特許第6873569号(P6873569)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6873569
(24)【登録日】2021年4月23日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】編み方および編み物
(51)【国際特許分類】
   D04B 1/00 20060101AFI20210510BHJP
【FI】
   D04B1/00 Z
【請求項の数】2
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-157351(P2018-157351)
(22)【出願日】2018年8月24日
(65)【公開番号】特開2020-29636(P2020-29636A)
(43)【公開日】2020年2月27日
【審査請求日】2020年5月14日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 畠山あずさが、平成30年1月27日に、https://www.youtube.com/watch?v=d4FKocyg1rM&t=3 のウェブサイトで公開されたYouTubeのウェブページにて、編み方および編み物について公開した。
(73)【特許権者】
【識別番号】518303619
【氏名又は名称】畠山 あずさ
(74)【代理人】
【識別番号】100092794
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 正道
(74)【代理人】
【識別番号】110000899
【氏名又は名称】特許業務法人新大阪国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】畠山 あずさ
【審査官】 橋本 有佳
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3050660(JP,U)
【文献】 2色の3Dコードの編み方【かぎ針編み クリスマスカラー】 How to Crochet 3D Cord - YouTube[online],2015年10月19日,[retrieved on 2021.3.17], Retrieved from the Internet,URL,https://www.youtube.com/watch?v=4tf9YVgRsAs
【文献】 ☆スレッドコードの編み方・太めの紐を編みたい時に☆,2016年11月30日,[retrieved on 2021.3.26], Retrieved from the Internet,URL,https://gayasan.exblog.jp/26190510/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D04B1/00−39/08
D04C1/00−7/00
D04D1/00−11/00
D04G1/00−5/00
D06Q1/00−1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
かぎ針(500)で二本の糸(101、102)を編む編み方であって、
(1)前記二本の糸(101、102)を束ね、一端(110)と他端(120)との間にループ(130)を作り、結び目(140)ができるように、前記ループ(130)に前記かぎ針(500)を通し前記一端(110)の側で前記二本の糸(101、102)に前記かぎ針(500)のかぎ針先端(511)を引掛けて引き抜く準備ステップと、
(2a)前記一端(110)の側で上下に前記二本の糸(101、102)を分け、上側の前記糸(101)の手前側を通過させた前記かぎ針先端(511)で手前側から奥側へ向かって下側の前記糸(102)をすくい、さらに、前記かぎ針先端(511)で奥側から手前側へ向かって上側の前記糸(101)をすくいながら引掛けて引き抜く第一種編みステップと、または
(2b)前記一端(110)の側で上下に前記二本の糸(101、102)を分け、前記かぎ針先端(511)で奥側から手前側へ向かって上側の前記糸(101)をすくい、さらに、上側の前記糸(101)の手前側を通過させた前記かぎ針先端(511)で手前側から奥側へ向かって下側の前記糸(102)をすくいながら引掛けて引き抜く第二種編みステップと、
(3)前記第一種編みステップの繰り返し、もしくは前記第二種編みステップの繰り返し、または前記第一種編みステップおよび前記第二種編みステップの所定の組み合わせで前記二本の糸(101、102)を編み上げる編み上げステップと、
を備えたことを特徴とする編み方。
【請求項2】
請求項1に記載の編み方により作成されたことを特徴とする編み物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、かぎ針で二本の糸を編む編み方および編み物に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、三つ編みをしながら、紐の1本ずつを前段の三つ編みの目の下から上へと順に通して編み進め面を広げていく編み方が、知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
このような編み方により作成された編み物は、三つ編みの紐の一本一本が互いに編み合わされているので、紐同士の摩擦によって丈夫である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5116052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、本発明者は、丈夫さのような実用性以外の特性をも意識しながら、より多様な編み方および編み物を実現することが望ましいと考えている。
【0006】
具体的には、本発明者は、バレンタインデーの手作りチョコレートのようなプレゼントを可愛らしいラッピングで彩りたいといった女性のニーズにもっと応えたいと考えている。
【0007】
しかしながら、かくの如きニーズは極めて多様であるので、従来の編み方および編み物はプレゼントを可愛らしいラッピングで彩りたいといったニーズを必ずしも十分に満たすことはできない。
【0008】
本発明は、上述された従来の課題を考慮し、たとえば、プレゼントを可愛らしいラッピングで彩りたいといったニーズに応えることができる編み方および編み物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の本発明は、かぎ針(500)で二本の糸(101、102)を編む編み方であって、
【0010】
(1)前記二本の糸(101、102)を束ね、一端(110)と他端(120)との間にループ(130)を作り、結び目(140)ができるように、前記ループ(130)に前記かぎ針(500)を通し前記一端(110)の側で前記二本の糸(101、102)に前記かぎ針(500)のかぎ針先端(511)を引掛けて引き抜く準備ステップと、
【0011】
(2a)前記一端(110)の側で上下に前記二本の糸(101、102)を分け、上側の前記糸(101)の手前側を通過させた前記かぎ針先端(511)で手前側から奥側へ向かって下側の前記糸(102)をすくい、さらに、前記かぎ針先端(511)で奥側から手前側へ向かって上側の前記糸(101)をすくいながら引掛けて引き抜く第一種編みステップと、または
【0012】
(2b)前記一端(110)の側で上下に前記二本の糸(101、102)を分け、前記かぎ針先端(511)で奥側から手前側へ向かって上側の前記糸(101)をすくい、さらに、上側の前記糸(101)の手前側を通過させた前記かぎ針先端(511)で手前側から奥側へ向かって下側の前記糸(102)をすくいながら引掛けて引き抜く第二種編みステップと、
【0013】
(3)前記第一種編みステップの繰り返し、もしくは前記第二種編みステップの繰り返し、または前記第一種編みステップおよび前記第二種編みステップの所定の組み合わせで前記二本の糸(101、102)を編み上げる編み上げステップと、
を備えたことを特徴とする編み方である。
【0014】
第2の本発明は、第1の本発明の編み方により作成されたことを特徴とする編み物である。
【発明の効果】
【0015】
本発明により、プレゼントを可愛らしいラッピングで彩りたいといったニーズに応えることが可能な編み方および編み物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】(a)本発明における実施の形態の編み方の模式的な説明図(その一)、(b)本発明における実施の形態の編み方の模式的な説明図(その二)、(c)本発明における実施の形態の編み方の模式的な説明図(その三)
図2】本発明における実施の形態の編み方の模式的な斜視図(その一)
図3】本発明における実施の形態の編み方の模式的な斜視図(その二)
図4】本発明における実施の形態の編み方の模式的な斜視図(その三)
図5】本発明における実施の形態の編み方の模式的な斜視図(その四)
図6】本発明における実施の形態の編み方の模式的な斜視図(その五)
図7】本発明における実施の形態の編み方の模式的な斜視図(その六)
図8】本発明における実施の形態の編み方の模式的な斜視図(その七)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
【0018】
本実施の形態の編み方は、かぎ針500で二本の糸101および102を編む編み方であって、(1)準備ステップと、(2a)第一種編みステップと、または(2b)第二種編みステップと、(3)編み上げステップと、を有する。
【0019】
本実施の形態の編み方について説明しながら、本実施の形態の編み方により作成された編み物についても説明する。
【0020】
(準備ステップ)
はじめに、図1から3を主として参照しながら、本実施の形態の編み方の準備ステップについて具体的に説明する。
【0021】
ここに、図1(a)から1(c)は本発明における実施の形態の編み方の模式的な説明図(その一から三)であり、図2および3は本発明における実施の形態の編み方の模式的な斜視図(その一および二)である。
【0022】
二本の糸101および102を束ね、一端110と他端120との間にループ130を作り、結び目140ができるように、ループ130にかぎ針500を通し一端110の側で二本の糸101および102にかぎ針500のかぎ針先端511を引掛けて引き抜く。
【0023】
上側の糸101は、下側の糸102と比べて握り部520から遠い奥側で棒針部510の根本に掛かっている奥側の糸であり、たとえば、白色の糸である。
【0024】
下側の糸102は、上側の糸101と比べて握り部520へ近い手前側で棒針部510の根本に掛かっている手前側の糸であり、たとえば、赤色の糸である。
【0025】
二本の糸101および102の色が同じである場合、編み手は、二本の糸101および102の内、かぎ針先端511に残っている糸が手前側の糸であるのか奥側の糸であるのかを覚えておかなければならない。
【0026】
準備ステップについてより具体的に説明すると、つぎの通りである。
【0027】
図1(a)および2に示されているように、二本の糸101および102を束ね、一端110と他端120との間にループ130を作り、結び目140ができるように、ループ130にかぎ針500を通す。
【0028】
注意としては、図2に示されている状態において、すでにループ130にかぎ針500を通し終わっている。
【0029】
図1(b)に示されているように、結び目140ができるように、ループ130にかぎ針500を通し一端110の側で二本の糸101および102にかぎ針500のかぎ針先端511を引掛ける。
【0030】
図1(c)および3に示されているように、一端110の側で二本の糸101および102にかぎ針500のかぎ針先端511を引掛けて引き抜く。
【0031】
注意としては、図3に示されている状態において、すでにかぎ針先端511を引き抜き終わっている。
【0032】
かぎ針500は一緒に結ばれた二本の糸101および102に通し入れられ、二本の糸101および102は一端110の側でかぎ針500を握っている右手Rと異なる左手Lにより上下に分けられる(図4参照)。
【0033】
このような手順は、いわゆる編みはじめの手順として利用することができる。
【0034】
(第一種編みステップ)
つぎに、図4から7を主として参照しながら、本実施の形態の編み方の第一種編みステップについて具体的に説明する。
【0035】
ここに、図4から7は、本発明における実施の形態の編み方の模式的な斜視図(その三から六)である。
【0036】
一端110の側で上下に二本の糸101および102を分け、上側の糸101の手前側を通過させたかぎ針先端511で手前側から奥側へ向かって下側の糸102をすくい、さらに、かぎ針先端511で奥側から手前側へ向かって上側の糸101をすくいながら引掛けて引き抜く。
【0037】
二本の糸101および102は、上下に分けられてもよいし、前後に分けられてもよいし、左右に分けられてもよい。何れにせよ、このような二本の糸101および102の位置関係は第一種編みステップにおける手順の進行および編み手の手勝手などに応じて変化することがあるので、位置関係についてのさまざまな変形例が考えられる。
【0038】
第一種編みステップについてより具体的に説明すると、つぎの通りである。
【0039】
図4に示されているように、一端110の側で上下に二本の糸101および102を分け、上側の糸101の手前側を通過させたかぎ針先端511で手前側から奥側へ向かって下側の糸102をすくう。
【0040】
注意としては、図4に示されている状態において、今から下側の糸102をすくおうとしている。
【0041】
より具体的には、矢印A1の向きに上側の糸101の手前側を通過させたかぎ針先端511で矢印A2の向きに手前側から奥側へ向かって下側の糸102をすくう。
【0042】
したがって、結び目140から出てきた下側の糸102は、手前側から奥側へ向かって棒針部510に巻付く。このように手前側の糸を手前側からすくう原則は、本実施の形態において首尾一貫した原則である。
【0043】
図5に示されているように、上側の糸101の手前側を通過させたかぎ針先端511で手前側から奥側へ向かって下側の糸102をすくい、さらに、かぎ針先端511で奥側から手前側へ向かって上側の糸101をすくう。
【0044】
注意としては、図5に示されている状態において、今から上側の糸101をすくおうとしている。
【0045】
より具体的には、矢印A3の向きにかぎ針先端511で奥側から手前側へ向かって上側の糸101をすくう。同時に、二本の糸101および102を一端110の側で上下に分ける左手Lは、矢印A3の向きであるかぎ針先端511の動き向きと実質的に同じ動き向きを与える矢印B1の向きに動かされる。
【0046】
したがって、結び目140から出てきた上側の糸101は、奥側から手前側へ向かって棒針部510に巻付く。このように奥側の糸を奥側からすくう原則は、本実施の形態において首尾一貫した原則である。
【0047】
図6に示されているように、さらに、かぎ針先端511で奥側から手前側へ向かって上側の糸101をすくいながら引掛ける。
【0048】
注意としては、図6に示されている状態において、今から上側の糸101を引掛けようとしている。
【0049】
より具体的には、かぎ針先端511で奥側から手前側へ向かって上側の糸101をすくいながら矢印A4の向きに引掛ける。
【0050】
図7に示されているように、かぎ針先端511で奥側から手前側へ向かって上側の糸101をすくいながら引掛けて引き抜く。
【0051】
注意としては、図7に示されている状態において、すでに上側の糸101を引き抜き終わっている。
【0052】
編み手は、二本の糸101および102の内、引き抜かれる上側の糸101と異なる下側の糸102をはじめにすくい、引き抜かれる上側の糸101をつぎにすくい、はじめにすくわれた下側の糸102、ならびに棒針部510に最初から掛かっている二本の糸101および102を通すように、かぎ針先端511で上側の糸101を引き抜く。
【0053】
もちろん、上側の糸101が引き抜かれると、棒針部510には上側の糸101が残って掛かる。
【0054】
このような手法は、いわゆる一つ目の編み目を編むための手法として利用することができる。
【0055】
手前側の糸をはじめにすくい奥側の糸を引き抜くかくの如き手法は奥側の糸をはじめにすくい手前側の糸を引き抜く後述される手法と類似しているが、最後の糸の引き抜きがしばしば容易である。
【0056】
(第二種編みステップ)
つぎに、図8を主として参照しながら、本実施の形態の編み方の第二種編みステップについて具体的に説明する。
【0057】
ここに、図8は、本発明における実施の形態の編み方の模式的な斜視図(その七)である。
【0058】
一端110の側で上下に二本の糸101および102を分け、かぎ針先端511で奥側から手前側へ向かって上側の糸101をすくい、さらに、上側の糸101の手前側を通過させたかぎ針先端511で手前側から奥側へ向かって下側の糸102をすくいながら引掛けて引き抜く。
【0059】
二本の糸101および102は、上下に分けられてもよいし、前後に分けられてもよいし、左右に分けられてもよい。何れにせよ、このような二本の糸101および102の位置関係は第二種編みステップにおける手順の進行および編み手の手勝手などに応じて変化することがあるので、位置関係についてのさまざまな変形例が考えられる。
【0060】
第二種編みステップについてより具体的に説明すると、つぎの通りである。
【0061】
図8に示されているように、かぎ針先端511で奥側から手前側へ向かって上側の糸101をすくい、さらに、上側の糸101の手前側を通過させたかぎ針先端511で手前側から奥側へ向かって下側の糸102をすくいながら引掛けて引き抜く。
【0062】
注意としては、図8に示されている状態において、すでに上側の糸101をすくい終わっている。
【0063】
より具体的には、矢印A5の向きにかぎ針先端511で奥側から手前側へ向かって上側の糸101をすくう。
【0064】
したがって、結び目140から出てきた上側の糸101は奥側から手前側へ向かって棒針部510に巻付き、結び目140から出てきた下側の糸102は手前側から奥側へ向かって棒針部510に巻付く。
【0065】
編み手は、二本の糸101および102の内、引き抜かれる下側の糸102と異なる上側の糸101をはじめにすくい、引き抜かれる下側の糸102をつぎにすくい、はじめにすくわれた上側の糸101、および棒針部510に残って掛かっている上側の糸101を通すように、かぎ針先端511で下側の糸102を引き抜く。
【0066】
もちろん、下側の糸102が引き抜かれると、棒針部510には下側の糸102が残って掛かる。
【0067】
このような手法は、いわゆる二つ目以降の編み目を編むための手法として利用することができる。
【0068】
奥側の糸をはじめにすくい手前側の糸を引き抜くかくの如き手法は手前側の糸をはじめにすくい奥側の糸を引き抜く前述された手法と類似しているが、最後の糸の引き抜きがしばしばやや困難である。
【0069】
(編み上げステップ)
つぎに、本実施の形態の編み方の編み上げステップについて具体的に説明する。
【0070】
第一種編みステップの繰り返し、もしくは第二種編みステップの繰り返し、または第一種編みステップおよび第二種編みステップの所定の組み合わせで二本の糸101および102を編み上げる。
【0071】
編み上げステップについてより具体的に説明すると、つぎの通りである。
【0072】
二本の糸101および102の色が異なる典型的な場合、編み手は、第一種編みステップおよび第二種編みステップの交互の繰り返しで、二色の配列を交互に変更することができる。
【0073】
しかしながら、二色の配列が交互に変更される必要は全くない。
【0074】
色を変更したい場合には、棒針部510に残って掛かっている糸の色と同じ色の糸をはじめにすくう。そして、棒針部510に残って掛かっている糸の色と異なる色の糸をつぎにすくい、はじめにすくわれた糸101、および棒針部510に残って掛かっている糸を通すように、棒針部510に残って掛かっている糸の色と異なる色のつぎにすくわれた糸を引き抜く。
【0075】
色を変更したくない場合には、棒針部510に残って掛かっている糸の色と異なる色の糸をはじめにすくう。そして、棒針部510に残って掛かっている糸の色と同じ色の糸をつぎにすくい、はじめにすくわれた糸101、および棒針部510に残って掛かっている糸を通すように、棒針部510に残って掛かっている糸の色と同じ色のつぎにすくわれた糸を引き抜く。
【0076】
したがって、たとえば、二本の糸101および102は、白色、白色、赤色、白色、白色、赤色、…の順番で二色の配列を変更する、第一種編みステップ、第一種編みステップ、第二種編みステップ、第一種編みステップ、第一種編みステップ、第二種編みステップ、…の組み合わせで編み上げられてもよい。
【0077】
編み上げステップは、編み物の長さが所望の長さになるまで継続される。
【0078】
もちろん、編み上げステップが終了されるとき、上側の糸101のみが引掛けて引き抜かれてもよいし、下側の糸102のみが引掛けて引き抜かれてもよいし、上側の糸101および下側の糸102が両方とも引掛けて引き抜かれてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明における編み方および編み物は、プレゼントを可愛らしいラッピングで彩りたいといったニーズに応えることができ、かぎ針で二本の糸を編む編み方および編み物に利用する目的に有用である。
【符号の説明】
【0080】
101、102 糸
110 一端
120 他端
130 ループ
140 結び目
500 かぎ針
510 棒針部
511 かぎ針先端
520 握り部
L 左手
R 右手
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8