(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0025】
鋭意検討の結果、本発明者らは、O/Wエマルション組成物から水溶性アルコールを除去すると、ケラチン物質を通る活性成分の浸透性を驚くほど改善させることができ、そのため、その生物学的利用能を改善させることを見出した。
【0026】
そのため、本発明による組成物、好ましくは、ケラチン物質のための、好ましくは皮膚のための化粧用組成物は、水性相中に分散された油相を有するO/Wエマルションの形態にあり、前記組成物は、
(a)少なくとも1種の油と、
(b)少なくとも1種の活性成分と、
(c)水と、
(d)少なくとも1種の、非イオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤から選択される界面活性剤と
を含み、
油相の油滴の直径は100nm未満であり、水性相は水溶性アルコールを実質的に含まない。
【0027】
水性相は、好ましくは、水性相の総量に対して5質量%未満、より好ましくは1質量%未満の水溶性アルコールを含み、更により好ましくは、水性相は、水溶性アルコールを含まない。
【0028】
本発明による組成物は、ケラチン物質を通る油相中の活性成分の改善された浸透性を呈することができる。
【0029】
以下では、本発明による組成物を詳細に説明する。
【0030】
[組成物]
本発明による組成物は、水性相中に分散された油相を有するO/Wエマルションの形態にある。該組成物は、(a)少なくとも1種の油と、(b)少なくとも1種の活性成分と、(c)水と、(d)少なくとも1種の、非イオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤から選択される界面活性剤とを含む。
【0031】
本発明による組成物が、化粧用組成物、詳細には皮膚等のケラチン物質のための化粧用組成物、即ちスキンケア化粧用組成物であることが好ましい。
【0032】
本発明による組成物は、ケラチン物質、好ましくは皮膚を通る活性成分の改善された浸透性を呈することができる。更に、本発明による組成物は、透明又は半透明の外観を有することができ、これは、皮膚等のケラチン物質のための局所用化粧用組成物で使用するのに好ましい。
【0033】
油相
本発明によるO/Wエマルションの油相は、少なくとも1種の(a)油を含む。油相は、好ましくは、ナノサイズの液滴の形態である。油相、即ち液滴の直径は、100nm未満、好ましくは60nm未満、特定すると30nm未満である。一般に、油相の直径は、好ましくは1nm超、より好ましくは2nm超、更により好ましくは5nm超である。油滴の粒径は、例えば、粒径アナライザ(Vasco、Cordouan Technologies社)によって測定することができる。油相の直径は、数平均直径を意味する。ナノサイズの油相は、油相中の活性成分をケラチン物質へ均質に濃厚に塗布できるので有利になり得ると共に、活性成分の生物学的利用能を改善し得る。
【0034】
(油)
本発明による組成物は、(a)少なくとも1種の油を含む。2種以上の(a)油を組み合わせて使用してもよい。そのため、単一のタイプの油、又は異なるタイプの油の組合せを使用することができる。
【0035】
本明細書では、「油」という表現は、大気圧(760mmHg)下の室温(25℃)で、液体又はペースト(非固体)の形態の脂肪化合物又は脂肪物質を意味する。これらの油は、揮発性であっても不揮発性であってもよく、好ましくは不揮発性である。
【0036】
(a)油は、炭化水素油、シリコーン油等の非極性油;植物油若しくは動物油、及びエステル油若しくはエーテル油等の極性油;又はこれらの混合物とすることができる。
【0037】
(a)油が、植物又は動物由来の油、合成油、シリコーン油及び炭化水素油、並びにこれらの混合物からなる群から選択されることが好ましい。
【0038】
植物油の例として挙げることができるのは、例えば、亜麻仁油、ツバキ油、マカダミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、紅花油、ホホバ油、ヒマワリ油、アーモンド油、菜種油、ゴマ油、大豆油、ピーナッツ油、及びこれらの混合物である。
【0039】
動物油の例として挙げることができるのは、例えば、スクアレン及びスクアランである。
【0040】
合成油の例として挙げることができるのは、アルカン油、例えばイソデカン及びイソヘキサデカン、エステル油、エーテル油、並びに人工トリグリセリドである。
【0041】
エステル油は、好ましくは、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、C
1〜C
26脂肪族一酸又はポリ酸の液体エステル、及び飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、C
1〜C
26脂肪族モノアルコール又はポリアルコールの液体エステルであり、これらのエステルの炭素原子の総数は10以上である。
【0042】
好ましくは、モノアルコールのエステルでは、本発明のエステルが由来するアルコール及び酸のうちの少なくとも1種は、分枝状である。
【0043】
一酸及びモノアルコールのモノエステルの中で挙げることができるのは、パルミチン酸エチル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、カルボン酸ジカプリリル、ミリスチン酸アルキル、例えばミリスチン酸イソプロピル又はミリスチン酸エチル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、ネオペンタン酸イソデシル及びネオペンタン酸イソステアリルである。
【0044】
C
4〜C
22のジカルボン酸又はトリカルボン酸と、C
1〜C
22アルコールとのエステル、及びモノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、非糖C
4〜C
26ジヒドロキシ、トリヒドロキシ、テトラヒドロキシ又はペンタヒドロキシアルコールとのエステルもまた、使用することができる。
【0045】
特に挙げることができるのは、セバシン酸ジエチル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ビス(2-エチルヘキシル)、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソステアリル、トリ乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコールである。
【0046】
エステル油として、C
6〜C
30、好ましくはC
12〜C
22脂肪酸の糖エステル及びジエステルを使用することができる。用語「糖」が、幾つかのアルコール官能基を含んで、アルデヒド官能基又はケトン官能基を含み又は含まず、少なくとも4個の炭素原子を含む、酸素を保持する炭化水素系化合物を意味することが想起される。これらの糖は、単糖、オリゴ糖又は多糖とすることができる。
【0047】
挙げることができる好適な糖の例としては、スクロース(又はショ糖)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロース及びラクトース、並びにこれらの誘導体、特にアルキル誘導体、例えばメチル誘導体、例としてはメチルグルコースがある。
【0048】
脂肪酸の糖エステルは、先に記載した糖と、直鎖状又は分岐状で飽和又は不飽和のC
6〜C
30好ましくはC
12〜C
22脂肪酸とのエステル又はエステル混合物を含む群から、特に選択することができる。それらが不飽和である場合、これらの化合物は、1〜3個の共役又は非共役の炭素-炭素二重結合を有することができる。
【0049】
この変形形態によるエステルはまた、モノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステル及びポリエステル、並びにこれらの混合物からも選択することができる。
【0050】
これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ油脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステル及びアラキドン酸エステル、又はこれらの混合物、例えば、特に、オレオパルミチン酸エステルとオレオステアリン酸エステルとパルミトステアリン酸エステルとの混合エステル、並びにテトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルでもよい。
【0051】
より詳細には、使用されるのは、モノエステル及びジエステル、特にスクロース、グルコース又はメチルグルコースのモノオレイン酸エステル又はジオレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレオパルミチン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル及びオレオステアリン酸エステルである。
【0052】
挙げることができる例は、Amerchol社によって名称Glucate(登録商標)DOで販売されている製品であり、これは、ジオレイン酸メチルグルコースである。
【0053】
好ましいエステル油の例として挙げることができるのは、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル、ヘキサン酸2-エチルヘキシル、ラウリン酸エチル、オクタン酸セチル、オクタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸イソデシル、プロピオン酸ミリスチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル、オクタン酸2-エチルヘキシル、カプリル酸/カプリン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸エチルヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、ラウリン酸ヘキシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸イソデシル、トリ(2-エチルヘキサン酸)グリセリル、テトラ(2-エチルヘキサン酸)ペンタエリスリチル、コハク酸2-エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、及びこれらの混合物である。
【0054】
人工トリグリセリドの例として挙げることができるのは、例えば、カプリルカプリル酸トリグリセリド、トリミリスチン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリリノレン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリ(カプリン酸/カプリル酸)グリセリル、及びトリ(カプリン酸/カプリル酸/リノレン酸)グリセリルである。
【0055】
シリコーン油の例として挙げることができるのは、例えば、直鎖状のオルガノポリシロキサン、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルヒドロゲンポリシロキサン等;環状のオルガノポリシロキサン、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等;及びこれらの混合物である。
【0056】
好ましくは、本発明の油相は、シリコーン油を一切含まない。換言すれば、本発明の(a)油は、非シリコーン油から選択することができる。
【0057】
炭化水素油は、以下から選ぶことができる:
- 直鎖状又は分枝状の、任意選択で環状の、C
6〜C
16低級アルカン。挙げることができる例としては、ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン及びイソパラフィン、例としてはイソヘキサデカン、イソドデカン及びイソデカン、並びに
- 16個超の炭素原子を含む直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えば流動パラフィン、流動ワセリン、ポリデセン及び水添ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)、並びにスクアラン。
【0058】
炭化水素油の好ましい例として挙げることができるのは、例えば、直鎖状又は分枝状の炭化水素、例えばイソヘキサデカン、イソドデカン、スクアラン、鉱油(例えば流動パラフィン)、パラフィン、ワセリン又はペトロラタム、ナフタレン等;水添ポリイソブテン、イソエイコサン、及びデセン/ブテンコポリマー;並びにこれらの混合物である。
【0059】
(a)油が、室温で液状の非極性炭化水素油から選ばれることが好ましいことがある。
【0060】
(a)油が、分子量が600g/mol未満である極性油から選ばれることもまた、好ましいことがある。
【0061】
好ましくは、(a)油は、600g/mol未満、より好ましくは500g/mol未満、特定すると400g/mol未満等の低分子量を有し、1つ又は複数の短鎖炭化水素を有するエステル油又はエーテル油(C
1〜C
18、例えばミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、炭酸ジカプリリル、パルミチン酸エチルヘキシル、ジカプリリルエーテル、及びラウロイルサルコシン酸イソプロピル、カプリルカプリル酸トリグリセリド等の人工トリグリセリド)、1つ又は複数の短鎖アルキルを有する炭化水素油(C
1〜C
18、例えばイソドデカン、イソヘキサデカン及びスクアラン)、並びにオクチルドデカノール等の短鎖アルコールのタイプの油の中から選ばれる。
【0062】
(a)油が、炭化水素油、C
4〜C
22ジカルボン酸又はトリカルボン酸とC
1〜C
22アルコールとのエステル、及びC
4〜C
22モノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と非糖のC
4〜C
26ジヒドロキシ、C
4〜C
15トリヒドロキシ、テトラヒドロキシ又はペンタヒドロキシアルコールとのエステル、並びにこれらの混合物からなる群から選択されることもまた、好ましい。
【0063】
好ましくは、(a)油は、分子量が600g/mol未満であるエステル油、例えばミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル及びラウロイルサルコシン酸イソプロピル、カプリルカプリル酸トリグリセリド等の人工トリグリセリド;炭化水素油;及びパラフィン油等の鉱油、並びにこれらの混合物からなる群から選択される。
【0064】
本発明による組成物中の(a)油の量は限定されないが、組成物の総質量に対して0.01〜20質量%、好ましくは0.1〜15質量%、より好ましくは0.5〜10質量%、特定すると1〜5質量%の範囲とすることができる。
【0065】
(活性成分)
本発明による組成物は、油相中に(b)少なくとも1種の活性成分を含む。したがって、活性成分は、好ましくは油溶性であり、水溶性が比較的劣る。2種以上の(b)活性成分を、組み合わせて使用してもよい。そのため、単一のタイプの活性成分、又は異なるタイプの活性成分の組合せを使用することができる。
【0066】
用語「活性成分」は、本明細書では、皮膚等のケラチン物質に対して化粧上又は皮膚科上の任意の効果を及ぼす有機化合物を意味する。詳細には、活性成分は、好ましくは、それらがケラチン物質に浸透した後、皮膚等のケラチン物質に対して化粧上又は皮膚科上の効果を示す。好ましくは、活性成分は、皮膚美白成分、抗老化成分又は抗酸化成分であり、より好ましくは、活性成分は、皮膚美白成分又は抗老化成分である。
【0067】
皮膚美白成分として挙げることができるのは、例えば、L-アスコルビン酸及びそれらの誘導体、アルコキシサリチル酸、ヒドロキノングリコシド及びそれらの誘導体、トラネキサム酸及びそれらの誘導体、レゾルシノール誘導体、コウジ酸及びそれらの誘導体、シンナムアルデヒド又はその誘導体、並びにエラグ酸である。
【0068】
本発明において使用されるL-アスコルビン酸及びその誘導体としては、モノステアリン酸L-アスコルビン酸、モノパルミチン酸L-アスコルビン酸、モノオレイン酸L-アスコルビン酸、ジステアリン酸L-アスコルビン酸、ジパルミチン酸L-アスコルビン酸及びジオレイン酸L-アスコルビン酸を含むL-アスコルビン酸アルキルエステル、リン酸L-アスコルビン酸マグネシウム塩及びL-アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム塩を含むリン酸L-アスコルビン酸及びその塩、硫酸L-アスコルビン酸及びその塩、並びにL-アスコルビン酸2-グルコシド及びそのアシル誘導体が挙げられるがこれらに限定されない。
【0069】
本発明において使用されるアルコキシサリチル酸としては、そこでC-3位、C-4位又はC-5位にある任意の水素原子がアルコキシル基によって置換されているサリチル酸が挙げられるがこれらに限定されない。
【0070】
本発明において使用されるヒドロキノングリコシド及びその誘導体としては、6-炭素の糖のグリコシド、例えばヒドロキノン-α-D-グルコシド、ヒドロキノン-β-D-グルコシド、ヒドロキノン-α-L-グルコシド及びヒドロキノン-β-L-グルコシド、5-炭素の糖のグリコシド、例えばヒドロキノン-α-L-リボシド、ヒドロキノン-β-L-リボシド、ヒドロキノン-α-D-アラビノシド及びヒドロキノン-β-D-アラビノシド、アミノ糖のグリコシド、例えばヒドロキノン-α-D-グルコサミニド、ヒドロキノン-β-D-グルコサミニド、ヒドロキノン-α-L-グルコサミニド及びヒドロキノン-β-L-グルコサミニド、並びにウロン酸のグリコシド、例えばヒドロキノン-α-D-グルクロニド、ヒドロキノン-β-D-グルクロニド、ヒドロキノン-α-L-グルクロニド、及びヒドロキノン-β-L-グルクロニド、並びにこれらのエステル誘導体又はエーテル誘導体が挙げられるがこれらに限定されない。
【0071】
本発明において使用されるトラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸のダイマー、トラネキサム酸とヒドロキノンとのエステル、トラネキサム酸とゲンチジン酸とのエステル、トラネキサム酸のアミドが挙げられるがこれらに限定されない。
【0072】
本発明において使用されるレゾルシノール誘導体としては、式(I)で表される化合物、又はそれらの塩、溶媒和物、光学異性体、若しくはそれらのラセミ体が挙げられる
【0074】
[式中、
R
1は、独立に、-A-B(式中、Aは、単結合、C
1〜C
6アルキレン基、C
6〜12アリーレン基、又はC
1〜6アルキレン-C
6〜12アリーレン基を表し、Bは、ハロゲン原子、-OH、-COH、-COOH、-CONH
2、-NH
2、C
1〜C
6アルキル基、C
1〜6アルコキシ基、C
1〜6アシル基、炭素環基、好ましくはアリール基、又は複素環基、好ましくは非芳香族の複素環基を表し、これらのそれぞれは、ヒドロキシル基、カルボキシル基、C
1〜6アルキル基、C
1〜6アルキレン-OH、アミノ基、-CONH
2、-CONH-C
1〜6アルキル基及びC
1〜6アルコキシ基からなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換されてもよい)を示し;
xは、1〜4の、好ましくは1〜3の、より好ましくは1又は2の、更により好ましくは1の整数であり;
且つ
R
2及びR
3は、それぞれ独立に、水素原子、C
1〜6アルキル基又はC
1〜6アシル基を示す]。
【0075】
C
1〜C
6アルキレン基は、直鎖状又は分枝状の二価基であってもよい。
【0076】
C
1〜6アルキレン-C
6〜12アリーレン基はまた、直鎖状又は分枝状の二価基でもあってもよい。C
1〜6アルキレン部分又はC
6〜12アリーレン部分のいずれかは、式(I)に示されるジヒドロキシベンゼン環に結合してもよい。
【0077】
「B」であるアリール基は、フェニル基、トリル基及びキシリル基、又はナフチル基等のC
6〜12アリール基であってもよい。
【0078】
「B」である複素環基中のヘテロ原子は、酸素原子、硫黄原子及び窒素原子であってもよい。1個のヘテロ原子又は複数のヘテロ原子が、複素環基中に包含されてもよい。複素環基の例として挙げることができるのは、フラニル基、ピロール基、オキサゾール基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピラニル基、ピリジニル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、インドリル基、イソインドリル基、ベンゾフラニル基、キノリニル基、イソキノリニル基及びインダゾリル基である。
【0079】
非芳香族の複素環基の例として挙げることができるのは、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基及びテトラヒドロピラニル基である。
【0080】
式(I)による化合物の例として挙げることができるのは、以下である:2-メチルレゾルシノール、5-メチルレゾルシノール、4-メチルレゾルシノール、2,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド、4-エチルレゾルシノール、2,5-ジメチルレゾルシノール、4,5-ジメチルレゾルシノール、2,4-ジメチル-1,3-ベンゼンジオール、3,5-ジヒドロキシベンジルアミン、5-メトキシレゾルシノール、3,5-ジヒドロキシベンジルアルコール、2-メトキシレゾルシノール、4-メトキシレゾルシノール、3,5-ジヒドロキシトルエン一水和物、4-クロロレゾルシノール、2-クロロレゾルシノール、2',4'-ジヒドロキシアセトフェノン、3',5'-ジヒドロキシアセトフェノン、2,6-ジヒドロキシ-4-メチルベンズアルデヒド、4-プロピルレゾルシノール、2,4-ジヒドロキシ-1,3,5-トリメチルベンゼン、3,5-ジヒドロキシベンズアミド、2,6-ジヒドロキシベンズアミド、2,4-ジヒドロキシベンズアミド、2,4-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、2,6-ジヒドロキシ-4-メチルベンジルアルコール、3,5-ジヒドロキシアニソール水和物、4-アミノレゾルシノール塩酸塩、2-アミノレゾルシノール塩酸塩、5-アミノベンゼン-1,3-ジオール塩酸塩、2',4'-ジヒドロキシプロピオフェノン、2',4'-ジヒドロキシ-3'-メチルアセトフェノン、(2,4-ジヒドロキシフェニル)アセトン、(3,5-ジヒドロキシフェニル)アセトン、2,6-ジヒドロキシ-4'-メチルアセトフェノン、4-n-ブチルレゾルシノール、2,4-ジエチル-1,3-ベンゼンジオール、3,5-ジヒドロキシ-4-メチル安息香酸、2,6-ジヒドロキシ-4-メチル安息香酸、2,4-ジヒドロキシ-6-メチル安息香酸、3,5-ジヒドロキシフェニル酢酸、2-エチル-5-メトキシベンゼン-1,3-ジオール、4-アミノ-3,5-ジヒドロキシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシアセトフェノン一水和物、3,5-ジヒドロキシベンジルアミン塩酸塩、4,6-ジクロロレゾルシノール、2',4'-ジヒドロキシ-3'-メチルプロピオフェノン、1-(3-エチル-2,6-ジヒドロキシフェニル)エタン-1-オン、2',6'-ジヒドロキシ-4'-メトキシアセトフェノン、1-(2,6-ジヒドロキシ-3-メトキシフェニル)エタン-1-オン、3(2,4-ジヒドロキシフェニル)プロピオン酸及び2,4-ジヒドロキシ-3,6-ジメチル安息香酸。
【0081】
一実施形態では、レゾルシノール誘導体は、式(Ia)で表される化合物、又はそれらの塩、溶媒和物、光学異性体、若しくはそれらのラセミ体とすることができる
【0083】
(式中、
R
1、R
2及びR
3は、上と同じ意味を有する)。
【0084】
上の式(Ia)中、
R
1が、-A-B(式中、Aは、単結合、又はC
1〜6アルキレン基を表し、Bは、フェニル基又はテトラヒドロピラニル基を表す)を示し;且つ
R
2及びR
3のそれぞれが水素原子を示すことが、好ましい。
【0085】
レゾルシノール誘導体が、フェニルエチルレゾルシノール及び4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼン-1,3-ジオールであることが、更により好ましい。
【0086】
一実施形態では、レゾルシノール誘導体は、式(II)で表される化合物、又はそれらの塩、溶媒和物、光学異性体、若しくはそれらのラセミ体とすることができる
【0088】
[式中、
R
2及びR
3は、それぞれ独立に、水素原子又はアセチル基を示し;
Aは、以下から選択される基を示し
a)-H;
b)C
3〜C
8環状又はC
3〜C
20分枝状又はC
2〜C
20不飽和直鎖状若しくはC
1〜C
20飽和直鎖状のアルキル基であって、N、O及び-CO-から選択される1つ若しくは複数のヘテロ原子若しくは部分、又はそれらの組合せ、例えば-NHCO-、-NHCONH-によって任意選択で割り込まれており、並びに/或いは以下から選択される1つ又は複数の同一又は異なる基で任意選択で置換されているアルキル基、
i)-OR
5
ii)-SR
5
iii)-NR
6R
7
iv)-CONHR
6
v)-CONR
6R
7
vi)-COOR
6
vii)-NHCONHR
6
viii)-C(O)C
1〜C
4アルキル
ix)O、N及びSから選択される1個又は複数のヘテロ原子を任意選択で含有し、且つ1つ若しくは複数のヒドロキシル及び/又は1つ若しくは複数のC
1〜C
8アルコキシ基で任意選択で置換されているC
5〜C
12(ヘテロ)アリール基;
x)5〜8員を有し、O、N及びSから選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む飽和又は不飽和の非芳香族複素環であって、1つ若しくは複数のヒドロキシル及び/又は1つ若しくは複数のC
1〜C
8アルコキシ基若しくはC
1〜C
4アルキル基で任意選択で置換されており、前記員のうちの1つがカルボニル基であることが可能である複素環;
c)O、N及びSから選択される1個又は複数のヘテロ原子を任意選択で含有し、1つ若しくは複数のヒドロキシル及び/又はC
1〜C
8アルコキシ基若しくはC
1〜C
8アルキル基から選択される1つ若しくは複数の基で任意選択で置換されているC
5〜C
12(ヘテロ)アリール基;
d)-NR
8R
9;
e)-OR
4;
f)-C(O)NHR
4;
g)C(O)C
1〜C
10アルキル、
R
8及びR
9が、同一であり又は異なり、以下から選択される基を示し
a)-H
b)C
3〜C
8環状又はC
3〜C
10分枝状又はC
2〜C
10不飽和若しくはC
1〜C
10直鎖状飽和アルキル基であって、N、O及び-CO-から選択される1つ若しくは複数のヘテロ原子若しくは部分又はそれらの組合せ、例えば-NHCO-、-NHCONH-により任意選択で割り込まれており、並びに/或いは-OR
5から選択される1つ又は複数の同一又は異なる基で任意選択で置換されているアルキル基;
c)O、N及びSから選択される1個又は複数のヘテロ原子を任意選択で含有し、1つ若しくは複数のヒドロキシル及び/又は1つ若しくは複数のC
1〜C
8アルコキシ基で任意選択で置換されているC
5〜C
12(ヘテロ)アリール基;
R
8及びR
9が、それらを担持している窒素と共に、複素環を形成することが可能であり、この複素環は、5〜8員を有し、N、O及び-CO-から選択される1つ若しくは複数のヘテロ原子若しくは部分を含有してもよく、及び/又はヒドロキシル若しくはC
1〜C
4アルコキシから選択される1つ若しくは複数の基を任意選択で含有するC
1〜C
10炭化水素鎖で任意選択で置換されており;
R
4は、以下から選択される基を示し
a)-H
b)C
3〜C
8環状の又はC
3〜C
10分枝状の又はC
1〜C
10直鎖状の飽和のアルキル基であって、以下から選択される1つ又は複数の同一の又は異なる基で任意選択で置換されているアルキル基
i)-COOR
6
ii)O、N及びSから選択される1個又は複数のヘテロ原子を任意選択で含有し、1つ若しくは複数のヒドロキシル及び/又は1つ若しくは複数のC
1〜C
8アルコキシ基で任意選択で置換されているC
5〜C
12(ヘテロ)アリール基
c)O、N及びSから選択される1個又は複数のヘテロ原子を任意選択で含有し、1つ若しくは複数のヒドロキシル及び/又は1つ若しくは複数のC
1〜C
8アルコキシ基で任意選択で置換されているC
5〜C
12(ヘテロ)アリール基;
R
5は、H、及びC
3〜C
8環状の若しくはC
2〜C
10不飽和の、又はC
3〜C
10分枝状の若しくはC
1〜C
10直鎖状の飽和のアルキル炭化水素基から選択され;
R
6及びR
7は、同一であり又は異なり、H、C
3〜C
8環状の若しくはC
2〜C
10不飽和の、又はC
3〜C
10分枝状の若しくはC
1〜C
10直鎖状の飽和のアルキル炭化水素基;窒素原子を任意選択で含有する(C
1〜C
4)アルキル-C
6(ヘテロ)アリール基、より特定するとベンジル基から選択され;
R
6及びR
7は、それらを担持している窒素と共に、複素環を形成してもよく、この複素環は、5〜8員を有し、N、O及び-CO-から選択される1つ又は複数のヘテロ原子又は部分を含有してもよく、並びに/或いはC
1〜C
10炭化水素鎖で任意選択で置換されており;
h)式(III)の基
【0090】
{式中、
Xは、C
3〜C
8環状の若しくはC
3〜C
10分枝状の若しくはC
1〜C
10直鎖状の飽和の炭化水素鎖、又はC
6〜C
12アリーレン基、例えばフェニレン、又はC
1〜C
4アルキレン-C
6〜C
8シクロアルキレン-C
1〜C
4アルキレン基若しくはC
1〜C
4アルキレン-フェニレン-C
1〜C
4アルキレン基を示し、これは、-OH、-COOR
6(式中、R
6は、H、又はC
3〜C
8環状又はC
2〜C
10不飽和又はC
3〜C
10分枝状又はC
1〜C
20直鎖状飽和のアルキル炭化水素基を示す)から選択される1つ又は複数の同一又は異なる基で任意選択で置換されており;
R
2及びR
3は、上と同じ意味を有する};
且つ
Aが式(III)の基を示すとき、式(II)の化合物中のR
2基及びR
3基の全ては、同一である]。
【0091】
式(I)及び(II)の化合物の塩には、前記化合物の従来型の非毒性塩、例えば酸から又は塩基から形成されるものが挙げられる。
【0092】
式(I)及び(II)の化合物(それが四級化可能な窒素原子を含むとき)の塩としては、以下が挙げられる:
a)化合物(I)又は(II)に、鉱酸、より特定すれば、塩酸、ホウ酸、臭化水素酸、ヒドロン酸、硫酸、硝酸、炭酸、リン酸及びテトラフルオロホウ酸から選択される鉱酸を付加することによって得られる塩、又は
b)化合物(I)又は(II)に、有機酸、より特定すれば、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、フマル酸、乳酸、グリコール酸、クエン酸、グルコン酸、サリチル酸、酒石酸、テレフタル酸、メチルスルホン酸、エチルスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸及びトリフル酸から選択される有機酸を付加することによって得られる塩。
【0093】
更に挙げられるのは、式(I)又は(II)の化合物(それが酸性基を含むとき)に、無機塩基を付加することによって得られる塩であり、例えば、水性の、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化アンモニウム、水酸化マグネシウム、水酸化リチウム、及び例えば炭酸若しくは炭酸水素の、ナトリウム、カリウム若しくはカルシウム;又は有機塩基、例えば第一級、第二級若しくは第三級アルキルアミン、例えばトリエチルアミン若しくはブチルアミンを付加することによって得られる塩である。この第一級、第二級又は第三級アルキルアミンは、1つ又は複数の窒素原子及び/又は酸素原子を含んでもよく、したがって、例えば1つ又は複数のアルコール官能基を含んでもよく;より特定して挙げることができるのは、2-アミノ-2-メチルプロパノール、エタノールアミン、トリエタノールアミン、2-ジメチルアミノプロパノール、2-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)-1,3-プロパンジオール及び3-(ジメチルアミノ)プロピルアミンである。
【0094】
更に挙げられるのは、例えばリジン、アルギニン、グアニジン、グルタミン酸及びアスパラギン酸等のアミノ酸の塩である。
【0095】
式(I)及び(II)の化合物(それが酸性基を含むとき)の塩は、有利には、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩から、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩及びマグネシウム塩、並びにアンモニウム塩から選択することができる。
【0096】
式(I)及び(II)の化合物(それが四級化可能な窒素原子を含むとき)の塩は、有利には、ハロゲン化物から、例えば塩化物及び臭化物から;並びにクエン酸塩、酢酸塩、コハク酸塩、リン酸塩、乳酸塩及び酒石酸塩から選択することができる。
【0097】
本発明において記載される化合物の、許容される溶媒和物は、溶媒の存在の結果として前記化合物の調製中に形成されるもの等の従来型の溶媒和物を含む。例としては、水の存在から、又はエタノール若しくはイソプロパノール等の直鎖状若しくは分枝状のアルコールの存在から得られる溶媒和物が挙げられる。
【0098】
光学異性体は、より特定すると、エナンチオマー及びジアステレオ異性体である。
【0099】
直鎖状又は分枝状の基は、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル及びエイコシルから選択することができる。
【0100】
飽和の直鎖状又は分枝状のアルキル基は、より好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル及びオクチルから選択することができる。
【0101】
C
1〜C
4アルコキシ基は、好ましくは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ及びブトキシから、より好ましくはメトキシから選択することができる。
【0102】
式(II)の化合物は、好ましくは以下の意味を有する:
R
2及びR
3は、それぞれ独立に、水素原子又はアセチル基を示し;
Aは、以下から選択される基を示し、
a)-H;
b)C
3〜C
8環状又はC
3〜C
16分枝状又はC
2〜C
16不飽和若しくはC
1〜C
16直鎖状飽和のアルキル基であって、N、O、-CO-及び-NHC(O)-から選択される1つ又は複数のヘテロ原子又は部分により任意選択で割り込まれており、並びに/或いは以下から選択される1つ又は複数の同一又は異なる基で任意選択で置換されているアルキル基、
i)-OH
ii)C
1〜C
4アルコキシ
iii)-COOR
6
iv)-CONR
6R
7(式中、R
6及びR
7は、同一であり又は異なり、H、又はC
3〜C
8環状の若しくはC
2〜C
8不飽和の、又はC
3〜C
8分枝状の若しくはC
1〜C
8直鎖状の飽和のアルキル基を示す)
v)1つ若しくは複数のヒドロキシル及び/又は1つ若しくは複数のC
1〜C
4アルコキシ基で任意選択で置換されているフェニル基
vi)5〜8員を有し、O、N及びSから選択される1個又は複数のヘテロ原子を含み、環員のうちの1つがカルボニル基であることが可能である、非芳香族の飽和又は不飽和の複素環;
c)OH、C
1〜C
4アルコキシ及びC
1〜C
4アルキルから選択される1つ又は複数の同一の又は異なる基で任意選択で置換されているC
5〜C
12アリール基、例えばフェニル;
d)-NR
8R
9[式中、R
8及びR
9は、同一であり又は異なり、以下を示し、
i)H
ii)C
3〜C
8環状又はC
2〜C
8不飽和又はC
3〜C
8分枝状又はC
1〜C
8直鎖状飽和のアルキル基であって、酸素原子に任意選択で割り込まれており、並びに/或いはヒドロキシル基又はC
1〜C
4アルコキシ基、例えばメトキシで任意選択で置換されているアルキル基;
iii)1つ若しくは複数のヒドロキシル及び/又は1つ若しくは複数のC
1〜C
4アルコキシ基で任意選択で置換されているC
5〜C
12アリール基;
R
8及びR
9は、それらを担持している窒素と共に、5〜8員を有する複素環を形成することが可能であり、前記複素環は、1個又は複数の酸素原子を含有することができ、及び/又はヒドロキシル若しくはC
1〜C
4アルコキシから選択される1つ若しくは複数の基を任意選択で含有するC
1〜C
6炭化水素鎖で任意選択で置換されており;
e)-OR
4;
f)-C(O)NHR
4;
[式中、R
4は、-H、C
3〜C
8分枝状又はC
1〜C
8直鎖状飽和のアルキル基から選択される基を示し、これは、以下から選択される1つ又は複数の同一の又は異なる基で任意選択で置換されている
i)-COOR
6(式中、R
6は、上に定義した通りである)
ii)C
5〜C
12アリール基];
g)式(III)の基
【0104】
(式中、Xは、C
3〜C
8環状若しくはC
3〜C
6分枝状若しくはC
1〜C
6直鎖状飽和の炭化水素鎖、又はC
6〜C
12アリーレン基、例えばフェニレンを示し、これは、OH又はC
1〜C
6アルキル基から選択される1つ又は複数の同一の又は異なる基で任意選択で置換されており、
R
2及びR
3は、上と同じ意味を有する);
且つ
Aが式(III)の基を示すとき、式(II)の化合物中のR
2基及びR
3基の全ては同一である。
【0105】
式(I)の化合物は、より好ましくは以下の意味を有する:
R
2及びR
3は、それぞれ独立に、水素原子又はアセチル基を示し;
Aは、以下から選択される基を示し
a)H
b)C
3〜C
8環状又はC
3〜C
16分枝状又はC
2〜C
16不飽和若しくはC
1〜C
16直鎖状飽和のアルキル基であって、N及びOから選択される1個又は複数のヘテロ原子に任意選択で割り込まれており、並びに/或いは以下から選択される1つ又は複数の同一又は異なる基で任意選択で置換されているアルキル基、
i)-OH
ii)C
1〜C
4アルコキシ
iii)-CONH
2
iv)-COOR
6(式中、R
6は、H、又はC
3〜C
4環状又はC
2〜C
4不飽和又はC
3〜C
4分枝状又はC
1〜C
4直鎖状飽和のアルキル基を示す)
v)1つ若しくは複数のヒドロキシル及び/又は1つ若しくは複数のC
1〜C
4アルコキシ基で任意選択で置換されているフェニル基
vi)5〜8員を有し、1つ又は複数の窒素原子を含み、環員のうちの1つがカルボニル部分であることが可能である、飽和の又は不飽和の、非芳香族の複素環;
c)C
5〜C
12アリール基、例えばフェニル;
d)-NR
8R
9(式中、R
8及びR
9は、同一又は異なり、H、又はC
3〜C
8環状又はC
2〜C
6不飽和又はC
3〜C
6分枝状又はC
1〜C
6直鎖状飽和のアルキル基;又はC
5〜C
12アリール基、例えばフェニルを示し;
R
8及びR
9が、それらを担持している窒素と共に、5〜8員を有する複素環を形成することが可能であり、前記複素環が、酸素原子を含有することができ、及び/又はヒドロキシル若しくはC
1〜C
4アルコキシから選択される1つ若しくは複数の基を任意選択で含有するC
1〜C
6炭化水素鎖で任意選択で置換されている);
e)-OR
4[式中、R
4は、H、又はC
3〜C
6分枝状又はC
1〜C
6直鎖状の飽和アルキル基であって、以下から選択される1つ又は複数の同一又は異なる基で任意選択で置換されているアルキル基
i)-COOH
ii)C
5〜C
12アリール基、例えばフェニル];
f)式(III)の基
【0107】
(式中、Xは、C
3〜C
8環状若しくはC
3〜C
6分枝状若しくはC
1〜C
6直鎖状の飽和炭化水素鎖、又はC
6〜C
12アリーレン基、例えばフェニレンを示し、これは、1つ又は複数のヒドロキシル基で任意選択で置換されており;
R
2及びR
3は、上と同じ意味を有する);
且つ
Aが式(III)の基を示すとき、式(II)の化合物中のR
2基及びR
3基の全ては、同一である]。
【0108】
優先的には、式(II)の化合物について、R
2及びR
3=Hである。
【0109】
式(II)の化合物の数多くの実施形態を、以下に説明する:
R
2及びR
3=Hであり、A=Hである。
R
2及びR
3=Hであり、A=C
3〜C
16分枝状又はC
1〜C
16飽和直鎖状のアルキル基である。
R
2及びR
3=Hであり、A=C
3〜C
8分枝状又はC
1〜C
8飽和直鎖状のアルキル基であり、このアルキル基は、1つ又は2つのヒドロキシル基で置換されており、且つ-SR
5基(式中、R
5=H又はC
1〜C
4アルキルである)で任意選択で置換されている。
R
2及びR
3=Hであり、A=フェニル基又はベンジル基である。
R
2及びR
3=Hであり、A=C
3〜C
8分枝状の又はC
1〜C
8アルキル基であり、このアルキル基は、フェニル基で置換されており、このフェニル基は、1つ又は複数のヒドロキシル基及び/又はC
1〜C
4アルコキシ基で任意選択で置換されている。
R
2及びR
3=Hであり、A=C
3〜C
8分枝状又はC
1〜C
8飽和直鎖状のアルキル基であり、このアルキル基は、-COOH基で置換されており、この-COOH基は、SR
5基(式中、R
5=H又はC
1〜C
4アルキルである)で任意選択で置換されている。
R
2及びR
3=Hであり、A=C
3〜C
8分枝状又はC
1〜C
8飽和直鎖状のアルキル基であり、このアルキル基は、-COOR
6基(式中、R
6はC
1〜C
6アルキル基を示す)で置換されており、且つヒドロキシル基及び/又は-SR
5基(式中、R
5=H又はC
1〜C
4アルキル及び/又はフェニルであり、これは、1つ若しくは複数のヒドロキシルで任意選択で置換されている)、又はイミダゾール基で任意選択で置換されている。
R
2及びR
3=Hであり、A=C
3〜C
8分枝状又はC
1〜C
8飽和直鎖状のアルキル基であり、このアルキル基は、-CONH
2基で置換されており、この-CONH
2基は、ヒドロキシル基又はフェニル基で任意選択で置換されており、このヒドロキシル基又はフェニル基は、1つ若しくは複数のヒドロキシル、又は-COOR
6基(式中、R
6はC
1〜C
6アルキル基を示す)で任意選択で置換されている。
R
2及びR
3=Hであり、A=-OR
4基(式中、R
4は、H、C
3〜C
6分枝状又はC
1〜C
6直鎖状の飽和アルキル基を示し、このアルキル基は、-COOH基又はフェニル基で任意選択で置換されている)である。
R
2及びR
3=Hであり、A=-NR
8R
9(式中、R
8及びR
9は、同一であり又は異なり、H、又は、C
3〜C
6分枝状若しくはC
1〜C
6直鎖状の飽和アルキル基、又はフェニル基を示し、
R
8及びR
9が、それらを担持している窒素と共に、5員又は6員を有する複素環を形成することが可能であり、且つ酸素原子を含有してもよく、前記複素環が、ヒドロキシル又はC
1〜C
4アルコキシから選択される1つ又は複数の基を任意選択で含有するC
1〜C
6炭化水素鎖で任意選択で置換されている)である。
R
2及びR
3=Hであり、A=C
3〜C
6分枝状又はC
2〜C
6直鎖状のアルキル基であり、このアルキル基は、-CONH-基で割り込まれており、且つCOOH基で置換されている。
R
2及びR
3=Hであり、A=C
5〜C
6環状のアルキル基であり、このアルキル基は、-CONH-基で割り込まれている。
R
2及びR
3=Hであり、A=C
5〜C
6環状のアルキル基であり、このアルキル基は、酸素原子で割り込まれている。
R
2及びR
3=Hであり、A=上に記載した式(II)(式中、Xは、C
5〜C
8環状の若しくはC
3〜C
6分枝状若しくはC
1〜C
6直鎖状の飽和炭化水素鎖、又はフェニレン基を示し、これは、1つ又は複数のヒドロキシル基で任意選択で置換されている)の基である。
【0110】
これらの化合物の中で、以下の化合物、更にそれらの塩、それらの溶媒和物、それらの光学異性体及びそれらのラセミ体が、より特に好ましい。
【0113】
上記の化合物は、例えばWO2012/079938に記載されている方法に従って調製することができ、その全体を参照により本明細書に組み入れている。
【0114】
本発明において使用されるレゾルシノール誘導体としては、好ましくは4-アルキルレゾルシノール、特定すると4-n-ブチルレゾルシノール、フェニルエチルレゾルシノール、及び4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼン-1,3-ジオールが挙げられる。
【0115】
本発明において使用されるコウジ酸誘導体としては、コウジ酸アルキルエステル等のコウジ酸エステル、コウジ酸アルキルエーテル等のコウジ酸エーテル、及びコウジ酸グルコシドが挙げられるがこれらに限定されない。
【0116】
本発明において使用されるシンナムアルデヒド誘導体としては、トランスフェルラ酸、p-クマル酸、及びコニフェリルアルデヒドが挙げられるがこれらに限定されない。
【0117】
抗老化成分として挙げることができるのは、例えばレチノール、及びサポニン、及びアラントイン等のビタミンである。
【0118】
抗酸化成分として挙げることができるのは、例えば、β-クリプトキサンチン等のカロテノイド、並びにトコフェロール及びその誘導体、並びにフラボノイドである。
【0119】
活性成分として、植物由来の精油もまた、使用することができる。
【0120】
好ましくは、活性成分は、レゾルシノール又はその誘導体、シンナムアルデヒド誘導体、又はこれらの任意の組合せであり、特定するとフェニルエチルレゾルシノール、4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼン-1,3-ジオール、又はこれらの組合せである。
【0121】
本発明の一実施形態では、活性成分の溶解度は、室温(25
oC)及び大気圧(760mmHg)下で、油100gに対して、少なくとも0.01g、好ましくは0.05g、より好ましくは0.1gである。活性成分の最大油溶解度は限定されないが、例えば活性成分の溶解度は、室温及び大気圧下で、油100gに対して、50g未満、好ましくは40g未満、より好ましくは30g未満である。
【0122】
本発明の別の実施形態では、活性成分の溶解度は、室温及び大気圧下で、水100gに対して、1g未満、好ましくは0.5g未満、より好ましくは0.1g未満、特定すると0.01g未満である。
【0123】
本発明では、油相中の活性成分の飽和度は、好ましくは0.90超、より好ましくは0.92超、更により好ましくは0.95超、特定すると0.97超である。本発明では、該飽和度は、室温及び大気圧下で測定される、油相中の活性成分の濃度と、油相中の活性成分の最大溶解度との比であると定義される。
【0124】
油相中の活性成分の最大溶解度は、当技術分野で既知である任意の方法で測定することができる。例えば、過剰量の活性成分を油中に溶解し、昇温にて勢いよく混合し、次いでこのサンプルを室温まで冷却して数時間から数日まで維持する。この混合物を遠心分離して油相を分離し、分離した油相中の活性成分の濃度を、UV分光法を用いて測定する。
【0125】
本発明による組成物中の油相中の活性成分の濃度は、当技術分野で既知である任意の方法で測定することができる。例えば、本発明による組成物を調製した後、油相を、14,000rpmで20分間、遠心分離することによって分離し、次いで分離した油相を回収し、油相中の活性成分の濃度をUV分光法によって測定する。
【0126】
本発明の活性成分の代表例において、室温及び大気圧下で測定した、種々の油中のフェニルエチルレゾルシノール及び4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼン-1,3-ジオールの最大溶解度を以下に示す。
【0128】
本発明による組成物中の(b)活性成分の量は限定されず、組成物の総質量に対して、0.01〜5質量%、好ましくは0.05〜3質量%、より好ましくは0.1〜2質量%の範囲とすることができる。特に、油相中の(b)活性成分の量は、油相の総質量に対して、0.1〜20質量%、好ましくは1〜15質量%、より好ましくは3〜10質量%の範囲とすることができる。
【0129】
水性相
本発明によるO/Wエマルション組成物の水性相は、(c)水を含む。水の量は、60質量%超、好ましくは70質量%超、特定すると80質量%超とすることができる。該組成物は、99質量%未満の水、好ましくは98質量%未満の水、より好ましくは97質量%未満の水を含む。
【0130】
本発明の水性相は、水溶性アルコールを実質的に含まない。用語「水溶性アルコール」は、本明細書では、室温及び大気圧下で、水100mL中に、1g以上の量、5g以上の量、又は10g以上の量が溶解することができるアルコールを意味する。水性相は、好ましくは、水性相の総量に対して5質量%未満、より好ましくは1質量%未満、更により好ましくは0.1質量%未満の水溶性アルコールを含み、特定すると、水性相は、水溶性アルコールを含まない。
【0131】
水溶性アルコールとしては、1〜8個の炭素原子を有する、直鎖状又は分枝状の低級モノアルコール、例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、及びイソブタノール、ポリオール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリコール、グリセリン、トリエチレングリコール、エリスリトール、及びソルビトール等の糖アルコールが挙げられるがこれらに限定されない。
【0132】
ケラチン物質を通る活性成分の浸透性を改善させることが可能な本発明についての、推測可能な1つの仮説は、水性相からアルコールを除去すると、油相中に溶解された活性成分が水性相へ移行することを防ぐことができ、そのため、油相が高濃度の活性成分を維持できるというものである。
【0133】
(界面活性剤)
本発明による組成物は、非イオン性界面活性剤及び/又はアニオン性界面活性剤から選択される少なくとも1種の(d)界面活性剤を含む。2種以上の(d)界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。そのため、単一のタイプの界面活性剤、又は異なるタイプの界面活性剤の組合せを使用することができる。更に、該組成物は、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤のみを含むことができ、又は非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との組合せを含むことができる。
【0134】
好ましくは、組成物中で使用される(d)界面活性剤は、HLB(親水性親油性バランス)値が、8〜22、好ましくは9〜18、より好ましくは10〜14である。2種以上の界面活性剤が使用される場合、HLB値は、全ての界面活性剤のHLB値の質量平均によって求めることができる。
【0135】
非イオン性界面活性剤
非イオン性界面活性剤は、元来よく知られている化合物である[例えばこの点に関しては、「Handbook of Surfactants」、M.R.Porter著、Blackie & Son出版社(Glasgow及びLondon)、1991年、116〜178頁を参照されたい]。そのため、非イオン性界面活性剤は、例えば、アルコール、α-ジオール、アルキルフェノール、及び脂肪酸のエステルから選択することができ、これらの化合物は、エトキシル化、プロポキシル化又はグリセロール化されており、例えば少なくとも1つの、8〜30個の炭素原子を含む脂肪鎖を有し、エチレンオキシド基又はプロピレンオキシド基の数が2〜50の範囲であり、グリセロール基の数が1〜30の範囲であることが可能である。マルトース誘導体もまた、挙げることができる。非限定的に挙げることもできるのは、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドのコポリマー;エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの、脂肪アルコールとの縮合物;例えば2〜30molのエチレンオキシドを含むポリエトキシル化脂肪アミド;例えば1.5〜5個のグリセロール基、例えば1.5〜4個を含むポリグリセロール化脂肪アミド;2〜30molのエチレンオキシドを含む、ソルビタンのエトキシル化脂肪酸エステル;植物由来のエトキシル化油;スクロースの脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル;グリセロール(C
6〜C
24)アルキルポリグリコシドのポリエトキシル化脂肪酸モノエステル又はジエステル;N-(C
6〜C
24)アルキルグルカミン誘導体;(C
10〜C
14)アルキルアミンオキシド又はN-(C
10〜C
14)アシルアミノプロピルモルホリンオキシド等のアミンオキシド;シリコーン界面活性剤;並びにこれらの混合物である。
【0136】
非イオン性界面活性剤は、好ましくは、モノオキシアルキレン化、ポリオキシアルキレン化、モノグリセロール化又はポリグリセロール化された非イオン性界面活性剤から選ぶことができる。オキシアルキレン単位は、より詳細には、オキシエチレン単位若しくはオキシプロピレン単位、又はこれらの組合せであり、好ましくはオキシエチレン単位である。
【0137】
挙げることができるモノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化された非イオン性界面活性剤の例としては、
モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化(C
8〜C
24)アルキルフェノール、
飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化C
8〜C
30アルコール、
飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化C
8〜C
30アミド、
飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、C
8〜C
30酸とポリアルキレングリコールとのエステル、
飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状の、C
8〜C
30酸とソルビトールとのモノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化エステル、
飽和又は不飽和の、モノオキシアルキレン化又はポリオキシアルキレン化植物油、
とりわけ単独又は混合物としての、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの縮合物。
【0138】
界面活性剤は、好ましくは、1から100の間、最も好ましくは2から50の間のモル数のエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを含有する。有利には、非イオン性界面活性剤は、オキシプロピレン単位を一切含まない。
【0139】
本発明の実施形態のうちの1つによれば、ポリオキシアルキレン化非イオン性界面活性剤は、ポリオキシエチレン化脂肪アルコール(脂肪アルコールのポリエチレングリコールエーテル)、及びポリオキシエチレン化脂肪酸エステル(脂肪酸のポリエチレングリコールエステル)から選ばれる。
【0140】
挙げることができるポリオキシエチレン化脂肪アルコール(又はC
8〜C
30アルコール)の例としては、ラウリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ7〜50個のオキシエチレン単位を含有するもの、より具体的には6〜12個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではラウレス-6からラウレス-12);ベヘニルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ5〜50個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではベヘネス-5からベヘネス-50);セテアリルアルコール(セチルアルコールとステアリルアルコールとの混合物)のエチレンオキシド付加物、とりわけ7〜30個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではセテアレス-7からセテアレス-30)、セチルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ7〜30個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではセテス-7からセテス-30);ステアリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ7〜30個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではステアレス-7からステアレス-30)、イソステアリルアルコールのエチレンオキシド付加物、とりわけ8〜50個のオキシエチレン単位を含有するもの(CTFA名ではイソステアレス-8からイソステアレス-50)、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0141】
モノグリセロール化又はポリグリセロール化非イオン性界面活性剤の例として、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C
8〜C
40アルコールが好ましくは使用される。
【0142】
詳細には、モノグリセロール化又はポリグリセロール化C
8〜C
40アルコールは、次式:
RO-[CH
2-CH(CH
2OH)-O]
m-H又はRO-[CH(CH
2OH)-CH
2O]
m-H
(式中、
Rは、直鎖状又は分枝状C
8〜C
40、好ましくはC
8〜C
30アルキル基又はアルケニル基を表し、
mは、1〜30、好ましくは1.5〜10の範囲の数を表す)
に相当する。
【0143】
本発明との関連で好適な化合物の例として挙げることができるのは、4モルのグリセロールを含有するラウリルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4ラウリルエーテル)、1.5モルのグリセロールを含有するラウリルアルコール、4モルのグリセロールを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-4オレイルエーテル)、2モルのグリセロールを含有するオレイルアルコール(INCI名:ポリグリセリル-2オレイルエーテル)、2モルのグリセロールを含有するセテアリルアルコール、6モルのグリセロールを含有するセテアリルアルコール、6モルのグリセロールを含有するオレオセチルアルコール、及び6モルのグリセロールを含有するオクタデカノールである。
【0144】
mの値が統計値を表すのと同様に、アルコールは、アルコールの混合物を表してもよく、このことは、市販品において、複数種のポリグリセロール化脂肪アルコールが混合物の形態で共存してもよいことを意味する。
【0145】
モノグリセロール化又はポリグリセロール化アルコールの中で、1molのグリセロールを含有するC
8/C
10アルコール、1molのグリセロールを含有するC
10/C
12アルコール、及び1.5molのグリセロールを含有するC
12アルコールを使用することが好ましい。
【0146】
モノグリセロール化又はポリグリセロール化C
8〜C
40脂肪酸エステルは、次式:
R'O-[CH
2-CH(CH
2OR''')-O]
m-R''又はR'O-[CH(CH
2OR''')-CH
2O]
m-R''
(式中、
R'、R''及びR'''のそれぞれは、独立に、水素原子、又は直鎖状若しくは分枝状のC
8〜C
40、好ましくはC
8〜C
30アルキル-CO-基若しくはアルケニル-CO-基を表し、但しR'、R''及びR'''のうちの少なくとも1つは水素原子ではなく、
mは、1〜30、好ましくは1.5〜10の範囲の数を表す)
に相当することができる。
【0147】
挙げることができるポリオキシエチレン化脂肪酸エステルの例としては、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸又はベヘン酸のエステルとのエチレンオキシドの付加物、及びこれらの混合物、特に9〜100個のオキシエチレン単位を含むもの、例えばラウレートPEG-9からPEG-50のラウレート(CTFA名としては:PEG-9ラウレートからPEG-50ラウレート);PEG-9からPEG-50のパルミテート(CTFA名としては:PEG-9パルミテートからPEG-50パルミテート);PEG-9からPEG-50のステアレート(CTFA名としては:PEG-9ステアレートからPEG-50ステアレート);PEG-9からPEG-50のパルミトステアレート; PEG-9からPEG-50のベヘネート(CTFA名としては:PEG-9ベヘネートからPEG-50ベヘネート);ポリエチレングリコール100 EOモノステアレート(CTFA名:PEG-100ステアレート);及びこれらの混合物がある。
【0148】
本発明による実施形態のうちの1つによれば、非イオン性界面活性剤は、ポリオールと、例えば8〜24個の炭素原子、好ましくは12〜22個の炭素原子を含む飽和又は不飽和の鎖を有する脂肪酸とのエステル、及び好ましくは10〜200個、より好ましくは10〜100個のオキシアルキレン単位を含むそのポリオキシアルキレン化誘導体、例えば、C
8〜C
24、好ましくはC
12〜C
22の1種又は複数の脂肪酸のモノグリセリルエステル又はポリグリセリルエステル、及び好ましくは10〜200個、より好ましくは10〜100個のオキシアルキレン単位を含むそのポリオキシアルキレン化誘導体;C
8〜C
24、好ましくはC
12〜C
22の1種又は複数の脂肪酸のソルビトールエステル、及び好ましくは10〜200個、より好ましくは10〜100個のオキシアルキレン単位を含むそのポリオキシアルキレン化誘導体;C
8〜C
24、好ましくはC
12〜C
22の1種又は複数の脂肪酸の糖(スクロース、マルトース、グルコース、フルクトース及び/又はアルキルグリコース)エステル、及び好ましくは10〜200個、より好ましくは10〜100個のオキシアルキレン単位を含むそのポリオキシアルキレン化誘導体;脂肪アルコールのエーテル;糖と、C
8〜C
24、好ましくはC
12〜C
22の脂肪アルコールとのエーテル;並びにこれらの混合物から選択することができる。
【0149】
脂肪酸のモノグリセリルエステルとして、ステアリン酸グリセリル(モノ-、ジ-及び/又はトリステアリン酸グリセリル)(CTFA名:ステアリン酸グリセリル)又はリシノール酸グリセリル及びこれらの混合物を引用することができ、且つそれらのポリオキシアルキレン化誘導体として、脂肪酸の、ポリオキシアルキレン化グリセロールとのモノ-、ジ-又はトリエステル(脂肪酸の、グリセロールのポリアルキレングリコールエーテルとのモノ-、ジ-又はトリエステル)、好ましくはポリオキシエチレン化ステアリン酸(モノ-、ジ-及び/又はトリステアリン酸)グリセリル、例えばPEG-20ステアリン酸(モノ-、ジ-、トリステアリン酸及び/又はトリイソステアリン酸)グリセリルを引用することができる。好ましくは、脂肪酸のモノグリセリルエステルのポリオキシアルキレン化誘導体は、10〜40個のオキシエチレン単位を含み、例えばPEG-20トリイソステアリン酸グリセリルである。
【0150】
これらの界面活性剤の混合物、例えばUniqema社によって名称ARLACEL 165で市販されているステアリン酸グリセリル及びPEG-100ステアレートを含有する製品、並びにGoldschmidt社によって名称TEGINで市販されているステアリン酸グリセリル(モノステアリン酸グリセリル及びジステアリン酸グリセリル)及びステアリン酸カリウムを含有する製品(CTFA名:ステアリン酸グリセリルSE)等もまた使用することができる。
【0151】
脂肪酸のポリグリセリルエステルとして挙げることができるのは、2〜10個のグリセロール単位を含む製品、例えばモノラウリン酸ポリグリセリル、2〜10個のグリセロール単位を含む、オレイン酸エステル、ミリスチン酸エステル、カプリル酸エステル若しくはステアリン酸エステル、2〜10個のグリセロール単位を含むモノ(イソ)ステアリン酸ポリグリセリル、2〜10個のグリセロール単位を含むジオレイン酸ポリグリセリル、2〜10個のグリセロール単位を含むジラウリン酸ポリグリセリル、2〜10個のグリセロール単位を含むジミリスチン酸ポリグリセリル、2〜10個のグリセロール単位を含むトリミリスチン酸ポリグリセリル、2〜10個のグリセロール単位を含むトリオレイン酸ポリグリセリル、及び2〜10個のグリセロール単位を含むトリカプリル酸ポリグリセリルである。
【0152】
C
8〜C
24脂肪酸のソルビトールエステル及びそのポリオキシアルキレン化誘導体は、パルミチン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、及び脂肪酸と、例えば20〜100個のEOを含むアルコキシル化ソルビタンとのエステル、例えばICI社によって名称Span 60で販売されているモノステアリン酸ソルビタン(CTFA名:ステアリン酸ソルビタン)、ICI社によって名称Span 40で販売されているモノパルミチン酸ソルビタン(CTFA名:パルミチン酸ソルビタン)、及びICI社によって名称Tween 65で販売されているトリステアリン酸ソルビタン20 EO(CTFA名:ポリソルベート65)、トリオレイン酸ポリエチレンソルビタン(ポリソルベート85)、又はUniqema社によって商品名Tween 20若しくはTween 60で市販されている化合物から選択することができる。
【0153】
脂肪酸と、グルコース又はアルキルグルコースとのエステルとして、パルミチン酸グルコース、セスキステアリン酸アルキルグルコース、例えばセスキステアリン酸メチルグルコース、パルミチン酸アルキルグルコース、例えばパルミチン酸メチルグルコース又はパルミチン酸エチルグルコース、メチルグルコシド脂肪酸エステル、メチルグルコシドとオレイン酸とのジエステル(CTFA名:ジオレイン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドと、オレイン酸/ヒドロキシステアリン酸の混合物との混合エステル(CTFA名:ジオレイン酸/ヒドロキシステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとイソステアリン酸とのエステル(CTFA名:イソステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとラウリン酸とのエステル(CTFA名:ラウリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとイソステアリン酸との、モノエステルとジエステルとの混合物(CTFA名:セスキイソステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとステアリン酸との、モノエステルとジエステルとの混合物(CTFA名:セスキステアリン酸メチルグルコース)、及び特にAMERCHOL社によって名称Glucate SSで市販されている製品、並びにこれらの混合物を引用することができる。
【0154】
脂肪酸と、グルコース又はアルキルグルコースとのエトキシル化エーテルとして、脂肪酸とメチルグルコースとのエトキシル化エーテル、特にAMERCHOL社によって名称Glucam E-20 distearateで市販されている製品等の、メチルグルコースとステアリン酸とのジエステルの、約20モルのエチレンオキシドとのポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:PEG-20ジステアリン酸メチルグルコース)、メチル-グルコースとステアリン酸とのモノエステルとジエステルとの混合物の、約20モルのエチレンオキシドとのポリエチレングリコールエーテル(CTFA名:PEG-20セスキステアリン酸メチルグルコース)、具体的には、AMERCHOL社によって名称Glucamate SSE-20で市販されている製品、及びGOLDSCHMIDT社によって名称Grillocose PSE-20で市販されている製品、並びにこれらの混合物を、例えば、引用することができる。
【0155】
スクロースエステルとして、パルミト-ステアリン酸サッカロース、ステアリン酸サッカロース及びモノラウリン酸サッカロースを、例えば引用することができる。
【0156】
糖エーテルとして、アルキルポリグルコシドを使用することができ、例えば、花王ケミカル社によって名称MYDOL 10で市販されている製品、Henkel社によって名称PLANTAREN 2000で市販されている製品、及びSeppic社によって名称ORAMIX NS 10で市販されている製品等の、デシルグルコシドを含む、糖とC
8〜C
24脂肪アルコールとのエーテル、Seppic社によって名称ORAMIX CG 110で、又はBASF社によって名称LUTENSOL GD 70で市販されている製品等のカプリリル/カプリルグルコシド、Henkel社によって名称PLANTAREN 1200 N及びPLANTACARE 1200で市販されている製品等のラウリルグルコシド、Henkel社によって名称PLANTACARE 818/UPで市販されている製品等のココ-グルコシド、例えばSeppic社によって名称MONTANOV 68で、Goldschmidt社によって名称TEGO-CARE CG90で、及びHenkel社によって名称EMULGADE KE3302で市販されている、場合によりセトステアリルアルコールと混合されているセトステアリルグルコシド、Seppic社によって名称MONTANOV 202で市販されている、例えばアラキジル及びベヘニルアルコールとアラキジルグルコシドとの混合物の形態のアラキジルグルコシド、Seppic社によって名称MONTANOV 82で市販されている、例えばセチル及びステアリルアルコールとの混合物(35/65)の形態のココイルエチルグルコシド、並びにこれらの混合物を、特に引用することができる。
【0157】
アルコキシル化植物油のグリセリド混合物、例えばエトキシル化(200 EO)パームグリセリドとコプラ(7 EO)グリセリドとの混合物もまた、引用することができる。
【0158】
本発明による非イオン性界面活性剤は、アルケニル又は分枝状のC
12〜C
22アシル鎖、例えばオレイル基又はイソステアリル基を好ましくは含有する。
【0159】
本発明による実施形態のうちの1つによれば、非イオン性界面活性剤は、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー、特に次式:
HO(C
2H
4O)
a(C
3H
6O)
b(C
2H
4O)
cH
(式中、
a、b及びcは、a+cが2〜100の範囲であり、bが14〜60の範囲であるような整数である)
のコポリマー、並びにこれらの混合物から選択することができる。
【0160】
本発明の実施形態のうちの1つによれば、非イオン性界面活性剤は、シリコーン界面活性剤から選択することができる。非限定的に挙げられるのは、特許文献、US-A-5364633及びUS-A-5411744に開示されているものである。
【0161】
シリコーン界面活性剤は、好ましくは、次式(I):
【0163】
[式中、
R
1、R
2及びR
3は、互いに独立に、C
1〜C
6アルキル基又は-(CH
2)
x-(OCH
2CH
2)
y-(OCH
2CH
2CH
2)
z-OR
4基を表し、R
1、R
2又はR
3のうちの少なくとも1つの基はアルキル基ではなく、
R
4は、水素、アルキル基又はアシル基であり;
Aは、0〜200の範囲の整数であり、
Bは、0〜50の範囲の整数であり、但しAとBとが同時に0に等しいことはなく、
xは、1〜6の範囲の整数であり、
yは、1〜30の範囲の整数であり;
zは、0〜5の範囲の整数である]
の化合物とすることができる。
【0164】
本発明の好ましい一実施形態によれば、式(I)の化合物中で、アルキル基は、メチル基であり、xは、2〜6の範囲の整数であり、yは、4〜30の範囲の整数である。
【0165】
式(I)のシリコーン界面活性剤の例として挙げることができるのは、次式(II):
【0167】
(式中、
Aは、20〜105の範囲の整数であり、Bは、2〜10の範囲の整数であり、yは、10〜20の範囲の整数である)
の化合物である。
【0168】
式(I)のシリコーン界面活性剤の例として更に挙げることができるのは、式(III):
H-(OCH
2CH
2)
y-(CH
2)
3-[(CH
3)
2SiO]
A'-(CH
2)
3-(OCH
2CH
2)
y-OH (III)
(式中、
A'及びyは、10〜20の範囲の整数である)
の化合物である。
【0169】
使用されてもよい本発明の化合物は、Dow Corning社によって名称DC5329、DC7439-146、DC2-5695及びQ4-3667で販売されているものである。化合物DC5329、DC7439-146及びDC2-5695は、式(III)の化合物であり、式中、それぞれ、Aは22であり、Bは2であり、yは12である;Aは103であり、Bは10であり、yは12である;Aは27であり、Bは3であり、yは12である。化合物Q4-3667は、式(III)の化合物であり、式中、Aは15であり、yは13である。
【0170】
好ましくは、本発明による組成物中で使用される非イオン性界面活性剤は、糖とC
8〜C
24脂肪アルコールとのエーテル、例えばカプリリル/カプリルグルコシド、6〜12個のオキシエチレン単位を含有するポリオキシエチレン化脂肪アルコール、例えばラウレス-9、脂肪酸のモノグリセリルエステルのポリオキシアルキレン化誘導体、例えばPEG-20トリイソステアリン酸グリセリル、及び脂肪酸のポリグリセリルエステル、例えばオレイン酸ポリグリセリル-2からなる群から選択することができる。
【0171】
アニオン性界面活性剤
アニオン性界面活性剤は、具体的には、リン酸塩及びアルキルリン酸塩、カルボン酸塩、スルホコハク酸塩、アミノ酸誘導体、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、スルホン酸塩、イセチオン酸塩、タウリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸、アルキルスルホ酢酸塩、ポリペプチド、及びこれらの混合物から選ぶことができる。
【0172】
1)リン酸塩及びアルキルリン酸塩として挙げることができるのは、例えばモノアルキルリン酸塩及びジアルキルリン酸塩であり、例えば花王ケミカル株式会社によって名称MAP 20(登録商標)で販売されているラウリル一リン酸塩、Cognis社によって名称Crafol AP-31(登録商標)で販売されているモノエステルとジエステルとの混合物(主としてジエステル)としてのリン酸ドデシルのカリウム塩、Cognis社によって名称Crafol AP-20(登録商標)で販売されているリン酸オクチルのモノエステルとジエステルとの混合物、Condea社によって名称Isofol 12 7 EO-Phosphate Ester(登録商標)で販売されているエトキシル化(7molのEO)リン酸2-ブチルオクチルのモノエステルとジエステルとの混合物、Uniqema社によって参照番号Arlatone MAP 230K-40(登録商標)及びArlatone MAP 230T-60(登録商標)で販売されているモノ(C
12〜C
13)リン酸アルキルのカリウム塩又はトリエタノールアミン塩、Rhodia Chimie社によって名称Dermalcare MAP XC-99/09(登録商標)で販売されているラウリルリン酸カリウム、及びUniqema社によって名称Arlatone MAP 160Kで販売されているセチルリン酸カリウムである。
【0173】
2)カルボン酸塩として、以下のものを挙げることができる:
- アミドエーテルカルボン酸塩(AEC)、例えば花王ケミカル社によって名称Akypo Foam 30(登録商標)で販売されているラウリルアミドエーテルカルボン酸ナトリウム(3 EO)、
- ポリオキシエチレン化カルボン酸塩、例えば花王ケミカル社によって名称Akypo Soft 45 NV(登録商標)で販売されているオキシエチレン化(6 EO)ラウリルエーテルカルボン酸ナトリウム(65/25/10、C
12〜C
14〜C
16)、Biologia E Tecnologia社によって名称Olivem 400(登録商標)で販売されているオリーブ油起源のポリオキシエチレン化脂肪酸及びカルボキシメチル化脂肪酸、又は日光ケミカルズ株式会社によって名称Nikkol ECTD-6 NEX(登録商標)で販売されているオキシエチレン化(6 EO)トリデシルエーテルカルボン酸ナトリウム、並びに
- 有機塩基又は無機塩基、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、N-メチルグルカミン、リジン及びアルギニンで中和された、C
6〜C
22アルキル鎖を有する脂肪酸の塩(石けん)。
【0174】
3)アミノ酸のアルカリ塩のアミノ酸誘導体として、具体的に、例えば以下のものを挙げることができる:
- サルコシン酸塩、例えばCiba社によって名称Sarkosyl NL 97(登録商標)で、又はSeppic社によって名称Oramix L30(登録商標)で販売されているラウロイルサルコシン酸ナトリウム、日光ケミカルズ株式会社によって名称Nikkol Sarcosinate MN(登録商標)で販売されているミリストイルサルコシン酸ナトリウム、又は日光ケミカルズ株式会社によって名称Nikkol Sarcosinate PN(登録商標)で販売されているパルミトイルサルコシン酸ナトリウム、
- アラニン酸塩、例えば日光ケミカルズ株式会社によって名称Sodium Nikkol Alaninate LN 30(登録商標)で、又は川研ファインケミカル株式会社によって名称Alanone ALE(登録商標)で販売されているN-ラウロイル-N-メチルアミドプロピオン酸ナトリウム、又は川研ファインケミカル株式会社によって名称Alanone ALTA(登録商標)で販売されているトリエタノールアミンN-ラウロイル-N-メチルアラニン、
- グルタミン酸塩、例えば味の素株式会社によって名称Acylglutamate CT-12(登録商標)で販売されているモノココイルグルタミン酸トリエタノールアミン、味の素株式会社によって名称Acylglutamate LT-12(登録商標)で販売されているラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、
- アスパラギン酸塩、例えば三菱化学株式会社によって名称Asparack(登録商標)で販売されているN-ラウロイルアスパラギン酸トリエタノールアミンとN-ミリストイルアスパラギン酸トリエタノールアミンとの混合物、
- グリシン誘導体(グリシン酸塩)、例えば味の素株式会社によって名称Amilite GCS-12(登録商標)及びAmilite GCK 12で販売されているN-ココイルグリシン酸ナトリウム、
- クエン酸塩、例えばGoldschmidt社によって名称Witconol EC 1129で販売されているオキシエチレン化(9mol)ココアルコールのクエン酸モノエステル、
- ガラクツロン酸塩、例えばSoliance社によって販売されているドデシルD-ガラクトシドウロン酸ナトリウム。
【0175】
4)スルホコハク酸塩として挙げることができるのは、例えば、Witco社によって名称Setacin 103 Special(登録商標)及びRewopol SB-FA 30 K 4(登録商標)で販売されているオキシエチレン化(3 EO)ラウリル(70/30、C
12/C
14)アルコールモノスルホコハク酸塩、Zschimmer Schwarz社によって名称Setacin F Special Paste(登録商標)で販売されているC
12〜C
14アルコールのヘミスルホコハク酸の二ナトリウム塩、Cognis社によって名称Standapol SH 135(登録商標)で販売されているオキシエチレン化(2 EO)オレアミドスルホコハク酸二ナトリウム、三洋化成工業株式会社によって名称Lebon A-5000(登録商標)で販売されているオキシエチレン化(5 EO)ラウラミドモノスルホコハク酸塩、Witco社によって名称Rewopol SB CS 50(登録商標)で販売されているオキシエチレン化(10 EO)ラウリルクエン酸モノスルホコハク酸の二ナトリウム塩、又はWitco社によって名称Rewoderm S 1333(登録商標)で販売されているリシノール酸モノエタノールアミドモノスルホコハク酸塩である。更に使用できるのは、MacIntyre社によって名称Mackanate-DC 30で販売されているPEG-12ジメチコンスルホコハク酸二ナトリウム等のポリジメチルシロキサンスルホコハク酸塩である。
【0176】
5)アルキル硫酸塩として挙げることができるのは、例えばラウリル硫酸トリエタノールアミン(CTFA名:ラウリル硫酸TEA)、例えばHuntsman社によって名称Empicol TL40 FLで販売されている製品、又はCognis社によって名称Texapon T42で販売されている製品であり、これらの製品は40%水性溶液である。更に挙げることができるのは、Huntsman社によって名称Empicol AL 30FLで販売されている製品等のラウリル硫酸アンモニウム(CTFA名:ラウリル硫酸アンモニウム)であり、これは30%水性溶液である。
【0177】
6)アルキルエーテル硫酸塩として挙げることができるのは、例えば、Cognis社によって名称Texapon N40及びTexapon AOS 225 UPで販売されているもの等のラウリルエーテル硫酸ナトリウム(CTFA名:ラウレス硫酸ナトリウム)、又はCognis社によって名称Standapol EA-2で販売されているもの等のラウリルエーテル硫酸アンモニウム(CTFA名:ラウレス硫酸アンモニウム)である。
【0178】
7)スルホン酸塩として挙げることができるのは、例えばα-オレフィンスルホン酸塩、例えば、Stepan社によって名称Bio-Terge AS-40(登録商標)で販売されている、Witco社によって名称Witconate AOS Protege(登録商標)及びSulframine AOS PH 12(登録商標)で販売されている、若しくはStepan社によって名称Bio-Terge AS-40 CG(登録商標)で販売されているα-オレフィンスルホン酸ナトリウム(C
14〜C
16)、Clariant社によって名称Hostapur SAS 30(登録商標)で販売されている第二級オレフィンスルホン酸ナトリウムであり;又は直鎖状アルキルアリールスルホン酸塩、例えばManro社によって名称Manrosol SXS30(登録商標)、Manrosol SXS40(登録商標)及びManrosol SXS93(登録商標)で販売されているキシレンスルホン酸ナトリウムである。
【0179】
8)イセチオン酸塩として挙げることができるのは、アシルイセチオン酸塩、例えばJordan社によって名称Jordapon CI P(登録商標)で販売されている製品等のココイルイセチオン酸ナトリウムである。
【0180】
9)タウリン酸塩として挙げることができるのは、Clariant社によって名称Hostapon CT Pate(登録商標)で販売されているパーム核油メチルタウレートのナトリウム塩;N-アシル-N-メチルタウレート、例えばClariant社によって名称Hostapon LT-SF(登録商標)で販売されている、若しくは日光ケミカルズ株式会社によって名称Nikkol CMT-30-T(登録商標)で販売されているN-ココイル-N-メチルタウリン酸ナトリウム、日光ケミカルズ株式会社によって名称Nikkol PMT(登録商標)で販売されているパルミトイルメチルタウリン酸ナトリウム、又は太陽化学株式会社によって名称Sunsoft O-30Sで販売されているステアロイルメチルタウリン酸ナトリウムである。
【0181】
10)ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸を挙げることができ、例えば式(IV):
RO[CH
2O]
u[(CH
2)
xCH(R')(CH
2)
y(CH
2)
zO]
v[CH
2CH
2O]
wCH
2COOH (IV)
(式中、
Rは、6〜40個の炭素原子を含む炭化水素基であり、
u、v及びwは、互いに独立して、0〜60の範囲の数を表し、
x、y及びzは、互いに独立して、0〜13の数を表し、
R'は、水素、アルキル、好ましくはC
1〜C
12アルキルを表し;
x+y+zの和は、0以上である)
に相当する化合物である。
【0182】
式(IV)中、Rは、直鎖状又は分枝状であり、非環状又は環状であり、飽和又は不飽和であり、脂肪族又は芳香族であり、置換又は非置換である。置換基の例として挙げることができるのは、一価の官能基、例えばハロゲン原子、ヒドロキシル基、C
1〜C
6アルコキシ基、アミノ基、C
1〜C
6アルキルアミノ基、C
1〜C
6ジアルキルアミノ基、ニトロ基、カルボニル基、アシル基、カルボキシル基、シアノ基等である。典型的には、Rは、直鎖状又は分枝状の、非環状のC
6〜C
40アルキル基若しくはアルケニル基、又はC
1〜C
40アルキルフェニル基であり、より典型的にはC
8〜C
24アルキル基若しくはアルケニル基、又はC
4〜C
20アルキルフェニル基であり、更により典型的にはC
10〜C
18アルキル基若しくはアルケニル基、又はC
6〜C
16アルキルフェニル基であり、これは、置換されていてもよく;u、v、wは、互いに独立に、典型的には2〜20の数、より典型的には3〜17の数、最も典型的には5〜15の数であり;x、y、zは、互いに独立に、典型的には2〜13の数、より典型的には1〜10の数、最も典型的には0〜8の数である。
【0183】
式(IV)に相当するポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸は、アルコールROHの、単一のアルコキシドとしてのエチレンオキシドとのアルコキシル化によって、又は幾つかのアルコキシドとのアルコキシル化及びそれに続く酸化によって、得ることができる。数u、v及びwは、それぞれ、アルコキシル化度を表す。分子レベルでは、数u、v及びw、並びに総アルコキシル化度は、ゼロを含む整数にしかなり得ないが、巨視的レベルでは、それらは分数の形態の平均値である。脂肪エーテルカルボン酸としては、ポリオキシアルキレン化(C
6〜C
30)アルキルエーテルカルボン酸及びこれらの塩、より特定するとポリオキシエチレン化(C
6〜C
30)アルキルエーテルカルボン酸及びこれらの塩;ポリオキシアルキレン化(C
6〜C
30)アルキルアリールエーテルカルボン酸及びこれらの塩;並びにポリオキシアルキレン化(C
6〜C
30)アルキルアミドエーテルカルボン酸を挙げることができる。好ましくは、脂肪エーテルカルボン酸は、ポリオキシエチレン(3)〜(17)ラウリルエーテルカルボン酸である。
【0184】
好適なポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸としては、それらのINCI名で称される以下の代表例が挙げられるがこれらに限定されない:ブトキシノール-5〜19カルボン酸、カプリレス-4〜25カルボン酸、コセス-7カルボン酸、C
9〜15パレス-6〜8カルボン酸、デセス-7カルボン酸、ラウレス-3〜17カルボン酸、特定するとラウレス-5カルボン酸、例えば花王ケミカル社によって名称「Akypo RLM 45 CA」で市販されている製品、PPG-6-ラウレス-6カルボン酸、PPG-8-ステアレス-7カルボン酸、ミレス-3〜5カルボン酸、ノンオキシノール-5〜10カルボン酸、オクテス-3カルボン酸、オクトキシノール-20カルボン酸、オレス-3〜10カルボン酸、PPG-3-デセス-2カルボン酸、カプリレス-2カルボン酸、セテス-13カルボン酸、デセス-2カルボン酸、ヘキセス-4カルボン酸、イソステアレス-6〜11カルボン酸、トルデセス-3〜12カルボン酸、トリデセス-3〜19カルボン酸、ウンデセス-5カルボン酸、及びこれらの混合物。
【0185】
好ましくは、本発明による組成物中で使用されるアニオン性界面活性剤は、サルコシネート、例えばラウロイルサルコシン酸ナトリウム及びポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸、例えばポリオキシエチレン(3)〜(17)ラウリルエーテルカルボン酸、特定するとラウレス-5カルボン酸である。
【0186】
本発明による組成物中の(d)界面活性剤の量は限定されず、組成物の総質量に対して0.1〜20質量%、好ましくは0.5〜15質量%、より好ましくは1〜10質量%の範囲とすることができる。
【0187】
(他の成分)
本発明による組成物はまた、少なくとも1種の追加の成分も含んでもよい。
【0188】
本発明による組成物は、少なくとも1種のゲル化剤を含んでもよい。本発明による組成物中で使用されるゲル化剤としては、水溶性ポリマー、例えばアクリル酸の高分子量の架橋ホモポリマー、及びアクリレート/C
10〜30アクリル酸アルキルクロスポリマー、例えばCarbopol(登録商標)及びPemulen(登録商標);アニオン性アクリレートポリマー、例えばSalcare(登録商標)AST、及びカチオン性アクリレートポリマー、例えばSalcare(登録商標)SC96;アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド/アクリルアミド;ヒドロキシエチルメタクリレートポリマー、ステアレス-10アリルエーテル/アクリレートコポリマー;Aculyn(登録商標)28として知られるアクリレート/ベヘネス-25メタクリレートコポリマー;ポリメタクリル酸グリセリル、アクリレート/ステアレス-20メタクリレートコポリマー;ベントナイト;ガム、例えばアルギネート、カラゲナン、アカシアガム、アラビアゴム、ガッティガム、カラヤガム、トラガカントガム、グアーガム;グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、キサンタンガム又はゲランガム;セルロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルカルボキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルカルボキシプロピルセルロース、エチルセルロース、硫酸化セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶セルロース;寒天;ペクチン;ゼラチン;デンプン及びその誘導体;キトサン及びその誘導体、例えばヒドロキシエチルキトサン;ポリビニルアルコール、PVM/MAコポリマー、PVM/MAデカジエンクロスポリマー、ポリ(エチレンオキシド)系ゲル化剤、ナトリウムカルボマー、及びその混合物を挙げることができる。
【0189】
該組成物中のゲル化剤の量は、組成物の総質量に対して、0.1〜20質量%、好ましくは0.2〜15質量%、より好ましくは1〜10質量%とすることができる。
【0190】
本発明による組成物は、化粧料中で通常使用される他の添加剤を含んでもよい。添加剤は、アニオン性、カチオン性、非イオン性又は両性のポリマー;カチオン性又は両性の界面活性剤;ペプチド及びそれらの誘導体;タンパク質加水分解物;膨張剤及び浸透剤;(a)油のための天然又は合成の増粘剤;塩基性化剤、例えばエタノールアミン;酸性化剤;無機又は有機のフィラー;抗酸化剤;保存剤;抗菌剤;懸濁剤;金属イオン封鎖剤;不透明化剤;染料;有機又は無機のUV遮蔽剤;ビタミン又はプロビタミン;保湿剤;セルフタンニング化合物;抗しわ活性成分;香料;保存剤、安定剤;並びにこれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0191】
追加の成分の量は限定されないが、本発明による組成物の総質量に対して0.1質量%〜30質量%とすることができる。
【0192】
本発明の組成物は、油相としてナノサイズの油滴を有するO/Wエマルションの形態である。該組成物は、化粧用組成物、好ましくはケラチン物質のための化粧用組成物、より好ましくは皮膚の化粧用組成物とすることができる。該組成物は、ローション、ミルキーローション、クリーム、ジェル、ペースト、セラム又はフォームの形態、好ましくはジェルの形態、より好ましくは透明又は半透明のジェルの形態を取ることができる。
【0193】
該組成物は、皮膚に適合するpH、一般に3〜8、好ましくは4.5〜7の範囲のpHを呈する。
【0194】
本発明による組成物の粘度は、特に限定されない。該粘度は、好ましくはコーンプレート又はパラレルプレートジオメトリを備えた粘度計又はレオメータを用いて、25℃にて測定することができる。好ましくは、組成物の粘度は、例えば25℃で且つ21s
-1で、1〜5000Pa.sの範囲とすることができる。加えて、該組成物は、ニュートン流体の性質を有することができる。
【0195】
本発明による組成物は、好ましくは透明又は半透明である。該組成物の透明度は、濁度を、例えば濁度計(2100Q portable、Hach Company社)を用いて測定することによって求めることができる。好ましくは、該組成物は、濁度が、0超、好ましくは10超であり、且つ200未満、好ましくは150未満である。
【0196】
本発明による組成物は、最初に、活性成分を伴う飽和の油相を用意して、次いで飽和の油相を水相と穏やかに混合することによって製造することができる。活性成分を伴う飽和の油相は、過剰量の活性成分を油中に溶解し、昇温にて勢いよく混合し、次いで室温まで冷却し、数時間から数日まで維持することによって用意することができる。
【0197】
[化粧方法]
本発明による組成物は、好ましくは、化粧用組成物として、詳細には皮膚美白又は抗老化のために使用することができる。詳細には、本発明による組成物は、皮膚、頭皮及び/又は唇、好ましくは皮膚等のケラチン物質への塗布を意図することができる。そのため、本発明による組成物は、皮膚のための化粧方法で使用することができる。
【0198】
本発明による、皮膚等のケラチン物質のための化粧方法又は化粧上の使用は、少なくとも、ケラチン物質へ本発明による組成物を塗布する工程を含む。
【0199】
本発明による組成物は、ローション、ミルキーローション、クリーム、ジェル、ペースト、セラム、フォーム又はスプレーの形態、好ましくはジェル又はスプレーの形態、より好ましくは透明又は半透明のジェルの形態の局所用スキンケア組成物において使用することができる。
【実施例】
【0200】
本発明を、実施例によって、より詳細に説明する。しかしながら、これら実施例が本発明の範囲を限定するものとは解釈すべきでない。
【0201】
(実施例1及び比較例1〜3)
Table 1(表3)に示した実施例1及び比較例1〜3による以下の組成物を、以下の通り調製した。最初に、過剰量の4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼン-1,3-ジオールを、ラウロイルサルコシン酸イソプロピルと、80
oCにて5時間、勢いよく混合し、室温まで冷却し、次いで24時間にわたって維持して、飽和濃度にある4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼン-1,3-ジオール(CHEMEX社から)を含有するラウロイルサルコシン酸イソプロピル(飽和の油)を得た。次いで、得られた飽和の油を、水、ラウレス-9(日光ケミカルズ株式会社から)及びカプリリル/カプリルグルコシド(SEPPIC社から)を含む水相と、ジプロピレングリコールと一緒に又は一緒にではなく、80
oCにて0.5時間、穏やかに混合し、室温まで冷却し、次いで24時間にわたって維持して、実施例1及び比較例1〜3によるO/Wエマルション組成物を得た。成分の量の数値は、全て、活性原料の「質量%」に基づく。
【0202】
【表3】
【0203】
[評価]
実施例1及び比較例1〜3による組成物を、以下の通り評価した。
【0204】
(液滴径)
粒径アナライザ(Vasco、Cordouan Technologies社)を用いて、実施例1及び比較例1〜3によるO/Wエマルション組成物の油相の液滴の粒径を求めた。25℃にて、溶媒の屈折率は1.33であり、溶媒の粘度は0.89cpであった。
【0205】
(活性成分の飽和度)
ラウロイルサルコシン酸イソプロピル中の4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼン-1,3-ジオールの最大溶解度を、実施例1及び比較例1〜3によるO/W組成物の調製工程において得られた、飽和のラウロイルサルコシン酸イソプロピル中に溶解された4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼン-1,3-ジオールの量をUV/VIS分光光度計 V-550型 (JASCO社、日本)を用いて280nmで室温及び大気圧下で測定することによって求めた。実施例1及び比較例1〜3による各O/W組成物の油相中の4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼン-1,3-ジオールの濃度を、室温にて油相中に溶解された4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼン-1,3-ジオールの量をUV/VIS分光光度計V-550型(JASCO社、日本)を用いて280nmで室温及び大気圧下で測定することによって求めた。双方の事例において、測定予定のラウロイルサルコシン酸イソプロピルのサンプルを、14,000rpmで20分間の遠心分離を用いた分離によって用意した。
【0206】
4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼン-1,3-ジオールの飽和度(SD)を、以下の式で計算した:SD=O/Wエマルションの油相中の4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼン-1,3-ジオールの濃度 / ラウロイルサルコシン酸イソプロピル中の4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼン-1,3-ジオールの最大溶解度。
【0207】
(活性成分の浸透)
各組成物中の4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼン-1,3-ジオールの浸透性を、Strat-Mメンブレン(登録商標、米国のEMD Millipore Corporation社により販売されている)を用いて求め、これを更なる修正なしで使用した。実験の手順を以下に詳細に説明する。
【0208】
実験の手順:
- レセプター流体(RF)を、ビーカー中で、Tween 80 0.25gと、リン酸緩衝食塩水10gと、水89.75gとを混合して、それが等方性になるまで撹拌することによって用意した。得られたRFは、pH値が7.4であった。
- 撹拌機をFrantz cell中へ入れ、セルの温度を、恒温槽を用いて32℃に調整した。
- RF 5mLをFrantz cell中へ導入し、温度が32℃に達するまで待った。
- 表面積1.5cm
2のStrat Mメンブレンを、セルの下部の区画上に置いた。セルの下部区画と上部区画とを、クランプを用いて堅くセットアップした。
- サンプル30mgをStrat Mメンブレン上に置き、該メンブレンの表面上に均等に広げた。
- 一定の時間(0.5時間、1時間、2時間、3時間、4時間及び5時間)の後、RF 200μLをシリンジで取り出し、該メンブレンを通った4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼン-1,3-ジオールの濃度を、超高速液体クロマトグラフィー(UPLC)(Waters社)を用いて求めた。
- RF 200μLをFrantz cell中へ置く。
【0209】
(外観)
実施例1及び比較例1〜3による組成物の外観を、室温でのそれらの濁度を濁度計(2100Q portable、Hach Company社)を用いて測定することによって求めた。濁度値(NTU)の意味は、以下の通り定義した:
NTU
1〜50:透明である
50〜150:半透明である
>200:濁っている
【0210】
これらの評価の結果を、Table 2(表4)に示す。
【0211】
【表4】
【0212】
実施例1による組成物は、より良好な、活性成分の浸透性を付与することができた。更に、これらの組成物の外観は半透明であり、このことは、皮膚の化粧用組成物のための使用において好ましい。
【0213】
他方、水に対して12質量%超のジプロピレングリコールを含んでいた比較例1〜3による組成物は、それらが実施例1による組成物と同じ量の活性成分を含んでいたにもかかわらず、より低い活性成分の浸透性を呈した。
【0214】
そのため、本発明による組成物が、活性成分の改善された浸透性及び透明な態様を生じることができることは明らかである。