特許第6874055号(P6874055)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6874055光干渉断層撮影画像などの1つまたは複数の画像内の内腔およびアーチファクトの検出のための装置、方法および記憶媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6874055
(24)【登録日】2021年4月23日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】光干渉断層撮影画像などの1つまたは複数の画像内の内腔およびアーチファクトの検出のための装置、方法および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20210510BHJP
   A61B 1/045 20060101ALI20210510BHJP
【FI】
   A61B1/00 526
   A61B1/045 618
   A61B1/00 530
【請求項の数】21
【外国語出願】
【全頁数】38
(21)【出願番号】特願2019-104935(P2019-104935)
(22)【出願日】2019年6月5日
(65)【公開番号】特開2020-18840(P2020-18840A)
(43)【公開日】2020年2月6日
【審査請求日】2019年10月3日
(31)【優先権主張番号】62/682,598
(32)【優先日】2018年6月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】596130705
【氏名又は名称】キヤノン ユーエスエイ,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CANON U.S.A.,INC
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲濱▼
(72)【発明者】
【氏名】呉 紫瑜
【審査官】 福田 千尋
(56)【参考文献】
【文献】 特表2015−535723(JP,A)
【文献】 特開2010−179043(JP,A)
【文献】 特開2012−2597(JP,A)
【文献】 特開2007−101249(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0100440(US,A1)
【文献】 特開2013−66559(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00−1/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つまたは複数の画像内の1つまたは複数の内腔エッジおよび1つまたは複数のアーチファクトを検出するための光干渉断層撮影システムであって、
光を発生させるように動作する光源と、
(i)前記光源から前記光を受信し、対象物またはサンプルに照射されるべき第1の光と第2の参照光とに分割し、(ii)干渉光学系の参照ミラーからの反射のために前記第2の参照光を送信し、(iii)前記対象物またはサンプルに照射された前記第1の光の反射光または散乱光と前記反射された第2の参照光とを結合または再結合させ、かつ互いと干渉させることによって、干渉光を生成するように動作し、前記干渉光が1つまたは複数の干渉縞を生成する、干渉光学系と、
前記1つまたは複数の内腔エッジおよび/または前記1つまたは複数のアーチファクトが前記画像内で検出され、前記1つまたは複数のアーチファクトが前記1つまたは複数の画像から除去されるように、前記干渉光および/または前記1つまたは複数の干渉縞を連続的に獲得するように動作する1つまたは複数の検出器と
ターゲットまたは対象物の少なくとも1つの画像を平滑化するために二次元(2D)画像データをフィルタリングし、前記少なくとも1つの画像の垂直勾配および水平勾配を計算し、A−ラインデータおよび各方向における勾配を平滑化するために一次元(1D)フィルタリングを実施し、各A−ラインの著しいパルスを決定または検出し、前記著しいパルスから各A−ライン内の内腔エッジ点を検出し、前記少なくとも1つの画像から1つまたは複数の完全な内腔エッジを形成するように動作する、1つまたは複数のプロセッサと
を備える、光干渉断層撮影システム。
【請求項2】
少なくとも1つまたは複数のプロセッサを含む画像処理装置またはシステムを用いて、少なくとも1つの画像内の1つまたは複数の内腔エッジおよび1つまたは複数のアーチファクトを検出するための方法であって、
前記少なくとも1つまたは複数のプロセッサが、ターゲットまたは対象物の少なくとも1つの画像を平滑化するために二次元(2D)画像データをフィルタリングすることと、
前記少なくとも1つまたは複数のプロセッサが、前記少なくとも1つの画像の垂直勾配および水平勾配を計算することと、
前記少なくとも1つまたは複数のプロセッサが、A−ラインデータおよび各方向における勾配を平滑化するために一次元(1D)フィルタリングを実施することと、
前記少なくとも1つまたは複数のプロセッサが、各A−ラインの著しいパルスを決定または検出し、前記著しいパルスから各A−ライン内の内腔エッジ点を検出することと、
前記少なくとも1つまたは複数のプロセッサが、前記少なくとも1つの画像から1つまたは複数の完全な内腔エッジを形成することと
を含む、方法。
【請求項3】
少なくとも1つの基準に従う前記内腔エッジからのエッジポイントを除去すること、
所定の立ち下がりおよび立ち上がり勾配比(FRGR)ならびに所定のサイズのパルスに対応する前記内腔エッジからのエッジポイントを除去すること、
マルチピークパルスに対応する前記内腔エッジからのエッジポイントを除去すること、
マルチパルスA−ラインに対応する前記内腔エッジからのエッジポイントを除去すること、
前記除去されたエッジポイントの位置を空隙として印付けすること、および、
前記1つまたは複数のアーチファクトが前記少なくとも1つの画像から除去されるように、前記内腔エッジ内の任意の空隙を埋め、前記エッジポイントを接続して前記1つまたは複数の完全な内腔エッジを形成すること
のうちの1つまたは複数をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記埋めるステップが、線形補間、補間、およびフィルタリングのうちの1つまたは複数を使用して前記内腔エッジ内の前記空隙を埋めることをさらに含む、
前記所定の立ち下がりおよび立ち上がり勾配比(FRGR)が、FRGRしきい値よりも大きい所定のFRGRからなる、
前記所定のサイズのパルスが、パルスしきい値よりも小さい、
前記少なくとも1つの基準が、幅基準、および前記パルス下のエリアの基準のうちの1つまたは複数を含む、
前記著しいパルスが、前記少なくとも1つの基準を適用することによって決定または検出される、
前記少なくとも1つの基準が、前記少なくとも1つの基準の異なる基準と比較して同じまたは同様の結果をもたらすように、前記少なくとも1つの基準が、前記著しいパルスを決定するために使用される、
マルチピークパルスが、ピークの立ち下がりエッジが前記しきい値を下回る前に再び立ち上がる場合に特定される
のうちの1つまたは複数である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記マルチパルスA−ラインに対応する前記内腔エッジからの前記エッジポイントの除去が、1つまたは複数のゴースト信号を特定して除去することを含む、
前記1つまたは複数のゴースト信号が、前記1つまたは複数のゴースト信号を特定するために使用される前記A−ライン内の追加パルス信号として現れる、
前記ゴースト信号が、前記1つまたは複数のアーチファクトの1つまたは複数の反射、前記ターゲットまたは対象物からの信号以外の任意の信号、および輝度信号のうちの1つまたは複数から生じる、および、
ゴースト信号が複数のピークを引き起こす場合に、前記の複数ピークが前記ゴースト信号を除去するために除去される
のうちの1つまたは複数である、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記内腔エッジをさらに平滑化するために埋められた前記内腔エッジをフィルタリングすることをさらに含み、前記埋められた内腔エッジのフィルタリングが、ローパスフィルタリング、ガウシアンフィルタリング、平均化フィルタリング、およびメディアンフィルタリングのうちの1つまたは複数を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記内腔エッジを極座標からデカルト座標へ変換することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
イメージングデータが、光干渉断層撮影(OCT)、血管内超音波(IVUS)、または他の内腔プロファイル2D極の画像データからのものである、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
各A−ラインの一次元データおよび各A−ラインのそれぞれの勾配が、正確な内腔エッジの画素位置を特定および決定するために使用される、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記2D画像データのフィルタリングが、ローパスフィルタリング、平均化フィルタリング、メディアンフィルタリング、ガウシアンフィルタリング、および2Dローパスガウシアンフィルタリングのうちの1つまたは複数を含む、
前記1Dフィルタリングが、前記A−ライン、および前記A−ラインに沿ったそれぞれの勾配を平滑化するように動作する、および、
前記2D画像データのフィルタリングが、前記少なくとも1つの画像内のノイズ全体を低減および/または除去するために、A−ライン間ノイズ、ならびにA−ライン内ノイズの一部を平滑化するように動作する
のうちの1つまたは複数である、請求項2に記載の方法。
【請求項11】
前記画像の垂直勾配および水平勾配の計算が、
垂直畳み込み演算演算子を前記平滑化された少なくとも1つの画像に適用することによって前記画像の前記垂直勾配を計算することと、
水平畳み込み演算演算子を前記平滑化された少なくとも1つの画像に適用することによって前記画像の前記水平勾配を計算することと、をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項12】
(i)前記垂直畳み込み演算演算子が、垂直ソーベル演算子および垂直プルウィット演算子のうちの1つまたは複数であり、前記水平畳み込み演算演算子が、水平ソーベル演算子および水平プルウィット演算子のうちの1つまたは複数である、
(ii)前記垂直および水平ソーベル演算子が、以下のように適用され、
【数6】
(iii)低次ソーベル演算子が、以下のように適用され、
【数7】
(iv)プルウィット演算子が、以下のように適用され、
【数8】
および、
(v)水平方向がA−ラインと交差し、垂直方向がA−ラインに沿う
のうちの1つまたは複数である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
2Dエッジ検出が1Dパルス検出に変換されるように、各A−ライン内のエッジ画素を検出するために、それぞれのパルスの立ち上がりエッジを特定することによって各A−ラインの前記エッジ画素の位置を特定すること、
信号オフセットを除去するため、ならびにより信頼性の高いパルス検出のために前記A−ライン信号をさらに平滑化するために、ローパスおよびハイパスの1Dフィルタリングを前記A−ライン信号に適用すること、
さらに平滑化するために、1Dフィルタを各A−ライン信号の各々対応するまたはそれぞれの勾配に適用すること、
前記パルスの位置がシフトされないように、任意のフィルタリングによってもたらされる位相遅延を回避すること、および、
背景を除去するために1Dハイパスフィルタリングを適用することによって、およびノイズを低減するためにローパスフィルタリングを適用することによって、各A−ラインを独立して処理すること
のうちの1つまたは複数をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項14】
各A−ラインについて前記著しいパルスを前記内腔エッジとして決定もしくは検出すること、または各A−ライン内の前記内腔エッジ点を前記著しいパルスから検出することが、
適応しきい値を使用すること、
平滑化されたA−ラインの平均値および最大値に基づいて、決定されるしきい値を以下のように計算すること:しきい値=(mean+peak)/2、式中、meanは、前記平滑化されたA−ラインの平均であり、peakは、前記平滑化されたA−ラインの最大値である、
最大および最小のピーク値に基づいて、前記決定されるしきい値を以下のように計算すること:しきい値=(min+peak)/2、および、
前記最大のピーク値に基づいて、前記決定されるしきい値を以下のように計算すること:しきい値=(peak)×2/3
のうちの1つまたは複数をさらに含み、
前記適応しきい値または前記決定されるしきい値は、(i)特定のA−ライン内の前記内腔エッジに対応する前記著しいパルス、および、(ii)マルチピークパルスのうちの1つまたは複数を検出するために使用される、請求項2に記載の方法。
【請求項15】
前記適応しきい値または前記決定されるしきい値を上回る任意のパルスが、エッジパルス候補であり、
前記エッジパルス候補のすべてのうちの最も大きいパルスが、前記最大のピークまたは前記著しいパルスを規定し、
前記最大のピークの近くにある前記A−ラインに沿った1D勾配信号の最も高いピークの位置が、前記平滑化されたA−ライン内の前記内腔エッジ点の正確な位置を特定または検出するために使用される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの画像内の少なくとも前記ターゲットについて前記内腔エッジを最大のピーク位置対A−ラインインデックスの関数として形成するために、すべての前記A−ラインからの前記特定または検出された内腔エッジ点のすべてをくっ付けること、
前記少なくとも1つの画像内の前記1つまたは複数のアーチファクトの任意のアーチファクトについてのエッジポイントおよび関連する境界領域を、前記検出または特定された内腔エッジ点から除去すること、および、
所定の立ち下がりおよび立ち上がり勾配比(FRGR)、所定のサイズのパルス、所定のパルス幅、ならびに前記1D信号パルス下の所定のエリアのうちの1つまたは複数に対応する内腔エッジからのエッジポイントを除去することであって、前記所定のFRGR、前記所定のサイズのパルス、前記所定のパルス幅、ならびに前記1D信号パルス下の前記所定のエリアが、所定のアーチファクトまたはアーチファクトに対応すること、
のうちの1つまたは複数をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
単純なしきい値化を使用してアーチファクト領域位置を特定することをさらに含み、前記しきい値が、
(i) パルスサイズしきい値=mean−sigma×k1
または、
FRGRしきい値=mean+sigma×k2、
式中、meanおよびsigmaは、前記対応する信号の平均および標準偏差であり、k1、k2は、1〜2の間で選択される経験的パラメータである、
(ii) パルスサイズしきい値=mean+(peak−mean)/3
または、
FRGRしきい値=mean+(peak−mean)/3、
式中、peakは、A−ラインサンプル内の最大値である、または、
(iii)パルスサイズしきい値=peak−(peak−mean)/2
または、
FRGRしきい値=peak−(peak−mean)/2
として設定される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの画像内の前記ターゲットまたは対象物の軟組織と前記少なくとも1つの画像内の前記1つまたは複数のアーチファクトとの間の境界領域に対応する前記内腔エッジデータを特定し除去するために、前記水平勾配または水平方向に沿った勾配変動を使用すること、
1つまたは複数の影を特定することであって、前記1つまたは複数の影の各々の一方のそれぞれの側面における立ち上がりピークと他方のそれぞれの側面における立ち下がりエッジとの間で、特定すること、
前記1つまたは複数のアーチファクトの領域を除去するために、前記立ち上がりピークおよび前記立ち下がりエッジを使用すること、および、
前記1つまたは複数のアーチファクトの中心位置を特定するために、少なくとも1つのしきい値を使用すること
のうちの1つまたは複数をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項19】
各1つの1DデータまたはA−ラインが、パルス検出のための独自の検出しきい値を有し、それぞれのしきい値が、前記1つまたは複数の画像内の異なるA−ラインの間で変化する、請求項2に記載の方法。
【請求項20】
前記ターゲットまたは対象物が、イメージングされる患者の組織、軟組織、血管、生体管状構造、動脈、腸、静脈、器官、および生体構造のうちの1つまたは複数である、および、
前記1つまたは複数のアーチファクトが、ステント、ステントストラット、ガイドワイヤ、および前記少なくとも1つの画像のイメージング手順に使用される任意のツールまたは構成要素のうちの1つまたは複数を含む
のうちの1つまたは複数である、請求項2に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1つの画像内の1つまたは複数の内腔エッジおよび1つまたは複数のアーチファクトを検出するための方法を1つまたは複数のプロセッサに実行させるように動作する少なくとも1つのプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記方法が、
ターゲットまたは対象物の少なくとも1つの画像を平滑化するために二次元(2D)画像データをフィルタリングすることと、
前記少なくとも1つの画像の垂直勾配および水平勾配を計算することと、
A−ラインデータおよび各方向における勾配を平滑化するために一次元(1D)フィルタリングを実施することと、
各A−ラインの著しいパルスを内腔エッジとして決定または検出すること、または前記著しいパルスから各A−ライン内の内腔エッジ点を検出することと、
前記少なくとも1つの画像から1つまたは複数の完全な内腔エッジを形成することと
を含む、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2018年6月8日に出願された米国仮特許出願第62/682,598号に関し、かつその優先権を主張するものであり、この仮特許出願の開示全体は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、光学イメージングの分野、より詳細には、限定されるものではないが、ファイバオプティックカテーテル、内視鏡、および/または光干渉断層撮影(optical coherence tomography:OCT)および/または蛍光の装置およびシステムなどの、1つまたは複数の光学装置、システム、方法(使用および/または製造のための)、および記憶媒体と、これらと一緒に使用するための、OCT画像またはその他の(例えば、血管内超音波(IVUS)、他の内腔画像など)画像などの画像の内腔およびアーチファクト検出を達成するための方法および記憶媒体に関する。そのような応用の例としては、限定されるものではないが、心臓および/または眼科適用のための、ならびに、限定されるものではないが、光プローブ、カテーテル、内視鏡、移相ユニット(例えば、ガルバノメータスキャナ)、およびベンチトップシステムなどの1つまたは複数の光学機器により得られる、生体対象物をイメージングすること、評価すること、および診断することが挙げられる。
【背景技術】
【0003】
ファイバオプティックカテーテルおよび内視鏡は、内部器官にアクセスするために開発された。例えば、心臓学においては、OCTは、カテーテルを用いて血管の深さ分解画像を見るために開発された。シース、コイル、および光プローブを含み得るカテーテルは、冠状動脈までナビゲートされ得る。
【0004】
光干渉断層撮影(OCT)は、組織または物質の高解像断面画像を得るための技術であり、リアルタイムの視覚化を可能にする。OCT技術の目的は、フーリエ変換またはマイケルソン干渉計を介するなど、干渉光学系(interference optical system)または干渉法を使用することにより光の時間遅延を測定することである。光源からの光は、スプリッタ(例えば、ビームスプリッタ)により参照アームおよびサンプル(または測定)アーム内へ届いてスプリットする。参照ビームは、参照アーム内の参照ミラー(部分反射または他の反射素子)から反射される一方、サンプルビームは、サンプルアーム内のサンプルから反射または散乱される。両方のビームは、スプリッタにおいて結合し(または再結合され)、干渉縞(interference pattern)を生成する。干渉計の出力は、限定されるものではないが、分光計(例えば、フーリエ変換赤外分光計)などの1つまたは複数のデバイス内の、限定されるものではないが、光ダイオードまたはマルチアレイカメラなどの1つまたは複数の検出器により検出される。干渉縞は、サンプルアームの経路長が光源のコヒーレンス長のところまで参照アームのものと一致するときに生成される。出力ビームを評価することによって、入力放射のスペクトルが、周波数の関数として導出され得る。
【0005】
干渉縞の周波数は、サンプルアームと参照アームとの間の距離に対応する。周波数が高いほど、経路長差は大きくなる。単モードファイバは、OCT光プローブに一般的に使用され、ダブルクラッドファイバもまた、蛍光および/または分光法に一般的に使用される。
【0006】
OCT画像から血管の幾何学的測定を得るために、内腔エッジが、OCT画像から検出される。多くの場合、内腔エッジ検出の画像処理手法は、画像処理アルゴリズムが内腔エッジ検出を確実に実施するためにいくつかの最適なグローバルしきい値が決定され得るように、多かれ少なかれ均一の画像照射を必要とする。検出された内腔エッジの精度をさらに向上させるため、隣接するOCT画像からの内腔エッジ検出結果は、外れ値を除去し、内腔エッジ全体を平滑化するために相関される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、画像のグローバルしきい値の最適性は、根本的な画像画素強度分散の特定の仮説に基づき、画像は、常にそのような仮説を満たすわけではない。したがって、画像処理アルゴリズムから得られるしきい値は、最適ではない場合がある。
【0008】
血管の変化する湾曲およびサイズを考えると、OCT画像は、しばしば、非均一照射を表示する。そのようなものとして、最適なグローバルしきい値を見つけることは、画素強度および/または勾配を基にしたエッジ検出に関与する画像処理アルゴリズムにおいては不可能である、または見込みがない傾向がある。したがって、そのような画像処理手法を使用した検出結果は信頼性に欠く。
【0009】
したがって、高効率ならびに製造および保守の妥当なコストで一貫性のある信頼性の高い検出結果を達成するために、少なくとも1つの光学デバイス、アセンブリ、またはシステムにおける使用のための1つまたは複数のOCT技術を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
OCTイメージングにおける内腔エッジ(lumen edge)検出は、アーチファクトに影響されやすい場合があり、アーチファクトは、限定されるものではないが、ステントストラット、ガイドワイヤ、イメージング角度に起因する画像輝度変動、シース反射、血管断面の不規則な形状などを含む多くの特徴部に相当する。マルチモダリティOCT(MMOCT)システム/装置などのOCTの特定の用途は、近赤外自己蛍光(NIRAF)信号距離減衰を補正するために内腔エッジ検出を使用し得る。好ましくは、正確なリアルタイムのNIRAFイメージングは、OCT画像の単一のフレームに基づいてリアルタイムで内腔エッジの正確な検出を使用する。単一のOCTフレームを使用して内腔エッジを正確に検出することは、血管などの対象物またはターゲットの全体的な測定精度を、後処理のためなどに、向上させるのに役立つ。
【0011】
本開示の1つまたは複数の実施形態において、OCT画像は、1つまたは複数の実施形態におけるA−ラインからの極座標領域内で形成される。各A−ラインは、限定されるものではないが、狭信号幅および/または急峻な立ち上がりおよび立ち下がりエッジのような、金属対象物(例えば、ステント、ステントストラット、ガイドワイヤなど)からのアーチファクトの明白な標示、幅広信号幅およびなだらかな立ち下がりエッジのような、シース反射および他のアーチファクトと比較した場合の非閉塞の軟組織の信号強度および形状における有意差など、イメージングされた対象物に関する多くの情報を含む。各A−ラインは、限定されるものではないが、血管などのターゲット、サンプル、対象物などの特定の視野角に沿った断面1Dサンプリングを表す。イメージングプローブまたはデバイスが回転する(例えば、約0〜約360度、約180度〜約360度、約360度など回転する)と、対応するA−ラインは、極座標内にターゲット、サンプル、対象物など(例えば、血管)の完全な2D断面を形成し、これは次いで、デカルト座標へと変換されて、ターゲット、サンプル、対象物など(例えば、血管)の断面の断層(トモグラフィ)画像を形成する。
【0012】
1つまたは複数の実施形態において、個々のA−ラインが、最も著しい信号源を決定するために処理され得る。一次元(1D)エッジ位置は、各A−ラインから決定され得る。A−ライン内の有意差を使用した信号源の種類が決定され得る。アーチファクトからのエッジポイントは、除去され得るものであり、空隙が補間され得る。二次元(2D)内腔エッジは、1Dエッジ結果から形成され得る。そのようなものとして、1つまたは複数の実施形態は、1D処理が対応する2D処理よりも速い場合があることから、改善された処理速度を有し得る。
【0013】
血管湾曲、屈曲、およびイメージングプローブに対する距離に応じて、いくつかのA−ラインは、イメージングプローブから出る光が血管壁への垂直入射に近い場合にはより強力な画素強度値を有し得る一方、いくつかの他のA−ラインは、イメージングプローブから血管壁への光の入射が垂直入射から外れるときにはより弱い信号を有し得る。加えて、イメージングプローブが血管の中心に位置しないとき、光がプローブから血管まで進む距離は、イメージングプローブが回転すると変化し、1つの画像フレーム内に輝度の変動をもたらす。したがって、血管のトモグラフィは、対応するイメージング角度および血管壁までのイメージング距離に応じて、領域ごとに変化する画素強度を1つの画像内に表示し得る。
【0014】
1つまたは複数の実施形態において、OCT画像が、血管の内側でスピンするイメージングプローブを使用して形成されることを考えると、目的の著しいエッジポイントは、イメージングされた血管の内壁に対応し得る。そのような構成は、1つまたは複数の実施形態において、各トモグラフィOCT画像を1つの完全に閉鎖した内腔エッジを有するものとして制限し得る。そのような構成は、1つまたは複数の実施形態において、各A−ライン内に目的の1つの画素のみ(限定されるものではないが、目的の1つの内腔エッジ画素、目的の1つのエッジ画素、目的の1つの画素、内腔エッジ以外のエッジであるエッジの目的の画素など)が存在し得る状況へと換算され得る。1つまたは複数の実施形態において、ステントストラットおよびガイドワイヤの存在下では、軟組織の内腔エッジ点は、完全に、または部分的に、妨げられ得る。1つまたは複数の実施形態において、各A−ラインは、好ましくは、1つのみの内腔エッジ画素を有するか、または1つも有さない(少なくとも1つの金属アーチファクトが存在するとき)。
【0015】
本開示の1つまたは複数の実施形態は、極座標内の断面画像において各A−ライン内に1つのみの目的の内腔エッジ画素を有するというこの制約を利用する。各A−ライン内のこの単一のエッジ画素を決定するために1D信号処理技術を利用することによって、本開示の1つまたは複数の実施形態は、内腔エッジ検出アルゴリズムを単純化し、断面2D画像のためのグローバル最適しきい値を見つける必要性を完全になくす。これにより、各A−ラインが最良の検出結果のために独自の最適しきい値を有することが可能になる(すなわち、A−ラインの総数は、1つの画像内の異なるしきい値の数に対応する)。
【0016】
本開示の1つまたは複数の実施形態は、ガイドワイヤおよびステントからのアーチファクトに起因する顕著なA−ライン形状変動をさらに活用し、内腔エッジ検出中にステントストラットおよび金属からの他の画像アーチファクトを特定するのを助けるために、不透明性および反射性の測量として立ち下がりおよび立ち上がり勾配比(falling and rising gradient ratio:FRGR)を導入し得る。
【0017】
少なくとも1つの手順の本開示の1つまたは複数の実施形態は、少なくとも1つのフロー図を使用して説明され得る。本開示は、限定されるものではないが、A−ライン内の内腔エッジ画素をどのように検出するか、OCT画像内で画像アーチファクトによって引き起こされるエッジ画素をどのように特定するか、およびイメージングされた血管の最終的な内腔エッジをどのように形成するかについてなど、方法の1つまたは複数の実施形態の1つまたは複数の特徴を詳細に説明する。
【0018】
したがって、本開示の少なくとも1つの広範な目的は、限定されるものではないが、ファイバオプティックカテーテル、内視鏡、および/または光干渉断層撮影(OCT)装置およびシステムなどの、1つまたは複数の光学装置、システム、方法(使用および/または製造するための)、および記憶媒体と、これらと一緒に使用するための、高効率ならびに製造および保守の妥当なコストで、一貫性のある信頼性の高い検出結果を達成するための方法および記憶媒体とを提供することである。
【0019】
内腔エッジ検出のための2つの画像処理手法は、(i)画像を異なる領域に分割した後にその領域の境界から内腔エッジを決定するために、光学グローバルまたは局所しきい値がOCT画像の画素の強度値に適用される、画像分割ベースのエッジ検出、および、(ii)内腔エッジ周辺に著しい輝度変化が存在する境界を検出するために、いくつかのグローバルしきい値が、画像全体について、および勾配方向と一緒に、画像の画素の勾配値に適用される、勾配ベースのエッジ検出である。1つまたは複数の実施形態において、隣接する画像同士の相互相関は、内腔エッジ検出結果を向上させるために使用され得る。結果は、ステントなどのデバイスの検出のために使用され得る。これらの手法は1つまたは複数の実施形態において使用され得るが、本明細書内で論じられる他の手法が、主題の2つの手法に勝る利点を提供した。
【0020】
本開示の1つまたは複数の追加の目的は、(i)1つまたは複数の実施形態において、二次元(2D)画像内でグローバルしきい値を使用することを回避すること、および(ii)1つまたは複数の実施形態において、エッジ検出のために画素強度値とA−ラインに沿った別個の勾配値およびA−ラインにわたる勾配値とを組み合わせて、内腔エッジ検出精度を向上させることのうちの1つまたは複数である。例えば、グローバルしきい値の使用を回避するという1つまたは複数の実施形態において、2D画像処理は、別個の1D信号処理へと分離され得るものであり、適応しきい値が、内腔エッジ検出のために極座標内の画像の各一次元(1D)信号(すなわち、A−ライン)に使用され得る。
【0021】
1つまたは複数の実施形態において、一次元A−ライン信号は、基本的な信号に関するより多くの情報を明らかにする。内腔エッジ画素およびアーチファクト画素は、A−ライン信号を使用して容易に特定され得る。好ましくは、1つまたは複数の実施形態において、各一次元データ(A−ライン)は、内腔エッジ検出のための独自の最適しきい値を有する。そのような特徴は、2D画像内のグローバル最適しきい値を見つける必要性を除去し、計算複雑性を低減する。主題の特徴のうちの1つまたは複数はまた、局所的な画像強度変動に対するアルゴリズム感受性を低減し、および/または、イメージング角度および距離変動に起因する強度変動に対する免疫を提供する。
【0022】
1つまたは複数の実施形態において、1つまたは複数の画像内の1つまたは複数の内腔エッジおよび1つまたは複数のアーチファクトを検出するための光干渉断層撮影システムは、光を発生させるように動作する光源と、干渉光学系であって、(i)光源から光を受信して、対象物またはサンプルに照射されるべき第1の光と第2の参照光とに分割し、(ii)干渉光学系の参照ミラーからの反射のために第2の参照光を送信し、(iii)対象物またはサンプルに照射された第1の光の反射または散乱光および反射された第2の参照光を結合または再結合させ、かつ/または互いと干渉させることによって、干渉光を生成するように動作し、干渉光が1つまたは複数の干渉縞を生成する、干渉光学系と、1つもしくは複数の内腔エッジおよび/または1つもしくは複数のアーチファクトが、画像内で検出され、1つまたは複数のアーチファクトが1つまたは複数の画像から除去されるように、干渉光および/または1つもしくは複数の干渉縞を連続的に獲得するように動作する1つまたは複数の検出器と、を含み得る。
【0023】
1つまたは複数の実施形態において、少なくとも1つの画像内の1つまたは複数の内腔エッジおよび1つまたは複数のアーチファクトを検出するための方法は、ターゲットまたは対象物の少なくとも1つの画像を平滑化するために二次元(2D)画像データをフィルタリングすることと、少なくとも1つの画像の垂直および水平勾配を計算することと、A−ラインデータおよび各A−ラインに沿った各方向における勾配を平滑化するために一次元(1D)フィルタリングを実施することと、各A−ラインの著しいパルス(significant pulse)を決定または検出し、著しいパルスから各A−ライン内の内腔エッジ点を検出することと、少なくとも1つの画像から1つまたは複数の完全な内腔エッジを形成することと、を含み得る。
【0024】
1つまたは複数の実施形態において、少なくとも1つの画像内の1つまたは複数の内腔エッジおよび1つまたは複数のアーチファクトを検出するための方法を1つまたは複数のプロセッサに実行させるように動作する少なくとも1つのプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体、本方法は、ターゲットまたは対象物の少なくとも1つの画像を平滑化するために二次元(2D)画像データをフィルタリングすることと、少なくとも1つの画像の垂直および水平勾配を計算することと、A−ラインデータおよび各方向における勾配を平滑化するために一次元(1D)フィルタリングを実施することと、各A−ラインの著しいパルスを内腔エッジとして決定もしくは検出するか、または著しいパルスから各A−ライン内の内腔エッジ点を検出することと、少なくとも1つの画像から1つまたは複数の完全な内腔エッジを形成することと、を含み得る。
【0025】
本開示の1つまたは複数の実施形態によると、1つまたは複数の画像内の内腔およびアーチファクト検出のための装置およびシステム、ならびに方法および記憶媒体は、限定されるものではないが、血液、粘液、組織などの生体対象物を特徴付けるように動作し得る。
【0026】
本開示の内腔およびアーチファクト検出方法の1つまたは複数の実施形態は、画像が、走査プローブを使用して組織サンプル内での信号反射および散乱から形成される他のイメージングシステム、装置、またはデバイスにおいて使用され得ることに留意されたい。例えば、IVUS画像が、OCT画像に加えて、またはOCT画像の代わりに処理され得る。
【0027】
本開示の1つまたは複数の実施形態は、限定されるものではないが、脈管間イメージング、アテローム性動脈硬化プラークアセスメント、心臓ステント評価、バルーン洞形成術(Balloon Sinuplasty)、副鼻腔ステント術、関節鏡検査、眼科学、耳の研究、獣医用途および研究など、臨床応用に使用され得る。
【0028】
本開示の少なくとも別の態様によると、本明細書内で論じられる1つまたは複数の技術は、1つまたは複数の装置、デバイス、システム、および記憶媒体の製造および保守のうちの少なくとも1つの費用を、光学部品の数を低減するまたは最小限にすることによって、ならびにそのような装置、デバイス、システム、および記憶媒体の使用/製造の費用を削減するための効率的な技術により、低減するために用いられ得る。
【0029】
本開示の他の態様によると、1つもしくは複数の内腔エッジおよびアーチファクト検出技術を使用する、またはそれと一緒に使用するための、1つまたは複数の追加のデバイス、1つまたは複数のシステム、1つまたは複数の方法、および1つまたは複数の記憶媒体が本明細書に開示される。本開示のさらなる特徴は、以下の説明から、および添付の図面を参照して、部分的に理解可能であり、かつそれらから部分的に明らかになるものとする。
【0030】
同様の数字が同様の要素を示す本開示の様々な態様を例証する目的のため、用いられ得る簡略化された形態が図面において示されるが、本開示は示される精密な配置および手段によって制限される、またはそれに限定されることがないということを理解されたい。当業者が本明細書の主題を作製および使用することを支援するため、添付の図面について言及がなされる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1図1は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、1つまたは複数の内腔エッジおよびアーチファクト検出技術を利用することができるシステムの実施形態を示す図である。
図2図2は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、内腔およびアーチファクト検出技術を実施するための装置またはシステムの少なくとも1つの実施形態と共に使用され得るカテーテルの実施形態の図である。
図3A図3Aは、本開示の1つまたは複数の態様に従う、少なくとも2つの内腔およびアーチファクト検出プロセスのそれぞれの実施形態を示すフロー図である。
図3B図3Bは、本開示の1つまたは複数の態様に従う、少なくとも2つの内腔およびアーチファクト検出プロセスのそれぞれの実施形態を示すフロー図である。
図4A図4A図4Bは、本開示の1つまたは複数の態様に従う、それぞれ、内腔およびアーチファクト検出技術を実施するための少なくとも1つの装置またはシステムを使用する、ターゲット(例えば、ステント留置された血管)を撮影した極座標におけるOCT画像およびデカルト座標におけるOCT画像のそれぞれのペアを示す図である。
図4B図4A図4Bは、本開示の1つまたは複数の態様に従う、それぞれ、内腔およびアーチファクト検出技術を実施するための少なくとも1つの装置またはシステムを使用する、ターゲット(例えば、ステント留置された血管)を撮影した極座標におけるOCT画像およびデカルト座標におけるOCT画像のそれぞれのペアを示す図である。
図4C図4C図4Dは、本開示の1つまたは複数の態様に従う、それぞれ、内腔およびアーチファクト検出技術を実施するための少なくとも1つの装置またはシステムを使用する、ターゲット(例えば、ステント留置された血管)を撮影した極座標におけるOCT画像およびデカルト座標におけるOCT画像のそれぞれのペアを示す図である。
図4D図4C図4Dは、本開示の1つまたは複数の態様に従う、それぞれ、内腔およびアーチファクト検出技術を実施するための少なくとも1つの装置またはシステムを使用する、ターゲット(例えば、ステント留置された血管)を撮影した極座標におけるOCT画像およびデカルト座標におけるOCT画像のそれぞれのペアを示す図である。
図4E図4E図4Fは、本開示の1つまたは複数の態様に従う、それぞれ、内腔およびアーチファクト検出技術を実施するための少なくとも1つの装置またはシステムを使用する、ターゲット(例えば、ステント留置された血管)を撮影した極座標におけるOCT画像およびデカルト座標におけるOCT画像のそれぞれのペアを示す図である。
図4F図4E図4Fは、本開示の1つまたは複数の態様に従う、それぞれ、内腔およびアーチファクト検出技術を実施するための少なくとも1つの装置またはシステムを使用する、ターゲット(例えば、ステント留置された血管)を撮影した極座標におけるOCT画像およびデカルト座標におけるOCT画像のそれぞれのペアを示す図である。
図4G図4G図4Hは、本開示の1つまたは複数の態様に従う、それぞれ、内腔およびアーチファクト検出技術を実施するための少なくとも1つの装置またはシステムを使用する、ターゲット(例えば、ステント留置された血管)を撮影した極座標におけるOCT画像およびデカルト座標におけるOCT画像のそれぞれのペアを示す図である。
図4H図4G図4Hは、本開示の1つまたは複数の態様に従う、それぞれ、内腔およびアーチファクト検出技術を実施するための少なくとも1つの装置またはシステムを使用する、ターゲット(例えば、ステント留置された血管)を撮影した極座標におけるOCT画像およびデカルト座標におけるOCT画像のそれぞれのペアを示す図である。
図4I図4I図4Jは、本開示の1つまたは複数の態様に従う、それぞれ、内腔およびアーチファクト検出技術を実施するための少なくとも1つの装置またはシステムを使用する、ターゲット(例えば、ステント留置された血管)を撮影した極座標におけるOCT画像およびデカルト座標におけるOCT画像のそれぞれのペアを示す図である。
図4J図4I図4Jは、本開示の1つまたは複数の態様に従う、それぞれ、内腔およびアーチファクト検出技術を実施するための少なくとも1つの装置またはシステムを使用する、ターゲット(例えば、ステント留置された血管)を撮影した極座標におけるOCT画像およびデカルト座標におけるOCT画像のそれぞれのペアを示す図である。
図5図5は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、フィルタリングなしのターゲット(例えば、軟組織)からの生のA−ライン信号を示すグラフである。
図6図6は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、ターゲット(例えば、軟組織)からの平滑化されたA−ラインおよび勾配を示すグラフである。
図7図7A図7Bは、本開示の1つまたは複数の態様に従う、それぞれ、ガイドワイヤからのA−ライン(実線)およびその勾配(破線)を示すグラフ、ならびにステントからのA−ライン(実線)およびその勾配(破線)を示すグラフである。
図8図8は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、アーチファクトエッジ画素を含有する内腔エッジ(実線)および立ち下がり立ち上がり勾配比(FRGR)(破線)を示すグラフである。
図9図9は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、アーチファクトエッジ画素を含有する内腔エッジ(実線)、A−ライン信号パルス幅(破線)、およびパルスエリア(点線)を示すグラフである。
図10図10は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、軟組織とステントストラットとの間の境界領域からのA−ライン(実線)およびその勾配(破線)を示すグラフである。
図11図11は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、A−ラインをまたぐ水平勾配画像のプロットである。
図12図12は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、内腔エッジ(実線)およびエッジ周辺の水平勾配変動(破線)を示すグラフである。
図13図13は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、ステントストラットに起因する、多重反射を有するA−ライン(実線)およびその勾配(破線)を示すグラフである。
図14図14は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、1つまたは複数の内腔エッジおよびアーチファクト検出技術を利用することができる少なくとも第2のシステムの実施形態を示す図である。
図15図15は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、1つまたは複数の内腔エッジおよびアーチファクト検出技術を利用することができる少なくとも第3のシステムの実施形態を示す図である。
図16図16は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、1つまたは複数の内腔エッジおよびアーチファクト検出技術を利用することができる少なくとも第4のシステムの実施形態を示す図である。
図17図17は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、内腔およびアーチファクト検出技術を実施するための少なくとも1つの装置、システム、方法、および/または記憶媒体の1つまたは複数の実施形態と共に使用され得るコンピュータの実施形態の概略図である。
図18図18は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、内腔およびアーチファクト検出技術を実施するための少なくとも1つの装置、システム、方法、および/または記憶媒体の1つまたは複数の実施形態と共に使用され得るコンピュータの別の実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
内腔およびアーチファクト検出技術を使用したイメージングのための1つまたは複数のデバイス/装置、光学システム、方法、および記憶媒体が本明細書内に開示される。
【0033】
これより図の詳細に移ると、図1は、本開示の1つまたは複数の態様に従う、限定されるものではないが、本明細書内で論じられる内腔およびアーチファクト検出技術の1つまたは複数の実施形態を含むOCT技術を、光プローブ応用と共に利用するように動作するOCTシステム100(本明細書内では「システム100」と称される)を示す。システム100は、光源101、参照アーム102、サンプルアーム103、スプリッタ104(本明細書では「ビームスプリッタ」とも称される)、参照ミラー(本明細書では「参照反射」とも称される)105、および1つまたは複数の検出器107を備える。システム100は、位相シフトデバイスまたはユニット130を含み得るものであり、また、1つまたは複数の実施形態においては、位相シフトデバイスまたはユニットは省略され得る。1つまたは複数の実施形態において、システム100は、患者インターフェースデバイスまたはユニット(「PIU」)110およびカテーテル120を含み得るものであり(図1図2に図示されるように)、また、システム100は、サンプルまたはターゲット106と(例えば、カテーテル120および/またはPIU110を介して)相互作用し得る。1つまたは複数の実施形態において、システム100は、干渉計を含むか、または、干渉計は、限定されるものではないが、少なくとも光源101、参照アーム102、サンプルアーム103、スプリッタ104、および参照ミラー105などのシステム100の1つまたは複数の構成要素によって規定される。
【0034】
光源101は、スプリッタ104に向けて光を発生させるように動作し、スプリッタ104が、光源101からの光を参照アーム102内へ入る参照ビームとサンプルアーム103内へ入るサンプルビームとに分ける。ビームスプリッタ104は、参照ミラー105、1つまたは複数の検出器107と、およびサンプルまたはターゲット106と、ある角度をなして位置付けられるか、または配設される。参照ビームは、位相シフトユニット130(システム100において示されるように、システムに含まれるとき)を通過し、参照ビームは、参照アーム102内の参照ミラー105から反射される一方、サンプルビームは、サンプルアーム103内のPIU(患者インターフェースユニット)110およびカテーテル120を通ってサンプル106から反射または散乱される。参照ビームおよびサンプルビームの両方が、スプリッタ104で結合(または再結合)して、干渉縞を生成する。システム100および/またはその干渉計の出力は、1つまたは複数の検出器107、例えば、限定されるものではないが、光ダイオードまたはマルチアレイカメラなどを用いて連続的に獲得される。1つまたは複数の検出器107は、結合または再結合される2つの放射または光ビーム間の干渉または干渉縞を測定する。1つまたは複数の実施形態において、参照ビームおよびサンプルビームは異なる光路長を進んできたため、結果として、フリンジ効果が作成されて、1つまたは複数の検出器107によって測定可能である。システム100および/またはその干渉計の出力から得られる電気アナログ信号は、限定されるものではないが、コンピュータ1200、1200’(それぞれ図17または図18に示され、以下にさらに論じられる)などのコンピュータを用いて分析されることになるデジタル信号へと変換される。1つまたは複数の実施形態において、光源101は、波長の広帯域内で放射する放射源または広帯域光源であってもよい。1つまたは複数の実施形態において、ソフトウェアおよび電子装置を含むフーリエ分析器が、電気アナログ信号を光スペクトルに変換するために使用され得る。
【0035】
光源101は、複数の光源を含み得るか、または単一の光源であり得る。1つまたは複数の実施形態において、光源101は、広帯域レーザ光を生成する。光源101は、レーザ、有機発光ダイオード(OLED)、発光ダイオード(LED)、ハロゲン灯、白熱灯、レーザによってポンピングされるスーパーコンティニューム光源、および/または蛍光灯のうちの1つまたは複数を含み得る。光源101は、光を提供する任意の光源であり得るものであり、この光は、次いで、少なくとも3つの帯域へと分けられ得るものであり、各帯域は、空間情報のスペクトル符号化のために後に使用される光を提供するためにさらに分散される。光源101は、限定されるものではないが、システム100、システム100’、システム100’’、システム100’’’などの本明細書内で論じられるシステムの他の構成要素に、ファイバ結合され得るか、または自由空間結合され(free space coupled)得る。
【0036】
本開示の少なくとも1つの態様によると、OCTシステムの特徴は、ファイバーオプティックスを使用して実施される。上述のように、本開示のOCT技術の1つの用途は、図1図2に模式的に示されるようにカテーテル120と共にOCTを使用することである。
【0037】
図2は、シース121、コイル122、プロテクタ123、および光プローブ124を含むカテーテル120の実施形態を示す。図1図2に模式的に示されるように、カテーテル120は、好ましくは、引き戻しによりコイル122をスピンさせるためにPIU110に接続される(例えば、PIU110の少なくとも1つの実施形態は、引き戻しによりコイル122をスピンさせるように動作する)。コイル122は、近位端からその遠位端へトルクを送達する(例えば、PIU110内の回転モータを介して、またはそれにより)。1つまたは複数の実施形態において、コイル122は、限定されるものではないが、血管などの中空器官、心臓などの、評価されている生体器官、サンプル、または物質を全方向性視点で見るために光プローブ124の遠位先端もスピンするように、光プローブ124と/に固定される。例えば、ファイバオプティックカテーテルおよび内視鏡は、アクセスするのが困難である、血管内画像、胃腸管、または任意の他の狭いエリアなど、内部器官へのアクセスを提供するために、OCT干渉計のサンプルアーム(図1に示されるようなサンプルアーム103など)内に存在し得る。カテーテル120または内視鏡の内側の光プローブ124を通る光のビームが目的の表面にわたって回転されると、1つまたは複数のサンプルの断面画像が得られる。三次元データを獲得するために、光プローブ124は、ヘリカル走査パターンをもたらす回転スピンの間、同時に縦方向に並進される。この並進は、プローブ124の先端を近位端に向かって引き戻すことによって実施され得るものであり、それ故に引き戻しと称され得る。
【0038】
1つまたは複数の実施形態において、患者ユーザインターフェース110は、回転接合部などの接続構成要素(またはインターフェースモジュール)を備えるか、または含み得るものであり、この接続構成要素は、プローブ(例えば、カテーテル120(例えば、図1図2を参照))、針、カプセル、患者インターフェースユニット(例えば、患者インターフェースユニット110)などの1つまたは複数の構成要素などの、1つまたは複数の構成要素を、光学構成要素、光源(例えば、光源101)、偏向部(例えば、光源からの光を干渉光学系へ偏向し、その後、干渉光学系から受信される光を少なくとも1つの検出器に向けて送信するように動作する偏向部、1つまたは複数の干渉計、サーキュレータ、ビームスプリッタ、アイソレータ、カプラ、融着ファイバカプラ、穴を有する部分的に切断されたミラー、およびタップを有する部分的に切断されたミラーなどのうちの少なくとも1つを含む偏向部)、サンプルアーム102、接続構成要素および/または患者ユーザインターフェース110などに動力供給するように動作するモータなどの、1つまたは複数の他の構成要素に接続するためのものである。例えば、接続部材またはインターフェースモジュールが回転接合部であるとき、好ましくは、回転接合部は以下に論じられるように動作する)。1つまたは複数の他の実施形態において、回転接合部は、接触回転接合部、レンズレスの回転接合部、レンズベースの回転接合部、または当業者に知られている他の回転接合部のうちの少なくとも1つであり得る。
【0039】
少なくとも1つの実施形態において、PIU110は、光ファイバ式回転接合部(FORJ)、回転モータおよび並進電動式ステージ(例えば、PIU110の一部分)、ならびにカテーテルコネクタ(例えば、PIU110の一部分)を含み得る。FORJは、ファイバ軸に沿ってファイバを回転させながら光信号の中断のない伝送を可能にする。FORJは、回転子および固定子を含む自由空間光ビームコンバイナを有し得る。
【0040】
システム100’内に存在し、システム100ついてなど、すでに上に説明された同様の番号が付けられた要素の説明は、繰り返されないものとし、参照によりそれらの全体が本明細書内に組み込まれる。
【0041】
少なくとも1つの実施形態において、制御装置1200、1200’は、モータおよび並進電動式ステージ(以後「モータ」または「モータおよびステージ」と称される)の動作を制御するように動作し、少なくとも1つの検出器107から強度データを獲得し、スキャン画像を(例えば、以下にさらに論じられるような図17の制御装置1200および/または図18の制御装置1200’に示されるようなディスプレイ、スクリーン、またはモニタ1209などのモニタまたはスクリーン上に)表示する。1つまたは複数の実施形態において、制御装置1200、1200’は、モータの速度を変更するように、および/またはモータを停止するように動作する。モータは、速度を制御し、位置決め精度を増大させるために、ステッピングモータまたはDCサーボモータであってもよい。
【0042】
1つまたは複数の実施形態において、制御装置またはコンピュータ1200、1200’は、システム100(および、限定されるものではないが、以下にさらに論じられるような、システム100’、システム100’’、システム100’’’などの他のシステム)、カテーテル120、および/またはシステム100の1つもしくは複数の他の上記構成要素を制御するように動作する。少なくとも1つの実施形態において、制御装置またはコンピュータ1200、1200’は、OCTシステム/デバイス/装置の少なくとも1つの検出器107から強度データを獲得するように動作し、画像を(例えば、以下にさらに論じられるような図17の制御装置1200および/または図18の制御装置1200’に示されるようなディスプレイ、スクリーン、またはモニタ1209などのモニタまたはスクリーン上に)表示する。システム100(および、限定されるものではないが、以下にさらに論じられるような、システム100’、システム100’’、システム100’’’などの他のシステム)の1つまたは複数の構成要素の出力は、OCTシステム/デバイス/装置の少なくとも1つの検出器107、例えば、限定されるものではないが、光ダイオード、光電子増倍管(PMT)、ラインスキャンカメラ、またはマルチアレイカメラを用いて獲得される。システム100(および/または、限定されるものではないが、以下にさらに論じられるような、システム100’、システム100’’、システム100’’’などの他のシステム)またはそれらの1つもしくは複数の構成要素の出力から得られる電気アナログ信号は、限定されるものではないが、コンピュータ1200、1200’(例えば、図1図14図16、および図17図18に示されるような)などのコンピュータを用いて分析されることになるデジタル信号に変換される。1つまたは複数の実施形態において、光源101は、波長の広帯域内で放射する放射源または広帯域光源であってもよい。1つまたは複数の実施形態において、ソフトウェアおよび電子装置を含むフーリエ分析器は、電気アナログ信号を光スペクトルに変換するために使用され得る。いくつかの実施形態において、少なくとも1つの検出器107は、光の3つの異なる帯域を検出するように構成された3つの検出器を備える。
【0043】
本開示の少なくとも1つの態様によると、および上述のように、OCT画像の内腔およびアーチファクト検出のための1つまたは複数の方法が本明細書内に提供される。図3Aは、OCT画像の内腔およびアーチファクト検出のための方法の少なくとも1つの実施形態のフローチャートを例証する。好ましくは、本方法は、以下のうちの1つまたは複数を含み得る:(i)二次元(2D)画像平滑化を(例えば、ローパスフィルタを使用する、ガウシアンフィルタを使用するなどして)実施すること(図3AのステップS300を参照)、(ii)画像垂直および水平勾配を計算すること(図3AのステップS301を参照)、(iii)A−ラインおよびA−ラインに沿った勾配を(例えば、一次元(1D)フィルタリングを使用して)平滑化すること(図3AのステップS302を参照)、(iv)最も著しいパルスから各A−ライン内の内腔エッジ点を検出すること(例えば、最も著しいパルスは、最も高い振幅を有するパルス、またはサイズ基準(例えば、幅基準、パルス基準下のエリアなど)を適用することによって決定される最も大きい下層エリアを有するパルスであり得るものであり、異なるサイズ基準は、同様の結果をもたらし得る)(図3AのステップS303を参照)、(v)大きい立ち下がりおよび立ち上がり勾配比(FRGR)(例えば、立ち上がりエッジに匹敵する急な立ち下がりエッジ(falling edge)を有する、より大きいFRGR値をもたらすといった、A−ライン内の最も著しいパルスなど)、および小サイズのパルス(例えば、しきい値を下回るパルス振幅またはパルスの下にあるエリアを有するA−ライン内の最も著しいパルスなど)に対応するエッジポイントを除去すること(図3AのステップS304を参照)、(vi)マルチピークパルスに対応するエッジポイントを除去すること(図3AのステップS305を参照)、(vii)マルチパルスA−ラインに対応するエッジポイントを除去すること(図3AのステップS306を参照)、(viii)内腔エッジを形成するために(例えば、すべてのA−ラインの最も著しいパルス位置から内腔エッジを形成すること)補間を使用して内腔エッジ内の空隙を(例えば、内腔エッジをメディアンフィルタリングすることにより)埋めること(図3AのステップS307を参照)、(ix)内腔エッジを(例えば、1Dローパスフィルタリングおよび/またはメディアンフィルタリングなどのローパスフィルタリングを使用して)フィルタリングまたは平滑化すること(図3AのステップS308を参照)、および、(x)内腔エッジをデカルト座標へ変換することである(図3AのステップS309を参照)。
【0044】
極座標におけるステント留置された血管の1つまたは複数のOCT画像において(図4A図4C図4E図4G、および図4Iの画像など、異なる内腔検出実施形態例において最も良く示される)、イメージングプローブの中心は、画像の上エッジに位置し得る。1つまたは複数の実施形態において、画像の各列がA−ラインを構成する。好ましくは、少なくとも1つの実施形態において、極座標におけるOCT画像は、画像内のノイズ全体を低減および/または除去するために、二次元ローパスガウシアンフィルタを使用してフィルタリングされて、A−ライン間ノイズ、ならびにA−ライン内ノイズの一部を平滑化する(例えば、図3AのステップS300を参照)。
【0045】
1つまたは複数の方法実施形態において、画像垂直および水平勾配は、好ましくは、計算される(図3AのステップS301を参照)。1つまたは複数の実施形態において、畳み込み演算演算子Kernel(K)は、
【数1】
少なくとも1つの実施形態において、画像の垂直勾配は、例えば、垂直ソーベル演算子を(例えば、Kernel Kの1つの実施形態例のように)ステップS300から得られる平滑化された画像に適用することによって、計算され得る:
【数2】
少なくとも1つの実施形態において、画像の水平勾配は、例えば、水平ソーベル演算子を(例えば、Kernel Kの1つの実施形態例のように)ステップS300から得られる平滑化された画像に適用することによって、計算され得る:
【数3】
y内の各列は、A−ラインに沿った勾配を提供する一方、Gx内の各行は、A−ラインにわたる勾配を提供する。画像垂直および水平勾配はまた、以下のような低次ソーベル演算子を使用して計算され得る:
【数4】
ここで使用され得る他の可能性のある演算子は、以下のようなプルウィット演算子である:
【数5】
【0046】
1つまたは複数の方法実施形態において、追加のフィルタリング(例えば、1Dフィルタリング)が、A−ラインおよびA−ラインに沿った勾配を平滑化するために実施され得る(図3AのステップS302を参照)。少なくとも1つの実施形態において、軟組織は、内腔エッジを越えて幅広い明るい領域を有する一方、アーチファクトは、エッジを越えて険しい暗い影エリアをもたらすということに留意されたい。軟組織からの典型的なA−ラインは、図5に示されるように一次元信号51としてプロットされ得る。一次元信号内のパルスは、血管壁に対応する。パルスの立ち上がりエッジは、A−ラインのエッジ画素がある場所である。各A−ライン内のエッジ画素を検出することにより、二次元エッジ検出問題は、より単純な一次元パルス検出問題へと変換される。言い換えると、本開示の1つまたは複数の実施形態は、内腔エッジおよびアーチファクト検出手法を単純化し、同時にソリューションを提供する。
【0047】
1D信号処理における柔軟性を活用すると、1つまたは複数の実施形態において、ローパスおよびハイパスの1Dフィルタリングが、信号オフセットを除去するため、ならびにより信頼性の高いパルス検出のためにA−ライン信号をさらに平滑化するために、A−ライン信号に適用され得る。A−ラインに沿った対応する勾配もまた、さらなる平滑化のために1Dフィルタを使用してフィルタリングされ得る。好ましくは、フィルタリングによってもたらされるいかなる位相遅延も、パルス位置がシフトされないように回避される。例えば、各A−ラインは、背景を除去するために1Dハイパスフィルタリングを適用することにより、およびノイズを低減するためにローパスフィルタリングを適用することにより、独立して処理され得る。
【0048】
そのようなフィルタリングの後、図6の実線61によって示されるように、はるかに平滑なA−ライン信号が得られ得る。A−ラインに沿った平滑化された一次元勾配もまた、画素強度とA−ラインに沿った一次元勾配との一致を示すために図6にプロットされる(破線62を参照)。1つまたは複数の実施形態において(例えば、図6を参照)、Y軸は、任意単位(A.U.)で示され得るものであり、画素指数(例えば、画素あたり約7ミクロン、画素あたり約5ミクロンなど)が、X軸に使用され得る。図6に示されるように、内腔エッジ画素は、一次元勾配信号内の最大ピーク位置に対応する強度信号の立ち上がりエッジに位置する。カテーテルシースからの信号もまた、平滑化されたA−ライン信号内で見ることができ(図6のシースエッジ指示を参照)、カテーテルシース信号は、内腔エッジ信号のものと比較してはるかに低い振幅を有する。
【0049】
1つまたは複数の方法実施形態において、最も著しいパルスからの各A−ライン内の内腔エッジ点の検出は、内腔エッジデータを作成するために実施され得る(図3AのステップS303を参照)。1つまたは複数の実施形態において、内腔エッジデータは、アーチファクトエッジ画素を含有し得る、または含み得る。このステップを実施するやり方は数多く存在する。例えば、各A−ライン信号について、その中の最も著しいパルスが、適応しきい値を使用して検出され得る。平滑化されたA−ラインの平均および最大値に基づいて、単純なしきい値(Threshold)が、
しきい値=(mean+peak)/2
として計算され得るものであり、式中、「mean」は、平滑化されたA−ラインの平均であり、「peak」は、平滑化されたA−ラインの最大値である。
【0050】
さらなる例として、しきい値を見つけるための別の手法は、
しきい値=(min+peak)/2
として最大ピークと最小ピークとの間の平均を見つけることである。
【0051】
さらなる代替的な手法は、
しきい値=(peak)×2/3
として最大ピークに基づいてしきい値を見つけることである。
【0052】
手法にかかわらず、所定のしきい値または決定されたしきい値は、特定のA−ライン内の内腔エッジに対応する最も著しいパルスを検出するために使用される(1つまたは複数の実施形態において、内腔エッジデータは、アーチファクトエッジ画素を含有し得るか、または含み得る)。しきい値を超える任意のパルスは、エッジパルス候補である。パルス下のエリアに関してすべての候補の中で最も大きいパルスは、最大ピーク(または「最も著しいパルス」)であると見なされる。最大ピークの近くにあるA−ラインに沿った一次元勾配信号の最も高いピークの位置が、平滑化されたA−ライン内の内腔エッジ点の正確な位置を特定するために使用される。ここでも、1つまたは複数の実施形態において、内腔エッジデータは、アーチファクトエッジ画素を含有し得るか、または含み得る。
【0053】
すべてのA−ラインからこのようにして検出されるすべての内腔エッジ点をくっ付けることが、最大ピーク位置対A−ラインインデックスの関数として血管の内腔エッジを形成する(1つまたは複数の実施形態において、内腔エッジデータは、アーチファクトエッジ画素を含有し得るか、または含み得る)。
【0054】
1つまたは複数の方法実施形態において、大きいFRGRおよび小サイズのパルスに対応するエッジポイントは、除去され得る(図3AのステップS304を参照)。言い換えると、内腔エッジ画素内に含有されるか、または含まれるアーチファクトエッジ画素は、FRGRを使用して除去され得る。
【0055】
例えば、ステントストラットおよびガイドワイヤの存在下では、軟組織の内腔エッジ点は、完全に、または部分的に妨げられ得る。ステップS303から検出される内腔エッジ点は、OCT画像内のアーチファクトからのエッジポイントを含有し得る。1つまたは複数の実施形態において、これらのエッジポイントは、内腔幾何学的パラメータ計算を歪めることになるため、好ましくは除去された後に、正確なまたはより正確なパラメータが得られ得る。
【0056】
図7Aは、ガイドワイヤからの例となるA−ラインを描写する(平滑線71を参照;ガイドワイヤからのA−ラインの勾配は、破線72によって示される)。図7Aに見られるように、一次元勾配信号(破線72を参照)が、イメージングレーザビームに対するガイドワイヤの不透明性およびガイドワイヤの比較的大きなサイズに起因するA−ライン信号(実線71を参照)の急峻な立ち下がり強度に対応する、急な最小ピークを有することが分かる。一次元パルスの幅は、図7Aに示されるように、図6に示されるような軟組織からのパルス信号と比較してはるかに狭い。
【0057】
図7Bは、ステントストラットからの例となるA−ラインを描写する(平滑線73を参照;ステントからのA−ラインの勾配は、破線74によって示される)。図7Bに見られるように、ステントストラットに対応するパルス信号もまた、一次元勾配信号内の立ち上がりピークと比較して比較的大きい立ち下がりピークをもたらすことに留意されたいが、これは、図7Aに示されるようなガイドワイヤからのものと比較するとあまり目立たない。
【0058】
これらの特徴的性質(図7A図7Bに示されるような)に基づいて、立ち下がりおよび立ち上がり勾配比(FRGR)は、イメージングされた対象物またはターゲットの不透明性および反射性の測量として導入される。ガイドワイヤからのA−ライン信号は、大きい立ち下がりおよび立ち上がり比を有し、またステントストラットからのA−ラインも同様である。一方、軟組織からのA−ラインは、より小さい立ち下がりおよび立ち上がり勾配比を有する。表1は、図6図7BのA−ラインの立ち下がりおよび立ち上がり勾配比値を列挙する。
【表1】
【0059】
検出された内腔エッジ(実線81を参照)およびその対応する立ち下がり立ち上がり勾配比(破線82を参照)が図8に示されるように一緒にプロットされる場合、立ち下がりおよび立ち上がり勾配比は、ステントストラットおよびガイドワイヤの存在の標示として使用され得る。1つまたは複数の実施形態において、軟組織からのA−ラインのFRGRは、0.47、または0.20〜0.47であり得る。1つまたは複数の実施形態において、ステントストラットからのA−ラインのFRGRは、0.62であり得る。
【0060】
アーチファクトおよび軟組織からのA−ライン信号における立ち下がりおよび立ち上がり勾配比値の目立った差以外に、軟組織からのパルスサイズおよびアーチファクトからのパルスサイズが目立った差を示すことに留意されたい。1つまたは複数の実施形態において、信号パルスサイズの測量として、パルス幅(例えば、図9のA信号パルス幅破線92を参照)、または1D信号パルス下のエリア(例えば、図9のパルスエリア点線93を参照)のいずれかを使用することができる。アーチファクトからのパルスサイズと軟組織からのパルスサイズとの差は、信号サイズおよび検出された内腔エッジ(図9の実線91を参照)が図9に示されるように一緒にプロットされる場合により明らかになる。
【0061】
立ち下がり立ち上がり勾配比の目立った差およびA−ラインパルスのサイズにおける差を使用して、検出された内腔エッジ内のガイドワイヤおよびステントストラットに対応するアーチファクト領域位置が、単純なしきい値化を使用して特定され得るものであり、このしきい値は、例えば、
パルスサイズしきい値=mean−sigma×k1
または
FRGRしきい値=mean+sigma×k2
として設定され得るものであり、式中、「mean」および「sigma」は、対応する信号の平均および標準偏差であり、k1、k2は、好ましくは、限定されるものではないが、1〜2の間で選択される経験的パラメータである。
【0062】
しきい値を計算するための代替的な手法は、
パルスサイズしきい値=mean+(peak−mean)/3
または
FRGRしきい値=mean+(peak−mean)/3
であり得る。
【0063】
さらに、別の代替として、しきい値は、
パルスサイズしきい値=peak−(peak−mean)/2
または
FRGRしきい値=peak−(peak−mean)/2
として計算され得る。好ましくは、1つまたは複数の実施形態において、これらの特定されたエッジポイントは、内腔エッジとして見なされず、内腔パラメータ計算に使用されない。
【0064】
1つまたは複数の方法実施形態において、マルチピークパルスに対応するエッジポイントは除去され得る(図3AのステップS305を参照)。このステップを実施するための少なくとも2つの例が本明細書内で論じられる。例えば、軟組織とステントストラットまたは他のアーチファクトとの間の境界領域に対応する内腔エッジデータは、マルチピークパルスを使用して除去され得る。しかしながら、そのようなマルチピークパルスは、非境界領域内にも同様に存在し得る。そのような場合には、次いで平均水平勾配が、非境界領域を特定するために使用される/使用され得る。
【0065】
ステントストラットのエッジおよびガイドワイヤのエッジの周辺には回折および散乱が存在し得る。回折および散乱効果は、軟組織とアーチファクトとの間にいくつかの境界領域をもたらし、ここでは検出された内腔エッジが歪められ得る。さらに、内腔エッジをもたらすために使用されるA−ラインは、好ましくは、ステップS300において2Dフィルタを使用してフィルタリングされ、境界領域は、さらに塗抹され延長され得る。内腔エッジに対するアーチファクト効果を完全に除去するために、これらの境界領域は、好ましくは、検出された内腔エッジから除去される。
【0066】
内腔エッジ検出のために一次元A−ライン信号処理を使用する1つの利点は、ステントおよび内腔エッジピークの両方がA−ライン信号内に存在するために、A−ライン信号からのこれらの境界領域のマルチピークパターンが存在し得ることである。例えば、図10に示されるように、境界領域は、A−ライン信号内のクラスタ化されたマルチピークパルスをもたらす(図10の実線10を参照;関連勾配については図10の破線を参照)。マルチピークパルスは、上で論じられるような最大ピーク検出ステップS303において使用されるものと同じしきい値を使用して検出され得るため、結果として本明細書では繰り返されない。ピークの立ち下がりエッジが再び上昇した後に立ち下がりエッジがしきい値を下回って下降する場合、少なくとも1つの実施形態において、マルチピークパルスが特定されると見なされる。好ましくは、パルスがマルチピークパルスとして検出される場合、A−ラインからの内腔エッジデータは、ステントストラットおよびガイドワイヤの境界領域と見なされ、内腔エッジ検出から除去され得る。1つまたは複数の実施形態において、境界領域内にないマルチピークは、保持され得るものであり、1つまたは複数の実施形態においては、好ましくは保持される。
【0067】
ピークの立ち下がりエッジがしきい値を下回って下降し、その後再び上昇して別のピークを形成するとしても、それは依然として、マルチピークパルスと見なされ得る。このとき内腔エッジの正しい特定は、少なくとも1つの実施形態において、主ピーク検出およびフロントピークのサイズに依存し得る。フロントピークが、限定されるものではないが、ステントまたはガイドワイヤなどのアーチファクトと特定される場合、第2のピークは、内腔エッジであり得る。血管壁の下の組織内に提示される小さい血管分岐が存在し得るものであり、これは、1つまたは複数の実施形態において、同様の様式で単一のA−ライン内の2つの別個のピークとして現れることになり得る。そのような場合、狭幅なしのフロントピークは、内腔エッジであり得る。有効な内腔エッジ対1つまたは複数のアーチファクトの影響との間でマルチピークパルスを区別するための少なくとも1つのやり方は、それらが境界領域内に位置するかどうかを決定することである。したがって、マルチピーク事例は、非境界領域および境界領域事例へとさらに分類され得るものであり、それらは、境界領域においてのみ、検出された内腔エッジから除去され得る。
【0068】
別の例および上述の例の代替として、水平勾配が、軟組織と狭アーチファクトとの間の境界領域に対応する内腔エッジデータを特定および除去するために使用され得る。少なくとも1つの実施形態において、境界領域を特定するための別の方法は、検出された内腔エッジの裏の領域内で図4A図4C図4E図4G図4Iなど(極座標における図)のうちの1つまたは複数における水平方向に沿った勾配変動(A−ラインにわたる)を利用する。図11に示されるように、A−ラインにわたる勾配は、遮光性のアーチファクトによって引き起こされる多くの影のパターンを表示する。アーチファクト影の少なくとも1つの例は、図11の矢印12によって示される。
【0069】
各検出された内腔エッジ点について、エッジポイントより下のA−ラインにわたる勾配の平均値が、図11において計算され得る。これらの平均値は、遮光性のアーチファクトによって引き起こされる影の位置を反映する。A−ラインにわたる勾配の方向特性を考えると、明から暗へのエッジは、立ち上がりピークをもたらす一方、暗から明へのエッジは立ち下がりピークをもたらす。ステントストラットによってもたらされる各暗影について、影は、片側では立ち上がりピークに、および反対側では立ち下がりエッジに隣接する。図12は、A−ラインにわたる勾配の明白な変動パターン対検出された内腔エッジを示す(内腔エッジは、実線14により示され、A−ラインにわたる勾配変動は、図12の破線15により示される)。
【0070】
したがって、境界領域は、ステップS304において特定される中間アーチファクト領域の隣の、A−ラインにわたる勾配の平均値の立ち上がりおよび立ち下がりピークによって囲まれるエリアとして特定され得る。ステップS304において、しきい値は、アーチファクトの中心位置を特定するために使用され得るものであり、ステップS305において立ち下がりおよび立ち上がりピークによって描かれる境界領域が、アーチファクト領域をより完全にまたは完全に除去するのを助け得る。平均水平勾配の立ち下がりおよび立ち上がりピークによって特定される境界領域は、境界領域と関連付けられる場合とそうでない場合があるマルチピークパルスを区別するために使用され得るものであり、1つまたは複数の実施形態において、境界領域の内側に入るマルチピークパルスのみが、内腔エッジ検出から除去され得る。
【0071】
1つまたは複数の方法実施形態において、マルチパルスA−ラインに対応するエッジポイントは、除去され得る(図3AのステップS306を参照)。例えば、生じたゴースト信号(例えば、ステントの反射から生じたもの、ターゲット信号以外の任意の信号、輝度信号など)に対応する内腔エッジデータは、複数パルスを検出することによって、特定され除去され得る。
【0072】
ステントストラットまたはガイドワイヤによって引き起こされる強い反射があるとき、検出されたマルチパス信号に起因してA−ライン信号内にゴースト信号が存在し得る。内腔エッジ検出のために一次元A−ライン信号処理を使用する別の利点として、このゴースト信号は、A−ライン信号内の追加のパルス信号として現れる。例えば、図13のA−ラインプロット(実線1301によって示される多重反射を有するA−ライン信号;関連勾配は、図13の破線1302により示される)は、2つのピークを示し、右のピークがゴースト信号に対応し、左のピークがステントストラットに対応する。A−ライン信号内のすべての著しいパルスのピークが決定され得る。
【0073】
強力な反射の最も可能性のある発生源がステントストラットおよびガイドワイヤであると考えると、ゴースト信号を有するA−ラインに対応する検出された内腔エッジ点は、好ましくは、内腔のパラメータ計算から除外される。
【0074】
1つまたは複数の方法実施形態において、内腔エッジは、形成され得る(図3AのステップS307を参照)。例えば、検出された内腔エッジからすべてのアーチファクトを除去した後(例えば、狭パルス幅を有するエッジポイント(ガイドワイヤおよびステントからのエッジポイントに対応する)が除去され得る、大きいFRGRを有するエッジポイント(弱ステントからのエッジポイントに対応する)が除去され得る、別個の複数の大きいパルスを有するエッジポイント(反射画像を有するステントに対応する)が除去され得る、クラスタ化された複数のパルスを有するエッジポイント(軟組織およびステントの境界に対応する)が除去され得る、など)、内腔エッジ内の空隙は、隣接するエッジポイントを使用した単純な補間(例えば、線形補間)を使用して埋められ得る。これを行う1つの実施形態例は、内腔エッジに対してメディアンフィルタリングを行うことである。
【0075】
1つまたは複数の方法実施形態において、内腔エッジは、平滑化され得る(図3AのステップS308を参照)。例えば、内腔エッジは、ローパスフィルタリングを経てもよい。1つまたは複数の実施形態において、何らかの単純なメディアンフィルタリングおよびローパスフィルタリングが、内腔エッジに適用されて(エッジ位置対A−ライン画素)、最終的な内腔エッジを平滑化し完全にする。
【0076】
1つまたは複数の方法実施形態において、内腔エッジは、デカルト座標へと変換され得る(図3AのステップS309を参照)。
【0077】
内腔エッジおよびアーチファクトを検出するための方法の少なくとも1つの実施形態は、以下のように要約され得る。極座標におけるOCT画像が、二次元ガウシアンフィルタを使用してフィルタリングされて、画像内のノイズを低減し得る。垂直および水平方向における別個の勾配は、フィルタリングされた画像からソーベルフィルタを使用して計算され得る。各A−ラインについて、一次元フィルタリングが、A−ライン信号をさらに平滑化し、信号オフセットを除去するために適用される。A−ライン方向に沿った勾配は、ローパスフィルタを使用してさらに平滑化され得る。各A−ラインについて、A−ライン信号内のすべての著しいパルスが見つけられ得るものであり、最も著しいパルスおよびその位置は、検出しきい値ならびにパルス幅またはパルス下のエリアのいずれかを使用したパルスサイズに基づいて、内腔データとして決定され得る。各A−ライン内の最も著しいパルスの立ち下がり立ち上がり勾配比(内腔データ)が計算され得る。内腔データは除去され得るものであり、立ち下がり立ち上がり勾配定量がしきい値よりも大きい場合、空隙が特定され得る。内腔データは除去され得るものであり、パルスサイズがしきい値パルスサイズよりも小さい場合、空隙が特定され得る。内腔データは除去され得るものであり、検出されたパルスがマルチピークパルスである場合、または先のステップから検出されるアーチファクト領域がA−ラインにわたる勾配の立ち上りおよび立ち下がりピークに隣接する場合、空隙が特定され得る。内腔データは除去され得るものであり、A−ライン信号内に2つ以上の同等のパルスが存在する場合、空隙が特定され得る。その後、空隙は、線形補間を使用して、内腔エッジにおいて埋められる。メディアンフィルタリングおよび/またはローパスフィルタリングが、内腔エッジに適用され得る。内腔エッジは、表示のためにデカルト座標へと変換され得る。
【0078】
内腔およびアーチファクトを検出するための方法の1つまたは複数の実施形態は、内腔エッジのフィルタリングありまたはなしで実施され得る(例えば、図3Aのステップ307および/またはステップ308が、図3Bに示されるように除去されてもよい)。例えば、内腔エッジをメディアンフィルタリングおよび/またはローパスフィルタリングすることは、1つまたは複数の実施形態において、任意選択である。1つまたは複数の実施形態において、内腔エッジを平滑化するための代替的な方法が、内腔エッジのメディアンフィルタリングおよび/またはローパスフィルタリングの代わりに使用され得る。
【0079】
内腔およびアーチファクトを検出するための方法の1つまたは複数の代替的な実施形態は、各一次元データ(A−ライン)から信号エッジ画素を検出することによって実施され得る。著しいパルスピークを有するA−ラインが選択され得る。各一次元データ(A−ライン)は、パルス検出のための独自の検出しきい値を有し得るものであり、それぞれのしきい値は、画像内の異なるA−ライン間で変化し得る。一次元データ(A−ライン)の勾配は、内腔エッジ画素位置をさらに決定するために使用され得る。
【0080】
内腔およびアーチファクトを検出するための方法の1つまたは複数の代替的な実施形態は、ターゲットもしくは対象物(例えば、軟組織)、ガイドワイヤ、ステント、および/または本手順に使用される任意の他の構成要素のエッジを区別するためにFRGRを導入することによって実施され得る。一次元データのパルスサイズは、ターゲットもしくは対象物(例えば、軟組織)、ガイドワイヤ、ステント、および/または本手順に関連する任意の他の構成要素もしくはアーチファクトを区別するために導入される。
【0081】
内腔およびアーチファクトを検出するための方法の1つまたは複数の代替的な実施形態は、ターゲットまたは対象物(例えば、軟組織)とステントストラット、ガイドワイヤ、または他のアーチファクトとの間の境界領域を特定することによって実施され得る。A−ライン内の複数ピークは、ターゲットまたは対象物(例えば、軟組織)とステントストラット、ガイドワイヤ、または他のアーチファクトとの間のぼやけた境界を表し得る。マルチピークは、境界を特定するための特徴的性質として使用され得る。
【0082】
内腔およびアーチファクトを検出するための方法の1つまたは複数の代替的な実施形態は、ターゲットまたは対象物(例えば、軟組織)と狭ステントストラットとの間の境界領域を特定することによって実施され得る。検出された内腔エッジの裏の領域における水平方向に沿った(A−ラインにわたる)勾配の変動は、アーチファクト領域の位置の決定を向上させるために利用され得る。
【0083】
内腔およびアーチファクトを検出するための方法の1つまたは複数の代替的な実施形態は、ステントの反射から生じたゴースト信号を特定することによって実施され得る。ゴースト信号は、A−ライン信号内に複数ピークを引き起こし得る。これに対処する1つのやり方は、複数パルス/ピークが検出されるエリアを除去することである。
【0084】
内腔およびアーチファクトを検出するための方法の1つまたは複数の実施形態について上述されるように、補間が、除去されるデータをサンプリングするため、および内腔エッジを形成するために使用され得る。最終的なエッジは、上述されるようにフィルタを使用して平滑化され完成され得る。
【0085】
制御装置またはコンピュータ1200、1200’などのコンピュータは、限定されるものではないが、システム100、システム100’、システム100’’、システム100’’’などの、製造または使用される任意のシステムのために、上述のステップ(例えば、図3AのステップS300〜S309、図3BのステップS300〜S306およびS309など)のいずれかを実施し得る。
【0086】
本開示の1つまたは複数のさらなる態様によると、ベンチトップシステムが、本明細書に開示される内腔エッジおよびアーチファクト検出OCT技術と一緒に利用され得る。図14は、眼科用途のためなどのベンチトップのための内腔エッジおよびアーチファクト検出OCT技術を利用することができるシステムの例を示す。光源101からの光が送達し、偏向部108により参照アーム102およびサンプルアーム103に分かれる。参照ビームは、長さ調節部904(1つまたは複数の実施形態においては任意選択である)を通過し、参照アーム102内の参照ミラー(図1に示される参照ミラーまたは参照反射105など)から反射される一方、サンプルビームは、サンプルアーム103内のサンプル、ターゲットまたは対象物106から(例えば、PIU110およびカテーテル120を介して)反射または散乱される。1つの実施形態において、両方のビームは、偏向部108で結合し、干渉縞を生成する。1つまたは複数の実施形態において、ビームは、結合器903へと進み、結合器903が、サーキュレータ901および偏向部108を介して両方のビームを結合させる。結合したビームは、好ましくは、1つまたは複数の検出器(1つまたは複数の検出器107など)へ送達される。ビームスプリッタ(例えば、図1のビームスプリッタ104を参照)、偏向部108、および/または干渉計の出力は、1つまたは複数の検出器107などの1つまたは複数の検出器を用いて連続して獲得される。電気アナログ信号は、デジタル信号に変換されて、限定されるものではないが、コンピュータ1200(図14を参照;また、以下にさらに論じられる図16図17に示される)、コンピュータ1200’(例えば、以下にさらに論じられる図18を参照)などのコンピュータを用いてそれらを分析する。
【0087】
1つまたは複数の実施形態において、サンプルアーム103は、図15のシステム100’’に示されるようにベンチトップシステムのための位相シフトユニット103を含み得る。サンプル106は、位相シフトユニット130と共に使用されるミラー105の所に位置し得る(例えば、図1に示されるように)。光源101からの光が送達し、スプリッタ104により参照アーム102およびサンプルアーム103に分かれる。参照ビームは、長さ調節部904を通過し、参照アーム102内の参照ミラー(図2に示される参照ミラー105など)から反射される一方、サンプルビームは、サンプルアーム103内の位相シフトユニット(位相シフトユニット130など)を通って、サンプル、ターゲットおよび/または対象物106から反射または散乱される。1つの実施形態において、両方のビームは、スプリッタ104で結合し、干渉縞を生成する。1つまたは複数の実施形態において、ビームは、結合器903へ進み、結合器903が、サーキュレータ901およびスプリッタ104を介して両方のビームを結合させ、結合したビームは、1つまたは複数の検出器(1つまたは複数の検出器107など)に送達される。ビームスプリッタ104および/または干渉計の出力は、1つまたは複数の検出器107などの1つまたは複数の検出器を用いて連続して獲得される。電気アナログ信号は、デジタル信号に変換され、コンピュータを用いてそれらを分析する。
【0088】
回転、強度、もしくは本明細書内で論じられる任意の他の測定値を計算するため、および/または、デジタルならびにアナログ式の、MMOCTデバイス/装置、システム、および/もしくは記憶媒体を制御および/もしくは製造するためのやり方は多く存在する。少なくとも1つの実施形態において、制御装置またはコンピュータ1200、1200’などのコンピュータは、本明細書内で説明される、それと共に使用するためのOCTデバイス、システム、方法、および/または記憶媒体を制御および/または使用することに専念し得る。
【0089】
本開示の1つまたは複数のさらなる態様によると、1つまたは複数のシステムが、本明細書に開示される内腔エッジおよびアーチファクト検出OCT技術と一緒に利用され得る。図16は、眼科用途のためなどの内腔エッジおよびアーチファクト検出OCT技術を利用し得るシステム100’’’の例を示す。光源101からの光は送達し、OCTイメージングエンジン150の内側に位置する偏向部108(例えば、本明細書内で論じられるビームスプリッタまたは他の偏向部)により参照アーム102およびサンプルアーム103に分かれ、OCTイメージングエンジン150はまた、1つまたは複数の実施形態において、OCT干渉計151(偏向部108を収容し得るか、または含み得る)、および掃引源エンジン152を含み得る。参照ビームは、参照ミラー(参照ミラーまたは参照反射105など;図1にも示される)の距離を変化させるように動作し得る長さ調節部904を通過し得、参照アーム102内の参照反射105から反射される一方、サンプルビームは、サンプルアーム103内のサンプル、ターゲットまたは対象物106から反射または散乱される。1つの実施形態において、両方のビームは、偏向部108で結合し、干渉縞を生成する。1つまたは複数の実施形態において、結合されたビームは、1つまたは複数の検出器に送達される。干渉計151の出力は、1つまたは複数の検出器107などの1つまたは複数の検出器を用いて連続して獲得される。電気アナログ信号は、デジタル信号に変換されて、限定されるものではないが、コンピュータ1200(図16を参照;以下にさらに論じられる図17にも示される)、コンピュータ1200’(例えば、以下にさらに論じられる図18を参照)などのコンピュータを用いてそれらを分析する。1つまたは複数の実施形態において、サンプルアーム103は、サンプルビームが本明細書内で論じられるようにサンプル、ターゲットまたは対象物106から反射または散乱されるように、PIU110およびカテーテル120を含む。1つまたは複数の実施形態において、PIU110は、カテーテル120(またはそれの1つまたは複数の構成要素)の引き戻し動作を制御するため、および/またはカテーテル120(またはそれの1つまたは複数の構成要素)の回転もしくはスピンを制御するために1つまたは複数のモータを含み得る。例えば、PIU110は、引き戻しモータ(PM)およびスピンモータ(SM)を含み得るものであり、および/または、引き戻しモータPMおよび/もしくはスピンモータSMを使用して引き戻しおよび/もしくは回転特徴を実施するように動作する動作制御ユニット112を含み得る。本明細書内で論じられるように、PIU110は、回転接合部(例えば、図16に示されるような回転接合部RJ)を含み得る。回転接合部RJは、カテーテル120がサンプル106の1つまたは複数の視点または画像を得ることができるようにスピンモータSMに接続され得る。コンピュータ1200(またはコンピュータ1200’)は、引き戻しモータPM、スピンモータSM、および/または動作制御ユニット112のうちの1つまたは複数を制御するために使用され得る。OCTシステムは、OCTエンジン150、コンピュータ(例えば、コンピュータ1200、コンピュータ1200’など)、PIU110、カテーテル120、モニタなどのうちの1つまたは複数を含み得る。OCTシステムの1つまたは複数の実施形態は、限定されるものではないが、血管撮影システム、外部ディスプレイ、1つまたは複数の病院ネットワーク、外部記憶媒体、電源、ベッドサイド制御器(例えば、ブルートゥース技術、またはワイヤレス通信のために知られている他の方法を使用してOCTシステムに接続され得る)などの1つまたは複数の外部システムと相互作用し得る。
【0090】
本明細書内で別途論じられない限り、同様の番号は同様の要素を示す。例えば、限定されるものではないが、システム100、システム100’、システム100’’、システム100’’’などのシステム間にはバリエーションまたは差が存在するが(例えば、使用されているOCTシステムまたは方法に応じた参照反射105(および/または参照アーム102)の位置の差)、それらの1つまたは複数の特徴部、限定されるものではないが、光源101、偏向部108、またはシステムの他の構成要素(例えば、制御装置1200、制御装置1200’など)などは、互いに同じまたは同様であり得る。当業者は、光源101、少なくとも1つの検出器107、および/または、システム100の1つもしくは複数の他の要素が、本明細書内で論じられるように、限定されるものではないが、システム100’、システム100’’、システム100’’’などの1つまたは複数の他のシステムの同じ番号の付いた要素と同じまたは同様の様式で動作し得ることを理解するものとする。当業者は、システム100、システム100’、システム100’’、システム100’’’、および/または、そのようなシステムのうちの1つの1つもしくは複数の同じ番号の付いた要素の代替的な実施形態は、本明細書内で論じられるように他のバリエーションを有する一方で、本明細書内で論じられる他のシステム(またはその構成要素)のいずれかの同じ番号の付いた要素と同じまたは同様の様式で動作し得ることを理解するものとする。実際、システム100、システム100’、システム100’’、およびシステム100’’’間にはある特定の差が存在するが、本明細書内で論じられるように、本明細書内で論じられるシステム間には類似性が存在する。同様に、制御装置またはコンピュータ1200は、1つまたは複数のシステム(例えば、システム100、システム100’、システム100’’、システム100’’’など)内で使用され得るが、制御装置またはコンピュータ1200’などの1つまたは複数の他の制御装置またはコンピュータが、追加的または代替的に使用され得る。
【0091】
デジタルならびにアナログ式で、電力を計算する、および/または内腔エッジおよびアーチファクトを検出するやり方は多く存在する。少なくとも1つの実施形態において、制御装置またはコンピュータ1200、1200’などのコンピュータは、本明細書内で説明されるOCTデバイス、システム、方法、および/または記憶媒体の制御および監視に専念し得る。
【0092】
イメージングのために使用される電気信号は、以下にさらに論じられるように、限定されるものではないが、ケーブルまたはワイヤ113(図17を参照)などのケーブルまたはワイヤを介して、限定されるものではないが、コンピュータ1200(例えば、図1図14図16および図17を参照)、コンピュータ1200’(例えば、図18を参照)などの1つまたは複数のプロセッサに送信され得る。
【0093】
コンピュータシステム1200(例えば、図1および図14図16に示されるような制御装置またはコンピュータ1200を参照)の様々な構成要素が、図17に提供される。コンピュータシステム1200は、中央処理ユニット(「CPU」)1201、ROM1202、RAM1203、通信インターフェース1205、ハードディスク(および/または他の記憶デバイス)1204、スクリーン(またはモニタインターフェース)1209、キーボード(または入力インターフェース;キーボードに加えてマウスまたは他の入力デバイスを含み得る)1210、および上述の構成要素のうちの1つまたは複数の間のBUSまたは他の接続線(例えば、接続線1213)を含み得る(例えば、図17に示されるように)。加えて、コンピュータシステム1200は、上述の構成要素のうちの1つまたは複数を備え得る。例えば、コンピュータシステム1200は、CPU1201、RAM1203、入力/出力(I/O)インターフェース(通信インターフェース1205など)、およびバス(コンピュータシステム1200の構成要素間の通信システムとして1つまたは複数の線1213を含み得る;1つまたは複数の実施形態において、コンピュータシステム1200および少なくともそのCPU1201は、1つまたは複数の線1213を介して、限定されるものではないが、本明細書内で論じられる、同じシステム100、システム100’、システム100’’、および/またはシステム100’’’などを使用するFORJまたはデバイスまたはシステムの1つまたは複数の上述の構成要素と通信し得る)を含み得るものであり、また、1つまたは複数の他のコンピュータシステム1200は、他の上述の構成要素の1つまたは複数の組み合わせを含み得る。CPU1201は、記憶媒体内に格納されるコンピュータ実行可能命令を読み込んで実施するように構成される。コンピュータ実行可能命令は、本明細書内で説明される方法および/または計算の実施のためのものを含み得る。コンピュータシステム1200は、CPU1201に加えて、1つまたは複数の追加のプロセッサを含み得るものであり、CPU1201を含めたそのようなプロセッサは、プロセッサと共に使用するための、または本明細書内で論じられる任意の内腔検出および/もしくはアーチファクト検出技術と共に使用するための、デバイス、システム、または記憶媒体を制御および/または製造するために使用され得る。システム1200は、ネットワーク接続を介して(例えば、ネットワーク1206を介して)接続される1つまたは複数のプロセッサをさらに含み得る。システム1200によって使用されるCPU1201および任意の追加のプロセッサは、同じテレコムネットワーク内、または異なるテレコムネットワーク内に位置し得る(例えば、技術を実施、製造、制御、および/または使用することは、遠隔で制御され得る)。
【0094】
I/Oまたは通信インターフェース1205は、入力および出力デバイスへの通信インターフェースを提供し、入力および出力デバイスは、光源101、RJ、PM、SM、ユニット150、ユニット112、マイク、通信ケーブル、およびネットワーク(有線またはワイヤレスのいずれか)、キーボード1210、マウス(例えば、図18に示されるマウス1211を参照)、タッチスクリーンまたはスクリーン1209、ライトペン等を含み得る。モニタインターフェースまたはスクリーン1209は、それらへの通信インターフェースを提供する。
【0095】
方法と共に使用するためのデバイス、システム、または記憶媒体を使用および/もしくは製造するための方法などの、本開示の任意の方法および/またはデータ、および/または、本明細書内で論じられるように、OCT画像内などで内腔エッジおよび/もしくはアーチファクトを検出するための方法は、コンピュータ可読記憶媒体上に格納され得る。一般的に使用されるコンピュータ可読および/または書き込み可能記憶媒体、限定されるものではないが、ハードディスク(例えば、ハードディスク1204、磁気ディスクなど)、フラッシュメモリ、CD、光学ディスク(例えば、コンパクトディスク(「CD」)、デジタル多用途ディスク(「DVD」)、ブルーレイ(商標)ディスクなど)、磁気光学ディスク、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)(RAM1203など)、DRAM、リードオンリメモリ(「ROM」)、分散計算システムのストレージ、メモリカード、または同種のもの(例えば、限定されるものではないが、不揮発性メモリカード、ソリッドステートドライブ(SSD)(図18のSSD1207を参照)、SRAMなどの、他の半導体メモリ)、それらの任意選択的な組み合わせ、サーバ/データベースなどのうちの1つまたは複数などは、上述のコンピュータシステム1200のプロセッサまたはCPU1201などのプロセッサに本明細書に開示される方法のステップを実施させるために使用され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、非一時的なコンピュータ可読媒体であってもよく、および/またはコンピュータ可読媒体は、一時的な伝搬信号であることを唯一の例外として、すべてのコンピュータ可読媒体を備え得る。コンピュータ可読記憶媒体は、限定されるものではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタメモリ、プロセッサキャッシュなど、所定の時間期間、限られた時間期間、もしくは短い時間期間の間、および/または電力の存在下でのみ、情報を格納する媒体を含み得る。本開示の実施形態はまた、上に説明される実施形態のうちの1つもしくは複数の機能を実施するために記憶媒体(より完全には「非一時的なコンピュータ可読記憶媒体」とも称され得る)上に記録されるコンピュータ実行可能命令(例えば、1つまたは複数のプログラム)を読み出して実行する、および/または、上に説明される実施形態のうちの1つもしくは複数の機能を実施するための1つまたは複数の回路(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))を含む、システムもしくは装置のコンピュータによって、また、システムもしくは装置のコンピュータによって実施される方法によって、例えば、上述の実施形態のうちの1つもしくは複数の機能を実施するために、記憶媒体からのコンピュータ実行可能命令を読み出して実行すること、および/または上述の実施形態のうちの1つもしくは複数の機能を実施するように1つもしくは複数の回路を制御することによって、実現され得る。
【0096】
本開示の少なくとも1つの態様によると、上に説明されるような、限定されるものではないが、前述のコンピュータ1200のプロセッサ、コンピュータ1200’のプロセッサなどのプロセッサに関連する方法、デバイス、システム、およびコンピュータ可読記憶媒体は、図に例証されるものなどの好適なハードウェアを利用して達成され得る。本開示の1つまたは複数の態様の機能性は、図17に例証されるものなどの好適なハードウェアを利用して達成され得る。そのようなハードウェアは、標準デジタル回路、ソフトウェアおよび/またはファームウェアプログラムを実行するように動作可能である既知のプロセッサのいずれか、プログラマブルリードオンリメモリ(PROM)、プログラマブルアレイ論理デバイス(PAL)などの1つまたは複数のプログラマブルデジタルデバイスまたはシステムなど、既知の技術のいずれかを利用して実装され得る。CPU1201(図17または図18に示されるような)はまた、1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、ナノプロセッサ、1つもしくは複数のグラフィック処理ユニット(「GPU」;ビジュアル処理ユニット(「VPU」)とも呼ばれる)、1つもしくは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、または他の種類の処理構成要素(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))を含み得る、および/またはそれらで構成され得る。またさらに、本開示の様々な態様は、輸送性および/または分散のために好適な記憶媒体(例えば、コンピュータ可読記憶媒体、ハードドライブなど)またはメディア(フロッピディスク、メモリチップなど)に格納され得るソフトウェアおよび/またはファームウェアプログラムを用いて実施され得る。コンピュータは、コンピュータ実行可能命令を読み出して実行するために別個のコンピュータまたは別個のプロセッサのネットワークを含み得る。コンピュータ実行可能命令は、例えば、ネットワークまたは記憶媒体から、コンピュータに提供され得る。
【0097】
上述のように、コンピュータまたは制御装置1200’の代替的な実施形態のハードウェア構造は、図18に示される。コンピュータ1200’は、中央処理ユニット(CPU)1201、グラフィック処理ユニット(GPU)1215、ランダムアクセスメモリ(RAM)1203、ネットワークインターフェースデバイス1212、汎用シリアルバス(USB)などの操作インターフェース1214、およびハードディスクドライブまたはソリッドステートドライブ(SSD)1207などのメモリを含む。好ましくは、コンピュータまたは制御装置1200’は、ディスプレイ1209を含む。コンピュータ1200’は、操作インターフェース1214またはネットワークインターフェース1212を介して、回転接合部(例えば、図16のRJなど)、モータPM、モータSM、および/またはシステム(例えば、システム100、システム100’、システム100’’、システム100’’’など)の1つもしくは複数の他の構成要素と接続し得る。コンピュータ1200、1200’などのコンピュータは、1つまたは複数の実施形態において、RJ、PM、および/またはSMを含み得る。操作インターフェース1214は、マウスデバイス1211、キーボード1210、またはタッチパネルデバイスなどの操作ユニットと接続される。コンピュータ1200’は、各構成要素を2つ以上含み得る。代替的に、CPU1201またはGPU1215は、コンピュータ1200、コンピュータ1200’などのコンピュータのデザインに応じて、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または他の処理ユニットによって置き換えられてもよい。
【0098】
コンピュータプログラムは、SSD1207に格納され、CPU1201が、プログラムをRAM1203上へロードし、本明細書に説明される1つまたは複数のプロセス、ならびに基本的な入力、出力、計算、メモリ書き込み、およびメモリ読み出しプロセスを実施するためにプログラム内の命令を実行する。
【0099】
コンピュータ1200、1200’などのコンピュータは、イメージングを実施するために、PIU110、回転接合部(例えば、RJなど)、モータPM、モータSM、カテーテル120、および/またはシステム100、100’、100’’、100’’’などのシステムの1つもしくは複数の他の構成要素と通信し、獲得した強度データから画像を再構築する。モニタまたはディスプレイ1209は、再構築された画像を表示し、イメージング条件についてまたはイメージングされるべき対象物についての他の情報を表示し得る。モニタ1209はまた、例えば、限定されるものではないが、内腔エッジおよび/またはアーチファクトの検出など、OCTまたは他のイメージング技術を実施するときに、ユーザがシステム(例えば、システム100、システム100’、システム100’’、システム100’’’など)を動作させるためのグラフィックユーザインターフェースを提供する。動作信号は、操作ユニット(例えば、限定されるものではないが、マウスデバイス1211、キーボード1210、タッチパネルデバイスなど)からコンピュータ1200’内の操作インターフェース1214内へ入力され、動作信号に対応して、コンピュータ1200’は、システム(例えば、システム100、システム100’、システム100’’、システム100’’’など)に、イメージング条件を設定もしくは変更するように、ならびにイメージングを開始もしくは終了するように、および/または内腔検出および/もしくはアーチファクト検出を開始もしくは終了するように命令する。上述のようなOCTシステムのレーザ源101は、コンピュータ1200、1200’と通信して状況情報および制御信号を送信および受信するためにインターフェースを有し得る。
【0100】
同様に、本開示、および/またはデバイス、システム、および記憶媒体の1つもしくは複数の構成要素、および/もしくはその方法は、また、光干渉断層撮影プローブと併せて使用され得る。そのようなプローブは、限定されるものではないが、Tearneyらに対する米国特許第7,872,759号、同第8,289,522号、および同第8,928,889号に開示されるOCTイメージングシステム、ならびに、Tearneyらに対する米国特許第7,889,348号に開示されるものなどのフォトルミネッセンスイメージングを促進する配置および方法、ならびに米国特許第9,332,942号、ならびに米国特許公開第2010/0092389号、同第2012/0101374号、同第2016/0228097号、同第2018/0045501号、および同第2018/0003481号に開示されるマルチモダリティイメージングを対象とする開示を含み、これら特許、特許公開、特許出願の各々は、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
【0101】
本明細書内の開示は、特定の実施形態に関して説明されているが、これらの実施形態は、本開示の原理および適用を例証するに過ぎない(および、それらに限定されない)ということを理解されたい。したがって、多数の修正が例証的な実施形態になされ得るものであり、他の配置が本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく考案され得ることを理解されたい。以下の特許請求項の範囲は、すべてのそのような修正ならびに等価の構造および機能を包含するように広範な解釈が与えられるものとする。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図4I
図4J
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18