)と、下側パイプ5(本願請求項の「下側筒状部」の一例)と、大型連結部7(本願請求項の「連結部」の一例。上側パイプ3と下側パイプ5と大型連結部7を併せたものが、本願請求項の「柱状部」の一例)と、天井設置部9(本願請求項の「天井設置部」の一例)と、ベース部11(本願請求項の「ベース部」の一例)を備える。
【0020】
上側パイプ3と下側パイプ5は、一般に用いられているパイプのように、外面が円柱状で、内部が中空の円筒状(チューブ状)である。上側パイプ3及び下側パイプ5の外面の直径は、例えば、それぞれ、32mm及び38mmである。下側パイプ5は、例えば厚みが2mmでも、内面の直径は34mmである。上側パイプ3は、下側パイプ5の中空空間に、充分に収納可能なものである。なお、上側パイプ3と下側パイプ5は、ほぼ同じ長さでもよく、上側パイプ3が下側パイプ5よりも短くてもよい。
【0021】
天井設置部9は、ハウス内の天井の骨組み13に固定されている。ハウス内での作業者は、中柱が必要なければ、図1(b)にあるように、天井設置部9をハウス内に残したままで柱状部を外す。そして、下側パイプ5の中空空間に上側パイプ3の一部又は全部を挿入することにより、柱状部の長さを短くして、保管場所を大幅に削減することができる。ベース部11は、保管時には、柱状部に付けておくことができる。
【0022】
中柱を設置するとき、大型連結部7は、上側パイプ3を下側パイプ5から引き出し、上側パイプ3の一部が下側パイプ5の内側の中空空間にある状態で、上側パイプ3と下側パイプ5の位置関係を固定する。
【0023】
ベース部11は、同心円状に突起して、外側支持部121と内側支持部122(本願請求項の「支持部」の一例)を備える。外側支持部121は、下側パイプ5の外面を、内側の側面で支持する。内側支持部122は、下側パイプ17の内面を、外側の側面で支持する。図1(a)で、下側パイプ5の内部に内側支持部122が存在するが、下側パイプ5が筒状であり、中空であるために、外側支持部121により支持されている。
【0024】
図1(c)にあるように、細い直径のパイプを使用することもできる。支柱は、上側パイプ15(本願請求項の「上側パイプ」の他の一例)と、下側パイプ17(本願請求項の「下側パイプ」の他の一例)と、小型連結部19(本願請求項の「連結部」の他の一例。上側パイプ15と下側パイプ17と小型連結部19を併せたものが、本願請求項の「柱状部」の他の一例)と、天井設置部9(本願請求項の「天井設置部」の一例)と、ベース部11(本願請求項の「ベース部」の一例)を備える。
【0025】
上側パイプ15と下側パイプ17は、図1(a)の上側パイプ3と下側パイプ5と同様に、円筒状で、内部が中空である。上側パイプ15及び下側パイプ17の直径は、例えば、それぞれ、25mm及び32mmである。上側パイプ15は、下側パイプ17の中空空間に、充分に収納可能である。また、内側支持部122は、下側パイプ17の内面を、外側の側面で支持する。
【0026】
本願発明は、パイプの直径が変わっても、天井設置部9及びベース部11を変更する必要がない。そのため、天井設置部9等を設置した後でも、柱状部の直径を変更することができる。また、下側パイプ5及び17は、共に、外側支持部121と内側支持部122との間に挿入する。そのため、直径が異なるパイプを使用していても、設置作業に統一性を持たせることができる。
【0027】
なお、上記では、2種類の円筒状のパイプを使用する場合を例に説明したが、本願発明は、このような断面形状と種類数に限定されるものではない。
【0028】
図2図6を参照して、図1の支柱の例を具体的に説明する。
【0029】
図2は、図1(a)の大型連結部7の一例を示す。(a)は斜視図であり、(b)は正面図である。大型連結部7は、上側パイプ3が貫通する上側挿入部21と、下側パイプ5が挿入される下側挿入部23と、上側パイプ3を固定するパイプ固定部25を備える。図には、ハウス内の骨組みに固定するためのハウス固定部271及び272を付加した例を示しているが、本願発明は、このような実施例に限定されず、省略してもよい。
【0030】
下側パイプ5は、下側挿入部23に挿入される。下側挿入部23は、上部が狭くなっているため、下側パイプ5は、一定の深さまで挿入されると、それ以上には挿入されず、上からの負荷に耐えることができる。
【0031】
上側パイプ3は、上側挿入部21を貫通して上下に移動させることができる。パイプ固定部25は、ねじ切りがなされており、ねじを使用して中柱として使用するときには上側パイプ3を固定し、上側パイプ3と下側パイプ5を併せて一定の長さのものとすることができる。収納するときには、ねじを緩めてパイプ固定部25による固定を解除して、上側パイプ3を上下に移動可能な状態にする。図1(b)にあるように、上側パイプ3は、下側パイプ5の中空空間に入れて収納することができる。中柱として使用するときには、引き出して、全体として一定の長さのものとすることができる。
【0032】
ハウス固定部271及び272は、例えば、それぞれ、ハウス内の屋根の骨組みとパイプで結ぶことにより、屋根を天井設置部9に加えて他の複数点で支えることができ、いわば、線状・面状に支えて屋根の強度を大幅に増すことができる。
【0033】
図3は、図1(c)の小型連結部19の一例を示す。(a)は斜視図であり、(b)は正面図である。小型連結部9は、上側パイプ15が貫通する上側挿入部31と、下側パイプ17が挿入される下側挿入部33と、上側パイプ15を固定するパイプ固定部35と、ハウス内の骨組み等に固定するためのハウス固定部371及び372を備える。
【0034】
図3の小型連結部19の各部は、図2の大型連結部7の各部と同様である。すなわち、下側挿入部33は、上部が狭くなっており、挿入された下側パイプ17は、一定の深さまでしか挿入することができない。上側パイプ15は、上側挿入部31を貫通する。パイプ固定部35は、ねじ切りがなされており、ねじを使って、中柱として使用するときには上側パイプ15を固定し、収納するときにはパイプ固定部35による固定を解除して、上側パイプ15を下側パイプ17の中空空間に入れることができる。ハウス固定部371及び372は、ハウス内の骨組み等とロープ等で結ぶことにより、容易に、中柱をハウスに固定することができる。
【0035】
図4は、図1の天井設置部9の一例を示す。(a)は斜視図であり、(b)は側面図であり、(c)は側面図であり、(d)は底面図である。図4(a)を参照して、天井設置部9は、上側パイプが挿入されるパイプ挿入部41と、ハウス内の天井のパイプに固定されるハウス固定部431及び432を備える。
【0036】
図4(b)を参照して、パイプ挿入部41は、下から上に、階段状に徐々に狭くなっている。上段挿入部45は、図1(c)の上側パイプ15の外面の直径とほぼ等しい直径の筒状になっており、上側パイプ15が挿嵌して固定される。中断挿入部47は、上段挿入部45よりも広く、図1(a)の上側パイプ3の外面の直径とほぼ等しい直径の筒状になっている。下段挿入部49は、中断挿入部47よりもよりも広く、天井設置部9がハウスの天井に固定されていても、上側パイプ3及び15が挿入しやすい形状となっている。
【0037】
図4より、天井設置部9は、上側パイプ3及び15という、異なる直径の上側パイプを、上段挿入部45及び中断挿入部47によって固定することができる構造である。
【0038】
図5は、図1のベース部11の一例を示す。(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)は側面図であり、(d)は中心軸をとおる面での断面図である。
【0039】
図5(a)を参照して、ベース部11は、下側パイプを支える内側支持部51と、内側支持部51の外側に形成され、より直径の大きな下側パイプを支える外側支持部53を備える。
【0040】
図5の例では、内側支持部51は、その外面55で下側パイプ17の内面を支え、外側支持部53は、その内面57で下側パイプ5の外面を支える。
【0041】
具体的には、内側支持部51の外面55は、上に狭く、下に広くなるように傾斜している。下側パイプ17は、同じ規格であっても、厚みなどの関係で、内面の直径はさまざまである。そのため、下側パイプ17の下側の中空部分が内側支持部51を囲むように入れたとき、内面57の傾斜によって、下側パイプ17の内面を支えることができる。
【0042】
同様に、外側支持部53の内面57は、上に広く、下に狭くなるように傾斜している。下側パイプ5は、同じ規格であっても、外面の直径が異なることがある。下側パイプ5の下側の中空部分が内側支持部51を囲むように入れたとき、中空空間は、内側支持部51よりも充分に大きいため、内側支持部51は、下側パイプ5を支えない。そして、外側支持部の内面57は、下側パイプ5の外面を支えることができる。
【0043】
図6は、図5のベース部において、異なる直径の下側パイプを設置する場合の例を示す。例えば、ハンマー等でパイプをベース部に叩き込むことにより、下側パイプをベース部に固定することができる。(a)〜(c)は、外面の直径が31.8mmのものである。厚さが、(a)2.0mm、(b)1.6mm、(c)1.2mmである。(d)は、外面の直径が38.1mmである。
【0044】
図6(a)〜(c)より、外面が同じ直径の規格で、厚みが異なっていても、傾斜を利用して支持できていることがわかる。また、図6(d)より、38mmよりも少し大きな場合でも、支持できていることがわかる。
【0045】
図7(a)〜(d)は、試作品の一例を示す。(a)は天井のパイプへの固定例を示し、(b)は収納時のパイプを短くした状態の一例、(c)は設置時のパイプをのばした状態の一例、(d)は、(c)の状態のパイプを天井設置部を使って固定した状態の一例を示す。
【符号の説明】
【0046】
1 支柱、3,15 上側パイプ、5,17 下側パイプ、7 大型連結部、9 天井設置部、11 ベース部、12 支持部、13 骨組み、19 小型連結部、21 上側挿入部、23 下側挿入部、25 パイプ固定部、27 ハウス固定部、31 上側挿入部、33 下側挿入部、35 パイプ固定部、37 ハウス固定部、41 パイプ挿入部、43 ハウス固定部、45 上段挿入部、47 中段挿入部、49 下段挿入部、51 内側支持部、53 外側支持部、55 内側支持部51の外面、47 外側支持部53の内面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7