特許第6875045号(P6875045)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6875045
(24)【登録日】2021年4月26日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20210510BHJP
【FI】
   A24F40/40
【請求項の数】14
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2019-500591(P2019-500591)
(86)(22)【出願日】2017年7月5日
(65)【公表番号】特表2019-524092(P2019-524092A)
(43)【公表日】2019年9月5日
(86)【国際出願番号】EP2017066802
(87)【国際公開番号】WO2018011037
(87)【国際公開日】20180118
【審査請求日】2019年2月27日
(31)【優先権主張番号】1612231.9
(32)【優先日】2016年7月14日
(33)【優先権主張国】GB
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(74)【代理人】
【識別番号】100165526
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 寛
(72)【発明者】
【氏名】ウッドコック, ドミニク
(72)【発明者】
【氏名】ユルマズ, ウールハン
【審査官】 河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0351456(US,A1)
【文献】 特開平10−004946(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/123046(WO,A1)
【文献】 特開平11−178563(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0192620(US,A1)
【文献】 米国特許第04677992(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00−47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引可能な媒体を生成する装置であって、当該装置は、
液体を保持するための容器と、
前記容器内に保持された液体を揮発させて、使用時に蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れを生成するためのヒータと、
吸引可能な媒体を生成する装置のためのマウスピースと、
を備え
当該マウスピースは、当該マウスピースの第1の端部における第1の開口部から当該マウスピースの反対側の端部における第2の開口部まで延びる孔を形成しており、
記第1の開口部は、当該マウスピースの装置側端部にあり、前記第2の開口部は当該マウスピースの口側端部にあり、
当該マウスピースは、使用時に当該マウスピースを通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れに香料を付与するために前記第1の開口部を通して前記孔に収容された香料要素を備え、
前記孔は、前記第1の開口部の近傍における第1の半径方向寸法と、前記第2の開口部の近傍における第2の半径方向寸法とを有し、前記第2の半径方向寸法が前記第1の半径方向寸法よりも小さく、
前記香料要素は、前記第1の開口部を越えて前記マウスピースから突出し、
液体を保持するための前記容器は、前記香料要素を収容する凹部を備え
蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの前記流れが使用時に使用者により吸引されるために前記香料要素を通る、装置。
【請求項2】
前記第2の半径方向寸法は、使用時に前記第1の開口部を通して前記孔に収容された前記香料要素が前記第2の開口部へと通過することを防止するように、調整されている、請求項1に記載の装置
【請求項3】
前記孔は、段付き穴であり又は段付き穴を備えるものであり、前記段付き穴は、前記第1の半径方向寸法を有する第1の穴部分と、前記第2の半径方向寸法を有する第2の穴部分とを備える、請求項1又は2に記載の装置
【請求項4】
前記段付き穴の段差部は、前記香料要素が前記第2の開口部に通ることを防止するように、構成されている、請求項3に記載の装置
【請求項5】
前記第1の開口部の近傍の前記段付き穴の少なくとも一部分は円筒形である、請求項3又は4に記載の装置
【請求項6】
前記段付き穴の段差部は、使用時に、前記第1の開口部を通して前記孔に収容された前記香料要素を支持する、請求項3〜5のいずれか一項に記載の装置
【請求項7】
当該マウスピースは、前記第1の開口部に、前記装置の構成要素と係合するための面取り部を備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置
【請求項8】
当該マウスピースの前記装置側端部は、前記装置に解除可能に接続できるように構成されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置
【請求項9】
当該マウスピースは、前記香料要素が使用時、前記第1の開口部を通して前記孔に収容された場合に、前記第1の開口部を通して前記孔から取り外され及び/又は前記第1の開口部を通して前記孔内に入れて交換され得るように、構成されている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置
【請求項10】
前記香料要素の断面は前記孔の断面と一致している、請求項1〜9のいずれか一項に記載の装置
【請求項11】
前記香料要素は、自己支持型、多孔性及び円筒形のうちの一つ以上のものであり、及び/又は、円筒形部分を備える、請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置
【請求項12】
前記香料要素は、タバコであり、又はタバコを含むものである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の装置
【請求項13】
前記香料要素は、該香料要素の一端から他端へと延びる、エアロゾル及び蒸気のうちの少なくとも一つの流れのための流路を形成するように構成されている、請求項1〜12のいずれか一項に記載の装置
【請求項14】
前記香料要素は一つ以上の成分を含み、使用時に前記香料要素を通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの前記流れが前記成分の一つ以上を同伴する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マウスピースに関し、より詳細には、吸引可能な媒体を生成するための装置用のマウスピースに関する。
【背景技術】
【0002】
紙巻タバコ、葉巻タバコ等の喫煙品は、使用時、タバコを燃焼させてタバコ煙を発生させる。一方、燃焼させずに化合物を放出する製品を創出することによってこれらの喫煙品に代わるものを提供する試みもなされている。
【0003】
そのような製品の例としては、材料を燃焼するのではなく加熱することで化合物を放出する加熱装置がある。その材料は、例えば、タバコでもよいし、他の非タバコ製品でもよい。非タバコ製品は、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。他の例としては、いわゆる電子タバコ装置がある。これらの装置は、典型的には、吸引可能な蒸気又はエアロゾルを生成するために加熱されて気化される液体を含む。液体は、ニコチン、香料、及び、グリセリン等のエアロゾル発生物質のうちの一つ又はこれらの組合せを含有してもよい。公知の電子タバコ装置は、典型的には、タバコを含まず、又はタバコを使用しない。
【発明の概要】
【0004】
本発明の第1の態様によれば、吸引可能な媒体を生成する装置のためのマウスピースが提供され、このマウスピースは、マウスピースの第1の端部における第1の開口部からマウスピースの反対側の端部における第2の開口部まで延びる孔を形成しており、マウスピースは、使用時にマウスピースを通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れに香料を付与するための香料要素が第1の開口部を通して孔に収容されるように、構成されており、孔は、第1の開口部の近傍における第1の半径方向寸法と、第2の開口部の近傍における第2の半径方向寸法とを有し、第2の半径方向寸法は第1の半径方向寸法よりも小さい。
【0005】
第2の半径方向寸法は、使用時に第1の開口部を通して孔に収容された香料要素が第2の開口部へと通過することを防止するように、調整されるとよい。
【0006】
孔は、段付き穴であっても段付き穴を備えるものであってもよく、段付き穴は、第1の半径方向寸法を有する第1の穴部分と、第2の半径方向寸法を有する第2の穴部分とを備える。
【0007】
段付き穴の段差部は、香料要素が第2の開口部に通ることを防止するように、構成されるとよい。
【0008】
第1の開口部の近傍の段付き穴の少なくとも一部分は円筒形とすることができる。
【0009】
段付き穴の段差部は、使用時に、第1の開口部を通して孔に収容された香料要素を支持することができる。
【0010】
マウスピースは、第1の開口部を通して孔に収容された香料要素が使用時に第1の開口部を越えて突出するように、構成されるとよい。
【0011】
第1の開口部はマウスピースの口側端部(使用者の口側にある端部)にあり、第2の開口部はマウスピースの装置側端部(装置側にある端部)にあるとすることができる。
【0012】
マウスピースは、第2の開口部に、装置の構成要素と係合するための面取り部を備えるとよい。
【0013】
第1の開口部はマウスピースの装置側端部にあり、第2の開口部はマウスピースの口側端部にあるとしてもよい。
【0014】
マウスピースは、第1の開口部に、装置の構成要素と係合するための面取り部を備えるとよい。
【0015】
マウスピースの装置側端部は、装置に解除可能に接続できるように構成されるとよい。
【0016】
マウスピースは、香料要素が使用時、第1の開口部を通して孔に収容された場合に、第1の開口部を通して孔から取り外され及び/又は第1の開口部を通して孔内に入れて交換され得るように、構成されるとよい。
【0017】
マウスピースは、第1の開口部を通して孔に収容された香料要素を備えたものとすることができる。
【0018】
香料要素の断面は孔の断面と一致しているとよい。
【0019】
香料要素は、自己支持型、多孔性及び円筒形のうちの一つ以上のものであり、及び/又は、円筒形部分を備えるものであるとよい。
【0020】
香料要素は、タバコであり、又はタバコを含むものとすることができる。
【0021】
香料要素は、第1の開口部を越えて突出するとよい。
【0022】
香料要素は、該香料要素の一端から他端へと延びる、エアロゾル及び蒸気のうちの少なくとも一つの流れのための流路を形成するように構成されるとよい。
【0023】
本発明の第2の態様によれば、吸引可能な媒体を生成する装置であって、第1の態様によるマウスピースを備える装置が提供される。
【0024】
香料要素は、マウスピースの第1の開口部を通して孔に収容され、この装置は、液体を保持するための容器と、容器内に保持された液体を揮発させて、使用時に蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れを生成するためのヒータとを備え、蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れが使用時に使用者により吸引されるために香料要素を通る。
【0025】
香料要素は一つ以上の成分を含み、使用時に香料要素を通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れが成分の一つ以上を同伴することができる。
【0026】
マウスピースの第1の開口部は、マウスピースの装置側端部にあり、液体を保持するための容器は、香料要素を収容する凹部を備えるとよい。
【0027】
本発明の第3の態様によれば、吸引可能な媒体を生成する装置のためのマウスピースが提供され、このマウスピースは、マウスピースの口側端部における第1の開口部からマウスピースの反対側の装置側端部における第2の開口部まで延びる孔を形成しており、マウスピースは、使用時にマウスピースを通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れに香料を付与するための香料要素が孔に収容されるように、構成されており、マウスピースは、使用時に孔に収容された香料要素が使用者の口に受け入れられるために第1の開口部を越えて突出し且つ装置の構成要素と接するために第2の開口部を越えて突出するように、構成されている。
【0028】
マウスピースの装置側端部は、装置に解除可能に接続できるように構成されるとよい。
【0029】
マウスピースは、第2の開口部に、装置の構成要素と接するための面取り部を備えるとよい。
【0030】
マウスピースは、香料要素が、孔に収容されている場合に、孔から取り外され得るように及び/又は孔内に入れて交換され得るように、構成されるとよい。
【0031】
マウスピースは、孔に収容された香料要素を備えるものとすることができる。
【0032】
香料要素は、第1の開口部を越えて突出し且つ第2の開口部を越えて突出するとよい。
【0033】
香料要素の断面は孔の断面と一致するとよい。
【0034】
香料要素は、自己支持型、多孔性及び円筒形のうちの一つ以上のものであり、及び/又は、円筒形部分を備えるものとすることができる。
【0035】
香料要素は、タバコであり、又はタバコを含むものであるとすることができる。
【0036】
香料要素は、該香料要素の一端から他端へと延びる、エアロゾル及び蒸気のうちの少なくとも一つの流れのための流路を形成するように構成されるとよい。
【0037】
本発明の第4の態様によれば、吸引可能な媒体を生成する装置であって、第3の態様によるマウスピースを備える、装置が提供される。
【0038】
香料要素は、前記マウスピースの孔に収容され、当該装置は、液体を保持するための容器と、容器内に保持された液体を揮発させて、使用時に蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れを生成するためのヒータとを備え、使用時に、蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れが、使用者により吸引されるために前記香料要素を通る。
【0039】
香料要素は一つ以上の成分を含み、使用時に香料要素を通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れが成分の一つ以上を同伴することができる。
【0040】
液体を保持するための容器は、香料要素を収容する凹部を備えるとよい。
【0041】
本発明の第5の態様によれば、吸引可能な媒体を生成する装置のためのマウスピースが提供され、このマウスピースは、使用時にマウスピースを通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れに香料を付与するための香料要素を収容する孔を形成しており、孔は、マウスピースの口側端部における第1の開口部からマウスピースの反対側の装置側端部における第2の開口部まで延びており、マウスピースは、第2の開口部に、装置の構成要素と接するための面取り部を備え、それによって構成要素とマウスピースとの間にシールを形成する。
【0042】
マウスピースの装置側端部は、装置に解除可能に接続できるように構成されるとよい。
【0043】
第2の開口部は円形であるとよい。
【0044】
マウスピースは、香料要素が、孔に収容されている場合に、孔から取り外され得るように及び/又は孔内に入れて交換され得るように、構成されるとよい。
【0045】
マウスピースは、孔に収容された香料要素を備えるものとすることができる。
【0046】
香料要素の断面は孔の断面と一致しているとよい。
【0047】
香料要素は、自己支持型、多孔性及び円筒形のうちの一つ以上のものであり、及び/又は、円筒形部分を備えるものとすることができる。
【0048】
香料要素は、タバコであり、又はタバコを含むものとすることができる。
【0049】
香料要素は、該香料要素の一端から他端へと延びる、エアロゾル及び蒸気のうちの少なくとも一つの流れのための流路を形成するように構成されるとよい。
【0050】
本発明の第6の態様によれば、第5の態様によるマウスピースと、液体を保持する容器とを備える装置であって、容器のリムがマウスピースの面取り部と接して、容器とマウスピースとの間にシールを形成する、装置が提供される。
【0051】
容器は香料要素を収容する凹部を備えるとよい。
【0052】
装置は、容器内に保持された液体を揮発させて、使用時に蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れを生成するためのヒータを備えるとよく、使用時に、蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れは、容器の出口からマウスピースの前記第2の開口部を通して孔内に流れる。
【0053】
香料要素が孔に収容され、使用時に、蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れが、容器の出口から香料要素を通して使用者の口内に流れるようにするとよい。
【0054】
香料要素は一つ以上の成分を含み、使用時に香料要素を通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れが成分の一つ以上を同伴するとよい。
【0055】
本発明の更なる特徴及び利点は、添付の図面を参照する、単なる例として与えられた本発明の好ましい実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0056】
図1】吸引可能な媒体を生成するための例示の装置を示す概略図である。
図2a】例示的なマウスピースと吸引可能な媒体を生成するための装置の一部とを示す側面図である。
図2b図2aに示す例示的なマウスピース及び吸引可能な媒体を生成するための装置の一部のP−P線に沿っての断面図である。
図2c図2aに示す例示的なマウスピース及び吸引可能な媒体を生成するための装置の一部の平面図である。
図2d】明瞭化のために幾つかの要素を除去した状態での図2bの断面の詳細図である。
図3a】例示的なマウスピースと吸引可能な媒体を生成するための装置の一部とを示す側面図である。
図3b図3aに示す例示的なマウスピース及び吸引可能な媒体を生成するための装置の一部のQ−Q線に沿っての断面図である。
図3c図3aに示す例示的なマウスピース及び吸引可能な媒体を生成するための装置の一部の平面図である。
図3d】明瞭化のために幾つかの要素を除去した状態での図3bの断面の詳細図である。
図4a】例示的なマウスピースと吸引可能な媒体を生成するための装置の一部とを示す側面図である。
図4b図4aに示す例示的なマウスピース及び吸引可能な媒体を生成するための装置の一部のR−R線に沿っての断面図である。
図4c図4aに示す例示的なマウスピース及び吸引可能な媒体を生成するための装置の一部の平面図である。
図4d】明瞭化のために幾つかの要素を除去した状態での図4bの断面の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0057】
図1を参照すると、吸引可能な媒体を生成するための装置100の一例の概略図が示されている。この例において、装置100は、いわゆる「電子タバコ」装置である。概略的に述べるならば、装置100は、装置100のマウスピース102に収容された香料要素(flavour element)134を通過する蒸気又はエアロゾルを形成するために、液体を揮発させるものである。香料要素134は、使用者による吸引のためのマウスピース102を通る蒸気又はエアロゾルに香料を付与する。
【0058】
これに関して、まず、蒸気は、その臨界温度よりも低い温度で気相にある物質の状態であり、これは、例えば、その蒸気を、温度を下げることなく圧力を増加させることによって液体に凝縮させることができることを意味する。一方、エアロゾルは、一般に、空気中又は他のガス中の微細な固体粒子又は液滴のコロイドをいう。コロイドはある物質の状態をいい、その物質内の微視的に分散した不溶性粒子が他の物質中に懸濁している状態をいう。
【0059】
図1を再び参照すると、装置100は、カートリッジ104を収容する上部分106と、バッテリー部分112を収容する下部分105とからなるアウタボディ1118を備える。カートリッジ104は、バッテリー部分112に取外し可能に接続される。アウタボディ118の少なくとも上部分106は、カートリッジ104を露出させるために取り外すことでき、それによってカートリッジ104の取付け、取外し及び/又は交換が可能になる。カートリッジ104は、液体116を収容する液体容器122を有する。
【0060】
装置100は、アウタボディ118の上部分106に取外し可能に接続されるマウスピース102(その一例を以下で詳細に説明する)を有する。マウスピース102は、このマウスピース102を通るエアロゾル又は蒸気の流れに香料を付与するための香料要素134を収容している。香料要素134は、例えば、タバコ又は他の加香材料(所望の味や香り、或いは、ニコチン成分のような他の特性を生ぜしめるために使用され得るもの)とすることができ、又はそのような材料を含むものとすることができる。
【0061】
装置100は、液滴のエアロゾルを生成するように液体116が揮発される際、又は蒸気を生成するために液体116が十分に加熱される際、エアロゾル又は蒸気の少なくとも一部、好ましくはその全て又はその実質的に全てが、例えば香料要素134の成分をそこに同伴させるために、マウスピース102に収容された香料要素134を通過するように構成されている。
【0062】
液体容器122は、カートリッジ104の概ね中央に設けられている。液体容器122は円錐台形状であるが、円錐形や円筒形等の異なる形状を有してもよい。液体容器122は環状の形状であり、液体容器122の長さ全体にわたる円筒状のチャネル(図示せず)を形成している。液体容器122は、金属や適切なプラスチック等のような剛性、防水性及び気密性を有する材料から形成されるとよい。
【0063】
カートリッジ104には、ヒータ110と、ヒータ110に(熱的に)接するウィック(wick)(図示せず)とが設けられている。この例では、ヒータ110及びウィックは単一のユニット108として設けられ、このユニットは「アトマイザ」108としても知られている。この場合、カートリッジ104がアトマイザ108を含む場合、そのようなカートリッジ104は「カトマイザ(cartomiser)」104と呼ばれることもある。ヒータ110の向きが概略的に図示されており、例えば、ヒータ110は、その長手方向軸線がカートリッジ104の長手方向軸線に垂直又は平行であるコイルとすることができる。ウィック(図示せず)は液体116と接している。これは、例えば、液体容器122の端壁122bの貫通孔(図示せず)を通して挿入されるウィック(図示せず)によって達成され得る。代替的に又は追加的に、端壁122bは、液体を液体容器122から通過させることを可能にする多孔部材であってもよく、ウィック(図示せず)はこの多孔の端壁122bと接するようにしてもよい。端壁122bは、例えば、多孔セラミックディスクの形態であってもよい。この種の多孔端壁122bは、ウィック(図示せず)への液体の流れを調節するのを助ける。ウィック(図示せず)は一般的に吸収性であり、毛管作用(図1に矢印Aで示す)によって液体容器122から液体116を引き込むように作用する。ウィックは好ましくは不織布であり、例えば綿若しくはウール材料等、例えばポリエステル、ナイロン、ビスコース、ポリプロピレン等の合成材料、又はセラミック材料であってもよい。
【0064】
カートリッジ104は、ヒータ110に電力を供給することができるよう、バッテリー部分116内のバッテリーに接続される。ヒータ130に電力が供給されると(例えば、公知であるように、使用者が装置100のボタン(図示せず)を操作することによって、又は装置全体のパフ検出器(図示せず)によって起動されてもよい)、液体116がウィックによって液体容器122から引き込まれ(図1に矢印Aで示す)、蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れを生成するために液体を揮発又は気化させるようヒータ110によって加熱される。使用者がマウスピース102を吸うと、空気が空気入口120を通して引き込まれる。液体116は、ヒータ110によって空気入口120からの空気中へと揮発又は気化され、それによって蒸気及びエアロゾルのうちの一つを生成する。蒸気又はエアロゾルの流れは、液体容器122のチャネル(図示せず)を通って引き込まれ、マウスピース102に収容された香料要素134を通り、使用者による吸引のため装置100から流出される(図1の矢印Bによって示される)。蒸気又はエアロゾルは、香料要素134から香料(及び/又は他の成分)をピックアップ(同伴)する。これにより、香料要素134の一つ以上の成分が、蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れと混合される。香料要素134がニコチンを含み又は含有する例では、蒸気又はエアロゾルはまた、その香料要素から同伴されるニコチンも含み得る。蒸気又はエアロゾルがカートリッジ104から流出するだけで、装置1のヒータ110又は電子機器(図示せず)に逆流することができないように、液体容器122の上端部122aに又はその近傍に一方向弁(図示せず)が設けられてもよい。
【0065】
香料要素134は、エアロゾル又は蒸気に香料(及び/又は一つ以上の他の成分)を付与するために使用され得る材料であり又はその材料を含むものとすることができる。いくつかの例では、香料要素134の一つ以上の成分は、その材料自体に固有の成分を含むものとすることができる。材料は、例えば、タバコからなるか、タバコを含むものとすることができる。エアロゾル又は蒸気がタバコを通過すると、エアロゾル又は蒸気は、タバコに感覚刺激性特性を付与するタバコからの有機的及びその他の化合物又は成分を同伴し、それによってエアロゾル又は蒸気に香料が付与される。しかしながら、タバコ以外の材料を使用して、エアロゾル又は蒸気の流れに異なる香料(及び/又は一つ以上の他の成分)を付与することができることは理解されよう。香料要素134は、この香料要素134の材料に添加された成分を含み得る。
【0066】
液体116中にニコチンを入れてもよい。したがって、装置100が使用者にニコチンを与えることが意図されている場合、ニコチンは、液体116に含ませてもよいし、香料要素134から得られるようにしてもよく、その両方の組合せとしてもよい。同様に、香味剤が、香料要素134(香料要素134がタバコであるか否か、又はタバコを含んでいるか否かにかかわらず)及び/又は液体116に加えられてもよい。香料要素134の材料は、一つの固体材料又は複数の固体材料の混合物であってもよく、その各々の一つ以上が蒸気又はエアロゾルの流れと混合できる一つ以上の成分を含む。香料要素134は、そこを通過するエアロゾル又は蒸気に同伴されない一つ以上の他の成分を含み得ることは理解されよう。
【0067】
香料要素134は、例えば蒸気又はエアロゾルが香料要素を通過することができるように、多孔性であるとよい。また、香料要素134は自己支持型であるとよく、香料要素134は、例えば、被覆体に部分的に又は全体的に被覆された材料を含んでもよく、及び/又は、弾性ハウジング、例えばプラスチックハウジング(図示せず)内で支持されてもよい。香料要素134は、香料要素134の一端から他端へと延びる、エアロゾル及び蒸気のうちの少なくとも一つの流れのための流路を形成するように構成され得る。香料要素134は、例えばマウスピース102の対応する形状の穴にぴったりと収まるように、円筒形であってもよく、及び/又は円筒形部分を含んでもよい。
【0068】
図2a〜図2dは、第1の例によるマウスピース202を示す。具体的には、図2aは、マウスピース202と装置(図1の100)のアウタボディの上部分206との側面図を示す。この第1の例では、図2bは図2aの線P−Pに沿っての断面を示し、図2cは図2aに示すものの平面図を示し、図2dは、香料要素234及び液体容器222が明確にするために取り除かれた状態の図2bの断面の詳細を示す。
【0069】
図2a〜図2dにおいて、マウスピース202は、装置全体(図1の100)のアウタボディ218の部分206に接続されている。図2a〜図2dの例示的なマウスピース202、アウタボディ218の部分206及び液体容器222は、例えば、マウスピース102、アウタボディ118の上部分106及び液体容器122の代わりとして、図1の装置100において使用することができる。簡潔にするために、図1を参照して既に説明した特徴と同一又は類似の図2a〜図2dの特徴及びその機能には、図1と同様の参照符号が付されているが、100だけ増やされており、それらについて詳細には再度説明しない。
【0070】
ここで図2a〜図2dを参照すると、マウスピース202は、マウスピース202の第1の端部202aにおける第1の開口部224からマウスピース202の反対側の端部202bにおける第2の開口部226まで延びる穴又は孔223を形成する。マウスピース202は、使用時にマウスピース202を通過する蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れに香料を付与するための香料要素234を、第1の開口部224を通して孔223内に収容している。香料要素234は、図1を参照して上述したような香料要素134と同一又は類似であり得る。孔223は、第1の開口部224の近傍における第1の半径方向寸法d1と、第2の開口部226の近傍における第2のより小さい半径方向寸法d2を有し、それによって第1の開口部224を通して孔223内に収容された香料要素234が第2の開口部226へと通過するのを防止する。したがって、使用者は、例えば、マウスピース202の第1の開口部224を通って一定の範囲内及び/又は所定の範囲内でのみ香料要素234を孔223に挿入することができる。
【0071】
孔223は段付き穴230,232を備え、これらは、第1の半径方向寸法d1を有する第1の穴230と、第2の半径方向寸法d2を有する第2の穴232とからなる。段付き穴230,232の段差部228は、香料要素234が第2の穴232内に入り込むことを防止し、したがって第2の開口部226に向かって進むことを防止する。段付き穴230,232の段差部228はまた、第1の穴230内に収容された香料要素234を支持する。
【0072】
香料要素234の断面と第1の穴230(及び第1の開口部224)の少なくとも一部分の断面とは、香料要素234を第1の穴230内に容易に収容することができるように一致させるとよい。例えば、図2a〜図2dに示されるように、第1の穴230は、円筒形の香料要素234をその中に受け入れるよう、円筒形である。香料要素234の直径は、第1の穴230に香料要素234を容易に嵌合することが確実にできるように、第1の穴230の直径d1に概ね等しく、例えばわずかに小さくされるとよい。他の例では、香料要素234の直径は、例えば香料要素234の第1の穴230への緊密な(ぴったりと合った)嵌合を確実にするために、第1の穴230の直径d1よりわずかに大きくてもよい。この場合、香料要素234は、弾性的な及び/又は変形可能な材料であるか、そのような材料を含むものとするとよい。香料要素234は、例えば、第1の穴230を形成するマウスピース202の壁面との摩擦によってマウスピース202内に保持され得る。第1の半径方向寸法d1は、例えば7〜9ミリメートルの範囲内、例えば8ミリメートル又はその付近、例えば7.7ミリメートルとするとよい。第2の半径方向寸法d2は、例えば、4〜6ミリメートルの範囲内、例えば5ミリメートル又はその付近とするとよい。第1の穴230は円筒形でもよく、又は第1の開口部224から段差部228まで先細になっていてもよい。例えば、第1の穴の直径は、例えば、第1の開口部224での7.8ミリメートルから段差部228での7.5ミリメートルまでテーパを付けることができる。香料要素234の直径は、例えば7〜9ミリメートルの範囲内、例えば8ミリメートル又はその付近、例えば7.64mmとするとよい。
【0073】
この第1の例では、第1の開口部224はマウスピース202の、使用者の口側端部202aにあり、第2の開口部226はマウスピース202の装置側端部202bにある。
【0074】
香料要素234は、マウスピース202の第1の開口部224を越えて延びる。例えば、第1の開口部224から段差部228までの第1の穴230の長さを11ミリメートル又はその付近とし、香料要素の長さを22ミリメートル又はその付近とすることができ、その場合、例えばマウスピース202の第1の開口部224を越えて11ミリメートルのロッド部分が突出する。
【0075】
マウスピース202の第1の開口部224を越えて突出する香料要素234によって、例えば、使用者はマウスピース202ではなく香料要素234を吸うことを可能にする。これは、例えば、香料要素234が、例えば、7〜9ミリメートル(例えば、約8ミリメートル又はその付近)の直径を有するように製造することができるので、使用者の操作体験を向上させることができる。これはまた、例えば、香料要素234を、使用者が口に入れるのにさらに好ましい材料、例えば酢酸セルロース及び/又は紙、例えばコート紙で作製されるか又はそれを含むように製造することができるため、使用者の操作体験を向上させ得る。さらに、これは、使用者が香料要素234を処分して交換することができる、すなわち、(必要であれば)使用者の口と接触する装置100のその部分を頻繁に交換することができるので、より衛生的なものとすることができる。これはまた、複数の使用者間で単一の装置を共有することをより魅力的及び/又は便利にする可能性がある。さらに、香料要素234がマウスピース202の第1の開口部224を越えて突出することにより、例えば使用者が香料要素234を手動で第1の開口部224から引き出すことによって、例えば香料要素234と第1の穴230を形成するマウスピース202の壁面との間の摩擦に抗して、香料要素234をマウスピース202から容易に取り外すことができる。使用者は、例えば、香料要素234の香料及び/又は他の成分が期限切れ又は劣化したときにこれを行うことができる。次いで、使用者は、例えば、交換用香料要素234を持ち、その香料要素が段差部228に当接するまでそれを手で第1の穴230内に押し込むことによって、交換用の香料要素234を容易に挿入することができる。
【0076】
マウスピース202の装置側端部202bは、装置(図1の100)のアウタボディ218の上部分206に解除可能に接続できるように構成されている。マウスピース202の装置側端部202bは接続要素240を有し、この接続要素240はアウタボディ218の上部分206の相互関係にある接続要素238と接続する。マウスピース202の接続要素240は、アウタボディ218の上部分206の棚部238に対してスナップ嵌めするための突起部240を含む。マウスピース202は、使用者がマウスピース202を幅方向に手で押すことによって、アウタボディ218の上部分206から接続が解除され、それによって突出部240を棚部238から外して、使用者がマウスピース202を持ち上げアウタボディ218の上部分206から分離させることができる。他の任意の解除可能な接続要素及び/又は機構が使用されてもよいことは理解されよう。例えば、マウスピース202は、摩擦式結合、押込み式結合、互いに相互関係にあるねじ部等を用いるねじ式結合によって、アウタボディ218の部分206に解除可能に接続されてもよい。アウタボディ218に解除可能な接続可能であるマウスピース202は、例えば、使用者が掃除の目的等でマウスピース202の液体容器222及び/又は第2の開口部226に容易にアクセスすることを可能にする。
【0077】
いくつかの例では、マウスピース202とアウタボディ218の上部分206とが互いに解除可能に接続できるものではない場合もあることを理解されたい。例えば、マウスピース202及びアウタボディ218の上部分206は、使用者によって分離できない共成形による部品とすることができる。例えば、マウスピース202の接続要素240は、アウタボディ218の上部分206の接続要素238と共成形されてもよい。この場合、例えば、装置(図1の100)から液体容器216を取り外し及び/又は交換すべく使用者が液体容器216にアクセスするために、例えば使用者は、マウスピース202及びアウタボディ218の上部分206を一つの部品として、装置(図1の100)のアウタボディ218の下部分(図1の105)から取り外す。
【0078】
マウスピース202は、マウスピース202の装置側端部202bの開口部226に、液体容器222と接するための面取り部236を備える。面取り部236は、マウスピース202の第2の開口部226の全周にわたって延びている。液体容器222の上端部222aにおけるリム225(すなわち頂部又は角部225)は、使用時にマウスピース202の面取り部236を押圧し、それによって液体容器222とマウスピース202との間にシールを形成することができる。これにより、使用時に液体容器222の上端部222aで液体容器222内のチャネル(図示せず)から出る蒸気又はエアロゾルの全部又は実質的に全部が、マウスピース202の孔223に流れ込み、その後香料要素243を通過することができる。マウスピース202の装置側端部202bにおける開口部226は、シールがマウスピース202と液体容器222の円形リム225との間に容易にかつ確実に形成され得るように円形である。他の例では、マウスピース202はそのような面取り部236を含まなくてもよいことは理解されよう。例えば、装置側端部202bの、開口部226におけるマウスピース202の面(図示せず)は、液体容器222の面(すなわち配置上の頭部)と面一で接触し、それによってマウスピース202と液体容器222との間にシールを形成する。別の例では、マウスピース202は、マウスピース202の装置側端部202bの開口部226に、液体容器222と接触する突出周壁又はリップを、例えば液体容器222のリム225における対応する突出周壁又はリップの内面と接触する突出周壁又はリップを、代替的に又は追加的に含み得る。
【0079】
ハウジング(アウタボディ)218の上部分206は、ハウジング218の上部分206をハウジング218の下部分(図1の105)に解除可能に接続するための一つ以上の第2の接続要素239を備える。第2の接続要素239は、例えば、上部分206の突出部とすることができ、これはハウジング218の下部分(図1の105)内の相互関係にある凹部に受容される。任意の解除可能な接続要素又は機構は代わりに、例えば摩擦式結合、押込み式結合、互いに相互関係にあるねじ部等を用いるねじ式結合等が使用されてもよいことは理解されよう。
【0080】
使用時、アウタボディ218の上部分206及び液体容器222が装置の他の部分に(例えば、図1の装置100に概略的に示されるように)接続され、使用者が香料要素234を吸うと、空気が空気入口(図1の120)から引き込まれる。ヒータ(図1の110)は、液体容器222に保持されている液体216を吸入空気中に揮発させて蒸気又はエアロゾルの流れを生成する。その流れは、液体容器222内のチャネル(図示せず)を通って液体容器222の上端部222aから流出し、第2の穴232、そして香料要素243を通り、使用者により吸引されるよう香料要素234の上端部234aから流出する。香料要素234が一つ以上の成分を含む場合、香料要素234を通る蒸気又はエアロゾルの流れは一つ以上の成分を同伴する。
【0081】
図3a〜図3dは、第2の例によるマウスピース302を示している。具体的には、図3aは、マウスピース302と、装置(図1の100)のアウタボディ318の上部分306の側面図を示し、図3bは図3aの線Q−Qに沿っての断面を示し、図3cは図3aに示されるものの平面図を示し、図3dは、明瞭にするために香料要素334及び液体容器322が取り除かれた状態の図3bの断面の詳細を示す。
【0082】
図3a〜図3dでは、マウスピース302は、装置全体(図1の100)のアウタボディ318の上部分306に接続されている。図3a〜図3dの例示的なマウスピース302、アウタボディ318の上部分306及び液体容器322はそれぞれ、例えば、図1の装置100におけるマウスピース102、アウタボディ118の部分106、マウスピース102及び液体容器122の代わりに使用できる。簡潔にするために、図1図2dを参照して既に説明した特徴と同一又は類似の図3a〜図3dの特徴及びその機能には、図2a〜図2dと同様の参照符号が付されているが、100だけ増やされており、それらについて詳細には再度説明しない。
【0083】
ここで図3a〜図3dを参照すると、マウスピース302は、マウスピース302の第1の端部302bにおける第1の開口部324から、マウスピース302の反対側の端部302aにおける第2の開口部326まで延びる穴又は孔323を形成している。この第2の例では、第1の開口部324はマウスピース302の装置側端部302bにあり、第2の開口部326はマウスピース302の口側端部302aにある。マウスピース302は、使用時にマウスピース302を通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れに香料を付与するための香料要素334を、第1の開口部324を通して孔323内に収容している。香料要素334は、上述の香料要素234及び/又は134と同様又は同一であり得る。孔323は、第1の開口部324の近傍における第1の半径方向寸法d1´と、第2の開口部326の近傍における第2のより小さい半径方向寸法d2´とを有し、それによって、第1の開口部324から孔323に収容された香料要素334が第2の開口部へと通過するのを防止する。したがって、香料要素334は、マウスピース302によって装置(図1の100)内に保持される。
【0084】
孔323は段付き穴330,332を備え、これらは、第1の半径方向寸法d1´を有する第1の穴330と、第2の半径方向寸法d2´を有する第2の穴332とからなる。段付き穴330,332の段差部328は、香料要素334が第2の穴332に入って第2の開口部326の方向に通っていくのを防止する。香料要素334の断面と第1の穴330(及び第1の開口部324)の少なくとも一部分の断面とは、香料要素334を第1の穴330内に容易に収容することができるように一致させることができる。例えば、図3a〜図3dに示されるように、第1の穴330(及び第1の開口部324)は、円筒形の香料要素334をその中に受け入れるように円筒形である。香料要素334の直径は、第1の穴330に香料要素334を容易に嵌合することが確実にできるよう、第1の穴330の直径d1´に概ね等しく、例えばわずかに小さくされるとよい。他の例では、香料要素334の直径は、例えば香料要素334の第1の穴330への緊密な(ぴったりと合った)嵌合を確実にするために、第1の穴230の直径d1´よりわずかに大きくてもよい。この場合、香料要素334は、弾性的な及び/又は変形可能な材料であるか、そのような材料を含むものとするとよい。香料要素334は、例えば摩擦によって、マウスピース302内に保持され得る。第1の半径方向寸法d1´は、例えば7〜9ミリメートルの範囲内、例えば8ミリメートル又はその付近、例えば7.7ミリメートルとするとよい。第2の半径方向寸法d2´は、例えば、4〜6ミリメートルの範囲内、例えば5ミリメートル又はその付近とするとよい。第1の穴330は円筒形でもよく、又は第1の開口部324から段差部328まで先細になっていてもよい。例えば、第1の穴の直径は、例えば、第1の開口部224での7.8ミリメートルから段差部228での7.5ミリメートルまでテーパを付けることができる。香料要素334の直径は、例えば7〜9ミリメートルの範囲内、例えば8ミリメートル又はその付近、例えば7.64mmとするとよい。
【0085】
香料要素334は、マウスピース302の第1の開口部324を越えて延びる(突出する)。例えば、これにより、マウスピース302がハウジング318の上部分306から取り外されたときに、使用者がマウスピース302の(第1の開口部234を通して)第1の穴330内の香料要素324を容易に手で取り外し及び/又は交換することが可能になる。例えば、第1の開口部324から段差部328までの第1の穴330の長さは約12ミリメートル又はその付近とし、香料要素の長さを22ミリメートル又はその付近とすることができ、その場合、例えばマウスピース302の第1の開口部324を越えて10ミリメートルのロッド部分が突出する。マウスピース302とアウタボディ318の上部分306とが互いに解除可能に接続できるものではない例では、使用者は、マウスピース302とアウタボディ318の上部分306とを一つの部品として装置(図1の100)のアウタボディ318の下部分(図1の105)から取り外すことができ、これにより、香料要素304を露出させて、使用者が香料要素304を容易に取り外し及び/又は交換できるようにする。
【0086】
液体容器322は、液体容器322の上端部222aに凹部360を有し、そこに香料要素324の下部分334bが収容される。香料要素324は、液体容器332を越えて凹部360から延び(突出し)、マウスピース302とアウタボディ318の上部分306とが互いに接続されたときに香料要素324がマウスピース302の第1の穴330内に収容されるようになっている。香料要素334の断面と凹部360の断面とは、香料要素334を凹部360内に容易に収容することができるように一致されているとよい。例えば、図3a〜図3dに示されるように、凹部360は、円筒形の香料要素334をその中に受け入れるように円筒形である。香料要素334の直径は、香料要素334を凹部360内に容易に収容することができるように、凹部360の直径とほぼ等しく、例えばわずかに小さくされるとよい。他の例では、香料要素334の直径は、例えば香料要素334の凹部360への緊密な(ぴったりと合った)嵌合を確実にするために、凹部360の直径よりわずかに大きくされてもよい。この場合、香料要素334は、弾性的な及び/又は変形可能な材料であるか、そのような材料を含むものとするとよい。
【0087】
第1の例に関して上述したのと同様に、マウスピース302の装置側端部302bは、例えば、接続要素340(アウタボディ318の上部分306の相互関係にある接続要素338と接続するためのもの)を介して装置のアウタボディ318の上部分306に解除可能に接続できるように構成されている。上述したように、接続要素340,338又は接続機構は、例えばスナップ嵌め、摩擦式結合、押込み式結合、互いに相互関係にあるねじ部等を用いるねじ式結合による任意の解除可能な接続手段を備えるとよい。
【0088】
マウスピース302は、アウタボディ318の上部分306に解除可能に接続することができ、これによって使用者は、例えば、マウスピース302がアウタボディ318の上部分306から取り外された場合に、マウスピース302の穴330と液体容器322の凹部360のうちの一方に収容される香料要素324に容易にアクセスすることができる。例えば、使用者は、例えば香料要素234と、第1の穴230を形成しているマウスピース202の壁面(又は凹部360を形成している液体容器322の壁面)との間の摩擦に抗して、香料要素334をマウスピース302の第1の開口部324(又は液体容器322の凹部360)から手動で引き出すことができる。使用者は、例えば、香料要素334の香料及び/又は他の成分が期限切れ又は劣化したときにこれを行うことができる。次いで、例えば、使用者が交換用の香料要素334の上端部334aを持ち、その香料要素334の下端部334bを液体容器322の凹部360に押し込むことによって、交換用の香料要素334を容易に挿入することができる。続いて、使用者は、香料要素334がマウスピース302の第1の穴330内に(第1の開口部324を通して)に収容されるように、香料要素334の上端部334aを覆うようにマウスピース302を下げることができる。次に、使用者はマウスピース302をアウタボディ318の上部分306に接続することができ、そこでは香料要素334の上端部334aはマウスピース302の段付き穴330,332の段差部328に当接し又は当接間近になる。したがって、香料要素302は、マウスピース302と液体容器322との間の適所にてしっかりと保持される。
【0089】
上述したように、いくつかの例では、マウスピース302とアウタボディ318の上部分306とは互いに解除可能に接続できるものではないことは理解されよう。例えば、マウスピース302及びアウタボディ318の上部分306は、使用者によって分離できない共成形による部品とすることができる。例えば、マウスピース302の接続要素340は、アウタボディ318の上部分306の接続要素338と共成形されてもよい。この場合、例えば、液体容器322の凹部360から香料要素304を取り外し及び/又は交換すべき使用者が香料要素304にアクセスするために、使用者は、装置(図1の100)のアウタボディ318の株部分(図1の105)から、マウスピース302及びアウタボディ318の上部分306を一つの部品として取り外す。次いで、例えば、香料要素334の香料及び/又は他の成分が期限切れ又は劣化した場合、又は使用者が生成されるエアロゾル又は蒸気の香料を変えたいと望む場合、使用者は、例えば液体容器322の凹部360から香料要素334を手で引き出す。続いて、使用者が交換用の香料要素の上端部334aを持ち、その香料要素334の下端部334bを液体容器322の凹部360に押し込むことによって、交換用の香料要素334を容易に挿入することができる。次に、使用者は、香料要素334がマウスピース302の第1の穴330内に(第1の開口部324を通して)収容されるように、香料要素334の上端部334aを覆うようマウスピース302及びアウタボディ318の上部分306を一つの部品として下降させる。次いで、使用者は、アウタボディ318の上部分306をアウタボディの下部分(図1の105)に接続することができるが、そこでは香料要素334の上端部334aはマウスピース302の段付き穴330,332の段差部に当接し又は当接間近となる。このようにして、香料要素302は、マウスピース302と液体容器322との間の適所にしっかりと保持される。
【0090】
いずれの場合も、香料要素324は液体容器332の凹部360内及びマウスピース302の第1の穴330内に延びており、これによって、例えば、装置全体(図1の100)の長さを延ばすことなく、香料要素334を比較的長くすることを可能にし、したがってより多くの香料及び/又は他の成分を使用時に蒸気又はエアロゾルに付与する可能性を有する。
【0091】
第1の例と同様に、マウスピース303は、マウスピース302の装置側端部302bの開口部326に、液体容器322の上端部322aのリム335と接触するための面取り部336を含み、それによって液体容器322とマウスピース302との間にシールを形成することができる。
【0092】
第1の例と同様に、ハウジング318の上部分306は、ハウジング318の上部分306をハウジング318の下部分(図1の105)に解除可能に接続するための一つ以上の第2の接続要素339を備える。
【0093】
使用時に、アウタボディ318の部分306及び液体容器322が装置全体の他の部分に(例えば、図1の装置100について概略的に示されているように)接続され、使用者がマウスピース302の口側端部302aを吸うと、空気が空気入口(図1の120)を通して引き込まれる。ヒータ(図1の110)は、液体容器322に保持されている液体316を吸入空気中に揮発させて蒸気又はエアロゾルの流れを生成する。その流れは、液体容器322内のチャネル(図示せず)を通って液体容器322の凹部360内に流れ、香料要素334を通って香料要素334の上端部334aから流出し、マウスピース302の302の第2の穴332に流入し、そしてマウスピース302の口側端部302aにて第2の穴322から流出して使用者により吸引されるようになっている。香料要素334が一つ以上の成分を含む場合、香料要素334を通る蒸気又はエアロゾルの流れは一つ以上の成分を同伴する。
【0094】
図4a〜図4dは、第3の例によるマウスピース402を示している。具体的には、図4aは、マウスピース402と、装置(図1の100)のアウタボディ418の上部分406の側面図を示し、図4bは図4aの線R−Rに沿っての断面を示し、図4cは図4aに示されるものの平面図を示し、図4dは、明瞭にするために香料要素434及び液体容器422が取り除かれた状態の図4bの断面の詳細を示す。
【0095】
図4a〜図4dでは、マウスピース402は、装置全体(図1の100)のアウタボディ418の上部分406に接続されている。図3a〜図3dの例示的なマウスピース402、アウタボディ418の上部分406及び液体容器422はそれぞれ、例えば、図1の装置100におけるマウスピース102、アウタボディ118の上部分106、マウスピース102及び液体容器122の代わりに使用できる。簡潔にするために、図1図3dを参照して既に説明した特徴と同一又は類似の図4a〜図4dの特徴及びその機能には、図3a〜図3dと同様の参照符号が付されているが、100だけ増やされており、それらについて詳細には再度説明しない。
【0096】
ここで図4a〜図4dを参照すると、マウスピース402は、マウスピース402の口側端部402aにおける第1の開口部424から、マウスピース402の反対側の装置側端部402bにおける第2の開口部426まで延びる穴又は孔423を形成している。マウスピース402は、使用時にマウスピース402を通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れに香料を付与するための香料要素434を、第1の開口部424を通して孔423内に収容している。香料要素434は、上述の第2の例の香料要素334又は上述の第1の例の香料要素234と同様又は同一であってもよい。この第3の例では、香料要素434は、使用者の口に受け入れられるように第1の開口部424を越えて延び(突出し)、液体容器422(装置(図1の100)の構成要素の一例)と接触するように第2の開口部426を越えて延びている(突出している)。例えば、香料要素の長さは36ミリメートル又はその付近とし、第1の開口部424から第2の開口部426までの孔423の長さは、例えば、11ミリメートル又はその付近とすることができる。
【0097】
香料要素434の断面と孔423の断面とは、香料要素434を孔423内に容易に収容できるように一致させるとよい。例えば、図4a〜図4dに示されるように、孔434は、円筒形の香料要素434を内部に収容するように円筒形である。香料要素434の直径は、香料要素434の孔434への容易な嵌合を確実にするために、孔434の直径とほぼ等しく、例えばわずかに小さくされるとよい。他の例では、香料要素434の直径は、例えば香料要素434の孔434への緊密な(ぴったりと合った)嵌合を確実に行うために、孔434の直径よりわずかに大きくされてもよい。この場合、香料要素434は、弾性的な及び/又は変形可能な材料とするとよく、又はそれらを含み得る。香料要素434は、摩擦によって開口部434内に保持されてもよい。
【0098】
第2の例で説明したのと同様に、液体容器422は液体容器422の上端部422aに凹部460を有し、その中に香料要素424の下部分434bが収容される。香料要素424は凹部460を越えて延び(突出し)、マウスピース402の孔423内にも収容されるようになっている。香料要素434の断面と凹部460の断面とは、香料要素434を凹部460内に容易に収容できるように一致させるとよい。例えば、図4a〜図4dに示されるように、凹部460は、円筒形の香料要素434をその中に収容するように円筒形である。香料要素434の直径は、香料要素434の凹部460内への容易な嵌合を確実にするために、凹部460の直径にほぼ等しく、例えばわずかに小さくされるとよい。他の例では、例えば香料要素434の凹部460への緊密な(ぴったりと合った)嵌合を確実にするために、香料要素434の直径は凹部460の直径よりわずかに大きくされてもよい。この場合、香料要素434は、弾性的な及び/又は変形可能な材料とするとよく、又はそれらを含み得る。香料要素434は、例えば摩擦によって凹部460内に保持されてもよい。例えば、孔423の直径は、7〜9ミリメートルの範囲、例えば8ミリメートル若しくはその付近、例えば7.7ミリメートルとすることができる。孔423は円筒形であってもよく、又は第1の開口部424から第2の開口部426までわずかに先細になっていてもよい。例えば、孔423の直径は、例えば、第1の開口部424での7.9ミリメートルから第2の開口部426での7.5ミリメートルまでテーパを付けることができる。香料要素234の直径は、7〜9ミリメートルの範囲内、例えば8ミリメートル又はその付近、例えば7.64ミリメートルとすることができる。
【0099】
第1の例で説明したのと同様に、マウスピース402の第1の開口部424を越えて延びる香料要素434は、例えば、使用者がマウスピース402ではなく香料要素434を使用することを可能にする。これにより、例えば、使用者は香料要素434を単独で吸うことができる。これは、例えば、使用者が自分の口に配置するのに香料要素434がより好適な直径を有し及び/又はより好適な材料で作ることができるので、使用者の操作体験を向上させることができる。さらに、これは、使用者が香料要素434を処分して交換することができる、すなわち(所望であれば)使用者の口と接触する装置(図1の100)のその部分を頻繁に交換することができるので、装置100の衛生特性を向上させることができる。さらに、香料要素434はマウスピース402の第1の開口部424を越えて延び、これによって、例えば、孔423を形成するマウスピース402の壁及び/又は凹部436を形成する液体容器422の壁と、香料要素434との間の摩擦に抗して、例えば、使用者が香料要素434を凹部436及び孔423から第1の開口部424を通して手動で引き出すことによって、香料要素234をマウスピース402から容易に取り外すことを可能にする。使用者は、例えば、香料要素434の香料及び/又は成分が期限切れ又は劣化したときにこれを行うことができる。次に、例えば使用者が交換用の香料要素434を保持し、その香料要素434を第1の開口部424から孔423を通して、液体容器422の凹部460内に、その香料要素434が液体容器422に接するまで押し込むことによって、交換用香料要素434を容易に挿入することができる。香料要素434はマウスピース402の第2の開口部426を越えて(そしてマウスピース402の第1の開口部424を越えて)液体容器432の凹部460内に延び(突出し)、これによって、香料要素434は比較的長くすることができ、したがって、装置全体(図1の100)の長さを延ばすことなく、使用中に蒸気又はエアロゾルにより多くの香料及び/又は他の成分を付与することができる。
【0100】
第1及び第2の例と同様に、マウスピース402の装置側端部402bは、例えば、接続要素440(装置のアウタボディ418の上部分406の相互関係にある接続要素438と接続するためのもの)を介して、アウタボディ418の上部分406に解除可能に接続することができるように構成される。上述したように、接続要素440,438及び/又は接続機構は、例えばスナップ嵌め、摩擦式結合、押込み式結合、互いに相互関係にあるねじ部等を用いるねじ式結合等の任意の解除可能な接続手段を含み得る。上述したように、いくつかの例では、マウスピース402とアウタボディ418の上部分406とは互いに解除可能に接続することができるものではないことは理解されよう。例えば、マウスピース402及びアウタボディ318の上部分406は、使用者によって分離できない共成形による部品とすることができる。例えば、マウスピース402の接続要素440は、アウタボディ418の上部分406の接続要素438と共成形されてもよい。
【0101】
第1及び第2の例と同様に、マウスピース402は、マウスピース402の装置側端部402bの開口部426に、液体容器422の上端部422aのリム435と接するための面取り部436を備えることができ、それによって、液体容器422とマウスピース402との間にシールが形成される。
【0102】
第1及び第2の例と同様に、ハウジング418の上部分406は、ハウジング418の上部分406をハウジング418の下部分(図1の105)に解除可能に接続するための一つ以上の第2の接続要素439を備える。
【0103】
使用時に、アウタボディ418の上部分406及び液体容器422が装置の他の部分に(例えば、図1の装置100について概略的に示されているように)接続され、使用者が香料要素434を吸うと、空気が空気入口(図1の120)を通して引き込まれる。ヒータ(図1の110)は、液体容器422に保持されている液体416を吸入空気中に揮発させて蒸気又はエアロゾルの流れを生成する。その流れは、液体容器422内のチャネル(図示せず)を通って液体容器422の凹部460内に流れ、香料要素434を通って香料要素434の上端部434aから流出して、使用者により吸引される。香料要素434が一つ以上の成分を含む場合、香料要素434を通る蒸気又はエアロゾルの流れは一つ以上の成分を同伴する。
【0104】
上記の例では、液体容器122,222,322,422は環状であり、液体容器122,222,322,422の長さに沿って貫通する円筒形のチャネル(図示せず)を形成している。しかしながら、他の例では、液体容器の形状は環状でなくてもよく、及び/又は、カートリッジ104はアウタシェル(外殻)を備え、このアウタシェルと液体容器との間に蒸気又はエアロゾルを流通させる環状チャネルを形成するものとしてもよい。
【0105】
上記の例はカートリッジ104の使用について言及したが、いわゆる電子タバコには多くの構成があり(そのいくつかは、かかるカートリッジを持たず、例えば、装置100と一体的な詰替え可能な液体容器)、また、上記の例は、これらの構成又は他の構成にも適用可能であることは理解されよう。
【0106】
上記の例は、マウスピースの円筒形の孔若しくは穴、及び/又は、液体容器の凹部内に収容されるよう円筒形であり又は円筒形部分を有する香料要素に言及したものであるが、香料要素の断面はいかなる形状(例えば、楕円形、正方形、多角形)であってもよく、また、マウスピースの孔若しくはその一部分、及び/又は、液体容器の凹部若しくはその一部分は香料容器の断面に対応するいかなる断面形状であってもよい。
【0107】
上記の例では、マウスピースは、マウスピースの装置側端部における孔の開口部に、液体容器と接するための面取り部を備えていたが、必ずしもそうである必要はない。他の例では、マウスピースはそのような面取り部を含まなくてもよい。例えば、装置側端部の開口部におけるマウスピースの面が、液体容器の面(すなわち、その構成の頭部)と面一で接し、それによってマウスピースと液体容器との間にシールを形成するようにしてもよい。別の例では、マウスピースは、マウスピースの装置側端部における孔の開口部に、液体容器と接する突出環状壁又はリップ、例えば液体容器のリムにおける突出環状壁又はリップの内面と接する対応の突出環状壁又はリップを、代替的に又は付加的に備える。さらに他の例では、液体容器とマウスピースとの間にそのようなシールがなくてもよい。例えば、使用者がマウスピース自体ではなく香料要素を吸うことができる上述の第1及び第3の例では、香料要素と液体容器との間に代替的又は追加的なシールがあってもよい。
【0108】
液体116,216,316,416は、好ましくは100〜300℃、より好ましくは約150〜250℃の範囲の温度のような適切な温度にて揮発する液体であることが好ましく、それによりカートリッジが用いられる装置の電力消費を抑えるのに役立つ。適切な材料には、例えば、プロピレングリコール及びグリセロール(グリセリンとしても知られる)を含む、電子タバコ装置に従来使用されているものが含まれる。また、上記の例に関連して説明したように、香料要素は、エアロゾル又は蒸気が香料要素を通過する際に液体から生成されるエアロゾル又は蒸気に香料(又は他の成分)を付与するために使用され得る材料であってもよいし、そのような材料を含むものであってもよい。例えば、その材料は、冷感、熱感、栄養補助的恩恵、刺激的恩恵を与える成分、又は、使用者の他の感覚又は恩恵を生成ないしは誘導する成分を含むことができる。材料は、例えば、タバコからなるか、タバコを含むことができる。エアロゾル又は蒸気がタバコ材料を通過すると、エアロゾル又は蒸気は、タバコ材料由来の、タバコに官能特性を与える有機的及びその他の化合物又は成分、したがって、エアロゾル又は蒸気がマウスピースに通過する際に香りを付与する有機的及びその他の化合物又は成分を同伴する。タバコ以外の材料を使用して、エアロゾル又は蒸気の流れに異なる香りを付与することもできる。例えば、タバコ以外の材料をタバコ又は他の材料、例えばバニラポッド、スターアニス、ミントリーフ、他のハーブ等のブレンドと混ぜてもよい。例えば、香味料は、材料若しくは液体又はその両方に含まれていてもよい。香味料が香料要素と液体の両方に含まれる例では、生成された蒸気又はエアロゾルは第1の香料で加香され、香料要素は、その香料要素を通過する蒸気又はエアロゾルに第2の香料を付与することができる。第1の香料と第2の香料は同じものであってもよく、その場合、香料要素は、その香料要素を通過する蒸気又はエアロゾルの香味を増すように機能する。第1の香料と第2の香料は異なるものであってもよく、その場合、香料要素は、その香料要素を通過する蒸気又はエアロゾルの香味を変化させるように機能する。したがって、使用者は、吸引するために装置から流出する蒸気又はエアロゾルの香味を容易にカスタマイズすることができる。
【0109】
上述の例のいずれにおいても、装置コントローラが、装置全体の動作を制御することができる。コントローラは、例えば、必要に応じてヒータに電力を供給し、加熱が必要でないときにはヒータのスイッチをオフにすることができる。液体及び/又は香料要素の材料が最適温度に加熱されるようにヒータの動作を制御することができる。特に考慮すべきことは、香料要素が燃焼しないことを確保すること、液体の適切な気化が達成されることを確保すること、気化した液体又はエアロゾルが公開から化合物を遊離させるのに適切な温度であることを確保すること、及び使用者に届いた蒸気又はエアロゾルが快適で安全な温度になっていることを確保すること等である。パフ検出器(それ自体公知の装置)を設けて、ヒータに通電する必要があるときにコントローラに信号を送るようにするとよい。代替的又は追加的に、使用者は、例えば無線制御信号、又はスマートフォン等の別個独立の制御装置からのBluetooth(登録商標)等を介して、コントローラ又は装置全体の外部インタフェース(図示せず)を介して装置を制御するとよい。
【0110】
使用時、香料要素の材料は、その材料よりも高い温度を有する蒸気又はエアロゾルによって加熱されてもよい。材料の周囲温度を超えるどのような温度でも、及び/又は装置全体の周囲温度を越えるどのような温度でも、固体材料からの成分の放出が増すことは理解されよう。
【0111】
使用に際しては、液体は、約100〜300℃、より好ましくは約150℃〜250℃の範囲内の温度に加熱されるとよい。適切な液体材料116,216,316,416は、加熱の際に、典型的にはエアロゾルの形態の揮発成分を発する材料を含む。香料要素そのものの適切な材料又は香料要素が含む適切な材料は、任意のタバコ含有材料を含み、例えば、一つ以上のタバコそれ自体、異なる種類のタバコ、タバコ派生物、ペレット型タバコ、押出タバコ、膨化タバコ、再構成タバコ、挽きタバコ(ground tobacco)、タバコ抽出物、均質化タバコ又はタバコ代用物等を含む。タバコの場合、材料は、タバコロッド、タバコポッド又はタバコプラグ、ばらタバコ(loose tobacco)、凝集物(agglomerates)等の形態であってもよく、比較的乾燥した形態又は比較的湿った形態であってもよい。タバコは改質したもの、例えば、ニコチンのようなタバコの選択された成分の放出を促進するために、例えばそのpHを改質したものや、例えば化学的に改質したものであってもよい。適切な固体材料は、製品に応じてニコチンを含有するものやしないもの等、他の非タバコ製品を含んでもよい。タバコロッドは、包装材料を用いて形成されるとよい。
【0112】
本書で使用される場合、「香料」及び「香味料」という用語は、成人消費者用の製品において所望の味又は香りをつけるために(現地の規制によって許可される場合に)使用することができる材料のことをいう。これらの材料は、抽出物(例えば、カンゾウ、アジサイ、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ニホンハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、モモ、リンゴ、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ピーマン、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、又はハッカ属の任意の種からのハッカ油等)、香味強化剤、苦味収容体部位遮断剤、感覚収容体部位活性化剤若しくは感覚収容体部位刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びに他の添加物(例えば、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤)を含んでいてもよい。これらは、模造品、合成材料又は天然材料、或いはこれらの混合物であってもよい。これらは、油、液体又は粉末等、任意の適切な形態をとることができる。例えば、液体、油又は他のそのようなお液体香味料は、多孔性固体材料に対して香り及び/又は他の特性を付与するために、多孔性固体材料に含浸されてもよい。このように、液体又は油は、それが含浸される固体材料の成分である。
【0113】
上記実施形態は、本発明の例示的な実施形態として理解されるべきである。任意の一つの実施形態に関連して説明される任意の特徴は、単独で使用されても、記載された他の特徴と組み合わせて使用されても、任意の他の実施形態の一つ以上の特徴と組み合わせて使用されてもよく、任意の他の実施形態と組み合わせて使用されてもよい。さらに、添付の特許請求の範囲に規定されている本発明の範囲から逸脱することなく、上記に記載されていない均等物及び改変物を使用することもできる。
[発明の項目]
[項目1]
吸引可能な媒体を生成する装置のためのマウスピースであって、
当該マウスピースは、当該マウスピースの第1の端部における第1の開口部から当該マウスピースの反対側の端部における第2の開口部まで延びる孔を形成しており、
当該マウスピースは、使用時に当該マウスピースを通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れに香料を付与するための香料要素が前記第1の開口部を通して前記孔に収容されるように、構成されており、
前記孔は、前記第1の開口部の近傍における第1の半径方向寸法と、前記第2の開口部の近傍における第2の半径方向寸法とを有し、前記第2の半径方向寸法が前記第1の半径方向寸法よりも小さい、マウスピース。
[項目2]
前記第2の半径方向寸法は、使用時に前記第1の開口部を通して前記孔に収容された前記香料要素が前記第2の開口部へと通過することを防止するように、調整されている、項目1に記載のマウスピース。
[項目3]
前記孔は、段付き穴であり又は段付き穴を備えるものであり、前記段付き穴は、前記第1の半径方向寸法を有する第1の穴部分と、前記第2の半径方向寸法を有する第2の穴部分とを備える、項目1又は2に記載のマウスピース。
[項目4]
前記段付き穴の段差部は、前記香料要素が前記第2の開口部に通ることを防止するように、構成されている、項目3に記載のマウスピース。
[項目5]
前記第1の開口部の近傍の前記段付き穴の少なくとも一部分は円筒形である、項目3又は4に記載のマウスピース。
[項目6]
前記段付き穴の段差部は、使用時に、前記第1の開口部を通して前記孔に収容された前記香料要素を支持する、項目3〜5のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目7]
当該マウスピースは、前記第1の開口部を通して前記孔に収容された前記香料要素が使用時に前記第1の開口部を越えて突出するように、構成されている、項目1〜6のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目8]
前記第1の開口部は当該マウスピースの口側端部にあり、前記第2の開口部は当該マウスピースの装置側端部にある、項目1〜7のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目9]
当該マウスピースは、前記第2の開口部に、前記装置の構成要素と係合するための面取り部を備える、項目8に記載のマウスピース。
[項目10]
前記第1の開口部は当該マウスピースの装置側端部にあり、前記第2の開口部は当該マウスピースの口側端部にある、項目1〜7のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目11]
当該マウスピースは、前記第1の開口部に、前記装置の構成要素と係合するための面取り部を備える、項目10に記載のマウスピース。
[項目12]
当該マウスピースの前記装置側端部は、前記装置に解除可能に接続できるように構成されている、項目8〜11のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目13]
当該マウスピースは、前記香料要素が使用時、前記第1の開口部を通して前記孔に収容された場合に、前記第1の開口部を通して前記孔から取り外され及び/又は前記第1の開口部を通して前記孔内に入れて交換され得るように、構成されている、項目1〜12のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目14]
前記第1の開口部を通して前記孔に収容された前記香料要素を備える、項目1〜13のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目15]
前記香料要素の断面は前記孔の断面と一致している、項目14に記載のマウスピース。
[項目16]
前記香料要素は、自己支持型、多孔性及び円筒形のうちの一つ以上のものであり、及び/又は、円筒形部分を備える、項目14又は15に記載のマウスピース。
[項目17]
前記香料要素は、タバコであり、又はタバコを含むものである、項目14〜16のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目18]
前記香料要素は、前記第1の開口部を越えて突出する、項目14〜17のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目19]
前記香料要素は、該香料要素の一端から他端へと延びる、エアロゾル及び蒸気のうちの少なくとも一つの流れのための流路を形成するように構成されている、項目14〜18のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目20]
吸引可能な媒体を生成する装置であって、項目1〜19のいずれか一項に記載のマウスピースを備える、装置。
[項目21]
前記香料要素は、前記マウスピースの前記第1の開口部を通して前記孔に収容されており、
当該装置は、
液体を保持するための容器と、
前記容器内に保持された液体を揮発させて、使用時に蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れを生成するためのヒータと
を備え、
蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの前記流れが使用時に使用者により吸引されるために前記香料要素を通る、項目20に記載の装置。
[項目22]
前記香料要素は一つ以上の成分を含み、使用時に前記香料要素を通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの前記流れが前記成分の一つ以上を同伴する、項目21に記載の装置。
[項目23]
前記マウスピースの前記第1の開口部は、前記マウスピースの装置側端部にあり、液体を保持するための前記容器は、前記香料要素を収容する凹部を備える、項目21又は22に記載の装置。
[項目24]
吸引可能な媒体を生成する装置のためのマウスピースであって、
当該マウスピースは、当該マウスピースの口側端部における第1の開口部から当該マウスピースの反対側の装置側端部における第2の開口部まで延びる孔を形成しており、
当該マウスピースは、使用時に当該マウスピースを通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れに香料を付与するための香料要素が前記孔に収容されるように、構成されており、
当該マウスピースは、使用時に前記孔に収容された前記香料要素が使用者の口に受け入れられるために前記第1の開口部を越えて突出し且つ前記装置の構成要素と接するために前記第2の開口部を越えて突出するように、構成されている、マウスピース。
[項目25]
当該マウスピースの前記装置側端部は、前記装置に解除可能に接続できるように構成されている、項目24に記載のマウスピース。
[項目26]
当該マウスピースは、前記第2の開口部に、前記装置の前記構成要素と接するための面取り部を備える、項目24又は25に記載の装置。
[項目27]
当該マウスピースは、前記香料要素が、前記孔に収容されている場合に、前記孔から取り外され得るように及び/又は前記孔内に入れて交換され得るように、構成されている、項目24〜26のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目28]
前記孔に収容された前記香料要素を備える、項目24〜27のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目29]
前記香料要素は、前記第1の開口部を越えて突出し且つ前記第2の開口部を越えて突出する、項目28に記載のマウスピース。
[項目30]
前記香料要素の断面は前記孔の断面と一致している、項目28又は29に記載のマウスピース。
[項目31]
前記香料要素は、自己支持型、多孔性及び円筒形のうちの一つ以上のものであり、及び/又は、円筒形部分を備える、項目28〜30のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目32]
前記香料要素は、タバコであり、又はタバコを含むものである、項目28〜31のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目33]
前記香料要素は、該香料要素の一端から他端へと延びる、エアロゾル及び蒸気のうちの少なくとも一つの流れのための流路を形成するように構成されている、項目28〜32のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目34]
吸引可能な媒体を生成する装置であって、項目24〜33のいずれか一項に記載のマウスピースを備える、装置。
[項目35]
前記香料要素は、前記マウスピースの前記孔に収容されており、
当該装置は、
液体を保持するための容器と、
前記容器内に保持された液体を揮発させて、使用時に蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れを生成するためのヒータと
を備え、
使用時に、蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの前記流れが、使用者により吸引されるために前記香料要素を通る、項目34に記載の装置。
[項目36]
前記香料要素は一つ以上の成分を含み、使用時に前記香料要素を通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの前記流れが前記成分の一つ以上を同伴する、項目35に記載の装置。
[項目37]
液体を保持するための前記容器は、前記香料要素を収容する凹部を備える、項目35又は36に記載の装置。
[項目38]
吸引可能な媒体を生成する装置のためのマウスピースであって、
当該マウスピースは、使用時に当該マウスピースを通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの流れに香料を付与するための香料要素を収容する孔を形成しており、
前記孔は、当該マウスピースの口側端部における第1の開口部から当該マウスピースの反対側の装置側端部における第2の開口部まで延びており、
当該マウスピースは、前記第2の開口部に、前記装置の構成要素と接するための面取り部を備え、前記構成要素と当該マウスピースとの間にシールを形成する、マウスピース。
[項目39]
当該マウスピースの前記装置側端部は、前記装置に解除可能に接続できるように構成されている、項目38に記載のマウスピース。
[項目40]
前記第2の開口部は円形である、項目38又は39に記載のマウスピース。
[項目41]
当該マウスピースは、前記香料要素が、前記孔に収容されている場合に、前記孔から取り外され得るように及び/又は前記孔内に入れて交換され得るように、構成されている、項目38〜40のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目42]
前記孔に収容された前記香料要素を備える、項目38〜41のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目43]
前記香料要素の断面は前記孔の断面と一致している、項目42に記載のマウスピース。
[項目44]
前記香料要素は、自己支持型、多孔性及び円筒形のうちの一つ以上のものであり、及び/又は、円筒形部分を備える、項目42又は43に記載のマウスピース。
[項目45]
前記香料要素は、タバコであり、又はタバコを含むものである、項目42〜44のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目46]
前記香料要素は、該香料要素の一端から他端へと延びる、エアロゾル及び蒸気のうちの少なくとも一つの前記流れのための流路を形成するように構成されている、項目42〜45のいずれか一項に記載のマウスピース。
[項目47]
項目38〜46のいずれか一項に記載のマウスピースと、液体を保持する容器とを備える装置であって、前記容器のリムが前記マウスピースの前記面取り部と接して、前記容器と前記マウスピースとの間にシールを形成する、装置。
[項目48]
前記容器は前記香料要素を収容する凹部を備える、項目47に記載の装置。
[項目49]
前記容器内に保持された液体を揮発させて、使用時に蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの前記流れを生成するためのヒータを備え、
使用時に、蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの前記流れが、前記容器の出口から前記マウスピースの前記第2の開口部を通して前記孔内に流れる、項目47又は48に記載の装置。
[項目50]
前記孔に収容された香料要素を備え、
使用時に、蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの前記流れが、前記容器の前記出口から前記香料要素を通して使用者の口内に流れる、項目49に記載の装置。
[項目51]
前記香料要素が一つ以上の成分を含み、使用時に前記香料要素を通る蒸気及びエアロゾルのうちの少なくとも一つの前記流れが前記成分の一つ以上を同伴する、項目50に記載の装置。
図1
図2a
図2b
図2c
図2d
図3a
図3b
図3c
図3d
図4a
図4b
図4c
図4d