【実施例】
【0043】
実施例1:
方法:
hPSCの培養および上清採集
ヒトPSC(hESCまたはiPSC)をGeltrex(商標)上の35−mmウェル内において、ゼノフリー(異種動物由来成分不含)(xeno-free)完全合成培地(completely defined medium)(Essential 8(商標)培地)の存在下で培養した。細胞を機械的に解離させてバルク培養で増殖させるか、あるいは酵素により解離させて単細胞継代に適合させた。培地を毎日交換した。hPSCを含まない培地を対照としてインキュベートした。PSCのルーティン継代の直前に各ウェルから1mlの上清(hPSC調整培地)を採集し、直ちに無菌の、DNA−、DNase−、RNase−、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)阻害剤−不含のチューブに入れて凍結し、核酸精製まで−80℃に保存した。外来DNAによる試料汚染を阻止するために適切な注意を払った。
【0044】
核酸精製
200μlの上清から、QIAmp DNA Mini Blood Kit(Qiagen,ドイツ、ヒルデン)を用い、調製プロトコルに従って、核酸を抽出した。要約すると、20μlのプロテアーゼKおよび200μlのBuffer ALをそれぞれの上清に添加した。15秒間のパルスボルテックス撹拌の後、細胞溶解混合物を56℃で10分間、エッペンドルフチューブ(1.5ml)内でインキュベートした。高温での高度変性条件がいずれの結合タンパク質からの核酸の完全放出にも好ましかった。200μlの冷エタノール(100%)を溶解物に添加した後、試料をQIAamp Miniカラム上へ移した。溶解物を6000gで1分間の遠心により引き出すのに伴って、セルフリー核酸がメンブレンに吸着した。夾雑物は2回の洗浄工程(Buffer AW1およびBuffer AW2中での)に際して効率的に洗浄除去された。最後に、セルフリー核酸を30μlのBuffer AE中に溶離し、−20℃で保存した。
【0045】
セルフリー核酸(cfNA)の定量
それぞれの上清中のcfNAの濃度を、定量PCR法(LC480,Roche)により決定した対応するALU−115 PCR生成物の濃度に対比して評価した。この目的のために、市販の2× LightCycler480 SYBR Green Iマスターミックス(Roche Applied Science,ドイツ)ならびにUmetani et al. (2006)に記載されたフォワードおよびリバースALU−プライマー0.25μMを含有する総体積10μLの反応混合物に、1μlの各cfNA溶出試料を添加した。EpMotion 5070リキッドハンドリングワークステーション(Eppendorf)により、反応を白色96ウェルプレート(Eppendorf)内に設定した。すべての反応を三重に実施した。陰性対照(RNAse/DNAseを含まない水)をそれぞれの実験に含めた。hPSCから直接抽出したゲノム核酸の連続希釈液により得られた標準曲線を用いて、上清中のcfNA濃度を決定した。
【0046】
cfNAにおけるデジタルドロップレットPCR(digital droplet PCR)システム(ddPCR)を用いるCNV検出
ddPCRアッセイを先に記載されたように(Abyzov et al. 2002)実施した。要約すると、ddPCRワークフローは、Bio−Rad指示(Bio−Rad QX200システム)に従った、反応の設定、ドロップレットの作成、サーマルサイクリングおよびドロップレットリーダー上の走行からなる。ddPCRは、蛍光標識した内部ハイブリダイゼーションプローブ(TaqManプローブ)をcfNAにおけるCNVの検出に利用する。反応は普通は着目する領域(たとえば:CNV−ID1,dHsaCP2506319)をターゲティングする1プライマー対およびいずれかの基準遺伝子(たとえば:RPP30,dHsaCP2500350)をターゲティングする第2プライマー対を用いて設定される。これら2プライマー(ターゲットおよび基準)は異なる蛍光体(FAMおよびHEX)で標識されている。それぞれの上清からのcfNAの装入物をTaqMan PCR反応混合物に添加した。そのような反応混合物は、ddPCR Supermix No dUTP(Bio−Rad,Ref:1863023)およびプライマーを、最終体積20μl中に含有していた。構築した各ddPCR反応混合物を次いで8チャネルディスポーザブルドロップレット発生装置カートリッジ(Bio−Rad,Ref:1864008)の試料ウェルに装填した。体積60μLのドロップレット発生オイル(Bio−Rad,Ref:1863005)を、各チャネル用のオイルウェルに装填した。カートリッジをドロップレット発生装置(Bio−Rad)内へ配置した。カートリッジをドロップレット発生装置から取り出し、ドロップレットウェル内に採集されたドロップレットを次いでマルチチャネルピペットにより手動で96ウェルPCRプレートに移した。プレートにホイルシールをヒートシールし、次いで一般的なサーマルサイクラーに乗せ、エンドポイントまで増幅させた(40〜50サイクル)。マイクロフルイディクス技術を用いて、反応ミックスをオイル表面とPCR反応ミックスを含有する水性コアとから構成される球状ドロップレットに分割する。ドロップレットにサーマルサイクリングを施す。増幅の後、各ドロップレットの蛍光をドロップレットリーダーによって連続的に読み取る。着目するターゲット領域または基準を含有するドロップレット(陽性ドロップレット)は対応するチャネルにおいて蛍光を発生し、一方、ターゲットを含まないもの(陰性ドロップレット)は蛍光を発生しない。各ターゲットについての陽性および陰性ドロップレットのカウントは、ポアソン分布(Poisson distribution)により試料中のターゲットの濃度に関係する。
【0047】
結果:
自己複製によって永続するけれども分化して特定組織の成熟細胞になることができる多能性幹細胞(PSC)は、再生医療の鍵となるツールである。再生医療は、損傷または罹患した細胞、組織および臓器を身体が修復、置換、復元および再生するのを可能にする革新的医療についての幅広い定義である。しかし、細胞培養は、幹細胞の特性を変化させるかあるいはそれらに腫瘍形成の素因をもたらす可能性のあるエピジェネティック異常および遺伝子異常を生じる可能性がある。PSCの臨床使用が急速に拡大するのに伴って、細胞増殖中およびバッチをリリースする前の多能性幹細胞(PSC)を特性判定するためのツールを改良する好機である。
【0048】
現在、培養多能性幹細胞の遺伝子の完全性を評価するための信頼できる市販の遺伝学的および非侵襲的な方法はない。本発明は、培養PSCが増殖している際に採集した上清中に存在するDNAの遺伝子異常を検出する工程を含む、培養hPSCのゲノムの完全性を評価するための方法に関する。
【0049】
本発明者らはhPSC中に、培養hPSC不安定性のバイオマーカーである一組の“ハイパーリカレント配列”を決定し(表1)、幹細胞を培養中および臨床使用前にルーティンに評価するために使用できる迅速で実施しやすい試験を提唱する(
図1)。
【0050】
hPSC培養中に起きる反回性の遺伝子変化
本発明者らは、核型解析、FISH、マイクロアレイ解析(SNP、aCGH)またはNGSにより得られた、あらゆるタイプのゲノム異常の視覚化に貢献するためのデータベース“SEAdb”を開発した。SEAdbは下記のリンクを介してアクセスできる:seadb.org (ログイン: seadb and pwd: SEAdb)。本発明者らは400000を超える異常およびバリアントについて異常を収集した。
【0051】
本発明者らは、hPSC培養に際して起きる大部分の反回性遺伝子変化は>1Mbの核型異常およびコピー数バリエーション(CNV)であることを示した(
図2)。
これと対照的に、より小さな遺伝子異常、たとえば変異(mutation)およびindelは、ほとんど反回性ではない。>1Mbの遺伝子変化がSEAdbに1171存在する。本発明者らは、PSC培養によって誘発されるゲノム修飾を最も受けやすいゲノム上の位置の同定を補助する反回性スコア(recurrency score)を選定した。たとえば、>1Mbの遺伝子変化の大部分を宿している21の染色体について、本発明者らは表1の40組の配列(Sondes:S1−S40)が染色体異常の93,5%に及ぶことを示した(
図3)。
【0052】
病原性配列を検出するためのDNA源としての細胞培養上清
培養幹細胞のゲノムの完全性を評価するための主な制約は、試験を実施するために培養試料を破壊する必要があることである。したがって、本発明者らは細胞培養上清についてゲノムの完全性を調べることができると提唱する。
【0053】
実際に、細胞培養上清は、ゲノムDNAより低い分子量をもつ二本鎖分子である短いフラグメント(70〜200塩基対の長さ)または最大21kbの長いフラグメントの形のセルフリーDNA(cfDNA)を含有する。cfDNA放出のメカニズムはほとんど分かっていないが、壊死、アポトーシス、食作用または能動放出が役割をもつとが示唆されている(Choi et al., 2005; Gahan et al., 2008; Stroun et al., 2001)。
【0054】
cfDNAは血清または血漿中に存在し、染色体異常を調べるための非侵襲的試験に用いられる(Hui and Bianchi, 2013)。特定の胎児性異数体、たとえばトリソミー13、18または21を、母体血清試料由来のセルフリー胎児性DNA中に検出できることが立証された(Dan et al., 2012; Fairbrother et al., 2013; Nicolaides et al., 2014)。さらに母体血漿中の胎児性cfDNAは、ターゲット領域キャプチャーシーケンシング(target region capture sequencing)を用いて病原性のコピー数バリエーション(CNV)を検出するためにも用いられる(Ge et al., 2013)。
【0055】
cfDNAは種々の体液(血清、血漿)中に放出され、病原性CNVを検出するために使用できるという知見に基づいて、本発明者らは、病原性CNVを検出し、hPSCの非侵襲的分析を実施するための供給源として、細胞破壊を避けて上清中に存在するDNAを使用することを提唱する。
【0056】
幹細胞上清中の外来DNA供給源の可能性を評価するために、本発明者らはALUリピートの定量リアルタイムPCRを用いる(Umetani et al., 2006)。2つのhESCからの2つの上清における総cfDNAのALU−qPCRによる定量(三重)は、cfDNAがすべての被験試料中に検出され、測定されたcfDNA濃度は330pg〜110pgであることを明白に示した(
図4)。
【0057】
これらの結果はhPSC上清がセルフリーDNA(cfDNA)を含有することを立証する;それはおそらく死細胞からの遺伝子材料の放出および浮動している生細胞から生じるのであろう。hPSC上清中に放出されたcfDNAの検出は、配列バイオマーカーを用いる遺伝子異常評価を容易にするためのまだ探査されていないツールである。
【0058】
用語“培地”は、細胞を培養、生長または増殖させるための栄養素溶液に関係する。用語“細胞培養物”は、人工的なインビトロ環境で維持、培養または生長している細胞を表わす。
【0059】
用語“CNV”は、DNAの1以上のセクションのコピー数の、異常な、またはある遺伝子については正常なバリエーションをもつ細胞を生じる、ゲノムDNAの変化に関係する。CNVは、特定の染色体上の欠失した(正常数より少ない)または重複した(正常数より多い)比較的大きなゲノム領域に対応する。
【0060】
実施例2:
方法:
核型判定
ヒト多能性幹細胞をTryPLE Select(Life Technologies)で解離させ、3日間増殖させて、中間指数期に到達させた。次いで中期停止のために単細胞を1/10,000 KaryoMAX(登録商標) Colcemid(商標)(Life Technologies)と共に90分間インキュベートした後、0.075M KCl溶液で37℃において20分間、低張膨潤させ、氷冷したメタノール/氷酢酸(3:1,vol/vol)中で連続3回固定した。20マイクロリットルの核懸濁液をガラススライド上に滴下し、18.4℃および湿度60%で風乾し、水中で5分間、再水和した後、EARLEオレンジまたは10×EBSS中において87℃で55分間変性させた。次いでスライドを冷水中ですすぎ、3% GIEMSAで3分間染色し、5回すすぎ、風乾させた。Metafer Slide Scanning Platform(MetaSystem)を用いてスペクトル鏡検および分析を実施した。
【0061】
ddPCRデータの解析および統計
ターゲット特異的アッセイ(dHsaCP2506319)についての蛍光を記録しているドロップレットの数を、基準特異的アッセイ(dHsaCP2500350)について得られたカウントと比較した。製造業者のQuantaSoft Software(Bio−Rad,米国カリフォルニア州)を用い、ポアソン統計を適用することにより、最終コピー数を計算した:
λ=ln(1−p)
ここで、“λ”はドロップレット当たりの平均コピー数であり、“p”はドロップレットの総数に対する陽性ドロップレットの比である。
【0062】
結果:
ddPCR法を用いるhPSC上清における遺伝子の完全性の評価:ルーティンスクリーニングに適用
遺伝子の完全性のスクリーニングの評価は、hPSC上清中のcfDNAを検査することにより可能である。本発明者らは2つの異数体ヒト多能性幹細胞(hPSC)系列HD129およびHD291を用いてこの試験の実施可能性を確認した。一般的なR−バンド核型判定により判定して、HD129はリソミー20(47,XY,+20)を示し、一方、HD291はトリソミー12(47,XY,+12)を示した。本発明者らの特定のハイパーリカレント配列を用いるトリソミー20分析およびddPCR法のために、それぞれ対応する細胞および上清を採集した。
図5に示すように、(i)HD129 hPSC系列についてはddPCR法を用いてhPSC上清中にゲノム異常(この場合はトリソミー20)が検出されるが、HD291系列には検出されず、これにより核型の結果が確認される、(ii)上清からの遺伝子異常スクリーニング結果と対応する核型との間に相関性がみられ、これは多能性幹細胞の遺伝子の完全性を評価するために上清中に存在するcfNAを使用できるという概念の証拠を立証する。上清を用いることによる幹細胞スクリーニングの利点は、破壊せずに幹細胞の遺伝子の完全性を評価できることであろう。さらに、ドロップレットディジタルポリメラーゼ連鎖反応(ddPCR)に基づくこの簡単な方法の使用によって、培養上清を含めて少量の材料から迅速、効率的かつ容易にhPSC系列をスクリーニングすることが可能になる。これらの有益性は、この方法をルーティン利用の可能性をもたらす、より魅力的なものにすることができる。最後に、本発明者らの方法は、遺伝子の完全性の検査のために厳密なゲノム解析が要求される他のいかなる実験にも適用できる(たとえば:間葉幹細胞(MSC)などを含む多能性幹細胞、生殖細胞、リンパ球、胚、または体細胞)。
【0063】
確実な検査のための核酸の最小濃度
hPSC系列HD129から採集した上清から抽出した種々の濃度の核酸(1,1ng/μL,0,4ng/μL,0,1ng/μL,3,7pg/μL,1,1pg/μL,0,4pg/μL)を試験することにより、ddPCRを用いるトリソミー20配列検出の感度を評価した。
図6に示すように、きわめて低い濃度(0,1ng/μLの低さ)ではあるがなお信頼できるスクリーニング結果を得るのに十分である濃度から得られた信号間にトリソミー20信号が検出された。
ある態様において、本発明は以下であってもよい。
[態様1]多能性幹細胞の質を判定するための下記の工程を含むインビトロ非侵襲的方法:i)多能性幹細胞が増殖している培養試料を用意する、ii)試料から核酸を抽出する、そしてiii)核酸抽出物における少なくとも1つの遺伝子異常の存在および/またはレベルを判定する。
[態様2]i)核酸抽出物における、表1から選択される少なくとも1つのハイパーリカレント配列の存在を判定する、そしてii)少なくとも1つのハイパーリカレント配列が検出された場合、多能性幹細胞が遺伝子異常を保有すると結論する工程を含む、態様1に記載の方法。
[態様3]遺伝子異常を含まない多能性幹細胞を単離するための、下記の工程を含む方法:
i)態様2に記載の方法を実施することにより多能性幹細胞培養物におけるハイパーリカレント配列のレベルを決定する、
ii)工程i)で決定したレベルを基準値と比較する、
iii)工程i)で決定したレベルが基準値と異なる場合、該多能性幹細胞培養物が、遺伝子異常を含まない多能性幹細胞を含有すると結論する、および
iv)遺伝子異常を含まない多能性幹細胞を単離する。
[態様4]多能性幹細胞またはそれに由来する分化した細胞を再生処置の必要がある対象に移植するための、下記の工程を含む方法:i)態様1〜3のいずれか1に記載の方法を実施する、ii)遺伝子異常を含まない多能性幹細胞を選択する、そしてiii)工程ii)で選択した多能性幹細胞またはそれに由来する分化した細胞を対象に投与する。
[態様5]対象において再生処置の必要がある疾患を処置するための、下記の工程を含む方法:i)態様1〜3のいずれか1に記載の方法を実施する、ii)遺伝子異常を含まない多能性幹細胞を選択する、そしてiii)工程ii)で選択した多能性幹細胞またはそれに由来する分化した細胞を対象に投与する。
【0064】
参考文献
この出願全体において、種々の参考文献が本発明に関係する分野の技術水準を記載している。これらの参考文献の開示内容を本明細書に援用する。
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