(54)【発明の名称】進化型パケットシステムへのワイヤレスローカルエリアネットワークアクセスのための、進化型パケットデータゲートウェイの選択のためのシステムおよび方法
【文献】
Nokia Networks, BlackBerry UK Ltd,Enhancments of ePDG selection[online],3GPP TSG-SA WG2#110,3GPP,2015年 6月30日,S2-152246,検索日[2020.07.27],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_110_Dubrovnik/Docs/S2-152246.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記PLMNを選択する前記ステップが、前記1つまたは複数の選択条件が満たされていると決定されるまで、前記1つまたは複数の選択条件を使用して、前記リスト内の前記複数のPLMNエントリのそれぞれを連続的に評価するステップを備える、請求項1に記載の方法。
前記ePDGについて決定された前記FQDNにロケーションエリアコード、経路指定エリアコード、またはトラッキングエリアコードをプリペンドまたはアペンドするステップをさらに備え、前記プリペンドまたはアペンドすることが前記FQDNルールに少なくとも部分的に基づく、請求項5に記載の方法。
前記FQDNルールが、前記複数のPLMNエントリ内のPLMNエントリごとに異なる、または、前記FQDNルールが、前記複数のPLMNエントリ内のすべてのPLMNエントリに共通である、請求項5に記載の方法。
ユーザ機器(UE)のためのワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体であって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、
前記UEに、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法を実行させるコードを備える、コンピュータ可読媒体。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付の図面に関連して以下に述べる詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書に記載された概念が実施され得る唯一の構成を表すことを意図するものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供するための具体的な詳細を含む。しかし、当業者であれば、これらの概念は、これらの具体的な詳細なしでも実施できることは明らかであろう。いくつかの例では、よく知られている構造および構成要素は、そのような概念を不明瞭にすることを避けるために、ブロック図形式で示されている。
【0011】
電気通信システムのいくつかの態様を、様々な装置および方法を参照して提示する。これらの装置および方法は、以下の詳細な説明において説明され、様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(まとめて「要素」と呼ばれる)によって添付の図面に示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、またはソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0012】
例として、要素、または要素の任意の部分、あるいは要素の任意の組合せが、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」によって実装され得る。プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、ステートマシン、ゲートロジック、ディスクリートハードウェア回路、および本開示を通じて説明される様々な機能を実行するように構成された他の適切なハードウェアを含む。処理システムの中の1つまたは複数のプロセッサは、ソフトウェアを実行してもよい。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他のものと呼ばれるかどうかにかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プロシージャ、機能等を意味するものと広く解釈されるものとする。
【0013】
したがって、1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアにおいて実施される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして、記憶されるか、または符号化される場合がある。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であり得る。例として、限定ではないが、そのようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、電気消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、コンパクトディスクROM(CD-ROM)または他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、前述のタイプのコンピュータ可読媒体の組合せ、あるいはコンピュータ実行可能コードをコンピュータによってアクセスされ得る命令またはデータ構造の形態で記憶するために使用され得る他の任意の媒体を備えることができる。
【0014】
図1は、本開示の様々な態様による、ePDG選択およびアクセスのためのワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、たとえばIEEE802.11 WiFi APを介するなど、WLANを介するUE110の緊急サービスをサポートするために使用され得る。
【0015】
ワイヤレス通信システム100は、訪問先ネットワーク102、ホームネットワーク104、およびサードパーティネットワーク106を含むことができる。訪問先ネットワーク102はまた、訪問先PLMN(VPLMN)、サービングネットワークなどとも呼ばれ得る。ホームネットワーク104はまた、ホームPLMN(HPLMN)とも呼ばれ得る。たとえば、訪問先ネットワーク102は、ホームネットワーク104のワイヤレスカバレージエリア外でローミングするときに、UE110のサービングネットワークであり得る。しかしながら、UE110は、ローミングしていないときにホームネットワーク104内に位置する場合がある。すなわち、訪問先ネットワーク102およびホームネットワーク104は、UE110がローミングしていないときに同じネットワークであり得る。
【0016】
訪問先ネットワーク102は、アクセスネットワーク(図示せず)の一部であり得る、ロングタームエボリューション(LTE)セルラーワイヤレスアクセス用の進化型ノードB(eNodeBまたはeNB)などの基地局105を含み得る。基地局105は、物理層ワイヤレス接続を介してUE110に接続し得る。訪問先ネットワーク102はまた、ePDG130、PDNゲートウェイ170、IMS190、および/または、簡単にするために
図1には示されていない他のネットワークエンティティに関連付けられ得る(たとえば、含み得る)コアネットワーク120を含み得る。コアネットワーク120は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM(登録商標))ネットワーク、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))ネットワーク、高速パケットアクセス(HSPA)ネットワーク、汎用パケット無線サービス(GPRS)アクセスネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、CDMA2000 1Xネットワーク、高速パケットデータ(HRPD)ネットワーク、またはウルトラモバイルブロードバンド(UMB)ネットワークなどであり得る。WCDMA(登録商標)、HSPA、およびGPRSは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。GSM(登録商標)、WCDMA(登録商標)、HSPA、GPRS、UMTS、およびLTEは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の組織からの文書に記載されている。CDMA2000 1XおよびHRPDは、cdma2000の一部であり、cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書に記載されている。ePDG130は、データの転送およびVoIP呼の確立を含めて、パケット交換サービスのためのIPアドレス割当ておよびIPパケットルーティング機能を実行することができ、ショートメッセージサービス(SMS)メッセージを経路指定することもできる。UE110はまた、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)125の一部であり得るIEEE802.11x WiFi APなどのアクセスポイント(AP)115に接続し得る。
【0017】
上述のように、ePDG130は、WLAN125などの信頼できないWLAN(たとえば、信頼できないWiFiホットスポットであり得る)からUE110をコアネットワーク120に接続するために使用され得る。PDNゲートウェイ(GW)170は、UE110とインターネット(
図1には図示せず)および緊急サービスネットワーク150などの外部エンティティとの間にデータ(たとえば、IP)アクセスを提供し得、外部から可視であるIPアドレスをUE110に割り当てることができる。IMS190は、UE110と中央サービス(PSAP)160(本明細書ではPSAP160とも呼ばれる)などの外部エンティティとの間のデータおよび音声セッションならびに呼の確立および解放をサポートし得、また、UE110の緊急呼の確立および解放をサポートし得る。IMS190は、プロキシ呼セッション制御機能(P-CSCF)、緊急呼セッション制御機能(E-CSCF)、およびロケーション検索機能(LRF)などの、
図1に示されていない要素を含み得る。IMS190を破線のボックスとして示すことによって示されるように、ePDG130およびPDNゲートウェイ170によってサポートされるデータおよび音声通信は、インターネットならびに/または他のルータおよびスイッチ(
図1には図示せず)を介するが、IMS190を介さず、緊急サービスネットワーク150などの外部エンティティに、またはそこから経路指定され得る。逆に、シグナリングメッセージ(たとえば、セッション開始プロトコル(SIP)用のメッセージ)は、データおよび音声セッションの確立および解放をサポートするためにシグナリングメッセージを傍受し、変更し、経路指定し得るIMS190を通じてこれらのメッセージを転送することによって、ePDG130およびPDNゲートウェイ170を介して、UE110と外部エンティティ(たとえば、緊急サービスネットワーク150および中央サービス(PSAP)160)との間で、転送され得る。
【0018】
ホームネットワーク104は、ホーム加入者サーバ(HSS)140、および/または簡単にするために
図1には示されていない他のネットワークエンティティを含み得る1つまたは複数のサーバを含み得る。HSS140は、ホームネットワーク104とのサービス加入を有するUE110などのUEの加入情報を記憶し得る。場合によっては、UE110が通常の通信サービスに加入していない場合、たとえば緊急呼をかけることのみに限定されている場合には、ホームネットワーク104が存在しない場合がある。
【0019】
いくつかの例では、UE110は、緊急呼を確立し、緊急サービスネットワーク150を介して、および緊急呼のための通信セッションを介して送信されるシグナリングメッセージを使用して中央サービス160(たとえば、緊急応答機関(PSAP))と通信し得る。この場合、緊急呼のためのデータおよび/または音声通信は、アクセスポイント115、WLAN125、ePDG130、PDNゲートウェイ170、および緊急サービスネットワーク150を介して、UE110と中央サービス160との間で経路指定され得る。同様に、緊急呼のためのシグナリングメッセージ(たとえば、SIPメッセージ)は、アクセスポイント115、WLAN125、ePDG130、PDNゲートウェイ170、IMS190、および緊急サービスネットワーク150を介して、UE110と中央サービス(PSAP)160との間で経路指定され得る。
【0020】
緊急サービスネットワーク150は、訪問先ネットワーク102(たとえば、UE110)および/またはホームネットワーク104によってサービスを提供されるUEによって開始されたIMS緊急呼を受信し得、これらのIMS緊急呼に関する情報および/または通信を中央サービス160に転送し得る。中央サービス160は、IMS緊急呼に応答する責任を負ってもよく、また緊急センター(EC)または緊急応答機関(PSAP)とも呼ばれ得る。中央サービス160は、たとえば、郡または市などの政府機関によって運営または所有されてもよく、それらの政府機関の代理として運営または所有されてもよい。場合によっては、緊急サービスネットワーク150は、自動車製造業者によって運営される、または自動車製造業者と提携した、プライベートネットワークまたはプライベートサーバでもよい。特定の例では、緊急サービスネットワーク150は、UE110から(たとえば、IMS190を介して)一部またはすべてのIMS緊急呼を受信し、必要に応じてデータまたは呼を中央サービス160に転送し得る。
【0021】
UE110は、固定でもモバイルでもよく、またGSM(登録商標)およびCDMA2000 1Xのための移動局(MS)、WCDMA(登録商標)およびLTEのためのUE、HRPDのためのアクセス端末(AT)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)、加入者ユニット、局、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイスなどとも呼ばれ得る。UE110は、セルラー電話、スマートフォン、または他のワイヤレス通信デバイス、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)、個人情報管理ソフトウェア(PIM)、携帯情報端末(PDA)、ラップトップなどのデバイス、あるいはワイヤレス通信信号および/またはナビゲーション信号を受信することができる他の適切なモバイルデバイスであり得る。UEはまた、ラップトップまたはPCなどの別のデバイス内の埋込み構成要素(たとえば、モデム)であってもよく、および/あるいは資産タグ、テレメトリデバイス、またはウェアラブルであってもよい。
【0022】
UE110はまた、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置関連処理がデバイスにおいて行われるか、PNDにおいて行われるかにかかわらず、短距離無線、赤外線、有線接続、または他の接続などによってPNDと通信する1つまたは複数のデバイスを含み得る。また、UE110は、インターネット、WiFi、または他のネットワークを介するなどして、また、衛星信号受信、支援データ受信、および/または位置関連処理が、デバイスにおいて行われるか、サーバにおいて行われるか、またはネットワークに関連付けられる別のデバイスにおいて行われるかにかかわらず、サーバと通信することができるワイヤレス通信デバイス、コンピュータ、ラップトップなどを含むすべてのデバイスを含むことが意図される。上記における動作可能な任意の組合せも含まれる。UE110はまた、車両(図示せず)に恒久的に取り付けられ得る(および、可能であればその一部である)車両システム(IVS)専用であり得る。
【0023】
本明細書でさらに説明するように、UE110は、WLANを介して緊急サービスを実行するように構成され得る。次いで、UE110は、そのような緊急サービスをサポートするために様々なメカニズムを実装し得る。たとえば、UE110が緊急呼を開始するとき、UE110は、開始された呼が緊急呼であるという指示または識別をネットワーク(たとえば、訪問先ネットワーク102またはホームネットワーク104)に提供し得る。そのような指示により、ネットワークは、接続を確立するためにUE110が選択するための1つまたは複数の適切なePDGを提供することができる。
【0024】
ワイヤレス通信システム100は、UE110がUE110の位置(たとえば、緯度および経度座標を備える測地位置)を取得することを可能にし得る1つまたは複数の全地球測位システム(GPS)または全地球測位衛星システム(GNSS)衛星180をさらに含み得る。
【0025】
図2は、本開示の様々な態様による、ローミングのためのワイヤレス通信システムアーキテクチャ200の一例を示す。ワイヤレス通信システムアーキテクチャ200は、それぞれ
図1を参照して説明されたホームネットワーク104および訪問先ネットワーク102の態様の例であり得るHPLMN202およびVPLMN204を含み得る。この例では、HPLMN202およびVPLMN204は、3GPPネットワークまたは3GPPシステムの一部であり得る。ワイヤレス通信システムアーキテクチャ200はまた、非3GPPネットワーク206を含み得る。たとえば、非3GPPネットワーク206は、信頼できるWLAN210と信頼できないWLAN215とを含み得る。WLAN210およびWLAN215はWiFiアクセスポイントであってもよく、それぞれが
図1のアクセスポイント115および/またはWLAN125の態様に対応してもよい。たとえば、
図2は、緊急呼および非緊急呼のためのVPLMN204の選択およびそれへの接続のためのローミングアーキテクチャの例を示しており、PDNゲートウェイ235はVPLMN204内に位置している。いくつかの実施形態では、信頼できるWLAN210および/または信頼できないWLAN215は、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、またはWiMaxネットワークなどの他のタイプのネットワークに対応し得る。なお、
図2は、UE110-aを非3GPPネットワーク206にのみ関連付けられているものとして示しているが、そのような関連付けは意図されておらず、UE110-aは、HPLMN202、VPLMN204、信頼できるWLAN210、および信頼できないWLAN215のいずれかとの通信をサポートし得る。
【0026】
図2において、3GPPアクセス220を除いてVPLMN204の一部として示されたエンティティは、
図1のコアネットワーク120に対応するか、またはその一部を備えることができ、および/またはVPLMN204の進化型パケットコア(EPC)を備えることができ、PDNゲートウェイ235は、
図1のPDNゲートウェイ170に対応することができ、ePDG240は、
図1のePDG130に対応することができ、訪問先ネットワークIPサービスまたはプロキシ270は、
図1のIMS190に対応するか、それを含むことができ、HSS225は、
図1のHSS140に対応することができ、緊急サービスネットワーク150および中央サービス160は、
図2には示されていないが、PDNゲートウェイ235から、および/または訪問先ネットワークIPサービスまたはプロキシ270から(たとえば、UE110-aによって)アクセスされ得る。さらに、VPLMN204およびHPLMN202の一方または両方は、3GPP進化型パケットシステム(EPS)に対応し得る。
【0027】
図1を参照して説明したUE110の例示的な態様を含み得るUE110-aは、HPLMN202のセルラーカバレージエリア、VPLMN204のセルラーカバレージエリア、またはいずれのPLMNのものでもないセルラーカバレージエリア内に位置していてもよい。VPLMN204のカバレージエリア内に位置する場合、UE110-aは、VPLMN204の1つまたは複数の基地局105-a〜105-nを介してVPLMN204およびHPLMN202との接続を確立し得、これは
図1の基地局105の態様に対応し得る。基地局105-a〜105-nは、VPLMN204のための3GPPアクセス220の一部であり得、たとえば、3GPPアクセス220は、LTEワイヤレスアクセスをサポートするVPLMN204の進化型UMTS地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)であり得る。UE110-aは、3GPPアクセス220を介して、HPLMN202のHSS225および/またはVPLMN204のサービングゲートウェイ230と通信し得る。
【0028】
UE110-aは、信頼できるWLAN210およびPDNゲートウェイ235を介して、VPLMN204および可能であればHPLMN202との接続を確立し得る。信頼できるWLAN210(たとえば、信頼できるWiFi AP)によって、VPLMN204のオペレータは、信頼できるWLAN210からVPLMN204のEPCへの直接アクセスを可能にし得る、信頼できるWLAN210のオペレータとのビジネス関係を所有するか、または有することができる。信頼できないWLAN215の場合、信頼できないWLAN215(たとえば、WiFi AP)とVPLMN204のオペレータとの間には関係がない(たとえば、ビジネス関係がない)場合があり、VPLMN204のEPCへのアクセスは追加のゲートウェイエンティティとして機能し得、安全な接続を可能にし得る、ePDG240を通過する必要がある。
【0029】
HSS225は、UE110-aを認証し、(たとえば、VPLMN204にアクセスするために)UE110-aの認可を検証し、UE110-aによってアクセスされるサービス(たとえば、通話時間、データ使用など)をアカウンティングするために、3GPP認証認可アカウンティング(AAA)サーバ245と通信し得る。同様に、PDNゲートウェイ235およびePDG240は、VPLMN204内の3GPP AAAプロキシ250と通信することができ、3GPP AAAプロキシ250はHPLMN202内の3GPP AAAサーバ245と通信し得る。
【0030】
HPLMN202は、他の知られている動作の中でも、ホームネットワークIPサービス203-aへのアクセスを制御し得るホームポリシーおよび課金ルール機能(hPCRF)255を含み得る。同様に、VPLMN204は、訪問先ホームネットワークIPサービスまたはプロキシ270へのアクセスを制御し得る、訪問先ポリシーおよび課金ルール機能(vPCRF)265(サービングゲートウェイ230、PDNゲートウェイ235、およびePDG240への接続で示される)を含み得る。
【0031】
緊急呼が、信頼できないWLAN215(たとえば、公衆WiFiホットスポット)を介してUE110-aによって開始されると、図示されるようにePDG240を介して接続が確立され得る。上述のように、適切または適当なePDGの選択は、緊急呼にとって重要であり得る。同様に、UE110-aが、信頼できないWLAN215を介して非緊急サービス(たとえば、
図2に示されていない、何らかの外部エンティティとの音声呼またはデータセッションの確立など)にアクセスまたは開始する必要がある場合、接続はまた、図示されるように、ePDG240を介して確立され得る。前述のように、適切または適当なePDGの選択はまた、非緊急サービスにとって重要であり得る。
【0032】
当業者には理解されるように、
図2は、信頼できないWLAN215(たとえば、WiFi AP)を介する、HPLMN202とは異なるVPLMN204へのアクセス(たとえば、UE110-aがHPLMN202のカバレージ外からローミングしている場合)を示しているが、UE110-aによる、信頼できないWLAN215を介するHPLMN202への同様のアクセスは、
図2に示されるアーキテクチャへの小さな変更を伴って可能である。たとえば、UE110-aがVPLMN204を介してHPLMN202にアクセスすることを可能にするために、PDNゲートウェイ235はVPLMN204ではなくHPLMN202内に配置され得る。あるいは、
図2のVPLMN204の一部であるとして示されるすべての要素は、VPLMN204がHPLMN202である場合、HPLMN202に属し得る。その場合、hPCRF255およびvPCRF265は、同じポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)であり得、3GPP AAAサーバ245および3GPP AAAプロキシ250は、同じAAAサーバであり得、ホームネットワークIPサービス203-aおよび訪問先ネットワークIPサービスまたはプロキシ270は同じであり得る。
【0033】
信頼できないWLAN215などのWLANに接続されたUE110-a(たとえば、モバイルデバイス)は、VPLMN204のためのEPCを介して、IP接続および追加のサービス(たとえば、IMSサポートサービス)を得ることができる。PDNゲートウェイ235は、VPLMN204サービス(たとえば、IMSサービス)への、および他のエンティティ(たとえば、PSAP160などのPSAP)へのアクセスを提供するVPLMN204内のUE110-aのIPアンカーであり得る。UE110-aが接続するWLANは、信頼できるWLAN210であってもよく、信頼できないWLAN215であってもよい。WLANが信頼できない(たとえば、信頼できないWLAN215である)場合、UE110-aは、PDNゲートウェイ235へのアクセスを得る前に、ePDG240に接続する必要があり得る。信頼できないWLANアクセスの場合、ePDG240とPDNゲートウェイ235との間の接続(インターフェースとも呼ばれる)は、3GPP技術仕様書(TS)23.402においてS2b接続またはS2bインターフェースと呼ばれる。UE110-aがePDG選択手順を使用してePDG240を選択すると、UE110-aは、VPLMN204のEPCへの安全な接続のためにePDG240への安全な接続(たとえばIPsecトンネル)をセットアップし得る。ある態様では、ePDG選択のための支援情報は、UE110-aにおいてあらかじめ設定され得る。たとえば、UE110-aのホーム(HPLMN202)オペレータは、1つまたは複数のPLMNエントリ、各PLMNエントリに関連付けられる1つまたは複数の選択条件、各PLMNエントリに関連付けられる1つまたは複数のPLMN識別子(ID)(たとえば、モバイル国コード(MCC)および/またはモバイルネットワークコード(MNC))、ならびに/あるいは、特定のネットワーク内のePDGを選択、およびそれに接続する際に、UE110-aによって使用される1つまたは複数の完全修飾ドメイン名(FQDN)ルールを含むリストをあらかじめ設定し得る。S2bインターフェースを使用するVPLMN204へのWLANアクセスのために、UE110-aは、WLANを介してVPLMN204に関連付けられるePDG240に最初にアクセスする必要があり得
る。UE110-aがMCC ID+MNC IDに関してVPLMN204の識別情報(identity)を知っている場合、ePDG240の完全修飾ドメイン名(FQDN)は、MCC ID+MNC IDを使用してUE110-aによって構築され得る。VPLMN204(またはHPLMN202)のMCCおよびMNC IDを使用してePDG240のFQDNを構築するためのルールは、3GPP TS 23.003における3GPPによって定義されている。次いで、UE110-aは、ドメイン名サーバ(DNS)クエリにおいて構築されたFQDNを使用してePDG240のIPアドレスを取得し得る。次いで、UE110-aは、VPLMN204 EPCにアクセスし得る。追加的および/または代替的に、VPLMN204のオペレータは、そのePDG240の一部またはすべてに対して異なるFQDNを使用し得、この場合、UE110-aは、これが特定のVPLMN204に関連して(たとえば、VPLMN204のMCCおよびMNCに関連して)、UE110-a内に構成されている場合、ePDGのFQDNを取得し得る。
【0034】
例示的な実施形態では、UE110-aが、特定のPLMN X(たとえば、VPLMN204またはHPLMN202のいずれかであり得る)内のePDG240を選択するためのFQDNを構築しようとする場合、UE110-aは、以下の2つのFQDNフォーマットのうちの1つを構築し得る。第1のFQDNフォーマットでは、FQDNはオペレータ識別子FQDNを含み得る。UE110-aは、前述のように、PLMN X MCCおよびMNC IDをオペレータ識別子として使用することによって、この第1のFQDNフォーマットを構築し得る。あるいは、第2のFQDNフォーマットでは、FQDNは、トラッキング/ロケーションエリア識別情報FQDNを含み得る。UE110-aは、PLMN XのMCC IDとMNC IDとを含み得る、それが位置するトラッキングエリア/ロケーションエリアの識別情報と、UE110-aが位置するトラッキングエリアに対応するトラッキングエリアIDとを使用することによって、第2のFQDNフォーマットを構築し得る。トラッキング/ロケーションエリア識別情報FQDNは、PLMN内の位置特定ePDG選択をサポートするために使用され得る。
【0035】
さらに、UE110-aが、UEが登録されている(たとえば、LTEアクセスを介して接続されている)PLMNに対してePDG240を選択しようとする場合、UE110-aは第2のFQDNフォーマットを選択し得、UE110-aは、このPLMNにトラッキング/ロケーションエリア識別情報FQDNを使用するように構成され、UE110-aは、UE110-aが位置するエリアのトラッキングエリア識別情報(TAI)またはロケーションエリア識別情報(LAI)を知っている。さもなければ、UE110-aは、オペレータ識別子FQDNを構築し得る。追加的または代替的に、UE110-aは、トラッキング/ロケーションエリア識別情報ベースのFQDNのDNS解決が失敗した場合のフォールバックとしてオペレータ識別子FQDNを構築し得る。
【0036】
PLMNへの信頼できないWLANアクセスのためのUE110-aによる従来のePDG選択は、UEがセルラーアクセスを介してすでに接続されているVPLMN204のePDG240へのアクセス、またはHPLMN202のePDG240へのアクセスに基づく。従来のePDG選択は、少なくとも2つの理由で不十分である可能性がある。第1に、緊急呼のためにWLANアクセスを使用する場合、UE110-aは、緊急呼をこのPLMNによって地域の緊急応答機関(PSAP)に経路指定させるために、UE110-aと同じ国内のPLMNにアクセスする必要があり得る。UE110-aがHPLMNにアクセスし、別の国においてローミングしている場合、HPLMNは通常、UE110-aがローミングしている国内のPSAPに呼を経路指定することができず、緊急呼が失敗する可能性がある。したがって、UE110-aがローミングしている国内のVPLMN204にUE110-aがまだ接続されていないときに、HPLMN202にアクセスするという概念は、典型的には、現在のUE位置のための正しいPSAPへの緊急呼の成功につながらない場合がある。これに加えて、たとえUE110-aが、UE110-aと同じ国のPLMN(たとえば、UE110-aが自国内にある場合はHPLMN202、UE110-aが自国内にない場合はVPLMN204)にアクセスするためにWLANを使用する場合でも、アクセスされたPLMNは、UE110-aの位置でセルラーカバレージを提供しない場合があり(たとえば、この位置でセルラーカバレージを提供するためにライセンスされていない可能性がある)、その結果、UE110-aの位置にサービスする地域のPSAPに緊急呼を経路指定することができない場合がある。
【0037】
従来のePDG選択が不十分である第2の理由は、UE110-aが好ましいPLMNにアクセスする能力に関係する。典型的には、HPLMN202のオペレータは、HPLMN202からカバレージが利用可能であるときはいつでも、UE110-aがHPLMN202にアクセスすることを好む可能性があり、カバレージが利用可能でないときは、カバレージが利用可能な好ましいPLMN(たとえば、HPLMN202のローミングパートナー)にUE110-aがアクセスすることを好む可能性がある。WLANアクセスの場合、UE110-aは、たとえUE110-aの位置において好ましいPLMNからのセルラーカバレージが利用可能でなくても、好ましいPLMNにアクセスすることが可能であり得る。これは、UE110-aがVPLMN204からのセルラーアクセスを有する場合、HPLMN202のオペレータは、UE110-aがセルラーアクセスのために現在接続されているVPLMN204とは異なるPLMN Y(たとえば、HPLMN202または好ましいローミングパートナーなど)に、UE110-aがアクセスすることを好む可能性があることを意味する。異なるPLMN Yを好む理由は、(i)UE110-a加入者へのアクセス料金が、PLMN Yからの方がVPLMN204からよりも低い可能性がある、(ii)PLMN Yからのサービスの方が、VPLMN204からのサービスよりもより良い場合がある(たとえば、より良い性能、および/またはより多くの機能および能力が利用可能である)、および/または(iii)UE110-a加入者は、可能な限りPLMN Yのなどの好ましいPLMNへのアクセスを必要とするHPLMN202のオペレータとの加入契約を有し得ることであり得る。
【0038】
一例として、UE110-a加入者は、自宅または職場において、インターネットサービスプロバイダ(ISP)を介してインターネットアクセスを提供する、信頼できないWLAN215をインストールしていることがある。自宅または職場においてUE110-aがWLAN215のカバレージ内にあるときはいつも、UE110-a加入者および/またはHPLMN202のオペレータは、UE110-aがWLAN215を介して好ましいPLMNにアクセスすることを好む可能性がある。好ましいPLMNが、WLAN215の位置においてUE110-aにセルラーカバレージを提供しない場合、UE110-aは、セルラーアクセスを介して好ましいPLMNに接続できない場合がある。したがって、好ましいPLMNのためのWLAN215からセルラーアクセスへのハンドオーバは不可能である可能性がある。次いで、たとえより低い信頼性(たとえば、呼およびデータセッションの失敗のより高い発生率)が生じる可能性があっても、UE110-aのユーザおよび/またはHPLMN202のオペレータは、UE110-aがWLAN215を介して好ましいPLMNにアクセスすることを依然として好む可能性がある。WLAN215を介して好ましいPLMNにアクセスすることは、UE110-aが、UEがセルラーアクセスを介してすでに接続されているHPLMN202またはVPLMN204のいずれかの上のWLAN215アクセスのためのePDG240の選択に基づく必要があり得るため、従来のePDG選択によってサポートされない可能性がある。
【0039】
本開示は、たとえPLMNが現在のUE位置においてセルラーアクセスを提供しない場合であっても、あらゆる国における緊急呼をサポートし、ローミング中のUE110-aによるあらゆるPLMNへの優先アクセス(緊急呼または非緊急サービスのいずれかのための)を可能にすることによって、従来のePDG選択の欠点を克服する。
【0040】
例示的な実施形態では、UE110-aは、HPLMN202のオペレータによって、HPLMN内のePDGのFQDNまたはIPアドレスを含むePDG識別子構成で構成され得る。ここで、ePDG識別子構成は、前述の第1のFQDNフォーマットおよび/または第2のFQDNフォーマットとは異なるフォーマットを含み得る。さらに、ePDG識別子構成はまた、PLMN内のePDGの選択がトラッキング/ロケーションエリア識別情報FQDNまたはオペレータ識別子FQDNに基づくべきかどうかを示し得る。
【0041】
追加的および/または代替的に、ePDG識別子構成は、ePDG選択にとって好ましいPLMN識別情報の優先順位リスト(本明細書では「リスト」、「優先順位リスト」、「PLMNの優先順位リスト」、または「ePDG選択情報」とも呼ばれる)を含み得る。ある態様では、PLMNの優先順位リストはHPLMN202を含み得る。ePDG選択情報は、リスト内の各PLMNがWLANを介する緊急ベアラサービスをサポートするかどうか、および(PLMNによってサポートされている場合)WLANを介する緊急ベアラサービスのサポートが、PLMNが位置する国全体向けであるかどうかをさらに示し得る。さらに、リストに(すなわち、ePDG選択情報に)含まれるPLMNは、信頼できないWLANとの相互作用のためにHPLMN202とのローミング契約を有するPLMNであり得る。ePDG選択情報は、HPLMN202以外のUE110-aが接続されている任意のPLMNと一致する「任意のPLMN」エントリを含み得る。ePDG選択情報が、「任意のPLMN」エントリと、UE110-aが現在接続されているPLMNとの両方を含む場合、UE110-aは、UE110-aが現在接続されているPLMNに優先権を与えることができる。「任意のPLMN」エントリは、この条件がすべてのPLMNによってサポートされない可能性があるので、WLANを介する緊急ベアラサービスがサポートされていることを示さない場合がある。
【0042】
ある態様では、リスト内のPLMN識別情報は、PLMNごとのMCCおよび/またはMNCコードの形態であってもよく、別個のPLMN識別情報はリスト内の各PLMNエントリに関連付けられる。リストは、UE110-aによるセルラーアクセスのためにPLMNを選択するために使用されるPLMN識別情報を含む別のリストと同様であっても同じであってもよく(そうである必要はないが)、たとえば、WLANアクセスのPLMN選択をサポートするためにこのリストにいくつかの追加データが追加されている。このリストは、UE用のユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)カード上に構成され得る。
【0043】
リスト内のPLMNエントリごとに、MCCおよびMNC IDの形態のPLMN識別情報が含まれ得る。さらに、リスト内のPLMNごとに、ePDGのFQDNは、このPLMNに属し、このPLMNに接続するためにUE110-aによってアクセスされ得るリスト内で構成され得る。FQDNがリスト内の任意のPLMNのために構成されていない場合、UE110-aは、デフォルトで、このPLMNのFQDNがPLMNのMCCおよび/またはMNCを使用して構築され得ると仮定し得る(たとえば、前述したオペレータ識別子FQDNに関して、および3GPP TS 23.003において定義されたルールを介して)。さらに、リスト内のPLMNエントリごとに、選択条件(本明細書では、条件とも呼ばれる)が緊急呼用に定義されてよく、任意で、類似しているが、別個の選択条件が他のすべてのサービス(たとえば非緊急呼)のために定義され得る。選択条件は、設定されている場合、Table 1(表1)に示される条件のいずれかになり得る。
【0045】
使用され得る他の選択条件がTable 1A(表2)に示されている。Table 1A(表2)における選択条件は、Table 1(表1)における選択条件に加えて、またはTable 1(表1)における選択条件の代わりに使用され得る。さらに、いくつかの実施形態では、Table 1(表1)および/またはTable 1A(表2)における選択条件のサブセットが使用され得る。
【0047】
Table 1(表1)および/またはTable 1A(表2)に示されるように、2つの選択条件がリスト内のPLMNエントリごとに含まれてよく、1つの選択条件は緊急呼用のePDGおよびPLMN選択で使用され、第2の選択条件は非緊急サービス用のePDGおよびPLMN選択で使用される。Table 1(表1)における選択条件の符号化は、リスト内で構成された場合、緊急呼用に2ビット、非緊急サービス用に別の2ビットを使用し得る。任意のPLMNエントリのリストに含まれる緊急呼用の選択条件は、非緊急サービス用のこのPLMNエントリに含まれる選択条件と同じであってもよく、異なっていてもよい。次いで、PLMNエントリの優先順位リストは、Table 2(表3)に例示されるようなエントリを含み得る。ここで、Table 2(表3)に示されるリストに例示されたPLMNの数はNであり、Table 2(表3)に示されるFQDNエントリは任意であり(含まれても含まれなくてもよい)、Table 2(表3)における各緊急呼選択条件(たとえば、緊急呼選択条件1)および各非緊急選択条件(たとえば、非緊急選択条件1)は、Table 1(表1)における選択条件C1、C2、C3、またはC4のいずれとも(または、おそらくTable 1A(表2)における選択条件C5〜C9いずれとも)独立して構成され得る。
【0049】
UE110-aが、信頼できないWLAN215に遭遇し、WLAN215を介してPLMNに接続する必要があるか、または接続することを決定すると、UE110-aは、UE110-aにおいて構成されたPLMNの優先順位リストを下に進み得、リスト内の最初のPLMN、および所与の選択条件(たとえば、Table 1(表1)におけるC1、C2、またはC3)が満たされる、リスト内のこのPLMN用に構成された任意のePDGを選択し得る。UE110-aが位置する国を決定する場合、UE110-aは、近隣のセルラーブロードキャストを介して可視である、または最近可視である任意のMCCを利用することができ(たとえば、現在アクセスされている、または以前にアクセスされたVPLMN204から、あるいは他の何らかの可視であるPLMNから)、および/または、地理的位置または最近の地理的位置(たとえば、全地球測位システム(GPS)を使用して決定された)を使用し、これをあらかじめ設定されたデータを使用して国に変換し得る。UE110-aは、PLMNの優先順位リスト内の第1のPLMNエントリを調べることによって、たとえば、Table 2(表3)の例のリストの中のPLMN1のエントリを調べることによって、PLMN選択を開始することができる。リスト内の第1のPLMNエントリの選択条件が満たされない場合(たとえば、緊急呼のPLMNおよびePDG選択の場合の緊急呼選択条件1、または非緊急サービスのPLMNおよびePDG選択の場合の非緊急選択条件1)、UE110-aは、リスト内の第2のPLMNエントリ(たとえば、Table 2(表3)における例ではPLMN2)に進むことができる。そして、第2のPLMNエントリの選択条件も満たされていない場合(たとえば、緊急呼のPLMNおよびePDG選択の場合の緊急呼選択条件2、または非緊急サービスのPLMNおよびePDG選択の場合の非緊急選択条件2)、UE110-aは、リスト内の第3のPLMNエントリに進むことができ、以下同様である。いくつかのPLMN(たとえば、HPLMN202)は2回以上リストに含まれ得るが、このPLMNのためのリスト内のエントリごとに異なる選択条件である。たとえば、HPLMN202は、非緊急サービスのための条件C1または条件C2と、緊急呼のための条件C1または条件C2とを有するリスト内の第1のPLMNエントリ(たとえば、Table 2(表3)におけるPLMN1)として含まれ得、また、HPLMN202にアクセスした後により適切なPLMNの選択を可能にするために、本明細書において後述するリダイレクション機能を使用することに基づいて、非緊急サービス用の条件C3および緊急呼用の条件C3を有するリスト内の最終PLMNエントリとして含まれ得る。あるいは、最後のデフォルトリストエントリとしてHPLMN202を選択し、場合によっては上記の条件のうちの1つを用いて第1のリストエントリとしてHPLMN202を選択することは、優先順位リストにHPLMN202を明示的に含めることなしにUE110-aによってサポートされ得る。
【0050】
Table 1(表1)における選択条件C1、C2、C3、およびC4は、緊急呼のためのPLMNおよびePDGの選択の場合、UE110-aにおいて(たとえば、HPLMNオペレータによって)以下のように構成されるか、または割り当てられ得る。選択条件C1は、PLMNが(たとえば、HPLMN202のオペレータによって)知られている場合、PLMNのセルラーカバレージエリア内に位置する任意のUE110-aのための、信頼できないWLANアクセスを有する緊急呼をサポートするために、PLMNエントリに割り当てられ得る。これにより、緊急呼がPLMNによって地域のPSAPに経路指定され得ることが保証される。選択条件C2は、PLMNが知られている場合、(i)たとえUE110-aがPLMNのセルラーカバレージエリア外にあっても、PLMNの自国のどこかに位置するUE110-aのための、信頼できないWLANアクセスを有する緊急呼と、(ii)正しい地域のPSAPへの緊急呼の経路指定との両方をサポートするために割り当てられ得る。選択条件C3は、リスト内の他のPLMNエントリが該当しない場合、またはUE110-aが存在する国が知られていない場合、デフォルト条件として割り当てられ得る。いくつかの実施形態では、HPLMN202のPLMNエントリに対してのみ条件C3が割り当てられ得る。
【0051】
条件C3は、緊急呼に対して誤ったPLMN(たとえば、UE110-aが別の国でローミングしているときのHPLMN202)を選択させることがあるが、選択されたPLMNが、UE110-aが緊急呼を試みるときにリダイレクション機能を使用して、正しいPLMNおよび/または関連付けられるePDGの識別情報をUE110-aに提供できる場合、有用であり得る。そのようなリダイレクション機能は、異なるPLMNのID(たとえば、MCCおよび/またはMNC ID)ならびに/あるいはこのPLMNに関連付けられるePDGのアドレス(たとえば、FQDNまたはIPアドレス)を含むために、セッション開始プロトコル(SIP)380リダイレクション応答を拡張することによってサポートされ得る。SIP380応答は、最初に選択されたPLMNにUE110-aによって送信された緊急呼に対するSIP INVITEに応答して、最初に選択されたPLMN内のプロキシ呼セッション制御機能(P-CSCF)、緊急呼セッション制御機能(E-CSCF)、および/またはロケーション検索機能(LRF)によってUE110-aに返され得る。さらに、最初に選択されたPLMNによってUE110-aに返されたPLMN IDおよび/またはePDGアドレスは、UE110-aによってSIP INVITEに含まれる、(i)可視またはサービス中のWLANアクセスポイント(AP)のためのWLAN AP ID(たとえば、MACアドレス)、(ii)UE110-aにとって可視であるセル、またはUE110-aのサービングセルのいずれかのグローバルセルID、ならびに/あるいは(iii)測地位置(たとえば、GPSを使用してUE110-aによって取得される)などのロケーション関連情報を使用して、最初に選択されたPLMNによって(たとえば、SIP380応答を返す、最初に選択されたPLMN内のP-CSCF、E-CSCF、またはLRFによって)決定され得る。ある態様では、最初に選択されたPLMNはまた、UE110-aを同じ(最初に選択された)PLMNの異なるePDGにリダイレクトし得、たとえば、UE110-aに近いePDGは、より多くの帯域幅または容量を有し、輻輳が少なく、または緊急呼を特にサポートする。最後に、PLMNが(たとえば、HPLMN202のオペレータによって)信
頼できないWLANアクセスを使用する緊急呼をサポートしない、または確実にサポートしないことが知られている場合、優先順位リスト内のPLMNエントリに選択条件C4が割り当てられ得る。
【0052】
Table 1(表1)における選択条件C1、C2、C3、およびC4は、非緊急サービスのためのPLMNおよびePDGの選択の場合、UE110-aに対して(たとえば、HPLMN202オペレータによって)以下のように割り当てられ得る。条件C1は、UE110-aがセルラーアクセスを介して、ならびにWLANを介してPLMNに接続できることが望ましい場合(たとえば、HPLMN202オペレータによって)、PLMNに割り当てられ得、それによって、このPLMNに対するWLANアクセスとセルラーアクセスとの間のUE110-aの音声呼およびデータセッションのハンドオーバを可能にし、UE110-aがWLAN(またはセルラー)カバレージを離れるときの呼およびデータセッションの失敗を回避し得る。例示的な実施形態では、条件C2は、PLMNが全国的なセルラーカバレージを提供することが知られているときに割り当てられ得、それによって、たとえPLMNからのセルラーカバレージが最初はUE110-aにとって可視ではなくても、後で、UE110-aがセルラーアクセスを受信し、WLANアクセスからセルラーアクセスへの、また可能であればセルラーアクセスからWLANアクセスへのハンドオーバを実行することを可能にする。条件C2はまた、全国的なセルラーカバレージを提供しないが、HPLMN202オペレータおよび/またはUE110-a加入者が、このPLMNへのWLANアクセスを使用して、より低い使用料および/またはより良いサービスから利益を得ることができるPLMNに割り当てられ得る。例示的な実施形態では、条件C3は、たとえUE110-aが別の国内でローミング中であっても、UE110-aのHPLMN202へのアクセスを提供するために、およびリスト内の他のPLMNエントリが適用可能ではない場合、またはUE110-aが位置する国が不明である場合、デフォルト選択として割り当てられ得る。最後に、非緊急サービスのためにPLMNがUE110-aによってアクセスされるべきでない場合、条件C4が優先順位リスト内のPLMNエントリに割り当てられ得る。
【0053】
上記の技法の一例として、HPLMN P1は自国内で完全なセルラーカバレージを提供しておらず、自国内でローミングしているUE110-aに対する完全な全国的セルラーカバレージを有する好ましいローミングパートナーとしてPLMN P2を使用すると仮定する。また、他の何らかの国CYには、国CY内で完全なセルラーカバレージを持たないPLMN P3を運営する好ましいローミングパートナーがあり、国CY内で完全なセルラーカバレージを有するPLMN P4を運営する別のローミングパートナーがあると仮定する。さらに、P3を除くすべてのPLMNが、信頼できないWLAN S2bアクセスを介して緊急呼をサポートすると仮定する。PLMNは、以下のTable 3(表4)に示されるように、緊急呼および非緊急サービスについて示された選択条件とともに優先順位リストに含まれ得る。
【0055】
Table 3(表4)は、UE110-aが以下のロケーションのうちの1つにあるときに、信頼できないWLANアクセスのPLMNおよび関連付けられるePDGを選択するために、UE110-aによって使用されると仮定する:HPLMN P1のセルラーカバレージ内のL1、HPLMN P1のセルラーカバレージ外の自国内のL2、PLMN P3のセルラーカバレージ内の国CY内のL3、およびPLMN P3のセルラーカバレージ外の国CY内のL4。UE110-aがロケーションL1にあるとき、上記の表に従って、緊急呼と他の非緊急サービスとの両方用にPLMN P1が選択され得る。UE110-aがロケーションL2にあるとき、上記の表に従って、緊急呼用にPLMN P2が選択され得、他の非緊急サービス用にPLMN P1またはP2のいずれかが(P1条件に応じて)選択され得る。ロケーションL3にあるとき、緊急呼用にPLMN P4が選択され得、他の非緊急サービス用にPLMN P3またはP1のいずれかが(P1条件に応じて)選択され得る。ロケーションL4にあるとき、緊急呼用にPLMN P4が選択され得、他のすべての非緊急サービス用にPLMN P4、P3、またはP1のうちの1つが(P1およびP3条件に応じて)選択され得る。これらの選択は、従来のePDG選択について前述した欠点を克服し得る。
【0056】
Table 1〜Table 3(表1〜表4)に関連して上述した技法は、優先順位リストに含まれるPLMNごとの以下の情報を含むPLMNの優先順位リストをUE110-aに提供することによって(たとえば、UE110-aのためのUSIM内の構成情報を介して)、より一般的な形態で使用され得る:1)PLMN ID(たとえば、MCCおよびMNC)、2)選択条件、および3)ePDG FQDNルール。
【0057】
選択条件は、特定のPLMNがUE110-aによって優先順位リストから選択されるべきであり、次いでUE110-aが信頼できないWLANを介して接続を試みる条件を示し得る。ePDG FQDNルールは、UE110-aの接続をサポートするために、選択されたPLMNに対するePDGのFQDNがUE110-aによってどのように構築されるべきかを示し得る。異なる選択条件の例は、Table 1(表1)に記載の選択条件C1〜C4、およびTable 1A(表2)に記載のC5〜C9である。異なるFQDNルールの例は、Table 4(表5)に記載のルールR1〜R4を含む。
【0059】
(i)PLMNリストに含まれる任意の選択条件およびFQDNルールに加えて、および/または(ii)PLMNリスト内の特定のPLMNエントリに、それぞれ選択条件およびePDG FQDNルールが含まれていない場合に、UE110-aによって使用され得るデフォルト選択条件およびFQDNルールも定義され得る。たとえば、デフォルト選択条件(たとえば、他の選択条件がない場合)は、Table 1(表1)の条件C1であり得る。デフォルトのFQDNルール(たとえば、他のFQDNルールがない場合)は、Table 4(表5)のFQDNルールR1であり得る。信頼できないWLANを介してUE110-aからの緊急呼をサポートするために、PLMNの優先順位リストがPLMNおよび関連付けられるePDGを選択するためにのみ使用される場合、デフォルトのFQDNルール(たとえば、Table 4(表5)の他のFQDNルールに加えて)がTable 4(表5)のFQDNルールR4になる可能性がある。デフォルトの選択条件およびデフォルトのFQDNルールはまた、それぞれ暗黙的な選択条件および暗黙的なFQDNルールとも呼ばれる場合があり、いくつかの実施形態では、PLMNリストの一部またはすべてのPLMNエントリが、いかなる選択条件および/またはFQDNルールも含まない場合、PLMNおよび関連付けられるePDGを選択するためにUE110-aによって使用され得る。したがって、これらの実施形態では、PLMNリストは、それぞれがPLMNの識別情報(たとえば、MCCおよびMNC ID)を備えるが、明示的な選択条件および/または明示的なFQDNルールを備えないPLMNエントリを含んでよく、PLMNエントリごとの任意の選択条件および/またはFQDNルールはすべてのPLMNエントリに共通であり、暗黙的に定義され得る。
【0060】
次いで、PLMNの優先順位リストが、わずか4つのPLMNエントリが存在する例について、Table 5(表6)に示されるように実装され得る(たとえば、UE110-aのUSIMにおいて構成される)。
【0062】
Table 5(表6)のPLMNの列は、リスト内のPLMNごとの名前または他の指定の例を示しており、説明を明確にするために含まれるが、実装形態においては不要な場合がある。PLMN IDは、テーブルエントリごとにPLMNのMCCおよびMNC IDを含み得る。選択条件は、UE110-aが信頼できないWLANアクセスのためのPLMNを選択する必要があるときに、リスト内のPLMNエントリを選択するための、ゼロ、1つ、または複数の選択条件を含み得る。FQDNルールは、UE110-aが、UE110-aが、このPLMNが選択されたときにリスト内のPLMNのePDGにアクセスするためにUE110-aによって使用され得るFQDNを選択および/または構築し得る方法を定義し得る(たとえば、ePDGのIPアドレスを取得するために、UE110-aがFQDNのDNSクエリを使用する)。Table 5(表6)の例では、選択条件(たとえば、SC1、SC2、SC3、SC4、SC5、SC6)およびFQDNルール(たとえば、FR1、FR2、FR3、FR4、FR5、FR6)に異なるラベルを使用するが、これらの選択条件およびFQDNルールのうちの一部またはすべては同じであり得る。たとえば、選択条件SC1とSC3は、同じ選択条件であってもよく、異なる選択条件であってもよい。同様に、FQDNルールFR2とFR4は、同じFQDNルールであってもよく、異なるFQDNルールであってもよい。
【0063】
UE110-aが信頼できないWLANを介してPLMNにアクセスする必要がある場合、UE110-aは、その選択条件によりPLMNがUE110-aによって選択されることが可能になるPLMNエントリが見つかるまで、一度に1つのPLMNエントリずつ、PLMNの優先順位リストを連続的に進めることができる。次いで、UE110-aは、優先順位リスト内の選択されたPLMNのFQDNルールを使用して、選択されたPLMNのFQDNを取得または構築し得る。任意のデフォルトの選択条件および/またはデフォルトのFQDNルールはまた、このプロセスにおいてUE110-aによって使用され得る。
【0064】
Table 5(表6)に示される例では、UE110-aは、この例ではPLMN1に対して選択条件SC1およびSC2を使用してPLMN1を選択するかどうかを決定することによって、PLMN1を最初に評価し得る。PLMN1が選択された場合、UE110-aは、この例ではPLMN1に対してFQDNルールFR1およびFR2を使用してFQDNを次に取得または構築し得る。UE110-aは、DNSクエリを実行するために、取得または構築されたFQDNを使用し得る。次いで、DNSクエリによって返されたIPアドレスは、S2bインターフェースを介したWLANアクセスのための3GPP TS 23.402の3GPPによって定義されるように、PLMN1のePDG(たとえば、PLMN1が
図2のVPLMN204に対応する場合はePDG240)にアクセスして、PLMN1へのネットワーク接続を実行するために、UE110-aによって使用され得る。PLMN1が選択されていない場合、UE110-aは、この例ではPLMN2であるリスト内の次のPLMNを次に評価し得る。UE110-aは、この例では、SC1およびSC2の代わりにこの例では選択条件SC3を使用することを除いて、PLMN1について前に説明したのと同じタイプの選択決定をPLMN2に対して実行することができる。PLMN2が選択される場合、UE110-aは、PLMN1について説明したようにFQDNを取得または構築することができるが、FR1およびFR2の代わりにこの例ではFQDNルールFR3を使用する。それによって、取得または構築されたFQDNは、PLMN1について記載したのと同じ方法でPLMN2に使用され得る。PLMN2が選択されない場合、UE110-aは、PLMN1およびPLMN2について説明したように、PLMN3のテーブルエントリを評価することに進み得る。PLMN3が選択されず、この例ではPLMN4などの他のPLMNが表内に存在する場合、1つのPLMNが選択されるか、または表の終わりに達するまで、これらのPLMNの各々について順番にプロセスが繰り返され得る。後者の場合、UE110-aのためのHPLMN202の選択、およびHPLMN202のMCCおよびMNCから作成された、またはHPLMN202のために構築された、HPLMN202のためのePDG FQDNの
使用などの、表に記載されていないデフォルトの最終選択が存在する可能性がある。デフォルトの最終選択は、特定のPLMN(たとえば、HPLMN202)に関連付けられてもよく、1つまたは複数のデフォルトの選択条件およびデフォルトのFQDNルールを有してもよい。
【0065】
Table 5(表6)における選択条件SC1〜SC6の例は、Table 1(表1)における選択条件C1〜C4およびTable 1A(表2)におけるC5〜C9のいずれかであり得る。Table 5(表6)におけるFQDNルールFR1〜FR6の例は、Table 4(表5)におけるFQDNルールR1〜R4のいずれかであり得る。
【0066】
3GPP TS 23.003の既存の3GPPルールによるTable 4(表5)におけるFQDNルールR1の例示的な実施形態では、選択されたePDGにアクセスするために、UE110-aは、たとえば、ホームパブリックランドモバイルネットワーク識別(HPLMN ID)または訪問先パブリックランドモバイルネットワーク識別(VPLMN ID)をオペレータ識別子として使用して、完全修飾ドメイン名(FQDN)を構築し得る。ePDG FQDNは、ePDGが位置するPLMNを一意に識別するMCCおよびMNC IDからなるオペレータ識別子を含み得る。たとえば、ePDG FQDNは7つのラベルで構成され得る。最後の3つのラベルは「pub.3gppnetwork.org」であり得る。3番目と4番目のラベルはともに、MCCおよびMNC IDを使用してPLMNを一意に識別し得る。最初の2つのラベルは「epdg.epc」であり得る。ePDG FQDNの結果は次の通りであり得る。
「epdg.epc.mnc<MNC>.mcc<MCC>.pub.3gppnetwork.org」
【0067】
ここで、FQDNに含まれる「<MCC>」は、PLMNの3桁のモバイル国コード(MCC)であり得、「<MNC>」は、PLMNの2桁または3桁のモバイルネットワークコード(MNC)であり得る。2桁のMNCコードの場合、3桁の数字を提供するために、2桁のMNCコードに余分なゼロ(「0」)桁がプリペンドされ得る。一例として、MCC345およびMNC12のePDG FQDNオペレータ識別子は、「epdg.epc.mnc012.mcc345.pub.3gppnetwork.org」と符号化され得る。
【0068】
例示的な実施形態では、PLMN選択条件のうちの一部またはすべて(たとえば、Table 1(表1)におけるC1、C2、C3およびC4、ならびにTable 1A(表2)におけるC5〜C9)および/またはFQDNルール(たとえば、Table 4(表5)におけるR1、R2、R3およびR4など)は、PLMNの優先順位リスト(Table 5(表6)に例示されるような)またはPLMNの非優先順位リストのいずれかの一部として現れない場合がある。たとえば、UE110-aにおいて(たとえば、ユニバーサル集積回路カード(UICC)上、またはUE110-aのUSIM上で)構成されたPLMNの優先順位リスト(または、場合によっては非優先順位リスト)LSは、ただ1つのPLMN選択条件SC、および/またはただ1つのFQDNルールFRを有し得る。1つのPLMN選択条件SCの場合、信頼できないWLANへのアクセスを有し、信頼できないWLANからのPLMNへのS2b EPCアクセスを取得するためにPLMNおよびePDGを選択しようとするUE110-aは、まず、1つまたは複数の他のPLMNリストおよび/または他の選択条件を使用してPLMNを選択しようとし得る。PLMNが選択されない場合(たとえば、どのPLMNも要求された選択条件に適合しない場合)、またはUE110-aがリストLSを使用する前に使用する必要がある他のPLMNリストおよび/または他の選択条件がない場合、UE110-aは、リストLSを使用して、1つの選択条件SCに従ってリストLS内のPLMNを選択しようとし得る。たとえば、前述のように、選択条件SCは暗黙的であってもよく、デフォルトであってもよい。
【0069】
一例として、リストLSは、それぞれがMCCおよびMNCを含むPLMN IDのリストを備え得、1つの選択条件SCは、Table 1(表1)における条件C2に対応し得る。その場合、UE110-aが(たとえば、全地球測位システム(GPS)を介して、またはMCC IDを含む近隣のセルからブロードキャストされたグローバルセルIDを観察することによって)UE110-aが存在する国を決定することができる場合、UE110-aはまず、決定された国に対応する1つまたは複数のPLMN MCC IDを決定し得る。次いで、UE110-aは、リストLSを見渡し、UE110-aが位置する国のUE110-aによって決定されたMCC IDのいずれかと同じMCC IDを有する、リストLS内のPLMNを探索し得る(たとえば、LSが優先される場合はリストLS内で最も早く現れるPLMNで開始し、LSが優先されない場合はリストLS内の任意のPLMNで開始する)。UE110-aがそのようなPLMNを発見した場合、UE110-aはPLMNを選択し、たとえば、Table 4(表5)のR1〜R4のいずれかなどの1つのデフォルトFQDNルールFRまたはいくつかのデフォルトFQDNルールを使用するか、あるいはFQDNルールまたは選択されたPLMNのテーブルLS内のエントリの一部として含まれるルールを使用して、このPLMNのePDG FQDNを取得または構築することに進むことができる。
【0070】
UE110-aによって選択されたPLMNのコアネットワーク(たとえば、EPC)へのアクセスを取得し、
図1のPSAP160への緊急呼の確立などの通信サービスを取得するための、UE110-aによる、PLMN(たとえば、
図2のワイヤレス通信システムアーキテクチャ200の場合はVPLMN204またはHPLMN202)の選択、および関連付けられるePDG(たとえば、
図2のePDG240)のFQDNの取得または構築は、Table 1〜Table 5(表1〜表6)に関連して前述した技法を使用し得る。その場合、PLMNの1つの優先順位(または、非優先順位)リスト、またはPLMNの複数の優先順位(または、非優先順位)リストは、Table 1〜Table 5(表1〜表6)に関連して前述した技法をサポートするために、UE110-a(たとえば、UE110-aのUICCまたはUSIM)内のHPLMN202のオペレータによって構成され得る。PLMNの各構成されたリスト、またはPLMNのすべての構成されたリストは、前述したように、「ePDG選択情報」と呼ばれ得る。いくつかの実施形態では、(A)UE110-aからの緊急呼用のPLMNおよび関連付けられるePDGを選択するためのePDG選択情報(たとえば、優先順位リスト)、および(B)UE110-aからの非緊急サービス用のPLMNおよび関連付けられるePDGを選択するための別個のePDG選択情報(たとえば、別個の優先順位リスト)があり得る。Table 5(表6)は、(A)の例と(B)の例とを示す。いくつかの他の実施形態では、緊急呼または非緊急サービスのいずれかのためにUE110-aがPLMNおよび関連付けられるePDGを選択することを可能にするePDG選択情報(たとえば、1つの優先順位リスト)の1つのセットが存在し得る。前述のTable 2(表3)およびTable 3(表4)は、この例を示す。それにもかかわらず、これらの表からいくつかの情報(たとえば、FQDN情報および/または条件、あるいは緊急呼または非緊急サービスのいずれかための選択条件)が除去される場合、Table 2(表3)およびTable 3(表4)における例はまた、(A)および(B)における別個のリストの例でもあり得る。同様に、Table 5(表6)は、緊急呼または緊急呼のいずれかのため
に、追加の選択条件およびFQDNルールがPLMNエントリごとに追加された場合、緊急呼および非緊急サービスの両方のための、ePDG選択情報の単一のセット、または単一の優先順位(または、非優先順位)リストを例示することができる。
【0071】
信頼できないWLAN(たとえば、信頼できないWiFi AP)にアクセスするUE110-aからの緊急呼をサポートするために、UE110-aがPLMNおよび関連付けられるePDGを選択することを可能にし得る優先リストまたはePDG選択情報を利用する他の実施形態がある。これらは、以下の説明において、便宜上第1および第2の例示的な実施形態と呼ばれる。
【0072】
第1の例示的な実施形態の第1のステップにおいて、UE110-aは、たとえば、GPSあるいはGalileo、GlonassまたはBeidouのような他の何らかの全地球測位衛星システム(GNSS)を使用して、あるいはUE110-aがアクセスするWLANによってブロードキャストされるロケーションおよび/または国関連情報を使用することによって、UE110-aが位置する国を決定し得る。UE110-aが、UE110-aは自国内に位置していると決定した場合、第1の例示的な実施形態の第2のステップにおいて、UE110-aはHPLMN202内のePDGを選択し得る。UE110-aにおいて構成されたePDG選択情報がHPLMN202を含む場合、UE110-aは、前述のように、HPLMN202のMCCおよびMNC IDを使用してFQDNを構築し得る。ePDG選択情報がHPLMN202を含まず、UE110-aがHPLMN202内のePDGのFQDNまたはIPアドレスを含むePDG識別子で構成されている場合、UE110-aは構成されたFQDNを使用し、またFQDNのDNSクエリからHPLMN202内のePDGのIPアドレスを取得するためにDNSサーバ機能を使用し得る。あるいは、UE110-aは、HPLMN202のために構成されたIPアドレスを使用し得る。そうではない場合、UE110-aは、HPLMN202のMCCおよびMNC IDからオペレータ識別子FQDNを構築し、また構築されたFQDNのDNSクエリからHPLMN202内のePDGのIPアドレスを取得するためにDNSサーバ機能を使用し得る。
【0073】
UE110-aが、HPLMN202内のePDGが(たとえば、FQDNに対するDNSクエリの失敗のために)選択されない場合があると決定した場合、第1の例示的な実施形態の第3のステップにおいて、UE110-aはePDG選択を停止し得る。
【0074】
UE110-aが自国以外の国(訪問国と呼ばれる)内に位置すると決定し、UE110-aがLTE、WCDMA(登録商標)、GSM(登録商標)などの3GPPで定義されたアクセスタイプを介してVPLMN204に接続または登録された場合、およびVPLMN204が、UE110-aのePDG選択情報内のPLMNエントリと一致する場合、第1の例示的な実施形態の第4のステップにおいて、UE110-aは、VPLMN204内のePDGを選択し得る。たとえば、UE110-aは、VPLMN204のMCCおよびMNC IDを使用してVPLMN204のためのFQDNを構築し得、またVPLMN204内のePDG240のIPアドレスを取得するために、構築されたFQDNを用いてDNSクエリを実行する。第4のステップでは、ePDG選択情報におけるPLMNエントリごとの選択条件は、UE110-aが3GPPで定義されたアクセスタイプを介してPLMNに接続または登録されていることであり得るが、この選択条件は暗黙的またはデフォルトであり得、(前述のように)、どのPLMNエントリのePDG選択情報にも明示的に現れない。
【0075】
他のすべての場合(たとえば、UE110-aがePDG選択情報で構成されていない場合、あるいは、UE110-aが3GPPアクセスタイプを介してPLMNに接続または登録されているが、このPLMNがePDG選択情報内のエントリと一致しない場合、あるいは、UE110-aが3GPPアクセスタイプを介してどのPLMNにも接続または登録されていない)、UE110-aは、第2の例示的な実施形態に関して本明細書で後述するように、「DNS国別手順」を実行することによってePDGを選択し得る。
【0076】
第2の例示的な実施形態では、UE110-a(たとえば、UE110-aのUICCまたはUSIM)は、HPLMN202のための緊急ベアラサービスをサポートするePDGアドレスを有するHPLMN202オペレータによって構成され得る。ePDGアドレスは、たとえば、FQDNまたはIPアドレスの形態を取り得る。緊急呼のために使用されるUE110-a内のePDG構成情報およびePDG選択情報は、非緊急サービスのために使用されるUE110-a内のePDG構成情報およびePDG選択情報とは別個であり得る。
【0077】
第2の例示的な実施形態では、UE110-aは、前述のように、このPLMNのMCCおよびMNC IDから選択されたPLMN(HPLMN202またはVPLMN204など)のオペレータ識別子FQDNを構築し得るが、それに加えて、構築されたFQDNはまた、UE110-aが緊急呼をサポートするePDGを必要とするという指示を含み得る。オペレータ識別子FQDNの構築は、前述のように、暗黙的な、またはデフォルトのFQDNルールに従ってもよい。次いで、UE110-aは、構築されたFQDNのDNSクエリを発行することによって、ePDGのIPアドレスを取得するためにDNSサーバ機能を使用し得る。DNSクエリが失敗するか、またはIPアドレスを提供しない場合、UE110-aは、緊急呼の確立を停止し得る。UE110-aは、以下のステップを使用して、第2の例示的な実施形態に従って緊急呼のPLMNおよびePDG選択を実行し得る。
【0078】
第2の例示的な実施形態の第1のステップにおいて、UE110-aは、たとえばGPSまたはGNSSを使用して、UE110-aが位置する国を決定し得る。その国がUE110-aの自国である場合、第2の例示的な実施形態の第2のステップにおいて、UE110-aは、HPLMN202を選択し、HPLMN202のePDGを、前述のように、HPLMN202のUE110-aにおいて構成されたFQDNまたはIPアドレスのいずれかから、または、前述のように、HPLMN202のMCCおよびMNC IDからePDGのFQDNを構築することによって選択し得る。
【0079】
第2の例示的な実施形態の第3のステップにおいて、決定された国がUE110-aの自国ではなく、UE110-aが、PLMN-xによるWLANを介する緊急呼のサポートを示すこの国内のPLMN-xのエントリを含むePDG選択情報で構成されている場合、またUE110-aが3GPPアクセスタイプを介してPLMN-xに接続されている場合、UE110-aは、このPLMN-x内のePDGを選択しようと試みることができる。第3のステップでは、ePDG選択情報内の必ずしもすべてではないが一部のPLMNエントリの1つの選択条件(第3のステップと一致する)は、UE110-aがPLMNと同じ国内にあり、UE110-aが3GPPアクセスタイプを介してこのPLMNに接続されていることであり得、この選択条件を有するPLMNは、信頼できないWLANへのアクセスを有するUEからの緊急呼をサポートすることが暗示される。
【0080】
第2の例示的な実施形態の第4のステップにおいて、UE110-aが3GPPアクセスタイプを介して任意のPLMNに接続されていない場合、あるいはUE110-aが第1、第2、または第3のステップに従ってPLMNまたはePDGを選択できない場合、およびePDG選択情報が、国全体のWLANを介する緊急呼のサポートを示す、ステップ1において決定された国内の1つまたは複数のPLMNのエントリを含む場合、UE110-aは、選択されたPLMNのMCCおよびMNC IDを使用してePDGに対応するオペレータ識別子FQDNを構築することによって、これらのPLMNのうちの1つ、およびこのPLMNにおけるePDGを選択し得る。ある態様では、UE110-aは、ePDG選択情報におけるそれらの優先順位に基づいてPLMNを考慮し得る。たとえば、UE110-aは、(ePDG選択情報におけるこのPLMNのエントリによって)示される、UE110-aが位置している国にとって最も高い優先順位を有するPLMNを、国全体のWLANを介する緊急呼をサポートするものとして選択し得る。第4のステップでは、(第4のステップと一致する)ePDG選択情報内の必ずしもすべてではないが一部のPLMNエントリの1つの選択条件は、UE110-aがPLMNと同じ国内にあることであり得、PLMNが、PLMNの国全体に渡ってWLANアクセスを介する緊急呼をサポートすることが暗示され得る。
【0081】
第2の例示的な実施形態のステップ4の別の態様においては、ePDG選択情報内の「国全体のWLANを介する緊急呼のサポート」の指示が、別の指示に置き換えられ得る。異なる指示の例は、「WLANを介する緊急呼のサポート」、「他のPLMNよりも優先される緊急呼のサポート」、および「PLMNのライセンスされたカバレージエリア内のWLANを介する緊急呼のサポート」を含むことができる。この代替的な態様では、第2の例示的な実施形態のステップ4を実行するとき、UE110-aが第1、第2、または第3のステップに従ってPLMNまたはePDGを選択することができず、またePDG選択情報が、ePDG選択情報が、異なる指示を備える、ステップ1で決定された国内の1つまたは複数のPLMNのエントリを含む場合、UE110-aは、選択されたPLMNのMCCおよびMNC IDを使用して、ePDGに対応するオペレータ識別子FQDNを構築することによって、これらのPLMNのうちの1つおよびこのPLMNのePDGを選択し得る。さらなる態様では、UE110-aは、ePDG選択情報におけるそれらの優先順位に基づいてPLMNを考慮し得る。代替の態様では、UE110-aによって最初に選択されたPLMN(たとえば、VPLMN204)は、UE110-aの位置において、UE110-aからのWLANを介する緊急呼をサポートしない可能性がある。その場合、最初に選択されたPLMNは、WLANを介する緊急呼をサポートし得る異なるPLMNおよびePDGにUE110-aをリダイレクトするために、前述したリダイレクト機能を使用し得る。あるいは、UE110-aは、最初に選択されたPLMNが選択から除外されるステップ4の代替の態様を繰り返すことによって、異なるPLMNおよびePDGを選択し得る。
【0082】
第2の例示的な実施形態の第5のステップにおいて、UE110-aが第1、第2、第3、または第4のステップに従ってPLMNまたはePDGを選択できない場合、UE110-aは、PLMNおよびePDGを選択するために「DNS国別手順」を実行することができる。DNS国別手順において、UE110-aは、ステップ1で決定されたUE110-aが位置する国の識別子を含むFQDN(たとえば、この国のモバイル国コード(MCC)を備えるFQDN)を構築し、またWLANを介する緊急呼をサポートするこの国内のPLMNのリストを取得するためにこのFQDNを使用してDNSクエリを実行する。DNS応答が1つまたは複数のPLMNを含む場合、UE110-aは、PLMNの1つを選択し、このPLMNのMCCおよびMNC IDを使用してこのPLMN内のePDGのオペレータ識別子FQDNを構築し得る。
【0083】
ステップ5のある態様では、UE110-aは、DNS応答において返された他のPLMNよりも高い優先順位を有するUE110-aのePDG選択情報に含まれるDNS応答において返される任意のPLMNに優先権を与えることができる。
【0084】
第2の例示的な実施形態の第6のステップにおいて、UE110-aが第1のステップにおいてUE110-aが位置する国を決定できない場合、または第2の例示的な実施形態の第1、第2、第3、第4、および第5のステップによるPLMNまたはePDG選択が適用しないか、あるいは失敗した場合、UE110-aは、WLANを介する緊急呼のPLMNおよびePDG選択を停止し得る。
【0085】
ステップの順序が異なり、特定のステップが組み合わされ、または分割され、ステップが除去され、および/または新たなステップが追加される、前述の第1および第2の例示的な実施形態の変形例も可能である。
【0086】
PLMNエントリ、および、場合によっては、一部またはすべてのPLMNエントリに対する選択条件および/またはFQDNルールを含む1つまたは複数のPLMNリストを備え得るePDG選択情報は、UE110-a内のPLMNオペレータによって、たとえば、前述のように、UE110-aのUICCまたはUSIM上に構成され得る点に留意されたい。しかしながら、いくつかの実施形態では、一部またはすべてのePDG選択情報は、HPLMN(たとえば、HPLMN202)、VPLMN(たとえば、VPLMN204)、またはWLAN(たとえば、WLAN215)によってUE110-aに提供され得、たとえば、UE110-aが、HPLMN、VPLMN、またはWLANに登録、接続、または関連付けられるときに提供され得る。そのような提供は、UE110-aのHPLMNオペレータがePDG選択情報をあらかじめ設定する必要なしに、UE110-aが信頼できないWLANアクセスを介して緊急呼および非緊急サービスをサポートすることを可能にするために、UE110-aが自国と異なる国にローミングする場合に有用であり得、それは、HPLMNオペレータがすべてのePDG選択情報を所有していない場合に有用であり得る。
【0087】
したがって、本開示は、任意の国において信頼できないWLANを介する緊急呼および/または非緊急サービスをサポートすることができ、また、たとえPLMNが現在のUE110-aの位置においてセルラーアクセスを提供していない場合であっても、ローミング中に任意の好ましいPLMNへのUE110-aによる優先アクセスを可能にすることができる。
【0088】
図3は、信頼できないWLANへのアクセスを伴うUE302からの緊急呼のPLMNおよびePDG選択の一例を示すメッセージフロー300である。メッセージフロー300は、緊急呼のPLMNおよびePDG選択を示しているが、メッセージフロー300と類似または同一のメッセージフローは、非緊急呼などの他の通信サービスのPLMNおよびePDG選択に適用可能であり、および/またはそれを示している。
図3に示されるPLMNおよびePDG選択フローは、UE302のユーザ(
図3には図示せず)によって緊急呼がダイヤルされると開始し得る。
図3において、UE302は、
図1のUE110および/または
図2のUE110-aに対応することができ、WLAN304は、
図1のアクセスポイント115および/またはWLAN125、ならびに/あるいは
図2の信頼できないWLAN215に対応することができ、DNSサーバ306は、WLAN304を介して、および/またはPDNゲートウェイ310を介してアクセスされてよく、ePDG308は、
図1のePDG130および/または
図2のePDG240に対応することができ、PDNゲートウェイ310は、
図1のPDNゲートウェイ170および/または
図2のPDNゲートウェイ235に対応することができ、IMS312は、
図1のIMS190、
図2の訪問先ネットワークIPサービスまたはプロキシ270、および/または
図2のホームネットワークIPサービス203-aに対応することができ、ならびにPSAP314は、
図1の中央サービス/PSAP160に対応することができる。
【0089】
メッセージフロー300のステップ1において(たとえば、UE302のユーザによる緊急呼のダイヤリングに続いて)、UE302は、たとえば、IEEE802.11標準においてWiFiアクセス用に定義された手順を使用して、信頼できないWLAN304に接続し、信頼できないWLAN304とのアソシエーションを確立する。いくつかの実施形態では、ステップ1は、たとえば、緊急呼のダイヤルリングの前にUE302のユーザが非緊急サービスのためにWLAN304にアクセスする必要がある場合、UE302のユーザによる緊急呼のダイヤリングの前に発生し得る。
【0090】
メッセージフロー300のステップ2において、UE302は、信頼できないWLANを介する緊急呼のためのPLMNおよびePDGの選択を可能にするために、PLMN(たとえば、HPLMN202またはVPLMN204)を選択し、本明細書において前述した技法のいずれかを使用してePDG308のFQDNを取得または構築する。たとえば、UE302のHPLMNオペレータは、PLMN識別情報の優先順位リストを含むePDG選択情報を、UE302内の(たとえば、UE302のユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)内の)MCCおよび/またはMNCコードの形態で構成し得、各PLMN識別情報は、リスト内のPLMNエントリに関連付けられる。リスト内のPLMNエントリごとに、ePDGのFQDNは、PLMNに属するように構成されてよく、PLMNに接続するためにUE302によってアクセスされてもよい。さらに、リストは、選択されたPLMNのFQDNを構築するための1つまたは複数のFQDNルールを含むことができる。リスト内の任意のPLMNに対してFQDNが構成されていない場合、UE302は、デフォルトで、リストに含まれるPLMNに対してMCCおよび/またはMNCを使用してFQDNが構築され得ると仮定し得る。さらに、リスト内のPLMNエントリごとに、1つまたは複数の選択条件が緊急呼用に構成されてもよく、任意で、類似しているが別個の1つまたは複数の選択条件が他の非緊急サービス用に構成されてもよい。前述のように、PLMNを選択し、このPLMNのePDG308のFQDNを決定するために、UE302はこの構成されたePDG選択情報を使用し得る。
【0091】
メッセージフロー300のステップ3において、UE302は、このFQDNを含むDNSクエリをDNSサーバ306に送信することによって、ステップ2において取得または構築されたePDG308のFQDNを使用してドメイン名サーバ(DNS)クエリを実行する。メッセージフロー300のステップ4において、DNSサーバ306は、IPアドレス(または、可能であれば複数のIPアドレス)をこのFQDNに対応するUE302に返す。
【0092】
メッセージフロー300のステップ5において、UE302は、ステップ4においてIPアドレスが取得されたePDG308を介して、ステップ2において選択されたPLMNに接続し得る(たとえば、PLMNのEPCに接続する)。PLMNに接続する際、UE302はPLMNによって認証され得る。UE302はまた、UE302のHPLMNによって認証されてもよく、代わりにUE302のHPLMNによって認証されてもよい(たとえば、選択されたPLMNがHPLMNでない場合に)。UE302は、(たとえば、後続のステップ6〜10をサポートするために)PDNゲートウェイ310以外の他のエンティティへのIPアクセスを可能にするために、(たとえば、PDNゲートウェイ310によってUE302に割り当てられた)IPアドレスとともに、選択されたPLMN内のPDNゲートウェイ310へのパケットデータネットワーク(PDN)接続を取得し得る。UE302は、選択されたePDG308に、たとえば、UE302がローミングしている場合、HPLMNではなく、選択されたPLMNにおいてPDNゲートウェイ310を受信するなど、接続が緊急呼にとって適当な処理を受けることを確実にするために、ステップ5における接続が緊急呼のためのものであることを示すことができる。
【0093】
メッセージフロー300のステップ6において、UE302がローミングしている場合、UE302は、選択されたPLMN内のIMS312、およびHPLMN内のIMS(
図3には図示せず)との緊急IPマルチメディアサブシステム(IMS)登録を実行し得る。緊急登録は、ステップ5において確立されたPDN接続を使用して、UE302と、選択されたPLMN内のIMS312と、UEがローミングしている場合はHPLMN内のIMSとの間で、SIPシグナリングメッセージを交換することによって実行され得る。
【0094】
メッセージフロー300のステップ7において、UE302は、選択されたPLMN内のIMS312に緊急呼を要求するSIP INVITEメッセージを送信し得る。
【0095】
メッセージフロー300のステップ8において、IMS312は、UE302の位置で緊急呼をサポートするPSAP314に緊急呼を転送し得る。
【0096】
メッセージフロー300のステップ9において、緊急呼は、たとえば、より多くのSIPシグナリングメッセージの交換を介して、UE302とPSAP314との間で確立され得る。
【0097】
メッセージフロー300の変形例では、ステップ8においてPSAP314に緊急呼を転送し、ステップ9において緊急呼確立を実行する代わりに、選択されたPLMN内のIMS312(たとえば、IMS312内のP-CSCF、E-CSCF、またはLRF)は、UE302を異なるPLMNおよび/または異なるePDGにリダイレクトするために、前述したリダイレクション機能を呼び出すことができる。これは、選択されたPLMN内のIMS312が、UE302が、信頼できないWLANアクセスまたは他の理由のために、選択されたPLMNによって緊急呼がサポートされていない位置(たとえば、国内、または国の地域内)にあることを発見した場合に発生し得る。UE302の位置、またはこの位置が取得され得る情報は、ステップ7において送信されたSIP INVITE内のUE302によってIMS312に提供され得、GPS、GNSSを使用して、またはWLAN304によってブロードキャストされた情報からUE302によって取得された測地位置(たとえば、緯度および経度座標)を備え得、ならびに/あるいは、可視または最近可視であるネットワークセルのグローバルセルID、またはWLAN304のWiFi MACアドレスを備え得る。あるいは、UE302の位置は、たとえば、Open Mobile Alliance(OMA)によって定義されたSUPL位置ソリューションを使用してUE302を位置決めすることによって、IMS312によって取得され得る。あるいは、IMS312は、WLAN304によってUE302に割り当てられたIPアドレスに関連する位置情報などの、ePDG308から直接的または間接的に取得された情報からUE302の位置を取得し得る。選択されたPLMN内のIMS312は、信頼できないWLAN304のWiFi MACアドレスなどの、ステップ7において送信されたSIP INVITE内のUE302によって含まれる情報から、UE302が、選択されたPLMNにアクセスするために信頼できないWLANを使用していることをさらに知ることができる。あるいは、選択されたPLMN内のIMS312は、ePDG308から直接的または間接的に取得された情報から(たとえば、PDNゲートウェイ310および選択されたPLMN内のvPCRFまたはhPCRF(
図3には図示せ
ず)のうちの1つまたは複数のを介してePDG308から取得された情報から)、選択されたPLMNにアクセスするためにUE302が信頼できないWLANを使用していることを知ることができる。
【0098】
信頼できないWLANアクセスのためにUE302の位置でUE302からの緊急呼をサポートしないことに基づいて、選択されたPLMN内のIMS312(たとえば、IMS312内のP-CSCF、E-CSCF、またはLRF)は、ステップ8および9を実行する代わりに、メッセージフロー300のステップ10においてUE302にSIP380応答を返す場合がある。IMS312は、SIP380応答に、緊急呼の指示、選択されたPLMNとは異なるPLMNの識別情報(たとえば、MCCおよびMNC ID)、および/あるいはステップ2において決定されたePDG308とは異なるePDG308-A(
図3には図示せず)のFQDNまたはIPアドレスを含み得る。異なるPLMNおよび/または異なるePDG308-Aは、UE302の位置(たとえば、前述のようにIMS312によって取得される)に基づいてIMS312によって決定され得、IMS312において構成されたデータは、UEの異なる位置に対する好ましいまたは代替のePDGの好ましいまたは代替のPLMNおよび/またはFQDN(またはIPアドレス)を提供する。
【0099】
MCCおよびMNCを備えるPLMN IDがメッセージフロー300のステップ10において返されるが、ePDG FQDNまたはIPアドレスが返されない場合、UE302は、前述のように、このMCCおよびMNCから、このPLMNのePDGのオペレータ識別子FQDNを構築し得る(たとえば、3GPP TS 23.003において定義されるルールを使用して)。ステップ10においてFQDNが返された場合、またはステップ10において返されたPLMN IDからUE302がFQDNを構築する場合、UE302は、異なるePDG308-A(
図3には図示せず)のIPアドレスを取得するために、メッセージフロー300のステップ3および4を再度実行し得る。次いで、UE302は、異なるPLMNおよび/または異なるePDG308-Aに接続し、現在は
図3のePDG308と置き換わる任意の異なるePDG308-A、およびステップ2において選択されたPLMNに置き換わる(ならびに、IMS312およびこのPLMN内のPDNゲートウェイ310に置き換わる)任意の異なるPLMN(ならびに、IMSおよびこのPLMN内のPDNゲートウェイ)を有するメッセージフロー300のステップ5〜9を繰り返すことによって、この異なるPLMNおよび/または異なるePDG308を介して緊急呼を再試行し得る。これは、ステップ2において最初に選択されたPLMNおよび/またはePDGが不適当である場合、たとえば、UEが別の国内でローミングしているときに、ステップ2においてHPLMNが選択された場合、緊急呼が確立されることを可能にし得る。
【0100】
ある実施形態では、メッセージフロー300のステップ10において返された380応答は、緊急呼の指示を含み得るが、異なるPLMNの識別情報、あるいは異なるePDGのFQDNまたはIPアドレスを含まない場合がある。代わりに、380応答は、UE302がPLMNを特定することなしに異なるPLMNを使用するべきであるという指示を含み得る。いくつかの態様では、異なるPLMNを使用するこの指示は暗黙的であり得、SIP380応答の一部ではない。この実施形態では、UE302は、本明細書において前述した技法のうちのいずれかを使用して、新しいPLMN(たとえば、HPLMN202またはVPLMN204)を選択し、この新しいPLMNのための異なるePDG308-AのFQDNを取得または構築することによって、メッセージフロー300のステップ2を繰り返すことができる。新しいPLMNを選択するためのステップ2の繰返しは、以前に選択されたPLMNが(たとえば、このPLMNを再び選択することが許可されていないUE302とともに)選択プロセスから除去され得ることを除いて、以前のステップ2と同じであり得る。次いで、UE110-aは、新しく選択されたPLMNおよび関連付けられるePDG308-Aのために、メッセージフロー300のステップ3〜9を繰り返すことができる。
【0101】
ある実施形態では、緊急番号としてUE302によって認識されていないUE302のユーザによってダイヤルされた緊急番号に対して通常の呼を誘発するとき、ならびに選択されたPLMN(またはHPLMN)内のIMS312がダイヤルされた番号を緊急番号として認識し、緊急呼をサポートし得る異なるPLMNおよび/または異なるePDGにUEをリダイレクトする必要がある場合、メッセージフロー300のステップ10は、UE302が選択されたPLMN内のIMS312(または、選択されたPLMNがHPLMNである場合は、HPLMN内のIMS)によって実行され得る。
【0102】
図4は、ワイヤレス通信の方法の例示的な手順400を示すフローチャートである。本方法は、UE(たとえば、UE110、UE110-a、UE302)によって実行され得る。
【0103】
ステップ402において、UEは、ワイヤレス通信ネットワークのアクセスポイントに関連付けることができる。たとえば、UEは、信頼できないWLANの信頼できないWiFiアクセスポイントに関連付けることができる。関連付けは、メッセージフロー300のステップ1のように、信頼できないWLANに接続することを備え得る。
【0104】
ステップ404において、UEは、複数のPLMNエントリと、複数のPLMNエントリのそれぞれに関連付けられる1つまたは複数の選択条件とを備える、PLMNリストとも呼ばれるリストを取得し得る。PLMNリストは、本明細書において前述したように(たとえば、Table 1〜Table 5(表1〜表6)、ならびに第1および第2の例示的な実施形態に関連して)、ePDG選択情報を備え得る。たとえば、HPLMNオペレータは、UE内のMCCおよび/またはMNCコードの形態で(たとえばユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)、またはUEのユニバーサル集積回路カード(UICC)において)PLMN識別情報の優先順位リストを構成し得、各PLMN識別情報は、リスト内のPLMNエントリに関連付けられる。1つまたは複数の選択条件は、リスト内のPLMNエントリのそれぞれに関連付けられ得る。ある態様では、UEは、UEにおいて構成されたデータからPLMNエントリのリストを取得し得る。ある態様では、1つまたは複数の共通選択条件は、PLMNリスト内のすべてのPLMNエントリに関連付けられ得る。
【0105】
ステップ406において、UEは、PLMNの1つまたは複数の選択条件が満たされたときに、リストからPLMNを選択し得る。たとえば、UEは、PLMNの1つまたは複数の選択条件が満たされていると決定されるまで、PLMNごとに1つまたは複数の選択条件を使用して、リスト内の複数のPLMNエントリのそれぞれを(たとえば、リスト内のPLMNの優先順位に従って)連続的に評価することによってPLMNを選択し得る。ある実施形態では、選択条件は、Table 1(表1)における条件C1〜C4のいずれか、および/またはTable 1A(表2)における条件C5〜C9のいずれかを備え得る。
【0106】
ステップ408において、UEは、ステップ406において選択されたPLMNに関連付けられるePDGを発見し得る。ある態様では、UEは、選択されたPLMNの1つまたは複数のFQDNルールに基づいてePDGのFQDNを決定し、FQDNのDNSクエリを使用してePDGのIPアドレスを取得することによって、ePDGを発見し得る(たとえば、メッセージフロー300のステップ3および4と同様に)。1つまたは複数のFQDNルールは、Table 4(表5)において前述したFQDNルールR1〜R4のいずれかを備え得る。別の態様では、PLMNリスト内の選択されたPLMNのエントリはFQDNを備え、選択されたPLMNの1つまたは複数のFQDNルールのうちの1つは、PLMNが選択されたときにPLMNのリストエントリからePDGのFQDNを取得することを備える。さらなる態様では、PLMNリスト内の選択されたPLMNのエントリは、選択されたPLMNの識別情報を備え、選択されたPLMNの1つまたは複数のFQDNルールのうちの1つは、PLMNが選択されたときに、PLMNの識別情報からePDGのFQDNを構築することを含む。ある態様では、選択されたPLMNの識別情報は、選択されたPLMNのMCCまたはMNCのうちの1つまたは複数を備え、選択されたPLMNの1つまたは複数のFQDNルールのうちの1つは、MCCおよびMNCからFQDNを構築することを備える(たとえば、本明細書において前述したようにオペレータ識別子FQDNを使用して、および/または3GPP TS 23.003において定義されたルールに従って)。ある態様では、UEは、ePDGについて決定されたFQDNにロケーションエリアコード、経路指定エリアコード、またはトラッキングエリアコードをプリペンドまたはアペンドし得、プリペンドまたはアペンドすることは、選択されたPLMNの1つまたは複数のFQDNルールのうちの1つに基づき得る。ある態様では、UEは、UEからの緊急呼をサポートするためにPLMNおよびePDG選択が実行されているときに緊急呼を示す追加の文字をFQDNに含み得る。ある態様では、緊急呼を示す追加の文字をFQDNに含めることは、選択されたPLMNの1つまたは複数のFQDNルールのうちの1つに基づき得る。ある態様では、1つまたは複数のFQDNルールは、複数のPLMNエントリ内のPLMNエントリごとに異なる。ある態様では、1つまたは複数のFQDNルールは、複数のPLMNエントリ内のすべてのPLMNエントリに共通である。
【0107】
ステップ410において、UEは、ワイヤレスローカルエリアネットワークのアクセスポイントを使用して、ステップ408において発見されたePDGにアクセスし得る。
【0108】
ステップ412において、UEは、ステップ408において発見されたePDGを使用してステップ406において選択されたPLMNに接続し、PLMN内の(または、場合によっては、ステップ406において選択されたPLMNがHPLMNではない場合、UEのHPLMN内の)PDNゲートウェイへのPDN接続を取得し得る。ステップ410および412は、メッセージフロー300のステップ5に対応し得る。
【0109】
任意であり得、すべての実施形態において実行されない場合があるステップ414において、UEは、呼(たとえば、緊急呼または非緊急呼)を確立するために、ステップ412においてUEが接続したPLMNに要求(たとえば、SIP INVITEメッセージ)を送信し得る。ステップ414は、メッセージフロー300のステップ7に対応し得、また選択されたPLMN(
図4には図示せず)におけるUEによる緊急IMS登録によって先行され得、それはメッセージフロー300のステップ6に対応し得る。
【0110】
一実施形態では、ステップ414に続いて、UEは、ステップ416において、選択されたPLMNから応答を受信し得、応答は代替ePDGの識別情報を備える。この実施形態では、UEは、アクセスポイントを使用して代替ePDGに接続し、代替ePDGを使用して緊急呼または非緊急呼を確立し得る。この実施形態の一態様では、ステップ416における応答はSIP380応答である。この実施形態の一態様では、代替ePDGの識別情報は、代替ePDGのFQDN、代替ePDGのIPアドレス、代替PLMNの識別情報、または異なるPLMNを使用するという明示的または暗黙的であり得る指示のうちの少なくとも1つを備える。この実施形態では、UEは、代替ePDGが異なるPLMNを使用する指示を備える場合、異なるPLMNを選択するためにステップ406を繰り返すことができる。UEはまた、異なるePDGを発見するためにステップ408〜414を繰り返し(たとえば、代替PLMNの識別情報または異なるPLMNを使用する指示がステップ416において受信された場合)、発見された異なるePDG、および発見された異なるePDGに関連付けられるPLMNに接続し、呼を再試行し得る。ステップ416は、メッセージフロー300のステップ10に対応し得、ステップ406〜414または408〜414の繰返しは、メッセージフロー300のステップ10に続くメッセージフロー300について前述したように、ステップ2〜7または5〜7の繰返しにそれぞれ対応し得る。
【0111】
ステップ418において、UEは、ステップ416が発生し、ステップ406〜414または408〜414が繰り返された場合、選択されたPLMN、または代替PLMN、あるいは異なるPLMNとの緊急または非緊急呼を確立し得る。ステップ418は、ステップ416が発生しない場合はステップ414に続いて、またステップ416が発生する場合はステップ414の繰返しに続いて発生し得る。ある態様では、確立された呼は、緊急呼または非緊急呼であり得、選択されたPLMNによって(または、ステップ416が発生する場合は代替PLMNまたは異なるPLMNによって)、PSAP(たとえば、緊急呼の場合には
図1におけるPSAP160)などの外部エンティティに経路指定され得る。ステップ418は、メッセージフロー300のステップ8および9に対応し得る。
【0112】
図5において、UE500が例示される。UE500は、
図1のUE110、
図2のUE110-a、
図3のUE302、および
図4の例示的な手順400を実行する任意のUEの1つまたは複数に対応するか、またはそれらを表すことができる。UE500は、バス510、センサ540、およびプロセッサ550を含み得る。バス510は、UE500の様々な構成要素を結合する。UE500は、バス510(
図5に示される)および/またはプロセッサ550(
図5には図示せず)に結合されたメモリ560およびセルラートランシーバ570を含み得る。セルラートランシーバ570は、UE500が、セルラー手段を介して(たとえば、LTEまたはUMTSアクセスを使用して)、
図1の訪問先ネットワーク102および/またはホームネットワーク104、ならびに
図2のVPLMN204および/またはHPLMN202などのセルラーPLMNに接続して通信することを可能にし得る。メモリ560は、本明細書に記載の実施形態を実行するためのオペレーティングシステムおよびコードを含み得る。セルラートランシーバ570は、アンテナ580に結合され得、UE500が、様々な基地局(たとえば、
図1の基地局105、および/または
図2の基地局105-a〜105-n)との間で信号を送受信することを可能にし得る。UE500はまた、セルラートランシーバ570と同じアンテナ580または別個のアンテナ(
図5には図示せず)に接続され得るWLANトランシーバ590を含み得る。WLANトランシーバ590は、WiFiシグナリング(たとえば、IEEE802.11シグナリング)を使用する通信をサポートし得、UE500が、
図1に示されるアクセスポイント115およびWLAN125、
図2に示される信頼できるWLAN210および、および信頼できないWLAN215、ならびに/あるいは
図3において説明されるWLAN304などの、1つまたは複数のWLAN APと通信すること、および/またはそれに関連付けることを可能にし得る。いくつかの実施形態では、WLANトランシーバ590およびセルラートランシーバ570は、共通ハードウェアによって(たとえば、同じハードウェアチップによって)サポートされ得る。UE500は、例示的な装置602のために後述する構成要素604、606、608、610、612、616、
618、620、622のいずれかをさらに含み得る。一実装形態では、これらの構成要素は、メモリ560に記憶され、プロセッサ550上で実行されるプロセス、プログラム、アプリケーション、および/あるいはファームウェアまたはソフトウェア命令のセットとしてサポートされ得る。あるいは、これらの構成要素は、
図5に明示的に図示されていない、UE500内の追加のハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェア(たとえば、プロセッサ、メモリ、プログラム命令)によって、サポートされ得る。
【0113】
図6は、例示的な装置602内の様々な手段/構成要素間のデータフローを示す概念データフロー
図600である。本装置は、UE110、UE110-a、UE302、または例示的な手順400を実施するUEなどのUEであり得る。本装置は、少なくとも1つのWLAN AP650からワイヤレス通信を受信する受信構成要素604と、ワイヤレス通信をAP650に送信する送信構成要素616とを含む。本装置602は、ワイヤレスネットワークの少なくとも1つのAP650に関連付ける(たとえば、例示的な手順400のステップ402と同様に)関連構成要素608を含み得る。たとえば、AP650は、信頼できないWLANのアクセスポイントであり得る。
【0114】
装置602は、1つまたは複数の選択条件を備えるPLMNリストを取得する(たとえば、例示的な手順400のステップ404と同様に)取得構成要素618を含み得る。たとえば、HPLMNオペレータは、UE内のMCCおよび/またはMNCコードの形態で(たとえば、UEのユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)カードにおいて)PLMN識別情報の優先順位リストを構成し得、各PLMN識別情報は、リスト内のPLMNエントリに関連付けられる。PLMNリストは、受信構成要素604から、および/または装置内に構成されたデータから取得され得る。
【0115】
装置602は、たとえば、例示的な手順400のステップ406について説明したように、取得構成要素からPLMNリストを受信し、PLMNの1つまたは複数の選択条件が満たされたときにリストからPLMNを選択する選択構成要素620を含み得る。選択構成要素は、例示的な手順400のステップ408について説明したように、選択されたPLMNを、選択されたPLMNに関連付けられるePDGを発見する発見構成要素622に提供し得る。
【0116】
本装置は、ワイヤレスローカルエリアネットワークのためのアクセスポイント650を使用して発見されたePDGにアクセスする(たとえば、例示的な手順400のステップ410と同様に)アクセス構成要素610を含み得る。発見構成要素622は、発見されたePDGをアクセス構成要素610に提供し得る。本装置は、アクセス構成要素610からePDG情報を受信し、ePDGを使用して選択されたPLMNに接続し、選択されたPLMN内のPDNゲートウェイへのPDN接続を取得する(たとえば、例示的な手順400のステップ412と同様に)接続構成要素612を含み得る。接続は、たとえば、送信構成要素616を介して実行され得る。
【0117】
装置602は、選択されたPLMNとの呼を確立する(たとえば、例示的な手順400のステップ414および418と同様に)確立構成要素606をさらに備え得る。
【0118】
装置602(たとえば、受信構成要素604)は、時々、選択されたPLMNから応答を受信し得、応答は代替ePDGの識別情報を備える(たとえば、例示的な手順400のステップ416と同様に)。この例では、選択構成要素620、発見構成要素622、アクセス構成要素610、および接続構成要素612のうちの1つまたは複数は、代替ePDGを発見し、代替ePDGにアクセスし、AP650を使用して代替ePDGの代替PLMNに接続し得る。(たとえば、例示的な手順400のステップ416に続くステップ406〜412または408〜412の繰返しと同様に)。
【0119】
装置602は、
図3のメッセージフロー300のステップの各々、および
図4の例示的な手順400を、構成要素604〜622について説明したものとは異なる方法で実行する追加の構成要素を含み得る。前述のメッセージフロー300および例示的な手順400の各ステップは、そのような追加の構成要素によって実行され得、装置602は、それらの構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。構成要素は、記載されたプロセスを実行するように具体的に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であってもよく、記載されたプロセスを実行するように構成されたプロセッサによって実装されてもよく、プロセッサによって実施するためにコンピュータ可読媒体内に記憶されてもよく、それらの何らかの組合せでもよい。
【0120】
開示されたプロセス/フローチャートにおけるブロックおよび/またはステップの特定の順序または階層は、例示的な手法の実例であることが理解される。設計嗜好に基づいて、プロセス/フローチャートにおけるブロックおよび/またはステップの特定の順序または階層が再構成され得ることが理解される。さらに、いくつかのブロックおよび/またはステップが組み合わされてもよく、省略されてもよい。添付の方法クレームは、サンプル順序における様々なブロックおよび/またはステップの要素を提示し、提示される特定の順序または階層に限定されることを意味しない。
【0121】
前述の説明は、任意の当業者が本明細書に記載の様々な態様を実施することを可能にするために提供される。これらの態様への様々な変更が当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義した一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示す態様に限定されることは意図されず、クレーム文言と一致するすべての範囲を与えられるべきであり、単数形での要素への参照は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」ではなく、「1つまたは複数の」を意味することが意図される。「例示的」という用語は、本明細書では、「例、事例、または例示としての役割を果たす」ことを意味するために使用される。本明細書において「例示的」と記載されている任意の態様は、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。特記しない限り、「いくつか」という用語は1つまたは複数を指す。「A、B、またはCの少なくとも1つ」、「A、B、およびCの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、またAの倍数、Bの倍数、またはCの倍数を含み得る。具体的には、「A、B、またはCの少なくとも1つ」、「A、B、およびCの少なくとも1つ」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであり得、そのような任意の組合せは、A、B、またはCの1つまたは複数のメンバーを含み得る。当業者に知られているか、後に知られることになる、本開示を通じて説明される様々な態様の要素に対するすべての構造的および機能的同等物は、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されることが意図される。さらに、本明細書に開示されたものはいずれも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に列挙されているかどうかにかかわらず、公衆に捧げられることが意図されるものではない。いずれの請求項要素も、要素が「〜のための手段」という句を使用して明確に列挙されていない限り、ミーンズプラスファンクション(means plus function)として解釈されるべきではない。