特許第6874920号(P6874920)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6874920エレベーターのかごの出入口に設けられる安全装置を支持する支持装置および支持方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6874920
(24)【登録日】2021年4月26日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】エレベーターのかごの出入口に設けられる安全装置を支持する支持装置および支持方法
(51)【国際特許分類】
   B66B 13/26 20060101AFI20210510BHJP
【FI】
   B66B13/26 H
【請求項の数】18
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2020-566047(P2020-566047)
(86)(22)【出願日】2019年1月17日
(86)【国際出願番号】JP2019001279
(87)【国際公開番号】WO2020148862
(87)【国際公開日】20200723
【審査請求日】2020年12月25日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】特許業務法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 崇行
【審査官】 加藤 三慶
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−208840(JP,A)
【文献】 特開2000−159462(JP,A)
【文献】 特開2005−306578(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3169804(JP,U)
【文献】 特開2015−20824(JP,A)
【文献】 実開昭60−187280(JP,U)
【文献】 国際公開第2007/135371(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 13/00− 13/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベーターのかごの出入口の戸当たり面に沿って配置され、安全装置の投光体または受光体を支持する支持体と、
前記支持体の上部と前記戸当たり面の上部とをまとめて把持する上部把持体と、
前記かごの出入口の下縁部に設けられた敷居の溝に収まった状態で前記支持体の下部の表面側から前記戸当たりの下部の裏面側にわたって配置され、前記支持体の下部に鉛直方向に移動自在に支持され、下方に移動された際は前記支持体の下部と前記戸当たり面の下部とを挟み込む位置よりも下方に配置され、上方に移動された際は前記支持体の下部と前記戸当たり面の下部とを挟み込む位置に配置される下部把持体と、
を備えたエレベーターの安全装置の支持装置。
【請求項2】
前記下部把持体は、
前記支持体の下部の表面側に鉛直方向に移動自在に支持される第1表面側把持部と、
前記第1表面側把持部の下端部から前記戸当たり面の側に突き出す第1連結部と、
前記第1連結部から先端部から上方に突き出す第1裏面側把持部と、
を有し、
前記第1表面側把持部が下方に移動された場合は前記第1裏面側把持部の上端部が前記戸当たり面の下端部よりも低い位置に配置され、前記第1表面側把持部が下方に移動された場合は前記第1裏面側把持部の上端部が前記戸当たり面の下端部よりも高い位置に配置される請求項1に記載のエレベーターの安全装置の支持装置。
【請求項3】
前記下部把持体の前記第1表面側把持部の上方において前記支持体の下部の表面側に設けられる下部スペーサと、
前記支持体の下部と前記下部スペーサと前記下部把持体の前記第1表面側把持部とよりも前記かごの出入口の中央側に配置され、前記下部スペーサに鉛直方向に移動自在に支持され、前記下部把持体の前記第1表面側把持部と連結する下部連結体と、
前記下部把持体の前記第1表面側把持部と前記下部連結体との間に着脱自在に設けられ、前記下部把持体の前記第1表面側把持部と前記下部連結体との間の距離を調整することで、前記下部把持体の前記第1裏面側把持部と前記戸当たり面との間の距離を調整する下部調整用スペーサと、
を備えた請求項2に記載のエレベーターの安全装置の支持装置。
【請求項4】
前記下部連結体は、前記下部把持体の前記第1表面側把持部を水平方向に移動自在に支持する請求項3に記載のエレベーターの安全装置の支持装置。
【請求項5】
前記上部把持体は、前記支持体の上部の表面側から前記戸当たりの裏面側にわたって配置され、前記支持体の上部に鉛直方向に移動自在に支持され、上方に移動された際は前記支持体の上部と前記戸当たり面の上部とを挟み込む位置よりも上方に配置され、下方に移動された際は前記支持体の上部と前記戸当たり面の上部とを挟み込む位置に配置される請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のエレベーターの安全装置の支持装置。
【請求項6】
前記上部把持体は、
前記支持体の上部の表面側に鉛直方向に移動自在に支持される第2表面側把持部と、
前記第2表面側把持部の上端部から前記戸当たり面の側に突き出す第2連結部と、
前記第2連結部から先端部から下方に突き出す第2裏面側把持部と、
を有し、
前記第2表面側把持部が上方に移動された場合は前記第2裏面側把持部の下端部が前記戸当たり面の上端部よりも高い位置に配置され、前記第2表面側把持部が下方に移動された場合は、前記第2裏面側把持部の下端部が前記戸当たり面の上端部よりも低い位置に配置される請求項5に記載のエレベーターの安全装置の支持装置。
【請求項7】
前記上部把持体の前記第2表面側把持部の下方において前記支持体の上部の表面側に設けられる上部スペーサと、
前記支持体の上部と前記上部スペーサと前記上部把持体の前記第2表面側把持部とよりも前記かごの出入口の中央側に配置され、前記上部スペーサに鉛直方向に移動自在に支持され、前記上部把持体の前記第2表面側把持部と連結する上部連結体と、
前記上部把持体の前記第2表面側把持部と前記上部連結体との間に着脱自在に設けられ、前記上部把持体の前記第2表面側把持部と前記上部連結体との間の距離を調整することで、前記上部把持体の前記第2裏面側把持部と前記戸当たり面との間の距離を調整する上部調整用スペーサと、
を備えた請求項6に記載のエレベーターの安全装置の支持装置。
【請求項8】
前記上部連結体は、前記上部把持体の前記第2表面側把持部を水平方向に移動自在に支持する請求項7に記載のエレベーターの安全装置の支持装置。
【請求項9】
エレベーターのかごの出入口の戸当たり面に沿って配置され、安全装置の投光体または受光体を支持する支持体と、
前記支持体の下部と前記戸当たり面の下部とをまとめて把持する下部把持体と、
前記支持体の上部の表面側から前記戸当たりの裏面側にわたって配置され、前記支持体の上部に鉛直方向に移動自在に支持され、下方に移動された際は前記支持体の上部と前記戸当たり面の上部とを挟み込む位置よりも上方に配置され、下方に移動された際は前記支持体の上部と前記戸当たり面の上部とを挟み込む位置に配置される上部把持体と、
を備えたエレベーターの安全装置の支持装置。
【請求項10】
前記投光体および前記受光体の他方の少なくとも一部を覆い、前記支持体の表面側に対して前記かごの出入口の中央の側から着脱自在に設けられるカバー、
を備えた請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のエレベーターの安全装置の支持装置。
【請求項11】
前記支持体は、切り欠きを有し、
前記カバーは、前記切り欠きに上方から引っ掛かるロック片を有する請求項10に記載のエレベーターの安全装置の支持装置。
【請求項12】
前記支持体は、前記カバーの一部を把持するクリップを有する請求項10に記載のエレベーターの安全装置の支持装置。
【請求項13】
前記支持体は、軸の方向を鉛直方向とする柱体を有し、
前記カバーは、前記柱体に前記かごの出入口の中央側から引っ掛かるロック片を有する請求項10に記載のエレベーターの安全装置の支持装置。
【請求項14】
エレベーターの安全装置の投光体または受光体を支持する支持体の上部と前記エレベーターのかごの出入口の戸当たり面の上部とを上部把持体でまとめて把持する上部把持工程と、
前記支持体の下部と前記戸当たり面の下部とを下部把持体でまとめて把持する際に、前記支持体に鉛直方向に移動自在に支持された前記下部把持体が前記かごの出入口の下縁部に設けられた溝に収まった状態で前記支持体の下部の表面側から前記戸当たりの下部の裏面側にわたるように配置し、前記下部把持体を前記支持体の下部と前記戸当たり面の下部とを挟み込む位置よりも下方の位置から前記支持体の下部と前記戸当たり面の下部とを挟み込む位置まで上方に移動させる下部把持工程と、
を備えたエレベーターの安全装置の支持方法。
【請求項15】
前記下部把持工程は、
前記戸当たり面よりも前記かごの出入口の中央側で前記下部把持体を前記溝に収める第1下部工程と、
前記第1下部工程の後、前記戸当たり面よりも前記かごの出入口の中央側で前記下部把持体を前記支持体の下部と前記戸当たり面の下部とを挟み込む位置よりも下方の位置に対応した位置まで下方に移動させる第2下部工程と、
前記第2下部工程の後、前記下部把持体が前記支持体の下部の表面側から前記戸当たり面の下部の裏面側にわたるまで前記支持体を前記戸当たり面の側に移動させる第3下部工程と、
第3下部工程の後、前記下部把持体を前記支持体の下部と前記戸当たり面の下部とを挟み込む位置まで上方に移動させる第4下部工程と、
を備えた請求項14に記載のエレベーターの安全装置の支持方法。
【請求項16】
前記上部把持工程は、前記支持体の上部と前記戸当たり面の上部とを前記上部把持体でまとめて把持する際に、前記支持体に鉛直方向に移動自在に支持された前記上部把持体が前記支持体の表面側から前記戸当たりの下部の裏面側までわたるように配置し、前記上部把持体を前記支持体の上部と前記戸当たり面の上部とを挟み込む位置よりも上方の位置から前記支持体の上部と前記戸当たり面の上部とを挟み込む位置まで下方に移動させる工程である請求項14または請求項15に記載のエレベーターの安全装置の支持方法。
【請求項17】
前記上部把持工程は、
前記戸当たり面よりも前記かごの出入口の中央側で前記上部把持体を前記支持体の上部と前記戸当たり面の上部とを挟み込む位置よりも上方の位置に対応した位置まで上方に移動させる第1上部工程と、
前記第1上部工程の後、前記上部把持体が前記支持体の上部の表面側から前記戸当たりの上部の裏面側にわたるまで前記支持体を前記戸当たり面の側に移動させる第2上部工程と、
前記第2上部工程の後、前記上部把持体を前記支持体の下部と前記戸当たり面の下部とを挟み込む位置まで下方に移動させる第3上部工程と、
を備えた請求項16に記載のエレベーターの安全装置の支持方法。
【請求項18】
エレベーターの安全装置の投光体または受光体を支持する支持体の下部と前記エレベーターのかごの出入口の戸当たり面の下部とを下部把持体でまとめて把持する下部把持工程と、
前記支持体の上部と前記戸当たり面の上部とを上部把持体でまとめて把持する際に、前記支持体に鉛直方向に移動自在に支持された前記上部把持体が前記支持体の上部の表面側から前記戸当たりの上部の裏面側に渡るように配置し、前記上部把持体を前記支持体の上部と前記戸当たり面の上部とを挟み込む位置よりも上方の位置から前記支持体の上部と前記戸当たり面の上部とを挟み込む位置まで下方に移動させる下部把持工程と、
を備えたエレベーターの安全装置の支持方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベーターのかごの出入口に設けられる安全装置を支持する支持装置および支持方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、エレベーターの安全装置を開示する。当該安全装置は、既設のかごドアと戸当たり柱とに設け得る。この際、投光器または受光器は、既設の戸当り柱の戸当たり面よりも乗場側に配置される。投光器の下部または受光器の下部は、戸当たり面よりも乗場側から延ばした延長腕の端部がかごの敷居の溝に収まることにより戸当たり柱に支持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】日本特許第6401819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の安全装置においては、延長腕が変形しやすい。このため、投光器の下部または受光器の下部を既設の戸当り柱で確実に支持することができない。
【0005】
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、安全装置を戸当たり柱で確実に支持することができるエレベーターの安全装置の支持装置および支持方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係るエレベーターの安全装置の支持装置は、エレベーターのかごの出入口の戸当たり面に沿って配置され、安全装置の投光体または受光体を支持する支持体と、前記支持体の上部と前記戸当たり面の上部とをまとめて把持する上部把持体と、前記かごの出入口の下縁部に設けられた敷居の溝に収まった状態で前記支持体の下部の表面側から前記戸当たりの下部の裏面側にわたって配置され、前記支持体の下部に鉛直方向に移動自在に支持され、下方に移動された際は前記支持体の下部と前記戸当たり面の下部とを挟み込む位置よりも下方に配置され、上方に移動された際は前記支持体の下部と前記戸当たり面の下部とを挟み込む位置に配置される下部把持体と、を備えた。
【0007】
この発明に係るエレベーターの安全装置の支持方法は、エレベーターの安全装置の投光体または受光体を支持する支持体の上部と前記エレベーターのかごの出入口の戸当たり面の上部とを上部把持体でまとめて把持する上部把持工程と、前記支持体の下部と前記戸当たり面の下部とを下部把持体でまとめて把持する際に、前記支持体に鉛直方向に移動自在に支持された前記下部把持体が前記かごの出入口の下縁部に設けられた溝に収まった状態で前記支持体の下部の表面側から前記戸当たりの下部の裏面側に渡るように配置し、前記下部把持体を前記支持体の下部と前記戸当たり面の下部とを挟み込む位置よりも下方の位置から前記支持体の下部と前記戸当たり面の下部とを挟み込む位置まで上方に移動させる下部把持工程と、を備えた。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、上部把持体は、支持体の上部と戸当たり面の上部とをまとめて把持する。下部把持体は、かごの出入口の下縁部に設けられた溝に収まった状態で支持体の下部と戸当たり面の下部とを挟み込む。このため、安全装置を戸当たり柱で確実に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置が設けられるエレベーターのかごの横断面図である。
図2】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置が設けられるエレベーターのかごの要部の横断面図である。
図3】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の受光体の取付状態の概要を説明するための斜視図である。
図4】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の受光体が取り付けられた戸当たり柱の斜視図である。
図5】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の受光体が取り付けられた戸当たり柱の縦断面図である。
図6】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の下部を支持する際の手順を説明するための要部の拡大図である。
図7】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の下部を支持する際の手順を説明するための要部の拡大図である。
図8】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の下部を支持する際の手順を説明するための要部の拡大図である。
図9】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の下部を支持する際の手順を説明するための要部の拡大図である。
図10】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の下部を支持する際の手順を説明するための要部の拡大図である。
図11】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の下部を支持する際の手順を説明するための要部の拡大図である。
図12】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の上部を支持する際の手順を説明するための要部の拡大図である。
図13】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の上部を支持する際の手順を説明するための要部の拡大図である。
図14】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の上部を支持する際の手順を説明するための要部の拡大図である。
図15】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の上部を支持する際の手順を説明するための要部の拡大図である。
図16】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の上部を支持する際の手順を説明するための要部の拡大図である。
図17】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の上部を支持する際の手順を説明するための要部の拡大図である。
図18】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の正面図である。
図19】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体に取り付けられる第1カバーを裏面側から見た図である。
図20】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体に取り付けられる第2カバーを裏面側から見た図である。
図21】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体に取り付けられる第1カバーの第1ロック片の側面図である。
図22】実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持装置による受光体の保護を説明するための正面図である。
図23】実施の形態2におけるエレベーターの安全装置の支持装置による受光体の支持と受光体の保護とを説明するための横断面図である。
図24】実施の形態2におけるエレベーターの安全装置の支持装置による受光体の支持と受光体の保護とを説明するための横断面図である。
図25】実施の形態2におけるエレベーターの安全装置の支持装置による受光体の支持と受光体の保護とを説明するための横断面図である。
図26】実施の形態3におけるエレベーターの安全装置の受光体が取り付けられた戸当たり柱の横断面図である。
図27】実施の形態3におけるエレベーターの安全装置の受光体が取り付けられた戸当たり柱の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0011】
実施の形態1.
図1は実施の形態1におけるエレベーターの安全装置が設けられるエレベーターのかごの横断面図である。図2は実施の形態1におけるエレベーターの安全装置が設けられるエレベーターのかごの要部の横断面図である。
【0012】
図1および図2において、かご1は、図示されない昇降路の内部を昇降し得るように設けられる。
【0013】
かごドア2は、片開き式のドアである。かごドア2は、少なくとも1枚のドアパネルを備える。かごドア2は、かご1の出入口の一側から他側に向かって閉まるように設けられる。
【0014】
戸当たり柱3は、かご1の出入口の他側の縁部に設けられる。戸当たり柱3は、戸当たり面4を備える。戸当たり面4は、かごドア2が閉じた際にかごドア2の先端部と対向するように配置される。
【0015】
安全装置5は、投光体6と受光体7とを備える。
【0016】
例えば、投光体6は、かごドア2の先端部に沿って設けられる。投光体6は、図示されない複数の投光素子を備える。複数の投光素子は、かご1の出入口の他側に向かって水平方向に光を投じるように配置される。
【0017】
例えば、受光体7は、戸当たり面4に沿って設けられる。受光体7は、図示されない複数の受光素子を備える。複数の受光素子の各々は、複数の投光素子の各々からの光を受けるように配置される。
【0018】
物体がかご1の出入口に存在しない場合、複数の投光素子の各々からの光は、複数の受光素子の各々に到達する。複数の受光素子の各々は、複数の投光素子の各々からの光を正しく受ける。この場合、図示されない制御装置は、物体がかご1の出入口に存在しないと判定する。
【0019】
物体がかご1の出入口に存在する場合、複数の投光素子のいずれかからの光は、物体に遮られることにより対応した受光素子に到達しない。当該受光素子は、対応した投光素子からの光を正しく受けない。この場合、制御装置は、物体がかご1の出入口に存在すると判定する。
【0020】
次に、図3を用いて、受光体7の取付状態の概要を説明する。
図3は実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の受光体の取付状態の概要を説明するための斜視図である。
【0021】
図3の左側は、受光体7が取り付けられる前の戸当たり柱3である。図3の右側は、受光体7が取り付けられた後の戸当たり柱3である。この際、戸当たり柱3に対しては、穴あけ等の加工はなされない。
【0022】
次に、図4図5とを用いて、受光体7を取り付ける個所の詳細を説明する。
図4は実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の受光体が取り付けられた戸当たり柱の斜視図である。図5は実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の受光体が取り付けられた戸当たり柱の縦断面図である。
【0023】
図4に示されるように、安全装置5は、支持体8と下部把持体9と上部把持体10とを備える。支持体8と下部把持体9と上部把持体10は、図4においては図示されない受光体7の支持装置として機能する。
【0024】
例えば、支持体8は、ステンレスで形成される。支持体8は、戸当たり面4に沿って設けられる。支持体8は、受光体7を支持する。
【0025】
例えば、下部把持体9は、ステンレスで形成される。下部把持体9は、支持体8の下部と戸当たり面4の下部とをまとめて把持する。
【0026】
例えば、上部把持体10は、ステンレスで形成される。上部把持体10は、支持体8の上部と戸当たり面4の上部とをまとめて把持する。
【0027】
図5に示されるように、下部把持体9は、第1表面側把持部9aと第1連結部9bと第1裏面側把持部9cとを備える。
【0028】
第1表面側把持部9aは、支持体8の下部の表面側に鉛直方向に移動自在に支持される。第1連結部9bは、第1表面側把持部9aの下端部から戸当たり面4の側に突き出す。第1裏面側把持部9cは、第1連結部9bの先端部から上方に突き出す。
【0029】
第1表面側把持部9aが下方に移動された場合、第1裏面側把持部9cの上端部は、戸当たり面4の下端部よりも低い位置に配置される。その結果、第1表面側把持部9aと第1裏面側把持部9cとは、支持体8の下部と戸当たり面4の下部とを挟み込む位置よりも下方に配置される。第1表面側把持部9aが上方に移動された場合、第1裏面側把持部9cの上端部は、戸当たり面4の下端部よりも高い位置に配置される。その結果、第1表面側把持部9aと第1裏面側把持部9cとは、支持体8の下部と戸当たり面4の下部とを挟み込む位置に配置される。
【0030】
下部スペーサ23は、支持体8の下部の表面側に設けられる。下部スペーサ23は、第1スタッドボルト8aに貫かれる。
【0031】
下部連結体24は、支持体8の下部と下部スペーサ23と下部把持体9の第1表面側把持部9aとよりもかご1の出入口の中央側に配置される。下部連結体24は、第1スタッドボルト8aに貫かれる。第1ワッシャー12は、第1スタッドボルト8aに貫かれる。第1ナット13は、第1ワッシャー12よりも第1スタッドボルト8aの先端部の側から第1スタッドボルト8aにねじ込まれる。
【0032】
下部ボルト9dは、下部連結体24の下部と下部把持体9の第1表面側把持部9aの上部とにかご1の出入口の中央側からねじ込まれる。下部ワッシャー25は、下部ボルト9dに貫かれる。下部調整用スペーサ27は、下部連結体24の下部と下部把持体9の第1表面側把持部9aの上部との間に着脱自在に設けられる。
【0033】
例えば、第1緩衝体11は、ゴムで形成される。第1緩衝体11は、戸当たり面4の下部と第1裏面側把持部9cとの間に配置される。例えば、第1緩衝体11は、第1裏面側把持部9cにビスで固定される。
【0034】
上部把持体10は、第2表面側把持部10aと第2連結部10bと第2裏面側把持部10cとを備える。
【0035】
第2表面側把持部10aは、支持体8の上部の表面側に鉛直方向に移動自在に支持される。第2連結部10bは、第2表面側把持部10aの上端部から戸当たり面4の側に突き出す。第2裏面側把持部10cは、第2連結部10bの先端部から下方に突き出す。
【0036】
第2表面側把持部10aが上方に移動された場合、第2裏面側把持部10cの下端部は、戸当たり面4の上端部よりも高い位置に配置される。その結果、第2表面側把持部10aと第2裏面側把持部10cとは、支持体8の上部と戸当たり面4の上部とを挟み込む位置よりも上方に配置される。第2表面側把持部10aが下方に移動された場合、第2裏面側把持部10cの下端部は、戸当たり面4の上端部よりも低い位置に配置される。その結果、第2表面側把持部10aと第2裏面側把持部10cとは、支持体8の下部と戸当たり面4の下部とを挟み込む位置に配置される。
【0037】
上部スペーサ28は、支持体8の上部の表面側に設けられる。上部スペーサ28は、第2スタッドボルト8bに貫かれる。
【0038】
上部連結体29は、支持体8の上部と上部スペーサ28と上部把持体10の第2表面側把持部10aとよりもかご1の出入口の中央側に配置される。上部連結体29は、第2スタッドボルト8bに貫かれる。第2ワッシャー15は、第2スタッドボルト8bに貫かれる。第2ナット16は、第2ワッシャー15よりも第2スタッドボルト8bの先端部の側から第2スタッドボルト8bにねじ込まれる。
【0039】
上部ボルト10dは、上部連結体29の上部と上部把持体10の第2表面側把持部10aの下部とにかご1の出入口の中央側からねじ込まれる。上部ワッシャー30は、上部ボルトに貫かれる。上部調整用スペーサ32は、上部連結体29の上部と上部把持体10の第2表面側把持部10aの下部との間に着脱自在に設けられる。
【0040】
例えば、第2緩衝体14は、ゴムで形成される。第2緩衝体14は、戸当たり面4の上部と第2裏面側把持部10cとの間に配置される。第2緩衝体14は、第2裏面側把持部10cにビスで固定される。
【0041】
次に、図6から図11を用いて、支持体8の下部を支持する際の手順を説明する。
図6から図11は実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の下部を支持する際の手順を説明するための要部の拡大図である。
【0042】
図6図7とに示されるように、下部把持体9は、戸当たり面4よりもかご1の出入口の中央側で敷居1aの溝に収められる。この際、下部把持体9は、支持体8の下部と戸当たり面4の下部とを挟み込む位置よりも下方の位置に対応した位置まで下方に移動される。支持体8は、下部把持体9が支持体8の下部の表面側から戸当たり面4の下部の裏面側にわたるまで戸当たり面4の側に移動される。
【0043】
その後、図8図9とに示されるように、下部把持体9は、支持体8の下部と戸当たり面4の下部とを挟み込む位置まで上方に移動される。
【0044】
その後、図10図11とに示されるように、下部調整用スペーサ27は、下部連結体24の下部と下部把持体9の第1表面側把持部9aの上部との間に挿入される。この際、下部調整用スペーサ27の枚数は、戸当たり面4の厚さに応じて決定される。この状態において、下部ボルト9dがねじ込まれる。その結果、第1緩衝体11の弾性力により、支持体8の下部が支持される。
【0045】
次に、図12から図17を用いて、支持体8の上部を支持する際の手順を説明する。
図12から図17は実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の上部を支持する際の手順を説明するための要部の拡大図である。
【0046】
図12図13とに示されるように、上部把持体10は、戸当たり面4よりもかご1の出入口の中央側で支持体8の上部と戸当たり面4の上部とを挟み込む位置よりも上方の位置に対応した位置まで上方に移動される。支持体8は、上部把持体10が支持体8の上部の表面側から戸当たり面4の上部の裏面側にわたるまで戸当たり面4の側に移動される。
【0047】
その後、図14図15とに示されるように、上部把持体10は、支持体8の上部と戸当たり面4の上部とを挟み込む位置まで下方に移動される。
【0048】
その後、図16図17とに示されるように、上部把持体10は、第2裏面側把持部10cが戸当たり面4の裏面側かつ手前側に形成された壁面に接触するまで水平方向に移動される。その後、上部調整用スペーサ32は、上部連結体29の上部と上部把持体10の第2表面側把持部10aとの間に挿入される。この際、上部調整用スペーサ32の枚数は、戸当たり面4の厚さに応じて決定される。この状態において、上部ボルト10dがねじ込まれる。その結果、第2緩衝体14の弾性力により、支持体8の上部が支持される。
【0049】
次に、図18から図22を用いて、受光体7の保護を説明する。
図18は実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体の正面図である。図19は実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体に取り付けられる第1カバーを裏面側から見た図である。図20は実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体に取り付けられる第2カバーを裏面側から見た図である。図21は、実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持体に取り付けられる第1カバーの第1ロック片の側面図である。図22は実施の形態1におけるエレベーターの安全装置の支持装置による受光体の保護を説明するための正面図である。
【0050】
図18に示されるように、複数の第1切り欠きAは、支持体8において乗場の側に鉛直方向に並んで形成される。複数の第2切り欠きBは、支持体8においてかご1の側に鉛直方向に並んで形成される。
【0051】
図19に示されるように、第1カバー21は、複数の第1ロック片Cを備える。複数の第1ロック片Cは、鉛直方向に並んで設けられる。
【0052】
図20に示されるように、第2カバー22は、複数の第2ロック片Dを備える。複数の第2ロック片Dは、鉛直方向に並んで設けられる。
【0053】
図21に示されるように、第1ロック片Cは、下側に開口する。第1ロック片Cは、第1カバー21の裏面に設けられたスタッドボルトEに貫かれる。ナットFは、スタッドボルトEにねじ込まれる。その結果、第1ロック片Cは、第1カバー21の裏面に固定される。図示されないが、第2ロック片Dも、第1ロック片Cと同様の方法により第2カバー22の裏面に固定される。
【0054】
図22に示されるように、第1カバー21は、支持体8において乗場の側に取り付けられる。この際、図22においては図示されない複数の第1ロック片Cの各々は、図22においては図示されない複数の第1切り欠きAの各々に上方から引っ掛かる。
【0055】
第2カバー22は、支持体8においてかご1の側に取り付けられる。この際、図22においては図示されない複数の第2ロック片Dの各々は、図22においては図示されない複数の第2切り欠きBの各々に上方から引っ掛かる。
【0056】
以上で説明した実施の形態1によれば、下部把持体9は、支持体8の下部と戸当たり面4の下部とをまとめて把持する。この際、下部把持体9は、敷居1aの溝に収まった状態で水平方向ではなく上方に移動されることで、支持体8の下部と戸当たり面4の下部とを挟み込む。上部把持体10は、支持体8の上部と戸当たり面4の上部とをまとめて把持する。このため、戸当たり柱3への加工を要することなく安全装置5を戸当たり柱3で確実に支持することができる。
【0057】
例えば、既設の戸当たり柱3に対しても、安全装置5を容易に設置することができる。このため、安全装置5のために、新設の戸当たり柱3を用意する必要がない。さらに、新設の戸当たり柱3との接触を避けるために、昇降路に設けられた機器を移動させる必要がない。その結果、安全装置5を設置する際の作業時間を短くすることができる。
【0058】
また、下部把持体9において、第1連結部9bは、支持体8と戸当たり面4との下方においてかご1の敷居1aの溝に収まる。このため、支持体8の下部が戸当たり面4に対してかご1の前後方向に移動することを抑制できる。
【0059】
また、上部把持体10において、第2裏面側把持部10cは、戸当たり面4の裏面側かつ手前側に形成された壁面に接触する。このため、支持体8の上部が戸当たり面4に対してかご1の前後方向に移動することを抑制できる。
【0060】
また、下部連結体24は、下部把持体9の第1表面側把持部9aを水平方向に移動自在に支持する。このため、下部把持体9を敷居1aの溝に容易に収めることができる。
【0061】
また、下部調整用スペーサ27は、下部把持体9の第1表面側把持部9aと下部連結体24との間の距離を調整する。その結果、下部把持体9の第1裏面側把持部9cと戸当たり面4との間の距離が調整される。このため、戸当たり面4の厚さによらず、支持体8の下部と戸当たり面4の下部とを一定の荷重で把持することができる。
【0062】
また、上部連結体29は、上部把持体10の第2表面側把持部10aを水平方向に移動自在に支持する。このため、第2裏面側把持部10cを戸当たり面4の裏面側かつ手前側に形成された壁面に容易に接触させることができる。
【0063】
また、上部調整用スペーサ32は、上部把持体10の第2表面側把持部10aと上部連結体29との間の距離を調整する。その結果、上部把持体10の第2裏面側把持部10cと戸当たり面4との間の距離が調整される。このため、戸当たり面4の厚さによらず、支持体8の上部と戸当たり面4の上部とを一定の荷重で把持することができる。
【0064】
また、複数の第1ロック片Cの各々は、複数の第1切り欠きAの各々に上方から引っ掛かる。複数の第2ロック片Dの各々は、複数の第2切り欠きBの各々に上方から引っ掛かる。このため、受光体7の一部を容易に保護することができる。
【0065】
なお、投光体6と受光体7との配置を入れ替えてもよい。この場合も、戸当たり柱3への加工を要することなく安全装置5を戸当たり柱3で確実に支持することができる。
【0066】
実施の形態2.
図23から図25は実施の形態2におけるエレベーターの安全装置の支持装置による受光体の支持と受光体の保護とを説明するための横断面図である。なお、実施の形態1の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0067】
図23に示されるように、支持体8は、手前側スタッドボルト8cと奥側スタッドボルト8dとを備える。
【0068】
手前側スタッドボルト8cは、受光体7においてかご1の手前側に形成された取付部を貫通する。手前側スタッドボルト8cには、手前側ナット17がねじ込まれる。その結果、受光体7の手前側の取付部が支持体8に支持される。
【0069】
奥側スタッドボルト8dは、受光体7においてかご1の奥側に形成された取付部を貫通する。奥側スタッドボルト8dには、奥側ナット18がねじ込まれる。その結果、受光体7の奥側の取付部が支持体8に支持される。
【0070】
支持体8は、第1保持片8eと第2保持片8fとを備える。
【0071】
例えば、第1保持片8eは、支持体8と一体で形成される。第1保持片8eは、支持体8においてかご1の手前側に設けられる。第1保持片8eは、第1突出片と第1屈曲片とを備える。第1突出片は、支持体8からかご1の出入口の中央の側に向けて突き出す。第1屈曲片は、第1突出片の先端部がかご1の奥側に向けて折り曲げられることにより形成される。
【0072】
例えば、第2保持片8fは、ステンレスで形成される。第2保持片8fは、支持体8においてかご1の奥側に設けられる。第2保持片8fは、第2突出片と第2屈曲片とを備える。第2突出片は、支持体8からかご1の出入口の中央の側に向けて突き出す。第2屈曲片は、第2突出片の先端部がかご1の手前側に向けて折り曲げられることにより形成される。
【0073】
例えば、第1クリップ19は、ステンレスで形成される。第1クリップ19は、第1保持片8eに保持される。具体的には、第1クリップ19は、第1保持部と第1挿入部とを備える。第1保持部は、第1保持片8eの第1屈曲部に形成された穴を貫通した状態で第1保持片8eに保持される。第1挿入部は、第1保持片8eの第1突出片に対してかご1の手前側から接するように配置される。第1挿入部は、かご1の出入口の中央の側に向けて開口する。
【0074】
例えば、第2クリップ20は、ステンレスで形成される。第2クリップ20は、第2保持片8fに保持される。具体的には、第2クリップ20は、第2保持部と第2挿入部とを備える。第2保持部は、第2保持片8fの第2屈曲部に形成された穴を貫通した状態で第2保持片8fに保持される。第2挿入部は、第2保持片8fの第2突出片に対してかご1の奥側から接するように配置される。第2挿入部は、かご1の出入口の中央の側に向けて開口する。
【0075】
図24図25とに示されるように、第1カバー21は、第1保持片8eに対応して設けられる。第1カバー21は、第1保持片8eと受光体7の手前側の取付部を覆うように設けられる。例えば、第1カバー21は、2枚のステンレスを接合することにより形成される。第1カバー21は、支持体8の表面側に対してかご1の出入口の中央側から着脱自在に第1クリップ19に保持される。具体的には、第1カバー21は、第1表面側遮蔽部と第1手前側遮蔽部と第1奥側遮蔽部とを備える。第1表面側遮蔽部は、かご1の出入口の中央側から第1保持片8eを覆う。第1手前側遮蔽部は、第1保持片8eの第1挿入部に挿入された状態でかご1の手前側から第1保持片8eを覆う。第1奥側遮蔽部は、かご1の奥側から第1保持片8eを覆う。
【0076】
第2カバー22は、第2保持片8fに対応して設けられる。第2カバー22は、第2保持片8fと受光体7の奥側の取付部を覆うように設けられる。例えば、第2カバー22は、2枚のステンレスを接合することにより形成される。第2カバー22は、支持体8の表面側に対してかご1の出入口の中央側から着脱自在に第2クリップ20に保持される。具体的には、第2カバー22は、第2表面側遮蔽部と第2手前側遮蔽部と第2奥側遮蔽部と隙間遮蔽部を備える。第2表面側遮蔽部は、かご1の出入口の中央の側から第2保持片8fを覆う。第2手前側遮蔽部は、第2保持片8fの第2挿入部に挿入された状態でかご1の手前側から第2保持片8fを覆う。第2奥側遮蔽部は、かご1の奥側から第2保持片8fを覆う。隙間遮蔽部は、かご1の出入口の中央の側から戸当たり面4の奥側に形成された壁面と第2保持片8fとの間の隙間を覆う。
【0077】
以上で説明した実施の形態2によれば、第1カバー21は、支持体8の表面側に対してかご1の出入口の中央側から着脱自在に第1クリップ19に保持される。第2カバー22は、支持体8の表面側に対してかご1の出入口の中央側から着脱自在に第2クリップ20に保持される。このため、受光体7の手前側および奥側の取付部を容易に保護することができる。
【0078】
なお、支持体8において、受光体7の手前側また奥側の取付部をクリップ等の弾性力で保持してもよい。この場合も、受光体7を支持体8で容易に支持することができる。
【0079】
実施の形態3.
図26は実施の形態3におけるエレベーターの安全装置の受光体が取り付けられた戸当たり柱の横断面図である。図27は実施の形態3におけるエレベーターの安全装置の受光体が取り付けられた戸当たり柱の縦断面図である。なお、実施の形態1の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
【0080】
実施の形態3の安全装置5において、支持体8は、上端部と下端部にそれぞれ柱体8gを備える。
【0081】
柱体8gは、円筒状に形成される。柱体8gは、支持体8においてかご1の奥側に設けられる。柱体8gは、長手方向が鉛直方向になるように配置される。
【0082】
第2カバー22は、ロック片22aと係合片22bとを備える。例えば、ロック片22aと係合片22bとは、ステンレスで形成される。例えば、ロック片22aは、S字状に形成される。例えば、係合片22bは、柱体8gを受け入れて支持するための切り欠き部を備える。例えば、係合片22bは、柱体8gを受け入れて支持するための孔または長孔を備える。ロック片22aは、第2カバー22が支持体8の表面側に対してかご1の出入口の中央側から接近した際に柱体8gに乗り上げた後に引っ掛かるように設けられる。
【0083】
以上で説明した実施の形態3によれば、ロック片22aは、第2カバー22が支持体8の表面側に対してかご1の出入口の中央側から接近した際に柱体8gに引っ掛かるように設けられる。このため、受光体7の一部を容易に保護することができる。
【産業上の利用可能性】
【0084】
以上のように、この発明に係るエレベーターの安全装置の支持装置および支持方法は、エレベーターシステムに利用できる。
【符号の説明】
【0085】
1 かご、 1a 敷居、 2 かごドア、 3 戸当たり柱、 4 戸当たり面、 5 安全装置、 6 投光体、 7 受光体、 8 支持体、 8a 第1スタッドボルト、 8b 第2スタッドボルト、 8c 手前側スタッドボルト、 8d 奥側スタッドボルト、 8e 第1保持片、 8f 第2保持片、 8g 柱体、 9 下部把持体、 9a 第1表面側把持部、 9b 第1連結部、 9c 第1裏面側把持部、 9d 下部ボルト、 10 上部把持体、 10a 第2表面側把持部、 10b 第2連結部、 10c 第2裏面側把持部、 10d 上部ボルト、 11 第1緩衝体、 12 第1ワッシャー、 13 第1ナット、 14 第2緩衝体、 15 第2ワッシャー、 16 第2ナット、 17 手前側ナット、 18 奥側ナット、 19 第1クリップ、 20 第2クリップ、 21 第1カバー、 22 第2カバー、 22a ロック片、 22b 係合片、 23 下部スペーサ、 24 下部連結体、 25 下部ワッシャー、 26 下部ナット、 27 下部調整用スペーサ、 28 上部スペーサ、 29 上部連結体、 30 上部ワッシャー、 31 上部ナット、 32 上部調整用スペーサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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図27