(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記外部環境光強度を含むターゲット外部環境光強度範囲、および複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係に従って、前記携帯端末の前記APによって前記ターゲット指紋テンプレートデータセットを取得するステップ(304、404)をさらに含む、請求項1に記載の方法。
少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットを取得するために、少なくとも2つの外部環境光強度に基づいて前記指紋テンプレートデータセットを収集するように前記携帯端末によって前記光学式指紋識別コンポーネントを制御するステップ(301、401)と、
前記携帯端末の前記APによって、前記少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットに従って前記複数の外部環境光強度範囲と前記指紋テンプレートデータセットとの間の前記対応関係を確立させるステップ(302、402)とをさらに含む、請求項2に記載の方法。
前記AP(501)は、前記外部環境光強度を含むターゲット外部環境光強度範囲、および複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係に従って、前記ターゲット指紋テンプレートデータセットを取得するようにさらに構成されている、請求項7に記載の携帯端末(500)。
前記光学式指紋識別コンポーネント(503)は、少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットを取得するために、少なくとも2つの外部環境光強度に基づいて前記指紋テンプレートデータセットを収集するようにさらに構成され、
前記AP(501)は、前記少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットに従って前記複数の外部環境光強度範囲と前記指紋テンプレートデータセットとの間の前記対応関係を確立させるようにさらに構成されている、請求項8に記載の携帯端末(500)。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の実施形態における技術的解決策を、本発明の実施形態における添付の図面を参照して、以下で明瞭かつ充分に説明する。当然ながら、説明される実施形態は、本発明の実施形態の一部にすぎず、すべての実施形態ではない。当業者であれば本発明の実施形態に基づいて創造的な労力を必要とすることなく得ることができる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に包含される。
【0028】
本明細書、特許請求の範囲、および図面において使用される「第1の」、「第2の」、などの用語は、本明細書において、異なる主題を区別するために設定されているが、特定の順序を示すためのものではない。さらに、「・・・を含む」、「・・・を備える」、などの用語およびそのあらゆる他の変種は、非排他的であるように意図されている。例えば、一連のブロックまたはユニットを含み、あるいは備えるプロセス、方法、システム、製品、または装置は、列挙されたブロックまたはユニットを含み、あるいは備えることにとどまらず、むしろ、列挙されていない他のブロックおよびユニットをさらに含み、あるいは備えてもよく、プロセス、方法、システム、製品、または装置の固有のブロックまたはユニットをさらに含んでもよい。
【0029】
本開示において言及される「実施形態」などの用語は、実施形態と組み合わせて説明される特定の特徴、構造、および特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれてよいことを意味する。本明細書における用語の多数回の使用は、必ずしも同じ1つの実施形態または同じ複数の実施形態を指すものではなく、それらは他の実施形態または重要でない実施形態と相互に排他的な独立の実施形態ではない。本明細書に記載の実施形態を他の実施形態と組み合わせることが可能であることを、当業者であれば明示または示唆によって理解することができる。
【0030】
本開示の実施形態において説明される携帯端末は、携帯装置、車載装置、ウェアラブル装置、無線モデムに接続されたコンピューティング装置または他の処理装置、種々の形態のユーザ機器(UE)、移動局(MS)、端末装置、など、無線通信機能を有する種々の装置を含むことができる。説明を簡単にするために、上述の装置をまとめて携帯端末と称する。
【0031】
本開示の実施形態を、以下で詳細に説明する。
【0032】
本開示の実施形態をよりよく理解するために、本開示の実施形態によって提供される光学式指紋識別コンポーネントの動作原理を最初に詳細に説明する。
図1aを参照すると、
図1aは、本開示の一実施形態による光学式指紋識別コンポーネントの動作原理を示す概略図である。
図1aに示されるように、タッチ表示画面110および光学式指紋識別コンポーネント120が含まれる。光学式指紋識別コンポーネント120は、内部光源121と、検出装置122とを含む。検出装置122は、電荷結合素子(CDD)アレイであってよい。光学式指紋識別コンポーネント120は、少なくとも1つの内部光源121と、少なくとも1つの検出装置122とを含む。内部光源121は、入射光を放つことができる。入射光は、タッチ表示画面の表面を通過でき、指と接触している領域において反射することができる。反射光が、検出装置122によって受光され、電気信号データに変換される。光学式指紋識別コンポーネント120は、全反射の原理に従って、指紋の隆起部分(指紋の尾根)に接触した入射光および指紋のくぼんだ部分(指紋の谷)に接触した入射光を識別することができる。
【0033】
図1aの点線によって示された拡大領域を参照すると、タッチ表示画面の表面に関して、指紋の尾根がタッチ表示画面の表面に接触している一方で、指紋の谷はタッチ表示画面の表面に接触していない。光学式指紋識別コンポーネント120によって生成された入射光が、指紋の谷へと放射されるとき、入射光は、空気と接触しているタッチ表示画面の表面へと放出される。この場合、入射光の入射角を設計することによって、入射光を全反射させることができる(タッチ表示画面の材料の屈折率が1より大きく、空気の屈折率はほぼ1に等しく、すなわちタッチ表示画面の材料の屈折率を空気の屈折率よりも大きくすることが必要である)。したがって、光学式指紋識別コンポーネント120は、全反射光を高い強度で受光することができる。光学式指紋識別コンポーネント120によって生成された入射光が、指紋の尾根へと放射されるとき、入射光は、指紋の隆起部分に接触しているタッチ表示画面の表面へと放出される。この場合、入射光は、指の隆起部分へと放射され、乱反射が生じる。したがって、光学式指紋識別コンポーネント120は、低い強度の乱反射光を受光することができる。光学式指紋識別コンポーネント120は、受光した光の強度に従って指紋画像を形成することができる。タッチ表示画面の材料の屈折率が空気の屈折率よりも大きいため、外部環境光が、容易にタッチ表示画面を通過して光学式指紋識別コンポーネントに進入でき、光学式指紋識別コンポーネントによって受光される反射光への干渉を引き起こす。
【0034】
図1bを参照すると、
図1bは、本開示の一実施形態による携帯端末の構造図である。
図1bに示されるように、携帯端末100は、アプリケーションプロセッサ(AP)101と、光学センサ102と、内部光源1031(
図1bには示されていない)を含む光学式指紋識別コンポーネント103とを含む。AP101は、バス104を介して光学センサ102および光学式指紋識別コンポーネント103に接続される。
【0035】
光学センサ102は、携帯端末が指紋収集指示を受信したときに現在の外部環境光強度を検出し、現在の外部環境光強度をAP101に送信するように構成される。
【0036】
指紋収集指示は、ユーザによって入力されても、ユーザのタッチに起因してタッチ表示画面によって生成されてもよく、タッチ表示画面は、指紋収集指示を携帯端末のAP101に送信することができる。携帯端末が指紋収集指示を受信すると、光学センサ102が、現在の外部環境光強度を検出し、現在の外部環境光強度をAP101へと送信する。光学センサ102は、外部環境光の全強度を検出することができる。一実施形態において、光学センサ102は、外部環境光から、内部光源1031によって放射された光の波長に等しい波長を有する環境光を検出することができる。
【0037】
AP101は、複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係に従って、APが現在の外部環境光強度が或るターゲット外部環境光強度範囲に入ると判定した後に、そのターゲット外部環境光強度範囲に対応するターゲット指紋テンプレートデータセットを取得するように構成される。
【0038】
光学式指紋識別コンポーネント103は、指紋データを収集すべく内部光源1031を制御するように構成される。
【0039】
光学式指紋識別コンポーネント103の内部光源1031は、光を発することによって指紋データを収集することができる。
【0040】
AP101は、指紋データがターゲット指紋テンプレートデータセットに一致するかどうかを判定するようにさらに構成される。
【0041】
AP101は、指紋データがターゲット指紋テンプレートデータセットに一致するときに指紋の検証が合格であると判定するようにさらに構成される。
【0042】
複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係を、携帯端末のメモリ(非一時的なメモリなど)に予め格納することができる。異なる外部環境光強度範囲のそれぞれが、異なる指紋テンプレートデータセットに対応することができる。例えば、外部環境光強度範囲は1〜50であってよく、これは、指紋テンプレートデータセットのうちの第1の指紋テンプレートデータセットに対応し、外部環境光強度範囲は51〜100であってよく、これは、指紋テンプレートデータセットのうちの第2の指紋テンプレートデータセットに対応し、外部環境光強度範囲は101〜150であってよく、これは、指紋テンプレートデータセットのうちの第3の指紋テンプレートデータセットに対応し、外部環境光強度範囲は151〜200であってよく、これは、指紋テンプレートデータセットのうちの第4の指紋テンプレートデータセットに対応する。第1の指紋テンプレートデータセットは、外部環境光強度が1〜50の範囲に入るときに光学式指紋識別コンポーネント103によって収集されてよく、第2の指紋テンプレートデータセットは、外部環境光強度が51〜100の範囲に入るときに光学式指紋識別コンポーネント103によって収集されてよく、第3の指紋テンプレートデータセットは、外部環境光強度が101〜150の範囲に入るときに光学式指紋識別コンポーネント103によって収集されてよく、第4の指紋テンプレートデータセットは、外部環境光強度が151〜200の範囲に入るときに光学式指紋識別コンポーネント103によって収集されてよい。現在の外部環境光強度が75であるとき、AP101は、収集された指紋データとの照合に第2の指紋テンプレートデータセットを使用することができる。なお、光強度の上述の値は、同じ標準正規化処理に従って取得されることに注意すべきである。
【0043】
外部環境光強度の違いに基づいて、光学式指紋識別コンポーネント103によって収集される指紋データが異なる可能性がある。光学式指紋識別コンポーネント103によって収集される指紋データが、外部環境光の影響を受ける可能性がある。同じ指紋テンプレートデータセットを使用して異なる外部環境光強度に基づいて照合を実行すると、照合の失敗が容易に生じ得る。本開示の実施形態においては、複数の指紋テンプレートデータセットを事前に収集することができ、最も高い一致度を有する指紋テンプレートデータセットが異なる外部環境光強度に基づいて照合を実行するために選択されるため、光学的指紋照合の成功率を改善することができる。
【0044】
一実施形態において、光学式指紋識別コンポーネント103は、AP101が複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係に従ってターゲット外部環境光強度範囲に対応するターゲット指紋テンプレートデータセットを取得する前に、少なくとも2つの外部環境光強度に基づいて指紋テンプレートデータセットを収集するように内部光源1031を制御して少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットを取得するようにさらに構成される。
【0045】
AP101は、少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットに従って、複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係を確立するようにさらに構成される。
【0046】
本開示の実施形態において、光学式指紋識別コンポーネント103は、少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットを取得するために、少なくとも2つの外部環境光強度のそれぞれに基づいて指紋テンプレートデータセットを収集することができる。例えば、光学式指紋識別コンポーネント103は、外部環境光強度が25であるときに第1の指紋テンプレートデータセットを収集し、外部環境光強度が75であるときに第2の指紋テンプレートデータセットを収集し、外部環境光強度が125であるときに第3の指紋テンプレートデータセットを収集し、外部環境光強度が175であるときに第4の指紋テンプレートデータセットを収集することができる。AP101は、第1の指紋テンプレートデータセット、第2の指紋テンプレートデータセット、第3の指紋テンプレートデータセット、および第4の指紋テンプレートデータセットに従って、複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係を確立させることができる。例えば、複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係を、以下のように記述することができる。1〜50の外部環境光強度範囲は、指紋テンプレートデータセットのうちの第1の指紋テンプレートデータセットに対応し、51〜100の外部環境光強度範囲は、指紋テンプレートデータセットのうちの第2の指紋テンプレートデータセットに対応し、101〜150の外部環境光強度範囲は、指紋テンプレートデータセットのうちの第3の指紋テンプレートデータセットに対応し、151〜200の外部環境光強度範囲は、指紋テンプレートデータセットのうちの第4の指紋テンプレートデータセットに対応する。
【0047】
一実施形態において、光学式指紋識別コンポーネント103は、以下のように少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットを取得するために少なくとも2つの外部環境光強度のそれぞれに基づいて指紋テンプレートデータセットを収集するように内部光源を制御することができる。
【0048】
光学式指紋識別コンポーネント103は、内部光源の少なくとも2つの光強度において少なくとも2つの外部環境光強度に基づいて少なくとも4つのオリジナル指紋データセットを収集するように内部光源を制御することができる。
【0049】
光学式指紋識別コンポーネント103またはAP101は、第1の外部環境光強度に基づいて収集された少なくとも2つのオリジナル指紋データセットからノイズが最小であるオリジナル指紋データセットを選択し、ノイズが最小であるオリジナル指紋データセットを第1の外部環境光強度に対応する指紋テンプレートデータセットとして決定することができる。第1の外部環境光強度は、少なくとも2つの外部環境光強度から選択される。
【0050】
本開示の実施形態において、例えば、光学式指紋識別コンポーネント103は、第1の外部環境光強度が25であるときに光源の第1の光強度(例えば、光源の第1の光強度が50である)に基づいて第1のオリジナル指紋データセットを収集するように内部光源を制御し、第1の外部環境光強度が25であるときに光源の第2の光強度(例えば、光源の第2の光強度が200である)に基づいて第2のオリジナル指紋データセットを収集するように内部光源を制御し、第1のオリジナル指紋データセットのノイズと第2のオリジナル指紋データセットのノイズとを比較する。第2のオリジナル指紋データセットのノイズが第1のオリジナル指紋データセットのノイズよりも小さい場合、第2のオリジナル指紋データセットを、25に等しい第1の外部環境光強度に対応する指紋テンプレートデータセットとみなすことができる。本開示の実施形態において、光学式指紋識別コンポーネント103は、異なる強度で光を放射するように内部光源を制御することができる。同じ外部環境光強度に基づき、内部光源は、ノイズの異なる指紋データを取得するために異なる光強度を使用することによって指紋を収集することができる。第1の外部環境光強度の場合において、第1の光強度の内部光源によって取得された指紋データのノイズが最小である場合、第1の光強度の内部光源によって取得された指紋データを、第1の外部環境光強度に対応する第1の指紋テンプレートデータセットとみなすことができる。指紋の照合が行われるとき、外部環境光強度が第1の外部環境光強度である場合、光学式指紋識別コンポーネント103は、第1の光強度で指紋データを収集するように内部光源を制御し、収集した指紋データを第1の外部環境光強度に対応する第1の指紋テンプレートデータセットと照合することができる。本開示の実施形態においては、指紋の照合の成功率を、ノイズの小さい指紋テンプレートデータセットを使用することによってさらに改善することができる。
【0051】
一実施形態において、AP101は、現在の外部環境光強度が予め設定された強度よりも小さいかどうかを判定するようにさらに構成される。
【0052】
AP101は、現在の外部環境光強度が予め設定された強度よりも小さいとき、現在の時間が予め設定された夜間期間内であるかどうかを検出するようにさらに構成される。
【0053】
光学式指紋識別コンポーネント103は、現在の時間が予め設定された夜間期間内にあるときに指紋データを収集すべく内部光源を制御するようにさらに構成される。
【0054】
予め設定された強度を、予め設定して携帯端末の非一時的なメモリに格納することができる。予め設定された強度を、日暮れ時の強度として設定することができる。一般に、現在の外部環境光強度が予め設定された強度よりも小さい場合、現在の外部環境光強度が低いと判定することができる。AP101は、現在の時間が予め設定された夜間期間内であるかどうかをさらに判定することができる。本明細書において言及される予め設定された夜間期間は、19時から6時までの期間であってよい。現在の時間が予め設定された夜間期間内であるとき、それは外部環境光強度が低いことを意味し、外部環境光強度が低いと検出された場合、現時点において検出された外部環境光強度は正確であると判定でき、光学式指紋識別コンポーネント103は、指紋データを収集するように内部光源を制御することができる。本開示の実施形態を実施することによって、現時点において検出された外部環境光強度が現在の外部環境光強度および現在の時間との組み合わせにおいて正確であるかどうかを判定することができ、したがって指紋の照合の成功率をさらに改善することができる。
【0055】
一実施形態において、
図1cに示されるように、携帯端末は、ジャイロスコープ105をさらに含む。
【0056】
ジャイロスコープ105は、現在の時間が予め設定された夜間期間を過ぎているときに携帯端末の角速度を測定するように構成される。
【0057】
AP101は、ジャイロスコープ105が検出する携帯端末の角速度が予め設定された角速度よりも大きいときに指紋データを収集しないように光学式指紋識別コンポーネント103の内部光源を制御するようにさらに構成される。
【0058】
光学式指紋識別コンポーネント103は、ジャイロスコープ105が検出する携帯端末の角速度が予め設定された角速度よりも大きいときに指紋データを収集しないように光学式指紋識別コンポーネント103の内部光源を制御するようにさらに構成される。
【0059】
現在の時間が予め設定された夜間期間を超えている場合、それは、現時点において測定された外部環境光強度が現在の時間に一致していないことを意味する。ジャイロスコープ105で携帯端末の角速度を測定することによって、携帯端末が移動状態にあるかどうかが判定される。現在の時間が昼間であり、携帯端末が移動状態にあり、現在の外部環境光強度が低い場合、携帯端末がユーザのポケット内またはバッグ内にあると判定することができる。携帯端末が受信した指紋収集指示は、誤ったトリガによって引き起こされている。したがって、AP101は、指紋収集指示の実行を拒否する。本開示の実施形態を実施することにより、現時点において測定された外部環境光強度が現在の時間に一致していないときに、携帯端末が受信した指紋収集指示が誤ったトリガによって引き起こされているかどうかが判定され、携帯端末が受信した指紋収集指示が誤ったトリガによって引き起こされていると判定される場合に、指紋収集指示は実行されない。したがって、誤ったトリガによって引き起こされる指紋収集を、光学式指紋識別コンポーネント103の内部光源を作動させることなく回避することができ、したがって光学式指紋識別コンポーネント103の電力消費を減らすことができる。
【0060】
一実施形態において、
図1dに示されるように、携帯端末は、タッチ表示画面106をさらに含む。
【0061】
光学式指紋識別コンポーネントの指紋識別領域が、タッチ表示画面106の第1の領域に配置される。指紋収集指示は、タッチ表示画面106が第1の領域においてユーザのタッチ操作を検出したときに生じる。
【0062】
本開示の実施形態において、ユーザがタッチ表示画面106の第1の領域に触れると、指紋収集指示が生成される。第1の領域は、タッチ表示画面106の任意の予め設定された領域であってよい。予め設定された領域は、タッチ表示画面106の左上側(
図1eに示されるとおり)、上側、下側、左側、右側、などに位置することができる。第1の領域の面積は、指の指紋を受け入れるという要件を満たす。予め設定された領域の形状は、円形、楕円形、四角形(長方形など)、指の指紋のような形状、などであってよく、本明細書において限定されない。
【0063】
本開示の実施形態において説明されるタッチ表示画面106は、薄膜トランジスタ−液晶ディスプレイ(TFT−LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、などであってよい。
【0064】
本開示の実施形態において説明されるタッチ表示画面106は、タッチ画面および表示画面を含むことができる。タッチ画面および表示画面は、重なり合っており、表示画面がタッチ画面の下面に設定されている。
【0065】
本開示の実施形態において、APが指紋データの照合を実行するとき、異なる外部環境光強度に従って異なる指紋テンプレートデータセットを選択することができる。したがって、光学式の指紋の照合に対する外部環境光の影響を減らすことができるため、光学的な指紋の照合の成功率を向上させることができる。
【0066】
図2を参照すると、
図2は、本開示の一実施形態による光学式指紋検証方法のフローチャートである。この方法は、APと、光学センサと、内部光源を含む光学式指紋識別コンポーネントとを含む携帯端末に適用される。
図2に示されるように、この方法は、以下を含む。
【0067】
ブロック201において、携帯端末は、携帯端末が指紋収集指示を受信したときに、現在の外部環境光強度を検出するように光学センサを制御する。
【0068】
ブロック202において、携帯端末は、指紋データを収集するために光学式指紋識別コンポーネントの内部光源を制御する。
【0069】
ブロック203において、携帯端末は、APによって指紋データが現在の外部環境光強度に対応するターゲット指紋テンプレートデータセットに一致するかどうかを判定し、指紋データがターゲット指紋テンプレートデータセットに一致するとき、ブロック204での動作が実行され、一致しない場合、ブロック205での動作が実行される。
【0070】
ブロック204において、携帯端末は、指紋検証が合格であると判定する。
【0071】
ブロック205において、携帯端末は、指紋検証は合格でないと判定する。
【0072】
ブロック201および202における動作が同時に実行されてよく、すなわち携帯端末が指紋データを収集するときに現在の外部環境光強度を検出してもよいことに、注意すべきである。
【0073】
本開示の実施形態においては、携帯端末が指紋データの照合を実行するときに、異なる外部環境光強度に応じて異なる指紋テンプレートデータセットを選択することができる。したがって、光学式の指紋の照合に対する外部環境光の影響を減らすことができるため、光学的な指紋の照合の成功率を向上させることができる。
【0074】
本開示の一実施形態において、本方法は、現在の外部環境光強度を含むターゲット外部環境光強度範囲、および複数の外部環境光強度範囲と複数の指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係に従って、携帯端末によって、APを介してターゲット指紋テンプレートデータセットを取得することをさらに含むことができる。
【0075】
携帯端末が現在の外部環境光強度を取得した後に、携帯端末は、現在の外部環境光強度を含むターゲット外部環境光強度範囲を決定することができ、次いで、携帯端末は、複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係に基づいて、ターゲット外部環境光強度範囲に対応する指紋テンプレートデータセットをターゲット指紋テンプレートデータセットとして取得する。
【0076】
図3を参照すると、
図3は、本開示の別の実施形態による光学式指紋検証方法のフローチャートである。この方法は、APと、光学センサと、内部光源を含む光学式指紋識別コンポーネントとを含む携帯端末に適用される。
図3に示されるように、この方法は、以下を含む。
【0077】
ブロック301において、携帯端末は、少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットを取得するために、少なくとも2つの外部環境光強度に基づいて指紋テンプレートデータセットを収集するように光学式指紋識別コンポーネントの内部光源を制御する。
【0078】
一実施形態において、ブロック301における動作は、以下を含むことができる。
【0079】
(11)。携帯端末は、内部光源の少なくとも2つの光強度において少なくとも2つの外部環境光強度に基づいて少なくとも4つのオリジナル指紋データセットを収集するように光学式指紋識別コンポーネントの内部光源を制御する。
【0080】
(12)。携帯端末は、第1の外部環境光強度に基づいて収集された少なくとも2つのオリジナル指紋データセットからノイズが最小であるオリジナル指紋データセットを選択し、ノイズが最小であるオリジナル指紋データセットを第1の外部環境光強度に対応する指紋テンプレートデータセットとして設定する。第1の外部環境光強度は、少なくとも2つの外部環境光強度から選択される。
【0081】
動作(11)および(12)を実行することにより、ノイズが最小である指紋テンプレートデータセットを使用することができ、したがって指紋の照合の成功率をさらに向上させることができる。
【0082】
ブロック302において、携帯端末は、少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットに従って、APによって複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係を確立させる。
【0083】
ブロック303において、携帯端末は、携帯端末が指紋収集指示を受信したときに、現在の外部環境光強度を検出すべく光学センサを制御し、現在の外部環境光強度をAPへと送信する。
【0084】
ブロック304において、APが現在の外部環境光強度が或るターゲット外部環境光強度範囲に入ると判定した後に、携帯端末は、複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係に従って、ターゲット外部環境光強度範囲に対応するターゲット指紋テンプレートデータセットをAPによって取得する。
【0085】
ブロック305において、携帯端末は、指紋データを収集するために光学式指紋識別コンポーネントの内部光源を制御する。
【0086】
ブロック306において、携帯端末は、APによって指紋データがターゲット指紋テンプレートデータセットに一致するかどうかを判定し、指紋データがターゲット指紋テンプレートデータセットに一致するとき、ブロック307での動作が実行され、一致しない場合、ブロック308での動作が実行される。
【0087】
ブロック307において、携帯端末は、指紋検証が合格であると判定する。
【0088】
ブロック308において、携帯端末は、指紋検証は合格でないと判定する。
【0089】
本開示の実施形態において、携帯端末が指紋テンプレートデータセットを収集するとき、複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係を、少なくとも2つの外部環境光強度に基づいて収集された少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットに従って確立させることができる。指紋データの照合を実行するときに、異なる外部環境光強度に応じて異なる指紋テンプレートデータセットを選択することができる。したがって、光学式の指紋の照合に対する外部環境光の影響を減らすことができるため、光学的な指紋の照合の成功率を向上させることができる。
【0090】
図4を参照すると、
図4は、本開示のさらに別の実施形態による光学式指紋検証方法のフローチャートである。この方法は、APと、光学センサと、ジャイロスコープと、内部光源を含む光学式指紋識別コンポーネントとを含む携帯端末に適用される。
図4に示されるように、この方法は、以下を含む。
【0091】
ブロック401において、携帯端末は、少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットを取得するために、少なくとも2つの外部環境光強度に基づいて指紋テンプレートデータセットを収集するように光学式指紋識別コンポーネントの内部光源を制御する。
【0092】
ブロック402において、携帯端末は、少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットに従って、APによって複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係を確立させる。
【0093】
ブロック403において、携帯端末は、携帯端末が指紋収集指示を受信したときに、現在の外部環境光強度を検出すべく光学センサを制御し、現在の外部環境光強度をAPへと送信する。
【0094】
ブロック404において、APが現在の外部環境光強度が或るターゲット外部環境光強度範囲に入ると判定した後に、携帯端末は、複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係に従って、ターゲット外部環境光強度範囲に対応するターゲット指紋テンプレートデータセットをAPによって取得する。
【0095】
ブロック405において、携帯端末は、現在の外部環境光強度が予め設定された強度よりも小さいかどうかをAPによって判定する。
【0096】
ブロック406において、現在の外部環境光強度が予め設定された強度よりも小さいとき、携帯端末は、現在の時間が予め設定された夜間期間内であるかどうかをAPによって検出し、現在の時間が予め設定された夜間期間内である場合に、ブロック409における動作が実行され、予め設定された夜間期間内でない場合には、ブロック407における動作が実行される。
【0097】
ブロック407において、携帯端末は、ジャイロスコープによって携帯端末の角速度を測定する。
【0098】
ブロック408において、携帯端末の角速度が予め設定された角速度よりも大きいことが検出されると、携帯端末は、ブロック409の動作の実行を拒否する。
【0099】
ブロック409において、携帯端末は、指紋データを収集するために光学式指紋識別コンポーネントの内部光源を制御する。
【0100】
ブロック410において、携帯端末は、APによって指紋データがターゲット指紋テンプレートデータセットに一致するかどうかを判定し、指紋データがターゲット指紋テンプレートデータセットに一致するとき、ブロック411での動作が実行され、一致しない場合、ブロック412での動作が実行される。
【0101】
ブロック411において、携帯端末は、指紋検証が合格であると判定する。
【0102】
ブロック412において、携帯端末は、指紋検証は合格でないと判定する。
【0103】
本開示の実施形態において、携帯端末が指紋テンプレートデータセットを収集するとき、複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係を、少なくとも2つの外部環境光強度に基づいて収集された少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットに従って確立させることができる。指紋データの照合を実行するときに、異なる外部環境光強度に応じて異なる指紋テンプレートデータセットを選択することができる。したがって、光学式の指紋の照合に対する外部環境光の影響を減らすことができるため、光学的な指紋の照合の成功率を向上させることができる。本開示の実施形態を実施することにより、誤ったトリガによって引き起こされる指紋収集を、光学式指紋識別コンポーネントの内部光源を作動させることなく回避することができ、したがって光学式指紋識別コンポーネントの電力消費を減らすことができる。
【0104】
図5を参照すると、
図5は、本開示の別の実施形態による携帯端末の構造図である。携帯端末500は、AP501と、光学センサ502と、光学式指紋識別コンポーネント503と、メモリ504と、1つ以上のプログラムとを含むことができる。光学式指紋識別コンポーネント503は、内部光源を含み、AP101は、バス505を介して光学センサ502、光学式指紋識別コンポーネント503、およびメモリ504に接続される。
【0105】
1つ以上のプログラムは、メモリ504に格納され、AP501によって実行されるように構成される。1つ以上のプログラムは、指紋収集指示の受信時に現在の外部環境光強度を検出するように光学センサ502を制御する動作と、指紋データを収集すべく光学式指紋識別コンポーネント503の内部光源を制御する動作と、指紋データが外部環境光強度に対応するターゲット指紋テンプレートデータセットに一致するかどうかをAP501によって判定し、指紋データがターゲット指紋テンプレートデータセットに一致するとき、指紋の検証は合格であると判定する動作とを実行するための命令を含む。
【0106】
一実施形態において、1つ以上のプログラムは、外部環境光強度を含むターゲット外部環境光強度範囲、および複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係に従って、AP501によってターゲット指紋テンプレートデータセットを取得する動作を実行するための命令を含む。
【0107】
一実施形態において、1つ以上のプログラムは、少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットを取得するように、少なくとも2つの外部環境光強度に基づいて指紋テンプレートデータセットを収集するように光学式指紋識別コンポーネント503の内部光源を制御する動作と、少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットに従ってAP501によって複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係を確立させる動作とを実行するための命令を含む。
【0108】
一実施形態において、少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットを取得するように、少なくとも2つの外部環境光強度に基づいて指紋テンプレートデータセットを収集するように光学式指紋識別コンポーネント503の内部光源を制御することは、内部光源の少なくとも2つの光強度において少なくとも2つの外部環境光強度に基づいて少なくとも4つのオリジナル指紋データセットを収集するように光学式指紋識別コンポーネント503の内部光源を制御することと、第1の外部環境光強度に基づいて収集された少なくとも2つのオリジナル指紋データセットからノイズが最小であるオリジナル指紋データセットを選択し、ノイズが最小であるオリジナル指紋データセットを第1の外部環境光強度に対応する指紋テンプレートデータセットとして決定することとを含むことができ、第1の外部環境光強度は、少なくとも2つの外部環境光強度から選択される。
【0109】
一実施形態において、1つ以上のプログラムは、AP501によって現在の外部環境光強度が予め設定された強度よりも小さいかどうかを判定する動作と、現在の外部環境光強度が予め設定された強度よりも小さい場合に、現在の時間が予め設定された夜間期間内であるかどうかをAP501によって検出する動作と、現在の時間が予め設定された夜間期間内にある場合に、指紋データを収集すべく光学式指紋識別コンポーネントの内部光源を制御する動作とを実行するための命令をさらに含む。
【0110】
一実施形態において、携帯端末はジャイロスコープ506をさらに含み、1つ以上のプログラムは、現在の時間が予め設定された夜間期間内にない場合に、ジャイロスコープによって携帯端末の角速度を測定する動作と、携帯端末の角速度が予め設定された角速度より大きいことが検出された場合に、指紋データを収集しないように光学式指紋識別コンポーネントの内部光源を制御する動作とを実行するための命令を含む。
【0111】
本開示の実施形態においては、携帯端末が指紋データの照合を実行するときに、異なる外部環境光強度に応じて異なる指紋テンプレートデータセットを選択することができる。したがって、光学式の指紋の照合に対する外部環境光の影響を減らすことができるため、光学的な指紋の照合の成功率を向上させることができる。
【0112】
図6を参照すると、
図6は、本開示の一実施形態による光学式指紋検証装置のブロック図である。装置600は、APと、光学センサと、内部光源を含む光学式指紋識別コンポーネントとを含む携帯端末に適用される。装置600は、検出ユニット601と、取得ユニット602と、収集ユニット603と、判断ユニット604と、判定ユニット605とを含むことができる。
【0113】
検出ユニット601は、携帯端末が指紋収集指示を受信したときに現在の外部環境光強度を検出し、現在の外部環境光強度をAPに送信するように、光学センサを制御するように構成される。
【0114】
取得ユニット602は、APが、外部環境光強度が或るターゲット外部環境光強度範囲に入ると判定した後に、APによって、そのターゲット外部環境光強度範囲に対応するターゲット指紋テンプレートデータセットを、複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係に従って取得するように構成される。
【0115】
収集ユニット603は、指紋データを収集すべく光学式指紋識別コンポーネントの内部光源を制御するように構成される。
【0116】
判断ユニット604は、APによって指紋データがターゲット指紋テンプレートデータセットに一致するかどうかを判断するように構成される。
【0117】
判定ユニット605は、判断ユニットが、指紋データがターゲット指紋テンプレートデータセットに一致すると判定した場合に、指紋の検証が合格であると判定するように構成される。
【0118】
一実施形態において、収集ユニット603は、少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットを取得するために、少なくとも2つの外部環境光強度に基づいて指紋テンプレートデータセットを収集するように光学式指紋識別コンポーネントの内部光源を制御するようにさらに構成される。
【0119】
装置600は、少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットに従ってAPによって複数の外部環境光強度範囲と指紋テンプレートデータセットとの間の対応関係を確立させるように構成された確立ユニット606をさらに含む。
【0120】
一実施形態において、収集ユニット603が、少なくとも2つの指紋テンプレートデータセットを取得するために、少なくとも2つの外部環境光強度に基づいて指紋テンプレートデータセットを収集するように光学式指紋識別コンポーネントの内部光源を制御するときに、収集ユニット603は、内部光源の少なくとも2つの光強度において少なくとも2つの外部環境光強度に基づいて少なくとも4つのオリジナル指紋データセットを収集するように光学式指紋識別コンポーネントの内部光源を制御し、第1の外部環境光強度に基づいて収集された少なくとも2つのオリジナル指紋データセットからノイズが最小であるオリジナル指紋データセットを選択し、ノイズが最小であるオリジナル指紋データセットを第1の外部環境光強度に対応する指紋テンプレートデータセットとして決定するように構成される。第1の外部環境光強度は、少なくとも2つの外部環境光強度から選択される。
【0121】
一実施形態において、判断ユニット604は、APによって現在の外部環境光強度が予め設定された強度よりも小さいかどうかを判定するようにさらに構成される。
【0122】
検出ユニット601は、現在の外部環境光強度が予め設定された強度よりも小さいときに、APによって現在の時間が予め設定された夜間期間内であるかどうかを検出するようにさらに構成される。
【0123】
収集ユニット603は、現在の時間が予め設定された夜間期間内にあるときに指紋データを収集すべく光学式指紋識別コンポーネントの内部光源を制御するように構成される。
【0124】
一実施形態において、装置600は、測定ユニット607および拒否ユニット608をさらに含む。
【0125】
測定ユニット607は、現在の時間が予め設定された夜間期間内にない場合に、ジャイロスコープによって携帯端末の角速度を測定するように構成される。
【0126】
拒否ユニット608は、携帯端末の角速度が予め設定された角速度よりも大きいことが検出されたときに、指紋データを収集しないように光学式指紋識別コンポーネントの内部光源を制御するように構成される。
【0127】
本開示の実施形態においては、携帯端末が指紋データの照合を実行するときに、異なる外部環境光強度に応じて異なる指紋テンプレートデータセットを選択することができる。したがって、光学式の指紋の照合に対する外部環境光の影響を減らすことができるため、光学的な指紋の照合の成功率を向上させることができる。
【0128】
さらに、本開示の実施形態は、
図7に示されるとおりの別の携帯端末も提供する。説明の便宜上、本開示の実施形態に関連する部分が図示されているにすぎない。開示されていない特定の技術的詳細に関しては、方法の実施形態の説明を参照することができる。携帯端末は、携帯電話機、タブレット型コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ポイント・オブ・セールス(POS)、車載型コンピュータ、などを含むことができる。本開示は、携帯電話機を例として取り上げる。
【0129】
図7は、本開示の実施形態によって提供される携帯端末に関連する携帯電話機の構造図を示している。
図7を参照すると、携帯電話機は、無線周波数(RF)回路910と、メモリ920と、入力ユニット930と、表示ユニット940と、センサ950と、オーディオ回路960と、ワイヤレスフィディリティ(WiFi)コンポーネント970と、プロセッサ980と、電源990とを含むことができる。
図7に示した構造が、携帯電話機についての限定を構成するものではないことを、当業者であれば理解できるであろう。この例示の図と比較して、含まれる構成要素がより多数でも、より少数でもよく、いくつかの構成要素の組み合わせまたは異なる構成要素の配置も可能であってよい。
【0130】
携帯電話機のそれぞれの構成要素を、
図7を参照して詳細に説明する。
【0131】
RF回路910を、情報の受信および送信を行うように構成することができる。一般に、RF回路910は、これらに限られるわけではないがアンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、カプラ、低雑音増幅器(LNA)、デュプレクサ、などを含む。さらに、RF回路910は、ネットワークおよび無線通信によって他の装置と通信してもよい。無線通信は、これらに限られるわけではないがグローバル移動体通信システム(GSM)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、ロングタームエボリューション(LTE)、電子メール、ショートメッセージングサービス(SMS)、などを含む任意の通信規格またはプロトコルを使用することができる。
【0132】
メモリ920を、ソフトウェアプログラムおよび構成要素を格納するように構成することができる。プロセッサ980は、メモリ920に格納されたソフトウェアプログラムおよび構成要素を実行して、携帯電話機のさまざまな機能的アプリケーションおよびデータ処理を実施する。メモリ920は、主として、プログラム格納領域およびデータ格納領域を含む。プログラム格納領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラム、などを記憶することができる。データ格納領域は、携帯電話機の使用に応じて生成されたデータなどを記憶することができる。さらに、メモリ920は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置などの不揮発性メモリ、フラッシュメモリ、または他の揮発性ソリッドステート記憶装置も含むことができる。
【0133】
入力ユニット930を、入力デジタルまたは文字情報、ならびに携帯電話機のユーザの設定および機能制御に関連するキー信号入力を受信するように構成することができる。具体的には、入力ユニット930は、指紋識別コンポーネント931(光学式指紋識別コンポーネントなど)、タッチ表示画面932、および他の入力装置933を含むことができる。指紋識別コンポーネント931は、ユーザによって入力された指紋データを収集することができる。入力ユニット930は、指紋識別コンポーネント931以外の他の入力装置933をさらに含むことができる。具体的には、他の入力装置933として、これらに限られるわけではないが物理的なボタン、機能ボタン(音量制御ボタン、オンオフボタン、など)、トラックボール、マウス、およびジョイスティックのうちの1つ以上を含むことができる。
【0134】
表示ユニット940を、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供される情報ならびに携帯電話機のさまざまなメニューを表示するように構成することができる。表示ユニット940は、表示パネル941を含むことができる。随意により、表示パネル941を、液晶表示装置(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)、などを用いることによって構成することができる。
図7では、指紋識別コンポーネント931と表示パネル941とが、携帯電話機の入力および出力機能を実現するために2つの別々の構成要素として使用されているが、いくつかの実施形態においては、指紋識別コンポーネント931と表示パネル941とを、携帯電話機の入力および再生機能を実現するために統合してもよい。
【0135】
携帯電話機は、光学センサ951、運動センサ952、および他のセンサなどの少なくとも1つのセンサ950をさらに含むことができる。具体的には、光学センサ951は、環境光センサおよび近接センサを含むことができる。環境光センサは、周囲の光の明るさに応じて表示パネル941の輝度を調整することができる。近接センサは、携帯電話機が耳へと近づけられたときに表示パネル941および/またはバックライトをオフにすることができる。運動センサ952の一種類として、加速度センサが、さまざまな方向(一般的には、3軸)の加速度値を検出することができ、携帯電話機が静止しているときに重力の大きさおよび方向を検出することができ、携帯電話機の姿勢を認識するアプリケーション(例えば、横長/縦長の画面切り替え、関連のゲーム、および磁力計の姿勢較正)、振動認識に関する機能(例えば、歩数計およびノック)、などに適用されてよい。さらに、携帯電話機を、本明細書においてさらには説明しないが、気圧計、湿度計、温度計、および赤外線センサなどの他のセンサを備えるように構成することができる。
【0136】
オーディオ回路960、スピーカ961、およびマイクロホン962が、ユーザと携帯電話機との間の音声インタフェースを提供することができる。オーディオ回路960は、受け取った音声データを電気信号に変換し、電気信号をスピーカ961へと送ることができる。スピーカ961は、電気信号を音声信号に変換して出力する。一方で、マイクロホン962は、集音した音声信号を電気信号に変換する。オーディオ回路960は、電気信号を受け取り、電気信号を音声データに変換し、音声データを処理のためにプロセッサ980へと出力する。次いで、プロセッサ980は、例えばRF回路910を使用することによって他の携帯端末へと音声データを送信し、あるいは音声データをさらなる処理のためにメモリ920に出力することができる。
【0137】
WiFiは、近距離無線伝送技術である。携帯電話機は、WiFiコンポーネント970を使用することによって、電子メールの受信および送信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセス、などにおいてユーザを手助けすることができる。WiFiコンポーネント970は、ユーザに無線ブロードバンドインターネットアクセスを提供する。WiFiコンポーネント970が
図7に示されているが、WiFiコンポーネント970は携帯電話機に必須ではなく、本開示の本質の範囲が変更されない限りにおいて、必要に応じて省略されてもよいことを理解できるであろう。
【0138】
プロセッサ980は、種々のインタフェースおよび配線を使用して携帯電話機のそれぞれの部分につながり、メモリ920に格納されたソフトウェアプログラムおよび/または構成要素を実行または実施し、メモリ920に格納されたデータを呼び出すことによって携帯電話機の種々の機能およびデータ処理を実行して、携帯電話機の全体を監視することができる携帯電話機の制御中心である。一実施形態において、プロセッサ980は、1つ以上の処理ユニットを含むことができる。一実施形態において、プロセッサ980は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサとを統合することができ、アプリケーションプロセッサは主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース、およびアプリケーションを処理するように構成され、モデムプロセッサは主に無線通信を処理するように構成される。上述のモデムプロセッサがプロセッサ980に統合されなくてもよいことを、理解できるであろう。
【0139】
携帯電話機は、構成要素に電力を供給するための電源990(バッテリなど)をさらに含む。一実施形態においては、電力管理システムを使用することによって電源をプロセッサ980に論理的に結合させることで、電力管理システムを使用することによって充電、放電、および電力消費管理などの機能を実施することができる。
【0140】
図には示されていないが、携帯電話機は、本明細書においてさらには説明しないが、カメラおよびブルートゥースコンポーネントなどをさらに含むことができる。
【0141】
さらに、本開示の実施形態は、デジタルデータを交換するためのコンピュータプログラムを格納したコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムは、本開示の上述の方法の実施形態による方法の動作のすべてまたは一部を実行するために実行される。
【0142】
さらに、本開示の実施形態は、コンピュータプログラムを格納した非一時的なコンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラムは、本開示の上述の方法の実施形態による方法の動作のすべてまたは一部を実行するために実行される。
【0143】
説明を便利かつ簡単にするために、上述の方法の実施形態が、一連のステップの組み合わせの形態で説明されていることに注意すべきである。しかしながら、いくつかのステップを本開示に従って同時に実行でき、あるいは他の順序で実行できるため、本開示がステップの順序によって限定されないことを、当業者であれば明確に理解することができる。さらに、上述の実施形態が、本開示にとって必ずしも必要でないかもしれない関連のステップまたは構成要素を含んでいる好ましい実施形態であることを、当業者であれば明確に理解することができる。
【0144】
上述の実施形態において、各々の実施形態は、異なる側面に焦点を当てて説明されているかもしれない。いくつかの実施形態において説明されていない部分は、他の実施形態における関連の説明を参照することができる。
【0145】
本開示によって提供されるいくつかの実施形態において開示された装置が、任意の他のやり方で実現され得ることを、理解すべきである。例えば、上述の装置の実施形態は、あくまでも例示であってよく、例えばユニットは単に論理機能に従って分割されているにすぎない。実際の実施においては、ユニットを他のやり方で分割することができ、例えば、複数のユニットまたは構成要素を組み合わせたり、別のシステムに統合したりすることができ、あるいはいくつかの機能が省略されても、実行されなくてもよい。さらに、上記の説明または検討における相互の結合あるいは直接的な結合または通信接続は、何らかのインタフェースを介してもよく、装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電気的、機械的、または他の形態であってよい。
【0146】
別々の構成要素として示されているユニットは、物理的に分かれていても、分かれていなくてもよく、ユニットとして説明されている構成要素は、物理的なユニットであっても、物理的なユニットでなくてもよく、すなわち1つの場所に位置しても、複数のネットワークユニットに分配されてもよい。本開示の実施形態の目的を実現するために、実際の必要性に応じてユニットのいくつかまたはすべてを選択することが可能である。
【0147】
また、本開示のそれぞれの実施形態におけるそれぞれの機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、別々の物理的実体として存在してもよい。2つ以上のユニットを1つのユニットに統合することも可能である。統合ユニットを、ハードウェアの形態または機能ソフトウェアユニットの形態で実現することができる。
【0148】
統合ユニットが機能ソフトウェアユニットの形態で実現され、別個の製品として販売または使用される場合、それをコンピュータ可読記憶媒体に格納することができる。この理解に基づいて、技術的解決策の一部または技術的解決策の本質的な部分(すなわち、関連技術への貢献を構成する部分)を、記憶媒体に格納され、本開示のそれぞれの実施形態において説明した方法のステップのすべてまたは一部をコンピュータ装置(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワーク装置)に実行させるために使用されるいくつかの命令を含むソフトウェア製品の形態に具現化することができる。上述の記憶媒体は、USBフラッシュディスク、モバイルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体であってよい。
【0149】
本開示によって提供される方法のすべてまたは一部を、関連のハードウェアに命令するプログラムによって実現することができ、プログラムはコンピュータ可読メモリに格納されてよいことを、理解すべきである。メモリは、フラッシュディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスク、などを含むことができる。