(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
請求項1または2に記載のシステムにおいて、前記電流測定装置は、それぞれ、ホール効果トランスデューサ、電流検出抵抗器、誘導センサ、電流シャント、および増幅を有する電流検出抵抗器のうちの1つを備えるシステム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
並列接続バッテリのための差動電流モニタリングのためのシステムおよび方法についての例示的な実施形態が以下で詳細に説明される。並列接続された2つのバッテリ間の差動電流(バッテリ間電流と称してもよい)の測定は、並列接続バッテリのうちの一方から他方への正味の電流の流れが2つのバッテリ間の特性の差を示すので、バッテリの様々な特性を測定するために使用されてもよい。例えば、差動電流は並列バッテリのうちの1つにおける内部短絡などの不具合を正確に検知するために使用されてもよい。様々な実施形態において、こうした不具合の検知は、バッテリの使用中に、熱暴走条件を含む激しいバッテリの不具合を防ぐために使用されてもよく、または電池がバッテリパックに組み立てられる前の製造プロセスの間に、不良品のバッテリ電池を識別して、不良品であると識別された電池の廃棄を可能にするために使用されてもよい。
【0010】
電流が例えば充電プロセスおよび放電プロセスの間に一対の並列接続バッテリに流れている時に、通常のバッテリの挙動に関連付けられる電流フローが共通モードの信号として両方のバッテリにおいて観察される。従って、2つの並列バッテリ間の差動電流が調べられる際には、正常なバッテリ動作に関連付けられる比較的大きい共通モードの電流信号は消え、比較的小さい電流の差動電流信号が残る。並列バッテリは比較的均等に電流を分けあい、一対の並列バッテリに対する差動電流は理想的にはゼロである。しかし、実際には、バッテリの寿命の初期における電池間の特性にわずかな違いがあれば、何らかの不均等性が予期されてもよく、電池の経年劣化のしかたが異なる場合には、大きな不均等性が発達する可能性があり、大幅に異なる容量のバッテリで構成されたバッテリの並列ブロックをもたらす。しかし、電池の並列ブロックにおけるバッテリの容量が大幅に異なる場合においても、正常なバッテリ間の正味の差動電流は経時的に平均されてほぼゼロになる。一方のバッテリがより高い容量を有するので放電の間により多くの電流を送る場合には、このバッテリはまた、充電の間により多くの電流を受け入れる。その結果、並列の対におけるいずれのバッテリも、例えば内部短絡によって内部で放電していない限り、2つのバッテリにわたる正味の充電バランスが維持される。従って、バッテリの正常性は、1つ以上の完全なサイクルにおける一方の並列バッテリから他方への電荷の正味の流れを含む差動電流の識別に基づいて、またはバッテリの充電/放電の電流全てが止まった後で比較的低い値に低下しない差動電流フローに基づいてモニタリングされてもよい。
【0011】
差動電流の測定は受動的であっても能動的であってもよい。差動電流の測定が受動的である実施形態において、1つ以上の電流測定装置を含む差動電流測定モジュールが、動作中に2つの並列接続バッテリ間の差動電流を測定するために使用され、測定された差動電流は、並列接続バッテリにおける特性のあらゆる変化を測定するために経時的にモニタリングされる。一対の並列バッテリからの差動電流信号は様々な信号解析方法を使用して解析されてもよい。例えば、バッテリが停止している時に実質的にゼロ以外の値を有する差動電流の存在は、バッテリのうちの一方における内部短絡を示す可能性がある。別の例において、差動電流データ(例えば、電流対時間または電流対容量)は一方のバッテリから別の並列バッテリへの電荷の正味の移動が生じているか否かを決定するために、時間について積分されてもよい。さらに別の例において、特定の期間および/または多数の充電−放電のサイクルにわたる差動電流の平均値が観察されてもよく、すなわち、ゼロから離れた平均差動電流の大きさの変化は内部短絡の存在を示す可能性がある。
【0012】
差動電流測定が能動的である他の実施形態において、差動電流測定モジュールは2つの並列接続バッテリの間に配置されたスイッチと電流測定装置とを含む。バッテリは、スイッチを介して診断期間の間接続を断たれ、その後再接続される。内部短絡のないバッテリは長い間安定した端子電圧を維持するので、再接続された時には比較的低い差動電流を示す。しかし、内部短絡がバッテリのうちの一方に存在する場合には、そのバッテリは診断期間の間に放電電流が流れる。従って、バッテリが再接続された後のバッテリのうちの一方から他方への電流の突入を含む差動電流の存在は、電流の突入を受けるバッテリにおける不具合の存在を示す。一方のバッテリにおける内部短絡状態は、バッテリが再接続された時に比較的大きい突入電流をもたらすので、バッテリのうちの一方における内部短絡の存在は最小不具合しきい値と差動電流信号を比較することによって検出されてもよい。
【0013】
差動電流は、様々な実施形態において、単一の電池または並列および/もしくは直列に接続された複数の電池を備える、2つの並列バッテリに関して測定されてもよく、例えば、電池がバッテリパックに組み立てられる前または後などの電池の寿命サイクルにおける任意の時点におけるバッテリの特性を測定するために使用されてもよい。2つの並列バッテリは一部の実施形態において異なる構成を備えてもよい。並列で複数の電池を含むバッテリパックにおける複数の電流測定装置と一部の実施形態におけるスイッチとの包含は、不具合を含む個々の電池の特定(例えば識別)を可能にする。このようなバッテリパックは並列ユニットとして接続された任意の適切な数の電池を含んでもよく、個々の電池の電流の解析はパック全体の並列サブユニットとして接続された任意の適切な数の電池を有するパックまで広げられてもよい。バッテリパックは任意の適切な種類のバッテリを含んでもよく、任意の適切な種類のバッテリは、様々な実施形態において、リチウムイオンバッテリ、鉛酸バッテリ、ニッケルカドミウムバッテリ、またはニッケル水素バッテリを含むが、これらに限定されない。このようなバッテリパックは任意の適切な電気装置に組み込まれてもよく、任意の適切な電気装置は、ラップトップまたはノートブックのコンピュータ、動力工具、ハイブリッド電気自動車、プラグインハイブリッド電気自動車、電気自動車、エネルギー格納システム、および軍装備品を含むが、これらに限定されない。
【0014】
図1は並列に接続されたバッテリ101および102のための差動電流モニタリングシステム100の実施形態を例示する。電流は、端子104から差動電流測定モジュール103を通り2つのバッテリ101および102へ、そして端子105へ流れる。電流106はバッテリ101および102の両方に流れる総電流(I
total)である。電流107(I
1)はバッテリ101と関連付けられ、電流108(I
2)はバッテリ102に関連付けられる。I
totalはI
1+I
2に等しい。差動電流測定モジュール103はバッテリ101および102間の差動電流を測定し、その差動電流はI
1とI
2との間の差に等しい。差動電流測定モジュール103によって測定された差動電流はバッテリ101および102の特性をモニタリングするために使用される。差動電流測定モジュール103はまた差動電流データを収集して解析するための論理回路を含み、任意の適切な論理回路が差動電流データを収集して解析するために差動電流測定モジュール103に含まれてもよい。バッテリ101および102は、様々な実施形態において、単一の電池、または任意の適切な構成の並列および/もしくは直列に接続された複数の電池を備えてもよく、バッテリ101および102はまた異なるバッテリ構成を備えてもよい。
【0015】
差動電流測定モジュール103は様々な実施形態において1つ以上の電流測定装置を含んでもよく、さらなる実施形態においては、バッテリ101および102の接続を断ち、そして再接続するためのスイッチを含んでもよい。差動電流測定モジュール103の電流測定装置(複数可)は任意の適切な電流測定装置であってよく、任意の適切な電流測定装置は、ホール効果トランスデューサ、電流検出抵抗器、誘導センサ、電流シャント、または増幅を有する電流検出抵抗器を含むが、これらに限定されない。増幅を有する電流検出抵抗器は電流検出抵抗器と増幅ハードウェアとを含み、増幅ハードウェアは解析のために電流検出抵抗器を通って流れる電流に関連する比較的大きな出力電圧信号を出力するが、電流検出抵抗器における電圧降下は比較的小さく維持され得るように(すなわち、検出抵抗器に起因する挿入損失が比較的小さくなるように)なっている。差動電流測定モジュール103がスイッチを含む実施形態において、スイッチは任意の適切な種類のヒューズまたはスイッチを備えてもよく、任意の適切な種類のヒューズまたはスイッチは、一部の実施形態において、リレー、固体スイッチ、サイリスタ、機械スイッチ、または金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)を含むが、これらに限定されない。スイッチがMOSFETである実施形態において、MOSFETを通る差動電流はMOSFETにおけるドレイン−ソースの電圧降下に基づいて測定されてもよいので、MOSFETもまた電流測定装置を備えてもよい。バッテリ101および102は任意の適切な種類のバッテリであってもよく、任意の適切な種類のバッテリは、様々な実施形態において、リチウムイオンバッテリ、鉛酸バッテリ、ニッケルカドミウムバッテリ、またはニッケル水素バッテリを含むが、これらに限定されない。
【0016】
差動電流はいくつかの異なる手法を使用して差動電流測定モジュール103によって測定されてもよく、差動電流測定モジュール103などの差動電流測定モジュールの様々な実施形態と、1つ以上の差動電流測定モジュールと共に使用するための様々なバッテリ構成とが
図2〜
図7に関して以下で説明される。第1の手法はI
1およびI
2を測定するための各電流測定装置を含む(
図2に関して以下でさらに詳細に説明される)。第2の手法はI
1(またはI
2)およびI
totalを測定するための各電流測定装置を含み、次に、測定された値からI
2(またはI
1)を計算する(
図3に関して以下でさらに詳細に説明される)。第3の手法はI
1(またはI
2)を測定するための電流測定装置を含み、I
totalの値はバッテリ管理ユニットなどの他の供給源から得られ、次に、測定された値からI
2(またはI
1)を計算する。第4の手法は、バッテリ101からバッテリ102(またはその逆)に流れる差動電流を直接測定する単一の電流測定装置を含み、その測定は、I
totalがゼロに等しい場合に行われ得る。この手法はスイッチを含む差動電流測定モジュール103で使用されてもよい(
図5〜
図7に関して以下で詳細に説明される)。さらなる実施形態において、バッテリの挙動は第1の対の並列バッテリからの差動電流信号をバッテリパックにおける同じ種類の第2の対の並列バッテリによって提供された差動電流信号と比較することによってモニタリングされてもよい(
図4に関して以下でさらに詳細に説明される)。2つの差動電流信号間で顕著な偏差が検知された場合には、並列の対のバッテリのうちの一方における不具合を示す可能性がある。バッテリのうちの任意のもの、および
図2〜
図7に関して以下で説明される(1つ以上の電流測定装置と、一部の実施形態においてスイッチとを備える)差動電流測定モジュールは、
図1に関して説明された装置および構成のうちの任意のものを備えてもよい。任意の適切な論理回路が差動電流データを収集して解析するために
図2〜
図7の差動電流測定モジュールと共に使用されてもよく、様々な解析技術が
図10〜
図22に関して以下で説明される。一部の実施形態において、所定の期間にわたる差動電流の平均値が測定されてもよく、2つの並列バッテリのうちの一方における不具合が例えば所定の期間の間における差動電流の平均値の大きさの変化を検知することによって、測定された平均値に基づいて検知されてもよい。他の実施形態において、差動電流は最小不具合しきい値と比較されてもよい。
【0017】
図2は並列接続バッテリ201および202のための受動型差動電流モニタリングシステム200の実施形態を例示する。電流は端子204から電流測定装置203A〜Bを備える差動電流測定モジュールを通り、2つのバッテリ201および202を通って端子205に流れる。バッテリ201および202の差動電流は電流測定装置203A(I
1、バッテリ201に関連付けられる)および電流測定装置203B(I
2、バッテリ202に関連付けられる)によって出力される電流信号の差によって与えられる。
図3は並列接続バッテリ301および302のための受動型差動電流モニタリングシステム300の別の実施形態を例示する。電流は端子304から電流測定装置303A〜Bを備える差動電流測定モジュールを通り、2つのバッテリ301および302を通って端子305に流れる。電流測定装置303AはI
totalを与え、電流測定装置303BはI
1を与え、I
2はI
totalとI
1との間の差に等しく、バッテリ301および302の間の差動電流の計算を可能にする。
図3のシステムの別の実施形態において、電流測定装置303Aは省かれてもよく、I
totalはバッテリ管理ユニットなどの別の供給源(図示せず)から受けてもよい。
【0018】
図4は並列接続バッテリ401、402、403、および404のための受動型差動電流モニタリングシステム400の実施形態を例示し、この実施形態においては、2組の2つの並列バッテリが互いに基準差動電流信号を提供する。電流は、端子406から、並列バッテリ401および402の間の差動電流を測定する差動電流測定モジュール405Aと並列バッテリ403および404の間の差動電流を測定する電流測定モジュール405Bとを通って端子407に流れる。差動電流測定モジュール405A〜Bは任意の適切な方法で対応する差動電流を測定してもよい。差動電流測定モジュール405A〜Bからの差動電流信号は次に互いに比較される。差動電流測定モジュール405A〜Bからの2つの差動電流信号間の顕著な偏差が検知された場合には、対の並列バッテリ401/402または403/404のうちの一方における不具合を示す可能性がある。任意の適切な論理回路が、差動電流データを収集し比較して解析するために差動電流測定モジュール405A〜Bと関連付けられてもよい。
【0019】
図5は並列接続バッテリ501および502のための能動型差動電流モニタリングシステム500の実施形態を例示し、この実施形態においては、差動電流測定モジュールはスイッチ504と電流測定装置503とを備える。システム500における能動差動電流測定は以下の通りに行われ、
図9に関して以下でさらに詳細に考察もされる。第一に、スイッチ504が閉じられ、バッテリ501および502は実質的に定常状態の電流フローが達成されるように平衡可能にされる。スイッチ504は次に、診断期間に対応する期間の間開かれ、診断期間の長さはバッテリ501または502におけるあらゆる内部短絡を検知することに関する所望の感度レベルに従って選択できる。診断期間が長くなるほど、内部短絡は短絡を含むバッテリの充電状態に大きな影響を有する。スイッチ504が開いている診断期間の次に、スイッチ504は閉じられ、バッテリ501および502の間の差動電流フローが電流測定装置503によって測定される。バッテリ501およびバッテリ502に内部短絡がない場合には、バッテリ501および502の両方が診断期間の間安定した充電状態を維持し、スイッチ504が診断期間の終了時に閉じられた時に電流フローは電流測定装置503によってほとんど検知されないか、または全く検知されない。しかし、例えば、バッテリ502が内部短絡を含む場合には、診断期間の間のその内部短絡への放電は、バッテリ501の充電状態を安定したままにしながら、診断期間の間、バッテリ502を放電させる。従って、診断期間の終了時におけるバッテリ501および502の再接続の際に、バッテリ502への電流フローの急上昇が結果として生じる。この電流フローはバッテリ502における内部短絡の存在を示す。電流測定装置503によって検知される電流フローの大きさは内部短絡の大きさに関連し、電流フローの検知はバッテリ501または502のいずれが内部短絡を含むかを示す。能動差動電流テストの間、システム500の端子505および506の間のI
totalはゼロに等しい。一部の実施形態において、電流測定装置503に関連付けられる論理回路は、バッテリ501または502のうちの一方における短絡の存在を検出するために最小しきい値と測定された差動電流を比較してもよい。スイッチ504は、様々な実施形態において、リレー、固体スイッチ、サイリスタ、機械スイッチ、および1つ以上のMOSFETのうちの1つであってもよい。
【0020】
図6は、直列に接続された2つのブロックの並列バッテリ601A〜Dおよび602A〜Dで構成されたバッテリパックのための能動型差動電流モニタリングシステム600の別の実施形態を例示する。バッテリパックは端子607および608を介して装置に電力を供給する。各バッテリに隣接する並列バッテリに対する各バッテリの並列接続は、スイッチ603A〜D/604A〜Cのうちのいずれか1つと、それぞれの関連付けられる電流測定装置605A〜C/606A〜Cとを含むそれぞれの差動電流測定モジュールを介して行われる。システム600における不具合の存在を検出するために、バッテリ601A〜Cおよび602A〜Cにおいて定常状態が達成されるまで、スイッチ603A〜Dおよび604A〜Dは閉じられ、次に、スイッチ603A〜Cおよび604A〜Cのサブセットが診断期間の間開かれる。診断期間の後、開かれたスイッチは閉じられ、差動電流フローの測定が閉じられたスイッチに関連付けられる605A〜Cおよび606A〜Cの電流測定装置によって行われる。スイッチ603A〜Cおよび604A〜Cの様々なサブセットの一連の開閉が、不具合を含むバッテリ601A〜Cおよび602A〜Cの個々のバッテリを側定するために使用されてもよい。例えば、スイッチ603Bは診断期間の間開かれるが、スイッチ603Aおよび603Cは閉じられてもよく、次に、スイッチ603Bは、並列バッテリ601A〜Cおよび並列バッテリ601C〜Dのうちの1つにおける不具合の存在を検出するために閉じられる。例えば、電流測定装置605Bがバッテリ601C〜Dからバッテリ601A〜Bの方向で流れる差動電流を示す場合には、バッテリ601A〜Bのうちの一方における不具合が示される。スイッチ603Bが次にバッテリ601A〜Bを隔離するために開かれてもよく、スイッチ603Aと電流測定装置605Aとが次にバッテリ601A〜Bのうちのいずれが不具合を含むかを検出するために使用されてもよい。一部の実施形態において、パック内の1つのバッテリ内で内部短絡が発生したという認識に基づいて(例えば、熱暴走を防ぐための)効果的な介入が行われ得る場合には、どの個々のバッテリが不具合を有しているかを識別することは不必要であり得る。しかし、内部短絡を含む特定のバッテリが識別できる場合には、依然としてパック内の他のバッテリがバッテリパックの端子607および608に電力を供給できるようにしながら、例えば適切なスイッチを開くことによってそのバッテリを選択的に隔離する。これにより、識別された内部短絡を含むバッテリへの電流フローを防ぐことによって安全を維持しながら、例えば、バッテリが電力供給している装置のシャットダウンの制御を可能にするようにバッテリの全体的な機能を維持することが可能であり得る。
【0021】
図7は3つのブロックの並列バッテリ701A〜B、702A〜B、および703A〜Bで構成されたバッテリパックのための能動型差動電流モニタリングシステム700の別の実施形態を例示する。システム700のバッテリパックは端子708および709において電力を供給する。
図7の差動電流測定装置はMOSFET704A〜B、705A〜B、706A〜B、および707A〜Bを含む。MOSFETを通って流れる電流はMOSFETにおけるドレイン−ソース電圧降下に基づいて測定されてもよいので、MOSFET704A〜B、705A〜B、706A〜B、および707A〜Bは、スイッチと電流測定装置との両方として作用する。MOSFET704A〜B、705A〜B、706A〜B、および707A〜Bの様々なサブセットの一連の開閉が、不具合を含むバッテリ701A〜B、702A〜B、および703A〜Bのうちの個々のバッテリを測定するために使用されてもよい。MOSFET704A〜B、705A〜B、706A〜B、および707A〜Bはまた、短絡がバッテリ701A〜B、702A〜B、および703A〜Bのうちのいずれかにおいて検知された場合に全バッテリパックをシャットダウンするように開かれてもよく、またはMOSFET704A〜B、705A〜B、706A〜B、および707A〜Bのサブセットが、残りのバッテリは端子708および709において電力を供給し続けるが、システム700における不具合が発生した単一のバッテリを隔離するために開かれてもよい。
【0022】
図8は差動電流に基づくバッテリモニタリングのための方法800の流れ図を例示する。
図8は上述した
図1〜
図7のシステムのうちの任意のものにおいて実行されてよい。第1に、ブロック801において、並列に接続された第1のバッテリと第2のバッテリとの間の差動電流(すなわち、バッテリ間電流)が差動電流測定装置によって測定される。次に、ブロック802において、第1のバッテリにおける特性の変化が、測定された差動電流に基づいて検知される。特性の変化は差動電流データの任意の適切な信号解析技術を使用して検知されてもよい。一部の実施形態において、差動電流信号は最小不具合しきい値と比較されてもよい。他の実施形態において、差動電流データ(例えば、電流対時間または電流対容量)は1つのバッテリから別の並列バッテリへの電荷の正味の移動が生じているか否かを測定するために期間について積分されてもよく、この場合、1つのバッテリから別のバッテリへの電荷の正味の移動は内部短絡の発生を示す。さらに別の実施形態において、特定の期間および/または多数の充電−放電サイクルにわたる差動電流の平均値が観察されてもよく、ゼロから離れる、平均差動電流の大きさの変化は内部短絡の存在を示す可能性がある。特性の検知された変化は一部の実施形態において第1のバッテリにおける内部短絡などの不具合の識別を含んでもよい。
【0023】
図9は、
図8のブロック801で行われたような、第1のバッテリと第2のバッテリとの間の差動電流を測定するための方法900の実施形態の流れ図を例示する。方法900は上述の
図1および
図5〜
図7のシステムのうちの任意のものにおいて実行されてもよい。第一に、ブロック901において、第1のバッテリと第2のバッテリとの間に配置されたスイッチが、第1のバッテリと第2のバッテリとが定常状態に到達するまで閉じられる。定常状態は診断期間の長さに基づいて定義されてもよい(ブロック902において以下で説明される)。一部の実施形態において、定常状態は、2つのバッテリ間の電流フローが、バッテリが互いから切断される意図した診断期間に等しい期間の間に電流フローの最大の大きさの10%未満しか変化しないように、電流フローが安定する点であってもよい。
【0024】
次に、ブロック902において、スイッチは診断期間の間開かれる。診断期間は様々な実施形態において約15分から約24時間の範囲であってもよく、システムに存在するバッテリの種類に基づいて異なっていてもよい。診断期間が長くなるほど、システムは再接続後の内部短絡の検知に対して感度が高くなる。
図23は例示的な2.4Ahの18650型のバッテリ電池に関する診断期間データに対する感度(すなわち、ミリアンペアすなわちmAでのピーク差動電流)のグラフ2300を示す。
図23において、診断期間は15分から24時間の範囲である。
図23から分かるように、100オームの短絡が15分の診断期間を使用して検知できる。より小さい短絡(例えば、3000オームまたは6300オーム)に関しては、何時間もの診断期間が必要とされる。所与の電流を招く短絡を検知することはまた、含まれる並列バッテリの容量がより大きいので、より長い診断期間を必要とする。バッテリが停止し、最も短い期間(例えば、約0.5時間から約2時間)の間停止しているときには、診断期間は数分オーダーの短い時間でもよい。充電と放電とがバッテリにおいて生じている場合には、診断期間は、充電プロセスと放電プロセスとが終わった後に、最も短い停止期間経過してから行われてもよい。次に、ブロック903において、診断期間の経過後、スイッチは閉じられ、バッテリが再接続される。最後に、ブロック904において、スイッチに関連付けられる電流測定装置が第1のバッテリと第2のバッテリとの間の差動電流の存在を検知する。
【0025】
例示的な並列バッテリに関する差動電流データと、
図8の方法800のブロック802において使用されてもよい様々な信号解析技術とが、
図10〜
図22に関して以下で説明される。
図10は、サイクルの間の、一対の並列の短絡のない2.6Ahの18650リチウムイオン電池に関する、経時的にみた個々の電池の(アンペアすなわちAで示す)電流のグラフ1000を示し、
図11は
図10の電池間の差動電流のグラフ1100を示す。
図10は標準的なノートブックコンピュータの充電率および放電率を模擬する。
図11に示されるように、電流は2つの電池間でほぼ等しく分けられ、これは、2つの電池に対して測定された差動電流の値が電池の対にとって充電および放電の電流の非常にわずかな一部であることを示す。差動電流信号は主にノイズであり、これよりはるかに大きい充電および放電の電流が両方の電池における共通モードの信号として現れ、消失する。
図12および
図13に移ると、短絡を有する同様な並列バッテリに関する経時的差動電流データが示される。
図12は、電池におけるわずかな短絡を模擬するための電池のうちの一方において100オームの負荷につながれた並列の対の18650電池に関する個々の電池電流のグラフ1200を示す。
図13は
図12の電池間に流れる差動電流のグラフ1300を示す。一方の電池における比較的小さい短絡の存在は比較的小さい電流をもたらす。等しい電流の分配からの偏差が、短絡を模擬する負荷がバッテリに接続された時点で観察できる。特に、
図13において、抵抗器が電池のうちの一方を横切って接続された時点である約110分において生じる差動電流の平均値の遷移が存在する。
【0026】
図11に示された差動電流データは約1.90mAの平均値を有するが、
図13に示された差動電流データは51.5mAの平均値を有する。平均差動電流を解析することによって、2つ以上の並列電池間で電荷の正味の移動が顕著に生じているか否かに関して測定が行われ得る。測定誤差とノイズレベルが考慮されたときには、
図11に示されるような約1.90mAの平均値は比較的小さいので、顕著な内部短絡は存在しないと結論付けられるが、
図13に示された51.5mAの差動電流値は一方の電池から他方の電池への持続的な電流フローを示し、従って内部短絡を示す。同程度の大きさおよび成長速度の内部短絡が同時に両方の電池に存在した場合には、偽陰性の結果が得られるが、同様な特性を有する同時短絡がそのように偶発的に形成される可能性は比較的低い。
【0027】
短絡のない状態から短絡した状態への遷移がまた、シグモイド関数に差動電流データをフィッティングすることによって検出されてもよい。シグモイド関数は1つの状態から別の状態への遷移を経験するシステムの数学的表示を提供し、顕著な信号ノイズが存在する場合であってもこうした遷移を識別する効果的な手段である。
図14はシグモイド関数にフィッティングした
図11のデータのグラフ1400を示す。グラフ1400は差動電流データ内で遷移を示さないので、いずれの電池においても内部短絡は現れなかったことを示す。
図15は短絡状態を含む
図13の差動電流データに対するシグモイドフィッティングのグラフ1500を示す。
図15から分かる通り、短絡のない状態から約110分の時刻における100オームの短絡の存在への遷移はそのフィッティングによって識別される。
【0028】
図16は並列の一対の正常な(すなわち、短絡のない)電池における経時的にみた差動電流(アンペア、A)と総電流(アンペア、A)とのグラフ1600を示す。並列でサイクルさせられたときに正常な電池はほぼ等しく電流を分け合うが、完全な均衡で電流を分け合わないので、何らかの差動電流が観察される。しかし、短絡のない電池で観察される差動電流信号は典型的には、
図16におけるデータから分かるように、並列の一対の電池において全体的な電流と関係がある。この関係を使用して、電池の対に対する全体的な充電および放電の電流と相関しない内部短絡プロセスを示す可能性があるあらゆる信号成分から正常な充電および放電のプロセスに関連付けられる差動電流における信号成分をデコンボリューションすることによって、差動電流を解析することが可能である。グラフ1600における波形の振幅は一桁ほどだけ異なるが、正常な(短絡のない)サイクルの間、差動電流は予測可能な形で総電流をたどることが分かる。
【0029】
短絡を有する並列バッテリの場合、総電流と比較して異常な差動電流の挙動が観察される可能性がある。
図17は、電池の対がピーク動作電圧に近かったときに現れる内部短絡を電池のうちの1つが含むことを示す差動電流波形のグラフ1700を示す。約630分と約890分とにおけるグラフ1700の波形における異常なピークは、内部短絡を含む電池への電流フローに対応する。約400分と約1120分とにおいて小さいピークも観察され、この場合には、短絡の大きさが小さい。1つの信号処理技術において、
図17に示された種類の信号が式1に従って処理されてもよい。
I
result(t)=I
differential(t)−α[I
total(t)] 式1
スケーリングパラメータαは正常な動作から生じる差動電流の寄与の大きさを最小化するように選択されてよい。
図18は
図17のデータに式1を適用した結果のグラフ1800を示し、過渡的な内部短絡の存在に関連付けられる信号成分から正常な動作に関連付けられる信号成分をデコンボリューションしている。断続的な内部短絡に関連付けられる電流のピークが不変である間、正常な充電−放電プロセスから生じる信号成分は、分析時に重視されない。その結果、内部短絡の検知のための全体的な信号対バックグラウンド比が増加され、検知をさらに高感度なものにする。
【0030】
短絡に起因する差動電流に対する感度は、総電流に対する差動電流の割合を使用して増加されてもよい。並列の対の電池における差動電流はまた、差動電流の大きさが総電流に対する比として評価されたときに異常に大きい場合を探すために総電流と比較されてもよい。
図19は
図17に示されたデータにこの解析を適用したグラフ1900を示す。分析の出力(
図19において「ガンマ」と称す)が式2を使用して生成される。
Output(t)=I
differential(t)/I
total(t)
式2
図19に示されるような並列の対の電池(電池1および電池2)に対する差動電流と総電流との割合の値は、差動電流が総電流に対して不相応に大きいので1つ以上の電池における内部短絡を示す期間を識別するために測定される。この種の解析結果は、電池の温度と充電−放電の効率とによって独立して決定されるような内部短絡を示さない放電の間、同様な大きさの差動電流を無視しながら、(4回の充電のそれぞれの終了に向かって)高い電圧で形成する内部短絡(充電の終了に向かって過渡的に形成されて、放電が開始した時に取り除かれる
図19の短絡)に関連付けられる大きい振幅の信号をもたらす。総電流がゼロである、充電ステップと放電ステップとの間の休止期間の間、総電流で除算された差動電流の割合は無限であり、利用できない。他の解析技術が休止期間の間に適用されてもよい。
【0031】
図20は総電流に対する差動電流の割合に基づいた処理アルゴリズムの出力と差動電流との比較のグラフ2000を示し、内部短絡に起因する差動電流の検知の比較的高い感度を示す。
図19のデータに式2を適用した結果4つの明確なピークが生じ、これらのピークのそれぞれが、並列接続された電池のうちの1つにおける内部短絡の発生に対応し、差動電流波形単独で取得され得るよりも比較的大きい振幅の、内部短絡に対するマーカを与える出力を作り出す。
【0032】
図21は
図9の方法900に関して記載されたような、一対の短絡のない並列接続リチウムイオン電池の能動的反応測定に由来する差動電流データのグラフ2100を示し、
図22は短絡を含む同様なバッテリに関する差動電流データのグラフ2200を示す。バッテリは、平衡状態とされ、診断期間の間、接続を断たれ、そして再接続される。
図21に示されるように、両方の電池が互いから接続を断たれる前に平衡させられた時には、診断期間の間、電池は同じ端子電圧のままであるので、再接続の際に電流は流れなかった。
図22は
図21に提示された条件と同じ条件下で収集された差動電流データを示すが、100オームの負荷が一方の電池にかけられ、程度の小さい内部短絡の存在を模擬している。
図22のデータは、電池の再接続が、この場合、2時間であった診断期間の間に100オームの負荷へ放電した電池への電流の突入を含む大きな電流スパイクをもたらすことを示す。差動電流におけるこの大きなスパイクは容易に識別でき、そのスパイクは、1つの電池内の100オームの負荷の存在下での一対の電池のサイクルの間に観察された差動電流のあらゆる値の大きさを充分に超える大きさを有する。
図22はまた電池の接続を断って再接続する前に生じたいくつかの充電−放電サイクルに関する差動電流データを含む。
【0033】
バッテリは、本明細書において使用される通り、1つ以上の電池を指し、各電池は化学反応によって電気を作り出す装置である。バッテリ内の1つ以上の電池は、並列、直列、またはそれらの任意の組み合わせで接続されてもよい。
【0034】
例示的な実施形態の技術的効果と利点とは、差動電流データに基づいた、バッテリの特性における電荷の正確な検知を含む。
【0035】
本明細書において使用される用語は特定の実施形態を記載する目的だけのためのものであり、本発明を限定することを意図していない。本明細書において使用される通り、「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」という単数形は、特に断りがない場合には、複数形も含むことを意図している。「備える」および/または「備えている」という用語は、この明細書において使用されるときには、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらの群の存在または追加を除外しないことがさらに理解される。
【0036】
対応する構造、材料、行為、および全ての手段またはステップの均等物に加えて、以下の特許請求の範囲における機能的要素は、明確に請求される通り、請求された他の要素と組み合わせて機能を行うためのあらゆる構造、材料、または行為を含むことが意図される。本発明の記載は例示と記載との目的のために提示されたが、網羅的であること、または開示された形態に本発明を限定することを意図していない。多数の改変および変化形が本発明の範囲と精神とを逸脱することなく当業者には明らかである。実施形態は、本発明の原理と実用的な用途とを最も良く説明するために、そして、当業者が、企図された特定の用途にふさわしいと、様々な改変を有する様々な実施形態に関して本発明を理解できるように選択され記載される。
なお、本発明は、実施の態様として以下の内容を含む。
[態様1]
差動電流モニタリングに基づいてバッテリの特性を測定するためのシステムであって、前記システムは、
第1のバッテリと、
前記第1のバッテリと並列に接続されている、第2のバッテリと、
少なくとも1つの電流測定装置を備える差動電流測定モジュールであって、前記差動電流測定モジュールは前記第1のバッテリおよび前記第2のバッテリに関連付けられる差動電流を測定するように構成されている、差動電流測定モジュールとを備えるシステム。
[態様2]
態様1に記載のシステムにおいて、前記差動電流測定モジュールは前記測定された差動電流に基づいて前記第1のバッテリにおける不具合を検知するようにさらに構成されているシステム。
[態様3]
態様1または2のうちのいずれかに記載のシステムにおいて、前記差動電流測定モジュールは前記第1のバッテリに関連付けられる第1の電流を測定するように構成された第1の電流測定装置と、前記第2のバッテリに関連付けられる第2の電流を測定するように構成された第2の電流測定装置とを備え、前記差動電流は前記第1の電流と前記第2の電流との間の差であるシステム。
[態様4]
態様1または2に記載のシステムにおいて、前記差動電流測定モジュールは前記第1のバッテリと前記第2のバッテリとのうちの一方に関連付けられる第1の電流を測定するように構成された第1の電流測定装置と、前記第1のバッテリと前記第2のバッテリとにおける総電流を測定するように構成された第2の電流測定装置とを備え、前記差動電流は前記第1の電流と前記総電流とに基づいて測定されるシステム。
[態様5]
態様3または4に記載のシステムにおいて、前記第1の電流測定装置と前記第2の電流測定装置は、それぞれ、ホール効果トランスデューサ、電流検出抵抗器、誘導センサ、電流シャント、および増幅を有する電流検出抵抗器のうちの1つを備えるシステム。
[態様6]
態様1または2に記載のシステムにおいて、
第3のバッテリと、
第4のバッテリであって、前記第2のバッテリは前記第3のバッテリと並列に接続される、第4のバッテリと、
前記第3のバッテリおよび前記第4のバッテリに関連付けられる差動電流を測定するように構成された追加の差動電流測定モジュールと、
をさらに備え、
当該システムが、前記第1のバッテリおよび前記第2のバッテリに関連付けられる前記差動電流を前記第3のバッテリおよび前記第4のバッテリに関連付けられる前記差動電流と比較するように構成されているシステム。
[態様7]
態様1または2に記載のシステムにおいて、前記差動電流測定モジュールは前記第1のバッテリと前記第2のバッテリとの間に配置されたスイッチをさらに備え、前記スイッチは、
前記第2のバッテリから前記第1のバッテリの接続を断ち、
診断期間の経過後に、前記第1のバッテリと前記第2のバッテリとを再接続するように構成され、
前記差動電流測定モジュールは、前記第1のバッテリと前記第2のバッテリとが再接続された後に、前記第1のバッテリおよび前記第2のバッテリに関連付けられる前記差動電流を測定するように構成された電流測定装置をさらに備えることを特徴とするシステム。
[態様8]
態様7に記載のシステムにおいて、前記スイッチと前記電流測定装置とは金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)を備え、前記差動電流は前記MOSFETのドレイン−ソース電圧に基づいて測定されるシステム。
[態様9]
態様7に記載のシステムにおいて、前記第1のバッテリは並列に接続された第1の電池と第2の電池とを備え、前記第1の電池と前記第2の電池との間に配置された追加のスイッチを備える追加の差動電流測定モジュールをさらに備え、前記追加のスイッチは
前記第1のバッテリにおける不具合の存在が検出された後に、前記第2の電池から前記第1の電池の接続を断ち、
診断期間の経過後に前記第1の電池と前記第2の電池とを再接続するように
構成され、
前記追加の差動電流測定モジュールは、前記第1の電池と前記第2の電池とが再接続された後に、前記第1の電池および前記第2の電池に関連付けられる差動電流を測定するように構成された追加の電流測定装置をさらに備えるシステム。
[態様10]
差動電流モニタリングに基づいてバッテリの特性を測定するための方法であって、
前記第1のバッテリが前記第2のバッテリに並列に接続されている状態で、第1のバッテリおよび第2のバッテリに関連付けられる差動電流を測定することを含む方法。
[態様11]
態様10に記載の方法において、前記測定された差動電流に基づいて前記第1のバッテリにおける不具合を検知することをさらに含む方法。
[態様12]
態様10または11に記載の方法において、前記第1のバッテリおよび前記第2のバッテリに関連付けられる前記差動電流を測定することは、
前記第1のバッテリに関連付けられる第1の電流を測定することと、
前記第2のバッテリに関連付けられる第2の電流を測定することと、
前記第1の電流と前記第2の電流との間の差を測定することと
を含む方法。
[態様13]
態様10または11に記載の方法において、
前記第3のバッテリが前記第4のバッテリと並列に接続されている状態で、第3のバッテリおよび第4のバッテリに関連付けられる差動電流を測定すること、
前記第1のバッテリおよび前記第2のバッテリに関連付けられる前記差動電流を前記第3のバッテリおよび前記第4のバッテリに関連付けられる前記差動電流と比較することと
をさらに含む方法。
[態様14]
態様10に記載の方法において、
前記第1のバッテリと前記第2のバッテリとの間に配置されたスイッチによって前記第2のバッテリから前記第1のバッテリの接続を断つことと、
診断期間の経過後に、前記スイッチによって前記第1のバッテリと前記第2のバッテリとを再接続することと、
前記第1のバッテリにおける不具合の存在を検出するために最小不具合しきい値と前記測定された差動電流を比較することと
をさらに含み、
前記第1のバッテリおよび前記第2のバッテリに関連付けられる前記差動電流を測定することを、前記第1のバッテリと前記第2のバッテリとを再接続した後に行う、
方法。
[態様15]
態様14に記載の方法において、
前記スイッチによって前記第1のバッテリと前記第2のバッテリとの接続を断つ前に前記第1のバッテリと前記第2のバッテリとが定常状態にあるように、前記第1のバッテリと前記第2のバッテリとの接続を断つ前に所定の期間の間、前記第1のバッテリと前記第2のバッテリとを接続することと、
前記第1のバッテリにおける不具合の検知に応じて前記スイッチによって前記第2のバッテリから前記第1のバッテリの接続を断つことと
をさらに含む方法。