(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1の印刷管理サーバーでは、ユーザーに予め出力先を特定させる等の追加情報の入力を求めることなく、適切に絞り込んだ複合機を対象にして異常の発生をユーザーに通知できる。
【0006】
ところで、この印刷管理サーバーは、印刷ジョブのスプール先を変更するものではなく、印刷ジョブの出力先をユーザーの動向に合わせて変えることを狙いとしている。このため、印刷ジョブを印刷管理サーバー内にスプールできない環境においては、次のような不具合を生じるおそれがある。
【0007】
すなわち、機密情報等の印刷ジョブについては、セキュリティーの観点からネットワーク上の文書管理サーバーにスプールしておくことができないことがある。この場合、社内LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続されている画像形成装置のストレージに印刷ジョブをスプールすることが考えられる。ところが、社内LAN等のネットワーク上に複数台の画像形成装置が接続されている環境では、ユーザーの使用状況等に合わせて印刷ジョブのスプール先を設定しておかないと、印刷が完了するまでに時間がかかってしまうことがある。つまり、印刷ジョブがスプールされていない画像形成装置で印刷ジョブに対する印刷を実行すると、印刷ジョブがスプールされている画像形成装置から印刷ジョブを転送する必要があり、印刷ジョブの転送等に関わる処理に要する時間が加算されることがある。
【0008】
この場合、ユーザーの使用頻度が高い画像形成装置に印刷ジョブがスプールされるようにすると、印刷が完了するまでの時間の増加が抑制されるため、ユーザーに対する利便性が高められるものと考えられる。これを実現するためには、画像形成装置を管理する管理者が印刷ジョブのスプール先をユーザー毎に設定しておけばよい。ところが、ユーザー毎に印刷ジョブのスプール先を設定する作業は管理者に対して負担がかかることになる。
【0009】
このようなことから、ユーザーに対する利便性を維持しつつ、印刷ジョブのスプール先のユーザー毎の設定に関わる管理者への負荷を軽減できる装置の開発が望まれている。
【0010】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解消することができる画像形成システム及び画像形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の画像形成システムは、スプールすべき印刷ジョブと、ユーザー
識別情報及び前記印刷ジョブに関する情報を含む印刷ジョブ情報とを送信するユーザー端末と、前記印刷ジョブに対する印刷が可能な複数の画像形成装置と、前記印刷ジョブのスプール先となる前記画像形成装置を決定する文書管理サーバーとを備え、前記文書管理サーバーは、
前記ユーザー識別情報に関連付けた前記印刷ジョブのスプール先をジョブリストによって管理し、前記ユーザー端末からの前記印刷ジョブ情報の受け取りが初めての場合、前記印刷ジョブのスプール先となる前記画像形成装置をランダムに決定して
、前記ジョブリストに前記ユーザー識別情報を登録し、さらにランダムに決定された前記画像形成装置の機器識別情報を前記ユーザー識別情報に関連付けて前記ジョブリストに登録し、前記登録された機器識別情報に対応する前記画像形成装置を前記スプール先として前記ユーザー端末に通知し、前記ユーザー端末からの前記印刷ジョブ情報の受け取りが2回目以降である場合、
前記文書管理サーバーは、前記ジョブリストに従って、前記ユーザー識別情報に関連付けられた前記機器識別情報に対応する前記画像形成装置を前記印刷ジョブのスプール先として前記ユーザー端末に通知し、
前記ユーザー端末からの前記印刷ジョブ情報の受け取りが初めて及び2回目以降の何れの場合であっても、前記ユーザー端末は、前記文書管理サーバーからの通知が示すスプール先に前記印刷ジョブを送信し、
ユーザーによるログイン要求を受け付けた前記画像形成装置は、前記文書管理サーバーに対して前記ジョブリストの送信を要求し、前記文書管理サーバーは、前記要求に応じて、前記ログイン要求を受け付けた前記画像形成装置に前記ジョブリストを送信し、前記文書管理サーバーは、前記ジョブリストの送信時、前記ジョブリストに登録されている前記機器識別情報を、前記ログイン要求を受け付けた前記画像形成装置の機器識別情報に変更し、 前記ログイン要求を受け付けた前記画像形成装置は、
前記送信されたジョブリストの前記ユーザー識別情報に対応する画像形成装置を前記スプール先として確認し、前記スプール先から前記印刷ジョブを読み出し、印刷処理を実行することを特徴とする。
本発明の画像形成方法は、ユーザー端末により、スプールすべき印刷ジョブと、ユーザー
識別情報及び前記印刷ジョブに関する情報を含む印刷ジョブ情報とを送信する工程と、複数の画像形成装置のいずれかにより、前記印刷ジョブに対する印刷を実行する工程と、文書管理サーバーにより、前記印刷ジョブのスプール先となる前記画像形成装置を決定する工程とを有し、前記文書管理サーバーは、
前記ユーザー識別情報に関連付けた前記印刷ジョブのスプール先をジョブリストによって管理し、前記ユーザー端末からの前記印刷ジョブ情報の受け取りが初めての場合、前記印刷ジョブのスプール先となる前記画像形成装置をランダムに決定して
、前記ジョブリストに前記ユーザー識別情報を登録し、さらにランダムに決定された前記画像形成装置の機器識別情報を前記ユーザー識別情報に関連付けて前記ジョブリストに登録し、前記登録された機器識別情報に対応する前記画像形成装置を前記スプール先として前記ユーザー端末に通知し、前記ユーザー端末からの前記印刷ジョブ情報の受け取りが2回目以降である場合、
前記文書管理サーバーは、前記ジョブリストに従って、前記ユーザー識別情報に関連付けられた前記機器識別情報に対応する前記画像形成装置を前記印刷ジョブのスプール先として前記ユーザー端末に通知し、
前記ユーザー端末からの前記印刷ジョブ情報の受け取りが初めて及び2回目以降の何れの場合であっても、前記ユーザー端末は、前記文書管理サーバーからの通知が示すスプール先に前記印刷ジョブを送信し、
ユーザーによるログイン要求を受け付けた前記画像形成装置は、前記文書管理サーバーに対して前記ジョブリストの送信を要求し、前記文書管理サーバーは、前記要求に応じて、前記ログイン要求を受け付けた前記画像形成装置に前記ジョブリストを送信し、前記文書管理サーバーは、前記ジョブリストの送信時、前記ジョブリストに登録されている前記機器識別情報を、前記ログイン要求を受け付けた前記画像形成装置の機器識別情報に変更し、前記ログイン要求を受け付けた前記画像形成装置は、
前記送信されたジョブリストの前記ユーザー識別情報に対応する画像形成装置を前記スプール先として確認し、前記スプール先から前記印刷ジョブを読み出し、印刷処理を実行することを特徴とする。
本発明の画像形成システム及び画像形成方法では、ユーザー端末により、スプールすべき印刷ジョブと、ユーザー
識別情報及び印刷ジョブに関する情報を含む印刷ジョブ情報とを送信し、複数の画像形成装置のいずれかにより、印刷ジョブに対する印刷を実行し、文書管理サーバーにより、印刷ジョブのスプール先となる画像形成装置を決定する。
また、文書管理サーバーは、ユーザー端末からの印刷ジョブ情報の受け取りが初めての場合、印刷ジョブのスプール先となる画像形成装置をランダムに決定して
、ジョブリストにユーザー識別情報を登録し、さらにランダムに決定された画像形成装置の機器識別情報をユーザー識別情報に関連付けてジョブリストに登録し、登録された機器識別情報に対応する画像形成装置をスプール先としてユーザー端末に通知し、ユーザー端末からの印刷ジョブ情報の受け取りが2回目以降である場合、
ジョブリストに従って、ユーザー識別情報に関連付けられた機器識別情報に対応する画像形成装置を印刷ジョブのスプール先としてユーザー端末に通知する。
ユーザー端末は、文書管理サーバーからの通知が示すスプール先に印刷ジョブを送信し、
ユーザーによるログイン要求を受け付けた画像形成装置は、文書管理サーバーに対してジョブリストの送信を要求すると、文書管理サーバーは、要求に応じて、画像形成装置にジョブリストを送信し、ログイン要求を受け付けた画像形成装置は、
送信されたジョブリストのユーザー識別情報に対応する画像形成装置をスプール先として確認し、スプール先から印刷ジョブを読み出し、印刷処理を実行する。
これにより、文書管理サーバーにより、ユーザー端末からの印刷ジョブのスプール先がユーザーによって前回使用された画像形成装置に決定されるため、使用頻度の高い画像形成装置への印刷ジョブのスプールが可能となり、印刷が完了するまでの時間の増加を抑制できる。また、文書管理サーバーにより、ユーザー端末からの印刷ジョブのスプール先がユーザーによって前回使用された画像形成装置に自動的に決定されるため、管理者による印刷ジョブのスプール先のユーザー毎の設定に関わる管理が不要となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の画像形成システム及び画像形成方法によれば、印刷が完了するまでの時間の増加を抑制でき、また、管理者による印刷ジョブのスプール先のユーザー毎の設定に関わる管理が不要となるので、ユーザーに対する利便性を維持しつつ、印刷ジョブのスプール先のユーザー毎の設定に関わる管理者への負荷を軽減できる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の画像形成システムの一実施形態を、
図1〜
図5を参照しながら説明する。なお、以下の複数のMFP(Multifunction Peripheral)100については同一の機器であってもよいし、別体の機器であってもよい。本実施形態では、説明の都合上、全てのMFP100は同一の機器であるものとする。
【0015】
まず、
図1に示すように、画像形成システムは、MFP100、文書管理サーバー200、ユーザー端末300を備えている。MFP100とユーザー端末300とは、社内LAN(Local Area Network)等の構内ネットワーク500を介して接続されている。また、MFP100、及びユーザー端末300と、文書管理サーバー200とは、構内ネットワーク500、及びインターネット等の外部ネットワーク400を介して接続されている。MFP100は、たとえば印刷機能、コピー機能、FAX機能、ネットワーク経由でのデータ送受信機能等の標準搭載機能が組み込まれた複合的な周辺機器である。また、それぞれのMFP100は、たとえばMFP−001、MFP−002、・・・MFP−00nで示す機器識別情報603(後述の
図3(a)又は(b)参照)を有している。文書管理サーバー200は、詳細については後述するが、これらの機器識別情報603とユーザー識別情報601(後述の
図3(a)又は(b)参照)とを関連付け、ユーザー端末300からの印刷ジョブのスプール先を管理する。なお、文書管理サーバー200は、複数のユーザーが共用する共用サーバーであってもよいし、クラウドサーバーであってもよい。
【0016】
ユーザー端末300は、図示のように1台に限らず、複数台であってもよい。また、ユーザー端末300は、ノートパソコン、タブレット、スマートフォン等の携帯端末であってもよい。ユーザー端末300は、詳細については後述するが、文書管理サーバー200に対して印刷ジョブに関する情報(以下、印刷ジョブ情報という)を送信すると、文書管理サーバー200が設定したスプール先となるMFP100の通知を受け取り、そのスプール先に印刷ジョブをスプールする。なお、印刷ジョブ情報には、後述の
図3に示すユーザー識別情報601、ファイル番号602等が含まれる。
【0017】
次に、
図2を参照し、MFP100、文書管理サーバー200、ユーザー端末300等の構成について説明する。MFP100は、スキャナー部101、プリンター部102、FAX(Facsimile)部103、I/F(インターフェース)104、パネル部105及びHDD(Hard Disk Drive)106の動作を制御する制御部110を備えている。
【0018】
スキャナー部101は、イメージセンサー(図示省略)によって読み取られる図示しない原稿の画像をデジタルの画像データに変換し、制御部110に入力するデバイスである。プリンター部102は、制御部110から出力される印刷データに基づき、図示しない用紙上に画像を印刷するデバイスである。FAX部103は、制御部110から出力されるデータを、電話回線を通じ相手方となるファクシミリへと送信し、また、相手方ファクシミリからのデータを受信して制御部110に入力するデバイスである。
【0019】
I/F104は、構内ネットワーク500を介し、他のMFP100、及びユーザー端末300との通信を受け持つ。また、I/F104は、構内ネットワーク500、及び外部ネットワーク400を介し、文書管理サーバー200との通信を受け持つ。なお、I/F104は、図示しないコンテンツサーバーやウェブサーバー等との通信を受け持ってもよい。パネル部105は、MFP100の印刷機能、コピー機能、FAX機能、構内ネットワーク500及び外部ネットワーク400経由でのデータ送受信機能や、各種設定等のための表示を行うタッチパネル等のデバイスである。HDD106は、MFP100の種々の機能を提供するためのアプリケーションプログラム等を記憶している記憶デバイスである。また、HDD106は、たとえばユーザー端末300から受け取った印刷ジョブを記憶するユーザーボックスを有している。
【0020】
制御部110は、認証プログラム等のアプリケーションプログラム、画像形成プログラム、及び制御プログラム等を実行してMFP100全体の動作を制御するプロセッサーである。制御部110は、スキャナー制御部111、プリンター制御部112、FAX制御部113、通信制御部114、RAM(Random Access Memory)115、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)116、画像処理部117、ジョブ管理部118、パネル操作制御部119、HDD制御部120、システム制御部121を備えている。また、これらは、データバス122に接続されている。
【0021】
スキャナー制御部111は、スキャナー部101の読み取り動作を制御する。プリンター制御部112は、プリンター部102の印刷動作を制御する。FAX制御部113は、FAX部103によるデータの送受信動作を制御する。通信制御部114は、I/F104を介し、構内ネットワーク500及び外部ネットワーク400経由でのデータ等の送受信の制御を行う。
【0022】
RAM115は、プログラムを実行するためのワークメモリーである。また、RAM115は、画像処理部117によって画像処理された印刷データを記憶する。EEPROM116には、各部の動作チェック等を行う制御プログラムが記憶されている。また、EEPROM116には、スキャナー部101、プリンター部102、FAX部103、I/F(インターフェース)104、パネル部105及びHDD106等を動作させるためのバージョンデータを含むファームウェアが記憶されている。
【0023】
画像処理部117は、スキャナー部101によって読み取られた画像データに対する画像処理(ラスタライズ)を行う。また、画像処理部117は、HDD106のユーザーボックスに登録された印刷対象データに対する画像処理(ラスタライズ)を行う。なお、システム制御部121は、画像処理部117が画像処理した印刷データを、一旦、RAM115に記憶させる。
【0024】
ジョブ管理部118は、たとえばHDD106のユーザーボックスに記憶された印刷ジョブ等を管理する。パネル操作制御部119は、パネル部105の表示動作を制御する。また、パネル操作制御部119は、パネル部105を介し、印刷、コピー、FAX、構内ネットワーク500、外部ネットワーク400経由でのデータ送受信等の開始、ログインの要求、印刷ジョブ等の開始の指示等を受け付ける。
【0025】
システム制御部121は、各部の連携動作等を制御する。また、システム制御部121は、パネル部105を介してコピーや印刷等が選択されると、スキャナー制御部111やプリンター制御部112を介し、スキャナー部101による原稿の読み取りやプリンター部102による用紙への印刷を制御する。また、システム制御部121は、詳細については後述するが、パネル操作制御部119がログインの要求を受け付けると、ユーザー認証に成功した場合は文書管理サーバー200に対して後述の
図3(a)又は(b)に示すジョブリスト600の送信を要求し、ジョブリスト600を受け取ると、パネル部105に対して受け取ったジョブリスト600を表示させる。また、システム制御部121は、パネル操作制御部119がジョブリスト600から印刷ジョブの選択を受け付けると、ジョブリスト600が示す選択された印刷ジョブのスプール先に基づき、印刷ジョブを読み出し、印刷を指示する。
【0026】
文書管理サーバー200は、I/F201、HDD202を制御する制御部210を備えている。I/F201は、外部ネットワーク400、及び構内ネットワーク500を介し、MFP100及びユーザー端末300に接続されている。HDD202は、ユーザー端末300から受け取った上述の印刷ジョブ情報や、ユーザーのMFP100の使用等に基づいた後述の
図3(a)、又は(b)に示すジョブリスト600等を記憶する。なお、詳細については後述するが、ユーザーが使用したMFP100については、MFP100からのジョブリスト600の要求に含まれるユーザー識別情報601に基づき確認できる。
【0027】
制御部210は、制御プログラム等を実行して文書管理サーバー200全体の動作を制御するプロセッサーである。制御部210は、RAM211、EEPROM212、通信制御部213、ジョブ管理部214、HDD制御部215、システム制御部216を備えている。また、これらは、データバス217に接続されている。
【0028】
RAM211は、プログラムを実行するためのワークメモリーである。EEPROM212には、各部の動作チェック等を行う制御プログラムが記憶されている。通信制御部213は、I/F201を介し、外部ネットワーク400、及び構内ネットワーク500経由等でのデータ等の送受信の制御を行う。また、通信制御部213は、ユーザー端末300からの上述の印刷ジョブ情報等を受け取る。また、通信制御部313は、MFP100からの要求に応じてジョブリスト600等を送信する。ジョブ管理部214は、後述の
図3(a)、又は(b)のジョブリスト600を管理する。
【0029】
システム制御部216は、通信制御部213を介し、ユーザー端末300からの印刷ジョブ情報を初めて受け取ると、ジョブ管理部214に対し、後述の
図3(a)のジョブリスト600へのユーザー識別情報601の追加を指示する。また、システム制御部216は、後述の
図3(a)のジョブリスト600を参照し、ユーザー端末300からの印刷ジョブ情報に含まれるユーザー識別情報601(後述の
図3(a)のジョブリスト600参照)等が登録されていない場合、印刷ジョブのスプール先をランダムに決定する。また、システム制御部216は、ジョブリスト600を参照し、いずれからのMFP100からのジョブリスト600の要求に含まれるユーザー識別情報601(後述の
図3(a)のジョブリスト600参照)と、機器識別情報603(後述の
図3(a)のジョブリスト600参照)とを元に、ジョブ管理部214に対し、ランダムに決定した機器識別情報603をMFP100からのジョブリスト600の要求に含まれる機器識別情報603に変更させる。すなわち、ランダムに決定した機器識別情報603がたとえばMFP−001であって、MFP100の使用に伴い、MFP100から送信されるジョブリスト600の要求に含まれる機器識別情報603がたとえばMFP−002であるとき、システム制御部216はジョブ管理部214に対し、機器識別情報603(後述の
図3(b)のジョブリスト600参照)をMFP−001からMFP−002に変更させる。これにより、ジョブ管理部214は、ジョブリスト600の機器識別情報603の内容を変更する。なお、システム制御部216は、ジョブリスト600の要求に含まれる機器識別情報603がたとえばMFP−002であるとき、そのMFP−002が示すMFP100の記憶デバイスの容量が小さい場合(印刷ジョブを記憶させるに十分な空き容量が無い場合等)、ジョブ管理部214に対し、機器識別情報603をMFP−001からMFP−002への変更の指示は行わない。
【0030】
ユーザー端末300は、I/F301、マウス302、キーボード303、HDD304を制御する制御部310を備えている。I/F301は、構内ネットワーク500を介し、MFP100に接続されている。また、I/F301は、構内ネットワーク500、及び外部ネットワーク400を介し、文書管理サーバー200に接続されている。マウス302は、文字の入力位置等を指示する際に操作される。キーボード303は、文字等を入力する際に操作される。HDD304は、印刷ジョブ等を記憶する。
【0031】
制御部310は、制御プログラム等を実行してユーザー端末300全体の動作を制御するプロセッサーである。制御部310は、RAM311、EEPROM312、通信制御部313、入力制御部314、HDD制御部315、システム制御部316を備えている。また、これらは、データバス317に接続されている。
【0032】
RAM311は、プログラムを実行するためのワークメモリーである。EEPROM312には、各部の動作チェック等を行う制御プログラムが記憶されている。通信制御部313は、I/F301を介し、外部ネットワーク400、及び構内ネットワーク500経由等でのデータ等の送受信の制御を行う。また、通信制御部313は、文書管理サーバー200からの上述のジョブのスプール先の通知を受け取る。入力制御部314は、マウス302、キーボード303の入力操作を制御する。
【0033】
システム制御部316は、通信制御部313を介し、文書管理サーバー200に対し、キーボード303等によって入力されたスプールすべき印刷ジョブに関する印刷ジョブ情報を送信する。また、システム制御部316は、文書管理サーバー200から上述の印刷ジョブのスプール先の通知を受け取ると、HDD304に記憶されている印刷ジョブを読み出し、通信制御部313を介してスプール先に指定されたMFP100に送信する。
【0034】
次に、
図3(a)、(b)を参照し、文書管理サーバー200のジョブ管理部214が管理するジョブリスト600の一例について説明する。まず、
図3(a)は任意のユーザーに対する初回の登録内容を示している。ここで、任意のユーザーのユーザー識別情報601を、Y−0001として説明する。ジョブリスト600には、たとえばユーザー識別情報601、ファイル番号602、機器識別情報603、データサイズ604、受け付け日時605が登録されている。ユーザー識別情報601は、MFP100を使用するユーザーを識別するものであり、たとえばY−0001、Y−0002等のような文字列とすることができる。なお、ユーザー識別情報601は、たとえば文書管理サーバー200を管理する管理者側が割り当てたものであってもよいし、ユーザー側で指定したものであってもよい。ファイル番号602は、ユーザー端末300からの印刷ジョブ情報に含まれる印刷データの識別番号を示すものである。このファイル番号602は、ユーザーによって設定されるものであり、文字列の長さ等は任意である。機器識別情報603は、それぞれのMFP100を識別するためのものであり、ユーザーの使用状況に応じて印刷ジョブのスプール先を決定してユーザー端末300に通知する際に参照されるものである。データサイズ604は、印刷ジョブのサイズを示すものである。受け付け日時605は、ユーザー端末300からのジョブの情報を受け付けた日付と時刻とを示すものである。
【0035】
次に、
図3(b)は任意のユーザーに対する2回目以降の登録内容を示している。すなわち、たとえばユーザー識別情報601(Y−0001)に関連付けたランダムに決定された機器識別情報603がたとえばMFP−001であるとする。ここで、ユーザー識別情報601(Y−0001)のユーザーが機器識別情報603がたとえばMFP−002であるMFP100を使用するために、MFP−002であるMFP100にログインしたとする。このとき、ログインのあったMFP100から文書管理サーバー200に対し、ジョブリスト600の送信を要求するために、MFP100の機器識別情報603と、ログインの際に入力されたユーザー識別情報601(Y−0001)とが文書管理サーバー200に送信される。ここで、文書管理サーバー200のシステム制御部216はジョブ管理部214に対し、
図3(b)の点線で囲って示すように、機器識別情報603をMFP−001からMFP−002に変更させる。このとき、ジョブ管理部214は、ジョブリスト600の機器識別情報603の内容を変更する。なお、システム制御部216は、ジョブリスト600の送信の要求に含まれる機器識別情報603が示すMFP100の記憶デバイスの容量が小さい場合(印刷ジョブを記憶させるに十分な空き容量が無い場合等)、ジョブ管理部214に対し、機器識別情報603の変更の指示は行わない。
【0036】
次に、
図4を参照し、
図1の画像形成システムにおける任意のユーザーに対する初回のプルプリントの処理について説明する。なお、以下においては、ユーザー識別情報601(Y−0001)が示すユーザーを、任意のユーザーとして説明する。また、以下の印刷ジョブ情報には、上述したように、ユーザー識別情報601(Y−0001)、ファイル番号602等が含まれるものとして説明する。
【0037】
(ステップS101)
ユーザー端末300のシステム制御部316は、印刷ジョブ情報を文書管理サーバー200に送信する。
この場合、システム制御部316は、キーボード303等によってユーザー識別情報601(Y−0001)や、スプールすべきジョブのファイル番号602(A001)等が入力されると、そのユーザー識別情報601や、ファイル番号602等を印刷ジョブ情報とし、通信制御部313を介して文書管理サーバー200に送信する。
【0038】
(ステップS102)
文書管理サーバー200のシステム制御部216は、印刷ジョブのスプール先を決定して通知する。
この場合、システム制御部216は、印刷ジョブ情報に含まれるユーザー識別情報601(Y−0001)が、たとえばHDD202に登録されているかどうかを確認する。ここで、システム制御部216は、ユーザー識別情報601(Y−0001)がHDD202に登録されている場合、ユーザー認証に成功したと判断する。続いて、システム制御部216は、ジョブ管理部214が管理している
図3(a)のジョブリスト600を参照し、ユーザー識別情報601(Y−0001)が登録されているかどうかを確認する。
システム制御部216は、
図3(a)のジョブリスト600にユーザー識別情報601(Y−0001)が登録されていなければ、ジョブ管理部214に対して
図3(a)のジョブリスト600へのユーザー識別情報601(Y−0001)の登録を指示する。また、システム制御部216は、ジョブリスト600にユーザー識別情報601(Y−0001)が登録されていなければ、印刷ジョブのスプール先をランダムに決定し、ジョブ管理部214に対してジョブリスト600への登録を指示する。
また、システム制御部216は、ランダムに決定した印刷ジョブのスプール先を通信制御部213を介してユーザー端末300に通知する。
このとき、ジョブ管理部214は、ジョブリスト600にユーザー識別情報601(Y−0001)、ファイル番号602(A001)、ランダムに決定した印刷ジョブのスプール先である機器識別情報603(MP−0001)を登録する。ここで、システム制御部216がランダムに決定した印刷ジョブのスプール先を、たとえばMP−0001とする。
【0039】
(ステップS103)
ユーザー端末300のシステム制御部316は、印刷ジョブをスプールさせる。
この場合、システム制御部316は、文書管理サーバー200から受け取った通知が示す印刷ジョブのスプール先である機器識別情報603(MP−0001)に対し、通信制御部313を介して印刷ジョブを送信する。
【0040】
(ステップS104)
MFP100のシステム制御部121は、パネル部105を介してのユーザーからのログインを受け付ける。
ここで、ユーザーからのログインを受け付けたMFP100を、たとえばMP−0002とする。また、MP−0002のMFP100のシステム制御部121は、パネル部105を介してログインに必要なユーザー識別情報601(Y−0001)を受け付けたとする。
【0041】
(ステップS105)
MP−0002のMFP100のシステム制御部121は、文書管理サーバー200に対してジョブリスト600の送信を要求する。
この場合、MP−0002のMFP100のシステム制御部121は、パネル部105を介して受け付けたユーザー識別情報601(Y−0001)と、機器識別情報603(MP−0002)とを通信制御部114を介し、文書管理サーバー200に送信する。
【0042】
(ステップS106)
文書管理サーバー200のシステム制御部216は、
図3(a)のジョブリスト600を送信する。
この場合、システム制御部216は、ジョブ管理部214が管理する
図3(a)のジョブリスト600を参照し、ジョブリスト600のユーザー識別情報601(Y−0001)に対応する内容を通信制御部213を介し、MP−0002のMFP100に送信する。
また、システム制御部216は、ジョブリスト600のユーザー識別情報601(Y−0001)に対応する内容をMP−0002のMFP100に送信した後、ジョブ管理部214に対し、ユーザー識別情報601(Y−0001)に対応する印刷ジョブのスプール先の変更を指示する。ここで、システム制御部216は、MP−0002のMFP100からのジョブリスト600の送信の要求に含まれるユーザー識別情報601(Y−0001)に対応するスプール先を、同じくジョブリスト600の送信の要求に含まれるMP−0002に変更させる。
このとき、ジョブ管理部214は、
図3(b)に示すように、ジョブリスト600のユーザー識別情報601(Y−0001)に対応する機器識別情報603を、MP−0001からMP−0002に変更する。
【0043】
(ステップS107)
MP−0002のMFP100のシステム制御部121は、印刷ジョブの選択、印刷開始を受け付ける。
この場合、システム制御部121は、パネル操作制御部119を介し、パネル部105に文書管理サーバー200から受け取ったジョブリスト600のユーザー識別情報601(Y−0001)に対応する内容を表示させる。
ここで、システム制御部121は、パネル部105を介し、ファイル番号602(A001)の選択と、印刷開始とを受け付ける。
【0044】
(ステップS108)
MP−0002のMFP100のシステム制御部121は、MP−0001のMFP100に対し、ファイル番号602(A001)の印刷ジョブの転送を要求する。
この場合、MP−0002のMFP100のシステム制御部121は、パネル部105を介し、ファイル番号602(A001)が選択されると、ジョブリスト600のユーザー識別情報601(Y−0001)に対応する内容から、印刷ジョブのスプール先がMP−0001であることを確認し、通信制御部114を介し、MP−0001のMFP100に対し、ファイル番号602(A001)の印刷ジョブの転送を要求する。
【0045】
(ステップS109)
MP−0001のMFP100のシステム制御部121は、MP−0002のMFP100に対し、ファイル番号602(A001)の印刷ジョブを送信する。
この場合、MP−0001のMFP100のシステム制御部121は、HDD106に記憶されているファイル番号602(A001)の印刷ジョブを読み出して送信した後、HDD106に記憶されているファイル番号602(A001)の印刷ジョブを削除する。
【0046】
以降、MP−0002のMFP100のシステム制御部121は、MP−0001のMFP100から受け取った印刷ジョブをHDD304に記憶させるとともに、画像処理部117、及びプリンター制御部112に対し、ファイル番号602(A001)の印刷ジョブに対する印刷開始を指示する。
【0047】
次に、
図5を参照し、
図1の画像形成システムにおける任意のユーザーに対する2回目以降のプルプリントの処理について説明する。なお、以下においては、上記同様に、ユーザー識別情報601(Y−0001)が示すユーザーを、任意のユーザーとして説明する。また、以下の印刷ジョブ情報には、上述したように、ユーザー識別情報601(Y−0001)、ファイル番号602等が含まれるものとして説明する。
【0048】
(ステップS201)
ユーザー端末300のシステム制御部316は、印刷ジョブ情報を文書管理サーバー200に送信する。
この場合、システム制御部316は、キーボード303等によってユーザー識別情報601(Y−0001)や、スプールすべき印刷ジョブのファイル番号602(たとえばA001)等が入力されると、そのユーザー識別情報601や、ファイル番号602等を印刷ジョブ情報とし、通信制御部313を介し、文書管理サーバー200に送信する。
【0049】
(ステップS202)
文書管理サーバー200のシステム制御部216は、印刷ジョブの変更後のスプール先を通知する。
この場合、システム制御部216は、印刷ジョブ情報に含まれるユーザー識別情報601(Y−0001)が、たとえばHDD202に登録されているかどうかを確認する。ここで、システム制御部216は、ユーザー識別情報601(Y−0001)がHDD202に登録されている場合、ユーザー認証に成功したと判断する。続いて、システム制御部216は、ジョブ管理部214が管理している
図3(b)のジョブリスト600を参照し、ユーザー識別情報601(Y−0001)が登録されているかどうかを確認する。
システム制御部216は、
図3(b)のジョブリスト600にユーザー識別情報601(Y−0001)が登録されていれば、ユーザー識別情報601(Y−0001)に対応するスプール先である機器識別情報603がMP−0002であることを確認し、通信制御部213を介し、ユーザー端末300に印刷ジョブの変更後のスプール先を通知する。
なお、システム制御部216は、
図3(b)のジョブリスト600にユーザー識別情報601(Y−0001)が登録されていなければ、上記同様に、ジョブ管理部214に対してジョブリスト600への登録を指示する。また、システム制御部216は、ジョブリスト600にユーザー識別情報601(Y−0001)が登録されていなければ、上記同様に、印刷ジョブのスプール先をランダムに決定し、ジョブ管理部214に対して
図3(b)のジョブリスト600への登録を指示する。
【0050】
(ステップS203)
ユーザー端末300のシステム制御部316は、印刷ジョブをスプールさせる。
この場合、システム制御部316は、文書管理サーバー200から受け取った通知が示す印刷ジョブのスプール先(MP−0002)に対し、通信制御部313を介して印刷ジョブを送信する。
【0051】
(ステップS204)
MFP100のシステム制御部121は、パネル部105を介してのユーザーからのログインを受け付ける。
ここで、ユーザーからのログインを受け付けたMFP100を、たとえばMP−0002とする。また、MP−0002のMFP100のシステム制御部121は、パネル部105を介してログインに必要なユーザー識別情報601(Y−0001)を受け付けたとする。
【0052】
(ステップS205)
MP−0002のMFP100のシステム制御部121は、文書管理サーバー200に対してジョブリスト600の送信を要求する。
この場合、MP−0002のMFP100のシステム制御部121は、パネル部105を介して受け付けたユーザー識別情報601(Y−0001)と、MFP100の機器識別情報603(MP−0002)とを通信制御部114を介し、文書管理サーバー200に送信する。
【0053】
(ステップS206)
文書管理サーバー200のシステム制御部216は、
図3(b)のジョブリスト600を送信する。
この場合、システム制御部216は、ジョブ管理部214が管理する
図3(b)のジョブリスト600を参照し、ジョブリスト600のユーザー識別情報601(Y−0001)に対応する内容を通信制御部213を介し、MP−0002のMFP100に送信する。
【0054】
(ステップS207)
MP−0002のMFP100のシステム制御部121は、印刷ジョブの選択、印刷開始を受け付ける。
この場合、システム制御部121は、パネル操作制御部119を介し、パネル部105に文書管理サーバー200から受け取ったジョブリスト600のユーザー識別情報601(Y−0001)に対応する内容を表示させる。
ここで、システム制御部121は、パネル部105を介し、ファイル番号602(A001)の選択と、印刷開始とを受け付ける。また、システム制御部121は、文書管理サーバー200から受け取ったジョブリスト600から印刷すべきファイル番号602(A001)の印刷ジョブが自己のHDD106に記憶されていることを確認すると、HDD106から印刷ジョブのデータを読み出し、画像処理部117、及びプリンター制御部112に対し、ファイル番号602(A001)の印刷ジョブに対する印刷開始を指示する。
【0055】
このように、本実施形態では、ユーザー端末300により、スプールすべき印刷ジョブと、ユーザー情報及び印刷ジョブに関する情報を含む印刷ジョブ情報とを送信し、複数のMFP100(画像形成装置)のいずれかにより、印刷ジョブに対する印刷を実行し、文書管理サーバー200により、印刷ジョブのスプール先となるMFP100(画像形成装置)を決定する。
また、文書管理サーバー200は、ユーザー端末300からの印刷ジョブ情報の受け取りが初めての場合、印刷ジョブのスプール先となるMFP100(画像形成装置)をランダムに決定して
、ジョブリスト600にユーザー識別情報601を登録し、さらにランダムに決定されたMFP100(画像形成装置)の機器識別情報603をユーザー識別情報601に関連付けてジョブリスト600に登録し、登録された機器識別情報603に対応するMFP100(画像形成装置)をスプール先としてユーザー端末300に通知し、ユーザー端末300からの印刷ジョブ情報の受け取りが2回目以降である場合、
ジョブリスト600に従って、ユーザー識別情報601に関連付けられた機器識別情報603に対応するMFP100(画像形成装置)を印刷ジョブのスプール先としてユーザー端末300に通知する。
ユーザー端末300は、文書管理サーバー200からの通知が示すスプール先に印刷ジョブを送信し、
ユーザーによるログイン要求を受け付けたMFP100(画像形成装置)は、文書管理サーバー200に対してジョブリスト600の送信を要求すると、文書管理サーバー200は、要求に応じて、MFP100(画像形成装置)にジョブリスト600を送信し、ログイン要求を受け付けたMFP100(画像形成装置)は、
送信されたジョブリスト600のユーザー識別情報601に対応するMFP100(画像形成装置)をスプール先として確認し、スプール先から印刷ジョブを読み出し、印刷処理を実行する。
【0056】
これにより、文書管理サーバー200により、ユーザー端末300からの印刷ジョブのスプール先がユーザーによって前回使用された画像形成装置に決定されるため、使用頻度の高いMFP100(画像形成装置)への印刷ジョブのスプールが可能となり、印刷が完了するまでの時間の増加を抑制できる。また、文書管理サーバー200により、ユーザー端末300からの印刷ジョブのスプール先がユーザーによって前回使用されたMFP100(画像形成装置)に自動的に決定されるため、管理者による印刷ジョブのスプール先のユーザー毎の設定に関わる管理が不要となる。このように、印刷が完了するまでの時間の増加を抑制でき、また、管理者による印刷ジョブのスプール先のユーザー毎の設定に関わる管理が不要となるので、ユーザーに対する利便性を維持しつつ、印刷ジョブのスプール先のユーザー毎の設定に関わる管理者への負荷を軽減できる。
【0057】
なお、
図4に示すステップS104においてユーザーがログインしたMFP100が、印刷ジョブのスプール先であるMFP−001のMFP100である場合、
図5に示すステップS205〜S207と同様にして処理が実行されてもよい。
【0058】
また、
図5に示すステップ204においてユーザーがログインしたMFP100が、印刷ジョブのスプール先であるMFP−002のMFP100ではない場合、
図4に示すステップS105〜S108と同様にして処理が実行されてもよい。