特許第6874128号(P6874128)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6874128情報伝送方法、ネットワーク機器及び端末機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6874128
(24)【登録日】2021年4月23日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】情報伝送方法、ネットワーク機器及び端末機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20210510BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20210510BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20210510BHJP
【FI】
   H04W72/04 136
   H04W72/12 150
   H04W72/12 110
   H04W72/02
【請求項の数】9
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-516239(P2019-516239)
(86)(22)【出願日】2016年9月30日
(65)【公表番号】特表2019-533929(P2019-533929A)
(43)【公表日】2019年11月21日
(86)【国際出願番号】CN2016101105
(87)【国際公開番号】WO2018058538
(87)【国際公開日】20180405
【審査請求日】2019年9月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】リン、ヤナン
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ファ
【審査官】 野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2017/194000(WO,A1)
【文献】 LG Electronics,Considerations on contention based MA[online],3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-166877,インターネット:<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_893/Docs/R1-166877.zip>,2016年 8月13日
【文献】 Intel Corporation,Grant-less and non-orthogonal UL transmissions in NR[online], 3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-167698,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_1695/Docs/R1-167698.zip>,2016年 8月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器における情報伝送方法であって、
スケジューリングなしの方式で、ネットワーク機器に上り信号を送信するステップと、
1のリソースを介して、前記上り信号に対する前記ネットワーク機器からのフィードバック情報を検出するステップと、を含み、
前記フィードバック情報は、前記上り信号の受信を示す確認情報を含み、
p=K+(m+ID)mod(L)により前記第1のリソースを決定し、
ここで、pは、前記第1のリソースのポインタ情報を示し、Kは、前記確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースの情報を示し、mは、前記上り信号を伝送する開始リソースの情報を示し、IDは、前記端末機器の識別情報を示し、Lは、前記確認情報が事前設定されたリソースプールの大きさを示す
ことを特徴とする情報伝送方法。
【請求項2】
前記端末機器の識別情報により前記第1のリソースを決定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の情報伝送方法。
【請求項3】
前記端末機器の識別情報は、前記端末機器の無線ネットワークテンポラリ識別子RNTI又は事前設定された識別子を含む
ことを特徴とする請求項に記載の情報伝送方法。
【請求項4】
記第1のリソースを介して、前記上り信号に対する前記ネットワーク機器からの前記フィードバック情報を検出するステップは、
前記第1のリソースを介して、前記上り信号に対する前記ネットワーク機器からの第1のビットを検出するステップをさらに含み、
ここで、前記第1のビットの値は前記確認情報を指示する
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の情報伝送方法。
【請求項5】
前記第1のリソースは第1のシーケンスであり、前記第1のシーケンスの取り得る値は前記端末機器の情報に関連付けられており、
記第1のリソースを介して、前記上り信号に対する前記ネットワーク機器からの前記フィードバック情報を検出するステップは、
前記上り信号に対する前記ネットワーク機器からの前記第1のシーケンスを検出するステップをさらに含み、
ここで、前記第1のシーケンスは前記確認情報を指示する
ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の情報伝送方法。
【請求項6】
命令を記憶するように構成されたメモリと、
前記メモリに記憶された命令を実行するように構成されたプロセッサとを備え、前記プロセッサは、前記命令が実行されるとき、請求項1〜のいずれか1項に記載の情報伝送方法を実行するように構成されている
ことを特徴とする記載の端末機器。
【請求項7】
ネットワーク機器における情報伝送方法であって、
端末機器がスケジューリングなしの方式で送信した上り信号を検出するステップと、
前記上り信号が検出された場合、1のリソースを介して前記端末機器に確認情報を送信するステップと、を含み、
p=K+(m+ID)mod(L)により前記第1のリソースを決定し、
ここで、pは、前記第1のリソースのポインタ情報を示し、Kは、前記確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースの情報を示し、mは、前記上り信号を伝送する開始リソースの情報を示し、IDは、前記端末機器の識別情報を示し、Lは、前記確認情報が事前設定されたリソースプールの大きさを示す
ことを特徴とする情報伝送方法。
【請求項8】
前記端末機器の識別情報により前記第1のリソースを決定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項に記載の情報伝送方法。
【請求項9】
命令を記憶するように構成されたメモリと、
前記メモリに記憶された命令を実行するように構成されたプロセッサとを備え、前記プロセッサは、前記命令が実行されるとき、請求項7又は8に記載の情報伝送方法を実行するように構成されている
ことを特徴とする記載のネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、より詳細には、情報伝送方法、ネットワーク機器及び端末機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)上り伝送の確認/否認(ACK/NACK)信号(フィードバック情報と総称する)は、下り物理ハイブリッド自動再送指示チャネル(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel,PHICH)により端末機器に伝送される。端末機器は、NACKが受信された場合、ネットワーク機器により上りスケジューリング命令を送信する必要がなく、非自己適応上り再送を行うことができる。ネットワーク機器はまた、上りスケジューリング命令を送信して、端末機器が自己適応上り再送を行うように通知できる。
【0003】
5Gシステムの設計において、1つの新たな機能が導入されており、即ち、端末機器は、ネットワーク機器により上りスケジューリング命令を送信することなしに、直接にスケジューリングなしの上りアクセスを行うことができる。その目的は、上りスケジューリングリソースを節約するとともに、遅延を低減するためである。しかしながら、端末機器が送信した上りアクセスデータパケットは、ネットワーク機器によりスケジューリングして協調されないため、衝突が発生しやすく、さらにアクセス性能に影響する面で不利である。もう1つは、ネットワーク機器が端末機器の上りアクセス信号を受信したことを如何に端末機器に通知するかの問題であり、これにより、端末機器は、再送を行うか否かを決定できる。
【0004】
LTEにおいて、端末機器に割り当てられるPHICHチャネルリソースは、その上り伝送の初期リソースブロックにより決定され、2つの端末が同一の初期リソースブロックを使用して上りマルチユーザ多入力多出力(Multiple−Input Multiple−Output,MIMO)の伝送を行う場合、そのうちの1つの端末機器のPHICHリソースは、上りスケジューリング命令内の1つのオフセットにより調整され、これにより、2つの端末機器のPHICHリソースの衝突を回避できる。スケジューリングなしの上り伝送では、上りスケジューリング命令がないため、端末機器に上記のようなオフセットを通知できず、また、スケジューリングがないため、各端末機器がどのリソースブロックを初期リソースとして上り信号伝送を行うかを決定できず、異なる端末機器の間のフィードバック情報の衝突が発生しやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、異なる端末機器の間のフィードバック情報の衝突を回避できる情報伝送方法、ネットワーク機器及び端末機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、情報伝送方法が提供され、この方法は、
端末機器が送信した上り信号を検出するステップと、
この上り信号が検出された場合、この端末機器の情報に関連付けられている第1のリソースを介してこの端末機器に確認情報を送信するステップと、を含む。
【0007】
本発明の実施例に係る情報伝送方法は、端末機器の情報に関連付けられている第1のリソースでこの端末機器に確認情報を送信することで、異なる端末機器の間のフィードバック情報の衝突を回避できる。
【0008】
幾つかの可能な実現形態では、この上り信号は、スケジューリングなしの方式で送信される上り信号である。
【0009】
幾つかの可能な実現形態では、この第1のリソースは、この端末機器の識別情報により決定される。
【0010】
幾つかの可能な実現形態では、この第1のリソースは、この端末機器の識別情報及びこの上り信号を伝送する開始リソースと、確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースと、のうちの少なくとも1項により決定される。
【0011】
幾つかの可能な実現形態では、この第1のリソースは、
p=K+(m+ID)mod(L)により決定され、
ここで、pは、この第1のリソースのポインタ情報を示し、Kは、この確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースの情報を示し、mは、この上り信号を伝送する開始リソースの情報を示し、IDは、この端末機器の識別情報を示し、Lは、この確認情報が事前設定されたリソースプールの大きさを示す。
【0012】
幾つかの可能な実現形態では、この端末機器の識別情報は、この端末機器の無線ネットワークテンポラリ識別子RNTI又は事前設定された識別子を含む。
【0013】
幾つかの可能な実現形態では、この第1のリソースを介してこの端末機器にフィードバック確認情報を送信するステップは、
この第1のリソースを介してこの端末機器に第1のビットを送信するステップを含み、この第1のビットの値はこの確認情報を指示する。
【0014】
幾つかの可能な実現形態では、この第1のビットの値は1である。
【0015】
幾つかの可能な実現形態では、この第1のリソースは第1のシーケンスであり、この第1のシーケンスの取り得る値はこの端末機器の情報に関連付けられており、
第1のリソースを介してこの端末機器にフィードバック確認情報を送信するステップは、
この端末機器にこの第1のシーケンスを送信するステップを含み、
ここで、この第1のシーケンスはこの確認情報を指示する。
【0016】
幾つかの可能な実現形態では、この上り信号が検出されなかった場合、この確認情報を送信しない。
【0017】
幾つかの可能な実現形態では、この方法は、
この上り信号が検出されなかった場合、この第1のリソースを介してこの端末機器に否認情報を送信するステップをさらに含む。
【0018】
幾つかの可能な実現形態では、この第1のリソースを介してこの端末機器に否認情報を送信するステップは、
この第1のリソースを介してこの端末機器に第2のビットを送信するステップを含み、
ここで、この第2のビットの値はこの否認情報を指示する。
【0019】
幾つかの可能な実現形態では、この第2のビットの値は0である。
【0020】
本発明の実施例に係る情報伝送方法は、スケジューリングなしの上り信号アクセスに対して、異なる端末機器の間のフィードバック情報の衝突を回避し、上り伝送結果を適時に端末機器にフィードバックでき、さらにシステム性能を確保できる。
【0021】
第2の態様によれば、情報伝送方法が提供され、この方法は、
ネットワーク機器に上り信号を送信するステップと、
端末機器の情報に関連付けられている第1のリソースを介して、この上り信号に対するこのネットワーク機器からのフィードバック情報を検出するステップと、を含む。
【0022】
本発明の実施例に係る情報伝送方法は、異なる端末機器の間のフィードバック情報の衝突を回避できる。
【0023】
幾つかの可能な実現形態では、ネットワーク機器に上り信号を送信するステップは、
スケジューリングなしの方式で、この端末機器により決定されたリソースでこの上り信号を送信するステップを含む。
【0024】
幾つかの可能な実現形態では、この第1のリソースは、この端末機器の識別情報により決定される。
【0025】
幾つかの可能な実現形態では、この第1のリソースは、この端末機器の識別情報及びこの上り信号を伝送する開始リソースと、確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースと、のうちの少なくとも1項により決定される。
【0026】
幾つかの可能な実現形態では、この第1のリソースは、
p=K+(m+ID)mod(L)により決定され、
ここで、pは、この第1のリソースのポインタ情報を示し、Kは、この確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースの情報を示し、mは、この上り信号を伝送する開始リソースの情報を示し、IDは、この端末機器の識別情報を示し、Lは、この確認情報が事前設定されたリソースプールの大きさを示す。
【0027】
幾つかの可能な実現形態では、この端末機器の識別情報は、この端末機器の無線ネットワークテンポラリ識別子RNTI又は事前設定された識別子を含む。
【0028】
幾つかの可能な実現形態では、この方法は、
この第1のリソースを介してこのネットワーク機器が送信した第1のビットが検出された場合、この上り信号の受信に成功したと決定するステップをさらに含む。
【0029】
幾つかの可能な実現形態では、この第1のビットの値は1である。
【0030】
幾つかの可能な実現形態では、この第1のリソースは第1のシーケンスであり、この第1のシーケンスの取り得る値はこの端末機器の情報に関連付けられており、
この方法は、このネットワーク機器が送信したこの第1のシーケンスが検出された場合、この上り信号の受信に成功したと決定するステップをさらに含む。
【0031】
幾つかの可能な実現形態では、この方法は、
この第1のリソースを介してこのフィードバック情報が検出されなかった場合、この上り信号の受信に失敗したと決定するステップをさらに含む。
【0032】
幾つかの可能な実現形態では、この方法は、
この第1のリソースを介してこのネットワーク機器が送信した第2のビットが検出された場合、この上り信号の受信に失敗したと決定するステップをさらに含む。
【0033】
幾つかの可能な実現形態では、この第2のビットの値は0である。
【0034】
幾つかの可能な実現形態では、この方法は、
このネットワーク機器が送信したこの第1のシーケンスが検出されなかった場合、この上り信号の受信に失敗したと決定するステップをさらに含む。
【0035】
本発明の実施例に係る情報伝送方法は、スケジューリングなしの上り信号アクセスに対して、異なる端末機器の間のフィードバック情報の衝突を回避でき、さらにシステム性能を確保できる。
【0036】
第3の態様によれば、第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態に係る方法を実行するモジュールを備えるネットワーク機器が提供される。
【0037】
第4の態様によれば、第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態に係る方法を実行するモジュールを備える端末機器が提供される。
【0038】
第5の態様によれば、ネットワーク機器が提供される。このネットワーク機器は、プロセッサー、メモリ及び通信インターフェースを備える。プロセッサーはメモリ及び通信インターフェースと接続される。メモリは命令を記憶するために使用され、プロセッサーはこの命令を実行するために使用され、通信インターフェースはプロセッサーの制御で他のネットワーク要素と通信するために使用される。このプロセッサーによりこのメモリに記憶された命令を実行するとき、この実行により、このプロセッサーが第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態に係る方法を実行する。
【0039】
第6の態様によれば、端末機器が提供される。この端末機器は、プロセッサー、メモリ及び通信インターフェースを備える。プロセッサーはメモリ及び通信インターフェースと接続される。メモリは命令を記憶するために使用され、プロセッサーはこの命令を実行するために使用され、通信インターフェースはプロセッサーの制御で他のネットワーク要素と通信するために使用される。このプロセッサーによりこのメモリに記憶された命令を実行するとき、この実行により、このプロセッサーが第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態に係る方法を実行する。
【0040】
第7の態様によれば、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読媒体が提供され、このコンピュータプログラムには、第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態に係る方法を実行するための命令が含まれる。
【0041】
第8の態様によれば、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読媒体が提供され、このコンピュータプログラムには、第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態に係る方法を実行するための命令が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
以下、本発明の実施例に係る技術手段をさらに明瞭に説明するために、本発明の実施例に使用する必要がある図面に対して簡単に紹介する。なお、以下の記載における図面はただ本発明の一部の実施例に過ぎず、当業者の場合、創造的な労働を付与しない前提で、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
図1】本発明の実施例に応用される通信システムの模式図である。
図2】本発明の一実施例に係る情報伝送方法の概略フローチャートである。
図3】本発明の別の実施例に係る情報伝送方法の概略フローチャートである。
図4】本発明の一実施例に係るネットワーク機器の概略ブロック図である。
図5】本発明の一実施例に係る端末機器の概略ブロック図である。
図6】本発明の別の実施例に係るネットワーク機器の概略構造図である。
図7】本発明の別の実施例に係る端末機器の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下は、本発明の実施例に係る図面を参考しながら、本発明の実施例に係る技術手段をより明確且つ完全に説明し、説明されている実施例が、本発明の実施例の一部に過ぎず、全てではないことは明らかである。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を付与しない前提で得られた他の実施例の全ては、本発明の保護範囲に属する。
【0044】
図1は、本発明の実施例に応用される通信システムの模式図である。図1に示すように、ネットワーク100は、ネットワーク機器102と、端末機器104、106、108、110、112及び114と、を含んでもよく、ここで、ネットワーク機器と端末機器とは無線で接続される。図1では、ネットワークが1つのネットワーク機器を含む場合のみを例として説明しているが、本発明の実施例はこれに限定されず、例えば、ネットワークはまた、より多いネットワーク機器を含んでもよく、同様に、ネットワークもより多い端末機器を含んでもよく、且つ、ネットワーク機器はまた、他の機器を含んでもよいことが理解されるべきである。
【0045】
本発明は、端末機器に関連して各実施例を説明している。端末機器はまた、ユーザ機器(User Equipment,UE)、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザ局、移動局、モバイルステーション、遠隔局、遠隔端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント又はユーザ装置を指してもよい。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション確立プロトコル(Session Initiation Protocol,SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop,WLL)局、携帯情報端末(Personal Digital Assistant、単に「PDA」と称する)、無線通信機能のあるハンドヘルド機器、計算機器又は無線モデムに接続する他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器及び未来5Gネットワークにおける端末機器又は未来進化の公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network,PLMN)ネットワークにおける端末機器等であってもよい。
【0046】
本発明は、ネットワーク機器に関連して各実施例を説明している。ネットワーク機器は、端末機器と通信するために使用される機器であってもよく、このネットワーク機器は、GSM又はCDMAにおける基地局(Base Transceiver Station,BTS)であってもよいが、WCDMAシステムにおける基地局(NodeB,NB)であってもよく、また、LTEシステムにおける進化型基地局(Evolutional Node B,eNB又はeNodeB)であってもよいが、クラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network,CRAN)シナリオでのワイヤレスコントローラであってもよく、又はこのネットワーク機器は、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、及び未来5Gネットワークにおけるネットワーク機器又は未来進化のPLMNネットワークにおけるネットワーク機器等であってもよい。
【0047】
本発明の実施例では、用語「リソース」は、情報伝送のために使用されるリソースを表し、周波数領域、時間領域、コード領域、シーケンス等のリソースを含んでもよいが、本発明は、これについて限定をしない。このリソースを識別する情報は、位置、ポインタ、ビット、番号等の情報を含んでもよいが、本発明は、これについても限定をしない。
【0048】
図2は、本発明の実施例に係る情報伝送方法200の概略フローチャートである。この方法200は、ネットワーク機器により実行され、例えば、図1に係るネットワーク機器102により実行される。図2に示すように、この方法200は、下記のステップを含む。
【0049】
S210:端末機器が送信した上り信号を検出する。
【0050】
S220:この上り信号が検出された場合、この端末機器の情報に関連付けられている第1のリソースを介してこの端末機器に確認情報を送信する。
【0051】
本発明の実施例では、確認情報を送信するために使用される第1のリソースは、端末機器の情報に関連付けられており、これにより、異なる端末機器に関して、確認情報を送信するために使用される第1のリソースが異なるため、それらに送信される確認情報が衝突しない。
【0052】
したがって、本発明の実施例に係る情報伝送方法は、端末機器の情報に関連付けられている第1のリソースでこの端末機器に確認情報を送信することで、異なる端末機器の間のフィードバック情報の衝突を回避できる。
【0053】
選択的に、本発明の一実施例では、この上り信号は、スケジューリングなしの方式で送信される上り信号である。
【0054】
スケジューリングなしの方式で、端末機器は、この端末機器により決定されたリソースでこの上り信号を送信する。即ち、上り信号を送信するために使用されるリソースは端末機器により自主的に選択されてもよい。
【0055】
本発明の実施例では、この第1のリソースがこの端末機器の情報に関連付けられる方式は、任意の方式であってもよく、本発明は、これについて限定をしない。また、この端末機器の情報は、この端末機器が他の端末機器から区別される任意の情報であってもよく、本発明は、これについても限定をしない。
【0056】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のリソースは、この端末機器の識別情報により決定される。
【0057】
例えば、この第1のリソースを指示するポインタは、この端末機器の識別情報に直接に関連付けられてもよく、例えば、この端末機器の識別子の値であってもよいが、又はこの端末機器の識別子の値の関数であってもよい。
【0058】
選択的に、この端末機器の識別情報は、この端末機器の無線ネットワークテンポラリ識別子(Radio Network Tempory Identity,RNTI)又は事前設定された識別子であってもよい。選択的に、この事前設定された識別子は、ネットワーク機器によりこの端末機器に対して設定してもよい。
【0059】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のリソースは、この端末機器の識別情報及びこの上り信号を伝送する開始リソースと、確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースと、のうちの少なくとも1項により決定される。
【0060】
即ち、この第1のリソースは、この端末機器の識別情報及びこの上り信号を伝送する開始リソースにより決定され、又は、この第1のリソースは、この端末機器の識別情報及び確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースにより決定され、又は、この第1のリソースは、この端末機器の識別情報、この上り信号を伝送する開始リソース及び確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースにより決定される。
【0061】
例えば、この第1のリソースを指示するポインタは、上記の関連要因に直接に関連付けられてもよく、例えば、上記の関連要因の関数であってもよい
選択的に、一例として、この第1のリソースは、
p=K+(m+ID)mod(L) (1)
により決定されてもよく、
ここで、pは、この第1のリソースのポインタ情報を示し、Kは、この確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースの情報を示し、mは、この上り信号を伝送する開始リソースの情報を示し、IDは、この端末機器の識別情報を示し、Lは、この確認情報が事前設定されたリソースプールの大きさを示す。
【0062】
上記の式(1)は単なる例に過ぎず、その様々な変形又は変換も本発明の範囲内に含まれることが理解されるべきである。
【0063】
選択的に、本発明の一実施例では、ネットワーク機器は、この第1のリソースを介してこの端末機器に第1のビットを送信でき、この第1のビットの値はこの確認情報を指示する。
【0064】
例えば、この第1のビットの値は1であってもよい。
【0065】
具体的に、ネットワーク機器により上り信号が検出された場合、この第1のリソースを介して第1のビットを送信でき、例えば、「1」を送信でき、確認を表し、即ち受信に成功したことを表す。
【0066】
選択的に、この上り信号が検出されなかった場合、この確認情報を送信せず、例えば、この第1のビットを送信しない。
【0067】
相応に、端末機器は、この第1のリソースを介してこの第1のビットが検出された場合、例えば、「1」が検出された場合、この上り信号の受信に成功したと決定し、フィードバック情報が検出されなかった場合、この上り信号の受信に失敗したと決定する。
【0068】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のリソースは第1のシーケンスであり、この第1のシーケンスの取り得る値はこの端末機器の情報に関連付けられており、
ネットワーク機器は、この端末機器にこの第1のシーケンスを送信でき、この第1のシーケンスはこの確認情報を指示する。
【0069】
具体的に、異なる端末機器のシーケンスの取り得る値が異なるため、これにより、端末機器は、それぞれのシーケンスを検出することにより、確認情報を取得できる。
【0070】
ネットワーク機器により上り信号が検出された場合、この第1のシーケンスを送信し、確認したことを表し、即ち受信に成功したことを表す。
【0071】
この上り信号が検出されなかった場合、この第1のシーケンスを送信しない。
【0072】
相応に、端末機器は、この第1のシーケンスが検出された場合、この上り信号の受信に成功したと決定し、この第1のシーケンスが検出されなかった場合、この上り信号の受信に失敗したと決定する。
【0073】
前述した実施例では、上り信号が検出されなかった場合、フィードバック情報を送信しない。選択的に、上り信号が検出されなかった場合、否認情報を送信してもよい。
【0074】
選択的に、本発明の一実施例では、この上り信号が検出されなかった場合、ネットワーク機器は、この第1のリソースを介してこの端末機器に否認情報を送信できる。
【0075】
即ち、この上り信号が検出された場合、ネットワーク機器は、この第1のリソースを介してこの端末機器に確認情報を送信し、この上り信号が検出されなかった場合、ネットワーク機器は、この第1のリソースを介してこの端末機器に否認情報を送信する。
【0076】
選択的に、本発明の一実施例では、ネットワーク機器は、この第1のリソースを介してこの端末機器に第2のビットを送信でき、この第2のビットの値はこの否認情報を指示する。
【0077】
例えば、この第2のビットの値は0であってもよい。
【0078】
具体的に、ネットワーク機器により上り信号が検出された場合、この第1のリソースを介して第1のビットを送信でき、例えば、「1」を送信でき、確認を表し、即ち受信に成功したことを表し、ネットワーク機器により上り信号が検出されなかった場合、この第1のリソースを介して第2のビットを送信でき、例えば、「0」を送信でき、否認を表し、即ち受信に失敗したことを表す。
【0079】
相応に、端末機器は、この第1のリソースを介してこの第1のビットが検出された場合、例えば、「1」が検出された場合、この上り信号の受信に成功したと決定し、端末機器は、この第1のリソースを介してこの第2のビットが検出された場合、例えば、「0」が検出された場合、この上り信号の受信に失敗したと決定する。
【0080】
本発明の実施例に係る情報伝送方法は、スケジューリングなしの上り信号アクセスに対して、異なる端末機器の間のフィードバック情報の衝突を回避し、上り伝送結果を適時に端末機器にフィードバックでき、さらにシステム性能を確保できる。
【0081】
以上、ネットワーク機器側から本発明の実施例に係る情報伝送方法を説明しており、以下は、端末機器側から本発明の実施例に係る情報伝送方法を説明する。
【0082】
図3は、本発明の実施例に係る情報伝送方法300の概略フローチャートである。この方法300は、端末機器により実行され、例えば、図1に係る端末機器により実行される。図3に示すように、この方法300は、下記のステップを含む。
【0083】
S310:ネットワーク機器に上り信号を送信する。
【0084】
S320:端末機器の情報に関連付けられている第1のリソースを介して、この上り信号に対するこのネットワーク機器からのフィードバック情報を検出する。
【0085】
本発明の実施例では、フィードバック情報を送信するために使用される第1のリソースは端末機器の情報に関連付けられており、これにより、異なる端末機器に関して、フィードバック情報を送信するために使用される第1のリソースが異なるため、それらに送信される確認情報が衝突しない。
【0086】
したがって、本発明の実施例に係る情報伝送方法は、異なる端末機器の間のフィードバック情報の衝突を回避できる。
【0087】
選択的に、本発明の一実施例では、端末機器は、スケジューリングなしの方式で、この端末機器により決定されたリソースでこの上り信号を送信できる。
【0088】
スケジューリングなしの方式で、端末機器はこの端末機器により決定されたリソースでこの上り信号を送信する。即ち、上り信号を送信するために使用されるリソースは端末機器により自主的に選択されてもよい。
【0089】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のリソースは、この端末機器の識別情報により決定される。
【0090】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のリソースは、この端末機器の識別情報及びこの上り信号を伝送する開始リソースと、確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースと、のうちの少なくとも1項により決定される。
【0091】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のリソースは、
p=K+(m+ID)mod(L)により決定され、
ここで、pは、この第1のリソースのポインタ情報を示し、Kは、この確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースの情報を示し、mは、この上り信号を伝送する開始リソースの情報を示し、IDは、この端末機器の識別情報を示し、Lは、この確認情報が事前設定されたリソースプールの大きさを示す。
【0092】
選択的に、本発明の一実施例では、この端末機器の識別情報は、この端末機器の無線ネットワークテンポラリ識別子RNTI又は事前設定された識別子を含む。
【0093】
選択的に、本発明の一実施例では、端末機器は、この第1のリソースを介してこのネットワーク機器が送信した第1のビットを検出した場合、この上り信号の受信に成功したと決定する。
【0094】
選択的に、この第1のビットの値は1である。
【0095】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のリソースは第1のシーケンスであり、この第1のシーケンスの取り得る値はこの端末機器の情報に関連付けられており、
端末機器はこのネットワーク機器が送信したこの第1のシーケンスを検出した場合、この上り信号の受信に成功したと決定する。
【0096】
選択的に、本発明の一実施例では、端末機器は、この第1のリソースを介してこのフィードバック情報が検出されなかった場合、この上り信号の受信に失敗したと決定する。
【0097】
例えば、端末機器は、この第1のリソースを介してこの第1のビットが検出された場合、例えば、「1」が検出された場合、この上り信号の受信に成功したと決定し、フィードバック情報が検出されなかった場合、この上り信号の受信に失敗したと決定する。
【0098】
又は、端末機器は、この第1のシーケンスが検出された場合、この上り信号の受信に成功したと決定し、この第1のシーケンスが検出されなかった場合、この上り信号の受信に失敗したと決定する。
【0099】
選択的に、本発明の一実施例では、端末機器は、この第1のリソースを介してこのネットワーク機器が送信した第2のビットを検出した場合、この上り信号の受信に失敗したと決定する。
【0100】
選択的に、この第2のビットの値は0である。
【0101】
例えば、端末機器は、この第1のリソースを介してこの第1のビットが検出された場合、例えば、「1」が検出された場合、この上り信号の受信に成功したと決定し、端末機器は、この第1のリソースを介してこの第2のビットが検出された場合、例えば、「0」が検出された場合、この上り信号の受信に失敗したと決定する。
【0102】
本発明の実施例に係る情報伝送方法は、スケジューリングなしの上り信号アクセスに対して、異なる端末機器の間のフィードバック情報の衝突を回避でき、さらにシステム性能を確保できる。
【0103】
本発明の実施例では、ネットワーク機器側で説明されたネットワーク機器と端末機器とのインタラクション及び関連特性、機能等は、端末機器側の説明に対応しており、簡潔にするために、ここで詳細な説明を省略することが理解されるべきである。
【0104】
本発明の各実施例では、上記の各フローの番号の大きさは、実行する前後順序を意味するものではなく、各フローの実行順序は、その機能及び内部論理により決定されるべきであり、本発明の実施例に係る実施フローに対していずれかの限定を構成しないことが理解されるべきである。
【0105】
以上、本発明の実施例に係る情報伝送方法を詳細に説明しており、以下は、本発明の実施例に係るネットワーク機器及び端末機器を説明する。本発明の実施例に係るネットワーク機器及び端末機器は、前述した本発明の実施例に係る様々な方法を実行でき、即ち、下記の様々な機器の具体的な動作フローに関しては、前述した方法の実施例に係る対応するフローを参照できることが理解されるべきである。
【0106】
図4は、本発明の実施例に係るネットワーク機器400の概略ブロック図である。図4に示すように、このネットワーク機器400は、下記のモジュールを備える。
【0107】
処理モジュール410は、端末機器が送信した上り信号を検出する。
【0108】
送受信モジュール420は、この上り信号が検出された場合、この端末機器の情報に関連付けられている第1のリソースを介してこの端末機器に確認情報を送信する。
【0109】
本発明の実施例に係るネットワーク機器は、端末機器の情報に関連付けられている第1のリソースでこの端末機器に確認情報を送信することで、異なる端末機器の間のフィードバック情報の衝突を回避できる。
【0110】
選択的に、本発明の一実施例では、この上り信号は、スケジューリングなしの方式で送信される上り信号である。
【0111】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のリソースは、この端末機器の識別情報により決定される。
【0112】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のリソースは、この端末機器の識別情報及びこの上り信号を伝送する開始リソースと、確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースと、のうちの少なくとも1項により決定される。
【0113】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のリソースは、
p=K+(m+ID)mod(L)により決定され、
ここで、pは、この第1のリソースのポインタ情報を示し、Kは、この確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースの情報を示し、mは、この上り信号を伝送する開始リソースの情報を示し、IDは、この端末機器の識別情報を示し、Lは、この確認情報が事前設定されたリソースプールの大きさを示す。
【0114】
選択的に、本発明の一実施例では、この端末機器の識別情報は、この端末機器の無線ネットワークテンポラリ識別子RNTI又は事前設定された識別子を含む。
【0115】
選択的に、本発明の一実施例では、この送受信モジュール420は、具体的に、
この第1のリソースを介してこの端末機器に第1のビットを送信し、ここで、この第1のビットの値はこの確認情報を指示する。
【0116】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のビットの値は1である。
【0117】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のリソースは第1のシーケンスであり、この第1のシーケンスの取り得る値はこの端末機器の情報に関連付けられており、
この送受信モジュール420は、具体的に、
この端末機器にこの第1のシーケンスを送信し、この第1のシーケンスはこの確認情報を指示する。
【0118】
選択的に、本発明の一実施例では、この送受信モジュール420は、また、
この上り信号が検出されなかった場合、この確認情報を送信しない。
【0119】
選択的に、本発明の一実施例では、この送受信モジュール420は、また、
この上り信号が検出されなかった場合、この第1のリソースを介してこの端末機器に否認情報を送信する。
【0120】
選択的に、本発明の一実施例では、この送受信モジュール420は、具体的に、
この第1のリソースを介してこの端末機器に第2のビットを送信し、ここで、この第2のビットの値はこの否認情報を指示する。
【0121】
選択的に、本発明の一実施例では、この第2のビットの値は0である。
【0122】
本発明の実施例に係るネットワーク機器は、スケジューリングなしの上り信号アクセスに対して、異なる端末機器の間のフィードバック情報の衝突を回避し、上り伝送結果を適時に端末機器にフィードバックでき、さらにシステム性能を確保できる。
【0123】
本発明の実施例に係るネットワーク機器400は、本発明の実施例に係る情報伝送方法におけるネットワーク機器に対応でき、また、ネットワーク機器400における各モジュールの上記の及び他の操作及び/又は機能のそれぞれは、前述した各方法の対応するフローを実現するために使用され、簡潔にするために、ここで詳細な説明を省略する。
【0124】
図5は、本発明の実施例に係る端末機器500の概略ブロック図である。図5に示すように、この端末機器500は、下記のモジュールを備える。
【0125】
送受信モジュール510は、ネットワーク機器に上り信号を送信する。
【0126】
処理モジュール520は、この端末機器の情報に関連付けられている第1のリソースを介して、この上り信号に対するこのネットワーク機器からのフィードバック情報を検出する。
【0127】
本発明の実施例に係る端末機器は、上記の技術手段により、異なる端末機器の間のフィードバック情報の衝突を回避できる。
【0128】
選択的に、本発明の一実施例では、この送受信モジュール510は、具体的に、
スケジューリングなしの方式で、この端末機器により決定されたリソースでこの上り信号を送信する。
【0129】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のリソースは、この端末機器の識別情報により決定される。
【0130】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のリソースは、この端末機器の識別情報及びこの上り信号を伝送する開始リソースと、確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースと、のうちの少なくとも1項により決定される。
【0131】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のリソースは、
p=K+(m+ID)mod(L)により決定され、
ここで、pは、この第1のリソースのポインタ情報を示し、Kは、この確認情報が事前設定されたリソースプールの初期リソースの情報を示し、mは、この上り信号を伝送する開始リソースの情報を示し、IDは、この端末機器の識別情報を示し、Lは、この確認情報が事前設定されたリソースプールの大きさを示す。
【0132】
選択的に、本発明の一実施例では、この端末機器の識別情報は、この端末機器の無線ネットワークテンポラリ識別子RNTI又は事前設定された識別子を含む。
【0133】
選択的に、本発明の一実施例では、この処理モジュール520は、また、
この第1のリソースを介してこのネットワーク機器が送信した第1のビットが検出された場合、この上り信号の受信に成功したと決定する。
【0134】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のビットの値は1である。
【0135】
選択的に、本発明の一実施例では、この第1のリソースは第1のシーケンスであり、この第1のシーケンスの取り得る値はこの端末機器の情報に関連付けられており、
この処理モジュール520は、また、
このネットワーク機器が送信したこの第1のシーケンスが検出された場合、この上り信号の受信に成功したと決定する、又は、このネットワーク機器が送信したこの第1のシーケンスが検出されなかった場合、この上り信号の受信に失敗したと決定する。
【0136】
選択的に、本発明の一実施例では、この処理モジュール520は、また、
この第1のリソースを介してこのフィードバック情報が検出されなかった場合、この上り信号の受信に失敗したと決定する。
【0137】
選択的に、本発明の一実施例では、この処理モジュール520は、また、
この第1のリソースを介してこのネットワーク機器が送信した第2のビットが検出された場合、この上り信号の受信に失敗したと決定する。
【0138】
選択的に、本発明の一実施例では、この第2のビットの値は0である。
【0139】
本発明の実施例に係る端末機器は、スケジューリングなしの上り信号アクセスに対して、異なる端末機器の間のフィードバック情報の衝突を回避でき、さらにシステム性能を確保できる。
【0140】
本発明の実施例に係る端末機器500は、本発明の実施例に係る情報伝送方法における端末機器に対応でき、また、端末機器500における各モジュールの上記の及び他の操作及び/又は機能のそれぞれは、前述した各方法の対応するフローを実現するために使用され、簡潔にするために、ここで詳細な説明を省略する。
【0141】
図6は、本発明の別の実施例に提供されたネットワーク機器の構造を示しており、この機器は、少なくとも1つのプロセッサー602(例えばCPU)と、少なくとも1つのネットワークインターフェース605又は他の通信インターフェースと、メモリ606と、これらのコンポーネントの間の接続通信を実現するための少なくとも1つの通信バス603と、を備える。プロセッサー602は、メモリ606に記憶された実行可能なモジュールを実行するために使用され、例えば、コンピュータプログラムを実行するために使用される。メモリ606は、高速ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)を含んでもよいが、不揮発性メモリ(non−volatile memory)をさらに含んでもよく、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリを含んでもよい。少なくとも1つのネットワークインターフェース605(有線又は無線であってもよい)を介して少なくとも1つの他のネットワーク要素との通信接続を実現する。
【0142】
幾つかの実施形態では、メモリ606にプログラム6061が記憶されており、プロセッサー602はプログラム6061を実行することにより、前述した本発明の各実施例に係る方法を実行する。
【0143】
図7は、本発明の別の実施例に提供された端末機器の構造を示しており、この端末機器は、少なくとも1つのプロセッサー702(例えばCPU)と、少なくとも1つのネットワークインターフェース705又は他の通信インターフェースと、メモリ706と、これらのコンポーネントの間の接続通信を実現するための少なくとも1つの通信バス703と、を備える。プロセッサー702は、メモリ706に記憶された実行可能なモジュールを実行するために使用され、例えば、コンピュータプログラムを実行するために使用される。メモリ706は、高速ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)を含んでもよいが、不揮発性メモリ(non−volatile memory)をさらに含んでもよく、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクメモリを含んでもよい。少なくとも1つのネットワークインターフェース705(有線又は無線であってもよい)を介して少なくとも1つの他のネットワーク要素との通信接続を実現する。
【0144】
幾つかの実施形態では、メモリ706にプログラム7061が記憶されており、プロセッサー702はプログラム7061を実行することにより、前述した本発明の各実施例に係る方法を実行する。
【0145】
本発明の実施例に係る具体的な例は、当業者が本発明の実施例をよりよく理解するようにさせるためのものにすぎず、本発明の実施例の範囲を限定するものではないことが理解されるべきである。
【0146】
本発明の実施例では、用語「及び/又は」は、関連するオブジェクトを説明する関連付けにすぎず、3つの関係が存在できることを表し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独に存在し、A及びBが同時に存在し、Bが単独に存在する3つの場合を表すことが理解されるべきである。また、本明細書における符号「/」は、一般的に前後関連するオブジェクトの間が「又は」の関係であることを表す。
【0147】
当業者であれば、本明細書に開示された実施例に関連して説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又は両者の組み合わせで実現でき、ハードウェア及びソフトウェアの互換性を明確に説明するために、上記の説明において機能によって各例の構成及びステップを一般的に説明していることが認識される。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、技術手段の特定の応用及び設計上の制約条件によって異なる。当業者であれば、特定の応用ごとに異なる方法を使用して説明された機能を実現できるが、このような実現が本発明の範囲を超えると考慮されるべきではない。
【0148】
当業者であれば、説明の便宜及び簡潔さのために、上述のシステム、装置及びユニットの具体的な作業プロセスは、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここで詳細な説明を省略することを理解することができる。
【0149】
本発明に提供された幾つかの実施例において、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式で実現されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上述のような装置の実施例は、単なる例にすぎず、例えば、前記ユニットの区分は、単なる論理的な機能による区分であり、実際に実現するときは他の区分方式であってもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントが組み合わされるか又は別のシステムに集積されてもよく、或いは幾つかの特徴が省略され又は実行されなくてもよい。また、示された又は解説された相互間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、幾つかのインターフェイス、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形で接続されてもよい。
【0150】
前記分離部材として説明されたユニットは、物理的に分離されてもよく、物理的に分離されなくてもよく、ユニットとして示された部材は、物理的なユニットであってもよく、物理的なユニットでなくてもよく、同じところに位置してもよく、複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。実際の需要に応じて、一部又は全部のユニットを選択し、本発明の実施例の目的を実現することができる。
【0151】
なお、本発明の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されていてもよく、各ユニットが単独に物理的に存在していてもよく、2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されていてもよい。上記の集積ユニットは、ハードウェアの形で実現されてもよいが、ソフトウェア機能ユニットの形で実現されてもよい。
【0152】
前記集積ユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実現され、且つ独立した製品として販売又は使用される場合には、1つのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されることができる。このような理解に基づき、本発明の技術手段は本質的に、従来技術に貢献した部分又はこの技術手段の全部又は一部がソフトウェアプロダクトの状態で具現化されることができ、このコンピュータソフトウェアプロダクトは、1つの記録媒体に記憶され、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法のステップの全部又は一部を実行させる命令を若干備える。ここで、前述の記録媒体は、USBメモリ、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスク等のプログラムコードを記憶可能な様々な媒体を含む。
【0153】
以上は、本発明の具体的な実施形態にすぎず、本発明の範囲はこれらに限定されない。この技術分野の当業者であれば、いずれも本発明に提示された技術範囲内で、様々な等価の修正又は置き換えを容易に想到でき、これらの修正又は置き換えはいずれも本発明の範囲内に含まれる。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲により示される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7