【文献】
Qualcomm Incorporated,Interference mitigation schemes[online], 3GPP TSG-RAN WG1#72 R1-130586,2013年 1月28日,第2節,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_72/Docs/R1-130586.zip>
【文献】
Samsung,Power control in flexible subframes for eIMTA[online], 3GPP TSG-RAN WG1#72 R1-130290,2013年 1月28日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_72/Docs/R1-130290.zip>
【文献】
LG Electronics,Remaining Details of Uplink Power Control[online], 3GPP TSG-RAN WG1#74b R1-134385,2013年10月 7日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_74b/Docs/R1-134385.zip>
【文献】
Samsung,Power Control for eIMTA[online], 3GPP TSG-RAN WG1#72b R1-131007,2013年 4月 5日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
適応的に構成される時分割デュプレクス(Time Division Duplex)通信システムにおけるユーザ装置によりアップリンク電力を制御する方法であって、
伝送電力制御のために用いられるパラメータ値の第1のセット及び第2のセットを指示する構成情報を受信するステップと、
フィールド値を有するフィールドを含み、物理UL共有チャネル(PUSCH;Physical Uplink Shared Channel)の伝送をスケジューリングするダウンリンク制御情報(DCI;Downlink Control information)フォーマットを受信するステップと、
前記フィールド値に基づいて前記パラメータ値の前記第1のセットまたは前記第2のセットを用いて伝送電力を決定するステップと、
前記決定された伝送電力で前記PUSCHを伝送するステップと、を含み、
前記方法は、
伝送電力制御(TPC;Transmit Power Control)命令値の第1の累積状態及びTPC命令値の第2の累積状態に係わる構成情報を受信するステップと、
前記DCIフォーマットに含まれたTPC命令フィールド値を受信するステップと、をさらに含み、
前記TPC命令フィールド値によって前記第1の累積状態及び前記第2の累積状態のうちいずれか一つは、前記PUSCH伝送のために前記伝送電力を計算するのに用いられる方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に論議される
図1乃至
図17、及び本特許文献において本発明の開示原則を説明するために使用される様々な実施形態は、例示としてのみ提供され、開示の範囲を限定するいかなる方法として理解されてはならない。当業者であれば、本発明の開示原則が任意の適切に配置された無線通信システムで実現することができるものであることは自明である。
【0021】
以下の文書及び標準説明が本明細書に全体的に記述されたもののように本開示に含まれる:3GPP TS36.211 v11.1.0,“E-UTRA, Physical channels and modulation”(参照1)、3GPP TS36.212 v11.1.0,“E-UTRA, Multiplexing and Channel coding”(参照2)、3GPP TS36.213 v11.1.0,“E-UTRA, Physical Layer Procedures”(参照3)、“3GPP TS36.331 v11.1.0,“E-UTRA, Radio Resource Control(RR)Protocol Specification.”(参照4)。
【0022】
本開示は、時分割デュプレクス(TDD)を活用する無線通信ネットワークにおける通信方向の適応に関する。無線通信ネットワークは、送信地点(基地局又はeNodeB)でユーザ装置(UEs)に信号を運搬するダウンリンク(DL)を含む。また、無線通信ネットワークは、UEからeNodeBのような受信地点に信号を運搬するアップリンク(UL)を含む。
【0023】
図1は、本開示による無線通信ネットワークの例を示す図である。
図1に示す無線ネットワーク100の実施形態は、ただ例示のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない無線ネットワーク100の他の実施形態が使用されることもできる。
【0024】
図1に示すように、無線ネットワーク100は、eNodeB(eNB)101、eNB102、及びeNB103を含む。eNB101は、eNB102及びeNB103と通信する。また、eNB101は、インターネット、独自のIPネットワーク、又は他のデータネットワークのような少なくとも1つのインターネットプロトコル(IP)ネットワーク130と通信する。
【0025】
ネットワークタイプにより、“eNodeB”又は“eNB”の代わりに、“基地局”又は“アクセスポイント”のように他のよく知られている用語が使用されることができる。説明の便宜を図るために、遠隔端末に対する無線アクセスを提供するネットワークインフラ構成要素を称し、“eNodeB”及び“eNB”という用語がこの特許文書内で使用される。
【0026】
また、他のネットワークタイプにより、“ユーザ装置”又は“UE”、 “移動局”、“加入者局”、“遠隔端末”、“無線端末”、又は“ユーザ装置”のような他のよく知られている用語が使用されることができる。説明の便宜のために、“ユーザ装置”及び“UE”という用語は、本特許文書において、UEが(移動電話又はスマートフォンのような)移動装置として見なされるか又は(デスクトップコンピュータ又はベンディングマシンのような)一般的に固定装置として見なされるかにかかわらず、無線でeNBをアクセスする遠隔無線装置を称するために使用される。
【0027】
eNB102は、eNB102の適用領域120内にある第1の複数のユーザ装置(UEs)にネットワーク130に対する無線広帯域アクセスを提供する。第1の複数のUEは、スモールビジネス(SB)内に位置できるUE111、企業体(E)内に位置できるUE112、WiFiホットスポット(HS)内に位置できるUE113、第1のレジダンス(R)内に位置できるUE114、第2のレジダンス(R)内に位置できるUE115、及びセルフォン、無線ラップトップ、無線PDAなどのようなモバイル装置(M)であるUE116を含む。eNB103は、eNB103の適用領域125内にある第2の複数のUEにネットワーク130に対する無線広帯域アクセスを提供する。第2の複数のUEは、UE115及びUE116を含む。一部の実施形態において、eNB101乃至103の中の1つ以上は、5G、LTE、LTE−A、WiMAX、又は他の進歩した無線通信技術を用いて、相互に及びUE111乃至116と通信できる。
【0028】
点線は、ただ例示及び説明のために、ほぼ円形態で見られた適用領域120及び125の概略的な程度を示す。適用領域120及び125のように、eNBと関連した適用領域は、自然的であり人為的な障害物と関連した無線環境内の変動及びeNBの構成により、不規則的な形態を含む他の形態を有することができることを明確に理解することができる。
【0029】
以下では、より詳細に説明するように、ネットワーク100の様々な構成要素(eNB101乃至103及び/又はUE111乃至116)は、TDDを使用できるネットワーク100のアップリンク電力制御をサポートする。
【0030】
図1は、無線ネットワーク100の一例を示しているが、
図1に対して様々な変形がなされる。例えば、無線ネットワーク100は、任意の数のeNB及び任意の数のUEを任意の適切な配置を通して含む。また、eNB101は、任意の数のUEと直接に通信することによりそのUEにネットワーク130に対する無線広帯域アクセスを提供できる。同様に、それぞれのeNB102及び103は、ネットワーク130と直接に通信することによりネットワーク130に対する直接無線広帯域アクセスをUEに提供できる。さらに、eNB101、102、及び/又は103は、外部電話網又は他のタイプのデータネットワークのような他の、又は、付加の外部ネットワークへのアクセスを提供できる。
【0031】
図2は、本開示によるUE114の例を示す図である。
図2に示すUE114の実施形態は、例示のためのものであるだけで、
図1の他のUEと同一であるか又は類似の構成を有する。しかしながら、UEは、広範囲な構成で現れ、
図2は、本開示の範囲をUEの任意の特定の具現例に限定しない。
【0032】
図2に示すように、UE114は、アンテナ205、無線周波数(RF)送受信器210、送信(TX)処理回路215、マイクロフォン220、及び受信(RX)処理回路225を含む。また、UE114は、スピーカ230、メインプロセッサ240、入力/出力(I/O)インターフェース(IF)245、キーパッド250、ディスプレイ255、及びメモリ260を含む。メモリ260は、基本オペレーティングシステム(OS)プログラム261及び1つ以上のアプリケーション262を含む。
【0033】
RF送受信器210は、アンテナ205から、eNB又は他のUEにより送信された入力RF信号を受信する。RF送受信器210は、入力RF信号をダウンコンバートして中間周波数(IF)又は基底帯域信号を生成する。IF又は基底帯域信号は、RX処理回路225に送信され、RX処理回路225は、基底帯域又はIF信号のフィルタリング、デコーディング、及び/又はディジタル化を行うことにより処理された基底帯域信号を生成する。RX処理回路225は、処理された基底帯域信号をスピーカ230(音声データの場合)又はメインプロセッサ240(例えば、ウェブブラウジングデータの場合)に送信する。
【0034】
TX処理回路215は、マイクロフォン220からアナログ又はディジタル音声データを、あるいはメインプロセッサ240から他の送信基底帯域データ(例えば、ウェブデータ、電子メール、双方向ビデオゲームデータ)を受信する。TX処理回路215は、送信基底帯域データの符号化、多重化、及び/又はディジタル化を行うことにより処理された基底帯域又はIF信号を生成する。RF送受信器210は、処理された送信基底帯域又はIF信号をTX処理回路215から受信し、アンテナ205を通して送信される基底帯域又はIF信号をRF信号にアップコンバートする。
【0035】
メインプロセッサ240は、1つ以上のプロセッサ又は他の処理装置を含むことができ、UE114の全般的な動作を制御するためにメモリに記憶される基本OSプログラム261を実行できる。例えば、メインプロセッサ240は、公知の原理に従って、RF送受信器210、RX処理回路225、及びTX処理回路215により順方向チャネル信号の受信及び逆方向チャネル信号の送信を制御できる。一部の実施形態において、メインプロセッサ240は、少なくとも1つのマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含む。
【0036】
また、メインプロセッサ240は、メモリ260に滞在している他のプロセス及びプログラムを実行することができる。メインプロセッサ240は、適応的に構成された時分割デュプレクス(TDD)通信システムにおいて、アップリンク電力制御をサポートする動作のような実行プロセスにより要求される時に、メモリにデータを移動させるか又はメモリからデータを移動させることができる。一部の実施形態において、メインプロセッサ240は、OSプログラム261に基づくか、あるいは、eNB又は他のUE、又はオペレータから受信された信号に応じてアプリケーション262を実行するように構成される。また、メインプロセッサ240は、ラップトップコンピュータ及びハンドヘルドコンピュータのような他の装置に接続できる機能をUE114に提供するI/Oインターフェース245に結合される。I/Oインターフェース245は、これらのアクセサリ及びメインプロセッサ240との間の通信経路である。
【0037】
また、メインプロセッサ240は、キーパッド250及びディスプレイ部255に結合される。UE202のオペレータは、キーパッド250を使用してデータをUE114に入力できる。ディスプレイ255は、液晶ディスプレイ又はウェブサイトからテキスト及び/又は少なくとも制限されたグラフィックをレンダリングできる他のディスプレイであり得る。ディスプレイ255は、タッチスクリーンを示すことができる。
【0038】
メモリ260は、メインプロセッサ240に結合される。メモリ260の一部は、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができ、メモリ260の他の部分は、フラッシュメモリ又は他の読出し専用メモリ(ROM)を含むことができる。
【0039】
以下でより詳細に説明するように、UE114の送受信経路(RF送受信器210、TX処理回路215、及び/又はRX処理回路225を用いて具現される)は、適応的に構成されたTDDシステムにおけるアップリンク及びダウンリンク適応のためのダウンリンクシグナリングをサポートする。
【0040】
図2は、UE114の一例を示すが、
図2に対して様々な変形がなされる。例えば、
図2の様々な構成要素が結合されるか、さらに細分化されるか、又は省略されるか、特定の需要に応じて追加の構成要素が付加される。特定の例として、メインプロセッサ240は、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)及び1つ以上のグラフィック処理ユニット(GPU)のような様々なプロセッサに分割される。また、
図2は、携帯電話又はスマートフォンとして構成されるUE114を示すが、UEは、他のタイプのモバイル又は固定装置として動作するように構成される。また、
図2の様々な構成要素は、異なるRF構成要素がeNB101乃至103及び他のUEと通信するために使用される場合のように置き換えられることもある。
【0041】
図3は、本開示によるeNB102の例を示す図である。
図3に示すeNB102の実施形態は、例示的なものであるだけであり、
図1の他のeNBと同一であるか又は類似の構成を有する。しかしながら、eNBは、広範囲な構成で現れ、
図3は、本開示の範囲をeNBの任意の特定の具現例に限定しない。
【0042】
図3に示すように、eNB102は、多重アンテナ305a乃至305n、多重RF送受信器310a乃至310n、送信(TX)処理回路315、及び受信(RX)処理回路320を含む。また、eNB102は、制御器/プロセッサ325、メモリ330、及びバックホール又はネットワークインターフェース335を含む。
【0043】
RF送受信器310a乃至310nは、アンテナ305a乃至305nからUE又は他のeNBにより送信された信号のような入力RF信号を受信する。RF送受信器310a乃至310nは、入力RF信号をダウンコンバートすることによりIF又は基底帯域信号を生成する。IF又は基底帯域信号は、RX処理回路320に送信され、RX処理回路225は、基底帯域又はIF信号のフィルタリング、デコーディング及び/又はディジタル化を行うことにより、処理された基底帯域信号を生成する。RX処理回路320は、処理された基底帯域信号を追加で処理するために制御器/プロセッサ325に送信する。
【0044】
TX処理回路315は、制御器/プロセッサ325からアナログ又はディジタルデータ(音声データ、ウェブデータ、電子メール、双方向ビデオゲームデータなど)を受信する。TX処理回路315は、送信基底帯域データの符号化、多重化、及び/又はディジタル化を行うことにより処理された基底帯域又はIF信号を生成する。RF送受信器 310a乃至310nは、処理された送信基底帯域又はIF信号をTX処理回路315から受信し、アンテナ305a乃至305nを通して送信される基底帯域又はIF信号をRF信号にアップコンバートする。
【0045】
制御器/プロセッサ325は、eNB102の全般的な動作を制御する1つ以上のプロセッサ又は他の処理装置を含む。例えば、制御器/プロセッサ325は、よく知られている原理に従ってRF送受信器310a乃至310n、RX処理回路320、及びTX処理回路315により順方向チャネル信号の受信及び逆方向チャネル信号の送信を制御する。制御器/プロセッサ325は、より進歩した無線通信機能のような追加の機能もサポートすることができる。例えば、制御器/プロセッサ325は、様々なアンテナ305a乃至305nから送信される信号を所望する方向に効率的に操縦するために送信される信号を異なって加重させるビームフォーミング又は方向性ルーティング動作をサポートする。広範囲な他の機能の中のいずれか1つが制御器/プロセッサ325によりeNB102内でサポートされる。一部の実施形態において、制御器/プロセッサ325は、少なくとも1つのマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含む。
【0046】
また、制御器/プロセッサ325は、基本OS及び適応的に構成された時分割デュプレクス(TDD)通信システムにおけるアップリンク電力制御をサポートする動作のように、メモリ330に滞在するプログラム及び他のプロセスを実行することができる。制御器/プロセッサ325は、実行プロセスにより要請される時に、メモリ330の内部又は外部にデータを移動できる。
【0047】
制御器/プロセッサ325は、バックホール又はネットワークインターフェース335にも結合される。バックホール又はネットワークインターフェース335は、eNB102がバックホール接続又はネットワークを通して他の装置又はシステムと通信できるようにする。インターフェース335は、ある適切な有線又は無線接続を通して通信をサポートできる。例えば、eNB102がセルラー通信システム(5G、LTE、又はLTE−Aをサポートするもののようなシステム)として具現される時に、インターフェース335は、eNB102が有線又は無線バックホール接続を通して他のeNBと通信できるようにする。eNB102がアクセスポイントとして具現される時に、インターフェース335は、eNB102が有線又は無線ローカル領域ネットワークを通すか(インターネットのような)又はより大きいネットワークへの有線又は無線接続を通して通信するようにする。インターフェース335は、イーサネット(登録商標)又はRF送受信器のように、有線又は無線接続を通した通信をサポートするある適切な構造を含む。
【0048】
メモリ330は、制御器/プロセッサ325に結合される。メモリ330の一部は、RAMを含み、メモリ330の他の一部は、フラッシュメモリ又は他のROMを含むことができる。
【0049】
以下では、より詳細に説明するように、eNB102の送受信経路(RF送受信器310a乃至310n、TX処理回路315、及び/又はRX処理回路320を用いて具現される)は、適応的に構成されたTDDシステムにおけるアップリンク及びダウンリンク適応のためのダウンリンクシグナリングをサポートする。
【0050】
図3は、eNB102の一例を示しているが、
図3に対して様々な変形がなされる。例えば、eNB102は、
図3に示す所定数のそれぞれの構成要素を含む。特定の例として、アクセスポイントは、複数のインターフェース335を含み、制御器/プロセッサ325は、異なるネットワークアドレスの間でデータをルーティングするルーティング機能をサポートできる。他の特定の例として、1つのインスタンスのTX処理回路315及び1つのインスタンスのRX処理回路320を含むもので図示されているが、eNB102は、それぞれに対して様々なインスタンスを含む(RF送受信器当たりの1つなど)。
【0051】
一部の無線ネットワークにおいて、DL信号は、情報コンテンツを伝達するデータ信号、DL制御情報(DCI)を伝達する制御信号、及びパイロット信号とも知られている参照信号(RS)を含む。eNB102のようなeNBは、それぞれの物理DL共有チャネル(PDSCHs)を通してデータ情報を送信する。eNB102は、物理DL制御チャネル(PDCCHs)又は改善したPDCCH(EPDCCHs)を通してDCIを送信する。PDCCHは、1つ以上の制御チャネル要素(CCEs)を通して送信され、EPDCCHは、ECCEを通して送信される(参照1)。eNB102のようなeNBは、UE−共通RS(CRS)、チャネル状態情報RS(CRS−RS)、及び復調RS(DMRS)を含む様々なタイプのRSの中の1つ以上を送信する。CRSは、全DL帯域幅(BW)を通して効率的に送信され、UE114のようなUEによりPDSCH又はPDCCHを復調するか又は測定を実行するために使用されることができる。また、eNB102は、時間及び/又は周波数ドメインでCRSより小さい密度を有するCRS−RSを送信できる。チャネル測定のために、非ゼロ(non-zero)電力CRS−RS(NZP CRS−RS)リソースが使用される。干渉測定のために、UE114は、上位レイヤーシグナリングを用いてeNB102がUE102に対して構成したゼロ電力CRS−RS(ZP CRS−RS)と関連したCSI干渉測定(CSI−IM)リソースを使用できる(参照1及び参照3)。DMRSがそれぞれのPDSCH又はPDCCHのBWだけで送信され、UE114は、DMRSを使用してPDSCH又はEPDCCHでの情報をコヒーレントに復調できる(参照1)。
【0052】
ある無線ネットワークにおいて、UL信号は、情報コンテンツを運搬するデータ信号、UL制御情報(UCI)を運搬する制御信号、及びRSを含む。UE114は、それぞれの物理UL共有チャネル(PUSCH)又は物理UL制御チャネル(PUCCH)を通してデータ情報又はUCIを送信する。UE114がデータ情報及びUCIを同一の送信時間間隔(TTI)内で送信する場合に、UE114は、PUSCHを通して両方を多重化できる。UCIは、データPDSCHを通してデータ送信ブロック(TBs)の正確な(ACK)又は不正確な(NACK)検出を示すハイブリッド自動反復要請確認(HARQ−ACK)情報、UE114が自身のバッファ内にデータを有するか否かを示すスケジューリング要請(SR)、及びeNB102がUE114へのPDSCH又はPDCCH送信のための適切なパラメータを選択できるようにするチャネル状態情報(CSI)を含む。UE114がPDSCHをスケジューリングするPDCCHを検出するのに失敗した場合に、UE114は、DTXと呼ばれるHARQ−ACK状態を用いてこれを示すことができる。DTX及びNACKは、しばしば同一の値(NACK/DTX値)にマッピングされることができる(参照3)。UL RSは、DMRS及びサウンディングRS(SRS)を含む。DMRSは、それぞれのPUSCH又はPUCCHのBWだけで送信される。eNB102は、PUSCH又はPUCCHでの情報に対する一貫した復調のためにDMRSを使用することができる。SRSは、ULCSIをeNB102に提供するために、UE114により送信される。
【0053】
UEからのSRS送信は、例えば、無線リソース制御(RRC)シグナリングのような上位レイヤーシグナリングによりUE114に対して構成される送信パラメータを使用して所定のTTI間隔で周期的であり得(P−SRS)、あるいは、PUSCH又はPDSCHをスケジューリングするPDCCH又はEPDCCHにより伝達されるDCIフォーマットを通してトリガーされるもののように非周期的であり得る(A−SRS)。次のすべての説明において、ここで特に言及されない限り、パラメータは、その値がRRCのような上位レイヤーシグナリングを通して提供される場合に設定を通して決定されると言われ、その値がPDCCH又はEPDCCHで送信されるDCIフォーマットにより提供される場合に動的に決定されると称される。
【0054】
図4は、本開示によるTTIでのPUSCH送信構造の例を示す図である。
図4に示すTTIでのPUSCH送信構造400の実施形態は、ただ例示のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。
【0055】
図4に示すように、TTIは、2つのスロットを含む1つのサブフレーム410に対応する。それぞれのスロット420は、データ情報、UCI、又はRSを送信するための
【0057】
個のシンボル430を含む。それぞれのスロットで一部のTTIシンボルは、DMRS440を送信するために使用される。送信BWは、リソースブロック(RB)と呼ばれる周波数リソースユニットを含む。それぞれのRBは、
【0059】
個の副搬送波又はPUSCH送信BWに対する総
【0063】
RB450を含む。最後のTTIシンボルは、1つ以上のUEからのSRS送信460を多重化するために使用される。データ/UCI/DMRS送信に使用可能なTTIシンボルの個数は、
【0065】
であり、ここで、最後のTTIシンボルがSRSを送信するために使用される場合には、N
SRS=1であり、他の場合には、N
SRS=0である。
【0066】
図5は、本開示によるPUSCH内のデータ情報及びUCIのためのUE送信器の例を示す図である。
図5に示すUE送信器500の実施形態は、ただ例示のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。所定の実施形態において、送信器500は、UE114内に位置する。
【0067】
図5に示すように、符号化され変調されたCSIシンボル205及び符号化され変調されたデータシンボル510がマルチプレクサ520により多重化される。その後に符号化され変調されたHARQ−ACKシンボルがマルチプレクサ530によりデータシンボル及び/又はCSIシンボルをパンクチャすることにより挿入される。RIの送信は、HARQ−ACKに対するものと類似している(図示せず)。離散フーリエ変換(DFT)がDFTユニット540により取得され、PUSCH送信BWに対応するRE550が選択器555により選択され、逆高速フーリエ変換(IFFT)がIFFTユニット560により実行され、出力がフィルタ570によりフィルタリングされ、電力増幅器(PA)580により所定の電力が印加され、その後に、信号の送信590が行われる。ディジタル−アナログ変換器、フィルタ、増幅器、及び送信器アンテナだけでなくデータシンボル及びUCIシンボルのための符号化器及び変調器のような追加の送信器回路は、単純化のために省略する。
【0068】
図6は、本開示によるPUSCH内のデータ情報及びUCIのためのeNB受信器の例を示す図である。
図6に示すeNB受信器600の実施形態は、ただ例示のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。所定の実施形態において、eNB受信器600は、eNB102の内に位置する。
【0069】
図6に示すように、受信された信号610は、フィルタ620によりフィルタリングされ、高速フーリエ変換(FFT)がFFTユニット630により適用され、選択器ユニット640が送信器により使用されたRE650を選択し、逆DFT(IDFT)ユニットがIDFT660を適用し、デマルチプレクサ670が符号化されたHARQ−ACKシンボルを抽出することによりデータシンボル及びCSIシンボルに対応するREに消去器(erasure)を位置させ、最後に他のデマルチプレクサ680が符号化されたデータシンボル690と符号化されたCSIシンボル695を分離させる。符号化されたRIシンボルの受信は、符号化されたHARQ−ACKシンボルに対するものと類似している(図示せず)。データ及びUCIシンボルに対するチャネル推定器、復調器及びデコーダのような追加の受信器回路は、簡単のために図示しない。
【0070】
簡素化のために、PUSCHで1つのデータTBに対する送信を仮定すると、UE114は、数式1におけるように、HARQ−ACKのためにレイヤーごとに符号化された変調シンボルの個数Q′を決定する(参照2)。
【0072】
は、任意の数をその次の整数にラウンディングする天井関数(ceiling function)であり、Oは、HARQ−ACK情報ビットの個数であり、
【0074】
は、データTBに対する現在のTTIのPUSCH送信BWであり、
【0076】
は、同一のデータTBに対する初期PUSCH送信に対するTTIシンボルの個数であり、
【0078】
は、上位レイヤーシグナリングを通してeNB102からUEに対して設定された値であり、
【0080】
は、同一のデータTBに対する初期PUSCH送信のためのPUSCH送信BWであり、Cは、コードブロックの個数であり、K
rは、コードブロックナンバーrに対するビットの個数である。PUSCHがHARQ−ACKの他にCSIだけを含む時に、UEは、HARQ−ACKに対するレイヤーごとに符号化された変調シンボルの個数Q′を
【0082】
として決定し、このとき、O
CSI−MINは、循環反復チェック(CRC)ビットを含むCSI情報ビットの最小個数である。レイヤーごとに符号化された変調シンボルの個数Q′に対する同一の判定が
【0086】
を使用するRIの送信に適用される。CSIに対して、レイヤーごとに符号化された変調シンボルの個数Q′は、
【0088】
として決定され、このとき、Oは、CSIビットの個数であり、Lは、
【0090】
により与えられたCRCビットの個数であり、Q
mは、変調シンボル当たりの情報ビットの個数である。RIが送信されない場合に、
【0092】
である。HARQビット又はRIビット又はCSIビットに対する終了プロセスは論議されず、これは、そのようなものが本開示において本質的なものでないためである(参照2)。
【0093】
数式1において、個別UCIタイプに対するパラメータ
【0095】
は、UCIタイプに対するブロック誤り率(BLER)からデータTBに対するBLERをデカップリングすることを担当し、これは、それがデータTB送信のスペクトル効率性に反比例するためである。例えば、与えられた信号対雑音及び干渉率(SINR)に対して、eNB102スケジューラは、データTB送信のためにより大きなスペクトル効率を用いてそのデータTBに対してより大きなBLER動作ポイントにつながることができるが、
【0097】
の個別値を増加させることによりUCIに対する固定BLERを保持してPUSCHでの多重化のためにUCIに割り当てられるREの数を増加させることができる。
【0098】
DMRS又はSRS送信は、それぞれのZadoff−Chu(ZC)シーケンスの送信を通すものである。
【0100】
個のRBのULシステムBWに対して、シーケンス
【0106】
の周期的シフト(CS)αにより規定されることができ、このとき、
【0112】
であり、q番目のルートZCシーケンスは、
【0126】
となるようにもっとも大きい素数により与えられる(参照1)。複数のZCシーケンスは、αの相互に異なる値を使用する1つのベースシーケンスから定義されることができる。
図1におけるように、TTIの2以上のシンボルを通したDMRS送信も直交カバーリングコード(OCC)を用いて変調されることもできる。PDCCHによりスケジューリングされたPUSCHでのDMRS送信において、UE114は、上位レイヤーシグナリングによるシステム情報又は構成から個別ZCシーケンスを決定し、PUSCH送信をスケジューリングするDCIフォーマットに含まれた個別CS及びOCCインデックスフィールドからCS及びOCCを決定する。
【0127】
図7は、本開示によるDMRS又はSRSとして使用されることができるZCシーケンスのための送信器構造の例を示す図である。
図7に示す送信器700の実施形態は、ただ例示のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。所定の実施形態において、送信器700は、UE114内に位置する。
【0128】
図7に示すように、マッパー720がRE選択ユニット730により示されるように、長さ
【0130】
710のZCシーケンスを送信BWのREにマッピングする。マッピングは、DMRSに対して連続的なREに対するものでもあり得、SRSに対する他のREに対するものでもあり得、それにより、コーム(comb)スペクトルを生成できる(参照1)。その後に、IFFTがIFFTユニット740により実行され、CSがCSユニット750による出力に印加され、その結果、信号がフィルタ760によりフィルタリングされ、送信電力が電力増幅器770により印加され、RSの送信780が行われる。
【0131】
隣接セルに対するそれぞれの干渉を制御する間に、関連信号がeNB102で所望するSINRで受信されるようにPUSCH送信電力が決定されることにより、受信信頼性目標を達成し、適切なネットワーク動作を保証できる。UL電力制御(PC)は、セル固有及びUE固有のパラメータを用いる開ループ電力制御(OLPC)及び送信電力制御(TPC)命令を通してeNB102により提供される閉ループ電力制御(CLPC)訂正を含む。PUSCH送信がPDCCHによりスケジューリングされる時に、TPC命令が個別DCIフォーマットに含まれる。TPC命令が合せられてDCIフォーマット3/3Aと呼ばれるDCIフォーマット3又はDCIフォーマット3Aを伝達する個別のPDCCHにより提供され、UEのグループにTPC命令を提供することもできる。DCIフォーマットは、サイクリックリダンダンシーチェック(CRC)ビットを含み、UE114は、CRCビットをスクランブリングするために使用される個別無線ネットワーク一時識別子(RNTI)からDCIフォーマットタイプを識別する。DCIフォーマット3/3Aに対して、RNTIは、TPC−RNTIであり、UE114は、上位レイヤーシグナリングを通して設定される。UE114からのPUSCH送信又はUE114へのPDSCH送信をスケジューリングするDCIフォーマットに対して、RNTIは、セルRNTI(C−RNTI)である。付加RNTIタイプも存在する(参照2)。
【0132】
UE114は、数式2におけるように、TTIiの間にセルC内でミリワットあたりのデシベル(dBm)のPUSCH送信電力P
PUSCH,c(i)を導出することができる。簡素化のために、UEは、同一のTTI内でPUSCH及びPUCCHのすべてを送信しないと仮定する(参照3)。
【0134】
P
CMAX,c(i)は、上位レイヤーシグナリングを通してUE114に対して設定される最大UE送信電力であり、M
PUSCH,c(i)は、RBのPUSCH送信BWであり、P
O_PUSCH,c(j)は、eNB102での平均受信SINRを制御し、セル固有成分P
O_NOMINAL_PUSCH,c(j)と上位レイヤーシグナリングを通してUE114に提供されるUE固有成分P
O_UE_PUSCH,c(j)との和である。半永久的にスケジューリングされた(SPS)PUSCHに対してj=0である。動的にスケジューリングされたPUSCHに対してj=1である。PL
cは、UE114により算出された経路損失(PL)推定値である。j=0又はj=1に対して、
【0136】
が上位レイヤーシグナリングを通してUE114に構成される。PLが全く補償されないために、部分的UL PCは、α
c(j)<1に対して取得される。Δ
TF,c(i)は、0に対応するか、又はPUSCH送信のスペクトル効率性により決定される。追加の細部内容は、本発明において本質的なものでないので省略される。最後に、累積CLPCが使用される場合に、
【0138】
であり、絶対CLPCが使用される場合に、
【0142】
は、PUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットに含まれるか、又はDCIフォーマット3/3Aに含まれたTPC命令である。K
PUSCHがPUSCHをスケジューリングするPDCCH送信のTTIと個別PUSCH送信のTTIの間のタイムラインから導出される。
【0143】
TTIiの間にセルcのSRSの電力P
SRS,c(i)は、数式3のようにPUSCH送信電力に従う(参照3)。
【0145】
P
SRS_OFFSET,c(m)は、上位レイヤーシグナリングを通してUE114に対して構成された4ビットパラメータであり、P−SRSに対してm=0であり、A−SRSに対してm=1であり、M
SRS,cは、RBの個数で表現されたSRS送信帯域幅である。
【0146】
PUCCH送信のための電力は、PUSCH送信又はSRS送信のための電力と類似している原理に従うが(参照3)、これは、本開示と関連がないので簡潔性のために追加の議論は省略される。
【0147】
TDD通信システムにおいて、一部のTTIでの通信方向は、DLであり、一部の他のTTIでの通信方向は、ULである。表1は、フレーム期間とも呼ばれる10個のTTI(1つのTTI又はサブフレーム(SF)が1ミリ秒(msec)のデュレーションを有する)間の指示UL−DL構成をリストする。“D”は、DL TTIを示し、“U”は、UL TTIを示し、“S”は、DwPTSと呼ばれるDL送信フィールド、保護期間(GP)、及びUpPTSと呼ばれるUL送信フィールドを含む特別なTTIを示す。総デュレーションが1つのTTIである状況を前提とする特別なTTI内の各フィールドのデュレーションには、複数の組み合せが存在する。
【0149】
表1のTDD UL−DL構成は、DL TTIとなるようにフレーム当たりに40%及び90%のDL TTIを提供する(残りは、UL TTIとなるように提供する)。このような柔軟性にもかかわらず、システム情報ブロック(SIB)のシグナリングを通すか、又はDLキャリア集積及び2次セルの場合にRRCシグナリング(参照3及び参照4)を通した640msec未満の頻度ごとにアップデートされることができる準静的TDD UL−DL構成は、短期データトラフィック状態とよく合わないことがあり得る。本開示の残りの部分において、そのようなTDD UL−DL構成は、従来の(又は非適応)TDD UL−DL構成と呼ばれ、セル内の従来の(又はレガシー)UEにより使用されるものと仮定する。このような理由で、TDD UL−DL構成の高速適応期間が特に短いか、又はセル内に中間個数の接続UEがある場合のシステム処理率を改善させることができる。例えば、ULトラフィックよりさらに多くのDLトラフィックが存在する時に、従来のTDD UL−DL構成は、10、20、40又は80msecごとに、さらに多くのDL TTIを含むように適応されることができる。TDD UL−DL構成の高速適応のためのシグナリングは、原理的にPDCCHを通したDCIフォーマットシグナリングを含んでいくつかのメカニズムを通して提供されることができる。
【0150】
従来のものと他の方式のTDD UL−DL構成の適応における動作制約は、そのような適応に対して認知できないUEの可能な存在にある。そのようなUEを従来のUEと称する。従来のUEがそれぞれのCRSを用いてDL TTIで測定を実行するために、そのようなDL TTIは、TDD UL−DL構成の高速適応を通してUL TTI又は特別のTTIに変更されることができない。しかしながら、UL TTIは、従来のUEに影響を与えずDL TTIに変更されることができ、これは、eNB102が、そのようなUEがそのようなUL TTIで何の信号も送信しないことを保証できるためである。また、すべてのTDD UL−DL構成に共通するUL TTIが存在し、eNB102がUL TTIをULのものだけとして選択できるようにする。表1のすべてのTDD UL−DL構成を含む一部の具現例において、UL TTIは、TTI#2である。
【0151】
DL TTIが従来のTDD UL−DL構成でのDL TTIである場合に、それは、固定されたものである。特別のTTIは、DL TTIだけにスイッチングできる。本開示の説明と関連して、唯一のUL固定TTIは、TTI#2である。一般的に、eNB102によりUE114に対して構成され、HARQ−ACK信号送信のためにUEにより使用されることができるTDD UL−DL構成のUL TTIは、固定されたUL TTIである。TTIは、従来のTDD UL−DL構成でUL TTIである場合にDLフレキシブルTTIと称され、DL TTIに適応される。TTIは、適応されたTDD UL−DL構成のDL TTIに適応されることができるが、UL TTIのままである従来のTDD UL−DL構成でUL TTIである場合にULフレキシブルTTIと称される。
【0152】
上記のような内容を考慮して、表2は、表1のそれぞれのTDD UL−DL構成ごとに最大数のフレキシブルTTI(‘F’で表示)を示す。明確に、従来のTDD UL−DL構成のDL TTIがUL TTIに変更されることができないので、すべてのTDD UL−DL構成がすべて適応のために使用されることはできない。例えば、TDD UL−DL構成2が従来のものであるとき、適応は、ただTDD UL−DL構成5に対するものであり得る。また、UEがHARQ−ACK送信のためのUL TTIを導出するように設定されたTDD UL−DL構成の使用は、適応に使用されることができるTDD UL−DL構成をさらに制限し、これは、そのようなUL TTIがUL固定TTIであるためである。したがって、例えば、UE114がUL TTIでの従来のTDD UL−DL構成でDL TTIをスイッチングする場合に、TDD UL−DL構成に対する適応の指示は、UE114により無効なものであると見なされることができる。無効な指示は、例えば、適応されたTDD UL−DL構成に対する指示を運搬するDCIフォーマットに対するUE114からの誤検出により引き起こされることがある。
【0154】
ULフレキシブルTTIでのUL送信の電力は、UL固定TTIと異なるので、これは、前者の干渉が隣接セルでのDL送信又はUL送信の組み合せからあり得、後者の干渉は、隣接セルでのUL送信から常にあるためである。2種類の個別のUL PCプロセスが考慮される。1つは、TTI#2のような固定TTIでの使用のためのものであり、他の1つは、フレキシブルTTIでの使用のためのものである。それぞれのUL PCプロセスは、P
O_PUSCH,c(j)及びα
c(j)の個別値を通したそれぞれのOLPCプロセスを有するか、又はTPC命令δ
PUSCH,cのそれぞれの適用を通したそれぞれのCLPCプロセスを有する。しかしながら、フレキシブルTTIに対して単一のUL PCプロセスを有する従来の方式は、十分でないので、これは、様々なフレキシブルTTIは、様々な干渉特性を経験することができるためである。また、セル内のすべてのUEに対して同一のUL PCプロセスを有するものも十分でないこともあるが、これは、様々なUEが様々な干渉を経験することができるためである。
【0155】
図8は、本開示による異なるULフレキシブルTTIでの異なる干渉特性の例を示す図である。
図13に示す様々なフレキシブルTTIで見られる干渉特性に対する実施形態は、ただ例示のためのものである。本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が使用されることもできる。
【0156】
図8に示すように、TDD UL−DL構成1は、参照セル#1 810で使用され、TDD UL−DL構成2は、参照セル#2 820で使用され、TDD UL−DL構成3は、参照セル#3 830で使用される。セル#1 840、セル#2 850、及びセル#3 860内の固定TTI#2において、UL送信により経験する干渉は、実質的に同一であり、従来のUL PCプロセスが適用されることができる。セル#1 842内のフレキシブルTTI#3において、UL送信が経験する干渉は、固定TTI#2とは異なり、フレキシブルTTI#3がセル#2 852でのDL送信及びセル#3 862でのUL送信のために使用されるためである。したがって、セル#2に向かって位置したセル#1内のUE114は、TTI#2と相当に異なるTTI#3の干渉を経験することができる。セル#1 844内のフレキシブルTTI#7において、UL送信が経験する干渉は、固定TTI#2、又はフレキシブルTTI#3とは異なり、フレキシブルTTI#7は、セル#2 854ではUL TTIであり、セル#3 864ではDL TTIである。したがって、セル#3に向かって位置したセル#1内のUE114からのUL送信は、TTI#2又はTTI#3と相当に異なるTTI#7の干渉を経験することができる。最後に、セル#1 846のフレキシブルTTI#8においてUL送信が経験する干渉は、固定TTI#2、又はフレキシブルTTI#3、又はフレキシブルTTI#7と異なるので、フレキシブルTTI#8は、セル#2 856及びセル#3 866でDL TTIであるためである。したがって、2種類のTTIタイプ(固定及びフレキシブル)の間では、干渉変動だけでなく相互に異なるフレキシブルTTIでの干渉変動が存在する。
【0157】
UL固定TTIに対するUL固定TTIでのより大きい干渉変動の結果は、フレキシブルUL TTIでPUSCHを通して送信されるデータTBの受信信頼性がUL固定TTIでPUSCHを通して送信されるデータTBのものに比べて低下し得る。一般的に、PUSCHでのデータTBの受信信頼性は、個別TTIでの干渉がDLのものであるときULのものであるときより低下し得る。これは、データTBの送信がHARQ再送信から利得を得ることができるとき深刻な問題とならないが、より厳格な信頼性要件を有し、HARQ再送信で利得を得ることができないPUSCHを通したUCI送信においては、深刻な問題となる。
【0158】
本開示の実施形態は、TTI#2でないUL TTIであるULフレキシブルTTIが第1のUL PCプロセス及び第2のUL PCプロセスのうちの1つと結びつけられることができるようにするUE固有方式で、第1のUL PCプロセス及び第2のUL PCプロセスを1つのフレーム内のTTIの第1のセット及びTTIの第2のセットとそれぞれ結びつけるためのメカニズムを提供する。本開示の実施形態は、TTIの第1のセット及びTTIの第2のセットでUE114からの信号送信のためにDCIフォーマット3/3Aを通してTPC命令を提供する。また、本開示の実施形態は、TDD UL−DL構成の適応の後に、TTIの第2のセットでUL PCプロセスをサポートするためのメカニズムを提供する。さらに、本開示の実施形態は、UE114がUL固定TTIで送信するPUSCHを通したデータTB又はCSIに対する受信信頼性と比すべきUE114がULフレキシブルTTIで送信するPUSCHを通したデータTB又はCSIに対する受信信頼性を可能にするメカニズムを提供する。さらにまた、本開示の実施形態は、第2(又は第1)のUL PCプロセスと関連したTTIでのデータ送信ブロックの初期送信のために第1(又は第2)のUL PCプロセスと関連したTTIでデータ送信ブロックの再送信の送信及び受信を行うためのメカニズムを提供する。
【0159】
ULフレキシブルTTIでのOLPC及びCLPCパラメータの適応
【0160】
所定の実施形態において、UL信号送信のために、UE114が使用したP
O_PUSCH,c(j)又はα
c(j)のようなOLPCパラメータ又はf
c(i)のようなCLPCパラメータの値は、セル内のUE114の位置に左右されるので、そのような値の適応は、UL TTIが固定されたものであるか又はフレキシブルなものであるかにより変わるだけではなく、特定のULフレキシブルTTIによっても変わる。表2のTTI#2のようなUL固定TTIに対する同一のUL PCプロセスが第1のULフレキシブルTTIで使用されることができ、UL固定TTIに対するものと異なるUL PCプロセスが第2のULフレキシブルTTIで使用されることができる。また、それぞれのUL PCプロセスに対するOLPC又はCLPCパラメータの値に対する適応は、UEに固有であり、これは、UL信号送信が経験する干渉が同一のULフレキシブルTTIでの他のUEに対するものとは異なり得るためである。同一のULフレキシブルTTIでのUL信号送信に対して、第1のUE114は、UL固定TTIにおけるようなUL PCプロセスを使用することができ、第2のUE115は、UL固定TTIと異なるUL PCプロセスを使用することができる。
【0161】
UE114は、通常、1つの隣接セルから支配的な干渉を経験するので、ULフレキシブルTTIでのUL PCプロセスは、支配的な干渉セルでのフレキシブルTTIもUL TTIである場合に、UL固定TTIに対するものと同一であり得る。反対に、ULフレキシブルTTIでのUL PCプロセスは、支配的な干渉セルでのULフレキシブルTTIがDL TTIである場合に、UL固定TTIに対するものと異なり得る。したがって、ULフレキシブルTTIでのPUSCH又はA−SRS送信のためのUL PCプロセスは、UE114に対して、UL固定TTI(表2のTDD UL−DL構成に対するTTI#2)に対するものと同一であるか又はUL固定TTIでのものと異なって示されることができる。したがって、PUSCH又はA−SRS送信に対するそれぞれのUL PCプロセスに従って第1の従来のUL PCプロセスが使用されるTTI#2を含む第1のセット及び第2のUL PCプロセスが使用される第2のセットであるUL TTIの2つのセットが決定される。それぞれのUL PCプロセスは、OLPCに対するP
O_PUSCH,c(j)又はα
c(j)の相互に異なる値又は上位レイヤーシグナリングを通して予めUE114に対して設定されることができ、TDD UL−DL構成の適応と同一の速度で適応される必要がない異なるCLPCループf
c(i)と関連することができる。A−SRS送信のために、P
SRS_OFFSET,c(m)は、個別OLPCに対するそれぞれのUL PCプロセスに対して個別に構成されることもできる。ULフレキシブルTTIで第1のUL PCプロセス又は第2のUL PCプロセスを使用するようにするUE114への指示がRRCシグナリングを通して構成され、可能であれば、RRC構成は、PUSCH又はA−SRS送信をスケジューリングするPDCCH又はEPDCCHを通したDCIフォーマットにより提供される動的指示を通して補充されることができる。
【0162】
動的指示のための第1の方式において、UL TI(TTI#2の他に)でのUL信号送信のためのOLPC又はCLPCパラメータに対する値の第1のセット又は第2のセットを使用するようにするUE114に対する指示がPUSCH送信をスケジューリングするDCIフォーマットで1つの2進要素を有する追加電力制御構成(PCC)フィールドを含むことにより提供される。OLPC又はCLPCパラメータに対する値の第1のセットが常に使用されると推定されるUL固定TTI#2でのPUSCHスケジューリングのために、PCCフィールドは、‘0’のようなデフォルト値に設定されることができる。例外は、A−SRS送信もULフレキシブルTTIで発生するようにトリガーされる場合であり得、この場合に、PCCフィールドは、ULフレキシブルTTIでのA−SRS送信に適用されることができるOLPC又はCLPCに対する値のセットを示すものとして解釈されることができる。
【0163】
図9は、本開示に従ってそれぞれのPUSCH送信を第1のUL PCプロセス又は第2のUL PCプロセスと関連づけるためのDCIフォーマット内のPCCフィールドの使用例を示す図である。このフローチャートは、一連の順次的なステップを示しているが、明示的に言及されない限り、そのようなシーケンスから実行、ステップやその部分の連続的な実行順序について同時発生的であるか、重複的な方式、介在又は中間ステップの発生なしに説明された連続実行ではないという推定が導出されてはならない。説明された例に図示されたプロセスは、例えば、移動局内の送信器チェーンによって実現される。
【0164】
図9に示すように、UE114は、UL TTIでPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを伝達するPDCCHを検出する(動作910)。UE114は、そのDCIフォーマットに含まれた1ビットPCCフィールドの値を検査する(動作920)。この値が2進数‘0'である場合に、UE114は、OLPC又はCLPCパラメータに対する値の第1のセットに従って決定された送信電力でPUSCHを送信する(動作930)(第1のUL PCプロセス)。この値が2進数‘1’である場合に、UE114は、OLPC又はCLPCパラメータに対する値の第2のセットに従って決定された送信電力でPUSCHを送信する(動作940)(第2のUL PCプロセス)。
【0165】
動的指示のための第2の方式において、UL TI(TTI#2の他に)でのUL信号送信のためのOLPC又はCLPCパラメータに対する値の第1のセット又は第2のセットを使用するようにするUE114に対する指示は、PUSCH又はA−SRS送信をスケジューリングするそれぞれのDCIフォーマットで2ビットのTPCフィールドの再解釈によるものである。2ビットのTPCフィールドに対する従来の解釈は、各値が−1dB、0dB、1dB、及び3dBを示す‘00'、‘01'、‘10'、及び‘11’を有するデシベル(dB)の送信電力調整を示すものである。TTI#2以外のUL TTIでのPUSCH又はA−SRS送信のために、例えば、第1のビットのようなTPCフィールドの1つのビットは、送信電力調整を示すために使用されることができ、TPCフィールドの他のビットは、第1のUL PCプロセス又は第2のUL PCプロセスの使用を示すために使用されることができる。例えば、送信電力調整の値は、−1dB又は1dBであるか、又は第1のUL PCプロセスが示されるか又は第2のUL PCプロセスが示されるかにより変わる。
【0166】
図10は、本開示に従って第1のUL PCプロセスの使用を示すことができるか又は第2のUL PCプロセスの使用を示すことができるかによりPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマット内のTPCフィールドの使用例を示す図である。このフローチャートは、一連の順次的なステップを示しているが、明示的に言及されない限り、そのようなシーケンスから実行、ステップやその一部の連続的な実行順序について同時発生的であるか、重複的な方式、介在又は中間ステップの発生無しに図示されたステップの実行や信号の伝送が全的であるという推定が導出されてはならない。説明された例に図示されたプロセスは、例えば、移動局内の送信器チェーンによって実現される。
【0167】
図10に示すように、UE114は、2ビットのTPCフィールドを含み、PUSCH送信をスケジューリングするDCIを伝達するPDCCHを検出する(動作1010)。その後に、UE114は、個別TTIがUL固定TTI#2であるか否かを検査する(動作1020)。それがTTI#2である場合に、UE114は、第1のUL PCに対応するOLPC又はCLPCパラメータに対する値の第1のセットを用いてPUSCHを送信し、送信電力を調整するための値を決定するためにTPCフィールドの両ビットのマッピングを使用する(動作1030)。TTIがTTI#2でない場合に、UE114は、2ビットTPCフィールドの第2のビットの値により、それぞれ第1又は第2のUL PCプロセスに対応してOLPC又はCLPCパラメータに対する値の第1のセットを使用するか又は第2のセットを使用するかを決定する(動作1040)。例えば、第2のビット値が2進数‘0'である場合に、UE114は、第1のUL PCプロセスを使用する。他方、第2のビット値が2進数‘1'である場合に、UE114は、第2のUL PCプロセスを使用する。最後に、UE114は、TPCフィールドの第1のビットのマッピングを用いた送信電力調整のさらなる決定1050を行う。
【0168】
動的指示のための第3の方式において、UL TI(TTI#2の他に)でのUL信号送信のためのOLPC又はCLPCパラメータに対する値の第1のセット又は第2のセットを使用するようにするUE114に対する指示は、この指示を提供するためにPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットに含まれた他のフィールドの状態の再解釈によるものである。例えば、適応TDD UL−DL構成を通して設定され、eNB102に対してアクティブ接続を行うUEの数は、通常は大きくないので、UE間のPUSCH送信の空間多重化を可能にするために使用されるDCIフォーマットの3ビットCS及びOCCインデックスフィールドは、通常は過度である。このとき、TTI#2でないTTIでのPUSCH送信のために、CS及びOCCフィールドの3ビットから1ビットは、第1のUL PCプロセス又は第2のUL PCプロセスに対する指示を提供するために使用されることができる。そのような方式は、それぞれこれらの範囲を限定することによりDCIフォーマットの他のフィールドに拡張されることができる。UE114の動作は、第2の方式に対するものと類似しているので、単純性のために、追加の例示は省略する。
【0169】
第1のUL PCプロセス又は第2のUL PCプロセスの補充的な動的指示に依存する任意の方式において、PUSCH送信がデータTBに対する再送信を送信し、それがTTI#2でないTTIで発生し、それがDL HARQ−ACK信号(同一のデータTBの前の送信に対するNACK、参照3)のためにトリガーされる場合に、UE114は、第1のUL PCプロセスを使用するか又は第2のUL PCプロセスを使用するかを内在的に決定しなければならない。UE114がPDCCH又はEPDCCHにより同一のTDD UL−DL構成に対する前のフレーム内の同一のTTIでのPUSCH送信がスケジューリングされた場合には、UE114は、データTBの再送信を運搬するPUSCH送信に対して同一(第1又は第2)のUL PCプロセスを保持する。UE114がPDCCH又はEPDCCHにより同一のTDD UL−DL構成に対する前のフレーム内の同一のTTIでのPUSCH送信がスケジューリングされなかった場合には、UE114が第1のUL PCプロセスを使用するか又は第2のUL PCプロセスを使用するかを決定するために任意の内在的な規則が適用されることができる。例えば、同一のデータTBの初期送信に対して、それぞれのDCIフォーマットで3ビットを含むCS及びOCCインデックスフィールドが4個のより小さな値の中の1つを示す場合に、UE114は、データTBの再送信のために第1のUL PCを使用することができ、他方、CSびOCCインデックスフィールドが4個のより大きな値の中の1つを示す場合に、UE114は、データTBの再送信のために第2のUL PCを使用することができる。
【0170】
図11は、本開示によりUEがPUSCHでのデータTBの非適応的な再送信のために第1のUL PCプロセスを使用するか又は第2のUL PCプロセスを使用するかを決定するプロセスの例を示す図である。このフローチャートは、一連の順次的なステップを示しているが、明示的に言及されない限り、そのようなシーケンスから実行、ステップやその一部の連続的な実行順序について同時発生的であるか、重複的な方式、介在又は中間ステップの発生無しに説明された連続実行ではないいかなる推論も導出されてはならない。説明された例に示されたプロセスは、例えば、移動局内の送信器チェーンにより具現される。
【0171】
図11に示すように、UE114は、データTBの初期送信に対してNACKを伝達するHARQ−ACK信号を検出する(動作1110)。UE114は、設定されたTDD UL−DL構成に対してHARQ−ACK信号検出のTTIインデックスに依存するHARQタイムラインに従ってTTI(TTI#2でない)でデータTBの再送信を伝達するPUSCHを送信する(動作1120)。UE114は、同一のデータTBに対する初期PUSCH送信をスケジューリングするDCIフォーマットに含まれたCS及びOCCインデックスの値に基づいてPUSCH送信のために第1のUL PCプロセスを使用するか又は第2のUL PCプロセスを使用するかを決定する(動作1130)。CS及びOCCインデックスフィールドの値が下位半分の値に属する場合に、UE114は、第1のUL PCプロセスを使用する(動作1140)。CS及びOCCインデックスフィールドの値が上位半分の値に属する場合に、UE114は、第2のUL PCプロセスを使用する(動作1150)。
【0172】
UE114がDL TTInで検出したDCIフォーマットによりトリガーされたA−SRS送信のためのTTIは、n+k、(k≧4及び(10・n
f+k
SRS−T
offset,1)mod T
SRS,1=0)を満足する第1のUL TTIとして決定され、ここで、k
SRSは、フレームn
f内のTTIインデックスであり、T
offset,1は、A−SRS TTIオフセットであり、T
SRS,1は、A−SRS周期である(参照3)。このとき、A−SRSは、UL固定TTI(TTI#2のような)又はULフレキシブルTTIで送信されることができる。A−SRS送信は、PDSCHをスケジューリングするPDCCHによりトリガーされ、A−SRSがULフレキシブルTTIで送信されるべき場合に、最初の2つの方式がさらに使用されることができる。具体的に、PDSCHをスケジューリングし、A−SRSトリガーリングをサポートするDCIフォーマットは、第1のULプロセスが使用されなければならないか又は第2のULプロセスが使用されなければならないかを示すためにPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットのPCCフィールドと同一の方式でA−SRS送信に適用されることができるPCCフィールド、又は、第1の部分がTPC命令を示し、第2の部分がPCCとして機能する2部分に分けられることができる(A−SRSがトリガーされるときのみ)TPCフィールドを含むことができる。これとは異なり、PDSCHをスケジューリングするPDCCHによりトリガーされるA−SRS送信に対して、そのようなトリガーリングは、UL支配的な干渉が存在する場合に主に有益であるので、第2のUL PCプロセスがデフォルトとして使用されることができる。A−SRSがTTI#2のようなUL固定TTIで送信されるべき場合に、従来のUL PCプロセス(第1のUL PCプロセス)が適用される。
【0173】
2つの異なるUL PCプロセスがPUSCH又はA−SRS送信に適用されることができるが、本開示は、PUCCH送信が固定TTI内であり得、それに従って、1つ(第1)のUL PCプロセスが十分である。そのような制限の1つの理由は、PUSCHでのデータ送信とは異なり、PUCCHでの制御情報の送信は、通常さらに高い受信信頼性を要求し、HARQ再送信から助けを受けることができないために、DL干渉からPUCCH送信を保護するためである。もう1つの理由は、第2のUL PCプロセスを使用し、旧UEがPUCCHを通して制御情報(又はPUSCHを通してデータ情報まで)を送信するUL TTIでより大きい送信電力を印加することが所望しないインバンド(in-band)送出を作って第1のUL PCプロセスを使用する一般的なUEから送信された情報の受信信頼性を深刻に低下させ得るためである。インバンド送信を避け、同一のTTIで第1のUL PCプロセスを使用する信号より相当に大きな電力で第2のUL PCプロセスを使用する信号を受信した結果は、従来のUEが信号を送信するTTIでは、UE114がそのようなTTIで主にDL干渉を経験するとしても、第2のUL PCプロセスが使用されることができないというものである。したがって、UL TTIと無関係に、従来のUE及び適応TDD UL−DL構成で動作するように構成されたUEのすべてによるPUCCH送信には、常に同一のUL PCプロセスが使用される。
【0174】
また、PUCCH送信は、PDCCH検出に応じたHARQ−ACK送信のためにUE114に構成される他のTDD UL−DL構成に基づいて、DL TTIに適応されることができないにもかかわらず、TTI#2でないUL TTIであるULフレキシブルTTIで発生することができる。例えば、UL−DL構成2がHARQ−ACK送信のためにUE114に対して構成される場合に、TTI#7は、UL−DL構成5がHARQ−ACK送信のためにUE114に構成される場合に、ULフレキシブルTTIであり得るとしても常にUL TTIとなる(TTI#2のみは、常に、HARQ−ACK送信のためにUE114に構成されるTDD UL−DL構成とは無関係にUL TTIである)。このとき、本開示は、PUCCH送信のために、第1のUL PCプロセスが常に使用されると見なし、TTI#7は、PUCCHを通したUE114からのHARQ−ACK信号送信に使用されることができるので、第1のUL PCプロセスは、TTI#7にも使用される。一般的に、第1のUL PCプロセスは、UE114がPUCCHを送信できるTTI#2に加えて、TTIごとのすべてのULシグナリング(PUSCH、SRS、PUCCH)のために使用される。
【0175】
P−SRS送信に対して、TTIタイプ(固定又はフレキシブル)は、構成により予め決定されるので、第1のUL PCプロセスが使用されるか又は第2のUL PCプロセスが使用されるかも構成により予め決定される。SPS PUSCH送信に対して、TDD UL−DL構成がSPS PUSCHが送信されるUL TTIの構成より速いために、本開示は、その送信が常に固定TTI内であり得、第1のUL PCプロセスを使用することを考慮する。
PUSCH送信に対して、第1のUL PCプロセス又は第2のUL PCプロセスとのUL TTIのアソシエーションも、補充的な動的シグナリングなしに全的に構成(RRCシグナリング)に依存できる。例えば、一般的なものより速いTDD UL−DL構成を適応させないセルから隣接チャネル干渉を考慮する時に、TTIでの第1のUL PCプロセス又は第2のUL PCプロセスの使用は、RRCシグナリングを通して準静的方式でUE114にシグナリングされることができる。同一の方式は、PUSCH再送信TTIでUEが使用するUL PCプロセスを動的に示す関連DCIフォーマットが存在しない時に、NACK値を有するHARQ−ACKによりトリガーされるPUSCH再送信又はULフレキシブルTTIの間に発生するように構成され、TDD UL−DL構成の適応によりトリガーされるA−SRSに対して適用することができる。
【0176】
10個のTTIのフレームを考慮して、TTI#2がUL固定TTIであり、TTI#0、TTI#1、TTI#5は、固定DL TTIであるか又は固定された特別のTTI(DwPTS長さ及びUpPTS長さの同一の構成を有する)であることを考慮する時に、RRCシグナリングは(フレキシブルTTI#3、TTI#4、TTI#6、TTI#7、TTI#8、及びTTI#9に対して)、6ビットを含むビットマップであり得、このとき、それぞれのTTIに対してビット値‘0'は、第1のUL PCプロセスの使用を示すことができ、ビット値‘1’は、第2のUL PCプロセスの使用を示すことができる。TTI#6と第2のUL PCプロセスの可能なアソシエーションの理由は、それが特別のTTIである場合に、それは、例えば、SRS送信のようにUpPTSのUL送信をサポートでき、UE114がUL干渉又はDL干渉(それが隣接セルで使用されるTDD UL−DL構成のDL TTIである場合)を経験することができるためである。ビットマップは、従来のTDD UL−DL構成及び4ビット未満を含むことができる場合などで複数のフレキシブルTTIに対応するサイズで定義されることもできる。第1のUL PCプロセスと関連したTTIの第1のセット及び第2のUL PCプロセスと関連したTTIの第2のセットでフレーム内のUL TTIのRRCシグナリングを通したアソシエーションは、干渉するセルがそのTDD UL−DL構成の従来の適応を使用する場合に十分である。
【0177】
また、本発明は、RRCシグナリングを通して第2のUL PCプロセスの使用がUE114に対して構成されることを考慮する。例えば、任意のセルがTDD UL−DL構成の同一の適応を使用するセルのクラスターに属し、そのセルのクラスターで任意のセルに対する干渉が同一のクラスター内のセルにより主に発生する場合に、第2のUL PCプロセスがかならず必要ではないが、これは、セル内のUL送信が同一のクラスター内の他のセルからの干渉を経験するためである。
【0178】
固定TTI又はフレキシブルTTIで使用するDCIフォーマット3/3AのTPC命令
【0179】
所定の実施形態において、PUSCH送信電力又はSRS送信電力を調整するためのTPC命令も、TPC−RNTIとスクランブリングされたCRCを用いてDCIフォーマット3/3Aの送信を通してUEのグループに提供される。それぞれのUL PCプロセスがUL TTIの第1のセットでの送信とUL TTIの第2のセットでの送信との間で使用される時に、それぞれのUL PCプロセスに対するTPC命令を識別する必要がある。
【0180】
第1の方式において、それぞれのTPC−RNTIは、UL TTIの第2のセットに適用できるTPC命令と関連し、RRCシグナリングのような上位レイヤーシグナリングによりUE114に対して構成される。したがって、DCIフォーマット3/3Aを運搬する個別PDCCHを検出する場合に、UE114は、CRCを第1のUL PCプロセスに対するTPC命令を提供するDCIフォーマット3/3Aに対応する第1のTPC−RNTI又は第2のUL PCプロセスに対するTPC命令を提供するDCIフォーマット3/3Aに対応する第2のTPC−RNTIとデスクランブリングした後にCRCチェックを実行する。
【0181】
図12は、本開示によりUE114が様々な個別DCIフォーマット3/3Aから第1のUL PCプロセスに対するTPC命令又は第2のUL PCプロセスに対するTPC命令を取得するプロセスの例を示す図である。このフローチャートは、一連の順次的なステップを示しているが、明示的に言及されない限り、そのようなシーケンスから実行、ステップやその一部の連続的な実行順序について同時発生的であるか、重複的な方式、介在又は中間ステップの発生なしに説明された連続実行ではないいかなる推論も導出されてはならない。説明された例に図示されたプロセスは、例えば、移動局内の送信器チェーンにより具現される。
【0182】
図12に示すように、UE114は、潜在的にDCIフォーマット3/3Aを伝達するPDCCHを受信し、第1のTPC−RNTI及び第2のTPC−RNTIを使用してそのCRCをデスクランブリングし、第1の個別CRCチェック及び第2のCRC個別CRCチェックを実行する(動作1210)。その後に、UE114は、第1及び第2のCRCチェックのそれぞれの結果を検査する(動作1220)。そのCRCチェックの中のいずれもポジティブ(positive)でない場合に、UE114は、PDCCHデコーディング結果を無視する(動作1230)。第1のCRCチェックがポジティブである場合に(動作1240)、UE114は、PUSCH又はSRS送信電力を調整するために第1のUL CLPCプロセスに対するDCIフォーマットのTPC命令を使用し(動作1250)、他方、UE114は、USCH又はSRS送信電力を調整するために第2のUL CLPCプロセスに対するDCIフォーマットのTPC命令を使用する(動作1260)。
【0183】
第2の方式において、第1のUL PCプロセスに適用可能なTPC命令及び第2のUL PCプロセスに適用可能なTPC命令は、同一のDCIフォーマット3/3Aに提供される。UE114は、第1のUL PCプロセスに適用可能なTPC命令に対して第1の位置で(例えば、RRCシグナリングを通して)構成され、第1のUL PCプロセスに適用可能なTPC命令の後に位置する第2のUL PCプロセスに適用可能なTPC命令を内在的に決定する。
【0184】
図13は、本開示により同一のDCIフォーマット3/3Aで第1のUL PCプロセスに対するTPC命令又は第2のUL PCプロセスに対するTPC命令に対するUEの決定例を示す図である。このフローチャートは、一連の順次的なステップを示しているが、明示的に言及されない限り、そのようなシーケンスから実行、ステップやその一部の連続的な実行順序について同時発生的であるか、重複的な方式、介在又は中間ステップの発生なしに説明された連続実行ではないいかなる推論も導出されてはならない。説明された例に図示されたプロセスは、例えば、移動局内の送信器チェーンにより具現される。
【0185】
図13に示すように、UE114は、潜在的にDCIフォーマット3/3Aを伝達するPDCCHを受信し、TPC−RNTIを使用してそのCRCをデスクランブリングし、CRCチェックを実行する(動作1310)。その後に、UE114は、CRCチェックの結果を検査する(動作1320)。そのCRCチェックがネガティブ(negative)である場合に、UE114は、PDCCHデコーディング結果を無視する(動作1330)。CRCチェックがポジティブである場合に、UE114は、PUSCH又はSRS送信を調整するために第1のCLPCプロセスに対するDCIフォーマットの第1のTPC命令を使用する(動作1340)。また、UEは、PUSCH又はSRS送信を調整するために第2のCLPCプロセスに対するDCIフォーマットの第2のTPC命令を使用し(動作1350)、このとき、第2のTPC命令の位置は、第1のTPC命令の位置と個別に構成されるか、又は第1のTPC命令の位置の直後につながる。
【0186】
フレキシブルTTIにおいて、PUSCH送信電力又はSRS送信電力を調整するためにTPC命令を提供するDCIフォーマット3/3Aの他に(すべてのフレキシブルTTIが同一のUL PCプロセスを適用するものでないために)、送信電力調整が適用されることができるフレキシブルTTIを示すことが好ましいこともある。PUSCHを通したデータTBの非適応的な再送信に対するものと同一の方式が適用されることができる。
【0187】
最後に、DCIフォーマット3/3AによりUE114に提供されるTPC命令は、主に(少なくとも1つのTPC命令を含むDCIフォーマットを伝達するUE114によるPDCCH検出に応じるHARQ−ACKでない)PUCCHで送信されるSPS PUSCH、又はP−SRS、又はUCIのような周期的なシグナリングの送信電力を調整しようとすることを考慮する時に、DCIフォーマットの検出によりトリガーされる非周期的なシグナリングに対する送信電力は、個別DCIフォーマットに含まれたTPC命令から調整されるできるために、第2のUL PCプロセスに対して独占してDCIフォーマット3/3AによるTPC命令をサポートすることは、そのようなTPC命令を常に第1のUL PCプロセスだけに適用するか、又は第1のUL PCプロセス及び第2のUL PCプロセスの両方とも適用するものとして解釈できる。
【0188】
TDD UL−DL構成の適応の後のUL PCプロセスの調整
【0189】
この実施形態は、TDD UL−DL構成の適応の後に、フレキシブルTTIでUE114からのPUSCH又はSRS送信が経験する干渉が隣接セルで使用されるTDD UL−DL構成により変わることができると見なす。したがって、TPC命令が累積される場合に、フレキシブルTTIでのPUSCH又はSRS送信に対する前のTDD UL−DL構成から同一のCLPCプロセスを継続して使用することは適切でないことがある。
【0190】
本開示は、TDD UL−DL構成の適応の後に、TTIの第2のセットでのUE114からのPUSCH又はSRS送信に対して第2のCLPCプロセスf
c,2が再初期化され、TTIの第1のセットでのUE114からのPUSCH又はSRS送信に対して第1のCLPCプロセスf
c,1が前のTDD UL−DL構成の間にその最後の値から継続されると見なす。TDD UL−DL構成の適応の後に第2のUL PCプロセスと関連したTTIの第2のセットでのPUSCH又はSRS送信電力を適応させるためにチャネル変動のトラッキングを保持するために、UE114は、前のTDD UL−DL構成の間にf
c,2をf
c,1の最後の値に再初期化する。これとは異なり、現在のTDD UL−DL構成に適用可能なTPC命令を受信する前に、UE114がf
c,2をf
c,1の現在の値に再初期化することもできる。また、UE114が第2のUL PCプロセスを通して動作するように構成される場合に、f
c,2に対する初期値は、その構成の時点でのf
c,1の既存の値と同一であり得る。これは、UE114が従来のTDD UL−DL構成から適応TDD UL−DL構成への動作を遷移するすべての場合に拡張されることもできる。例えば、UE114が適応期間の間に第1の適応TDD UL−DL構成を示す第1のDCIフォーマットを検出できず(UE114が第1のUL PCプロセスを使用して従来のTDD UL−DL構成で動作し)、その後に、UE114がその適応期間の間に第2の適応TDD UL−DL構成を示す第2のDCIフォーマットを検出する場合に、UE114は、f
c,2をf
c,1の既存の値に初期化できる。これとは異なり、累積又は絶対TPCの使用に対する構成は、第1のCLPCプロセス及び第2のCLPCプロセスに対して独立したものであり得る。あるいは、UE114が適応TDD UL−DL構成で動作できない場合である。
【0191】
図14は、本開示によりTDD UL−DL構成の適応の後に第1のCLPCプロセス及び第2のCLPCプロセスの動作例を示す図である。このフローチャートは、一連の順次的なステップを示しているが、明示的に言及されない限り、そのようなシーケンスから実行、ステップやその一部の連続的な実行順序について同時発生的であるか、重複的な方式、介在又は中間ステップの発生無しに説明された連続実行ではないいかなる推論も導出されてはならない。説明された例に図示されたプロセスは、例えば、移動局内の送信器チェーンにより具現される。
【0192】
図14に示すように、UE114は、TDD UL−DL構成の適応を決定する(動作1410)。UE114は、前のTDD UL−DL構成の間にf
c,1の最後の値に対応する(またはf
c,1の現在値に対応する)f
c,2を設定する(動作1420)。UE114は、前のTDD UL−DL構成のf
c,1の最後の値を使用することにより現在のTDD UL−DL構成でのf
c,1をアップデートする(動作1430)。
【0193】
固定TTI及びフレキシブルTTIでのUCIリソース決定
【0194】
所定の実施形態において、UE114からのPUSCH送信がTTI#2のような固定TTIと少なくとも一部のフレキシブルTTIとの間で経験することができる異なる干渉特性により、そして、その異なる干渉を説明する異なる個別UL PCプロセスの可能な使用にもかかわらず、UE114は、データTBの送信のために異なる個別BLERで動作することができる。例えば、一部のフレキシブルTTIでUE114からのPUSCH送信に対する干渉は、DL送信からあり得、常にUL送信からあり得るUL固定TTIでのUE114からのPUSCH送信に対する干渉よりさらに深刻であり得る。
【0195】
データTBに対する目標BLERが干渉条件を含む一般動作環境での変動を説明するように調整できるとしても、UCI目標BLERは、通常、動作環境とは無関係に固定される。PUCCHでのUCI送信は、表2のTDD UL−DL構成に対するTTI#2のような固定TTIのみであり得、その場合に、実質的に安定した動作条件を経験する。しかしながら、PUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを伝達するPDCCHによりトリガーされる非周期的なCSIのようなPUSCHでのUCI送信は、固定TTI又はフレキシブルTTIであり得る。CSI送信がフレキシブルTTIでPUSCHで多重化される場合に、個別干渉状況により、CSIに割り当てられたそれぞれの個数のREは、固定TTIに対比したフレキシブルTTIでのデータTBに対して他の動作BLERを説明するように調整される必要があり得る。実用的な理由で同一のPUSCHシンボル内のREの電力が同一であるために、CSI RE及びデータ情報REに対する個別の電力制御は、不可能である。しかしながら、PUSCHでのCSI多重化のために使用されるREの数の調整は、機能的にデータ情報に対するUL PCとは個別であるCSIに対するUL PCの実行に対応する。また、第1のUL PCプロセスが固定TTIでのPUSCH送信のために使用されることができ、第2のUL PCプロセスは、少なくとも一部のフレキシブルTTIでPUSCH送信のために使用されることができるにもかかわらず、第2のUL PCプロセスは、データTB又はCSIに対する受信信頼性を向上させるのに十分でないことがあり、これは、それぞれのUEが電力が限定されているか(すでにほとんど最大送信電力で動作する)、ネットワークが重大な干渉の生成を避けるために個別送信電力を大きく増加させないように選択することができるためである。
【0196】
TTIタイプとは無関係に、同一のUCI BLERを保持しつつ非常に異なる干渉状況を経験するTTIの間のPUSCHを通したデータTBの異なるBLERを説明するために、固定TTIとは異なる
【0198】
がフレキシブルTTIでのCSI送信のために使用されることができる。したがって、UE114は、eNB102により、第1の
【0200】
値がUE114が固定TTIについて統計的に類似の干渉を経験するフレキシブルTTI又は固定TTIのようなTTIの第1のセットで送信されるPUSCHでのCSI多重化に使用され、第2の
【0202】
値がPUSCH送信が固定TTIで経験するものと本質的に異なる干渉を経験するフレキシブルTTIに対するもののような第2のセットで送信されたPUSCHでのCSI多重化に使用される、2つの
【0204】
値で構成されることができる。さらに、SPS PUSCH送信は、固定TTIであり得ると見なされるので、第1の
【0206】
値は、それぞれのCSIがSPS PUSCHの送信の時に多重化される場合に使用される。
【0207】
図15は、本開示により第1のTTIで複数のCSIリソースを決定するための第1の
【0209】
の使用及び第2のTTIで複数のCSIリソースを決定するための第2の
【0211】
の使用の例を示す図である。このフローチャートは、一連の順次的なステップを示しているが、明示的に言及されない限り、そのようなシーケンスから実行、ステップやその一部の連続的な実行順序について同時発生的であるか、重複的な方式、介在又は中間ステップの発生無しに説明された連続実行ではないいかなる推論も導出されてはならない。説明された例に図示されたプロセスは、例えば、移動局内の送信器チェーンにより具現される。
【0212】
図15に示すように、UE114は、TTIでPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットを伝達するPDCCHを検出する(動作1510)。UE114は、PUSCHがフレームのTTIの第1のセットからの第1のTTIで送信される場合に、第1の
【0214】
値を使用するか(動作1520)、又はPUSCHがフレームのTTIの第2のセットからの第2のTTIで送信される場合に第2の
【0216】
値を使用して(動作1530)それぞれの個数のREを決定することによりPUSCHでCSIを多重化する。したがって、
【0218】
は、フレーム内のTTIの第1のセットに対するPUSCH上のCSI送信のために使用され、
【0220】
は、フレーム内のTTIの第2のセットに対するPUSCH上のCSI送信のために使用される。
【0221】
TTIでのPUSCH送信の時に、それぞれのCSI多重化のために複数のREを決定するにあたり、第1の
【0225】
の使用は、上述したように(RRCシグナリングによる設定又はDCIフォーマットによる動的指示)、PUSCH送信のために第1のUL PCプロセス又は第2のUL PCプロセスの使用と同一の方式でUE114に示されることができる。また、第1の
【0227】
の使用は、第1のUL PCプロセスの使用と直接にリンクされることができ、第2の
【0229】
の使用は、第2のUL PCプロセスの使用と直接にリンクされることができる(フレーム内のTTIの第1のセットは、第1のUL PCプロセス及び第1の
【0231】
を使用するように設定され、フレーム内のTTIの第2のセットは、第1のUL PCプロセス及び第2の
【0234】
データ送信ブロックの再送信のためのリンク適応
【0235】
所定の実施形態において、固定TTIと少なくとも1つのフレキシブルTTIとの間の異なる干渉特性を経験することができるPUSCHを通したUCI送信のリンク適応と類似して、そのようなリンク適応もデータTBの送信に対して有益であり得る。上述したように、UL支配的な干渉を有するTTI及びDL支配的な干渉を有するTTIでUE114からのULシグナリングに対するそれぞれのUL PCプロセスの使用は、主に干渉が他のUEへのDL送信によるTTIでの受信信頼性を改善させるが、主に干渉が他のUEからのUL送信から始まるTTIと同程度の受信信頼度を提供することは、通常難しいことがある(例えば、UE送信電力限界又は追加UL干渉の限界により)。
【0236】
PUSCHでのデータTBの再送信が適応的であるか(それぞれのPDCCHの検出によりトリガーされる)又は非適応的であるか(それぞれのHARQ−ACK信号でのNACK値の検出によりトリガーされる)とは無関係に、データTBのそれぞれの初期送信に対するものと同一の変調及び符号化方式(MCS)インデックスI
MCSが使用され、インクリメンタルリダンダンシー(IR)を使用するHARQプロセスのリダンダンシーバージョン(RV)のみがアップデートされる。データTBの再送信がそのデータTBの初期送信と統計的に同一の干渉を経験する時に同一のMCSを保持することが好ましいが、2つの送信の間の干渉が非常に異なる時には、それが有害であり得る。
【0237】
第1の方式において、データTBの初期送信を伝達するPUSCHが個別UEが他のUEからのUL送信から支配的な干渉を経験するフレキシブルTTI又は固定TTIで送信される時に、そして、同一のデータTBの再送信を伝達するPUSCHが個別UEが他のUEへのDL送信から支配的な干渉を経験するフレキシブルTTIで送信される時に、そのデータTBの再送信に使用されるMCSが同一のデータTBの初期送信のために使用されるMCSより低いことが好ましい。これは、データTBの初期送信に対するものに相当する復調データビット(デコーディングに先立って)の値に対する信頼性を提供でき、データTBデコーディングの前の個別値の適切な結合を可能にする。反対に、データTBの初期送信を伝達するPUSCHが個別UEが他のUEへのDL送信から支配的な干渉を経験するフレキシブルTTIで送信される時に、そして、同一のデータTBの再送信を伝達するPUSCHが個別UEが他のUEからのUL送信から支配的な干渉を経験するフレキシブルTTI又は固定TTIで送信される時に、そのデータTBの再送信に使用されるMCSが同一のデータTBの初期送信に使用されるMCSより高いことが好ましい。
【0238】
本開示は、eNB102が、UE114がデータTBの再送信のためにMCSインデックスを決定する時に適用できるMCSインデックスシフトI
MCS_shiftでUE114を構成することを考慮する。PUSCHを通したデータTBの再送信を伝達するTTIでの干渉がPUSCHを通した同一のデータTBの初期送信を伝達するTTIでの干渉と統計的に異なり、データTBの初期送信に対するMCSインデックスをI
MCS_initialで示す場合に、UE114は、初期送信のTTIが第1のUL PCプロセスのTTIと同一のタイプを有する場合には、データTBの再送信のためのMCSインデックスI
MCS_retransmissionをI
MCS_retransmission=max(I
MCS_initial−I
MCS_shift,I
MCS_min)として決定し、第2のUL PCプロセスのTTIと同一のタイプを有する場合には、再送信のTTIとして決定する。他方、初期送信のTTIが第2のUL PCプロセスのTTIと同一のタイプを有し、第1のUL PCプロセスのTTIと同一のタイプを有する場合には、再送信のTTIであり、I
MCS_retransmission=min(I
MCS_initial+I
MCS_shift,I
MCS_max)、I
MCS_min及びI
MCS_maxは、それぞれUE114の動作に対してサポートされる最小及び最大MCSインデックスである。TTIタイプのUL PCプロセスとのアソシエーションは、第1のUL PCプロセス(TTIが第1のセット内にある)であるか、又は第2のUL PCプロセス(TTIが第2のセット内にある)を使用するために、上述した決定方法に関連し、1つ以上のUL PCプロセスが実際に使用されるか否かとは無関係である。反対に、PUSCHを通してデータTBの再送信を伝達するTTIでの干渉がPUSCHを通した同一のデータTBの初期送信を伝達するTTIでの干渉と統計的に同一である場合に、MCSシフトは使用されない。そうすると、I
MCS_retransmission=I
MCS_initialである。
【0239】
図16は、本開示に従ってUE114がデータTBの再送信のためのMCSインデックスを決定するようにするMCSインデックスシフトI
MCS_shiftの使用例を示す図である。このフローチャートは、一連の順次的なステップを示しているが、明示的に言及されない限り、そのようなシーケンスから実行、ステップやその一部の連続的な実行順序について同時発生的であるか、重複的な方式、介在又は中間ステップの発生無しに説明された連続実行ではないいかなる推論も導出されてはならない。説明された例に図示されたプロセスは、例えば、移動局内の送信器チェーンにより具現される。
【0240】
図16に示すように、eNB102は、上位レイヤーシグナリングを用いてUE114へのMCSインデックスシフトI
MCS_shiftの構成(1610)を行う。第2のTTIでのPUSCHを通したデータTBの再送信に対して(動作1620)、UE114は、第2のTTIが個別PUSCHを通した同一のデータTBの初期送信に対する第1のTTIと同一のタイプを有するか否かを判定する(動作1630)。TTIは、第1のタイプ又は第2のタイプを有し得、それぞれの判定は、上述したように、UE114が個別PUSCH送信のために第1のUL PCプロセスを適用するか又は第2のUL PCプロセスを適用するかを判定するものであり得る。第1のTTI及び第2のTTIが同一のタイプを有する場合に、UE114は、データTBの再送信のためのMCSインデックスI
MCS_retransmissionが同一のデータTBの初期送信に対するMCSインデックスI
MCS_initialと同一であるようにする決定1640を行う。第1のTTI及び第2のTTIが同一のタイプを有しない場合に、UE114は、第1のTTIが第1のタイプを有し、第2のTTIが第2のタイプを有する場合に、データTBの再送信に対するMCSインデックスをI
MCS_retransmission=max(I
MCS_initial−I
MCS_shift,I
MCS_min)として決定するか(動作1650)、又は第1のTTIが第2のタイプを有し、第2のTTIが第1のタイプを有する場合に、I
MCS_retransmission=min(I
MCS_initial+I
MCS_shift,I
MCS_max)として決定する(動作1660)。
【0241】
第2の方式において、同一のデータTBの初期送信及び再送信に同一のMCSが使用されることができるが、eNB102は、データTBデコーディングのために、UE114がUL支配的な干渉を経験し、第1のUL PCプロセスを適用するTTIで自身が受信した復調されたデータビットの値とUE114がDL支配的な干渉を経験し、第2のUL PCプロセスを適用するTTIで自身が受信した復調されたデータビットの値とを結合する前に、それらを異なるようにスケーリングすることができる。これは、上述したように、MCSシフトを適用するものと機能的に類似の動作を得ることができるが、データTBの再送信のためにUE114でそのような送信調整を適用する代わりに、類似の調整がデータTBの再送信に対するeNB102での受信に適用される。
【0242】
図17は、本開示に従ってデコーディングの前にデータTBの初期送信からのデータ情報ビットの復調された値との結合の前に同一のデータTBの再送信からのデータ情報ビットの復調された値をスケーリングする例を示す図である。このフローチャートは、一連の順次的なステップを示しているが、明示的に言及されない限り、そのようなシーケンスから実行、ステップやその一部の連続的な実行順序について同時発生的であるか、重複的な方式、介在又は中間ステップの発生無しに説明された連続実行ではないいかなる推論も導出されてはならない。説明された例に図示されたプロセスは、例えば、移動局内の送信器チェーンにより具現される。
【0243】
図17に示すように、動作1710において、eNB102が第2のTTIでデータTBの再送信を受信し、動作1720において、第2のTTIが、eNB102が同一のデータTBの初期送信を受信する第1のTTIと同一のタイプを有するか否かを考慮する。同一のタイプを有する場合に、動作1730において、第2のTTIで受信された符号化されたデータ情報ビットに対応する復調されたデータビットは、デコーディングの前に第1のTTIで受信された符号化されたデータ情報ビットに対応する復調されたデータビットと結合される前に第1のナンバーでスケーリングされる。例えば、第1のナンバーは、1に対応することができ、復調されたデータビットは、それぞれのSINRをキャプチャーする自身の実際値と結合される。同一のタイプを有せず、第1のTTIが第1のタイプであり、第2のTTIが第2のタイプである場合に、動作1740において、第2のTTIで受信された符号化されたデータ情報ビットに対応する復調されたデータビットは、デコーディングの前に第1のTTIで受信された符号化されたデータ情報ビットに対応する復調されたデータビットと結合される前に第2のナンバーでスケーリングされる。例えば、第2のナンバーは、1より小さいことがある。同一のタイプを有せず、第1のTTIが第2のタイプであり、第2のTTIが第1のタイプである場合に、動作1750において、第2のTTIで受信された符号化されたデータ情報ビットに対応する復調されたデータビットは、デコーディングの前に第1のTTIで受信された符号化されたデータ情報ビットに対応する復調されたデータビットと結合される前に第3のナンバーでスケーリングされる。例えば、第3のナンバーは、1より大きくなり得る。MCSシフトの使用と同様に、そのようなスケーリングは、第2のUL PCプロセスが追加の電力が使用不可能であるために、又は他のセルへの干渉の増加を避けることが好ましいために、UE114からのUL送信電力の限界により、UL TTIの第2のセットでDL支配的な干渉を十分に補償できない場合に特に適用可能である。
【0244】
本開示は、例示的な実施形態とともに説明されたが、様々な変形及び修正が可能であることは、当該技術分野における当業者には明らかである。本開示は、添付の特許請求の範囲内で上記のような変形及び修正を含む。