特許第6875403号(P6875403)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6875403
(24)【登録日】2021年4月26日
(45)【発行日】2021年5月26日
(54)【発明の名称】ベルト駆動システム
(51)【国際特許分類】
   B65G 23/08 20060101AFI20210517BHJP
   F16H 7/02 20060101ALI20210517BHJP
   F16H 55/36 20060101ALI20210517BHJP
   H02K 7/10 20060101ALI20210517BHJP
   H02K 16/04 20060101ALI20210517BHJP
   H02K 21/24 20060101ALI20210517BHJP
   H02K 19/10 20060101ALI20210517BHJP
【FI】
   B65G23/08
   F16H7/02 Z
   F16H55/36 E
   H02K7/10 D
   H02K16/04
   H02K21/24 M
   H02K19/10 A
【請求項の数】25
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-533691(P2018-533691)
(86)(22)【出願日】2017年1月4日
(65)【公表番号】特表2019-508342(P2019-508342A)
(43)【公表日】2019年3月28日
(86)【国際出願番号】US2017012148
(87)【国際公開番号】WO2017123441
(87)【国際公開日】20170720
【審査請求日】2019年11月18日
(31)【優先権主張番号】62/277,081
(32)【優先日】2016年1月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518005193
【氏名又は名称】ライトラム、エル.エル.シー.
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ラガン,ブライアント ジー.
(72)【発明者】
【氏名】マクラクラン,ギルバート ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ヴァイザー,デイヴィッド シー.
【審査官】 板澤 敏明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−082921(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0083554(US,A1)
【文献】 特開2010−093928(JP,A)
【文献】 特開2001−010774(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0294255(US,A1)
【文献】 特開平07−223716(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 23/08
F16H 7/02
F16H 55/36
H02K 19/10
H02K 21/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルト駆動システムであって、
長さに沿って軸線を定めている固定軸と、電プーリーと、を備え、
前記電動プーリーは、
前記軸線の周りに回転可能なロータと、前記固定軸に固定され前記ロータから軸方向にずれているステータであって、前記ステータと前記ロータの側面との間の隙間をこえてずれているステータとを有し、前記固定軸に取り付けられた軸方向磁束モータと、
前記ロータと同軸であり前記ロータに連結されて、前記ロータとともに前記軸線の周りに回転する、ベルトに係合するための駆動部とを含
前記ステータは、軸方向に差し向けた磁束波を発生することで前記ロータを回転させるように配置される巻付けコイルのアレイを備える、ことを特徴とするベルト駆動システム。
【請求項2】
前記駆動部は、外側駆動面を有する駆動リングを含む、請求項1に記載のベルト駆動システム
【請求項3】
前記駆動リングは、前記外側駆動面に沿って円周方向に離間した駆動歯を有する、請求項2に記載のベルト駆動システム
【請求項4】
前記駆動リングの前記外側駆動面は、前記ロータの半径方向外側にある、請求項2に記載のベルト駆動システム
【請求項5】
前記軸方向磁束モータは、前記ロータの反対側の第2の側面から第2の隙間をこえて軸方向に離間した第2のステータを有する、請求項1に記載のベルト駆動システム
【請求項6】
前記ロータは、導電性材料で作られて前記ステータとともに軸方向磁束誘導モータを形成するディスクである、請求項1に記載のベルト駆動システム
【請求項7】
前記ロータは、前記ロータの前記側面に沿って円周方向に配置されて、前記ステータとともに軸方向磁束永久磁石式モータを形成する複数の永久磁石を含む、請求項1に記載のベルト駆動システム
【請求項8】
前記永久磁石は、ハルバッハアレイで配置されている、請求項7に記載のベルト駆動システム
【請求項9】
前記ロータは、軸方向外側に極面を有する複数のロータ極を有して、前記ステータとともに軸方向磁束スイッチドリラクタンスモータを形成する、請求項1に記載のベルト駆動システム
【請求項10】
前記電動プーリーは、前記軸方向磁束モータ用の管状ハウジングをさらに備える、請求項1に記載のベルト駆動システム
【請求項11】
前記駆動部は、前記管状ハウジングの前記外側に駆動リングを含む、請求項10に記載のベルト駆動システム
【請求項12】
前記電動プーリーは、ころ軸受をさらに備え、前記ロータは、前記ころ軸受を収容する中心穴を有する、請求項1に記載のベルト駆動システム
【請求項13】
前記ステータはステータ極を有し、前記ロータは永久磁石極を有し、前記駆動部は、外側駆動面を有する駆動リングと、前記外側駆動面上の駆動歯とを含み、前記ステータ極の数と前記駆動歯の数とは同じである、請求項1に記載のベルト駆動システム
【請求項14】
前記電動プーリーは、軸方向長さ及び直径を有し、前記電動プーリーの前記軸方向長さは、その直径よりも小さい、請求項1に記載のベルト駆動システム
【請求項15】
前記固定軸に、軸方向に離間した位置で取り付けられた複数の電動プーリーをさらに備える、請求項に記載のベルト駆動システム。
【請求項16】
前記固定軸に、前記軸線の周りに回転するように回転可能に取り付けられた1つ又は複数のアイドラプーリーをさらに備える、請求項に記載のベルト駆動システム。
【請求項17】
前記駆動部は、外側駆動面と、前記外側駆動面に沿って円周方向に離間した駆動歯とを有する駆動リングを含む、請求項に記載のベルト駆動システム。
【請求項18】
前記軸方向磁束モータ用の管状ハウジングをさらに備え、前記管状ハウジングは外周を有する、請求項に記載のベルト駆動システム。
【請求項19】
前記駆動部は、前記管状ハウジングの前記外周に取り付けられた駆動リングを含む、請求項18に記載のベルト駆動システム。
【請求項20】
前記固定軸に、前記管状ハウジングの対向する第1の端部及び第2の端部で取り付けられて前記管状ハウジングを密封する、第1の端部蓋及び第2の端部蓋をさらに備える、請求項18に記載のベルト駆動システム。
【請求項21】
前記固定軸に取り付けられたころ軸受をさらに備え、前記ロータは、前記ころ軸受を収容する中心穴を有する、請求項に記載のベルト駆動システム。
【請求項22】
前記固定軸は、電気配線が前記ステータへ入ることを許す通路を有する、請求項に記載のベルト駆動システム。
【請求項23】
前記固定軸上に、軸方向にずれた位置に取り付けられた第1の電動プーリー及び第2の電動プーリーと、前記第1の電動プーリーの速度及び方向を制御する第1のモータ制御装置と、前記第2の電動プーリーの速度及び方向を制御する第2のモータ制御装置とを備え、前記第1の電動プーリーは第1のベルトを駆動し、前記第2の電動プーリーは第2のベルトを駆動する、請求項に記載のベルト駆動システム。
【請求項24】
前記第1のベルトは、方向転換部の内側の半径ベルトであり、前記第2のベルトは、前記方向転換部の外側の半径ベルトであり、前記第2のモータ制御装置は、前記第1のモータ制御装置が前記第1の電動プーリーを駆動するよりも高速で前記第2のモータ駆動プーリーを進行させる、請求項23に記載のベルト駆動システム。
【請求項25】
前記電動プーリーは、前記固定軸の中央部に取り付けられている、請求項に記載のベルト駆動システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に動力駆動コンベヤに関し、より詳細には、ンベヤベルト駆動システムに関する。
【背景技術】
【0002】
幅の広いベルトコンベヤは、コンベヤベルトを駆動する駆動プーリー又はスプロケットが取り付けられた長い駆動軸を使用する。駆動軸は、従来から、軸の一端で歯車モータによって回転される。図14Aに示すように、ベルトに軽い荷重がかかるとき、軸20は、本来の状態にあり、ねじれていない。しかしながら、図14Bに示すように、ベルトに重い荷重がかかることにより、軸20にねじり荷重22が生じ、ねじり荷重22は、軸の駆動端27で駆動トルク24に反対の角度方向に作用する。ねじり荷重により、駆動軸20は、その軸線の周りにねじれ、軸の駆動端27と反対端部26との間に、軸20の最大角度ゆがみδが生じる。軸20の角度ゆがみにより、スプロケット歯の位相が、軸の長さに沿って、駆動端27に最も近いスプロケットの位相から変化する。軸がねじれると、スプロケット歯とコンベヤベルトとの係合が不適切になることがある。
【発明の概要】
【0004】
発明の特徴を具現化する駆動システムは、長さに沿って軸線を定める固定軸と、電動プーリーとを備える。プーリーは、固定軸に取り付けられた軸方向磁束モータを含む。モータは、軸線の周りに回転可能なロータと、固定軸に固定されたステータとを有し、ステータは、ステータとロータの側面との間の隙間をこえてロータから軸方向にずれている。ロータと同軸でありローラに連結された駆動部が、ロータとともに軸線の周りに回転して、係合されたベルトを駆動する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】電動スプロケットを含む本発明の特徴を具体化する駆動システムの等角図である。
図2図1の駆動システムの一部を部分的に分解した等角図である。
図3図1の駆動システムにおける軸方向磁束モータのステータの等角図である。
図4図1の駆動システムにおける軸方向磁束モータの永久磁石式ロータの等角図である。
図5】永久磁石式ロータを示し、磁石は、図1の駆動システムにおける軸方向磁束モータに使用するためにハルバッハアレイで配置されている等角図である。
図6図1の駆動システムの軸方向磁束誘導モータに使用する導電性ロータの等角図である。
図7図1の駆動システムにおける軸方向磁束スイッチドリラクタンスモータに使用する、スイッチドリラクタンスロータの等角図である。
図8】ベルト張力上に加わる弦作用効果と、永久磁石式軸方向磁束モータのコギング効果とを示すグラフである。
図9】ロータに対する駆動歯の位相整合を示す図4のロータの等角図である。
図10】駆動軸の幅を横切って軸方向に離間した複数の電動スプロケットを有する、コンベヤベルト駆動システムの等角図である。
図11】ベルトコンベヤの駆動端を示し、駆動端は、各々が図1の別個の電動スプロケットによって駆動される2つのコンベヤベルトを備えている等角図である。
図12】半径ベルトコンベヤの駆動端を示し、2つのコンベヤベルトは、別個の電動スプロケットによって異なる速度で駆動される等角図である。
図13】固定した駆動軸を示し、重い荷重を受けた状態で、軸はその中央部において電動スプロケットによって駆動される等角図である。
図14A】従来の駆動システム用の長い回転可能な駆動軸の等角図である。
図14B図14Aの駆動軸を示し、重い荷重を受けた状態で、軸はその一端部で駆動され、長さに沿ってねじれている等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1は、本発明の特徴を具体化したコンベヤベルト駆動システムを示す。駆動システム30は固定した、すなわち非回転の軸32を含み、軸32は、長さが軸線34に沿って第1の端部36から向かい側の第2の端部37まで延びている。軸32の中央部近くに、電動スプロケット38が取り付けられている。電動スプロケット38の側面に、軸32に取り付けられたアイドラスプロケット40又はプーリーが軸方向に離間して置かれ、軸の軸線34の周りに回転する。電動スプロケット38及びアイドラスプロケット40は、一緒になって、コンベヤベルトに係合してそれを支持する。従来の端部駆動スプロケットとは異なり、ギアボックスは不要である。
【0007】
図2に示すように、電動スプロケット38は軸方向磁束モータによって駆動され、駆動リング42の形態の駆動部を備え、駆動リング42は、軸方向磁束モータは、この例ではステータ46が向かい合う側面に置かれた永久磁石式ロータ44を有する。ロータ44及びステータ46は、管状のハウジング48内に包み込まれている。ハウジング48を端部蓋49が密封している。ステータ46は、固定軸32に固定され回転しない。このコンパクトな構成では、電動スプロケットの端部蓋から端部蓋までの軸方向の長さは、駆動部で測定した直径よりも小さい。ステータ46は、軸32の通路を通ってステータに延びる電気配線52を介してモータ制御装置50(図1)によって励磁される。円形、多角形、I形ビーム、L形ビーム、又はV形ビームのような他の形状を有する軸が代替的に使用できる。配線52は、代わりに軸の外側に沿って延びることができる。例えば、L形ビーム、I形ビーム、及び形Vビームの軸の場合、配線はビームの内部コーナに沿って進む。ステータ46は、ロータ44の各側面から小さな空隙で軸方向に離間し、ステータ極54の円形アレイから軸方向に差し向けた磁束波を発生する。磁束波は、軸32の軸線34を周回し、永久磁石式ロータ44を、ロータの回転軸線である軸の軸線の周りに回転させる。駆動リング42は管状ハウジング48の周囲56に取り付けられ、次に、管状ハウジング48は、ロータ44に固定されたロータとともに軸の軸線34の周りに回転する。しかしながら、駆動部は、ロータの一部とすることができ、又はロータの周縁に直接取り付けることができる。ステータ46の外径は、管状ハウジング48の内径よりも小さい。このようにして、ハウジング48は、固定ステータ46の周りに、これに接触することなく回転することができる。
【0008】
ステータ46及びロータ44は、図3及び図4にさらに詳細に示されている。ステータ46は、巻付けコイル60のアレイを備える。各コイル60は、くさび形のプラスチック製ボビン58に巻かれた銅線から構成され、ボビン58は、積層体の積み重ねで構成され外側に向いたくさび形の極面62を形成する、ステータ極54を取り囲む。積層体の積み重ねは、鉄裏当て63からボビン58を通って延びて、磁気回路を完成させる。円筒状ハウジング48の内側に取り付けられたロータ44は、交互に配置された永久磁石極N、Sの円形アレイを有する。極面64は、各側面から軸方向外側に向いて、近接して離間したステータ46によって生成される磁束波につながる。ロータ44は中心穴65を有する。穴65内にころ軸受67が収容されている。軸受の外輪69は、ロータ44に固定されている。軸に軸受の内輪71が取り付けられている。図2のような四角形の軸の場合、内輪は、円形−四角形アダプタ(図示しない)によって軸32に取り付けられている。他の形状の軸には他のアダプタが使用される。駆動リング42は、ハウジング48の外側面66に取り付けられている。駆動リングは、コンベヤベルトに接触する外側駆動面68を有する。この例では、駆動リング42は、駆動歯70が外側駆動面68に沿って円周方向に離間したスプロケットリングである。しかしながら、駆動リングは歯がなくても良く、その外側駆動面は、V字形にして、Vベルトを駆動するためのプーリーシーブを形成することができる。さもなければ、駆動リングは、歯をなくして、平らなベルトを駆動するために、ほぼ滑らかな円筒形の外側駆動面を備えることができる。その結果、明細書及び特許請求の範囲で用いる「電動プーリー」という用語は、電動スプロケット、電動シーブ、及び電動円筒ローラを含むことを意味する。
【0009】
図4の永久磁石式ロータ44は、図5のロータ74のハルバッハ(Halbach)アレイ72に配置された永久磁石によって置換されている。交互に現れる磁石の極S、Nは、極がN極及びS極に直交する磁石76、77と交互になっている。その結果、ロータ74の対向側面78の軸方向外側の磁場が強くなり、表面側面の軸方向外側に延びる磁場が対応して弱くなる。図5の外側に対面する側面78から接近して離間した単一のステータがハルバッハアレイロータ74とともに使用されて、より細長い永久磁石式軸方向磁束モータを形成する。
【0010】
図6において、ロータ80は、導電性材料から作った円板である。1つ又は複数のステータによって生成される回転磁束波は、導電ロータ80に電流を誘導する。誘導電流は磁場を生成し、磁場は、磁束波と相互作用してロータ80を回転させる。1つ又は複数のステータと導電性ロータとは、軸方向磁束誘導モータを形成する。
【0011】
図7にスイッチドリラクタンスロータ73が示されている。この例に示すロータ73は、積層鋼などの軟磁性材料で作った10個の極75を有する。極75は、ロータ73の周りに配列され、1つ又は複数のステータに向かって極面79が軸方向外側に対面している。軸方向磁束ステータが励磁されると、ロータの磁気リラクタンスは力を生成し、力は、ロータ極75を付勢して、最も近い励磁されたステータ極と整列させる。制御装置は、切換え波形でステータ極を順次励磁して進行する磁束波を生成し、ロータ73の回転を保つ。
【0012】
モジュールコンベヤベルトは、剛性のモジュールで作られているため、スプロケットと係合したとき、ヒンジ結合部でのみ曲がることができる。その結果、ベルトの搬送面が上昇及び下降し、ベルトの速度及び張力が規則的に変動する。図8に示すように、一定速度で回転するスプロケットによって駆動されるモジュールベルトの非平衡張力82は、弦作用の結果として規則的な変化を示す。弦作用によるベルトの張力及び速度の変動を平衡させるために、図9の電動プーリー又はスプロケット38内に永久磁石式軸方向磁束モータが使用できる。永久磁石式モータは、比較的低速で動作させるとコギングが生じる)。コギングは、ロータ44内の永久磁石が、ステータ極に対して磁気回路の磁気抵抗を最小にする位置を求める傾向である。その結果、スプロケットのトルク及び回転速度が変化する。トルクの変化は、スプロケットがベルトに与え得る張力を変化させるために使用することができる。コギング張力84は、駆動リング48上の駆動歯70の位相θを磁石極S、Nに対して配列することによって、弦作用82を平衡させるように調整することができる。そのため、ステータ極と同じ数のスプロケット歯70を有することによって、及び極に対して歯を適切に位相調整することによって、通常は望ましくないコギングの影響を通常は望ましくない弦作用の影響を平衡させるために使用することができ、これによりベルト速度の変化が小さい平衡したベルト張力特性86が生成される。特に、歯、ロータ極、及びステータ極の数が同じであり、又は整数倍に関連しているとき、弦作用を平衡させるために、コギングを使用することができる。例えば、電動スプロケットは、12個のスプロケット歯と、12個のステータ極と、12個、6個、4個、3個又は2個のロータ極とを有することができる。
【0013】
図10は、電動プーリー38が固定軸32の長さに沿って軸方向に離間した位置に取り付けられた駆動システムを示す。このシステムは、幅の広いベルト又は重い荷物を駆動するのに便利である。
【0014】
軸32は固定しているので、図11に示すように、複数のベルトを異なる速度で又は反対方向に並列に駆動するために、複数の電動プーリー38を使用することができる。この例に示された固定軸32は2つの電動プーリー38を有し、各電動プーリー38は、個々のコンベヤベルト88、89をベルトコンベヤ90の進行方向に駆動する。ベルトはまた、それらの下面が、軸32の軸線の周りに自由に回転可能な複数対のアイドラスプロケット40によって支持されて示されている。電動プーリー38は、関連する制御ラインを介して制御されて、異なる速度で又は反対方向にさえ動作することができる。隣接するベルト88、89が接近して離間しているので、駆動システムは、単一化する用途及び場合に応じて調整可能な用途に有用であることができる。
【0015】
図12に、複数の電動プーリー式駆動システムが半径用途で示されている。2つの並置された半径コンベヤベルト92、93が方向転換部(turn)に示されている。各ベルトは、同一直線上にある2つの軸又は同じ固定軸32に支持され、切り離して駆動され(driven off)、軸の端部は、コンベヤフレーム94の両側で支持されている。この例では、各ベルト92、93は、軸32に取り付けられた一対の電動プーリー38によって駆動される。外側ベルト93は、内側ベルト92よりも長い経路を進むので、電動プーリーによって内側ベルトよりも大きな速度で駆動される。このようにして、製品95、95’は、内側ベルト92又は外側ベルト93上の何れにあっても、移動時間は同じである。
【0016】
図13のように、電動プーリーが固定軸32の中央部96に取り付けられて、多量積載のベルトを駆動するために使用される場合、最大軸ねじれδ/2は、同じ荷重及び駆動条件のもとで、図14Bの端部駆動軸20の同じ長さの最大軸ねじれδの半分である。ねじり荷重98が駆動トルク99に対抗するため、軸の中央部96に対して、軸の端部26、27は、ベルト進行100の方向と反対方向にねじれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B