特許第6873786号(P6873786)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニック液晶ディスプレイ株式会社の特許一覧 ▶ 株式会社パソナナレッジパートナーの特許一覧

<>
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000002
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000003
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000004
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000005
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000006
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000007
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000008
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000009
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000010
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000011
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000012
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000013
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000014
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000015
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000016
  • 特許6873786-液晶表示装置 図000017
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6873786
(24)【登録日】2021年4月23日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】液晶表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/36 20060101AFI20210510BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20210510BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20210510BHJP
   G02F 1/1333 20060101ALI20210510BHJP
   H04N 5/66 20060101ALI20210510BHJP
【FI】
   G09G3/36
   G09G3/20 650M
   G09G3/20 632F
   G09G3/20 641Q
   G09G3/20 680E
   G09G3/20 680H
   G09G3/20 641H
   G02F1/133 550
   G02F1/1333
   H04N5/66 A
【請求項の数】7
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-68369(P2017-68369)
(22)【出願日】2017年3月30日
(65)【公開番号】特開2018-169554(P2018-169554A)
(43)【公開日】2018年11月1日
【審査請求日】2019年11月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】506087819
【氏名又は名称】パナソニック液晶ディスプレイ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】520154173
【氏名又は名称】株式会社パソナナレッジパートナー
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中西 英行
(72)【発明者】
【氏名】神門 俊和
(72)【発明者】
【氏名】菊池 克浩
【審査官】 斎藤 厚志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−049300(JP,A)
【文献】 特開2008−299270(JP,A)
【文献】 国際公開第2017/022513(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0279749(US,A1)
【文献】 特開2013−8056(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/36
G02F 1/133
G02F 1/1333
G09G 3/20
H04N 5/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の表示パネルが重ね合わされて配置され、それぞれの前記表示パネルに画像を表示する表示装置であって、
mビットの入力画像データに基づいて、第1画像を表示する、nビット(但し、n<m)駆動の第1表示パネルと、
前記mビットの入力画像データに基づいて、第2画像を表示する、前記nビット駆動の第2表示パネルと、
前記mビットの前記入力画像データの階調を、前記第1表示パネルの第1ガンマ特性に基づいて、前記nビットの階調に変換する第1階調変換部と、前記mビットの前記入力画像データの階調を、前記第2表示パネルの第2ガンマ特性に基づいて、m1ビット(但し、m1≧m)の階調に変換する第2階調変換部と、前記m1ビットの階調に変換された前記入力画像データ前記nビットに変換するとともに階調表現を拡張する拡張処理を実行する拡張処理部と、を含む画像処理部と、
を含み、
前記第1表示パネルは、前記第1階調変換部により階調が変換された前記nビットの前記入力画像データに基づいて、前記第1画像を表示し、
前記第2表示パネルは、前記拡張処理が施された前記nビットの前記入力画像データに基づいて、前記第2画像を表示する、
ことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記第1階調変換部は、第1ガンマ値を用いて前記mビットの階調を前記nビットの階調に変換し、
前記第2階調変換部は、第2ガンマ値を用いて前記mビットの階調を前記m1ビットの階調に変換し、
前記第1ガンマ値及び前記第2ガンマ値は互いに等しい、
ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記拡張処理は、面積方向の平均で階調を拡張するディザリング処理である、
ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記拡張処理は、時間軸方向の平均で階調を拡張するフレームレートコントロール処理である、
ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記拡張処理は、平均値フィルタを用いて、輝度が変化する境界を平滑化する平滑化処理である、
ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記画像処理部は、さらに、RGB形式の前記入力画像データの形式をHSV形式に変換する第1信号変換部と、前記HSV形式に変換された前記入力画像データの形式を前記RGB形式に変換する第2信号変換部と、を含み、
前記第1階調変換部は、前記第1信号変換部により前記HSV形式に変換された前記mビットの前記入力画像データの階調を、前記第1ガンマ特性に基づいて、前記nビットの階調に変換し、
前記第2信号変換部は、前記第1階調変換部により前記nビットに変換された前記HSV形式の前記入力画像データの形式を、前記RGB形式に変換する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記第1ガンマ値及び前記第2ガンマ値は0.5であり、前記第1画像と前記第2画像とを合成した表示画像の合成ガンマ値は2.2である、
ことを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置のコントラストを向上させる技術として、2枚の表示パネルを重ね合わせて、入力画像データに基づいて、それぞれの表示パネルに画像を表示させる技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。具体的には例えば、前後に配置された2枚の表示パネルのうち前側(観察者側)の表示パネルにカラー画像を表示し、後側(バックライト側)の表示パネルに白黒画像を表示することにより、コントラストの向上を図るものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−191269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の液晶表示装置では、入力画像データのビット数が、2枚の表示パネルの駆動ビット数より多い場合、入力画像データのビット数を減らして画像を表示しなければならず、表現可能な階調数が低下する問題が生じる。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の表示パネルを重ね合わせて構成された液晶表示装置において、表現可能な階調数の低下を抑えることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る液晶表示装置は、複数の表示パネルが重ね合わされて配置され、それぞれの前記表示パネルに画像を表示する表示装置であって、mビットの入力画像データに基づいて、第1画像を表示する、nビット(但し、n<m)駆動の第1表示パネルと、前記mビットの入力画像データに基づいて、第2画像を表示する、前記nビット駆動の第2表示パネルと、前記mビットの前記入力画像データの階調を、前記第1表示パネルの第1ガンマ特性に基づいて、前記nビットの階調に変換する第1階調変換部と、前記mビットの前記入力画像データの階調を、前記第2表示パネルの第2ガンマ特性に基づいて、m1ビット(但し、m1≧m)の階調に変換する第2階調変換部と、前記m1ビットの階調に変換された前記入力画像データに対して、前記nビットで階調表現を拡張する拡張処理を実行する拡張処理部と、を含む画像処理部と、を含み、前記第1表示パネルは、前記第1階調変換部により階調が変換された前記nビットの前記入力画像データに基づいて、前記第1画像を表示し、前記第2表示パネルは、前記拡張処理が施された前記nビットの前記入力画像データに基づいて、前記第2画像を表示する、ことを特徴とする。
【0007】
本発明に係る液晶表示装置では、前記第1階調変換部は、第1ガンマ値を用いて前記mビットの階調を前記nビットの階調に変換し、前記第2階調変換部は、第2ガンマ値を用いて前記mビットの階調を前記m1ビットの階調に変換し、前記第1ガンマ値及び前記第2ガンマ値は互いに等しくてもよい。
【0008】
本発明に係る液晶表示装置では、前記拡張処理は、面積方向の平均で階調を拡張するディザリング処理でもよい。
【0009】
本発明に係る液晶表示装置では、前記拡張処理は、時間軸方向の平均で階調を拡張するフレームレートコントロール処理でもよい。
【0010】
本発明に係る液晶表示装置では、前記拡張処理は、平均値フィルタを用いて、輝度が変化する境界を平滑化する平滑化処理でもよい。
【0011】
本発明に係る液晶表示装置では、前記画像処理部は、さらに、RGB形式の前記入力画像データの形式をHSV形式に変換する第1信号変換部と、前記HSV形式に変換された前記入力画像データの形式を前記RGB形式に変換する第2信号変換部と、を含み、前記第1階調変換部は、前記第1信号変換部により前記HSV形式に変換された前記mビットの前記入力画像データの階調を、前記第1ガンマ特性に基づいて、前記nビットの階調に変換し、前記第2信号変換部は、前記第1階調変換部により前記nビットに変換された前記HSV形式の前記入力画像データの形式を、前記RGB形式に変換してもよい。
【0012】
本発明に係る液晶表示装置では、前記第1ガンマ値及び前記第2ガンマ値は0.5であり、前記第1画像と前記第2画像とを合成した表示画像の合成ガンマ値は2.2でもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る液晶表示装置によれば、複数の表示パネルを重ね合わせて構成された液晶表示装置において、表現可能な階調数の低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態に係る液晶表示装置の概略構成を示す平面図である。
図2】本実施形態に係る表示パネル100の概略構成を示す平面図である。
図3】本実施形態に係る表示パネル200の概略構成を示す平面図である。
図4図2及び図3のA−A´断面図である。
図5】本実施形態に係る液晶表示装置の画素配置の他の例を示す平面図である。
図6】本実施形態に係る画像処理部の具体的な構成を示すブロック図である。
図7】第1ガンマ値γ1及び第2ガンマ値γ2の組み合わせと、表示パネル100及び表示パネル200を合成した階調数とを比較した表である。
図8】第1ガンマ値γ1が0.6、第2ガンマ値γ2が0.4の場合のガンマ特性を示すグラフである。
図9】第1ガンマ値γ1及び第2ガンマ値γ2がともに0.5の場合のガンマ特性を示すグラフである。
図10】ディザリング処理の一例を示す図である。
図11】誤差拡散法によるディザリング処理の一例を示す図である。
図12】合成階調数を示す表である。
図13】フレームレートコントロール処理の一例を示す図である。
図14】RGBデータの階調を用いて第1ガンマ処理を実行した場合の画像の色を比較した表である。
図15】本実施形態に係る画像処理部の他の構成を示すブロック図である。
図16】HSVデータの階調を用いて第1ガンマ処理を実行した場合の画像の色を比較した表である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施形態について、図面を用いて以下に説明する。本実施形態に係る液晶表示装置は、画像を表示する複数の表示パネルと、それぞれの表示パネルを駆動する複数の駆動回路(複数のソースドライバ、複数のゲートドライバ)と、それぞれの駆動回路を制御する複数のタイミングコントローラと、外部から入力される入力画像データに対して画像処理を行い、それぞれのタイミングコントローラに画像データを出力する画像処理部と、複数の表示パネルに背面側から光を照射するバックライトと、を含んでいる。表示パネルの数は限定されず2枚以上であればよい。また複数の表示パネルは、観察者側から見て前後方向に互いに重ね合わされて配置されており、それぞれが画像を表示する。以下では、2枚の表示パネルを備える液晶表示装置10を例に挙げて説明する。
【0016】
図1は、本実施形態に係る液晶表示装置10の概略構成を示す平面図である。図1に示すように、液晶表示装置10は、観察者に近い位置(前側)に配置された表示パネル100と、表示パネル100より観察者から遠い位置(後側)に配置された表示パネル200と、表示パネル100に設けられた第1ソースドライバ120及び第1ゲートドライバ130と、第1ソースドライバ120及び第1ゲートドライバ130を制御する第1タイミングコントローラ140と、表示パネル200に設けられた第2ソースドライバ220及び第2ゲートドライバ230と、第2ソースドライバ220及び第2ゲートドライバ230を制御する第2タイミングコントローラ240と、第1タイミングコントローラ140及び第2タイミングコントローラ240に画像データを出力する画像処理部300と、を含んでいる。表示パネル100は入力画像データに応じたカラー画像を第1画像表示領域110に表示し、表示パネル200は入力画像データに応じた白黒画像を第2画像表示領域210に表示する。画像処理部300は、外部のシステム(図示せず)から送信された入力画像データDinを受信し、後述する画像処理を実行した後、第1タイミングコントローラ140に第1画像データDAT1を出力し、第2タイミングコントローラ240に第2画像データDAT2を出力する。また画像処理部300は、第1タイミングコントローラ140及び第2タイミングコントローラ240に同期信号等の制御信号(図1では省略)を出力する。第1画像データDAT1はカラー画像表示用の画像データであり、第2画像データDAT2は白黒画像表示用の画像データである。バックライト(図1では省略)は、表示パネル200の背面側に配置されている。画像処理部300の具体的な構成は後述する。
【0017】
図2は表示パネル100の概略構成を示す平面図であり、図3は表示パネル200の概略構成を示す平面図である。図4は、図2及び図3のA−A´断面図である。
【0018】
図2及び図4を用いて、表示パネル100の構成について説明する。図4に示すように、表示パネル100は、バックライト400側に配置された薄膜トランジスタ基板101と、観察者側に配置され、薄膜トランジスタ基板101に対向する対向基板102と、薄膜トランジスタ基板101及び対向基板102の間に配置された液晶層103と、を含んでいる。表示パネル100のバックライト400側には偏光板104が配置されており、観察者側には偏光板105が配置されている。
【0019】
薄膜トランジスタ基板101には、図2に示すように、第1方向(例えば列方向)に延在する複数のデータ線111(ソース線)と、第1方向とは異なる第2方向(例えば行方向)に延在する複数のゲート線112とが形成され、複数のデータ線111と複数のゲート線112とのそれぞれの交差部近傍に薄膜トランジスタ113(TFT)が形成されている。表示パネル100を平面的に見て、隣り合う2本のデータ線111と隣り合う2本のゲート線112とにより囲まれる領域が1つのサブ画素114として規定され、該サブ画素114がマトリクス状(行方向及び列方向)に複数配置されている。複数のデータ線111は、行方向に等間隔で配置されており、複数のゲート線112は、列方向に等間隔で配置されている。薄膜トランジスタ基板101には、サブ画素114ごとに画素電極115が形成されており、複数のサブ画素114に共通する1つの共通電極(図示せず)が形成されている。薄膜トランジスタ113を構成するドレイン電極はデータ線111に電気的に接続され、ソース電極は画素電極115に電気的に接続され、ゲート電極はゲート線112に電気的に接続されている。
【0020】
図4に示すように、対向基板102には、各サブ画素114に対応して複数のカラーフィルタ102a(着色層)が形成されている。各カラーフィルタ102aは、光の透過を遮断するブラックマトリクス102bで囲まれており、例えば矩形状に形成されている。また、複数のカラーフィルタ102aは、赤色(R色)の材料で形成され、赤色の光を透過する赤色カラーフィルタと、緑色(G色)の材料で形成され、緑色の光を透過する緑色カラーフィルタと、青色(B色)の材料で形成され、青色の光を透過する青色カラーフィルタと、を含んでいる。赤色カラーフィルタ、緑色カラーフィルタ、及び青色カラーフィルタは、行方向にこの順に繰り返し配列され、同一色のカラーフィルタが列方向に配列され、行方向及び列方向に隣り合うカラーフィルタ102aの境界部分にブラックマトリクス102bが形成されている。各カラーフィルタ102aに対応して、複数のサブ画素114は、図2に示すように、赤色カラーフィルタに対応する赤色サブ画素114Rと、緑色カラーフィルタに対応する緑色サブ画素114Gと、青色カラーフィルタに対応する青色サブ画素114Bと、を含んでいる。尚、表示パネル100では、1つの赤色サブ画素114R、1つの緑色サブ画素114G及び1つの青色サブ画素114Bを含んで1つの画素124を構成し、複数の画素124がマトリクス状に配置されている。
【0021】
第1タイミングコントローラ140は、周知の構成を備えている。例えば第1タイミングコントローラ140は、画像処理部300から出力される第1画像データDAT1と第1制御信号CS1(クロック信号、垂直同期信号、水平同期信号等)とに基づいて、第1画像データDA1と、第1ソースドライバ120及び第1ゲートドライバ130の駆動を制御するための各種タイミング信号(データスタートパルスDSP1、データクロックDCK1、ゲートスタートパルスGSP1、ゲートクロックGCK1)とを生成する(図2参照)。第1タイミングコントローラ140は、第1画像データDA1と、データスタートパルスDSP1と、データクロックDCK1とを第1ソースドライバ120に出力し、ゲートスタートパルスGSP1とゲートクロックGCK1とを第1ゲートドライバ130に出力する。
【0022】
第1ソースドライバ120は、nビット(以下では、n=10とする。)で駆動するドライバであり、データスタートパルスDSP1及びデータクロックDCK1に基づいて、第1画像データDA1に応じたデータ信号(データ電圧)をデータ線111に出力する。第1ゲートドライバ130は、nビット(n=10)で駆動するドライバであり、ゲートスタートパルスGSP1及びゲートクロックGCK1に基づいて、ゲート信号(ゲート電圧)をゲート線112に出力する。
【0023】
各データ線111には、第1ソースドライバ120からデータ電圧が供給され、各ゲート線112には、第1ゲートドライバ130からゲート電圧が供給される。共通電極には、コモンドライバ(図示せず)から共通電圧Vcomが供給される。ゲート電圧(ゲートオン電圧)がゲート線112に供給されると、ゲート線112に接続された薄膜トランジスタ113がオンし、薄膜トランジスタ113に接続されたデータ線111を介して、データ電圧が画素電極115に供給される。画素電極115に供給されたデータ電圧と、共通電極に供給された共通電圧Vcomとの差により電界が生じる。この電界により液晶を駆動してバックライト400の光の透過率を制御することによって画像表示を行う。表示パネル100では、赤色サブ画素114R、緑色サブ画素114G、青色サブ画素114Bそれぞれの画素電極115に接続されたデータ線111に、所望のデータ電圧を供給することにより、カラー画像表示が行われる。尚、表示パネル100は、周知の構成を適用することができる。
【0024】
次に、図3及び図4を用いて、表示パネル200の構成について説明する。図4に示すように、表示パネル200は、バックライト400側に配置された薄膜トランジスタ基板201と、観察者側に配置され、薄膜トランジスタ基板201に対向する対向基板202と、薄膜トランジスタ基板201及び対向基板202の間に配置された液晶層203と、を含んでいる。表示パネル200のバックライト400側には偏光板204が配置されており、観察者側には偏光板205が配置されている。表示パネル100の偏光板104と、表示パネル200の偏光板205との間には、拡散シート301又は接着シートが配置されている。
【0025】
薄膜トランジスタ基板201には、図3に示すように、列方向に延在する複数のデータ線211(ソース線)と、行方向に延在する複数のゲート線212とが形成され、複数のデータ線211と複数のゲート線212とのそれぞれの交差部近傍に薄膜トランジスタ213が形成されている。表示パネル200を平面的に見て、隣り合う2本のデータ線211と隣り合う2本のゲート線212とにより囲まれる領域が1つの画素214として規定され、該画素214がマトリクス状(行方向及び列方向)に複数配置されている。複数のデータ線211は、行方向に等間隔で配置されており、複数のゲート線212は、列方向に等間隔で配置されている。薄膜トランジスタ基板201には、画素214ごとに画素電極215が形成されており、複数の画素214に共通する1つの共通電極(図示せず)が形成されている。薄膜トランジスタ213を構成するドレイン電極はデータ線211に電気的に接続され、ソース電極は画素電極215に電気的に接続され、ゲート電極はゲート線212に電気的に接続されている。表示パネル100の各画素124と、表示パネル200の各画素214とが、平面視で互いに重なっている。例えば、図5に示すように、赤色サブ画素114R、緑色サブ画素114G及び青色サブ画素114Bを含む1個の画素124(図5(a)参照)と、1個の画素214(図5(b)参照)とが平面視で互いに重なっている。尚、表示パネル100の各サブ画素114と、表示パネル200の各画素214とが、互いに1対1の関係で配置されてもよい。
【0026】
図4に示すように、対向基板202には、各画素214の境界部分に対応する位置に、光の透過を遮断するブラックマトリクス202bが形成されている。ブラックマトリクス202bで囲まれた領域202aには、カラーフィルタは形成されておらず、例えばオーバーコート膜が形成されている。
【0027】
第2タイミングコントローラ240は、周知の構成を備えている。例えば第2タイミングコントローラ240は、画像処理部300から出力される第2画像データDAT2と第2制御信号CS2(クロック信号、垂直同期信号、水平同期信号等)とに基づいて、第2画像データDA2と、第2ソースドライバ220及び第2ゲートドライバ230の駆動を制御するための各種タイミング信号(データスタートパルスDSP2、データクロックDCK2、ゲートスタートパルスGSP2、ゲートクロックGCK2)とを生成する(図3参照)。第2タイミングコントローラ240は、第2画像データDA2と、データスタートパルスDSP2と、データクロックDCK2とを第2ソースドライバ220に出力し、ゲートスタートパルスGSP2とゲートクロックGCK2とを第2ゲートドライバ230に出力する。
【0028】
第2ソースドライバ220は、nビット(n=10)で駆動するドライバであり、データスタートパルスDSP2及びデータクロックDCK2に基づいて、第2画像データDA2に応じたデータ電圧をデータ線211に出力する。第2ゲートドライバ230は、nビット(n=10)で駆動するドライバであり、ゲートスタートパルスGSP2及びゲートクロックGCK2に基づいて、ゲート電圧をゲート線212に出力する。
【0029】
各データ線211には、第2ソースドライバ220からデータ電圧が供給され、各ゲート線212には、第2ゲートドライバ230からゲート電圧が供給される。共通電極には、コモンドライバから共通電圧Vcomが供給される。ゲート電圧(ゲートオン電圧)がゲート線212に供給されると、ゲート線212に接続された薄膜トランジスタ213がオンし、薄膜トランジスタ213に接続されたデータ線211を介して、データ電圧が画素電極215に供給される。画素電極215に供給されたデータ電圧と、共通電極に供給された共通電圧Vcomとの差により電界が生じる。この電界により液晶を駆動してバックライト400の光の透過率を制御することによって画像表示を行う。表示パネル200では、白黒画像表示が行われる。尚、表示パネル200は、周知の構成を適用することができる。
【0030】
図6は、画像処理部300の具体的な構成を示すブロック図である。画像処理部300は、第1ガンマ処理部311(第1階調変換部)と、第1階調ルックアップテーブル(LUT)312と、第1画像出力部313と、第2画像データ生成部321と、第2ガンマ処理部322(第2階調変換部)と、第2階調ルックアップテーブル(LUT)323と、平均値フィルタ処理部324と、ディザリング処理部325(拡張処理部)と、第2画像出力部326と、を含んでいる。画像処理部300は、mビット(以下では、m=12とする。)の入力画像データDinに基づいて後述する画像処理を行い、例えば、表示パネル100用のnビット(n=10)のカラー画像の第1画像データDAT1と、表示パネル200用のnビット(n=10)の白黒画像の第2画像データDAT2とを生成する。また、画像処理部300は、カラー画像と白黒画像とを合成した表示画像(合成階調)の合成ガンマ値(γ値)が所望の値(以下では、γ=2.2とする。)になるように、第1画像データDAT1の階調(第1階調)と、第2画像データDAT2の階調(第2階調)とを決定する。
【0031】
画像処理部300は、外部のシステムから送信された12ビットの入力画像データDinを受信すると、入力画像データDinを、第1ガンマ処理部311と第2画像データ生成部321とに転送する。尚、入力画像データDinは、例えば輝度情報(階調情報)と色情報とを含んでいる。色情報は、色を指定するための情報であり、例えば、入力画像データDinが12ビットの場合、R色、G色、B色を含む複数色それぞれの色を0〜4095の値で表すことができる。上記複数色には、少なくともR色、G色及びB色を含み、さらにW(白)色及び/又はY(黄)色が含まれてもよい。上記複数色がR色、G色及びB色である場合、入力画像データDinの色情報は、「RGB値」([R値,G値,B値])で表される。例えば、入力画像データDinに対応する色が「白」の場合、「RGB値」は[4095,4095,4095]で表され、入力画像データDinに対応する色が「赤」の場合、「RGB値」は[4095,0,0]で表され、入力画像データDinに対応する色が「黒」の場合、「RGB値」は[0,0,0]で表される。
【0032】
第2画像データ生成部321は、12ビットの入力画像データDinを取得すると、入力画像データDinの色情報を示す各色の値(ここではRGB値:[R値,G値,B値])のうち最大値(R値、G値又はB値)を用いて白黒画像に対応する白黒画像データを生成する。具体的には、第2画像データ生成部321は、注目画素214に対応するRGB値において、該RGB値のうち最大値を注目画素214の値に設定することにより白黒画像データを生成する。第2画像データ生成部321は、生成した白黒画像データを第2ガンマ処理部322に出力する。
【0033】
第2ガンマ処理部322は、第2画像データ生成部321により生成された12ビットの白黒画像データを取得すると、第2階調LUT323を参照して、14ビットの白黒画像データに対応する階調(第2階調)を決定する(第2ガンマ処理)。例えば、第2ガンマ処理部322は、表示パネル200用のガンマ特性(第2ガンマ特性)に基づいて設定されたガンマ値(第2ガンマ値γ2)を用いて、12ビットの白黒画像データの階調を、14ビットの白黒画像データの階調に変換する。第2ガンマ処理部322は、上記第2ガンマ処理を施した白黒画像データを、平均値フィルタ処理部324に出力する。
【0034】
第1ガンマ処理部311は、外部のシステムから12ビットの入力画像データDinを取得すると、第1階調LUT312を参照して、10ビットのカラー画像データに対応する階調(第1階調)を決定する(第1ガンマ処理)。例えば、第1ガンマ処理部311は、表示パネル100用のガンマ特性(第1ガンマ特性)に基づいて設定されたガンマ値(第1ガンマ値γ1)を用いて、12ビットのカラー画像データの階調を、10ビットのカラー画像データの階調に変換する。第1ガンマ処理部311は、上記第1ガンマ処理を施したカラー画像データを第1画像出力部313に出力する。尚、第1ガンマ処理部311は、第2ガンマ処理部322により上記第2ガンマ処理が施された白黒画像データの第2階調に基づいて第1階調を決定してもよい。
【0035】
ここで、第1ガンマ値γ1及び第2ガンマ値γ2の設定方法について説明する。例えば、第1ガンマ値γ1及び第2ガンマ値γ2は、カラー画像と白黒画像とを合成した合成画像(表示画像)の合成ガンマ値が2.2になるように設定される。例えば、表示パネル100の第1ガンマ特性及び表示パネル200の第2ガンマ特性がともに、ガンマ値2.2の場合、表示パネル100の輝度をLm、表示パネル200の輝度をLsとすると、合成輝度はLm×Lsで表される。この合成輝度Lm×Lsを、入力信号Din、第1ガンマ値γ1、第2ガンマ値γ2で表すと、以下の式となる。
Lm×Ls=(Din^γ1)^2.2×(Din^γ2)^2.2
=Din^(γ1×2.2)×Din^(γ2×2.2)
=Din^(γ1×2.2+γ2×2.2)
よって、(γ1×2.2+γ2×2.2)=2.2となるように、第1ガンマ値γ1及び第2ガンマ値γ2を設定すればよい。
【0036】
また、液晶表示装置10が表現可能な階調数は、第1ガンマ値γ1及び第2ガンマ値γ2の組み合わせにより変化するため、階調数が最も多くなる第1ガンマ値γ1及び第2ガンマ値γ2の組み合わせを選択することが好ましい。図7は、第1ガンマ値γ1及び第2ガンマ値γ2の組み合わせと、表示パネル100及び表示パネル200を合成した階調数とを比較した表である。尚、図7は、第1階調LUT312及び第2階調LUT323の何れもが、12ビットの画像データ(入力画像データ)の階調を10ビットの画像データ(出力画像データ)の階調に変換する場合において、第1ガンマ値γ1及び第2ガンマ値γ2の組み合わせを変化させたときの階調数の比較を示している。図8は、図7に示す組み合わせの一例として、第1ガンマ値γ1が0.6、第2ガンマ値γ2が0.4の場合のガンマ特性を示すグラフであり、図9は、第1ガンマ値γ1及び第2ガンマ値γ2がともに0.5の場合のガンマ特性を示すグラフである。図7の表に示すように、階調数は、第1ガンマ値γ1及び第2ガンマ値γ2がともに0.5のときが最も多くなる。そこで、本実施形態では、第1ガンマ値γ1及び第2ガンマ値γ2を、ともに0.5に設定する。
【0037】
尚、図7に示す階調は以下の式により算出される。入力画像データをDin(0〜4095)、第1ガンマ値γ1及び第2ガンマ値γ2を、ともに0.5とする。
カラー画像データの階調=int(((Din/4095)^0.5)×1023)
白黒画像データの階調=int(((Din/4095)^0.5)×1023+0.5)
例えば、入力画像データDinの階調が213〜217の場合、入力階調は以下のように変換される。
(1)入力画像データDin=213階調の場合
カラー画像データの計算値=233.31、白黒画像データの計算値=233.81
カラー画像データの変換後階調=233階調、白黒画像データの変換後階調=234階調
(2)入力画像データDin=214階調の場合
カラー画像データの計算値=233.85、白黒画像データの計算値=234.35
カラー画像データの変換後階調=234階調、白黒画像データの変換後階調=234階調
(3)入力画像データDin=215階調の場合
カラー画像データの計算値=234.40、白黒画像データの計算値=234.90
カラー画像データの変換後階調=234階調、白黒画像データの変換後階調=235階調
(4)入力画像データDin=216階調の場合
カラー画像データの計算値=234.95、白黒画像データの計算値=235.45
カラー画像データの変換後階調=235階調、白黒画像データの変換後階調=235階調
(5)入力画像データDin=217階調の場合
カラー画像データの計算値=235.49、白黒画像データの計算値=235.99
カラー画像データの変換後階調=235階調、白黒画像データの変換後階調=236階調
【0038】
平均値フィルタ処理部324は、上記第2ガンマ処理が施された14ビットの白黒画像データを取得すると、該白黒画像データに対して、各フレームにおいて全ての画素214に共通の平均値フィルタを用いて平滑化処理を実行する。例えば、平均値フィルタ処理部324は、各画素214(注目画素)について、周囲の上下左右11個の画素からなる11×11画素領域をフィルタサイズとして、このフィルタサイズ内の輝度の平均値をその画素214(注目画素)の輝度とする処理を実行する。フィルタサイズは、11×11画素領域に限定されないが、各フレームにおいて全ての画素214に対して共通のフィルタサイズに設定される。またフィルタ形状は、正方形に限定されず円形でもよい。上記平滑化処理によれば、高周波成分が削除されるため輝度変化を滑らかにすることができる。平均値フィルタ処理部324は、上記平滑化処理を施した14ビットの白黒画像データを、ディザリング処理部325に出力する。
【0039】
ディザリング処理部325は、上記平滑化処理が施された14ビットの白黒画像データを取得すると、該白黒画像データに対して、階調表現を拡張する拡張処理(ディザリング処理)を実行する。例えば、ディザリング処理部325は、14ビットの白黒画像データを10ビットの白黒画像データに変換するとともに、所定のディザパターンを用いて面積方向の平均で階調を拡張する。上記ディザリング処理により、入力画像データDinの12ビットの階調を10ビットで疑似的に表現することが可能となる。図10は、ディザリング処理の一例を示す図である。図10では、10ビットの階調データを8ビットの階調データに変換する場合を示している。上記ディザリング処理は、誤差拡散法を用いてもよい。図11は、誤差拡散法によるディザリング処理の一例を示す図である。誤差拡散法によれば、8ビットの階調データへの変換処理によって生じた誤差を周辺の画素に拡散させるフィードバック処理を行うことにより、画像の品質を向上させることができる。ディザリング処理及び誤差拡散法は、周知の技術を適用することができる。ディザリング処理部325は、上記拡張処理を施した10ビットの白黒画像データを、第2画像出力部326に出力する。
【0040】
第1画像出力部313は、10ビットのカラー画像データ(第1階調)を第1画像データDAT1として第1タイミングコントローラ140に出力し、第2画像出力部326は、10ビットの白黒画像データ(第2階調)を第2画像データDAT2として第2タイミングコントローラ240に出力する。また画像処理部300は、第1タイミングコントローラ140に第1制御信号CS1を出力し、第2タイミングコントローラ240に第2制御信号CS2を出力する(図2及び図3)。尚、画像処理部300は、上記処理に加えて、第2画像データ生成部321から出力された白黒画像データに対して高輝度領域を拡張する拡張フィルタ処理や、第2ガンマ処理部322から出力された白黒画像データに対して、輝度が大きく変化する境界(エッジ)を検出(強調)する微分フィルタ処理を実行してもよい。
【0041】
以上のように、本実施形態に係る画像処理部300は、第1ガンマ値γ1(=0.5)に基づいて12ビットの入力画像データDinを10ビットの階調データ(カラー画像データ)に変換するとともに、第2ガンマ値γ2(=0.5)に基づいて12ビットの入力画像データDinを14ビットの階調データ(白黒画像データ)に変換した後、ディザリング処理を施して14ビットの階調データを10ビットの階調データに変換する。これにより、図12の表に示すように、合成階調数が、12ビットの入力画像データDinで表現可能な階調数と同じ階調数(4095)となる。尚、図12は、第1ガンマ値γ1及び第2ガンマ値γ2を0.5に設定し、第1階調LUT312及び第2階調LUT323への入力画像データを12ビットに設定した場合において、第1階調LUT312の出力画像データのビット数と、第2階調LUT323の出力画像データのビット数との組み合わせを変化させたときの階調数の比較を示している。
【0042】
画像処理部300は、上記構成に限定されない。例えば、画像処理部300の第2ガンマ処理部322が、第2ガンマ値γ2(=0.5)を用いて12ビットの入力画像データDinの階調を12ビットの白黒画像データの階調に変換し、ディザリング処理部325が、12ビットの白黒画像データの階調を10ビットの白黒画像データの階調に変換してもよい。この構成によれば、図12の表に示すように、合成階調数は2705となる。
【0043】
このように、画像処理部300は、mビットの入力画像データDinの階調を、表示パネル100の第1ガンマ特性(ガンマ値2.2)に基づいて、n(但し、n<m)ビットの階調に変換して第1画像データDAT1を生成するとともに、mビットの入力画像データDinの階調を、表示パネル200の第2ガンマ特性(ガンマ値2.2)に基づいて、m1ビット(但し、m1≧m)の階調に変換し、m1ビットの階調に変換された入力画像データDinに対して、nビットで階調表現を拡張する拡張処理を実行して第2画像データDAT2を生成する。これにより、入力画像データDinのビット数(mビット)が、表示パネル100及び表示パネル200の駆動ビット数(nビット)より多い場合でも、表現可能な階調数(上記の例では2705又は4095)を、表示パネル100及び表示パネル200の駆動ビット数に応じた階調数(上記の例では1791)より増加させることができる。
【0044】
尚、階調表現を拡張する拡張処理は、ディザリング処理に限定されず、例えば、フレームレートコントロール処理(FRC)であってもよい。図13は、フレームレートコントロール処理の一例を示す図である。例えば、65階調を表す10ビットの画像データを8ビットの画像データで表現する場合、時間軸方向(例えば4フレーム分)で平均化して65階調を表現する。フレームレートコントロール処理は周知の方法を適用することができる。
【0045】
ここで、入力画像データDinがRGB形式の場合に、第1ガンマ処理部311がRGBデータの階調を用いて第1ガンマ処理を実行した場合、色ずれが生じる問題がある。図14は、RGBデータの階調を用いて第1ガンマ処理を実行した場合の画像の色を比較した表である。図14では、一例として、8ビット(256階調)の入力画像データDinにおいて、「RGB値」が[67,25,5]の場合を示している。この場合、合成画像のG階調及びB階調が、入力画像データDinに対応するG階調及びB階調と異なり、色ずれが生じることが分かる。
【0046】
そこで、本実施形態に係る画像処理部300は、図15に示すように、第1ガンマ処理部311の前段に、RGB形式をHSV形式(色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Value))に変換するHSV変換部314(第1信号変換部)を設け、第1ガンマ処理部311の後段に、HSV形式をRGB形式に変換するRGB変換部315(第2信号変換部)と、を設けることが好ましい。図16は、HSVデータの階調を用いて第1ガンマ処理を実行した場合の画像の色を比較した表である。図15の構成によれば、図16に示すように、合成画像の各階調が入力画像データDinに対応する階調と一致し、色ずれを防止できることが分かる。上記構成は、HSVデータの階調を用いてガンマ処理を実行した例を示したが、これに限定されない。例えば、HSV(HSL、HSIなどとも呼ばれる)データの階調を用いてガンマ処理を行った場合も上記と同様の効果を得ることができる。
【0047】
画像処理部300は、上記構成に限定されない。図6に示す構成において、ディザリング処理部325が省略されてもよい。この場合、平均値フィルタ処理部324が、平均値フィルタを用いて平滑化処理を実行することで階調表現を拡張する。すなわち、平均値フィルタ処理部324は、階調表現を拡張する拡張処理を実行する拡張処理部として機能する。尚、この構成は、入力画像が、階調差を有する画像である場合に有効である。
【0048】
尚、本実施形態に係る液晶表示装置10では、表示パネル100が、観察者から遠い位置(後側)に配置され、表示パネル200が、観察者に近い位置(前側)に配置されてもよい。また、表示パネル100及び表示パネル200が、ともに白黒画像を表示する構成であってもよい。
【0049】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で上記各実施形態から当業者が適宜変更した形態も本発明の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0050】
10 液晶表示装置、100,200 表示パネル、120 第1ソースドライバ、130 第1ゲートドライバ、140 第1タイミングコントローラ、220 第2ソースドライバ、230 第2ゲートドライバ、240 第2タイミングコントローラ、300 画像処理部、311 第1ガンマ処理部、312 第1階調LUT、313 第1画像出力部、314 HSV変換部、315 RGB変換部、321 第2画像データ生成部、322 第2ガンマ処理部、323 第2階調LUT、324 平均値フィルタ処理部、325 ディザリング処理部、326 第2画像出力部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16