(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6875133
(24)【登録日】2021年4月26日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】電解水生成装置
(51)【国際特許分類】
C02F 1/461 20060101AFI20210510BHJP
C25B 9/00 20210101ALI20210510BHJP
C25B 9/70 20210101ALI20210510BHJP
C25B 15/08 20060101ALI20210510BHJP
【FI】
C02F1/461 A
C25B9/00 A
C25B9/18
C25B15/08 302
【請求項の数】9
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2017-6541(P2017-6541)
(22)【出願日】2017年1月18日
(65)【公開番号】特開2018-114451(P2018-114451A)
(43)【公開日】2018年7月26日
【審査請求日】2019年10月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】591201686
【氏名又は名称】株式会社日本トリム
(74)【代理人】
【識別番号】100104134
【弁理士】
【氏名又は名称】住友 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100156225
【弁理士】
【氏名又は名称】浦 重剛
(74)【代理人】
【識別番号】100168549
【弁理士】
【氏名又は名称】苗村 潤
(74)【代理人】
【識別番号】100200403
【弁理士】
【氏名又は名称】石原 幸信
(72)【発明者】
【氏名】横畠 功起
【審査官】
片山 真紀
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭59−228989(JP,A)
【文献】
特開2004−114036(JP,A)
【文献】
特開2015−136662(JP,A)
【文献】
国際公開第2014/050865(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C02F 1/46−1/48
C25B 1/00−9/20;13/00−15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を電気分解することにより、電解水を生成する電解水生成装置であって、
上部、底部、第1側部、及び、前記第1側部とは反対側に位置する第2側部を規定する本体フレームと、
前記本体フレームの前記上部に固定された電源部と、
前記電源部の下方の空間で前記本体フレームに固定された電解水生成部と、
前記電解水生成部と前記電源部とを電気的に接続する電気ケーブルと、
前記電解水生成部に電気分解用の水を供給するための入水管と、
前記電解水生成部で電気分解された水を取り出すための出水管とを備え、
前記電解水生成部は、複数の電解ユニットを含み、前記第1側部側に寄せて前記本体フレームに固定され、
前記電気ケーブルは、前記電解水生成部と前記第2側部との間の空間である第2側部側スペースを通って、前記電解水生成部と前記電源部とを電気的に接続し、
前記各電解ユニットは、前記本体フレームに固定されたベースと、前記ベースに固定され、かつ、陽極室と陰極室とが隔膜によって区分された複数の電解槽とを含み、
前記各電解槽は、前記第1側部に沿って水平方向に並べられていることを特徴とする電解水生成装置。
【請求項2】
前記複数の電解ユニットは、上下に並べられている請求項1記載の電解水生成装置。
【請求項3】
前記複数の電解ユニットは、前記第1側部側から前記第2側部側に向く第1水平方向に並べられている請求項1又は2に記載の電解水生成装置。
【請求項4】
前記本体フレームは、前記第1側部と直交する第3側部と、前記第3側部とは反対側に位置する第4側部とをさらに規定し、
前記複数の電解ユニットは、前記第3側部側から前記第4側部側に向く第2水平方向に並べられている請求項1乃至3のいずれかに記載の電解水生成装置。
【請求項5】
前記本体フレームは、前記第1側部と直交する第3側部と、前記第3側部とは反対側に位置する第4側部とをさらに規定し、
前記電気ケーブルは、前記第2側部側スペースの前記第3側部側又は前記第4側部側に寄せて配されている請求項1記載の電解水生成装置。
【請求項6】
前記入水管は、主入水管と、前記主入水管から前記各電解槽へと分岐しかつ前記主入水管よりも小径の副入水管とを有し、
前記主入水管の少なくとも一部は、前記第2側部側スペースに配されている請求項1乃至5のいずれかに記載の電解水生成装置。
【請求項7】
前記出水管は、主出水管と、前記主出水管から前記各電解槽へと分岐しかつ前記主出水管よりも小径の副出水管とを有し、
前記主出水管の少なくとも一部は、前記第2側部側スペースに配されている請求項6記載の電解水生成装置。
【請求項8】
前記底部には、皿状の水溜部が配されている請求項7記載の電解水生成装置。
【請求項9】
前記出水管は、前記陽極室から取り出された水を前記本体フレームの外部に排出する第1排水管と、前記水溜部からのびて前記第1排水管と接続される第2排水管をさらに備える請求項8記載の電解水生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水を電気分解して電解水素水を生成する電解水生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、固体高分子電解質膜で仕切られた陽極室と陰極室とを有する電解槽を備え、電解槽内に流入させた原水を電気分解する電解水生成装置が知られている。
【0003】
電解水生成装置の陰極室では、水素ガスが溶け込んだ電解水素水が生成される。また、近年、電解水生成装置で生成された溶存水素水は、血液透析治療の際に発生する活性酸素を除去し、患者の酸化ストレスの軽減に適しているとして注目されている(例えば、特許文献1参照)。電解水を用いた血液透析は、電解水透析と称される。
【0004】
大病院での電解水透析では、同時に多数の患者の治療を可能とするために、電解水素水の供給能力を高めた電解水生成装置が要望されている。このような電解水生成装置は、大容量の電解水生成部を備えることにより実現可能である。
【0005】
しかしながら、大容量の電解水生成部によって電解水生成装置のサイズが大型化し、その設置スペースを確保するのが困難となる。また、大容量の電解水生成部に電力を供給するための高出力な電源部を、水漏れ等から容易に保護できる新規な構造の電解水生成装置が期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2016−137421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、狭いスペースにも設置が容易で、かつ、電源部を水漏れ等から容易に保護できる電解水生成装置を提供することを主たる目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の電解水生成装置は、水を電気分解することにより、電解水を生成する電解水生成装置であって、上部、底部、第1側部、及び、前記第1側部とは反対側に位置する第2側部を規定する本体フレームと、前記本体フレームの前記上部に固定された電源部と、前記電源部の下方の空間で前記本体フレームに固定された電解水生成部と、前記電解水生成部と前記電源部とを電気的に接続する電気ケーブルと、前記電解水生成部に電気分解用の水を供給するための入水管と、前記電解水生成部で電気分解された水を取り出すための出水管とを備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記電解水生成部は、前記第1側部側に寄せて前記本体フレームに固定されていることが望ましい。
【0010】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記電気ケーブルは、前記電解水生成部と前記第2側部との間の空間である第2側部側スペースを通って、前記電解水生成部と前記電源部とを電気的に接続することが望ましい。
【0011】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記電解水生成部は、複数の電解ユニットを含み、前記各電解ユニットは、前記本体フレームに固定されたベースと、前記ベースに固定され、かつ、陽極室と陰極室とが隔膜によって区分された複数の電解槽とを含み、前記各電解槽は、前記第1側部に沿って水平方向に並べられていることが望ましい。
【0012】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記複数の電解ユニットは、上下に並べられていることが望ましい。
【0013】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記複数の電解ユニットは、前記第1側部側から前記第2側部側に向く第1水平方向に並べられていることが望ましい。
【0014】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記本体フレームは、前記第1側部と直交する第3側部と、前記第3側部とは反対側に位置する第4側部とをさらに規定し、前記複数の電解ユニットは、前記第3側部側から前記第4側部側に向く第2水平方向に並べられていることが望ましい。
【0015】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記本体フレームは、前記第1側部と直交する第3側部と、前記第3側部とは反対側に位置する第4側部とをさらに規定し、前記電気ケーブルは、前記第2側部側スペースの前記第3側部側又は前記第4側部側に寄せて配されていることが望ましい。
【0016】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記入水管は、主入水管と、前記主入水管から前記各電解槽へと分岐しかつ前記主入水管よりも小径の副入水管とを有し、前記主入水管の少なくとも一部は、前記第2側部側スペースに配されていることが望ましい。
【0017】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記出水管は、主出水管と、前記主出水管から前記各電解槽へと分岐しかつ前記主出水管よりも小径の副出水管とを有し、前記主出水管の少なくとも一部は、前記第2側部側スペースに配されていることが望ましい。
【0018】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記底部には、皿状の水溜部が配されていることが望ましい。
【0019】
本発明に係る前記電解水生成装置において、前記出水管は、前記陽極室から取り出された水を前記本体フレームの外部に排出する第1排水管と、前記水溜部からのびて前記第1排水管と接続される第2排水管をさらに備えることが望ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明の電解水生成装置は、本体フレーム、電源部、電解水生成部、電気ケーブル、入水管及び出水管を備える。本体フレームは、上部、底部、第1側部、及び、第1側部とは反対側に位置する第2側部を規定する。電源部は、本体フレームの上部に固定され、電解水生成部は、電源部の下方の空間で本体フレームに固定される。このような電源部及び電解水生成部の配置によって、電解水生成装置の設置面積(フットプリント)が小さくなり、狭いスペースへの電解水生成装置の設置が容易となる。また、電源部が電解水生成部の上方に位置するため、電解水生成部で水漏れ等が生じた場合であっても、電源部への影響が抑制される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の電解水生成装置を含む透析液調製用水の製造装置の一実施形態の概略構成を示す斜視図である。
【
図2】
図1の電解水生成装置の構成を正面側から示す斜視図である。
【
図3】
図1の電解水生成装置の構成を背面側から示す斜視図である。
【
図4】
図1の電解水生成装置の構成を示す正面図である。
【
図5】
図1の電解水生成装置の構成を示す右側面図である。
【
図6】
図4の一つの電解ユニットとその周辺を示す正面図である。
【
図7】
図3の入水管を背面側から示す斜視図である。
【
図8】
図3の出水管を背面側から示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の電解水生成装置1を含む透析液調製用水の製造装置100(以下、単に製造装置100と記す)の概略構成を示している。製造装置100は、前処理装置200、電解水生成装置1及び後処理装置300を含む。
【0023】
前処理装置200は、電解水生成装置1の上流側に設置され、原水からカルシウムイオン及びマグネシウムイオン等の硬度成分を除去して軟水化し、さらに微細な多孔質物質である活性炭を用いて軟水から塩素等を吸着・除去する。前処理装置200に供給される原水には、一般的には水道水が利用されるが、その他、例えば、井戸水、地下水等を用いることができる。
【0024】
電解水生成装置1は、前処理装置200を通過した水を電気分解し、電解水素水を生成する。本実施形態の電解水生成装置1は、電解水透析において、大量の電解水素水を後処理装置300に供給可能となるように構成されている。
【0025】
後処理装置300は、逆浸透膜を用いて電解水素水を浄化する。逆浸透膜によって浄化処理された溶存水素水は、例えば、透析液調製用水の浄化基準であるISO13959の基準を満たし、透析液調製用水として透析原剤の希釈等に用いられる。
【0026】
図1に示されるように、製造装置100の設置スペースを小さくするために、電解水生成装置1は、上流側の前処理装置200及び下流側の後処理装置300と共に並べて設置される。例えば、本実施形態のように、製造装置100の正面から視て、前処理装置200、電解水生成装置1及び後処理装置300が水平方向に隙間なく並べて設置されるのが望ましい。
【0027】
図2及び3は、電解水生成装置1の概略構成を示している。電解水生成装置1は、本体フレーム2、電源部3、電解水生成部4、電気ケーブル5、入水管6及び出水管7を備える。
【0028】
本体フレーム2は、鉛直方向にのびる複数の縦材21と水平方向にのびる複数の横材22等によって構成され、電源部3、電解水生成部4、電気ケーブル5、入水管6及び出水管7を支持する。縦材21及び横材22には、例えば、断面がL字状のアングル鋼材が適用される。本体フレーム2は、縦材21及び横材22によって矩形状に形成されている。本体フレーム2は、上部23、底部24、第1側部25、第2側部26、第3側部27及び第4側部28を規定する。
【0029】
上部23と底部24とは、上下方向で反対側に位置する。第1側部25と第2側部26とは、第1水平方向H1で反対側に位置する。第3側部27及び第4側部28は、第1側部25及び第2側部26と直交する。第3側部27と第4側部28とは、第1水平方向H1に直交する第2水平方向H2で反対側に位置する。第1側部25、第2側部26、第3側部27及び第4側部28は、側板で覆われていてもよい。
【0030】
電源部3は、本体フレーム2の上部23に固定されている。本実施形態では、上部23には、電源部3のみが設けられ、電解水生成部4、入水管6及び出水管7は設けられていない。これにより、主要な電気系統を構成する電源部3と、水路を構成する電解水生成部4、入水管6及び出水管7とを容易に隔離することができ、電解水生成部4等での水漏れに起因する電源部3のトラブルを抑制できる。電源部3には、電解水生成部4を含む電解水生成装置1全体の制御を司る制御回路(図示せず)が設けられていてもよい。
【0031】
電解水生成部4は、電源部3の下方の空間で本体フレーム2に固定される。このような電源部3及び電解水生成部4の配置によって、電解水生成装置1の設置面積が小さくなり、限られたスペースへの電解水生成装置1の設置が容易となる。
【0032】
また、電源部3が電解水生成部4の上方に位置するため、電解水生成部4で水漏れ等が生じた場合であっても、電源部3に水がかかりにくく、電気回路への影響が抑制される。
【0033】
電気ケーブル5は、電解水生成部4と電源部3とを電気的に接続する。電気ケーブル5を介して、電源部3から電解水生成部4に電気分解のための電解電流が供給される。
【0034】
入水管6は、電解水生成部4に電気分解用の水を供給する。前処理装置200を通過した水は、入水管6を介して電解水生成部4に供給される。
【0035】
出水管7は、電解水生成部4の陰極側で電気分解された電解水素水を取り出して、後処理装置300に供給する。また、出水管7は、第1排水管73を含む。第1排水管73は、電解水生成部4の陽極側で電気分解された電解酸素水を取り出して、電解水生成装置1の外部に排出する。
【0036】
電解水生成部4は、本体フレーム2の第1側部25側に寄せて本体フレーム2に固定されている。上記「第1側部25側に寄せて」とは、電解水生成部4の中心が本体フレーム2の中心よりも第1側部25側にオフセットされていることを意味している。これにより、電解水生成部4が第1側部25側に集約され、大容量の電解水生成部4を本体フレーム2の内部にコンパクトに収容することが可能となる。
【0037】
一方、電気ケーブル5は、電解水生成部4と第2側部26との間の空間である第2側部側スペース29を通って、電解水生成部4と電源部3とを電気的に接続する。これにより、電気ケーブル5のメンテナンスが容易となる。
【0038】
図4は電解水生成装置1の正面を示し、
図5は電解水生成装置1の左側面を示している。電解水生成部4は、複数の電解ユニット41を含んでいる。各電解ユニット41は、板状のベース42と、陽極室と陰極室とが隔膜によって区分された複数の電解槽43とを有している。
【0039】
ベース42は、本体フレーム2の横材22に固定されている。ベース42は、横材22に沿って移動可能に構成されている。すなわち、横材22に沿って電解ユニット41を本体フレーム2の外側に引き出すことにより、電解ユニット41は容易に本体フレーム2から取り外される。さらに、新たな電解ユニット41を横材22に沿って押し入れることにより、電解ユニット41は容易に交換される。
【0040】
電解槽43は、例えば、特開2016−159237号公報に開示されている構成と同等である。すなわち、電解槽43の陽極室及び陰極室には、給電体がそれぞれ配され、隔膜には、例えば、スルホン酸基を有するフッ素系の樹脂材料からなる固体高分子電解質膜が用いられ、上下方向に長い矩形状に形成されている。
図5に示されるように、各電解槽43は、第1側部25に沿って第2水平方向H2(すなわち、第3側部27側から第4側部28側に向く方向)に並べられているのが望ましい。これにより、一つの電解ユニット41内に多数の電解槽43をコンパクトに収容できる。
【0041】
図4及び5に示されるように、複数の電解ユニット41は、電解水生成装置1の上下方向に並べられているのが望ましい。これにより、上述した第1側部25に沿って第2水平方向H2に並べられた電解槽43と相まって、多数の電解ユニット41を本体フレーム2の内側にコンパクトに収容できる。
【0042】
図4に示されるように、複数の電解ユニット41は、第1水平方向H1(すなわち、第1側部25側から第2側部26側に向く方向)に並べられているのが望ましい。これにより、上述した電解水生成装置1の上下方向に並べられた電解ユニット41と相まって、多数の電解ユニット41を本体フレーム2の内側にコンパクトに収容できる。
【0043】
図5に示されるように、複数の電解ユニット41は、第2水平方向H2に並べられているのが望ましい。これにより、上述した電解水生成装置1の上下方向及び第1水平方向H1に並べられた電解ユニット41と相まって、多数の電解ユニット41を本体フレーム2の内側にコンパクトに収容できる。
【0044】
電気ケーブル5は、第2側部側スペース29の第3側部27側又は第4側部28側に寄せて、すなわち、第2側部26と第3側部27とが交差する角部領域29A(
図3参照)又は第2側部26と第4側部28とが交差する角部領域29B(
図4参照)に配されているのが望ましい。上記「第3側部27側又は第4側部28側に寄せて」とは、適宜束ねられた複数の電源ケーブルの集合体が本体フレーム2の中心よりも第3側部27側又は第4側部28側にオフセットされていることを意味している。これにより、電気ケーブル5の水濡れに伴うリーク等が抑制される。
【0045】
図6は、電解ユニット41及びその周辺を拡大して示している。本実施形態の電気ケーブル5は、電源部3側のケーブル51と電解水生成部4側のケーブル52とに分割されている。ケーブル51とケーブル52とは、角部領域29A及び角部領域29Bに配された端子台53にて接続される。ケーブル51、52及び端子台53の周辺には、防水カバーとなる隔壁54が配されている。隔壁54は、例えば、断面がU字状にプレス加工された金属板によって構成される。このような隔壁54は、本体フレーム2の強化に寄与する。
【0046】
ケーブル52は、カプラー55を介して電解水生成部4側及び端子台53の側に分割可能に構成されていてもよい。
【0047】
図7は、電解水生成装置1の内部での入水管6の構成を示している。入水管6は、主入水管61、61a、61bと、主入水管61、61a、61bよりも小径の副入水管62a、62bとを有している。
【0048】
主入水管61は、本体フレーム2の内部で入水管60と接続されている。主入水管61と入水管60とが一体に形成されていてもよい。主入水管61a、61bは、主入水管61から分岐している。主入水管61aは、各電解ユニット41の各電解槽43の陰極室に水を供給するために設けられている。主入水管61bは、各電解ユニット41の各電解槽43の陽極室に水を供給するために設けられている。
【0049】
副入水管62aの一端は主入水管61aから分岐し、他端は各電解槽43(
図4及び5参照)の陰極室と接続されている。前処理装置200を通過した水は、主入水管61、61a及び副入水管62aを順次介して各電解槽43の陰極室に流入する。副入水管62bの一端は主入水管61bから分岐し、他端は各電解槽43の陽極室と接続されている。前処理装置200を通過した水は、主入水管6、161b及び副入水管62bを順次介して各電解槽43の陽極室にも流入する。
【0050】
主入水管61bには、絞り弁61dが設けられているのが望ましい。これにより、陽極室に流入する水(すなわち、電解酸素水となって排出される水)が制限され、水の有効利用を図ることができる。この場合、主入水管61bを主入水管61aよりも小径とすることにより、電解水生成装置1の小型化及びコストダウンを図ることが可能となる。
【0051】
主入水管61aは、上下方向にのびる主入水管61cを含む。陰極側の主入水管61cは、陽極側の主出水管71bよりも大径である。主出水管71c部は、第2側部側スペース29(
図3参照)に配されているのが望ましい。本実施形態では、主入水管61cが第2側部側スペース29に配されている。
【0052】
既に述べたように、電解水生成部4が第1側部25側に寄せられているので、より大径の主入水管61cを第2側部側スペース29に容易に配置することが可能となる。また、電気ケーブル5が第3側部27側又は第4側部28側に寄せて配されていることと相まって、第2側部側スペース29のうち角部領域29Aと角部領域29Bとに挟まれた中央領域29Cに主入水管61cを配することができる。これにより、第2側部側スペース29に電気ケーブル5及び主入水管61cを整然と配置することが可能となり、電解水生成装置1を小型化を図りつつ、メンテナンス性を高めることが可能となる。なお、陽極側の主入水管61bは、陰極側の主入水管61cよりも小径であるため、第1側部25側のスペースに配されていてもよい。
【0053】
図8は、電解水生成装置1の内部での出水管7の構成を示している。出水管7は、主出水管71a、71bと、主出水管71a、71bよりも小径の副出水管72a、72bとを有している。主出水管71aは、本体フレーム2の内部で出水管70と接続されている。主出水管71aと出水管70とが一体に形成されていてもよい。主出水管71bは、本体フレーム2の内部で第1排水管73と接続されている。主出水管71bと第1排水管73とが一体に形成されていてもよい。電解水素水が取り出される主出水管71aは、出水管70を介して後処理装置300と接続されている。電解酸素水が取り出される主出水管71bは、第1排水管73を介して排水手段(図示せず)と接続されている。
【0054】
電解水素水が取り出される副出水管72aの一端は各電解槽43(
図4及び5参照)の陰極室と接続され、他端は主出水管71aに合流する。電解酸素水が取り出される副出水管72bの一端は各電解槽43の陽極室と接続され、他端は主出水管71bに合流する。各電解槽43の陰極室で電気分解された電解水素水は、副出水管72a、主出水管71aを順次介して後処理装置300に流入する。一方、各電解槽43の陽極室で電気分解された電解水素水は、副出水管72b、主出水管71bを順次介して排出される。
【0055】
主出水管71aは、上下方向にのびる主出水管71cを含む。電解水素水が流れる主出水管71cは、電解酸素水が流れる主出水管71bよりも大径である。主出水管71cは、第2側部側スペース29に配されているのが望ましい。本実施形態では、電解水生成部4が第1側部25側に寄せられているので、より大径の主出水管71cを第2側部側スペース29に容易に配置することが可能となる。また、電気ケーブル5が第3側部27側又は第4側部28側に寄せて配されていることと相まって、第2側部側スペース29の中央領域29Cに主出水管71cを配することができる。これにより、第2側部側スペース29に電気ケーブル5及び主出水管71cを整然と配置することが可能となり、電解水生成装置1を小型化を図りつつ、メンテナンス性を高めることが可能となる。なお、陽極側の主出水管71bは、陰極側の主出水管71cよりも小径であるため、第1側部25側のスペースに配されていてもよい。
【0056】
図6に示されるように、各電解槽43の陰極室と及び陽極室と接続される副入水管62a及び副入水管62bには、各水管内を流れる水の量を検出するための流量センサー63が設けられていてもよい。この場合、電気ケーブル5には、各流量センサー63から出力される電気信号を電源部3に伝達するためのケーブルが含まれる。
【0057】
図2に示されるように、底部24には、皿状の水溜部8が配されているのが望ましい。水溜部8は、電解水生成部4、入水管6及び出水管7のメンテナンス等の際に、漏れた水を溜める。
【0058】
出水管7は、各電解槽43の陽極室から取り出された水を本体フレーム2の外部に排出するための第1排水管73と、水溜部8からのびて第1排水管73と接続される第2排水管74をさらに備えるのが望ましい。第2排水管74と第1排水管73とが一体に形成されていてもよい。水溜部8からのびる第2排水管74が第1排水管73と接続されているので、水溜部8に溜められた水を容易に排出することができる。
【0059】
以上、本実施形態の電解水生成装置1が詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。すなわち、電解水生成装置1は、少なくとも、上部23、底部24、第1側部25、及び、第1側部25とは反対側に位置する第2側部26を規定する本体フレーム2と、本体フレーム2の上部23に固定された電源部3と、電源部3の下方の空間で本体フレーム2に固定された電解水生成部4と、電解水生成部4と電源部3とを電気的に接続する電気ケーブル5と、電解水生成部4に電気分解用の水を供給するための入水管6と、電解水生成部4で電気分解された水を取り出すための出水管7とを備えていればよい。
【符号の説明】
【0060】
1 電解水生成装置
2 本体フレーム
3 電源部
4 電解水生成部
5 電気ケーブル
6 入水管
7 出水管
8 水溜部
21 縦材
22 横材
23 上部
24 底部
25 第1側部
26 第2側部
27 第3側部
28 第4側部
29 第2側部側スペース
29A 角部領域
29B 角部領域
29C 中央領域
41 電解ユニット
42 ベース
43 電解槽
61a 主入水管
61b 主入水管
62a 副入水管
62b 副入水管
71a 主出水管
71b 主出水管
72a 副出水管
72b 副出水管
73 第1排水管
74 第2排水管
H1 第1水平方向
H2 第2水平方向