(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記画像内の前記対象物の前記色が、前記光源の前記色と、前記シーンに含まれている前記対象物の前記自然色とを重ねることによって取得され、前記光源の前記色が、前記シ
ーンに含まれている前記対象物の前記自然色と同一かどうかを判断するステップ(S120)が、
前記光源の前記色が、前記画像内の前記対象物の前記色と同一かどうかを判断するステップと、
前記光源の前記色が前記画像内の前記対象物の前記色と異なるときは、前記光源の前記色が前記シーンに含まれている前記対象物の前記自然色とは異なると判断するステップと、
前記光源の前記色が前記画像内の前記対象物の前記色と同一のときは、前記光源の前記色の原色チャネルの画素値間の前記比率と、前記画像内の前記対象物の前記色の、原色チャネルの画素値間の前記比率とに従って、前記光源の前記色が、前記シーンに含まれている前記対象物の前記自然色と同一かどうかを判断するステップ(S122)とを含む、請求項7に記載の方法。
前記光源の前記色の、原色チャネルの画素値間の前記比率、および前記画像内の前記対象物の前記色の、原色チャネルの画素値間の前記比率に従って、前記光源の前記色が前記シーンに含まれている前記対象物の前記自然色と同一かどうかを判断するステップ(S122)が、
前記光源の前記色の原色チャネルの画素値間の前記比率が、前記画像内の前記対象物の前記色の、原色チャネルの画素値間の前記比率と同一かどうかを判断するステップと、
前記光源の前記色に対する原色チャネルの画素値に占める前記比率が、前記画像内の前記対象物の前記色に対する原色チャネルの画素値に占める比率と同一であるという判断に応答して、前記光源の前記色が、前記シーンに含まれている前記対象物の前記自然色と同一であると判断するステップと、
前記光源の前記色に対する原色チャネルの画素値に占める前記比率が、前記画像内の前記対象物の前記色に対する原色チャネルの画素値に占める比率とは異なるという判断に応答して、前記光源の前記色が、前記シーンに含まれている前記対象物の前記自然色とは異なると判断するステップと
を含む、請求項7または8に記載の方法。
複数のフレーム画像を取得するステップであって、各フレーム画像が、前記光源の前記色が前記シーンに含まれている対象物の前記自然色と同一であることを示す第1のマーク、および前記光源の前記色が前記シーンに含まれている対象物の前記自然色とは異なっていることを示す第2のマークを含む、ステップと、
前記複数のフレーム画像を、トレーニングサンプルとテストサンプルとに分割するステップと、
前記トレーニングサンプルを、分類器を生成する分類器アルゴリズムに入力するステップと、
前記光源の前記色が前記シーンに含まれている前記対象物の前記自然色と同一かどうかを示す予測した結果を得るために、前記テストサンプルを前記分類器に入力するステップと、
前記事前設定された分類器を得るために、前記予測した結果に基づいて前記分類器を補正するステップと
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
前記光源の前記色が、前記シーンに含まれている前記対象物の前記自然色と同一であるという判断に応答して、前記シーンの前記種類を決定して、前記シーンの前記種類によって前記画像にホワイトバランス処理を実行するステップ(S130)が、
前記画像内の前記対象物の種類を決定するために、前記画像を処理するステップ(S132)と、
前記対象物の前記種類によって、前記シーンの前記種類を決定するステップ(S134
)と、
前記シーンの前記種類、ならびにシーンの種類とホワイトバランスパラメータとの間の
所定の対応関係に従って、前記画像に前記ホワイトバランス処理を実行するステップ(S
136)と
を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の実施によるホワイトバランス処理方法は、画像に対応するシーンに含まれている光源の色を取得するために画像を処理するステップと、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかを判断するステップと、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一であるという判断に応答してシーンの種類を決定し、シーンの種類によって画像にホワイトバランス処理を実行するステップと、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色とは異なるという判断に応答して、光源の色によってシーンに含まれている光源の色温度を決定し、光源の色温度によって画像にホワイトバランス処理を実行するステップとを含む。
【0004】
実施形態では、ホワイトバランス処理方法は、画像を複数の領域に分割するステップと、各領域のヒストグラムに従って領域が光源を有する対象領域かどうかを判断するステップと、互いに隣接する少なくとも2つの対象領域が存在するかどうかを判断するステップと、少なくとも2つの対象領域が存在するという判断に応答して、少なくとも2つの対象領域に含まれている少なくとも2つの光源をシーンに含まれている光源にスティッチングするステップと、少なくとも2つの対象領域が存在しないという判断に応答して、対象領域に含まれている光源をシーンに含まれている光源として決定するステップとをさらに含む。
【0005】
実施形態では、領域のヒストグラムに従って領域が光源を有する対象領域かどうかを判断するステップは、それぞれが所定の値よりも大きい画素値を有する画素数の比率が所定比を上回るかどうかを判断するステップと、それぞれが所定の値よりも大きい画素値を有する画素数の比率が所定比を上回るときは、領域のヒストグラムに従って領域が光源を有する対象領域であると判断するステップと、それぞれが所定の値よりも大きい画素値を有する画素数の比率が所定比を上回らないときは、領域のヒストグラムに従って領域が光源を有する対象領域ではないと判断するステップとを含む。
【0006】
実施形態では、画像に対応するシーンに含まれている光源の色を取得するために画像を処理するステップは、シーンに含まれている光源の中心から半径方向に沿った輝度分布に従って第1の領域および第2の領域を決定するステップと、シーンに含まれている光源の色を決定するために、第2の領域の原色チャネルの平均画素値を第1の領域の原色チャネルの平均画素値から減算するステップとを含む。
【0007】
実施形態では、第1の領域は、主光源の中心から半径方向に沿った、第1の輝度範囲内の輝度値をそれぞれ有する画素によって画定される領域を指し、第2の領域は、主光源の中心から半径方向に沿った、第2の輝度範囲内の輝度値をそれぞれ有する画素によって画定される領域を指し、第2の輝度範囲の上限は、第1の輝度範囲の下限以下である。
【0008】
実施形態では、第1の輝度範囲、および第2の輝度範囲は、光源の中心から半径方向に沿った輝度分布に従って決定される。
【0009】
実施形態では、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかを判断するステップは、光源の色の原色チャネルの画素値間の比率と、画像内の対象物の色の、原色チャネルの画素値間の比率とに従って、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかを判断する。
【0010】
実施形態では、画像内の対象物の色は、光源の色と、シーンに含まれている対象物の自然色とを重ねることによって取得され、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかを判断するステップは、光源の色が画像内の対象物の色と同一かどうかを判断するステップと、光源の色が画像内の対象物の色と異なるときは、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色とは異なると判断するステップと、光源の色が画像内の対象物の色と同一のときは、光源の色の原色チャネルの画素値間の比率と、画像内の対象物の色の、原色チャネルの画素値間の比率とに従って、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかを判断するステップとを含む。
【0011】
実施形態では、光源の色の原色チャネルの画素値間の比率、および画像内の対象物の色の原色チャネルの画素値間の比率に従って、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかを判断するステップは、光源の色の原色チャネルの画素値間の比率が、画像内の対象物の色の、原色チャネルの画素値間の比率と同一かどうかを判断するステップと、光源の色に対する原色チャネルの画素値に占める比率が、画像内の対象物の色に対する原色チャネルの画素値に占める比率と同一であるという判断に応答して、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一であると判断するステップと、光源の色に対する原色チャネルの画素値に占める比率が、画像内の対象物の色に対する原色チャネルの画素値に占める比率とは異なるという判断に応答して、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色とは異なると判断するステップとを含む。
【0012】
実施形態では、光源の色がシーンに含まれている対象物の元の自然色と同一かどうかを判断するステップは、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかを判断するために、事前設定された分類器を使用して画像を処理するステップを含む。
【0013】
実施形態では、ホワイトバランス処理方法は、複数のフレーム画像を取得するステップであって、各フレーム画像が、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一であることを示す第1のマーク、および光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色とは異なっていることを示す第2のマークを含む、ステップと、複数のフレーム画像を、トレーニングサンプルとテストサンプルとに分割するステップと、トレーニングサンプルを、分類器を生成する分類器アルゴリズムに入力するステップと、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかを示す予測した結果を得るために、テストサンプルを分類器に入力するステップと、事前設定された分類器を得るために、予測した結果に基づいて分類器を補正するステップとをさらに含む。
【0014】
実施形態では、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一であるという判断に応答してシーンの種類を決定し、シーンの種類によって画像にホワイトバランス処理を行うステップは、画像内の対象物の種類を決定するために画像を処理するステップと、対象物の種類によってシーンの種類を決定するステップと、シーンの種類、ならびにシーンの種類とホワイトバランスパラメータとの間の所定の対応関係に従って、画像にホワイトバランス処理を実行するステップとを含む。
【0015】
実施形態では、シーンに含まれている光源の色温度を光源の色によって決定するステップは、光源の色、ならびに光源の色と光源の色温度との間の対応関係に従って、シーンに含まれている光源の色温度を決定するステップを含み、対応関係はマッピングテーブルおよび色温度曲線からなる群から選択される。
【0016】
本開示の実施による電子機器は、1つ以上のプロセッサと、メモリと、1つ以上のプログラムとを含む。メモリには1つ以上のプログラムが記憶され、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成される。1つ以上のプログラムは、前述した実施形態のいずれか1つに従ってホワイトバランス処理方法を実行する命令を含む。
【0017】
本開示の実施によるコンピュータ可読記憶媒体は、電子機器と協同するコンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムは、前述した実施形態のいずれか1つに従ってホワイトバランス処理方法を実行するためにプロセッサによって実行される。
【0018】
本開示の実施形態のこれらその他の態様および利点は、図面を参照してなされる以下の説明で明らかになり、かつより容易に理解されるようになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本開示の実施について詳細に説明し、実施例を図面に示す。説明の全体を通じて、同じまたは類似の要素、ならびに同じまたは類似の機能を有する要素は、同じ参照符号で示される。図面を参照しながら本明細書で説明する実施は説明のためのものであり、本開示の実施を理解するために使用され、本開示の実施を制限するものと解釈されてはならない。
【0021】
先行技術では、光源の色がシーンに含まれている対象物の色と同一のときは、検知した光源の色温度によってホワイトバランス処理を実行することにより、画像に含まれる対象物が灰色がかった色になりやすく、ホワイトバランス効果が不十分になる。
【0022】
本開示の実施形態は、ホワイトバランス処理方法、ホワイトバランス処理装置、電子機器、および非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0023】
本開示の実施によるホワイトバランス処理方法は、画像に対応するシーンに含まれている光源の色を取得するために画像を処理するステップと、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかを判断するステップと、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一であるという判断に応答してシーンの種類を決定し、シーンの種類によって画像にホワイトバランス処理を実行するステップと、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色とは異なるという判断に応答して、光源の色によってシーンに含まれている光源の色温度を決定し、光源の色温度によって画像にホワイトバランス処理を実行するステップとを含む。
【0024】
本開示の実施によるホワイトバランス処理装置は、画像に対応するシーンに含まれている光源の色を取得するために画像を処理するように構成された第1の処理モジュールと、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかを判断するように構成された第1の判断モジュールと、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一であるという判断に応答してシーンの種類を決定し、シーンの種類によって画像にホワイトバランス処理を実行するように構成された第2の処理モジュールと、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色とは異なるという判断に応答して、光源の色によってシーンに含まれている光源の色温度を決定し、光源の色温度によって画像にホワイトバランス処理を実行するように構成された第3の処理モジュールとを含む。
【0025】
本開示の実施による電子機器は、1つ以上のプロセッサと、メモリと、1つ以上のプログラムとを含む。メモリには1つ以上のプログラムが記憶され、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成される。1つ以上のプログラムは、ホワイトバランス処理方法を実行する命令を含む。
【0026】
本開示の実施による非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、電子機器と協同するコンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムは、ホワイトバランス処理方法を実行するためにプロセッサによって実行される。
【0027】
本開示の実施によるホワイトバランス処理方法、ホワイトバランス処理装置、電子機器、およびコンピュータ可読記憶媒体は、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一のときはシーンの種類が決定され、画像の種類によって画像にホワイトバランス処理が実行される。したがって、ホワイトバランス処理された画像に含まれている対象物によって示される色は、シーンに含まれている対象物の実世界の色に近くなる。
【0028】
図1に示すように、本開示の実施によるホワイトバランス処理方法は、以下のステップを含む。
【0029】
ブロックS110において、画像に対応するシーンに含まれている光源の色を取得するために画像が処理される。
【0030】
ブロックS120において、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかが判断される。
【0031】
ブロックS130において、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一のときはシーンの種類が決定され、シーンの種類によって画像にホワイトバランス処理が実行される。
【0032】
ブロックS140において、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色とは異なるときは、光源の色によって光源の色温度が決定され、光源の色温度によって画像にホワイトバランス処理が実行される。
【0033】
本開示の実施によるホワイトバランス処理方法、ホワイトバランス処理装置100、および電子機器1000は、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一のときはシーンの種類が決定され、シーンの種類によって画像にホワイトバランス処理が実行される。したがって、ホワイトバランス処理された画像に含まれている対象物によって示される色は、シーンに含まれている対象物の実世界の色に近くなり得る。
【0034】
いくつかの実施では、シーンに含まれている対象物の自然色とは、実際のシーンに含まれている対象物によって示され、かつ標準的な白色光で照射された色を指す。標準的な白色光とは、互いに等しい赤の成分値、緑の成分値、および青の成分値を含む、すなわちR:G:B=1:1:1の白色光を指してもよい。標準的な白色光の色温度は、約5500Kであってもよい。
【0035】
いくつかの実施では、光源の色によってシーンに含まれている光源の色温度を決定するステップは、以下のことを含んでもよい。光源の色温度は、光源の色、ならびに光源の色と光源の色温度との間の対応関係によって決定されてもよい。光源の色と光源の色温度との間の対応関係は、マッピングテーブルまたは色温度曲線であってもよい。
【0036】
図2に示すように、一実施形態では、画像は色温度が3000K、4000K、および5000Kの標準的なライトボックスを用いた照明下で取得されてもよく、上述した色温度下の光源の色は計算を行うことによって決定されてもよい。したがって、光源の色と、光源の色温度との色温度曲線が得られる。色温度曲線は、電子機器1000に記憶されてもよい。光源の色温度は、光源の色に基づいて色温度曲線を調べることによって取得され得る。
【0037】
いくつかの実施では、光源の色温度と、ホワイトバランスパラメータとの間の対応関係は、電子機器1000に予め記憶されている。光源の色によって光源の色温度が取得された後に、光源の色温度に基づいて、光源の色温度とホワイトバランスパラメータとの間の対応関係を調べることによってホワイトバランスパラメータが取得されてもよい。したがって、ホワイトバランスパラメータに従って画像にホワイトバランス処理が実行され得る。
【0038】
図3に示すように、いくつかの実施では、ブロックS110の前に、ホワイトバランス処理方法は以下のステップを含む。
【0039】
ブロックS150において、画像が複数の領域に分割される。
【0040】
ブロックS160において、各領域のヒストグラムに従って領域が光源を有する対象領域かどうかが判断される。
【0041】
ブロックS170において、互いに隣接する少なくとも2つの対象領域が存在するかどうかが判断される。
【0042】
ブロックS180において、互いに隣接する少なくとも2つの対象領域が存在するときは、少なくとも2つの対象領域に含まれている少なくとも2つの光源が、シーンに含まれている光源にスティッチングされる。
【0043】
ブロックS190において、互いに隣接する少なくとも2つの対象領域が存在しないときは、対象領域に含まれている光源がシーンに含まれている光源として決定される。
【0044】
したがって、画像内の光源の位置が決定され得る。
【0045】
具体的には、画像が複数の領域に分割されてもよい。例えば、画像は64*48の領域に分割されてもよい。各領域のヒストグラムに従って、各領域において画素数の比率が所定比を上回っているかどうかが判断されてもよい。画素は、所定の画素値Pよりも大きい画素値をそれぞれ有する。例えば、所定の画素値Pは約239であってもよく、所定比は約5%であってもよい。つまり、画素数の比率が5%を超えるかどうかが判断される。画素は、239よりも大きい画素値をそれぞれ有する。それぞれが5%を超えて239よりも大きい画素値を有する画素数の比率に応じた領域は、光源を有する対象領域として決定される。画像内に対象領域が存在するかどうかが判断され、画像内に対象領域が存在するときは、画像に対応するシーンに光源が含まれていることが示される。画像内に対象領域が存在しないときは、画像に対応するシーンに光源が含まれていないことが示される。画像内に対象領域が存在するときは、互いに隣接する少なくとも2つの対象領域が存在するかどうかが判断される。少なくとも2つの対象画像が存在するときは、少なくとも2つの対象領域に含まれている少なくとも2つの光源は、同じ光源の一部である。したがって、少なくとも2つの対象領域に含まれている少なくとも2つの光源は、1つの光源にスティッチングされてもよい。少なくとも2つの対象領域が存在しないときは、対象領域に含まれている光源がシーンに含まれている光源として決定される。したがって、1つ以上の対象領域に基づいて光源の位置が決定され得る。
【0046】
図4に示すように、一例では、領域A、領域B、領域C、および領域Dのそれぞれは、各領域のヒストグラムに従って光源を有する対象領域と判断されてもよい。例えば、領域Aのヒストグラムに基づいて、所定の画素値Pよりも大きい画素値をそれぞれ有する画素の比率が所定比を上回っていると判断されてもよい。領域A、領域B、領域C、および領域Dは互いに隣接する対象領域なので、領域A、領域B、領域C、および領域Dに含まれている光源は1つの光源にスティッチングされる。
【0047】
図5および
図6に示すように、いくつかの実施では、ブロックS110は以下のステップを含んでもよい。
【0048】
ブロックS112において、光源の中心Oから半径方向に沿った輝度分布に従って高輝度領域Hおよび中間輝度領域Mが決定される。
【0049】
ブロックS114において、中間輝度領域Mの原色チャネルの平均画素値を高輝度領域Hの原色チャネルの平均画素値から減算することによって光源の色が決定される。
【0050】
したがって、光源の色は、高輝度領域Hおよび中間輝度領域Mに従って決定され得る。
【0051】
図6に再度示すように、画像内の光源の位置が決定され得る。画像に含まれている光源の中心Oは露出過度であり、通常は大きい白点であって、光源の色についてのいかなる情報も排除することは理解されよう。光源の色は、高輝度領域Hの原色チャネルの平均画素値、および中間輝度領域Mの原色チャネルの平均画素値に従って決定されてもよい。高輝度領域Hは、光源の中心から半径方向に沿って、第1の輝度範囲L1以内の輝度値をそれぞれ有する画素によって画定される領域を指してもよい。第1の輝度範囲L1は、例えば、[200、239)である。中間輝度領域Mは、光源の中心から半径方向に沿って、第2の輝度範囲L2以内の輝度値をそれぞれ有する画素によって画定される領域を指してもよい。第2の輝度範囲L2は、例えば、[150、200)である。第1の輝度範囲L1、および第2の輝度範囲L2は、光源の中心から半径方向に沿った輝度分布に従って決定されてもよいことに留意されたい。例えば、光源の輝度が急速に減衰すると、第1の輝度範囲L1および第2の輝度範囲L2が適切に増大し得る。例えば、光源の輝度がゆっくり減衰すると、第1の輝度範囲L1および第2の輝度範囲L2が適切に減少し得る。
【0052】
いくつかの実施では、原色チャネルは原色を有するチャネル、例えば、赤(R)チャネル、緑−赤(Gr)チャネル、緑−青(Gb)チャネル、および青(B)チャネルのうちの少なくとも1つを指す。いくつかの実施では、緑(G)チャネルの画素値は、緑−赤(Gr)チャネルの画素値、および緑−青(Gb)チャネルの画素値に基づいて取得されてもよい。原色チャネルのそれぞれの平均画素値とは、その原色チャネルの複数の画素値の算術平均を指してもよい。複数の画素値とは、高輝度領域または中間輝度領域に含まれている全画素の画素値であってもよい。一例では、高輝度領域の原色チャネルの平均画素値(R
avg、G
avg、B
avg)は(200、210、220)であり、中間輝度領域の原色チャネルの平均画素値(R
avg、G
avg、B
avg、)は(160、180、190)であって、光源の赤、緑、および青チャネル(R、G、B)の画素値は(200−160、210−180、220−190)、すなわち(40、30、30)となる。
【0053】
図7に示すように、いくつかの実施では、ブロックS120は以下のステップを含んでもよい。
【0054】
ブロックS122において、光源の色の原色チャネルの画素値間の比率と、画像内の対象物の色の原色チャネルの画素値間の比率とに従って、光源の色がシーン内の対象物の自然色と同一かどうかが判断される。
【0055】
したがって、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかは、光源の色、および画像に含まれている対象物の色によって判断されてもよい。
【0056】
具体的には、画像に含まれている対象物の色は、光源の色と、シーンに含まれている対象物の自然色とを重ねることによって取得されてもよい。画像に含まれている対象物の色とは、画像に含まれている対象物によって示される色を指す。画像に含まれている対象物の色が光源の色と同一かどうかが判断され、画像に含まれている対象物の色が光源の色と異なるときは、シーンに含まれている対象物の自然色が光源の色とは異なると判断される。画像に含まれている対象物の色が光源の色と同一のときは、シーンに含まれている対象物の自然色が光源の色と同一である、またはシーンに含まれている対象物の自然色が白である(すなわち3つの原色チャネルR、G、およびBの画素値が互いに同一である)と判断される。画像に含まれている対象物の色が光源の色と同一のときは、画像に含まれている対象物の色の原色チャネルの画素値間の比率が、光源の色の原色チャネルの画素値間の比率と同一かどうかが判断される。画像に含まれている対象物の色の原色チャネルの画素値間の比率が、光源の色の原色チャネルの画素値間の比率と同一のときは、光源の色はシーンに含まれている対象物の自然色と同一と判断される。画像に含まれている対象物の色の原色チャネルの画素値間の比率が、光源の色の原色チャネルの画素値間の比率とは異なるときは、光源の色はシーンに含まれている対象物の自然色とは異なると判断される。
【0057】
実施形態では、光源の色の原色チャネル(R、G、B)の画素値は(40、30、30)である。原色チャネルの画素値間の比率は4:3:3である。画像に含まれている対象物の色の原色チャネル(R、G、B)の画素値は(80、60、60)である。原色チャネル(R、G、B)の画素値間の比率は、やはり4:3:3である。したがって、光源の色は、シーンに含まれている対象物の自然色と同一と判断されてもよい。別の実施形態では、光源の色の原色チャネル(R、G、B)の画素値は(40、30、30)である。原色チャネルの画素値間の比率は4:3:3である。画像に含まれている対象物の色の原色チャネル(R、G、B)の画素値は(50、40、40)である。原色チャネルの画素値間の比率は5:4:4である。したがって、光源の色は、シーンに含まれている対象物の自然色とは異なると判断されてもよい。
【0058】
図8に示すように、いくつかの実施では、ブロックS120は以下のステップを含む。
【0059】
ブロックS124において、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかを判断するために、事前設定された分類器を使用して画像が処理される。
【0060】
したがって、事前設定された分類器に従って、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかが判断されてもよい。
【0061】
具体的には、事前設定された分類器は、強力なデータ処理能力を有する装置内でトレーニングすることによって取得されてもよい。例えば、事前設定された分類器は、バックグラウンドサーバでトレーニングすることによって取得されてもよい。事前設定された分類器をトレーニングするためのアルゴリズムは、決定木、ロジスティック回帰、単純ベイズなどの、ニューラルネットワーク、機械学習、およびディープラーニングを含んでもよい。
【0062】
実施形態では、複数のフレーム画像が取得されてもよい。各フレーム画像は、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一であることを示す第1のマークと、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色とは異なることを示す第2のマークとを含む。光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一であることを示す、第1のマークを有する画像は正サンプルと呼ばれてもよく、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色とは異なることを示す、第2のマークを有する画像は負サンプルと呼ばれてもよい。複数の画像に正サンプルおよび負サンプルが含まれていると、分類器の精度が高まり得る。複数の画像は、トレーニングサンプルとテストサンプルとに分けられる。トレーニングサンプルは、分類器を生成するための、バックグラウンドサーバを介した分類器のアルゴリズムの入力と見なされる。テストサンプルは、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかを示す、予測した結果を生成するために分類器に入力される。分類器は、事前設定された分類器を取得するために、予測した結果の精度に従って補正される。
【0063】
図9に示すように、いくつかの実施では、ブロックS130は以下のステップを含む。
【0064】
ブロックS132において、画像に含まれている対象物の種類を決定するために画像が処理される。
【0065】
ブロックS134において、対象物の種類によってシーンの種類が決定される。
【0066】
ブロックS136において、シーンの種類および所定の対応関係に従って、画像にホワイトバランス処理が実行される。
【0067】
したがって、シーンの種類によって画像にホワイトバランス処理が実行される。
【0068】
具体的には、画像に含まれている対象物の種類を決定するために画像が処理される。例えば、画像に含まれている対象物は、AI(人工知能)画像認識で画像を処理することによって取得されてもよい。画像に含まれている対象物の種類には、植物(花、草、木など)、動物(ライオン、ネズミ、ネコなど)、自然景観(川、山など)、人、建物などが含まれる。シーンの種類は、対象物の種類によって決定されてもよい。例えば、対象物の種類が木と認識されたときは、シーンの種類は屋外型と判断されてもよい。また、シーンの種類が森かどうかは、木の量によって判断されてもよい。例えば、対象物の種類がある種の食器のときは、シーンの種類は屋内型と判断されてもよい。また、食器の種類(例えば、食器がコーヒーカップ)によって、シーンの種類が喫茶店かどうかが判断されてもよい。シーンの種類に対応するホワイトバランスパラメータは、シーンの種類とホワイトバランスパラメータと間の対応関係に従って、かつシーンの種類に基づいて決定されてもよい。例えば、シーンの種類が森のときは、森に対応するホワイトバランスパラメータが取得されてもよい。森の色温度は通常は比較的高い(すなわち画像が青色がかっている)ので、Rチャネルのゲインを増加させ、Bチャネルのゲインを減少させてホワイトバランス処理を実施してもよい。例えば、シーンの種類が喫茶店のときは、喫茶店に対応するホワイトバランスパラメータが取得されてもよい。喫茶店の色温度は通常は比較的低い(すなわち画像が赤色がかっている)ので、赤チャネルのゲインを減少させ、Bチャネルのゲインを増加させてホワイトバランス処理を実施してもよい。
【0069】
本開示の実施形態は、ホワイトバランス処理装置をさらに提供する。
【0070】
図10に示すように、本開示の実施によるホワイトバランス処理装置100は、第1の処理モジュール110と、第1の判断モジュール120と、第2の処理モジュール130と、第3の処理モジュール140とを備える。第1の処理モジュール110は、画像に対応するシーンに含まれている光源の色を決定するために、画像を処理するように構成される。第1の判断モジュール120は、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかを判断するように構成される。第2の処理モジュール120は、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一のときは、シーンの種類を決定して、シーンの種類によって画像にホワイトバランス処理を実行するように構成される。第3の処理モジュール140は、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色とは異なるときは、光源の色によって光源の色温度を決定し、光源の色温度によって画像にホワイトバランス処理を実行するように構成される。
【0071】
本開示の実施によるホワイトバランス処理方法は、本開示の実施によるホワイトバランス処理装置100によって実施されてもよい。ブロックS110は、第1の処理モジュール110によって実施されてもよい。ブロックS120は、第1の判断モジュール120によって実施されてもよい。ブロックS130は、第2の処理モジュール130によって実施されてもよい。ブロックS140は、第3の処理モジュール140によって実施されてもよい。
【0072】
図11に示すように、いくつかの実施では、ホワイトバランス処理装置100は、分割モジュール150と、第2の判断モジュール160と、第3の判断モジュール170と、スティッチングモジュール180と、決定モジュール190とを備える。分割モジュール150は、画像を複数の領域に分割するように構成される。第2の判断モジュール160は、各領域のヒストグラムに従って領域が光源を有する対象領域かどうかを判断するように構成される。第3の判断モジュール170は、互いに隣接する少なくとも2つの対象領域が存在するかどうかを判断するように構成される。スティッチングモジュール180は、互いに隣接する少なくとも2つの対象領域が存在するときは、少なくとも2つの対象領域に含まれている少なくとも2つの光源をシーンに含まれている光源にスティッチングするように構成される。決定モジュール190は、互いに隣接する少なくとも2つの対象領域が存在しないときは、対象領域に含まれている光源をシーンに含まれている光源として決定するように構成される。
【0073】
すなわち、ブロックS150は、分割モジュール150によって実施されてもよい。ブロックS160は、第2の判断モジュール160によって実施されてもよい。ブロックS170は、第3の判断モジュール170によって実施されてもよい。ブロックS180は、スティッチングモジュール180によって実施されてもよい。ブロックS190は、決定モジュール190によって実施されてもよい。
【0074】
図12および
図6に示すように、いくつかの実施では、第1の処理モジュール110は、第1の決定ユニット112と、第1の処理ユニット114とを含む。第1の決定ユニット112は、光源の中心Oから半径方向に沿った輝度分布に従って高輝度領域Hおよび中間輝度領域Mを決定するように構成される。第1の処理ユニット1144は、中間輝度領域Hの原色チャネルの平均画素値を高輝度領域Mの原色チャネルの平均画素値から減算することによって光源の色を決定するように構成される。
【0075】
すなわち、ブロックS112は、第1の決定ユニット112によって実施されてもよい。ブロックS114は、第1の処理ユニット114によって実施されてもよい。
【0076】
図10で再度示すように、いくつかの実施では、第1の判断モジュール120は、光源の色の原色チャネルの画素値間の比率と、画像に含まれている対象物の色の原色チャネルの画素値間の比率とに従って、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかを判断するように構成される。
【0077】
すなわち、ブロックS122は、第1の判断モジュール120によって実施されてもよい。
【0078】
図10で再度示すように、いくつかの実施では、第1の判断モジュール120は、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかを判断するために、事前設定された分類器を使用して画像を処理するように構成される。
【0079】
すなわち、ブロックS124は、第1の決定モジュール120によって実施されてもよい。
【0080】
図13に示すように、いくつかの実施では、第2の処理モジュール130は、第2の処理ユニット132と、第2の決定ユニット134と、第3の処理ユニット136とを含む。第2の処理ユニット132は、画像に含まれている対象物の種類を決定するために、画像を処理するように構成される。第2の決定ユニット134は、対象物の種類によってシーンの種類を決定するように構成される。第3の処理ユニット136は、シーンの種類、および所定の対応関係に従って、画像にホワイトバランス処理を実行するように構成される。
【0081】
すなわち、ブロックS132は、第2の処理ユニット132によって実施されてもよい。ブロックS134は、第2の決定ユニット134によって実施されてもよい。ブロックS136は、第3の処理ユニット136によって実施されてもよい。
【0082】
本開示の実施形態は、電子機器をさらに提供する。
【0083】
図14に示すように、本開示の実施によるホワイトバランス処理装置100は、本開示の実施による電子機器1000と一体化されてもよい。すなわち、本開示の実施による電子機器1000は、本開示の実施によるホワイトバランス処理装置100を含んでもよい。
【0084】
いくつかの実施では、電子機器1000には、電話、タブレット型コンピュータ、ノートパソコン、スマートリストストラップ、スマートウォッチ、スマートヘルメット、スマートグラスなどが含まれる。
【0085】
図15に示すように、本開示の実施による電子機器1000は、1つ以上のプロセッサ200と、メモリ300と、1つ以上のプログラムとを含む。メモリ300には1つ以上のプログラムが記憶され、1つ以上のプロセッサ200によって実行可能なように構成される。1つ以上のプログラムは、前述した実施のいずれか1つに従ってホワイトバランス処理方法を実施する命令を含む。
【0086】
例えば、1つ以上のプログラムは、以下のステップを含むホワイトバランス処理方法を実施する命令を含む。
【0087】
ブロックS110において、画像に対応するシーンに含まれている光源の色を取得するために画像が処理される。
【0088】
ブロックS120において、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかが判断される。
【0089】
ブロックS130において、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一のときはシーンの種類が決定され、シーンの種類によって画像にホワイトバランス処理が実行される。
【0090】
ブロックS140において、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色とは異なるときは、光源の色によってシーンに含まれている光源の色温度が決定され、光源の色温度によって画像にホワイトバランス処理が実行される。
【0091】
例えば、1つ以上のプログラムは、以下のステップを含むホワイトバランス処理方法を実施する命令を含む。
【0092】
ブロックS150において、画像が複数の領域に分割される。
【0093】
ブロックS160において、各領域のヒストグラムに従って光源を含む対象領域が存在するかどうかが判断される。
【0094】
ブロックS170において、互いに隣接する少なくとも2つの対象領域が存在するかどうかが判断される。
【0095】
ブロックS180において、互いに隣接する少なくとも2つの対象領域が存在することが検知されたことに応答して、少なくとも2つの対象領域に含まれている少なくとも2つの光源が、シーンに含まれている光源にスティッチングされる。
【0096】
ブロックS190において、互いに隣接する少なくとも2つの対象領域が存在しないことが検知されたことに応答して、対象領域に含まれている光源がシーンに含まれている光源として決定される。
【0097】
図16に示すように、本開示の実施によるコンピュータ可読記憶媒体8000は、電子機器1000と協同するコンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムは、前述した実施のいずれか1つに従ってホワイトバランス処理方法を実施するために、1つ以上のプロセッサ200によって実行可能であってもよい。
【0098】
ブロックS110において、画像に対応するシーンに含まれている光源の色を取得するために画像が処理される。
【0099】
ブロックS120において、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一かどうかが判断される。
【0100】
ブロックS130において、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色と同一のときはシーンの種類が決定され、シーンの種類によって画像にホワイトバランス処理が実行される。
【0101】
ブロックS140において、光源の色がシーンに含まれている対象物の自然色とは異なるときは、光源の色によってシーンに含まれている光源の色温度が決定され、光源の色温度によって画像にホワイトバランス処理が実行される。
【0102】
例えば、コンピュータプログラムは、以下のステップを含むホワイトバランス処理方法を実施するために、1つ以上のプロセッサ200によって実行可能であってもよい。
【0103】
ブロックS150において、画像が複数の領域に分割される。
【0104】
ブロックS160において、各領域のヒストグラムに従って光源を含む対象領域が存在するかどうかが判断される。
【0105】
ブロックS170において、互いに隣接する少なくとも2つの対象領域が存在するかどうかが判断される。
【0106】
ブロックS180において、互いに隣接する少なくとも2つの対象領域が存在することが検知されたことに応答して、少なくとも2つの対象領域に含まれている少なくとも2つの光源が、シーンに含まれている光源にスティッチングされる。
【0107】
ブロックS190において、互いに隣接する少なくとも2つの対象領域が存在しないことが検知されたことに応答して、対象領域に含まれている光源がシーンに含まれている光源として決定される。
【0108】
本開示の説明では、本明細書全体を通じて、「実施形態」、「いくつかの実施形態」、「図式的な例」、「例」、「具体的な例」、または「いくつかの例」という文言は、実施または例に関連して説明されている特定の機能、構造、材料、または特徴が、本開示の少なくとも1つの実施または例に含まれていることを意味する。明細書では、前述した用語の図式的な表現は、必ずしも本開示の同じ実施形態または例を指すものではない。さらに、特定の機能、構造、材料、または特徴が、1つ以上の実施または例において、任意の適切な方法で組み合わされてもよい。
【0109】
また、「第1の」および「第2の」という用語は、説明のためにのみ使用され、技術的特徴の相対的重要性または数を示したり、それを意味したりすることは意図していない。また、「第1の」および「第2の」で定義される機能は、明示的または暗示的に、この機能の1つ以上を含み得る。本開示の説明では、「複数の」という用語は特に指定されない限り、2つまたは3つ以上を意味する。
【0110】
フローチャートで説明される、または他の方法で本明細書で説明される工程または方法はいずれも、工程における特定の論理関数またはステップを達成するための、実行可能命令の1つ以上のモジュール、セグメント、またはコードの一部を含むものと理解されてもよく、本開示の好ましい実施形態の範囲は他の実施を含み、関連する機能に従って機能をほぼ同時に、または逆の順序で実行することを含めて、実行する順序が記載され考察されているものとは異なっていてもよく、このことは本開示の実施形態の当業者に理解されるべきである。
【0111】
本明細書において他の方法で説明されている、またはフローチャートで示されている論理および/またはステップ、例えば、論理関数を実現するための実行可能命令の特定のシーケンス表は、命令実行システム、装置または機器(コンピュータに基づくシステム、プロセッサを含むシステム、または命令実行システム、装置および機器から命令を取得でき、命令を実行する他のシステム)によって使用される、あるいは命令実行システム、装置および機器と組み合わせて使用される、任意のコンピュータ可読媒体で特に達成され得る。明細書に関して、「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システム、装置または機器によって、またはこれらを組み合わせて使用されるプログラムを含有、記憶、通信、伝播または伝送することに適応する任意の装置であってもよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例は、これに限定されないが(包括的でないリストとして)、1本以上の電線との電子接続(IPM過電流保護回路)、携帯型コンピュータ筐体(磁気装置)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ装置、および携帯型コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CDROM)を含む。また、コンピュータ可読媒体は、プログラムを印刷することが可能な紙その他の適切な媒体であってもよく、その理由は、例えば、紙その他の適切な媒体は、電子的な方法でプログラムを取得するために光学的に走査されて、必要なときに他の適切な方法で編集、解読、または処理され、その後プログラムはコンピュータメモリに記憶され得るからである。
【0112】
本開示の実施の各部分は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって実現され得ることを理解されたい。前述した実施では、複数のステップまたは方法が、メモリに記憶されたソフトウェアまたはファームウェアによって実現され、適切な命令実行システムによって実行され得る。例えば、別の実施形態におけるようにハードウェアによって実現される場合は、ステップまたは方法は、当技術分野で知られている、データ信号の論理関数を実現するための論理ゲート回路を有するディスクリート論理回路、適切な組み合わせの論理ゲート回路を有する特定用途向け集積回路、プログラム可能ゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)などの技術のうちの1つ、またはその組み合わせによって実現されてもよい。
【0113】
前述した本開示の例示的な方法におけるステップのすべてまたは一部は、関連するハードウェアにプログラムを用いて命令することによって実現され得ることが当業者には理解されよう。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、プログラムはコンピュータで実行される際に、本開示の方法実施形態のステップのうちの1つ、またはその組み合わせを含む。
【0114】
また、本開示の実施形態の各機能セルは処理モジュールと一体化されてもよく、またはこれらのセルは個別の物理的な存在であってもよく、あるいは2つ以上のセルが処理モジュールに一体化される。一体化されたモジュールは、ハードウェアの形態で、またはソフトウェア機能モジュールの形態で実現されてもよい。一体化されたモジュールがソフトウェア機能モジュールの形態で実現され、独立した製品として販売または使用されるときは、一体化されたモジュールはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。
【0115】
前述した記憶媒体は、読み出し専用メモリ、磁気ディスク、またはCDなどであってもよい。