【実施例】
【0018】
図1は、本願発明の実施の形態に係る支柱の一例を示す図である。
図1(a)は、中柱として太い支柱を使用する場合の一例を示す。
図1(b)は、
図1(a)の場合での収納の一例を示す。
図1(c)は、中柱として細い支柱を使用する場合の一例を示す。
【0019】
図1(a)を参照して、支柱1は、上側パイプ3(本願請求項の「上側柱状部」の一例)と、下側パイプ5(本願請求項の「下側筒状部」の一例)と、大型連結部7(本願請求項の「連結部」の一例。上側パイプ3と下側パイプ5と大型連結部7を併せたものが、本願請求項の「柱状部」の一例)と、天井設置部9(本願請求項の「天井設置部」の一例)と、ベース部11(本願請求項の「ベース部」の一例)を備える。
【0020】
上側パイプ3と下側パイプ5は、一般に用いられているパイプのように、外面が円柱状で、内部が中空の円筒状(チューブ状)である。上側パイプ3及び下側パイプ5の外面の直径は、例えば、それぞれ、32mm及び38mmである。下側パイプ5は、例えば厚みが2mmでも、内面の直径は34mmである。上側パイプ3は、下側パイプ5の中空空間に、充分に収納可能なものである。なお、上側パイプ3と下側パイプ5は、ほぼ同じ長さでもよく、上側パイプ3が下側パイプ5よりも短くてもよい。
【0021】
天井設置部9は、ハウス内の天井の骨組み13に固定されている。ハウス内での作業者は、中柱が必要なければ、
図1(b)にあるように、天井設置部9をハウス内に残したままで柱状部を外す。そして、下側パイプ5の中空空間に上側パイプ3の一部又は全部を挿入することにより、柱状部の長さを短くして、保管場所を大幅に削減することができる。ベース部11は、保管時には、柱状部に付けておくことができる。
【0022】
中柱を設置するとき、大型連結部7は、上側パイプ3を下側パイプ5から引き出し、上側パイプ3の一部が下側パイプ5の内側の中空空間にある状態で、上側パイプ3と下側パイプ5の位置関係を固定する。
【0023】
ベース部11は、同心円状に突起して、外側支持部12
1と内側支持部12
2(本願請求項の「支持部」の一例)を備える。外側支持部12
1は、下側パイプ5の外面を、内側の側面で支持する。内側支持部12
2は、下側パイプ17の内面を、外側の側面で支持する。
図1(a)で、下側パイプ5の内部に内側支持部12
2が存在するが、下側パイプ5が筒状であり、中空であるために、外側支持部12
1により支持されている。
【0024】
図1(c)にあるように、細い直径のパイプを使用することもできる。支柱は、上側パイプ15(本願請求項の「上側パイプ」の他の一例)と、下側パイプ17(本願請求項の「下側パイプ」の他の一例)と、小型連結部19(本願請求項の「連結部」の他の一例。上側パイプ15と下側パイプ17と小型連結部19を併せたものが、本願請求項の「柱状部」の他の一例)と、天井設置部9(本願請求項の「天井設置部」の一例)と、ベース部11(本願請求項の「ベース部」の一例)を備える。
【0025】
上側パイプ15と下側パイプ17は、
図1(a)の上側パイプ3と下側パイプ5と同様に、円筒状で、内部が中空である。上側パイプ15及び下側パイプ17の直径は、例えば、それぞれ、25mm及び32mmである。上側パイプ15は、下側パイプ17の中空空間に、充分に収納可能である。また、内側支持部12
2は、下側パイプ17の内面を、外側の側面で支持する。
【0026】
本願発明は、パイプの直径が変わっても、天井設置部9及びベース部11を変更する必要がない。そのため、天井設置部9等を設置した後でも、柱状部の直径を変更することができる。また、下側パイプ5及び17は、共に、外側支持部12
1と内側支持部12
2との間に挿入する。そのため、直径が異なるパイプを使用していても、設置作業に統一性を持たせることができる。
【0027】
なお、上記では、2種類の円筒状のパイプを使用する場合を例に説明したが、本願発明は、このような断面形状と種類数に限定されるものではない。
【0028】
図2〜
図6を参照して、
図1の支柱の例を具体的に説明する。
【0029】
図2は、
図1(a)の大型連結部7の一例を示す。(a)は斜視図であり、(b)は正面図である。大型連結部7は、上側パイプ3が貫通する上側挿入部21と、下側パイプ5が挿入される下側挿入部23と、上側パイプ3を固定するパイプ固定部25を備える。図には、ハウス内の骨組みに固定するためのハウス固定部27
1及び27
2を付加した例を示しているが、本願発明は、このような実施例に限定されず、省略してもよい。
【0030】
下側パイプ5は、下側挿入部23に挿入される。下側挿入部23は、上部が狭くなっているため、下側パイプ5は、一定の深さまで挿入されると、それ以上には挿入されず、上からの負荷に耐えることができる。
【0031】
上側パイプ3は、上側挿入部21を貫通して上下に移動させることができる。パイプ固定部25は、ねじ切りがなされており、ねじを使用して中柱として使用するときには上側パイプ3を固定し、上側パイプ3と下側パイプ5を併せて一定の長さのものとすることができる。収納するときには、ねじを緩めてパイプ固定部25による固定を解除して、上側パイプ3を上下に移動可能な状態にする。
図1(b)にあるように、上側パイプ3は、下側パイプ5の中空空間に入れて収納することができる。中柱として使用するときには、引き出して、全体として一定の長さのものとすることができる。
【0032】
ハウス固定部27
1及び27
2は、例えば、それぞれ、ハウス内の屋根の骨組みとパイプで結ぶことにより、屋根を天井設置部9に加えて他の複数点で支えることができ、いわば、線状・面状に支えて屋根の強度を大幅に増すことができる。
【0033】
図3は、
図1(c)の小型連結部19の一例を示す。(a)は斜視図であり、(b)は正面図である。小型連結部9は、上側パイプ15が貫通する上側挿入部31と、下側パイプ17が挿入される下側挿入部33と、上側パイプ15を固定するパイプ固定部35と、ハウス内の骨組み等に固定するためのハウス固定部37
1及び37
2を備える。
【0034】
図3の小型連結部19の各部は、
図2の大型連結部7の各部と同様である。すなわち、下側挿入部33は、上部が狭くなっており、挿入された下側パイプ17は、一定の深さまでしか挿入することができない。上側パイプ15は、上側挿入部31を貫通する。パイプ固定部35は、ねじ切りがなされており、ねじを使って、中柱として使用するときには上側パイプ15を固定し、収納するときにはパイプ固定部35による固定を解除して、上側パイプ15を下側パイプ17の中空空間に入れることができる。ハウス固定部37
1及び37
2は、ハウス内の骨組み等とロープ等で結ぶことにより、容易に、中柱をハウスに固定することができる。
【0035】
図4は、
図1の天井設置部9の一例を示す。(a)は斜視図であり、(b)は側面図であり、(c)は側面図であり、(d)は底面図である。
図4(a)を参照して、天井設置部9は、上側パイプが挿入されるパイプ挿入部41と、ハウス内の天井のパイプに固定されるハウス固定部43
1及び43
2を備える。
【0036】
図4(b)を参照して、パイプ挿入部41は、下から上に、階段状に徐々に狭くなっている。上段挿入部45は、
図1(c)の上側パイプ15の外面の直径とほぼ等しい直径の筒状になっており、上側パイプ15が挿嵌して固定される。中断挿入部47は、上段挿入部45よりも広く、
図1(a)の上側パイプ3の外面の直径とほぼ等しい直径の筒状になっている。下段挿入部49は、中断挿入部47よりもよりも広く、天井設置部9がハウスの天井に固定されていても、上側パイプ3及び15が挿入しやすい形状となっている。
【0037】
図4より、天井設置部9は、上側パイプ3及び15という、異なる直径の上側パイプを、上段挿入部45及び中断挿入部47によって固定することができる構造である。
【0038】
図5は、
図1のベース部11の一例を示す。(a)は斜視図であり、(b)は平面図であり、(c)は側面図であり、(d)は中心軸をとおる面での断面図である。
【0039】
図5(a)を参照して、ベース部11は、下側パイプを支える内側支持部51と、内側支持部51の外側に形成され、より直径の大きな下側パイプを支える外側支持部53を備える。
【0040】
図5の例では、内側支持部51は、その外面55で下側パイプ17の内面を支え、外側支持部53は、その内面57で下側パイプ5の外面を支える。
【0041】
具体的には、内側支持部51の外面55は、上に狭く、下に広くなるように傾斜している。下側パイプ17は、同じ規格であっても、厚みなどの関係で、内面の直径はさまざまである。そのため、下側パイプ17の下側の中空部分が内側支持部51を囲むように入れたとき、内面57の傾斜によって、下側パイプ17の内面を支えることができる。
【0042】
同様に、外側支持部53の内面57は、上に広く、下に狭くなるように傾斜している。下側パイプ5は、同じ規格であっても、外面の直径が異なることがある。下側パイプ5の下側の中空部分が内側支持部51を囲むように入れたとき、中空空間は、内側支持部51よりも充分に大きいため、内側支持部51は、下側パイプ5を支えない。そして、外側支持部の内面57は、下側パイプ5の外面を支えることができる。
【0043】
図6は、
図5のベース部において、異なる直径の下側パイプを設置する場合の例を示す。例えば、ハンマー等でパイプをベース部に叩き込むことにより、下側パイプをベース部に固定することができる。(a)〜(c)は、外面の直径が31.8mmのものである。厚さが、(a)2.0mm、(b)1.6mm、(c)1.2mmである。(d)は、外面の直径が38.1mmである。
【0044】
図6(a)〜(c)より、外面が同じ直径の規格で、厚みが異なっていても、傾斜を利用して支持できていることがわかる。また、
図6(d)より、38mmよりも少し大きな場合でも、支持できていることがわかる。
【0045】
図7(a)〜(d)は、試作品の一例を示す。(a)は天井のパイプへの固定例を示し、(b)は収納時のパイプを短くした状態の一例、(c)は設置時のパイプをのばした状態の一例、(d)は、(c)の状態のパイプを天井設置部を使って固定した状態の一例を示す。