(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1に記載のヘッドホンであって、前記イヤホン位置センサは、前記第1のイヤホン及び前記第2のイヤホンのそれぞれのヨー軸に対する前記第1のイヤホン及び前記第2のイヤホンの位置を測定するように構成されている、ヘッドホン。
請求項1に記載のヘッドホンであって、前記ヘッドホンは、前記第1のイヤホンを前記ヘッドバンドに連結する旋回機構をも含み、前記イヤホン位置センサは、前記旋回機構内に位置付けられており、前記第1のイヤホンの前記角度方位を測定するように構成されたホール効果センサを含む、ヘッドホン。
請求項1に記載のヘッドホンであって、前記ヘッドホンは、前記第1のイヤホン内に配置されており、前記イヤホン位置センサによって提供されたセンサ読み取り値を確認するように構成された二次的センサをも含む、ヘッドホン。
【図面の簡単な説明】
【0017】
参照番号が同様の構造的要素を指定する、添付図面と共に以下の詳細な説明によって開示が容易に理解されよう。
【0018】
【
図1A】オーバイヤ型又はオンイヤ型のヘッドホンの例示的なセットの正面図を示す。
【0019】
【
図1B】ヘッドバンドアセンブリから異なる距離を延在するヘッドホンステムを示す。
【0020】
【
図2A】同期されたヘッドホンステムを有するヘッドホンの第1の側部の斜視図を示す。
【0021】
【
図2B】切断線A−Aに従って
図2Aに記述されたヘッドホンの断面図を示す。
【
図2C】切断線B−Bに従って
図2Aに記述されたヘッドホンの断面図を示す。
【0022】
【
図2D】
図2Dに記述されたヘッドホンの反対側部の斜視図を示す。
【0023】
【
図2E】切断線C−Cに従って
図2Dに記述されたヘッドホンの断面図を示す。
【0024】
【
図2F】同期されたヘッドホンステム及び単一のバネバンドを有するヘッドホンの第2の側部の断面斜視図を示す。
【
図2G】同期されたヘッドホンステム及び単一のバネバンドを有するヘッドホンの第2の側部の断面斜視図を示す。
【0025】
【
図2H】切断線D−Dに従って
図2Fに記述されたヘッドホンの断面図を示す。
【
図2I】切断線E−Eに従って
図2Gに記述されたヘッドホンの断面図を示す。
【0026】
【
図3A】イヤホンの位置の調節を同期するように構成されたヘッドバンドアセンブリを有するその例示的なヘッドホンを示す。
【0027】
【
図3B】ヘッドホンがその最大サイズに拡大するときのヘッドバンドアセンブリの断面図を示す。
【0028】
【
図3C】ヘッドホンがより小さいサイズに縮小するときのヘッドバンドアセンブリの断面図を示す。
【0029】
【
図3D】イヤホンの位置を同期するように構成されたヘッドバンドアセンブリの上断面斜視図及び断面図を示す。
【
図3E】イヤホンの位置を同期するように構成されたヘッドバンドアセンブリの上断面斜視図及び断面図を示す。
【
図3F】イヤホンの位置を同期するように構成されたヘッドバンドアセンブリの上断面斜視図及び断面図を示す。
【0030】
【0031】
【
図3I】
図3G〜3Hに記述された1つに類似した別のイヤホン同期システムの平坦概略図を示す。
【
図3J】
図3G〜3Hに記述された1つに類似した別のイヤホン同期システムの平坦概略図を示す。
【0032】
【
図3K】
図3G〜3Jに記述されたイヤホン同期システムのいずれか1つの組み込みに適切なヘッドホン360の断面図を示す。
【
図3L】
図3G〜3Jに記述されたイヤホン同期システムのいずれか1つの組み込みに適切なヘッドホン360の断面図を示す。
【0033】
【
図3M】格納された位置及び延長された位置にある
図3G〜3Hに記述されたイヤホン同期システムと共にデータ同期ケーブルの斜視図を示す。
【
図3N】格納された位置及び延長された位置にある
図3G〜3Hに記述されたイヤホン同期システムと共にデータ同期ケーブルの断面斜視図を示す。
【0034】
【
図3O】キャノピ構造の一部、及びそれが含むキャノピ構造の補強部材を通じてイヤホン同期システムをどのように経路指定することができるかを示す。
【0035】
【
図4A】オフセンタ旋回イヤホンを有するヘッドホン400の正面図を示す。
【
図4B】オフセンタ旋回イヤホンを有するヘッドホン400の正面図を示す。
【0036】
【
図5A】ねじりバネを含む例示的な旋回機構を示す。
【0037】
【
図5B】イヤホンのクッションの背後に位置付けられた、
図5Aに記述された旋回機構を示す。
【0038】
【
図6A】リーフバネを含む別の旋回機構の斜視図を示す。
【0039】
【
図6B】
図6Aに記述された旋回機構を使用したイヤホンの動きの範囲を示す。
【
図6C】
図6Aに記述された旋回機構を使用したイヤホンの動きの範囲を示す。
【
図6D】
図6Aに記述された旋回機構を使用したイヤホンの動きの範囲を示す。
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【
図6H】異なる位置にあるステム基部の回転を例示するために取り除かれた1つの側部を有する、
図6Gに記述された旋回機構を示す。
【
図6I】異なる位置にあるステム基部の回転を例示するために取り除かれた1つの側部を有する、
図6Gに記述された旋回機構を示す。
【0044】
【
図6J】イヤホン筐体内に配置された
図6Gの旋回アセンブリの切断斜視図を示す。
【0045】
【
図6K】緩和した状態及び圧迫した状態にある螺旋バネを有するイヤホン筐体内に位置付けられた旋回アセンブリの部分側断面図を示す。
【
図6L】緩和した状態及び圧迫した状態にある螺旋バネを有するイヤホン筐体内に位置付けられた旋回アセンブリの部分側断面図を示す。
【0046】
【
図7A】ヘッドバンドアセンブリにおける使用に適切なバネバンドの複数の位置を示す。
【0047】
【
図7B】
図7Aに記述されたバネバンドのずれに応じてバネ定数に基づいてバネ力がどのように変化するかを例示するグラフを示す。
【0048】
【
図8A】ユーザの首周りを非常にきつく覆うヘッドホンにより生じる不快感を防止する解決策を示す。
【
図8B】ユーザの首周りを非常にきつく覆うヘッドホンにより生じる不快感を防止する解決策を示す。
【0049】
【
図8C】バネバンドが中立位置に戻ることを防止するために、別々の及び異なる指の節をバネバンドのより低い側部に沿ってどのように配置することができるかを示す。
【
図8D】バネバンドが中立位置に戻ることを防止するために、別々の及び異なる指の節をバネバンドのより低い側部に沿ってどのように配置することができるかを示す。
【0050】
【
図8E】ヘッドホンによってユーザに適用される力の実際の量を設定するために、ヘッドバンドアセンブリをイヤホンに連結するバネがバネバンド700とどのように協働することができるかを示す。
【
図8F】ヘッドホンによってユーザに適用される力の実際の量を設定するために、ヘッドバンドアセンブリをイヤホンに連結するバネがバネバンド700とどのように協働することができるかを示す。
【0051】
【
図9A】低バネ定数バンドを使用してヘッドホンのペアの動きの範囲を制限する別の方式を示す。
【
図9B】低バネ定数バンドを使用してヘッドホンのペアの動きの範囲を制限する別の方式を示す。
【0052】
【
図10A】ヘッドホンを着用しているユーザの例示的な頭部の上面図を示す。
【0053】
【0054】
【
図10D】ヘッドホンのイヤホンがそれぞれのヨー軸の周りをどのように回転することが可能であるかを示す。
【0055】
【
図10E】ヘッドバンドに対するイヤホンのロール及び/又はヨーが検出されるときに実行することができる制御方法を説明するフローチャートを示す。
【
図10F】ヘッドバンドに対するイヤホンのロール及び/又はヨーが検出されるときに実行することができる制御方法を説明するフローチャートを示す。
【0056】
【
図10G】本明細書で説明される様々な構成要素を実装するために使用することができるコンピューティングデバイス1070のシステムレベルブロック図を示す。
【0057】
【0058】
【
図11D】折り畳み可能ヘッドホンのイヤホンを変形可能バンド領域の外向き面に向かってどのように折り畳むことができるかを示す。
【
図11E】折り畳み可能ヘッドホンのイヤホンを変形可能バンド領域の外向き面に向かってどのように折り畳むことができるかを示す。
【
図11F】折り畳み可能ヘッドホンのイヤホンを変形可能バンド領域の外向き面に向かってどのように折り畳むことができるかを示す。
【0059】
【
図12A】バネバンドの両側部を引っ張ることによって弓型状態から平坦化状態に遷移することができるヘッドホンの実施形態を示す。
【
図12B】バネバンドの反対側部を引っ張ることによって弓型状態から平坦化状態に遷移することができるヘッドホンの実施形態を示す。
【0060】
【
図12C】平坦化状態にある折り畳み可能ステム領域の側面図を示す。
【
図12D】弓型状態にある折り畳み可能ステム領域の側面図を示す。
【0061】
【0062】
【
図13A】弓型状態と平坦化状態との間で遷移するために軸外ケーブルを使用したヘッドホンの部分断面図を示す。
【
図13B】弓型状態と平坦化状態との間で遷移するために軸外ケーブルを使用したヘッドホンの部分断面図を示す。
【0063】
【
図14A】ヘッドホンのイヤホンの移動の第1の部分を通じて、少なくとも部分的に、ヘッドホンの平坦化を遅延させる伸長ピンによって、制約された折り畳み可能ステム領域を有するヘッドホンの部分断面図を示す。
【
図14B】ヘッドホンのイヤホンの移動の第1の部分を通じて、少なくとも部分的に、ヘッドホンの平坦化を遅延させる伸長ピンによって、制約された折り畳み可能ステム領域を有するヘッドホンの部分断面図を示す。
【
図14C】ヘッドホンのイヤホンの移動の第1の部分を通じて、少なくとも部分的に、ヘッドホンの平坦化を遅延させる伸長ピンによって、制約された折り畳み可能ステム領域を有するヘッドホンの部分断面図を示す。
【0064】
【
図15A】異なる角度から及び異なる状態にあるヘッドバンドアセンブリ1500の様々な図を示す。
【
図15B】異なる角度から及び異なる状態にあるヘッドバンドアセンブリ1500の様々な図を示す。
【
図15C】異なる角度から及び異なる状態にあるヘッドバンドアセンブリ1500の様々な図を示す。
【
図15D】異なる角度から及び異なる状態にあるヘッドバンドアセンブリ1500の様々な図を示す。
【
図15E】異なる角度から及び異なる状態にあるヘッドバンドアセンブリ1500の様々な図を示す。
【
図15F】異なる角度から及び異なる状態にあるヘッドバンドアセンブリ1500の様々な図を示す。
【0065】
【
図16A】折り畳まれた状態及び弓型状態にあるヘッドバンドアセンブリを示す。
【
図16B】折り畳まれた状態及び弓型状態にあるヘッドバンドアセンブリを示す。
【0066】
【
図17A】別の折り畳み可能ヘッドホンの実施形態の図を示す。
【
図17B】別の折り畳み可能ヘッドホンの実施形態の図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0067】
ヘッドホンが長年製造されてきているが、多数の設計の問題が残っている。例えば、ヘッドホンと関連付けられたヘッドバンドの機能性は概して、ユーザの耳の上のヘッドホンのイヤホンを維持し、イヤホンの間の電気的接続を提供するためにのみ機能する機械的接続に制限されている。ヘッドバンドは、ヘッドホンを実質的にかさばらせる傾向にあり、それによって、ヘッドホンの格納を問題のあるものにする。ユーザの耳に対するイヤホンの方位の調節に適合するように設計された、ヘッドバンドをイヤホンに接続するステムもヘッドホンをかさばらせる。ヘッドバンドの伸長に適合する、ヘッドバンドをイヤホンに接続するステムによって、ヘッドバンドの中心部分がユーザの頭部の1つの側部にシフトすることが全体的に可能になる。このシフトされた構成は、多少奇妙に見えることがあり、ヘッドホンの設計によっては、ヘッドホンを着用するのにあまり快適にさせないこともある。
【0068】
ヘッドホンへの媒体コンテンツの無線配信などのいくつかの改善が、コードの絡みの問題を軽減してきているものの、このタイプの技術は、それ自体の一群の問題をもたらす。例えば、無線ヘッドホンが動作するのにバッテリ電力を必要とするため、無線ヘッドホンをターンオンにしたままにするユーザは、無線ヘッドホンのバッテリを意図せずに使い果たすことがあり、新たなバッテリを取り付けることができるまで、又はデバイスを再充電するためにそれらが使用不可能になる。多くのヘッドホンによる別の設計の問題は、左の音声チャネルが右耳に提示され、右の音声チャネルが左耳に提示される状況を防止するために、どのイヤホンがどちらの耳に対応するかをユーザが全体的に把握しなければならないことである。
【0069】
イヤホンの同期されていない位置付けの解決策は、イヤホンとヘッドバンドのそれぞれの端との間の距離を同期するヘッドバンド内に配置された機械的機構の形式をとるイヤホン同期構成要素を組み込むことである。このタイプの同期は、複数の方式において実行されることがある。一部の実施形態では、イヤホン同期構成要素は、イヤホンの移動を同期するように構成することができる両方のステムとの間で延在するケーブルとすることができる。ケーブルは、ループ内に配置されてもよく、ループの異なる側部は、イヤホンのそれぞれのステムに取り付けられ、その結果、ヘッドバンドから離れる1つのイヤホンの動きによって、他のイヤホンがヘッドバンドの反対端から同一の距離を離れて移動する。同様に、ヘッドバンドの1つの側部に向かって1つのイヤホンを押し出すことによって、ヘッドバンドの反対側部に向かって同一の距離で他のイヤホンを転移させる。一部の実施形態では、イヤホン同期構成要素は、各々のステムの歯に係合して、同期されたイヤホンを維持するように構成することができるヘッドバンド内に埋め込まれた回転ギアとすることができる。
【0070】
ヘッドホンステムとイヤホンとの間の従来のかさばる接続への1つの解決策は、バンドに対するイヤホンの動きを制御するためにバネ駆動旋回機構を使用することである。バネ駆動旋回機構は、イヤホンの最上部の近くに位置付けられてもよく、それによって、イヤホンの外部にある代わりに、イヤホン内に組み込まれることが可能になる。このようにして、ヘッドホンを全体的にかさばらせることなく、旋回機能性をイヤホンに装備することができる。ヘッドバンドに対するイヤホンの動きを制御するために、異なるタイプのバネが利用されてもよい。ねじりバネ及びリーフバネを含む特定の例が以下に詳細に説明される。各々のイヤホンと関連連付けられたバネは、ヘッドホンを着用しているユーザに及ぼす力の量を設定するために、ヘッドバンド内でバネと協働することができる。一部の実施形態では、ヘッドバンド内のバネは、異なる頭部サイズを有するユーザの大きな範囲にわたって及ぼす力の変動を最小化するように構成された低バネ定数バネとすることができる。一部の実施形態では、首周りに着用しているとき、ヘッドバンドがユーザの首周りにきつく締まることを防止するように、ヘッドバンド内の低定数バネの移動を制限することができる。
【0071】
大きなヘッドバンドの形状因子の問題への1つの解決策は、イヤホンに対して平坦化するようにヘッドバンドを設計することである。平坦化ヘッドバンドによって、ヘッドバンドの弓型形状が平坦形状に小型化されることが可能になり、ヘッドホンが更に便利な格納及び運搬に適切なサイズ及び形状を達成することが可能になる。イヤホンは、イヤホンがヘッドバンドの中心に向かって折り畳まれることが可能になる折り畳み可能ステム領域によってヘッドバンドに取り付けられてもよい。ヘッドバンドに向かって各々のイヤホンを折り畳むために適用される力は、ヘッドバンドを平坦化するようにヘッドバンドの対応する端を引っ張る機構に伝達される。一部の実施形態では、ステムは、ヘッドホンが弓型状態に再度遷移するために解放ボタンを追加する必要なく、ヘッドホンが弓型状態に意図せずに戻ることを防止するオーバセンタロック機構を含むことができる。
【0072】
無線ヘッドホンと関連付けられた電力管理問題への解決策は、方位センサをイヤホンに組み込むことを含み、イヤホンは、バンドに対するイヤホンの方位を監視するように構成されてもよい。バンドに対するイヤホンの方位は、ヘッドホンがユーザの耳の上に着用されているか否かを判定するために使用されてもよい。この情報は次いで、ヘッドホンがユーザの耳の上に位置付けられていると判定されないとき、ヘッドホンをスタンバイモードに置き、又はヘッドホンを全体的にシャットダウンするために使用されてもよい。一部の実施形態では、イヤホンの方位センサは、イヤホンが現在ユーザのどちらの耳を覆っているかを判定するためにも利用されてもよい。ヘッドホン内の回路は、イヤホンがユーザのどちらの耳の上にあるかに関する判定に一致するために、各々のイヤホンに経路指定された音声チャネルを切り替えるように構成されてもよい。
【0073】
それらの実施形態及び他の実施形態は、
図1〜17Bを参照して以下で議論されるが、それらの図に関して本明細書で与えられる詳細な説明が説明のみを目的とし、限定的であると見なされるべきではないことを当業者は容易に認識するであろう。
【0074】
対称テレスコーピングイヤホン
図1Aは、オーバイヤ型又はオンイヤ型のヘッドホン100の例示的なセットの正面図を示す。ヘッドホン100は、ヘッドホン100のサイズの調節機能を可能にするようにステム104及び106と相互作用するバンド102を含む。特に、ステム104及び106は、複数の異なる頭部サイズに適合するために、バンド102に対して独立してシフトするように構成されている。このようにして、イヤホン108及び110をユーザの耳の上に直接位置付けるようにイヤホン108及び110の位置を調節することができる。残念ながら、
図1Bから理解することができるように、このタイプの構成によって、ステム104及び106は、バンド102に対して不一致になる可能性がある。
図1Bに示される構成は、ユーザに対してあまり快適にせず、加えて、装飾的な魅力に欠けることがある。それらの問題を是正するために、ユーザは、望ましい外観及び快適な適合を達成するために、バンド102に対してステム104及び106を手動で調節することを強要される。
図1A〜1Bは、イヤホン108によってユーザの頭部の湾曲に適合するように回転することが可能になるように、ステム104及び106がイヤホン108の中心部分に向かって下方にどのように延在するかを示す。上記で言及されたように、イヤホン108の周りを下方に延在するステム104及び106の部分は、イヤホン108の直径を増大させる。
【0075】
図2Aは、
図1A〜1Bに記述された問題を解決するように構成されたヘッドバンド202を有するヘッドホン200の斜視図を示す。ヘッドバンド202は、内部機能を見せる装飾的な被覆なしで記述される。特に、ヘッドバンド202は、ステム206及び208の移動を同期するように構成されたワイヤループ204を含むことができる。ワイヤガイド210は、リーフバネ212及び214の湾曲に一致するワイヤループ204の湾曲を維持するように構成されてもよい。リーフバネ212及び214は、ヘッドバンド202の形状を定め、ユーザの頭部の上に力を及ぼすように構成されてもよい。ワイヤガイド210の各々は、開口を含むことができ、開口を通じて、ワイヤループ204並びにリーフバネ212及び214の両側部が通ることができる。一部の実施形態では、ワイヤループ204に対する開口は、顕著な摩擦が開口を通じてワイヤループ204の動きを妨げることを防止するために、低摩擦ベアリングによって定められてもよい。このようにして、ワイヤガイド210は、それに沿ってワイヤループ204がステム筐体216及び218の間で延在する経路を定める。ワイヤループ204は、ステム206及びステム208の両方に結合されており、イヤホン126とステム筐体118との間の距離124と実質的に同一に、イヤホン122とステム筐体116との間の距離120を維持するように機能する。ワイヤループ204の第1の側部204−1は、ステム206に結合されており、ワイヤループ204の第2の側部204−2は、ステム208に結合されている。ワイヤループの反対側部がステム206及び208に取り付けられるため、ステムのうちの1つの移動は、同一の方向の他のステムの移動をもたらす。
【0076】
図2Bは、切断線A−Aに従ったステム筐体116の部分の断面図を示す。特に、
図2Bは、ステム206の突出部228がワイヤループ204の一部にどのように係合するかを示す。ステム206の突出部228がワイヤループ204と結合されているため、ヘッドホン100のユーザがステム筐体216から更に遠くにイヤホン222を引っ張るとき、ワイヤループ204も引っ張られ、ヘッドバンド202を通じてワイヤループ204を循環させる。ヘッドバンド202を通じたワイヤループ204の循環は、イヤホン226の位置を調節し、イヤホン226は、ステム208の突出部によってワイヤループ204に同様に結合されている。ワイヤループ204との機械的結合を形成することに加えて、突出部228は、ワイヤループ204にも電気的に結合されてもよい。一部の実施形態では、突出部228は、ワイヤループ204をイヤホン222内の電気構成要素に電気的に結合する導電路230を含むことができる。一部の実施形態では、ワイヤループ204は、導電材料から形成されてもよく、その結果、ワイヤループ204によって、イヤホン222及び226内の構成要素の間で信号を転送することができる。
【0077】
図2Cは、切断線B−Bに従ったステム筐体116の別の断面図を示す。特に、
図2Cは、ワイヤループ204がステム筐体216内のプーリー232にどのように係合するかを示す。プーリー232は、ステム筐体216に近づき又はステム筐体216から更に遠くへのイヤホン222の移動によって生じるいずれかの摩擦を最小化する。代わりに、ワイヤループ204は、ステム筐体216内の静的ベアリングを通じて経路指定されてもよい。
【0078】
図2Dは、ヘッドホン200の別の斜視図を示す。この図では、ワイヤループ204の第1の側部204−1及び第2の側部204−2が、それらがヘッドバンド202の1つの側部から他の側部に交差するにつれて横方向にシフトすることが理解できる。これは、徐々にオフセットされるワイヤガイド210によって定められた開口によって達成されてもよく、その結果、側部204−1及び204−2がステム筐体218に到達する時まで、第2の側部204−2は、
図2Eに記述されるように、中心に置かれ、ステム208と位置合わせされる。
【0079】
図2Eは、第2の側部204−2が突出部234によってどのように係合されるかを示す。ステム206及び208がワイヤループ204の第1の側部及び第2の側部にそれぞれ取り付けられるため、ステム筐体218に向かってイヤホン226を押し出すことによって、イヤホン222がステム筐体216に向かって押し出されることになる。
図2A〜2Eに記述された構成の別の利点は、ステム206及び208の移動の方向に関わらず、ワイヤループ204が常に張ったままであることである。これは、方向に関わらず、イヤホン222及び226を一貫して延長させ、又は格納するために必要な力の量を維持する。
【0080】
図2F〜2Gは、ヘッドホン250の斜視図を示す。ヘッドホン250は、ステム筐体254をステム筐体256に接続するために単一のリーフバネ252が使用されることのみを除き、ヘッドホン200と同様である。この実施形態では、ワイヤループ258は、リーフバネ252のいずれかの側部に位置付けられてもよい。ワイヤループ258の1つの側部の下に直接位置付けられる代わりに、ステム260及び262は、ワイヤループ258の2つの側部の間に直接位置付けられてもよく、ステム260及び262のアームによって、ワイヤループ258の1つの側部に接続されてもよい。
【0081】
図2H及び2Iは、ステム筐体254及び256の内部部分の断面図を示す。
図2Hは、切断線D−Dに従ったステム筐体254の断面図を示す。
図2Hは、ステム260がワイヤループ258に係合する横方向突出アーム268をどのように含むことができるかを示す。このようにして、横方向突出アーム268は、ステム260をワイヤループ258に結合し、その結果、イヤホン264が移動するとき、イヤホン266が同等の位置に維持される。
図2Iは、切断線E−Eに従ったステム筐体256の断面図を示す。
図2Iは、プーリー270及び272によってステム筐体256内でワイヤループ258をどのように経路指定することができるかを示す。ステム262の上でワイヤループ258を経路指定することによって、ワイヤループ258とステム206との間のいずれかの干渉を回避することができる。
【0082】
図3A〜3Cは、
図1A〜1Bで説明された問題を解決するように構成された別のヘッドホンの実施形態を示す。
図3Aは、ヘッドバンドアセンブリ302を含むヘッドホン300を示す。ヘッドバンドアセンブリ302は、ステム308及び310によってイヤホン304及び306に連結されている。ヘッドバンドアセンブリ302のサイズ及び形状は、どの程度の調節機能がヘッドホン300に対して望ましいかに応じて変化してもよい。
【0083】
図3Bは、ヘッドホン300がその最大サイズに拡大するときのヘッドバンドアセンブリ302の断面図を示す。特に、
図3Bは、ヘッドバンドアセンブリ302が、ステム308及び310の各々の端によって定められた歯に係合するように構成されたギア312をどのように含むかを示す。一部の実施形態では、ステム308及び310は、ステム308及び310によって定められた開口に係合することによって、バネピン314及び316によりヘッドバンドアセンブリ302から完全に引っ張られることを防止されてもよい。
【0084】
図3Cは、ヘッドホン300がより小さいサイズに縮小するときのヘッドバンドアセンブリ302の断面図を示す。特に、
図3Cは、ギア312が、ギア312によって他のステムに転移されるステム308又はステム310のいずれかの移動により同期されたステム308及び310の位置をどのように維持するかを示す。一部の実施形態では、ヘッドバンドアセンブリ302の外側を定める筐体の剛性は、ヘッドホン300のユーザにより一貫した感触を有するヘッドバンドを提供するために、ステム308及び310の剛性に一致するように選択されてもよい。
【0085】
図3Dは、ステム308及び310の代替的な実施形態を示す。ステム308及び310の端を隠すカバーは、ステムの位置を同期する機構の機能を更に明確に示すように取り除かれている。ステム308は、ステム308の部分を通じて延在する開口318を定める。開口318の1つの側部は、ギア320に係合するように構成された歯を有する。同様に、ステム310は、ステム310の部分を通じて延在する開口322を定める。開口322の1つの側部は、ギア320に係合するように構成された歯を有する。開口318及び322の両側部がギア320に係合するため、ステム308及び310のうちの1つのいずれかの動きによって、他のステムが移動する。このようにして、ステム308及びステム310の各々の端に位置付けられたイヤホンが同期される。
【0086】
図3Eは、ステム308及び310の上面図を示す。
図3Eは、ステム308及び310によって定められたギア付き開口を隠し、ステム308及び310の端の動きを制御するカバー324の輪郭をも示す。
図3Fは、カバー324によって覆われたステム308及び310の側断面図を示す。ギア320は、ギア320についての回転軸を定めるベアリング326を含むことができる。一部の実施形態では、ベアリング326の最上部は、カバー324から突出することができ、ユーザがベアリング326を手動で回転させることによってイヤホン位置を調節することが可能になる。ユーザは、ステム308及び310のうちの1つを単純に押し出し、又は引っ張ることによってイヤホン位置を調節することができることも認識されるべきである。
【0087】
図3Gは、同期されたイヤホン304及び306の各々とヘッドバンド330との間距離を維持するために、ヘッドバンド330内のループ328を利用する(ヘッドバンド330の位置を示すために矩形形状が使用されるにすぎず、例示のみを目的として解釈されるべきではない)別のイヤホン同期システムの平坦概略図を示す。ステムワイヤ332及び334は、それぞれのイヤホン304及び306をループ328に結合する。ステムワイヤ332及び334は、金属から形成されてもよく、ループ328の両側部に半田付けされてもよい。ステムワイヤ332及び334がループ328の両側部に結合されているため、方向336へのイヤホン306の移動は、ステムワイヤ332が方向338に移動することをもたらす。したがって、イヤホン306をヘッドバンド330のより近くに移動させることによっても、ステムワイヤ332が移動し、その結果、イヤホン304がヘッドバンド330のより近くになる。ヘッドバンド330のより近くに移動した後のイヤホン304及び306の新たな位置を示すことに加えて、
図3Hは、イヤホン304を方向340に移動させることによって、イヤホン306を方向342に及びヘッドバンド330から更に遠くにどのように自動で移動させるかを示す。記述されないが、ヘッドバンド330は、ループ328並びにステムワイヤ332及び334を記述された形状に維持するために様々な補強部材を含むことができることが認識されるべきである。
【0088】
図3I〜3Jは、
図3G〜3Hに記述された1つと同様の別のイヤホン同期システムの平坦概略図を示す。
図3Iは、介在ループなしにステム344及び346の端を相互に直接どのように結合することができるかを示す。ステム344及び346をパターンに延長させ、ループ328と同様の形状を有することによって、追加のループ構造に対する必要性なしに同様の結果を達成することができる。ステム344及び346の移動は、補強部材348、350、及び352によって援助され、補強部材348、350、及び352は、ステム344及び346のバックリングを防止することを支援すると共に、イヤホン304及び306の位置が調節される。補強部材348〜352は、チャネルを定めることができ、チャネルを通じて、ステム344及び346が円滑に通る。それらのチャネルは、ステム344及び346が湾曲する位置において部分的に有用であることがある。湾曲したチャネルを定めないが、補強部材352はなお、方向354及び356へのステム344及び346の端の移動の方向を制限する重要な目的を果たす。方向356への移動は、
図3Jに記述されたように、イヤホンがヘッドバンド330に移動することをもたらす。方向354への移動は、イヤホン304及び306がヘッドバンド330から更に遠くに移動することをもたらす。
【0089】
図3K〜3Lは、
図3G〜3Jに記述されたイヤホン同期システムのいずれか1つの組み込みに適切なヘッドホン360の断面図を示す。
図3Kは、格納されたイヤホン、並びにステムアセンブリ362の位置をステムアセンブリ364の位置に係合させ、同期するためにヘッドバンド330から延材するステムワイヤ332及び334を有するヘッドホン360を示す。ステムアセンブリ364内で支持構造366に結合されたステム334が記述され、ステムアセンブリ364によって、ステムアセンブリ364と同期されたステムアセンブリ362を維持するために、ステム334の延長及び格納が可能になる。記述されるように、ステムアセンブリ362は、ヘッドバンド330によって定められたチャネル内に配置されており、ヘッドバンド330によって、ステムアセンブリ362がヘッドバンド330に対して移動することが可能になる。
図3Kは、データ同期ケーブル368がヘッドバンド330を通じてどのように延長することができるか、並びにステムワイヤ334及びステムワイヤ332の両方の部分の周りをどのように覆うことができるかも示す。ステムワイヤ332及び334の周りを覆うことによって、データ同期ケーブル356は、ステムワイヤ332及び334のバックリングを防止するための補強部材としての役割を果たすことが可能である。データ同期ケーブル356は、ヘッドホン360の再生操作の間に正確に同期された音声を維持するために、イヤホン304及び306の間で信号を交換するように全体的に構成されている。
【0090】
図3Lは、データ同期ケーブル368のコイル構成がステムアセンブリ362及び364の延長にどのように適合するかを示す。データ同期ケーブル368は、ステムワイヤ332及び334がコイルによって定められた中心開口を通じてスライドすることを可能にする、被膜を有する外部面を有することができる。
図3Lは、イヤホン304及び306がヘッドバンド330の中心部分からの同一の距離をどのように維持するかをも示す。
【0091】
図3M〜3Nは、データ同期ケーブル368と共に格納された位置及び延長された位置にある
図3G〜3Hに記述されたイヤホン同期システムの斜視図を示す。
図3Mは、ステムワイヤ332が少なくとも部分的にループ328の部分を囲む取付機能370をどのように含むかを示す。このようにして、ステムワイヤ332、ステムワイヤ334、及び支持構造366は、ループ328に沿って移動する。
図3Mは、ヘッドバンド330を覆うことがループ328、ステムワイヤ332、及びステムワイヤ334に少なくとも部分的にどのように従うことができるかを例示する破線をも示す。
【0092】
図3Oは、キャノピ構造372の部分、及びキャノピ構造372の補強部材374を通じてイヤホン同期システムをどのように経路指定することができるかを示す。補強部材374は、所望の経路に沿ってループ328及びステムワイヤ332を案内することを支援する。一部の実施形態では、キャノピ構造372は、ユーザの耳に固定されたイヤホンを維持することを支援するバネ機構を含むことができる。
オフセンタ旋回イヤホン
【0093】
図4A〜4Bは、オフセンタ旋回イヤホンを有するヘッドホン400の正面図を示す。
図4Aは、ヘッドバンドアセンブリ402を含むヘッドホン400の正面図を示す。一部の実施形態では、ヘッドバンドアセンブリ402は、ヘッドホン400のサイズをカスタマイズする調節可能バンド及びステムを含むことができる。イヤホン404の上部に結合されたヘッドバンドアセンブリ402の各々の端が記述される。これは、旋回ポイントをイヤホン404の中心に置き、その結果、イヤホン404がユーザの頭部の面に並列してイヤホン404が位置付けられている角度に移動することを可能にする方向にイヤホンが自然に旋回することができる、従来の設計とは異なる。残念ながら、このタイプの設計は、イヤホン404のいずれかの側部に延在するかさばるアームを全体的に必要とし、それによって、イヤホン404のサイズ及び重量を相当に増大させる。イヤホン404の最上部の近くで旋回ポイント406を特定することによって、関連付けられた旋回機構構成要素は、イヤホン404内でパッケージ化されてもよい。
【0094】
図4Bは、イヤホン404の各々についての動き408の例示的な範囲を示す。動き408の範囲は、平均頭部サイズ測定に関して実行された調査に基づいて、ユーザの大部分に適合するように構成されてもよい。この更に小型の構成はなお、イヤホンの中心を通じて力を適用すること、及び音響シールを確立することを含む、上記説明された更なる従来の構成と同一の機能を実行することができる。一部の実施形態では、動き408の範囲は、約18度とすることができる。一部の実施形態では、動き408の範囲は、定められた止め部を有しないことがあるが、代わりに、それが中立位置から遠くになるにつれて変形するように徐々に固くなる。旋回機構構成要素は、ヘッドホンが使用中のときに、適度な保持力をユーザの耳に適用するように構成されたバネ要素を含むことができる。バネ要素は、ヘッドホン400が着用されなくなると、イヤホンを中立位置に再度至らせることもできる。
【0095】
図5Aは、イヤホンの上部での使用のための例示的な旋回機構500を示す。旋回機構500は、2つの軸の周りの動きに適合するように構成されてもよく、それによって、ヘッドバンドアセンブリ402に対するイヤホン404についてのロール及びヨーの両方への調節が可能になる。旋回機構500は、ヘッドバンドアセンブリに結合することができるステム502を含む。ステム502の1つの端は、ステム502がヨー軸506の周りを回転することを可能にする、ベアリング504内に位置付けられている。ベアリング504も、ステム502をねじりバネ508に結合し、ねじりバネ508は、ロール軸510の周りのイヤホン404に対するステム502の回転に対抗する。ねじりバネ508の各々も、取付ブロック512に結合されてもよい。取付ブロック512は、締め具514によってイヤホン404の内部面に固定されてもよい。ベアリング504は、ブッシング516によって取付ブロック512に回転可能に結合されてもよく、ブッシング516によって、ベアリング504が取付ブロック512に対して回転することが可能になる。一部の実施形態では、ロール及びヨー軸は、相互に実質的に直交することができる。このコンテキストでは、実質的に直交するとは、2つの軸の間の角度が正確に90度ではなくてもよく、2つの軸の間の角度が85〜95度の角度にとどまることを意味する。
【0096】
図5Aは、磁界センサ518も記述する。磁界センサ518は、旋回機構500内で磁石の動きを検出する能力を有する磁器計又はホール効果センサの形式をとることができる。特に、磁界センサ518は、取付ブロック512に対するステム502の動きを検出するように構成されてもよい。このようにして、磁界センサ518は、旋回機構500と関連付けられたヘッドホンが着用されているときを検出するように構成されてもよい。例えば、磁界センサ518がホール効果センサの形式をとるとき、ベアリング504と結合された磁石の回転は、磁界センサ518を飽和にするその磁石によって放出された磁界の両極性をもたらすことができる。磁界によるホール効果センサの飽和によって、ホール効果センサが、フレキシブル回路520によって信号をヘッドホン400内の他の電子デバイスに送信される。
【0097】
図5Bは、イヤホン404のクッション522の背後に位置付けられた旋回機構500を示す。このようにして、旋回機構500は、ユーザの耳に適合するように通常左が開放された空間に影響することなく、イヤホン404内で統合されてもよい。クローズアップ
図524は、旋回機構500の断面図を示す。特に、クローズアップ
図524は、締め具528内に位置付けられた磁石526を示す。ステム502がロール軸510の周りを回転するにつれて、磁石526はそれと共に回転する。磁界センサ518は、それが回転するにつれて磁石526によって放出された場の回転を検知するように構成されてもよい。一部の実施形態では、磁界センサ518によって生成された信号は、ヘッドホン400を起動及び/又は停止するために使用されてもよい。これは特に、ほとんどのユーザによって着用されるときにイヤホン404をユーザの頭部から離れて回転させる角度においてユーザに向かって方位付けられた各々のイヤホン404の底端にイヤホン404の中立状態が対応するときに有効であることがある。この方式でヘッドホン400を設計することによって、その中立位置から離れた磁石526の回転は、ヘッドホン400が使用中であることのトリガとして使用されてもよい。それに対応して、その中立位置への磁石526の再度の移動は、ヘッドホン400が使用されていないことのインジケータとして使用されてもよい。ヘッドホン400の電力状態は、ヘッドホン400が使用中でない間に電力を節約するためにそれらのインジケーションに一致することができる。
【0098】
図5Bのクローズアップ
図524は、ステム502がベアリング504内でどのようにねじることが可能であるかを示す。ステム502は、ねじキャップ530に結合されており、ねじキャップ530によって、ステム502がベアリング504内でヨー軸506の周りをねじることが可能になる。一部の実施形態では、ねじキャップ530は、それを通じてステム502がねじることができる動きの範囲を制限する機械的止め部を定めることができる。磁石532は、ステム502内に配置されており、ステム502に沿って回転するように構成されている。磁界センサ534は、磁石532によって放出された磁界の回転を測定するように構成されてもよい。一部の実施形態では、磁界センサ534からセンサ読み取り値を受け取るプロセッサは、ヨー軸に対する磁石532の角度方位における閾値量の変化が発生したことを示すセンサ読み取り値に応答して、ヘッドホン400の動作パラメータを変更するように構成されてもよい。
【0099】
図6Aは、ヘッドホンのイヤホン404の最上部内で適合するように構成された別の旋回機構600の斜視図を示す。旋回機構600の全体的な形状は、イヤホンの最上部内で利用可能な空間に従うように構成されている。旋回機構600は、イヤホン404の矢印601によって示される方向への動きに対抗するために、ねじりバネの代わりにリーフバネを利用する。旋回機構600は、ベアリング604内に配置された1つの端を有するステム602を含む。ベアリング604によって、ヨー軸605の周りのステム602回転が可能になる。ベアリング604はまた、バネレバー608を通じてステム602をリーフバネ606の第1の端に結合する。リーフバネ606の各々の第2の端は、バネアンカー610の対応する1つに結合されている。バネアンカー610は、透明であり、その結果、リーフバネ606の各々の第2の端がバネアンカー610の中心部分に係合する位置を確認することができるとして記述される。この位置付けによって、リーフバネ606が2つの異なる方向に屈曲することが可能になる。バネアンカー610は、各々のリーフバネ606の第2の端をイヤホン筐体612に結合する。このようにして、リーフバネ606は、ステム602とイヤホン筐体612との間の柔軟性のある結合を生じさせる。旋回機構600は、ヘッドバンドアセンブリ402(記述されず)によって2つのイヤホン404の間で電気信号を経路指定するように構成されたケーブリング614を含むことができる。
【0100】
図6B〜6Dは、イヤホン404の動きの範囲を示す。
図6Bは、屈折していない状態にあるリーフバネ606を有する、中立状態にあるイヤホン404を示す。
図6Cは、第1の方向に屈折されるリーフバネ606を示し、
図6Dは、第1の方向とは反対の第2の方向に屈折されるリーフバネ606を示す。
図6C〜6Dは、クッション522とイヤホン筐体612との間の領域がリーフバネ606の屈折にどのように適合することができるかをも示す。
【0101】
図6Eは、旋回機構600の拡大図を示す。
図6Eは、ヨー軸605の周りで可能な回転量を規制する機械的止め部を記述する。ステム602は、上部ヨーブッシング618によって定められたチャネル内で移動するように構成された突出部616を含む。記述されるように、上部ヨーブッシング618によって定められたチャネルは、180度よりも大きな回転を可能にする長さを有する。一部の実施形態では、チャネルは、イヤホン404についての中立位置を定めるように構成された戻り止めを含むことができる。
図6Eは、ヨー磁石620に適合することができるステム602の部分をも記述する。磁石620によって放出された磁界は、磁界センサ622によって検出されてもよい。磁界センサ622は、旋回機構600の残りに対するステム602の回転角度を判定するように構成されてもよい。一部の実施形態では、磁界センサ622は、ホール効果センサとすることができる。
【0102】
図6Eは、リーフバネ606の屈折の量を測定するように構成することができる、ロール磁石624及び磁界センサ626をも記述する。一部の実施形態では、旋回機構600は、リーフバネ606内で生じた歪みを測定するように構成された歪みゲージ628をも含むことができる。リーフバネ606内で測定された歪みは、どの方向及びどの程度リーフバネが屈折されているかを判定するために使用されてもよい。このようにして、歪みゲージ628によって記録されたセンサ読み取り値を受け取るプロセッサは、リーフバネ606が屈曲しているかどうか、及びリーフバネ606が屈曲している方向を判定することができる。一部の実施形態では、歪みゲージから受け取った読み取り値は、旋回機構600と関連付けられたヘッドホンの動作状態を変更するように構成されてもよい。例えば、動作状態は、歪みゲージからの読み取り値に応答して、旋回機構600と関連付けられたスピーカによって媒体が提示されている再生状態からスタンバイ状態又は非アクティブ状態に変更されてもよい。一部の実施形態では、リーフバネ606が屈折されていない状態にあるとき、これは、旋回機構600と関連付けられたヘッドホンがユーザによって着用されていないことを示すことができる。他の実施形態では、歪みゲージは、ヘッドバンドバネ上に位置付けられてもよい。これにより、そのポイントで媒体ファイルの再生を再開するようにヘッドホンを構成することができる、ユーザの頭部にヘッドホンを再度置くまで、ユーザが媒体ファイル内の位置を維持することが可能になるので、この入力に基づいて再生を中断することは非常に便利なことがある。シール630は、旋回機構600の操作を妨げることがある異質粒子の侵入を防止するために、ステム602とイヤホンの外部面との間の開口を閉じることができる。
【0103】
図6Fは、旋回機構600とはいくつかの点で異なる、別の旋回機構650の斜視図を示す。リーフバネ652は、旋回機構600のリーフバネ606とは異なる方位を有する。特に、リーフバネ652の方位は、リーフバネ606の方位とは約90度異なる。これは、旋回機構650と関連付けられたイヤホンの回転に対抗するリーフバネ652の厚さ寸法をもたらす。
図6Fは、フレキシブル回路654及びボードツーボードコネクタ656をも示す。フレキシブル回路は、リーフバネ652上に位置付けられた歪みゲージを、回路基板又は旋回機構650上の他の導電経路に電気的に結合することができる。電気信号は、旋回機構650の先端658を通じて経路指定されてもよく、それによって、電気信号がイヤホンの間で経路指定されることが可能になる。
【0104】
図6Gは、締め具662及びブラケット663によってイヤホン筐体612に取り付けられた別の旋回アセンブリ660を示す。旋回アセンブリ660は、並んで配置された複数の螺旋バネ664を含むことができる。このようにして、螺旋コイル664は、旋回アセンブリ660によってもたらされた抵抗の量を並列して増大させるよう作用することができる。螺旋バネ664は、ピン666及び668によって適切な位置に保持され、安定化される。アクチュエータ670は、ステム基部672の回転から受けたいずれかの力を螺旋バネ664に転移させる。このようにして、螺旋バネ664は、ステム基部674の回転への所望の量の抵抗を確立することができる。
【0105】
図6H〜6Iは、異なる位置内でのステム基部674の回転を例示するために取り除かれた1つの側部を有する旋回アセンブリ660を示す。特に、
図6H〜6Iは、ステム基部672の回転がアクチュエータ670の回転及び螺旋バネ664の圧迫をどのようにもたらすかを示す。
【0106】
図6Jは、イヤホン筐体612内に配置された旋回アセンブリ660の切断斜視図を示す。一部の実施形態では、ステム基部672は、記述されるように、ステム基部672とアクチュエータ670との間の摩擦を減少させるためのベアリング674を含むことができる。
図6Jは、ブラケット663がピン666を適切な位置に固定するベアリングをどのように定めることができるかを示す。螺旋バネ664をしっかりと適切な位置に維持する平坦化凹部を定めるピン666及び668も示される。一部の実施形態では、平坦化凹部は、螺旋バネ664の中心開口に延在する突出部を含むことができる。
【0107】
図6K〜6Lは、緩和した状態及び圧迫した状態にある螺旋バネ664を有するイヤホン筐体内に位置付けられた旋回アセンブリ660の部分側断面図を示す。特に、
図6Kにおける第1の位置から最大の屈折の第2の位置にシフトするときにアクチュエータ670が受ける動きが明確に記述される。
図6K及び6Lは、ステム基部に対してイヤホン筐体が達成することができる回転量を制限することを支援する機械的止め部676をも記述する。
低バネ定数バンド
【0108】
図7Aは、ヘッドバンドアセンブリにおける使用に適切なバネバンド700の複数の位置を示す。バネバンド700は、バネバンド700の変形に応答してバンドによって生じる力を、ずれに応じて低速に変化させる、低バネ定数を有することができる。残念ながら、低バネ定数は、バネが特定の量の力を及ぼす前により大きな量のずれを経験する必要があることをもたらす。異なる位置702、704、706、及び708にあるバネバンド700が記述される。位置702は、バネバンド700によって力が及ぼされない中立状態にあるバネバンド700に対応することができる。位置704において、バネバンド700は、その中立状態に向かってバネバンド700を再度押し出す力を及ぼすことを開始することができる。位置706は、小さい頭部を有するユーザがバネバンド700と関連付けられたヘッドホンを使用するときにバネバンド700を屈曲させる位置に対応することができる。位置708は、大きい頭部を有するユーザがバネバンド700を屈曲させるバネバンド700の位置に対応することができる。位置702及び706の間のずれは、バネバンド700が、バネバンド700と関連付けられたヘッドホンがユーザの頭部から外れることを避けるように十分な量の力を及ぼすように十分に大きい。更に、低バネ定数に起因して、位置708においてバネバンド700によって及ぼされる力が十分に小さいことがあり、その結果、バネバンド700と関連付けられたヘッドホンの使用は、ユーザの不快感を生じさせるほど十分に高くない。概して、バネバンド700のバネ定数が小さければ小さいほど、バネバンド700によって及ぼされる力の変動が小さくなる。このようにして、低バネ定数バネバンド700の使用によって、バネバンド700と関連付けられたヘッドホンが異なるサイズの頭部を有するユーザに、更なる一貫したユーザ経験を与えることが可能になることができる。
【0109】
図7Bは、バネ力がバネバンド700のずれに応じてバネ定数に基づいてどのように変化するかを例示するグラフを示す。線710は、位置702と同等なその中立位置を有するバネバンド700を表すことができる。記述されるように、これによって、バネバンド700がヘッドホンの特定のペアについての動きの範囲の中間において所望の力をなおも経験する相対的に低いバネ定数を有することが可能になる。線712は、位置704と同等なその中立位置を有するバネバンド700を表すことができる。記述されるように、動きの所望の範囲の中間において及ぼされる所望の量の力を達成するためにより高いバネ定数が必要とされる。最後に、線714は、位置706と同等なその中立位置を有するバネバンド700を表すことができる。線714と一貫したプロファイルを有するようにバネバンド700を設定することによって、動きの所望の範囲についての最小位置においてバネバンド700によって及ぼされる力をもたらさず、最大位置において線710と一貫したプロファイルを有するバネバンド700と比較して及ぼされる力の量を2倍よりも大きくなる。動きの所望の範囲の前により大きな量のずれを通じて移動するようにバネバンド700を構成することは、バネバンド700と関連付けられたヘッドホンを着用しているときに明確な利点を有すると共に、ユーザの首周りに着用しているときにヘッドホンが位置702に戻ることが望ましくないことがある。これは、ヘッドホンがユーザの首に居心地悪くまとわりつくことをもたらす。
【0110】
図8A〜8Bは、ユーザの首周りを非常にきつく覆うことから低バネ定数バネバンドを利用するヘッドホン800によって生じる不快感を防止する解決策を示す。ヘッドホン800は、イヤホン804に連結するヘッドバンドアセンブリ802を含む。ヘッドバンドアセンブリ802は、バネバンド700の内向き面に結合された圧迫バンド806を含む。
図8Aは、ヘッドホン800の最大屈折位置に対応する、位置708にあるバネバンド700を示す。バネバンド700によって及ぼされる力は、この最大屈折位置を超えてヘッドホン800を引き延ばすことを抑止するものとしての役割を果たすことができる。一部の実施形態では、バネバンド700の外向き面は、位置708を超えてバネバンド700の屈折に対抗するように構成された第2の圧迫バンドを含むことができる。記述されるように、圧迫バンド806の指の節808は、指の節808の外側部が隣接する指の節808に接しないため、バネバンドが位置708にあるときにほとんど目的を果たさない。
【0111】
図8Bは、位置706にあるバネバンド700を示す。位置706において、指の節808は、位置704又は702に向かうバネバンド700の更なるずれを防止するために、隣接する指の節808に接触する。このようにして、圧迫バンド806は、バネバンド700がヘッドホン800のユーザの首に圧力をかけることを防止することができると共に、低バネ定数バネバンド700の利点を維持することができる。
図8C〜8Dは、バネバンド700が過ぎた位置706に戻ることを防止するために、別々の及び異なる指の節808をバネバンド700のより低い側部に沿ってどのように配置することができるかを示す。
【0112】
図8E〜8Fは、イヤホン804に対するヘッドバンドアセンブリ802の動きを制御するためのバネの使用が、バネバンド700によって適用される単独の力と比較されるとき、ヘッドホン800によってユーザに適用される力の量をどのように変化させることができるかを示す。
図8Eは、バネバンド700によって及ぼされる力810及びヘッドバンドアセンブリ802に対するイヤホン804の動きを制御するバネによって及ぼされる力812を示す。
図8Fは、少なくとも2つの異なるバネによって供給される力810及び812がバネのずれに基づいてどのように変化することができるか例示する例示的な曲線を示す。力810は、バネバンド700が中立状態に戻ることを防止する圧迫バンドを理由に、動きの所望の範囲直前まで作用することを開始しない。この理由により、力810によって与えられる力の量は、より高いレベルで開始し、力810におけるより小さい変動をもたらす。
図8Fは、力814、連続して作用する力810及び812の結果を例示する。バネを連続して配置することによって、ユーザの頭部のサイズに適合するようにヘッドホン800が形状を変更するにつれて結果として生じる力が変化する速度が減少する。このようにして、二重バネ構成は、様々な種類の頭部形状を含むユーザの基部に対してより一貫したユーザ経験を提供することを支援する。
【0113】
図9A〜9Bは、低バネ定数バンド902を使用してヘッドホン900のペアの動きの範囲を制限する別の方式を示す。
図9Aは、イヤホン904が離れて引っ張られることにより緩んだ状態にあるケーブル904を示す。低バネ定数バンド902の動きの範囲は、圧迫の代わりに張力の機能の結果として関与する、圧迫バンド806の機能と同様の機能を達成するケーブル904によって制限されてもよい。ケーブル904は、イヤホン906の間を延在するように構成されており、アンカー機能908によってイヤホン906の各々に結合されている。ケーブル904は、ワイヤガイド910によって低バネ定数バンド902の上に保持されてもよい。ワイヤガイド910は、ワイヤガイド910が低バネ定数バンド902の上でケーブル904を持ち上げるように構成された差異と共に、
図2A〜2Gに記述されたワイヤガイド210と同様であってもよい。ワイヤガイド910のベアリングは、ケーブル904が詰まり、又は望ましくなく絡まることを防止することができる。ケーブル904及び低バネ定数バンド902は、装飾カバーによって覆われてもよいことに留意されるべきである。一部の実施形態では、ケーブル904は、イヤホンの位置を同期し、ヘッドホンの動きの範囲を制御する能力を有するヘッドホンを作製するために、
図2A〜2Gに示された実施形態と組み合わされてもよいことにも留意されるべきである。
【0114】
図9Bは、イヤホン906が共に近くに至るときにケーブル904をどのように締め付け、最終的にイヤホン906のより近くへの更なる移動をどのように共に停止するかを示す。このようにして、ヘッドホン900が、ユーザの首に非常にきつく圧力をかけることなく、多くの数のユーザの首周りに快適に着用されることを可能にする、イヤホン906の間の最小距離912が維持されてもよい。
左/右耳の検出
【0115】
図10Aは、ヘッドホン1002を着用しているユーザ1000の例示的な頭部の上面図を示す。ユーザ1000の両側部上のイヤホン1004が記述される。イヤホン1004に連結するヘッドバンドは、ユーザ1000の頭部の特徴をより詳細に示すために省略される。記述されるように、イヤホン1004は、ヨー軸の周りを回転するように構成されており、よって、それらは、ユーザ1000の頭部に対して平坦に位置付けられてもよく、ユーザ1000の面に向かってわずかに方位付けられてもよい。大規模グループのユーザに関して行われた調査では、記述されるように、平均して、イヤホン1004がユーザの耳の上に位置するときにx軸を上回ってオフセットされていることが発見された。更に、ユーザの99%を上回って、x軸に対するイヤホン1004の角度がx軸を上回った。これは、ヘッドホン1002のユーザの統計的に関連しない部分のみが、イヤホン1004をx軸に向かって方位付ける頭部形状を有することを意味する。
図10Bは、ヘッドホン1002の正面図を示す。特に、
図10Bは、イヤホン1004と関連付けられたヨー回転軸1006を示し、イヤホン1004の両方がイヤホン1004に連結するヘッドバンド1008の同一の側部に受かってどのように方位付けられているかを示す。
【0116】
図10C〜10Dは、ヘッドホン1002の上面図を示し、イヤホン1004がヨー回転軸1006の周りをどのように回転することが可能であるかを示す。
図10C〜10Dは、ヘッドバンド1008によって共に連結されているイヤホン1004をも示す。ヘッドバンド1008は、ヘッドバンド1008に対するイヤホン1004の各々の角度を判定するように構成することができる、ヨー位置センサ1010を含むことができる。ヘッドバンド1008に対するイヤホンの中立位置に対する角度が測定されてもよい。中立位置は、イヤホン1004がヘッドバンド1008の中心領域に向かって直接方位付けられた位置とすることができる。一部の実施形態では、イヤホン1004は、外力によって作用しないときにイヤホン1004を中立位置に戻すバネを有することができる。中立位置に対するイヤホンの角度は、時計回り方向又は反時計回り方向に変化することができる。例えば、
図10Cでは、イヤホン1004−1は、反時計回り方向に回転軸1006−1の周りで偏り、イヤホン1004−2は、時計回り方向に回転軸1006−2の周りで偏る。一部の実施形態では、センサ1010は、イヤホン1004の角度変化を測定するように構成された飛行時間センサとすることができる。センサ1010として関連付けられ、示される記述されたパターンは、イヤホンの各々の回転量の正確な測定を可能にする視覚パターンを表すことができる。他の実施形態では、センサ1010は、
図5B及び6Eと共に説明された磁界センサ又はホール効果センサの形式をとることができる。一部の実施形態では、センサ1010は、各々のイヤホンがユーザのどの耳を覆っているかを判定するために使用されてもよい。イヤホン1004がほとんど全てのユーザに対してx軸の背後に方位付けられているとして既知であるため、センサ1010がx軸の1つの側部に向かって方位付けられたイヤホン1004の両方を検出するとき、ヘッドホン1002は、どちらのイヤホンがどちらの耳の上にあるかを判定することができる。例えば、
図10Cは、イヤホン1004−1がユーザの左耳の上にあり、イヤホン1004−2がユーザの右耳の上にあると判定することができる構成を示す。一部の実施形態では、ヘッドホン1002内の回路は、音声チャネルを調節するように構成されてもよく、よって、正確なチャネルが正確な耳に配信されている。
【0117】
同様に、
図10Dは、イヤホン1004−1がユーザの右耳の上にあり、イヤホン1004−2がユーザの左耳の上にある構成を示す。一部の実施形態では、イヤホンがx軸の同一の側部に向かって方位付けられていないとき、ヘッドホン1002は、音声チャネルを変更する前に更なる入力を要求することができる。例えば、イヤホン1004−1及び1004−2が両方、時計回り方向に偏るとして検出されるとき、ヘッドホン1002と関連付けられたプロセッサは、ヘッドホン1002が現在使用中でないと判定することができる。一部の実施形態では、ヘッドホン1002は、ユーザがヨー位置センサ1010と関連付けられたL/R音声チャネル経路指定ロジックとは独立して、音声チャネルをフリップすることを望むケースに対するオーバーライドスイッチを含むことができる。他の実施形態では、ユーザに対するヘッドホン1002の位置を確認するために、別のセンサ又はセンサ(複数可)が起動されてもよい。
【0118】
図10E〜10Fは、ヘッドバンドに対するイヤホンのロール及び/又はヨーが検出されるときに実行することができる制御方法を記述するフローチャートを示す。
図10Eは、ヨー軸の周りのヘッドホンのヘッドバンドに対するイヤホンの回転の検出への応答を記述するフローチャートを示す。ヨー軸は、各々のイヤホンとヘッドバンドとの間の接合部分の近くに位置するポイントを通じて延在することができる。ヘッドホンがユーザによって使用されているとき、ヨー軸は、ユーザの解剖学的矢状面及び解剖学的冠状面の交差を定めるベクトルに実質的に並列にすることができる。1052において、ヨー軸の周りのイヤホンの回転は、旋回機構と関連付けられた回転センサによって検出されてもよい。一部の実施形態では、旋回機構は、ヨー軸506及び605を記述する、旋回機構500又は旋回機構600と同様であってもよい。1054において、ヨー軸の周りの回転と関連付けられた閾値を上回ったかどうかに関する判定が行われてもよい。一部の実施形態では、ヨー閾値は、2つのイヤホンの耳向き面が相互に直接対向することができる位置をイヤホンが通るときは常に満たされてもよい。1056において、イヤホンのうちの少なくとも1つが閾値を通り、両方のイヤホンが同一の方向に方位付けられていると判定されるケースでは、2つのイヤホンに経路指定された音声チャネルが交換されてもよい。一部の実施形態では、ユーザは、音声チャネルにおける変更を通知されてもよい。一部の実施形態では、旋回機構によって検出されたロールの量は、音声チャネルをどのように割り当てるかの判定に組み入れられてもよい。
【0119】
図10Fは、ロール軸の周りのヘッドホンのヘッドバンドに対するイヤホンの回転の検出への応答を記述するフローチャートを示す。ロール軸は、各々のイヤホンとヘッドバンドとの間の接合部分の近くのポイントを通ることができる。ヘッドホンがユーザによって使用されているとき、ロール軸は、ユーザの解剖学的矢状面及び解剖学的冠状面の交差を定めるベクトルに実質的に並列にすることができる。1062において、ヨー軸の周りのイヤホンの回転は、旋回機構と関連付けられた回転センサによって検出されてもよい。一部の実施形態では、旋回機構は、ロール軸510及びロール方向601をそれぞれ記述する、旋回機構500又は旋回機構600と同様であってもよい。1064において、ロール軸の周りの回転と関連付けられた閾値を上回ったかどうかに関する判定が行われてもよい。一部の実施形態では、閾値は、ヘッドバンドに対するイヤホンの回転を制御するバネ(複数可)が力を及ぼすために必要とされるときは常に満たされてもよい。一部の実施形態では、ホール効果センサなどの位置センサは、ロール軸に対するイヤホンの角度を測定するように構成されてもよい。1066において、ヘッドバンドに対するイヤホンのロール角度が、ヘッドホンが使用中から不使用であることに移り、又は逆の場合を示すとき、ヘッドホンの動作状態が変化する。
【0120】
図10Gは、一部の実施形態に従った、本明細書で説明される様々な構成要素を実装するために使用することができるコンピューティングデバイス1070のシステムレベルブロック図を示す。特に、詳細な図は、
図10A〜10Dに例示されるヘッドホン1002に含めることができる様々な構成要素を例示する。
図10Gに示されるように、コンピューティングデバイス1070は、コンピューティングデバイス1070の全体的な動作を制御するマイクロプロセッサ又はコントローラを表すプロセッサ1072を含むことができる。コンピューティングデバイス1070は、ヘッドバンドアセンブリによって連結された第1のイヤホンf及び第2のイヤホン1076を含むことができ、イヤホンは、媒体コンテンツをユーザに提示するスピーカを含む。プロセッサ1072は、第1の音声チャネル及び第2の音声チャネルを第1のイヤホン1074及び第2のイヤホン1076に伝送するように構成されてもよい。一部の実施形態では、第1の方位センサ(複数可)1078は、第1のイヤホン1074の方位データをプロセッサ1072に伝送するように構成されてもよい。同様に、第2の方位センサ(複数可)1080は、第2のイヤホン1076の方位データをプロセッサ1072に伝送するように構成されてもよい。プロセッサ1072は、第1の方位センサ1078及び第2の方位センサ1080から受信された情報に従って、第1の音声チャネルを第2の音声チャネルと交換するように構成されてもよい。データバス1082は、少なくともバッテリ/電源1084、無線通信回路1084、有線通信回路1082、コンピュータ可読メモリ1080、及びプロセッサ1072の間のデータ転送を促進することができる。一部の実施形態では、プロセッサ1072は、第1の方位センサ1078及び第2の方位センサ1080によって受信された情報に従って、バッテリ/電源1084を指示するように構成されてもよい。無線通信回路1086及び有線通信回路1088は、媒体コンテンツをプロセッサ1072に提供するように構成されてもよい。一部の実施形態では、プロセッサ1072、無線通信回路1086、及び有線通信回路1088は、情報をコンピュータ可読メモリ1090に伝送し、情報をコンピュータ可読メモリ1090から受信するように構成されてもよい。コンピュータ可読メモリ1090は、単一のディスク又は複数のディスク(例えば、ハードドライブ)を含むことができ、コンピュータ可読メモリ1090内の1つ以上の区画を管理する記憶管理モジュールを含むことができる。
折り畳み可能ヘッドホン
【0121】
図11A〜11Bは、変形可能形状因子を有するヘッドホン1100を示す。
図11Aは、イヤホン1104を機械的及び電気的に結合するように構成することができる、変形可能ヘッドバンドアセンブリ1102を含むヘッドホン1100を示す。一部の実施形態では、イヤホン1104は、イヤカップとすることができ、他の実施形態では、イヤホン1104は、オンイヤ型イヤホンとすることができる。変形可能ヘッドバンドアセンブリ1102は、ヘッドバンドアセンブリ1102の折り畳み可能ステム領域1106によってイヤホン1104に連結されてもよい。折り畳み可能ステム領域1106は、変形可能バンド領域1108の両端に配置されている。折り畳み可能ステム領域1106の各々は、変形可能バンド領域1108に対して回転した後、イヤホン1104の各々が平坦化状態にあるままにすることを可能にするオーバセンタロック機構を含むことができる。平坦化状態は、弓型状態にあるよりも平坦になるよう変化する変形可能バンド領域1108の湾曲を指す。一部の実施形態では、変形可能バンド領域1108は、非常に平面になるが、他の実施形態では、湾曲は、更に変化可能であってもよい(以下の図に示されるように)。オーバセンタロック機構によって、ユーザがオーバセンタロック機構を変形可能バンド領域1108から再度離れるように回転させるまで、イヤホン1104が平坦化状態にあるままにすることが可能になる。このようにして、ユーザは、状態を変更するボタンを発見する必要がないが、イヤホンをその弓型状態の位置に再度回転させる直感的なアクションを単純に実行するだけである。
【0122】
図11Bは、変形可能バンド領域1108と接して回転するイヤホン1104のうちの1つの状態を示す。記述されるように、変形可能バンド領域1108に対するイヤホン1104の1つのみの回転によって、変形可能バンド領域1108の半分が平坦になる。
図11Cは、変形可能バンド領域1108に対して回転するイヤホンのうちの2つ目の状態を示す。このようにして、ヘッドホン1100は、弓型状態(すなわち、
図11A)から平坦化状態(すなわち、
図11C)に容易に転移することができる。平坦化状態のヘッドホンでは、ヘッドホン1100のサイズは、端から端へ配置された2つのイヤホンと同等なサイズに減少させることができる。一部の実施形態では、変形可能バンド領域は、イヤホン1104のクッションに圧入することができ、それによって、ヘッドバンドアセンブリ1102が平坦化状態にあるヘッドホン1100の高さに加わることを実質的に防止する。
【0123】
図11D〜11Fは、変形可能バンド領域1108の外向き面に向かってヘッドホン1150のイヤホン1104をどのように折り畳むことができるかを示す。
図11Dは、弓型状態にあるヘッドホン11Dを示す。
図11Eでは、イヤホン1104のうちの1つの状態は、変形可能バンド領域1108の外向き面に向かって折り畳まれる。イヤホン1104が記述されるように適切な位置にあると、イヤホン1104をこの位置に移動させる際に及ぼされる力は、平坦化状態にある変形可能ヘッドバンドアセンブリ1102の1つの側部にあることができると共に、他の側部は、弓型状態のままである。
図11Fでは、変形可能バンド領域1108の外向き面に対して折り畳まれた第2のイヤホン1104も示される。
【0124】
図12A〜12Bは、ヘッドホンがバネバンドの両端を引っ張ることによって弓型状態から平坦化状態に転移することができるヘッドホンの実施形態を示す。
図12Aは、例えば、平坦化状態にある、
図11に示されたヘッドホン1100とすることができる、ヘッドホン1200を示す。平坦化状態では、イヤホン1104は、同一の平面内で位置合わせされ、その結果、耳パッド1202の各々が同一の方向に実質的に対向する。一部の実施形態では、ヘッドバンドアセンブリ1102は、平坦化状態にある耳パッド1202の各々の両側部に接する。ヘッドバンドアセンブリ1102の変形可能バンド領域1108は、バネバンド1204及びセグメント1206を含む。バネバンド1204は、バネバンド1204の各々の端に引張力を及ぼす折り畳み可能ステム領域1106の構成要素をロックすることによって、ヘッドホン1200を弓型状態に戻すことを防止されてもよい。セグメント1206は、ピン1208によって隣接するセグメント1206に接続されてもよい。ピン1208によって、セグメントが相互に回転することが可能になり、その結果、セグメント1206の形状を共に維持することができるが、弓型状態に適合するために形状を変更することも可能である。セグメント1206の各々は、セグメント1206の各々を通るバネバンド1204に適合するための孔とすることもできる。中心又は要セグメント1206は、バネバンド1204の中心に係合する締め具1210を含むことができる。締め具1210は、
図11Bに記述されたように、イヤホン1104が平坦化状態に連続して回転することを可能にするバネバンド1204の2つの側部を分離する。
【0125】
図12Aは、上部リンケージ1212、中間リンケージ1214、及び下部リンケージ1216を共に旋回可能に結合するピンによって共に連結された3つの剛体リンケージを含む折り畳み可能ステム領域1106の各々を示す。相互のリンケージの動きはまた、中間リンケージ1214を下部リンケージ1216に連結するピン1220に結合された第1の端、及び上部リンケージ1212によって定められたチャネル1222内で係合した第2の端を有することができる、バネピン1218によって少なくとも部分的に規制されてもよい。バネピン1218の第2の端は、バネバンド1204にも結合されてもよく、その結果、バネピン1218の第2の端は、バネバンド1204に及ぼされる力が変化するチャネル1222内でスライドする。ヘッドホン1200は、バネピン1218の第1の端がオーバセンタロック位置に到達すると平坦化状態になることができる。オーバセンタロック位置は、バネピン1218の第1の端がオーバセンタロック位置から解除されるのに十分に遠くに移動するまで、平坦な位置にあるイヤホン1104を維持する。そのポイントにおいて、イヤホン1104は、その弓型状態位置に戻る。
【0126】
図12Bは、弓型状態に配置されたヘッドホン1200を示す。この状態では、バネバンド1204は、最小の量の力がバネバンド1204内に蓄えられた緩和した状態にある。このようにして、バネバンド1204の中立状態は、ユーザによってアクティブに着用されていないとき、弓型状態にあるヘッドバンドアセンブリ1102の形状を定めるために使用されてもよい。
図12Bは、チャネル1222内のバネピン1218の第2の端の静止状態、及びバネバンド1204の端に関する力の対応する減少が、バネバンド1204がヘッドホン1200が弓型状態をとることヘッドホンを支援するのをどのように可能にするかをも示す。バネバンド1204の実質的に全てが
図12A〜12Bに記述されると共に、バネバンド1204は、セグメント1206及び上部リンケージ1212によって全体的に隠されることに留意されるべきである。
【0127】
図12C〜12Dは、弓型及び平坦化状態それぞれにある折り畳み可能ステム領域1106の側部図をそれぞれ示す。
図12Cは、バネピン1218によって及ぼされる力1224が弓型状態にあるリンケージ1212、1214、及び1216を維持するようにどのように動作するかを示す。特に、バネピン1218は、上部リンケージ1212がピン1226の周りで、及び下部リンケージ1216から離れて回転することを防止することによって、弓型状態にあるリンケージを維持する。
図12Dは、バネピン1218によって及ぼされる力1228が平坦化状態にあるリンケージ1212、1214、及び1216を維持するようにどのように動作するかを示す。この双安定振る舞いは、バネピン1218が平坦化状態にあるピン1226によって定められた回転軸の反対側部にシフトされることによって可能にされる。このようにして、リンケージ1212〜1216は、オーバセンタロック機構として動作可能である。平坦化状態では、バネピン1218は、ヘッドホンを平坦化状態から弓型状態に遷移することに抵抗するが、イヤホン1104に十分に大きな回転力を及ぼすユーザは、平らな状態と弓型状態との間でのヘッドホンを遷移させるために、バネピン1218によって及ぼされる力を克服することができる。
【0128】
図12Eは、平坦化状態にあるヘッドホン1200の1つの端の側面図を示す。この図では、ユーザの頭部の湾曲に従うように構成された輪郭を有する耳パッド1202が示される。耳パッド1202の輪郭は、ヘッドバンドアセンブリ1102、及び特に、ヘッドバンドアセンブリ1102を構成するセグメント1206が耳パッド1202よりも垂直に相当に遠くに突出することを防止することを支援することもできる。一部の実施形態では、耳パッド1202の中心部分の陥没は、セグメント1206によってそれらに及ぼされる圧力によって少なくとも部分的に生じられることがある。
【0129】
図13A〜13Bは、弓型状態と平坦化状態との間で遷移するために軸外ケーブルを使用する、ヘッドホン1300の部分断面図を示す。
図13Aは、弓型状態にあるヘッドホン1300の部分断面図を示す。ヘッドホン1300は、イヤホン1104がヘッドバンドアセンブリ1102に向かって回転するとき、ヘッドバンドアセンブリ1102の変形可能バンド領域1108を平坦化するために、ケーブル1302が締め付けられる点で、ヘッドホン1200とは異なる。ケーブル1302は、ニチノール(商標)、ニッケルチタン合金などの高度に伸縮するケーブル材料から形成されてもよい。クローズアップ
図1303は、変形可能バンド領域1108が締め具1306によってバネバンド1204に留められる多くのセグメント1304をどのように含むことができるかを示す。一部の実施形態では、締め具1306は、ヘッドホン1300を使用する間、締め具1306のいずれかのガラガラ音を防止するために、Oリングによってバネバンド1204にも固定されてもよい。セグメント1304の中心の1つは、ケーブル1302がセグメント1304の中心の1つに対してスライドすることを防止するスリーブ1308を含むことができる。他のセグメント1304は、ケーブル1302がヘッドホン1300を平坦化するために引っ張られるにつれて、ケーブル1302が相当な量の摩擦を経験することを避ける金属プーリー1310を含むことができる。
図13Aは、ケーブル1302の各々の端が回転締め具1312にどのように固定されるかをも示す。折り畳み可能ステム領域1106が回転するにつれて、回転締め具1312は、ケーブル1302の端がねじれるのを避ける。
【0130】
図13Bは、平坦化状態にあるヘッドホン1300の部分断面図を示す。ケーブル1302の方位における変化に適合するために異なる回転位置にある回転締め具1312が示される。回転締め具1312の新たな位置は、ヘッドホン1300が、ヘッドホン1200に対して上記説明された弓型状態に意図せずに戻ることを防止する、オーバセンタロック位置をも生じさせる。
図13Bは、セグメント1304の各々の湾曲形状が、弓型状態と平坦化状態との間で遷移するために、セグメント1304が相互に回転することをどのように可能にするかを示す。一部の実施形態では、ケーブル1302は、
図9A〜9Bに示された実施形態にいくつかの点で同様のバネバンド1204の動きの範囲を制限するように動作可能とすることもできる。
【0131】
図14Aは、ヘッドホン1300と同様なヘッドホン1400を示す。特に、ヘッドホン1400は、変形可能バンド領域1108を平坦化するためにケーブル1302をも使用する。更に、ケーブル1302の中心部分は、中心セグメント1304によって保持される。対照的に、折り畳み可能ステム領域1106の下部リンケージ1216は、
図12Aに記述された下部リンケージ1216に対して上方向にシフトされる。イヤホン1104が変形可能バンド領域1108に向かって軸1402の周りを回転するとき、バネピン1404は、回転の第1の部分の間、
図14Bに示されるように伸長するように構成されている。一部の実施形態では、バネピン1404の伸長によって、イヤホンが初期位置から約30度を回転することが可能になることができる。バネピン1404がそれらの最大長さに到達すると、軸1402の周りのイヤホン1104の更なる回転は、ケーブル1302が引っ張られることをもたらし、それによって、
図14Cに示されるように、変形可能バンド領域1108が弓型形状から平坦形状に変化する。遅延した引っ張る動きは、角度を変化させ、その角度から、ケーブル1302が最初に引っ張られる。変化した初期の角度は、ヘッドホン1400が弓型状態から平坦化状態に遷移するとき、ケーブル1302が巻き付けられる可能性を低くすることができる。
【0132】
図15A〜15Fは、異なる角度から及び異なる状態にあるヘッドバンドアセンブリ1500の様々な図を示す。ヘッドバンドアセンブリ1500は、平坦化状態と弓型状態との間の遷移に適合する双安定構成を有する。
図15A〜15Cは、弓型状態にあるヘッドバンドアセンブリ1500を記述する。柔軟性のあるヘッドバンド筐体1506内にある双安定ワイヤ1502及び1504が記述される。ヘッドバンド筐体は、少なくとも平坦化状態及び弓型状態に適合するように形状を変更するように構成されてもよい。双安定ワイヤ1502及び1504は、ヘッドバンド筐体1506の1つの端から別の端に延在し、使用の間にヘッドホンの関連付けられたペアをしっかりと適切な位置に維持するために、ヘッドバンドアセンブリ1500の両端に取り付けられたイヤホンを通じて、締め付け力をユーザの頭部に与えるように構成されている。
図15Cは特に、ヘッドバンド筐体1506を複数の孔リンク1508からどのように形成することができるかを示し、複数の孔リンク1508は、共にヒンジで連結されてもよく、空洞を共働して形成し、空洞の中で、双安定ワイヤ1502が弓型状態及び平坦化状態に対応する構成の間で遷移することが可能である。リンク1508のみが1つの側部上でヒンジで連結されているため、リンクのみが、1つの方向に弓型状態に移動することが可能である。これは、ヘッドバンドアセンブリ1500が誤った方向に屈曲し、それによって、イヤホンを誤った方向に位置付ける残念な状況を回避することを支援する。
【0133】
図15D〜15Fは、平坦化状態にあるヘッドバンドアセンブリを示す。双安定ワイヤ1502及び1504の端が、ワイヤ1502及び1504の端が双安定ワイヤ1502及び1504の中心部分よりも高いオーバセンタポイントを過ぎたため、双安定ワイヤ1502はここで、平坦化状態にあるヘッドバンドアセンブリ1500を維持することを支援する。一部の実施形態では、双安定ワイヤ1502は、ヘッドバンドアセンブリ1500を通じて1つのイヤホンから別のイヤホンに信号を搬送し、及び/又は電力を供給するためにも使用されてもよい。
【0134】
図16A〜16Bは、折り畳まれた状態及び弓型状態にあるヘッドバンドアセンブリ1600を示す。
図16Aは、弓型状態にあるヘッドバンドアセンブリ1600を示す。
図15C及び15Fに示された実施形態と同様に、ヘッドバンドアセンブリは、内部容積を定める柔軟性のあるヘッドバンド筐体を共働して形成する複数の孔リンク1602を含む。受動リンケージヒンジ1604は、内部容積の中心部分及びリンク双安定要素1606内で共に位置付けられてもよい。
図16Aは、ヘッドバンドアセンブリ1600の両側部に圧力をかけるように作用する力に抵抗する、弓型構成にある双安定要素1606及び16008を示す。双安定要素1606及び1608によって生じる抵抗力を克服するために十分な力により、ヘッドバンドアセンブリ1600の両側部が、矢印1610及び1612によって示される方向に共に押し出されると、ヘッドバンドアセンブリ1600は、
図16Aに記述された弓型状態から、
図16Bに記述された平坦化状態に遷移することができる。受動リンケージヒンジ1604は、ヘッドバンドアセンブリ1600の中心領域1614の周りで折り畳むヘッドホンアセンブリ1600に適合する。
図16Bは、受動リンケージヒンジ1604が、ヘッドバンドアセンブリ1600の平坦化状態に適合するためにどのように屈曲するかを示す。ヘッドバンドアセンブリ1600の両側部を相互に対して偏らせ、それによって、状態における意図しない変化に対抗するために、折り畳まれた構成で構成された双安定要素1606及び1608が示される。
図16Bに記述されたように、折り畳まれた構成は、ユーザの頭部に適合するヘッドバンドアセンブリ1600によって定められた開放領域がつぶされることが可能になり、その結果、ヘッドバンドアセンブリ1600が実際に使用中でないときにあまり空間を占有しないようにすることによって、ほとんど空間の量を占有しない利点を有する。
【0135】
図17A〜17Bは、折り畳み可能ヘッドホン1700の様々な図を示す。特に、
図17Aは、平坦化状態にあるヘッドホン1700の上面図を示す。イヤホン1704及び1706の間で延在するヘッドバンド1702は、ワイヤ1708及びバネ1710を含む。記述された平坦化状態では、ワイヤ1708及びバネ1710は、直線状であり、緩和した状態又は中立状態にある。
図17Bは、弓型状態にあるヘッドホン1700の側面図を示す。ヘッドホン1700は、イヤホン1704及び1706をヘッドバンド1702から離れて回転させることによって、
図17Aに記述された平坦化状態から
図17Bに記述された弓型状態に遷移することができる。イヤホン1704及び1706の各々は、ヘッドバンド1702の弓型状態を維持するために、張力をワイヤ1708の端に与えて、張ったワイヤ1708を維持するオーバセンタ機構1712を含む。ワイヤ1708は、ワイヤガイド1714を通じてバネ1710に沿って複数の位置において力を及ぼすことによって、ヘッドバンド1702の形状を維持することを支援し、ワイヤガイド1714は、ヘッドバンド1702に沿って一定間隔で分散される。
【0136】
上述した改善の各々が分離して議論されてきたが、上述した改善のいずれかが組み合わされてもよいことが認識されるべきである。例えば、同期されたテレスコーピングイヤホンが低バネ定数バンドの実施形態と組み合わされてもよい。同様に、オフセンタ旋回イヤホン設計は、変形可能形状因子ヘッドホン設計と組み合わされてもよい。一部の実施形態では、全ての説明された利点によりヘッドホンを作成するために、各々のタイプの改善が共に組み合わされてもよい。
【0137】
ヘッドホンが開示され、ヘッドホンは、第1のイヤホンと、第2のイヤホンと、第1のイヤホン及び第2のイヤホンを共に結合し、第1のイヤホンとヘッドバンドの中心との間の距離が第2のイヤホンとヘッドバンドの中心との間の距離に実質的に等しいままとなるように、第1のイヤホンの移動を第2のイヤホンの移動と同期するように構成されたヘッドバンドと、を含む。
【0138】
一部の実施形態では、ヘッドバンドは、それを通じて経路指定されたケーブルのループを含む。
【0139】
一部の実施形態では、第1のイヤホンの第1のステムは、ケーブルのループに結合されており、第2のイヤホンの第2のステムは、ケーブルのループに結合されている。
【0140】
一部の実施形態では、ケーブルのループは、電気信号を第1のイヤホンから第2のイヤホンに経路指定するように構成されている。
【0141】
一部の実施形態では、ヘッドバンドは、ヘッドバンドの形状を定める2つの並列リーフバネを含む。
【0142】
一部の実施形態では、ヘッドバンドは、ヘッドバンドの中心部分に配置されており、第1のイヤホン及び第2のイヤホンと関連付けられたステムのギア歯と係合するギアを含む。
【0143】
一部の実施形態では、ヘッドバンドは、ヘッドバンド内に配置されたワイヤのループ、第1のイヤホンをワイヤのループの第1の側部に結合する第1のステムワイヤ、及び第2のイヤホンをワイヤのループの第2の側部に結合する第2のステムワイヤを含む。
【0144】
一部の実施形態では、ヘッドホンは、ヘッドバンドによって定められたチャネルを通じて第1のイヤホンから第2のイヤホンに延在するデータ同期ケーブルをも含み、データ同期ケーブルは、第1のイヤホン及び第2のイヤホンの電気構成要素の間で信号を搬送する。
【0145】
一部の実施形態では、データ同期ケーブルの第1の部分は、第1のステムワイヤの周りで巻かれており、データ同期ケーブルの第2の部分は、第2のステムワイヤの周りで巻かれている。
【0146】
ヘッドホンが開示され、ヘッドホンは、第1の端及び第1の端の反対の第2の端を有するヘッドバンドと、第1の端からの第1の距離でヘッドバンドに結合された第1のイヤホンと、第2の端からの第2の距離でヘッドバンドに結合された第2のイヤホンと、ヘッドバンドを通じて経路指定されており、第1のイヤホンを第2のイヤホンに機械的に結合するケーブルと、を含み、ケーブルは、第2の距離における変更に応答して、第1の距離を変更することによって、第2の距離と実質的に同一の第1の距離を維持するように構成されている。
【0147】
一部の実施形態では、ケーブルは、ループ内に配置されており、第1のイヤホンは、ループの第1の側部に結合されており、第2のイヤホンは、ループの第2の側部に結合されている。
【0148】
一部の実施形態では、ヘッドホンは、ヘッドバンドの両端に結合されたステム筐体をも含み、ステム筐体の各々は、その周りでケーブルが覆われるプーリーを囲む。
【0149】
一部の実施形態では、ヘッドホンは、ヘッドバンドにわたって分散され、ヘッドバンドを通じてケーブルの経路を定めるワイヤガイドをも含む。
【0150】
ヘッドホンが開示され、ヘッドホンは、第1のイヤホンと、第2のイヤホンと、第1のイヤホン及び第2のイヤホンを共に結合し、イヤホン同期システムを含むヘッドバンドアセンブリと、を含み、イヤホン同期システムは、第1のイヤホンとヘッドバンドアセンブリとの間の第1の距離を、第2のイヤホンとヘッドバンドアセンブリとの間の第2の距離における変更と同時に変更するように構成されている。
【0151】
一部の実施形態では、ヘッドホンは、ヘッドバンドアセンブリの両端に結合された第1の部材及び第2の部材をも含み、第1の部材及び第2の部材の各々は、ヘッドバンドアセンブリのそれぞれの端によって定められたチャネルに対してはまり込むように構成されている。
【0152】
一部の実施形態では、請求項34に記載されたヘッドホンであって、イヤホン同期システムは、第1のイヤホンに結合された第1のステムワイヤ及び第2のイヤホンに結合された第2のステムワイヤを含む。
【0153】
一部の実施形態では、第1のステムワイヤは、ヘッドバンドアセンブリの中心領域内に配置されたチャネル内で第2のステムワイヤに結合されている。
【0154】
一部の実施形態では、ヘッドホンは、ヘッドバンドアセンブリ内に配置されており、その中で第1のステムワイヤ及び第2のステムワイヤが共に結合されているチャネルを定める補強部材を含む。
【0155】
一部の実施形態では、イヤホン同期システムは、第1のイヤホンに結合された第1の端及び第2のステムワイヤの第2の端に結合された第2の端を有する第1のステムワイヤを含み、第2のステムワイヤの第1の端は、第2のイヤホンに結合されている。
【0156】
一部の実施形態では、第1のステムワイヤの第2の端は、第2のステムワイヤの第2の端と同一の方向に方位付けられている。
【0157】
ヘッドホンが開示され、ヘッドホンは、第1のイヤホンと、第2のイヤホンと、第1のイヤホンを第2のイヤホンに結合するヘッドバンドと、ヘッドバンドに対する第1のイヤホン及び第2のイヤホンの角度方位を測定するように構成されたイヤホン位置センサと、第1のイヤホン及び第2のイヤホンの角度方位に従ってヘッドホンの動作状態を変更するように構成されたプロセッサと、を含む。
【0158】
一部の実施形態では、ヘッドホンの動作状態を変更することは、第1のイヤホン及び第2のイヤホンに経路指定された音声チャネルを切り替えることを含む。
【0159】
一部の実施形態では、イヤホン位置センサは、イヤホンのそれぞれのヨー軸に対する第1のイヤホン及び第2のイヤホンの位置を測定するように構成されている。
【0160】
一部の実施形態では、イヤホン位置センサは、飛行時間センサを含む。
【0161】
一部の実施形態では、ヘッドホンは、第1のイヤホンをヘッドバンドに連結する旋回機構をも含み、イヤホン位置センサは、旋回機構内に位置付けられており、第1のイヤホンの角度方位を測定するように構成されたホール効果センサを含む。
【0162】
一部の実施形態では、動作状態は、再生状態である。
【0163】
一部の実施形態では、ヘッドホンは、第1のイヤホン内に配置されており、イヤホン位置センサによって提供されたセンサ読み取り値を確認するように構成された二次的センサをも含む。
【0164】
一部の実施形態では、二次的センサは、歪みゲージである。
【0165】
ヘッドホンが開示され、ヘッドホンは、ヘッドバンドと、ヘッドバンドの第1の側部に旋回可能に結合されており、第1の回転軸を有する第1のイヤホンと、ヘッドバンドの第2の側部に旋回可能に結合されており、第2の回転軸を有する第2のイヤホンと、第1の回転軸に対する第1のイヤホンの方位及び第2の回転軸に対する第2のイヤホンの方位を測定するように構成されたイヤホン位置センサと、第1のイヤホンが第1のイヤホンの中立状態から第1の方向に偏り、第2のイヤホンが第2のイヤホンの中立状態から第1の方向とは反対の第2の方向に偏るとき、ヘッドホンを第1の動作状態に置き、第1のイヤホンが第1のイヤホンの中立状態から第2の方向に偏り、第2のイヤホンが第2のイヤホンの中立状態から第1の方向に偏るとき、ヘッドホンを第2の動作状態に置くように構成されたプロセッサと、を含む。
【0166】
一部の実施形態では、第1の動作状態では、左の音声チャネルは、第1のイヤホンに経路指定されており、第2の動作状態では、左の音声チャネルは、第2のイヤホンに経路指定されている。
【0167】
一部の実施形態では、イヤホン位置センサは、飛行時間センサである。
【0168】
一部の実施形態では、ヘッドホンは、第1の回転軸の周り及び第1の回転軸に実質的に直交する第3の回転軸の周りの第1のイヤホンの回転に適合するように構成された旋回機構を含む。
【0169】
一部の実施形態では、イヤホン位置センサのうちの1つは、第1の回転軸の周りの第1のイヤホンの回転に適合するベアリング上に位置付けられている。
【0170】
一部の実施形態では、イヤホン位置センサは、磁界センサ及び永久磁石を含む。
【0171】
一部の実施形態では、磁界センサは、ホール効果センサである。
【0172】
一部の実施形態では、旋回機構は、第3の回転軸の周りのイヤホンの回転に適合するリーフバネを含む。
【0173】
一部の実施形態では、イヤホン位置センサは、第3の回転軸の周りの第1のイヤホンの回転を測定するリーフバネ上に位置付けられた歪みゲージを含む。
【0174】
ヘッドホンが開示され、ヘッドホンは、ヘッドバンドと、第1のイヤホン筐体を含む第1のイヤホンと、第1のイヤホン筐体内に配置された第1の旋回機構であって、第1の旋回機構は、第1のイヤホン筐体によって定められた開口を通じて突出する第1のステム基部部分であって、第1のステム基部部分は、ヘッドバンドの第1の部分に結合されている、第1のステム基部部分と、ヘッドバンドに対する第1のイヤホンの角度方位を測定するように構成された第1の方位センサと、を含む、第1の旋回機構と、第2のイヤホン筐体を含む第2のイヤホンと、第2のイヤホン筐体内に配置された第2の旋回機構であって、第2の旋回機構は、第2のイヤホン筐体によって定められた開口を通じて突出する第2のステム基部部分であって、第2のステム基部部分は、ヘッドバンドの第2の部分に結合されている、第2のステム基部部分と、ヘッドバンドに対する第2のイヤホンの角度方位を測定するように構成された第2の方位センサと、を含む、第2の旋回機構と、第1の方位センサ及び第2の方位センサから受け取ったセンサ読み取り値がユーザの第1の耳を覆う第1のイヤホンと一致するときに第1の音声チャネルを第1のイヤホンに送信し、センサ読み取り値がユーザの第2の耳を覆う第1のイヤホンと一致するときに第2の音声チャネルを第1のイヤホンに送信するように構成されたプロセッサと、を含む。
【0175】
一部の実施形態では、第1の旋回機構は、2つの実質的に直交する回転軸の周りの第1のイヤホンの回転に適合する。
【0176】
一部の実施形態では、第1の方位センサ及び第2の方位センサは、磁界センサである。
【0177】
ヘッドホンが開示され、ヘッドホンは、第1の耳パッドを有する第1のイヤホンと、第2の耳パッドを有する第2のイヤホンと、第1のイヤホンを第2のイヤホンに連結するヘッドバンドと、を含み、ヘッドホンは、ヘッドバンドの柔軟性のある部分がその長さに沿って湾曲した弓型状態と、ヘッドバンドの柔軟性のある部分がその長さに沿って平坦化された平坦化状態との間で移動するように構成されており、第1のイヤホン及び第2のイヤホンは、第1の耳パッド及び第2の耳パッドが平坦化状態にある柔軟性のあるヘッドバンドと接するように、ヘッドバンドに向かって折り畳むように構成されている。
【0178】
一部の実施形態では、ヘッドバンドは、ヘッドバンドの各々の端において折り畳み可能ステム領域を含み、折り畳み可能ステム領域は、ヘッドバンドを第1のイヤホン及び第2のイヤホンに結合し、イヤホンがヘッドバンドに向かって折り畳むことを可能にする。
【0179】
一部の実施形態では、折り畳み可能ステム領域は、ヘッドホンが平坦化状態から弓型状態に意図せずに遷移することを防止するオーバセンタロック機構を含む。
【0180】
一部の実施形態では、ヘッドバンドは、複数の孔リンケージから形成される。
【0181】
一部の実施形態では、ヘッドホンはまた、第1のイヤホン及び第2のイヤホンを電気的に結合し、孔リンケージを通じて延在するデータ同期ケーブルを含む。
【0182】
ヘッドホンが開示され、ヘッドホンは、第1のイヤホンと、第2のイヤホンと、第1のイヤホン及び第2のイヤホンの両方に結合されたヘッドバンドアセンブリと、を含み、ヘッドバンドアセンブリは、共に旋回可能に結合されたリンケージ、並びに第1のイヤホンをヘッドバンドアセンブリの第1の端に結合し、リンケージが平坦化される第1の安定位置及びリンケージが弓型を形成する第2の安定位置を有するオーバセンタロック機構を含む。
【0183】
一部の実施形態では、ヘッドバンドアセンブリは、リンケージを通じて延在する1つ以上のワイヤを更に含む。
【0184】
一部の実施形態では、リンケージのうちの1つ以上は、1つ以上のワイヤを搬送するプーリーを含む。
【0185】
一部の実施形態では、リンケージのうちの1つは、オーバセンタロック機構のチャネルを定める。
【0186】
一部の実施形態では、ヘッドホンは、第1のイヤホン及び第2のイヤホンがヘッドバンドアセンブリに向かって折り畳まれるときに第2の安定位置から第1の安定位置に遷移する。
【0187】
一部の実施形態では、第1のイヤホンは、第1の安定位置にあるヘッドバンドアセンブリの部分を受けるようなサイズとされたチャネルを定める外向き面を有する耳パッドを含む。
【0188】
ヘッドホンが開示され、ヘッドホンは、第1のイヤホンと、第2のイヤホンと、第1のイヤホン及び第2のイヤホンの両方に結合された柔軟性のあるヘッドバンドアセンブリと、を含み、柔軟性のあるヘッドバンドアセンブリは、共に旋回可能に結合されており、柔軟性のあるヘッドバンドアセンブリ内で内部容積を定める孔リンケージ、並びに内部容積内に配置されており、孔リンケージの中心部分が真っすぐにされる第1の状態と、孔リンケージが弓型を形成する第2の状態との間で柔軟性のあるヘッドバンドアセンブリの遷移に対抗するように構成された双安定要素を含む。
【0189】
一部の実施形態では、双安定要素は、柔軟性のあるヘッドバンドアセンブリが第1の状態にあるときに第1の形状を有し、柔軟性のあるヘッドバンドアセンブリが第2の状態にあるときに第1の形状とは異なる第2の形状を有する。
【0190】
一部の実施形態では、双安定要素は、孔リンケージを通じて延在するワイヤを含む。
【0191】
一部の実施形態では、ヘッドホンは、それを通じてワイヤが延在するオーバセンタ機構をも含む。
【0192】
一部の実施形態では、ワイヤは、柔軟性のあるヘッドバンドアセンブリが第1の状態にあるときに張っており、柔軟性のあるヘッドバンドアセンブリが第2の状態にあるときに中立状態にある。
【0193】
一部の実施形態では、孔リンケージの各々は、矩形形状を有する。
【0194】
一部の実施形態では、孔リンケージは、ピンによって共に結合されている。
【0195】
一部の実施形態では、孔リンケージのうちの1つ以上は、柔軟性のあるヘッドバンドアセンブリを通じて双安定要素のうちの1つ以上を案内するように構成されたプーリーを含む。
【0196】
一部の実施形態では、柔軟性のあるヘッドバンドアセンブリは、柔軟性のあるヘッドバンドアセンブリを通じて延在するバネバンドを更に含む。