(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載のファイバレーザ装置では、光ファイバ同士の接続部からの漏れ光が利用されており、その漏れ光が光ファイバの外に取り出される際に熱が生じる。このような発熱は、光ファイバを伝搬する光のエネルギーが高くなるにつれてより顕著になる。このため、上記特許文献1に記載のファイバレーザ装置では、光ファイバを伝搬する光のエネルギーが高くなるにつれて、検出器及び検出器までの経路において熱の影響が大きくなり、検出結果と当該検出結果から推定される光ファイバを伝搬する光の強度との関係の線形性が失われる傾向にある。よって、光ファイバを伝搬する光の強度を正確に検出することが難しくなる。
【0006】
また、上記特許文献2に記載のセンサユニットでは光ファイバを伝搬する光のレイリー散乱が検出されているが、レイリー散乱は全方位に生じるため、光ファイバをどちらの方向に伝搬する光のレイリー散乱であるかを判別することが難しい。このため、上記特許文献2に記載のセンサユニットは、光ファイバを所定の方向に伝搬する光の強度を精度よく検出することが難しい。特に金属加工等の高反射材加工ではレーザの出力方向とは逆方向に伝搬する反射光が発生しうるため、光ファイバを所定の方向に伝搬する光の強度を精度よく検出することが難しくなる。
【0007】
そこで、本発明は、光ファイバを所定の方向に伝搬する光の強度の検出精度を向上し得る光検出装置、及び当該光検出装置を備えるレーザ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の光検出装置は、複数の第1光ファイバと、一方の端面にそれぞれの前記第1光ファイバの一方の端面が接続される光コンバイナと、前記光コンバイナの他方の端面に一方の端面が接続される第2光ファイバと、少なくとも一つの前記第1光ファイバを伝搬する光の強度を検出する第1光検出器と、前記第2光ファイバを伝搬する光のレイリー散乱を検出する第2光検出器と、前記第1光検出器の検出結果及び前記第2光検出器の検出結果から、前記第1光ファイバまたは前記第2光ファイバを所定の方向に伝搬する光の強度を計算する計算部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
上記本発明の光検出装置では、光コンバイナの一方の端面に複数の第1光ファイバが接続され、光コンバイナの他方の端面に第2光ファイバが接続される。このように光コンバイナを介して複数の第1光ファイバと第2光ファイバとが光学的に結合されると、複数の第1光ファイバから第2光ファイバに伝搬する光の割合と第2光ファイバから複数の第1光ファイバに伝搬する光の割合とに差が生じる。つまり、光コンバイナの第2光ファイバが接続される側の端面から第2光ファイバのコアへは光を伝搬させ易いが、光コンバイナの第1光ファイバが接続される側の端面から第1光ファイバのコアへは光が伝搬し難い。これは、光コンバイナの端面に複数の第1光ファイバが接続されると、第2光ファイバ側からの光は光コンバイナの端面において互いに隣り合う第1光ファイバの隙間や第1光ファイバのクラッドに入射するからであると考えられる。ところで、第1光検出器は、少なくとも1つの第1光ファイバを伝搬する光の強度を検出する。複数の第1光ファイバに光が伝搬する場合、少なくとも1つの第1光ファイバを伝搬する光の強度を知ることができれば、積算することによって複数の第1光ファイバを伝搬する光の強度を推定し得る。また、第2光検出器は、第2光ファイバを伝搬する光のレイリー散乱を検出することによって、第2光ファイバを伝搬する光の強度を検出する。このように光コンバイナを挟むように配置される第1光検出器及び第2光検出器の検出結果には、上記割合の差に起因する差が生じる。この検出結果の差は、第1光ファイバから第2光ファイバ側へ伝搬する光の強度及び第2光ファイバから第1光ファイバ側へ伝搬する光の強度に依存する。このため、計算部は、第1光検出器の検出結果及び第2光検出器の検出結果から、第1光ファイバから第2光ファイバ側に伝搬する光の強度または第2光ファイバから第1光ファイバ側に伝搬する光の強度を計算することができる。すなわち、計算部は、第1光ファイバまたは第2光ファイバを所定の方向に伝搬する光の強度を計算することができる。
【0010】
また、上記本発明の光検出装置において、少なくとも第2光検出器はレイリー散乱を検出する。このため、上記特許文献1に記載のファイバレーザ装置のように漏れ光を検出する場合に比べて、第2光ファイバを伝搬する光の強度が強い場合であっても検出結果と当該検出結果から推定される第2光ファイバを伝搬する光の強度との関係の線形性が保たれ得る。なお、第1光ファイバを伝搬する光の強度の第1光検出器による検出方法は、特に限定されない。第2光ファイバには複数の第1光ファイバを伝搬する光が入射するのに対して、それぞれの第1光ファイバを伝搬する光の強度は第2光ファイバを伝搬する光の強度より弱い。そのため、例えば第1光検出器が漏れ光を検出する場合であっても検出結果と当該検出結果から推定される第1光ファイバを伝搬する光の強度との関係の線形性が保たれ易い。したがって、上記本発明の光検出装置は、光ファイバを所定の方向に伝搬する光の強度の検出精度を向上し得る。
【0011】
また、前記第1光検出器が全ての前記第1光ファイバを伝搬する光の強度を検出することが好ましい。
【0012】
上記のように、第1光検出器が少なくとも1つの第1光ファイバを伝搬する光の強度を検出することによって複数の第1光ファイバを伝搬する光の強度を推定し得る。ただし、複数の第1光ファイバに光が伝搬する場合、第1光検出器が全ての第1光ファイバを伝搬する光の強度を検出することによって、上記のように複数の第1光ファイバを伝搬する光の強度を推定する必要がなく、複数の第1光ファイバを伝搬する光の強度の検出が容易になる。また、第1光検出器に用いられるセンサの大きさに対して第1光ファイバが十分に細い場合、複数の第1光ファイバを並列させることで1つのセンサによって全ての第1光ファイバを伝搬する光の強度を検出することができ、当該センサの配置が容易になる。
【0013】
また、複数の前記第1光ファイバのうち一部の前記第1光ファイバの他方の端面に光源が光学的に結合され、複数の前記第1光ファイバのうち他の一部の前記第1光ファイバの前記他方の端面には光源が非接続とされ、前記第1光検出器は、前記光源に非接続とされる前記第1光ファイバを伝搬する光の強度を検出することが好ましい。
【0014】
複数の第1光ファイバのうち一部の第1光ファイバの他方の端面に光源が光学的に結合され、光源が光を出射する場合、光源に非接続とされる第1光ファイバには、第2光ファイバ側からの光のみが伝搬する。この場合、第2光検出器は第2光ファイバを双方向に伝搬する光の強度を検出するのに対して、第1光検出器は第1光ファイバを第2光ファイバ側から伝搬する光の強度を検出する。したがって、第1光検出器の検出結果と第2光検出器の検出結果との差分から第1光ファイバ及び第2光ファイバを所定の方向に伝搬する光の強度を計算することが容易になる。
【0015】
また、前記第1光検出器は、前記光源に非接続とされる前記第1光ファイバの前記他方の端面から出射する光の強度を検出することが好ましい。
【0016】
第1光ファイバの端面から出射する光の強度を検出することによって、第1光ファイバを第2光ファイバ側から伝搬する光の強度を正確に検出し易くなる。
【0017】
また、それぞれの前記第1光ファイバの他方の端面に光源が光学的に結合され、それぞれの前記光源は光を出射する状態と光を非出射とする状態とに切り替えられ、前記第1光検出器は、少なくとも1つの前記光源が光を出射している状態のときに、光を非出射の状態の前記光源に光学的に結合される前記第1光ファイバを伝搬する光の強度を検出することが好ましい。
【0018】
それぞれの第1光ファイバの他方の端面に光源が光学的に結合され、それぞれの光源が光を出射する状態と光を非出射とする状態とに切り替えられる場合において、少なくとも1つの光源が光を出射し、他の光源が光を出射しない場合を考える。このとき、複数の第1光ファイバのうち一部の第1光ファイバは光コンバイナ側に光を伝搬する状態とされ、他の一部の第1光ファイバは光コンバイナ側に光を伝搬しない状態とされる。この場合、光を非出射の状態の光源に光学的に結合される第1光ファイバでは、光コンバイナ側に光を伝搬しておらず、第2光ファイバ側からの光のみが伝搬する。第1光検出器が光コンバイナ側に光を伝搬していない第1光ファイバを伝搬する光の強度を検出することによって、第1光検出器は第1光ファイバを第2光ファイバ側から伝搬する光の強度を検出する。したがって、第1光検出器の検出結果と第2光検出器の検出結果との差分から第1光ファイバ及び第2光ファイバを所定の方向に伝搬する光の強度を計算することが容易になる。
【0019】
また、クラッドモードストリッパが前記第2光ファイバに設けられ、前記第2光検出器は、前記クラッドモードストリッパよりも前記光コンバイナ側に配置されることが好ましい。
【0020】
第2光ファイバから出射して第2光ファイバに戻ってくる光のうちクラッドモード光となる割合は不定であり、当該クラッドモード光は第2光検出器の検出結果に対する不確定要素となり得る。第2光検出器がクラッドモードストリッパよりも光コンバイナ側に設けられることによって、第2光ファイバから出射して第2光ファイバに戻ってくる光のうちクラッドモード光は当該クラッドモードストリッパによって第2光ファイバの外側に放出され得る。そのため、第2光検出器によって第2光ファイバを伝搬する光の強度を正確に検出することが容易になり得る。
【0021】
また、上記課題を解決するため、本発明のレーザ装置は、上記のいずれかの光検出装置と、少なくとも一つの第1光ファイバの他方の端面に入射する光を出射する光源と、を備えることを特徴とする。
【0022】
上記のように、上記本発明の光検出装置によれば、光ファイバを所定の方向に伝搬する光の強度の検出精度を向上し得る。よって、当該光検出装置を備えるレーザ装置によれば、光ファイバを伝搬する光の強度に基づく制御の正確性を向上し得る。
【発明の効果】
【0023】
以上のように、本発明によれば、光ファイバを所定の方向に伝搬する光の強度の検出精度を向上し得る光検出装置、及び当該光検出装置を備えるレーザ装置が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明に係る光検出装置及びレーザ装置の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るレーザ装置を概略的に示す図である。
図1に示すように、本実施形態のレーザ装置1は、複数の光源2、複数の第1光ファイバ3、光検出装置4、第2光ファイバ5、及び制御部CPを主な構成として備える。
【0027】
それぞれの光源2は、所定の波長の信号光を出射するレーザ装置とされ、例えば、ファイバレーザ装置や固体レーザ装置とされる。光源2がファイバレーザ装置とされる場合、共振器型のファイバレーザ装置であったり、MO−PA(Master Oscillator Power Amplifier)型のファイバレーザ装置であったりする。それぞれの光源2から出射する光は、例えば、1070nmの波長の光とされる。それぞれの光源2には、光源2から出射する光を伝搬する第1光ファイバ3が接続されている。
【0028】
それぞれの第1光ファイバ3の一方の端面は、光コンバイナ10の一方の端面に接続され、第1光ファイバ3の他方の端面は光源2に光学的に結合される。したがって、第1光ファイバ3は、光源2が出射する光を光コンバイナ10に入力するための入力用光ファイバである。
【0029】
図2は、
図1に示す光ファイバと光コンバイナとの接続部を拡大して示す斜視図である。
【0030】
図2に示すように、本実施形態の場合、1本の第1光ファイバ3は光コンバイナ10の一方の端面の中心に接続される。また、他の6本の第1光ファイバ3は、当該1本の第1光ファイバ3の周りを囲むように配置され、光コンバイナ10の一方の端面に接続される。
【0031】
それぞれの第1光ファイバ3は、コア31と、コア31を囲むクラッド32と、クラッド32の外周面を被覆する被覆層33とを有する。なお、
図2では、便宜上、1つの第1光ファイバ3の被覆層33だけが示され、他の第1光ファイバ3については光コンバイナ10側とは反対側が切断されている。また、それぞれの第1光ファイバ3における光コンバイナ10側の端部では被覆層33が剥離される。
【0032】
第1光ファイバ3において、コア31の屈折率は、クラッド32の屈折率よりも高くされる。例えば、屈折率を高くするゲルマニウム(Ge)等のドーパントが添加される石英でコア31が形成され、純粋な石英でクラッド32が形成される。ドーパントが添加されていない純粋石英でコア31が形成され、屈折率を低下させるフッ素(F)等のドーパントが添加された石英でクラッド32が形成されてもよい。被覆層33はクラッド32より屈折率が低い材料からなる。被覆層33を構成する材料としては、例えば、紫外線硬化性樹脂が挙げられる。
【0033】
図3は、
図1に示す光検出装置を概略的に示す断面図である。
図3に示すように、本実施形態の光検出装置4は、複数の第1光ファイバ3、光コンバイナ10、第2光ファイバ5、第1光検出器21、第2光検出器22、第1AD変換部23、第2AD変換部24、及び計算部25を主な構成として備える。
【0034】
本実施形態の光コンバイナ10は、第1光ファイバ3側の一部では外径が一定で第2光ファイバ5側の他の一部では外径が縮径されているテーパファイバである。すなわち、光コンバイナ10は、外径が一定である非縮径部13と、非縮径部13と一体に形成され、当該非縮径部13から離れるほど外径が縮径されるテーパ部14とで構成される。このような光コンバイナ10において、非縮径部13側の一方の端面にそれぞれの第1光ファイバ3の一方の端面が融着され、テーパ部14側の他方の端面に第2光ファイバ5の一方の端面が融着される。
【0035】
また、本実施形態の光コンバイナ10は、コア−クラッド構造を有している。すなわち本実施形態の光コンバイナ10は、複数の第1光ファイバ3及び第2光ファイバ5が光学的に結像されるコア11と、コア11よりも屈折率が低くコア11を囲うクラッド12とを有している。光コンバイナ10の屈折率は特に限定されるものではないが、第1光ファイバ3から光コンバイナ10のコア11に入射する光の反射を抑制する観点では、コア11の屈折率は第1光ファイバ3の中心軸付近と同程度の屈折率とされることが好ましい。例えば、光コンバイナ10のコア11は第1光ファイバ3のコア31と同様の材料で構成され、光コンバイナ10のクラッド12は第1光ファイバ3のクラッド32と同様の材料で構成される。
【0036】
ただし、光コンバイナ10は、コア−クラッド構造を有しておらず、光コンバイナ10の全体が、光を伝搬する部位とされてもよい。この場合、光コンバイナ10の全体がコア11からなると考えることができ、光コンバイナ10の周囲の空気をクラッドと考えることができる。また、この場合、光コンバイナ10は、例えば全体が第1光ファイバ3のコア31と同様の材料で構成される。
【0037】
なお、光検出装置4が有する第1光ファイバ3は、光源2に光学的に結合される上記第1光ファイバ3の一部であってもよく、上記第1光ファイバ3に光学的に結合される上記第1光ファイバ3と同様の構成の他の光ファイバであってもよい。
【0038】
第2光ファイバ5は、光コンバイナ10から出射する光を後段に出力するための出力用光ファイバである。第2光ファイバ5は、コア51と、コア51を囲むクラッド52と、クラッド52の外周面を被覆する被覆層53とを有する。例えば、第2光ファイバ5のコア51は第1光ファイバ3のコア31と同様の材料で構成され、第2光ファイバ5のクラッド52は第1光ファイバ3のクラッド32と同様の材料で構成され、第2光ファイバ5の被覆層53は第1光ファイバ3の被覆層33と同様の材料で構成される。また、本実施形態の第2光ファイバ5はマルチモードファイバとされる。
【0039】
本実施形態の場合、第2光ファイバ5のコア51の直径は、光コンバイナ10のコア11のテーパ部14側の端面の直径と同じとされ、第2光ファイバ5のクラッド52の外径は光コンバイナ10のクラッド12のテーパ部14側の端面の外径と同じとされる。そして、第2光ファイバ5と光コンバイナ10とは中心軸が一致するように互いの端面が融着される。なお、第2光ファイバ5において光コンバイナ10と融着される端面の近傍では、被覆層53が剥離されている。
【0040】
また、本実施形態の第2光ファイバ5は、クラッドモードストリッパ55を有する。クラッドモードストリッパ55は、第2光ファイバ5のクラッド52の外側に設けられている。クラッドモードストリッパ55は、クラッド52を伝搬するクラッドモード光を第2光ファイバ5の外側に放出できるように構成されるものであれば特に限定されない。本実施形態のクラッドモードストリッパ55は、クラッド52よりも屈折率が高い樹脂からなる高屈折率部55hがクラッド52の外側に断続的に複数設けられることによって構成される。
【0041】
なお、
図1では第2光ファイバ5の光コンバイナ10側と反対側の端面には特に何も接続されていないが、第2光ファイバ5の光コンバイナ10側と反対側の端面には他の光ファイバや第2光ファイバ5のコア51の直径より大径のガラスロッド等が接続されても良い。
【0042】
第1光検出器21は、光コンバイナ10よりも光源2からの光の伝搬方向の上流側に配置され、第2光検出器22は、光コンバイナ10よりも光源2からの光の伝搬方向の下流側に配置される。本実施形態において、第1光検出器21は、1つの第1光ファイバ3の外側に配置され、1つの第1光ファイバ3を伝搬する光のレイリー散乱を検出する。また、第2光検出器22は、第2光ファイバ5の外側に配置され、第2光ファイバ5を伝搬する光のレイリー散乱を検出する。このような第1光検出器21及び第2光検出器22は、それぞれ例えばフォトダイオードからなる。
【0043】
また、本実施形態の第2光検出器22は、クラッドモードストリッパ55よりも光コンバイナ10側に配置され、クラッドモードストリッパ55から熱的に離間して配置される。第2光検出器22がクラッドモードストリッパ55から熱的に離間して配置されることによって、第2光検出器22がクラッドモードストリッパ55で生じる熱の影響を受けることが抑制され得る。
【0044】
なお、レイリー散乱は全方位に生じるため、ただ単にレイリー散乱を検出するだけでは、光ファイバをどちらの方向に伝搬する光のレイリー散乱であるかを判別することが難しい。例えば、金属加工等の高反射材加工にレーザ装置1を用いる場合、第2光ファイバ5には、第2光ファイバ5から出射される光の出力方向とは逆方向に伝搬する反射光も伝搬する場合がある。このような場合において、本実施形態の光検出装置4では、後に詳述するように、第1光ファイバ3及び第2光ファイバ5の双方向に伝搬するそれぞれの光の強度の検出精度を向上し得る。
【0045】
第1AD変換部23は、第1光検出器21からの信号をAD変換して計算部25へと送る。また、第2AD変換部24は、第2光検出器22からの信号をAD変換して計算部25へと送る。
【0046】
計算部25は、第1AD変換部23を介して送られる第1光検出器21での検出結果及び第2AD変換部24を介して送られる第2光検出器22での検出結果に基づく計算によって、後述するようにして第1光ファイバ3を伝搬する光の強度及び第2光ファイバ5を伝搬する光の強度を推定する。
【0047】
図1に示す制御部CPは、計算部25からの信号に基づいて、後述するように光源2を制御する。なお、計算部25、第1AD変換部23、及び第2AD変換部24は、制御部CPの一部とされてもよい。すなわち、1つのCPUによって計算部25、第1AD変換部23、及び第2AD変換部24の少なくともいずれか1つと制御部CPとが一体に構成されてもよい。
【0048】
次に、本実施形態のレーザ装置1及び光検出装置4の動作および作用について説明する。
【0049】
まず、それぞれの光源2から光が出射されると、この光は第1光ファイバ3を介して光コンバイナ10の一方の端面からコア11に入射する。第1光ファイバ3から光コンバイナ10のコア11に入射する光は、光コンバイナ10のテーパ部14に達する。このテーパ部14では、光の少なくとも一部が光コンバイナ10のコア11とクラッド12との界面で反射しながら伝搬する。この反射を繰り返す毎に、テーパ形状とされた光コンバイナ10のコア11の外周面により光の発散角が大きくされる。つまり、光コンバイナ10のコア11の外周面で反射する光は、光コンバイナ10の軸方向に対する角度が大きくなる。そして、テーパ部14を伝搬する光は、光コンバイナ10の出射面であるテーパ部14側の端面から所定の発散角で出射し、第2光ファイバ5の一方の端面からコア51に入射して第2光ファイバ5を伝搬する。このようにして光源2から出射される光は第1光ファイバ3、光コンバイナ10、及び第2光ファイバ5を順次伝搬し、第2光ファイバ5の他方の端面から出射される。
【0050】
上記のように第2光ファイバ5の他方の端面から出射する光は加工対象物等に照射される。また、加工対象物等に照射される光の一部は加工対象物等の表面で反射され、さらにその反射光の一部は第2光ファイバ5に戻ることがある。以下の説明では、第1光ファイバ3から第2光ファイバ5側へと向かう方向を順方向といい、第2光ファイバ5から第1光ファイバ3側へと向かう方向を逆方向という場合がある。
【0051】
それぞれの第1光ファイバ3を順方向に伝搬する光は、光コンバイナ10によって効率良く第2光ファイバ5に入射する。よって、次の計算では第1光ファイバ3を順方向に伝搬する光の損失を無視している。第1光ファイバ3を順方向に伝搬する光の強度をPf、第2光ファイバ5を逆方向に伝搬する光の強度をPrとすると、第2光検出器22で検出されるレイリー散乱から求められる光の強度M2は下記式(1)で表すことができる。
M2=NPf+Pr ・・・(1)
することができる。
ここで、Nは光源2からの光を伝搬する第1光ファイバ3の数である。本実施形態では全ての第1光ファイバ3に光源2が接続されており、光源2からの光が全ての第1光ファイバ3を伝搬するとすれば、N=7である。なお、ここでは全ての第1光ファイバ3において光源2から同程度の強さの光が伝搬していると仮定しているが、それぞれの第1光ファイバ3において伝搬する光の強度が異なる場合は、Pfに適切な係数を掛けて計算してもよい。
【0052】
一方、第2光ファイバ5を逆方向に伝搬する光の一部は光コンバイナ10を介して第1光ファイバ3に入射する場合もあるが、他の一部は第1光ファイバ3に入射しない。よって、第2光ファイバ5を逆方向に伝搬する光のうち第1光ファイバ3へ入射する光の割合をαとすると、第1光検出器21で検出されるレイリー散乱から求められる光の強度M1は下記式(2)で表すことができる。すなわち、第1光ファイバ3を逆方向に伝搬する光の強度をαPrとすることができる。
M1=Pf+αPr ・・・(2)
【0053】
第1光検出器21での検出結果は第1AD変換部23介して計算部25へ入力され、第2光検出器22での検出結果は第2AD変換部24を介して計算部25へと入力される。そして、計算部25において上記式(1)、(2)の計算が行われる。さらに、上記式(1)、(2)から、第1光ファイバ3を順方向に伝搬する光の強度Pf及び第2光ファイバ5を逆方向に伝搬する光の強度Prが下記式(3)、(4)のように求められる。
Pr=(M2−NM1)/(1−Nα) ・・・(3)
Pf=(αM2−M1)/(Nα−1) ・・・(4)
【0054】
上記αは、事前に第1光ファイバ3及び第2光ファイバ5に逆方向に光を伝搬させる試験を行うことによって求めることができる。具体的には、まず、第1光ファイバ3の上流側の端面から出射する光のエネルギーを測定するカロリーメータを配置する。そして、第2光ファイバ5の下流側から逆方向に光を伝搬させ、このように第2光ファイバ5に入射させた光のエネルギーとカロリーメータで測定されるエネルギーとの比をαとすることができる。
【0055】
また、第1光ファイバ3を順方向に伝搬する光が第1光検出器21によって強度を検出される箇所から第2光検出器22によって強度を検出される箇所まで伝搬する間で損失することを考慮する場合は、次のように考えることができる。第2光検出器22で検出されるレイリー散乱から求められる光の強度M2は、下記式(5)で表すことができる。ここで、βは、順方向に伝搬する光が第1光検出器21によって強度を検出される箇所から第2光検出器22によって強度を検出される箇所まで伝搬する割合である。すなわち、第2光ファイバ5を順方向に伝搬する光の強度をNβPfとすることができる。
M2=NβPf+Pr ・・・(5)
【0056】
そして、上記式(2)、(5)から、第1光ファイバ3を順方向に伝搬する光の強度Pf及び第2光ファイバ5を逆方向に伝搬する光の強度Prが下記式(6)、(7)のように求められる。
Pr=(NβM1−M2)/(Nαβ−1) ・・・(6)
Pf=(αM2−M1)/(Nαβ−1) ・・・(7)
【0057】
上記βは、事前に第1光ファイバ3及び第2光ファイバ5に順方向に光を伝搬させる試験を行うことによって求めることができる。具体的には、まず、第2光ファイバ5の下流側の端面から出射する光のエネルギーを測定するカロリーメータを配置する。そして、第1光ファイバ3の上流側から順方向に光を伝搬させ、このように第1光ファイバ3に入射させた光のエネルギーとカロリーメータで測定されるエネルギーとの比をβとすることができる。
【0058】
上記のようにして計算部25で順方向の光の強度Pf及び逆方向の光の強度Prを求めた後、この計算結果に基づいて制御部CPによってレーザ装置1に対して所定の制御を行うことができる。例えば、順方向の光の強度Pfに応じて光源2からの出力を調整する制御を行ったり、逆方向の光の強度Pfが許容値を超える場合にレーザ装置1から出射される光を止める制御を行ったりすることができる。また、制御部CPは、不図示の表示装置に警告を表示したり、不図示のスピーカーから警告音を発したりしてもよい。
【0059】
以上のように、本実施形態の光検出装置4は、複数の第1光ファイバ3と、一方の端面にそれぞれの第1光ファイバ3の一方の端面が接続される光コンバイナ10と、光コンバイナ10の他方の端面に一方の端面が接続される第2光ファイバ5と、を備える。また、本実施形態の光検出装置4は、一つの第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を検出する第1光検出器21と、第2光ファイバ5を伝搬する光のレイリー散乱を検出する第2光検出器22と、計算部25と、を備える。
【0060】
このような本実施形態の光検出装置4において、光コンバイナ10を介して複数の第1光ファイバ3と第2光ファイバ5とが光学的に結合されると、複数の第1光ファイバ3から第2光ファイバ5に伝搬する光の割合と第2光ファイバ5から複数の第1光ファイバ3に伝搬する光の割合とに差が生じる。つまり、光コンバイナ10の第2光ファイバ5が接続される側の端面から第2光ファイバ5のコア51へは光を伝搬させ易いが、光コンバイナ10の第1光ファイバ3が接続される側の端面から第1光ファイバ3のコア31へは光が伝搬し難い。これは、光コンバイナ10の端面に複数の第1光ファイバ3が接続されると、第2光ファイバ5側からの光は光コンバイナ10の端面において互いに隣り合う第1光ファイバ3の隙間や第1光ファイバ3のクラッド32に入射するからであると考えられる。
【0061】
ところで、本実施形態の第1光検出器21は、1つの第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を検出する。複数の第1光ファイバ3に光が伝搬する場合、少なくとも1つの第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を知ることができれば、積算することによって複数の第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を推定し得る。また、第2光検出器22は、第2光ファイバ5を伝搬する光のレイリー散乱を検出することによって、第2光ファイバ5を伝搬する光の強度を検出する。このように光コンバイナ10を挟むように配置される第1光検出器21及び第2光検出器22の検出結果には、上記割合の差に起因する差が生じる。この検出結果の差は、第1光ファイバ3から第2光ファイバ5側へ伝搬する光の強度及び第2光ファイバ5から第1光ファイバ3側へ伝搬する光の強度に依存する。このため、計算部25は、上記のように、第1光検出器21の検出結果及び第2光検出器22の検出結果から、第1光ファイバ3から第2光ファイバ5側に伝搬する光の強度または第2光ファイバ5から第1光ファイバ3側に伝搬する光の強度を計算することができる。すなわち、計算部25は、第1光ファイバ3または第2光ファイバ5を所定の方向に伝搬する光の強度を計算することができる。
【0062】
また、本実施形態の光検出装置4において、少なくとも第2光検出器22はレイリー散乱を検出する。このため、上記特許文献1に記載のファイバレーザ装置のように漏れ光を検出する場合に比べて、第2光ファイバ5を伝搬する光の強度が強い場合であっても検出結果と当該検出結果から推定される第2光ファイバ5を伝搬する光の強度との関係の線形性が保たれ得る。なお、第1光ファイバ3を伝搬する光の強度の第1光検出器21による検出方法は、特に限定されない。したがって、例えば、第1光検出器21は、第1光ファイバ3を伝搬する光のレイリー散乱を検出してもよく、第1光ファイバ3から分岐させた光を直接検出してもよい。第2光ファイバ5には複数の第1光ファイバ3を伝搬する光が入射するのに対して、それぞれの第1光ファイバ3を伝搬する光の強度は第2光ファイバ5を伝搬する光の強度より弱い。そのため、例えば第1光検出器21が漏れ光を検出する場合であっても検出結果と当該検出結果から推定される第1光ファイバ3を伝搬する光の強度との関係の線形性が保たれ易い。したがって、本実施形態の光検出装置4は、光ファイバを所定の方向に伝搬する光の強度の検出精度を向上し得る。
【0063】
また、本実施形態の光検出装置4では、クラッドモードストリッパ55が第2光ファイバ5に設けられ、第2光検出器22は、クラッドモードストリッパ55よりも光コンバイナ10側に配置される。第2光ファイバ5から出射して第2光ファイバ5に戻ってくる光のうちクラッドモード光となる割合は不定であり、当該クラッドモード光は第2光検出器22の検出結果に対する不確定要素となり得る。第2光検出器22がクラッドモードストリッパ55よりも光コンバイナ10側に設けられることによって、第2光ファイバ5から出射して第2光ファイバ5に戻ってくる光のうちクラッドモード光は当該クラッドモードストリッパ55によって第2光ファイバ5の外側に放出され得る。そのため、第2光検出器22によって第2光ファイバ5を伝搬する光の強度を正確に検出することが容易になり得る。
【0064】
また、本実施形態のレーザ装置1は、上記光検出装置4と、それぞれの第1光ファイバ3の他方の端面に入射する光を出射する光源2と、を備える。上記のように、本実施形態の光検出装置4によれば、光ファイバを所定の方向に伝搬する光の強度の検出精度を向上し得る。よって、本実施形態の光検出装置4を備えるレーザ装置1によれば、光ファイバを伝搬する光の強度に基づく制御の正確性を向上し得る。
【0065】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について
図4を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
【0066】
図4は、本発明の第2実施形態に係る光検出装置を
図3と同様に示す図である。
図4に示すように、本実施形態の光検出装置4は、第1光検出器21が全ての第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を検出する点において上記第1実施形態の光検出装置4と異なる。
【0067】
上記第1実施形態のように、第1光検出器21が少なくとも1つの第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を検出することによって、複数の第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を推定し得る。ただし、複数の第1光ファイバ3に光が伝搬する場合、第1光検出器21が全ての第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を検出することによって、上記のように複数の第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を推定する必要がなく、複数の第1光ファイバ3を伝搬する光の強度の検出が容易になる。また、第1光検出器21に用いられるセンサの大きさに対して第1光ファイバ3が十分に細い場合、複数の第1光ファイバを並列させることで1つのセンサによって全ての第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を検出することができ、当該センサの配置が容易になる。
【0068】
なお、本実施形態では第1光検出器21が全ての第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を検出するため、上記式(1)〜(7)において、Pfを全ての第1光ファイバ3を伝搬する光の強度の総和とし、N=1として計算することができる。
【0069】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について
図5を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
【0070】
図5は、本発明の第3実施形態に係るレーザ装置を
図1と同様に示す図である。
図5に示すように、本実施形態のレーザ装置1に備えられる光検出装置4では、複数の第1光ファイバ3のうち一部の第1光ファイバ3の他方の端面に光源2が光学的に結合され、複数の第1光ファイバ3のうち他の一部の第1光ファイバ3の他方の端面には光源2が非接続とされる。また、第1光検出器21は、光源2に非接続とされる第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を検出する。
【0071】
図5には、光コンバイナ10のコア11の中心に接続される第1光ファイバ3の他方の端面に光源2が非接続とされ、他の第1光ファイバ3の他方の端面に光源2が接続とされる例を示している。ただし、光コンバイナ10のコア11の中心に接続される第1光ファイバ3以外の第1光ファイバ3の他方の端面に光源2が非接続とされてもよく、複数の第1光ファイバ3の他方の端面に光源2が非接続とされてもよい。
【0072】
複数の第1光ファイバ3のうち一部の第1光ファイバ3の他方の端面に光源2が光学的に結合され、光源2が光を出射する場合、光源2に非接続とされる第1光ファイバ3には、第2光ファイバ5側からの光のみが伝搬する。この場合、第2光検出器22は第2光ファイバ5を双方向に伝搬する光の強度を検出するのに対して、第1光検出器21は第1光ファイバ3を第2光ファイバ5側から伝搬する光の強度を検出する。すなわち、本実施形態では、上記式(2)においてPf=0として計算することができる。したがって、第1光検出器21の検出結果と第2光検出器22の検出結果との差分から第1光ファイバ3及び第2光ファイバ5を所定の方向に伝搬する光の強度を計算することが容易になる。
【0073】
また、本実施形態の第1光検出器21は、光源2に非接続とされる第1光ファイバ3の他方の端面から出射する光の強度を検出することが好ましい。この場合、第1光検出器21は、例えば、第1光ファイバ3の他方の端面から出射する光を直接検出するフォトダイオードとされる。第1光ファイバ3の端面から出射する光の強度を検出することによって、第1光ファイバ3を第2光ファイバ5側から伝搬する光の強度を正確に検出し易くなる。
【0074】
以上、本発明について、実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0075】
例えば、上記実施形態では、光源2に接続される全ての第1光ファイバ3に光源2から出射する光が伝搬する場合について説明した。しかし、それぞれの第1光ファイバ3の他方の端面に光源2が光学的に結合され、それぞれの光源2は光を出射する状態と光を非出射とする状態とに切り替えられてもよい。このとき、複数の第1光ファイバ3は、光コンバイナ10側に光を伝搬する状態と伝搬しない状態とに切り替えられる。すなわち、それぞれの光源2は個別に光の出射と停止とを制御され、複数の光源2に接続されるそれぞれの第1光ファイバ3のうち一部の第1光ファイバ3には光源2からの光が伝搬し、他の一部の第1光ファイバ3には光源2からの光が伝搬していなくてもよい。この場合、第1光検出器21は、少なくとも1つの光源2が光を出射している状態のときに、光を非出射の状態の光源2に光学的に結合される第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を検出することが好ましい。すなわち、光コンバイナ10側に光を伝搬していない第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を検出することが好ましい。このようにして第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を検出するためには、例えば、それぞれの第1光ファイバ3に対して、第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を検出する第1光検出器21を設ける。そして、複数の第1光検出器21のうち、光を非出射の状態の光源2に光学的に結合される第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を検出する第1光検出器21のみを作動させる。この場合、第1光検出器21は、第1光ファイバ3を伝搬する光のレイリー散乱を検出することが好ましい。
【0076】
上記のように複数の第1光ファイバ3のうち一部の第1光ファイバ3は光コンバイナ10側に光を伝搬する状態とされ、他の一部の第1光ファイバ3は光コンバイナ10側に光を伝搬しない状態とされる場合、光コンバイナ10側に光を伝搬していない第1光ファイバ3には、第2光ファイバ5側からの光のみが伝搬する。第1光検出器21が光コンバイナ10側に光を伝搬していない第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を検出することによって、第1光検出器21は第1光ファイバ3を第2光ファイバ5側から伝搬する光の強度を検出する。したがって、上記第3実施形態と同様に、第1光検出器21の検出結果と第2光検出器22の検出結果との差分から第1光ファイバ3及び第2光ファイバ5を所定の方向に伝搬する光の強度を計算することが容易になる。
【0077】
また、光コンバイナ10の一方の端面に接続される第1光ファイバ3の数は複数であれば特に限定されない。そして、第1光検出器21は、少なくとも1つの第1光ファイバ3を伝搬する光の強度を検出すればよい。
【0078】
また、上記実施形態ではクラッドモードストリッパ55が第2光ファイバ5に設けられ、第2光検出器22は、クラッドモードストリッパ55よりも光コンバイナ10側に配置される例を挙げて説明した。しかし、クラッドモードストリッパは、第2光ファイバ5において第2光検出器22よりも光コンバイナ10側に設けられてもよく、第1光ファイバ3に設けられてもよい。