(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の密閉型電池は、電極シート及びセパレータを含む発電要素と、前記発電要素を挟むように設けられたラミネートフィルムと、前記電極シートに接続する電極接続端子と、電解質とを備え、前記ラミネートフィルムは、前記ラミネートフィルムを重ねて溶着した溶着部と、前記電極接続端子を前記ラミネートフィルムで挟んで溶着した第1封止部とにより密封された発電要素収容部を形成し、前記発電要素及び前記電解質は、前記発電要素収容部内に収容され、前記電極接続端子は、外部接続するための外部接続部と、前記外部接続部と第1封止部との間に設けられた導電部とを有し、前記導電部は、前記ラミネートフィルムにより非接着で覆われることを特徴とする。
【0011】
本発明の密閉型電池において、ラミネートフィルムは、電極接続端子をラミネートフィルムで挟んで溶着した第2封止部と、前記溶着部と、第1封止部とにより密封された導電部収容部を形成し、第2封止部は、導電部と外部接続部との間に設けられ、導電部は導電部収容部内に収容されたことが好ましい。
このような構成によれば、導電部が剥き出しになることを防止することができ、密閉型電池の安全性を向上させることができる。また、第1封止部の封止性能が低下した場合でも電解質が漏洩することを防止することができ、密閉型電池の安全性を向上させることができる。
本発明の密閉型電池において、電極シートは、正極シートと負極シートとを含み、電極接続端子は、正極シートに接続する正極接続端子と、負極シートに接続する負極接続端子とを含み、第1封止部は、正極接続端子をラミネートフィルムで挟んで溶着した第1正極封止部と、負極接続端子をラミネートフィルムで挟んで溶着した第1負極封止部とを含み、正極接続端子は、外部接続するための正極外部接続部と、正極外部接続部と第1正極封止部との間に設けられた正極導電部とを有し、負極接続端子は、外部接続するための負極外部接続部と、負極外部接続部と第1負極封止部との間に設けられた負極導電部とを有し、正極導電部又は負極導電部は、ラミネートフィルムにより非接着で覆われることが好ましい。
このような構成によれば、正極導電部又は負極導電部におけるリーク電流を抑制することができる。また、正極導電部とラミネートフィルムとを非接着とし、負極導電部とラミネートフィルムとを非接着とすることにより、正極導電部又は負極導電部を容易に折り曲げることが可能になる。また、正極導電部又は負極導電部を折り曲げることにより第1正極封止部又は第1負極封止部の封止性能が低下することを抑制することができる。
【0012】
本発明の密閉型電池において、ラミネートフィルムは、正極接続端子をラミネートフィルムで挟んで溶着した第2正極封止部と、前記溶着部と、第1正極封止部とにより密封された正極導電部収容部を形成し、かつ、負極接続端子をラミネートフィルムで挟んで溶着した第2負極封止部と、前記溶着部と、第1負極封止部とにより密封された負極導電部収容部を形成し、第2正極封止部は、正極導電部と正極外部接続部との間に設けられ、第2負極封止部は、負極導電部と負極外部接続部との間に設けられ、正極導電部は、正極導電部収容部内に収容され、負極導電部は、負極導電部収容部内に収容されたことが好ましい。
このような構成によれば、正極導電部又は負極導電部が露出することを防止することができ、密閉型電池の安全性を向上させることができる。また、第1正極封止部又は第1負極封止部の封止性能が低下した場合でも電解質が漏洩することを防止することができ、密閉型電池の安全性を向上させることができる。
本発明の密閉型電池において、発電要素収容部は、正極導電部収容部と負極導電部収容部との間に配置されたことが好ましい。
このような構成によれば、正極導電部又は負極導電部に容易に折り曲げ部を形成することができ、加工性を向上させることができる。
【0013】
本発明の密閉型電池において、正極シートは、正極接続端子に接続する正極集電シートと、正極集電シート上に設けられた正極活物質層とを有し、負極シートは、負極接続端子に接続する負極集電シートと、負極集電シート上に設けられた負極活物質層とを有し、発電要素は、正極活物質層、負極活物質層及びセパレータが重なった部分と、正極接続端子との間の正極集電シートおいて折り曲げることができるように設けられ、かつ、正極活物質層、負極活物質層及びセパレータが重なった部分と、負極接続端子との間の負極集電シートにおいて折り曲げることができるように設けられたことが好ましい。
このような構成によれば、正極外部接続部又は負極外部接続部の位置を変えることが可能になり、小型化された組電池を作製することが可能になる。
本発明の密閉型電池において、正極接続端子及び負極接続端子は、L字形であることが好ましい。
このような構成によれば、正極外部接続部又は負極外部接続部を発電要素収容部の側面に配置することが可能になる。
【0014】
本発明の密閉型電池において、正極導電部及び負極導電部は、折り曲げ部を有することが好ましい。
このような構成によれば、正極外部接続部又は負極外部接続部の位置を変えることが可能になり、小型化された組電池などを作製することが可能になる。
本発明は、本発明の密閉型電池を複数備え、隣接する2つの密閉型電池の前記外部接続部を接続した組電池も提供する。
本発明の組電池によれば、小型化された組電池を作製することができる。
【0015】
以下、図面を用いて本発明の一実施形態を説明する。図面や以下の記述中で示す構成は、例示であって、本発明の範囲は、図面や以下の記述中で示すものに限定されない。
【0016】
図1は、本実施形態の密閉型電池の概略斜視図である。
図2〜4は、それぞれ本実施形態の密閉型電池の概略断面図である。
図5は、
図2、
図3又は
図4の一点鎖線A−Aにおける密閉型電池の概略断面図である。
本実施形態の密閉型電池30は、電極シート11及びセパレータ16を含む発電要素10と、発電要素10を挟むように設けられたラミネートフィルム1と、電極シート11に接続する電極接続端子20と、電解質25とを備え、ラミネートフィルム1は、ラミネートフィルム1を重ねて溶着した溶着部2と、電極接続端子20をラミネートフィルム1で挟んで溶着した第1封止部3とにより密封された発電要素収容部5を形成し、発電要素10及び電解質25は、発電要素収容部5内に収容され、電極接続端子20は、外部接続するための外部接続部21と、外部接続部21と第1封止部3との間に設けられた導電部22とを有し、導電部22は、ラミネートフィルム1により非接着で覆われることを特徴とする。
【0017】
本実施形態の密閉型電池30は、パウチ電池(pouch battery)である。また、密閉型電池30は、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル・水素電池、ニッケル・カドミウム電池等である。
【0018】
ラミネートフィルム1は、複数のフィルムを積層させたフィルムであり、密閉型電池30の外装となる。
ラミネートフィルム1は、電池の外装に用いることができるものであれば特に限定されないが、例えば、金属フィルムの両面上に樹脂フィルムを積層させたものである。
ラミネートフィルム1の厚さは、例えば50〜200μmとすることができる。
【0019】
溶着部2は、ラミネートフィルム1を重ね合わせて溶着させた部分である。溶着部2は、発電要素収容部5を形成するために設けられたものであってもよく、導電部収容部6を形成するために設けられたものであってもよい。
また、第1封止部3(第1正極封止部3a又は第1負極封止部3b)及び第2封止部4(第2正極封止部4a又は第2負極封止部4b)は、電極接続端子20(正極接続端子20a又は負極接続端子20b)をラミネートフィルム1で挟んで溶着した部分である。第1封止部3の幅又は第2封止部4の幅は、例えば約1cmとすることができる。
溶着部2、第1封止部3、第2封止部4は、例えば、熱溶着、超音波溶着、振動溶着、赤外線溶着により形成することができる。
溶着部2は、重ねたラミネートフィルム1を接触させ溶着させて形成してもよく、重ねたラミネートフィルム1の間にプライマー等の他の材料を入れ溶着させて形成してもよい。また、第1封止部3又は第2封止部4は、電極接続端子20にラミネートフィルム1を接触させ溶着させて形成してもよく、電極接続端子20とラミネートフィルム1との間にプライマー等の他の材料を入れ溶着させて形成してもよい。
【0020】
ラミネートフィルム1は、発電要素10と電解質25を収容する密封された発電要素収容部5を形成する。発電要素収容部5は、2枚のラミネートフィルム1で発電要素10を挟み、発電要素10の周りに溶着部2、第1正極封止部3a、第1負極封止部3bを形成することにより設けることができる。また、発電要素収容部5は、1枚のラミネートフィルム1を折り曲げ、谷折部内に発電要素10を配置し、発電要素10の周りに溶着部2、第1正極封止部3a、第1負極封止部3bを形成することにより設けてもよい。
【0021】
ラミネートフィルム1は、正極導電部22a又は負極導電部22bを非接着で覆う。このことにより、正極導電部22a又は負極導電部22bが露出することを防止することができ、正極導電部22a又は負極導電部22bにおいてリーク電流が生じることを抑制することができる。また、正極導電部22a又は負極導電部22bを容易に折り曲げることが可能になり、加工性を向上させることができる。
ラミネートフィルム1は、正極接続端子20aの正極導電部22aを収容する正極導電部収容部6aを形成してもよい。正極導電部収容部6aにおいて、正極導電部22aとラミネートフィルム1は非接着とすることができる。また、ラミネートフィルム1は、負極接続端子20bの負極導電部22bを収容する負極導電部収容部6bを形成してもよい。負極導電部収容部6bにおいて、負極導電部22bとラミネートフィルム1は非接着とすることができる。
また、
図1〜5に示した密閉型電池30のように、発電要素収容部5が正極導電部収容部6aと負極導電部収容部6bとの間に位置するように正極導電部収容部6a及び負極導電部収容部6bを形成することができる。
【0022】
図2に示した密閉型電池30のように、正極導電部収容部6a又は負極導電部収容部6bは、上部や下部などが開いていてもよい。この他に、図示は無いが、上部と下部のみを閉じて側端部が空いてもよい。
図3、4に示した密閉型電池30のように、正極導電部収容部6a又は負極導電部収容部6bは、密封されていてもよい。密封された正極導電部収容部6aは、正極導電部22aの周りに溶着部2と第1正極封止部3aと第2正極封止部4aとを形成することにより設けることができる。なお、第2正極封止部4aは、正極導電部22aと正極外部接続部21aとの間に設けられる。
密封された負極導電部収容部6bは、負極導電部22bの周りに溶着部2と第1負極封止部3bと第2負極封止部4bとを形成することにより設けることができる。なお、第2負極封止部4bは、負極導電部22bと負極外部接続部21bとの間に設けられる。
【0023】
このような密封された正極導電部収容部6a又は密封された負極導電部収容部6bを設けることにより、密閉型電池30の安全性を向上させることができる。例えば、第1正極封止部3a又は第1負極封止部3bの封止性能が低下し、電解質25が漏れたとしても、漏れた電解質25は正極導電部収容部6a又は負極導電部収容部6bに溜まり、密閉型電池30の外部に漏洩しない。従って、電解質25の漏洩を防止することができ、密閉型電池30の安全性が向上する。
【0024】
発電要素10は、電極シート11(正極シート11a又は負極シート11b)及びセパレータ16を含む。また、発電要素10は、発電要素収容部5内部に収容され電解質25と共に電池反応をする。この電池反応により密閉型電池30は、放電又は充電をすることができる。なお、密閉型電池30が1つの発電要素10を有してもよく、密閉型電池30が複数の発電要素10を有してもよい。また、正極シート11aの幅と負極シート11bの幅は、同じであってもよく、異なってもよい。正極シート11aの幅と負極シート11bの幅が異なる場合、少なくとも幅の大きいほうの電極シート11の端部がセパレータ16と接触しないように発電要素10を設けることができる。
図5に示した密閉型電池30のように、発電要素10は、セパレータ16と、セパレータ16を介して配置された正極シート11aおよび負極シート11bを備える。発電要素10は、セパレータ16を介して配置された正極シート11aおよび負極シート11bを重ね合わせた積層構造を有してもよく、セパレータ16を介して配置された正極シート11aおよび負極シート11bを巻いた巻回構造を有してもよい。
例えば、発電要素10は、つづら折りされた1枚のセパレータ16と、セパレータ16の各谷溝に配置され、かつ、セパレータ16を介して交互に配置された正極シート11aおよび負極シート11bとを備えることができる。
なお、1つの発電要素10に含まれる正極シート11aまたは負極シート11bの積層数は、必要な電池容量に合わせて適宜設計するとよい。
【0025】
セパレータ16は、シート状であり、正極シート11aと負極シート11bとの間に配置される。セパレータ16は、正極シート11aと負極シート11bとの間に短絡電流が流れることを防止することができ、電解質が透過可能なものであれば特に限定されないが、例えばポリオレフィンの微多孔性フィルムとすることができる。
【0026】
正極シート11aは、正極集電シート14と、正極集電シート14上に設けられた正極活物質層12と備える。正極シート11aは、例えば、方形の正極集電シート14の両面上に正極活物質層12を形成することにより形成することができる。正極活物質層12は、正極集電シート14の端部まで形成されていてもよく、正極集電シートの端部に未塗工部が存在してもよい。また、正極集電シート14の両面上の正極活物質層12の幅は、同じであってもよく異なってもよい。正極シート11aの大きさは、例えば約6cm×約12cmとすることができる。
正極シート11aは、正極接続端子20aの正極接続部23aに接続するための端子接続部を有することができ、この端子接続部は、正極シート11aの端部の正極集電シート14の両面上に正極活物質層12を形成しないことで設けることができる。また、正極集電シート14の1つの端部に、この端部から外部へ突出した凸状の耳部を形成し、該耳部に正極活物質層12を形成しないことで端子接続部を設けることもできる。
【0027】
正極集電シート14は、電気伝導性を有し、表面上に正極活物質層12を備えることができれば、特に限定されないが、例えば、金属箔である。好ましくはアルミニウム箔である。正極集電シート14の厚さは、例えば、100μm〜400μmである。
正極活物質層12は、正極活物質に導電剤、結着剤などを添加し、塗布法などにより正極集電シート14の上に形成することができる。正極活物質は、例えば、リチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出することが可能なリチウム遷移金属複合酸化物、すなわち、LiCoO
2、LiNiO
2、LiNi
xCo
1-xO
2(x=0.01〜0.99)、LiMnO
2、LiMn
2O
4、LiCo
xMn
yNi
zO
2(x+y+z=1)又はオリビン型のLiFePO
4やLi
xFe
1-yM
yPO
4(但し、0.05≦x≦1.2、0≦y≦0.8であり、MはMn、Cr、Co、Cu、Ni、V、Mo、Ti、Zn、Al、Ga、Mg、B、Nbのうち少なくとも1種以上である)などが一種単独もしくは複数種を混合して使用することができる。
【0028】
負極シート11bは、負極集電シート15と、負極集電シート15上に設けられた負極活物質層13と備える。負極シート11bは、例えば、方形の負極集電シート15の両面に負極活物質層13を形成することにより形成することができる。負極活物質層13は、負極集電シート15の端部まで形成されていてもよく、負極集電シート15の端部に未塗工部が存在してもよい。また、負極集電シート15の両面上の負極活物質層13の幅は、同じであってもよく異なってもよい。負極シート11bの大きさは、例えば約6cm×約12cmとすることができる。
負極シート11bは、負極接続端子20bの負極接続部23bに接続するための端子接続部を有することができ、端子接続部は、負極シート11bの端部の負極集電シート15の両面上に負極活物質層13を形成しないことで設けることができる。また、負極集電シート15の1つの端部に耳部を形成し、該耳部に負極活物質層13を形成しないことで端子接続部を設けることもできる。
【0029】
負極集電シート15は、電気伝導性を有し、表面上に負極活物質層13を備えることができれば、特に限定されないが、例えば、金属箔である。好ましくは銅箔である。負極集電シート15の厚さは、例えば、100μm〜400μmである。
負極活物質層13は、負極活物質に導電剤、結着剤などを添加し、塗布法などにより負極集電シート15の上に形成することができる。負極活物質は、例えば、リチウムイオン二次電池の場合、グラファイト、部分黒鉛化した炭素、ハードカーボン、ソフトカーボン、LiTiO
4、Sn合金等を一種単独もしくは複数種混合して使用することができる。
【0030】
発電要素10は、正極活物質層12、負極活物質層13及びセパレータ16が重なった部分と、正極接続端子20aとの間の正極集電シート14を折り曲げ可能に設けることができる。この部分には、正極活物質層12が形成されておらず、正極集電シート14のみであり、折り曲げても電池性能に影響は無い。また、正極接続端子20aとの接続部分でもないので、機械的特性等を気にすることなく折り曲げることができる。このことにより、正極接続端子20aの配置を変えることができ、密閉型電池30をより狭いスペースに配置することが可能になる。例えば、
図2〜5の破線D−Dにおいて発電要素10を折り曲げることができる。
【0031】
発電要素10は、正極活物質層12、負極活物質層13及びセパレータ16が重なった部分と、負極接続端子20bとの間の負極集電シート15を折り曲げ可能に設けることができる。この部分には、負極活物質層13が形成されておらず、負極集電シート15のみであり、折り曲げても電池性能に影響は無い。また、負極接続端子20bとの接続部分でもないので、機械的特性等を気にすることなく折り曲げることができる。このことにより、負極接続端子20bの配置を変えることができ、密閉型電池30をより狭いスペースに配置することが可能になる。例えば、
図2〜5の破線C−Cにおいて発電要素10を折り曲げることができる。
【0032】
電解質25は、溶媒としてカーボネート類、ラクトン類、エーテル類、エステル類などを使用することができ、これら溶媒の2種類以上を混合して用いることもできる。これらの中では特に環状カーボネートと鎖状カーボネートを混合して用いることが好ましい。電解質25は、例えば、電解質としてのLiCF
3SO
3、LiAsF
6、LiClO
4、LiBF
4、LiPF
6、LiBOB、LiN(CF
3SO
2)
2、LiN(C
2F
5SO
2)等のリチウム塩溶質を有機溶媒に溶解した溶液である。また、必要に応じてVC(ビニレンカーボネート)、PS(プロパンスルトン)、VEC(ビニルエチルカーボネート)、PRS(プロペンスルトン)、難燃剤等の添加剤を単独または複数種を混合して配合してもよい。
【0033】
電極接続端子20(正極接続端子20a又は負極接続端子20b)は、電極シート11(正極シート11a又は負極シート11b)に接続するための電極接続部23(正極接続部23a又は負極接続部23b)と、外部接続するための外部接続部21(正極外部接続部21a又は負極外部接続部21b)と、電極接続部23と外部接続部21との間に設けられた導電部22(正極導電部22a又は負極導電部22b)とを含む。なお、正極接続端子20aは、正極接続部23aと正極外部接続部21aと正極導電部22aとを含み、負極接続端子20bは、負極接続部23bと負極外部接続部21bと負極導電部22bとを含む。
【0034】
電極接続端子20は、例えば、厚さが100μm〜500μmの金属板とすることができる。この金属板は、プレス加工されていてもよく、折り曲げられていてもよい。例えば、正極接続端子20aは、アルミニウム板とすることができ、負極接続端子20bは、銅板とすることができる。
電極接続端子20は、色々な形状を取ることができ、例えば、方形であっても、L字形であってもよい。また、外部接続部21は電極接続端子20そのものを利用しても良いし、別途外部接続部を溶接等によって電極接続端子20に取り付けてもよい。
図2、3に示した密閉型電池30のように、電極接続端子20をL字形とした場合は、L字形の電極接続端子20の一方の端に電極接続部23を設け、他方の端に外部接続部21を設けてもよい。このような形状を有すると、導電部22に折り曲げ部26を形成したときに、密閉型電池30の側面上部に外部接続部21を配置することができ、狭いスペースに密閉型電池30を配置することが可能になる。L字形の電極接続端子20は、例えば、電極接続部23及び導電部22における幅を約5cmとすることができる。電極シート11の端子接続部と電極接続部23は、例えば、約1cm重ねて超音波溶接により接続することができる。
また、
図4に示した密閉型電池30のように、導電部22に折り曲げ部26を形成したときに、密閉型電池30の側部に外部接続部21が配置されるように外部接続部21を設けてもよい。
【0035】
第1封止部3(第1正極封止部3a又は第1負極封止部3b)は、電極接続部23(正極接続部23a又は負極接続部23b)と導電部22(正極導電部22a又は負極導電部22b)との間に設けられる。このため、電極接続部23は、発電要素収容部5の内部に位置し、導電部22及び外部接続部21は、発電要素収容部5の外部に位置する。このため、発電要素収容部5の密閉状態を維持したまま、正極集電シート14又は負極集電シート15で集電した電荷を電極接続端子20により外部回路に引き出すことが可能となり、密閉型電池30の放電または充電が可能になる。
【0036】
外部接続部21(正極外部接続部21a又は負極外部接続部21b)は、密閉型電池30が他の電池や外部配線やバスバーや機器側の端子などと接続する部分である。この外部接続部21を介して密閉型電池30が機器などに接続することができる。また、複数の密閉型電池30を組み合わせて組電池35を構成する場合、複数の密閉型電池30の外部接続部21を接続することにより、複数の密閉型電池30を直列接続又は並列接続することができる。
外部接続部21は、ラミネートフィルム1により覆われないように設けることができる。このことにより、外部接続部21が機器側の端子や他の電池の外部接続部などに容易に接続することができる。
【0037】
導電部22(正極導電部22a又は負極導電部22b)は、外部接続部21(正極外部接続部21a又は負極外部接続部21b)と第1封止部3(第1正極封止部3a又は第1負極封止部3b)との間に設けられ、電極接続部23と外部接続部21との間の導電経路となる。導電部22を設けることにより、外部接続部21の位置を変えることが容易になり、機器側の電池接続部の位置と外部接続部21の位置とを容易に合わせることができる。また、複数の密閉型電池30により組電池35を構成する場合、複数の密閉型電池30を容易に接続することが可能になる。
【0038】
導電部22(正極導電部22a又は負極導電部22b)は、ラミネートフィルム1により非接着で覆われる。このことにより、導電部22をラミネートフィルム1により絶縁することができ、リーク電流が流れることを抑制することができる。また、導電部22を保護することができる。また、ラミネートフィルム1により導電部22を覆うことにより、密閉型電池30の部品数を少なくすることができ、製造コストを低減することができる。
図2〜4に示した密閉型電池30のように導電部22の全体がラミネートフィルム1で覆われてもよく、導電部22の一部のみがラミネートフィルム1で覆われてもよい。また、導電部22の一方の面のみがラミネートフィルム1で覆われてもよい。
【0039】
導電部22(正極導電部22a又は負極導電部22b)は、ラミネートフィルム1により形成された導電部収容部22(正極導電部収容部22a又は負極導電部収容部22b)の内部に収容されてもよい。導電部収容部22の内部では、ラミネートフィルム1と導電部22は、非接着にする。
導電部22は、
図2に示した密閉型電池30のように開いた導電部収容部22に収容してもよく、
図3、4に示した密閉型電池30のように密封された導電部収容部22に収容してもよい。
導電部22を導電部収容部22に収容することにより、導電部22が露出することを防止することができ、密閉型電池30の安全性を向上させることができる。
【0040】
導電部22(正極導電部22a又は負極導電部22b)は、折り曲げ部26を有することができる。正極導電部22aの折り曲げ部26は、例えば
図2〜5の破線E−Eにおいて、正極導電部22aを折り曲げ加工することにより形成することができる。また、負極導電部22bの折り曲げ部26は、例えば
図2〜5の破線B−Bにおいて、負極導電部22bを折り曲げ加工することにより形成することができる。
折り曲げ部26を形成することにより、外部接続部21の位置を変えることができる。このことにより、機器の端子位置に合わせて外部接続部21の位置を変えることや、組電池35の接続部33の位置に合わせて外部接続部21の位置を変えることが可能になる。このことにより、小型化された組電池35などを作製することが可能になる。また、バスバーを使わずに複数の密閉型電池30を接続することも可能になる。
【0041】
図6は、折り曲げ部26の概略断面図である。折り曲げ部26では、導電部22が折り曲げられるため、導電部収容部6を構成するラミネートフィルム1も折り曲げられる。折り曲げ部26の内側のラミネートフィルム1には、圧縮力がかかり、折り曲げ部26の外側のラミネートフィルム1には、引張力がかかる。しかし、折り曲げ部26では、導電部22とラミネートフィルム1は、非接着であるため、導電部22に対してラミネートフィルム1がずれることができるため、ラミネートフィルム1にかかる引張力及び圧縮力は分散される。このため、加工性よく折り曲げ部26を形成することができる。また、折り曲げ部26を形成しても、第1封止部3の封止性能に影響を与えない。
【0042】
例えば、折り曲げ部26において導電部22とラミネートフィルム1が接着されている場合、ラミネートフィルム1にかかる引張力及び圧縮力は分散されない。このため、折り曲げ部26を形成するために大きな力が必要となり、加工性がよくない。また、折り曲げ部26を形成すると、ラミネートフィルム1が導電部22から剥がれる場合がある。この剥がれが生じると、剥がれが徐々に伝播し、第1封止部3の封止性能が低下し、第1封止部3から電解質25が漏洩する場合がある。
第1封止部3(第1正極封止部3a又は第1負極封止部3b)で電池を折り曲げたものと、
図2の破線E−Eで電池を折曲げた場合を折曲げたものにヒートサイクル試験(-40℃〜75℃、50サイクル)を行ったところ、
図2の破線E−Eで電池を折曲げたものでは電解液の漏れは確認できなかったが、第1封止部3で電池を折り曲げたものでは電解液が発電要素収容部5から漏れ出しているものが確認された。
従って、折り曲げ部26において導電部22とラミネートフィルム1が接着されていると密閉型電池30の封止性能が低下する場合がある。
【0043】
次に、
図1〜3、
図5に示した密閉型電池30を破線B−B、破線C−C、破線D−D、破線E−Eにおいて折り曲げた密閉型電池30について説明する。
図7(a)〜(e)は、密閉型電池30の折り曲げパターンの例を示した図である。
図7(a)(d)のように、導電部収容部6が発電要素収容部5に巻きつくように破線B−B、破線C−C、破線D−D、破線E−Eで折り曲げ、正極外部接続端子21aと負極外部接続端子21bとを発電要素収容部5の同じ側面に配置することができる。
図7(b)(c)のように、導電部収容部6が発電要素収容部5に巻きつくように破線B−B、破線C−C、破線D−D、破線E−Eで折り曲げ、正極外部接続部21aを発電要素収容部5の一方の側面に配置し、負極外部接続部21bを他方の側面に配置することができる。
このような構成により、発電要素収容部5の広い方の側面が向かい合うように2つの密閉型電池30を配置し、接続部33において外部接続部21を直接接続することができる。このため、2つの密閉型電池30を容易に電気的に接続することができる。なお、接続部33において外部接続部21は、ボルトやクリップなどの留め具などにより接続されてもよく、溶接により接続されてもよく、はんだづけにより接続されてもよく、導電性テープにより接続されてもよく、導電性接着剤により接続されてもよい。
【0044】
また、破線B−Bと破線C−C又は破線D−Dと破線E−Eで、谷折りと山折りを形成してもよい。
図7(e)では、破線D−Dと破線E−Eにおいて谷折りと山折りを形成している。
このような構成により、発電要素収容部5の狭い方の側面が向かい合うように2つの密閉型電池30を配置した組電池35を形成した際、2つの密閉型電池30を容易に電気的に接続することができる。
【0045】
折り曲げ部26を形成した複数の密閉型電池30を近接させて組み合わせて、隣接する2つの密閉型電池30の外部接続部21を接続部33において接続し、組電池35を形成することができる。導電部22はラミネートフィルム1により覆われ絶縁されているため、このような組電池35を形成してもリーク電流が流れることを抑制することができる。
図8(a)〜(e)は、複数の密閉型電池30が直列接続された組電池35の概略上面図であり、
図9(a)〜(e)は、複数の密閉型電池30が並列接続された組電池35又は直列接続された複数の密閉型電池30が並列接続された組電池35の概略上面図である。
【0046】
図7(a)(d)のように、外部接続部21が密閉型電池30の広いほうの側面に位置するように折り曲げた密閉型電池30を組み合わせ隣接する2つの密閉型電池30の正極外部接続部21aと負極外部接続部21bとを接続部33で接続することにより、
図8(a)(b)のような直列接続した組電池35又は
図9(a)のような並列接続した組電池35を形成することができる。
また、
図7(e)のように谷折りと山折りとなるように折り曲げた密閉型電池30と、外部接続部21が密閉型電池30の広いほうの側面に位置するように折り曲げた密閉型電池30とを狭いほうの側面が向かい合うように組み合わせることにより、
図8(c)(d)のような直列接続された組電池35を形成することができる。
また、
図7(e)のように谷折りと山折りとなるように折り曲げた密閉型電池30と、外部接続部21が密閉型電池30の広いほうの側面に位置するように折り曲げた密閉型電池30とを組み合わせることにより、
図8(e)のような直列接続された組電池35又は
図9(b)(c)のような直列接続された密閉型電池30が並列接続された組電池35を形成することができる。
このように本実施形態の組電池35では、無駄なスペースを設けることなく組電池35を形成することができる。
図7〜9はバスバーを使用しない好ましい形態の組電池を例示しているのであって、組電池にバスバーを用いることを何ら妨げるものではない。