特許第6874959号(P6874959)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6874959情報処理装置、情報家電制御システム、及び情報家電制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6874959
(24)【登録日】2021年4月26日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報家電制御システム、及び情報家電制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20210510BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20210510BHJP
   H04N 5/44 20110101ALI20210510BHJP
【FI】
   H04Q9/00 331A
   H04Q9/00 301D
   H04Q9/00 321B
   H04M1/00 R
   H04N5/44 003
【請求項の数】3
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-200698(P2016-200698)
(22)【出願日】2016年10月12日
(65)【公開番号】特開2018-64166(P2018-64166A)
(43)【公開日】2018年4月19日
【審査請求日】2019年7月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】318012780
【氏名又は名称】FCNT株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100113608
【弁理士】
【氏名又は名称】平川 明
(74)【代理人】
【識別番号】100105407
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】100175190
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 裕明
(72)【発明者】
【氏名】山元 雅博
【審査官】 安藤 一道
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−026418(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0113993(US,A1)
【文献】 韓国登録特許第10−1556179(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04Q 9/00
H04M 1/00
H04N 5/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の無線通信路を介して情報家電を制御する外部機器と前記第1の無線通信路とは異なる第2の無線通信路を介して無線信号を交換する無線部と、
表示部と、
前記表示部に表示される前記情報家電に対する操作画面の切り替えを、室内に設置された前記外部機器との前記無線信号の交換により制御する制御部と、を備え、
前記無線部は、前記外部機器において検出された自装置の位置を示す位置情報を含む前記無線信号を前記第2の無線通信路を介して受信し、
前記制御部は、前記位置情報に基づいて、操作対象となる前記情報家電を特定し、前記表示部に表示された第1の操作画面を、前記特定した情報家電に対応する第2の操作画面に切り替え、前記第2の操作画面に対する操作に応じた制御信号の送信を前記第2の無線通信路で前記外部機器に送信する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
情報家電と、
第1の無線通信路を介して前記情報家電を制御する外部機器と、
情報処理装置を備える情報家電制御システムにおいて、
前記情報処理装置は、
前記第1の無線通信路とは異なる第2の無線通信路を介して前記外部機器と無線信号を交換する無線部と、
表示部と、
前記表示部により表示される前記情報家電に対する操作画面の切り替えを、室内に設置された前記外部機器との無線信号の交換により制御する制御部と、を備え、
前記無線部は、前記外部機器において検出された前記情報処理装置の位置を示す位置情報を含む前記無線信号を前記第2の無線通信路を介して受信し、
前記制御部は、前記位置情報に基づいて、操作対象となる前記情報家電を特定し、前記表示部に表示された第1の操作画面を、前記特定した情報家電に対応する第2の操作画面に切り替え、前記第2の操作画面に対する操作に応じた制御信号の送信を前記第2の無線通信路で前記外部機器に送信する、
ことを特徴とする情報家電制御システム。
【請求項3】
表示部を有する情報処理装置のコンピュータで実行される情報家電制御プログラムであって、
第1の無線通信路を介して情報家電を制御する外部機器と前記第1の無線通信路とは異なる第2の無線通信路を介して無線信号を交換し、
前記表示部に表示される前記情報家電に対する操作画面の切り替えを、室内に設置された前記外部機器との前記無線信号の交換により制御し、
前記無線信号を交換する処理は、前記外部機器において検出された前記情報処理装置の位置を示す位置情報を含む前記無線信号を前記第2の無線通信路を介して受信する処理を含み、
前記無線信号の交換により制御する処理は、前記位置情報に基づいて、操作対象となる前記情報家電を特定し、前記表示部に表示された第1の操作画面を、前記特定した情報家電に対応する第2の操作画面に切り替え、前記第2の操作画面に対する操作に応じた制御信号の送信を前記第2の無線通信路で前記外部機器に送信する処理を含む、
ことを特徴とする情報家電制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報制御システム、及び情報制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビやオーディオ機器、エアコンなどの情報家電に対しては、リモートコントロール(以下、「リモコン」と称する場合がある。)端末により遠隔操作が可能となっている。しかし、複数の情報家電が家庭内などに設置される場合、複数のリモコン端末が存在することになる。この場合、ユーザはどのリモコン端末がその情報家電に対応しているのかを確認することになり、煩雑である。そこで、学習リモコンと呼ばれる装置がある。学習リモコンは、例えば、複数のリモコン端末が発生する操作信号を記憶(又は学習)し、1つの端末で複数の情報家電の操作が可能な装置である。
【0003】
このような学習リモコンに関する技術として、例えば、以下がある。すなわち、周辺に存在する電化製品を撮像画像又は電波信号で認識し、携帯端末の表示部に表示するユーザインタフェースを、認識した電化製品に対応するユーザインタフェースに変更する携帯端末がある。具体的には、以下により周辺の電化製品を認識している。すなわち、ユーザが携帯端末を電化製品の方向に向けた場合において、携帯端末において、2つのGPS(Global Positioning System)デバイスを利用して携帯端末の位置(X0,Y0,Z0)を取得し、地磁気センサなどを利用して方向(a,b,c)を取得する。そして、携帯端末において、3次元直線方程式:a(X−X0)+b(Y−Y0)+c(Z−Z0)=0を生成し、テーブル内に記憶した電化製品の位置情報と3次元直線方程式とが交差するか否かに応じて電化製品を認識する。
【0004】
この技術によれば、ユーザが意図的にユーザインタフェースを変更させようとしなくても、ユーザが意図する、適切な電化製品のユーザインタフェースに、きめ細かく自動で変更することができる携帯端末、方法及びプログラムを提供することができる、とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−142907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した技術では、3次元直線方程式で利用される(X0,Y0,Z0)について2つのGPSデバイスを利用して取得している。
【0007】
携帯端末が室外で利用される場合、GPSデバイスはGSP信号を捕捉することができるが、室内で利用される場合、GPSデバイスはGPS信号を捕捉することが困難となる。この場合、携帯端末が学習リモコンとして室内で使用されると、GPSデバイスから取得した携帯端末の位置(X0,Y0,Z0)は正確ではない場合がある。携帯端末内に2つのGPSデバイスが存在しても、携帯端末が室内で使用されると、2つのGPSデバイスがともにGPS信号を捕捉することが困難となり、携帯端末の位置(X0,Y0,Z0)は正確ではない場合がある。
【0008】
従って、かかる技術では、3次元方程式を利用して電化製品を認識するようにしても、携帯端末の位置(X0,Y0,Z0)が正確ではないため、携帯端末はユーザが意図する電化製品を正確に認識することができない場合もある。
【0009】
よって、かかる技術では、室内に設置された情報家電に対する制御としては効果的ではない場合がある。
【0010】
そこで、一開示は、情報家電に対する制御の信頼性を高めるようにした情報処理装置、情報家電制御システム、及び情報家電制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
一開示は、情報家電を制御する外部機器と無線信号を交換する無線部と、表示部と、前記表示部に表示される前記情報家電に対する操作画面の切り替えを、室内に設置された前記外部機器との前記無線信号の交換により制御する制御部とを備える情報処理装置にある。
【発明の効果】
【0012】
一開示によれば、情報家電に対する制御の信頼性を高めるようにした情報処理装置、情報家電制御システム、及び情報家電制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は情報家電制御システムの構成例を表す図である。
図2図2はネットワークリモコン装置の構成例を表す図である。
図3図3はリモコン端末装置の構成例を表す図である。
図4図4は動作例を表すフローチャートである。
図5図5は情報家電を特定する場合の例を表す図である。
図6図6はリモコン端末の制御の例を表す図である。
図7図7は情報家電制御システムの構成例を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下の実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施の形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0015】
[第1の実施の形態]
<情報家電制御システムの構成例>
図1は第1の実施の形態における情報家電制御システム10の構成例を表している。情報家電制御システム10は、リモコン端末装置(以下、「リモコン端末」と称する場合がある。)100と、ネットワークリモコン装置(以下、「ネットワークリモコン」と称する場合がある。)200と、情報家電装置(以下、「情報家電」と称する場合がある。)300−1〜300−4を備える。
【0016】
リモコン端末100は、例えば、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット端末などの情報処理装置である。リモコン端末100は、例えば、ネットワークリモコン200を介して情報家電300−1〜300−4を制御することが可能となる。その際、リモコン端末100は、リモコン端末100が向いている方向に存在する情報家電300−1〜300−4に対応する操作画面(又はユーザインタフェース(User Interface)。以下、「操作用UI」と称する場合がある。)を表示部に表示することができる。ユーザは、表示部に表示された操作用UIを操作することで、照明装置300−1の調光を制御したり、エアコン300−2の温度を設定したり、テレビ300−3のチャネルや音量などを変更することが可能となる。
【0017】
ネットワークリモコン200は、例えば、リモコン端末100を介して情報家電300−1〜300−4を制御することが可能な外部機器である。ネットワークリモコン200は、例えば、室内に設置される。この際、ネットワークリモコン200は、例えば、リモコン端末100と無線LAN(Local Area Network)を利用して通信を行い、情報家電300−1〜300−4と赤外線通信を利用して通信を行う。
【0018】
なお、ネットワークリモコン200が学習リモコンであってもよいし、リモコン端末100が学習リモコンであってもよい。
【0019】
情報家電300−1〜300−4は、例えば、リモコン端末100やネットワークリモコン200に対する制御対象となる装置である。図1の例では、情報家電300−1は照明装置であり、情報家電300−2はエアコン、情報家電300−3はテレビ、情報家電300−4はオーディオ機器を表している。制御対象となる情報家電としては室内に設置されるものであればよく、例えば、冷蔵庫、コピー機、固定電話装置、電子レンジなどであってもよい。
【0020】
以降では、ネットワークリモコン200とリモコン端末100の構成例について説明する。なお、情報家電300−1〜300−4については情報家電300と称する場合がある。
【0021】
<ネットワークリモコンの構成例>
図2はネットワークリモコン200の構成例を表している。ネットワークリモコン200は、無線LAN用無線部210、赤外線送受信部220、位置検出用装置230、制御部240、及びメモリ部250を備える。
【0022】
無線LAN用無線部210は、例えば、無線LAN親機(又はルータ。以下、「無線LAN親機」と称する場合がある。)と接続し、無線LANとして利用可能な周波数を利用して無線信号を交換する。図1において、リモコン端末100とネットワークリモコン200は直接無線通信を行うように記載されているが、例えば、リモコン端末100とネットワークリモコン200は、無線LAN親機と接続して無線信号を交換し、無線LAN親機と接続されたインターネットやイントラネットなどのネットワークを介してデータや信号などを交換する。
【0023】
なお、例えば、リモコン端末100とネットワークリモコン200は無線LAN親機を介することなく無線信号を直接交換して、データや情報など交換するようにしてもよい。
【0024】
例えば、無線LAN用無線部210は、制御部240からの指示に従って、制御部240から受け取ったデータや信号などに対して、変調処理や周波数変換処理などを施して無線信号へ変換し、変換後の無線信号を無線LAN親機へ送信する。また、例えば、無線LAN用無線部210は、無線LAN親機から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号に対して周波数変換処理や変調処理などを施して、無線信号からデータや信号などを抽出し、抽出したデータや信号などを制御部240へ出力する。
【0025】
赤外線送受信部220は、赤外線通信として利用可能な周波数を利用して情報家電300と無線信号を交換する。赤外線送受信部220も、例えば、制御部240からの指示に従って、制御部240から受け取ったデータや信号などに対して、変調処理や周波数変換処理などを施して、赤外線用の無線信号へ変換し、変換後の無線信号を情報家電300へ送信する。また、赤外線送受信部220は、例えば、情報家電300から送信された無線信号を受信し、受信した無線信号に対して周波数変換処理や変調処理などを施して、無線信号からデータや信号などを抽出し、抽出したデータや信号などを制御部240へ出力する。
【0026】
位置検出用装置230は、例えば、制御部240からの指示に従って、リモコン端末100の位置を検出する。位置検出用装置230は、例えば、カメラなどの撮像装置であって、リモコン端末100を撮像することで、リモコン端末100の位置を検出する。具体的な位置検出方法は公知の手法でもよい。そのような位置検出手法としては、例えば、対象物に既知のパターンを投影して撮像した3D画像に基づいて位置を検出するアクティブステレオ法や、対象物に光レーザーを照射してその反射光の角度などに基づいて対象物の位置を検出する光レーザー法などがある。位置検出用装置230は、検出したリモコン端末100の位置情報を制御部240へ出力する。
【0027】
制御部240は、例えば、無線LAN用無線部210や赤外線送受信部220、位置検出用装置230に対して、無線信号の送信や位置検出を指示する(又は指示する指示信号を出力する)。
【0028】
制御部240は、例えば、以下の処理を行う。すなわち、制御部240は、無線LAN用無線部210から起動通知信号を受け取ると、位置検出用装置230に対してリモコン端末100の位置を検出することを指示する。また、制御部240は、位置検出用装置230から受け取った位置情報を無線LAN用無線部210へ出力し、無線LAN用無線部210に対して、リモコン端末100へ位置情報を送信することを指示する。さらに、制御部240は、例えば、無線LAN用無線部210からボタン情報を受け取ると、受け取ったボタン情報を赤外線送受信部220へ出力し、赤外線送受信部220に対してボタン情報を情報家電300へ送信することを指示する。
【0029】
制御部240は、例えば、メモリ部250からプログラムを読み出して実行することで、上述した処理を行ってもよい。制御部240は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサやコントローラであってもよい。
【0030】
メモリ部250は、例えば、制御部240において処理が行われる際に情報やデータなどを適宜記憶するメモリである。また、メモリ部250は、例えば、制御部240において実行されるプログラムを記憶してもよい。メモリ部250は、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)を含んでもよい。
【0031】
<リモコン端末の構成例>
図3はリモコン端末100の構成例を表す図である。リモコン端末100は、セルラ用無線部110、無線LAN用無線部120、入力部130、表示部140、センサ150、制御部160、及びメモリ部170を備える。
【0032】
セルラ用無線部110は、例えば、GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications)や、3G(3th Generation:第3世代移動通信システム)、4G(4th generation:第4世代移動通信システム)など、セルラ用の無線信号を基地局装置との間で交換する。セルラ用無線部110は、例えば、GSPや3Gなどで規定された周波数を利用して、基地局装置との間で無線信号を交換する。
【0033】
無線LAN用無線部120は、例えば、無線LAN親機と接続し、無線LANとして利用可能な周波数を利用して、無線LAN親機との間で無線信号を交換する。例えば、無線LAN用無線部120は、制御部160からの指示に従って、制御部160から受け取った信号やデータなどに対して、変調処理や周波数変換処理などを施して無線信号へ変換し、変換後の無線信号を無線LAN親機へ送信する。また、例えば、無線LAN用無線部120は、無線LAN親機から受信した無線信号に対して周波数変換処理や復調処理などを施して、無線信号から信号やデータなどを抽出する。無線LAN用無線部120は、抽出した信号やデータなどを制御部160へ出力する。無線信号は、例えば、無線LAN親機を介してネットワークリモコン200との間で交換される。
【0034】
入力部130は、例えば、タッチパネルやキーなどである。入力部130は、例えば、ユーザ操作に応じた信号を生成して制御部160などへ出力する。
【0035】
表示部140は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイである。表示部140は、制御部160の指示に従って、情報家電300に対応する操作用UIを表示する。
【0036】
センサ150は、例えば、加速度センサや地磁気センサなど、リモコン端末100の向きを検出するセンサである。センサ150も、例えば、制御部160からの指示に従って、リモコン端末100の向きを検出し、検出した向きを示す情報を制御部160へ出力する。
【0037】
制御部160は、セルラ用無線部110、無線LAN用無線部120、入力部130、表示部140、センサ150に対して、無線信号の送信や操作用UIの表示、リモコン端末100の向きの検出などを指示する。
【0038】
制御部160は、例えば、以下の処理を行う。すなわち、制御部160は入力部130から操作用UIを表示するためのアプリケーション(又はアプリケーションプログラム。以下、「アプリケーション」と称する場合がある。)の起動開始を指示されると、起動開始信号を生成する。そして、制御部160は、生成した起動開始信号を無線LAN用無線部120へ出力し、起動開始信号をネットワークリモコン200へ送信することを無線LAN用無線部120へ指示する。また、制御部160は、無線LAN用無線部120からリモコン端末100の位置情報を受け取ると、センサ150に対してリモコン端末100の向きを検出することを指示する。制御部160はセンサ150からリモコン端末100の向きの情報を受け取ると、位置情報と向きの情報に基づいて、リモコン端末100が向いている方向に存在する情報家電300を特定する。その際、制御部160は、情報家電300の位置を示す位置情報をメモリ部170から読み出して、リモコン端末100の位置情報と向きの情報、及び情報家電300の位置情報に基づいて、情報家電300を特定する。制御部160は、特定した情報家電300に対応する操作用UIを、メモリ部170から読み出して、表示部140へ出力し、操作用UIを表示することを表示部140へ指示する。
【0039】
制御部160は、例えば、メモリ部170からプログラムを読み出して実行することで、上述した処理を行ってもよい。制御部160は、例えば、CPUなどのプロセッサやコントローラであってもよい。この場合、CPUは、入力部130やセルラ用無線部110、無線LAN用無線部120、及びセンサ150の全部又は一部の機能を有してもよい。
【0040】
メモリ部170は、例えば、情報家電300の位置情報と情報家電300に対応する操作用UIを記憶する。情報家電300の位置は、例えば、この位置情報によって予め特定されているものとする。また、メモリ部170は、例えば、制御部160において実行されるプログラムを記憶する。プログラムとしては、例えば、リモコン端末100で実行するリモコン操作を行うアプリケーションプログラムや情報家電制御プログラムなどであってもよい。メモリ部170は、例えば、制御部160において処理が実行される際にデータや情報などを適宜記憶する。メモリ部170は、例えば、ROMとRAMを含む。
【0041】
<動作例>
次に情報家電制御システム10における動作例について説明する。図4は動作例を表すシーケンス図である。なお、リモコン端末100がスマートフォンとなっている例で説明する。
【0042】
リモコン端末100は、リモコン操作のアプリケーションを起動し(S10)、ネットワークを介して起動開始信号をネットワークリモコン200へ送信する(S11)。
【0043】
起動開始信号には、例えば、リモコン端末100の識別情報やパスワード情報などが含まれても良い。ネットワークリモコン200ではこのような識別情報やパスワード情報などに基づいてリモコン端末100を識別することが可能で、例えば、識別情報やパスワード情報などに基づいて認証を行い、リモコン端末100によるリモコン操作を許可するか否かを判別してもよい。
【0044】
ネットワークリモコン200は、起動開始信号を受信すると、リモコン端末100の位置を検出し(S12)、ネットワークを介して検出した位置情報をリモコン端末100へ送信する(S13)。上述したように、例えば、位置検出用装置230はリモコン端末100を撮像し、撮像した情報に基づいてリモコン端末100の位置情報を取得する。
【0045】
リモコン端末100は、位置情報を受信すると、自端末100の向きを検出する(S14)。上述したように、例えば、リモコン端末100の加速度センサや地磁気センサなどのセンサ150が自端末100の向きを検出する。
【0046】
次に、リモコン端末100は、リモコン端末100の向きと位置から、操作対象の電化製品(又は情報家電)300を特定する(S15)。
【0047】
図5は情報家電300の特定方法の例を表す。リモコン端末100は、ネットワークを介してネットワークリモコン200から位置情報として、(x0,y0,z0)を取得する。また、リモコン端末100は、センサ150により向きの情報として、(a,b,c)を取得する。さらに、リモコン端末100は、情報家電300−2の位置情報として、(x1〜x2,y1〜y2,z1〜z2)を保持している。情報家電300−2の位置情報は、1つの点の情報(x1,y1,z1)として保持されてもよいし、(x1〜x2,y1〜y2,z1〜z2)のようにエリアとして保持されてもよい。
【0048】
そして、リモコン端末100は、
(x−x0)/a=(y−y0)/b=(z−z0)/c ・・・(1)
を満たす(x,y,z)が(x1〜x2,y1〜y2,z1〜z2)に含まれるとき、リモコン端末100の向いている方向に情報家電300−2が存在することを特定する。一方、リモコン端末100は、式(1)を満たす(x,y,z)が(x1〜x2,y1〜y2,z1〜z2)に含まれないとき、リモコン端末100の向いている方向に情報家電300−2は存在しないことを特定する。
【0049】
例えば、(x0,y0,z0)=(2,3,1)、(a,b,c)=(1,−1,1)のとき、(x,y,z)=(2,3,2)が情報家電300−2のエリア(x1〜x2,y1〜y2,z1〜z2)に含まれているとき、情報家電300−2はリモコン端末100に向いている方向に存在することになる。このような情報家電300の特定処理は、例えば、制御部160において行われる。
【0050】
図4に戻り、次に、リモコン端末100は操作対象用の表示に自動で切り替える(S16)。すなわち、リモコン端末100は、特定した情報家電に対応する操作用UIを表示部140に表示する。
【0051】
次に、リモコン端末100は、操作用UIにおいてボタンが押されたか否かを判別する(S17)。例えば、入力部130は操作用UI内に表示されたいずれかのボタンが押されると、押されたボタンに対応する信号を制御部160へ出力するため、制御部160は入力部130からこのような信号を受け取るか否かにより判別してもよい。
【0052】
リモコン端末100は、ボタンが押されると(S17でY)、ネットワークを介して押されたボタンに対応するボタン情報をネットワークリモコン200へ送信する(S18)。例えば、制御部160は、押されたボタンに対応する信号を入力部130から受け取ると、当該信号に対応するボタン情報を生成し、生成したボタン情報を、無線LAN用無線部120とネットワークを介してネットワークリモコン200へ送信する。
【0053】
ネットワークリモコン200では、ボタン情報を受信すると、赤外線通信を利用してボタン情報を含むリモコン信号を情報家電300へ送信する(S19)。そして、ネットワークリモコン200は一連の処理を終了する(S21)。ボタン情報は、例えば、照明装置300−1の電源をオンにしたりオフにしたり、光を明るくしたり暗くしたりするなど、ユーザが操作用UIに対して操作を行ったものに対応する情報である。情報家電300はネットワークリモコン200を介してリモコン信号を受信してボタン情報に対応する制御を行うことで、リモコン端末100(又はユーザ)は操作用UIを利用して情報家電300に対する制御が可能となる。
【0054】
リモコン端末100は、ボタン情報を送信すると(S18)、再びS17へ移行して、ボタンが押されたか否かを判別する。
【0055】
一方、リモコン端末100は、ボタンが押されていないとき(S17でN)、自端末100の向きが変わったか否かを判別する(S22)。例えば、制御部160は、S14で取得した向きの情報に対する変更の有無をセンサ150から取得しており、この変更の有無に基づいて判別してもよい。
【0056】
リモコン端末100は、自端末100の向きが変わったとき(S22でY)、S14へ移行して上述した処理を繰り返す。例えば、制御部160は、センサ150から自端末100の向きが変わったことを通知されると、センサ150に対して自端末100の向きを再び検出することを指示し、上述した処理を繰り返す。
【0057】
一方、リモコン端末100は、操作用UIのボタンが押されなかったとき(S17でN)、S22へ移行して上述した処理を繰り返す。
【0058】
このように、本第1の実施の形態においては、リモコン端末100とネットワークリモコン200の連携によって、リモコン端末100の向いている方向の情報家電300に対応する操作用UIを表示させるようにしている。すなわち、リモコン端末100は、ネットワークを介して起動開始信号をネットワークリモコン200へ送信し(図4のS11)、ネットワークリモコン200は、ネットワークを介して検出した位置情報をリモコン端末100へ送信している(S13)。リモコン端末100とネットワークリモコン200はこのような信号や位置情報を含む無線信号の交換により、連携して、リモコン端末100における操作用UIの切り替えを行うようにしている。
【0059】
言い換えると、リモコン端末100は、ネットワークリモコン200との連携により、リモコン端末100が向いている方向に存在する情報家電300を特定することが可能である。従って、リモコン端末100においては、例えば、ユーザに対してリモコン端末100に対する煩雑な操作を強いることなく情報家電300を特定することが可能である。
【0060】
その際、リモコン端末100は、ネットワークを介してネットワークリモコン200との間で無線信号の交換が行われる経路を利用(又は流用)して、情報家電300を特定するようにしている。
【0061】
例えば、以下のようなやりとりを行う場合がある。すなわち、リモコン端末100は、アプリケーションを起動すると(S10)、ネットワークを介して、リモコン端末100の識別情報やパスワード情報を含む無線信号をネットワークリモコン200へ送信する。ネットワークリモコン200では、登録されている識別情報などであれば、ネットワークを介して許可信号(又は応答信号)を含む無線信号をリモコン端末100へ送信する。このような識別情報やパスワードの送信と許可信号の送信という、やりとりが行われ、このようなやりとりによる、無線信号が送信される経路を利用して、リモコン端末100とネットワークリモコン200はネットワークを介して起動開始信号と位置情報を交換している。この場合、例えば、リモコン端末100は識別情報やパスワード情報とともに起動開始信号を送信し、ネットワークリモコン200は許可信号とともに位置情報を送信してもよい。或いは、初期設定の段階で、リモコン端末100は識別情報やパスワード情報を送信し、ネットワークリモコン200では新規登録の条件に合致すると、許可信号を送信する。このような場合の経路も利用することで、リモコン端末100とネットワークリモコン200の連携で操作用UIの切り替えを行っている、と言える。
【0062】
従って、リモコン端末100とネットワークリモコン200の連携に関しては、すでに存在する経路を利用するため、新たに回線を設定する場合と比較して、処理を簡単化し、コスト削減を図ることが可能となる。
【0063】
図6は、リモコン端末100がネットワークリモコン200と連携して情報家電300−1〜300−4を制御する例を表している。リモコン端末100は、ネットワークを介して操作用UIの操作に応じたボタン情報をネットワークリモコン200へ送信し、ネットワークリモコン200は制御対象の情報家電300へボタン情報を送信している。情報家電300−1〜300−4の特定後におけるリモコン端末100の情報家電300−1〜300−4に対する制御もネットワークリモコン200と連携して行っている。
【0064】
以上から、リモコン端末100が室内で使用される場合を考慮すると、リモコン端末100の位置(x0,y0,z0)はネットワークリモコン200により検出されるため、GPSにより取得する場合と比較して、リモコン端末100の位置情報の信頼性や精度は高い。従って、ユーザはリモコン端末100を利用して情報家電300を制御することで、GPSによりリモコン端末100の位置を取得する場合と比較して、情報家電300に対する制御の信頼性を高めることが可能となる。
【0065】
本情報家電制御システム10においては、例えば、以下のような処理が行われる場合がある。すなわち、ユーザがリモコン端末100を操作して、リモコン端末100から光を射出させ、制御対象の情報家電300に投影させる。そして、カメラが投影点を撮像して、撮像画像に基づいて制御対象の情報家電300が特定され、特定された情報家電300をリモコン端末100により制御する。
【0066】
しかし、この場合、ユーザに対してリモコン端末100のボタン操作を強いている。
【0067】
これに対して、情報家電制御システム10では、ユーザがリモコン端末100を制御対象の情報家電300に向けるだけで、リモコン端末100に操作用UIが表示されるため、さらにボタン操作を強いることがなく、上記した例と比較して煩雑さは解消される。
【0068】
[その他の実施の形態]
第1の実施の形態においては、リモコン端末100は、情報家電が設置される室内で利用する例について説明した。例えば、リモコン端末100は室外で利用することも可能である。この場合、リモコン端末100は、無線基地局と接続し、セルラ用無線部110を介して開始起動信号などを無線基地局へ送信する。開始起動信号などは、無線基地局からネットワークリモコン200へ送信される。例えば、ユーザは、リモコン端末100の表示部140に表示された複数の操作用UIから制御対象の情報家電300に対応する操作用UIを選択し、選択した操作用UIを利用して、電源オンとなる時間や設定温度、録画時間など入力する。リモコン端末100は、無線基地局を介して、このような制御に関する情報を含む制御信号をネットワークリモコン200へ向けて送信する。ネットワークリモコン200も、例えば、無線基地局と接続し、リモコン端末100から送信された制御信号などを無線基地局から受信する。そして、ネットワークリモコン200は、赤外線通信により情報家電300へ制御信号を送信する。これにより、例えば、情報家電300に対してユーザが意図した制御を行わせることが可能となる。
【0069】
また、第1の実施の形態においては、制御部160,240は、CPUでもよい例について説明した。例えば、制御部160,240は、CPUに代えて、MPU(Micro-Processing Unit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)などのコントローラやプロセッサであってもよい。
【0070】
さらに、第1の実施の形態においては、リモコン端末100とネットワークリモコン200は無線LAN親機との間で無線LANを用いて通信を行う例について説明した。例えば、通信方式に関しては、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)などの近距離通信方式が用いられてもよい。
【0071】
図7は情報家電制御システム10の他の構成例を表している。情報家電制御システム10は、情報処理装置100、外部機器200、及び情報家電300を備える。
【0072】
情報家電300は、例えば、照明装置、エアコン、テレビ、オーディオ機器など、外部機器200により制御可能な装置である。外部機器200は、情報家電300を制御する。
【0073】
情報処理装置100は、無線部120と表示部140、及び制御部160を備える。無線部120は外部機器200と無線信号を交換する。表示部140は、情報家電300に対する操作画面を表示する。制御部160は、表示部140に表示される情報家電300に対する操作画面の切り替えを、室内に設置された外部機器200との無線信号の交換により制御する。
【0074】
例えば、リモコン端末100の表示部140に表示される情報家電300に対する操作画面の切り替えを、GPSにより取得したリモコン端末100の位置情報に基づいて行われる場合がある。この場合、リモコン端末100が室内で利用される場合、GPS信号の補足が困難となり、操作画面に表示された情報家電300に対する制御も効果的とは言えない。
【0075】
しかし、図7の例では、リモコン端末100は、外部機器200と無線信号の交換により操作画面の表示を制御しているため、室内で利用しても無線信号の交換は影響を受けない。従って、図7に示すリモコン端末100は、GPSの場合と比較して、情報家電300に対する操作画面の表示の信頼性は高く、そのような操作画面を利用した情報家電300に対する制御の信頼性も高くすることが可能となる。
【0076】
なお、外部機器200は、例えば、第1の実施の形態で説明したネットワークリモコン200に対応する。また、情報処理装置100は、例えば、第1の実施の形態で説明したリモコン端末100に対応する。さらに、無線部120、表示部140、及び制御部160は、例えば、第1の実施の形態で説明した、無線LAN用無線部120、表示部140、及び制御部160にそれぞれ対応する。
【0077】
以上まとめると付記のようになる。
【0078】
(付記1)
情報家電を制御する外部機器と無線信号を交換する無線部と、
表示部と、
前記表示部に表示される前記情報家電に対する操作画面の切り替えを、室内に設置された前記外部機器との前記無線信号の交換により制御する制御部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【0079】
(付記2)
前記無線部は、前記外部機器において検出された前記情報処理装置の位置を示す位置情報を含む前記無線信号を受信し、
前記制御部は、前記位置情報に基づいて、操作対象となる前記情報家電を特定し、前記表示部に表示された第1の操作画面を、前記特定した情報家電に対応する第2の操作画面に切り替えることを特徴とする付記1記載の情報処理装置。
【0080】
(付記3)
前記無線部は、前記無線信号を交換する経路を利用して、前記位置情報を含む前記無線信号を受信することを特徴とする付記2記載の情報処理装置。
【0081】
(付記4)
前記無線部は、前記第2の操作画面を表示するアプリケーションプログラムの起動開始を示す起動開始信号を含む第1の無線信号を前記外部機器へ送信し、前記起動開始信号に対する応答信号を含む第2の無線信号を前記外部機器から受信する経路を利用して、前記位置情報を含む前記無線信号を受信することを特徴とする付記3記載の情報処理装置。
【0082】
(付記5)
更に、
前記情報処理装置の向きを検出し、前記情報処理装置の向きの情報を前記制御部へ出力するセンサと、
前記情報家電の位置情報を記憶するメモリを備え、
前記制御部は、前記情報処理装置の位置情報と、前記情報処理の向きの情報、及び前記情報家電の位置情報に基づいて、前記操作対象の情報家電を特定することを特徴とする付記2記載の情報処理装置。
【0083】
(付記6)
情報家電と、
前記情報家電を制御する外部機器と、
情報処理装置を備える情報家電制御システムにおいて、
前記情報処理装置は、
前記外部機器と無線信号を交換する無線部と、
表示部と、
前記表示部により表示される前記情報家電に対する操作画面の切り替えを、室内に設置された前記外部機器との無線信号の交換により制御する制御部と
を備えることを特徴とする情報家電制御システム。
【0084】
(付記7)
表示部を有する情報処理装置のコンピュータで実行される情報家電制御プログラムであって、
情報家電を制御する外部機器と無線信号を交換し、
前記表示部に表示される前記情報家電に対する操作画面の切り替えを、室内に設置された前記外部機器との前記無線信号の交換により制御する
ことを特徴とする情報家電制御プログラム。
【符号の説明】
【0085】
10:情報家電制御システム 100:リモコン端末(情報処理装置)
110:セルラ用無線部 120:無線LAN用無線部
130:入力部 140:表示部
150:センサ 160:制御部
170:メモリ部 200:ネットワークリモコン(外部機器)
210:無線LAN用無線部 220:赤外線送受信部
230:位置検出用装置 240:制御部
250:メモリ部 300−1〜300−4:情報家電
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7