(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6874230
(24)【登録日】2021年4月23日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】高製造性で低ドリフトの3穴ジャケットを備えたセンサガイドワイヤ
(51)【国際特許分類】
A61B 5/0215 20060101AFI20210510BHJP
【FI】
A61B5/0215 C
【請求項の数】22
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2020-553448(P2020-553448)
(86)(22)【出願日】2019年3月27日
(86)【国際出願番号】US2019024292
(87)【国際公開番号】WO2019203996
(87)【国際公開日】20191024
【審査請求日】2020年9月30日
(31)【優先権主張番号】62/658,677
(32)【優先日】2018年4月17日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】315010190
【氏名又は名称】セント ジュード メディカル コーディネイション センター ベーファウベーアー
(74)【代理人】
【識別番号】110002583
【氏名又は名称】特許業務法人平田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】トーマス,ラルフ ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】マティエカ,ジョン エイ.
(72)【発明者】
【氏名】ネス,ピーター ジェイ.
【審査官】
伊知地 和之
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2013/0102927(US,A1)
【文献】
特表2018−509207(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0296718(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/02 − 5/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体内圧測定用のガイドワイヤであって、
前記ガイドワイヤの軸方向に沿って延び、周壁を備え、近位端開口部と遠位端開口部とを画定するチューブと、
生体内圧を測定するように構成され、少なくとも一部が前記チューブ内に取り付けられ、圧力センサ・トランスデューサを含む圧力センサと、を備え、
前記チューブの前記周壁は、径方向に貫通して流体及び気体を入出させるように構成された第1の細長開口部と、第2の細長開口部と、第3の細長開口部とからなる3つの開口部を含み、
前記第1の細長開口部は、前記圧力センサ・トランスデューサがそこから露出するように、前記圧力センサ・トランスデューサに対向する位置に配置され、
前記第2の細長開口部は、断面視で、その二等分線が前記第1の細長開口部の二等分線から第1の周方向に95〜115°の範囲の角度でずれるように配置され、
前記第3の細長開口部は、断面視で、その二等分線が前記第1の細長開口部の前記二等分線から第2の周方向に95〜115°の範囲の角度でずれるように配置されており、
前記第1、第2及び第3の細長開口部は、それぞれ前記ガイドワイヤの前記軸方向に長細くなっており、
前記第1、第2及び第3の細長開口部は、それぞれの大部分が前記チューブの遠位半分に位置し、
断面視で、前記第1の細長開口部が延在する周方向角度は、前記第2の細長開口部が延在する周方向角度及び前記第3の細長開口部が延在する周方向角度よりも大きいことを特徴とするガイドワイヤ。
【請求項2】
断面視で、前記第1の細長開口部が延在する前記周方向角度は、65〜75°の範囲である、請求項1に記載のガイドワイヤ。
【請求項3】
断面視で、前記第2の細長開口部が延在する前記周方向角度及び前記第3の細長開口部が延在する前記周方向角度は、それぞれ35〜45°の範囲である、請求項1に記載のガイドワイヤ。
【請求項4】
断面視で、前記第1の細長開口部の対向する端部の間に延びる弦の長さは、0.18〜0.22mmの範囲である、請求項1に記載のガイドワイヤ。
【請求項5】
断面視で、前記第2の細長開口部の対向する端部の間に延びる弦の長さ及び前記第3の細長開口部の対向する端部の間に延びる弦の長さは、それぞれ0.07〜0.17mmの範囲である、請求項4に記載のガイドワイヤ。
【請求項6】
前記チューブの外径は0.33〜0.39mmの範囲である、請求項5に記載のガイドワイヤ。
【請求項7】
前記チューブの内径は0.26〜0.32mmの範囲である、請求項6に記載のガイドワイヤ。
【請求項8】
前記周壁の厚さは0.017〜0.047mmの範囲である、請求項6に記載のガイドワイヤ。
【請求項9】
前記チューブの一部は、前記第1の細長開口部と前記第2の細長開口部との間に位置する第1の支持部と、前記第1の細長開口部と前記第3の細長開口部との間に位置する第2の支持部とを構成し、
断面視で、前記第1の支持部が延在する周方向角度及び前記第2の支持部が延在する周方向角度は、それぞれ40〜50°の範囲である、請求項1に記載のガイドワイヤ。
【請求項10】
断面視で、前記第1の支持部の対向する端部の間に延びる弦の長さ及び前記第2の支持部の対向する端部の間に延びる弦の長さは、それぞれ0.08〜0.22mmの範囲である、請求項9に記載のガイドワイヤ。
【請求項11】
前記第1、第2及び第3の細長開口部の近位端は周方向に並び、前記第1、第2及び第3の細長開口部の遠位端は周方向に並ぶ、請求項1に記載のガイドワイヤ。
【請求項12】
前記チューブの遠位端と前記第1、第2及び第3の細長開口部のそれぞれの遠位端との間の軸方向距離は、0.18〜0.28mmの範囲である、請求項11に記載のガイドワイヤ。
【請求項13】
前記チューブの前記遠位端と前記第1、第2及び第3の細長開口部のそれぞれの近位端の間の軸方向距離は、0.84〜0.94mmの範囲である、請求項12に記載のガイドワイヤ。
【請求項14】
前記チューブの軸方向の長さは1.8〜2.2mmの範囲である、請求項13に記載のガイドワイヤ。
【請求項15】
前記第1の細長開口部の軸方向の長さ、前記第2の細長開口部の軸方向の長さ、及び、前記第3の細長開口部の軸方向の長さは、それぞれ前記チューブの長さの27〜37%の範囲である、請求項1に記載のガイドワイヤ。
【請求項16】
前記第1の細長開口部の軸方向の長さ、前記第2の細長開口部の軸方向の長さ、及び、前記第3の細長開口部の軸方向の長さは、それぞれ0.55〜0.75mmの範囲である、請求項1に記載のガイドワイヤ。
【請求項17】
上面視で、前記圧力センサ・トランスデューサの近位端と前記第1の細長開口部の近位端との間の軸方向距離は、0.23〜0.53mmの範囲である、請求項1に記載のガイドワイヤ。
【請求項18】
前記第1の細長開口部は角丸の矩形形状を有する、請求項1に記載のガイドワイヤ。
【請求項19】
前記第2及び第3の細長開口部のそれぞれは、その近位端及び遠位端が円弧となった矩形形状を有する、請求項18に記載のガイドワイヤ。
【請求項20】
前記角丸の半径と前記円弧の半径は、それぞれ0.04〜0.06mmの範囲である、請求項19に記載のガイドワイヤ。
【請求項21】
断面視で、前記第2の細長開口部の前記二等分線は、前記第1の細長開口部の前記二等分線から前記第1の周方向に95〜105°の範囲の角度でずれており、
断面視で、前記第3の細長開口部の前記二等分線は、前記第1の細長開口部の前記二等分線から前記第2の周方向に95〜105°の範囲の角度でずれている、請求項1に記載のガイドワイヤ。
【請求項22】
前記第1、第2及び第3の細長開口部のそれぞれは、全体が前記チューブの前記遠位半分に位置する、請求項1に記載のガイドワイヤ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2018年4月17日出願の米国特許仮出願番号第62/658,677号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、その開示の全体を参照により本明細書に援用する。
【0002】
本開示は、生体内で圧力及びその他の測定を行うための装置に関し、特に、狭窄血管内において圧力測定するための、ガイドワイヤと遠位センサとを有するセンサ・ガイド装置に関する。
【背景技術】
【0003】
このような装置の例が、例えば、スウェーデン特許第441725号、スウェーデン特許第453561号、スウェーデン特許第454045号、スウェーデン特許第460396号、スウェーデン特許第469454号、欧州特許公開公報第0387453号、米国特許第6,167,763号、米国特許公開第2016/0249821号に記載されている。
【0004】
米国特許第6,167,763号は、圧力センサがカンチレバー(片持ち梁)構造で取り付けられた装置を記載している。一実施形態では、圧力センサの周囲にチューブが延在している。チューブは圧力センサの上方に設けられた開口部を有しており、圧力測定対象の周囲の媒体に圧力センサを露出することができるようになっている。
【0005】
米国特許公開第2016/0249821号は、装置を液体に浸漬した際の濡れが不十分であることにより、圧力センサのセンサ・トランスデューサの上方に不安定な圧力の柱が形成されることがある、と説明している。この刊行物では、圧力信号の不安定性は、圧力センサの周りのチューブの内部又はその周囲にトラップされたエアポケット又は気泡によるものであり、この空気は、表面張力により2つの静止流体間の界面にわたって維持される毛細管圧の差を表すヤング・ラプラスの式に示されるように、毛細管の圧力と半径が反比例する結果として時間依存性のある動きにより、センサ・トランスデューサ上方の圧力の柱に影響を与える、という仮説を立てている。つまり、圧力測定処理中の全期間においてエアポケットや気泡がその位置に留まったとすれば問題は発生しなかったであろう。しかし、処理の間にセンサガイドワイヤが動かされるため、これがエアポケットや気泡を移動させ、圧力測定結果にドリフトが生じる可能性がある。この問題に対処するため、米国特許公開第2016/0249821号は、圧力センサを囲むチューブの周壁を貫通して延在する複数の近位開口部と複数の遠位開口部を含む様々なチューブ構成を記載している。これらの構成には、従来技術のチューブ構造よりも優れたいくつかの利点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、本発明者らは、更に改善されたセンサガイドワイヤ用ジャケット構造が必要であることを発見した。
【0007】
本開示で引用されるすべての参考文献は、それらに記載される装置、技術及び方法、ならびに医療用センサ及び装置に関するすべての開示について、その全体を参照により本明細書に援用する。
【0008】
本発明者らは、複数の近位開口部と複数の遠位開口部を含むチューブ構成は、ドリフト特性を良好にするかもしれないが、センサガイドワイヤの組み立ての際に困難が生じ得ることを発見した。例えば、より詳細に以下に記載されるように、センサガイドワイヤを組み立てる際には、コアワイヤ及び/又はX線非透過性遠位コイルに対して溶接又はその他の方法でチューブの取り付けを行う間、チューブを把持しておかなければならない。しかし、チューブは、典型的には、長さが約2mm、直径が1mm未満の非常に小さいものである。本発明者らは、チューブに含まれる開口部の数が多すぎると、製造中にチューブを把持する際にチューブが押しつぶされてしまうことを発見した。このように、チューブにエアポケットや気泡が形成されることを防止してドリフトを低減するとともに、製造性を実現することが可能なチューブ構成を決定する必要があった。多くの実験を重ねることにより、本発明者らは、ドリフト低減と製造性の予期せぬ良い組み合わせが得られるチューブ構造を発見した。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態において、生体内圧測定用ガイドワイヤは、ガイドワイヤの軸方向に沿って延びるチューブであって、周壁を備え、近位端開口部及び遠位端開口部を画定するチューブと、生体内圧を測定するように構成された圧力センサであって、少なくとも一部がチューブ内に取り付けられ、圧力センサ・トランスデューサを含む圧力センサを備え、チューブの周壁は、径方向に貫通して流体及び気体を入出させるように構成された第1の細長開口部と、第2の細長開口部と、第3の細長開口部とからなる3つの開口部を含み、第1の細長開口部は、これを介して圧力センサ・トランスデューサが露出するように圧力センサ・トランスデューサに対向する位置に配置され、第2の細長開口部は、断面視で、その二等分線が第1の細長開口部の二等分線から第1の周方向に95〜115°の範囲の角度でずれるように配置され、第3の細長開口部は、断面視で、その二等分線が第1の細長開口部の二等分線から第2の周方向に95〜115°の範囲の角度でずれるように配置されている。第1、第2及び第3の細長開口部は、それぞれがガイドワイヤの軸方向に細長くなっており、第1、第2及び第3の細長開口部は、それぞれ大部分がチューブの遠位半分に位置している。断面視で、第1の細長開口部が延在する周方向角度は、第2の細長開口部が延在する周方向角度及び第3の細長開口部が延在する周方向角度よりも大きい。
【0010】
一態様において、断面視で、第1の細長開口部が延在する周方向角度は、65〜75°の範囲である。
【0011】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、断面視で、第2の細長開口部が延在する周方向角度及び第3の細長開口部が延在する周方向角度は、それぞれ35〜45°の範囲である。
【0012】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、断面視で、第1の細長開口部の対向する端部の間に延びる弦の長さは、0.18〜0.22mmの範囲である。
【0013】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、断面視で、第2の細長開口部の対向する端部の間に延びる弦の長さ及び第3の細長開口部の対向する端部の間に延びる弦の長さは、それぞれ0.07〜0.17mmの範囲である。
【0014】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、チューブの外径は0.33〜0.39mmの範囲である。
【0015】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、チューブの内径は0.26〜0.32mmの範囲である。
【0016】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、周壁の厚さは0.030〜0.040mmの範囲である。
【0017】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、チューブの一部は、第1の細長開口部と第2の細長開口部との間に位置する第1の支持部と、第1の細長開口部と第3の細長開口部との間に位置する第2の支持部を形成し、断面視で、第1の支持部が延在する周方向角度及び第2の支持部が延在する周方向角度は、それぞれ40〜50°の範囲である。
【0018】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、断面視で、第1の支持部の対向する端部の間に延びる弦の長さ及び第2の支持部の対向する端部の間に延びる弦の長さは、それぞれ0.08〜0.22mmの範囲である。
【0019】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、第1、第2及び第3の細長開口部の近位端が周方向に並び、第1、第2及び第3の細長開口部の遠位端が周方向に並ぶ。
【0020】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、チューブの遠位端と第1、第2及び第3の細長開口部のそれぞれの遠位端との間の軸方向距離は、0.18〜0.28mmの範囲である。
【0021】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、チューブの遠位端と第1、第2及び第3の細長開口部のそれぞれの近位端の間の軸方向距離は、0.84〜0.94mmの範囲である。
【0022】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、チューブの軸方向の長さは1.8〜2.2mmの範囲である。
【0023】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、第1の細長開口部の軸方向の長さ、第2の細長開口部の軸方向の長さ、及び、第3の細長開口部の軸方向の長さは、それぞれチューブの長さの27〜37%の範囲である。
【0024】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、第1の細長開口部の軸方向の長さ、第2の細長開口部の軸方向の長さ、及び、第3の細長開口部の軸方向の長さは、それぞれ0.55〜0.75mmの範囲である。
【0025】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、上面視で、圧力センサ・トランスデューサの近位端と第1の細長開口部の近位端との間の軸方向距離は、0.23〜0.53mmの範囲である。
【0026】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、第1の細長開口部は角丸の矩形形状を有している。
【0027】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、第2及び第3の細長開口部のそれぞれは、その近位端及び遠位端が円弧となった矩形形状を有している。
【0028】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、角丸の半径と円弧の半径は、それぞれ0.04〜0.06mmの範囲である。
【0029】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、断面視で、第2の細長開口部の二等分線は、第1の細長開口部の二等分線から第1の周方向に95〜105°の範囲の角度でずれており、断面視で、第3の細長開口部の二等分線は、第1の細長開口部の二等分線から第2の周方向に95〜105°の範囲の角度でずれている。
【0030】
上記実施形態及び態様の任意の組み合わせと組み合わせることができる一態様において、第1、第2及び第3の細長開口部のそれぞれは、全体がチューブの遠位半分に位置している。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】
図1は、チューブ及び圧力センサを含む従来技術のガイドワイヤの側面断面図である。
【
図2】
図2は、
図1と同様の従来技術のガイドワイヤのセンサ部の側面断面図である。
【
図3A】
図3Aは、例示的な実施形態に係る、チューブの周壁を貫通して延在し、流体及び気体を入出させるように構成された正に3つの開口部を有するチューブを含むガイドワイヤの一部の側面斜視図であり、チューブのみを示す。
【
図3B】
図3Bは、例示的な実施形態に係る、チューブの周壁を貫通して延在し、流体及び気体を入出させるように構成された正に3つの開口部を有するチューブを含むガイドワイヤの一部の側面斜視図であり、チューブと、圧力センサと、コアワイヤと、遠位コイルとを含むガイドワイヤの一部を示す。
【
図4B】
図4Bは、遠位コイルと、コアワイヤと、センサ・トランスデューサを有するセンサ素子と、近位チューブと共にチューブを示す上面図である。
【
図7A】
図7Aは、4種類の異なるチューブ構造に対して行った実験的試験で得られた時間(分)の経過に伴うドリフト(mm−Hg)のグラフのうちの一つであり、1穴チューブ構造に対して行った試験の結果を示す。
【
図7B】
図7Bは、4種類の異なるチューブ構造に対して行った実験的試験で得られた時間(分)の経過に伴うドリフト(mm−Hg)のグラフのうちの一つであり、
図7Bは、2穴チューブ構造に対して行った試験の結果を示す。
【
図7C】
図7Cは、4種類の異なるチューブ構造に対して行った実験的試験で得られた時間(分)の経過に伴うドリフト(mm−Hg)のグラフのうちの一つであり、本発明の一実施形態に係る3穴チューブ構造に対して行った試験の結果を示す。
【
図7D】
図7Dは、4種類の異なるチューブ構造に対して行った実験的試験で得られた時間(分)の経過に伴うドリフト(mm−Hg)のグラフのうちの一つであり、4穴チューブ構造に対して行った試験の結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
全体に図面を参照し、生体内圧測定に用いられるガイドワイヤを説明する。
【0033】
〔圧力センサガイドワイヤの概略構成〕
図1を参照すると、従来技術のガイドワイヤ1の断面が示されている。ガイドワイヤ1は、近位チューブ17の一部に配置された中実のコアワイヤ16を含む。コアワイヤ16は、例えば、センタリング研削によって機械加工されてもよい。中実のコアワイヤ16は、ガイドワイヤ1の遠位部を構成し、近位チューブ17の遠位端を越えて延在してもよい。近位チューブ17は、任意の近位コイル18に接続される、又は一体的に形成されてもよい。
【0034】
圧力センサ素子19は、ワイヤ16に取り付けられる。圧力センサ素子19は、スウェーデン特許出願第9600334−8号に開示されるような絶対圧力センサであってもよい。圧力センサ素子19は、例えば、ポリシリコンとピエゾ抵抗素子で形成してもよい、
図2に示される膜(membrane:メンブレン)のようなトランスデューサ29を含んでもよい。ワイヤ16と近位コイル18との間に、1又は複数のリード30が圧力センサ素子19の電子回路から延在してもよい。ワイヤ16は、
図1のように、複数のリード30のうちの1本の一部として機能してもよい。
【0035】
圧力センサ素子19のトランスデューサは、曲げアーチファクト(bending artifact)が最小限になる又は除かれるように取り付けられてもよい(例えば、確実に、圧力センサ素子19の端部が周囲のチューブと接触しないようにする)。
【0036】
圧力センサ素子19は、周囲の媒体と圧力センサ素子19とを相互作用させる開口22を有するチューブ21の短尺部によって保護されている。ガイドワイヤ1は、ガイドワイヤの最遠位端に、例えば、プラチナにより形成され位置特定目的で用いられるX線不透過性遠位コイル23(「放射線不透過性コイル」とも呼ぶ)と、コイル23の遠位部を固定するための安全ワイヤ24とを更に含む。
【0037】
一実施形態では、ワイヤ16はステンレス鋼から形成される。他の実施形態では、ワイヤ16は、形状記憶金属から形成されてもよい。近位チューブ17及び近位コイル18は、電気シールドとして利用できるように結合されてもよい。
【0038】
図2を参照し、従来技術のガイドワイヤ1のセンサ配置が示されている。コアワイヤ16は、(例えば、研削、放電加工、又は、レーザ技術により)機械加工し、センサ素子をカンチレバー式に取り付けるための溝を形成してもよい。この溝によりセンサ素子19及びトランスデューサ29(ここではメンブレン又はダイアフラム)の周囲が空き空間となるため、空気、血液、又は、その他の圧力を加える媒体がガイドワイヤの内部に入りセンサに作用することができ、センサはこの加えられた圧力を表す信号を送信する。
【0039】
溝は2つの部分を有してもよい。溝の第1の部分は、センサチップの近位部分を支え、センサを所定の位置に保持する棚部27として機能してもよい。第2の部分28は、カンチレバーを延在させる開放空間であってもよく、これにより、ワイヤ先端が曲がったり捻れたりした場合でも、センサチップの遠位部分は自由な突出状態を保つことができる。
【0040】
図1及び2に示すように、ガイドワイヤ1の周囲にはチューブ21が設けられている。媒体圧力を測定するため、このチューブは、センサチップを周囲の媒体(例えば、流体)に露出するための開口22を含む。
【0041】
図1及び2の従来技術の実施形態では、圧力センサ素子19を周囲の媒体に露出する単一の穴又は開口22がガイドワイヤに設けられている。しかし、上述したように、ガイドワイヤ1の内部やその周囲に存在する空気が、センサの測定値を不安定にする可能性がある。
【0042】
〔本発明の実施形態に係るガイドワイヤ〕
図3A〜
図6Bを参照し、本発明の実施形態に係るガイドワイヤ300の実施形態を説明する。ガイドワイヤは、通常、周壁32を貫通して流体及び気体を入出させるように構成された正に3つの開口部35、36、37を有するチューブ31を含む。以下で詳細に説明するように、チューブ31により、ドリフト低減と製造性の驚くべき良好な組み合わせが得られる。
【0043】
以下に記載する実施形態では、ガイドワイヤ300は、概して
図1及び
図2を参照して説明され、米国特許第6,167,763号で考察されるような、圧力センサ素子19と、近位チューブ17と、近位コイル18と、X線不透過性遠位コイル23と、リード30と、などを更に含んでもよい。つまり、本発明の実施形態に係るガイドワイヤ300は、
図1及び
図2のチューブ21の代わりに、
図3A〜
図6Bを参照し以下に説明するチューブ31が設けられていることを除き、
図1及び
図2に示すものと同一であってもよい。上述の圧力センサ素子19は圧電変換器型センサ(ここでは圧電膜型センサ)であるが、本明細書に記載されるチューブ31は、他の様々なタイプのセンサにも適用可能である。例えば、圧力センサは、光ファイバ圧力センサであってもよいし、ガイドワイヤやマイクロカテーテルに適した他の任意のセンサであってもよい。
【0044】
図3A及び
図3Bは、例示的な実施形態に係る、チューブの周壁を貫通して流体及び気体を流入/流出させるように構成された正に3つの開口部を有するチューブを含むガイドワイヤ300の一部の側面斜視図であり、
図3Aはチューブのみを示し、
図3Bはチューブと、圧力センサと、コアワイヤと、遠位コイルとを備えるガイドワイヤの300一部を示す。
図4Aは、
図3に示すチューブの上面図である。
図4Bは、遠位コイルと、コアワイヤと、センサ・トランスデューサを有するセンサ素子と、近位チューブと共に、チューブを示す上面図である。
図5は、
図3A及び
図3Bに示すチューブの
図4AのB−B線に沿った側面断面図である。
図6A及び
図6Bは、
図3A及び
図3Bに示すチューブの
図4AのA−A線に沿った側面断面図である。
【0045】
一実施形態によれば、
図3A〜
図6Bの全てに示すように、生体内圧測定用ガイドワイヤ300は、ガイドワイヤ300の軸方向に沿って延びるチューブ31を含む。チューブ31は、周壁32を含み、近位端開口部33及び遠位端開口部34を画定する。
図3Bに示すように、ガイドワイヤ300は、生体内圧を測定するように構成された圧力センサ素子19を更に含む。圧力センサ素子19の少なくとも一部が、チューブ31内に取り付けられている。圧力センサ素子19は、圧力センサ・トランスデューサ29を含む。
【0046】
チューブの周壁は、径方向に貫通して流体及び気体を入出させるように構成された第1の細長開口部35と、第2の細長開口部36と、第3の細長開口部37との正に3つの開口部を含む。第1の細長開口部35は、第1の細長開口部35を介して圧力センサ・トランスデューサ29が露出されるように、圧力センサ・トランスデューサ29に対向する位置に配置される。
図6Aに示すように、第2の細い開口部36は、断面視で(例えば、
図6A及び
図6Bに示すように)、第2の細長開口部36の二等分線B
2が、第1の細長開口部35の二等分線B
1から第1の周方向(この例では時計回り)に95〜115°、好ましくは、95〜105°の範囲の角度θ
1でずれるように配置される。また、
図6Aに示すように、第3の細長開口部37は、断面視で、第3の細長開口部37の二等分線B
3が、第1の細長開口部35の二等分線B
1から第2の周方向(この例では反時計回り)に95〜115°、好ましくは、95〜105°の範囲の角度θ
2でずれるように配置される。
図6A及び
図6Bに示すように、第1の支持部38が第1の細長開口部35と第2の細長開口部36との間に位置し、第2の支持部39が第1の細長開口部35と第3の細長開口部37との間に位置し、第3の支持部40が第2の細長開口部36と第3の細長開口部37との間に位置している。角度θ
1及びθ
2を95°以上に設定することにより、支持部38、39、40が延在する周方向角度を十分に大きくしてチューブ31の強度を十分なものとすることができ、更に、開口部35、36、37が延在する周方向角度を十分に大きくしてチューブ31から空気を逃がし、センサ・トランスデューサ29の濡れを十分なものとすることができる。
【0047】
第1、第2及び第3の細長開口部35、36、37は、それぞれがガイドワイヤ300の軸方向に長細くなっている。開口部35、36、37を細長くすることにより、より容易に開口部35、36、37を介してチューブ31から空気を逃がすことができる。
【0048】
第1、第2及び第3の細長開口部35、36、37は、それぞれ大部分がチューブ31の遠位半分(中心よりも遠位側)に位置している。開口部35、36及び37の大部分がチューブ31の遠位半分に位置しているので、開口部がチューブの近位半分にも含まれるものと比べ、チューブ31の強度が増大する。第1、第2及び第3の細長開口部35、36、37のそれぞれの全体がチューブ31の遠位半分に配置されることが好ましく、これにより、チューブの強度を更に強くすることができる。
【0049】
図6A及び
図6Bに示すように、断面視で、第1の細長開口部35が延在する周方向角度φ
O1は、第2の細長開口部36が延在する周方向角度φ
O2及び第3の細長開口部37が延在する周方向角度φ
O3よりも大きい。
【0050】
断面視で、第1の細長開口部35が延在する周方向角度φ
O1は、60〜80°の範囲、好ましくは、65〜75°の範囲であってもよい。
【0051】
断面視で、第2の細長開口部36が延在する周方向角度φ
O2及び第3の細長開口部37が延在する周方向角度φ
O3は、それぞれ30〜50°の範囲、好ましくは、35〜45°の範囲であってもよい。
【0052】
断面視で、第1の細長開口部35の対向する端部の間に延びる弦C
O1の長さは、0.16〜0.24mmの範囲、好ましくは、0.18〜0.22mmの範囲であってもよい。
【0053】
断面視で、第2の細長開口部36の対向する端部の間に延びる弦C
O2の長さ及び第3の細長開口部37の対向する端部の間に延びる弦C
O3の長さは、それぞれ0.05〜0.19mmの範囲、好ましくは、0.07〜0.17mmの範囲であってもよい。
【0054】
チューブの軸方向の長さは、1.8〜2.2mmの範囲であってもよい。チューブ31の外径D
Oは、0.30〜0.42mmの範囲、好ましくは、0.33〜0.39mmの範囲であってもよい。チューブ31の内径D
Iは、0.23〜0.35mmの範囲、好ましくは、0.26〜0.32mmの範囲であってもよい。
【0055】
周壁32の厚さT
Wは、0.017〜0.047mmの範囲であってもよい。
【0056】
断面視で、第1の支持部38が延在する周方向角度φ
S1及び第2の支持部39が延在する周方向角度φ
S2は、それぞれ35〜55°の範囲、好ましくは、40〜50°の範囲であってもよい。
【0057】
断面視で、第1の支持部38の対向する端部の間に延びる弦C
S1の長さ及び第2の支持部39の対向する端部の間に延びる弦C
S2の長さは、それぞれ0.08〜0.22mmの範囲、好ましくは、0.12〜0.16mmの範囲であってもよい。
【0058】
第1、第2及び第3の細長開口部35、36、37の近位端35a、36a、37aは周方向に並んでおり、第1、第2及び第3の細長開口部35、36、37の遠位端35b、36b、37bは周方向に並んでいる。
【0059】
図4A及び
図4Bに示すように、チューブ31は、近位端31aと遠位端31bとを有する。チューブ31の遠位端31bと第1、第2及び第3の細長開口部35、36、37の各遠位端35b、35b、35bとの間の軸方向距離L
DDは、0.13〜0.33mmの範囲、好ましくは、0.18〜0.28mmの範囲であってもよい。チューブ31の遠位端31bと第1、第2及び第3の細長開口部35、36、37の各近位端35a、36a、37aの間の軸方向距離L
DPは、0.79〜0.99mmの範囲、好ましくは、0.84〜0.94mmの範囲であってもよい。
【0060】
第1、第2及び第3の細長開口部35、36、37の軸方向の長さL
Oは、それぞれチューブ31の長さL
Tの22%〜42%の範囲、好ましくは、チューブ31の長さL
Tの27〜37%の範囲であってもよい。第1、第2及び第3の細長開口部35、36、37の軸方向の長さL
Oは、それぞれ0.55〜0.75mmの範囲であってもよい。
【0061】
図4Bに示すように、上面視で、圧力センサ・トランスデューサの近位端と第1の細長開口部35の近位端35aとの間の軸方向距離L
TPは、0.23〜0.53mmの範囲、好ましくは、0.28〜0.48mmの範囲であってもよい。
【0062】
第1の細長開口部35は、角丸(隅丸)の矩形形状を有してもよい。第2及び第3の細長開口部36、37のそれぞれは、その近位端及び遠位端36a、36b、37a、37bが円弧となった矩形形状を有してもよい。
【0063】
第1の細長開口部35の角丸の半径R
O1と円弧の半径R
O2、R
O3は、それぞれ0.04〜0.06mmの範囲であってもよい。
【0064】
〔実験結果〕
チューブ31がセンサガイドワイヤ300に含まれる場合には、ドリフト低減と製造性の驚くべき良好な組み合わせが得られる。これらの予期せぬ結果は、様々な穴構成のチューブを有するセンサガイドワイヤに対して行った実験的試験によって実証されている。試験を行ったチューブには、(i)チューブの周壁を貫通して延在する単一の開口部を有する第1のチューブ、(ii)チューブの周壁を貫通して延在する2つの開口部を有する第2のチューブ、(iii)チューブの周壁を貫通して延在する3つの開口部を有する第3のチューブ(本発明の実施形態)、及び(iv)チューブの周壁を貫通して延在する4つの開口部を有する第4のチューブが含まれる。試験を行ったチューブの具体的な構造を、
図7A〜
図7Dの挿入図に示す。
【0065】
第1のチューブには、
図1及び
図2に示される従来技術のガイドワイヤのように、チューブの周壁を貫通して延在する1つの開口部を有する1穴チューブを用いた。
【0066】
第2のチューブには、圧力センサ素子のセンサ膜に対向して位置するようにチューブの遠位側上部に設けられた遠位開口部と、圧力センサ素子のシリコーン・コーティングに対向して位置するようにチューブの近位側上部に設けられた近位開口部とを有する2穴チューブを用いた。
【0067】
第3のチューブには、本発明の実施形態で上述したように、正に3つの開口部を有するチューブ31を用いた。
【0068】
第4のチューブには、圧力センサ素子のセンサ膜に対向して位置するようにチューブの遠位側上部に設けられた遠位開口部と、圧力センサ素子のシリコーン・コーティングに対向して位置するようにチューブの近位側上部に設けられた近位開口部と、チューブの中央付近に位置する2つの側方開口部とを有する4穴チューブを用いた。
【0069】
まず、2穴、3穴及び4穴のチューブを用いたセンサガイドワイヤの製造性の試験を行った。
【0070】
2穴チューブを用いた場合、製造中に相当な製造上の問題が発生した。具体的には、チューブの近位端と遠位端との間で開口を離間させたことにより、チューブをガイドワイヤの他の部分に接合した後の接合部洗浄工程の際に、接合部を洗浄することが困難となった。
【0071】
更に、2穴チューブと4穴チューブではいずれも、近位開口部を介して露出したシリコーン・コーティング上に残った接着剤粒子を除去することが困難であった。また、2穴チューブや4穴チューブを含む、近位開口部を有する全てのチューブにおいて、非常に弱い把持力で曲げが発生し、組み立ての際にチューブを把持することが困難であった。
【0072】
次に、4つのチューブ構造の全てを用い、センサガイドワイヤのドリフト性の試験を行った。試験対象の各ガイドワイヤに対し、25回の試験が行われた。人間の血圧及び血流量をシミュレートするように設計された試験方法及び装置を用いた。収縮期血圧及び拡張期血圧は、試験目的で120/80mmHgに設定した。一旦試験を開始した後は、圧力を変えなかった。装置は、全ての装置を同じ場所に配置し、試験の間はその位置に置いたままとした。各試験において、圧力は60分間連続して測定した。ドリフトは、血管内圧力測定の精度を低下させる。ドリフトを減少することにより精度が向上し、これにより、狭窄症を診断して患者にとって最良の治療方針を決定する医師の技量が向上する。
【0073】
ドリフト試験の結果を、
図7A〜
図7Dの時間(分)の経過に伴うドリフト(mm−Hg)のグラフに示す。
図7Aは、1穴チューブ構造に対して行った試験の結果を示し、
図7Bは、2穴チューブ構造に対して行った試験の結果を示し、
図7Cは、本発明の実施形態に係る3穴チューブ構造に対して行った試験の結果を示し、
図7Dは、4穴チューブ構造に対して行った試験の結果を示す。試験結果を以下の表1にまとめて示す。
【表1】
【0074】
1穴のチューブ、2穴のチューブ、4穴のチューブを有するガイドワイヤは、いずれも試験中に相当な圧力ドリフトが発生し、圧力ドリフトの平均はそれぞれ6.40mmHg、4.01mmHg、1.87mmHgであった。3穴構造のチューブでは、圧力ドリフトの平均はわずか0.77mmHgであり、2穴構造よりも81%も改善されていた。これだけでも驚くべき改善である。しかし、さらに驚くべきことは、3穴構造では、4穴構造に比べてドリフトが59%も減少したことである。
【0075】
上記で実証されたように、本願に記載される3穴構造によれば、製造性と圧力ドリフト低減という驚くべき良好な組み合わせが得られる。本発明者らは、これらの結果は、第1の細長開口部35が、第1の細長開口部35を介して圧力センサ・メンブレン29が露出されるように圧力センサ・メンブレン29に対向する位置に配置され、第2の細長開口部36が、断面視で、第2の細長開口部36の二等分線B
2が第1の細長開口部35の二等分線B
1から第1の周方向に95〜115°の範囲の角度θ
1でずれるように配置され、第3の細長開口部37が、断面視で、第3の細長開口部37の二等分線B
3が第1の細長開口部35の二等分線B
1から第2の周方向に95〜115°の範囲の角度θ
2でずれるように配置され、第1、第2及び第3の細長開口部35、36、37のそれぞれがガイドワイヤ300の軸方向に長細く、第1、第2及び第3の細長開口部35、36、37のそれぞれの大部分がチューブ31の遠位半分に位置し、断面視で第1の細長開口部35が延在する周方向角度φ
O1が、第2の細長開口部36が延在する周方向角度φ
O2及び第3の細長開口部37が延在する周方向角度φ
O3よりも大きい、チューブ31に特有な構成の効果であると考えている。
【0076】
上述の実施形態は、本発明の幾つかの例にすぎず、特定の状況や当面の用途に応じて、本発明の精神及び範囲で様々な変更及び改良が可能である。よって、本発明は、上記の実施形態に限定されない。従って、本発明は、以下の請求項を参照して定義される。
【要約】
生体内圧測定用ガイドワイヤは、ガイドワイヤの軸方向に沿って延び、周壁を備え、近位端開口部及び遠位端開口部を画定するチューブと、生体内圧を測定するように構成され、少なくともその一部がチューブ内に取り付けられ、圧力センサ・トランスデューサを含む圧力センサとを備える。チューブの周壁は、径方向に貫通して流体及び気体を入出させるように構成された正に3つの開口部を含む。
【選択図】
図3B