(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
太陽光発電パネルは、上記特許文献1に記載のように支持架台上の所定の位置に配置し固定するために正確な位置決めが必要であるが、架台の支持面が傾斜しているため、太陽光発電パネルを一定の位置に定めるのが難しく、位置決め作業に手間がかかるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、支持架台に対して機能パネルを容易に設置することができる機能パネルの設置構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る機能パネルの設置構造は、屋根面上に互いに平行に設けられ、支持架台を構成する複数の横材と、横材によって支持されるとともに、複数の機能パネルが連接されて形成された機能パネル列と、屋根面上において、機能パネル列における横材に対して平行な辺のいずれか一方に当接するように設けられた位置決め材と、を備え、位置決め材は、横材の延在方向に沿って延び、一つの位置決め材が機能パネル列を構成する複数の機能パネルに当接している。
【0007】
この機能パネルの設置構造では、位置決め材を機能パネル列に当接させる構成であるため、機能パネル列を構成する機能パネルの位置決めを容易に行うことができる。また、一つの位置決め材が複数の機能パネルに当接するため、複数の機能パネルの位置決めを一部材(一つの位置決め材)で行うことができる。このように、機能パネルの設置構造では、支持架台に対して機能パネルを容易に設置することができる。
【0008】
複数の横材のうち互いに隣接する2つの横材において、位置決め材に近い側の横材における機能パネル列の支持部は、他方の横材における機能パネル列の支持部よりも高さが低くてもよい。横材の支持部同士に高低差があるために機能パネルが横材上から滑り落ちやすくなる場合であっても、位置決め材によって機能パネルが滑り落ちることを防止しつつ、機能パネルの位置決めを容易に行うことができる。
【0009】
横材及び位置決め材は、平面視で横材及び位置決め材に対して直交するように設けられた複数の縦材によって支持されていてもよい。このように、縦材が横材及び位置決め材と直交することにより、一つの縦材によって複数の横材及び位置決め材を支持することが可能となり、横材及び位置決め材を少ない本数の縦材によって合理的に支持することができる。
【0010】
横材と平行となるように複数の縦材に架け渡されたケーブル保持材を更に備え、機能パネルは太陽光発電パネルであり、ケーブル保持材は、隣り合う機能パネル同士を電気的に接続するケーブルを屋根面から離隔した状態で保持していてもよい。この場合、ケーブルの被膜が屋根面(特に屋根面に敷設された防水シート等)と接触することによって促進される劣化を防止することができる。
【0011】
ケーブル保持材は、機能パネルにおけるケーブルの接続部近傍に設けられていてもよい。この場合、ケーブルの弛みを防止でき、ケーブルが屋根面に接触することを更に防止できる。
【0012】
機能パネルにおけるケーブルの接続部は、互いに高さが異なる横材の支持部で支持されることによって傾斜する機能パネルの水上側に設けられていてもよい。ここで、機能パネルの水上側は、水下側に比べて機能パネルの下方に広い空間が確保されている。このため、ケーブルの接続作業やケーブル保持材へのケーブルの締結作業を機能パネルの下方の広い空間にて行うことができ、施工性が向上する。
【0013】
機能パネル列は複数段形成され、互いに隣接する機能パネル列における一方の端部にそれぞれ位置する2つの機能パネル同士は、ケーブルによって電気的に接続され、互いに隣接する機能パネル列における一方の端部に位置する機能パネルのうち、一方の機能パネルにおけるケーブルの接続部は水上側に設けられ、他方の機能パネルにおけるケーブルの接続部は水下側に設けられ、一方の機能パネルにおける水上側の端部と、他方の機能パネルにおける水下側の端部とが互いに対向していてもよい。この場合には、他方の機能パネルにおけるケーブルの接続部を、隣接する機能パネル列同士をケーブルで接続するときの中継地点として機能させることができる。このように他方の機能パネルを中継地点として機能させることで、隣接する機能パネル列同士をケーブルで接続するときにケーブルの弛みを抑制することができ、ケーブルが屋根面に接触することを容易に防止できる。また、他方の機能パネルが中継地点として機能することで、互いに隣接する機能パネル列同士をケーブルで接続する際に、ケーブルの接続部の離間寸法を小さくすることができる。これにより、機能パネル列同士を接続する際に長いケーブルに交換したりケーブルを継ぎ足したりする手間や、垂れ下がりによる屋根面との接触を回避することができる。
【0014】
複数の縦材は、それぞれ一部材からなり、複数の縦材のそれぞれは、複数段の機能パネル列を、横材を介して支持していてもよい。この場合、一部材からなる縦材によって、複数段の機能パネル列を支持することができ、合理的に機能パネルを支持できる。
【0015】
機能パネル列は複数段形成されており、複数の縦材は、それぞれ一部材からなり、複数の縦材のそれぞれは、複数段の機能パネル列を、横材を介して支持していてもよい。このように、機能パネル列が複数段形成されている場合であっても、一部材からなる縦材によって複数段の機能パネル列を支持することができ、合理的に機能パネルを支持できる。
【0016】
縦材は、両端部において、柱脚部材によって支持されていてもよい。この場合、縦材を必要最小限の柱脚部材によって支持することが可能となり、縦材を合理的に支持することができる。
【0017】
機能パネルは、横材と横材に締結された固定具とで挟みこまれることによって横材に固定されていてもよい。この場合、機能パネルに穴開け加工等を施すことなく、機能パネルを横材に容易に固定することができる。また、固定具で挟み込んで機能パネルを固定する場合、機能パネルを挟み込む位置によっては機能パネルの設置位置がずれてしまう。本発明においては、位置決め材によって機能パネルの位置決めを行うことができるため、固定具を用いて固定する場合であっても、固定具によって正しい位置に機能パネルを固定できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、支持架台に対して機能パネルを容易に設置することができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0021】
図1に示される建物1は、鉄骨ラーメン構造の架構を有する工業化住宅であり、予め規格化(標準化)された角形鋼管からなる柱、H形鋼からなる梁等の構造部材の組み合わせによって架構が構成されている。なお、本実施形態では鉄骨ラーメン構造の架構を備えた工業化住宅を例に説明するが、柱、梁がピン接合された架構にブレース等の耐力部材が付加された構造(ピンブレース構造など)や木造の架構であってもよい。建物1は、所定の平面モジュールを有している。この平面モジュールとは、建築において設計上の基準となる基本寸法を意味し、建物1は、平面的寸法(柱や梁の中心間同士の離隔寸法など)が平面モジュールの整数倍となるように構成される。本実施形態における建物1は、例えば305mmの平面モジュールを有する二階建てであり、略平坦な陸屋根3に複数の太陽光発電パネル(機能パネル)50を備えている。
【0022】
なお、本明細書の説明において、「南側」、「北側」、「東側」、及び「西側」とは、厳密に真南、真北、真東、及び真西のみを示すものではなく。例えば、真南に対し45度以内の角度で振れている場合も南側とみなすものとする。
【0023】
また、
図1では、紙面の上側が北側を示し、下側、右側、左側がそれぞれ南側、東側、西側を示すが、説明の都合上、南側を前側とし、北側を後側とする場合がある。
図1は、太陽光発電パネルの設置構造Aを示している。
図1に示されるように、建物1の陸屋根3は、平面視において略矩形状をなす矩形状領域3aである屋根面を有している。この矩形状領域3aは、陸屋根3の外周縁4に沿って形成されたパラペット6の内側の領域である。建物1の陸屋根3には、複数の太陽光発電パネル50が配置されている。
【0024】
外周縁4は、建物1の架構を構成する屋根梁2(
図2参照)のうち、特に建物1の外周に沿って配置された外周梁2a(
図2参照)の中心を通る仮想の鉛直面と屋根面との交線の位置を想定している。外周縁4は、南側の外周縁である南端縁4S、北側の外周縁である北端縁4N、東側の外周縁である東端縁4E、及び、西側の外周縁である西端縁4Wからなっている。太陽光発電パネル50は略長方形であり、長辺同士が接するように東西方向に複数連接されることによってパネル列(機能パネル列)Rを形成している。なお、連接とは、連続して配置される太陽光発電パネル50の隣同士が厳密に接触している場合だけでなく、所定(例えば数cm程度)の隙間をあけて太陽光発電パネル50が配置されている場合も含む。
【0025】
パネル列Rは、南北方向に所定の間隔を空けて複数段配置されることによってパネル列群Gを形成している。本実施形態におけるパネル列Rは、東西方向に連接された5枚の太陽光発電パネル50によって形成されている。また、パネル列群Gは、南北方向に配置された4段のパネル列Rによって形成されている。なお、本実施形態では、陸屋根3は東西方向に長い矩形状領域3aを有し、二つ(複数)のパネル列群Gが東西方向に並んで配置されている。
【0026】
パネル列群Gにおける互いに隣接するパネル列R同士の間は、東西方向に延びる東西通路P1となっている。すなわち、4段のパネル列Rによって形成されるパネル列群Gによって、3本の東西通路P1が形成されている。東西通路P1の幅W2は作業者が歩行可能な寸法、尚且つ例えば冬至の南中時に北側のパネル列Rに南側のパネル列Rの影が落ちないような寸法(例えば150〜350mm程度)に設定されている。
【0027】
パネル列Rのうち、最も南側に配置された前端パネル列Rfは、矩形状領域3aの南側の外周縁である南端縁4Sに沿って配置されている。前端パネル列Rfと南端縁4Sとの離隔寸法W1は、東西通路P1の幅W2より小さく、例えば100〜300mm程度に設定されている。また、パネル列Rのうち、最も北側に配置された後端パネル列Rrは、矩形状領域3aの北側の外周縁である北端縁4Nに沿って配置されている。後端パネル列Rrと北端縁4Nとの離隔寸法W3は、東西通路P1の幅W2より小さく、例えば100〜300mm程度に設定されている。
【0028】
パネル列群Gの西側の側縁GWは、平面視において、西側の外周縁である西端縁4Wに近接している。但し、パネル列群Gの西側の側縁GWが西端縁4Wに近接していることに限定されず、西端縁4Wから所定の間隙を空けてパネル列群Gが配置されていてもよい。一方、パネル列群Gの東側の側縁GEは、東側の外周縁である東端縁4Eから所定の間隔を空けて配置されており、これにより南北通路P2が形成されている。南北通路P2の幅W4は、東西通路P1の幅より広く、例えば300〜700mm程度である。南北通路P2は、東西通路P1に連通しており、作業者が南北通路P2と東西通路P1との間を往来することができるように構成されている。なお、パネル列群Gの東側の側縁GEと東端縁4Eとの間に南北通路P2を形成することに限定されず、例えば、パネル列群Gの西側の側縁GWと西端縁4Wとの間に南北通路を設けてもよい。
【0029】
なお陸屋根3には、南北通路P2から階下(地上または2階ベランダ)に通じる昇降手段(不図示)が設けられ、太陽光発電パネル50等のメンテナンスの際の作業者の昇降に使用される。昇降手段としては、固定式あるいは着脱自在な梯子などが挙げられる。
【0030】
次に、陸屋根3に対する太陽光発電パネル50の設置構造について説明する。
図2に示されるように、太陽光発電パネル50は、柱脚(柱脚部材)21に固定されて支持された支持架台30に取り付けられている。柱脚21は、建物1の架構を構成する屋根梁2の上面に固定され陸屋根3の上面から突設されているため、支持架台30は陸屋根3とは離隔した状態となっている。
【0031】
図2に示されるように、陸屋根3は、屋根梁2によって支持された例えばALC(軽量気泡コンクリート)からなる床パネル11と、床パネル11の上面に敷設された例えば発泡樹脂パネルからなる断熱材12と、断熱材12の上面に敷設された断熱材12の保護用のボード13と、ボード13の上面に貼着された例えば塩化ビニル樹脂からなる防水シート14と、を有している。なお、床パネル11と外壁パネル15との間の隙間や互いに隣接する2枚の床パネル11間の隙間(目地部)にはモルタル16が充填されている。
【0032】
陸屋根3の外周には、防水鋼板18が設けられている。防水鋼板18は、パラペット6を形成する外壁パネル15の上端からその内側にかけて、パラペット6の形状に沿って被覆し、さらに、陸屋根3における屋根面の外周部を所定の幅で被覆している。防水鋼板18の表面側には防水シート14と同一素材からなるコーティング層が設けられ、防水シート14に対し融着あるいは溶着されている。
【0033】
柱脚21は、屋根梁2の上面(上フランジ)に当接され、図示しないボルトにてボルト接合される板状のベース部21aと、ベース部21aに溶接された円筒状の脚部21bと、脚部21bの上端に溶接された板状の支持部21cとを有している。脚部21bは、床パネル11、断熱材12及び防水鋼板18に形成された切欠き部を貫通して陸屋根3の上方に向かって突出している。支持部21cには後述するジョイント金物41を接合するためのボルト孔が設けられている。また、脚部21bの周囲は止水処理が施されている。
【0034】
図1及び
図2に示されるように、陸屋根3の南北方向の両端に配置された柱脚21は、南端縁4S及び北端縁4Nに沿って配置された屋根梁2である外周梁2aの上面に固定されている。また、陸屋根3の南北方向の中間部に配置された柱脚21は東西方向に延びる屋根梁の上面に固定されている。なお、陸屋根3の南北方向の両端に配置された柱脚21が、南端縁4S及び北端縁4Nに沿って配置された外周梁2aの上面に固定されていることに限定されず、例えば、外周梁2aよりも内側の屋根梁に固定されていてもよい。
【0035】
支持架台30(
図1〜4参照)は、南北方向に延在する複数の縦材31と、東西方向に延在する複数の横材34とを有している。縦材31は一部材からなり、縦材31の両端部は、ジョイント金物41を介してそれぞれ柱脚21に架け渡されて固定されている。
【0036】
ジョイント金物41(
図2〜4参照)は、断面略コ字状であり、底面部41aと、底面部41aの一端から屈曲し上方に立ち上がる側面部41bと、側面部41bの上端から底面部41aと同一方向に延在する上面部41cとを有している。ジョイント金物41は、底面部41aが柱脚21の支持部21cに固定されている。ジョイント金物41の側面部41bには、縦材31との接合用のボルト孔が形成されている。ジョイント金物41は、側面部41bに設けられたボルト孔と、柱脚21の支持部21cに設けられたボルト孔とに挿通されたボルト及びナットによって柱脚21の支持部21cに締結されることで、柱脚21に固定されている。
【0037】
縦材31(
図2〜4参照)は、断面略C字状の長尺部材であり、板状の底面部31aと、底面部31aの一端から屈曲し上方に立ち上がる側面部31bと、側面部31bの上端から底面部31aと同一方向に延在する上面部31cとを有している。また、底面部31a及び上面部31cのそれぞれの先端には、リブが設けられている。縦材31は、側面部31bに設けられたボルト孔とジョイント金物41の側面部41bに設けられたボルト孔とに挿通されたボルト及びナットによってジョイント金物41に締結されることで、陸屋根3に固定されている。
【0038】
本実施形態では、
図1〜4に示されるように、一直線上に2本の縦材31が連続的に配置されており、南北方向の中間部の柱脚21にはジョイント金物41を介して2本の縦材31が固定される。そのため、
図3に示されるように、南北方向の中間部の柱脚21に固定されたジョイント金物41は、柱脚21から2方向(南方向及び北方向)に突出した部位を有し、夫々にボルト孔が形成されている。縦材31のそれぞれは、複数段のパネル列Rを横材34を介して支持している。
【0039】
なお、陸屋根3の南北方向の端部に位置する(南側及び北側の外周梁2aに固定される)柱脚21に取り付けられるジョイント金物41においては、縦材31が接合されない側の上部隅角部を斜めに切り欠くことで、地上から建物1を見上げたときに、ジョイント金物41が視認され難くなり、建物1の美観が向上する。
【0040】
横材34(
図2,4参照)は、断面略ハット形状の長尺部材であり、傾斜面を有する支持部34aと、支持部34aの前端及び後端から屈曲し下方に延在する前側面部34b及び後側面部34cと、前側面部34b及び後側面部34cの下端から屈曲しそれぞれ外側に延在するベース部34d(
図4参照)とを有している。設置状態における支持部34aの傾斜角度は、太陽光発電パネル50の設置角度と同じ角度(例えば約5度)となるように設定されている。横材34は、そのベース部34dが複数の縦材31の上面部31cに載置及び支持され、夫々に形成されたボルト孔に挿通されたボルト35a及ナット35bによって締結されることで縦材31に固定されている。
【0041】
横材34(
図1,2参照)は、一のパネル列Rに対して2本ずつ割り付けられており、1本がパネル列R(パネル列Rを構成する太陽光発電パネル50)の前端部側(水下側、南側)に、他の1本が後端部側(水上側、北側)にそれぞれ配置されている。複数の横材34は、屋根面上に互いに平行に設けられている。
図5に示されるように、一対の横材34のうち後端部側の横材34の所定位置(太陽光発電パネル50の長辺近傍)には、太陽光発電パネル50の後端部側を所定の高さで保持するための固定ピース71が取り付けられている。すなわち、一のパネル列Rに対して割り当てられた2本の横材34のうち、後述する位置決め材91から遠い側の横材34に、固定ピース71が取り付けられている。
【0042】
図4に示されるように、固定ピース71は断面略コ字状の部材であり、傾斜面を有する支持部71aと、支持部34aの前端及び後端から屈曲し下方に延在する前側面部71b及び後側面部71cとを有する。設置状態における支持部71aの傾斜角度は、太陽光発電パネル50の設置角度と同じ角度(例えば約5度)となるように設定されている。固定ピース71は、その前側面部71b及び後側面部71cの内側面が、それぞれ後端部側の横材34の前側面部34b及び後側面部34cに当接され、夫々に形成されたボルト孔に挿通されたボルト73a及びナット73bによって締結されることで後端部側の横材34に固定されている。
【0043】
固定ピース71の支持部71aが、位置決め材91から遠い側に位置する横材34における太陽光発電パネル50の支持部となる。なお、固定ピース71を設けることによって、2本の横材34における太陽光発電パネル50の支持部の高さを異ならせたが、固定ピース71を設けることに限定されない。例えば、固定ピース71を設けずに、位置決め材91から遠い側に位置する横材34の高さを、位置決め材91から近い側に位置する横材34の高さよりも高くしてもよい。
【0044】
図3,5に示されるように、支持架台30には、太陽光発電パネル50の長手方向(南北方向)の位置決めのための位置決め材91が取り付けられている。位置決め材91は、横材34の延在方向に沿って延びている。位置決め材91は、パネル列Rごとに設けられている。位置決め材91は、パネル列Rを支持する2本の横材34よりも前端部側(南側)に配置されている。位置決め材91は、パネル列Rにおける横材34に対して平行な辺に当接している。すなわち、横材34及び位置決め材91は、平面視で縦材31と直交している。一つの位置決め材91は、パネル列Rを構成する複数の太陽光発電パネル50に当接している。
【0045】
位置決め材91は、断面略L字状をなしており、縦材31に固定される底部91aと、底部91aの一端から屈曲して起立する側部91bとを有し、更に、側部91bの上端から底部91a側に折り返された折り返し部91cを有している。側部91bの高さ寸法は、太陽光発電パネル50の厚み寸法に対応した値(例えば、太陽光発電パネル50の厚み寸法に等しい値、もしくはこれに1〜2mm程度の「あそび」を加算した値)に設定されている。すなわち、位置決め材91は、折り返し部91cと、側部91bと、底部91aとによって形成される凹部に太陽光発電パネル50の前端部が嵌合しない形状となっている。側部91bは、太陽光発電パネル50の前端面に当接することによって太陽光発電パネル50の位置決めを行う。折り返し部91cは、太陽光発電パネル50の前端部の上面に引っ掛かることによって、太陽光発電パネル50の前端部の浮き上りを防止する。折り返し部91cにより、位置決め材91(側部91b)の剛性の向上がなされている。位置決め材91は複数の縦材31の上に載置され、底部91aに形成されたボルト孔と縦材31の上面部31cに形成されたボルト孔に挿通されたボルト92a及びナット92bによって締結されることで縦材31に固定されている。なお、本実施形態では、折り返し部91cと側部91bとのなす角度が90度よりも若干大きな角度(例えば95度前後)に設定され、折り返し部91cの先端側が若干開き気味となっている。このように構成することにより、太陽光発電パネル50の施工性を向上させることができる。なお、折り返し部91cと側部91bとのなす角度は90度に設定されていてもよく、この場合、施工性は若干低下するものの、太陽光発電パネル50の前端部の浮き上がり防止機能を向上させることができる。
【0046】
また、
図3,5に示されるように、支持架台30には、太陽光発電パネル50同士を電気的に接続するケーブル51(
図7(a)参照)を保持するためのケーブル保持材61が取り付けられている。ケーブル保持材61は、断面略L字状をなす長尺の部材であり、縦材31に固定される底部61aと、底部61aの一端から屈曲して起立する側部61bとを有している。側部61bの上端部は安全のために底部61a側にわずかに屈曲している。側部61bには、例えば、ケーブル51を保持する際に用いる結束バンド等を挿通するための複数の孔が形成されていてもよい。或いは、側部61bには、ケーブル51を保持するために用いるフックやリングなどが設けられていてもよい。
【0047】
ケーブル保持材61は、横材34と平行となるように複数の縦材31の上に跨るように載置され(架け渡され)、底部61aに形成されたボルト孔と縦材31の上面部31cに形成されたボルト孔に挿通されたボルト62a及びナット62bによって締結されることで縦材31に固定されている。ケーブル保持材61は、北側の横材34よりも更に北側であり、後述する太陽光発電パネル50裏面に設けられたジャンクションボックス(ケーブルの接続部)52(
図7(a)参照)の近傍に設置されている。
【0048】
太陽光発電パネル50は略長方形であり全て同一のサイズと仕様を有している。
図7(a)に示されるように、太陽光発電パネル50の裏面における一方の短辺近傍には、隣接する他の太陽光発電パネル50と電気的に接続するための一対のケーブル51が接続されている。一対のケーブル51はジャンクションボックス52を介して正負の電極に対し夫々接続されている。隣接する2つの太陽光発電パネル50のケーブル51は、夫々のケーブルの先端に設けられたカプラーを介して接続される。
【0049】
太陽光発電パネル50の前端部側は、パネル列Rを支持する2本の横材34のうちの位置決め材91に近い側の横材34の支持部34aに載置される。また、太陽光発電パネル50の後端部側は、パネル列Rを支持する2本の横材34のうちの位置決め材91から離れた側の横材34に取り付けられた固定ピース71の支持部71aに載置される。位置決め材91に近い側の横材34の支持部34aは、固定ピース71の支持部71aよりも高さが低い。このため、太陽光発電パネル50は、横材34の支持部34a及び固定ピース71の支持部71aで支持されることによって、所定の傾斜角度に保たれている。これにより、太陽光発電パネル50は、位置決め材91に近い側が水下側となり、その反対側が水上側となる。太陽光発電パネル50の前端部は、位置決め材91の底部91aと折り返し部91cとの間に差し込まれ、前端面が位置決め材91の側部91bに当接されることで長手方向の位置決めがなされている。
【0050】
更に、太陽光発電パネル50は、
図6(a)及び
図6(b)に示される固定具93及び固定具95によって、短手方向(東西方向)の位置決めと移動の規制がなされるとともに、上下方向(厚み方向)の移動の規制がなされている。
【0051】
図6(a)に示されるように、固定具93は、隣り合う2枚の太陽光発電パネル50に跨るよう設置される。固定具93は、断面視において、逆ハット形状をなし、底部93aと、底部93aの両端縁から屈曲して起立した一対の側部93bと、側部93bの上端から外方向(底部とは反対方向)に延在する爪部93cとを有している。底部93aの中央にはボルト孔が形成されており、固定具93と横材34とは、当該ボルト孔と横材34の支持部34aのボルト孔に下方から上方に向かって挿通されたボルト94a及びナット94bによって連結されている。側部93bの高さは、太陽光発電パネル50の厚さよりも小さくなっている。そして、ボルト94a及びナット94bの締め付けによって、固定具94が横材34方向に引き寄せられ、この結果太陽光発電パネル50の長辺側端縁が横材34の支持部34aと爪部93cとで挟持されて太陽光発電パネル50の上下方向(厚み方向)の移動の規制がなされる。
【0052】
また、固定具93の側部93bが、太陽光発電パネル50の長辺側端面に当接することで、太陽光発電パネル50の短手方向(東西方向)の移動の規制がなされる。また、底部93aは、一対の側部93bの間に形成されており、上方に向かって開放されている。そのため、ボルト94a及びナット94bによる太陽光発電パネル50の着脱作業は、太陽光発電パネル50の上面側から可能となっている。なお、ナット94bを緩めて太陽光発電パネル50を外した際のボルト94aの脱落の防止のため、ボルト94aが脱落防止ピン等によって横材34等に保持されるようにしてもよい。
【0053】
図6(b)に示されるように、固定具95は、パネル列Rにおいて端縁に位置する1枚の太陽光発電パネル50のみを固定するものである。固定具95は、断面視において、底部95aと、底部95aの一方側の端縁から上下両方向に延在する側部95bと、底部95aの他方側の端縁から屈曲し下向きに延在する側部95cと、側部95bの上端から屈曲し底部95aとは逆方向に延在する爪部95dとを有している。底部95aにはボルト孔が形成されており、固定具95と横材34とは、当該ボルト孔と横材34の支持部34aのボルト孔に下方から上方に向かって挿通されたボルト96a及びナット96bによって連結されている。側部95bの高さは、太陽光発電パネル50の厚さよりも小さくなっており、側部95cの下端から爪部95d下面までの上下方向の寸法は、太陽光発電パネル50の厚さに等しい。ボルト96a及びナット96bの締め付けによって、太陽光発電パネル50が支持部34aと爪部95dとで挟持され、太陽光発電パネル50の上下方向(厚み方向)の移動の規制がなされる。
【0054】
また、固定具95の側部95bが、太陽光発電パネル50の長辺側端面に当接することで、太陽光発電パネル50の固定具95側への移動の規制がなされる。また、底部95aは、上方及び側方に向かって開放されている。そのため、ボルト96a及びナット96bによる太陽光発電パネル50の着脱作業は、太陽光発電パネル50の上面又は側面側から可能となっている。なお、ボルト96aについてもボルト94aと同様に脱落防止ピン等によって横材34等に保持されるようにしてもよい。固定ピース71の支持部71aに対する太陽光発電パネル50の固定も、固定具93、95によって同様になされる。
【0055】
隣接する太陽光発電パネル50のケーブル51同士の接続作業は、固定具93,95による固定作業がなされる前に、太陽光発電パネル50の支持架台30への載置作業と並行して行われ、上記固定具93,95による固定は、ケーブル51の接続作業の完了後に行われる。ケーブル51同士の接続作業が終了後、ケーブル51の余長部は、適宜結束バンド等で束ねられ、さらにケーブル保持材61の側部61bの孔に挿通された結束バンド等で宙に浮いた状態で保持される。但し、上記の作業手順は一例であり、状況に応じて上記と異なる手順で作業を行ってもよい。
【0056】
図7(a)に示されるように、太陽光発電パネル50のジャンクションボックス52は、太陽光発電パネル50の長手方向の一方側に片寄って設けられている。ジャンクションボックス52は、太陽光発電パネル50の下面に設けられている。なお、
図7(a)及び
図7(b)では、ジャンクションボックス52等の位置を示すために、太陽光発電パネル50の上面にジャンクションボックス52及びケーブル51を示している。太陽光発電パネル50は、ジャンクションボックス52が水上側(北側)となる向きで配置されている。例えば、互に隣接する2段のパネル列Rのうち、後側のパネル列Rの一方の端部に位置する太陽光発電パネル50と、前側のパネル列Rの一方の端部に位置する太陽光発電パネル50とがケーブル51で接続される。この場合、2つのパネル列Rの一方の端部に位置する2つの太陽光発電パネル50(
図7(a)における最も右側の太陽光発電パネル50)のうち、後ろ側に位置する太陽光発電パネル50を長手方向の向きを反転させて当該太陽光発電パネル50をジャンクションボックス52が水下側に位置するように配置する。すなわち、2つのパネル列Rの一方の端部に位置する2つの太陽光発電パネル50のうち、前側(一方)の太陽光発電パネル50におけるジャンクションボックス52は水上側に設けられ、後ろ側(他方)の太陽光発電パネル50におけるジャンクションボックス52は水下側に設けられている。このため、これら2つの太陽光発電パネル50は、前側(一方)の太陽光発電パネル50における水上側(ジャンクションボックス52が設けられた側)の端部と、後ろ側(他方)の太陽光発電パネル50における水下側(ジャンクションボックス52が設けられた側)の端部とが互いに対向するように配置されている。これにより、反転させて配置した太陽光発電パネル50(ジャンクションボックス52が水下側に位置する太陽光発電パネル50)のジャンクションボックス52が、パネル列R同士をケーブル51で接続する場合におけるケーブル51の中継地点として機能する。このように太陽光発電パネル50を配置することで、ジャンクションボックス52同士の離間寸法を小さくすることができ、パネル列R同士を接続する際に長いケーブルに交換したりケーブルを継ぎ足したりする手間や、垂れ下がりによる屋根面との接触を回避することができる。
【0057】
また、例えば、ケーブル51を建物1の内部に引き込むための引き込み口55の位置やケーブル51の取り回しの構成等によっては、
図7(b)に示されるように、2つのパネル列Rの他方の端部(
図7(b)中の左側の端部)に位置する2つの太陽光発電パネル50のうち、後ろ側の太陽光発電パネル50におけるジャンクションボックス52が水下側に位置するように当該太陽光発電パネル50を配置してもよい。なお、
図7(a)及び
図7(b)に示すケーブル51の接続の構成は一例であり、種々の接続の構成を採用することができる。例えば、ケーブル51で直列に接続する太陽光発電パネル50の枚数は、適宜の枚数を設定することができる。また、
図7(a)等では、プラス側及びマイナス側の一組のケーブル51を引き込み口55から建物1の内部に引き込む様子を示したが、引き込み口55から引き込むケーブル51の組数は、複数であってもよい。
【0058】
以上説明した太陽光発電パネル50の設置構造によれば、位置決め材91をパネル列Rに当接させる構成であるため、パネル列Rを構成する太陽光発電パネル50の位置決めを容易に行うことができる。また、一つの位置決め材91が複数の太陽光発電パネル50に当接するため、複数の太陽光発電パネル50の位置決めを一部材(一つの位置決め材91)で行うことができる。このように、太陽光発電パネル50の設置構造では、支持架台30に対して太陽光発電パネル50を容易に設置することができる。
【0059】
太陽光発電パネル50を支持する一対の支持部同士(前側の横材34の支持部34a、後ろ側の横材34に取り付けられた固定ピース71の支持部71a)に高低差があると、太陽光発電パネル50が支持部34a,71a上から滑り落ちやすくなる。この場合であっても、位置決め材91を設けることで、位置決め材91によって太陽光発電パネル50が滑り落ちることを防止しつつ、太陽光発電パネル50の位置決めを容易に行うことができる。また、太陽光発電パネル50を取り外す場合においても、固定具93,95による固定を解除したときに、太陽光発電パネル50が支持部34a,71a上から滑り落ちることを位置決め材91によって防止できる。
【0060】
横材34及び位置決め材91は、平面視で横材34及び位置決め材91に対して直交するように設けられた複数の縦材31によって支持されている。このように、縦材31が横材34及び位置決め材91と直交することにより、一つの縦材31によって複数の横材34及び位置決め材91を支持することが可能となり、横材34及び位置決め材91を少ない本数の縦材31によって合理的に支持することができる。
【0061】
ケーブル保持材61は、ケーブル51を屋根面から離隔した状態で保持する。この場合、ケーブル51の被膜が屋根面(特に屋根面に敷設された防水シート14等)と接触することによって促進される劣化を防止することができる。
【0062】
ケーブル保持材61は、太陽光発電パネル50におけるジャンクションボックス52近傍に設けられている。この場合、ケーブル51の弛みを防止でき、ケーブル51が屋根面に接触することを更に防止できる。
【0063】
太陽光発電パネル50におけるジャンクションボックス52は、水上側に設けられている。ここで、太陽光発電パネル50の水上側は、水下側に比べて太陽光発電パネル50の下方に広い空間が確保されている。このため、ケーブル51の接続作業やケーブル保持材61へのケーブル51の締結作業を太陽光発電パネル50の下方の広い空間にて行うことができ、施工性が向上する。
【0064】
隣接する2段のパネル列R同士をケーブル51で接続する場合、
図7(a)等で示すように、端部に位置する2つの太陽光発電パネル50のうち、後ろ側の太陽光発電パネル50の向きを反転させて配置する。この場合には、反転させた後ろ側の太陽光発電パネル50におけるジャンクションボックス52を、隣接するパネル列R同士をケーブル51で接続するときの中継地点として機能させることができる。このように後ろ側の太陽光発電パネル50を中継地点として機能させることで、隣接するパネル列R同士をケーブル51で接続するときにケーブル51の弛みを抑制することができ、ケーブル51が屋根面に接触することを容易に防止できる。なお、反転させた後ろ側の太陽光発電パネル50においてはジャンクションボックス52が水下側に位置することとなるが、パネル列Rの端部であるため、太陽光発電パネル50の横側(短手側)から手を入れることができ、太陽光発電パネル50の下方の空間が狭くてもケーブル51の締結作業等を容易に行うことができる。また、反転させた太陽光発電パネル50のジャンクションボックス52が中継地点として機能することで、互いに隣接するパネル列R同士をケーブル51で接続する際に、ジャンクションボックス52の離間寸法を小さくすることができる。これにより、パネル列R同士を接続する際に長いケーブルに交換したりケーブルを継ぎ足したりする手間や、垂れ下がりによる屋根面との接触を回避することができる。
【0065】
複数の縦材31は、それぞれ一部材からなり、複数の縦材31のそれぞれは、複数段のパネル列Rを、横材34を介して支持している。この場合、一部材からなる縦材31によって、複数段のパネル列Rを支持することができ、合理的に太陽光発電パネル50を支持できる。
【0066】
縦材31は、両端部において、柱脚21によって支持されていてもよい。この場合、縦材31を必要最小限の柱脚21によって支持することが可能となり、縦材31を合理的に支持することができる。
【0067】
太陽光発電パネル50は、横材34と横材34に締結された固定具93,95とで挟みこまれることによって横材34に固定されている。この場合、太陽光発電パネル50に穴開け加工等を施すことなく、太陽光発電パネル50を横材34に容易に固定することができる。また、固定具93,95で挟み込んで太陽光発電パネル50を固定する場合、太陽光発電パネル50を挟み込む位置によっては太陽光発電パネル50の設置位置がずれてしまう。本実施形態においては、位置決め材91によって太陽光発電パネル50の位置決めを行うことができるため、固定具93,95を用いて固定する場合であっても、固定具93,95によって正しい位置に太陽光発電パネル50を固定できる。
【0068】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。例えば、陸屋根の平面形状は一例であり、これに限定されるものではなく、例えば、凹形状、凸形状、L字形状、更に複雑な多角形状であってもよく、吹き抜け等が形成されていてもよい。
【0069】
また、太陽光発電パネル50が南を向いて傾斜するように固定している例を示したが、これに限定されず他の方位を向いて傾斜するものであってもよく、傾斜していなくてもよい。また、位置決め材91は、太陽光発電パネル50の長手方向の位置決めが可能な形状であればよく、例えば、折り返し部91cを有しない断面L字形であってもよい。或いは、位置決め材は、
図8(a)に示す位置決め材91Aのように断面Z字形であってもよい。この場合、実施形態における位置決め材91と同様に、側部91bの上端から折り返された折り返し部91cによって、太陽光発電パネル50の前端部の浮き上りを防止しつつ、位置決め材91A(側部91b)の剛性を向上させることができる。或いは、位置決め材は、
図8(b)に示す位置決め材91Bのように、いわゆるハット形状等であってもよい。これらの場合も、実施形態における位置決め材91と同様に、位置決め材91A,91Bは、太陽光発電パネル50の前端部と嵌合しない。
【0070】
また、機能パネルとして、太陽光発電パネル50(太陽光発電モジュール)を例示したが、これに限定されず、太陽熱利用システムの集熱パネル、太陽光発電セルが集熱パネルの表面側に設置された複合型パネルなど、種々の機能パネルを用いることができる。
【0071】
また、略平坦屋根として、陸屋根を例示したがこれに限定されず、例えば、折板屋根などであってもよい。なお、略平坦屋根として陸屋根を備えている場合には、屋根面に形成される各通路が平坦となるため、作業者が歩行しやすくなる。また、略平坦屋根ではなく、勾配屋根であってもよい。
【0072】
また、パネル列Rを構成する太陽光発電パネル50の枚数は何枚であってもよく、パネル列群Gを構成するパネル列Rの段数も何段であってもよく、更に、一つの建物1において1あるいは3以上のパネル列群Gを有するものであってもよい。
【0073】
一つのパネル列Rに対して2本の横材34を割り当てたが、3本以上の横材34を一つのパネル列Rに対して割り当ててもよい。また、位置決め材91、91A,91Bは、水上側に設けられていてもよい。この場合、水上側に設けられた位置決め材91,91A,91Bによって太陽光発電パネル50の位置決めを行う。