(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る車両用記録制御装置、車両用記録装置、車両用記録制御方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置を有する車両用記録装置の構成例を示すブロック図である。車両用記録装置10は、車両が外部カメラの撮影範囲に駐車された場合と、撮影範囲外に駐車された場合とで、駐車記録機能を異なる状態にする。
【0013】
外部カメラは、駐車場を含む範囲を撮影するカメラである。外部カメラは、車両用記録装置10のユーザがデータを取得可能なカメラである。外部カメラは、例えば、自宅の駐車場、または、職場の駐車場などに設置される。外部カメラは、例えば、店舗などの駐車場に設置されたカメラのうち、ユーザがデータを取得可能なものを含む。外部カメラは、例えば、店舗などの駐車場に設置されたカメラのうち、ユーザがデータを取得不可能なものは含まない。
【0014】
車両用記録装置10は、車両に載置されているものに加えて、可搬型で車両において利用可能な装置であってもよい。車両用記録装置10は、カメラ(撮影部)210と、記録部220と、操作部230と、表示部240と、加速度センサ250と、GPS(Global Positioning System)受信部260と、車両用記録制御装置100とを有する。
【0015】
カメラ210は、車両の周囲を撮影するカメラである。本実施形態では、カメラ210は、360°の全天周を撮影可能なカメラとして説明するが、これに限定されず、一方向を向いた単数のカメラ、または、各方向をそれぞれ撮影する複数のカメラ群であってもよい。カメラ210は、例えば、車両の車室内前方に配置されている。カメラ210は、エンジンが始動してから停止するまでの間、つまり車両が動作している間は、映像を常時撮影する。本実施形態では、カメラ210は、車両のアクセサリ電源がONである間、映像を常時撮影する。本実施形態では、カメラ210は、アクセサリ電源がOFFであるとき、言い換えると、車両の駐車中、イベントが検出されると、例えば、数10秒程度の所定期間の映像を保存可能である。カメラ210は、撮影した映像データを車両用記録制御装置100の映像データ取得部120へ出力する。映像データは、例えば毎秒30フレームの画像から構成される動画像である。
【0016】
記録部220は、車両用記録装置10におけるデータの一時記憶などに用いられる。記録部220は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、メモリカードなどの記録部である。または、図示しない通信装置を介して無線接続される外部記録部であってもよい。記録部220は、車両用記録制御装置100の記録機能制御部123から出力された制御信号に基づいて、ループ記録映像データまたはイベント記録データを記録する。
【0017】
操作部230は、車両用記録装置10に対する各種操作を受付可能である。例えば、操作部230は、撮影した映像データを記録部220に手動で保存する操作を受付可能である。例えば、操作部230は、記録部220に記録したループ記録映像データまたはイベント記録データを再生する操作を受付可能である。例えば、操作部230は、記録部220に記録したイベント記録データを消去する操作を受付可能である。例えば、操作部230は、ループ記録を終了する操作を受付可能である。操作部230は、操作情報を車両用記録制御装置100の操作制御部125に出力する。
【0018】
表示部240は、一例としては、車両用記録装置10に固有の表示装置、または、ナビゲーションシステムを含む他のシステムと共用した表示装置などである。表示部240は、カメラ210と一体に形成されていてもよい。表示部240は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Organic Electro−Luminescence)ディスプレイなどを含むディスプレイである。本実施形態では、表示部240は、車両の運転者前方の、ダッシュボード、インストルメントパネル、センターコンソールなどに配置されている。表示部240は、車両用記録制御装置100の表示制御部126から出力された映像信号に基づいて、映像を表示する。表示部240は、カメラ210が撮影している映像、または、記録部220に記録された映像を表示する。
【0019】
加速度センサ250は、車両の加速度を検出するセンサである。本実施形態では、加速度センサ250は、車両の速度変化の値として加速度を検出する。加速度センサ250は、検出結果を車両用記録制御装置100のイベント検出部127に出力する。加速度センサ250は、例えば3軸方向の加速度を検出するセンサである。3軸方向とは、車両の前後方向、左右方向、および上下方向である。
【0020】
GPS受信部260は、図示しないGPS衛星から電波を受信する。GPS受信部260は、受信した電波の信号を車両用記録制御装置100の位置情報取得部128へ出力する。
【0021】
車両用記録制御装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置(制御装置)である。車両用記録制御装置100は、記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。車両用記録制御装置100には図示しない内部メモリが含まれ、内部メモリは車両用記録制御装置100におけるデータの一時記憶などに用いられる。車両用記録制御装置100は、バス110に接続された、映像データ取得部120と、バッファメモリ121と、映像データ処理部122と、記録機能制御部123と、再生制御部124と、操作制御部125と、表示制御部126と、イベント検出部127と、位置情報取得部128と、位置判断部129と、電源情報取得部130を有する。
【0022】
映像データ取得部120は、車両の周囲を撮影した映像データを取得する。より詳しくは、映像データ取得部120は、カメラ210が出力した映像データを取得して、バッファメモリ121に出力する。
【0023】
バッファメモリ121は、車両用記録制御装置100が備える内部メモリであり、映像データ取得部120が取得した一定時間分の映像データを、更新しながら一時的に記録するメモリである。
【0024】
映像データ処理部122は、バッファメモリ121が一時的に記憶している映像データを、例えばH.264やMPEG−4(Moving Picture Experts Group)などの任意の方式のコーデックで符号化された、例えばMP4形式などの任意のファイル形式に変換する。映像データ処理部122は、バッファメモリ121が一時的に記憶している映像データから、一定時間分のファイルとした映像データを生成する。具体例として、映像データ処理部122は、バッファメモリ121が一時的に記憶している映像データを、記録順に60秒間の映像データをファイルとして生成する。映像データ処理部122は、生成した映像データを記録機能制御部123へ出力する。また、映像データ処理部122は、生成した映像データを表示制御部126へ出力する。ファイルとして生成される映像データの期間は、一例として60秒としたが、これには限定されない。ここで言う映像データとは、カメラ210が撮影した映像に加えて音声が含まれたデータであってもよい。
【0025】
記録機能制御部123は、映像データ処理部122でファイル化された映像データを、記録部220に記録させる制御を行う。記録機能制御部123は、車両のアクセサリ電源がONであるときなど、ループ記録処理を実行する期間は、映像データ処理部122でファイル化された映像データを、上書き可能な映像データとして、記録部220に記録する。より詳しくは、記録機能制御部123は、アクセサリ電源がONであるときなど、ループ記録処理を実行する期間は、映像データ処理部122が生成した映像データを記録部220に記録し続け、記録部220の容量が一杯になった場合、最も古い映像データに新しい映像データを上書きして記録する。
【0026】
さらに、記録機能制御部123は、イベント検出部127がイベントを検出した場合、映像データ処理部122が生成した映像データにおける所定の期間の映像データを、上書きが禁止されたイベント記録データとして記録部220に保存する。
【0027】
記録機能制御部123が記録部220に保存するイベント記録データは、イベントが検出されてから撮影を開始する場合は、イベントが検出され撮影が開始されてから、例えば10秒以上、60秒以下程度の所定の期間の映像データをイベント記録データとして保存する。記録機能制御部123が記録部220に保存するイベント記録データは、ループ記録処理が行われている期間においては、イベントが検出された時点の前後10秒以上、60秒以下程度の所定の期間の映像データをイベント記録データとして保存する。
【0028】
記録機能制御部123は、車両のアクセサリ電源がOFFであるとき、言い換えると、車両の駐車中に、駐車記録機能を動作させる。つまり、記録機能制御部123は、電源情報取得部130から車両のアクセサリ電源がOFFとなったことを示す信号を取得することで、車両が駐車したことを判断する。駐車記録機能とは、車両の駐車中にイベントを検出した場合、カメラ210が撮影した映像データを保存する機能である。
【0029】
本実施形態では、記録機能制御部123は、車両の駐車位置に応じて、駐車記録機能を制御する。より詳しくは、記録機能制御部123は、外部カメラの撮影範囲に車両を停止させた場合、駐車記録機能を第一状態とし、外部カメラの撮影範囲外に車両を停止させた場合、駐車記録機能を第一状態と異なる第二状態とする。駐車記録機能の第一状態は、第二状態に比べて処理に必要な消費電力が小さい動作である。
【0030】
記録機能制御部123は、駐車記録機能の第一状態と第二状態との組み合わせ例として、以下の処理を実行する。記録機能制御部123は、駐車記録機能の第一状態として、駐車記録機能の動作を停止させる。より詳しくは、記録機能制御部123は、カメラ210による撮影と、加速度センサ250による加速度の検出とを停止するよう制御する。
【0031】
記録機能制御部123は、駐車記録機能の第二状態として、イベント検出部127にイベントの検出を実行させ、イベント検出部127からイベントが検出されたことを示す信号を取得すると、カメラ210を起動させて、イベント検出後の所定期間、撮影を実行させる。記録機能制御部123は、撮影された映像データをイベント記録データとして記録部220に保存させる。
【0032】
または、記録機能制御部123は、駐車記録機能の第二状態として、イベント検出部127にイベントの検出を実行させるとともにループ記録を実行し、イベント検出部127からイベントが検出されたことを示す信号を取得すると、ループ記録している映像データにおけるイベント検出時の前後の所定期間の映像データをイベント記録データとして記録部220に保存させる。
【0033】
このような記録機能制御部123は、駐車記録機能の第一状態として、駐車記録機能の動作を停止させ、駐車記録機能の第二状態として、イベント検出部127にイベントの検出を実行させ、イベント検出部127によってイベントが検出された後の所定期間の映像データが保存される状態、または、イベント検出部127によってイベントが検出された時を含む前後所定期間の映像データが保存させる状態である。
【0034】
または、記録機能制御部123は、駐車記録機能の第一状態と第二状態との他の組み合わせ例として、以下の処理を実行する。記録機能制御部123は、駐車記録機能の第一状態として、イベント検出部127にイベントの検出を実行させ、イベント検出部127からイベントが検出されたことを示す信号を取得すると、カメラ210を起動させて、イベント検出後の所定期間、撮影を実行させる。記録機能制御部123は、撮影された映像データをイベント記録データとして記録部220に保存させる。
【0035】
記録機能制御部123は、駐車記録機能の第二状態として、イベント検出部127にイベントの検出を実行させるとともにループ記録を実行し、イベント検出部127からイベントが検出されたことを示す信号を取得すると、イベント検出時の前後の所定期間の映像データをイベント記録データとして記録部220に保存させる。
【0036】
このような記録機能制御部123は、駐車記録機能の第一状態として、イベント検出部127にイベントの検出を実行させ、イベント検出部127によってイベントが検出された後の所定期間の映像データが保存される状態であり、駐車記録機能の第二状態として、イベント検出部127にイベントの検出を実行させ、イベント検出部127によってイベントが検出された時を含む前後所定期間の映像データを保存させる状態である。
【0037】
再生制御部124は、操作制御部125から出力された再生操作の制御信号に基づいて、記録部220に記録されたループ記録映像データまたはイベント記録データを再生するよう制御する。
【0038】
操作制御部125は、操作部230が受け付けた操作の操作情報を取得する。例えば、操作制御部125は、映像データの手動保存操作を示す保存操作情報、再生操作を示す再生操作情報、または、映像データの消去操作を示す消去操作情報を取得して制御信号を出力する。例えば、操作制御部125は、ループ記録を終了する操作を示す終了操作情報を取得して制御信号を出力する。
【0039】
表示制御部126は、表示部240における映像データの表示を制御する。表示制御部126は、映像データを表示部240に出力させる映像信号を出力する。より詳しくは、表示制御部126は、カメラ210が撮影している映像、または、記録部220に記録されたループ記録映像データまたはイベント記録データの再生によって表示する映像信号を出力する。
【0040】
イベント検出部127は、加速度センサ250の検出結果に基づいて、車両に対するイベントを検出する。より詳しくは、イベント検出部127は、加速度センサ250が検出した加速度における閾値以上の加速度が検出されると、イベントとして検出する。駐車記録時のイベントを検出する閾値は、走行時にイベント検出を行う場合の閾値より小さい閾値を設定してもよい。例えば、走行時のイベント検出を行う加速度の閾値が例えば1G程度である場合、駐車記録時のイベント検出を行う加速度の閾値を0.3G程度としてもよい。
【0041】
位置情報取得部128は、GPS受信部260が受信した電波に基づいて、車両の現在の位置情報を公知の方法によって算出する。
【0042】
位置判断部129は、記録機能制御部123によって車両が駐車されたことが判断された場合に、位置情報取得部128が取得した車両の現在の位置情報に基づいて、車両が外部カメラの撮影範囲に位置するかを判断する。本実施形態では、位置判断部129は、位置情報取得部128が取得した車両の現在の位置情報に基づいて、車両があらかじめ登録された駐車位置に位置するかを判断する。
【0043】
外部カメラの撮影範囲は、外部カメラが撮影可能な範囲である。外部カメラの撮影範囲は、例えば、自宅の駐車場、または、職場の駐車場に設置された外部カメラの撮影範囲である。外部カメラの撮影範囲は、例えば、店舗などの駐車場に設置された外部カメラのうち、ユーザがデータを取得可能な外部カメラの撮影可能な範囲を含む。外部カメラの撮影範囲は、あらかじめ記憶部に記憶される。また、外部カメラの撮影範囲は、駐車時に外部カメラなどから取得してもよく、駐車時に車両の現在位置情報を外部カメラなどに送信し、外部カメラの撮影範囲に入っているか否かの情報を取得するようにしてもよい。
【0044】
電源情報取得部130は、車両用記録装置10に供給される電力に基づいて、車両のアクセサリ電源がONであるか、OFFであるかの情報を取得する。電源情報取得部130は、取得結果を記録機能制御部123に出力する。
【0045】
次に、
図2を用いて、車両用記録制御装置100における処理の流れについて説明する。
図2は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。車両用記録制御装置100は、車両の動作中、位置情報取得部128によって、車両の現在の位置情報を取得する。車両の動作中とは、車両用記録装置10に車両のアクセサリ電源から電源が供給されている場合など、駐車状態ではない場合である。車両用記録制御装置100は、車両が停止すると、
図2に示すフローチャートの処理を実行する。車両が停止するとは、シフトポジションが「パーキング」となったことやサイドブレーキが操作されたこと、例えば5秒以上の時間、速度がゼロとなったこと、エンジン停止などである。または、ユーザ操作など任意のトリガによって、車両が停止したと判断してもよい。
【0046】
車両用記録制御装置100は、車両が駐車した位置が、あらかじめ登録された駐車位置であるか否かを判定する(ステップS10)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、位置判断部129によって、位置情報取得部128が取得した車両の現在の位置情報に基づいて、車両があらかじめ登録された駐車位置に位置するか否かを判断する。車両用記録制御装置100は、位置判断部129によって、車両があらかじめ登録された駐車位置に位置すると判断した場合(ステップS10でYes)、ステップS11に進む。車両用記録制御装置100は、位置判断部129によって、車両があらかじめ登録された駐車位置に位置しないと判断した場合(ステップS10でNo)、ステップS13に進む。
【0047】
車両用記録制御装置100は、あらかじめ登録された駐車位置に位置すると判断した場合(ステップS10でYes)、車両のアクセサリ電源がOFFとなったか否かを判定する(ステップS11)。アクセサリ電源がOFFとなったと判定した場合(ステップS11でYes)、ステップS12に進む。車両用記録制御装置100は、アクセサリ電源がOFFではないと判定した場合(ステップS11でNo)、本処理を終了する。
【0048】
車両用記録制御装置100は、車両のアクセサリ電源がOFFとなったことを検出した場合(ステップS11でYes)、記録機能制御部123によって、駐車記録機能を第一状態として開始し(ステップS12)、本処理を終了する。
【0049】
車両用記録制御装置100は、あらかじめ登録された駐車位置に位置していないと判断した場合(ステップS10でNo)、車両用記録制御装置100は、車両のアクセサリ電源がOFFとなったか否かを判定する(ステップS13)。アクセサリ電源がOFFとなったと判定した場合(ステップS13でYes)、ステップS14に進む。車両用記録制御装置100は、アクセサリ電源がOFFではないと判定した場合(ステップS13でNo)、本処理を終了する。
【0050】
車両用記録制御装置100は、車両のアクセサリ電源がOFFとなったことを検出した場合(ステップS13でYes)、記録機能制御部123によって、駐車記録機能を第二状態として開始し、本処理を終了する。
【0051】
図2に示した処理において、駐車記録機能が第一状態または第二状態とはならずに
図2に示す処理を終了した場合は、車両が次に停止したとき、本処理を再度実行する。
図2に示した処理において、駐車記録機能が第一状態または第二状態として開始された状態で
図2に示す処理を終了した場合は、駐車を終了するまでステップS12またはステップS14の駐車記録機能を実行する。
【0052】
次に、
図3を用いて、駐車記録機能としてイベントを検出し映像データを保存する処理の流れについて説明する。
図3は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。
図3に示す処理は、駐車記録機能の第一状態または第二状態における、イベント検出に基づきカメラ210を起動させて、イベント検出後の所定期間の映像データをイベント記録データとして記録部220に保存する処理に該当する。
【0053】
図3の処理は、駐車記録機能が開始することで開始される。車両用記録制御装置100は、記録機能制御部123によって、加速度センサ250の出力に基づくイベントの検出を開始し(ステップS100)、ステップS101に進む。
【0054】
車両用記録制御装置100は、イベント検出部127による加速度センサ250の検出結果に基づいて、イベントを検出したか否かを判定する(ステップS101)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、イベント検出部127によって、閾値以上の加速度が検出された場合、イベントを検出したと判定して(ステップS101でYes)、ステップS102に進む。車両用記録制御装置100は、イベント検出部127によって、閾値以上の加速度が検出されなかった場合、イベントを検出しないと判定して(ステップS101でNo)、ステップS105に進む。
【0055】
車両用記録制御装置100は、記録機能制御部123によって、カメラ210による撮影を開始させ(ステップS102)、ステップS103に進む。
【0056】
車両用記録制御装置100は、所定期間が経過したかを判定する(ステップS103)。車両用記録制御装置100は、所定期間が経過したと判定する場合(ステップS103でYes)、ステップS104に進む。車両用記録制御装置100は、所定期間が経過していないと判定する場合(ステップS103でNo)、ステップS103の処理を再度実行する。
【0057】
車両用記録制御装置100は、記録機能制御部123によって、撮影された映像データをイベント記録データとして記録部220に保存させ(ステップS104)、ステップS105に進む。ステップS104で保存されるイベント記録データは、ステップS102で撮影を開始してからステップS103で所定期間が経過したと判定されステップS104で撮影が終了するまでの期間の映像データである。
【0058】
車両用記録制御装置100は、駐車記録機能が終了したか否かを判断する(ステップS105)。駐車記録機能の終了とは、例えばアクセサリ電源がONとなったことや、操作部230の操作によって駐車記録機能が停止されたことなどで判断される。
【0059】
ステップS105において、駐車記録機能が終了したと判断された場合(ステップS105でYes)、本処理を終了する。駐車記録機能が終了していないと判断された場合(ステップS105でNo)、ステップS101に戻る。
【0060】
次に、
図4を用いて、駐車記録機能として、イベントを検出し、ループ記録処理を用いて映像データを保存する処理の流れについて説明する。
図4は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す処理は、駐車記録機能の第二状態における、イベント検出に基づきループ記録している映像データから、イベントが検出された検出時を含む前後の所定期間の映像データをイベント検出データとして記録部220に保存する処理に該当する。
図4のステップS111、ステップS112およびステップS114の処理は、
図3のステップS101、ステップS103およびステップS105と同様の処理を行う。
【0061】
図4の処理は、駐車記録機能が開始することで開始される。車両用記録制御装置100は、記録機能制御部123によってループ記録処理を開始するとともに、加速度センサ250の出力に基づくイベントの検出を開始し(ステップS110)、ステップS111に進む。
【0062】
車両用記録制御装置100は、記録機能制御部123によって、イベント検出時を含む前後の所定期間の映像データをイベント記録データとして保存する(ステップS113)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、映像データ処理部122によって、イベント検出時を含む前後の所定期間の映像データをイベント記録データとして生成する。車両用記録制御装置100は、ステップS112において所定時間が経過したと判断されると、記録機能制御部123によって、映像データ処理部122が生成した、イベント検出時を含む前後の所定期間のイベント記録データを記録部220に保存させ、ステップS114に進む。
【0063】
このように、車両が外部カメラの撮影範囲に駐車された場合、駐車記録機能を第一状態とし、車両が外部カメラの撮影範囲外に駐車された場合、駐車記録機能を第一状態と異なる第二状態にする。
【0064】
上述したように、本実施形態では、車両が外部カメラの撮影範囲に駐車された場合、駐車記録機能の第一状態として、駐車記録機能の動作を停止させる。この場合、外部カメラによって駐車中の車両の周囲が撮影されるため、イベントが発生していた場合など、必要に応じて外部カメラが撮影した、駐車中の映像データを取得すればよい。このようにして、本実施形態によれば、バッテリの残容量によらず、駐車中の車両の周囲を撮影した映像データを取得することができる。
【0065】
または、本実施形態では、車両が外部カメラの撮影範囲に駐車された場合、イベントの検出動作のみを行い、イベント検出後、カメラ210を起動させて、撮影された映像データをイベント記録データとして保存させてもよい。本実施形態によれば、イベントの検出動作のみを行うので、ループ記録処理を行う場合に比べて、消費電力を低減することができる。これにより、本実施形態は、ループ記録処理を行う場合に比べて長時間、駐車記録機能を動作させることができる。また、イベントが検出された場合、イベント発生時の前の映像データは、外部カメラが撮影した駐車中の映像データを取得すればよい。本実施形態によれば、外部カメラが撮影した映像データに加えて、イベント記録データを取得することができるので、イベント検出時の車両の周囲の状況をより適切に認識することができる。
【0066】
本実施形態では、車両が外部カメラの撮影範囲外に駐車された場合、ループ記録処理を実行させる。または、本実施形態は、車両が外部カメラの撮影範囲外に駐車された場合、イベントの検出動作のみを行い、イベントが検出されたらカメラ210を起動させて、撮影された映像データをイベント記録データとして保存させてもよい。このようにして、本実施形態によれば、駐車中の車両の周囲を撮影した映像データを取得することができる。
【0067】
このように、本実施形態によれば、車両の駐車中、車両の駐車位置に応じて、適切に映像を記録することができる。
[第二実施形態]
図5、
図6を参照しながら、本実施形態に係る車両用記録装置10Aについて説明する。
図5は、第二実施形態に係る車両用記録制御装置を有する車両用記録装置の構成例を示すブロック図である。
図6は、第二実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。車両用記録装置10Aは、基本的な構成は第一実施形態の車両用記録装置10と同様である。以下の説明においては、車両用記録装置10と同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。車両用記録装置10Aは、通信部280Aと、通信制御部131Aとを備える点と、車両用記録制御装置100Aと位置判断部129Aとにおける処理とが第一実施形態と異なる。
【0068】
通信部280Aは、例えば、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信の通信ユニットである。通信部280Aは、外部カメラの通信ユニットと電波を送受信する。通信部280Aは、数10m程度の範囲内の装置と通信可能である。通信部280Aは、車両があらかじめ登録された外部カメラの撮影範囲に位置するとき、電波を送受信可能である。または、通信部280Aは、車両があらかじめ登録された駐車位置に位置するとき、電波を送受信可能である。
【0069】
通信制御部131Aは、通信部280Aによる電波の送受信を制御する。
【0070】
位置判断部129Aは、通信部280Aを介して外部カメラとの通信が可能になった場合、あらかじめ登録された駐車位置に車両が位置すると判断する。
【0071】
次に、
図6を用いて、車両用記録制御装置100Aにおける処理の流れについて説明する。ステップS21ないしステップS24の処理は、
図2に示すフローチャートのステップS11ないしステップS14と同様の処理を行う。
【0072】
車両用記録制御装置100Aは、外部カメラから情報を受信したかを判定する(ステップS20)。より詳しくは、車両用記録制御装置100Aは、位置判断部128Aによって、通信制御部131Aが外部カメラから情報を取得したと判断する場合(ステップS20でYes)、ステップS21に進む。車両用記録制御装置100Aは、位置判断部128Aによって、通信制御部131Aが外部カメラから情報を取得していないと判断する場合(ステップS20でNo)、ステップS23に進む。
【0073】
このようにして、外部カメラから情報を受信した場合、あらかじめ登録された駐車位置に車両が位置すると判断する。
【0074】
車両用記録制御装置100Aと外部カメラとの間で通信を行う場合、単に通信可能となったことを示す情報を送受信してもよく、位置情報取得部が取得した駐車位置情報を外部カメラに送信してもよい。外部カメラと通信できる範囲は、外部カメラを中心に所定の半径内であるが、外部カメラが撮影している範囲は、通信可能な範囲とは必ずしも一致しないためである。このような場合、位置情報取得部が取得した駐車位置情報を外部カメラに送信し、外部カメラは、受信した駐車位置情報がその撮影範囲に含まれているか否かの情報を車両用記録制御装置100Aに送信する。車両用記録制御装置100Aは、受信した駐車位置情報がその撮影範囲に含まれているか否かの情報に基づき、駐車記録機能を第一状態とするか第二状態とするかの判断を行う。
【0075】
上述したように、本実施形態は、外部カメラから情報を受信した場合、あらかじめ登録された駐車位置に車両が位置すると判断することができる。本実施形態によれば、車両の駐車中、車両の駐車位置をより正確に判断して、適切な映像を記録することができる。
[第三実施形態]
図7を参照しながら、本実施形態に係る車両用記録装置10Aについて説明する。
図7は、第三実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。車両用記録装置10Aは、基本的な構成は第二実施形態の車両用記録装置10Aと同様である。車両用記録装置10Aは、記録機能制御部123Aにおける処理が第二実施形態と異なる。
【0076】
記録機能制御部123Aは、車両の駐車中に、イベント検出部127がイベントを検出した場合、外部カメラに対して少なくともイベントが検出されたイベント検出時の時刻情報を送信する。
【0077】
次に、
図7を用いて、車両用記録制御装置100Aにおける処理の流れについて説明する。ステップS30ないしステップS32、ステップS35、ステップS36の処理は、
図6に示すフローチャートのステップS20ないしステップS22、ステップS23、ステップS24と同様の処理を行う。ステップS33の処理は、
図3に示すステップS101と同様の処理を行う。
【0078】
イベントが検出された場合(ステップS33でYes)、車両用記録制御装置100Aは、通信制御部131Aによって、外部カメラに対して、時刻情報を送信し(ステップS34)、処理を終了する。
図7においては、ステップS34の後、
図7で説明する処理は終了しているが、実際には、駐車記録機能が終了するまで、ステップS33とステップS34の処理は継続される。
【0079】
図7に示す処理は、第一状態として、駐車記録機能が停止した状態である場合は、イベント検出部127によるイベント検出機能が動作し、イベントが検出された場合に、外部カメラに対して、イベントを検出した時刻情報を送信する。
【0080】
図7に示す処理は、第一状態として、イベント検出部127によってイベントが検出された後の所定期間、映像データが保存される状態である場合は、イベントが検出された場合に、撮影を開始するとともに、外部カメラに対して、イベントを検出した時刻情報を送信する。
【0081】
外部カメラにおいては、受信した時刻情報に基づいて、撮影した映像データの時刻に対応付けたフラグを設定する。または、外部カメラにおいては、受信した時刻情報に基づいて、イベント検出時を含む前後の所定期間の映像データを切り出して、保存してもよい。
【0082】
上述したように、本実施形態は、イベントが検出された場合、外部カメラに対して、イベント検出時の時刻情報を送信することができる。本実施形態によれば、車両のイベントの検出と、外部カメラが撮影した映像データとを関連付けることができる。本実施形態によれば、外部カメラが撮影した、イベント検出時を含む前後の所定期間の車両の周囲の映像データを容易に取得することができる。
[第四実施形態]
図8、
図9を参照しながら、本実施形態に係る車両用記録装置10Bについて説明する。
図8は、第四実施形態に係る車両用記録制御装置を有する車両用記録装置の構成例を示すブロック図である。
図9は、第四実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。車両用記録装置10Bは、基本的な構成は第二実施形態の車両用記録装置10Aと同様である。車両用記録装置10Bは、距離判断部132Bを有する点と、記録機能制御部123Bにおける処理とが第二実施形態と異なる。
【0083】
距離判断部132Bは、車両と外部カメラとの距離が所定距離未満であるかを判断する。より詳しくは、距離判断部132Bは、通信制御部131Bが外部カメラから受信した外部カメラの位置情報に基づいて、車両と外部カメラとの距離を算出してもよい。または、距離判断部132Bは、図示しない検出センサの検出結果に基づいて、車両と外部カメラとの距離を算出してもよい。
【0084】
所定距離とは、外部カメラが撮影した映像において、車両の周辺の状態が認識可能な程度に含まれる距離とする。車両の周辺の状態を認識可能とは、車両のナンバープレート、車両の周辺の他車両、障害物または人物を識別可能であることをいう。所定距離は、例えば、外部カメラの画質または画角を含む撮影条件に応じてあらかじめ設定される。所定距離は、例えば、30m程度以下である。
【0085】
記録機能制御部123Bは、外部カメラの撮影範囲に車両を停止させた場合、車両と外部カメラとの距離に応じて、駐車記録機能の状態を制御する。外部カメラの撮影範囲のうち、外部カメラから離れた位置であれば、外部カメラが撮影した映像では、車両の周囲の状況が正確に認識できないおそれがあるためである。より詳しくは、記録機能制御部123Bは、外部カメラの撮影範囲に車両を停止させた場合、車両と外部カメラとの距離が所定距離未満である場合、駐車記録機能を第一状態とし、車両と外部カメラとの距離が所定距離以上である場合、駐車記録機能を第二状態とする。本実施形態では、記録機能制御部123Bは、外部カメラの撮影範囲に車両を停止させた場合、車両と外部カメラとの距離が所定距離未満である場合、駐車記録機能を停止させた状態とし、車両と外部カメラとの距離が所定距離以上である場合、イベント検出部127によってイベント検出後の期間、カメラ210が撮影した撮影データが保存される状態にする。
【0086】
次に、
図9を用いて、車両用記録制御装置100Bにおける処理の流れについて説明する。ステップS40、ステップS41、ステップS43ないしステップS45の処理は、
図6に示すフローチャートのステップS20、ステップS21、ステップS22ないしステップS24と同様の処理を行う。
【0087】
車両のアクセサリ電源がOFFである場合(ステップS41でYes)、車両用記録制御装置100Bは、距離判断部132Bによって、車両と外部カメラとの距離が所定距離未満であるかを判定する(ステップS42)。車両用記録制御装置100Bは、距離判断部132Bによって、車両と外部カメラとの距離が所定距離未満であると判断された場合(ステップS42でYes)、ステップS43に進む。車両用記録制御装置100Bは、距離判断部132Bによって、車両と外部カメラとの距離が所定距離未満ではないと判断された場合(ステップS42でNo)、ステップS45に進む。
【0088】
このようにして、外部カメラの撮影範囲に車両を駐車した場合、車両と外部カメラとの距離に応じて、駐車記録機能の状態を制御する。
【0089】
上述したように、本実施形態は、外部カメラの撮影範囲に車両を駐車した場合、車両と外部カメラとの距離に応じて、駐車記録機能の状態を制御することができる。本実施形態によれば、車両の駐車中、車両の駐車位置に応じて、より適切な映像を記録することができる。
[第五実施形態]
図10、
図11を参照しながら、本実施形態に係る車両用記録装置10Cについて説明する。
図10は、第五実施形態に係る車両用記録制御装置を有する車両用記録装置の構成例を示すブロック図である。
図11は、第五実施形態に係る車両用記録制御装置における処理の流れを示すフローチャートである。車両用記録装置10Cは、基本的な構成は第二実施形態の車両用記録装置10Aと同様である。車両用記録装置10Cは、外部カメラ映像解析部133Cを有する点と、記録機能制御部123Cにおける処理とが第二実施形態と異なる。
【0090】
外部カメラ映像解析部133Cは、外部カメラが撮影した映像データを解析する。より詳しくは、外部カメラ映像解析部133Cは、通信制御部131Cが外部カメラから取得した情報から、外部カメラが撮影した映像データを取得する。外部カメラ映像解析部133Cは、取得した映像データに画像処理を行って、車両が適切に撮影されているかを判定する。
【0091】
車両が適切に撮影されているとは、車両を含めた周辺の状態を撮影可能であることをいう。車両が適切に撮影されているとは、外部カメラの撮影範囲に車両があることが映像として認識されることである。したがって、外部カメラの撮影範囲に車両が存在することに加えて、外部カメラから見て車両が他の車両など他の物体の陰とはなっていないことをいう。
【0092】
外部カメラ映像解析部133Cは、外部カメラが撮影した映像データを取得して解析する機能に代えて、外部カメラにおける車両の認識結果を、通信部280Cを介して取得する機能であってもよい。
【0093】
記録機能制御部123Cは、外部カメラの撮影範囲に車両を停止させた場合、外部カメラが撮影した映像データを解析して、車両が適切に撮影されているかを判断して、駐車記録機能の状態を制御する。より詳しくは、記録機能制御部123Bは、外部カメラの撮影範囲に車両を停止させた場合、車両が適切に撮影されていると判断する場合、駐車記録機能を第一状態とし、車両が適切に撮影されていないと判断する場合、駐車記録機能を第二状態とする。
【0094】
次に、
図11を用いて、車両用記録制御装置100Cにおける処理の流れについて説明する。ステップS50、ステップS51、ステップS55ないしステップS57の処理は、
図6に示すフローチャートのステップS20、ステップS21、ステップS22ないしステップS24と同様の処理を行う。ステップS33の処理は、
図3に示すステップS101と同様の処理を行う。
【0095】
車両のアクセサリ電源がOFFである場合(ステップS51でYes)、車両用記録制御装置100Cは、外部カメラ映像解析部133Cによって、外部カメラが撮影した映像データを取得し(ステップS52)、ステップS53に進む。
【0096】
車両用記録制御装置100Cは、取得した外部カメラの映像データに画像処理を行うことで、車両が撮影されているか等の解析を行い(ステップS53)、ステップS54に進む。
【0097】
車両用記録制御装置100Cは、外部カメラ映像解析部133Cの解析結果に基づいて、車両が適切に撮影されているかを判断する(ステップS54)。車両用記録制御装置100Cは、外部カメラ映像解析部133Cの解析結果に基づいて、車両が適切に撮影されていると判断した場合(ステップS54でYes)、ステップS55に進む。車両用記録制御装置100Cは、外部カメラ映像解析部133Cの解析結果に基づいて、車両が適切に撮影されていないと判断した場合(ステップS54でNo)、ステップS57に進む。
【0098】
このようにして、外部カメラの撮影範囲に車両を駐車した場合、外部カメラが撮影した映像データを解析して、車両の駐車状態が適切に撮影されているか否かに応じて、駐車記録機能の状態を制御する。
【0099】
上述したように、本実施形態は、外部カメラの撮影範囲に車両を駐車した場合、外部カメラが撮影した映像データを解析して、車両が適切に撮影されているか否かに応じて、駐車記録機能の状態を制御することができる。本実施形態によれば、車両の駐車中、外部カメラによって撮影される映像データに応じて、より適切に映像を記録することができる。
【0100】
本発明に係る車両用記録装置10は、上述した実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてもよい。
【0101】
図示した車両用記録装置10の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
【0102】
車両用記録装置10の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
【0103】
上記した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。