(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記増幅部は、出力インピーダンスがそれぞれ付加された複数の増幅器を含み、前記出力インピーダンスがそれぞれ付加された複数の増幅器が並列接続されることを特徴とする請求項1に記載の増幅回路。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
〔第1の実施の形態〕
【0028】
図1は、第1の実施の形態に係る増幅回路の一例を示している。
図1において、破線で示した容量は、浮遊容量を表し、実線で表された容量素子とは区別されている。
図1において、増幅器42、62を除く三角形は、共通電位を表している。増幅回路2は、増幅部4と、増幅部4に接続した電流源6と、入力インピーダンス8を含み、入力信号を増幅する。
【0029】
増幅部4は、静電容量(例えば浮遊容量)による帰還を含む増幅部であって、例えば、増幅部4の正の出力部から正の入力部に帰還する正帰還を含む正帰還増幅部である。増幅部4は、増幅器42、入力−出力間容量46および出力インピーダンス48によって構成され、入力信号を増幅する。
【0030】
増幅器42は、低雑音性を有する増幅器であって、少なくとも1つの入力部43および少なくとも1つの出力部44を含み、入力信号の増幅作用を備えている。この増幅器42は、例えば演算増幅器と負帰還回路により構成した回路、計装増幅器や、ディスクリート増幅素子と受動素子の組み合わせで構成した回路である。この増幅器42は、入力部43と出力部44の極性が同じである非反転増幅器である。増幅器42の入力部43は、増幅部4の入力部を兼ね、増幅器42の出力部44は、増幅部4の出力部を兼ねている。増幅器42の低雑音性により、低雑音性を有する増幅部4が得られる。
【0031】
入力−出力間容量46は、入力部43と出力部44との間の静電容量であり、例えば増幅器42の浮遊容量である。つまり、入力−出力間容量46は、コンデンサなどの部品としての容量素子を含まず、入力部43と出力部44間に存在する端子間容量を示している。この入力−出力間容量46は、コンデンサなどの部品としての容量素子を含んでもよい。この入力−出力間容量46は、正の入力部43と正の出力部44間に存在する正入力−正出力間容量である。入力−出力間容量46により、増幅器42の出力部44から入力部43に帰還電流i
Cpが流れる。つまり、増幅部4では、出力部44から入力部43に帰還電流i
Cpが流れる。
【0032】
出力インピーダンス48は、例えば抵抗を含み、増幅回路2の出力インピーダンス値をこの抵抗によって決定される値(例えば50Ω)に調整する。この出力インピーダンス48は、省略してもよい。
【0033】
電流源6は、増幅器62と容量素子66を含み、増幅部4の帰還電流i
Cpを低減または相殺する相殺電流i
Cfを生成する。つまり、電流源6は、帰還電流i
Cpを低減または相殺する電流相殺部の一例である。ここで、電流の相殺は、帰還電流i
Cpの一部または全部が相殺電流i
Cfにより差し引かれることを表すものとし、この電流の相殺には、正電荷および負電荷の一部または全部が一つになって一部または全体において電荷を喪失する電荷の中和が含まれるものとする。つまり、電流源6は、正帰還による帰還電流i
Cpの一部または全部を相殺電流i
Cfにより中和する電流中和部の一例でもある。
【0034】
増幅器62は、相殺電流i
Cfの生成に用いられる相殺増幅部の一例であり、増幅器42とは反対の出力状態を作り出す増幅器である。つまり、増幅器42は非反転増幅器であり、増幅器62は、入力信号を反転して増幅する反転増幅器である。増幅器62は、少なくとも1つの入力部63および少なくとも1つの出力部64を含み、入力信号の増幅作用を備えている。この増幅器62は、例えば演算増幅器と負帰還回路により構成した回路、計装増幅器や、ディスクリート増幅素子と受動素子の組み合わせで構成した回路である。
【0035】
容量素子66は、例えばコンデンサであり、増幅器62の入力−出力間容量を形成する。容量素子66は、増幅器62の入力部63および出力部64に接続する。増幅器62は入力信号を反転させるので、容量素子66は、出力部64およびこの出力部64とは極性が反転した入力部63に接続することになる。増幅回路2では、容量素子66を用いているが、例えば増幅器62の浮遊容量を用いたり容量素子を併用してもよい。
【0036】
電流源6は、増幅部4の入力部43に接続される。この接続により、増幅部4に入力される入力信号に対応したまたは入力信号と同じ信号が電流源6の増幅器62に入力される。増幅器62の出力部64からは、増幅および反転された入力信号が出力される。この増幅器62の出力は、容量素子66を介して入力部63に帰還され、相殺電流i
Cfが生成される。この相殺電流i
Cfが増幅部4の入力部43に供給され、増幅部4の帰還電流i
Cpを低減または相殺する。言い換えると、帰還電流i
Cpが電流源6の入力部63に相殺電流i
Cfとして流れ込むことで帰還電流i
Cpが電流源6に吸収され、正帰還による帰還電流i
Cpの一部または全部が中和される。
【0037】
入力インピーダンス8は、増幅部4の入力部43および共通電位に接続する入力抵抗82および入力容量84を含み、増幅回路2の入力インピーダンスを調整する。この入力インピーダンス8は、例えば増幅回路2の正の入力側のインピーダンスを調整する正入力インピーダンスであり、入力抵抗82および入力容量84はそれぞれ正入力抵抗および正入力容量である。入力抵抗82および入力容量84は、以下の(1)、(2)、(3)または(4)を想定した抵抗成分および容量成分からなる合成インピーダンスである。
(1) 入力インピーダンスを調整するために、増幅部4の入力部43に意図的に配置された電気部品としての抵抗やコンデンサ、または抵抗や回路の浮遊容量。
(2) 増幅部4の入力部43に接続された信号ケーブルの静電容量。
(3) 増幅部4の入力部43に接続される信号センサの出力インピーダンス。
(4) 増幅部4自身の入力インピーダンス。
【0038】
この入力インピーダンス8は省略してもよい。
【0039】
〔増幅器101の特性〕
図2は、増幅器の一例を示している。
図2に示す増幅器101は、例えば、増幅部4の増幅器42として用いることができる。この増幅器101は、少なくとも1つの入力部102および少なくとも1つの出力部103を有し、直流利得がAo、帯域幅がfcの増幅作用を有している。この増幅器101は、例えば演算増幅器と負帰還回路により構成した回路、計装増幅器や、ディスクリート増幅素子と受動素子の組み合わせで構成した回路である。
【0040】
この増幅器101に他の回路を組み合わせることによって、増幅回路が形成される。増幅回路の伝達関数A(f)は、式1のように表わせる。
【数1】
・・・・式1
【0041】
例えば、増幅器101の直流利得Aoを40dB(=100倍)、帯域幅fcを1MHzとしたときの利得−周波数特性は、例えば
図3の(A)のように表され、位相−周波数特性は、例えば
図3の(B)のように表される。
図3の(A)に示す利得−周波数特性および
図3の(B)に示す位相−周波数特性を持つ増幅器101は、以下のような特性を示す。
(1) 1MHzより十分低い周波数では40dBの利得を持つ。
(2) 周波数1MHzにおける利得が、周波数が変化しても利得が変化しない平坦部の利得(例えば40dB)から−3dBの利得(例えば37dB)であり、周波数1MHzにおける出力信号の位相が、入力信号を基準として−45deg(degree)である。
(3) 帯域幅fcの周波数よりも十分高い周波数では、利得−周波数特性が−20dB/decの傾きを持ち、位相が−90degに漸近する。
【0042】
〔増幅器101に入力インピーダンス8を接続した増幅回路の動作〕
図4の(A)に示す増幅回路では、既述の周波数特性を持つ増幅器101に対して、増幅器101に入力−出力間容量104(例えば正入力−正出力間容量)、入力抵抗82および入力容量84が接続されている。入力−出力間容量104は、増幅器101の入力部102と出力部103との間の静電容量であり、例えば増幅器101の浮遊容量である。つまり、入力−出力間容量104は、部品としての容量素子を含まず、入力部102と出力部103間に存在する端子間容量を表わしている。この入力−出力間容量104は、部品としての容量素子を併用してもよい。
【0043】
図4の(B)に示す増幅回路は、
図4の(A)に示す増幅回路の各部品の配置を等価的に変更した回路である。つまり、
図4の(B)に示す増幅回路は、
図4の(A)に示す増幅回路の等価回路である。
図4の(A)および
図4の(B)の増幅回路では、等価的に、入力−出力間容量104と入力インピーダンス8により形成される分圧回路を含む正帰還回路が形成されている。
図4の(A)および
図4の(B)の増幅回路の出力部103の出力信号は、この分圧回路で分圧され、入力部102に正帰還される。
【0044】
〔ループ一巡利得および位相の周波数特性〕
図5は、
図4の(A)および
図4の(B)に示す増幅回路の安定性を評価するための評価モデルの一例であって、増幅回路のループ一巡利得測定回路の一例を示している。
図5に示す評価モデルは、増幅回路の帰還系統の安定性を評価するため、出力部103と入力−出力間容量104の間に発振器105を含んでいる。この
図5に示す評価モデルを用いて、既述の正帰還回路および増幅器101により形成されるループを一巡して得られる利得(ループ一巡利得)の周波数特性および位相の周波数特性をシミュレーションで評価する。
【0045】
図6の(A)は、第1のシミュレーションに係るループ一巡利得の周波数特性を示し、
図6の(B)は、第1のシミュレーションに係る位相の周波数特性を示し、
図6の(C)は第2のシミュレーションに係るループ一巡利得の周波数特性を示し、
図6の(D)は第2のシミュレーションに係る位相の周波数特性を示している。
図6の(A)において、上段の数値は、入力容量84の容量を表し、中段の数値は、位相0deg時の周波数を表し、下段の数値は、ループ一巡利得を表す。
図6の(C)において、上段の数値は、入力−出力間容量104の容量を表し、下段の数値は、ループ一巡利得を表す。
【0046】
第1のシミュレーションの条件は以下の通りである。
入力−出力間容量104の容量値: 0.35pF
入力抵抗82の抵抗値: 100kΩ
入力容量84の容量値: 10pF、30pF、100pF
【0047】
第2のシミュレーションの条件は以下の通りである。
入力−出力間容量104の容量値: 0.1pF、0.35pF、1pF
入力抵抗82の抵抗値: 100kΩ
入力容量84の容量値: 30pF
【0048】
図5の評価モデルにおいて、ループ一巡利得は、発振器105と入力−出力間容量104との接続部の電圧Vooを基準にした、出力部103の電圧Voの比で得ることができる。電圧Vooおよび電圧Voはそれぞれ方向成分を有するベクトルとして表され、ループ一巡利得は、電圧Vooを基準にした電圧Voのベクトル比で表される。位相−周波数特性において位相が0degになる周波数でのループ一巡利得が0dB(=1倍)以上となる範囲では、増幅回路の動作は不安定であり、帰還電流が増幅器101で増幅され、増幅回路が発振状態になる。一方、位相が0degになる周波数でのループ一巡利得が、おおむね1/2(≒−6dB)程度以下であれば、増幅回路の動作は安定する。
【0049】
図6の(A)では、入力容量84が100pFである場合、ループ一巡利得が−9.3dBとなり、増幅回路が発振せず、動作が安定する。一方、入力容量84が10pFまたは30pFである場合、ループ一巡利得が0dBを超え、増幅回路が発振する。つまり、入力−出力間容量104が一定である場合、入力容量84が小さいほど増幅回路は発振しやすい。
【0050】
図6の(C)では、入力−出力間容量104が0.1pFである場合、ループ一巡利得が−10.0dBとなり、増幅回路が発振せず、動作が安定する。一方、入力−出力間容量104が0.35pFまたは1pFである場合、ループ一巡利得が0dBを超え、増幅回路が発振する。つまり、入力容量84が一定である場合、入力−出力間容量104が大きいほど増幅回路は発振しやすい。なお、
図6の(D)では、入力−出力間容量104によらず、位相−周波数特性はほぼ一定になる。
【0051】
以上のシミュレーション結果をまとめると、入力−出力間容量104と入力容量84に着目して発振しにくい増幅回路を構成するためには、以下の(1)および(2)の対応が有効である。
(1) 入力−出力間容量104の容量値を小さくする。
(2) 入力容量84の容量値を大きくする。
【0052】
信号源の出力抵抗と入力容量84は時定数を形成するので、入力容量84が大きいとそれに反比例して増幅回路の周波数帯域が減少する。このため、入力容量84の容量値は、使用するうえで必要な帯域を確保する観点から小さいことが好ましく、増幅回路の安定性とは相反する条件となる。また、低雑音増幅回路は、回路素子の削減により、
図4の(A)および
図4の(B)に示す増幅回路の回路構成では、動作が不安定になりやすく発振しやすい。そこで、増幅回路2では、電流源6が相殺電流i
Cfを生成し、この相殺電流i
Cfにより低雑音性を有する増幅器42および増幅部4の動作を安定させる。
【0053】
〔帰還電流i
Cpおよび相殺電流i
Cf〕
増幅部4の入力部43の電圧をV
i、出力部44の電圧をV
op、入力−出力間容量46の静電容量をCp、入力−出力間容量46に流れる帰還電流をi
Cpとする。このとき、帰還電流i
Cpは式2のように表わせる。
【数2】
・・・・式2
【0054】
同様に増幅器62の出力部64の電圧をV
on、増幅器62に接続した容量素子66の静電容量をCfとすると、増幅器62の出力部64から容量素子66に流れる相殺電流i
Cfは式3のように表わせる。
【数3】
・・・・式3
【0055】
帰還電流i
Cpおよび相殺電流i
Cfの正負の符号が逆であるとき、帰還電流i
Cpと相殺電流i
Cfとが打ち消しあう。つまり、帰還電流i
Cpが低減または相殺されるので、増幅器42に流れ込む帰還電流i
Cpの量が抑制され、増幅器42による帰還電流i
Cpの増幅および増幅部4の発振が抑制される。つまり、増幅回路2の動作が安定する。また、帰還電流i
Cpおよび相殺電流i
Cfの正負の符号が逆であり、帰還電流i
Cpおよび相殺電流i
Cfの絶対値が近い値であるほど安定方向に向かい、等しいときに最も安定する。つまり
i
Cp/i
Cf=−1 ・・・・式4
となるように調整された電流源6を備えることで、正帰還による発振が起こらない最も安定した動作の増幅回路2を得ることができる。
【0056】
増幅部4の増幅器42の利得がAp(≧1)であり、電流源6の増幅器62の利得がAn(>0、ただし増幅器62の出力は反転する)であるとき、式4の条件を充足させるためには、増幅部4の入力−出力間容量46の静電容量Cpと電流源6の容量素子66の静電容量Cfとの間の関係は、式2および式3より式5のようになる。
【数4】
・・・・式5
例えば、増幅器42および増幅器62の利得がともに40dB(=100倍)の場合は、容量素子66の静電容量Cfを、入力−出力間容量46の静電容量Cpのおよそ0.98倍、つまりほぼ同じ静電容量にすればよい。静電容量Cfを静電容量Cpとほぼ同じ値に調整することで、式4の条件を充足させることができ、電流源6は増幅部4を流れる帰還電流i
Cpを相殺することができる。
【0057】
図7は、
図1の回路において増幅器42の入力−出力間容量46による帰還電流i
Cpが電流源6により相殺されることを確認するためのシミュレーションの結果を示している。このシミュレーションでは、入力抵抗82の値を100kΩ、入力容量の値を30pF、静電容量Cpを0.35pF、増幅器42の利得および増幅器62の利得を40dBとしている。
図7の(A)において、上段の数値は、容量素子66の静電容量Cfの容量を表し、下段の数値は、ループ一巡利得を表す。
図7中の静電容量Cf=0.35pFのシミュレーション結果では、Cf=Cpに設定している。Cf=Cpであるとき、i
Cp≒−i
Cfとなり、帰還電流i
Cpおよび相殺電流i
Cfが相殺され、正帰還による影響が緩和される。言い換えると、帰還電流i
Cpが電流源6の入力部63にほぼそのまま相殺電流i
Cfとして流れ込むことで帰還電流i
Cpが吸収され、正帰還による帰還電流i
Cpが中和される。
図7中の静電容量Cf=0.35pFのシミュレーションでは、ループ一巡利得は、位相が0degとなる周波数227kHzにおいて、−6dB(≒1/2倍)に近い負のdB値を示し、増幅回路2は安定状態となる。
【0058】
一方、
図7中の静電容量Cf=0.001pFのシミュレーション結果は、静電容量Cfが非常に小さい値に設定され、相殺電流i
Cfがほぼ生成されない場合のループ一巡利得を示している。
図7中の静電容量Cf=0.001pFのシミュレーションでは、ループ一巡利得は、位相が0degとなる周波数227kHzにおいて、0.8dB(≒1.1倍)となり、増幅回路2は発振する。
つまり、電流源6の接続により増幅回路2のループ一巡利得が0dB以上の状態から0dB未満に低下され、増幅回路2の安定状態が維持される。
【0059】
増幅器42および増幅器62の利得は異なっていてもよい。例えば、増幅器42の利得Apがおよそ40.1dB(=101倍)であり、増幅器62の利得Anがおよそ19.1dB(=9倍)である場合、式4の条件を充足させるためには、Cf=10Cpとなる。つまり、増幅器62の利得Anを増幅器42の利得Apよりも小さくすることにより、正帰還を相殺、吸収または中和するための容量素子66の静電容量Cfは、入力−出力間容量46の静電容量Cpよりも大きくすることができる。
【0060】
増幅器62の利得Anがおよそ19.1dB(=9倍)である場合、増幅器62は9倍の利得で入力インピーダンスがハイインピーダンスとなる反転増幅器である。増幅器62として、例えば計装増幅器の反転入力を共通電位に接続したものを用いることが可能である。この増幅器62の他の具体例として、
図8のような、入力段にバッファBuを配置し、抵抗Rfの抵抗値が抵抗Riの抵抗値の9倍とした反転増幅器IAをバッファBuの後段に配置した回路構成が挙げられる。
【0061】
図8では、バッファBuとして演算増幅器によるボルテージフォロアを例示しているが、無帰還のバッファ回路やバッファ用IC、ソースフォロア、エミッタフォロアなども適用可能である。またバッファBuの利得が1以外の場合、抵抗Riや抵抗Rfの値を変更することによって反転増幅器IAの利得を調整し、バッファBuと反転増幅器IA全体の利得を9倍にすればよい。(例えばソースフォロアの増幅率は、1に近いが1より小さい。)
バッファBuを用いない場合は、反転増幅器IAの入力インピーダンスは抵抗Riに等しくなるので、これを入力抵抗82の代わりとして用いたり、入力抵抗82の一部として使用することもできる。
【0062】
増幅器62の利得を増幅器42の利得よりも小さくすれば、容量素子66の静電容量Cfを、市場において容易に入手可能な容量素子の静電容量、例えばピコファラド(pF)オーダ以上の静電容量に設定し、この容量素子66の静電容量Cfに応じて増幅器62の利得Anを設定することが可能である。例えば演算増幅器の端子間の浮遊容量などで考えられる1pFより小さいオーダの静電容量値ではなく、市場において容易に入手可能なコンデンサの値で電流源6を構成可能であり、増幅回路2は実用上非常に有用である。
【0063】
〔第1の実施の形態の効果〕
(1) 増幅部4が低雑音の増幅器42を含むので、増幅回路2の雑音を抑制することができ、電流源6の相殺電流i
Cfにより帰還電流i
Cpを低減または相殺するので、増幅部4の動作が安定する。つまり低雑音を保持しつつ動作の安定性が高い増幅回路2を得ることができる。
【0064】
(2) 相殺電流i
Cfが帰還電流i
Cpを低減または相殺するので、入力容量84を小さくすることが可能となり、増幅回路2の周波数帯域を維持することができる。
【0065】
〔第1の実施の形態の変形例〕
増幅部4や電流源6は、演算増幅器や計装増幅器を使用した構成のほか、ディスクリート増幅素子を使用した増幅回路でもよい。
〔第2の実施の形態〕
【0066】
図9は、第2の実施の形態に係る増幅回路の一例を示している。
図9において、増幅器42a、62aを除く三角形は、共通電位を表している。
図9において
図1と同一部分には同一符号を付してある。
【0067】
第2の実施の形態の増幅回路2aは、入力部43aが差動入力部である増幅部4aを備えている。第1の実施の形態の増幅回路2では、増幅部4の入力部43が1入力であるのに対して、第2の実施の形態の増幅回路2aでは、1入力を差動入力に置き換えて増幅部4aが形成される。この差動入力への置き換えに対応して、増幅回路2aの電流源6a内の増幅器62aも差動入力に置き換えられる。つまり、増幅器62aの入力部63aが差動入力部を形成している。また、第1の実施の形態の増幅回路2では、増幅部4の入力部43に入力インピーダンス8を接続しているのに対して、第2の実施の形態の増幅回路2aでは、増幅部4aの二つの入力部に入力インピーダンス8、9をそれぞれ接続している。入力インピーダンス8は、増幅部4aの非反転入力部と共通電位に接続し、入力インピーダンス9は、増幅部4aの反転入力部と共通電位に接続している。入力インピーダンス8、9は、例えば同一またはほぼ同一のインピーダンスを有している。
【0068】
増幅回路2aでは、差動入力部を形成する入力部43aの二つの入力部、つまり反転入力部(負側の入力部)と非反転入力部(正側の入力部)の差が増幅部4aの入力信号となり、正帰還の経路が増幅器42aの出力部44と非反転入力部との間に形成される。差動入力部を形成する入力部63aの二つの入力部、つまり反転入力部と非反転入力部の差が電流源6aの入力信号となり、増幅および反転された入力信号が増幅器62aから出力される。この増幅器62aの出力は、容量素子66を介して入力部63aの反転入力部に帰還される。電流源6aの反転入力部が増幅部4aの非反転入力部に接続するとともに電流源6aの非反転入力部が増幅部4aの反転入力部に接続し、増幅器62aが増幅器42aとは反対の出力状態を作り出している。その他、
図9に示すように構成すれば、増幅回路2aの動作は第1の実施の形態の増幅回路2と同様に考えることができる。
【0069】
図9に示す増幅回路2aにおいて、増幅部4aの反転入力部を増幅回路2aの共通電位に短絡すると、増幅部4aが等価的に1入力の正帰還増幅部を構成し、電流源6aが等価的に1入力の反転増幅部を構成する。つまり、増幅部4aの反転入力部を増幅回路2aの共通電位に短絡すると、増幅部4aの反転入力部および電流源6aの非反転入力部に対する入力信号が0となり、等価的に
図1に示す第1の実施の形態の増幅回路2と同じ構成になる。差動入力部を有する増幅器42a、62aは、例えば演算増幅器により構成した回路、計装増幅器や、ディスクリート増幅素子と受動素子の組み合わせで構成した回路である。
【0070】
この増幅回路2aは、第1の実施の形態の増幅回路2と同様に動作させることができ、電流源6aの接続により帰還電流i
Cpを低減または相殺するので、増幅部4aの動作が安定する。つまり低雑音を保持しつつ動作の安定性が高く、かつ周波数帯域が維持された増幅回路2aを得ることができる。
〔第3の実施の形態〕
【0071】
図10は、第3の実施の形態に係る増幅回路の一例を示している。
図10において、増幅器42b、62bを除く三角形は、共通電位を表している。
図10において
図1および
図9と同一部分には同一符号を付してある。
【0072】
第3の実施の形態の増幅回路2b−1は、入力部43aが差動入力部であるとともに出力部44aが差動出力部である増幅部4bを備えている。第2の実施の形態の増幅回路2aでは、増幅部4aの出力部44が1出力であるのに対して、第3の実施の形態の増幅回路2b−1では、増幅部4bの出力部44aが差動出力である。増幅部4bが差動出力となったことに伴い、正帰還の経路として、既述の入力−出力間容量46の他に負側の入力−出力間容量47を介した経路が加わる。入力−出力間容量47は、入力部43aの反転入力部と出力部44aの反転出力部との間の静電容量であり、例えば増幅器42bの浮遊容量である。この入力−出力間容量47は、例えば負の入力部(反転入力部)と負の出力部(反転出力部)間に存在する負入力−負出力間容量である。入力−出力間容量47により、第1の実施の形態で既述した帰還電流i
Cp(第1の帰還電流)とは異なる第2の帰還電流が増幅器42bの反転出力部から反転入力部に流れる。
【0073】
第2の帰還電流による正帰還の相殺のため、電流源6bに容量素子67が備えられる。容量素子67は、増幅器62bの反転出力部および非反転入力部に接続する。増幅器62bの反転出力部から出力される反転側出力が容量素子67を介して増幅器62bの非反転入力部に帰還され、第1の実施の形態で既述した相殺電流i
Cf(第1の相殺電流)とは異なる第2の相殺電流が生成される。この第2の相殺電流が第2の帰還電流を低減または相殺する。
【0074】
増幅回路2b−1は、差動出力を有し、非反転の出力では、第1の相殺電流が第1の帰還電流を低減または相殺し、反転側出力では、第2の相殺電流が第2の帰還電流を低減または相殺する。差動出力の両方で増幅部4bの動作が安定する。つまり低雑音を保持しつつ動作の安定性が高く、かつ周波数帯域が維持された二出力の増幅回路2b−1を得ることができる。
【0075】
〔変形例〕
図10に示す増幅回路2b−1では、電流源6bの反転入力部を増幅部4bの非反転入力部に接続し、電流源6bの非反転入力部を増幅部4bの反転入力部に接続しているが、
図11に示す増幅回路2b−2に示すように、これらを逆に接続してもよい。
図11に示す増幅回路2b−2では、容量素子66を介して増幅器62bの反転入力部に帰還される第1の相殺電流で、入力−出力間容量47を介した経路に対する第2の帰還電流を低減または相殺し、容量素子67を介して増幅器62bの非反転入力部に帰還される第2の相殺電流で、入力−出力間容量46を介した経路に対する第1の帰還電流を低減または相殺する。斯かる構成であっても、差動出力の両方で増幅部4bの動作が安定し、低雑音を保持しつつ動作の安定性が高く、かつ周波数帯域が維持された二出力の増幅回路2b−2を得ることができる。
〔第4の実施の形態〕
【0076】
第1の実施の形態の増幅回路2の増幅部4は、一つの増幅部4で構成したが、この第4の実施の形態の増幅回路2cの増幅部4cは、並列に接続された自然数N個の増幅部4c−1、4c−2、・・・、4c−Nで構成される。第2の実施の形態の増幅回路2aの増幅部4aは、一つの増幅部4aで構成したが、この第4の実施の形態の増幅回路2dの増幅部4dは、並列に接続された自然数N個の増幅部4d−1、4d−2、・・・、4d−Nで構成される。第3の実施の形態の増幅回路2b−1、2b−2の増幅部4bは、一つの増幅部4bで構成したが、この第4の実施の形態の増幅回路2eの増幅部4eは、並列に接続された自然数N個の増幅部4e−1、4e−2、・・・、4e−Nで構成される。このような構成により、背景技術で既述した特許文献1にあるような、出力の平均化による低雑音化を図ることができる。
【0077】
図12の(A)に示す増幅回路2cでは、増幅部4cが並列に接続された自然数N個の増幅部4c−1、4c−2、・・・、4c−Nで構成されている。各増幅部4c−1、4c−2、・・・、4c−Nは、第1の実施の形態で既述した増幅部4と同様の構成を有している。なお、各増幅部4c−1、4c−2、・・・、4c−N中の利得Ap、出力電圧V
o、出力インピーダンスR
o、静電容量Cpには、増幅部4c−1、4c−2、・・・、4c−Nと同様に、ハイフン(−)および通し番号が付されている。通し番号付きのパラメータは、変数kを用いて例えば利得Ap−k、出力電圧V
o-k、出力インピーダンスR
o-k、静電容量Cp−k(k=1〜N)のように表される。
【0078】
増幅部4cを外部から見ると、増幅部4cの出力インピーダンスの値R
oは、式6で表され、入力−出力間容量の静電容量Cpは、式7で表され、出力電圧V
oは、式8で表される。つまり増幅部4cは、第1の実施の形態の増幅部4と等価な構成で表わすことができ、第1の実施の形態と同様の構成として扱うことができる。
【数5】
・・・・式6
【数6】
・・・・式7
【数7】
・・・・式8
【0079】
増幅部4c−1、4c−2、・・・、4c−Nが同一の特性を有する場合、増幅部4cは、式9で表される出力インピーダンスR
o、式10で表される入力−出力間容量の静電容量Cpおよび式11で表される出力電圧V
oを有する単体の増幅部に等価的に置き換えられる。
R
o=R
o-1/N ・・・・式9
Cp=N・Cp−1 ・・・・式10
V
o=V
o-1 ・・・・式11
【0080】
増幅部4c−1、4c−2、・・・、4c−Nが並列に接続しているので、並列接続による平均化により、各増幅部4c−1、4c−2、・・・、4c−Nが有する雑音電圧に対して、増幅部4cの雑音電圧がNの平方根の逆数(ルートN分の1)倍となる。つまり、増幅部4c−1、4c−2、・・・、4c−Nの並列接続により、増幅部4cの雑音を低下させることができる。
【0081】
式10によれば、並列化に伴い静電容量Cpが大きくなる。第1の実施の形態中の「ループ一巡利得および位相の周波数特性」にて示した通り、この静電容量Cpが大きくなることは、増幅回路の安定性が損なわれやすくなる要因となる。しかしながら、増幅部4cは等価的に単体の増幅部に置き換えられるので、第1の実施の形態と同様に電流源6を設定すればよい。増幅回路2cは、増幅部4cの正帰還による帰還電流を電流源6の相殺電流により低減または相殺することができ、増幅回路2cのように増幅部の並列接続により静電容量Cpが大きくなっても動作を安定させつつ、低雑音化をはかれ、かつ周波数帯域を維持することができる。
【0082】
図12の(B)に示す増幅回路2dでは、増幅部4dが並列に接続された自然数N個の増幅部4d−1、4d−2、・・・、4d−Nで構成されている。各増幅部4d−1、4d−2、・・・、4d−Nは、第2の実施の形態で既述した増幅部4aと同様の構成を有している。この増幅部4dは、第2の実施の形態の増幅部4aと等価な構成で表わすことができ、第2の実施の形態と同様の構成として扱うことができる。増幅部4d−1、4d−2、・・・、4d−Nを並列に接続しているので、並列接続による平均化により、各増幅部4d−1、4d−2、・・・、4d−Nが有する雑音電圧に対して、増幅部4dの雑音電圧がNの平方根の逆数倍となる。つまり、増幅部4d−1、4d−2、・・・、4d−Nの並列接続により、増幅部4dの雑音を低下させることができる。
【0083】
増幅部4dは等価的に単体の増幅部に置き換えられるので、第2の実施の形態と同様に電流源6aを設定すればよい。増幅回路2dは、増幅部4dの正帰還による帰還電流を電流源6aの相殺電流により低減または相殺することができ、増幅回路2dのように増幅部の並列接続により静電容量Cpが大きくなっても動作を安定させつつ、低雑音化をはかれ、かつ周波数帯域を維持することができる。
【0084】
図12の(C)に示す増幅回路2eでは、増幅部4eが並列に接続された自然数N個の増幅部4e−1、4e−2、・・・、4e−Nで構成されている。各増幅部4e−1、4e−2、・・・、4e−Nは、第3の実施の形態で既述した増幅部4bと同様の構成を有している。この増幅部4eは、第3の実施の形態の増幅部4bと等価な構成で表わすことができ、第3の実施の形態と同様の構成として扱うことができる。増幅部4e−1、4e−2、・・・、4e−Nを並列に接続しているので、並列接続による平均化により、各増幅部4e−1、4e−2、・・・、4e−Nが有する雑音電圧に対して、増幅部4eの雑音電圧がNの平方根の逆数倍となる。つまり、増幅部4e−1、4e−2、・・・、4e−Nの並列接続により、増幅部4eの雑音を低下させることができる。
【0085】
増幅部4eは等価的に単体の増幅部に置き換えられるので、第3の実施の形態と同様に電流源6bを設定すればよい。増幅回路2eは、増幅部4eの正帰還による帰還電流を電流源6bの相殺電流により低減または相殺することができ、増幅回路2eのように増幅部の並列接続により静電容量CpaおよびCpbが大きくなっても動作を安定させつつ、低雑音化をはかれ、かつ周波数帯域を維持することができる。
〔第5の実施の形態〕
【0086】
図13は、第5の実施の形態に係る増幅回路を示している。
図13において
図9と同一部分には同一符号を付してある。
【0087】
第5の実施の形態の増幅回路2fでは、第2の実施の形態の増幅回路2aの正負それぞれの入力部43aに、抵抗10、11が接続されている。増幅回路2aの入力部43aの非反転入力部に、抵抗10が接続され、入力部43aの反転入力部に、抵抗11が接続されている。
【0088】
増幅回路2aが発振している状態では、増幅器42aから発振周波数の大きな信号が出力されるとともに、その信号の大きさと増幅器42aの発振周波数における利得に応じて入力側も電圧的に振動している状態となる。この増幅器42aの入力側の電圧的な振動が、
図9の増幅回路2aに入力している信号の振幅よりも大きいとき、増幅回路2aに信号を供給する信号源の電圧が正の時に信号源側に電流が流れ込み、電圧が負の時に信号源から電流が吐き出される、という状況となる。この状況は、信号源から増幅器42aを抵抗としてみた場合、印加した電圧と流れる電流の符号が逆の状態であり、信号源から見て等価的に負の値の抵抗、つまり負性抵抗と見なせる状態になる。
【0089】
この負性抵抗を打ち消すため、増幅部4aの入力部43aに、
図13に示す抵抗10、11が接続される。この信号源側から見たインピーダンスは、ネットワークアナライザで増幅器42aの入力側のSパラメータの周波数特性の測定を行うことにより求めることができる。
【0090】
第1の実施の形態で既述したループ一巡利得および位相の周波数特性(
図6)において、位相が0degとなる周波数を含む周波数領域で、ネットワークアナライザで測定される抵抗値があまり大きくない程度の正の値、例えば10Ωから100Ωになるように、抵抗10、11の抵抗値を決めればよい。
【0091】
増幅回路2aの入力部側に抵抗10、11を備えることで、増幅回路2aの動作の安定性がより高められる。抵抗10、11は、電流源6aの補助として用いられるので、抵抗10、11の抵抗値は小さく、抵抗10、11で発生する熱雑音の量が抑制され、増幅回路2fの低雑音が維持される。
【0092】
抵抗10、11に対して並列にインダクタ12、13を接続してもよい。抵抗10、11とインダクタ12、13との並列接続による合成インピーダンスは、抵抗値とインダクタによるリアクタンス値が等しくなる周波数fdを境にして、低周波領域では短絡に近く、高周波領域で抵抗に漸近する周波数特性を示す。既述のループ一巡利得および位相の周波数特性において位相が0degとなる周波数を含む高い周波数領域では、この合成インピーダンスは抵抗となる。一方、低周波領域では十分小さい入力インピーダンスになるように、抵抗に応じてインダクタ12、13のインダクタンスを設定する。このようなインダクタンスの設定により、抵抗10、11とインダクタ12、13との並列接続による合成インピーダンスは、増幅回路2fの入力部が、低周波領域では抵抗10、11による熱雑音の重畳の影響を受けないようにすることができる。
【0093】
電流源6aの補助として用いられる抵抗10、11の抵抗値が小さくなったことに伴い、インダクタ12、13のインダクタンス値も、周波数fdが同じであれば小さいインダクタンス値とすることができる。そのため、インダクタ12、13としては、より小さいインダクタンス値のインダクタとすることができ、コスト面で有利となる。
【0094】
なお、この実施の形態では、第2の実施の形態の正負それぞれの入力部に抵抗10、11を接続し、または抵抗10、11とインダクタ12、13との並列接続による合成インピーダンスを接続したが、他の実施の形態の増幅回路2、2b−1、2b−2、2c〜2eの入力部に抵抗10、11を接続し、または合成インピーダンスを接続しても、同様の効果を得ることができる。
【0095】
上記した実施の形態について、変形例等を列挙する。
【0096】
(1)上記実施の形態では、増幅回路の例について説明したが、本発明は増幅回路に限定されるものではなく、例えば、既述の増幅回路を備える増幅装置であってもよい。増幅回路を伴うことにより、増幅装置は、増幅回路と同様の効果を得ることができる。
【0097】
(2)上記実施の形態では、電流源6、6aが容量素子66を備え、電流源6bが容量素子66、67を備え、電流源6cが容量素子66aを備えているが、電流源6の増幅器62、電流源6aの増幅器62a、電流源6bの増幅器62b、電流源6cの増幅器42aの入力−出力間容量を容量素子として用いてもよい。
【0098】
(3)上記実施の形態では、増幅器42、42aの入力−出力間容量46および増幅器42bの入力−出力間容量46、47が浮遊容量である例を示したが、これらの入力−出力間容量46、47がコンデンサなどの部品としての容量素子を含んでいてもよい。
【0099】
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、または明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。