(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態によるサーバは、以下のような構成を備える。
[項目1]
動物に装着されるセンサを介して動物の行動を見守るサービスを提供するサーバであって、
前記センサから測定データを受信し、
当該測定データを基に所定期間の行動データを生成し、
当該行動データをユーザ端末に送信する、サーバ。
[項目2]
前記センサは、加速度センサであることを特徴とする、項目1に記載のサーバ。
[項目3]
前記行動データは、動物の活動の有無に係る情報である、項目1に記載のサーバ。
[項目4]
前記行動データは、動物の高さ方向への移動に係る情報を含む、項目1に記載のサーバ。
[項目5]
前記行動データは、所定の行動を行った回数である、項目1に記載のサーバ。
[項目6]
前記行動データは、所定の行動を行った期間である、項目1に記載のサーバ。
[項目7]
前記測定データの内容に応じて、複数種の行動データを生成し、
当該複数種の行動データを格納し、
複数種の属性からなるサービスユーザのいずれかからの要求を受信し、
当該サービスユーザの属性に応じて、前記複数種の行動データのうち、所定の行動データを提供する、
項目1に記載のサーバ。
[項目8]
さらに、前記行動データに対応する動物の基本情報を格納し、
前記所定の行動データとともに当該基本情報を提供する、
項目7に記載のサーバ。
【0013】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態によるサーバによるサービスの提供方法について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるサービス提供システムの構成図である。
【0014】
図1に示すように、サービス提供システムは、サービスを提供するサーバ1と、サーバ1に、インターネット等のネットワークを介して接続される、通信端末2とユーザ端末3とを含む。また、サーバ1は、ネットワークを介して分析サーバ4と接続している。
図1には、説明の便宜のために、各々1つの通信端末2、ユーザ端末3及び分析サーバ4が図示されているが、各々複数の端末が、本システムのネットワークに接続可能である。
【0015】
サーバ1は、サービスを、アプリケーションを介してユーザ端末3に対して提供することができる。ユーザ端末3は、アプリケーションをサーバ1または別のサーバからダウンロードし、このアプリケーションを実行し、ブラウザ等のウェブページの閲覧ソフトウェアを介してサーバ1にアクセスすることで、サーバ1と情報を送受信することでき、また、サービスを受けることが可能となる。
【0016】
通信端末1は、動物、例えばネコ6に装着された加速度センサ5と近距離無線通信を行うことで、センサから測定データを取得することができる。より具体的には、まず、
図2に示すように、ネコ6に対し、首輪状(またはペンダント状)のウェアラブルデバイスが取り付けられる。ウェアラブルデバイスには、加速度センサ及び/または温度センサ5が内蔵される。センサ5は、測定データをBLUETOOTH(登録商標) LAW ENERGY(BLE)等の近距離無線通信を通じて、同じ宅内に設置される受信装置7に送信し、受信装置7は、ルータ等の通信端末2に測定データを転送し、通信端末2は、測定データを、ネットワークを介してサーバ1に送信する。なお、センサ5は、測定データ等をBLUETOOTH(登録商標) LAW ENERGY(BLE)等の近距離無線通信を通じて、ユーザ端末3に直接送信することとしてもよい。ここで、受信装置7は、一例として、Linuxベースのオペレーションシステムを搭載し、また、気温を測定する温度センサ等各種センサを搭載することができる。しかしながら、組み込みのチップセット等、OSを搭載しないものであってももちろんよい。
【0017】
加速度センサ5は、
図2に示すように、互いに直交する3軸方向(x軸、y軸、z軸方向)の加速度を検出するセンサであり、ネコの首部に装着する首輪に内蔵される。
図3に示すように、ネコの前後方向をX方向、左右方向をY方向、上下方向をZ方向と定義し、ネコの動きに応じて各方向の加速度信号が検出できるよう首輪をネコに取り付ける。センサの種類はこれに限らず、ジャイロセンサやモーションセンサ等、ネコの動きに関する情報を取得できるあらゆるセンシング装置を採用可能である。
【0018】
図1に戻り、ユーザ端末3として、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはスマートフォン、タブレット、携帯端末、その他情報端末等であってもよい。
【0019】
図3は、本発明の第1の実施の形態によるサーバ1の機能ブロック図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。
【0020】
図示されるように、サーバ1は、データベース(図示せず)と接続されシステムの一部を構成する。サーバ1は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0021】
サーバ1は、少なくとも、制御部10、メモリ11、ストレージ12、送受信部13、入出力部14等を備え、これらはバス15を通じて相互に電気的に接続される。
【0022】
制御部10は、サーバ1全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えば制御部10はCPU(Central Processing Unit)であり、ストレージ12に格納されメモリ11に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。
【0023】
メモリ11は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ11は、プロセッサ10のワークエリア等として使用され、また、サーバ1の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種設定情報等を格納する。
【0024】
ストレージ12は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベース(図示せず)がストレージ12に構築されていてもよい。
【0025】
送受信部13は、サーバ1をネットワークに接続する。なお、送受信部13は、Bluetooth(登録商標)及びBLE(Bluetooth Low Energy)の近距離通信インターフェースを備えていてもよい。
【0026】
入出力部14は、キーボード・マウス類等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。
【0027】
バス15は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
【0028】
<制御>
図4は、本発明の第1の実施の形態によるサーバの制御部10の詳細を示した機能ブロック図である。上述の通り、制御部10において、本実施の形態に係るサービスに関するアプリケーション・プログラムの実行がされ、この実行されるプログラムのモジュールは、図示のとおり、いくつかの機能ブロックに分けられる。また、サーバの本制御部で実行される機能ブロックの全部又は一部は、その性質に応じて通信端末2(または受信装置7)の(図示しない)制御部によって実行することも可能である。
【0029】
まず、測定データ検出部21は、センサ5によって検出され、通信端末2を介して送信された測定データを、サーバ1の送受信部13を介して受信する。受信された測定データは、サーバ1に内蔵されるストレージ12の測定データ格納部31に格納される。または、
図1において示す、分析サーバ4に内蔵されるストレージに格納することもできる。
【0030】
次に、行動データ生成部22は、受信した測定データを基に、
図1において示す、分析サーバ4と連携しながら(または、本行動データ生成部22における単独の処理によって)、ネコの行動データを生成する。また、行動データ管理部23は、生成された行動データを行動データ格納部32に格納し、管理する。
【0031】
ここで、行動データとは、行動データ格納部32に格納される、
図6に示す行動データ管理テーブル600に含まれる、運動データ、睡眠データ、食事データ、トイレデータ、位置データ等を含む。より具体的には、運動データとして、運動の有無、時間とともに1日においてどれくらいの活動をしているのかといった集計データ、睡眠データとして、睡眠の有無と時間とともに1日においてどれくらいの睡眠をしているのかといった集計データ、食事データとして、食事行動の有無と時間とともに食事を何回食べたか、いつ食べたかといった集計データ、トイレデータとして、トイレ行動の有無と時間とともにトイレを何回したか、いつしたかといった集計データ、が挙げられる。また、位置データとして、どの方向に移動したか、どの位置にいたか、その他のデータとして、水を何回飲んだか、いつ飲んだか等が挙げられる。また、図示しないが、計測時のネコの体温、また、ネコのいる室温等周辺環境に関するデータを取得し、格納することができる。
【0032】
また、基本データ管理部24は、ネコの基本情報を管理する。基本データとは、基本データ格納部33に格納される、基本データ管理テーブル700に含まれる、ネコの名前、種類、年齢、性別、居住地(エリア)、健康情報、飼い主情報等を含む。健康情報としては、通院歴、病歴等が挙げられ、また、飼い主情報としては、飼い主の性別、年齢、職業等の情報が挙げられる。
【0033】
その他、制御部10は、ユーザ端末3のディスプレイに表示される画面を構成するデータを生成する、表示制御部25を有する。
【0034】
<処理の流れ>
図8は、本発明の第1の実施の形態による行動データ提供処理の例を示したフローチャートの例である。本処理は、例えば、サーバ1のメモリ11に格納されたプログラムを制御部10において実行することで実現される。
【0035】
まず、サーバ1の制御部10の測定データ検出部21は、通信端末2から、ネコに装着された加速センサ5によって測定された測定データを、送受信部13を介して受信する(S101)。
【0036】
次に、行動データ生成部22は、測定データを分析する。測定データの分析手順は、
図9において詳述する。そして、行動データ生成部22は、測定データの分析に基づいて、行動データ(運動データ、睡眠データ、食事データ、トイレデータ、位置データ)を生成し(S102)、行動データ管理部23は、生成された行動データを、計測または生成された時間とともに、行動データ格納部32に格納される行動データ管理テーブル600を更新する。
【0037】
行動データ管理部23は、格納された行動データを参照し、ネコが一定期間(例えば、1日)当たりに所定の行動を行った回数及び日時を集計し(S103)、集計された行動データを送信する(S104)。
【0038】
<行動データの生成>
図9は、本発明の第1の実施の形態による行動データ生成処理の例をしたフローチャートである。本処理は、
図1に示す、サーバ1と接続する分析サーバ4によって実行することも可能である。
【0039】
まず、行動データ生成部22は、測定データ検出部21において検出された測定データを確認する(S201)。
【0040】
続いて、行動データ生成部22は、測定データを基に行動種別を判定する(S202)。行動種別の判定方法は、いくつかの既知の行動分析方法によって実現し得るが、例えば、加速度センサ5から得られたxyz軸方向の加速度データ(Gx、Gy、Gz)を、ウェーブレット変換を用いて、振動をもった信号を時刻毎に周期と振幅に分解し、各々の時刻における信号の周期性を行動スペクトルとして認識し、スペクトルの類似性に従って、事前に登録した行動要素と比較することで行動を分類することができる。
【0041】
事前に登録した行動要素の情報が無い場合は、新しい行動要素として認識し、後述の異常行動を示すデータとして、例えば、獣医師に提供することができる。または、例えば、加速度センサ5から得られた加速度データをフーリエ変換し、時間軸に沿って算出される周波数成分の平均値やピーク値を、同じまたは別のネコの行動種別(運動、睡眠、食事、トイレ等)に対応する既知の周波数と比較することで行動を特定したり、加速度成分を高速フーリエ変換(FFT)することにより算出された周波数成分を基に、特徴的な波形やスペクトル値を抽出し、同じまたは別のネコの行動種別(運動、睡眠、食事、トイレ等)に対応する既知の特徴的波形またはスペクトル値と比較することで、行動を特定することができる。また、加速度センサで算出される、各軸方向の姿勢(θx、θy、θz)からネコの姿勢を把握することで、行動種別を推測することもできる。
【0042】
行動種別が判定されると、行動データ生成部22は、行動種別を示すデータを行動データとして、測定データを測定した日時(または受信した日時、行動データを生成した日時)とともに生成する(S203)。
【0043】
次に、行動種別の分析の流れについて、
図19を参照して更に説明を行う。加速度センサから取得した加速度データ101に対して、上述したウェーブレット変換により得られたスペクトルデータ又はフーリエ変換等により得られた成分データにすべくデータの前処理102を行う。このように前処理されたデータは、続いて、二値モデル群によるスコアリング103がされる。本実施の形態による二値モデルは、WALKモデル、RUNモデル、EATモデル、STAYモデルなどと言った具体的に表現(解釈)可能な活動のモデルと比較分析し、前処理データ102のうち特定の部分がどの行動と推測できるかをスコアリングする。例えば、
図20に示されるように、入力されたデータを各モデルで分析することにより確からしさをスコアリングする。図示されている例においては、「歩く」が91、「走る」が62、「食べる」が21、「止まる」が8であり、最も高いスコアは「歩く」の91であるため、二値モデル群によるスコアリング結果としては「歩く」という行動に分類される。
【0044】
続いて、
図19に戻り、多値モデル群によるスコアリング104が行われる。本実施の形態による多値モデル群によるスコアリングは、二値モデルにより得られた結果が拮抗していた場合などに、どちらの二値モデル群による結果を優先させるべきかを機械学習に基づいて判定する。例えば、
図20による例では、「歩く」が91、「走る」が62という結果化がでており、「走る」という評価のスコアも比較的高い。この場合、過去の二値モデル群への入力データと判定結果の組み合わせから今回のケースで優先すべきはいずれの二値モデルなのかどうかを判定する。このように、本実施の形態においては、各行動の判定に特化した二値モデル群の結果を多値モデル群によって更に評価を行うことにより、データの正確性を向上させている。
【0045】
図19に戻り、判定された行動をルールベースに基づきさらに補正をおこなう。例えば、猫の行動上一定時間継続することが多いような「食べる」や「寝る」などの判定区間中に、突発的に「走る」などの通常起こりにくい行動を二値モデルが判定した場合、もしくは判定不能な場合に、この区間の二値モデルの予測結果を棄却し、ルールによって他の行動と推定する補正を行う。補正が完了すると、当該行動に予め登録されていた行動ラベルの付与106がなされる。
【0046】
本実施の形態においては、特に、各動物の個体差や環境による個別的要因に対応するため、ユーザからのフィードバック107を受けることとしている。具体的には、
図21に示されるように、自己の管理している動物を観察等しながら、現在の行動を(手動により)記録する。当該記録と加速度センサのデータを関連付けることにより、目視等による教師データを収集することができる。このようにして得られたフィードバックデータ108は、蓄積され、二値モデル群のモデルの精度を上げるために利用される。
【0047】
図10は、本発明の第1の実施の形態によるユーザ端末のユーザインターフェースの例を示した図である。
【0048】
例えば、ユーザ端末3の表示装置に表示されるユーザインターフェース用画面において、日時情報(
図10においては、月と週の曜日)が表示され、ユーザの飼いネコ(名前は「BURIMARU」)の各行動データが示される。例えば、活発な行動を示す「PLAY」時間が1日において45分、昼寝や微睡を示す「DAY DREAM」時間が7時間、睡眠を示す「SLEEP」が16時間であることを表されている。そして、活動、昼寝、睡眠の内訳が視覚的に理解できるように、1日の長さを示すゲージに対して、各行動が色分けして表示されている。さらに、食事を示す「MEAL」の回数が2回、食事を吐いたことを示す「Vomit」がゼロであることが表されている。本ユーザインターフェース用画面は例示であって、行動データを構成する他のデータ、例えば、各々の行動が行われた日時(例えば、食事の時間)を表示したり、トイレにいった回数等を表示することも可能である。
【0049】
図11は、本発明の第1の実施の形態によるネコの動作をトラッキングする処理を概念的に示した図である。ペットの中で、特にネコの特徴的な動作として、上下方向に軽快に移動することが挙げられる。こうした動作はネコの健康状態を測る一つのバロメータになったり、飼い主が遠隔にいながらネコの動作を実感し得る指標になったりする。例えば、
図11に示すように、加速度センサ5のz軸方向の加速度情報を活用することで、ネコが4Aに示すフロアの位置から、4Bに示すソファ上端の位置にジャンプしたことを行動データとして表示したり、その旨をリアルタイムに飼い主に知らせることもできる。さらに、その後、4Cに示すソファの椅子の位置に移動したことを検出し、行動データに表すこともできる。さらに、加速度センサとGPS装置とを併用することで、宅内におけるネコの位置を把握し、上下方向の位置も併せてネコの正確な位置をトラッキングすることも可能である。
【0050】
以上、本実施の形態の見守り方法によれば、加速度センサを利用して、飼い主が不在となる所定期間におけるペットの行動や健康状態を把握することが可能となる。本実施の形態による見守り方法によれば、特にネコの活発な行動をも把握することができ、より正確な行動や健康状態の把握が可能になる。
【0051】
図12は、本発明の第2の実施の形態によるシステムの構成図である。特に、言及のない限り、本実施の形態におけるサーバ及び端末の構成は、第1の実施の形態と同じであり、以下においては説明を省略する。
【0052】
本実施の形態の特徴は、サーバと接続される端末が、属性の異なる各種業種セグメントに属する端末である点である。第1の実施の形態において、ペット、例えばネコから検出され、サーバ1に蓄積された行動データや基本データは、データベース化され、サーバ1に接続し、サービス提供を受ける各種端末の要求に応じて共有される。
【0053】
図12に示すように、サービス提供システムは、サービスを提供するサーバ1と、サーバ1に、インターネット等のネットワークを介して接続される、動物病院端末40、メーカ端末41、保険会社端末42及びシッター会社端末43とを含む。
図12には、説明の便宜のために、業種端末毎に1つの端末が図示されているが、各々複数の端末が、本システムのネットワークに接続可能であり、また、他の業種の端末も必要に応じて本システムを構成することもできる。
【0054】
図13は、本発明の第2の実施の形態による行動データ提供処理の例を示したフローチャート図である。本処理は、例えば、前述の第1の実施の形態同様、サーバ1のメモリ11に格納されたプログラムを制御部10において実行することで実現される。また、各種行動データは、前述の第1の実施の形態のとおり、ストレージ12に格納される行動データ管理テーブル600で管理される行動データを共通のIDにより管理することで、本実施の形態において利用される行動データとすることができる。
【0055】
まず、サーバ1の制御部10の行動データ管理部23は、行動データの取得要求を受信する(S301)。
【0056】
行動データ管理部23は、本取得要求がいずれの端末からの要求であるかを確認する(S302)。本確認処理は、例えば、各端末のユーザIDまたは機器ID等を確認することで実行される。
【0057】
上記確認処理結果が、例えば、動物病院端末40からの要求であった場合、行動データ管理部23は、行動データ管理テーブル600を参照し、そのペットの行動データ、特に、動物の健康状態に関連する行動データ(例えば、運動量を示すデータ、睡眠、食事、トイレデータ)のほか、異常行動を示すデータを抽出し、要求元の端末に送信する(S303)。ここで、異常行動を示すデータとは、例えば、毎日の行動データを管理する中で、他の日にちの行動データと異なるデータを特定することで抽出され得る。例えば、過去7日間の行動データを参照し、平均的な食事回数が3回であるのに対し、最近の2日間の食事回数が平均を下回る2回であった場合、その旨が理解できるような形式でデータを提供することができる。または、前述の加速度データから行動データを生成する工程において、事前に登録された行動要素パターンには見られない行動が検出された場合、それを異常行動を示すデータとして登録することもできる。動物病院は、ペットの診断を行うに当たり、飼い主との問診を通じてペットの健康状態を把握することが通常であるところ、飼い主が自宅にいない時のペットの行動や健康状態を聞き出すことは困難である。かかる場合に、動物病院は、上記行動データ等を通じてペットの健康状態を把握し、適切な診断や処置行うことができる。図示しないが、動物病院端末40は、ペットの診断結果や投薬内容をサーバ1に送信し、サーバ1は、飼い主及び病院双方が後に確認することができるよう、これらの情報を管理することができる。
【0058】
上記確認結果が、例えば、メーカ端末41からの要求であった場合、行動データ管理部23は、行動データ管理テーブル600を参照し、行動データを抽出し、また、基本データ管理テーブル700を参照し、ペット基本情報(例えば、年齢、種別)や飼い主基本情報(例えば、年齢層)といったデータを抽出し、要求元の端末に送信する(S304)。ここでいう、メーカとして、例えば、ペットフードやペットグッズ等を製造、提供するメーカが挙げられる。例えば、ペットフードメーカは、現状マーケティング情報を効率的に得られる機会がない中で、本システムにより提供される、ペット基本情報から得られる年齢や種別といった情報を参考にしつつ、行動データにより、そのペットにパーソナライズされたフードのレコメンドを行うことができる。図示しないが、メーカ端末41は、このようなフードのレコメンデーション情報をサーバ1に送信し、サーバ1は、その情報を飼い主に対し共有することができる。
【0059】
上記確認結果が、例えば、保険会社端末42からの要求であった場合、行動データ管理部23は、行動データ管理テーブル600を参照し、行動データを抽出し、また、基本データ管理テーブル700を参照し、ペット基本情報(例えば、年齢、種別)や飼い主基本情報(例えば、年齢層)といったデータを抽出し、要求元の端末に送信する(S305)。保険会社は、現状ペットの普段の行動や健康に関する情報にアクセスする機会がない中で、飼い主に提案する保険商品を決定することが困難であったなかで、ペットの年齢や種別情報を参照し、また、そのペットの行動データを参照することにより、適切な保険をレコメンドしたり、そのペットの行動データや健康状態に応じて割引提案をすることもできる。図示しないが、保険端末42は、このような保険商品のレコメンデーション情報や見積り情報をサーバ1に送信し、サーバ1は、その情報を飼い主に対し共有することができる。
【0060】
その他、図示しないが、例えば、ペットシッター会社に対しては、ペット基本情報や飼い主基本情報を提供することで、シッター会社は、現状、ネコのように、届義務が無く、また、散歩をしないペットの種類について、周辺地域の飼い主情報を把握することが困難であったなかで、ペットや飼い主の基本情報にアクセスすることで、ネコの普段の状態を把握したり、マーケティング情報に活用することができる。また、シッター端末からシッターレポートやトリミングデータ等の情報をサーバに共有することもでき、飼い主はこうした情報にアクセスすることができる。
【0061】
以上、本実施の形態によれば、ペットに関する行動データや基本データを共通IDで管理し、各業者端末からの要求に応じて提供する仕組みを構築することで、一匹のペットの状態を、飼い主に限らず、飼い主・獣医師・周辺サービス等ネコを取り巻くステークホルダ皆が把握し、見守ることができる。
【0062】
<変形例1>
上述した実施の形態においては、一人のユーザが、受信装置7を一台利用して、一匹のネコを飼育している例を説明した。しかしながら、例えば、
図13に示されるように、ユーザ数、ネコの数(即ち、センサ5の数)、通信端末(及び受信端末)の数は複数であってもよい。例えば、複数のネコを飼育している場合には、通信端末2は、センサ5、5’から信号を受信することとなる。また、一つの家の中で受信装置が複数ある場合(例えば1階と2階)には2つの受信端末が通信端末2に接続される。更には、別荘など、異なる拠点に通信端末2’が設置されていてもよい。複数のユーザが飼育している場合にはユーザ端末3、3’が同一のネコに関してサーバ1と通信することとなる。また、ユーザごとに表示可能な情報を制限することとしてもよい。買主ペットシッターとで情報を共有する場合などには、例えば、不在状況や決済情報などは買主のみに開示すべきだからである。
【0063】
<変形例2>
上述した実施の形態においては、主に屋内(室内)にて飼育しているペットなどの小動物の動作の活動を把握、記録、分析等行うこととしていたが、例えば、飼育の有無、屋内/屋外の別、動物の種類等、あらゆる動物の動作をモニタリングすることも可能である。例えば、野生の野生動物などの活動をモニタリングすることに適用してもよい。
【0064】
<変形例3>
更に、屋外においてモニタリングする場合には、例えば、屋外においては、3G回線等を利用することとしてデータを送受信することとしてもよい。更には、屋内と屋外を行き来する場合には、屋内においては、受信装置7及び通信端末2(ともに
図2参照)を利用してサーバとの通信を行うこととすればよく、屋外に移動した場合には3G回線等を利用してサーバと通信を行うように通信を切替ることとしてもよい。この場合、例えば、受信装置7とセンサ5との信号強度等に基づいて、ペットが屋内/屋外のいずれにいるのか推測することとしてもよい。
【0065】
<変形例4>
また、例えば、各ユーザは、ペット6が現在何をしているのかについての記録を手動で入力・記録しサーバに送信してもよい。これにより、当該期間に得られていたセンサ5からの信号と、ユーザにより入力されたペットの行動に関する記録(歩いていた、食事をしていた、イスなどの家具に上っていた)とを突き合わせることとして精度を上げることもできる。これらの集積したデータは、自分のペット6のみならず、他のユーザが飼育しているペット6の行動の分析に役立てることとしてもよい。
【0066】
<表示例>
以下、
図15乃至
図18を参照して本実施の形態による表示例を説明する。
図15に示されるように、本実施の形態によるアプリケーション・プログラムは、タイムライン表示形式で情報を表示する。図に示されるように。時間19:40には、「ブリ丸が寝ています」及び「ライ太が寝ています」という情報が表示されている。本表示形式においては、画面の上に行くほど最新の情報となるが、順序は適宜変更可能である。
【0067】
各ネコのアイコンを選択すると、
図16に示されるように、現在の状態が表示される。現在の状態は「睡眠」状態であり、19:30〜現在までその状態が継続していることを示す。
【0068】
また、
図17に示されるように、各ネコの活動を視覚化して表示することとしてもよい。表示する項目としては、例えば、活動時間、急速した時間、ジャンプを何回したか、嘔吐を何回したか、等の項目を表示できるがこれに限られない。また、
図18に示されるように、運動を強度(HI/LOW)別にグラフ化してもよい。
【0069】
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【解決手段】本発明の一の実施形態は、動物に装着されるセンサを介して動物の行動を見守るサービスを提供するサーバであって、前記センサから測定データを受信し、当該測定データを基に所定期間の行動データを生成し、当該行動データをユーザ端末に送信する。一例として、センサとして、加速度センサを用い、行動データとして、所定の行動を行った期間を生成する。