(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明に係るカップ部用樹脂ワイヤー、及びカップ部付き衣類について、
図1乃至
図44を参照して説明する。
【0024】
<カップ部用樹脂ワイヤー(カップ部用樹脂芯材)>
先ず、カップ部用樹脂ワイヤーについて、
図1乃至
図7を参照して説明する。
【0025】
カップ部用樹脂ワイヤーXは、カップ部付き衣類Y1,Y2において、人体の各バストBU,BU(乳房)を覆う各カップ部Z1,Z2に装着される(
図8乃至
図35参照)。
【0026】
カップ部用樹脂ワイヤーX(以下、「樹脂ワイヤーX」という)は、
図1乃至
図4に示すように、2種類の第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2(ポリウレタン系形状記憶ポリマー)にて形成される。
樹脂ワイヤーXは、ガラス転移温度の相異するポリウレタン系形状記憶樹脂であって、第1ガラス転移温度Tg1及び損失正接(損失係数):tanδ1の第1ガラス転移温度Th1を有する第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1と、第2ガラス転移温度Tg2及び損失正接(損失係数):tanδ2の第2ガラス転移温度Th2を有する第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2にて形成される。
【0027】
第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1は、動的粘弾性測定において、人体の体温未満(身体の体温未満)の第1ガラス転移温度Tg1を有する。第1ガラス転移温度Tg1は、例えば、温度(セルシウス度):20℃以上35℃未満(20℃〜35℃)の温度範囲において、任意の1の温度である(
図5参照)。
また、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1は、動的粘弾性測定において、損失正接(損失係数):tanδ1が極大値を示す損失正接の第1ガラス転移温度Th1(損失正接:tanδ1の第1ガラス転移温度)を有する(
図6参照)。
【0028】
第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2は、動的粘弾性測定において、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1の第1ガラス転移温度Tg1より高い温度であって、人体の体温(身体の体温)を超える第2ガラス転移温度Tg2(Tg2>Tg1)を有する。第2ガラス転移温度Tg2は、例えば、温度(セルシウス度):43℃以上50℃未満(43℃〜50℃)の温度範囲において、任意の1の温度である(
図5参照)。
また、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2は、動的粘弾性測定において、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1の第1ガラス転移温度Th1より高い温度であって、損失正接(損失係数):tanδ2が極大値を示す損失正接の第2ガラス転移温度Th2(損失正接:tanδの第2ガラス転移温度)を有する(
図7参照)。
【0029】
樹脂ワイヤーXは、
図1乃至
図4に示すように、身体の立位姿勢(人体の立位姿勢)での上下方向UDにおいて、バストBUの下部側に配置される中央下底部1と、身体の立位姿勢での左右方向LRにおいて、バストBUの身体中心側(前中心側)に配置される身体中心側立部2(前中心側立部)と、身体の立位姿勢での左右方向LRにおいて、バストBUの腋下側に配置される腋下側立部3とを有する。
上下方向UDは、
図4に示すように、身体の立位姿勢(人体の立位姿勢)において、人体の胸骨CBや椎骨SBの延びる方向であって、人体の頭部方向を上方(上方向)とし、及び人体の腹方向を下方(下方向)とする。左右方向LRは、
図4に示すように、身体の立位姿勢(人体の立位姿勢)において、上下方向UDと直交する方向であって、人体の右腋方向を右方(右方向)とし、及び人体の左腋方向を左方(左方向)とする。
【0030】
樹脂ワイヤーXにおいて、中央下底部1は、
図1乃至
図4に示すように、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1にて形成(成形)される。
中央下底部1は、
図1、
図3及び
図4に示すように、身体の立位姿勢(人体の立位姿勢)において、バストBUの下部側に沿った形状(湾曲形状)に形状記憶(一次賦形)された第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1にて形成(成形)される。中央下底部1は、例えば、バストBUのバージスラインVの下部側に沿った形状(湾曲形状)に形状記憶される。
中央下底部1は、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1の第1ガラス転移温度Tg1未満(ガラス領域GA1)、又は人体の体温未満の温度(例えば、温度:20℃未満)において、バストBUの下部側に沿って形状記憶された形状(湾曲形状)に維持される。
バージスラインVは、
図4に示すように、バストBUと体BOの境界線、バストBUの基底ライン又はバストBUの輪郭である(以下、同様)。
また、人体の体温とは、平均体温(平熱)であって、36℃〜37℃(例えば、36.89℃)である。
【0031】
樹脂ワイヤーXにおいて、身体中心側立部2は、
図1乃至
図4に示すように、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2にて形成(成形)される。
身体中心側立部2は、
図1、
図3及び
図4に示すように、中央下底部1の身体中心側の端部1A(一方の端部)において、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1に一体に結合(架橋結合)された第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2にて形成(成形)される。
これにより、身体中心側立部2の一方の端部2A(中央下底部1側の端部)、及び中央下底部1の端部1Aは、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2にて一体に結合(架橋結合)される。
【0032】
身体中心側立部2は、
図1乃至
図4に示すように、身体の立位姿勢(人体の立位姿勢)において、バストBUの身体中心側に沿った形状(湾曲形状)に形状記憶(一次賦形)された第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2にて形成(成形)される。
身体中心側立部2は、例えば、バストBUのバージスラインVの身体中心側に沿った形状(湾曲形状)に形状記憶される。
身体中心側立部2は、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2の第2ガラス転移温度Tg2未満(ガラス領域GA2)、又は人体の体温を超える温度以下(例えば、温度:45℃以下)において、バストBUの身体中心側(前中心側)に沿って形状記憶された形状(湾曲形状)に維持される。
【0033】
樹脂ワイヤーXにおいて、腋下側立部3は、
図1乃至
図4に示すように、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2にて形成(成形)される。
腋下側立部3は、
図1、
図3及び
図4に示すように、中央下底部1の腋下側の端部1B(他方の端部)において、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1に一体に結合(架橋結合)された第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2にて形成(成形)される。
これにより、腋下側立部3の一方の端部3A(中央下底部1側の端部)、及び中央下底部1の端部1Bは、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2にて一体に結合(架橋結合)される。
【0034】
腋下側立部3は、
図1乃至
図4に示すように、身体の立位姿勢(人体の立位姿勢)において、バストBUの腋下側に沿った形状(湾曲直線形状)に形状記憶(一次賦形)された第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2にて形成(成形)される。
腋下側立部3は、例えば、バストBUのバージスラインVの腋下側に沿った形状(湾曲直線形状)に形状記憶される。
腋下側立部3は、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2の第2ガラス転移温度Tg2未満(ガラス領域GA2)、又は人体の体温を超える温度以下(例えば、温度:45℃以下)において、バストBUの腋下側に沿って形状記憶された形状(湾曲直線形状)に維持される。
【0035】
このように、樹脂ワイヤーXは、
図1乃至
図4に示すように、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2を一体に結合(架橋結合)することで、中央下底部1、身体中心側立部2及び腋下側立部3を一体に形成(一体に結合)した、一本の樹脂ワイヤーXとして構成される。
【0036】
樹脂ワイヤーXは、
図1及び
図3に示すように、中央下底部1、身体中心側立部2及び腋下側立部の端部3A側(中央下底部1側)を円孤形状に形成し、及び腋下側立部3の他方の端部3B側(樹脂ワイヤーXの他方の端部側)を直線形状に形成して構成される。
【0037】
樹脂ワイヤーXにおいて、中央下底部1は、
図3に示すように、バストBUのバストトップTPである中心点Oから円孤半径Rの円孤形状であって、身体の立位姿勢において、バストBUの下部側に沿った円孤形状に形成される。
中央下底部1は、
図3に示すように、各端部1A,1B(及び各端部2A,3A)である第1境界点A及び第2境界点Bの間の円孤中心線L1において、円孤長l1を有する。
【0038】
樹脂ワイヤーXにおいて、身体中心側立部2(前中心側立部)は、
図3に示すように、中心点Oから円孤半径Rの円孤形状であって、身体の立位姿勢において、バストBUの身体中心側に沿った円孤形状に形成される。
身体中心側立部2(前中心側立部)は、第1境界点A及び身体中心側立部2の他方の端部2B(樹脂ワイヤーXの一方の端部)である第1端点Cの間の円孤中心線L2において、円孤長l2を有する。
【0039】
樹脂ワイヤーXにおいて、腋下側立部3は、
図3に示すように、第2境界点B、及び腋下側立部3の他方の端部3B(樹脂ワイヤーXの他方の端部)である第2端点Eの間において、第3境界点Dを有する。
腋下側立部3は、
図3に示すように、第2境界点B及び第3境界点Dの間において、中心点O3から円孤半径Rの円孤形状であって、身体の立位姿勢において、バストBUの腋下側に沿った円孤形状に形成される腋下側円孤部分3Xと、第3境界点D及び第2端点Eの間において、バストBUの腋下側に沿った直線形状に形成される腋下側直線部分3Yを有して構成される。
腋下側立部3において、腋下側直線部分3Yは、
図3に示すように、第3境界点Dを通って上下方向UDに延びる基準線LAと、腋下側直線部分3Yの直線中心線L3bとの間に角度θを有して傾斜され、例えば、左右方向LRの右方(身体中心線側)に角度θだけ傾斜されて形成される。
このように、腋下側立部3は、
図3に示すように、腋下側円孤部分3X及び腋下側直線部分3Y(円孤形状及び直線形状)を第3境界点Dで連続に結合し、及び身体の立位姿勢において、バストBUの腋下側に沿った円孤直線形状に形成される。
腋下側立部3は、
図3に示すように、第2境界点B及び第2端点Eの間の円孤直線中心線L3において、円孤直線長l3を有する。
腋下側立部3において、円孤直線中心線L3の円孤直線長l3は、
図3に示すように、第2境界点B及び第3境界点Dの間(腋下側円孤部分3X)の円孤中心線L3aの円孤長l3aと、第3境界点D及び第2端点Eの間(腋下側直線部分3Y)の直線中心長L3bの直線長l3bとでなる(l3=l3a+l3b)。
【0040】
樹脂ワイヤーXにおいて、中央下底部1、身体中心側立部2、及び腋下側立部3は、各円孤中心線L1,L2,L3を連続して配置して、一体に結合(架橋結合)される。
【0041】
樹脂ワイヤーXは、
図1乃至
図3に示すように、上下方向UD及び左右方向LRにワイヤー幅Hを有し、及び前後方向FRにワイヤー厚さTを有して形成される。
樹脂ワイヤーXにおいて、中央下底部1、身体中心側立部2及び腋下側立部3は、相互に同一(共通)のワイヤー幅Hを有し、及び相互に同一(共通)のワイヤー厚さTを有する。前後方向FRは、上下方向UD及び左右方向LRと直交する方向である。
【0042】
樹脂ワイヤーXは、「日本工業規格:JIS L 4006(1998)」の「カップ体型区分表示」に規定されている「各カップ体型(AAカップ体型、Aカップ体型〜Iカップ体型)」に対応して、円孤半径R、円孤中心線L1(中央下底部1)の円孤長l1、円孤中心線L2(身体中心側立部2)の円孤長l2、及び円孤直線中心線L3(腋下側立部3)の円孤直線長13を決定(設定)する。
【0043】
樹脂ワイヤーXにおいて、円孤半径Rは、
図3及び
図4に示すように、バストトップTPを中心とする半径であって、AAカップ体型、Aカップ体型〜Iカップ体型に応じた数値(mm)を選択(設定)する。
樹脂ワイヤーXにおいて、円孤中心線L1の円孤長l1は、AAカップ体型、Aカップ体型〜Iカップ体型に応じた数値(mm)を選択(設定)する。
樹脂ワイヤーXにおいて、円孤中心線L2の円孤長l2は、AAカップ体型、Aカップ体型〜Iカップ体型に応じた数値mmを選択(設定)する。
樹脂ワイヤーXにおいて、円孤直線中心線L3の円孤直線長l3は、AAカップ体型、Aカップ体型〜Iカップ体型に応じた数値mmを選択(設定)する。
【0044】
樹脂ワイヤーXにおいて、ワイヤー幅H及びワイヤー厚さTは、例えば、「日本工業規格:JIS L 4006(1998)」の「カップ体型区分表示」に規定されている「各カップ体型」に同一(共通)として、例えば、H=5〜10mmの任意の幅、及びT=1〜3mmの任意の厚さとする。
【0045】
例えば、日本工業規格:JIS L 4006(1998)の「カップ体型区分表示」に規定される「Cカップ体型」の「C75(アンダーバスト:70cm及びトップバスト:95cm)」に対応して、樹脂ワイヤーXは、円孤半径R=66mm、円孤中心線L1(中央下底部1)の円孤長l1=76mm、円孤中心線L2(身体中心側立部2)の円孤長l2=39mm、及び円孤直線中心線L3(腋下側立部3)の円孤直線長l3=65mmとする。樹脂ワイヤーXにおいて、ワイヤー幅H=6mm又は10mm、及びワイヤー厚さT=2mm又は2.5mmとする。
【0046】
第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2は、例えば、熱硬化性のポリウレタン系形状記憶樹脂(熱硬化性樹脂)である。
樹脂ワイヤーXにおいて、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2は、同一の主成分を有して構成され、例えば、添加剤や可塑剤を調整することで、動的粘弾性測定において、相互に相異する第1及び第2ガラス転移温度Tg1,Tg2、又は相互に相異する損失正接:tanδ1、tanδ2の第1及び第2ガラス転移温度Th1,Th2を有する。
【0047】
第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1は、
図5に示すように、第1ガラス転移温度Tg1以上のガラス転移領域GM1において、樹脂ワイヤーXの中央下底部1を形状記憶(一次賦形)した形状から変形(二次賦形)する、弾性率E1を有する。第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1は、第1ガラス転移温度Tg1以上のガラス転移領域GM1において、温度上昇に伴って弾性率を小さくする性質・特定(低下させる性質・特性)を有する。
また、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1は、
図6に示すように、人体の体温未満の温度(例えば、温度:20℃)から損失正接:tanδ1が極大値を示す損失正接の第1ガラス転移温度Th1(損失正接の極大第1ガラス転移温度)の間(人体の体温未満の温度以上)において、樹脂ワイヤーXの中央下底部1を形状記憶した形状から変形(二次賦形)する、複素弾性率(損失弾性率E1
a及び貯蔵弾性率E1
b)を有する。第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1は、人体の体温未満の温度から損失正接:tanδが極大値を示す損失正接の第1ガラス転移温度Th1の間(人体の体温未満の温度以上、例えば、温度:20℃以上)において、温度上昇に伴って複素弾性率の貯蔵弾性率E1
bを、徐々に(漸次)、低下させる性質・特定(小さくする性質・特定)を有する。
【0048】
第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2は、
図5に示すように、第1ガラス転移温度Tg1以上及び第2ガラス転移温度Tg2未満において、樹脂ワイヤーXの身体中心側立部2及び腋下側立部3を形状記憶(一次賦形)した形状に維持する、弾性率E2を有する。
また、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2は、
図7に示すように、人体の体温及び損失正接の第2ガラス転移温度Th2(損失正接の極大第2ガラス転移温度)の間の温度であって、人体の体温を超える温度未満(例えば、温度:45℃未満)において、樹脂ワイヤーXの身体中心側立部2及び腋下側立部3を形状記憶(一次賦形)した形状に維持する、複素弾性率の貯蔵弾性率E2
bを有する。
【0049】
第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2は、末端にOH基(水酸基/ヒドロキシル基)を有する少なくとも1種類以上のポリオール成分からなる混合液と、末端にNCO基(イソシアネート基)を有する少なくとも1種類以上のポリイソシアネート成分からなる混合液を主成分として、当量比0.7〜1.3の範囲で混合して硬化することで形成し得る。
【0050】
第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2において、ポリオール成分は、例えば、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、炭素数2〜40のジオール(オクタンジオール等)、ダイマーポリオール、水添ダイマー酸系ジオール、ヒマシ油系ポリオール(ヒマシ油、ヒマシ油のアルキレンオキサイド付加物、ヒマシ油またはヒマシ油脂肪酸と低分子ポリオール・ポリエステルポリオール・ホリエーテルポリオールとのエステル交換物、ヒマシ油のジオール型の部分脱水化物や部分アシル化物、これらの水添物等)などを利用できる。
【0051】
第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2において、イソシアネート成分は、例えば、4,4`−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、カルボジミド変性ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメライズドジフェニルメタンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、トリフェニルメタンジイソシアネート、ジフェニルスルホンジイソシアネート、3−イソシアネートメチルー3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、3−イソシアネートエチルー3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、3−イソシアネートエチルー3,5,5−トリエチルシクロヘキシルイソシアネートをはじめとする種々のポリイソシアネート、ジフェニルプロバンジイソシアネート、ジフェニルエーテルー4,4´―ジイソシアネート、シクロヘキシリレンジイソシアネート、3,3´―ジイソシアネートジプロピルエーテル、あるいはこれらのポリイソシアネートのウレタン変性体、二量体、三量体、カルボジイミド変性体、アロハネート変性体、ウレア変性体、ビウレット変性体、通常のプレポリマー、ブロック化物(フェノール類、オキシム類、イミド類、メルカプタン類、アルコール類、ε―カプロラクタム、エチレンイミン、α―ピロリドン、マロン酸ジエチル、亜硫酸水素ナトリウム、ホウ酸等でブロック化したもの)などが用いられる。特に、樹脂の変色が問題となる場合は、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの無黄変ポリイソシアネートを選択使用することが望ましい。
【0052】
樹脂ワイヤーXにおいて、第1及び第2のポリウエタン系形状記憶樹脂P1,P2に配合可能な他の添加剤としては、鎖延長剤(短鎖のジオール類、トリメチロールプロパン等)、フィラーないし顔料(水酸化アルミニウムナ、タルク、クレー、炭酸カルシウム、バライタ粉、シリカ粉、アルミナ、カーボンブラック、酸化チタン、酸化鉄等)、難燃剤(リン化合物、ハロゲン化合物、酸化アンチオモン等)、酸化防止剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、水分吸収剤、消泡剤、防カビ剤、架橋剤、シラン系やチタン系のカップリング剤、フタル酸エステル系、トリメリット酸エステル系可塑剤などの各種の添加剤や公知のウレタン化触媒を必要に応じて配合できる。
【0053】
樹脂ワイヤーXは、例えば、
図5に示す「弾性率E1の温度依存性」及び
図6に示す「動的粘弾性率の温度依存性」の特性(関係)を有する第1のポリウレタン系形状記憶樹脂(熱硬化性のポリウレタン系形状記憶樹脂)と、
図5に示す「弾性率E2の温度依存性」及び
図7に示す「動的粘土弾性率の温度依存性」の特性(関係)を有する第2のポリウレタン系形状記憶樹脂(熱硬化性のポリウレタン系形状記憶樹脂)にて、中央下底部1、身体中心側立部2及び腋下側立部3を一体に形成(架橋結合)する。
図5乃至
図7に示す特性(関係)を有する第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2(熱硬化性のポリウレタン系形状記憶樹脂)は、同一の主成分にて構成され、ポリメリックイソシアネート、ポリエーテルポリオール、トリメリット酸エステルの可塑剤、及び水酸化アルミニウムでなる。
第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2の成分比は、第1のポリウレタン系形状記憶P1において、ポリメリックイソシアネート:ポリエーテルポリオール:トリメリット酸エステルの可塑剤:水酸化アルミニウム=28:51:12:11であり、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2において、ポリメリックイソシアネート:ポリエーテルポリオール:トリメリット酸エステルの可塑剤:水酸化アルミニウム=31:56:1:12である。
このように、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2は、成分比とすることで、架橋点(架橋結合している間の鎖の長さ)を調整して、相互に相異する性質・特定[ガラス転移温度、弾性率、複素弾性率(損失弾性率及び貯蔵弾性率)、損失正接:tanδ]とする。
【0054】
図5乃至
図7において、ポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2は、「動的粘弾性測定法(動的粘弾性測定)」を用いて動的粘性特性[弾性率、複素弾性率(損失弾性率、及び貯蔵弾性率)、損失弾性率、損失正接(又は損失係数:tanδ)]を測定及び算出(算出)した。
なお、貯蔵弾性率と損失弾性率を加算(貯蔵弾性率+損失弾性率)した値は、複素弾性率(複素弾性率=貯蔵弾性率+損失弾性率)となる。
損失正接(損失係数):tanδは、損失弾性率及び貯蔵弾性率の比であって、tanδ=(損失弾性率/貯蔵弾性率)となる。
貯蔵弾性率は、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂の弾性成分を表し、損失弾性率は、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂の粘性成分を表している。
【0055】
<測定試料(測定サンプル)>
第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1は、長さ:12.00mm、幅:5.620mm、及び厚さ:0.950mmの直方体樹脂を測定試料(測定サンプル)とした。
第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2は、長さ:12.000mm、幅:5.660mm及び厚さ:1.000mmの直方体樹脂を測定試料(測定ランプル)とした。
【0056】
<測定方法>
動的粘弾性測定法(動的粘弾性測定)では、エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社(現:株式会社日立ハイテクサイエンス)製の「粘度測定装置(DMS6100)」を使用した。
第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2の各測定試料に対して、時間:0.3分(18秒)毎に周波数:10Hzによる正弦波力(歪振幅)を印加し、及び各測定試料を時間:1分(60秒)間に4℃(セルシウス度)昇温して、各測定試料について、時間0.3分(18秒)毎の温度、弾性率、複素弾性率(貯蔵弾性率及び損失弾性率)、及び損失正接:tanδを測定及び算出(演算)した。
動的粘弾性測定方法において、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2の各測定試料は、時間:1分(60秒)毎に4℃昇温させて、−51℃から150℃まで加熱した。
【0057】
<測定結果>
第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1(測定試料)の弾性率E1(GPa)及び温度(℃)の関係を
図5の「弾性率の温度依存性」のグラフとして示す。
【0058】
第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2(測定試料)の弾性率E2(GPa)及び温度(℃)の関係を
図5の「弾性率の温度依存性」のグラフとして示す。
【0059】
第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1(測定試料)の損失正接:tanδと温度(℃)の関係を
図6の「動的粘弾性率の温度依存性」のグラフとして示す。
図6において、損失正接(tanδ1:損失係数)が極大値(最大値)を示す温度を第1ガラス転移温度Th1(損失正接:tanδ1の第1ガラス転移温度Th1、又は動的ガラス転移温度)とする。
【0060】
第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2(測定試料)の損失正接:tanδと温度(℃)の関係を
図7の「動的粘弾性率の温度依存性」のグラフとして示す。
図7において、損失正接(tanδ2:損失係数)が極大値(最大値)を示す温度を第2ガラス転移温度Th2(損失正接:tanδ2の第2ガラス転移温度Th2、又は動的ガラス転移温度)とする。
【0061】
<弾性率の温度依存性の評価>
動的粘弾性測定法(動的粘弾性測定)において、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1(中央下底部1)は、
図5に示すように、第1ガラス転移温度Tg1(人体の体温未満)であって、Tg1=20℃を有する。
動的粘弾性測定法(動的粘弾性測定)において、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2(身体中心側立部2及び腋下側立部3)は、
図5示すように、第2ガラス転移温度Tg2(人体の体温を超える温度)であって、Tg2=45℃を有する。
【0062】
第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1、及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P1は、
図5に示すように、第1及び第2ガラス転移温度Tg1,Tg2未満のガラス領域GA1,GA2、即ち、人体の体温未満(温度:20℃未満)において、略同一の弾性率E1,E2(GPa)を有する。
第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1の弾性率E1は、
図5に示すように、第1ガラス転移温度Tg1未満(人体の体温未満)であって、温度(℃):−59.000℃〜20.000℃の範囲において、E1=3.100(GPa)〜2.200(GPa)を有する。第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2の弾性率E2(GPa)は、
図5に示すように、人体の体温未満(第2ガラス転移温度Tg2=45℃未満/ガラス領域GA2)であって、温度:−54.960℃〜20.000℃の範囲において、E2=2.500〜1.500(GPa)を有する。
これにより、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2(中央下底部1、身体中心側立部2及び腋下側立部3)において、人体の体温未満の弾性率E1,E2(GPa)は、例えば、E1=E2=1.500(GPa)以上、又は3.100〜1.500(GPa)の範囲の任意の値(任意の1の弾性率E1,E2)を有する。
【0063】
第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2の弾性率E2は、
図5に示すように、人体の体温未満であって、第2ガラス転移温度Tg2未満(Tg2=45℃未満/ガラス領域GA2)において、E2=1.500(GPa)以上、又はE2=2.500〜1.500(GPa)を有する。
これにより、樹脂ワイヤーXにおいて、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2(身体中心側立部2及び腋下側立部3)は、第1ガラス転移温度Tg1以上及び第2ガラス転移温度Tg2=45℃未満(ガラス領域GA2)において、人体の体温によって変形(二次賦形)されることなく、身体中心側立部2、腋下側立部3を形状記憶(一次賦形)された形状(円孤形状、円孤直線形状)に保持(維持)する、弾性率E2[E=2.000(GPe)以上、又はE2=2.400〜2.000(GPa)]を有し、バストBUの身体中心側及び腋下側を確実に保持する機能を発揮する。
【0064】
第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1(中央下底部1)は、
図5に示すように、第1ガラス転移温度Tg1以上(Tg1=20℃以上)、即ち、第1ガラス転移温度Tg1以上のガラス転移領域GM1(
図5の温度(℃):22.130℃〜45.090℃)において、人体の体温未満(第1ガラス転移温度Tg1=20℃未満/ガラス領域GM1)の弾性率E1=2.000(GPa)以上に比して、低い弾性率E1(小さい弾性率)を有する。
図5において、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1(中央下底部1)は、温度(℃):22.130℃〜45.090℃において、弾性率E1:1.900(GPa)〜0.590(GPa)を有する。
これにより、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1(中央下底部1)は、第1ガラス転移温度Tg1以上(Tg1=20℃以上)のガラス転移領域GM1において、中央下底部1を人体の体温によって形状記憶(一次賦形)された形状から変形(二次賦形)する、弾性率E1を有し、中央下底部1を人体の体BO(人体の肌、肋骨HB等)又はバストBUに沿った形状に変形(三次元的な変形)する機能を発揮する。
また、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1は、第1ガラス転移温度Tg1以上(Tg1=20℃以上)のガラス転移領域GM1において、温度上昇に伴って弾性率E1を低下させる性質・特性(小さくする性質・特定)を有して、中央下底部1を変形し易くする。
【0065】
第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1(中央下底部1)は、
図5に示すように、第1ガラス転移温度Tg1以上(Tg1=20℃以上)、及び第2ガラス転移温度Tg2未満(Tg2=45℃)の間の温度、例えば、温度(℃):22.130℃〜44.000℃において、弾性率E1:1.900(GPa)〜0.650(GPa)を有する。
第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2(身体中心側立部2及び腋下側立部3)は、
図5に示すように、第1ガラス転移温度Tg1以上(Tg1=20℃以上)、及び第2ガラス転移温度Tg2未満(Tg2=45℃未満)の間の温度、例えば、温度(℃):21.580℃〜44.290℃において、弾性率E2:2.000(GPa)〜1.600(GPa)を有する。
図5から、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1(中央下底部1)は、第1ガラス転移温度Tg1以上及び第2ガラス転移温度Tg2未満の間の同一温度において、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2(身体中心側立部2及び腋下側立部3)の弾性率E2より小さい弾性率E1を有する。
【0066】
第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1(中央下底部1)は、
図5に示すように、温度(℃)=34.360℃〜37.020℃にて弾性率E1=1.300〜1.100(GPa)を有する。
第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2(身体中心側立部2及び腋下側立部3)は、
図5に示すように、温度(℃)=34.340℃〜37、700℃にて弾性率E2=1.800(GPa)を有する。
これにより、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1(中央下底部1)は、温度(℃)=36℃〜37℃(人体の体温/人体の平均体温)の間の温度において、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2(身体中心側立部2及び腋下側立部3)の弾性率E2[E2=1.800(GPa)]に対して、0.72〜0.62倍[1.300/1.800〜1.100/1.800倍]の弾性率E1を有する。
【0067】
<動的粘弾性率の温度依存性の評価>
第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1(測定試料)は、
図6に示すように、動的粘弾性測定方法(動的粘弾性測定)において、損失正接(損失係数)の極大値(最大値):tanδ1=0.5735を有する。
第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1(測定試料)は、
図6に示すように、動的粘弾性測定方法において、損失正接(損失係数)が極大値(tanδ1=0.5735)を示す損失正接の第1ガラス転移温度Th1=63.930℃(動的第1ガラス転移温度)を有する。
【0068】
第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1(測定試料)の損失正接(損失係数):tanδ1は、
図6に示すように、温度(℃)=20℃から損失正接:tanδ1の第1ガラス転移温度Th1(動的ガラス転移温度)の間(人体の体温未満の温度以上、例えば、温度:20℃以上)において、温度上昇に伴って、徐々に(漸次)、増加している。
図6において、温度=20.420℃でtanδ1=0.0675、温度=40.320℃でtanδ1=0.238を示している。
損失正接(損失係数)は、tanδ=(損失弾性率E1
a/貯蔵弾性率E1
b)で定義されることから、損失正接(損失係数):tanδの増加は、複素弾性率の粘性成分を示す損失弾性率E1
aを大きくし、及び複素弾性率の弾性成分を示す貯蔵弾性率E1
bを小さくすることを意味する。
このように、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1(測定試料)は、動的粘弾性測定法(動的粘弾性測定)において、温度(℃)=20℃(人体の体温未満の温度)から損失正接:tanδ1のガラス転移温度Th1=63.930℃の間において、温度上昇に伴って、複素弾性率の貯蔵弾性率E1
aを徐々に(漸次)、低下させる性質・特性(小さくする性質・特性)を有する。
【0069】
これにより、樹脂ワイヤーXにおいて、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1(中央下底部1)は、温度(℃)=20℃(人体の体温未満の温度)から損失正接:tanδ1(tanδ1=0.5735)の第1ガラス転移温度Th1(Th1=63.930℃)の間において、中央下底部1を人体の体温によって形状記憶(一次賦形)された形状から変形(二次賦形)する、複素弾性率(損失弾性率E1
a及び貯蔵弾性率E1
b)を有し、中央下底部1を人体の体BO(人体の肌、肋HB骨等)又はバストBUに沿った形状に変形(三次元的な変形)する機能を発揮する。
【0070】
第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2(測定試料)は、
図7に示すように、動的粘弾性測定方法において、損失正接(損失係数)の極大値(最大値):tanδ2=0.5962、及び温度(℃)=69.620℃である。
第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2(測定試料)は、動的粘弾性測定法において、損失正接(損失係数)が極大値(tanδ2=0.5962)を示す損失正接の第2ガラス転移温度Th1=69.620℃(動的第2ガラス転移温度)を有する。
【0071】
第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2(測定試料)の損失正接(損失係数):tanδ2は、
図7に示すように、人体の体温を超える温度及び損失正接の第2ガラス転移温度Th2の間の温度であって、人体の体温を超える温度未満(例えば、温度:45℃未満)において、温度変動(温度低下/温度下降)しても、略一定の値(一定の間)に維持される。
図7において、温度=45.370℃でtanδ2=0.0733、温度=36.600℃でtanδ2=0.0393を示しており、tanδ2=0。0733以下の値に維持される。
このように、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2(測定試料)は、動的粘弾性測定法において、人体の体温を超える温度未満(温度:45℃未満)において、複素弾性率の貯蔵弾性率E2
b(弾性成分)を略一定の間に維持(一定の値に維持)する性質・特性を有する。
【0072】
第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2(測定試料)の損失正接(損失係数)は、
図7に示すように、温度(℃)=45℃(人体の体温を超える温度)から損失正接:tanδ2の第2ガラス転移温度Th2の間において、温度上昇に伴って、徐々に(漸次)、増加している。
このように、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2(測定試料)は、動的粘弾性測定法において、人体の体温及び損失正接の第2ガラス転移温度Th2の間の温度であって、温度(℃)=45℃(人体の体温を超える温度)から損失正接:tanδ2の第2ガラス転移温度Th2の間において、温度上昇に伴って、複素弾性率の貯蔵弾性率E2
b(弾性成分)を徐々に(漸次)、低下する性質・特定(小さくする性質・特性)を有する。
図7において、温度=55.69℃でtanδ2=0.389、温度=64.920℃でtanδ2=0.5605を示している。
これにより、樹脂ワイヤーXにおいて、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2(身体中心側立部2及び腋下側立部3)は、人体の体温未満の温度から人体の体温を超える温度の範囲[温度(℃)=20℃〜45℃の範囲]において、人体の体温によって変形(二次賦形)されることなく、身体中心側立部2及び腋下側立部3を形状記憶(一次賦形)された形状(円孤形状、円孤直線形状)に維持する、略一定(一定)の複素弾性率(損失弾性率E1
a及び貯蔵弾性率E1
b)を有し、バストBUの身体中心側及び腋下側を確実に保持する機能を発揮する。
【0073】
樹脂ワイヤーXの製造(製造方法)は、常温で液状の第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2を金型のワイヤー溝に流し込み、化学反応によって硬化させて成形(形成)する。
金型には、
図1及び
図3に示す「樹脂ワイヤーXの形状(円孤半径R、各円孤長l1,l2、円孤直線長l3、ワイヤー幅H及びワイヤー厚さT)」のワイヤー溝を形成する。金型において、ワイヤー溝の溝幅は、ワイヤー幅Hであり、ワイヤー溝の溝深さは、ワイヤー厚さTである。
第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2は、動的粘弾性測定法(動的粘弾性測定)で説明したと同様に、ポリオール成分、ポリイソシアネート成分、及び取りメリット酸エステルの可塑剤、及び水酸化アルミニウムを混合した成分である。
【0074】
金型において、複数(2枚)の仕切板(金属仕切板)をワイヤー溝内に挿入する。各仕切板は、
図3に示す「樹脂ワイヤーXの第1境界点A及び第2境界点B」に対応する、ワイヤー溝内に配置され、ワイヤー溝を中央下底部1に相当するワイヤー溝部分、身体中心側立部2に相当するワイヤー溝部分、及び腋下側立部3に相当するワイヤー溝部分に区画する。
金型において、常温で液状の第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1を中央下底部1に相当するワイヤー溝部分に流し込み、及び常温で液状の第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2を身体中心側立部2の相当するワイヤー溝部分、及び腋下側立部3に相当するワイヤー溝部分に流し込む。このとき、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2は液状を示している間において、各ワイヤー溝部分に流し込んだ。
第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2を各ワイヤー溝部分に流し込んだ後、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2がゾル状態を示している間に各仕切板を金型(ワイヤー溝内)から取り外した。
各仕切板を金型から取り外した後、温度:25℃にて16時間放置して、第1及び第2のポリウレタン系形性樹脂P1,P2を硬化して、中央下底部1(第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1)、身体中心側立部2及び腋下側立部3(第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2)を一体に結合(架橋結合)させた後に、金型のワイヤー溝内から取り外して、樹脂ワイヤーXを得た。
【0075】
第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2の硬化条件は、使用する硬化設備に応じて適宜決めれば良い。
具体例を説明すると、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂(ポリオール成分、ポリイソシアネート成分及びトリメリット酸エステルの可塑剤、及び水酸化アルミニウムの混合液)を温度:60℃にて1時間加熱して、金型の各ワイヤー溝部分に流し込んで、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2がワイヤー溝から流れ出ない状態まで硬化させて、各仕切板を金型(ワイヤー溝内)から取り外し後、常温で4日程度放置することで、樹脂ワイヤーXW得ることもできる。
また、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂(ポリオール成分、ポリイソシアネート成分及びトリメリット酸エステルの可塑剤、及び水酸化アルミニウムの混合液)を温度:60℃にて1時間加熱して、金型の各ワイヤー溝部分に流し込んで、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2がワイヤー溝から流れ出ない状態まで硬化させて、各仕切板を金型(ワイヤー溝内)から取り外し後、更に、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2を金型から取り外せるまで硬化させた後に、金型から取り外して型崩れしないように常温で放置することで、樹脂ワイヤーXを得ることもできる。
【0076】
樹脂ワイヤーXは、常温で液状の第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2を金型の各ワイヤー溝部分に流し込んで常温にて硬化させる方法の他に、密閉された金型のワイヤー溝穴内に常温で液状の第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2を圧入して硬化する方法でも成形(形成)できる。
また、樹脂ワイヤーXは、リム成型法、トランスファーモールディング方法等を用いて得ることもできる。
更に、2種類の第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2で1本の樹脂ワイヤーXを成形(形成)するには、金型に第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂を注入して一体に結合(架橋結合)する2色成型法を適用できる。
【0077】
次に、カップ部用樹脂ワイヤーXを適用(装着)した、第1及び第2実施形態のカップ部付き衣類について、
図1乃至
図35を参照して説明する。
【0078】
<第1実施形態>
以下、第1実施形態のカップ部付き衣類について、
図1乃至
図21を参照して説明する。
なお、
図8乃至
図21において、
図1乃至
図5と同一符号は、同一部材、同一構成であるので、その詳細な説明は省略する。
【0079】
図8乃至
図21において、第1実施形態のカップ部付き衣類Y1は、例えば、ブラジャーである(以下、「ブラジャーY1」という)。
【0080】
ブラジャーY1は、
図8乃至
図21に示すように、衣類本体51、左右一対のカップ部Z1,Z2、左右一対の肩掛け用ストラップ52,52(肩掛け紐)、複数(2本)の袋状テープW,W(ワイヤーループ)、複数(2本)のカップ部用樹脂ワイヤーX,X(以下、「樹脂ワイヤーX」という)を備える。
【0081】
衣類本体51は、
図8及び
図9に示すように、ブラジャー本体であって(以下、「ブラジャー本体51」という)、左右一対のバック布部53,54、及び土台布部55を有して構成される。各バック布部53,54及び土台布部55は、例えば、伸縮性の布生地にて継目なく一体に形成される。各バック布部53,54、及び土台布部55(ブラジャー本体51)は、身体(人体)への装着時、身体の肌(人体の体BOであって、胴や背中等)に接触する布肌面56を有する。
【0082】
各カップ部Z1,Z2は、
図8、
図9、
図12及び
図14に示すように、人体の各バストBU,BU(左右のバスト)を覆って、各バストBU,BU(乳房)を保持(保形)する。
【0083】
各カップ部Z1,Z2は、クッション材、例えば、軟質ポリウレタンフォーム(軟質発泡ポリウレタン)で構成される。
各カップ部Z1,Z2は、例えば、表面布57(表生地)、肌面布58(裏生地)及びカップ芯材59で構成される。
【0084】
表面布57、肌面布58は、伸縮性の生地、例えば、ニット生地、トリコット生地(ツーウェイ・トリコット生地)等で形成される。
カップ芯材59は、クッション材であって、例えば、軟質ポリウレタンフォーム(軟質発泡ポリウレタン)で形成される。
【0085】
各カップ部Z1,Z2において、表面布57は、
図8、
図9、
図12及び
図14に示すように、前後方向FRにおいて、カップ芯材59の表面(前面)を覆って、カップ芯材59の表面(前面)に接着して取付けられる。
肌面布58は、
図12及び
図14に示すように、前後方向FRにおいて、カップ芯材59の裏面(後面)を覆って、カップ芯材59の裏面に接着して取付けられる。
前後方向FRは、身体の立位姿勢(人体の立位姿勢)において、上下方向UD及び左右方向LRと直交する方向であって、人体の胸方向(バスト方向)を前方(前方向)とし、人体の背中方向を後方(後方向)とする。
【0086】
各カップ部Z1,Z2は、
図12及び
図14に示すように、表面布57及び肌面布58の間にカップ芯材59を配置して、三層積層体に形成される。
各カップ部Z1,Z2は、前後方向FRの前方(前方向)に突出(膨出)する椀状に形成され、表面布57及び肌面布58をカップ芯材59に一体に接着(溶融接着/溶着)する。
これにより、各カップ部Z1,Z2は、
図12及び
図14に示すように、前後方向FRの前方(表面布57側)に膨出(突出)され、表面布57(カップ芯材59の表面)の湾曲凸表面Za、及び肌面布58(カップ芯材59の裏面)の湾曲凹肌面Zb(湾曲凹裏面)を有する。湾曲凹肌面Zbは、バストBU(乳房)に沿った湾曲形状に形成される。
【0087】
各カップ部Z1,Z2は、
図8及び
図9に示すように、上端湾曲縁60、腋側湾曲縁61及び下端湾曲縁62を有する。
上端湾曲縁60は、腋側湾曲縁61及び下端湾曲縁62の間に位置して、上端湾曲縁60及び下端湾曲縁62に連続される。
腋側湾曲縁61は、上端湾曲縁60及び下端湾曲縁62の間に位置して、上端湾曲縁60及び下端湾曲縁62に連続される。
下端湾曲縁62は、上端湾曲縁60及び腋側湾曲縁61の間に位置して、上端湾曲縁60及び腋側湾曲縁61に連続される。
これにより、上端湾曲縁60、腋側湾曲縁61及び下端湾曲縁62は、各カップ部Z1,Z2の周縁を構成する。
【0088】
各カップ部Z1,Z2は、
図8乃至
図15に示すように、折曲湾曲線LX、及びカップ支持部63を有する。折曲湾曲線LXは、各カップ部Z1,Z2の下端湾曲縁62からカップトップa側に間隔を隔てて配置され、下端湾曲縁62に沿って延在される。
カップ支持部63は、各カップ部Z1,Z2の下端湾曲縁62及び折曲湾曲線LXの間の表面布57、肌面布58及びカップ芯材59で構成(形成)される。カップ支持部63は、折曲湾曲線LXに沿って、前後方向FRの前方(ブラジャー本体51側)に折曲げられて形成される。
カップ支持部63は、
図10乃至
図16に示すように、身体の立位姿勢(人体の立位姿勢)での上下方向UDにおいて、バストBUの下部側に配置される下部側部分63Aと、身体の立位姿勢での左右方向LRにおいて、バストBUの身体中心側に配置される身体中心側部分63Bと、身体の立位姿勢での左右方向LRにおいて、バストBUの腋下側に配置される腋下側部分63Cとを有して構成される。
【0089】
各カップ部Z1,Z2は、
図8乃至
図11に示すように、左右方向LRにおいて、ブラジャー本体51(土台布部55)の中心(中央)を境として左右側に並設されて、ブラジャー本体51(衣類本体)に取付けられる。
各カップ部Z1,Z2は、
図8乃至
図16に示すように、前後方向FRにおいて、カップ支持部63の表面(表面布57)をブラジャー本体51(各バック布部53,54、土台布部55)の布肌面56に対峙して配置される。
各カップ部Z1,Z2は、
図10乃至
図16に示すように、カップ支持部63の下部側部分63A及び身体中心側部分63Bを土台布部55に位置し、及びカップ支持部63の腋下側部分63Cを各バック布部53,54に位置して配置される。
【0090】
ブラジャー本体51(衣類本体)において、各バック布部53,54及び土台布部55は、
図12乃至
図16に示すように、各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63に対応する折返し布部65を有する。折返し布部65は、
図12乃至
図16に示すように、各バック布部53,54及び土台布部55(ブラジャー本体51)の布縁側を、各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63(下部側部分63A、身体中心側部分63B、腋下側部分63C)に沿って布肌面56に折返して形成される。
各バック布部53,54及び土台布部55(ブラジャー本体51)において、折返し布部65は、各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63の表面(表面布57)に当接されて、下部側部分63A、身体中心側部分63B及び腋下側部分63Cに沿って配置される。
ブラジャー本体51(各バック布部53,54、土台布部55)において、折返し布部65は、各カップ部Z1,Z2の下端湾曲縁62(折曲湾曲線LX)に沿って、各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63に縫着(縫製)される。
これにより、各カップ部Z1,Z2において、カップ支持部63は、下端湾曲縁62(折曲湾曲線LX)に沿って、ブラジャー本体51(各バック布部53,54、土台布部55)の折返し布部65に縫着(縫製)されて、ブラジャー本体51に取付けられる。
左側のカップ部Z1は、左右方向LRにおいて、ブラジャー本体51(土台布部55)の中心(中央)を境として、土台布部55の左側、及び左側のバック布部53に取付けられる。
右側のカップ部Z2は、左右方向LRにおいて、ブラジャー本体51(土台布部55
の中心(中央)を境として、土台布部55の右側、及び右側のバック布部54に取付けられる。
【0091】
袋状テープW,W(ワイヤーループ)は、例えば、クッション性の生地、例えば、ストレッチ生地、トリコット生地(ツーウェー・トリコット生地)で形成される。
袋状テープW,Wは、筒袋状に形成され、各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63に配置される。
各袋状テープW,Wは、
図9、
図10及び
図11乃至
図16に示すように、前後方向FRにおいて、各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63の裏面(肌面布58)に当接して配置される。各袋状テープW,Wは、各カップ部Z1,Z2の下端湾曲縁62(折曲湾曲線LX)に沿って延在され、下部側部分63A、身体中心側部分63B及び腋下側部分63Cにわたって配置される。
【0092】
各袋状テープW,Wは、
図10乃至
図16に示すように、各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63(下部側部分63A、身体中心側部分63B、腋下側部分63C)に縫着(縫製)されて、各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63に取付けられる。
これにより、各袋状テープW,Wは、身体の立位姿勢(人体の立位姿勢)において、各バストBU,BUの下部側、各バストBU,BUの身体中心側(前中心側)及び各バストBU,BUの腋下側に配置にされる。
各袋状テープW,Wの各端部W1,W2は、
図10及び
図11に示すように、各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63に縫着(縫製)されて閉塞端部(閉鎖端部)を形成する(以下、「閉塞端部WA,WB」という)。
【0093】
各樹脂ワイヤーX,Xは、
図8乃至
図16に示すように、ブラジャーY1(カップ部付き衣類)において、人体の各バストBU,BU(乳房)を覆う各カップ部Z1,Z2に装着される。
各樹脂ワイヤーX,Xは、
図8乃至
図16に示すように、各袋状テープW,W(ワイヤーループ)内に挿入されて、各カップ部Z1,Z2に装着される。
【0094】
各樹脂ワイヤーX,Xは、
図12乃至
図16に示すように、ワイヤー厚さT(ワイヤー厚さTの方向)を前後方向FRに向けて、及びワイヤー幅H(ワイヤー幅Hの方向)を上下方向UD及び左右方向LRに向けて、各カップ部Z1,Z2の袋状テープW,W内に挿入される。
【0095】
各樹脂ワイヤーX,Xは、
図10乃至
図13に示すように、上下方向UDにおいて、中央下底部1をカップ支持部63の下部側部分63Aに配置して、各カップ部Z1,Z2の袋状テープW,W内(ワイヤーループ内)に挿入される。
【0096】
各樹脂ワイヤーX,Xは、
図10乃至
図12、
図14及び
図16に示すように、左右方向LRにおいて、身体中心側立部2をカップ支持部63の身体中心側部分63Bに配置して、各カップ部Z1,Z2の袋状テープW,W内(ワイヤーループ内)に挿入される。
【0097】
各樹脂ワイヤーX,Xは、
図10乃至
図12、
図14及び
図15に示すように、左右方向LRにおいて、腋下側立部3をカップ支持部63の腋下側部分63Cに配置して、各カップ部Z1,Z2の袋状テープW,W内(ワイヤーループ内)に挿入される。
これにより、各樹脂ワイヤーX,Xは、カップ支持部63の下部側部分63A、身体中心側部分63B及び腋下側部分63Cにわたって配置されて、各カップ部Z1,Z2に装着される。
【0098】
各樹脂ワイヤーX,Xは、
図10乃至
図16に示すように、2本の縫製ラインLH,LH、及び各袋状ループW,Wによって、各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63に固定される。
2本の縫製ラインLH,LHは、相互に間隔(ワイヤー幅Hの間隔)を隔てて配置されて、各カップ部Z1,Z2の下端湾曲縁62及び折曲湾曲線LXの間に形成される。各縫製ラインLH,LHは、
図10、
図11、
図12、
図15及び
図16に示すように、各カップ部Z1,Z2の下端湾曲縁62(折曲湾曲線LX)に沿って湾曲して延在される。
各袋状テープW,W(ワイヤーループ)は、各縫製ラインLH,LHに沿って、各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63(下部側部分63A、身体中心側部分63B及び腋下側部分63C)に縫着(縫製)されて、各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63に取付けられる。
各袋状テープW,Wは、前後方向FRにおいて、カップ支持部63に間隔(ワイヤー厚さTの間隔)を隔てて配置されて、各縫製ラインLH,LHに沿って各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63に縫着(縫製)される。
これにより、各袋状テープW,Wは、
図13、
図15及び
図16に示すように、各縫製ラインLH,LHによって、前後方向FRにワイヤー収納空間WXを区画する。
【0099】
各樹脂ワイヤーX,Xは、
図10乃至
図16に示すように、各縫製ラインLH,LHの間において、各カップ部Z1,Z2の袋状テープW,W内(ワイヤーループ内)に挿入される。各樹脂ワイヤーX,Xは、
図13、
図15及び
図16に示すように、各カップ部Z1,Z2において、ワイヤー収納空間WX内に挿入して、各カップ支持部63の裏面(肌面布58)に配置される。
各ワイヤー収納空間WX内に配置された各樹脂ワイヤーX,Xは、前後方向FR、上下方向UD及び左右方向LRを含む多方向において、各袋状テープW,Wに当接する。
各樹脂ワイヤーX,Xは、身体中心側立部2の端部2B(第1端点C)を各袋状テープW,Wの一方の閉塞端部WAに当接し、及び腋下側立部3の端部3B(第2端点E)を各袋状テープW,Wの他方の閉塞端部WBに当接して、各ワイヤー収納空間WX(各袋状テープW,W内)に配置(挿入)される。
【0100】
ブラジャーY1において、各肩掛け用ストラップ52,52は、
図8及び
図9に示すように、各カップ部Z1,Z2及び各バック布部53,54に取付けられる。
左側の肩掛け用ストラップ52の一方の端部は、左側のカップ部Z2の上端湾曲縁60側に縫着(縫製)されて、左側のカップ部Z2に取付けられる。左側の肩掛け用ストラップ52の他方の端部は、左側のバック布部53に縫着(縫製)されて、ブラジャー本体51(バック布部53)に取付けられる。
右側の肩掛け用ストラップ52の一方の端部は、右側のカップ部Z2の上端湾曲縁60側に縫着(縫製)されて、右側のカップ部Z2に取付けられる。右側の肩掛け用ストラップ52の他方の端部は、右側のバック布部54に縫着(縫製)されて、ブラジャー本体51(バック布部54)に取付けられる。
【0101】
図17乃至
図21において、ブラジャーY1(カップ部付き衣類)は、各肩掛け用ストラップ52,52を身体(女性)の両肩(各肩)に掛けて、前後方向FRの前方(身体の前方)に配置される。
ブラジャーY1は、各カップ部Z1,Z2の湾曲凹肌面Zbを、身体(女性)の各バストBU,BU(各乳房)に対峙して配置される。
ブラジャーY1は、各カップ部Z1,Z2の湾曲凹肌面Zbから各バストBU,BUを各カップ部Z1,Z2内に挿入して、身体(女性)の体BO(各バストBU)に配置される。
このとき、各カップ部Z1,Z2において、樹脂ワイヤーX,X(袋状テープW,W及びカップ支持部63)は、
図18乃至
図21に示すように、身体の立位姿勢において、各バストBU,BUのバージスラインV,Vに沿って配置される。
【0102】
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、中央下底部1は、
図4、
図18乃至
図20に示すように、身体の立位姿勢において、各バストBU,BUの下部側(各バージスラインV,Vの下部側)に配置する。
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、中央下底部1は、
図4に示すように、身体の立位姿勢において、円孤中心線L1の中心点Fを各バストBU,BUのバストトップTP(カップトップ)を通る中心線FXに位置して、各バストBU,BUの下部側に配置する。
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、中央下底部1(袋状テープW)は、
図4に示すように、身体(女性)の体格による個人差はあるものの、一般的に、人体の第6肋骨HB(第6肋骨近傍)に配置して、前後方向FRの前方(前方向)から身体(女性)の体BO(体BOの肌/第6肋骨HB)に当接される。各樹脂ワイヤーX,Xの中央下底部1は、
図20に示すように、各袋状テープW,Wを介在して、身体(女性)の体BO(体BOの肌)に当接される。
【0103】
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、身体中心側立部2は、
図4及び
図18に示すように、身体の立位姿勢において、各バストBU,BUの身体中心側(各バージスラインV,Vの身体中心側)に配置する。各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、身体中心側立部2(身体中心側部分63B及び袋状テープW)は、
図4に示すように、身体(女性)の体格による個人差はあるものの、一般的に、人体の胸骨CB(胸骨CB近傍)まで配置して、前後方向FRの前方(前方向)から身体(女性)の体BO(各腋側の体BOの肌)に当接される。各樹脂ワイヤーX,Xの身体中心側立部2は、各袋状テープW,Wを介在して、身体(女性)の体BO(体BOの肌)に当接される。
【0104】
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、腋下側立部3は、
図4、
図18及び
図19に示すように、身体の立位姿勢において、各バストBU,BUの腋下側(各バージスラインV,Vの腋下側)に配置する。
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、腋下側立部3は、
図4及び
図19に示すように、前後方向FRの前方(前方向)から身体(女性)の体BO(体BOの肌)に当接される。各樹脂ワイヤーX,Xの腋下側立部3は、各袋状テープW,Wを介在して、身体(女性)の体BO(体BOの肌)に当接される。
【0105】
各樹脂ワイヤーX,Xを各バストBU,BUのバージスラインV,Vに沿って配置し、及び各カップ部BU,BU内に各バストBU,BUを挿入すると、ブラジャー本体51の各バック布部53,54及び土台布部55を前後方向FRの後方(人体の背側)に引張り、及び上下方向UDの下方(人体の腹側)に引き下げて、各カップ部Z1,Z2内に各バストBU,BUを収納する。
ブラジャー本体51の各バック布部53,54は、引張り及び引下げつつ身体(女性)の背に回されて、フック及びフック穴(図示しない)によって、相互に連結される。
これにより、ブラジャーY1は、身体(女性)の体BO(各バストBU,BU)に装着される。
【0106】
ブラジャーY1(カップ部付き衣類)を、身体(女性)の体BO(各バストBU,BU)に装着すると、必要に応じて、人体の各腋下側のバストBU,BUを身体中心側に引寄せて、各カップ部Z1,Z2内に収納する(各バストBU,BUの腋下側を各カップ部Z1,Z2内に収納して、バストアップする)。
このように、ブラジャーY1(カップ部付き衣類)を身体(女性)の体BO(各バストBU,BU)に装着すると、各肩掛け用ストラップ52,52には、
図17乃至
図19に示すように、各カップ部Z1,Z2を上下方向UDの上方(人体の頭部側)に引上げようとする引上力FUが作用する。
ブラジャーYを身体(女性)の体BO(各バストBU,BU)に装着すると、左側のバック布部53及び土台布部55には、
図17乃至
図19に示すように、各カップ部Z1,Z2を左右方向LRの左方(人体の左腋側)に引張ろうとする引張力FRが作用し、右側のバック布部54及び土台布部55には、
図17及び
図18に示すように、各カップ部Z1,Z2を左右方向LRの右方(人体の右腋側)に引張ろうとする引張力FRが作用する。
このとき、各樹脂ワイヤーX,Xは、引上力FU及び引張力FRを受けて、各バストBU,BUのバージスラインV,Vに沿って、人体の体BO(人体の肌)に押付けられる。各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、中央下底部1は、身体の立位姿勢において、各バストBU,BUの下部側の体BO(人体の肌)に押付けられ、身体中心側立部2は、身体の立位姿勢において、各バストBU,BUの身体中心側の体BO(人体の肌)に押付けられる。各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、腋下側立部3は、身体の立位姿勢において、各バストBU,BUの腋下側の体BO(人体の肌)に押付けられる。
【0107】
ブラジャーY1を身体(女性)の体BO(各バストBU,BU)に装着すると、身体の体BO(人体の肌)に当接する各樹脂ワイヤーX,Xは、各袋状テープW,Wを介在して人体の体温にて温められる。
人体の体温によって、各樹脂ワイヤーX,Wを第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1の第1ガラス転移温度Tg1まで温めると、各樹脂ワイヤーX,Xの中央下底部1は、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1のガラス領域GA1の弾性率E1に比して低い弾性率又は小さい弾性率(第1ガラス転移領域GMの弾性率)に変異される。
また、人体の体温によって、各樹脂ワイヤーX,Xを人体の体温未満の温度以上(温度:20℃以上)まで温めると、各樹脂ワイヤーX,Xの中央下底部1は,第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1の人体の体温未満の温度における複素弾性率の貯蔵弾性率E1
bに比して低い貯蔵弾性率E1
b又は小さい貯蔵弾性率E1
bに変異される。
これにより、各カップ部Z1,Z2において、各樹脂ワイヤーX,Xの中央下底部1は、
図18及び
図19に示すように、形状記憶された形状から上下方向UD、左右方向LR及び前後方向FRを含む多方向において、三次元的に変形して、人体の体BO(人体の肌、第6肋骨HB)に沿った形状に変形(変態/二次賦形)される。各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、中央下底部1は、人体の体温によって、身体の体BO(人体の肌、第6肋骨HB)に馴染むように変形(二次賦形)される。
【0108】
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、中央下底部1(第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1)は、人体の体温によって、左右方向LR(人体の左腋側、人体の右腋側)にも広がるように変形(二次賦形)する。このとき、各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、中央下底部1は、各肩掛け用ストラップ52,52に作用する引上力FUと、各バック布部53,54及び土台布部55に作用する引張力FKとの均衡(力バラスン)によって、左右方向LRの広がりが抑えられる。
【0109】
各樹脂ワイヤーX,X(中央下底部1、身体中心側立部2及び腋下側立部3)を温める温度は、人体の体温であって、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2の第2ガラス転移温度Tg2未満、又は人体の体温を超える温度未満(温度:45℃未満)に維持される。
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、身体中心側立部2、及び腋下側立部3は、人体の体温に温められても、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2のガラス領域GA2の弾性率E2を有するので、各バストBU,BUの身体中心側及び腋下側の体BO(人体の肌、肋骨)に沿って変形(変態/二次賦形)することなく、形状記憶(一次賦形)された形状を維持(保持)する。
また、各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、身体中心側立部2、及び腋下側立部3は、人体の体温に温められても、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2の複素弾性率の貯蔵弾性率E2
bを有するので、各バストBU,BUの身体中心側及び腋下側の体BO(人体の肌、肋骨)に沿って変形(変態/二次賦形)することなく、形状記憶(一次賦形)された形状を維持(保持)する。
これにより、各樹脂ワイヤーX,Xの身体中心側立部2、及び腋下側立部3は、
図4、
図17乃至
図19に示すように、人体の身体中心側及び腋下側において、各カップ部Z1,Z2を保持(保形)して、各カップ部Z1,Z2との協働によって、各バストBU,BUが各カップ部Z1,Z2内から人体の各腋(左腋、右腋)へ流れるのを抑制(制限)する。
このとき、各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、身体中心側立部2及び腋下側立部3は、第2ポリウレタン系形状記憶樹脂P2のガラス領域GA2の弾性率E2、又は人体の体温を超える温度以下(温度:45℃以下)の複素弾性率の貯蔵弾性率E2
bを有して、各カップBZ1,Z2、及び各カップ部Z1,Z2内の各バストBU,BUを保持(保形)する。
【0110】
ブラジャーY1を身体(女性)の体BOから取外し、各カップ部Z1,Z2の温度が人体の体温未満(第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1の第1ガラス転移温度Tg1未満、又は人体の体温未満の温度(温度:20℃未満)になると、各樹脂ワイヤーX,Xの中央下底部1は、二次賦形された形状であって、身体の体BOに沿った形状(身体の肌、第6肋骨等に馴染んだ形状)に保持(維持)される。
続いて、ブラジャーY1を、人体の体温を超える温度以上(第1ガラス転移温度Tg1、第2ガラス転移温度Tg2以上の温度、又は温度:45℃以上)に温めると、各樹脂ワイヤーX,Xは、変形した形状(二次賦形)から形状記憶(一次賦形)された形状に形状回復される。
このとき、各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、中央下底部1(第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1)は、
図1に示すように、第1ガラス転移温度Tg1以上のガラス転移領域GM2の温度、又は温度:20℃以上にて形状記憶(一次賦形)された形状に回復される。各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、身体中心側立部2及び腋下側立部3は、
図1に示すように、第2ガラス転移温度Tg2以上のガラス転移領域GM2の温度、又は温度:45℃以上にて形状記憶(一次賦形)された形状に回復される。
【0111】
このように、第1実施形態のブラジャーY1(カップ部付き衣類)は、身体(女性)の体BO(各バストBU,BU)に装着して、各カップ部Z1,Z2の各樹脂ワイヤーX,Xを人体の体温未満の温度以上(第1ガラス転移温度Tg1以上、又は温度:20℃以上)に温めることで、各樹脂ワイヤーX,Xの中央下底部1を身体(女性)の体BO(身体の肌、第6肋骨等)に馴染む形状に変形できる。
また、ブラジャーY1(カップ部付き衣類)を身体(女性)の体BO(各バストBU,BU)に装着しても、各樹脂ワイヤーX,Xは、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2の第2ガラス転移温度Tg2、又は人体の体温を超える温度(温度:45℃)まで温められない。
これにより、各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、身体中心側立部2及び腋下側立部3は、形状記憶された形状から変形(二次賦形)されることなく、第2のポリウレタン系形形状記憶樹脂P2のガラス領域GA2の弾性率E2、又は人体の体温を超える温度未満の複素弾性の貯蔵弾性率E2
b(弾性成分)によって、各カップ部Z1,Z2の身体中心側及び腋下側を保持(保形)し、各カップ部Z1,Z2との協働によって、各バストBU,BUが人体の各腋側(左腋側又は右腋側)へ流れることを抑制する。
【0112】
<第2実施形態>
以下、第2実施形態のカップ部付き衣類について、
図1乃至
図7、
図22乃至
図35を参照して説明する。
なお、
図22乃至
図35において、
図1乃至
図21(第1実施形態)と同一符号は、同一部材、同一構成であるので、その詳細な説明は省略する。
【0113】
図22乃至
図35において、第2実施形態のカップ部付き衣類Y2は、例えば、ブラジャーである(以下、「ブラジャーY2」という)。
【0114】
ブラジャーY2は、
図8乃至
図16(第1実施形態)で説明したと同様に、衣類本体51(ブラジャー本体51)、左右一対のカップ部Z1,Z2、左右一対の肩掛け用ストラップ52,52(肩掛け紐)、複数(2本)の袋状テープW,W、及び複数(2本)の樹脂ワイヤーX,Xを備える(
図22乃至
図30参照)。
【0115】
ブラジャーY2において、衣類本体51は、
図8乃至
図16(第1実施形態)で説明したと同様に、ブラジャー本体であって、左右一対のバック布部53,54及び土台布部55を有して構成される(
図22乃至
図30参照)。
【0116】
ブラジャーY2において、各カップ部Z1,Z2は、
図8乃至
図16(第1実施形態)で説明したと同様に、表面布57(表生地)、肌面布58(裏生地)及びカップ芯材59で構成される。
ブラジャーY2において、各カップ部Z1,Z2は、前後方向FRの前方(前方向)に膨出(突出)する椀状に形成され、表面布57の湾曲凸表面Za及び肌面布58の湾曲凹肌面Zbを有する(
図26及び
図28参照)。
【0117】
ブラジャーY2において、各袋状テープW,Wは、
図8乃至
図16(第1実施形態)で説明したと同様に、前後方向FRにおいて、各カップ部Z1,Z2の裏面(肌面布58)に当接される。
各袋状テープW,Wは、
図26乃至
図29に示すように、ワイヤー収納空間WX(
図11参照)を形成することなく平担に形成されて、各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63の裏面(肌面布58)に当接される。
ブラジャーY2において、各袋状テープW,Wは、
図27、
図29及び
図30に示すように、各縫製ラインLH,LHに沿って各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63に縫着(縫製)されて、各カップ部Z1,Z2のカップ支持部63に取付けられる。
【0118】
ブラジャーY2において、各樹脂ワイヤーX,Xは、
図22乃至
図30に示すように、各袋状テープW,W内に挿入することなく、各カップ部Z1,Z2の下端湾曲縁62に沿って各カップ部Z1,Z2内に埋設して(埋込んで)、各カップ部Z1,Z2に装着される。
各樹脂ワイヤーX,Xは、
図24乃至
図30に示すように、各カップ部Z1,Z2のカップ芯材59に埋込まれて、各カップ部Z1,Z2に固定される。
各樹脂ワイヤーX,Xは、
図24乃至
図26に示すように、各カップ部Z1,Z2の折曲湾曲線LXよりカップトップa側(上端湾曲縁60側)に配置される。
【0119】
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、中央下底部1は、
図24、
図25乃至
図27に示すように、カップ支持部63の下部側部分63Aに並設されて、各カップ部Z1,Z2(カップ芯材59)に配置される。
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、身体中心側立部2は、
図24、
図25、
図28及び
図29に示すように、カップ支持部63の身体中心側部分63Bに並設して、各カップ部Z1,Z2(カップ芯材59)に配置される。
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、腋下側立部3は、
図24、
図25、
図28及び
図30に示すように、カップ支持部63の腋下側部分63Cに並設して、各カップ部Z1,Z2(カップ芯材59)に配置される。
【0120】
各樹脂ワイヤーX,Xは、
図27(b)、
図29(b)及び
図30(b)に示すように、各円孤中心線L1,L2(中央下底部1、身体中心側立部2)及び円孤直線中心線L3(腋下側立部3)と、各カップ部Z1,Z2の折曲湾曲線LXの間に間隔δを隔てて配置される。間隔δは、例えば、δ=7〜10mmにする。
各樹脂ワイヤーX,Xは、
図27(b)、
図29(b)及び
図30(b)に示すように、前後方向FRにおいて、各円孤中心線L1,L2(中央下底部1、身体中心側立部2)、円孤中心線L3(腋下側立部3)と、各カップ部Z1,Z2の湾曲凹肌面Zb(肌面布58)との間に埋込み深さHAを有して、各カップ部Z1,Z2のカップ芯材59内に埋込まれて、湾曲凸表面Za及び湾曲凹肌面Zbに沿って配置される。埋込み深さHAは、例えば、カップ部の厚さ:9〜10mmに対して、HA=4.5〜10mmとする。
これにより、各樹脂ワイヤーX,Xは、
図26乃至
図30に示すように、各カップ部Z1,Z2の湾曲凹肌面Zbから突出することなく、カップ芯材59、表面布57及び肌面布58にて覆われて、各カップ部Z1,Z2(カップ芯材59内)に装着される。
【0121】
図31乃至
図35において、ブラジャーY2(カップ部付き衣類)は、各肩掛け用ストラップ52,52を身体(女性)の両肩(各肩)に掛けて、前後方向FRの前方(身体の前方)に配置される。
ブラジャーY2は、各カップ部Z1,Z2の湾曲凹肌面Zb(肌面布58)を、身体(女性)の各バストBU,BU(各乳房)に対峙して配置される。
ブラジャーY2は、各カップ部Z1,Z2の湾曲凹肌面Zbから各バストBU,BUを各カップ部Z1,Z2内に挿入して、人体(女性)の体BO(各バストBU)に配置される。
このとき、各カップ部Z1,Z2において、各樹脂ワイヤーX,Xは、
図32乃至
図35に示すように、身体に立位姿勢において、各バージスラインV,Vに沿った各バストBU,BUの周縁に当接して配置される。各樹脂ワイヤーX,Xは、
図34及び
図35に示すように、各カップ部Z1,Z2のカップ芯材59及び肌面布58を介在して、各バストBU,BUの周縁(各バストBU,BUの周輪縁)に当接する。
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、中央下底部1は、
図32、
図34及び
図35に示すように、身体の立位姿勢において、各バストBU,BUの下部側に配置して、各バストBU,BUの周縁の下部側に当接される。
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、身体中心側立部2は、
図32に示すように、身体の立位姿勢において、各バストBU,BUの身体中心側に配置して、各バストBU,BUの周縁の身体中心側に当接される。
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、腋下側立部3は、
図32及び
図33に示すように、身体の立位姿勢において、各バストBU,BUの腋下側に配置して、各バストBU,BUの周縁の腋下側に当接される。
【0122】
各樹脂ワイヤーX,Xを各バストBU,BUの周縁に沿って配置し、及び各カップ部Z1,Z2内に各バストBU,BUを挿入すると、ブラジャー本体51の各バック布部53,54及び土台布部55を前後方向FRの後方(人体の背側)に引張り、及び上下方向UDの下方(人体の腹側)に引下げて、各カップ部Z1,Z2内に各バストBU,BUを収納する。
ブラジャー本体51の各バック布部53,54は、引張り及び引下げつつ身体(女性)の背に回されて、フック及びフック穴(図示しない)によって、相互に連結される。
これにより、ブラジャーY2(カップ部付き衣類)は、身体(女性)の体BO(各バストBU,BU)に装着される。
【0123】
ブラジャーY2(カップ部付き衣類)を、身体(女性)の体BO(各バストBU,BU)に装着すると、必要に応じて、人体の各腋下側のバストBU,BUを身体中心側に引寄せて、各カップ部Z1,Z2内に収納する(各バストBU,BUの腋下側を各カップ部Z1,Z2に収納して、バストアップする)。
このように、ブラジャーY2(カップ部付き衣類)を身体(女性)の体BO(各バストBU,BU)に装着すると、各肩掛け用ストラップ52,52には、
図31乃至
図33に示すように、引上力FUが作用し、各バック布部53,54及び土台布部55には、
図31乃至
図33に示すように、引張力FR,FRが作用する。
このとき、各樹脂ワイヤーX,Xは、引上力FU及び引張力FRを受けて、各バストBU,BUの周縁に押付けられる。
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、中央下底部1は、身体に立位姿勢において、各バストBU,BUの周縁の下部側に押付けられ、身体中心側立部2は、身体の立位姿勢において、各バストBU,BUの周縁の身体中心側に押付けられる。各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、腋下側立部3は、身体の立位姿勢において、各バストBU,BUの周縁の腋下側に押付けられる。
【0124】
ブラジャーY2を身体(女性)の体BO(各バストBU,BU)に装着すると、各バストBU,BUの周縁に当接する各樹脂ワイヤーX,Xは、カップ芯材59及び肌面布58を介在して人体の体温にて温められる。
人体の体温によって、各樹脂ワイヤーX,Xを第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1の第1ガラス転移温度Tg1まで温めると、各樹脂ワイヤーX,Xの中央下底部1は、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1のガラス領域GA1の弾性率E1に比して小さい弾性率又は低い弾性率(第1ガラス転移温度領域GM1の弾性率)に変異される。
また、人体の体温によって、各樹脂ワイヤーX,Xを人体体温未満の温度以上(温度:20℃以上)まで温めると、各樹脂ワイヤーX,Xの中央下底部1は、第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1の人体の体温未満の温度における複素弾性率の貯蔵弾性率E1
bに比して低い貯蔵弾性率E1
b又は小さい貯蔵弾性率E1
bに変異される。
これにより、各カップ部Z1,Z2において、各樹脂ワイヤーX,Xの中央下底部1は、
図34及び
図35に示すように、形状記憶された形状から上下方向UD、左右方向LR及び前後方向FRを含む多方向において、三次元的に変形して、各バストBU,BUの周縁の下部側に沿った形状に変形(二次賦形)される。各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、中央下底部1は、人体の体温によって、各バストBU,BUの周縁の下部側に馴染むように変形(二次賦形)される。
【0125】
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、中央下底部1(第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1)は、人体の体温(第1ガラス転移温度)によって、左右方向LR(人体の左腋側、人体の右腋側)にも広がるように変形(二次賦形)する。このとき、各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、中央下底部1は、各肩掛け用ストラップ52,52に作用する引上力FUと、各バック布部53,54及び土台布部55に作用する引張力FKとの均衡(力バランス)によって、左右方向LRの広がりが抑えられる。
【0126】
各樹脂ワイヤーX,X(中央下底部1、身体中心側立部2及び腋下側立部3)を温める温度は、人体の体温であって、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2の第2ガラス転移温度Tg2未満、又は人体の体温を超える温度未満(温度:45℃未満)に維持される。
各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、身体中心側立部2、及び腋下側立部3は、人体の体温に温められても、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2のガラス領域GA2の弾性率E2を有することから、各バストBU,BUの周縁の身体中心側、及び各バストBU,BUの周縁の腋下側に沿って変形(変態/二次賦形)することなく、形状記憶(一次賦形)された形状を保持(維持)する。
また、各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、身体中心側立部2、及び腋下側立部3は、人体の体温に温められても、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2の複素弾性率の貯蔵弾性率E2
bを有するので、各バストBU,BUの身体中心側及び腋下側の体BO(人体の肌、肋骨)に沿って変形(変態/二次賦形)することなく、形状記憶(一次賦形)された形状を維持(保持)する。
これにより、各樹脂ワイヤーX,Xの身体中心側立部2、及び腋下側立部3は、
図4、
図31乃至
図33に示すように、各バストBU,BUの周縁の身体中心側、及び各バストBU,BUの周縁の腋下側を保持(保形)して、各カップ部Z1,Z2との協働によって、各バストBU,BUが各カップ部Z1,Z2内から人体の各腋(左腋、右腋)へ流れるのを抑制(制限)する。
このとき、各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、身体中心側立部2及び腋下側立部3は、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2のガラス領域GA2の弾性率E2、又は人体の体温を超える温度未満(温度:45℃未満)の複素弾性率の貯蔵弾性率E2
bを有して、各カップ部Z1,Z2内の各バストBU,BUを保持(保形)する。
【0127】
ブラジャーY2を身体(女性)の体BO(各バストBU,BU)から取外し、各カップ部Z1,Z2の温度が人体の体温未満(第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1の第1ガラス転移温度Tg1未満)、又は人体の体温未満の温度(温度:20℃未満)になると、各樹脂ワイヤーX,Xの中央下底部1は、二次賦形された形状であって、身体の体BOに沿った形状(身体の肌、第6肋骨等に馴染んだ形用)に保持(維持)される。
続いて、ブラジャーY2を、人体の体温を超える温度以上(第1ガラス転移温度Tg1、第2ガラス転移温度Tg2以上の温度、又は温度:45℃以上)に温めると、各樹脂ワイヤーX,Xは、変形した形状(二次賦形)から形状記憶(一次賦形)された形状に形状回復される。
このとき、各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、中央下底部1(第1のポリウレタン系形状記憶樹脂P1)は、
図1に示すように、第1ガラス転移温度Tg1以上のガラス転移領域GM1の温度、又は温度:20℃以上にて形状記憶(一次賦形)された形状に回復される。各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、身体中心側立部2及び腋下側立部3は、
図1に示すように、第2ガラス転移温度Tg2以上のガラス転移領域GM2の温度、又は温度:45℃以上にて形状記憶(一次賦形)された形状に回復される。
【0128】
このように、第2実施形態のブラジャーY2(カップ部付き衣類)は、身体(女性)の体BO(各バストBU,BU)に装着して、各カップ部Z1,Z2の各樹脂ワイヤーX,Xを人体の体温未満の温度以上(第1ガラス転移温度Tg1、又は温度:20℃以上)に温めることで、各樹脂ワイヤーX,Xの中央下底部1を身体(女性)の体BO(身体の肌、第6肋骨HB等)に馴染む形状に変形できる。
また、ブラジャーY2(カップ部付き衣類)を身体(女性)の体BO(各バストBU,BU)に装着しても、各樹脂ワイヤーX,Xは、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2の第2ガラス転移温度Tg2、又は人体の体温を超える温度(温度:45℃)まで温められない。
これにより、各樹脂ワイヤーX,Xにおいて、身体中心側立部2及び腋下側立部3は、形状記憶(一次賦形)された形状から変形(二次賦形)されることなく、第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P2のガラス領域GA2の弾性率E2、又は人体の体温を超える温度未満の複素弾性率の貯蔵弾性率E2
b(弾性成分)によって、各カップ部Z1,Z2の身体中心側及び腋下側を保持(保形)し、各カップ部Z1,Z2との協働によって、各バストBU,BUが人体の各腋側(左腋側又は右腋側)へ流れることを抑制する。
【0129】
本発明の樹脂ワイヤーXは、ブラジャーY1,Y2の各カップ部Z1,Z2に装着する場合について説明したが、これに限定されない。
カップ部付き衣類は、ブラジャーの他に、カップ部を有する、ボディースーツ、ビスチエ、キャミソール、スリップ等であっても良い。
【0130】
本発明の樹脂ワイヤーXは、断面矩形(断面長方形)について説明したが、これに限定されるものでなく、断面半円形、断面円形、断面楕円形、断面正方形等にしても良い。
【0131】
本発明の樹脂ワイヤーXにおいて、ワイヤー幅H、及びワイヤー厚さTは、「各カップ体型」に同一(共通)としているが、「日本工業規格:JIS L 4006(1989)」の「カップ体型区分表示」に規定される「各カップ体型」のAAカップ体型、Aカップ体型〜Iカップ体型に応じて、同一又は異なる寸法を選択できる。
【実施例】
【0132】
次に、各種ブラジャーを身体(女性)の体(バスト)に装着した試験1、及び試験2(以下、「装着試験1、試着試験2」という)について説明する。
【0133】
1:装着試験1
装着試験1について、
図36乃至
図39、
図44、「表1」及び「表2」を参照して説明する。
【0134】
<1>装着試験1の各種ブラジャー
装着試験1において、各種ブラジャーYA〜YDは、
図8乃至
図16(第1実施形態)で説明したと同様に、ブラジャー本体(各バック布部及び土台布部)、左右一対の肩掛け用ストラップ、及び左右一対のカップ部を備え、同一構成、同一部材とした。
各種ブラジャーYA〜YDにおいて、各カップ部は、軟質発泡ウレタン樹脂(ウレタンフォーム)にて形成した。
各種ブラジャーYA〜YDは、日本工業規格:JIS L 4006(1989)の「カップ体型区分表示」に規定される「Cカップ体型」の「C75(アンダーバスト:70cm、トップバスト:95cm)」である。
【0135】
(1)ブラジャーYA(以下、「実施例1」という)
実施例1は、
図8乃至
図16(第1実施形態)で説明したと同様に、各樹脂ワイヤーを各カップ部の袋状テープ内(ワイヤーループ内)に挿入して、各カップ部に装着した(
図36参照)。
実施例1は、
図1乃至
図5で説明したと同様に、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂にて、樹脂ワイヤーの中央下底部、身体中心側立部及び腋下側立部を一体に形成した。
実施例1において、樹脂ワイヤーは、
図5に示す「弾性率の温度依存性」及び
図6に示す「動的粘弾性の温度依存性」の特性(関係)を有する第1のポリウレタン系形状記憶樹脂と、
図5に示す「弾性率の温度依存性」及び
図7に示す「動的粘弾性の温度依存性」の特性(関係)を有する第2のポリウレタン系形状記憶樹脂にて、中央下底部、身体中心側立部及び腋下側立部を一体に形成(架橋結合)した。
実施例1において、樹脂ワイヤーの円孤半径R=66mm、中央下底部(円孤中心線L1)の円孤長l1=76mm、身体中心側立部(円孤中心線L2)の円孤長l2=39mm、腋下側立部(円孤直線中心線L3)の円孤直線長l3=65mmとして、樹脂ワイヤーを第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂P1,P2にて形成した(樹脂ワイヤーの全中心長は、L1+L2+L3=180mmとなる)。
実施例1において、樹脂ワイヤーは、ワイヤー幅H=6mm及びワイヤー厚さT=2.5mmの断面矩形(断面長方形)とした。
実施例1のブラジャーYAは、
図36に示すように、平面上に載置した際、上下方向UDの上方に突出する弓なり状となり、各バック布部の各端及び土台布部の中心との間の距離(上下方向UDの距離又は間隔)HC=12.0mmとなった。
【0136】
(2)ブラジャーYB(以下、「実施例2」という)
実施例2は、
図22乃至
図30(第2実施形態)で説明したと同様に、各樹脂ワイヤーを各カップ部のカップ芯材内に埋込んで、各カップ部に装着した(
図37参照)。
実施例2は、
図1及び
図5で説明したと同様に、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂にて、樹脂ワイヤーの中央下底部、身体中心側立部及び腋下側立部を一体に形成した。
実施例2において、
図5に示す「弾性率の温度依存性」及び
図6仁示す「動的粘弾性の温度依存性」の特性(関係)を有する第1のポリウレタン系形状記憶樹脂と、
図5に示す「弾性率の温度依存性」及び
図7に示す「動的粘弾性の温度依存性」の特性(関係)を有する第2のポリウレタン系形状記憶樹脂にて、中央下底部、身体中心側立部及び腋下側立部を一体に形成(架橋結合)した。
実施例2において、樹脂ワイヤーの円孤半径R、中央下底部(円孤中心線L1)の円孤長l1、身体中心側立部(円孤中心線L2)の円孤長l2、及び腋下側立部(円孤直線中心線L3)の円孤直線長l3は、実施例1と同一寸法とした。
実施例2において、樹脂ワイヤーは、ワイヤー幅H=6mm、ワイヤー厚さT1=3mmの断面半円形(断面半径:3mmの半円形)とした。
実施例2において、樹脂ワイヤーは、各カップ部の厚み:9〜10mmに対して、
図27(b)、
図29(b)及び
図30(b)に示す間隔δ=7〜10mm、及び埋込み深さHA=4.5〜5mmに位置して、各カップ部のカップ芯材内に埋設した。
実施例3のブラジャーYCは、
図37に示すように、平面上に載置した際、上下方向UDの上方に突出する弓なり状となり、各バック布部及び土台布部の中心の間の距離(上下方向UDの距離又は間隔)HD=10cmとなった。
【0137】
(3)ブラジャーYC(以下、「比較例1」という)
比較例1は、
図38に示すように、各カップ部(カップ支持部)に袋状テープ(ワイヤーループ)を縫着(縫製)して、各カップ部の袋状テープ内(ワイヤーループ内)に金属ワイヤー(スチールワイヤー)を挿入して、各カップ部に装着した。
比較例1は、1種類の金属(スチール)にて、金属ワイヤーを形成した。金属ワイヤーは、実施例2と同一の形状であって、金属ワイヤーの円孤半R=66mm、及び金属ワイヤーの全長Lは、L=180mmとした。
比較例1において、金属ワイヤーは、ワイヤー幅H=6mm及びワイヤー厚さT=2.5mmの断面半円形(断面半径:3mmの半円形)とした。
比較例1のブラジャーYDは、
図38に示すように、平面上に載置した際、弓なり状に変形しなかった。
【0138】
(4)ブラジャーYD(以下、「比較例2」という)
比較例2は、
図39に示すように、各カップ部(カップ支持部)に袋状テープを縫着(縫製)した(樹脂ワイヤー及び金属ワイヤーを各カップ部に装着しない)。
比較例2のブラジャーY2は、
図39に示すように、平面上に載置した際、上下方向UDの上方に突出する弓なり状となり、各バック布部の各端及び土台布部の中心の間の距離(上下方向UDの距離又は間隔)HE=12.0cmとなった。
【0139】
<2>各種ブラジャーYA〜YDの試着人数
試着人数は、女性2名(以下、「女性A,女性B」という)である。
2名の女性A,Bは、日常において、日本工業規格:JIS L 4006(1989)の「カップ体型表示区分」に規定される「Cカップ体型」の「C75(アンダーバスト:70cm、トップ:95cm)」のブラジャーを使用する者である。
女性Aの年代は、50代、女性Bの年代は、20代後半である。
【0140】
<3>各種ブラジャーYA〜YDの試着方法
(1)実施例1のブラジャーYAは、
図17乃至
図21(第1実施形態)で説明したと同様に、各女性A,Bの各バストを各カップ部に収納して、各樹脂ワイヤーの中央下底部の中心をバストの下部に中心に位置して、中央下底部をバストの下部側に沿って配置し、身体中心側立部をバストの身体中心側に沿って配置し、及び腋下側立部をバストの腋下側に沿って配置する。
実施例1において、各カップ部の樹脂ワイヤーを各女性A,Bの体(各女性A,Bの肌)に押付けて、ブラジャーYAを各女性A,Bに装着した。
【0141】
(2)実施例2のブラジャーYBは、
図31乃至
図35(第2実施形態)で説明したと同様に、各女性A,Bのバストを各カップ部に収納して、各樹脂ワイヤーの中央下底部をバストの周縁の下部に当接し、身体中心側立部をバストの周縁の身体中心側に当接し、及び腋下側立部をバストの周縁の腋下側に当接する。
実施例2において、各カップ部の樹脂ワイヤーを各女性A,Bのバストの周縁に押付けて、ブラジャーYBを各女性A,Bに装着した。
【0142】
(3)比較例1のブラジャーYCは、各女性A,Bのバストを各カップ部内に収納(挿入)して、各金属ワイヤーをバストの下部側、身体中心側及び腋下側に沿って配置する。
比較例1において、各カップ部の金属ワイヤーを各女性A,Bの体(各女性A,Bの肌)に押付けて、ブラジャーYCを各女性A,Bに装着した。
【0143】
(4)比較例2のブラジャーYDは、各女性A,Bのバストを各カップ部に収納(挿入)して、各袋状テープをバストの下部側、身体中心側及び腋下側に沿って配置する。
比較例2において、各カップ部の袋状テープを各女性A,Bの体(各女性A,Bの肌)に押付けて、ブラジャーYDを各女性A,Bに装着した。
【0144】
<4>実施例1のブラジャーYA、実施例2のブラジャーYB、及び比較例1,2のブラジャーYC,YDの装着時の各種寸法を、「表1」に示す。
「表1」の各種寸法は、
図44に示すように、アンダーバスト、バスト(トップバスト)、乳下がり、乳間、フロントストラップ間(FST間)、及びバックストラップ間(BST間)である。
なお、乳下りとは、人体の肩及びトップバスト間の距離、乳間とは、各バストのバストトップ間の距離である。また、フロントストラップ間とは、人体のバスト側(人体の前側)において、各肩掛け用ストラップ間の距離、バックストラップ間とは、人体の背中側において、各肩掛け用ストラップ間の距離である。
【0145】
【表1】
【0146】
<5>装着試験1の評価
実施例1,2のブラジャーYA,YB、及び各比較例1,2のブラジャーYC,YDを装着した、各女性A,Bに対して装着評価を行った。
装着評価は、[表2]に示すように、アンダーバスト、カップ部、及びカップ部くり(バストのバージスラインに相当する部分)において、装着感(着け心地)について評価した。評価の結果を「表2」に示す。
[表2]に示す評価は、「○:快適」、「△:特に快適でもない(普通)」、「×:着け心地が悪い」として表している。
【0147】
【表2】
【0148】
実施例1は、本発明の樹脂ワイヤーを各カップ部の袋状テープ(ワイヤーループ)内に挿入して、各カップ部(カップ支持部)に装着したブラジャーである。
「表2」に示すように、女性Aの装着評価は、「アンダーバスト:○(比較例1より楽であった)」、「カップ部:○」及び「カップくり部:△」であった。女性Bの装着評価は、「アンダーバスト:○」、「カップ部:○」及び「カップくり部:○」であった。
各女性A,Bにおいて、実施例1のブラジャーYAは、カップ部が広がって、バストの腋下側がカップ部から流れることは見られなかった。
女性A,Bにおいて、実施例1のブラジャーYAは、比較例1のブラジャーYC(金属ワイヤー)と比較して、カップ部くりの厚みを感じるものの、装着感が楽であることを得た。
【0149】
実施例2は、本発明の樹脂ワイヤーを各カップ部のカップ芯材内に埋設したブラジャーYBである。
「表2」に示すように、女性Aの装着評価は、「アンダーバスト:○(比較例1に比べて楽であった)」、「カップ部:○」及び「カップくり部:△」であった。女性Bの装着評価は、「アンダーバスト:○」、「カップ部:○」及び「カップくり部:○」であった。
女性Aにおいて、実施例2のブラジャーYBは、装着感が楽で痛くないがカップ部の腋(脇)が広がることを得た。このことは、樹脂ワイヤーをカップ部内(カップ芯材内)に埋設する位置に起因するものであって、樹脂ワイヤーをカップ部内に埋設する位置を調整することで、腋の広がりを低減できると考えられる。
女性Bにおいて、実施例2のブラジャーYBは、バック布部が腋(脇)に当たるところが少し痛かったが、バック布部の中心を下げて装着すると問題ないことを得た。
【0150】
比較例1は、金属ワイヤーを各カップ部の袋状テープ内(ワイヤーループ内)に挿入して、各カップ部(カップ支持部)に装着したブラジャーYCである。
「表2」に示すように、女性Aの装着評価は、「アンダーバスト:△」、「カップ部:△(少し硬く感じた)」及び「カップくり部:△」であった。女性Bの装着評価は、「アンダーバスト:○」、「カップ部:○」及び「カップくり部:△」であった。
女性Aにおいて、比較例1のブラジャーYCは、カップ部が少し硬い気がすることを得た。女性Bにおいて、比較例1のブラジャーYCは、腋(脇)に締付け感がブラジャーYCを外した後も残っていたことを得た。
【0151】
比較例2は、本発明の樹脂ワイヤーや金属ワイヤーを各カップ部に装着しないブラジャーYDである。
「表2」に示すように、女性Aの装着評価は、「アンダーバスト:△(比較例1と同じ着圧を感じた)」、「カップ部:△」及び「カップくり部:×(若干痛い)」であった。女性Bの装着評価は、「アンダーバスト:○」、「カップ部:○」及び「カップくり部:△」であった。
女性Aにおいて、比較例2のブラジャーYDは、カップくり部(バストのバージスライン)が広がって、バストの腋下側がカップ部から流れた。女性Bにおいて、比較例2のブラジャーYDは、比較例1のブラジャーYC(金属ワイヤー)より楽であるが、カップくり部に厚みを感じることを得た。
【0152】
実施例1及び実施例2のブラジャーYA,YB(樹脂ワイヤー)は、比較例2のブラジャーYD(ワイヤー無し)より、快適な装着感を得ることができる。
【0153】
実施例1のブラジャーYA(樹脂ワイヤー)は、比較例1のブラジャーYC(金属ワイヤー)と同等、又は優れた装着感を得ることができる。
このことは、実施例1のブラジャーYAでは、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂にて樹脂ワイヤーを形成しており、各女性A,Bに装着すると、樹脂ワイヤーの中央下底部は、各女性A,Bの体温によって、人体の体(人体の肌、肋骨等)に馴染むように変形することに起因する。
また、実施例1のブラジャーYAでは、バストの腋下側がカップ部内がら各女性A,Bの腋側に流れることなく、比較例1のブラジャーYC(金属ワイヤー)と同等に、バストの身体中心側及び腋下側を保持(保形)できる。
このことは、実施例1のブラジャーYA(樹脂ワイヤー)では、樹脂ワイヤーを各女性A,Bの体温に温めても、樹脂ワイヤーの身体中心側立部及び腋下側立部は、各女性A,Bの体温によって変形(二次賦形)されず、形状記憶(一次賦形)された形状(バストほ身体中心側に沿った形状、バストの腋下側に沿った形状)を保持して、各女性A,Bの各腋側への各カップ部の広がりを抑制したことに起因する。実施例1のブラジャーYAでは、樹脂ワイヤーの身体中心側立部及び腋下側立部と各カップ部との協働によって、特に、バストの腋下側がカップ部から各女性A,Bの腋側に流れることを阻止するものである。
【0154】
実施例2のブラジャーYB(カップ部に埋設した樹脂ワイヤー)は、比較例1のブラジャーYC(金属ワイヤー)と同等な装着感を得ることができる。
このことは、実施例2のブラジャーYBでは、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂にて樹脂ワイヤーを形成しており、各女性A,Bに装着すると、樹脂ワイヤーの中央下底部は、各女性A,Bの体温によって、バストの周縁の下部に馴染むように変形することに起因する。
また、実施例2のブラジャーYBでは、バストの腋下側がカップ部内から各女性A,Bの腋側に流れることなく、バストの身体中心側及び腋下側を保持(保形)できる。
このことは、実施例2のブラジャーYB(カップ部に埋設した樹脂ワイヤー)では、樹脂ワイヤーを各女性A,Bの体温に温めても、樹脂ワイヤーの身体中心側立部及び腋下側立部は、各女性A,Bの体温によって変形(二次賦形)されず、形状記憶(一次賦形)された形状(バストの身体中心側に沿った形状、バストの腋下側に沿った形状)を保持して、バストの身体中心側及びバストの腋下側を保持(保形)したことに起因する。
【0155】
2:装着試験2
装着試験2について、
図40乃至
図44、「表3」及び「表4」を参照して説明する。
【0156】
<1>試着試験2の各種ブラジャー
装着試験2において、各種ブラジャーYE〜YHは、
図8乃至
図16(第1実施形態)で説明したと同様に、ブラジャー本体(各バック布部及び土台布部)、左右一対の肩掛け用ストラップ、及び左右一対のカップ部を備え、同一構成、同一部材とした。
各種ブラジャーYE〜YHは、日本工業規格:JIS L 4006(1989)の「カップ体型区分表示」に規定される「Cカップ体型」の「C75(アンダーバスト:70cm、トップバスト:95cm)」である。
【0157】
(1)ブラジャーYE(以下、「実施例3」という)
実施例3は、樹脂ワイヤーのワイヤー幅H及びワイヤー厚さTを除いて実施例1(ブラジャーYA)と同一の構成(同一構造)であって、樹脂ワイヤーを各カップ部の袋状テープ内(ワイヤーループ内)に挿入して、各カップ部に装着した(
図40参照)。
実施例3において、樹脂ワイヤーは、ワイヤー幅H=10mm及びワイヤー厚さT=2.0mmの断面矩形(断面長方形)とした。
実施例3のブラジャーYEは、
図40に示すように、平面上に載置した際、上下方向UDの上方に突出する弓なり状となし、各バック布部の各端及び土台布部の中心との間の距離(上下方向UDの距離又は間隔)HF=10.5cmとなった。
【0158】
(2)ブラジャーYF(以下、「実施例4」という)
実施例4は、樹脂ワイヤーのワイヤー幅H及びワイヤー厚さTを除いて実施例2(ブラジャーYB)と同一構成(同一構造)であって、樹脂ワイヤーを各カップ部のカップ芯材内に埋設した(
図41参照)。
実施例4において、樹脂ワイヤーは、ワイヤー幅H=10mm及びワイヤー厚さT=2.0mmの断面矩形(断面長方形)とした。
実施例4のブラジャーYFは、
図41に示すように、平面上に載置した際、上下方向UDの上方に突出する弓なり状となし、各バック布部の各端及び土台布部の中心との間の距離(上下方向UDの距離又は間隔)HG=10.0cmとなった。
【0159】
(3)ブラジャーYG(以下、「比較例3」という)
比較例3は、
図42に示すように、金属ワイヤーのワイヤー幅H及びワイヤー厚さを除いて比較例1と同一構成(同一構造)であって、金属ワイヤー(スチールワイヤー)を各カップ部の袋状テープ内(ワイヤーループ内)に挿入して、各カップ部に装着した。
比較例3において、金属ワイヤーは、ワイヤー幅H=2mm及びワイヤー厚さT=1mmとした。
比較例3のブラジャーYGは、
図42に示すように、平面上に載置した際、弓なり状に変形しなかった。
【0160】
(4)ブラジャーYH(以下、「比較例4」という)
比較例4は、
図43に示すように、比較例2と同一構成(同一構造)であって、各カップ部に袋状テープを縫着した(樹脂ワイヤー及び金属ワイヤーを各カップ部の装着しない)。
比較例4のブラジャーYHは、
図43に示すように、面上に載置した際、上下方向UDの上方に突出する弓なり状となし、各バック布部の各端及び土台布部の中心との間の距離(上下方向UDの距離又は間隔)HH=12.0cmとなった。
【0161】
<2>各種ブラジャーYE〜YHの試着人数
試着人数は、女性2名(以下、「女性A、女性C」という)である。
2名の女性A,Cは、日常において、日本工業規格:JIS L 4006(1989)の「カップ体型表示区分」に規定される「Cカップ体型」の「C75(アンダーバスト:70cm、トップ:95cm)」のブラジャーを使用する者である。
女性Aの年代は、50代、女性Bの年代は、40代である。
【0162】
<3>各種ブラジャーYE〜YHの試着方法
(1)実施例3のブラジャーYEは、実施例1と同様であって、各カップ部の樹脂ワイヤーを各女性A,Cの体(各女性A,Cの肌)に押付けて各女性A,Cに装着した。
【0163】
(2)実施例4nブラジャーYFは、実施例2と同様であって、各カップ部の樹脂ワイヤーを各女性A,Bのバストの周縁に押付けて各女性A,Cに装着した。
【0164】
(3)比較例3のブラジャーYGは、比較例1と同様であって、各カップ部の金属ワイヤーを各女性A,Cの体(各女性A,Bの肌)に押付けて各女性A,Cに装着した。
【0165】
比較例4のブラジャーYHは、比較例2と同様であって、各カップ部の袋状テープを各女性A,Cの体(各女性A,Cの肌)に押付けて各女性A,Cに装着した。
【0166】
<4>実施例2のブラジャーYE、実施例3のブラジャーYF、及び各比較例3,4のブラジャーYG,YHの装着時の各種寸法を、「表3」に示す。
【0167】
【表3】
【0168】
<5>装着試験2の評価
実施例3,4のブラジャーYE,YF、及び各比較例3,4のブラジャーYG,YHを装着した、各女性A,Cに対して装着評価を行った。
装着試験2の評価は、装着試験1の評価と同様であって、評価の結果を「表4」に示す。
「表4」に示す評価は、「○:快適」、「△:特に快適でもない(普通)」、「×:着け心地が悪い」として表している。
【0169】
【表4】
【0170】
実施例3は、本発明の樹脂ワイヤーを各カップ部の袋状テープ(ワイヤーループ)内に挿入して、各カップ部(カップ支持部)に装着したブラジャーである。
「表4」に示すように、女性Aの評価は、「アンダーバスト:○」、「カップ部:△(少し硬い)」及び「カップくり部:△(厚い)」であった。女性Cの評価は、「アンダーバスト:○」、「カップ部:△」及び「カップくり部:△」であった。
女性Aにおいて、実施例3のブラジャーYEは、カップ部が広がって、バストの腋下側がカップ部から流れることは見られなかったを得た。
女性Cにおいて、実施例3のブラジャーYEは、バストの腋下側がカップ部から少し流れることを得た。
女性A,Cにおいて、実施例3のブラジャーYEは、比較例3のブラジャーYGと比較して、比較例1と同様に、樹脂ワイヤーの厚み(くり部の厚み等)を感じるものの、装着感が楽であることを得た。
【0171】
実施例4は、本発明の樹脂ワイヤーを各カップ部のカップ芯材内に埋設したブラジャーYFである。
「表4」に示すように、女性Aの評価は、「アンダーバスト:○(比較例3に比べて楽であった)」、「カップ部:○」及び「カップくり部:○」であった。女性Cの評価は、「アンダーバスト:○」、「カップ部:△」及び「カップくり部:△」であった。
女性Aにおいて、実施例4のブラジャーYFは、装着感が楽で痛くないがカップ部の腋(脇)が少し広がることを得た。このことは、樹脂ワイヤーをカップ部内に埋設する位置を調整することで、腋の広がりを低減できると考えられる。
女性Cにおいて、実施例4のブラジャーYFは、ワイヤー感がなく楽であることを得た。
【0172】
比較例3は、金属ワイヤーを各カップ部の袋状テープ内(ワイヤーループ内)に挿入して、各カップ部(カップ支持部)に装着したブラジャーYGである。
「表4」に示すように、女性Aの評価は、「アンダーバスト:△」、「カップ部:△(少し硬く感じた)」及び「カップくり部:△」であった。女性Cの評価は、「アンダーバスト:○」、「カップ部:△(厚くなじまなかった)」及び「カップくり部:△」であった。
女性Aにおいて、比較例3のブラジャーYGは、カップ部が少し硬い気がすることを得た。女性Cにおいて、比較例3のブラジャーYGは、カップの厚みを感じることを得た。
【0173】
比較例4は、本発明の樹脂ワイヤーや金属ワイヤーを各カップ部に装着しないブラジャーYHである。
「表4」に示すように、女性Aの評価は、「アンダーバスト:△(比較例3と同じ着圧感)」、「カップ部:×(不快)」及び「カップくり部:×(若干痛い)」であった。女性Cの評価は、「アンダーバスト:△」、「カップ部:×」及び「カップくり部:×」であった。
女性Aにおいて、比較例4のブラジャーYHは、ワイヤーがないのに痛く、バストが落ちることを得た。女性Cにおいて、比較例4のブラジャーYHは、バストが広がり外を向くことを得た。
【0174】
実施例3及び実施例4は、比較例4のブラジャーYH(ワイヤー無し)より、快適な装着感を得ることができる。
【0175】
実施例3のブラジャーYE(樹脂ワイヤー)は、比較例3のブラジャーYG(金属ワイヤー)と同等、又は優れた装着感を得ることができる。
このことは、実施例3のブラジャーYFは、実施例1のブラジャーYAと同様に、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂にて樹脂ワイヤーを形成しており、各女性A,Cに装着すると、樹脂ワイヤーの中央下底部は、各女性A,Cの体温によって、人体の体(人体の肌、肋骨等)に馴染むように変形することに起因する。
【0176】
実施例4のブラジャーYF(カップ部に埋設した樹脂ワイヤー)は、比較例3のブラジャーYGと同様な装着感を得ることができる。
このことは、実施例4のブラジャーYFは、実施例2のブラジャーYBと同様に、第1及び第2のポリウレタン系形状記憶樹脂にて樹脂ワイヤーを形成しており、各女性A,Cに装着すると、樹脂ワイヤーの中央下底部は、各女性A,Cの体温によって、人体の体(人体の肌、肋骨等)に馴染むように変形することに起因する。
【0177】
装着試験1、及び装着試験2において、実施例1及び実施例3のブラジャーYA,YE(樹脂ワイヤー)、実施例2及び実施例4のブラジャーYB,YF(カップ部に埋設した樹脂ワイヤー)は、比較例1及び比較例3のブラジャーYC,YG(金属ワイヤー)と同等、又は優れた装着感を得ることが実証された。