(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
電子機器の機種ごとに固有に割り当てられる機種IDと、前記機種IDごとに一つ又は複数の外的要因情報と、前記外的要因情報ごとに数値化された評価ポイントと、を格納する記憶部と、
優先情報提示工程までに入力された前記外的要因情報ごとに数値化された前記評価ポイントに基づいて買取り優先順位を電子機器の機種ごとに演算して決定する制御部と、
少なくとも前記機種IDや外的要因情報を入出力する入出力部と、
前記電子機器に固有に割り当てられる識別子を読み取る識別子読取部を備え、
前記記憶部は、前記識別子ごとに、前記電子機器の個人情報の消去工程を含む商品化の工程ごとの開始または完了を示す工程管理情報を格納し、
前記制御部は、優先対象決定工程までに入力された前記外的要因情報ごとに数値化された前記評価ポイントに基づいて、前記商品化の工程を行う優先順位を前記識別子ごとに演算して決定する価値決定システム。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態にかかる再商品化した電子機器の価値決定システムを、図面を参照しながら説明する。
電子機器としては、携帯電話、スマートフォン、ノートパソコン、タブレット端末などの携帯端末や、デスクトップパソコン、ワークステーションサーバーなどの端末装置を例示することができる。
以下に、電子機器として例示した携帯端末が携帯電話の場合を例に挙げて説明する。
【0017】
本実施形態において、価値決定システムは、携帯電話再商品化システム1に用いられている。
図1は、携帯電話再商品化システム1の構成を示すブロック図である。
携帯電話再商品化システム1は、
図1に示すように、商品化サーバ100と、識別子読取部であるバーコードリーダ106と、識別子出力部であるバーコードプリンタ107と、を備える。
携帯電話再商品化システム1は、下取者から商品化のために受け入れた携帯電話を再商品化させて、応札を受け入れる入札処理又は個別販売処理を行うまでの過程において、価値決定システム10により、市場状況など、外的要因を考慮して高値の商品を優先的に商品化することができる。
商品化サーバ100は、インターネットのような公衆通信回線網30を介して、下取業者端末20や応札者端末40と接続することができる。
以下に、携帯電話再商品化システム1を構成する要素ごとに説明する。
【0018】
〔商品化サーバ100〕
商品化サーバ100は、いわゆるサーバコンピュータであり、制御部101と、入出力部102と、記憶部103と、通信部104と、時計部105と、を備える。
【0019】
〔制御部101〕
制御部101は、演算装置であるCPU(central processing unit)を含む。CPUは、記憶部103に記憶されたプログラムに従って、各種の情報処理や制御を行う。
【0020】
〔入出力部102〕
入出力部102は、キーボード、ディスプレイ又はタッチパネル、マウスなどの入出力装置を含む。入出力部102は、管理者からの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部101へと出力する。管理者は任意のタイミングにて図示を省略する管理画面を入出力部102のディスプレイ等の表示部に表示させ、操作入力した内容や各工程の進捗を確認することができる。
入出力部102は、管理者のもとに1台以上配置されていてもよく、各作業者のもとにそれぞれ1台以上配置されていてもよい。これらの入出力部102はいわゆるクライアントコンピュータであってもよい。
【0021】
〔記憶部103〕
記憶部103は、メモリ、ハードディスクドライブなどの記憶装置を含む。記憶部103は、第一端末データベース103Aと、評価ファイル103Bと、優先順位決定ファイル103Cと、第二端末データベース103Dと、検査結果ファイル103Eと、トランザクションファイル103Fと、出品明細データベース103Gと、応札ファイル103Hと、落札ファイル103Iと、インボイスファイル103Jと、を記憶する。
【0022】
[第一端末データベース103A]
図2は、第一端末データベース103Aのデータ構成を示す図である。
図2に示すように、第一端末データベース103Aは、携帯電話の機種ごとに固有に割り当てられる機種IDごとに、外的要因情報を格納する。
【0023】
外的要因情報は、
図2に示すように、携帯電話の機種ごとに固有に割り当てられる機種IDごとに、販売開始からの経年、総出荷台数情報、イベント情報、将来予測値、その他の要因を格納する。
【0024】
販売開始からの経年は、機種IDごとに、その機種IDが割り当てられた携帯電話の販売が開始された販売開始日時を含む。
【0025】
総出荷台数情報は、機種IDごとに、これまでの出荷台数情報を含む。総出荷台数情報は、適宜更新される。
【0026】
イベント情報は、定期的に行われる定期イベントと、定期イベントの開催日時を示す定期イベント開催日時と、不定期的に行われる不定期イベントと、不定期イベントの開催日時を示す不定期イベント開催日時と、が含まれる。不定期に行われるイベントは、行われることが分かった段階で予め作業者により登録されている。
【0027】
定期イベントは、例えば、小学校、中学校、高校で設けられている、いわゆる「春休み」などの学年末休業や学年始休業などである。
不定期イベントは、例えば、携帯電話の通信サービスを提供している会社である、いわゆる携帯キャリアが行う「乗り換えキャンペーン」などである。
【0028】
将来予測値には、政治情勢や国際情勢、或いは経済情勢や技術革新などが含まれる。
例えば、政治情勢としては、通信契約を伴う端末代金の割引や、端末購入に伴う通信料金の割引が禁止される、いわゆる端末分離策が将来行われる可能性の有無が考えられる。仮に端末分離策が行われた場合に、端末購入の際に補助が受けられなくなった需要者が再商品化した携帯電話を購入しようとすることが想定される。そこで、端末分離策が行われた場合に購買数が多いと想定される機種を高額買取対象とする。
国際情勢としては、外国為替及び外国貿易法などの法令上の規制による特定の国に対しての携帯電話の輸出量の変動等が考えられる。
技術革新としては、5Gといわれる第5世代移動通信システムのような、次世代通信システムの開発などが考えられる。
【0029】
その他の要因としては、例えば、通信キャリアの動向などが考えられる。
通信キャリアの動向としては、例えば、新たに次世代移動通信システムによるサービスの開始や、新機種販売のプレスリリースや、料金プランの改訂などが考えられる。
【0030】
[評価ファイル103B]
図3は、評価ファイル103Bのデータ構成を示す図である。
図3に示すように、評価ファイル103Bは、機種IDごとに、外的要因情報ごとに数値化された評価ポイントと、その合計の合計ポイントと、を格納する。
【0031】
評価ポイントは、例えば、以下のようにポイントが設定される。
販売開始時期からの経年の場合は、経年が少ないとポイントが低くなるように設定される。例えば、販売開始日時から経年の年数が計算されて、計算された経年の年数が3年であった場合には10ポイントが格納され、経年の年数が2年であった場合に5ポイントが格納され、経年の年数が1年であった場合に0ポイントが格納される。
総出荷台数の場合は、総出荷台数の少ないとポイントが低くなるように設定される。例えば、所定の出荷台数以上の場合に10ポイントが格納され、所定の出荷台数以上の場合に5ポイントが格納される。
【0032】
イベント情報の場合は、定期イベントのポイントが設定され、そのポイントが開催日時により変動する。例えば、定期イベントである「春休み」までの期間が、後述する携帯電話の再商品化の作業を行うために必要な所定の期間より短い場合に10ポイントが格納され、長い場合に5ポイントが格納される。
不定期イベントも同様である。つまり、不定期イベントである「乗り換えキャンペーン」までの期間が、後述する携帯電話の再商品化の作業を行うために必要な所定の期間より短い場合に10ポイントが格納され、長い場合に2ポイントが格納される。
この例では、「春休み」と「乗り換えキャンペーン」までの期間がどちらも携帯電話の再商品化の作業を行うために必要な所定の期間よりも長い場合には、「乗り換えキャンペーン」が優先されやすくなっている。
【0033】
合計ポイントは、総合計でも所定の項目の合計でもよい。
具体的には、合計ポイントは、後述する優先情報提示工程、優先対象決定工程及び価値決定工程で考慮されるが、優先情報提示工程の時点でイベント情報がない場合は、イベント情報以外の項目の合計が合計ポイントになり、その後、優先対象決定工程の前にイベント情報が入力された場合には、優先対象決定工程において、イベント情報の項目も含む合計が合計ポイントになる。
【0034】
[優先順位決定ファイル103C]
図4は、優先順位決定ファイル103Cのデータ構成を示す図である。
優先順位決定ファイル103Cは、評価ファイル103Bから抽出した機種IDと、機種IDごとの合計ポイントと、個々の合計ポイントから決定した優先順位情報と、を格納する。
【0035】
優先順位情報は、各々の機種IDに関連付けられた合計ポイントを比較することにより求められる。
具体的には、商品化サーバ100は、機種IDに基づいて評価ファイル103Bから合計ポイントを読み出し、読み出した合計ポイントのうち最も低い合計ポイントが格納されている外的要因評価ファイル103の機種IDを読出して第一優先対象とし、次に低い合計ポイントが格納されている外的要因評価ファイル103の機種IDから順に読出して第二・第三優先対象とする。
【0036】
優先順位情報は、
図13に示す優先情報提示工程(S1)、優先対象決定工程(S3)、価値決定工程(S10)において用いられる。
具体的には、優先情報提示工程(S1)においては、計端電話の下取り業者から優先的に買取る機種の情報を提示するのに用いられ、優先対象決定工程(S3)においては、充電工程(S4)から箱詰め工程(S11)までの工程を行う優先順位を判定に用いられ、価値決定工程(S10)においては、ランクとともに価値を判定するのに用いられる。
【0037】
[第二端末データベース103D]
図5は、第二端末データベース103Dのデータ構造を示す図である。
第二端末データベース103Dは、
図2に示すように、バーコードNo.ごとに、工程管理のために携帯電話を識別して管理する情報である管理情報と、携帯電話の状態に関する情報である端末情報と、端末の状態によって定められる等級であるランクと、後述する受入工程から出庫工程までの各工程が完了したか否かの情報を含む工程管理情報と、優先順位決定ファイル103Cから抽出した機種ID及び優先順位情報と、を格納する。
【0038】
管理情報は、例えば、仕入れ先に固有に割り当てられる識別子である仕入れ先コードと、携帯電話が商品化作業の際に載置されるトレイに固有に割り当てられる識別子であるトレイNo.と、携帯電話が収納される箱に固有に割り当てられる識別子であるボックスNo.と、を含む。
【0039】
端末情報は、携帯電話のメーカーと、携帯電話の型番と、携帯電話の通信キャリアを示すキャリアと、携帯電話ごとに固有に割り当てられる識別子であるIMEI(International Mobile Equipment Identity)と、携帯電話の色と、を含む。
【0040】
図6は、ランク判定基準を示す図である。
ランクは、各検査項目の検査結果の総合計に基づいて、
図6に示すように判定される。
例えば、検査結果の総合計が19ポイント以下であればAランクが付与される。ランクは検査結果の総合計が低いほど良いランクが付与される。
【0041】
工程管理情報は、例えば、携帯電話の受け入れ処理の完了を示す受入工程完了フラグと、受け入れ処理の完了日時を示す受入工程完了日時と、携帯電話の充電作業の完了を示す充電工程完了フラグと、充電作業の完了日時を示す充電完了日時と、IMEIを含む各種の情報を取得する情報取得処理の完了を示す情報取得工程完了フラグと、情報取得処理の完了日の日時を示す情報取得工程完了日時と、携帯電話の仕分け処理の完了を示す仕分け工程完了フラグと、仕分け処理完了日の日時を示す仕分け工程工程完了日時と、携帯電話の個人データの消去処理の完了を示す消去工程完了フラグと、消去処理の完了日時を示す消去工程完了日時と、消滅処理の成功を示す消滅処理成否フラグと、携帯電話のグレーディングの完了を示すグレーディング工程完了フラグと、グレーディングの完了日時を示すグレーディング完了日時と、を含む。
工程管理情報は、さらに、工程ごとに担当した作業者を示すスタッフIDを含んでいてもよい。
【0042】
[検査結果ファイル103E]
検査結果ファイル103Eは、バーコードNo.ごとに、携帯電話の検査項目ごとの検査結果を格納する。
図7は、検査結果ファイル103Eのデータ構成を示す図である。
具体的には、検査結果ファイル103Eは、
図7に示すように、バーコードNo.ごとに、携帯電話の動作状態、外観状態、水没反応などの障害履歴などの検査項目ごとに数値化された検査結果であるポイントを格納する。
【0043】
例えば、ボタン動作が良好であった場合には0ポイントが格納され、バイブ動作を全く行えない場合には10ポイントが格納され、液晶パネルに小さな傷がある場合には5ポイントが格納される。
【0044】
[トランザクションファイル103F]
図8は、トランザクションファイル103Fのデータ構成を示す図である。
トランザクションファイル103Fは、
図8に示すように、第二端末データベース103Dから抽出したバーコードNo.ごとに、第二端末データベース103Dから抽出された管理情報と、端末情報と、ランクと、第二末端データベース103Dから読みだした価値に基づいて決定された落札希望価格と、を含むトランザクションデータを格納する。
【0045】
[出品明細データベース103G]
図9は、出品明細データベース103Gのデータ構成を示す図である。
出品明細データベース103Gは、
図9に示すように、入札のための情報である入札関連情報として、出品ごとに固有に割り当てられる識別子である出品明細IDごとに、入札に関する基本情報である入札情報と、端末情報と、ランクと、を格納する。
入札情報は、入札者に固有に割り当てられる入札者IDと、個々の携帯電話に固有に割り当てられる商品IDと、を含む。
【0046】
[応札ファイル103H]
図10は、応札ファイル103Hのデータ構成を示す図である。
応札ファイル103Hは、
図10に示すように、応札ごとに固有に割り当てられる識別子である応札IDごとに、応札者に固有に割り当てられる識別子である応札者ID及び商品IDを含む応札情報と、応札金額と、を格納する。
【0047】
[落札ファイル103I]
図11は、落札ファイル103Iのデータ構成を示す図である。
落札ファイル103Iは、
図11に示すように、落札ごとに固有に割り当てられる識別子である落札IDごとに、落札に関する情報である落札情報と、端末情報と、ランクと、落札金額と、を格納する。
落札情報は、落札した入札者の応札者IDと、落札した携帯電話の商品IDと、落札した携帯電話のバーコードNo.と、を含む。
【0048】
[インボイスファイル103J]
図12は、インボイスファイル103Jのデータ構成を示す図である。
インボイスファイル103Jは、
図12に示すように、インボイスごとに固有に割り当てられる識別子であるインボイスNo.ごとに、落札情報と、端末情報と、ランクと、落札金額と、を格納する。
【0049】
〔通信部104〕
通信部104は、外部機器との通信を行うほか、公衆通信回線網30を介して、下取業者端末20や応札者端末40と通信を行う。
【0050】
〔時計部105〕
時計部105は、現在の日時を計時し、例えば、後述する作業工程の完了日時の入力や、販売開始日時から経年の年数の算出や、定期イベントや不定期イベントまでの期間の算出や、応札者からの応札があった時から応札者を決定するまでの所定時間の算出などに使用される。
【0051】
〔バーコードリーダ106〕
バーコードリーダ106は、バーコードを読込み、デコードして制御部101に出力する。
【0052】
〔バーコードプリンタ107〕
バーコードプリンタ107は、バーコードNo.をバーコードにエンコードしてラベル
に画像形成する。
【0053】
〔下取業者端末20及び応札者端末40〕
下取業者端末20は、いわゆるパーソナルコンピュータ或いはいわゆるタブレット端末であり、CPUなどの演算装置を含む制御部と、キーボード、ディスプレイ或いはタッチパネル、マウスなどの入出力装置を含む入出力部と、メモリなどの記憶装置を含む記憶部と、公衆通信回線網30を介して商品化サーバ100と通信を行う通信部と、を備える。
応札者端末40も、下取業者端末20と同様である。
【0054】
〈携帯電話再商品化システム1の動作について〉
以下、携帯電話再商品化システム1の動作について説明する。
図13は、携帯電話再商品化システム1の動作の各工程を示す図である。各工程において、作業者が作業する工程がある場合には、その工程を説明した後に、商品化サーバ100の動作について説明する。なお、後述する作業者が作業する工程を含む各工程は、それぞれ別の作業者によって実施され、流れ作業の要領によって順に実施される。
【0055】
〈優先情報提示工程:S1〉
優先情報提示工程は、下取業者端末20に優先順位情報を送信する工程である。
図14は、商品化サーバ100の優先情報提示工程を示すフローチャートである。
図14に示すように、ステップS1−1において、商品化サーバ100は、受け入れの対象の候補となる携帯電話に割り当てられた機種IDを、第一端末データベース103A又は入出力部102から入力する。
【0056】
ステップS1−2において、商品化サーバ100は、入力された機種IDごとに、評価ポイントを検索して、各項目のポイントを合計して、その結果を合計ポイントに格納する。
【0057】
ステップS1−3において、商品化サーバ100は、合計ポイントに基づいて優先順位情報を決定する。
【0058】
ステップS1−4において、商品化サーバ100は、決定した優先順位情報を、第一端末データベース103Aに各機種IDごとに格納する。
【0059】
商品化サーバ100は、第一端末データベース103Aに各機種IDごとに格納された優先順位情報を、下取業者端末20に送信する。
下取者は、優先順位情報に示された優先順位が高い機種IDのものほど、買取り価値が高いと認識する。
【0060】
〈受入工程:S2〉
ステップS2において、作業者は受入工程を実施する。
受入工程においては、商品化サーバ100がバーコードNo.を発番し、バーコードプリンタ107によってバーコードNo.をラベルに出力する。
【0061】
作業者はラベルを携帯電話に貼付し、バーコードNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取るとともに、受入工程開始を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取る。
また、優先順位を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取る。
さらに、製品IDが、別途バーコードをスキャンすることにより商品化サーバ100に入力され、第二端末データベース103Dに格納される。
【0062】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と、受入工程開始を示すコードと、優先順位を示すコードと、を商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、受入工程開始を示すコードを入力すると、バーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの受入工程完了フラグに受入工程開始を示すフラグを、受入工程完了日時に受入工程開始の日時を格納する。
【0063】
作業者は、次いで仕入れ先コード、トレイNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取る。バーコードリーダ106は、読み取った仕入れ先コードと、トレイNo.とを商品化サーバ100に入力する。
【0064】
商品化サーバ100は、入力された仕入れ先コード、トレイNo.をバーコードNo.に基づいてそれぞれ第二端末データベース103Dに格納する。
【0065】
作業者は、受入工程が完了すると、バーコードNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取るとともに、受入工程完了を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取る。
【0066】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と受入工程完了を示すコードを商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、入力したバーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの受入工程完了フラグに受入工程完了を示すフラグを、受入工程完了日時に受入工程完了の日時を格納する。
【0067】
〈優先対象決定工程:S3〉
優先情報提示工程は、後述する充電工程(S4)から箱詰め工程(S11)までを行う順番を決定する工程である。
図15は、商品化サーバ100の優先情報提示工程を示すフローチャートである。
図15に示すように、商品化サーバ100は、ステップS3−1において、バーコードNo.を、第二端末データベース103D、バーコードリーダ105、及び入出力部102のいずれかから入力する。
【0068】
ステップS3−2において、商品化サーバ100は、入力されたバーコードNo.に格納された機種IDに基づいて優先順位決定ファイル103Cを検索し、評価結果である各工程の評価ポイントを読み出し合算して、合計ポイントを算出する。
算出された合計ポイントは、日時の変化や、新たに追加された外的要因情報により、上述した優先情報提示工程(S1)で算出された合計ポイントと、その値が異なる場合がある。
【0069】
ステップS3−3において、商品化サーバ100は、合算値に基づいて優先順位を判定する。
【0070】
ステップS3−4において、商品化サーバ100は、判定された優先順位を第一端末データベース103Aに格納する。
【0071】
〈充電工程:S4〉
ステップS4において、作業者は充電工程を実施する。
充電工程においては、作業者はバーコードNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取るとともに、充電工程開始を示すバーコードをバーコードリーダによって読み取る。
【0072】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と、充電工程開始を示すコードを商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、充電工程開始を示すコードを入力すると、バーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの充電工程完了フラグに充電工程開始を示すフラグを、充電工程完了日時に充電工程開始の日時を格納する。
【0073】
作業者は、次いで携帯電話を充電器に接続し、充電工程を実施する。
【0074】
作業者は、充電工程が完了すると、バーコードNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取るとともに、充電工程完了を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取る。
【0075】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と充電工程完了を示すコードを商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、入力したバーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの充電工程完了フラグに充電工程完了を示すフラグを、充電工程完了日時に充電工程完了の日時を格納する。
【0076】
〈情報取得工程:S5〉
ステップS5において、作業者は情報取得工程を実施する。
情報取得工程においては、作業者はバーコードNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取るとともに、情報取得工程開始を示すバーコードをバーコードリーダによって読み取る。
【0077】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と、情報取得工程開始を示すコードを商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、情報取得工程開始を示すコードを入力すると、バーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの情報取得工程完了フラグに情報取得工程開始を示すフラグを、情報取得工程完了日時に情報取得工程開始の日時を格納する。
【0078】
作業者は、次いで携帯電話を操作し、各種の情報を取得して入出力部102を介して商品化サーバ100に入力することによって情報取得工程を実施する。この情報取得工程はソフトウエアを用いて行うことができる。
情報取得ソフトウエアとしては、例えばフィンランド国のBlancco Oy Ltd.が提供するBlancco 5 Mobileなどの市販のものを使用することができる。
【0079】
例えば、作業者は、クライアントコンピュータである入出力部102に情報取得ソフトウエアをインストールしておき、この入出力部102を携帯電話とケーブルによって接続する。
入出力部102は情報取得ソフトウエアによってIMEIを含む各種の情報を取得する。また、情報取得ソフトウエアは、入出力部102にIMEIをバーコードによって出力する。
作業者はこのバーコードをスキャンして商品化サーバ100にIMEIを第二端末データベース103Dに格納させる。
【0080】
作業者は、情報取得工程が完了すると、バーコードNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取るとともに、情報取得工程完了を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取る。
【0081】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と情報取得工程完了を示すコードを商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、入力したバーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの情報取得工程完了フラグに情報取得工程完了を示すフラグを、情報取得工程完了日時に情報取得工程完了の日時を格納する。
【0082】
〈仕分け工程:S6〉
ステップS6において、作業者は仕分け工程を実施する。
仕分け工程においては、作業者はバーコードNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取るとともに、仕分け工程開始を示すバーコードをバーコードリーダによって読み取る。
【0083】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と、仕分け工程開始を示すコードを商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、仕分け工程開始を示すコードを入力すると、バーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの仕分け工程完了フラグに仕分け工程開始を示すフラグを、仕分け工程完了日時に仕分け工程開始の日時を格納する。
【0084】
作業者は、次いで携帯電話を、例えば機種や色、受入可否、水没反応の有無などによって仕分けをすることにより仕分け工程を実施する。仕分けの結果は、別途バーコードをスキャンすることにより商品化サーバ100に入力され、第二端末データベース103Dに格納される。後続の工程においても、携帯電話に商品化に際しての致命的な欠陥が発見された場合には、その理由を示すバーコードがスキャンされ、その携帯電話は商品化作業から「離脱」される。
【0085】
作業者は、仕分け工程が完了すると、バーコードNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取るとともに、仕分け工程完了を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取る。
【0086】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と仕分け工程完了を示すコードを商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、入力したバーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの仕分け工程完了フラグに仕分け工程完了を示すフラグを、仕分け工程完了日時に仕分け工程完了の日時を格納する。
【0087】
〈消去工程:S7〉
ステップS7において、作業者は消去工程を実施する。
消去工程においては、作業者はバーコードNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取るとともに、消去工程開始を示すバーコードをバーコードリーダによって読み取る。
【0088】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と、消去工程開始を示すコードを商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、消去工程開始を示すコードを入力すると、バーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの消去工程完了フラグに消去工程開始を示すフラグを、消去工程完了日時に消去工程開始の日時を格納する。
【0089】
次いで、作業者は、携帯電話から個人情報を完全に消去する消去工程を実施する。携帯電話にいわゆるオールリセットが実施されても、個人情報は完全には消去されずに第三者に読み取られる可能性がある。
【0090】
そこで、作業者は、携帯電話を、情報末梢ソフトウエアがインストールされた別途設けられる消去用パーソナルコンピュータにケーブルを用いて接続する。消去用パーソナルコンピュータは情報末梢ソフトウエアによって携帯電話の記憶装置にランダムなデータを複数回上書きすることにより個人情報を完全に抹消する。この情報末梢ソフトウエアは、例えばフィンランド国のBlancco Oy Ltd.が提供するBlancco 5 Mobileなどの市販のものを使用することができる。
【0091】
作業者は、消去工程が完了すると、バーコードNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取るとともに、消去工程完了を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取る。
また、消去作業の結果に応じて、別途設けられる消去の成否に対応するバーコードをバーコードリーダ106によって読み取る。
【0092】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と、消去工程完了を示すコードと、消去結果を示すコードと、を商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、入力したバーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの消去工程完了フラグに消去工程完了を示すフラグを、消去工程完了日時に消去工程完了の日時を、消滅処理成否フラグに消去結果を示すフラグを格納する。
【0093】
〈検査工程:S8〉
ステップS8において、作業者は検査工程を実施する。
検査工程においては、作業者はバーコードNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取るとともに、検査工程開始を示すバーコードをバーコードリーダによって読み取る。
【0094】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と、検査工程開始を示すコードを商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、検査工程開始を示すコードを入力すると、バーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの検査工程完了フラグに検査工程開始を示すフラグを、検査工程完了日時に検査工程開始の日時を格納する。
【0095】
次いで作業者は、携帯電話の状態を、携帯電話を操作したり目視確認したりすることにより、検査する。作業者は、検査結果を、バーコードリーダ106によって各検査結果に対応するバーコードをスキャンすることにより、商品化サーバ100に入力する。商品化サーバ100は、検査結果をバーコードNo.ごとに検査結果ファイル103Eに格納する。
【0096】
作業者は、検査工程が完了すると、バーコードNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取るとともに、検査工程完了を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取る。
検査工程が完了すると入出力部102にランクが表示される。作業者はランクごとに携帯電話を仕分ける。
【0097】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と検査工程完了を示すコードを商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、入力したバーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの検査工程完了フラグに検査工程完了を示すフラグを、検査工程完了日時に検査工程完了の日時を格納する。
【0098】
〈グレーディング工程:S9〉
次に、グレーディング動作について説明する。
商品化サーバ100は、各携帯電話のランクを決定するためのグレーディング動作を行い、各携帯電話のランクをバーコードNo.ごとに第二端末データベース103Dに格納する。以下、
図16を用いて詳細に説明する。
図16は、商品化サーバ100のグレーディング動作を示すフローチャートである。
図16に示すように、ステップS9−1において、商品化サーバ100は、バーコードNo.を、第二端末データベース103D、バーコードリーダ106、及び入出力部102のいずれかから入力する。
【0099】
ステップS9−2において、商品化サーバ100は、入力されたバーコードNo.に基づいて検査結果ファイル103Eを検索し、検査結果である各工程のポイントを読み出し、合算する。
【0100】
ステップS9−3において、商品化サーバ100は、合算値に基づいてランクを判定する。
【0101】
ステップS9−4において、商品化サーバ100は、合算値と判定されたランクを第二端末データベース103Dに格納する。
【0102】
〈価値決定工程:S10〉
価値決定工程は、携帯電話の価値を、グレードと外的要因とから判定する工程である。
図17は、商品化サーバ100の価値決定工程を示すフローチャートである。
図17に示すように、ステップS10−1において、商品化サーバ100は、バーコードNo.を、第二端末データベース103D、バーコードリーダ106、及び入出力部102のいずれかから入力する。
【0103】
ステップS10−2において、商品化サーバ100は、入力されたバーコードNo.に格納された機種IDに基づいて優先順位決定ファイル103Cを検索し、評価結果である各工程の評価ポイントを読み出し合算して、合計ポイントを算出する。
算出された合計ポイントは、日時の変化や、新たに追加された外的要因情報により、上述した優先情報提示工程(S1)や優先対象決定工程(S3)で算出された合計ポイントと、その値が異なる場合がある。
【0104】
ステップS10−3において、第二末端データベース103Dからランクを読み出して、合計ポイントとランクとから、価値を演算する。
【0105】
ステップS10−4において、商品化サーバ100は、判定された価値を第二端末データベース103Dに格納する。
【0106】
〈箱詰め工程:S11〉
ステップS11において、作業者は箱詰め工程を実施する。
箱詰め工程においては、作業者はバーコードNo.をバーコードリーダ106によって読み取るとともに、箱詰め工程開始を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取る。
【0107】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と、箱詰め工程開始を示すコードを商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、箱詰め工程開始を示すコードを入力すると、バーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの箱詰め工程完了フラグに箱詰め工程開始を示すフラグを、箱詰め工程完了日時に箱詰め工程開始の日時を格納する。
【0108】
次いで、作業者は、携帯電話を箱詰めする。箱詰めは、1個ずつ箱詰めしても、複数個、例えば100個ずつ箱詰めしてもよい。
作業者は、箱詰め工程が完了すると、バーコードNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取るとともに、箱詰め工程完了を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取る。
【0109】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と箱詰め工程完了を示すコードを商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、入力したバーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの箱詰め工程完了フラグに箱詰め工程完了を示すフラグを、箱詰め工程完了日時に箱詰め工程完了の日時を格納する。
【0110】
〈入札・インボイス生成処理の工程(S12)及び個別販売・インボイス生成処理の工程(S13)〉
本工程において、商品化サーバ100は、公衆通信回線網30を介して接続する応札者端末40から応札を受け入れる入札処理又は個別販売処理を行う。この際、入札処理の場合には落札価格が、個別販売処理の場合には販売価格が、インボイスファイル103Jの落札価格に格納される。
初めに入札・インボイス生成処理の動作について説明し、次に、個別販売・インボイス生成処理の動作について説明する。
【0111】
〈入札・インボイス生成処理の工程(S12)〉
図18は、商品化サーバ100の入札・インボイス生成処理の動作を示すフローチャートである。
図18に示すように、ステップS12−1において、商品化サーバ100は、入札する、つまりオークションに出品する携帯電話のバーコードNo.をバーコードリーダ106及び入出力部102のいずれかから入力する。
【0112】
ステップS12−2において、商品化サーバ100は、第二端末データベース103Dからトランザクションファイル103Fを生成する。トランザクションファイル103FはいわゆるCSV(comma-separated values)ファイルであってもよい。
【0113】
ステップS12−3において、商品化サーバ100は、トランザクションファイル103Fの内容を出品明細データベース103Gに、出品明細IDごとに格納する。
【0114】
ステップS12−4において、商品化サーバ100は、応札者端末40から入力された情報に基づいて応札ファイル103Hを応札IDごとに生成する。
【0115】
ステップS12−5において、応札IDごとに作成された応札ファイル103Hに格納された応札金額が落札希望価格以上の場合には(ステップS12−5のY)、ステップS12−10に進む。
【0116】
ステップS12−10において、商品化サーバ100は、商品化サーバ100は落札者を決定する。具体的には、商品IDに基づいて各応札ファイル103Hから応札金額を読み出し、落札希望価格以上の応札金額が格納されている応札ファイル103Hの応札者IDを読出して落札者とする。その後、後述するステップS12−8に進む。
【0117】
一方、ステップS12−5において、応札金額が落札希望価格未満の場合には(ステップS12−5のN)、ステップS12−6に進む。
ステップS12−6において、商品化サーバ100は、応札ファイル103Hが生成されてから、つまり応札者からの応札があった時から、所定時間が経過したかを判定する。商品化サーバ100は、所定時間が経過したと判定した場合には(ステップS12−6のY)、ステップS12−7に進み、所定時間が経過していないと判定した場合には(ステップS12−6のN)、ステップS12−5に戻る。
【0118】
ステップS12−7において、商品化サーバ100は落札者を決定する。具体的には、商品IDに基づいて各応札ファイル103Hから応札金額を読み出し、読み出した応札金額のうち最も高い応札金額が格納されている応札ファイル103Hの応札者IDを読出して落札者とする。
【0119】
ステップS12−8において、商品化サーバ100は落札ファイル103Iを生成する。具体的には、落札者の応札ファイル103Hから応札情報を読出し、応札情報に含まれる商品IDに基づいて出品明細データベースからバーコードNo.、端末情報、及びランクを読み出して落札情報及び端末情報、ランクを生成し、落札者の応札ファイル103Hの応札金額を落札金額とする。
【0120】
ステップS12−9において、商品化サーバ100はインボイスファイル103Jを生成する。インボイスファイル103Jの内容は、落札ファイル103Iの落札IDの代わりにインボイスNo.が格納されている他は落札ファイル103Iの内容と同様である。
【0121】
商品化サーバ100は、応札者端末40からの要求に応じてインボイスファイル103Jを応札者端末40に送信する。
【0122】
〈個別販売・インボイス生成処理の工程(S13)〉
次に、個別販売・インボイス生成処理の動作について説明する。
図19は、商品化サーバ100の個別販売・インボイス生成処理の動作を示すフローチャートである。
図19に示すように、ステップS13−1において、商品化サーバ100は、応札する携帯電話のバーコードNo.をバーコードリーダ106及び入出力部102のいずれかから入力する。
【0123】
ステップS13−2において、商品化サーバ100は、第二末端データベース103Dに格納された価値に基づいて、商談等によって決定した販売価格を入出力部102から入力し、メモリに格納する。
【0124】
ステップS13−3において、商品化サーバ100は、インボイスファイル103Jを生成し、メモリに格納した販売価格を落札金額に格納する。
【0125】
商品化サーバ100は、入出力部102から、商品ID及び販売先を入力し、販売先を落札者IDとしてインボイスファイル103Jの商品ID及び落札者IDに格納する。さらに、商品化サーバ100は、商品IDに基づいて出品明細データベース103Gから端末情報とランクを読出し、それぞれインボイスファイル103Jの端末情報トランクに格納する。
商品化サーバ100は、応札者端末40からの要求に応じてインボイスファイル103Jを応札者端末40に送信する。
【0126】
〈出庫工程:S14〉
ステップS14において、作業者は出庫工程を実施する。
出庫工程においては、作業者はバーコードNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取るとともに、出庫工程開始を示すバーコードをバーコードリーダによって読み取る。
【0127】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と、出庫工程開始を示すコードをと、インボイスNo.と、を商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、出庫工程開始を示すコードを入力すると、バーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの出庫工程完了フラグに出庫工程開始を示すフラグを、出庫工程完了日時に出庫工程開始の日時を格納する。
【0128】
次いで、作業者は、携帯電話を出庫する。
作業者は、出庫工程が完了すると、バーコードNo.を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取るとともに、出庫工程完了を示すバーコードをバーコードリーダ106によって読み取る。
【0129】
バーコードリーダ106は、読み取ったバーコードNo.と出庫工程完了を示すコードを商品化サーバ100に入力する。
商品化サーバ100は、入力したバーコードNo.に基づいて第二端末データベース103Dの出庫工程完了フラグに出庫工程完了を示すフラグを、出庫工程完了日時に出庫工程完了の日時を格納する。
その後、商品化サーバ100は、インボイス発行処理を行う。
【0130】
〔携帯電話再商品化システム1により奏する効果について〕
以上述べたように、携帯電話再商品化システム1は、携帯電話の機種ごとに固有に割り当てられる機種IDと、機種IDごとに一つ又は複数の外的要因情報と、外的要因情報ごとに数値化された評価ポイントと、を格納する記憶部100と、評価ポイントに基づいて優先的に買取る携帯電話を決定する基準となる優先順位情報を算出する制御部101と、少なくとも前記機種IDや外的要因情報を入出力する入出力部102と、を備える。これにより、将来必要とされる機種・数量を把握できる。また、下取業者から、販売できるであろう数量だけ受け入れることができる。さらに、仮に受け入れる数量が需要予測に比べて少ない場合は、下取業者に数量の増加を依頼することができる。
【0131】
また、携帯電話再商品化システム1は、携帯電話に固有に割り当てられるバーコードNo.を読み取る識別子読取部であるバーコードリーダ106を備え、記憶部100は、バーコードNo.ごとに、携帯端末の個人情報の消去工程を含む商品化の工程ごとの開始または完了を示す工程管理情報を格納し、制御部101は、バーコードNo.ごとに、前記商品化の工程を行う優先順位を決定する基準となる優先順位情報を算出する。これにより、必要とされる機種を優先的に再商品化できるため、高価値の商品をより迅速に商品化することができる。
【0132】
さらに記憶部100は、携帯電話に固有に割り当てられるバーコードNo.ごとに携帯電話の等級を示すランクを格納し、制御部101は、ランクと入札する際の落札希望価格や個別販売する際の販売価格を決定する基準となる優先順位情報に基づいて、入札する際の落札希望価格や個別販売する際の販売価格を決定するのに用いる価値を判定する。これにより、再商品化した携帯電話の価値を作業者の主観で決めることなく、市場要求にあった価値を客観的に決めることができる。